2: 2014/05/26(月) 03:41:27.50 ID:7zVMDj1W0
居酒屋、個室
馬場このみ「それでは、かんぱーいっ」カチャン
持田亜里沙「はーいっ」カチャン
百瀬莉緒「かんぱーいっ!この日を待ってたーっ」カチャン
松本沙理奈「はーいかんぱーいっ」カチャン
このみ「ごくっ、ごくっ、ごくっ…ぷはー!おいしー!」
亜里沙「こーらっ、沙理奈ちゃん。いたずらはめっ、ですよ?」
このみ「ん?沙理奈ちゃんが今わさびつけようとしてるのって…あたしが頼んだお刺身じゃない!こらっ沙理奈ちゃん!」
沙理奈「あ、あはは~そうだったっけ?間違えちゃったー」
莉緒「その不自然な量のわさびはなんなのよ。全く、始まってすぐにまたイタズラしてー」
3: 2014/05/26(月) 03:42:15.51 ID:7zVMDj1W0
沙理奈「だってこのみさんのリアクション好きなんだもんー。振ったらちゃんと応えてくれるしさ?始まりの挨拶ってことで、ほらひとつ、どうぞ!」
このみ「こんなにわさびついてたら辛いに決まってるじゃない……~~っ!ほら辛い!辛いわよ!」
亜里沙「まあ、このみさんがもう涙目に…」
莉緒「あーあー、このみ姉さんもどうしてノっちゃうのよー」
沙理奈「あははは!そりゃ辛いでしょわさび山盛りじゃ、んふっ、ふふふふ…。やっぱりこのみさんのリアクション楽しー、ありがとーこのみさん!」
このみ「はい、じゃあもう今日はイタズラは止めてね?」
沙理奈「はーい、もうこのみさんノってくれたから満足したわ。それじゃ、普通に食べましょっ」
※席の図解
亜里沙、莉緒
、テーブル
このみ、沙理奈
4: 2014/05/26(月) 03:43:00.80 ID:7zVMDj1W0
このみ「全く、沙理奈ちゃんが隣に座った時点で何か企んでるだろうとは思ってたわよ…」
沙理奈「そんなー、信用されてないなーあたし」
莉緒「毎回このみ姉さんにちょっかい出してるからでしょ。ねえ亜里沙、沙理奈ってば、普段から事務所でもこうなの?」
亜里沙「うーん、そうですねぇ…この間は千枝ちゃんにセクシーポーズを教えて、涼ちゃんに注意されてたような…」
莉緒「千枝ちゃんって、佐々木千枝ちゃん?あの子って確か、桃子と同い年で11歳よね。それでセクシーポーズはまだ早いんじゃない?」
沙理奈「いやいや、千枝ちゃんが是非知りたいって聞いてきたのよ。あたしも最初はまだ早いって言ったんだけどさ」
このみ「それで注意した涼ちゃんって、あのバンドのヴォーカルやってるっていうカッコいい子でしょ?そんな子が注意するようなポーズを教えたらね…」
6: 2014/05/26(月) 03:44:53.35 ID:7zVMDj1W0
佐々木千枝(11)
http://iup.2ch-library.com/i/i1203298-1401041789.jpg
松永涼(18)
http://iup.2ch-library.com/i/i1203299-1401041789.jpg
周防桃子(11)
http://iup.2ch-library.com/i/i1203300-1401041789.jpg
http://iup.2ch-library.com/i/i1203298-1401041789.jpg
松永涼(18)
http://iup.2ch-library.com/i/i1203299-1401041789.jpg
周防桃子(11)
http://iup.2ch-library.com/i/i1203300-1401041789.jpg
