栞子「お疲れ様です」ｶﾞﾗｯ

栞子「…まだ誰も来ていない、私が一番とはなんだかちょっと嬉しいです」

かすみ(ふっふっふ残念だねしお子、一番乗りはかすみんでした〜)

栞子「……なんでしょう…鏡？…ちょうど良かった、リップの塗り直しを……」

かすみ(来た！とっておきのラブリースマイル♡)

<<栞子の背後に映り込むキメ顔のかすみ>>

栞子「ひっ！おばっ！！おばけぇっ！！！」ｶﾞﾀｯ

かすみ(ぷーくすくす、しお子ったらあんなに飛び上がっちゃってぇ……でもお化けは失礼じゃない？……よーし)

かすみ「わ！！鏡に潜むはカワイイかすみんっ！ドッキリだいせーこー！」ﾊﾞｯ

栞子「たっ……たすけて！……………あっ」ﾁｮﾛｯ

かすみ(あっれ〜なんかやばくない？)

栞子「いやっだめっ……まって！とまって」ﾁｮﾛﾛ…ｼｮﾜｧｧｧｧｧｧｧ…

栞子「まって！違うんですっ……ちがう…」ｼｮﾜｧｧｧｧｧｧｧ…

栞子「…………やだ…うぅ」ｼｮﾜｧｧ……ﾋﾟﾁｮ…ﾋﾟﾁｮﾝ

かすみ(うっわ、ガチで漏らしてんじゃん……)

