1: 2017/03/07(火) 00:01:51.11 ID:frn9rOgK.net
前回までのハッピーメーカー真姫は
【ラブライブ】真姫「ただの貴方達のファンでただのハッピーメーカーよ」

真姫「...あれ?まさか、ここは音ノ木坂学院?....」

穂乃果「廃校って!それに廃部ってどういうことですか!」

理事長「貴方を簡単に退学にすることができるのよ?退学よ、高坂さん」

穂乃果「3日でいいです!3日でメンバーを集めてみます!」

理事長「このまま逃げてもいいのよ?そうすれば代わりに矢澤さんを退学して貴方を見逃してあげてもいいわよ?」

にこ「ユーズ?」

真姫「ギリシャ神話の女神から取りました、音楽や文芸などを司る女神達です」

凛「うん!凛達はこれからμ’sだにゃー!」

真姫「お願い....このままじゃ...私のせいで皆が!皆が....」ポロポロ

穂乃果「だって~♪可能性感じたんだ~♪」

穂乃果「さぁ!!皆、いっくよー!μ’s!ミュージックスタート! 」

穂乃果「これは、きっと9人目の女神様がくれた贈り物なんだよ!よし!今日も練習頑張ろー!!廃校阻止するぞー! 」

一同「おー!!」


真姫「さて、次の世界はどんな世界でどんな貴方達が待ってるのかしら

5: 2017/03/07(火) 00:09:45.86 ID:frn9rOgK.net
#5

希「~♪」

真姫「」

希「!?ひ、人が倒れてる!?」

真姫「っ........」

希「ひ、ひどい怪我....こんな森の中じゃ、お医者さんもいないし....」

希「とりあえずうちのお家に連れて行こう...よいしょっと」

真姫「..........」

7: 2017/03/07(火) 00:14:23.51 ID:frn9rOgK.net
真姫「っ....ん.....」パチッ

真姫「....あれ?...ここは」

希「あ、目が覚めた?よかった....」

真姫「!?」ガタッ

真姫「痛っ......」

希「あ、急に動いたらあかんよ!大人しくしてて」

8: 2017/03/07(火) 00:20:35.67 ID:frn9rOgK.net
真姫「はい....えっと、貴方は....」

希「うちの名前は希、森でボロボロになって倒れてる貴方を見つけてね、勝手にここままで運んできちゃった...」

真姫「そうですか....あの、ありがとうございます、助かりました」

希「ええんよ、でもなんであんなとこで倒れていたの?こんな森の中で」

真姫「ごめんなさい、記憶が混乱しててよくわからないの....」

希「そっか...」

真姫「.............」

真姫(...ここはなんの世界なのかしら?)


98: 2017/03/12(日) 23:10:46.20 ID:WS3VIreq.net


希「傷が癒えるまでゆっくりしていっていいよ、どうせこんな森の中で一人暮らしで暇してるくらいだし」

真姫「ありがとう、迷惑かけるわね」

希「ええんよ♪こんな形だけど久々のお客様だからおもてなしさせて」

真姫「えっと、希さんはずっと一人暮らしなの?」

希「呼び捨てでええよ、うん...色々あってね」

真姫「そう...」

希「そうだ、貴方のお名前は?教えてくれる?」


真姫「真姫...西木野真姫よ」

12: 2017/03/07(火) 00:32:44.18 ID:frn9rOgK.net
希「真姫ちゃんか...ええ名前やね」

真姫「ありがとう...希もいい名前よ?希望みたいな名前で」

希「...そんなことないよ」

真姫「え?」

希「ううん、なんでない...紅茶でも飲む?」

真姫「えぇ、ありがたくいただくわ」

希「わかった!今用意するから待っててなー」

真姫「..........」

13: 2017/03/07(火) 00:38:20.92 ID:frn9rOgK.net
真姫「不覚だったわ...前の世界のダメージが残ったまま移動することになるなんて」

真姫「でもここはなんの世界なのかしら?」

真姫「森のお話....」

真姫「まさかね....希がそんな...そんな訳ないわよね」


(・8・)何をブツブツ言ってるちゅんか?

真姫「!?」

14: 2017/03/07(火) 00:45:06.60 ID:frn9rOgK.net
真姫「鳥?...」

(・8・)トッリはことりであって鳥ではないちゅん


真姫「え?....ことり?」

真姫「...って鳥が喋ってる!?」


希「あ、ことりちゃん、ここにおったんやね」ガチャ

真姫「............」

希「...って真姫ちゃんに見つちゃってるやん!」

真姫「!?」

希「あはは....これは正直に全部話したほうがよさそうやね」

(・8・)ちゅん

15: 2017/03/07(火) 00:53:17.76 ID:frn9rOgK.net
>>14 訂正
希「...って真姫ちゃんに見つちゃってるやん!」 ×

希「...って真姫ちゃんに見つかっちゃってるやん!」 〇

16: 2017/03/07(火) 00:53:57.98 ID:frn9rOgK.net
真姫「呪い?」

希「うん、ことりちゃんは元は人間やったんよ...でもとある魔女に呪いをかけられてね...」

(・8・)名前と同じく小鳥の姿になっちゃったんだちゅん

真姫「そんなことが.....」

希「普通の家にいても見世物にされかねないし、かといって外は危険やし...それでなぁ、うちで一応保護って形で一緒に住んでるんよ」

真姫「そう...呪いを解く方法とかはないの?」

希「今、それはうちが調べてるんよ」

真姫「そっか....」

(・8・)希ちゃん迷惑かけてごめんちゅん....

希「ええんよ、どうせうち、暇やし...任せといて!」

真姫「..........」

17: 2017/03/07(火) 00:59:51.75 ID:frn9rOgK.net
希「よーし、今日は真姫ちゃんもいるから、ご飯!張り切っちゃおうかなー♪」

(・8・)一応、病人だからほどほどにするしたほうがいいと思うちゅん.....

希「あ、そうやね!いけない、いけない」

真姫「........」


真姫(呪いで何かになってしまう...たしかそんなお話があったわね...たしか、あれは蛙だったかしら...)

真姫(でもなんか希がひっかかるわね...それにそもそも蛙の話はバットエンドだったかしら?)

真姫(前回の世界に続いて何かがおかしい?.....)

真姫(はぁ...深く考えても無駄ね...とにかくやることをやるだけね)

19: 2017/03/07(火) 01:07:37.00 ID:frn9rOgK.net
真姫「家の外は本当に森なのね...周りは木ばっかりだわ」

希「真姫ちゃーん?どうしたの?」

真姫「ちょっと新鮮な空気を吸いたくてね...いい空気ね」

希「そうやろ?うちなぁ...この空気が大好きなん、あとこの森も」

真姫「そう......」



真姫「ねぇ、希ってずっとここに住んでるの?」

希「え?」

真姫「いや、こんな人里離れた場所に住んでて不便じゃないのかなって...」

希「.........」

20: 2017/03/07(火) 01:12:29.10 ID:frn9rOgK.net
希「うちなぁ...物心ついた頃からここに住んでるんよ」

真姫「随分、昔から住んでるのね」

希「うん...まぁ、色々あってね...」

真姫「色々?」

希「うちのことはいいんよ...真姫ちゃんはどっから来たの?なんか思い出せた?」

真姫「えぇ、まぁ、少しだけ...」

希「その...嫌じゃなかったら、少しお話を聞いてもいいかな?」

真姫「え?」

23: 2017/03/07(火) 01:17:00.58 ID:frn9rOgK.net
希「へぇー海かぁ...それは一度は見てみたいなぁ」

真姫「ここら辺の地域にあるかはわからないけど、希は行けない場所だとは思わないわ」

希「そっか....行けない場所じゃない...か...」

真姫「希?」

希「ううん、なんでもないんよ、なんでも」

真姫「?」


希「さて、そろそろスープもできる頃だし、戻ろっか?」

真姫「えぇ...そうね...痛っ!」ガクッ

希「ま、真姫ちゃん!?大丈夫?」

真姫「大丈夫よ、大したことないわ....」

真姫(体は多少鍛えても、怪我って簡単には治らないのね...)