7: 2014/05/26(月) 03:45:23.54 ID:7zVMDj1W0
沙理奈「涼は涼で、あれで見た目より子供の面倒見がいい子だから。うーん、あたしの汚名が拭えない…亜里沙、フォローしてよー」
亜里沙「ふふっ、教えてもらって恥ずかしがってた千枝ちゃんも、心配そうに見てた涼ちゃんも、楽しそうに教える沙理奈ちゃんも。皆可愛かったですよっ」
沙理奈「それフォローなの…?っていうか、周防桃子ちゃんって11だったの?あたしてっきり、背が低いもっと上の子かと思ってたわ」
莉緒「あー、桃子は立ち振る舞いは年不相応に落ち着いてるからね…。昔から子役やってて、実はここにいる私達よりも芸歴が長かったりするのよ?」
亜里沙「子役の頃に、劇をやっていたのを見たことがありますね~。とっても、お上手でしたよ」
このみ「今度、そっちの事務所の明るい子を紹介してくれない?桃子ちゃんって少しだけ意地っ張りで、同世代の友達作りがちょっと苦手なのよ」
沙理奈「うん、いいんじゃない?誰とでも仲良くできるような子、うちには何人もいるわよ」
8: 2014/05/26(月) 03:45:54.93 ID:7zVMDj1W0
亜里沙「そういえば、松田亜利沙ちゃんはお元気ですか?前に一度お会いしたきり、中々会う機会が無くて…」
沙理奈「亜里沙は松田亜利沙ちゃんがお気に入りねぇ」
亜里沙「うふふ。名前が一緒だと、なんだかとっても可愛く思えて…。それにとっても元気で、いい子ですものね~。もっと沢山お話したいなー、って」
莉緒「亜利沙ちゃんもこの間、『歌のおねいさんから転身したアイドルは前例がありません!アイドルデータベース充実のため、次回お会いした時にはもっと沢山取材しなければ!』って熱弁してたわ」
このみ「莉緒ちゃん、そんな仕草まで完璧に真似しなくていいじゃない…」
沙理奈「あっはっはっは!すごーい!上手!…なんだけど、莉緒が亜利沙ちゃんの真似って…ぷっくく、なんでその子のチョイスなのよ…うふっ、お、可笑しくって…」
10: 2014/05/26(月) 03:47:25.48 ID:7zVMDj1W0
莉緒「え~?モノマネは宴会芸の鉄板よ?上手かったでしょ?」
このみ「上手かったからこそ、残念なんじゃないの」
亜里沙「お上手で、面白かったですよ~。芸があるって、羨ましいですね~」
莉緒「でしょー?亜里沙ありがとー♪」
沙理奈「莉緒って本当、あと少しなんとかすれば…っていうか…ふふっ、思い出しちゃうと笑いが…」
このみ「もうちょっと大人らしい落ち着いた振る舞いっていうのを、ねぇ…全く」
莉緒「むー、二人には亜利沙ちゃんのモノマネは受けなかったか…他の子かな?」
このみ「そーじゃないのっ」
11: 2014/05/26(月) 03:48:03.43 ID:7zVMDj1W0
莉緒「うーん、そもそも宴会芸の鉄板って言ったけどモノマネ披露したのも初めてだったわ…合コンも、友達から話を聞くばかりで行ったことはないのよねぇ」
沙理奈「あれ、そうだったの?私もアイドルになってからは行かなくなったけど。亜里沙は、確か行ったことあるのよね?」
亜里沙「以前の職場に居た時に、先輩の方のお誘いで一度だけ…ですね」
莉緒「本当?保母さんって、すっごくモテたんじゃない?!」
亜里沙「うふふ、そんな単純なものではありませんよ…」
このみ(なんで亜里沙ちゃんが保育士なんて仕事からこの若さでアイドルになったのか気になってたけど、もしかして先輩よりモテて職場に居づらくなったとかそういう…?)
