1: 2013/01/06(日) 04:08:08.63 ID:EGbZihMh0
綾波「おさむちゃんです」

シンジ「僕はシンジだよ」

綾波「じゃあ……おしい」

シンジ「なんだよ、それ……」

綾波「不満なの?」

シンジ「そりゃあ、いきなりおしいなんて言われたら、誰だって不満になるよ」

綾波「そう……そうなのね」

シンジ「それで、今日はどうしたの?」

綾波「私も碇くんと一緒に暮らしたい」

シンジ「えっ?ぼ、僕と一緒に暮らしたい?」

綾波「えぇ。2号機の人ばっかりずるい」

シンジ「別に、ばっかりってわけじゃないと思うよ?」

綾波「なに?2号機の人の肩を持つ気?」

シンジ「いや、そういうわけじゃないけど……」

4: 2013/01/06(日) 04:09:53.38 ID:EGbZihMh0
シンジ「というか……アスカは多分、僕と暮らすの嫌だと思う」

綾波「そうなの?」

シンジ「うん。僕、アスカに嫌われてるみたいだし……」

綾波「そんなことないと思う」

シンジ「そうかな?……まぁ嫌われてないとしても、召使いくらいにしか思われてないよ。きっと」

綾波「……不憫ね」

シンジ「……どういう意味かな?」

綾波「碇くんに対してじゃない」

シンジ「そうなの?それならいいけど……」

綾波「でも、そろそろ私と、代わってくれてもいいはず」

シンジ「アスカは多分……というか絶対、そんなことしないよ」

シンジ「「シンジと暮らすのはイヤだけど、エコヒイキなんかと代わるのはもっとイヤッ!」みたいな感じで」

綾波「ものまね、似てるわね」

シンジ「あっ、そっち?」

5: 2013/01/06(日) 04:11:34.66 ID:EGbZihMh0
綾波「どうして、2号機の人のものまね、そんなに上手なの?」

シンジ「僕としては、上手なつもりなんてまったくないんだけど……」

綾波「一緒に暮らしているから?」

シンジ「もしほんとに上手だとしたら、それが理由だろうね」

綾波「よく見てるのね、2号機の人のこと。羨ましい……」

シンジ「見てるというか、目につくというか……微妙なところだけど」

綾波「私のことも、2号機の人と同じくらい、見てくれているの?」

シンジ「綾波のことは……どうだろう?でも、見てなくはないと思うよ」

綾波「そう……じゃあ、ものまね、してみて」

シンジ「えっ!?い、いきなりそんなこと言われても……無茶だよ、そんなの」

綾波「そう……2号機の人のものまねはするのに、私のものまねは無茶なのね。分かったわ」

シンジ「そう言われても……いきなりものまねなんて出来るわけないじゃないか。それにアスカのは……」

綾波「もういい。もう、分かってるから」

シンジ「な、なんだよ……綾波だって、急に僕のものまねしろって……」

綾波「うるさい。黙って」

7: 2013/01/06(日) 04:14:29.98 ID:A5dA68zl0
シンジ「………………」

綾波「………………」

シンジ「……あ、あの……もしかして怒ってる……?」

綾波「怒ってない」

シンジ「そ、そう……」