24: 2017/03/07(火) 01:21:31.15 ID:frn9rOgK.net
希「なにが大丈夫なんよ!めっちゃ苦しそうやん!」

真姫「す、少しふらついただけよ」

希「いいから!じっとしてて!?」

真姫「え?何を?」

希「いいから!」

真姫「!は、はい....」


希「............」スッー

真姫「え?傷が癒えていく?これって....」

希「........」

25: 2017/03/07(火) 01:24:06.37 ID:frn9rOgK.net
真姫「希、これって...もしかして魔法?」

希「...傷が治ったらいつでも出て行っていいから」

真姫「...はぁ?」

希「大丈夫、代価とかとらんから安心して...何にも真姫ちゃんにはしないから」

真姫「何を言ってるの?」

希「ごめんなぁ...真姫ちゃん...」ウルウル

真姫「なんで謝るのよ!それよりさっきのって!」


希「うちな、実は魔法使いなんよ...いわゆる魔女なんよ」

26: 2017/03/07(火) 01:26:16.92 ID:frn9rOgK.net
一旦ここまでで
ゆっくり更新かもしれないですけどやっていくのでお付き合いいただけたらよろしくお願いします

33: 2017/03/07(火) 23:21:14.26 ID:frn9rOgK.net
真姫「魔女?...希が?」

希「う、うん....」

真姫「...........」

真姫(希が魔女?....でも、ことりに呪いをかけたのも魔女よね?)

真姫(わからないわ、一体どういうことなのかしら)


希「ま、真姫ちゃん?」オドオド

真姫「借りができたわね、希」

希「え?」

34: 2017/03/07(火) 23:41:58.17 ID:frn9rOgK.net
真姫「ありがとう、希」

希「え、うん...どういたしまして」

真姫「どうしたのよ、そんな顔をして」

希「真姫ちゃんは怖くないの?嫌じゃないの?」

真姫「は?何言ってるの貴方は」

希「いや、だってうちは魔女なんだよ?得体のしれない存在なんだよ?だからね?」


真姫「はぁ....なるほどね」

真姫「.........」スタスタ

希「ま、真姫ちゃん?」

真姫「ばーか、本当にめんどくさいのね、貴方って人は」

35: 2017/03/07(火) 23:52:42.30 ID:frn9rOgK.net
希「ば、馬鹿!?」

真姫「そうよ、ね?ことり?」


(・8・)......

希「ことりちゃん...」

(・8・)希ちゃんはとっても優しい人ちゅん、だから自分のことを悪く言わないでほしいちゅん

真姫「そうよ、こんなどこのやつだかわからない私を看病してくれる優しい心を持ってるんだから」

真姫「私はそんな希が好きよ?人間か魔女かなんて関係ない」

(・8・)ことりも希ちゃんが大好きだちゅん

希「真姫ちゃん...ことりちゃん....」

希「あはは...ぐすっ...ありがとなぁ、二人共」

36: 2017/03/08(水) 00:02:36.00 ID:zkLtDAbc.net
希「はい、湿っぽいのはもうおしまい!ご飯にしよっか?」

真姫「そうね、何をいただけるのかしら?」

希「それは見てのお楽しみ♪」

(・8・)希ちゃん、チーズケーキはあるちゅん?

希「あるよ♪ちゃんと作ってあるからね!」

(・8・)ちゅん♪

37: 2017/03/08(水) 00:08:32.81 ID:zkLtDAbc.net
希「恩を返したい?」

真姫「えぇ、希にはお世話になりっぱなしだから」

希「別に気にしなくていいのに....」

真姫「私が気にするの!」

希「そう言われても....」

真姫「そうだ!私にもことりを元に戻すのを手伝わせて!」

希「もう...どうせ、いいって言ってもやるんやろ?」

真姫「ふふ...どうかしらね?」

38: 2017/03/08(水) 00:12:11.56 ID:zkLtDAbc.net
花陽「ねぇ...穂乃果ちゃん、もう帰ろうよぉ」

穂乃果「何を言ってんの花陽ちゃん!せっかくお城を抜け出して遊びに来たんだよ?」

花陽「そ、それはそうだけど...でもここって」

穂乃果「あー魔女がいるって噂の森だっけ?」

花陽「う、うん....」

穂乃果「大丈夫!大丈夫!いざって時は海未ちゃんが助けにきてくれるから」

花陽「えぇー...」


(・8・).........

39: 2017/03/08(水) 00:22:45.36 ID:zkLtDAbc.net
穂乃果「っ!うわぁ!」

花陽「ぴゃあ!す、すごい風!」

穂乃果「あ!穂乃果の帽子が!」


花陽「...飛ばされて木の上にひっかかっちゃったね...どうする?」

穂乃果「どうするって...困るよ!あれは大切な帽子なのに....」

花陽「でもあの高さだよ?しかも、この木の枝が高すぎて登れないよ?」

穂乃果「うぅ....なんとかならないのー!?」


(・8・)穂乃果ちゃん、かよちゃん.....

54: 2017/03/09(木) 20:45:18.42 ID:eUidOaBi.net
(・8・).........


花陽「ん?」

穂乃果「どうしたの?花陽ちゃん?」

花陽「見て!穂乃果ちゃん!あそこ!」

穂乃果「んー?...あ、かわいい!」

花陽「鳥さんだね♪」

穂乃果「そうだ!なんかないかな...たしかパンが....」ゴソゴソ

花陽「パンはさっき穂乃果ちゃんが全部食べちゃったじゃない」

穂乃果「あ、そうだった.....」シュン

55: 2017/03/09(木) 21:01:48.27 ID:eUidOaBi.net
花陽「あ、マカロンならあるけど...」

穂乃果「マカロンかぁ...食べてくれるかな?」

花陽「うーん...鳥さんって意外と雑食だから食べてくれるかも」

穂乃果「よし、ならやってみよう」


穂乃果「鳥さーん!マカロン食べる?」スッ

花陽「穂乃果ちゃん!大きな声出したらびっくりして逃げちゃうよ!」

(・8・).........

穂乃果「逃げてないよ?」

花陽「あ、あれ?人に慣れてる鳥さんなのかな?」

(・8・)......... バサッ

穂乃果「あ、こっちに降りてくるよ」

56: 2017/03/09(木) 21:02:19.39 ID:eUidOaBi.net
(・8・).......もぐもぐ

穂乃果「あ、食べたよ!花陽ちゃん!」

花陽「うん♪かわいいね」

穂乃果「鳥さんもマカロン好きなんだね」

花陽「美味しいもんね」

穂乃果「うん♪穂乃果も食べよっと♪」

花陽「まだ食べるのぉ!?」

57: 2017/03/09(木) 21:12:01.67 ID:eUidOaBi.net
穂乃果「あ、帽子の事すっかり忘れてた」

花陽「あはは...どうする?諦めて帰る?」

穂乃果「嫌だ!あの帽子は大切な...ことりちゃんの帽子なんだもん!」


(・8・)!?