12: 2014/05/26(月) 03:48:33.75 ID:7zVMDj1W0
莉緒「あーでもそうよねぇ。あんまし外見のイメージばっかり強くもたれても、うまくいかないものよね」
亜里沙「ええ、そういうものですね…」ニッコリ
このみ(…やめましょう、考えるのも失礼かしらね)
沙理奈(多分、このみさんが亜里沙の合コンの顛末について正解の推理してるわね…)
莉緒「うーん、私もなんだかズレてるなーって思うことあるのよね。私の思うセクシーっていうのが、なんだか周りと違っちゃってるような…」
亜里沙「あら、そうですか?私は、莉緒さんはとってもセクシーで素敵なアイドルだと思いますよ?」
莉緒「うふ、ありがとー亜里沙。でももうちょっとこう、クールな感じっていうの、出していきたいって思うのよね。ねえ沙理奈、クール所属アイドルとして意見くれないかしら?」
沙理奈「えっあたし?そうねぇ、莉緒のクール要素ねー…」
13: 2014/05/26(月) 03:49:01.06 ID:7zVMDj1W0
沙理奈「うーんでも、もし莉緒がウチのアイドルだったら…きっとキュートね」
莉緒「えー、私23の大人よ?キュート所属アイドルって確か、お嬢様の子が多いタイプでしょ?」
亜里沙「キュートにも大人の女性はいらっしゃいますよ。最年長だと、27歳の兵頭レナさんがそうですね」
沙理奈「まあ莉緒の言うとおり、年長者が多いのはクール所属アイドルね。このみさんは…きっとクールよ。うん」
このみ「お気遣い感謝するわ、沙理奈ちゃん」
沙理奈「いや、でも本当よ?クールにはほら、珠美ちゃんいるし。脇山珠美ちゃん、知ってる?」
このみ「それは身長の話でしょ!いいわよ、大人の魅力にはタイプなんて関係ないわ!ふんっ」
15: 2014/05/26(月) 03:50:08.55 ID:7zVMDj1W0
莉緒「逆を考えて沙理奈がウチのアイドルだったら、まず間違いなくビジュアルよね。亜里沙は多分、ボーカルだと思うわ」
このみ「って言っても、うちの劇場はそっちよりタイプの区別なんてあまり無いから、皆結構曖昧よね。イメージカラーもタイプとは別にアイドルごとに設定されてるし」
沙理奈「そうそう、気になってたんだけど、北上麗花ちゃんっているでしょ?あの子、すっごく歌上手いのにどうしてボーカル所属じゃないの?」
莉緒「ああ、麗花ちゃんはね…会ったことないから分からないでしょうけど、色々個性があるのよ…」
このみ「前にプロデューサー、麗花ちゃんに一度お題を自由にして踊らせたら『宇宙が見えた』って言ってたわ。まあ、タイプなんて一応程度のものよ」
亜里沙「私達の事務所も、同じようなところはありますからね~」
17: 2014/05/26(月) 03:51:26.39 ID:7zVMDj1W0
このみ「でも沙理奈ちゃん、麗花ちゃんの歌を知ってたのね。なんだか私達で私達以外のアイドルの話するのってなかなか無いから、意外だったわ」
沙理奈「このみさんだって、珠美ちゃんのこと知ってたじゃない。私達ってなんだかんだ繋がりがあるのよねえ、知ったら意外な子達が友達だったりして」
莉緒「そうそう、意外な繋がりで思い出したんだけど、確か前に小鳥さんがそっちのアイドルの子から本を借りたって」
このみ「ええ、確か"ユリコちゃん"と"ヒナちゃん"の本を…とか言ってたわよ?」
沙理奈「由里子と比奈?の、本って…あっ」
ありさ「あら、由里子ちゃんと比奈ちゃんって、音無小鳥さんとお友達だったんですね。私知りませんでした」
19: 2014/05/26(月) 03:52:46.54 ID:7zVMDj1W0
