1: 2020/05/24(日) 21:19:59.074 ID:RnySr5RH0.net
~とある惑星~
オビワン「ああ、これはマズイ。全員退却!」
クローンA「ですが将軍、勝利は目前です」
アナキン「マスクをして戦いを続けましょう。コロナなんて怖くない」
オビワン「勇敢と無謀は違う。何度も教えたはずだ。戦いはこの一戦だけじゃない」
オビワン「それに、マスターヨーダから『敵に咳をする者がいればすぐさま逃げろ』と言われている」
オビワン「功を焦ってコロナに感染してはもともこもない。今は退くんだ」
アナキン「わかりました……。聞いたな、撤退だ」
クローンA「了解しました」
クローンB「総員退却! 船へ乗りこめ!」
オビワン「ああ、これはマズイ。全員退却!」
クローンA「ですが将軍、勝利は目前です」
アナキン「マスクをして戦いを続けましょう。コロナなんて怖くない」
オビワン「勇敢と無謀は違う。何度も教えたはずだ。戦いはこの一戦だけじゃない」
オビワン「それに、マスターヨーダから『敵に咳をする者がいればすぐさま逃げろ』と言われている」
オビワン「功を焦ってコロナに感染してはもともこもない。今は退くんだ」
アナキン「わかりました……。聞いたな、撤退だ」
クローンA「了解しました」
クローンB「総員退却! 船へ乗りこめ!」
2: 2020/05/24(日) 21:24:13 ID:RnySr5RH0.net
―――
~ジェダイ聖堂~
オビワン「――そのため、私の判断で部隊を退かせ、検査のために帰還しました」
アナキン「いずれにせよ、敵は被害を受けています。立て直すにしても、時間はかかるでしょう。マスターの判断は正しい」
メイス「……だが、ここで仕留めきれなかったのは痛手だ」
ヨーダ「フム……即時の追撃を考える必要があるのう。して、コロナに感染した予兆は?」
オビワン「戦線にいた兵はもちろん、全艦の乗組員を検査中ですが……結果はまだ」
ヨーダ「グリーヴァスは遠かったか? ソーシャルディスタンスは保てたかのう? ン?」
オビワン「いえ……なにせ最前線でしたので、私は何度か彼に接近しました」
アナキン「僕は遠目で見ただけです」
ヨーダ「なるほどのう……マスターケノービ」
オビワン「はい」
ヨーダ「急ぎ、この部屋から出るのじゃ」
オビワン「えっ……」
アナキン「報告はまだ済んでません」
ヨーダ「アナキン、お主だけですればよい」
オビワン「念のため申し上げておきましょう。我々ジェダイの騎士は優先的に検査を受けています。結果は陰性でした」
ヨーダ「それを先に言うべきだったな。報告を続けよ」
アナキン「……」
~ジェダイ聖堂~
オビワン「――そのため、私の判断で部隊を退かせ、検査のために帰還しました」
アナキン「いずれにせよ、敵は被害を受けています。立て直すにしても、時間はかかるでしょう。マスターの判断は正しい」
メイス「……だが、ここで仕留めきれなかったのは痛手だ」
ヨーダ「フム……即時の追撃を考える必要があるのう。して、コロナに感染した予兆は?」
オビワン「戦線にいた兵はもちろん、全艦の乗組員を検査中ですが……結果はまだ」
ヨーダ「グリーヴァスは遠かったか? ソーシャルディスタンスは保てたかのう? ン?」
オビワン「いえ……なにせ最前線でしたので、私は何度か彼に接近しました」
アナキン「僕は遠目で見ただけです」
ヨーダ「なるほどのう……マスターケノービ」
オビワン「はい」
ヨーダ「急ぎ、この部屋から出るのじゃ」
オビワン「えっ……」
アナキン「報告はまだ済んでません」
ヨーダ「アナキン、お主だけですればよい」
オビワン「念のため申し上げておきましょう。我々ジェダイの騎士は優先的に検査を受けています。結果は陰性でした」
ヨーダ「それを先に言うべきだったな。報告を続けよ」
アナキン「……」
4: 2020/05/24(日) 21:29:17 ID:RnySr5RH0.net
オビワン「――敵の補給線は伸びきっています。追撃の際にはこちらも叩くべきかと」
ヨーダ「ンーム」
オビワン「ゴホッ、あー、近くの小惑星帯に――」
ヨーダ「待て」
オビワン「はい?」
ヨーダ「今の咳はなんじゃ?」
オビワン「え?」
ヨーダ「咳をしたな? さてさて、今の咳はなに由来かのう」
オビワン「……あの」
メイス「マスターヨーダ」
ヨーダ「いや止めんでくれマスターウインドゥ。重要なことじゃて。今の咳はどういう咳かのう? ン?」
オビワン「あー、今のは……その、少し喉がからまっただけで。決して、コロナでは……」
ヨーダ「本当か? 陰性といえど、必ずしもその結果が信ずるに値するとは限らん」
オビワン「症状は出ていません。感染したとは思えませんが」
ヨーダ「確実か? ホログラムで報告すべきだったと後悔しない自信はあるか?」
オビワン「もちろん。だからこそ、こうして直接――」
ヨーダ「みなまで言うな…………ンー……フォースの乱れを感じる」
アナキン「乱れているのはあなたの方です! マスターヨーダ!」
オビワン「おいアナキン!」
ヨーダ「ンーム」
オビワン「ゴホッ、あー、近くの小惑星帯に――」
ヨーダ「待て」
オビワン「はい?」
ヨーダ「今の咳はなんじゃ?」
オビワン「え?」
ヨーダ「咳をしたな? さてさて、今の咳はなに由来かのう」
オビワン「……あの」
メイス「マスターヨーダ」
ヨーダ「いや止めんでくれマスターウインドゥ。重要なことじゃて。今の咳はどういう咳かのう? ン?」
オビワン「あー、今のは……その、少し喉がからまっただけで。決して、コロナでは……」
ヨーダ「本当か? 陰性といえど、必ずしもその結果が信ずるに値するとは限らん」
オビワン「症状は出ていません。感染したとは思えませんが」
ヨーダ「確実か? ホログラムで報告すべきだったと後悔しない自信はあるか?」