花陽「ねぇ、その...ことりちゃんって誰なの?穂乃果ちゃんはその人のことよく言うけど」

穂乃果「えっと...穂乃果もね、よくは思い出せないんだけど...すっごく大切な人だった気がするの」

穂乃果「皆は知らないっていうけど...絶対にいるんだと思う!この帽子が何よりの証拠!」

花陽「うーん....でも花陽は小さい頃から海未ちゃんと穂乃果ちゃんずっといるけどそんな人見たことないよ?」

穂乃果「いるったらいるの!絶対に!」

花陽「.............」

(・8・)...帽子ってあの木の上にひっかかってるやつなのかな?ちゅん

58: 2017/03/09(木) 21:21:33.69 ID:eUidOaBi.net
花陽「うん、そうだけど....ってあれ?」

穂乃果「どうしたの花陽ちゃん?」

花陽「あれ?今、なんか声がしなかった?」

穂乃果「声?穂乃果はなんも言ってないし、聞こえなかったけど」

花陽「?...気のせいかな?」


(・8・)ことりが取ってくるちゅん パタパタ

穂乃果「え、取ってきてくれるの?ありがとう」

(・8・)......... パタパタ

花陽「........ん?」

59: 2017/03/09(木) 21:29:04.55 ID:eUidOaBi.net
(>8<)んっ..... パタパタ

穂乃果「あ!鳥さんが帽子を取ってきてくれた!」

(>8<)んー..... スッ

穂乃果「ありがとう!助かったよ!」

(・8・)マカロンをくれたお礼ちゅん♪

花陽「...........」


花陽「と、鳥さんが喋ってる!?」

穂乃果「あー!!本当だ!そう言われてみれば!賢い鳥さんなんだね」

花陽「そういう問題!?」

60: 2017/03/09(木) 21:37:02.33 ID:eUidOaBi.net
花陽「さすが魔女がいるっていう森...こんなことが...」

穂乃果「ねぇねぇ、鳥さん、この森って魔女っているの?」

(・8・)いるちゅんよ


花陽「!?やっぱり噂は本当だったんだ...穂乃果ちゃん早く帰ろうよ!」

穂乃果「どうやって?」

花陽「え?」

穂乃果「ここがどこかわかる?穂乃果わかんなくて、帰り道が」

花陽「えぇ!?穂乃果ちゃん道を覚えてないの!?」

穂乃果「うん....」

花陽「そんなぁ...穂乃果ちゃんがガンガン進んでいくから花陽も覚えてないよぉ....」

穂乃果「だから鳥さんに聞いてみようと思って」

(・8・)?

61: 2017/03/09(木) 21:51:51.29 ID:eUidOaBi.net
穂乃果「鳥さん、お願いばっかりで申し訳ないんだけど、穂乃果のお願いをちょっと聞いてくれる?」

(・8・)ちゅん?

穂乃果「穂乃果達ね、お城...いや街まで帰りたいの、森の出口?でいいのかな?知ってたら教えてくれないかな?」


花陽「穂乃果ちゃん!魔女のいる森に住んでる喋る鳥さんなんかお願いしないでよ!」

穂乃果「なんでさ!穂乃果の帽子を取ってくれた優しい鳥さんだよ!?」

花陽「そうかもしれないけど...もしかしたら外じゃなくて魔女の所に案内されるかもしれないんだよ!」

穂乃果「花陽ちゃんは深く考えすぎだよ...それにこのままここにいても危険なのは変わりないよ!」

花陽「で、でも......」

(・8・)........

(・8・)(希ちゃんは悪い人じゃないって言いたいけど...言ったら余計に印象を悪くしそうちゅん...ここは黙って案内だけをしたほうがよさそうちゅん)

62: 2017/03/09(木) 21:57:12.82 ID:eUidOaBi.net
(・8・)わかった、道案内をしてあげるちゅん

穂乃果「本当!?」

花陽「ほ、穂乃果ちゃん...」

穂乃果「今は進むしかないんだから!なにかあったら穂乃果が守るから」

花陽「うぅ...でもぉ...そんな善意で案内してくれるのかな?」


(・8・)(無償でやるよりはなにかを条件にして求めたほうが信用してもらえそうちゅん)

(・8・)わかったちゅん、なら条件をつけるちゅん

穂乃果「条件?」

(・8・)ことりがちゃんと道案内したら、ことりと友達になってほしいちゅん

穂乃果「お友達?」

(・8・)それならことりにもメリットがあるちゅん

穂乃果「うん、いいよ!」

63: 2017/03/09(木) 22:08:22.15 ID:eUidOaBi.net
(・8・)こっちちゅん バサバサ


花陽「本当に信じてよかったのかなぁ?」

穂乃果「まだ言ってるの?花陽ちゃんは心配しすぎ」

花陽「だって.....」

穂乃果「ちゃんと約束をしたんだから大丈夫だよ!それに」

花陽「それに?」

穂乃果「あの鳥さん自分のこと、ことりって言ってたし!」

花陽「え?それがなんなの?」

穂乃果「ことりちゃんと同じ名前だから大丈夫!」

花陽「だから、ことりちゃんって誰なのー!?」


(・8・).............

64: 2017/03/09(木) 22:16:57.51 ID:eUidOaBi.net
(・8・)着いたちゅん


穂乃果「あ、森の外だ!」

花陽「よ、よかったぁ....」

穂乃果「もう、大丈夫って言ったじゃん」

花陽「だって.....」

穂乃果「ありがとうね!えっと、ことりちゃん!」

(・8・)!?

(・8・)ど、どういたしましてちゅん

65: 2017/03/09(木) 22:24:39.02 ID:eUidOaBi.net
海未「穂乃果!花陽!」

穂乃果「あ、海未ちゃん!」

花陽「海未ちゃん?なんでここに?」

海未「貴方達が二人だけで森に向かったと聞いたので飛んできたんですよ!」

穂乃果「そうなの?えっとね!穂乃果達ね!」


海未「穂乃果!!」

穂乃果「は、はい!」

海未「私、言いましたよね?無断で勝手に外出はするなと」

穂乃果「あははー....そうだっけ?」

66: 2017/03/09(木) 22:42:01.06 ID:eUidOaBi.net
海未「お城に帰ってたら、たっぷりとお説教です!貴方は自覚がなさすぎます!」ギロッ

穂乃果「ひィ!」

花陽「穂乃果ちゃん....」

海未「花陽もですよ」

花陽「そ、そんなぁ....」

穂乃果「ああーー!!待ってよ!」ズルズル

海未「待ちません!」

花陽「あ、置いてかないでよ!」ダッ

(・8・)あ......

(・8・)........

67: 2017/03/09(木) 22:44:50.56 ID:eUidOaBi.net
(・8・)...行っちゃったちゅん....

(・8・).......グスッ....

(;8;)...穂乃果ちゃん...海未ちゃん...かよちゃん...

(;8;)ことりもことりも!皆と一緒に帰りたいちゅん.....


真姫「...いないから探しに来てみれば.....」

真姫「希に相談ね、これは」

68: 2017/03/09(木) 22:51:52.69 ID:eUidOaBi.net
(・8・).......

真姫「どうしたの?ことり?なんか...昨日から元気がないみたいだけど」

(・8・)そ、そんなことはないちゅん

真姫「....そう?」

希「.........」

(・8・).......

69: 2017/03/09(木) 22:56:02.57 ID:eUidOaBi.net
希「あー!!」

(・8・)!?

真姫「な、なによ!急に大きな声出さないでよ....」

希「お砂糖とか切らしちゃってたんだ...やっちゃった」

真姫「なんだ、大きな声を出すから何事かと思ったわよ」

希「ごめん、ごめん....」

真姫「全く....」

希「真姫ちゃん、ちょっとお願いをしてもいいかな?」

真姫「....何?」

希「街までお買い物してきてもらってもいい?」

70: 2017/03/09(木) 22:58:12.64 ID:eUidOaBi.net
真姫「いいわよ、希の頼みなら喜んで」

希「ありがとなぁーことりちゃんは真姫ちゃんに道案内よろしくね」

(・8・)ちゅん?

