1: 2008/05/05(月) 23:19:05.01 ID:6IMmNcZNO
ハルヒ「ねぇキョン、有希ってネコっぽくない?」

キョン「そうか?」

ハルヒ「ネコはネコでも大人のネコっぽいわ」

キョン「うーん…」

長門「………にゃあ」

キョン「ん?今ネコの声が聞こえたような」

ハルヒ「は?こんなとこにネコがいるわけないでしょ」

長門「………」

6: 2008/05/05(月) 23:26:31.00 ID:6IMmNcZNO
ハルヒ「古泉君はキリンっぽいわ。で、みくるちゃんはうさぎっぽい」

キョン「そうか?」

ハルヒ「あんたはジャガイモね」

キョン「俺は動物ですらないのか」

長門「……にゃあ」

キョン「ん?まただ。今ネコの声が聞こえたぞ」

ハルヒ「…あんたまだ言ってんの?」

長門「…………」

10: 2008/05/05(月) 23:28:22.29 ID:IuIg8Y6oO
古泉「ヴォォォ」

12: 2008/05/05(月) 23:31:09.48 ID:1H4HVnmjO
みくる「ひひぃん」

14: 2008/05/05(月) 23:32:08.02 ID:u3dFZaBU0 BE:382183362-PLT(19373)
みくる「わんわん」

16: 2008/05/05(月) 23:33:59.61 ID:6IMmNcZNO
ハルヒ「ネコを飼うなら有希みたいなおとなしいネコがいいわね」

キョン「そうだな」

ハルヒ「…ねえ有希」

長門「…?」

ハルヒ「にゃあって言ってみて」

キョン「…こらこら、長門に変なことさせるな」

ハルヒ「別にあんたに言ってないわよ。あんたはじゃがじゃがとでもいってなさい」

キョン「ジャガイモは鳴かん」

長門「……にゃお」

キョン「……ん?またネコが…」

ハルヒ「また?ちょっと耳大丈夫?」

18: 2008/05/05(月) 23:37:38.22 ID:6IMmNcZNO
キョン「…さて、そろそろ帰るか」

長門「(……くいっくいっ)」

キョン「ん、どうした長門?」

長門「………」

キョン「??」

長門「…大変にゃことににゃった」

キョン「…は?」

25: 2008/05/05(月) 23:42:43.56 ID:6IMmNcZNO
長門「…大変にゃことににゃる」

キョン「ど、どうかしたのか?」

長門「涼宮ハルヒは私のようにゃ猫の存在を欲した」

キョン「……ほうほう」

長門「それが原因で私が徐々に猫に変化していっている」

キョン「」

30: 2008/05/05(月) 23:48:14.43 ID:6IMmNcZNO
キョン「な、なんで長門がネコになるんだ!?」

長門「涼宮ハルヒはネコそのものよりネコのような私を見たかったと推測する……にゃ」

キョン「だ、大丈夫なのか?どうなるんだ?」

長門「未知数。最悪の場合は、放置しておくと猫そのものになるかにょう性もある」

キョン「……!!」

32: 2008/05/05(月) 23:52:40.70 ID:6IMmNcZNO
キョン「どうしたらいい!?」

長門「もとの私に戻れと涼宮ハルヒが望めばいい」

キョン「……わかった。明日からそう仕向けてみる」

長門「……にゃ(こくり)」

38: 2008/05/06(火) 00:05:14.24 ID:p8E0fVTcO
次の日
ガチャッ

ハルヒ「あらキョン、早かったわね」

キョン「おう。…なに読んでんだ?図鑑?」

ハルヒ「昨日ネコの話したでしょ?あのあと無性にネコを見たくなっちゃって」

キョン「…はぁ?」

みくる「みなさん、お茶が入りましたよ」

キョン「ありがとうございます……っと、朝比奈さん、何か引きずってますよ」

みくる「あれ?なんだろう」ズルズル

長門「……!!」

バババッ!

長門「にゃあ!」

みくる「ひっ!長門さんっ…!」

キョン「長門……」

長門「…動いているものに反応してしまう」

41: 2008/05/06(火) 00:13:34.03 ID:p8E0fVTcO
キョン「なぁハルヒ、図鑑なんか読むなよ(なんとかネコから離れさせないと…)」

ハルヒ「別に私が何をしようが私の勝手でしよ」

キョン「図鑑なんか読んでてもつまらんだろ」

ハルヒ「別につまらなくないわよ。ネコ可愛いし」

キョン「ネコ可愛いなら俺んち来たらいいだろ」

ハルヒ「図鑑のネコがいいのよ。ほら有希、この猫可愛くない?」

長門「……にゃ」

ハルヒ「でしょ?このジャガイモには分からないんですって」

キョン「………」

42: 2008/05/06(火) 00:18:49.57 ID:p8E0fVTcO
ハルヒ「あ!あたし用事が出来たから帰るわ!」

キョン「お、おい!!」

長門「……かなり猫化が進んでいるにゃん」

キョン「…それはまずいな」

長門「……協力して欲しいことがある」

キョン「なんだ?」

長門「喉を撫でて欲しい」

キョン「……」

57: 2008/05/06(火) 01:49:07.60 ID:p8E0fVTcO

キョン「の、喉を撫でろって言われてもな …って、おわっ!」

長門「……(スリスリ)」

キョン「な、なにやってんだ長門!」

長門「あなたを見ていると、体をすりつけたくなる」

キョン「お、おいおい!それは困るぞ」

長門「……」(スリスリ)

キョン「…(う、長門の髪の匂いが…)」


ガチャッ

ハルヒ「な、なにしてるのあんたたち…?」

61: 2008/05/06(火) 01:56:56.78 ID:p8E0fVTcO
キョン(まずいっ…!)「いや、その…なんで戻ってきたんだよ…?」

ハルヒ「忘れ物よ。で、あんたはなんでそんなに焦ってんの?あんたやましいことでもしてたんじゃないでしょうね?」

キョン「いや…」

長門「………」

ハルヒ「有希、このスケベ魔神に何かされなかった?」

長門「………」(チラッ)

キョン(う…。長門の目がにゃーにゃー言ってしまうから話せないと言っている…!)

ハルヒ「どうしたの?まさか言えないようなことも…」

キョン「そ、そんなこと長門にするわけないだろ!」

63: 2008/05/06(火) 02:07:49.73 ID:p8E0fVTcO
ハルヒ「あんたには聞いてないわ。ひっこんでなさい!」

キョン「うおっ!押すなっ!」

ハルヒ「さぁ有希、恥ずかしがることはないわ。なにをしていたのか言って!いや、言いなさい!」

カサカサ…

キョン「…ん?おわっ!ネ、ネズミ!!」

長門「!!!」バババッ

64: 2008/05/06(火) 02:16:23.03 ID:p8E0fVTcO
ネズミ「ちゅー」

長門「にゃっ」がぶっ

キョン「つ、捕まえた!!」

ハルヒ「ちょっと有希!汚いわよ!!離しなさい!」

長門「あ……」(ハルヒにネズミを奪われる)

ハルヒ「ほら!あんたも行きなさい!」

ネズミ「……ちゅー」トコトコトコ…

ハルヒ「どうしたの有希、突然…」

長門「………」(じーっ)

キョン(なんだそのフォローして欲しそうな目は…)

118: 2008/05/06(火) 11:43:41.41 ID:p8E0fVTcO
おはようございます


飯食ったら書く

121: 2008/05/06(火) 12:16:45.24 ID:p8E0fVTcO
キョン「な、長門は手を使うより口を使う方が得意なんだってな?」

ハルヒ「は?」

キョン「なぁ、そうだろ?」

長門「…(こくり)」

ハルヒ「そんなの聞いたことないわよ。だいたいあんな汚いネズミを口で捕まえることないじゃない」

キョン「ま、まぁそうなんだが…(苦しいか…)」

ハルヒ「まぁいいわ。有希、ネズミを捕まえるのはいいけど口で捕まえるのはやめなさい」

長門「……わかった」

キョン(なんとかごまかせた…のか?)