綾波「………………」

シンジ「……ご、ごめんね?」

綾波「許さない」

シンジ「やっぱり怒ってるじゃないか……」

綾波「なに?怒っているか試すために謝ったの?……最低ね」

シンジ「い、いや!そんなつもりないよっ!?その……た、たまたまそうなっただけで……」

綾波「そう。よかったわね」

シンジ「なんにもよくないよ……そんなに、ものまねしなかったのが嫌だったの?」

綾波「知らない」

シンジ「なんで怒ってるかくらい、教えてくれてもいいじゃないか……」

8: 2013/01/06(日) 04:16:30.09 ID:A5dA68zl0
綾波「………………」

シンジ「………………」

シンジ「わ、私……肉、嫌いだから……」

綾波「私、そんなんじゃない」

シンジ「そ、そっか……ニンニクラーメンチャーシュー抜き」

綾波「そんなこと言わない」

シンジ「この前、屋台で頼んでたじゃないか……私が氏んでも、代わりはいるもの」

綾波「私に代わりなんていない」

シンジ「そりゃあそうだけどさ……こういう時、どんな顔すればいいか分からないの」

綾波「笑えばいいと思うわ」

シンジ「いやそれ、僕のセリフ……あなたは氏なないわ。私が守るもの」

綾波「似てない」

シンジ「やっと出た、まともな感想がそれって……」

綾波「……もう終わり?」

シンジ「これ以上やると、僕の心が形象崩壊しちゃいそうだから……ごめんね」

10: 2013/01/06(日) 04:18:29.59 ID:A5dA68zl0
綾波「そう……結局、一つも似ていなかったわね」

シンジ「そこは大目に見てよ。これが精一杯なんだから……」

綾波「つまり碇くんは、私のこと、2号機の人ほど見ていないということね」

シンジ「それは……ものまね基準で考えたらそうかもしれないけど、そもそもその基準がおかしいって」

綾波「でも、他にはかるものがないもの。ものまねで判断するしかないわ」

シンジ「そうかもしれないけどさぁ……いまいち納得行かないなぁ……」

綾波「碇くんが私のことを、2号機の人ほど見ていないと分かった今、私が碇くんと一緒に暮らさないといけないのは、火を見るよりも明らか」

シンジ「結構なトンデモ理論だよ、それ」

綾波「そんなことない。エヴァで一緒に戦う時、連携が取れなくなる」

綾波「最悪、碇くんが2号機の人ばっかり見てる間に、使徒が私に襲いかかってきて、私がやられることも考えられるもの」

シンジ「いや、例えほんとに見てなくても、さすがにそれは気付くよ!」

綾波「どうかしらね。私がなにをされていようと、碇くんは2号機の人を見続けているわ。きっと」

シンジ「だから、そんなことないって!ちゃんと綾波のこと見てるからっ!!」

綾波「……碇くんのせいで氏ぬのね、私」

シンジ「やめてよっ!僕のせいで氏ぬとか、そんな縁起の悪いこと言うのっ!!」

12: 2013/01/06(日) 04:19:58.57 ID:A5dA68zl0
綾波「そうならないためにも、私と碇くんが一緒に暮らさないといけない。そうしないと、私の言った通りになってしまう」