莉緒「友達というか、年二回の戦いを支えあう戦友だとかなんとかで…なんだか、すっごく気が合うみたいよ」
このみ「沙理奈ちゃんどうしたの?なんとも言えない表情してるけど…?」
沙理奈「ああいや、えーとね…。そうね、音無さん、その本を人目につくところに置きっぱなしにしたりはしてないわよね…?」
莉緒「そんなことはしてないわね。どんな本を借りてるのって聞いたら、隠しちゃったし」
沙理奈「なら大丈夫ね。あたしもちゃんと見たことはないからどうとは言い切れないけど…そう…音無さんが…」
このみ「……?」
亜里沙「そうそう、歌といえば…私この間、ようやく莉緒さんの歌のCDとこのみさんの歌のCDを買えて、聞くことができたんですよ~」
20: 2014/05/26(月) 03:53:21.59 ID:7zVMDj1W0
沙理奈「結構な人気で、品切れの店が続出って評判よね。あたしも聞いたわ。莉緒の『Be My Boy』も、このみさんの『dear…』も」
莉緒「二人ともありがとー!なんだか恥ずかしいわねー、あはは……。私の歌の歌詞、見た?なんだかちょっと、笑っちゃうでしょ?私があんな、恋の歌なんてさ」
沙理奈「えー、そう?歌を聴きながら、あたしすっごく莉緒のイメージができたけど」
このみ「まあ、普段の莉緒ちゃんよりも大人しいイメージの曲なのは確かに、そうかもしれないわね」
莉緒「いやーだって、私っていつもはもっとそう、賑やかな感じじゃない?…それで、あの歌を貰って、嬉しいのは勿論だけど、ただ…」
21: 2014/05/26(月) 03:53:57.10 ID:7zVMDj1W0
莉緒「ちょっと、なんていうのかしらね…こんな私で、ちゃんとファンの人たちが喜んでくれるのかなって」
亜里沙「はいはい、だーめっ、ですよ?莉緒さん。自分にちゃんと、自信を持ってくださいね?」
莉緒「…うーん、そう、よね…ちゃんとそうしなくちゃって思うし、私は自分にそれができるってこと、自分で信じなくちゃなのよね」
沙理奈「だからって一人でそんな自己暗示をするのも限界があるわよ?不安だったら、ちゃんと誰かに聞けばいいの。ねっ、このみさん?」
このみ「そうよ、莉緒ちゃん。今日みたいな日くらい、弱音の一つや二つも吐いたって問題ないわ。今日じゃなくても、劇場ならいつだって皆がいるし、私もいるから」
亜里沙「だから、今、ちゃんと言葉にして言います。私や、ここにいる皆は、ちゃんと莉緒さんの歌が好きですよ?」
亜里沙「だから大丈夫です。莉緒さんはそのままで、と~っても素敵ですっ。ねっ」
22: 2014/05/26(月) 03:54:37.24 ID:7zVMDj1W0
莉緒「…うわーんみんなぁ、亜里沙せんせえー…!」ヒシッ
亜里沙「はーいよしよし、突然不安な気分になるのは悪いことじゃありませんよー。気にしないでいいですよー。よしよし」ナデナデ
沙理奈「あははー、亜里沙のあやしが炸裂ね。…うん、莉緒、大丈夫よ。本当に、いい歌だもの」
亜里沙「自分はこれでいいのか、なんて…誰だって、いくつになっても考えてることは同じですものね。莉緒さん、大丈夫ですよー」ナデナデ
このみ「あたし達以外だって、皆莉緒ちゃんの歌を絶賛してたわ。そういえば、二人は分かった?莉緒ちゃんの歌と私の歌はつながりのある歌詞なんだって」
沙理奈「莉緒がメールを送る側で、このみさんがメールを待つ側になった恋の歌なのよね?どっちも格好よくて、大人の恋の歌って感じよねー」
このみ「ええ、大人の魅力あふれる歌詞で…私はとっても満足のいく歌を歌えたわ!」
23: 2014/05/26(月) 03:55:15.07 ID:7zVMDj1W0
亜里沙「はい、このみさんの『dear…』も、とっても素敵でしたよ~」