希「ほら、真姫ちゃん森の中詳しくないから付き添いで行ってあげて」

(・8・)真姫ちゃんと買い出しにいくってことなの?ちゅん

希「そう、真姫ちゃんはこの辺の地域詳しくないからね、サポートをお願いしたいんよ」

(・8・)わかったちゅん

真姫「じゃあ、行きましょうかことり」

(・8・)了解ちゅん


希「気をつけてなーいってらっしゃい」

87: 2017/03/12(日) 00:23:17.90 ID:WS3VIreq.net
希「........」

希「真姫ちゃんってば、本当に優しいんだから....」


真姫『ことりが人間だった頃の知り合いに会ったわ!』

希『それは本当?』

真姫『えぇ...多分、家族か友達よ!』

真姫『それでことりが泣いてたわ...皆のところに帰りたいって』

希『そっか....じゃあ、早く呪いを解いてあげないと』

真姫『それでね、一つ提案があるんだけど』

希『提案?』

88: 2017/03/12(日) 00:26:44.61 ID:WS3VIreq.net
真姫『ことりを...またその知り合いに合わせようかと思うの』

希『...成程なぁ』

真姫『もしかしたらことりの呪いを解くヒントがわかるかもしれないわ』

希『一理あるね、それは』

真姫『だからことりと一緒にその知り合いがいる城に行こうかと思って』

希『わかった、適当な理由で二人が街にいけるように誘導するよ』

真姫『助かるわ、希』

希『...........』

90: 2017/03/12(日) 00:34:39.45 ID:WS3VIreq.net

希「一応、万が一の時用にうちの魔力を込めた魔法石を渡しておいたから...大丈夫だよね?」

希「...家族か...友達か.....」

希「.........」


真姫「........」

(・8・)真姫ちゃん、そのハートのペンダント綺麗ちゅんね

真姫「あ、これ?希から貰ったのよ」

(・8・)うらやましいちゅん

真姫「じゃあ、今度ことりに合うサイズのを作るように希に言っておくわ」

(・8・)ありがとうちゅん

真姫「さぁ、そろそろ街ね....ことり、あまり喋らないように気を付けてね」

(・8・)わかったちゅん

91: 2017/03/12(日) 00:38:35.14 ID:WS3VIreq.net
真姫「さて....着いたわね...」

(・8・)ちゅん

真姫「ことりは私の肩に乗ってていいから」

(・8・)ちゅん

真姫「さて....行くわよ」

(・8・)ちゅん

真姫「..なんか傍から見たら私、鳥に話しかけてる変な人ね」

(・8・)....ちゅん

真姫「..........」

真姫(さてと...穂乃果達を探さないと、やはりあのお城にいるのかしら?)

99: 2017/03/12(日) 23:16:38.40 ID:WS3VIreq.net
真姫「..........」スタスタ

穂乃果「あー!」

真姫「!?」

(・8・)!?

穂乃果「あの時の鳥さんだよね!」

真姫「..........」

真姫(向こうからやってくるなんて好都合ね...)


真姫「....知り合い?」

(・8・)ちゅん

穂乃果「あれ?」

100: 2017/03/12(日) 23:22:10.92 ID:WS3VIreq.net
穂乃果「ことりちゃんだっけ?今日は喋れないの?」

真姫「!?」

穂乃果「あの時の鳥さんだよね!?」

真姫「っ、ちょっとこっち来なさい!」グイッ

穂乃果「え?あわわわ!ちょっと、引っ張らないで!」


穂乃果「えっと、貴方は誰?」

真姫「...ただの旅人でことりの付き添い者よ、それより人前では発言を気を付けてほしいわ」

穂乃果「発言?」

真姫「はぁ...普通、人の言葉を喋れる鳥が街中にいたらどうなるかしら?」

穂乃果「え?」

真姫「大騒ぎになってことりはどうなるかしら?」

穂乃果「あ....そっか...ごめんなさい」

(・8・)穂乃果ちゃん.....

101: 2017/03/12(日) 23:31:11.55 ID:WS3VIreq.net
穂乃果「あ、そうだった!」

(・8・)?

穂乃果「この間の約束!」

真姫「約束?」

穂乃果「この間、ことりちゃんと友達になるって約束!」

(・8・)!?

穂乃果「海未ちゃんに邪魔されちゃってお礼もできてなかったもんね!」

穂乃果「そうだ!お城に招待するよ!お礼をさせて!」

102: 2017/03/12(日) 23:36:13.05 ID:WS3VIreq.net
(・8・)穂乃果ちゃん....でも...

穂乃果「どうしたの?遠慮することはないんだよ?」

(・8・)ことりは喋れる得体の知れない鳥なんだよ?ちゅん

(・8・)危険な鳥かもしれないんだよ?ちゅん

真姫「............」


穂乃果「そんなことない!!」

(・8・)!?

103: 2017/03/12(日) 23:46:25.62 ID:WS3VIreq.net
穂乃果「ことりちゃんは穂乃果を助けてくれた恩人なんだからそんなことはない!」

真姫「.......」

(・8・)......


穂乃果「それに、ことりちゃんは穂乃果の友達なんだから!」

(・8・)!?

(・8・)..........

(;8;)穂乃果ちゃん....グスッ....

真姫「ことり?」

(・8・)あ...その、なんでもないちゅん

真姫「.........」

104: 2017/03/13(月) 00:00:10.76 ID:dKYDFr3l.net
穂乃果「じゃあ、ことりちゃんを穂乃果のお城にご招待ー」

(・8・)ちゅん♪

穂乃果「よかったら貴方もどうぞ♪えっと付き添いの...」

真姫「真姫よ」

穂乃果「じゃあ、真姫ちゃんもよければ来る?」

真姫「私は貴方に招いてもらえることはしてないわよ?」

穂乃果「まぁまぁ、細かいことはいいから!」グイグイ

真姫「ちょっと!押さないでよ!」

穂乃果「お二人様?でいいのかな?お城へご招待ー」

(・8・)~♪

105: 2017/03/13(月) 00:06:51.84 ID:dKYDFr3l.net
穂乃果「ただいまー」ガチャン

海未「............」

穂乃果「う、海未ちゃん?」

海未「穂乃果?どこに黙って行っていたんですか?」ニコニコ

穂乃果「あ、あはは...ちょっと恩人に会いに行ってまして」

海未「ほぉ...じゃあ、その恩人の方に会わせていたただきたいものですね」

穂乃果「うーん?会いたいの?いいよ!」

海未「.....はい?」


穂乃果「恩人のことりちゃんです!」

(・8・)ちゅん

海未「......鳥?」

106: 2017/03/13(月) 00:10:34.17 ID:dKYDFr3l.net
海未「穂乃果...だめじゃないですか!動物を勝手に城内に入れるなんて」

(・8・)....ちゅん...

真姫「..........」

海未「あとこちらの方は誰ですか!」

穂乃果「動物じゃなくて!ことりちゃん!」

海未「見れば小鳥ってわかりますよ!」

(・8・)!?

真姫「私は、その...この鳥の飼い主の代理みたいなものよ」


海未「ダメじゃないですか!部外者を勝手に城内に入れるなんて!」

穂乃果「だから部外者じゃないって!」


花陽「んー?...なんか騒がしいなぁ、どうしたんだろ?」

107: 2017/03/13(月) 00:19:13.53 ID:dKYDFr3l.net
花陽「どうしたの?海未ちゃん?」

海未「あ、花陽...穂乃果が勝手に色々と連れ込んでしまって」

穂乃果「だって恩人なんだもん!」

海未「鳥が恩人って...貴方は何を言ってるんですか!」


花陽「鳥?.......」スタスタ

(・8・)ちゅん

花陽「.......あー!!あの時の!」

海未「花陽は知っているんですか?....」

花陽「あわわわ....もしかして森から城まで攻めにきちゃったの!?」

海未「......はい?」

穂乃果「もう!二人共!穂乃果怒っちゃうわよ!」プンプン

真姫「いや、もう怒ってるじゃない」

119: 2017/03/13(月) 22:55:20.88 ID:dKYDFr3l.net
穂乃果「はい♪ことりちゃんあーん♪」

(・8・)..... もぐもぐ

穂乃果「美味しい?」

(・8・)美味しいちゅん!


海未「.....人の言葉を喋れる鳥ですか」

花陽「うん...この間の時、あの森で会ったの」

海未「そうですか...」

花陽「だ、大丈夫かな?魔女とかこないかな?」

海未「まぁ、何かあったら私や凛が守ります...凛には外の見張りを任せてます」

海未「とりあえずは様子見ですね....それと...」

真姫「.........」

海未(あの赤髪にも警戒しておかないと....)

120: 2017/03/13(月) 23:14:47.65 ID:dKYDFr3l.net
真姫「海未さんだっけ...やはり警戒してたわね...」

真姫「でも、穂乃果って子はことりの事が好きなのね!」

真姫「いい友達になれるといいわね....まぁ、今日はもう遅いし、もう寝ましょう?希にはあとで連絡しておくから」

真姫「この魔法石を使ってね....便利よね、これ」

真姫「って....ことり?」


真姫「............」

真姫「あれ?」キョロキョロ

真姫「......ことりがいない!」

121: 2017/03/13(月) 23:15:44.89 ID:dKYDFr3l.net
穂乃果「今日は海未ちゃん、穂乃果と一緒に寝るのー?」

海未「えぇ、たまにはいいじゃないですか」

穂乃果「うん!いいよ!」

海未「..........」

海未(夜、もしかしたら穂乃果が寝込みの時に襲われる可能性があります...ここは対応できるように一緒にいる必要があります)

海未(花陽には凛がついているから対策は万全です)


穂乃果「なんか懐かしいね!」

海未「はい?」

穂乃果「ほら!小さい頃3人で....あれ?海未ちゃんと2人でだっけ?」

海未「なんの話ですか?」

122: 2017/03/13(月) 23:28:47.72 ID:dKYDFr3l.net
穂乃果「ほら!小さい頃皆でよく一緒に寝たじゃん!」

海未「たしかにそうでしたね...皆?...花陽も一緒でしたっけ?」

穂乃果「花陽ちゃんは凛ちゃんにべったりだったじゃない!ほら海未ちゃんと!.....あれ?」

海未「どうしたんですか?」

穂乃果「えっと、海未ちゃんと穂乃果だけだったっけ?」

海未「あの二人を除いたら私達しかいないじゃないですか」

穂乃果「そっか.....そう、だよね」

海未「............」

海未(何かひっかかるは穂乃果だけではないようですね....)

海未(しかし全く思い出せません...なんなんでしょうこの気持ちは...)

穂乃果「じゃあ、もう遅いし...寝よかっか?」

海未「はい」

123: 2017/03/13(月) 23:36:51.79 ID:dKYDFr3l.net
穂乃果「zzzzzzzzzzzz」

海未「zzzzzzzzzzzz」

(>8<)んー...... ガチャ

(・8・)....開いたちゅん..... 


(・8・)穂乃果ちゃん....海未ちゃん.....

(・8・)なんで....

(;8;)なんで...なんでことりは鳥になっちゃったの?ことりはなんも悪いことしてないのにちゅん!

(;8;)帰りたい...戻りたい...ことりは二人の隣にいたいちゅん....


穂乃果「うーん....ことりちゃん...zzzzzzzzz」

(;8;)!....少しだけ...少しだけならいいよね?ちゅん

(;8;)ことりは...ことりは....

(;8;)....... もぞもぞ

124: 2017/03/13(月) 23:45:30.94 ID:dKYDFr3l.net
海未「うーん.......っ!」


(;8;)zzzzzzzzzzz

海未「何故、あの鳥がここに....やはり曲者!!」

穂乃果「!?な、何?」

(;8;)!?

海未「はぁ!!」パシッ

(;8;)ちゅーーん!!! ドンッ

穂乃果「海未ちゃん!何してんの!!」

125: 2017/03/13(月) 23:49:08.86 ID:dKYDFr3l.net
海未「何って...鳥が寝床に忍び込んでいたいので対処しただけです!」

穂乃果「対処って...いくらなんでも乱暴すぎだよ!」

海未「そんなことはありません」

穂乃果「ひどいよ!」

海未「貴方を守る為です!わかってください!」

穂乃果「ことりちゃんに謝って!」

海未「ことりって.....ことり?」


ことり「うわぁーん!頭が痛いよぉ!海未ちゃんのバカァ!!」ポロポロ

126: 2017/03/13(月) 23:55:09.29 ID:dKYDFr3l.net
穂乃果「海未ちゃん....穂乃果は夢を見てたのかな?」

海未「私も同じ意見です....なんで忘れていたんでしょう」

海未「穂乃果、私を殴ってください!」

穂乃果「え?なんで!?」

海未「いいから!早く!」

穂乃果「う、うん...じゃあ、行くよ?」

海未「はい」

穂乃果「てぇい!」バチン


海未「っ!これで本当に目が覚めました!」

海未「ことり!」

ことり「!?」

127: 2017/03/13(月) 23:58:37.41 ID:dKYDFr3l.net
ことり「あ、あれ?ことり...戻ってる?」

海未「ことり!大丈夫ですか!すいません!私は貴方になんて仕打ちを!」

ことり「海未ちゃん?...ことりのことがわかるの?」

海未「はい!なんで私は忘れていたんでしょうか!...大切な幼馴染を!」

穂乃果「ことりちゃん!」

ことり「穂乃果ちゃん....海未ちゃん...うわーん!」ポロポロ

135: 2017/03/14(火) 20:49:06.72 ID:v4pwxRYQ.net
ことり「zzzzzzzz」

海未「泣き疲れて寝てしまいましたか....」

穂乃果「みたいだね....ことりちゃん、ごめんね?」なでなで

海未「すいません...ことり」

穂乃果「でも、穂乃果達はなんで...なんで!ことりちゃんを忘れちゃってたの?それになんでことりちゃんはあんな姿に」

海未「私にもさっぱりです...しかし....」チラッ


真姫「っ......」

海未「貴方なら何か知ってそうですね」

136: 2017/03/14(火) 21:02:30.43 ID:v4pwxRYQ.net
真姫「....人をいきなり縛り付けてどういうつもりかしら」

海未「それは失礼しました、しかし事情が事情でしてね」

凛「凛もあまり人を傷つけたくないから、大人しくしててね?」

真姫「......ふん.....」


海未「まず始めに貴方は何者ですか?それと、なぜことりと一緒にいたんですか?」

真姫「私はただの旅人みたいなものよ、ことりとは旅の途中で行き倒れた森で助けてもらったのよ」

海未「森....やはりあの噂のあの森ですか....」

穂乃果「海未ちゃん?真姫ちゃんは悪い人じゃないよ...かわいそうだよ」

海未「しかしことりがあんなことになっていたんですよ?油断してはいけません」

137: 2017/03/14(火) 21:12:24.36 ID:v4pwxRYQ.net
海未「我々の記憶からことりの存在を消してしまうくらいの得体の知れない力ですよ」

穂乃果「う...うん...」

海未「この赤髪の真姫というこの者も森の魔女の手先かもしれません」

真姫「っ...そんな訳ないでしょ!」

海未「さて、どうでしょうね...ことりを利用して私達もことりのようにするつもりではなかったんじゃないですか?」

真姫「黙って言わせておけば....失礼な人ね!」

海未「それは失礼しました...ではこの質問に答えていただけますか?」

真姫「質問って...何を」

海未「あの森には本当に魔女がいるんですか?」

真姫「...........」

138: 2017/03/14(火) 21:36:03.54 ID:v4pwxRYQ.net
海未「ことりがあんなことになっていた時点で魔法...未知なる力があることは認めざる得ません」

海未「それならば、ことりに魔法をかけた者もいるはずです...そもそもあの森には魔女がいるという噂が元々ありましたしね」

海未「どうなんですか、それとも貴方が魔女なんですか?」

真姫「私は魔女じゃないわ...私はことりにかけられた呪いを解く為にこの街に来たんだから...」

海未「ふむ...まぁ、貴方が魔女かどうかは最悪、ことりに聞けばわかりますからこれ以上は追及はしません」

海未「それであの森には魔女はいるんですか?」

真姫「............」

花陽「います」

穂乃果「は、花陽ちゃん!?」

花陽「ことりちゃんが言ってた、いるって」

海未「そうですか.....なら決まりですね」

139: 2017/03/14(火) 21:47:45.08 ID:v4pwxRYQ.net
海未「凛、この者を地下の牢に入れておきなさい」

凛「にゃ!」

真姫「っ.........」

穂乃果「海未ちゃん!」

海未「これ以上、こんな悲劇を増やす訳にはいかないんです!国民の皆も不安にしてしまいます」

穂乃果「でも......」

海未「許してください.....」

140: 2017/03/14(火) 21:51:08.45 ID:v4pwxRYQ.net
海未「あと...凛!」

凛「にゃ!」

海未「夜明けと共に森に向かいます、魔女狩りです!」

真姫「!?」

凛「それって凛も行くの?」

海未「はい、私と凛で兵を率いて出ます」

真姫「っ....離しなさい!」ジタバタ

凛「ち、ちょっと!暴れないで!」

海未「...やはり森に何かはあるようですね....」スタスタ

凛「.....海未ちゃん?...」

海未「はぁ!!」

真姫「グッ!?」

海未「あまり手荒な真似はしたくはなかったんですが...許してください」

真姫「」

海未「凛、そのまま牢に...それが終わったら明け方までは休んでなさい」

凛「了解にゃ」

穂乃果「............」

141: 2017/03/14(火) 22:01:59.73 ID:v4pwxRYQ.net
希「ふふふ~ん♪...真姫ちゃんとことりちゃんは上手くやってるかなぁ?」

希「そうだ!二人が帰ってきたら驚くようなサプライズでもしようっかな?」

希「そうだ!お菓子のお家なんてどうだろ?」

希「うちの魔法ならお菓子のお家もちょっちょいのちょいやね♪」

希「二人共早く帰ってこないかなー....」

希「そうだ!美味しい料理も作っておかないとね!」

希「忙しくなってきたなぁ...よし、うちも徹夜で頑張らないとやね!」

142: 2017/03/14(火) 22:08:31.60 ID:v4pwxRYQ.net
真姫「........希....」

真姫「はっ!ここは....」キョロキョロ

花陽「あ、目が覚めた?」

真姫「貴方は....ここはどこよ」

花陽「ここは地下の牢屋だよ」

真姫「牢屋...そう、それでなんで貴方はここに」

花陽「...........」

真姫「まさか助けてくれるとか?」

花陽「まさか、でもちょっとだけお話をしてあげようと思ってね」

真姫「話?」

花陽「うん、まぁ、暇つぶし程度に聞いてもらって構わないから」

144: 2017/03/14(火) 22:14:35.59 ID:v4pwxRYQ.net
花陽「ねぇ、誰がことりちゃんが小鳥にしたと思う?」

真姫「そんなの知らないわよ、本人は魔女にされたとしか言ってなかったし」

花陽「そっか、今ね...海未ちゃんと凛ちゃんが森に向かって出発する頃なんだよ」

真姫「!?.....もうそんな時間なの?」

花陽「うん」

真姫「お願い!ここから出して!」

花陽「なんで?」

真姫「なんでって...それは....」

花陽「...あの森の希って魔女を助ける為?」

真姫「!どうして...貴方が希のことを知ってるのよ」

花陽「...........」

145: 2017/03/14(火) 22:29:15.51 ID:v4pwxRYQ.net
花陽「邪魔なんだよね...この国を乗っ取ろうとしてるのに...あんな魔女が近くにいられるとさ」

真姫「国を乗っ取る?」

花陽「うん、この国を乗っ取るの...だからこの体でも魔力が使えるか試してみたの」

真姫「試した?....まさか!」

花陽「お察しの通り、犯人は私...正確に言えばこの花陽っていう娘じゃないけど...」

真姫「正確には?...どういう意味よ」

花陽「体を借りてるの、この娘のね」

真姫「貴方が魔女の正体....」

花陽「ご名答」

146: 2017/03/14(火) 22:44:48.27 ID:v4pwxRYQ.net
花陽「だからあの二人が森に言ってる間にちょっとあの二人を消しておこうかと思ってね」

真姫「やめなさい....」

花陽「言われてやめる人なんていないよ?それに穂乃果って子は本当に邪魔だからね」

真姫「穂乃果が?」

花陽「私が皆からことりの記憶と存在を消したはずなのに、断片的に覚えていたりしたからね...多分魔力耐性がある子なんだね...だから面倒なことにならないうちに処理しようかなって」

真姫「そんなことを私に話してやれると思うの?」

花陽「うん、貴方は牢屋の中だし...それにここで消えてもらうから」ギロッ

真姫「っ!.....」ビクッ

花陽「全く、貴方のせいで計画が台無しです」

147: 2017/03/14(火) 22:57:09.59 ID:v4pwxRYQ.net
真姫「そ、そんな簡単にはやられないんだから」

花陽「武器も魔力を持たない貴方に何ができるんですか」

真姫「くっ.........」

真姫(さて、どうする?...このままだと私だけじゃなく、希や皆が...)


真姫「はっ!....そうだ」

真姫(希からもらったこの魔法石...これを使ってどうにかならないかしら?)

花陽「さっきから何をブツブツと言っているんですか」

真姫「悩んでてもしかたない!」

真姫「えい!」

158: 2017/03/15(水) 23:13:21.70 ID:DN9FamQt.net
希「~♪」ドンッ

希「あ!」パリンッ

希「うー....うちのお気に入りのカップが.....グスン....これはショックや」

希「ついてないなぁ....もう....」

希「二人共早く帰ってこないかなぁ.....」

希「お菓子を食べてくれなきゃ悪戯しちゃうぞー♪なんてね

159: 2017/03/15(水) 23:13:47.87 ID:DN9FamQt.net
真姫「...あれ?...何も起きない?」

花陽「あはは!そのペンダントに私が気づかないと思ったの?」

真姫「...どういうことよ」

花陽「ふふふ...簡単に言えば、魔封じってところかな?」スッ

真姫「まさか....その石が...」

花陽「うん♪だから使えないよ?それは」

真姫「っち....抜け目がないのね」

花陽「ふふふ...」

160: 2017/03/15(水) 23:24:19.52 ID:DN9FamQt.net
花陽「じゃあ、そろそろ貴方にはご退場をしていただきますか」

真姫「.........」

花陽「じゃあね、赤髪の旅人さん」スッ

真姫「ここで....終わる訳には....」

花陽「ばーいばーい♪」

真姫「いかないのに!!」


穂乃果「どっせぇい!!!」ドンッ

花陽「うわぁ!!!」ドサッ

穂乃果「助けにきたよ!真姫ちゃん!!」

真姫「ほ、穂乃果!!」

161: 2017/03/15(水) 23:32:34.52 ID:DN9FamQt.net
穂乃果「どりゃあ!!」パリン!

花陽「あ、石が!!」

穂乃果「これでもう変なことができないよ!」

花陽「っ!なんでお前がここに!!」

穂乃果「花陽ちゃんが最近ずっと様子がおかしかったからね!ちょっとつけてたんだよ」

花陽「様子がおかしかった?」

穂乃果「だって毎回毎回、ことりちゃんの話題になると話をすぐ逸らそうとしてたじゃん!」

穂乃果「それにさっきの魔女の件もそう、花陽ちゃんならあんな発言しないもん!魔女の話をしたら真姫ちゃんがこうなるってわかるじゃん!」

花陽「...っち...とんだお人よしを宿主にしてしまったようね....」

穂乃果「さぁ!花陽ちゃんから出てって!花陽ちゃんを返して!」

162: 2017/03/15(水) 23:46:12.56 ID:DN9FamQt.net
花陽「ふふふ...返す?何を?」

穂乃果「ふざけないで!」

花陽「ふふ...だって、今から貴方は私の手で...そうね、犬にでもしてあげようかしら?」

穂乃果「!...い、犬?」

花陽「大丈夫、後でお仲間も一緒に動物にしてあげるから!」

穂乃果「そんなことさせない!」

花陽「じゃあ、まずは貴方からしてあげるわ!」

穂乃果「.............」


真姫「えい!!!」

花陽「!?....しまった!こいつに気を取られて....」

真姫「.............」

穂乃果「ま、真姫ちゃんが光ってる......」

163: 2017/03/15(水) 23:55:58.05 ID:DN9FamQt.net
希『真姫ちゃん、ピンチみたいやね』

真姫「希?」

希『うちはこの魔法石も込められた希の残留思念ってとこやな』

真姫「成程、使い方を教えてくれるってことかしら?」

希『ご名答!』

真姫「どうすればいいの?どう使えばいいの?」

希『思いを込めれるだけでええんよ、そうすれば助けてくれるから』

真姫「助けてくれる?」

希『やってみればわかるよ』

真姫「わかったわ」


真姫「............」

穂乃果「....真姫ちゃん?」

花陽「............」

164: 2017/03/16(木) 00:00:02.10 ID:Fbd7Vb1D.net
真姫「........」ギロッ

穂乃果「!?」ビクッ

花陽「!?」ビクッ


花陽「な、何よ...そんな怖い顔したって怖くなんかないから」

穂乃果「ま、真姫ちゃん?」

真姫「..........」バサッ

穂乃果「え?翼?」

真姫「...ふ~ん....また懐かしい格好を」

真姫「さて...ご主人様の為にもさっさと片付けますか」

165: 2017/03/16(木) 00:12:44.21 ID:Fbd7Vb1D.net
穂乃果「牢屋の鉄格子があんな簡単に....なんて力」

真姫「.............」

花陽「あ、貴方...何よ!その魔力は!ただの人間じゃないわね!?」

真姫「さぁ?今はそうね....ご主人様の忠実なる使い魔ってかんじかしら?」

花陽「使い魔にそんな魔力があってたまるか!さてはその姿は吸血鬼だな!?」

真姫「知らないわよ」

花陽「こんなはずじゃ.....」


真姫「もう、いいかしら?」スッ

花陽「え?.....」

真姫「..........」ギロッ

花陽「」バタン

穂乃果「え?花陽ちゃん!?」

真姫「..........」

166: 2017/03/16(木) 00:17:32.41 ID:Fbd7Vb1D.net
穂乃果「真姫ちゃん何をしたの?花陽ちゃんが!」

真姫「安心して...ただ気を失ってるだけよ」

穂乃果「本当?」

真姫「えぇ...もう大丈夫よ」

穂乃果「で、でもさっきまでの乗り移ってたのは?」

真姫「退治したわ」

穂乃果「え?」

真姫「案外弱っちいのね...一睨みで消滅するなんて...それとも私が強くなりすぎただけのかしら?...なんてね」

穂乃果「え?え?」

真姫「さて、この子のことはまかせたわ....私は行かなくちゃいけないところがあるの」

穂乃果「う、うん......」


真姫「じゃあ、またね」バサバサ

穂乃果「あ....ちょっと!....」

穂乃果「....飛んでいっちゃった」

176: 2017/03/16(木) 23:26:13.90 ID:Fbd7Vb1D.net
凛「すごいにゃー.....」

海未「さすが魔女といったところでしょうか....」

凛「お菓子の家にゃー!おいしそう!」

海未「凛!見た目に騙されてはいけません!あれは我々を油断させるための罠です」

凛「罠?」

海未「えぇ...きっと、魔女はこんなかんじでことりを油断させてあんな姿にしたんでしょう」

凛「成程....」

海未「少し様子を見ましょう...一旦待機してしてください」

凛「了解にゃ」

177: 2017/03/16(木) 23:33:30.82 ID:Fbd7Vb1D.net
海未「...つい、怒りに身を任せてここまできてしまいましたが....冷静に考えたらなにやら少しひっかかりますね...」

海未「あの真姫という者...ことりと一緒に城に訪れる理由はあったんでしょうか....」

海未「ことりの存在を知られたら捕まることは確実...そこまでして城に来る理由があったんでしょうか?」

海未「まさか...私達がいないうちに城を....まずい!これはまさか囮!?」


\ドーン!!!!!/

海未「!?」

海未「い、今の爆発音はなんですか!?」

海未「まさか...魔女が....凛!」ダッ

178: 2017/03/16(木) 23:38:11.33 ID:Fbd7Vb1D.net
凛「何を勝手にやってるんだにゃー!!」

海未「凛!どうしました?」


凛「この人が勝手に発砲をしちゃったの!」

モブ「あはは...すいません」

海未「っ~!!」

海未「すみませんじゃありません!まだ攻撃許可は出してませんよ!」

モブ「だって、こんな薄気味悪い森で待機してろなんて...耐えられませんよ!」


\そうだ!そうだ!/\早く帰りたい!/

海未「なっ....どうしたのですか?皆さん、落ち着いてください」

凛「...........」

海未「凛も皆をなだめるのを手伝ってください!」

凛「..........」

海未「凛?」

179: 2017/03/16(木) 23:39:03.66 ID:Fbd7Vb1D.net
凛「海未ちゃんは腰抜けにゃー...」

海未「はい?」

凛「皆、すぐさま攻撃開始!狙いはあの家にゃー」

海未「凛、どうしたんですか?何を言ってるんですか!貴方は」

凛「うるさいよ!邪魔!」ドンッ

海未「!?....凛?」

凛「......皆、一斉砲撃!」

海未「凛!」

\ドーン!!!!!/\ドーン!!!!!/\ドーン!!!!!/

180: 2017/03/16(木) 23:46:23.62 ID:Fbd7Vb1D.net
海未「あぁ...家が....」

凛「..........」


希「やめて!うちのお家を壊さないで!」バッ

海未「!....あれが魔女?随分と思ってた姿とは違いますね...」

海未「凛!砲撃をやめなさせなさい!魔女が何をするかわかりませんよ!」

凛「.....全体....砲撃!....」

海未「凛!皆さん!やめてください!」

希「!?」


\ドーン!!!!!/\ドーン!!!!!/\ドーン!!!!!/

181: 2017/03/16(木) 23:50:14.15 ID:Fbd7Vb1D.net
海未「この...凛!いい加減に私の言う事を」グッ

凛「離せ....」ググッ

海未「!?...凛、なんて力なんですかっ.....」

凛「........」


希「うぅ......痛てて.....」

希「あはは...魔法でなんとか体はガードはできたけど.....」

希「...うちのお家が...燃えてる....なんでなん?」

希「グスッ...うちはただ静かに森で暮らしてただけなのに....」ポロポロ

希「一人ぼっちなのも我慢してたのに....お友達も初めてできたのに....」ポロポロ

希「なんでこうなるん....」ポロポロ

182: 2017/03/16(木) 23:58:05.15 ID:Fbd7Vb1D.net
海未「このっ......?反撃をしてこない?...どういうことです?」

凛「全体...標的はあの魔女...」

海未「凛...皆さん!やめてください!無抵抗の敵に攻撃は....」

凛「.....全体....準備....」

海未「凛!...っ~!そこの方早く逃げてください!!」

希「え?......」

凛「....砲撃!!」

希「!?」


希「....あはは....うちの人生ってなんだったんだろ?」

希「ばいばい....ことりちゃん...真姫ちb痰...」

希「ごめんね?ことりちゃん、元に戻せなくて...」


真姫「はぁ....全く、貴方は最後の最後まで何を言ってるのよ」

希「.....え?」



\ドーン!!!!!/\ドーン!!!!!!/\ドーン!!!!!!!/

183: 2017/03/17(金) 00:11:16.48 ID:5iCgV7yh.net
真姫「............」バサバサ

希「あれ?うち空を飛んでる?」

真姫「えぇ...正確には私が飛んでるんだけどね」

希「.....真姫ちゃん?」

真姫「借り返しに来たわよ」

希「............」

真姫「希?」

希「.....うわーん!!真姫ちゃん怖かったよぉ!!」

真姫「ちょ、ちょっと暴れないで!落ちる!落ちる!」


海未「あれは...一体なんですか?」

凛「っち!.....」

184: 2017/03/17(金) 00:19:56.36 ID:5iCgV7yh.net
真姫「さて、貴方達...一体どういうつもりかしら?」

海未「貴方は...地下に幽閉していたはず!何故ここに!」

真姫「質問を質問で返さないで....今、私は怒ってるんだから!」ギロッ

海未「っ...なんて威圧感なんですか....」

希「真姫ちゃん、あの人は悪くないんよ!攻撃をやめさようとしてたんよ!」

真姫「そう...それは失礼したわ...」

凛「........」


真姫「成程...やけにあっさりしていた思ったらここにもいたのね」

凛「..........」

185: 2017/03/17(金) 00:27:05.63 ID:5iCgV7yh.net
凛「あっちの分身が消えたと思ったら...そういうことだったのね」

真姫「そういうことよ...希、少し下がってて」

希「う、うん.....」

凛「理解ができないのよね...そこまでしてその魔女や人を守る理由が」

海未「り、凛?」

希「........」ズルズル


凛「見てごらんなさいよ...人というのは自分とは違う存在を嫌い、恐れて時にはこうやって理不尽に攻撃をする...ちょっときっかけを与えただけでね」

真姫「..........」

凛「だからこんなすぐにぐちゃぐちゃになる世界ならぐちゃぐちゃにしちゃってもいいんじゃないのかしら?」

真姫「勝手ね....」

凛「貴方には言われたくないわ」

真姫「............」

186: 2017/03/17(金) 00:32:39.97 ID:5iCgV7yh.net
海未「!......」ダッ

希「!?」

海未「すいません...ちょっと失礼します」

希「は、はい....」

海未「........」ゴソゴソ

希「?」

海未「.....勝手に傷つけておいてなんですが...償いのつもりではないですが...貴方の足の怪我の手当てをさせてください」

海未「足を引きずってましたよね?」

希「は、はい....ありがとうございます」


真姫「...........」

187: 2017/03/17(金) 00:48:30.05 ID:5iCgV7yh.net
真姫「見た?」

凛「は?」


真姫「人はね...たしかに時には恐れたり争ったりする醜い生き物かもしれない」

真姫「でもそこから失敗を学び、成長しようとするものよ」

真姫「もちろん完全な世界なんてない、だからこそ人はそれに向かって頑張っていける」

真姫「人間ってそういうものなんじゃないの?」

凛「..........」

海未「貴方は一体、何者なんですか?...人間なんですか?魔女なんですか?それとも吸血鬼?」


真姫「魔女?吸血鬼?ただのハッピーメーカーよ」

189: 2017/03/17(金) 00:54:04.26 ID:5iCgV7yh.net
真姫「さて、どうする?さっきのやつ程度の力なら瞬殺できるわよ?」

凛「......はぁ....」

真姫「...........」

凛「いいわ、今日のところは引いてあげる」

真姫「今日のところは?」

凛「...様々な世界を駆けているのは貴方だけじゃないってこと」

真姫「!?」

凛「ハッピーエンドが必ずしも正解とは限らないのよ?」

真姫「待ちなさい!それは一体どういう意味なの!」


凛「」バタンッ

海未「凛!」

真姫「.............」

190: 2017/03/17(金) 00:58:19.30 ID:5iCgV7yh.net
希「~♪」


ことり「お邪魔しまーす」ガチャ

穂乃果「希ちゃんー遊びに来たよー!!!」

花陽「うわぁ...すごいお菓子のお家です!」

凛「かよちん、食べ過ぎには注意にゃー」

海未「穂乃果もですよ.....」

希「えへへ...皆、いらっしゃい!」

穂乃果「さぁ!パーティの始まりだー!」

191: 2017/03/17(金) 01:03:23.23 ID:5iCgV7yh.net
凛「ん?.....」もぐもぐ

花陽「どうしたの?凛ちゃん?」

凛「あの絵って希ちゃんが描いたの?」

希「?あれのこと?うん、そうだよ」


ことり「吸血鬼さんの絵?」

穂乃果「え!希ちゃん吸血鬼のお友達いるの!?」

海未「でも随分と威圧感がありそうな方ですね」

希「そう...かな?....」

凛「今度紹介してほしいにゃー」

花陽「うぅ...緊張しちゃいそうです...」

希「あはは....」


希(皆は真姫ちゃんのことを忘れちゃったけど....うちには効かないよ?魔女を甘くみないでね?)

希(真姫ちゃんが訳ありだっていうのは最初に出会った時からわかってたよ...だからうちは引き止めんし、ワガママも言わない)

希(でもね?うちはいつでも真姫ちゃんのこと待ってるからね...海にいつか一緒に行こうね?)

希(真姫ちゃん、ありがとう....うち、今幸せだよ?)ニコッ

192: 2017/03/17(金) 01:05:26.87 ID:5iCgV7yh.net
真姫「...........」パシャ

真姫「やっぱり笑顔が似合ってるわよ...貴方は」

真姫「皆と幸せにね?希....」スタスタ


真姫「それにしてもあの言葉...」

真姫「私以外にも私と同じ能力?力?でいいのかしら同じ力を持っている者がいる?...」

真姫「....うーん.....」

真姫「考えても仕方ないか....私は今まで通りやりたいことをやるだけよ」

真姫「まぁ.....とりあえず」クルッ


真姫「ハッピーエンドね」

198: 2017/03/17(金) 04:51:54.54 ID:OyggRfHZ.net
乙です。

引用元: 真姫「魔女?吸血鬼?ただのハッピーメーカーよ」