シンジ「絶対、ああはならないと思うけど……そんなに一緒に暮らしたいの?」

綾波「……私の話、ちゃんと聞いていたの?」

シンジ「聞いてるよ。当たり前じゃないか」

綾波「なら、その疑問はおかしい。ちゃんと聞いていたなら、私の想いは伝わっているはず」

シンジ「あぁ……まぁ……うん……なんかごめんね」

綾波「分かってくれたならいい」

シンジ「でも、そんなこと僕たちだけじゃ決められないよ?ちゃんと許可を貰わないと」

綾波「既成事実って知ってる?」

シンジ「知ってるけど……それがどうかしたの?」

綾波「つまり、許可を貰う前に、もう一緒に暮らせばいい。そうしたら、許可を出さざるを得なくなる」

シンジ「そんなの、やった途端に絶対バレるよ」

綾波「この世に絶対なんて、絶対にないのよ。碇くん」

シンジ「そんなそれっぽいこと言って……騙されないからね」

13: 2013/01/06(日) 04:21:56.85 ID:A5dA68zl0
綾波「というかそもそも、ネルフが私に、一人で暮らすなと言っているの」

シンジ「ネルフが?……どういうこと?」

綾波「碇くん、私の部屋、どう思う?」

シンジ「どう思う……あんまり物がないよね」

綾波「あんまりどころじゃない。ほとんどなにもない」

綾波「あるのは引き出しと冷蔵庫と病院のベッドだけ。一体どういうこと?」

シンジ「ぼ、僕に聞かれても……」

綾波「テレビもない、ラジオもない、パソコンなんて以ての外。私は娯楽を楽しんではいけないの?」

綾波「それにこのベッド、寝心地がすごく悪い。寝たら逆に疲れるくらい」

綾波「それよりまず、なぜこんなにアパートが古いの?ちょっとした衝撃で、すぐに崩れそう」

シンジ「う、うっぷん溜まってるんだね、綾波……でもまぁ確かに、綾波の部屋はちょっとひどいかもね」

綾波「ちょっとどころじゃない。あなたのお父さん、一体なにを考えているの?」

綾波「仮にもまともな人間なら、14歳の少女に、こんな家で一人暮らしなんてさせない」

シンジ「それは……そもそも、父さんはまともな人間なんかじゃないよ」

綾波「……それもそうね」

14: 2013/01/06(日) 04:23:08.75 ID:gktdmtwv0
小生意気な綾波可愛い

15: 2013/01/06(日) 04:23:43.65 ID:FKcUiSVs0
でもこれはもう綾波じゃないとおもうけどなww

20: 2013/01/06(日) 04:29:43.79 ID:A5dA68zl0
綾波「私をこんな所に住まわせているネルフって、まともな人間が1人も居ない組織なのね」

シンジ「いや……そんなことはないと思うよ?副指令は、なんだか真面目そうだし」

綾波「あの人はダメ。あの人は、まともな人間の皮を被ったとんでもない狸親父」

シンジ「えっ!?そ、そうなの……?」

綾波「えぇ。見た目で騙されてはいけない典型」

シンジ「そ、そうなんだ……」

綾波「気を付けて、碇くん。私、碇くんが女装を強要されてる姿なんて、見たくないから」

シンジ「じ、女装!?なんでいきなり女装なんて出てくるのっ!?」

綾波「副指令はそういう人だから」

シンジ「そ、そうなんだ……見る目変わっちゃうなぁ……」

綾波「これからは、あまり近付かないほうがいい」

シンジ「うん……今度から気を付けるよ。ありがとう、綾波」

綾波「でも……碇くんの女装姿は、ちょっと見てみたい」

シンジ「えっ!?ほ、ほんとに……?」

綾波「えぇ。嘘偽りのない、心からの言葉」

22: 2013/01/06(日) 04:34:15.22 ID:A5dA68zl0
シンジ「そ、そっか……でもまぁ、綾波が見たいって言うなら、考えなくもないけど……」