オビワン「もちろん。だからこそ、こうして直接――」
ヨーダ「みなまで言うな…………ンー……フォースの乱れを感じる」
アナキン「乱れているのはあなたの方です! マスターヨーダ!」
オビワン「おいアナキン!」
5: 2020/05/24(日) 21:33:42 ID:RnySr5RH0.net
アナキン「この仕打ちはあんまりだ。まるでウイルス扱いするかのように」
オビワン「アナキン、冷静になれ」
アナキン「あなたに対する侮辱ですよ」
オビワン「だとしてもだ。今は控えろ」
アナキン「ですが」
オビワン「評議会は過敏になっている。直接報告へ来るべきではなかったかもしれない」
メイス「新型コロナウイルスの影響で、銀河が揺れている。見方によってはこの大戦以上の脅威だ」
ヨーダ「ジェダイ聖堂でパンデミックが起きたとして、どれほどの被害を受ける? ン?」
ヨーダ「私的な話ではない。決してな。共和国の命運を握る話よ」
メイス「警戒は必要だ。例え相手が身内であってもな」
オビワン「必要な用心だ。マスターヨーダは正しい」
アナキン「……すいませんでした、マスター」
オビワン「私からもお詫びします。……説明を続けてよろしいでしょうか」
ヨーダ「ンム」
オビワン「コホッ、えー」
ヨーダ「今の咳!!!」
オビワン「アナキン、冷静になれ」
アナキン「あなたに対する侮辱ですよ」
オビワン「だとしてもだ。今は控えろ」
アナキン「ですが」
オビワン「評議会は過敏になっている。直接報告へ来るべきではなかったかもしれない」
メイス「新型コロナウイルスの影響で、銀河が揺れている。見方によってはこの大戦以上の脅威だ」
ヨーダ「ジェダイ聖堂でパンデミックが起きたとして、どれほどの被害を受ける? ン?」
ヨーダ「私的な話ではない。決してな。共和国の命運を握る話よ」
メイス「警戒は必要だ。例え相手が身内であってもな」
オビワン「必要な用心だ。マスターヨーダは正しい」
アナキン「……すいませんでした、マスター」
オビワン「私からもお詫びします。……説明を続けてよろしいでしょうか」
ヨーダ「ンム」
オビワン「コホッ、えー」
ヨーダ「今の咳!!!」
6: 2020/05/24(日) 21:37:03.875 ID:RnySr5RH0.net
ヨーダ「なんじゃなんじゃ! 今の咳はなんじゃ! 答えよ!」
オビワン「あー……いや、ですから」
メイス「マスターヨーダ。フォースが乱れておいでだ。深呼吸をした方がいい」
ヨーダ「深呼吸? ハッ……ワシはこの部屋の空気を吸いとうなくなったわ」
ヨーダ「たった今な……あまりにリスクが多過ぎる」
アナキン「ジェダイの騎士が、なんてザマだ」
オビワン「アナキン、口が過ぎるぞ」
アナキン「氏が怖いんですか?」
ヨーダ「氏が怖い? 氏が怖いかと聞いたか? 笑わせるでない。ありえん話じゃ」
ヨーダ「恐れと執着はジェダイの教えに反する。ワシは氏を必要以上に恐れてはおらん」
アナキン「では、何をそんなに狼狽えているんです」
ヨーダ「氏そのものではなく、呼吸困難になって氏ぬのがすごく嫌なんじゃ」
アナキン「それは氏ぬのが怖いってことでしょう!」
ヨーダ「まるで違う! ワシが怖いのは呼吸困難の部分であって、氏ではない!」
オビワン「あー……いや、ですから」
メイス「マスターヨーダ。フォースが乱れておいでだ。深呼吸をした方がいい」
ヨーダ「深呼吸? ハッ……ワシはこの部屋の空気を吸いとうなくなったわ」
ヨーダ「たった今な……あまりにリスクが多過ぎる」
アナキン「ジェダイの騎士が、なんてザマだ」
オビワン「アナキン、口が過ぎるぞ」
アナキン「氏が怖いんですか?」
ヨーダ「氏が怖い? 氏が怖いかと聞いたか? 笑わせるでない。ありえん話じゃ」
ヨーダ「恐れと執着はジェダイの教えに反する。ワシは氏を必要以上に恐れてはおらん」
アナキン「では、何をそんなに狼狽えているんです」
ヨーダ「氏そのものではなく、呼吸困難になって氏ぬのがすごく嫌なんじゃ」
アナキン「それは氏ぬのが怖いってことでしょう!」
ヨーダ「まるで違う! ワシが怖いのは呼吸困難の部分であって、氏ではない!」
8: 2020/05/24(日) 21:41:24.775 ID:RnySr5RH0.net
メイス「専門家によれば、重症化のリスクは低いという話です」
メイス「警戒は必要だが……かと言って、過剰に対策を講じ、動きを鈍くするのは得策ではないでしょう」
オビワン「私もそう聞きました。多くの場合、軽い症状で済むと」
ヨーダ「本当か? たしかな筋の情報かのう」
メイス「信頼度は高い。持病持ちや、高齢者は危ないらしいが…………あっ」
アナキン「……高齢者、ね」
オビワン「……」
ヨーダ「ワシじゃ」
メイス「マスターヨーダ」
ヨーダ「高齢者とは、ワシのことじゃ!」
オビワン「どうか、一度落ち着いてください」
ヨーダ「900年近く生きとるワシは凄い高齢者じゃ! そうじゃな!? ン!?」
ヨーダ「ンーム……これはもう、アウトらしい。氏の香りがする。フォースが『やばたにえん』と囁いておるでな」
メイス「警戒は必要だが……かと言って、過剰に対策を講じ、動きを鈍くするのは得策ではないでしょう」
オビワン「私もそう聞きました。多くの場合、軽い症状で済むと」
ヨーダ「本当か? たしかな筋の情報かのう」
メイス「信頼度は高い。持病持ちや、高齢者は危ないらしいが…………あっ」
アナキン「……高齢者、ね」
オビワン「……」
ヨーダ「ワシじゃ」
メイス「マスターヨーダ」
ヨーダ「高齢者とは、ワシのことじゃ!」
オビワン「どうか、一度落ち着いてください」
ヨーダ「900年近く生きとるワシは凄い高齢者じゃ! そうじゃな!? ン!?」