栞子「………」

栞子「……………かすみさん」ｽﾝ

かすみ「あ、あれ〜しお子表情かたいよ？ほらスマイルスマイル」ｶｽﾐﾝﾎﾟｰｽﾞ

栞子「かすみさん」

かすみ「くっ……はい」

栞子「おしっこを漏らしました」

かすみ「はい」

栞子「15歳なのに、おしっこを、漏らしました」

かすみ「……はい」

栞子「おしっこをぉ……ぉしっこを」ｳﾙｳﾙ

栞子「もらしっ……もらしまっ…したあ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

かすみ「わー！ちょっとしお子泣かないでってば！ごめんって謝るから！」

栞子「謝られても何も変わりません！」

かすみ「わかってるって！でもごめんっ！」

栞子「でも…でも…もらした…」ｸﾞｽ

かすみ「いやあの！ほら、かすみんにできることならなんでもするから…ね？泣かないでよぉ」

栞子「…ほんとう？ほんとうに何でも？」

かすみ「うん！なんでも頑張っちゃうから」

栞子「じゃあ、あの…パンツを貸してください」

かすみ「えっ？パ、パンツ？」

栞子「はい、確か練習後の着替えを持ってきてるって言ってましたよね？」

かすみ「いや持ってるけどさ….1枚しか替え持ってきてないし、今日の練習の後は汗で濡れたまんまって嫌じゃない？」

栞子「私は今もおしっこで濡れたままなんですが、見てくださいよ、ほら」ｸﾞｯｼｮﾘ

かすみ「…………………分かった……洗濯して返してね」ｺﾞｿ

栞子「ありがとうございます、とてもかわいいパンツですね」

かすみ「うん、かわいいかすみんのパンツだからね」

栞子「それで、申し訳ないのですがここの処理も任せていいでしょうか？」ﾇｷﾞ

かすみ「…まあかすみんが悪いもんね……とりあえず下だけでも練習着に着替えて…汚れはそのまま置いといてよ」

栞子「わかりました、ではシャワー室に行ってきます」

かすみ「いってらっしゃい」

かすみ「はあ……イタズラの勘が鈍っちゃってたかなぁ…ブランクが長すぎだったかも」

かすみ「そもそもなんで漏らすのさ……まったくしお子め……それにしてもくっさいなあ………」

〜〜〜〜〜

栞子「ただいま戻りました」

かすみ「おかえり〜」ﾋﾗﾋﾗ

栞子「あの…まだかすみさんだけなのですか？」

かすみ「みんな学科でなんかあるんだって、なんも無いのは1年生の普通科だけみたい」

栞子「あーそういえば、だからかすみさんはあのような悪戯を仕掛けたんですね」

かすみ「そういうこと、しお子相手ならちょうどいいかな〜ってね」

栞子「ちょうど良いって一応私生徒会長なんですけど……あまりナメていると廃部にしますよ？」

かすみ「でも廃部にしたらしお子も困るよ」

栞子「…困りますね、廃部は無しにしてあげます」

かすみ「ありがと、とりあえずみんな揃うまでお茶にしよ、淹れてあげるから座ってて良いよ」

栞子「お願いします、紅茶を頂けますか？」

かすみ「了解……はいどうぞ」ｶﾁｬ

栞子「ありがとうございます……ところで一つ聞きたいことがあるのですが…」

かすみ「良いよ、何聞きたいの？メイク？ヘアケア？それとも笑顔の極意？」

栞子「いえ、それも後で聞きたいのですが…….そのかすみさんの練習着ってスカートですよね？」

かすみ「そうだよ〜かわいいでしょ♡」

栞子「ええ、とってもかわいいと思います」

かすみ「えっ…そんな真っ直ぐに褒められるとちょっと照れちゃうかも…///」

栞子「それで、その…中身の対策はどうやっているのですか？」

かすみ「中身……あーパンツが見えないようにってこと？」

栞子「はい、今かすみさんのパンツを着用していると思うと何故か気になってしまって……失礼ですよね」

かすみ「いやまあ別に良いけど、じゃあ見せてあげるね……はいっどうぞ」ﾋﾟﾗｯ

栞子「か、かすみさんっ！いくら同性とはいえそんなっ…むやみに下着をっ……あれ」

かすみ「そう、ちゃ〜んとスパッツはいてるよ」

栞子「驚かさないでください……もう…」

かすみ「あっはっは、ま〜た引っかかってる……しお子はえOちだなぁ」ﾆﾔﾆﾔ

栞子「別にえOちではありません！かすみさんが急にスカートをめくるのが悪いんです」

かすみ「ほんとに〜？ほんとにえOちじゃないんだ〜…ならこれでも動揺しないよね」ﾋﾟﾗｯ

栞子「だからえOちではありません！こらスカートを下ろしなさい！」

かすみ「え〜なんでぇ？スパッツはいてるし良いじゃん、ほらほらパンツじゃないでしょ？」ｽﾞｲｯ

栞子「もう！やめなさい！乙女があまりそういうことをするものではありませんっ！」ｶﾞﾀｯ

かすみ「おわ゛っ！」ｽｯﾃﾝｺﾛﾘﾝ ｶﾞｼｬﾝ ﾋﾞｼｬｯ

栞子「かすみさん！？だ、大丈夫ですか！？」

かすみ「いてて、かすみんは大丈夫だよ……それより紅茶溢れたけどヤケドとかしてない？」

栞子「私の方はなんとも……でもかすみさんが…」

かすみ「え？…………………………やっば」ﾋﾞｯｼｮﾘ

栞子「スカートをめくってたのが災いしましたね……そのスパッツごと……」

かすみ「………しお子はパンツの替え持ってたりしないよね？カバンの底とかに……」

栞子「……」ﾌﾙﾌﾙ

かすみ「だよね……どうしよう」

栞子「あっあのっ！待っててください！」ｸﾞｯ

かすみ「しお子なにを！！！？？？」

栞子「私がかすみさんの替えを借りてるからっ！だからお返しします！」ｽﾞﾙｯ

かすみ「すとーーーーーっぷ！！」

かすみ「しお子…ダメだよそれはダメ」

栞子「でもぉ…」

かすみ「全部かすみんのが悪いの…しお子にお漏らしさせて罰が当たったんだよ……決めた」

かすみ「今日は罪滅ぼしとしてノーパンで練習するっ！しお子に恥ずかしい思いをさせた罰！」

栞子「そ、そんな……そんなことまで……」

かすみ「いいの…いいんだよしお子……ほらもうみんなが来る時間だよ、早く着替えよっ」ﾆｺｯ

栞子「かすみさんの覚悟はわかりました……でしたら私が…私がかすみさんを守ります！守らせてください！」

かすみ「しお子……」ｳﾙｳﾙ

栞子「かすみさんっ」ﾊｸﾞｯ

-練習中-

ランジュ「栞子！一緒に柔軟をやるわよ！！」

栞子「すみませんランジュ、今日はかすみさんと組もうかと…」

ランジュ「そう………なら！ランニングと体幹は？ダンスのチェックならいいでしょ！」

栞子「それも全てかすみさんとやりたいので…ランジュは他の方と組んでください」

ランジュ「そうなのね、それなら仕方がないわ……でも帰りは」

栞子「帰りもかすみさんと約束を…」

ランジュ「なんで……ううん、ごめんなさい……ランジュはお邪魔だったみたいね…………拜拜」ﾆｺｯ

栞子「ふぅ、なんとか誤魔化せました」

かすみ「あの、ランジュせんぱいは…」

栞子「ランジュはあのくらい雑で大丈夫です、それよりも今はかすみさんのことが一番大事ですから」

かすみ「い、いちばん？…もう恥ずかしいよぉ…///」

栞子「恥ずかしい…！？わかりました！密着してかすみさんを隠しますね！」ﾊｸﾞｯ

かすみ「ちょっとぉ！余計に目立つってば！」

栞子「多少目立つのは仕方ありません！それよりかすみさんを隠すことを優先します！」ｷﾞｭｰ

ランジュ「かすみと栞子…そうやっぱり…另外,我没有注意到……」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