綾波「本当に?それならなにを着るの?やっぱり学校の制服?」

綾波「制服なら私に任せて。制服だけはたくさん持っているから」

綾波「なんなら1着くらいあげてもいい。むしろ今着ているのをプレゼントするわ」

シンジ「いや、あの……と、とりあえず話を戻そう!」

シンジ「ネルフが綾波に、一人で暮らすなって言ってるって言ってたけど、つまりどういうことなの?」

綾波「あんな環境に、私を住まわせている意味をよく考えてみて」

シンジ「えっと……財政難とか?」

綾波「それもあるかもしれない。けれど、本当の意味は違う」

シンジ「じゃあもう、僕にはさっぱり分からないよ」

綾波「人並みの暮らしがしたいなら、ネルフに頼らず、他の人間に頼れと言っているの。そうとしか考えられない」

シンジ「……なんか、どんどんネルフのイメージが崩れてくよ……」

綾波「幻想は所詮、幻想なのよ」

シンジ「人類を守ろうとしてる組織が、そんな他力本願だなんて……」

綾波「人類の存亡を私たちに頼っている時点で、もう十分他力本願だと思うわ」

25: 2013/01/06(日) 04:36:19.03 ID:A5dA68zl0
綾波「というか、葛城三佐もおかしい」

シンジ「ミサトさんも?」

綾波「えぇ。私の生活力を知っているなら、真っ先に私を引き取るべき。それが大人の努め」

シンジ「ミサトさんは、そんなこと知らなそうだけどなぁ……」

綾波「そうだとしたら、それもおかしい。チルドレンを管理統括する戦闘指揮官なら、私の状況くらい、把握しておくべき」

シンジ「まぁ……ほら、ミサトさんってああだから、そういうのに期待するべきじゃないよ」

綾波「ああでもいいでも関係ない。役職についているなら、それに伴う責任も果たさなければいけない」

綾波「あの人は、大人の努めも役職の責任も果たさずに、私たちに命令を下す。それも思いつきや成功率が極端に低い命令を」

綾波「そして、いくら顔馴染みだからといって、後からやってきた2号機の人を引き取る始末。私のことはほっぽって」

綾波「正直言って、許せないわね」

シンジ「そ、そこまで言う?……ミサトさんのこと、嫌いなの?」

綾波「葛城三佐のことは、別に嫌いじゃない」

シンジ「そうなんだ。……あんまりそうは思えないけど……」

綾波「でも、胸の大きい人は嫌い。虫唾が走るわ」

シンジ「そこなのっ!?それに虫唾って……結構、相当じゃないか」

26: 2013/01/06(日) 04:38:40.61 ID:A5dA68zl0
綾波「それより、どうすれば私が、碇くんと一緒になれるかを知りたい」

シンジ「それは……ちょっと意味が違ってくると思うよ?」

綾波「広い意味で見たら同じ。それで、結局どうすればいいの?」

シンジ「さっきも言ったけど、やっぱりネルフから許可を貰わないといけないんじゃないかな」

綾波「つまり指令から、碇くんと一緒に住んでいいという許可を貰えばいいのね?」

シンジ「それと、ミサトさんの家で暮らすならミサトさんの許可もいるね」

綾波「2号機の人のはいいの?」

シンジ「アスカのは……いいんじゃないかな、別に」

綾波「そう……とりあえず指令に電話して、許可を取ってみるわ」

シンジ「簡単に言うけど、そんなこと出来るの?」

綾波「私、何年ネルフにいると思っているの?指令の弱みくらい、いくつか握っているもの」

シンジ「よ、弱み!?そんなのあるの!?」

綾波「えぇ。赤木博士と親子2代にわたって浮気しているとか、碇くんを盗撮して悦に浸っているとか、その他諸々」

シンジ「そ、そうなんだ……あんまり知りたくなかったな……」

28: 2013/01/06(日) 04:40:08.65 ID:A5dA68zl0
綾波「許可が取れたわ」

シンジ「は、早いね……なにを言ったの?」

綾波「将棋がすごく弱いことを副指令に伝えると言ったら、すぐに許可を出すって」

シンジ「そんなことで!?それでいいのか、父さんっ!!」

綾波「ともかく、これでネルフの許可は取れた。あとは葛城三佐だけ」

シンジ「あっ、ミサトさんの家で一緒に暮らすつもりなんだ」

綾波「えぇ。いけない?」

シンジ「いや、いけないわけじゃないよ。ただ……部屋があったかなって」

綾波「部屋、もうないの?」

シンジ「うん。多分、もうなかったと思う」

綾波「そう……でも、碇くんの部屋に住むつもりだから、別にどうでもいい」

シンジ「えっ!?ぼ、僕の部屋に住むつもりなの!?」

綾波「えぇ。碇くんと一緒に暮らすって言ったでしょ?」