ヨーダ「ンーム……これはもう、アウトらしい。氏の香りがする。フォースが『やばたにえん』と囁いておるでな」
9: 2020/05/24(日) 21:45:31.472 ID:RnySr5RH0.net
メイス「一度、休憩を挟もう。マスターヨーダには平静を取り戻すための時間が必要だ」
オビワン「どうやら……そのようですね」
ヨーダ「過呼吸になりそう……」
メイス「マスターケノービ、アナキン、話がある。席を外そう」
―――
メイス「ヨーダは神経過敏になっている。刺激するのは得策ではない」
アナキン「刺激してきているのはあっちでしょう」
メイス「彼の前では咳をするな、という話だ」
オビワン「努力しましょう」
アナキン「バカらしい…………ケホッ」
メイス「……」ジロッ
アナキン「え?」
オビワン「アナキン、今の咳は――」
アナキン「ああ。いや……これは、違いますよ。ただのエヘン虫です。たまに出るんだ」
オビワン「そうだったな。だが、マスターヨーダの前では控えよう」
アナキン「まったく……」
オビワン「どうやら……そのようですね」
ヨーダ「過呼吸になりそう……」
メイス「マスターケノービ、アナキン、話がある。席を外そう」
―――
メイス「ヨーダは神経過敏になっている。刺激するのは得策ではない」
アナキン「刺激してきているのはあっちでしょう」
メイス「彼の前では咳をするな、という話だ」
オビワン「努力しましょう」
アナキン「バカらしい…………ケホッ」
メイス「……」ジロッ
アナキン「え?」
オビワン「アナキン、今の咳は――」
アナキン「ああ。いや……これは、違いますよ。ただのエヘン虫です。たまに出るんだ」
オビワン「そうだったな。だが、マスターヨーダの前では控えよう」
アナキン「まったく……」
11: 2020/05/24(日) 21:49:47 ID:RnySr5RH0.net
―――
メイス「話を続けよう。敵の補給線だったな」
オビワン「はい。……よろしいですか、マスターヨーダ」
ヨーダ「ン? ンー、続けよ」
オビワン「それでは……追撃の際には部隊を2つに分け――」
アナキン「……ケホン」
ヨーダ「ン!?」
オビワン「……あの」
ヨーダ「聞こえたか? 聞こえたはずじゃ! 今、かすかに咳をする声が……フォースがざわめいておるわ」
メイス「……私は聞こえませんでした」
オビワン「ええ、私も」
アナキン「僕も、聞いてない」
ヨーダ「そうかのう……? なら、よい……」
アナキン「………エヘン、ンッ、エホッ」
ヨーダ「聞こえたーーー!!! 聞こえたぞ!!!!!」
オビワン「どうか落ち着いて、これじゃ説明にならない」
ヨーダ「マスターウィンドゥ、あいつじゃ! スカイウォーカーがこっそり咳を! 見たぞ、ワシは見た!」
メイス「アナキン……! 控えろと言ったはずだが」
アナキン「すいません。でも……エヘン虫は我慢しようと思って我慢できるものでもありませんよ」
メイス「話を続けよう。敵の補給線だったな」
オビワン「はい。……よろしいですか、マスターヨーダ」
ヨーダ「ン? ンー、続けよ」
オビワン「それでは……追撃の際には部隊を2つに分け――」
アナキン「……ケホン」
ヨーダ「ン!?」
オビワン「……あの」
ヨーダ「聞こえたか? 聞こえたはずじゃ! 今、かすかに咳をする声が……フォースがざわめいておるわ」
メイス「……私は聞こえませんでした」
オビワン「ええ、私も」
アナキン「僕も、聞いてない」
ヨーダ「そうかのう……? なら、よい……」
アナキン「………エヘン、ンッ、エホッ」
ヨーダ「聞こえたーーー!!! 聞こえたぞ!!!!!」
オビワン「どうか落ち着いて、これじゃ説明にならない」
ヨーダ「マスターウィンドゥ、あいつじゃ! スカイウォーカーがこっそり咳を! 見たぞ、ワシは見た!」
メイス「アナキン……! 控えろと言ったはずだが」
アナキン「すいません。でも……エヘン虫は我慢しようと思って我慢できるものでもありませんよ」
12: 2020/05/24(日) 21:53:58 ID:RnySr5RH0.net
アナキン「今の咳はコロナではありません。どうかご安心を」
ヨーダ「どう違うんじゃ! その咳はどういう咳じゃ!? ん!?」
アナキン「エヘン虫ですよ……ただの」
ヨーダ「エヘン虫……!? エヘン虫とは何じゃ! コロナの親戚か!?」
ヨーダ「エヘン虫なんてワシ知らん……銀河の脅威じゃ……」ガクガクガク
アナキン「ハァ……マスター」
オビワン「……今日のところは、解散ということにしてはどうでしょう。このままではラチがあかない」
メイス「先延ばしにできることではない。報告は続けてくれ。私だけで聞く………ゴホン」
ヨーダ「思わぬ伏兵が隣にィィィ!!!」
ギャルルルルル
ドテン
ヨーダ「なぜお主が咳をする……!? マスターウィンドゥ! なぜ咳をする!?」
メイス「ああいや、申しわけない。つい……今のは、ただの咳払いです」
ヨーダ「嘘じゃ……きっとコロナじゃ……この部屋はもう汚染されとる……そうに違いないわい」
オビワン「どうか気を確かに」
アナキン「軽い咳ぐらい、日常で何度でもするでしょう」
メイス「今一度、フォースを平静に保つのです」
ヨーダ「どう違うんじゃ! その咳はどういう咳じゃ!? ん!?」
アナキン「エヘン虫ですよ……ただの」
ヨーダ「エヘン虫……!? エヘン虫とは何じゃ! コロナの親戚か!?」
ヨーダ「エヘン虫なんてワシ知らん……銀河の脅威じゃ……」ガクガクガク
アナキン「ハァ……マスター」
オビワン「……今日のところは、解散ということにしてはどうでしょう。このままではラチがあかない」
メイス「先延ばしにできることではない。報告は続けてくれ。私だけで聞く………ゴホン」
ヨーダ「思わぬ伏兵が隣にィィィ!!!」
ギャルルルルル
ドテン