かすみ「ほら！ランジュせんぱいションボリしてるじゃん！後でフォローしときなよ」ﾋｿｯ

栞子「そうですね、今度スイーツでも食べに行くとします…かすみさんも一緒に行きましょう」

かすみ「なんか違う気もするけど…まあいっか」

〜〜〜〜〜

栞子「では柔軟から……開脚は危険ですね…」

かすみ「そうだけど….みんなやってるのにかすみんのだけ違うのやってたら目立つし……端っこでやろっか」

栞子「はい！」

かすみ「……んっ……んっ……むふぅ………」ｸﾞｲｯ

栞子「かすみさん大丈夫ですか？…」

かすみ「だいじょーぶ、それよりしお子は誰か来ないかちゃんと見ててよね」

栞子「もちろんです、万が一かすみさんを正面から見られたら大変ですから…」

かすみ「ちょっと意識させないでよ！無心でやってたのに！」ﾋｿｯ

栞子「すみません、でも今かすみさんがパンツをはかずに開脚をしているのがバレたら大変です」ﾋｿｯ

栞子「もうそうなったら柔軟にかこつけて屋外だ露出を楽しむ変態スクールアイドルなどと根も歯もない噂が立つかもしれません」ﾋｿｯ

栞子「それに写真にでも撮られたら日本中、いえ世界中にかすみさんのえOちな写真が広がるかもしれません…そんなこと許せませんから！」

かすみ「だ、だからそんな意識させるよなこと言わないでってばぁ」

璃奈「……かすみちゃん、顔真っ赤だけど無理してない？」ﾃｸﾃｸ

かすみ「り、りな子！？うん！全然平気！ちょっとだけしお子が力加減を間違えただけだから」

璃奈「そうなんだ、でも無理はだめだよ」

栞子「はい、次から少し優しく押します」

〜〜〜〜〜

かすみ「もう今日は散々だったよお…」

栞子「ええ、大変でしたね…」

かすみ「大変どころじゃないよ…体幹トレーニングの時は転んで危うく丸出しになるところだったよ」

栞子「ええ、その後も衣装を着てフリの確認やポジションの調整でも……すごく大変でした」

かすみ「そうだよ…大切な衣装なのに…変な汗かいちゃったもん」

栞子「たしかに今日は汗を沢山かいていましたね、ストレッチマットや衣装があんなに濡れるなんて」

かすみ「そっそうだね、うんっ！汗でね！うん！」

栞子「とりあえず着替えましょうか」

かすみ「…念のためトイレで着替えてくる」

栞子「はい、私もついていきましょうか？」

かすみ「大丈夫！絶対に来ないで！」

栞子「え、はい、わかりました……？」

〜〜〜〜〜

しずく「かすみさん栞子さん、一緒に帰らない？」

かすみ「え、いや〜今日はちょっと…」

璃奈「もしかして用事？」

かすみ「うん、そんなとこ」

栞子「すみません」

璃奈「あれ、栞子ちゃんも用事あるの？」

かすみ(しお子…なんかいい感じに誤魔化して)ﾊﾟﾁﾝｯ

栞子「ええ、少しその…………！」ﾁﾗｯ

栞子「今からかすみさんとデートなので！」

かすみ(まって！まって！なんで！？？？)

しずく「えっそうなの！わぁそうなんだ！」ｷﾗｷﾗ

かすみ「ちょっと待ってしず子！」

璃奈「…しずくちゃん、私たちはお邪魔、あっちにランジュさんいたから合流しよ」

かすみ「りな子まで！」

栞子「気を使わせてすみません、それではまた明日」

しずく「うん！また明日ね」ﾆｺﾆｺ

璃奈「2人ともばいばい、璃奈ちゃんボード『クールに去るぜ』」ｽﾀｽﾀ

かすみ「ちょっと！ちょっと！誤解だってば！」

かすみ「………ねえ明日からどうすればいいのさ」

栞子「さて、どうしましょう」

かすみ「どうしましょうって…何か考えがあってデートって言ったわけじゃないの？」

栞子「いえ、そういえば2人も引いてくれるかと」

かすみ「はあ……明日のことは明日考えよ」

かすみ「駅の列とか階段では後ろに立ってよね」

栞子「はい、がんばります！手をどうぞ」ｷﾞｭｯ

かすみ「はあ…イタズラはこりごりだよぉ」ｷﾞｭｯ

終わりです、ありがとうございました

これ半分表紙詐欺だろ

最近狂った栞子SSばかり読んでたせいかすごく平和に感じたわ