シンジ「そこまで一緒だとは思わなかったよ!部屋は別々にしようよ、ねっ!?」

綾波「それはダメ。許可出来ないわ」

30: 2013/01/06(日) 04:42:32.25 ID:A5dA68zl0
綾波「というわけで、今日からここで一緒に暮らすことになったの。よろしく」

アスカ「どーゆーわけよ!?ひとっっっつも分かんないんだけどっ!!」

シンジ「まぁまぁ……ネルフが決めたことなんだから、仕方ないじゃないか」

アスカ「なにが仕方ないのよっ!どうせ、エコヒイキが指令でも脅して、無理矢理許可取らせたんでしょ!?」

綾波「……なにそれ?ジャーマンジョーク?……笑えないわね」

アスカ「コイツ……!ケンカ売ってんのっ!?」

シンジ「2人ともやめなって。今日から一緒に暮らすんだし、仲良くしようよ」

綾波「そう。碇くんの言う通り。仲良くしましょう」

アスカ「こんな、なに考えてるか分かんない人形女と、仲良くなんか出来るわけないでしょ!?こちとら血の通った、普通の人間なのよ!?」

綾波「私は人形なんかじゃない。ゼーレに操られている指令のほうが、よっぽど人形みたいだもの」

アスカ「知らないわよ、そんなことっ!ていうか、アンタ部屋はどうすんのよ!?ウチはもういっぱいなのよ!?」

綾波「それは心配いらない。私、碇くんの部屋に住むから」

アスカ「は、はぁああぁぁあぁあ!?!?!?な、なによそれぇーーーーーー!!!!!!!」

綾波「私、碇くんの部屋に住むの」

アスカ「2回も言わんでいいっ!1回でちゃんと伝わってるわよっ!!」

32: 2013/01/06(日) 04:44:28.86 ID:A5dA68zl0
アスカ「ちょっとシンジッ!どういうことか説明しなさい!!」

シンジ「説明って言われても……綾波の言ってる通りだよ」

アスカ「アンタはそれでいいの!?こんな人形女と一緒の部屋なんて!!」

シンジ「僕もよくはないと思うけど、もう決まったことだし……でも、なるべく部屋にはいないようにするとは思うよ。綾波に悪いからね」

綾波「そんなこと、気にしなくていいのに。元々、碇くんの部屋なんだから、私のことは気にせず、部屋に引きこもったらいい」

シンジ「いや、引きこもるつもりはないけど……綾波は気にならないの?」

綾波「むしろ、私は碇くんと長い間一緒にいたい。だから、碇くんはなにも気にしなくていい」

シンジ「うーん……それじゃあ、そうさせてもらおうかなぁ……」

アスカ「そうさせてもらおうかなじゃないわよ、このバカッ!!」

シンジ「あうっ!!い、痛いじゃないか……なにするんだよ!?」

アスカ「アンタがアタシに殴られるようなこと言うからでしょ!このエOチ!スケベ!変態!信じらんないっ!!」

綾波「碇くん、大丈夫?」

シンジ「あっ、うん……そんな心配しなくて大丈夫だよ。毎度のことだから慣れてるし……でもありがとう、心配してくれて」

アスカ「イチャついてんじゃないわよっ!!」

35: 2013/01/06(日) 04:46:11.24 ID:A5dA68zl0
アスカ「……まぁいい……まぁいいわ。100万歩譲って、アンタがここで暮らすのはいいとする」

アスカ「それで、100億歩譲って……も許せないけど、シンジの部屋に住むのも……まぁ目を瞑ってあげるわ」

アスカ「でも、シンジが寝るのは私の部屋でだけよっ!!そうじゃないと許さないからねっ!!」

シンジ「えっ?……えぇぇっ!?ほ、本気で言ってるの!?」

綾波「……あなた、自分がなにを言っているか分かっているの?」

アスカ「分かってるわよ、それくらい!アンタが無防備な状態で、シンジと一緒には出来ないってこと!」

シンジ「えっと……どういう意味かな、それ?」

アスカ「アンタバカァ!?無防備な女の子が目の前にいて、襲わない男なんていないのよっ!!」

シンジ「いるよっ!少なくとも、僕は襲わないタイプの男だよっ!!」

アスカ「アンタの言うことなんて、信じられるわけないでしょ!アンタはずうぇーーーーーったいっ!エコヒイキのことを襲うわっ!!」

アスカ「そんなことになるって分かってて、一緒の部屋で寝かせるわけないでしょ!?」

シンジ「……じゃあ、アスカは僕に襲われてもいいの?」

アスカ「い、いいわけないでしょ!?バッカじゃないの!?」

シンジ「なら、なんでアスカの部屋で寝ろなんて言うのさっ!?」

37: 2013/01/06(日) 04:48:38.72 ID:A5dA68zl0
アスカ「そ、それは……あ、アレよ!アタシはエコヒイキなんかと違って、武術の心得があるからよっ!!」