ヨーダ「なぜお主が咳をする……!? マスターウィンドゥ! なぜ咳をする!?」
メイス「ああいや、申しわけない。つい……今のは、ただの咳払いです」
ヨーダ「嘘じゃ……きっとコロナじゃ……この部屋はもう汚染されとる……そうに違いないわい」
オビワン「どうか気を確かに」
アナキン「軽い咳ぐらい、日常で何度でもするでしょう」
メイス「今一度、フォースを平静に保つのです」
13: 2020/05/24(日) 21:59:01 ID:RnySr5RH0.net
ヨーダ「ああ、ワシ……なんだか息が苦しくなってきた気が……」
アナキン「気のせいでは?」
ヨーダ「気のせいなどではない! あっ、苦しい……苦しいぞ」
メイス「よくない兆候だ」
オビワン「嫌な予感がする。アナキン、医療班を呼んだ方が良さそうだぞ。精神安定剤を――」
ヨーダ「ああ、怖いのう……怖い怖い、さてさて、怖いぞ……怖いぞ……」
メイス「気を沈め、負の感情をコントロールする。あなたが我々に教えてきたことです」
ヨーダ「わかっておる、わ、わかっておるが、怖いのは怖いんじゃ……怖い、こ……」
ヨーダ「………………………………………あっ……」
シーン
ヨーダ「……むり」
アナキン「え? なんです?」
ヨーダ「無理じゃ」
オビワン「えっ」
ヨーダ「怖すぎてもう無理」
アナキン「ちょっと」
ヨーダ「もう無理じゃああああああああ」
ダンッ
ギャルルルルル
アナキン「気のせいでは?」
ヨーダ「気のせいなどではない! あっ、苦しい……苦しいぞ」
メイス「よくない兆候だ」
オビワン「嫌な予感がする。アナキン、医療班を呼んだ方が良さそうだぞ。精神安定剤を――」
ヨーダ「ああ、怖いのう……怖い怖い、さてさて、怖いぞ……怖いぞ……」
メイス「気を沈め、負の感情をコントロールする。あなたが我々に教えてきたことです」
ヨーダ「わかっておる、わ、わかっておるが、怖いのは怖いんじゃ……怖い、こ……」
ヨーダ「………………………………………あっ……」
シーン
ヨーダ「……むり」
アナキン「え? なんです?」
ヨーダ「無理じゃ」
オビワン「えっ」
ヨーダ「怖すぎてもう無理」
アナキン「ちょっと」
ヨーダ「もう無理じゃああああああああ」
ダンッ
ギャルルルルル
14: 2020/05/24(日) 22:04:49 ID:RnySr5RH0.net
<無理じゃ~~~~~~
グルグルグル
ダンッ
オビワン「マスターヨーダ! ああ、これは予想通り、まずいことになったな」
メイス「追え!」
アナキン「どうしてこうなるんだ!」
ヨーダ「恐ろしいことじゃああああああ」
ダンッ
グルルルル
ダンッ
ジェダイA「わっ」
ジェダイB「マスターヨーダ!?」
ヨーダ「うわああああああああ」
クローンC「マスターヨーダが跳びはねながら暴れてる! あっちへ行った!」
クローンD「どうなってるんだ? ジェダイの訓練か?」
アナキン「マスターヨーダ! 待って! まいったな、どこまで逃げる気なんだ」
グルグルグル
ダンッ
オビワン「マスターヨーダ! ああ、これは予想通り、まずいことになったな」
メイス「追え!」
アナキン「どうしてこうなるんだ!」
ヨーダ「恐ろしいことじゃああああああ」
ダンッ
グルルルル
ダンッ
ジェダイA「わっ」
ジェダイB「マスターヨーダ!?」
ヨーダ「うわああああああああ」
クローンC「マスターヨーダが跳びはねながら暴れてる! あっちへ行った!」
クローンD「どうなってるんだ? ジェダイの訓練か?」
アナキン「マスターヨーダ! 待って! まいったな、どこまで逃げる気なんだ」
15: 2020/05/24(日) 22:09:04 ID:RnySr5RH0.net
オビワン「アナキン! 見失ったのか?」
アナキン「まさか。これほどのフォース、嫌でもどこにいるか分かりますよ」
オビワン「ああ、だろうな。感じるか、フォースの暗黒面だ」
アナキン「ええ。恐怖で我を失ってる」
オビワン「新型コロナウイルスへの恐怖に囚われ、ダークサイドに堕ちようとしているんだ。なんとしても止めないと」
アナキン「当たり前です。こんなことでグランドマスターがダークサイドに堕ちたら」
オビワン「評議会の積み重ねてきたもの全てが失墜するだろうな。そうなったら、我々の落ち度でもあるぞ」
アナキン「どうして!?」
オビワン「彼の前で咳をしたからだ。とにかく急ごう」
アナキン「まさか。これほどのフォース、嫌でもどこにいるか分かりますよ」
オビワン「ああ、だろうな。感じるか、フォースの暗黒面だ」
アナキン「ええ。恐怖で我を失ってる」
オビワン「新型コロナウイルスへの恐怖に囚われ、ダークサイドに堕ちようとしているんだ。なんとしても止めないと」
アナキン「当たり前です。こんなことでグランドマスターがダークサイドに堕ちたら」
オビワン「評議会の積み重ねてきたもの全てが失墜するだろうな。そうなったら、我々の落ち度でもあるぞ」
アナキン「どうして!?」
オビワン「彼の前で咳をしたからだ。とにかく急ごう」
16: 2020/05/24(日) 22:15:00 ID:RnySr5RH0.net
アソーカ「あ、マスター。ひょっとして、マスターヨーダを追いかけてたりする?」
アナキン「アソーカ、マスターヨーダを見たのか?」
アソーカ「うん、見たよ」
オビワン「彼はどこへ?」
アソーカ「『うわー。コロナじゃー。げに恐ろしきー』って叫びながら、そこの階段を転げ落ちていったけど」
アナキン「それで?」
アソーカ「え?」
オビワン「見ていただけか?」
アソーカ「はい、だって」
アナキン「どうして止めなかった!?」
アソーカ「だってあんなの、見送ることしかできないよ!」
アソーカ「止めてほしかったの? でも、それって難しいと思うな。パダワンにはまだ」