122: 2008/05/06(火) 12:21:36.33 ID:p8E0fVTcO
その日の夜 キョンの部屋

キョン「今日はいつも以上に疲れた…。早めに寝るか」

カチッ(電気を消す)

キョン「おやすみー」

………

……



……コンコン

キョン「ぐがー…」

……コンコン

キョン「…………ん?」

123: 2008/05/06(火) 12:26:05.49 ID:p8E0fVTcO
キョン「音がするぞ…」

コンコンコン…

キョン(…窓からか?)

長門「……入れて欲しい」

キョン「……!!長門か?」

長門「そう」

キョン「待ってろ、すぐ明ける!」

ガラガラガラっ

127: 2008/05/06(火) 12:34:54.98 ID:p8E0fVTcO
キョン「ど、どうかしたのか?呼んでくれたら俺から行ったのに…」

長門「今の状態にゃら屋根伝いにあなたの家に行った方が早いと判断した」

キョン「そうか…。で、どうしたんだ?」

長門「予想以上に体と精神の猫化が早い。このままだと明日の朝には精神は完全に猫化しているにゃ」

キョン「な、なんだって!」


128: 2008/05/06(火) 12:42:59.47 ID:p8E0fVTcO
長門「まだどうなるかは未知数。だが私が完全に猫になってしまった場合……」

キョン「……確実に大変なことになるな」

長門「……(こくん)」

キョン(今日の様子を見るに、見た目はともかく中味のネコ化が相当進んでいる感じだな…。
なんとしてもハルヒに長門が元に戻るように願ってもらわなくては)

長門「あと一つ協力してほしいことがある」

キョン「なんだ?」

長門「あなたと一緒に寝かせてほしい」

キョン「え?」

131: 2008/05/06(火) 12:51:50.07 ID:p8E0fVTcO
長門「人間の隣りで眠りたくにゃるのも猫の習性」

キョン「ま、まて!それはいくらんでも…」

長門「協力してほしい」

キョン「う……じゃあ長門が俺のベッドで寝たらいい。俺は床で寝る」

長門「………」

キョン「おやすみー」(ごろん)

長門「……にゃあ」(ごろん)

キョン「……何故こっちに来る」

長門「人間の隣りで眠りたくなるのが猫の習性」

132: 2008/05/06(火) 12:59:05.03 ID:p8E0fVTcO
キョン「分かった。俺はもう起きてる」

長門「それではあなたの疲労が回復しにゃい」

キョン「いいさ。女の子と一緒の布団に入る方が怖い」

長門「………」

キョン「長門は気にせず寝てくれ。俺は授業中にでも寝る」

長門「………」(うとうと)

キョン「いいから、無理すんな」

長門「協力、感謝する…」(ごろん)

キョン「あいよ」

長門「すー…すー…」

134: 2008/05/06(火) 13:04:06.29 ID:p8E0fVTcO
チュンチュン……チュンチュン……

キョン「……はっ!!」

長門「すー…すー…」

キョン「あ、朝…。俺も寝てしまってたのか」

長門「……むにゃ」(ごろごろ)

キョン「おい長門、学校だぞ。起きろー」

…どたどたどたどた!

キョンの妹「キョンくーん!朝だよー!」

キョン「…!!!」

135: 2008/05/06(火) 13:09:40.58 ID:p8E0fVTcO
キョン(まずいぞ。この時間に女の子が俺の部屋で寝てるのはあきらかにおかしい!)

キョンの妹「キョンくーん」どたどたどた

キョン(仕方ない、とりあえず長門を布団の中に隠すしかない…!)

キョン「長門!とりあえず布団の中に入れ!」

長門「…………みゃ?」(目ごしごし)

ガチャッ

キョンの妹「キョンくーん!朝だよー!!」

137: 2008/05/06(火) 13:15:47.97 ID:p8E0fVTcO
キョンの妹「あれ?キョンくん起きてたのー?」

キョン「おう、たまには早起きしないとな」(ドキドキ)

シャミセン「にゃあ」(くんくん)

キョン「…!」

キョンの妹「あれれ?シャミ、キョン君の布団がどうかしたの?」

シャミセン「……くんかくんかくんか」

キョン(おいおい…!)

141: 2008/05/06(火) 13:21:54.97 ID:p8E0fVTcO
シャミセン「くんかくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんか」

キョンの妹「どうしたのー?」

キョン「い、いや実は今日久し振りにおもらししちゃってな!それが気になってるんじゃないのか?」

キョンの妹「えー!!キョンくん汚いー!」

キョン「あははは……(仕方あるまい…。家族会議になるよりはマシだ)」

シャミセン「にゃあ」

長門「……にゃあ」

キョン「!!」

キョンの妹「あれれー?」

142: 2008/05/06(火) 13:26:59.32 ID:p8E0fVTcO
キョンの妹「今もう一匹ねこがいたよー?」

キョン「い、いるわけないだろ…」

シャミセン「にゃあ」

長門「……にゃう」

キョン「…!!!」

キョンの妹「あー!また聞こえた!」

キョン(シャミセンめ…!)

144: 2008/05/06(火) 13:32:31.51 ID:p8E0fVTcO
キョンの妹「キョンくんねこ隠してる?」

キョン「ま、まさかそんなわけ…」

シャミセン「くんかくんかくんか」

キョン(そこから離れろっ…)

シャミセン「にゃあ」

キョン(!!!)

キョン「にゃあ!!!!!!!!!!!!!!!!」長門「…にゃあ」

キョンの妹「?」

キョン(なんとか長門の声はかき消せたか…?)

146: 2008/05/06(火) 13:38:55.56 ID:p8E0fVTcO
キョンの妹「どうしたのキョンくん?」

キョン「いや、シャミセンの真似をしたくなって…」

シャミセン「にゃあ」

キョン(!!!)

キョン「にゃあ!!!!!!!!!」
長門「……にゃあ」

キョンの妹「………(ぽかーん)」

キョン「いやぁ、やっぱネコのまねは楽しいな!朝はこれに限る!」

キョンの妹「……変なキョンくん。ご飯もう出来てるよー」

スタスタスタ……

キョン「……行ったか」

シャミセン「くんかくんかくんかくんかくんかくんか」

149: 2008/05/06(火) 13:46:04.84 ID:p8E0fVTcO
長門「………にゃ」

キョン「長門、喋れるか?」

長門「…………」(すりすり)

キョン「……そうじゃない…」

キョン(困ったな…。この長門を登校させるわけには行かないし…)

長門「ふぁーあ……」(欠伸)

キョン「長門、今日は学校は休め。俺がなんとかしてくる」

長門「………にゃ…?」

キョン「じゃ、行って来る。ここで待ってるんだぞ」

長門「にゃ」

…バタン。

シャミセン「くんかくんかくんか」

151: 2008/05/06(火) 13:53:25.70 ID:p8E0fVTcO
放課後

キョン(でも一体どうやったらハルヒに「もとの長門に戻って欲しい」と願わせることができるだろうか…。まずそこが問題だ)

ガチャッ

キョン「うーっす。遅れてすまん」

古泉「…ん?どうかしましたか?顔色が優れないようですが」

キョン「まあな」(こいつには話しておくか)

156: 2008/05/06(火) 14:02:45.83 ID:p8E0fVTcO
古泉「…なるほど。それは大変ですね」

キョン「何か良い方法はないか?」

古泉「うーむ…難題ですねこれは」

キョン「…とりあえず長門がなんとかなるまで、いつも以上に気をつけたほうがいいかもな。このタイミングで妙な事件でも起きたら…」

古泉「そうですね。それが賢明でしょう」

バァン!!