アスカ「それも、軍仕込みの本格的なマーシャルアーツ!だから、いくらシンジが寝込みを襲ってこようと、撃退出来るから大丈夫ってわけ!!」

アスカ「アンタなんて、アタシの敵じゃないのよ!!分かった!?」

シンジ「わ、分かったよ……でも、絶対アスカを襲うことはないけど」

アスカ「なっ!?襲いなさいよっ!!」

綾波「ちょっといい?」

アスカ「あ゙ん!?……なによ?文句でもあるわけ!?」

綾波「えぇ。むしろ、文句しかないわ。どうして私が、碇くんに襲われたくないと思っているなんて思っているの?」

アスカ「じゃあアンタは、シンジに襲われてもいいとでも思ってんの!?」

綾波「えぇ。むしろ、襲われたいとすら思っているわ」

アスカ「えっ」

シンジ「あ、綾波……?」

綾波「あっ……やだ、私ったら……なにを言ってるのかしら……」

アスカ「あ、アンタはよくても……その……し、シンジが嫌かもしれないじゃない!!」

47: 2013/01/06(日) 05:11:50.28 ID:EGbZihMh0
綾波「……そうなの?」

シンジ「えっ!?そ、それは……ど、どうかなぁ……あはははは……」

アスカ「ハッキリ言ってやんなさいよ!エコヒイキなんか、これっぽっちも襲いたくならないって!!」

綾波「2号機の人、余計なこと言わないで。それで、碇くんは……本当に、私のこと襲いたくならないの?」

シンジ「え、えぇっと……あっ、あいたっ!アイタタタタタッ!き、急に腹痛が……ごめん、2人ともっ!!」

アスカ「あっ!コラッ、待ちなさい!バカシンジッ!!」

綾波「……随分、古典的な逃げ方をするのね」

ミサト「アンタたちぃ~、シンちゃんをいじめるのも、ほどほどにしときなさいよぉ~」

アスカ「えっ!?み、ミサト!?」

綾波「……いらっしゃったんですね」

ミサト「ずっといたわよ!……失礼しちゃうわね、もう」

綾波「さっきの言葉、どういった意味なんですか?」

ミサト「えっ?あぁ、アレは……あんなこと続けてたら、いつか本当に胃に穴が開いちゃうわよ?今はまだ、仮病ですんでるみたいだけど」

アスカ「ふんっ!だとしたら、自業自得よ!」

綾波「あなた、それ、本気で言っているの?」

51: 2013/01/06(日) 05:25:30.51 ID:A5dA68zl0
アスカ「そ、それは……別に、本気で胃に穴が開いちゃえばいいなんて、思ってはないけど……」