アナキン「だろうな。とにかく、このことをマスターウィンドゥに伝えてくれ」
オビワン「急ぐぞ、アナキン。聞いた限りでは、悪化してる。相当な」
アナキン「アソーカ、マスターヨーダを見たのか?」
アソーカ「うん、見たよ」
オビワン「彼はどこへ?」
アソーカ「『うわー。コロナじゃー。げに恐ろしきー』って叫びながら、そこの階段を転げ落ちていったけど」
アナキン「それで?」
アソーカ「え?」
オビワン「見ていただけか?」
アソーカ「はい、だって」
アナキン「どうして止めなかった!?」
アソーカ「だってあんなの、見送ることしかできないよ!」
アソーカ「止めてほしかったの? でも、それって難しいと思うな。パダワンにはまだ」
アナキン「だろうな。とにかく、このことをマスターウィンドゥに伝えてくれ」
オビワン「急ぐぞ、アナキン。聞いた限りでは、悪化してる。相当な」
17: 2020/05/24(日) 22:19:48 ID:RnySr5RH0.net
ヨーダ「げに恐ろしきことなりけりィィィィィ」
ゴロゴロゴロ
クローンE「おい、なんだ?」
クローンF「えらいモンを見た気がする」
アナキン「いました! あそこだ! 退いてくれ、通して!」
ジェダイC「なんだなんだ」
オビワン「待ってください! マスターヨーダ!」
ヨーダ「コロナが怖いとフォースが叫んでおるぅ!」
アナキン「叫んでいるのはアナタだ!」
オビワン「まずいぞ、止まる気配がいっこうに無い」
アナキン「でもこの先は行き止まりです。捕まえるチャンスだ」
ゴロゴロゴロ
クローンE「おい、なんだ?」
クローンF「えらいモンを見た気がする」
アナキン「いました! あそこだ! 退いてくれ、通して!」
ジェダイC「なんだなんだ」
オビワン「待ってください! マスターヨーダ!」
ヨーダ「コロナが怖いとフォースが叫んでおるぅ!」
アナキン「叫んでいるのはアナタだ!」
オビワン「まずいぞ、止まる気配がいっこうに無い」
アナキン「でもこの先は行き止まりです。捕まえるチャンスだ」
18: 2020/05/24(日) 22:23:16 ID:RnySr5RH0.net
ヨーダ「あああああああ!!! 呼吸困難は嫌じゃあああああ」
ダンッ
ギャルルルルル
アナキン「Uターンして戻ってくる!」
オビワン「通すな! 押さえ込め!」
ガシッ
アナキン「捕まえましたよマスター」
オビワン「お願いです! 自分を取り戻してください!」
ヨーダ「アバババババ」ガクガク
アナキン「精神を鎮めて、フォースに問いかけて!」
オビワン「対話するんです! マスターヨーダ! あなたなら簡単なはずだ!」
ヨーダ「ひぎぃ、フォース、フォースよ、答えてくれぇ!」
アナキン「その調子だ!」
オビワン「フォースならコロナだって克服できます!」
ダンッ
ギャルルルルル
アナキン「Uターンして戻ってくる!」
オビワン「通すな! 押さえ込め!」
ガシッ
アナキン「捕まえましたよマスター」
オビワン「お願いです! 自分を取り戻してください!」
ヨーダ「アバババババ」ガクガク
アナキン「精神を鎮めて、フォースに問いかけて!」
オビワン「対話するんです! マスターヨーダ! あなたなら簡単なはずだ!」
ヨーダ「ひぎぃ、フォース、フォースよ、答えてくれぇ!」
アナキン「その調子だ!」
オビワン「フォースならコロナだって克服できます!」
19: 2020/05/24(日) 22:27:09 ID:RnySr5RH0.net
ヨーダ「あぁ、フォースよ……コロナに打ち勝つことができるか……フォースは、コロナに勝つことが――」
ミディク口リアン「……」
ヨーダ「……」
ミディク口リアン「……ムリ」
ヨーダ「わああああああ無理じゃあああああああ!!! フォースがそう囁いたあああああああ」
アナキン「振りほどかれる!」
ヨーダ「密!!!」
ズァァァァァァァ
アナキン「うわっ」
オビワン「ぐあ」
アナキン「弾かれた……!」
オビワン「なんて力だ。腐ってもグランドマスターだな」
ヨーダ「コロナに打ち勝てるのは暗黒面しかないでな……!」
ミディク口リアン「……」
ヨーダ「……」
ミディク口リアン「……ムリ」
ヨーダ「わああああああ無理じゃあああああああ!!! フォースがそう囁いたあああああああ」
アナキン「振りほどかれる!」
ヨーダ「密!!!」
ズァァァァァァァ
アナキン「うわっ」
オビワン「ぐあ」
アナキン「弾かれた……!」
オビワン「なんて力だ。腐ってもグランドマスターだな」
ヨーダ「コロナに打ち勝てるのは暗黒面しかないでな……!」
21: 2020/05/24(日) 22:31:15 ID:RnySr5RH0.net
――
パルパティーン「……むむっ!?」
ガタッ
パルパティーン「ジェダイ聖堂の方からとてつもない暗黒面の力を感じる……!」
パルパティーン「余に迫る逸材か……?」
パルパティーン「……」ソワソワ
パルパティーン「行かなきゃ……!」
ダッ
パルパティーン「……むむっ!?」
ガタッ
パルパティーン「ジェダイ聖堂の方からとてつもない暗黒面の力を感じる……!」
パルパティーン「余に迫る逸材か……?」
パルパティーン「……」ソワソワ
パルパティーン「行かなきゃ……!」
ダッ
23: 2020/05/24(日) 22:35:39 ID:RnySr5RH0.net
アソーカ「マスター! 大丈夫?」
アナキン「大丈夫なもんか! ジェダイオーダーはおしまいだ!」
メイス「事態は悪い方向へ進んでいるようだな」
オビワン「見てのとおりです」
ヨーダ「フォースの暗黒面の力をもってコロナを克服する……ワシはダース・パペットとなったのじゃ……たった今な……」
メイス「なんということだ……」
アソーカ「ダース・パペット!? 正気?」
アナキン「正気なわけないだろ……マスターヨーダ! コロナへの恐怖に負けちゃダメです!」