沙理奈「このみさんはねぇ…本当、望んでた大人の歌で良かったわね。ちょっと心配してたのよ、またランドセル背負わされるんじゃないかって」
莉緒「そうね、『dear…』は本当、このみさんらしくて格好良い曲だと思うわ」
このみ「…そんな褒められたら、照れるじゃない…もう!嬉しいから今日は私が奢っちゃうわよ!」
沙理奈「よっ、このみさん流石!頼れる年長者!」
このみ「そんなこと言ってからかう、お調子者の沙理奈は半分自腹ね」
沙理奈「ええっ、そんなー」
このみ「ふふっ、冗談よ。二人とも聴いてくれて、ありがとうね♪」
25: 2014/05/26(月) 03:56:59.60 ID:7zVMDj1W0
このみ「でもあたし、まだまだもっと格好いい歌が歌いたいわ!そっちでいったら、『Nation Blue』とかいいわよね~」
沙理奈「このみさんには『アタシポンコツアンドロイド』がいいんじゃない?ねぇ亜里沙」
亜里沙「さんはいっ、はっだっか~になっちゃおっかな~♪」
莉緒「なっちゃえー♪」
このみ「いやーもっと格好いいのがいいー!」
亜里沙「ふふっ。でも私、このみさんのランドセル姿もとーっても好きですよ~。今度是非、背負ってるところを見せてくれませんか?」
このみ「いやよ、またランドセルなんて恥ずかしいやら悔しいやらでもう…」
莉緒「えー、もう背負ってくれないの?あたしも好きなんだけどなー」
26: 2014/05/26(月) 03:57:41.34 ID:7zVMDj1W0
沙理奈「そうだ、ランドセル背負った姿で…そうね、このみさん、大神環ちゃんの『ホップ♪ステップ♪レインボウ♪』を歌ってくれない!?」
このみ「ちょっと沙理奈ちゃん!人の話聞いてたの!?」
亜里沙「まあ、それはそれは…」ニコヤカ
ガタッ
莉緒「沙理奈、それいい!やよいちゃんみたいな黄色い長靴履いて水玉の傘さして、歩きながらすっごく笑顔で…ああっ、このみさんそれすっごく可愛いわ!プロデューサーに伝えなきゃ!」
このみ「やめて!そんなこと言ったら本当にやらされるでしょ!あたしは大人の女性なんだから、黄色い長靴なんて履かな…ちょっと、沙理奈ちゃんはなに倒れこんで爆笑してるのよ!」
亜里沙「莉緒さんの言った姿を想像したら、ツボに入っちゃったみたいで…」
ピクピク
沙理奈「黄色い…長靴…んふっ、ふふふっ、ふふっふ…水玉の傘って……ぷふっ、ふふふふふふ…このみさん、似合いすぎっ……」
このみ「あーもー、なんなのよー全く……」
28: 2014/05/26(月) 03:59:07.47 ID:7zVMDj1W0
亜里沙「ふふ、環ちゃんの歌も、元気あふれる可愛い歌ですよね~。あと、私、矢吹可奈ちゃんの『オリジナル声になって』がとっても好きなんです」
亜里沙「歌詞もそうなんですけど、なによりいつも楽しそうに歌う可奈ちゃんが素敵で…見習わなきゃって思ってるんです」
沙理奈「そうそう、前のライブで、最後の『やっぱり歌が大好き』って歌うところで泣いちゃったシーン!あれは凄かったわね~」
莉緒「あらあら、今の亜里沙の言葉、可奈ちゃんに聞かせてあげたいわね~。大はしゃぎする可奈ちゃんが目に浮かぶわ」
このみ「ええ、可奈ちゃんは本当に、楽しそうに歌うわよね。そこはすごく、私たちも教えられてるわ。本当は私達が後輩の手本となるべき、年長者なんだけどね」
30: 2014/05/26(月) 04:00:16.32 ID:7zVMDj1W0
沙理奈「そっちは、24のこのみさんが最年長なんだっけ?」
このみ「アイドルならそうね。私と莉緒ちゃんがよく、年長組って立場で行動しているわ」
莉緒「後輩をまとめるのは大変だけれど…でも、年下でもしっかりしてる子はいるから私達ばかりが、っていうことはないのよね」
このみ「そうね、まつりちゃんや朋花ちゃん達には、いつも助けられているわ。そっちには、まだまだ年長者がいるからねー」
沙理奈「ええ、うちの年長組は色々幅広いわよー?このみさんたちが知ってる、うちの年長組アイドルっていうと…」
亜里沙「それじゃあ今度、こちらの年長者代表ということで早苗さんをお呼びしましょうか?」
このみ「やめてください」
沙理奈「えっ真顔」
32: 2014/05/26(月) 04:01:37.50 ID:7zVMDj1W0
莉緒「あはは、このみさん、前に早苗さんと飲みにいったら大変な目にあったって言ってたもんね」
このみ「何軒もハシゴするし、二人揃ってお巡りさんに声掛けられるし、そのお巡りさんさんが早苗さんの元後輩だしで…はしゃぐ早苗さんにとにかく振り回されたわ…」
沙理奈「あー、でもまあ…ね?」
亜里沙「はい。それでも…」
このみ「ええ、分かってるわ。…あの時少し悩みがあった私を、早苗さんなりに元気付けてくれてたんだってね。改めて二人からも、お礼を伝えといてくれる?」
亜里沙「ふふ、分かりました。ちゃんと伝えておきますね?」
このみ「それともうひとつ。元後輩だからって勤務中のお巡りさんまで連れて居酒屋に入ろうとするのは本当に止めてあげて、っていうのもお願い」
沙理奈「それは、確かに大変ね…。早苗さんも、一体どこまでが冗談なんだか…」
33: 2014/05/26(月) 04:02:28.56 ID:7zVMDj1W0
莉緒「ねえ、今ふっと思いついたんだけど、ゲームをしない?割り勘を巡ってモノマネバトルよ!」
沙理奈「モノマネ?へーえ、面白そうじゃない」
このみ「順位を付けて代金を分けるのね」
亜里沙「いいですね、モノマネはあまり馴染みがないですけど、せっかくのゲームですし楽しむとしましょうか~」
莉緒「それじゃあ言いだしっぺで一番手!百瀬莉緒、いきます!すーっ、はーっ…よしっ」
沙理奈「あら、なんだか気合の入った…」
莉緒「このみ星からやってきた、このみんでーす☆きゃは♪」
このみ「ぶふぅっ」
沙理奈「げほっげほっ…っぷっくくくく…」
亜里沙「ふふっ…ぷっ、ふふふふふふふ」
34: 2014/05/26(月) 04:03:05.72 ID:7zVMDj1W0
莉緒「このみんはー☆永遠の24歳なのだ♪みんな一緒に、せーのっ、こっのみーん☆」キャピーン☆
亜里沙「こっのみーん♪」
このみ「やめて、ちょ…動き…ぶふっふふっふふっふ…」
沙理奈「安部さんやめてっ、それ卑怯よ似てるし…ふふっ」
莉緒「ふー、どうかな!?」
沙理奈「もー最っ高、同僚をネタにされたのにモノマネが上手いから気にならないわ。どんだけ研究したのよ。…ふふっ、思い返すとまた笑いが…」
このみ「永遠の24歳ってメリットあるのかしら…っていうか!なんでこのみんなのよ!莉緒ちゃんがやったならりおみんでしょ!」
莉緒「だってりおみんって語呂悪いし、ねえ…」
亜里沙「私はこのみん、好きですよー♪」
36: 2014/05/26(月) 04:04:27.21 ID:7zVMDj1W0
沙理奈「あー、面白かった。そうねぇ、今度安部さんも呼ぼっか飲み会。人生経験豊富だから、ためになる話とか沢山聞けるのよ?」
莉緒「…あー、それは…」
このみ「ちょっと、沙理奈ちゃん…」
亜里沙「こーら。めっ、ですよ?未成年に、お酒はいけませんっ」
沙理奈「えっ、あ、あーそうね。安部さん17歳だもんね。あははーこりゃうっかり」
莉緒「まあ、他所様の事情に深く突っ込みはしないけど…」
このみ「でも純粋に一度お会いしてみたい人だわ…」
37: 2014/05/26(月) 04:05:00.34 ID:7zVMDj1W0
莉緒「さ、次は誰がやる?」
沙理奈「もう莉緒の勝ちでいいんじゃないかしら」
このみ「そうね、勝てる気がしないし」
莉緒「えっ」
亜里沙「ふふっ…私、とっても楽しませてもらいました。莉緒さんはお上手ですね~」ニコニコ
莉緒「ちょっ、モノマネするのあたしだけ?そんなの無いよ~」
38: 2014/05/26(月) 04:05:41.50 ID:7zVMDj1W0
…………
莉緒「う~…このみ姉さーん……」グデー
このみ「どうしたの莉緒ちゃん、そんなに寄りかかってきて、大分回ってきちゃった?もう…。甘えたい気分なの?」
莉緒「…んー…」スリスリ
沙理奈「あはは、大人が子どもに甘えてるみたいね」
このみ「はいはい、膝枕ね。ほらいらっしゃい」ポンポン
莉緒「ああ~…このみ姉さん、あったかい…」
沙理奈「久しぶりに見たわね、莉緒の甘えぐせ…。このみさん最近、一緒に遊んでなかったの?」
このみ「ちょっとあたしがラジオに出たりと色々仕事が続いててね。仕事以外で会うのは今日で一ヶ月ぶりくらいだったのよ」
莉緒「一ヶ月と四日ぁ~…」
このみ「はいはい、そうだったわね。…二人ともごめんね、身内の情けない姿見せちゃって」
39: 2014/05/26(月) 04:06:13.92 ID:7zVMDj1W0
沙理奈「なーに、初めてじゃないでしょ。気にしないでいいのよ」
亜里沙「そうですよ。いくつになったって誰かに甘えたくなる時はありますもの。だから沙理奈ちゃん、はいっ」ポンポン
沙理奈「…なによ。あたしは膝枕なんて別にいいわよ、大丈夫」
亜里沙「あら、そう?前に沙理奈ちゃんの部屋で飲み会をした時は…」
沙理奈「あたしが寝たところを亜里沙が膝に乗せただけでしょっ。恥ずかしいこと言わないでよ」
このみ「うふふ、誰だって人に甘えるときくらいあるわ。気にしないでいいのよ」
亜里沙「…でも、そしたらこのみさんは中々甘えられませんね」
このみ「確かに、そうかもしれないけどね…甘えられるのもそれはそれで嬉しいからね。気にならないわ」
このみ「ほら、見て。莉緒ちゃんのこの、気が緩みきった顔。膝の上でこんな顔されちゃ…あたしも、気を許しちゃうわよねぇ」
沙理奈「莉緒はほんと、このみ姉さんのことが好きね…見ていて微笑ましいわ」
40: 2014/05/26(月) 04:06:48.77 ID:7zVMDj1W0
亜里沙「…いえっ、いけません!このみさんも、誰かに甘えるときが必要です!」
沙理奈「あ、これは…」
亜里沙「だからこのみさん!ほらっ、私が抱っこしてあげますよ~ほらほら~♪」
このみ「あーそっちも始まったわね、あやしたがり…。急にきたわねえ」
沙理奈「ごめんねーこっちも酔いが回っちゃって。うん、お互い連れが崩れたことだし、ね」
このみ「そうね、今日はここらでお開きにしましょうか。お迎えを呼びましょ」
莉緒「やーだーまだ皆で遊ぶのー…このみ姉さ~ん」
亜里沙「はいっ、なでなでしてあげますよー抱っこしてあげますよー」フンス
このみ「はいはい莉緒ちゃん、あと少し、お迎えが来るまでね。もうお酒は頼まないわよ」
沙理奈「ほらほら亜里沙、このみさんは大丈夫だって言ってるから、ね」
41: 2014/05/26(月) 04:07:23.23 ID:7zVMDj1W0
亜里沙「あら…じゃあ、沙理奈ちゃんっ。えいっ」ギューッ
沙理奈「わーっと、亜里沙っ。頭離して、セットが崩れるでしょー」
このみ「莉緒ちゃんごめんね、ほら体起こして。…亜里沙ちゃん、沙理奈ちゃんを離してあげなさいって」スッ
亜里沙「はいっ、このみさん捕まえたー♪ほらなでなで~なでなで~♪」
このみ「うわわっ、ちょっと亜里沙ちゃ…沙理奈ちゃん、私も助けてよっ」
莉緒「見て、沙理奈…抱っこされてるこのみ姉さん、すっごく可愛いと思わない…?」
沙理奈「あはは、そうなるとほんとーにこのみさんも子どもみたいねー」ケラケラ
このみ「こらっ沙理奈ちゃん!あなた私を裏切ったわねー!」
亜里沙「はーいっ、このみさんは膝の上に乗って、ね?食べたいもの取ってあげますよ~♪」
このみ「うー、あー、もー……はあ。じゃあ迎えが来るまで、大人しく抱っこされてるわよ…」
42: 2014/05/26(月) 04:07:52.77 ID:7zVMDj1W0
カシャッ
このみ「こら莉緒ちゃん!写真なんて撮らないでっ」
莉緒「見て見て沙理奈!このみ姉さん可愛い!膝乗りこのみ姉さん…!」
沙理奈「あーあー分かったわよ、莉緒もちょっと落ち着いてってばー」
亜里沙「うふふふー、ふんふふーん♪」ニコニコ
このみ「はあ…全く、癒され半分、疲れ半分ね。あっ、プロデューサーからもうすぐって返信が…」
…………………
……………
………
…
43: 2014/05/26(月) 04:08:24.64 ID:7zVMDj1W0
帰り道
莉緒「うへへ~こ、の、み、姉さ~ん」ダラー
このみ「ちょっと、寄りかからないでしっかり歩いてよね。あたしじゃ支えられないっていうのに…」
このみ「ほら、プロデューサーが待ってるところまで少しでしょ。しっかりして」
莉緒「うふふ~…。こ、の、み、姉さん!それっ」ヒョイッ
このみ「うわわわ、ちょっと莉緒ちゃん!肩車なんてやめなさい、あたしもう24なのよ!?おーろーしーてー」
莉緒「だいじょーぶ、プロデューサーが待ってるところまで少しでしょ。…ふふ~」
莉緒「あ~、このみ姉さんの声が頭に響く~♪楽し~♪」ニヘラー
このみ「あー、もー……ふふっ。たまには、莉緒ちゃんの視点っていうのも悪くないわね…はー」
莉緒「あ、プロデューサーくんみっけ!ゆっくり歩こーっと」ニコニコ
このみ「プロデューサ~、おーろーしーて~…」
…………
44: 2014/05/26(月) 04:09:00.85 ID:7zVMDj1W0
帰り道
亜里沙「うふふ~もう一軒~」
沙理奈「行かないで、もう、帰るわよ。ほら、肩貸して」
亜里沙「うふふ~……それ、ぎゅーっ」
沙理奈「こら歩きにくいでしょー、抱きつかないでって…まったくもー」
沙理奈「いつもあたしの酔いが覚める頃が、亜里沙の酔いがまわる頃なのよね…。まるで普段と反対の関係になるんだから、子供に見せられた姿じゃないわ…」
亜里沙「ミミミン、ミミミン、うーさこっ☆うふふふー…ナナちゃんと、共演~♪」
沙理奈「起きながら夢を見ないでって、ほら。もー、プロデューサー早く迎えに来てー……」
亜里沙「あら、あれは…うふふ、お迎えさん~♪プロデューサーくーん♪」フリフリ
沙理奈「プロデューサー、こっちこっちー。はいはい亜里沙も、引っ張らないの。さ、帰るとしましょうか…」
……………
45: 2014/05/26(月) 04:09:33.63 ID:7zVMDj1W0
終わりです。
ありがとうございました。HTML化依頼してきます。
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46: 2014/05/26(月) 06:40:34.49 ID:RtG88FSLo
乙
なんか嬉しかった
なんか嬉しかった
引用元: 【モバマス】「四人で飲み会」【グリマス】
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