ハルヒ「お待たせ!みんな揃ってるわね!!」

古泉「今日は長門さんがお休みです」

ハルヒ「あら、そうなの?仕方ないわね。じゃあ今日は四人で不思議探索行くわよ!」

158: 2008/05/06(火) 14:06:59.95 ID:p8E0fVTcO
キョン(疲れた…)「ただいまー」

ガチャッ

キョン「長門ー、いるかー?」

長門「……にゃ」(すりすり)


160: 2008/05/06(火) 14:14:13.75 ID:p8E0fVTcO
キョン(うーむ、いつまでも人一人を実家匿い続けるのは限界があるな…)

長門「………」

キョン「どうしたらいいんだ長門…」

長門「……にゃ」

ピンポ~ン

キョン「ん?誰か来たぞ」

163: 2008/05/06(火) 14:20:27.49 ID:p8E0fVTcO
キョン「はーい」

ガチャッ

古泉「どうも」
みくる「こんばんわ」
ハルヒ「やっほー」

キョン「ど、どうしたんだみんな揃って…」

ハルヒ「どうしたって、有希のお見舞いに行くのよ。あの子が休むなんて滅多にないでしょ」

キョン「え…?お見舞いってお前……」(チラッ)

古泉(すみません、なんとか止めようと思ったんですが…)

キョン「………」

166: 2008/05/06(火) 14:29:00.87 ID:p8E0fVTcO
キョン「だ、だれでも一日くらい休むだろ」

ハルヒ「そうだけど、やっぱりお見舞いに来てくれるだけでも嬉しいものでしょ。ほら、リンゴとか果物もいっぱい買ったし」

キョン「いやいや、でもなぁ」

ハルヒ「…なによ。有希は大切な仲間じゃないの?」

キョン「いや、そりゃ大切な仲間だが、大勢で見舞いに行くとかえって迷惑な可能性もあるぞ」

ハルヒ「長居はしないわよ。果物渡すだけ」

キョン「…むぅ」

ドタンドタンッッ!!

キョン(…なんだ?)

ハルヒ「あんたの家騒がしいわよ?」

171: 2008/05/06(火) 14:36:04.33 ID:p8E0fVTcO
ドタンドタンッッ!

みくる「何の音でしょう…?」

ドタンドタンッッ!

キョン(まさか……)

シャミセン「にゃにゃにゃにゃにゃ!!!!」
長門「にゃにゃにゃにゃにゃにゃおー!!!」

ハルヒ「何?ネコ同士のケンカ?」


173: 2008/05/06(火) 14:45:39.50 ID:p8E0fVTcO
キョン「あ、新しい猫を飼ったんだ!!ちょっとケンカを止めて来ないと!!ちょっと外で待っててくれ!!!」(ぐいぐい)

ハルヒ「ちょ、何!?押さないでよ!しかも外で待てって…」

シャミセン「にゃにゃにゃにゃにゃにゃがー!!!!!」
長門「…にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃおー!!!!!」

…どたどたどた!

みくる「あ、ネコさんが二階から降りてきまs」

長門「……にゃ」

ハルヒ「あら?有希…。なんで…」



古泉「おっと、急なバイトのようです」

176: 2008/05/06(火) 14:47:58.47 ID:p8E0fVTcO
ごめん、ちょっと猫の飯買ってくるわ
20分くらいで戻る

183: 2008/05/06(火) 15:18:12.18 ID:p8E0fVTcO
キョンの部屋

ハルヒ「さて、納得のいく説明をして貰いましょうかビキビキ」

長門「……zzz」

ハルヒ「なんで有希があんたの家にいるの!」

長門

186: 2008/05/06(火) 15:22:18.93 ID:p8E0fVTcO
キョンの部屋

ハルヒ「さて、納得のいく説明をして貰いましょうかビキビキ」

長門「……zzz」

ハルヒ「なんで有希があんたの家にいるの!」

キョン「ま、まぁその色々あってだな…」(言い訳が思い浮かばん…)

ハルヒ「色々って何?」

古泉(…放っておくと大変なことになりそうですね。少し手荒ではありますが…)

古泉「キョンさん、もう涼宮さんにも言ってもよろしいのでは?」

キョン「え?」

ハルヒ「…何?」

191: 2008/05/06(火) 15:35:42.15 ID:p8E0fVTcO
キョン「おいおい!言うのはマズイだr…むぐっ!?」

ハルヒ「あんたは黙ってなさい!」

キョン「むぐぐ…」(

古泉「……実は先日」

ハルヒ「うんうん」

古泉「長門さんのマンションが全焼ししまいまして…」

キョン(え?)

古泉「次の引越しが決まるまで仕方なくキョンさんの家に居候という形になっているんです」

201: 2008/05/06(火) 15:40:50.78 ID:p8E0fVTcO
ハルヒ「な、なんですって!それは本当なの?」

古泉「はい。涼宮さんに話してしまうと色々と心配かけてしまうということで、長門さんのたっての願いで口止めされていたんです」

ハルヒ「そんな…」

キョン(セーフなのか?少し苦しい気もするが…)

203: 2008/05/06(火) 15:44:46.54 ID:p8E0fVTcO
ハルヒ「みくるちゃんも知ってたの?」

みくる「え?ぁ……」

キョン(………)ジッ
古泉「………」ジッ

みくる「は、はい。少しは…」

ハルヒ「……有希も馬鹿ね。そんなの気にしなくてもいいのに」

キョン(……ふう)

206: 2008/05/06(火) 15:55:41.15 ID:p8E0fVTcO
キョン「まぁそういうことだ。…それが原因で今日は体調崩してんだ。だからそっとしといてやってくれ」

ハルヒ「……分かったわ。果物はここに置いておくからあんたが食べさせるのよ」

キョン「分かった」

長門「zzz……」

ハルヒ「有希、別にあたしの心配はしなくていいのよ。次からは真っ先に私に相談しなさい」

キョン「………」(ハルヒ、すまん…)

207: 2008/05/06(火) 15:56:16.25 ID:p8E0fVTcO
みくる「じゃ、私たちは失礼します」

古泉「あとはよろしくお願いしますね

211: 2008/05/06(火) 16:04:10.53 ID:p8E0fVTcO
みくる「じゃ、私たちは失礼します」

古泉「あとはよろしくお願いしますね」

キョン「ああ」ボソッ(助かった)

古泉ボソボソ(いえ、いつバレるか分からない嘘ですので、これから後々のフォローもお願いします)


長門「………(むくっ)」

キョン「……!」(起きた!)