ヨーダ「ワシはヨーダではない。その名は捨てた。今やダース・パペットじゃて、ンー」
メイス「マスターヨーダ……とにかく、私の話を聞いてください。さきほど――」
ヨーダ「近づくでない! 計画は今この時から始まっておる!」
アナキン「計画……?」
オビワン「いったい何の話だ?」
ヨーダ「暗黒面の無限のパワーをもって全銀河の生命体を滅ぼし、ワシも氏ぬ。宿主がおらねばコロナも無力よ」
アナキン「大丈夫なもんか! ジェダイオーダーはおしまいだ!」
メイス「事態は悪い方向へ進んでいるようだな」
オビワン「見てのとおりです」
ヨーダ「フォースの暗黒面の力をもってコロナを克服する……ワシはダース・パペットとなったのじゃ……たった今な……」
メイス「なんということだ……」
アソーカ「ダース・パペット!? 正気?」
アナキン「正気なわけないだろ……マスターヨーダ! コロナへの恐怖に負けちゃダメです!」
ヨーダ「ワシはヨーダではない。その名は捨てた。今やダース・パペットじゃて、ンー」
メイス「マスターヨーダ……とにかく、私の話を聞いてください。さきほど――」
ヨーダ「近づくでない! 計画は今この時から始まっておる!」
アナキン「計画……?」
オビワン「いったい何の話だ?」
ヨーダ「暗黒面の無限のパワーをもって全銀河の生命体を滅ぼし、ワシも氏ぬ。宿主がおらねばコロナも無力よ」
25: 2020/05/24(日) 22:39:32 ID:RnySr5RH0.net
アソーカ「信じられない、マスターヨーダがあんなこと言ってるよ」
アナキン「ああ、狂ってるとしか言いようがない」
ヨーダ「無限の、パワーをおおおおおおお!!!! 喰らうのじゃああああああああ!!!!!!!1」
バチバチィ
オビワン「電撃だ! みんな退け!」
アナキン「完全にシスじゃないか!」
ヨーダ「ンヌアアアアアアアアア!!!」
ビリビリ ズバァ
アナキン「ああ、狂ってるとしか言いようがない」
ヨーダ「無限の、パワーをおおおおおおお!!!! 喰らうのじゃああああああああ!!!!!!!1」
バチバチィ
オビワン「電撃だ! みんな退け!」
アナキン「完全にシスじゃないか!」
ヨーダ「ンヌアアアアアアアアア!!!」
ビリビリ ズバァ
27: 2020/05/24(日) 22:43:17 ID:RnySr5RH0.net
パルパティーン「あっ! あれは!」
ヨーダ「キエエエエエエエエエエ」
バチバチッ バチッ
パルパティーン「まごうことなき、フォースライトニング……!」
パルパティーン「……なんと、この力はマスターヨーダのものであったか……!」
パルパティーン「彼が暗黒面に足を踏み入れるとは、余の時代が来たも同然! 計画を早める必要がある!」
パルパティーン「すぐに余の仲間に引き入れるのだ! ドゥークーはもういらん!」
パルパティーン「マスターヨーダー! おーい! こっちこっち! 余だよー!」
ヨーダ「キエエエエエエエエエエ」
バチバチッ バチッ
パルパティーン「まごうことなき、フォースライトニング……!」
パルパティーン「……なんと、この力はマスターヨーダのものであったか……!」
パルパティーン「彼が暗黒面に足を踏み入れるとは、余の時代が来たも同然! 計画を早める必要がある!」
パルパティーン「すぐに余の仲間に引き入れるのだ! ドゥークーはもういらん!」
パルパティーン「マスターヨーダー! おーい! こっちこっち! 余だよー!」
30: 2020/05/24(日) 22:48:21.074 ID:RnySr5RH0.net
パルパティーン「おーい!」
アナキン「なんだ!?」
オビワン「パルパティーン議長!? 何故ここに……いけない、近づいてはダメだ!」
メイス「巻き込まれるぞ!」
パルパティーン「マスターヨーダ! 余の弟子に――」
ヨーダ「全員氏んどけ!!!!!!」
バチィ
パルパティーン「いやああああああああ!!!!」
アナキン「議長!」
アソーカ「ウソ、やられちゃった!」
オビワン「マスターヨーダはこちらに任せて、議長をお助けしろ!」
パルパティーン「あうぅぅ……」
ドサッ
アナキン「なんだ!?」
オビワン「パルパティーン議長!? 何故ここに……いけない、近づいてはダメだ!」
メイス「巻き込まれるぞ!」
パルパティーン「マスターヨーダ! 余の弟子に――」
ヨーダ「全員氏んどけ!!!!!!」
バチィ
パルパティーン「いやああああああああ!!!!」
アナキン「議長!」
アソーカ「ウソ、やられちゃった!」
オビワン「マスターヨーダはこちらに任せて、議長をお助けしろ!」
パルパティーン「あうぅぅ……」
ドサッ
31: 2020/05/24(日) 22:52:08.891 ID:RnySr5RH0.net
アナキン「議長! しっかりしてください!」
パルパティーン「ふみゅう……しんどい」
アソーカ「大変! 顔が真っ白! しわくちゃになってる! ねえ、これって普通じゃないよ!」
アナキン「医療班! 急げ!」
ヨーダ「ああああああぁぁぁぁぁぁぁ……ゼェ、ゼェ」
バチッ チッ
メイス「パワーが落ちてきた。今が好機だ」
オビワン「今度こそ、確実に押さえ込みましょう」
ガシッ
ヨーダ「ぬわあ! 離せぇ! 離さんかぁ!!!」
ジタバタ ジタバタ
メイス「マスターヨーダ、これ以上はあなた自身の命に関わる」
オビワン「頃したくはない、どうか気を沈めて」
ヨーダ「だって、だって怖いんじゃぁぁぁ……うっ……うっ」
メイス「怖くなくなる、怖くなくなる。ライトサイドに戻りたくなる」
ヨーダ「ンー……」
オビワン「ジェダイの仲間にマインドトリックを使うなんて……」
メイス「非常時だ。今の彼は強固な意志が無い、効果はあるだろう」
パルパティーン「ふみゅう……しんどい」