ミサト「とにかく、これからはシンちゃんを、あんまり悩ませるのはダメよ?あんなことが毎日だと、さすがに可哀相だからね」

アスカ「まぁ……ミサトの言いたいことは分かったけど、シンジの寝る部屋は、結局どうするつもりよ?」

ミサト「それは間を取って、私の部屋でいいんじゃないの?」

綾波・アスカ「「それはダメ」ッ!!」

ミサト「あらら……まぁそうよね。私と一緒に寝たら、我慢出来ずにホントに襲いそうだものね~。オホホホホホホ~」

アスカ「……は?シンジがミサトのことなんて、襲うはずないじゃない」

綾波「葛城三佐を襲うなんて、難易度の割りに見返りが少なすぎます」

ミサト「ち、ちょっと!どういう意味よ、それーっ!?」

59: 2013/01/06(日) 05:40:07.38 ID:A5dA68zl0
アスカ「アタシが心配してんのは、ミサトがシンジを襲うほうよっ!!」

ミサト「なっ!?アンタ一体、どういう目で私のこと見てんのよ!!」

綾波「実はもうすでに、碇くんは葛城三佐に襲われていたりして」

ミサト「襲ってるわけないでしょ!?もしホントにそうだったら、シンジくんはもうこの家にはいないわよ!!」

アスカ「じゃあアンタは、今まで1回もシンジのことを襲ってやろうって、思わなかったの!?」

ミサト「そ、そうよ!そんなの当たり前じゃない!」

綾波「葛城三佐、正直に話してください」

ミサト「だから……お、思ってたとしても、ちょこっとだけだから……ほ、ホントに!」

アスカ「エコヒイキッ!シンジの荷物まとめるの手伝いなさいっ!!」

綾波「あなたに言われるまでもないわ。もう始めているもの」

ミサト「ち、ちょっと待ちなさい!さっきのはアレよ……あの……じ、冗談よ!冗談!!」

アスカ「今更、そんな言葉でごまかされるわけないでしょ!?このド変態ショタコン!!」

綾波「これからは碇くんに近づかないでください。碇くんが汚れてしまいますから」

ミサト「あうぅ……わ、私の大人の威厳が……あうぅ……!」

シンジ「ただいま……な、なにこの状況?」

60: 2013/01/06(日) 05:40:40.77 ID:A5dA68zl0
これで終わり

待たせた上にオチが弱くてごめんね

67: 2013/01/06(日) 06:10:54.73 ID:A5dA68zl0
アスカ「シンジ!丁度いいところに来たわね!」

シンジ「えっ?ていうか、なんで僕の荷物をまとめてるの……?」

綾波「ここは碇くんにとって、とても危険な場所だから」

シンジ「き、危険ってなに?全然意味が分からないんだけど……」

ミサト「うぅ……達者でね、シンちゃん……あと、たまにでいいからご飯作りに来てね……およよ……」

シンジ「ミサトさん!?ど、どうして泣いてるんですか!?なにかあったんですか!?」

アスカ「さぁ、用意も出来たし行くわよ!」

シンジ「行くってどこへ!?誰かちゃんと説明してよっ!!」

綾波「大丈夫よ、碇くん。あなたは、なにも心配しなくていい」

シンジ「心配しか出来ないよ!なんなのほんと!?」

シンジ「それに、なんでミサトさんが泣いてるの!?泣いてるミサトさんをほっぽって、どこかに行くなんて出来ないよ!!」

ミサト「し、シンちゃん……♥」

70: 2013/01/06(日) 06:16:29.85 ID:A5dA68zl0
アスカ「だ、ダメよシンジ!ソイツに近づいたりなんかしたら……!!」

綾波「そうよ、碇くん!はやまった真似はしないで……!!」

シンジ「ミサトさん、なにがあったんですか?こんなに泣いて……僕でよければ力になります!まぁ……頼りないかもしれませんけどね」

ミサト「……もうダメ……もう我慢出来ない……シンちゅわ~~~~~ん!!」

シンジ「えっ?ちょっ……み、ミサトさん!?やめっ……うわっ!!」

アスカ「え、エコヒイキ!ネルフに電話!早くっ!!」

綾波「もうしてるわ!……なんでこんな時に限って話し中なの……!!」

ミサト「シンちゃ~ん!ほら、ちゅーしましょ~?ちゅ~~~~~ ???」

シンジ「み、ミサトさん……やめ……や、やめて……だ、誰か助けてぇええぇぇえぇえぇええぇええぇ!!!!!!!!」

71: 2013/01/06(日) 06:17:30.32 ID:A5dA68zl0
これで本当に終わり

どうしてこうなった

引用元: 綾波「碇くんはお……お……」