古泉「で、では涼宮さん、僕らは失礼しましょう」

ハルヒ「そうね。あんた、しっかり有希の面倒みるのよ!」

バタンッ…

長門「…にゃ……」すりすり

キョン「間一髪……」

ガチャッ

ハルヒ「あ、そうそう!言い忘れたけど、あんた有希に変なことしたr」

215: 2008/05/06(火) 16:13:55.18 ID:p8E0fVTcO
ハルヒ「あんたたち……なにやってんの……」プルプル

キョン「いや待ってくれこれには深い訳が」

長門「……にゃ」ペロペロ

キョン「ちょっとwwwwwwwくすぐったいwwwwwww」

ハルヒ「………」

古泉「………」

219: 2008/05/06(火) 16:21:56.12 ID:p8E0fVTcO
ハルヒ「……帰る」

キョン「いや実は俺はポニーテール萌えでもありネコ萌えでもあってシャミセンというネコが我が家にはいるがそれとはまた違った可愛さがりとはいえそれは俺には悪気が無かったことでこれもすべては長門のためでこの状況で説得力はないかもしらんがやましい気持ちは」

ハルヒ「帰る!」

バタンっ…

キョン「あ……」

古泉「やってしまいましたね…。おっと、私にも急なバイトが入ったようです」

みくる「あ、あの、何があったかよく分からないのですが、私からもフォローしておきます」

キョン「みんな、すまん…」

343: 2008/05/07(水) 00:01:27.43 ID:qQGSjt/IO
チュンチュンチュン…

長門「起きて」

キョン「うーん、むにゃむにゃ」

348: 2008/05/07(水) 00:08:43.22 ID:qQGSjt/IO
長門「起きて」ユサユサ…

キョン「……う、うーん?朝か…?」

長門「これ以上寝ていると学校に遅れる可能性がある」

キョン「な、長門!戻ったのか!?」

長門「……(こくり)」

キョン「ってことは……ハルヒが願ったのか?」

長門「昨日、あなたがとっさについた嘘が要因」


479: 2008/05/07(水) 11:24:01.96 ID:qQGSjt/IO
長門「……私の家が全焼して具合が悪くなったとあなたが言ったおかげ」

キョン「なるほど…。具合が悪くなった長門を見て、ハルヒは元の長門に戻って欲しいと願ったわけか」

長門「……(こくん)」

キョン「まあ、なにがともあれ元に戻れてよかったな」

長門「……あなたには迷惑をかけた」

キョン「仕方ないさ。さて、学校に行こうか」

482: 2008/05/07(水) 11:31:17.64 ID:qQGSjt/IO
通学路

谷口「ようキョン、おっはよー」

キョン「おう。おはよう」

長門「………」

谷口「……あれ?お前ら一緒に登校してんの?」

キョン「え?あ、あぁ…まぁなぁ」

長門「………」

ハルヒ「あら、キョンに有希。おはよう」

キョン「!!」

長門「……おはよう」

483: 2008/05/07(水) 11:39:35.54 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「体はもう大丈夫なの?」

長門「……(こくん)新しい転居先も決まった」

ハルヒ「そっか。よかったわね」

キョン(……?もう怒ってないのか?)

ハルヒ「あ、そうそう。キョン」

キョン「ん?」

ハルヒ「あんたには色々と聞きたいことがあるから」

キョン「………」

485: 2008/05/07(水) 11:47:11.23 ID:qQGSjt/IO
放課後

ガチャッ

キョン「遅れてすまん。…ハルヒは?」

古泉「まだ涼宮さんは来てませんよ。……長門さんは元に戻れたようですね」

キョン「あぁ。なんとかな。…って古泉、お前すごく具合悪そうだぞ」

古泉「昨日の急なアルバイトがすごくハードでして」

キョン「あー…それはすまん」

古泉「いえいえ、おかまいなく」


バァン!!

ハルヒ「おまたせー!」

487: 2008/05/07(水) 11:58:28.26 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「さぁ!今日は町に不思議を探しに行くわよ!!」

キョン「……」

古泉(いつもと変わりない様子ですね。教室でもこんな様子だったんですか?)ボソボソ

キョン(まぁ、そうだなぁ。あんまり変わりは無かったと思う)ボソボソ

古泉「………」

ハルヒ「じゃあ探索チームを2班に分けるわ!くじを作ったから一本づつひいて!」

491: 2008/05/07(水) 12:10:14.77 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「くじは赤い印のついたものと何も書かれてないくじの2種類があるわ。この中から一本引いて」

みくる「はい。……えーっと私は……何もかかれてないです」

古泉「……無印ですね」

キョン「俺は印つきだ」

ハルヒ「あたしも印つきね」

長門「……私も」

キョン(………)

494: 2008/05/07(水) 12:17:58.37 ID:qQGSjt/IO
校門前

ハルヒ「じゃあ各班最低一つは不思議を探してくるのよ!いいわね!」

古泉「了解しました」

ハルヒ「じゃ、解散!」


テクテクテクテク……


ハルヒ「……おかしいわ」

キョン「どうした?」

ハルヒ「あたし、昨日くじを作る時、無印を三本、印つきを二本で作ったと思うんだけど…」

キョン「……それは確かなのか?」

ハルヒ「昨日の夜の話だから多分……」

キョン「………」

496: 2008/05/07(水) 12:27:23.59 ID:qQGSjt/IO
キョン「寝ぼけてもう一本作っちまったんじゃないのか?」

ハルヒ「そ、そんなハズないでしょ!でも…ブツブツ」

長門「………(くいっくいっ)」

キョン(うおっ…!なんだ長門)ボソボソ

長門「……くじに細工をしたのは私」

キョン(だ、大丈夫なのか?そんなことして…)ボソボソ

長門「……大丈夫。むしろ必要」

長門「……昨日の出来事で涼宮ハルヒの精神状態はかなり不安定になっている。そのフォローをするのはあなたしかできない」

キョン(………)

長門「……援護は私にまかせて」

497: 2008/05/07(水) 12:33:19.96 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「……なにもないわね」

キョン「そう簡単に不思議なんて落ちてないだろ」

ハルヒ「なんかこう不思議ダウジングマシーンみたいなの無いかしらね」

キョン「無い」

ハルヒ「……まぁいいわ。あのベンチで休憩しましょうか」


498: 2008/05/07(水) 12:37:26.43 ID:qQGSjt/IO
ドサッ

キョン「ふー…」

ハルヒ「ところでキョン」

キョン「ん?」

ハルヒ「昨日の話なんだけど」

キョン(……来たか)

501: 2008/05/07(水) 12:48:01.27 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「まずこれだけ確認しておくわ。SOS団が不純な異性との交遊を禁止しているのは知っているわね?」

キョン「あぁ、もちろん」

ハルヒ「それを踏まえた上で聞くけど」

キョン「……あぁ」

ハルヒ「ほんとにあんた有希にやましいことしてないわよね?」

キョン「当たり前だろ」

ハルヒ「…そう。なら聞くけど」

キョン「……?」

ハルヒ「あたしが一度部屋から出て、戻ってきたときのアレ。あれは何してたの?」

504: 2008/05/07(水) 12:56:38.18 ID:qQGSjt/IO
キョン「あ、あぁ…あれはだな…」

ハルヒ「有希がなんだかすり寄ってあんたのこと舐めてたわよね」

キョン(……うぅむ…しっかり見てるか……)

キョン「………」

ハルヒ「なんで黙ってるのよ」

キョン「い、いや、その…」

ハルヒ「まぁいいわ。有希。ちょっと席を外してくれないかしら?」

長門「………」

ハルヒ「キョンと二人で話したいのよ」

長門「……それは駄目」

510: 2008/05/07(水) 13:04:51.53 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「……なんで駄目なの?」

長門「………」

ハルヒ「なんで黙るのよ」

長門(彼を援護しないといけない…)

キョン「お、おいおい、長門を責めるなよ。長門は悪くないだろ」

ハルヒ「あんたは黙ってなさい」

キョン「………」

ハルヒ「有希、もう一度言うわ。席を外して」

長門「……それはできない」

515: 2008/05/07(水) 13:15:34.13 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「……団長命令よ」

長門「……駄目。彼を擁護しないといけない」

ハルヒ「かっ、彼を擁護…!!」

キョン(おいおい…。援護どころかどんどん険悪なムードに…。まさか猫化から戻ったばっかりで本調子じゃないのか…?)

キョン「な、なぁ長門」

長門「……何?」

キョン「ハルヒと二人で話がしたい。ちょっと席を外してくれないか?」

ハルヒ「キョン……」

長門「あなたの擁護……」

キョン「擁護はもういいよ」

長門「…………分かった」

519: 2008/05/07(水) 13:27:30.17 ID:qQGSjt/IO
長門「………」スタスタスタ

ハルヒ「……話す気になったの?」

キョン「あ、あぁ……(勢いで言ってしまったから何も考えていない…)」

ハルヒ「……勘違いしないでよ」

キョン「うん?」

ハルヒ「別にあんたたちの仲を裂こうとしてるんじゃないわよ。別にその……本当にそういう関係なら私は何も言わないわ。…別に……。」

キョン「………」

ハルヒ「ただ影にかくれてコソコソとそういうことされるのが嫌なだけ……。団長として嫌なだけなのよ」

キョン「……そっか」

ハルヒ「………別に認めるなら私も邪魔したりなんかは…」

キョン「俺、猫娘萌えなんだ」

523: 2008/05/07(水) 13:33:11.87 ID:qQGSjt/IO
腹減ってしにそうだから一瞬で飯くってくる!!!!

531: 2008/05/07(水) 14:09:17.93 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「は?猫娘って…」

キョン「俺ネコ飼ってるだろ?だから猫っぽい女の子が萌えなんだ」

ハルヒ「あんたの萌えは別に関係ないでしょ!」

キョン(いや、まぁ…確かに関係ないな……)

532: 2008/05/07(水) 14:14:10.03 ID:qQGSjt/IO
キョン「んでその話を長門にしたら、長門が冗談でネコの真似をだな…(苦しいか……)」

ハルヒ「あの有希が?」

キョン「あ、あぁ…(もうどうにでもなれ!!)」

ハルヒ「………」

キョン「た、多分家が燃えてショックだったのかもしれないな…。と、とにかく俺が猫娘萌えの話をしたのが悪かったんだ!だから長門は悪くない」

ハルヒ「………」

534: 2008/05/07(水) 14:22:56.47 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「ところどころ引っ掛かるところはあるけど、だいたいは納得したわ」

キョン「…あぁ」

ハルヒ「あんたね、ちょっとは有希の気持ちを考えなさいよ」

キョン「うん?なにがだ?」

ハルヒ「分からないの?はぁ、ほんとあんたって芋ね。
有希はあんたに居候ってことで迷惑かけてるから、その代わりにあんたの願望を満たしてあげようとしたのよ」

キョン「……!」

539: 2008/05/07(水) 14:35:50.97 ID:qQGSjt/IO
キョン「あ、あぁ。そうなのか…」

ハルヒ「もう二度と有希に変なことさせないこと。いいわね?」

キョン「…わかった」

ハルヒ「………」

キョン「………」

ハルヒ「………」

キョン「………」

ハルヒ「……もう一度聞くけど、あんたたちは別にやましい関係ではないのね?」

キョン「あぁ」

ハルヒ「………」

キョン「………」

ハルヒ「………にゃあ」

キョン「!?」

549: 2008/05/07(水) 14:41:44.59 ID:qQGSjt/IO
キョン「……今なんか言ったか?」

ハルヒ「……言ってないわよ」

キョン「そうか?」

ハルヒ「………にゃあ」

キョン「!?……今にゃあって言っただろ」

ハルヒ「………言ってない…………にゃ」

キョン「言ってるだろ!」

ハルヒ「し、仕方ないでしょ!有希にやらせるのは可哀想だし、あんたに我慢させるのも可哀想だから、代わりにあたしが団長としてやってあげるんでしょ!?」

キョン「」

556: 2008/05/07(水) 14:50:02.93 ID:qQGSjt/IO
キョン「ちょ、ちょっと待て!俺は別に…」

ハルヒ「……に、にゃあ」

キョン(くっ…だが、これはこれで……だが、しかし……)

ハルヒ「……確認しておくけど、嫌々やってるのよ」

キョン「い、いや…別にいいんだ、もう満足…」

ハルヒ「撫でなさい」

キョン「は?」

ハルヒ「……猫は頭を撫でられるもんでしょ。だから……さっ、さっさと撫でる……にゃ」

キョン「ゴクリ……」

562: 2008/05/07(水) 14:59:52.59 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「いいから!撫でるのよ!」

キョン「わ、わかったわかった」ナデナデ

ハルヒ「……………にゃぁ……」

キョン「こ、これでいいのか?」ナデナデ

ハルヒ「………ぇ?あ、あぁ…あんたにしちゃ上出来にゃ!」

キョン「そうか、そいつはよかった」

ハルヒ「……にゃ」

キョン「ハルヒ、ありがとうな。これで俺の欲求は満たされたよ」

ハルヒ「ま、全く、世話のかかる団員だわ…。特にあんたはうんたらかんたら」

長門「…………」ジーッ

キョン(………長門?)

長門「……にゃあ」

567: 2008/05/07(水) 15:05:23.04 ID:qQGSjt/IO
キョン「……な、長門?」

長門「………」スタスタスタ

ハルヒ「あ、あら有希…。もう話しは終わったにゃ…じゃなくて終わったわ。待たせてごめn」

長門「……にゃあ」

キョン「!!!」

ハルヒ「!!!」

572: 2008/05/07(水) 15:11:55.41 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「なに?有希…どういうつもり?」

長門「………にゃ」スリスリ

キョン「なっ!(なにやってんだ長門!)」

ハルヒ「な、何を…!」

キョン「ちょ、ちょっと待ってくれハルヒ。これは何かの間違いで…(こ、これが援護なのか!?長門のいう援護なのか?)」

ハルヒ「………くっ、仕方ないわね!」

キョン「し、仕方ない?」

ハルヒ「………にゃ、にゃあ……」

キョン「はっ!!」

579: 2008/05/07(水) 15:16:14.35 ID:qQGSjt/IO
キョン「な、なんだハルヒ…おわっ!?」

ハルヒ「に、にゃう……」スリスリ

キョン「な、何するんだハルヒ!やめろっ!」

ハルヒ「有希がするから仕方にゃいでしよ…!」スリスリ

長門「……にゃあ」スリスリ

キョン(こ、これはどうなっている……。俺はこのまま どうな て)

587: 2008/05/07(水) 15:23:56.53 ID:qQGSjt/IO
キョン(長門のやつ、何かの弾みでまたネコ化がはじまったのか?だがしかし、この感触は…!)

長門「……(くいっくいっ)」

キョン「(はっ!)な、なんだ長門?」

長門「あなたは高校生。だから猫を同時に二匹も飼うことはできない」

キョン「?」

長門「……だからどちらか一匹、決めて」

ハルヒ「!!」

キョン(なんだと…!?)

592: 2008/05/07(水) 15:29:30.81 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「そ、そうよ!あんたはただの高校生なんだから二匹も猫は飼えないわね!だから選びなさい!」

長門「選んで」

ハルヒ「………選んでよ」

キョン(あぁ、俺だって男だ。こんなシチュエーションは夢みたさ。だけど現実はこんなにも辛いのか。ああ神様、どうか夢であってくれ。俺にはこの状況は……)















ジリリリリリリリリリリリリリ

キョン「夢………か」

603: 2008/05/07(水) 15:34:26.81 ID:qQGSjt/IO
キョン(……なんて展開があるほど現実は甘くはないよな……)

長門「……まだ?」

ハルヒ「…………………っ……!」

キョン(ハルヒ…。なんでそんな覚悟を決めたような顔してんだよ……まるで俺が長門を選ぶみたいな…)

長門「………にゃあ」(耳をかぷっ)

キョン「ぅひいっ!」

長門(………聞いて)ボソボソ

キョン(………長門!?耳打ち……?)

長門(………涼宮ハルヒを選んで)ボソボソ

610: 2008/05/07(水) 15:38:26.05 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「なっ…!!!」

長門(早く、涼宮ハルヒを選んで)ボソボソ

キョン(ど、どういうつもりなんだ長門!)

ハルヒ「み、耳を噛むくらい……あたしにも……!」(はむっ)

キョン「うおあwwwwwww」

617: 2008/05/07(水) 15:43:41.77 ID:qQGSjt/IO
キョン(な、長門は猫化したフリをしていたということか?だ、だか…)

ハルヒ「はむはむ……にゃぅ……」

キョン(もう少しだけこの感触を味わってても……)

長門(早く選んで)ボソボソ

キョン「わ、分かった!俺は選ぶぞ!!」

ハルヒ「!!」

長門「………どっち?」










キョン「俺はハルヒの耳はみはみの方が好きだ!!!!!!!!!!」

629: 2008/05/07(水) 15:56:21.11 ID:qQGSjt/IO
長門「……どういうこと?」

キョン「いや、耳はみはみは確かにハルヒのほうが上手かったさ。
だけど、俺は2人のうちどっちかなんて選ぶことはできん」

ハルヒ「な、なによそれ!そんなの卑怯よ!」

キョン「卑怯でもいいさ。俺はどっちの猫も好きだ。大切な仲間だ。優劣はつけれん」

長門「………」

ハルヒ「………」

ブルブルブルブル……

キョン「お、着信…。古泉からか。もうそろそろ暗くなる。そろそろ戻ろうぜ」

ハルヒ「う、うん…」

634: 2008/05/07(水) 16:00:34.85 ID:qQGSjt/IO
その夜 キョンの部屋

ガチャッ…

キョン「今日は疲れた…。風呂も入ったし、今日は早めにねるか」

シャミセン「くんくんくん……」

キョン「もう長門はいないぞ」


こつっ、こつっ………


キョン「ん?窓から音が……?」

636: 2008/05/07(水) 16:03:36.86 ID:qQGSjt/IO
こつっ、こつっ…

キョン(石?石をぶつけているのか?)

ガラガラガラッ

キョン「誰だ?こんな夜更にいたずらするのは!?」

長門「…………」

キョン「な、長門……」

長門「……話がある。聞いて欲しい」

641: 2008/05/07(水) 16:07:08.42 ID:qQGSjt/IO
ガチャッ…

キョン「夜は危ないぞ。電話さえくれたらこっちから行くって言ったじゃないか」

長門「……電源が入ってなかった。それに夜でも昼でもそこまで危なくは無い」

キョン「まぁ長門はな。で、話ってなんだ?」

長門「なぜあの時涼宮ハルヒを選ばなかったのか聞きたい」

キョン「?」

651: 2008/05/07(水) 16:17:47.97 ID:qQGSjt/IO
長門「あそこで涼宮ハルヒを選んでおけば、涼宮ハルヒの中のあなたに対する疑念や心配がすべて解消されていた。そうすれば少なくとも一定期間の間は大きな事件、例えば閉鎖空間の発生等の問題もかなり抑制されていたはず」

キョン「うーん、そうなのか?」

長門「そう」

キョン「………」

長門「………」

キョン「うーん、なんていうかなぁ…」

長門「……何?」

キョン「なんていうのか、ハルヒに絡む色々な問題を防ぐことは俺も賛成だ。んで、それを防ぐには多少なりかはあいつに嘘ついたりしなくちゃいけないことはあると理解してる」

長門「……」

キョン「…だけど最低つきたくない嘘ってのもあるんだ」

657: 2008/05/07(水) 16:23:25.94 ID:qQGSjt/IO
長門「あなたは……涼宮ハルヒに対して好意を抱いていないの?」

キョン「そりゃもちろん好きさ。だけどこう恋人としていちゃいちゃしたいとかそういうことかどうかは分からん。ただ、一緒にいたら楽しい。ハルヒもそうだし、古泉も、朝比奈さんも……。長門、お前もだ。」

長門「…………」

キョン「あそこで適当なこといって誤魔化したって、あとでバレてたさ。んで、さらに大きな事件がおきる」

長門「…………」

662: 2008/05/07(水) 16:39:52.31 ID:qQGSjt/IO
長門「……分かった。あなたがそこまで考えていたならそれでいい。実際今の所問題は発生していない」

キョン「そいつはよかった」

長門「………用はそれだけ」

キョン「そっか、送っていこうか?」

長門「……いい。また明日」

キョン「あ、長門!」

長門「………?」

663: 2008/05/07(水) 16:42:04.70 ID:qQGSjt/IO
キョン「もし仮にだぞ?俺があの時長門を選んでたら、どうしてた?」

長門「………」

キョン「……好きでもないやつに選ばれても、微妙なだけだろ?ハルヒも俺が選んでたら今の長門みたいな気持ちになってたかもしれないよな」

長門「………」

キョン「そーいうことさ。……おっとごめんな、引き止めちまって。気をつけてな」

長門「また明日…」

バタンッ

長門「………」

スタスタスタ……

長門「………」





長門「また、エラー………」

671: 2008/05/07(水) 16:57:29.62 ID:qQGSjt/IO
次の日 部室にて

キョン「教室でも特に変わった様子はなかったぜ。ちょっと大変だったけど丸く収まったんじゃないのか?」

長門「……問題は起きていない。もう大丈夫」

キョン「……ふぅ。一件落着だな」


バァン!!


ハルヒ「おまたせー!みんな!…ってあれ?2人だけ?」

キョン「そういえば古泉と朝比奈さんがまだだな…」

ハルヒ「今日は欠席かしらね?まぁいいわ。じゃあ今日は三人で不思議さがしよ!」(ぐいぐい)

キョン「おあっ!ネクタイを引っ張るなネクタイを!!」


バタンッ!!

長門「…………」

長門「これでいい……」

673: 2008/05/07(水) 17:02:26.47 ID:qQGSjt/IO
ブルブルブル、ブルブルブル

キョン「ちょ、ちょっと待てハルヒ!!電話だ電話!」

ハルヒ「……?誰から?」

キョン「…古泉だ。(ピッ)もしもし?」

古泉『古泉です…』

キョン「どうした?元気ないぞ?今日は珍しく欠席してるし…」

古泉『はい。実はその……。ありのまま、起ったことを話します』

キョン「なんだ?」

古泉『今朝鏡を見たら、自分の首が伸びていた』

キョン「…………」

683: 2008/05/07(水) 17:07:39.70 ID:qQGSjt/IO
古泉『何を言っているかわからないと思いますg』

キョン「…ちょっと今横にハルヒがいるんだ。あとでかけ直す」

古泉『ちょ、ちょっt』

ブツッ

キョン「ふう…」

ハルヒ「なんて?」

キョン「今日は風邪で休んでるんだってさ。あ、あとお見舞いはおかまいなく、だと」

ハルヒ「ふぅん」

ブルブルブル、ブルブルブル

キョン「お、また電話か。………朝比奈さん?」

686: 2008/05/07(水) 17:14:00.26 ID:qQGSjt/IO
キョン「(ピッ)はい、もしもし」

みくる「あぁぁ…キョンくん………」

キョン「ど、どうかしましたか!?」

みくる「あのぉ……今朝から体の様子がおかしいんですぅ……」

キョン「何っ!?体がですか!?」

みくる「はいぃ……なんだかすっごく音に敏感になってて……あと、そのぉ……」

キョン「はい?」

みくる「その、すごく恥ずかしいんですけど、寂しくて氏んじゃいそうなんですぅ……」

キョン「なんですと!!!!!」

693: 2008/05/07(水) 17:19:36.62 ID:qQGSjt/IO
みくる「はいぃ、寂しくて氏んじゃいそうというか、寂しくなると氏んじゃうというかぁ……」

キョン「待ってて下さい!!!いますぐ行きます!!(ピッ)」

キョン「こうしちゃおれん!」ダッ!!

ハルヒ「ちょ、ちょっと!」

長門「(がしっ)……待って」

キョン「…な、長門!」

長門「朝比奈みくるのところなら私がいく。寂しいだけなら誰でもいいはず」

698: 2008/05/07(水) 17:25:15.54 ID:qQGSjt/IO
長門「朝比奈みくるは私にまかせて」スタスタスタ……

キョン「………」

ハルヒ「有希はどこ行くの?」

キョン「用事だとさ」

ハルヒ「……そう。じゃあ2人になっちゃったわね」

キョン「あぁ」

ハルヒ「………」

キョン「………」

ハルヒ「……ねぇキョン、提案なんだけど」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「今日は2人で不思議を探さない?」

701: 2008/05/07(水) 17:32:09.27 ID:qQGSjt/IO
キョン「2人でって…」

ハルヒ「べ、別に特別な意味はないわよ!ただ2人だけだから仕方なく……」

キョン「いいぞ」

ハルヒ「へ?」

キョン「どこ行く?そうだな、せっかく2人だしいつもより美味しいご飯でも食いにいくか。いつも俺がおごってんのは四人分だから単純計算で単価2倍の飯が食えるぜ?」

ハルヒ「え?……ぁ……」

キョン「いくのか?いかないのか?」

ハルヒ「い、行くに決まってんでしょ!ふ、ふん!カッコつけて!高いものばっかり食べて後悔させてあげるわ!」

キョン「かんべんしてくれよ」

705: 2008/05/07(水) 17:41:07.71 ID:qQGSjt/IO
その日の夕方 町の道路にて

みくる「あ、ありがとうございました。一時はどうなるかと…」

長門「少し情報を書き換えただけ。問題ない」

みくる「あ、あの……その、お礼にご飯でもご一緒に…」

長門「………いい」

みくる「あぅ……ご、ごめんなさい…。余計なお世話でしたね…」

長門「………問題ない」

みくる「すぐそこに最近新しくお店ができたんです。ちょっと高いんですけど、すごく美味しいらしくて一度いってみたかったんですけど……えっと、ほらあそこです」
長門「………!!」

みくる「あ。あれは……」

707: 2008/05/07(水) 17:47:27.54 ID:qQGSjt/IO
みくる「涼宮さんと、キョンくんですね……」

長門「…………」

みくる「……ぁ………」

長門「…………」

みくる「…………」

長門「…………」

みくる「ぅ、あの、その……」

長門「牛丼……」

みくる「はい?」

長門「松屋の牛丼が食べたい……」

みくる「ま、松屋ですか?」

長門「……(こく…ん)」

みくる「わ、私美味しい松屋さん知ってます!!よ、良かったら一緒にた、食べましょう!」

長門「松屋はどこでも一緒の味…」

711: 2008/05/07(水) 17:57:16.07 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「こうやってゆっくり見てまわるとどの店も美味そうに見えるように工夫してるわよね」

キョン「あぁ」

ハルヒ「あ、この店美味しいそうじゃない?ここにしましょう!」

キョン(はしゃいじゃってまぁ……。ん?あれは……)

ハルヒ「ここ出来て間もないお店みたいね。ねぇキョン、ここでいい?」

キョン(……間違いない。長門と朝比奈さんだ)

ハルヒ「ちょっとキョン?聞いてる?」

キョン「お?あ、あぁ!ここにしようぜ」

717: 2008/05/07(水) 18:08:52.27 ID:qQGSjt/IO
キョン(あの2人…。なんであんなとこに……)

ウェイター「いらっしゃいませ。お2人でしょうか」

キョン(あぁそうか。…長門は兎化した朝比奈さんを助けに行ったんだった)

キョン「はい2人です」

キョン(一方俺は二人で美味い飯を食いにきてるわけか)

ウェイター「当店禁煙席のみになりますが」

キョン「はい、大丈夫です」

ウェイター「では、こちらへ」

キョン(…………)

キョン「あ、あの!!ちょっと待って下さい!」

ウェイター「はい?」

718: 2008/05/07(水) 18:11:23.89 ID:qQGSjt/IO

キョン(俺は……)


A「や、やっぱり5名です!」と言った
B「いや、今はハルヒと来てるんだ。気にするな」と思った
C古泉が気になる…

>>725

728: 2008/05/07(水) 18:13:42.61 ID:rn92SV6xO
おや僕の出番のようですね

首を長くして待ってました



743: 2008/05/07(水) 18:19:02.61 ID:qQGSjt/IO
キョン「すみません、ちょっといいですか?」

ウェイター「はい?」

キョン「話は変わるんですが、ちょっと10年ほど温めたギャグがあるんですが、聞いて貰えますか?」

ウェイター「はぁ…」

キョン「このあらいを作ったのはアーライ!!(カッ)」

ウェイター「!!!」




キョン(俺は……)


A「や、やっぱり5名です!」と言った
B「いや、今はハルヒと来てるんだ。気にするな」と思った
C古泉が気になる…


>>753

753: 2008/05/07(水) 18:21:45.62 ID:xfWSUR210
Cですね、わかります

770: 2008/05/07(水) 18:29:28.61 ID:qQGSjt/IO
Cとかwwwwwww

キョン「ハルヒ、ちょっと待っててくれ」

ハルヒ「え?」

キョン「すみませんウェイターさん、ちょっと電話かけてきます」

ウェイター「え?ちょっと!お客様!」



(ピッ)

キョン「古泉!」

古泉『その、すごく恥ずかしいんですけど、寂しくて氏んじゃいそうなんですぅ……』

キョン「……お前は麒麟だろ。大丈夫なのか?」

古泉『えぇ。長門さんが駆け付けてくれまして』

777: 2008/05/07(水) 18:33:24.62 ID:qQGSjt/IO
キョン「大丈夫なのか?」

古泉『はい、何とか…。長門さんさまさまですよw』

キョン「…………」

古泉『………どうかしましたか?』

キョン「え?あ、あぁ、いや…」

古泉『……今、ひょっとすると、長門さんのことを考えませんでしたか?』

キョン「…え?」

785: 2008/05/07(水) 18:46:15.82 ID:qQGSjt/IO
キョン「………あぁ…」

古泉『もしかして、長門さんに頼りっきり…とか考えてます?』

キョン「あぁ」

古泉『………』

古泉『あなたがそれを気にやむ必要はありませんよ。それも彼女は任務の一貫でしょう』

キョン「それはそうだがな…」

古泉『あなたも彼女が我々がイメージするような完全なロボットならばそうやって気にやむことも無かったでしょう』

キョン「………」

788: 2008/05/07(水) 18:56:19.79 ID:qQGSjt/IO
古泉『ですが長門さんは私たちと出会った当初に比べて色々なものを吸収しました。今では、まだまだ普通の人間と比べたら硬いですが、機械とはとてもいえない人間味があります』

キョン「…………」

古泉『……まぁ難しい話はなしにしましょう。あなたはあなたのやりたいようにやればいい』

キョン「………」

古泉「例え彼女があなたに好意をよせていたとしても…ね?」(肩ポン)

キョン「おあっ!?」

793: 2008/05/07(水) 19:09:15.64 ID:qQGSjt/IO
キョン「古泉…」

古泉「涼宮さんをお待たせしているのでは?」

キョン「あぁ」

古泉「女の子を長く待たせるのはいけませんね」

キョン「分かってるよ。もう行く」

古泉「頑張って下さいね。テーブルマナーはお忘れなく」

キョン「はいはい、ありがとよ」

ガランガランー。

ウェイター「いらっしゃいませー」




古泉「さて、私は松屋にでも」

796: 2008/05/07(水) 19:16:05.79 ID:qQGSjt/IO
松屋店員「ありゃーしたwwwwwwwまたおこしゃーせwwwwwwwwwwwwww」


長門「………けぷっ」

みくる「ふえぇ、お金が……」

長門「………ごちそうさま」

みくる「はいぃ……」


スタスタスタ…

スタスタ…

スタ…


長門「………(じーっ)」

みくる(さっきキョンくんが入ったお店……)

801: 2008/05/07(水) 19:23:03.97 ID:qQGSjt/IO

みくる「……あ、あの…。私はこっちなので…。これで失礼します」

長門「……また明日」

みくる「……では」

長門「(じーっ)……外装がユニーク」


長門「………」

………

……


ガランガラン…

ウェイター「いらっしゃいませ。何名さまでしょうか」

長門「………」

804: 2008/05/07(水) 19:29:24.14 ID:qQGSjt/IO
長門「………(きょろきょろ)」


客A「んでそこの部長がね、俺にすっごく優しくしてくれるんだよね」
客B「ほほうそれでそれで」

長門(違う)キョロキョロ


客C「やっべwwwwwwwここの料理マジパネェwwwwwww」
客D「ほんとパネェwwwwwwwバリヤバパネェwwwwwww」

長門(違う)キョロキョロ



長門(……あ…)

810: 2008/05/07(水) 19:37:51.78 ID:qQGSjt/IO
ハルヒ「これすっごく美味しいわね!何使ってるか教えて欲しいわ」

キョン「そうだな。美味い」

ハルヒ「あんたほんとに味分かってんの?高いから美味しく感じてるだけじゃない?」

キョン「何言ってる。舌には自信があるぞ」

ハルヒ「ほんとに?じゃあ目瞑って食べてみなさいよ」

キョン「目瞑って食えるか」

ハルヒ「ふーん、じゃああたしが食べさせてあげるわ」

キョン「何食わされるかわからん」

ハルヒ「むっ…!なんか言った?」

キョン「いやいや」


ワイワイ、ガヤガヤ


長門「…………」

814: 2008/05/07(水) 19:44:13.06 ID:qQGSjt/IO
ポワワワン……


キョン「長門、美味いか?」

長門「………(こくん)」

キョン「今日は好きなだけ食べろよ!2人だけだから予算はいっぱいあるからな」

長門「……(こくん)ハムハム」

キョン「おいおい、そんな急いで食わなくても逃げないぞ。ほら、口拭いてやるから」フキフキ

長門「……ありがとう」

キョン「楽しいか?」

長門「………(こくん)」



ワイワイ ガヤガヤ

ウェイター「あの、お客様は何名様で……」

長門「……私は……いい」

ガランガラン…

ウェイター「あ、ありがとうございました…?」

819: 2008/05/07(水) 19:50:54.92 ID:qQGSjt/IO
ガランガラン…バタン

長門「………」

古泉「これはこれは長門さん。奇遇ですね」

長門「………」

古泉「このお店、気になっていたようですね」

長門「………」

古泉「……あ、なんならこれからご飯でもどうです?…財布的に松屋ぐらいしか奢れませんが」

長門「………もう食べた」

古泉「それは残念です」

長門「……それに、あなたももう食べ終っている」

古泉「何をです?」

長門「松屋」

826: 2008/05/07(水) 19:58:53.95 ID:qQGSjt/IO
古泉「いやぁ参りました。実はさっき食べたばっかりなんですよ。さすが長門さんですね。どうして分かったんです?」

長門「………匂い」

古泉「……完敗です」


古泉「嫌なことがあったときのストレス解消法として、……まぁあまり褒められたことではありませんが『食べる』という方法があります」

長門「……私にはストレスのような概念はない」

古泉「そうですか」

長門「……でも、最近エラーが多い」

古泉「エラー?」

長門「…………」

828: 2008/05/07(水) 20:07:30.19 ID:qQGSjt/IO
長門「……やっぱり」

古泉「はい?」

長門「……やっぱり食べる」

古泉「…おやおや、そうですか。では僕がご馳走させて頂きますね」

長門「……感謝する」

古泉「なんならこのお店にします?ちょっと高いですが美味しそうですよ?」

長門「………私は牛丼のほうがいい」

古泉「……そうですか。では、行きましょう」



ガランガラン

松屋店員A「いらっしゃーせwwwwwwwあれ?wwwwwwwあの子wwwwwwwさっきも来たwwwwwww」
松屋店員B「馬鹿野郎、そんなわけ……。ちょwwwwwwwwwwwwwwほんwwwwwwwとwwwwwだwwwwwwwテラギャル曽根wwwwwwwwwwwwww」


829: 2008/05/07(水) 20:08:19.01 ID:oUFxnYtx0
ギャル曽根言うなwwwwwwwww

830: 2008/05/07(水) 20:08:59.09 ID:jwtpKemzO
>>828
おつかれっしたーwwwwwww

832: 2008/05/07(水) 20:09:47.79 ID:h2UbX8400
第一部 完

837: 2008/05/07(水) 20:12:16.05 ID:y+RhSPr8O
乙wwwwwwwwww

838: 2008/05/07(水) 20:13:00.36 ID:j5KLJHEOO
第一部……だと……?

引用元: 長門「……にゃあ」