アソーカ「大変! 顔が真っ白! しわくちゃになってる! ねえ、これって普通じゃないよ!」
アナキン「医療班! 急げ!」
ヨーダ「ああああああぁぁぁぁぁぁぁ……ゼェ、ゼェ」
バチッ チッ
メイス「パワーが落ちてきた。今が好機だ」
オビワン「今度こそ、確実に押さえ込みましょう」
ガシッ
ヨーダ「ぬわあ! 離せぇ! 離さんかぁ!!!」
ジタバタ ジタバタ
メイス「マスターヨーダ、これ以上はあなた自身の命に関わる」
オビワン「頃したくはない、どうか気を沈めて」
ヨーダ「だって、だって怖いんじゃぁぁぁ……うっ……うっ」
メイス「怖くなくなる、怖くなくなる。ライトサイドに戻りたくなる」
ヨーダ「ンー……」
オビワン「ジェダイの仲間にマインドトリックを使うなんて……」
メイス「非常時だ。今の彼は強固な意志が無い、効果はあるだろう」
32: 2020/05/24(日) 22:56:48 ID:RnySr5RH0.net
ヨーダ「本当は……本当はのう……ワシとて、ダークサイドになど堕ちたくはない……」
ヨーダ「だがコロナがアホほど怖くて……」
オビワン「わかりました。わかりましたから、どうか泣かないで」
メイス「マスターヨーダ、聞いてください。ここへ来る前に、元老院のコロナ対策本部から報告を受けました」
メイス「新型コロナウイルスに感染するのは人間のみのようです。あなたの種族は感染しない」
ヨーダ「なんじゃと……!? そ、それはまことか……? 嘘ではないのだな、ン?」
メイス「ええ。銀河元老院の公式な機関による、正確な情報です。信じてください」
ヨーダ「そ、そうか……なんじゃ……そうだったのか……」
メイス「はい」
ヨーダ「……そっか……」
メイス「……」
ヨーダ「それじゃあ……こんなに騒いで、ワシ、馬鹿みたい……」
オビワン「それは……まあ……誰にでも、間違いはあります」
メイス「マスターヨーダ……ライトサイドに戻りましょう」
ヨーダ「うん……戻る。戻るとしよう」
ヨーダ「今からダース・パペットとは呼ばんでくれんかのう、ン?」
オビワン「初めから誰も、そう呼んでません」
ヨーダ「だがコロナがアホほど怖くて……」
オビワン「わかりました。わかりましたから、どうか泣かないで」
メイス「マスターヨーダ、聞いてください。ここへ来る前に、元老院のコロナ対策本部から報告を受けました」
メイス「新型コロナウイルスに感染するのは人間のみのようです。あなたの種族は感染しない」
ヨーダ「なんじゃと……!? そ、それはまことか……? 嘘ではないのだな、ン?」
メイス「ええ。銀河元老院の公式な機関による、正確な情報です。信じてください」
ヨーダ「そ、そうか……なんじゃ……そうだったのか……」
メイス「はい」
ヨーダ「……そっか……」
メイス「……」
ヨーダ「それじゃあ……こんなに騒いで、ワシ、馬鹿みたい……」
オビワン「それは……まあ……誰にでも、間違いはあります」
メイス「マスターヨーダ……ライトサイドに戻りましょう」
ヨーダ「うん……戻る。戻るとしよう」
ヨーダ「今からダース・パペットとは呼ばんでくれんかのう、ン?」
オビワン「初めから誰も、そう呼んでません」
33: 2020/05/24(日) 23:01:42 ID:RnySr5RH0.net
医療ドロイド「何事デスカ。コレハ」
アナキン「議長がシスにやられた」
医療ドロイド「シス!」
メイス「いや、もう心配ない。マスターヨーダはライトサイドへ戻ってきた」
ヨーダ「喉が渇いた……誰か、水素水を持ってきてくれんかのう……」
アソーカ「良かった。すっかりいつも通りみたい」
アナキン「そうか……?」
オビワン「気分はどうですか」
ヨーダ「血液クレンジングしたようにさわやかじゃ……フンム……」
ヨーダ「コロナに感染していないと分かった途端、呼吸が楽になったのう」
アナキン「よく見ておけよ、アソーカ。こういうのが医療崩壊を起こすんだ」
アソーカ「はい、マスター」
アナキン「議長がシスにやられた」
医療ドロイド「シス!」
メイス「いや、もう心配ない。マスターヨーダはライトサイドへ戻ってきた」
ヨーダ「喉が渇いた……誰か、水素水を持ってきてくれんかのう……」
アソーカ「良かった。すっかりいつも通りみたい」
アナキン「そうか……?」
オビワン「気分はどうですか」
ヨーダ「血液クレンジングしたようにさわやかじゃ……フンム……」
ヨーダ「コロナに感染していないと分かった途端、呼吸が楽になったのう」
アナキン「よく見ておけよ、アソーカ。こういうのが医療崩壊を起こすんだ」
アソーカ「はい、マスター」
34: 2020/05/24(日) 23:06:39 ID:RnySr5RH0.net
医療ドロイド「議長ハ一命ヲトリトメマシタ。今ハ眠ッテイマス」
アソーカ「眠ってるだけだってさ。これで安心だね」
アナキン「ジェダイの権威失墜は免れたな」
ヨーダ「ン? なぜここに最高議長殿がおられるのかのう? 体調が優れないようじゃが」
オビワン「あなたがやったんです。覚えてないんですか?」
ヨーダ「なに、ワシが?」
アソーカ「おかげで、ホラ、顔がしわくちゃになっちゃって。これじゃシスの暗黒卿みたい」
パルパティーン「ううぅ~、う~ん、マ、マスターヨーダ……マスターヨーダ、ムニャムニャ」
ヨーダ「パルパティーン議長、すまないことをした。ワシはここにおります」
パルパティーン「うーん……よ、余の仲間に……シスの暗黒卿になって……Zzz」
ヨーダ「…………今、凄いことを言っておったか? ワシの聞き間違いかのう? ン?」
メイス「……いえ、私も聞きました。……聞いたな?」
オビワン「聞きました」
パルパティーン「ンフフ……マスターヨーダを弟子にして……銀河帝国の皇帝になるんだ……フフ……Zzz」
メイス「どうやら、もうひとりのシスの暗黒卿は彼だったようです。このこと、気付いておられましたか?」
ヨーダ「…………正直に言おう。ぜんっぜん、気づかんかった。氏ぬほど驚いておる。……なんにせよ、捕らえよ」
アソーカ「眠ってるだけだってさ。これで安心だね」
アナキン「ジェダイの権威失墜は免れたな」
ヨーダ「ン? なぜここに最高議長殿がおられるのかのう? 体調が優れないようじゃが」
オビワン「あなたがやったんです。覚えてないんですか?」
ヨーダ「なに、ワシが?」
アソーカ「おかげで、ホラ、顔がしわくちゃになっちゃって。これじゃシスの暗黒卿みたい」
パルパティーン「ううぅ~、う~ん、マ、マスターヨーダ……マスターヨーダ、ムニャムニャ」
ヨーダ「パルパティーン議長、すまないことをした。ワシはここにおります」
パルパティーン「うーん……よ、余の仲間に……シスの暗黒卿になって……Zzz」
ヨーダ「…………今、凄いことを言っておったか? ワシの聞き間違いかのう? ン?」
メイス「……いえ、私も聞きました。……聞いたな?」
オビワン「聞きました」
パルパティーン「ンフフ……マスターヨーダを弟子にして……銀河帝国の皇帝になるんだ……フフ……Zzz」
メイス「どうやら、もうひとりのシスの暗黒卿は彼だったようです。このこと、気付いておられましたか?」
ヨーダ「…………正直に言おう。ぜんっぜん、気づかんかった。氏ぬほど驚いておる。……なんにせよ、捕らえよ」
35: 2020/05/24(日) 23:11:12 ID:RnySr5RH0.net
―――
グリーヴァス「ゲッホゲホ、オェッホ、オエ」
バトルドロイドA「アノ、スイマセン」
グリーヴァス「……なんだ……何故そんなに離れている」
バトルドロイドA「ソーシャルディスタンス、デス」
バトルドロイドB「感染シタクナイカラ」
グリーヴァス「これはコロナではないと何度も言っているだろう! それよりなんだ、報告か!?」
バトルドロイドA「イエ。ドゥークー伯爵カラ、通信デス」
グリーヴァス「繋げ! ゲホン、ゴホン」
ドゥークー伯爵『……』
グリーヴァス「ドゥークー伯爵。ジェダイ共が撤退したことでこちらの体勢は整いつつある。いつでも迎え撃てます」
ドゥークー伯爵『捕まっちゃった』
グリーヴァス「えっ……?」
グリーヴァス「ゲッホゲホ、オェッホ、オエ」
バトルドロイドA「アノ、スイマセン」
グリーヴァス「……なんだ……何故そんなに離れている」
バトルドロイドA「ソーシャルディスタンス、デス」
バトルドロイドB「感染シタクナイカラ」
グリーヴァス「これはコロナではないと何度も言っているだろう! それよりなんだ、報告か!?」
バトルドロイドA「イエ。ドゥークー伯爵カラ、通信デス」
グリーヴァス「繋げ! ゲホン、ゴホン」
ドゥークー伯爵『……』
グリーヴァス「ドゥークー伯爵。ジェダイ共が撤退したことでこちらの体勢は整いつつある。いつでも迎え撃てます」
ドゥークー伯爵『捕まっちゃった』
グリーヴァス「えっ……?」
36: 2020/05/24(日) 23:16:29 ID:RnySr5RH0.net
ドゥークー伯爵『我等が指導者のシディアス卿が捕まっちゃった』
グリーヴァス「えっ」
ドゥークー伯爵『私の居場所も、主要基地の場所も、全部バレちゃった』
グリーヴァス「えぇ……」
ドゥークー伯爵『今も包囲されちゃってて……。そっちにも、共和国の軍団が向かってると思う』
グリーヴァス「えっ……!」
ドゥークー伯爵『だからもう……負けっ!』
グリーヴァス「え~~~~っ!!!」
ドゥークー伯爵『分離主義勢力の負けですっ!』
グリーヴァス『ええええええええええええっ!?!?』
ドゥークー伯爵『シスの復讐ならず! 来世に期待!』
グリーヴァス「あの、ちょっと」
ドゥークー伯爵『それじゃあ!』
バトルドロイドA「通信切レマシタ」
バトルドロイドB「アノ~、ドウシマショウ。コンナ突然……我々、何カ、失敗シマシタカネ」
バトルドロイドC「何ガ悪クテ、コンナ急ニ負ケチャウンデショウ」
グリーヴァス「…………ゲホッ、ゴホッ…………分かんない。どこで間違えちゃったんだろう」
END
グリーヴァス「えっ」
ドゥークー伯爵『私の居場所も、主要基地の場所も、全部バレちゃった』
グリーヴァス「えぇ……」
ドゥークー伯爵『今も包囲されちゃってて……。そっちにも、共和国の軍団が向かってると思う』
グリーヴァス「えっ……!」
ドゥークー伯爵『だからもう……負けっ!』
グリーヴァス「え~~~~っ!!!」
ドゥークー伯爵『分離主義勢力の負けですっ!』
グリーヴァス『ええええええええええええっ!?!?』
ドゥークー伯爵『シスの復讐ならず! 来世に期待!』
グリーヴァス「あの、ちょっと」
ドゥークー伯爵『それじゃあ!』
バトルドロイドA「通信切レマシタ」
バトルドロイドB「アノ~、ドウシマショウ。コンナ突然……我々、何カ、失敗シマシタカネ」
バトルドロイドC「何ガ悪クテ、コンナ急ニ負ケチャウンデショウ」
グリーヴァス「…………ゲホッ、ゴホッ…………分かんない。どこで間違えちゃったんだろう」
END
37: 2020/05/24(日) 23:17:48 ID:8HCfYLf/0.net
おもしろかった
スタンディングオベーション
スタンディングオベーション
38: 2020/05/24(日) 23:17:51 ID:Tvbw8OMf0.net
グリヴァース氏なないから良かったじゃん
滅茶苦茶笑った乙
滅茶苦茶笑った乙
39: 2020/05/24(日) 23:21:12 ID:6SeI4Qbwa.net
余だよー!わろた
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります