1: 2013/02/24(日) 14:40:44.06 ID:Ds3UvU0F0
しんのすけ「かあちゃんが おかしいゾ」
2: 2013/02/24(日) 14:44:36.68 ID:Ds3UvU0F0
とおる「しんのすけ、またな!」

まさお「しんちゃんバイバイ!」

ネネ「またね、しんちゃん!」

ボー「ボー」

しんのすけ「お達者でー!とおるちゃん元気にしてるのよ」

よしなが先生「じゃあねしんちゃん、明日は遅刻しちゃだめよ?」

しんのすけ「ほいほーい」

しんのすけ「さて、おつやおつやー!」ガチャ

しんのすけ「おかえりー!かあちゃんおつやー!」ドタバタ

3: 2013/02/24(日) 14:50:53.13 ID:Ds3UvU0F0
しんのすけ「かあちゃーん?」

しんのすけ「かーちゃーん!妖怪ケツデカおばば...」ボソ

しんのすけ「ひまー!いないのー?まったくもー出かけるときは鍵ぐらい閉めてよねー」

しんのすけ「ヨイショ」

しんのすけ「くーやっぱり会社帰りのプスライトは格別ですなー」グビプハッ

しんのすけ「さてさて、おつやはどこだぞ」

ガタ!

しんのすけ「っ?!」

4: 2013/02/24(日) 14:56:43.30 ID:Ds3UvU0F0
しんのすけ「隣の部屋で物音がしたぞ...」

しんのすけ「かあちゃん?ひま?」オソルオソル

しんのすけ「開けるぞ」

ガラ!

しんのすけ「ひっ!?」

5: 2013/02/24(日) 15:06:17.71 ID:Ds3UvU0F0
しんのすけ「な、なんだかあちゃん、いるんなら返事ぐらいするんだぞ!まったくもー」

しんのすけ「しかもカーテンまで閉めて何やってんの?」

みさえ「」

しんのすけ「か、かあちゃん!妖怪三段腹おばばあ!あぁ...」

みさえ「」

しんのすけ「黙ってちゃわかんないぞ!」

しんのすけ「いぃ?!か、かあちゃん、その赤いのなんだぞ?」

みさえ「」

しんのすけ「ひ、ひま...?」

しんのすけ「ひ、ひまわりー!」

ひまわり「」ダラダラ

しんのすけ「ひま血が出てるぞ!かあちゃん何やってるんだぞ!」

みさえ「」ギラ

しんのすけ「ほ、包丁?あ、危ないぞかあちゃん、そんなもの持って!」

みさえ「頃してやる」

しんのすけ「ひっ?!」

しんのすけ「く、くるなー!」

6: 2013/02/24(日) 15:17:11.47 ID:Ds3UvU0F0
しんのすけ「かあちゃん変だぞ!どうしちゃったんだぞ!」

みさえ「」ブン!

しんのすけ「おわあ!」

しんのすけ「とにかくひまをお助けするぞ!」

みさえ「」ブン!

しんのすけ「ふんっ!なんとか避けれたぞ!」

しんのすけ「ひま!」ガシ

ひまわり「」ダラダラ

しんのすけ「ひどいぞ...」

しんのすけ「ひま!しっかりするんだぞ!」オンブ

みさえ「[ピーーー]」ブン!

ザシュ!

しんのすけ「おわあ!う、腕が...」ダラダラ

しんのすけ「と、とにかく、逃げるぞ」

9: 2013/02/24(日) 15:24:06.54 ID:Ds3UvU0F0
しんのすけ「かあちゃんやめるんだぞ!」

みさえ「」ブン!

しんのすけ「おわっ!」

しんのすけ「あれ?かあちゃんがいないぞ?」

しんのすけ「今のうちに外に...!」タタッ

10: 2013/02/24(日) 15:29:54.25 ID:Ds3UvU0F0
しんのすけ「ひい!!」

みさえ「」ニヤ

しんのすけ「先回りされてたぞ...」

しんのすけ「こーなったら!春日部防衛隊!ファイヤー!」

しんのすけ「二階に逃げるぞ!」ダッ

しんのすけ「うぅ...腕が痛いぞ」

みさえ「」ギシギシ...

しんのすけ「追ってきてるぞ...かあちゃん!もういい加減にするんだぞ!」

ガチャ

しんのすけ「鍵!う、腕が痛くてうまく閉まらないぞ...!」

ギシ...ギシ...

しんのすけ「ひい!」ガチャガチャ

しんのすけ「はやく!早く閉まるんだぞ!」ガチャガチャ

ギシギシ...

しんのすけ「うぅ!!」ガチャガチャ!!

ギシギシ

しんのすけ「かあちゃんのおバカー!!」ガチャガチャ!!


11: 2013/02/24(日) 15:33:08.44 ID:Ds3UvU0F0

ガチャリ!!

しんのすけ「し、閉まったぞ...」ドサ

しんのすけ「ひま!ひま!」ユサユサ

ひまわり「」

しんのすけ「氏んだらオラ許さないぞ!」

ガン!!

しんのすけ「ひい!!」

12: 2013/02/24(日) 15:38:12.55 ID:Ds3UvU0F0
ガン!!ガン!!

しんのすけ「」

ガン!!ガン!!ガン!!

しんのすけ「な、なんで...」


昨日はオラと母ちゃんと父ちゃんとひまで仲良くご飯食べて


でもピーマン残した...


今日の朝は母ちゃんに起こされたけど幼稚園バスに乗り遅れて


母ちゃんの自転車で幼稚園に


母ちゃん、いつも一生懸命自転車こいでくれてたぞ...


でも、オラ、いつもわがままばっかり...


しんのすけ「もうオラ寝坊なんてしない!ピーマンもちゃんと食べる!いうこともきく!いい子にするから!」

しんのすけ「だから母ちゃん!」

しんのすけ「もうやめるんだぞ!!」

ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!

しんのすけ「もう駄目だぞ...」

13: 2013/02/24(日) 15:40:58.45 ID:Ds3UvU0F0
ガン!!バコ!!

みさえ「」ギラ

しんのすけ「かあちゃん...」


母ちゃん...ごめんなさいだぞ...


みさえ「」ブン

しんのすけ「うぅ!!」


ザシュ!


16: 2013/02/24(日) 15:54:19.40 ID:Ds3UvU0F0
しんのすけ「」


しんのすけ「お...?」

しんのすけ「痛くない?ゾ?」

みさえ「」


しんのすけ「か、母ちゃんが倒れてる...?」

しんのすけ「何があったんだぞ?」

しんのすけ「母ちゃん...?」




???「それは君の本当のお母さんじゃあない。よく見てごらん?」



しんのすけ「え?」

17: 2013/02/24(日) 16:01:00.37 ID:Ds3UvU0F0
みさえ?「うぐっグエ?!」ザァ...

しんのすけ「か、母ちゃんが砂になって消えたぞ!?」

???「そいつは真っ赤な偽物だぜ」

しんのすけ「おほほーーい!!超絶美人なお姉さん!!」シュポー

???「わっはっは。これはこれは嬉しいことを言ってくれるね君は。」

???「助けた甲斐があるってものだ。野原  しんのすけ君?」

しんのすけ「いやーそれほどでもー」デレデレ

しんのすけ「お?なんでオラの名前...ところでお姉さん、誰?」

???「うん?僕かい?僕は誰でもないよ。僕は人にあらずの人でなしの人外だ」

???「でもしかしそうだな。僕のことは親しみを込めて...」








安心院なじみ「安心院さんと呼びなさい」






悪平等、降臨!
プロローグ 完

19: 2013/02/24(日) 16:12:05.36 ID:A2hLlI0eo
とんでもねぇ・・・

20: 2013/02/24(日) 16:17:28.92 ID:Ds3UvU0F0
しんのすけ「あん、しん?なんか変な名前だぞ」

安心院「」ゴゴゴ!

しんのすけ「ひい!」

しんのすけ「で、でもわかったぞ!じゃあオラのことは親しみを込めて、しんちゃんって呼んでほしいぞ!」

安心院「しんちゃんか。よろしい、君のことはそうよばさてもらうぜ」

安心院「いやあ「それにしても君の勇気は大したものだ。その勇気に免じて助けてやったわけだが。」

安心院「まあその勇気も優しさも、悪意も怠惰もすべて、僕にとってはおしなべて平等なんだけどね?」

しんのすけ「あん、しん、さんはどこから入ってきたんだぞ?それに今の母ちゃんは?」

安心院「あ、ん、し、ん、い、ん、さんだ。わかっ「呼びにくいぞ!アンちゃんじゃ駄目?」


安心院「...しょーがねー。ま、特別にそう呼ばしてやるよ」

安心院「それより話の続きだが、とりあえずしんちゃんも突然のことで疲れてるだろ?」

安心院「そこでスヤスヤ眠ってる君の妹、ひまわりちゃんと一休みしな」

安心院「話はそれからでも遅くないんだぜ?」

しんのすけ「そうだ!ひまが刺されて...!って、あれ?」

ひまわり「んー...」Zzz...

しんのすけ「怪我が治ってるぞ?」

しんのすけ「オラの腕も?!」

安心院「こんな小さな子があんな怪我するもんじゃないぜ。怪我のほうは僕がサービスしておいてあげたからほら。」

安心院「ゆっくり目を閉じてしばしお休み。なあに君たちの子守ぐらい朝飯前っ...って」

安心院「もう寝ちゃったか」

安心院「まあ今だけは安心して良い夢見な。安心院さんだけにっつって」

安心院「とんだ"主人公"もいたもんだぜ...」

22: 2013/02/24(日) 16:32:23.11 ID:Ds3UvU0F0
しばらくして


安心院「安っ心ママの!」

安心院「これで安心 即席晩御飯ンンッ!!」安 心 っ

しんのすけ「アンちゃん、それはないぞ...」

ひまわり「たいっ」

安心院「ったく、誰が助けてやったと思ってんだ?」

安心院「三兆年生きてきて君みたいなやつは初めてだぜ。まあいい」

安心院「それじゃ晩御飯を食べながら本題だ。さて、何から話そうかな?」

しんのすけ「はい!」

安心院「はい、しんちゃん」

しんのすけ「アンちゃんは彼氏いるのー?」

安心院「」ズコォォー

安心院「おいおい、五歳児がする質問じゃないだろ」

安心院「それに今聞くことかい」

安心院「調子狂うぜ」

安心院「とりあえず順を追って説明するからよく聞くように」

しんのすけ「ほーい!」

ひまわり「たい!」

23: 2013/02/24(日) 16:33:37.34 ID:Ds3UvU0F0
>>19、>>21
初SSなんだ、許してくれ

24: 2013/02/24(日) 16:41:03.99 ID:Ds3UvU0F0
安心院「よろしい。さてまずはしんちゃん」

安心院「コンニャクローンのことは覚えているかな?」

しんのすけ「婚約ローン?」

安心院「コンニャクローン!!バイオテクノロジーの第一人者、アミーガスズキもといアミーゴスズキが開発したクローン人間」

安心院「つまりそっくり人間ってやつだ」

安心院「しんちゃんの家族も一度そっくり人間と入れ替わったことがあっただろ?」

しんのすけ「う~ん...」

安心院「確かその時はジャッキーとかいう「ジャッキーなら覚えてるぞ!」

安心院「女がらみだと覚えてるってわけかい」ヤレヤレ

ひまわり「たい」ヤレヤレ

安心院「まあ簡単に言ってしまえば今回もそれと同じことが起こっているってことだ」

安心院「何者かがアミーゴスズキの研究データを盗み出し、そのテクノロジーを利用してしんちゃんのママも偽物とすり替えられちゃったんだぜ?」

31: 2013/02/24(日) 18:37:03.48 ID:9fhfXmnH0
しんのすけ「それは許せませんなー」パクパク ヒョイ

安心院「さりげなくピーマンどけてんじゃねーよ」ヒョイ

しんのすけ「えー…」

安心院「ついさっきピーマンもちゃんと食べるからって泣きながら叫んでたのはどこのどいつだっけ」

しんのすけ「そ、それは…」

安心院「わっはっは。さあ男だろ?ピーマンぐらい食べれなきゃね」ニヤ

しんのすけ「ほーい…」ガクブル

しんのすけ「」パク…

しんのすけ「&@→*!.&*┼≒?!」オエ

安心院「よろしい」

安心院「さて話を続きるが」

しんのすけ「」ピクピク

安心院「恐らく、低く見積もってもこの街の半分の人間はすでに偽物にすり替わってるんじゃないかな?」

しんのすけ「かあちゃんは?すり替わった人はどうなるの?!」

安心院「なあに安心しな。(安心院さんだけに)コンニャクローンはオリジナルが生きていないと作ることも活動することもできない」

安心院「だからしんちゃんのママはまだ生きてるよ。どこかに捕まってるんだろう」

32: 2013/02/24(日) 18:53:15.49 ID:n0+cF8cko
安心院さん教育者向いてるなwwwwww

33: 2013/02/24(日) 19:05:56.82 ID:m1MMPNVV0
安心院「アミーゴスズキは世界サンバ化計画とかいう意味不明な計画を建てていたようだけれど」

安心院「今回の黒幕の目的はまだわからないが、まあ知ろうと思えば、やろうと思えば僕なら一瞬で全て解決だ」

安心院「しんちゃんのママを救い出し、さらには黒幕の計画も瓦解させてやるぜ」

安心院「だからまあ、僕に任せて…」

しんのすけ「あんちゃん…オラは…オラは!自分でかあちゃんをお助けしたいぞ!」

ひまわり「たいい!!」

安心院「……本気かい?僕なら一瞬なんだぜ?」

しんのすけ「オラのかあちゃんはオラがお助けする!」

安心院「ふっ…やっぱりというかなんというか…」

安心院「そういうとこはめだかちゃんそっくりだぜ。さすがは主人公…」ボソ

安心院「わっはっは!これは一本とられたぜ。よろしい!僕はサポート役に回らせてもらうぜ」

安心院「僕の目的はそれでも達成できそうだからね」

しんのすけ「あんちゃんの目的?」

安心院「いやいや、それはこっちの話だ。しんちゃんは気にしなくていい」

しんのすけ「そういえば、もうこんな時間なのに父ちゃん遅いぞ」

安心院「……」

安心院「しんちゃん、ひまわりちゃんをしっかり見ておくんだ」

しんのすけ「あんちゃん…?」

安心院「来るぜ…!」

35: 2013/02/24(日) 19:11:57.52 ID:nZk1iywIO
あぁ、キチSSか・・・と萎えていたらまさかの安 心ッで爆笑

37: 2013/02/24(日) 19:33:47.85 ID:5mANiLPl0
バサン!

しんのすけ「っ?!部屋が真っ暗になったぞ?!」

安心院「しんちゃん落ち着きな」

安心院「『怠るの光』サボタージュビーム」ボワン

しんのすけ「おお?!あんちゃんから光が?!」

安心院「出てきな!バトルは僕が相手になってやるぜ」

???「ヴゥ!」×3

しんのすけ「父ちゃん?!それに川口の奴とユミちゃんも?!」

安心院「しんちゃん違う。こいつらもすでにコンニャクローンだ」

しんのすけ「そ、そんな…」

安心院「わかったら二人共下がってろ。人外の戦いを見せてあげるよ」

安心院「さあ、どっからでもかかって来な」

39: 2013/02/24(日) 19:53:06.30 ID:+DE0KU0F0
偽ひろし「グアアア!!」チャキ

しんのすけ「鉄砲?!」

安心院「……?」

安心院「おやおや、物騒なもの持っているね。しかしそんなおもちゃ同然のものでどうするつもりかな?」クス

偽三人「[ピーーー]エエエ!!!」バンバン

安心院「『銃系スキル×100』!!」ズガン!!!!!

ドガァアアアアンンッ!!

偽三人「」プスプス…

しんのすけ「」ガクブル

ひまわり「」ガクブル

安心院「げに恐ろしい奴らだったぜ」ふぅ

安心院「この安心院さん相手にたった一京しかないスキルを百個も使わせるとは」

しんのすけ「あんちゃん、本当に何者?」アセアセ

安心院「うん?だから、僕は何者でも無いただの人外さ」

偽三人「う、グヘ」ザァ…

しんのすけ「また砂になったぞ…」

しんのすけ「お?あいつらが持ってた鉄砲に何か書いてるぞ」チャキ

40: 2013/02/24(日) 20:06:14.56 ID:fOvo7ytO0
安心院「no mea…後ろは掠れてて読めないな。no mean 容易ならぬってことかな?」

安心院「そうなると相手はかなりやり手って感じがするぜ」

安心院「ま、何にせよこれは黒幕を突き止める手掛かりになるかもしれないね」

安心院「しかしここも安全とは言えないな。まずはどこか別の場所へ身を移そう」

しんのすけ「どこ行くの?」

ひまわり「たぁい?」

安心院「そうだねーとりあえずはまだすり替わってない人達を探しにでも行くか」

安心院「探しながら他の手掛かりも見つかるかもしれないしね」

安心院(しかし、気になるな。何故あいつら…)

安心院「さあ、支度が終わったらクエストの始まりだぜ」

安心院「魔王退治にいざゆかんってね」

しんのすけ「ほうほう」

しんのすけ「もちろんオラが勇者ね!」

ひまわり「ぶー」

しんのすけ「ひまは女剣士だぞー」

ひまわり「たあい!」

シロ「アンアン!」

しんのすけ「お!シロも行くか?」

シロ「アン!」

しんのすけ「じゃあシロは名犬ポチってことで」

シロ「アn…ンン?」

安心院「じゃあ僕は差し詰め魔法使いってところかな?」

しんのすけ「心強いぞ!よーしそれじゃあ出発、おしんこーー!!!」


出発、進行!
第一章 完

41: 2013/02/24(日) 20:29:04.50 ID:Nl78XwRr0
???「コンニャクローンが立て続けにやられるなど…」

???「一体何やつ…」

???「この私の計画にたてつく奴は許さん…!!!」ゴゴゴ

???「野原しんのすけ共々、皆頃しにしてやる!!!」机ガン!

???「……痛ってえええ!!!」



ーしんのすけサイドー

しんのすけ「お?あんちゃん今何か言った?」

安心院「いや。どこぞの誰かが机の脚に小指でもぶつけたんじゃないかい?」

しんのすけ「ほうほう」

安心院「ところでしんちゃん、どこへ向かっているんだい?」

しんのすけ「もうすぐ着くぞ」

しんのすけ「着いたぞ」ピンポーン

ガチャ

まさお「はーい…え?しんちゃん?!」

しんのすけ「よっ」

まさお「こんな時間にどうしたの?ひまわりちゃんまで」

しんのすけ「実は斯く斯く然々でしてなー」

まさお「それだけじゃわかんないよ?」

しんのすけ「うーん、どうやらまさお君は本物みたいですなー」ジロジロ

まさお「なに?本物ってどういうこと?」

まさお母「まさお?どちら様?」

まさお「あ、ママ!しんちゃんだよ」

まさお母「しんちゃん…?」ギィ

まさお「ママ…?」

42: 2013/02/24(日) 20:43:35.81 ID:m1MMPNVV0
安心院「!そいつもコンニャクローンだ!」

しんのすけ「なんとっ!まさお君裏切ったなあ!」

まさお「え?!何のこと?!っていうかお姉さん誰?!」アセアセ

安心院「話は後だ!とりあえず早くキミはこっちへ!」

まさお「なんなのも?」

まさお母「待てぇえ!!」グワッ

まさお「ヒィィ!!!ママどうしたの?!」

安心院「『血は水よりも薄い』ウォータージェットメス!!」二人まとめてズバン!

まさお「え?」

しんのすけ「おお?!まさお君が真っ二つ?!」

まさお母「」ザァ…

安心院「今のは斬りたいものだけ斬るスキルだ」

安心院「君は斬られてはいないよ」

まさお「」ガクブル

まさお「な、なんなの」

安心院「さあココも危ない。話は次の場所へ行きながらだ」


44: 2013/02/24(日) 21:06:04.34 ID:x1SAGaCC0
まさお君に斯く斯く然々説明中

安心院「簡単に説明するとそういうことだ」

まさお「なんか難しいなあ?」アセアセ

しんのすけ「もーまさお君しっかりしてよね、まったく」

安心院「キミが言うことかね」

安心院「で、お次はどこかな?」

しんのすけ「風間君のお家だぞ」

まさお「風間君、大丈夫かな?前もコンニャクローンにされちゃってたけど…」

しんのすけ「着いたー!」ピンポーン

シーン…

しんのすけ「あれ?お留守だぞ」

まさお「やっぱり風間君…」

???「あら?お客さん?」

しんのすけ「ひ!」ビクッ

とおる母「あら、しんちゃんにまさお君。どうかした?こんな夜遅くに」

まさお「こ、こんばんわ」ペコ

とおる母「ごめんなさいね、すぐ開けますわ。中でお茶でもいかが?」ガチャガチャ

安心院「今のうちに逃げるよ」ボソ

しんのすけ「え?」

ガチャン!

とおる母「さあ、中へ…あら?逃げられましたわ」ウフフ

46: 2013/02/24(日) 21:27:53.48 ID:alU21t4f0
まさお「ハァ、ハァ」

まさお「風間君のお母さん、やっぱりコンニャクローンだったんだ」

まさお「じゃあ風間君はやっぱり…」ウルウル

???「しんちゃんにまさお君?」

しんのすけ「今度は誰だぞ?」ビクッ

ネネ母「こんばんわ」ギィ

しんのすけ「ネネちゃんのママも…」

安心院「まったくどいつもこいつも懲りない奴らだぜ」ギロ

ネネ母「私はしんちゃんに用事があるの」

安心院「……?!」

しんのすけ「お、オラに?」

風間母「そうですわよ」ウフフ

まさお「ひい!風間君のお母さんも来た!」ガクブル

48: 2013/02/24(日) 21:37:27.76 ID:mCTSKGWw0

しんのすけ「オラに何のご用だぞ?!」

風間ネネ母「それはね」ギィ

風間ネネ母「しんちゃんに氏んで欲しいのよォォオオオ」グワッ

ドガッバキッグシャッ

安心院「コンニャクの盛り合わせ一丁あがりっ」パンパン

しんのすけ「」ガクブル

まさお「」ガクブル

ひまわり「」ガクブル

シロ「」ガクブル

安心院「さあお前らが知ってること洗いざらい話な」ゲシッ

風間ネネ母「話すものか、ゲヒっ」パンッ

安心院「!」

安心院「自爆しやがったか」

安心院「なかなか楽しませてくれるねー」ニヤ

ガサッ

安心院「ん?」

???「しまった!見つかる!」


52: 2013/02/25(月) 07:21:01.39 ID:nAi/eYV+0
しんのすけ「お!!風間君!」

とおる「え?し、しんのすけ?!」

まさお「あ!ネネちゃんも」

ネネ「ま、まさお君!しんちゃんも?」

しんのすけ「お二人さんこんな草村でかくれんぼ?」

とおる「違うよ!僕のママの様子がおかしいから逃げてきたんだ」

とおる「そしたらネネちゃんと会って」

とおる「ネネちゃんも同じ理由で逃げてたみたいで、そしてここで二人で隠れてたのさ」

しんのすけ「こんなところで二人きりなんて、とおるちゃん、オラというものがありながら」ウルン

とおる「気持ち悪いこと言うな!お前人の話きいてたのかよ!」

ネネ「そうよ!ホントに怖かったんだから!」

まさお「でも二人が無事で良かった」

とおる「一体何が起こってるんだ?なんだか街の大人達みんなおかしい気がして…」

安心院「それは僕が説明してあげるよ」

とおる「お、お姉さん誰ですか?」

安心院「ま、話は後だ。とりあえずゆっくり話せる場所へ移ろう」

ネネ「それなら幼稚園がいいんじゃないかしら?」

ネネ「私が逃げ出して幼稚園通ったとき、誰もいなかったわ」

とおる「よし、そうしよう!」


53: 2013/02/25(月) 07:25:06.80 ID:vwV+o4Sm0
ふたば幼稚園


安心院「と、ここが君達の幼稚園か」

安心院「本当に誰もいないか確認してくるから君達はここで待ってな」

しんのすけ「ほい!」

まさお「ねえしんちゃん、あの人しんちゃんの知り合い?」

しんのすけ「今日初めて会ったぞ」

まさお「あのひともコンニャクローンじゃないの?」ガクブル

とおる「まさか、だってしんのすけやまさお君を助けてくれたんだろ?」

ネネ「そうよ。まったくまさお君はビビりなんだから!」

まさお「そ、そんなこと言われたって」

ガサガサ!

一同「ヒイィイイ!!!」

ボー「ボー」タラーン


54: 2013/02/25(月) 07:26:36.95 ID:vwV+o4Sm0
ふたば幼稚園 ひまわり組

安心院「このパーティーも大分人数が増えたね」

しんのすけ「これで春日部防衛隊全員集合だぞ!」

ボー「ボー!」

とおる「それじゃあ、一旦状況を整理しよう」

とおる「お姉さん、お願いできますか?」

安心院「任せな。しかしその前に僕のことは親しみを込めて」

安心院「安心院さんと呼びなさい」

58: 2013/02/25(月) 16:51:30.65 ID:qm8C8g/Y0
状況説明中

とおる「なるほど…」

とおる「またあのコンニャクローンにママが…」

ボー「一体誰が、何の目的でこんなこと」タラーン

安心院「誰かはわからないが、目的の一部はわかったぜ」

安心院「さっきのコンニャクローンが言ってただろ?」

安心院「コンニャクローン達の狙いはしんちゃん、君だぜ」

しんのすけ「オラ?!いやー照れますなー」エヘラ

安心院「ほめてねーよ。しんちゃん、キミ命を狙われてるんだぜ?」

しんのすけ「ほうほう」

とおる「なんでしんのすけが?」

安心院「それはまだわからないが、しんちゃんを頃すことで何かを成そうとしているのは間違いない」

安心院「そのために街中巻き込むなんて、とんだいかれた野郎だぜ」

59: 2013/02/25(月) 17:01:51.52 ID:8vidg5a60

某所

???「ヒックショォン!!」ズビ…

???「誰か私の噂をしているな」

???「しかしコンニャクローン達を歯牙にもかけないとは…あの女…許せん!!」ゴゴゴ

???「ふっこうなったら…」ニヤ


ふたば幼稚園 ひまわり組

とおる「でもこれからどうしよう…」

とおる「しんのすけをどこか安全な場所へ連れて行かないと」

しんのすけ「なんで?」

とおる「さっきの話聴いてなかったのか?!お前命を狙われてるんだよ!殺されるかもしれないんたぞ?!」

しんのすけ「風間君、オラのこと心配してくれてるのかー」

しんのすけ「とおるちゃん」ウフン

とおる「やめろ!気持ち悪いことするなー!!」ギャアァ

ボー「しんちゃんは、僕が、守る」

ネネ「ネネも!」

まさお「ぼ、僕だって!」

しんのすけ「まさお君は頼りないぞ」

まさお「そ、そんなあ」

しんのすけ「でもオラ嬉しいぞ!」

安心院「わっはっは。しんちゃん、いい友達をもったもんだね」

しんのすけ「よーし!オラは氏なないし、かあちゃんととおちゃんをお助けしにいくぞー!春日部防衛!」

一同「ファイヤー!!」


仲間、集結!
第二章 完

60: 2013/02/25(月) 17:23:33.38 ID:AIn+JA0u0
安心院「……」

とおる「あの、どうかしたんですか?」

安心院「ん?いや、なんでもないぜ」

安心院(おかしい、さっきから妙に静かだ)

安心院(ここが一番の隠れ場所なんて思ってなかったが、しかし…)

しんのすけ「ねえねえあんちゃん」

安心院「なんだい?」

しんのすけ「あんちゃんの目的ってなんなの?さっき言ってたよね?」

安心院「いやいや、言ったろ?しんちゃんは気にしなくていいんだぜ」

しんのすけ「えー気になるぞっ」

安心院「だーめ、教えてやんねーよ」

しんのすけ「おけちー!」ブー

安心院「わっはっは。拗ねても駄目なものは駄目」

しんのすけ「あんちゃんなんてもー知らないぞっ」プンプン

とおる「おいしんのすけ!どこ行くんだよ」

しんのすけ「おトイレ!」ガラッ

とおる「おい!ひとりになるなよ!」

まさお「ぼ、僕が一緒に行くよー」

とおる「すぐ戻ってくるんだぞ!」

しんのすけ「わかってるぞ!」ピシャッ

ネネ「子供ねー女に秘密はつきものなのに」ドヤァ

とおる「ネネちゃん…」アセ

62: 2013/02/25(月) 17:34:58.69 ID:8FiADxWS0
シロ「クゥン?」ピク

安心院「ちっ」

とおる「どうしたんですか?!」

安心院「お客さんが来たぜ」

一同「……!」

ボー「しんちゃん、危ない」


65: 2013/02/25(月) 17:49:08.43 ID:9cKgurZU0
ふたば幼稚園 トイレ内

しんのすけ「もーあんちゃんはおけちだぞ、まったく」チョロチョロ

まさお「まあまあ、きっと何か訳があるんだよ」チョロチョロ

しんのすけ「そんなの知らないぞ」チョロチョロ

ガタン

まさお「ヒィィ!」チョロバチャッ

しんのすけ「まさお君、どうしたんだぞ?おしっこ顔にかけて」ヤレヤレ

まさお「何か聞こえなかった?!」チョロチョロ

しんのすけ「何も聞こえないぞ」

しんのすけ「それよりズボン、ダイジョブなの?」アセ

まさお「え?」ビッショリ

まさお「ウワァアア!!」アタフタ

67: 2013/02/25(月) 18:19:12.59 ID:2Y38p4Fe0
しんのすけ「まったくまさお君はおどじだなー」

まさお「で、でも確かに…」

ガタン!

まさお「ほらああ!!!」ダキ

しんのすけ「うわあ!まさお君!おしっこの付いた体で抱きつくなだゾ!!」

バコーン!

二人「ヒィィ!!!」ガクブル

よしなが先生?「しんちゃん…ここにいたのね?」ギィ

しんのすけ「よ、よしなが先生?」

まさお「ち、違うよ!きっとコンニャクローンだ!」

よしなが先生?「さあ、しんちゃん…こっちへ来なさい」ペタッペタッ

しんのすけ「うわあ!来るなー!」ダッ

まさお「しんちゃん!こっちのドアから出よう!」ダッ

バタン!

しんのすけ「っ?!」ピタッ

まつざか先生?「しんちゃん…逃げちゃ駄目よ?」

あげお先生?「そーですよー…」

まさお「こ、こっちも駄目だ」ウワァアアン

しんのすけ「こーなったら!」バシャッ!

68: 2013/02/25(月) 18:21:16.13 ID:2Y38p4Fe0

まつざか、あげお「うっ!冷たい!」

しんのすけ「まさお君も水道の水で攻撃するんだゾ!!」

まさお「う、うん!」バシャッバシャッ

よしなが先生?「や、やめろ!」ツルッ

ドテーン!

しんのすけ「今だゾ!」ダダッ

しんのすけ「ヒィィ!!!」

まさお「しんちゃんどうし…い?!」

69: 2013/02/25(月) 18:27:06.27 ID:2Y38p4Fe0
コンニャクローン群「しんのすけだ!殺せ!」

しんのすけ「うわあ!100人はいるゾ!?」

まさお「もうダメだー!!!ママー!!」ビエェン!

コンニャクローン群「氏ねぇえ!」グワッ

しんのすけ「うぅ!」ギュッ

70: 2013/02/25(月) 18:39:02.24 ID:gDnGCKlk0
「『刀剣系スキル×100』、『格闘系スキル×100』!!!」

ドォオオン!!!

コンニャクローン群「ぐわぁ!?」ザァ…

しんのすけ「…お?」

安心院「まったく、今晩はコンニャク料理のオンパレードだなこりゃ」パンパン

しんのすけ「あ、あんちゃん!!」ダキ

安心院「おやおや?さっきまで拗ねて膨れっ面だったのはどこのどいつだったかな?」

しんのすけ「怖かったゾ…」

安心院「わっはっは、悪かったね、後は僕にまかせな」ナデナデ

しんのすけ「///」シュポー

コンニャクローン群「いたぞ!しんのすけだ!」グワッ

安心院「あいつら、なりふり構ってられない感じだな」

安心院「とにかく一度部屋に戻るぜ!」

安心院「僕の一京分の一のスキル、『防衛爪』ディフェンスレイヤーで結界を張っている」

安心院「あそこならしばらくは安全だ」

しんのすけ「さすがあんちゃんだゾ」

安心院「僕が部屋までの道を開けてやるから走れ!」

しんのすけ「ほい!」

まさお「はい!」

安心院「よろしい。じゃ行くぜ?」

71: 2013/02/25(月) 18:50:38.21 ID:bGJUfHLC0
安心院「『越えてはならない熱線』ホットラインオーバー!!!」ゴウッ

コンニャクローン群「どうわああーー!!」ジュワ

まさお「れ、レーザー砲?!」アセ

しんのすけ「まさお君行くゾ!」

まさお「ま、待ってよ!」ダダッ

安心院「さてと…」

コンニャクローン群「グウゥ!」ザワザワ

安心院「数だけは一丁前だな」

安心院「ざっと2000ってところかな?」

安心院「だがしかし、僕の前ではこんなのは数じゃねーな」

安心院「さあ、モブキャラになりたい奴からかかってきな」

コンニャクローン群「ォォオオオ!!!」グワッ

72: 2013/02/25(月) 18:59:56.41 ID:8FiADxWS0
ふたば幼稚園 ひまわり組

しんのすけ「おお!戻ったゾ!」ダダッ

ひまわり「たぁい!」

シロ「アンアン!」パタパタ

ネネ「二人とも無事だったのね!」

ボー「良かった」

とおる「ん?まさお君、なんか臭わない…?」

まさお「こ、これはっ」アセアセ

しんのすけ「まさお君ったらおしっこ漏らしちゃったんだゾ」

ネネ「ぇえ!やだぁ!」

まさお「ち、違うよ!漏らしてない!」

ネネ「ちょっと!近寄らないでよ!」

まさお「ま、待ってよー!」

ボー「安心院さん、大丈夫、かな?」

とおる「僕たちをこの結界で守ってくれてるけど、この数は……」

しんのすけ「あんちゃんは絶対大丈夫だゾ!とーっても強いんだゾ」

とおる「そおだな、今は信じてここで待とう」

ガタン

とおる「っ?!」バッ

???「やあ、お待たせ」

73: 2013/02/25(月) 19:10:09.75 ID:AmXlA13U0
しんのすけ「なーんだ、あんちゃんか」ホッ

とおる「無事だったんですね!」

安心院「いやはや敵もなかなかしぶとくてね」

安心院「とにかく外の敵は一掃しといてやったから一度外へ出よう」

しんのすけ「ほーい!」

74: 2013/02/25(月) 19:23:36.71 ID:9cKgurZU0
ふたば幼稚園 外

安心院「ったく何体いるんだ?」

安心院「これじゃあ拉致があかないぜ」

安心院「あいつらも気になるし、一旦部屋に戻るか」

???「その必要はないんだぜ?」

安心院「?!」バッ

安心院?「わっはっは。丁度連れてきてやったからさ」ゾンッ

とおる「ぐっ」

ネネ「ぅ…」

まさお「うわあん」

ボー「ボー…」

シロ「クゥ~ン…」

ひまわり「ビエェン!」

しんのすけ「あんちゃん…捕まっちゃったゾ…」

75: 2013/02/25(月) 19:33:47.03 ID:NUvcfGO00
安心院「まさか僕のクローンまで…」

安心院「捨てキャラになりたくなかったらその子達を放しな」ギロ

偽安心院「わっはっは!まだ解かってないようだね?悪平等(ぼく)?」

安心院「……?……っ?!」

偽安心院「やっと気付いたかな?」

偽安心院「コンニャクローンはオリジナルの体格、性格、記憶、そして能力まで全て完璧にトレースする」

偽安心院「そう、悪平等(ぼく)の能力(スキル)全て、そのまま、ね?」

安心院「ぐっ…」ジリ

偽安心院「だからもちろんスキルを無効化するスキル、『無効脛』ライフゼロなんて言うスキルだって使えるんだぜ」

偽安心院「まったく本当に、こいつらを人質に取られただけで随分隙だらけだぜ」

偽安心院「お前は今やただの雑魚以下だ」スッ

安心院「?!ぐぅああ!!
」ズガンッ

76: 2013/02/25(月) 19:43:28.53 ID:/c0xlhzD0
しんのすけ「あんちゃん!!」ジタバタ

偽安心院「やれ」

コンニャクローン群「ひゃっはー」グワッ

ドカッバキッズガッ

安心院「ぐふっ?!っあ!」ゴボッ

ズバッグサッドスッ

安心院「いっ?!きゃあ!!」ブシュゥウ!!

バンッズガンッグシャッ…

安心院「がっ…!」ドチャ…

偽安心院「わっはっは、いいもんだな血まみれの悪平等(ぼく)ってのも」

しんのすけ「やめるんだゾ!あんちゃんをいじめるなー!!」

偽安心院「うるせえ奴だ!誰のせいでこうなってると思ってんだ?」スッ

77: 2013/02/25(月) 19:45:27.86 ID:/c0xlhzD0
安心院「…や、やめろ…!」ググッ…

偽安心院「うん?なんで悪平等(ぼく)がそこまでこいつを守ろうとするんだぜ?」

偽安心院「悪平等(ぼく)はこの世界の生物じゃあないって言うのにさ」

とおる「え?」

ネネ「それってどういう…?」

偽安心院「なんだ言ってなかったのか?」

偽安心院「この悪平等(ノットイコール)、安心院なじみは別の世界から来た人外だぜ」

安心院「……」

しんのすけ「あんちゃん…?」

79: 2013/02/25(月) 20:52:00.70 ID:gDnGCKlk0
偽安心院「お前らこいつに騙されてるんじゃあねーのか?」

偽安心院「別世界からわざわざ何しに来たか教えてやろうか?」

安心院「ぐっ…!」

偽安心院「それは…」

しんのすけ「別にいいゾ!あんちゃんが違う世界から来た人でも!あんちゃんはオラたちをお助けしてくれたゾ!」

しんのすけ「だから今度は!オラがあんちゃんをお助けするゾ!」ガブッ

偽安心院「痛っ!」バッ

安心院「しんちゃん…!」

偽安心院「このガキ…!」ギロ

偽安心院「っ?!」ピタッ

80: 2013/02/25(月) 20:53:21.94 ID:gDnGCKlk0
安心院「まったく本当に、こいつらが解放されたぐらいで随分隙だらけだぜ」

偽安心院「て、てめえっ!」

しんのすけ「あんちゃん、ダイジョブ?!」タタッ

安心院「しんちゃん、助かったぜ」

安心院「皆も無事かな?」

とおる「はい!」

安心院「よろしい。じゃあ今の内に早くここから逃げるんだ」

ボー「安心院さんは?」

安心院「僕はこいつをコテンパンにぶちのめしてから行く」

しんのすけ「あんちゃん…」

81: 2013/02/25(月) 20:55:00.23 ID:gDnGCKlk0
安心院「なあに大丈夫さ。すぐに追いつく」

しんのすけ「嫌だゾ!オラも残る!」

安心院「しんちゃん、行くんだ。僕は必ず追いつく」

安心院「こいつをぶちのめすのはちょっとグロいことになるから年齢規制なんだぜ」ニヤ

しんのすけ「で、でも…」

安心院「僕を誰だと思ってるんだい?皆大好き安心院さんだぜ?」

安心院「だからお願いだ、逃げてくれ」

しんのすけ「……絶対!絶対だゾ!絶対すぐ追いつくんだゾ!」

安心院「あぁ約束だ」ギュッ

しんのすけ「解ったゾ…」

安心院「それでこそ男の子だ」

とおる「よし、しんのすけ行こう!」ダダッ

しんのすけ「……」ダダッ

偽安心院「僕を前にくっちゃべりやがって」

偽安心院「いいのかな?あんな約束なんかして」ニヤ

安心院「わっはっは。僕は生まれてこのかた約束なんか破ったことがない気がするぜ」

偽安心院「そうかい」ググッ

偽安心院「それじゃあ…」

偽安心院「決着といこうか」ゴウッ

安心院「…!?」


ぱぁん…





82: 2013/02/25(月) 20:56:36.98 ID:gDnGCKlk0
とおる「ハァ、ハァ」ダダッ

ネネ「ねーどうするの?」ダダッ

ネネ「一体、どこにネネのママ達は捕まってるのかしら…」

まさお「僕、もう走れないよー」

ボー「もう誰も、追って来てない」

とおる「少し、休もう…」

83: 2013/02/25(月) 20:57:37.80 ID:gDnGCKlk0
とある公園 遊具内

とおる「ここなら夜の寒さもしのげるし、しばらくは大丈夫だろう…」

まさお「安心院さん、大丈夫かな?」グスッ

ネネ「男が何泣いてるのよ!」ベチッ

まさお「あ痛っ」

しんのすけ「あんちゃんは大丈夫だぞ!すぐ追いつくって約束したんだぞ!」

とおる「あぁすぐ追いつくさ…」

とおる「とにかく、安心院さんが追いつくまで僕たちだけでなんとかしないと」

ボー「春日部防衛隊」スッ

とおる「ボーちゃん…!」スッ

ネネ「」スッ

まさお「」スッ

ひまわり「たいっ」スッ

シロ「アンッ」スッ

しんのすけ「」スッ

一同「春日部防衛隊!ファイヤー!!!」



そして夜は更け

翌朝




84: 2013/02/25(月) 20:59:53.73 ID:gDnGCKlk0

チュン チュン

とおる「ぅん…」

とおる「いつの間にか寝ちゃってたのか…」

とおる「っ!」

とおる「しんのすけは?!」バッ

しんのすけ「」Zzz…

とおる「ふぅ」

とおる「皆もちゃんといるな」ホッ

とおる「でも、安心院さんは……」

ザワザワ

とおる「っ?!」ジッ

とおる「もしかして、安心院さん?」

ザワザワッ

とおる「違うっ…!」

とおる「皆、起きろ!」ユサユサ

とおる「しんのすけ!!起きろ!」


85: 2013/02/25(月) 21:02:08.48 ID:gDnGCKlk0
しんのすけ「んー、かあちゃんあと30分だけ…」

とおる「何寝ぼけてんだ!早く起きろ!」

しんのすけ「風間君?夢で逢えるなんて嬉しいゾ…」ムチュー

とおる「やめろ!はやく逃げるぞ!」

ボー「囲まれてる」ゾクッ

とおる「そんな…!」

まさお「せっかくここまで逃げてきたのに」グスッ

ネネ「泣くな!男ならなんとかしろ!」

シロ「ヴゥー!」ビリビリ

ボー「来るっ!」

まさお「うわ?ん!」

ギィィイイイ!!!

一同「?!」

86: 2013/02/25(月) 21:03:22.81 ID:gDnGCKlk0
とおる「な、なんだ?」

ボー「車…!」

ネネ「誰が乗ってるの?」

ガチャ

あい「皆様お待たせしましたわ!はやくお乗りになって!!」

まさお「あ、あいちゃん!!!」デレデレ

とおる「あいちゃん!無事だったんだね?!」

ネネ「ちっ」イラッ

ボー「ボー!!」

とおる「でもなんでここが?」

あい「しん様のピンチですもの!どこへだって駆けつけますわ!」

とおる「まぁ当のしんのすけはまだ寝ぼけてるけどね」アセ

しんのすけ「とおるちゃ?ん」ムチュー

あい「まあなんてこと!さあお早く!」

バタン

あい「黒磯!急いでここから離れますわよ!」ビシッ

黒磯「はい!あいお嬢様!」ブゥーン

87: 2013/02/25(月) 21:05:19.64 ID:gDnGCKlk0
とおる「あいちゃん、どこへ向かうんだい?」

あい「直に解りますわ」

ボー「……あいちゃん、なんか変」

とおる「まさかっ…」グラ

とおる「あ…れ?」バタン

一同「」

あい「まあまあ皆様、お休みになられましたわ…うふっ」ギィ

黒磯「はい、あいお嬢様…グヘっ」ギィ


ブロロロロロ…


絶対、絶命!
第三章 完

92: 2013/02/26(火) 21:07:14.08 ID:Nui8WloK0
偽あい「野原しんのすけを連れて来ましたわ」

???「そうか、ご苦労。下がってよい」

偽あい「………はい、ボス」シュッ

???「ついにこの時が…!」

???「ふふふ……ふふふ!!」

???「ぶうわっはっはっぶひぁっごほっ!!ごほっ!!うぇ?!」ゼーゼー

???「危ない、気管に唾が詰まって窒息氏するところだ……」

しんのすけ「ん……」ボー

しんのすけ「あれ……?」

しんのすけ「オラ、どうしたんだゾ…?」

しんのすけ「ここは、どこ……?」

???「お目覚めかな?」

???「野原しんのすけ……!」

しんのすけ「だ、誰だゾ?」アセ

93: 2013/02/26(火) 21:08:20.92 ID:Nui8WloK0
???「私か?」

???「ふふふ!!ぶうわっはっはっぶひぁっごほっ!!ごほっ!!ぐあー!!!」ゼーゼー

???「…………」

???「おほんっ!しっかり穴と言う穴をかっぽじってよく聞くがいい」

???「私は宇宙一の天才科学者であり、宇宙一イケメン、そして宇宙一強い!」

???「救いのヒーロー!ぶりb「あーぶりぶりざえもん!おひさー」

ぶりぶりざえもん「台詞を遮るんじゃない!」

ぶりぶりざえもん「まあいい」

ぶりぶりざえもん「ようやく逢えたなしんのすけ」

しんのすけ「えー?オラに逢いたかったの?もてる男は照れますなー」エヘラ

ぶりぶりざえもん「照れてんじゃねーよ」グワッ

ぶりぶりざえもん「コンニャクローンを利用し、貴様をついにここまで追い込んだ」

ぶりぶりざえもん「あとはこの手で貴様を頃すのみだ」

94: 2013/02/26(火) 21:09:30.08 ID:Nui8WloK0
しんのすけ「ぶりぶりざえもんが偽物を作ってたんだゾ?!」

ぶりぶりざえもん「そうだ私は天s「なんでそんなことしたんだぞ?!」

ぶりぶりざえもん「だから台詞を遮るn「かあちゃんやとうちゃん達はどこだぞ?!」

ぶりぶりざえもん「」イラッ

ドカッバキッ

しんのすけ「ヴグッ」グタァ…

ぶりぶりざえもん「フー!フー!…あいつらもお前を頃したら順番に頃してやる」

しんのすけ「うぅ…なんでこんなこと」

しんのすけ「何が目的なんだゾ……?」

95: 2013/02/26(火) 21:10:24.99 ID:Nui8WloK0
ぶりぶりざえもん「目的…それは、貴様と言う主人公を抹頃し、私がこの世界の真の主人公になることだ!」

しんのすけ「主、人公…?」

ぶりぶりざえもん「そう…私は貴様が考えた絵本の主人公」

ぶりぶりざえもん「しかし主人公なぞ名ばかり!」

ぶりぶりざえもん「私はいつもやられ役、ネタキャラ、まさにカス!!」

ぶりぶりざえもん「そんなの嫌なのだ!私も若いお姉ちゃんやアイドルに柔らかいおっOいをすり付けられながら可愛いと言ってほしい!!」グワッ

ぶりぶりざえもん「工口工口ラッキーパンチのハーレム主人公になりたい!!」

ぶりぶりざえもん「可愛いキャラクターグッズをいっぱい作って欲しい!!」

ぶりぶりざえもん「私の、私のこの気持ちが解るか?!」グワッ

しんのすけ「……;」

96: 2013/02/26(火) 21:11:11.46 ID:Nui8WloK0
ぶりぶりざえもん「だから私はこの天才的頭脳でコンニャクローンを再利用し、貴様の周辺の連中から徐々に侵略し、主人公である貴様を頃す計画を思い付いたのだ」

ぶりぶりざえもん「どうだ!天才的過ぎで言葉も出まい」ゲラゲラ

ぶりぶりざえもん「しかし、あの安心院とか言う女のことは予想外だったが……」

しんのすけ「そうだ!」

しんのすけ「あんちゃんは、あんちゃんはどうなったんだゾ?!」

ぶりぶりざえもん「ふっ」

ぶりぶりざえもん「こいつのことか?」パチンッ

97: 2013/02/26(火) 21:12:18.53 ID:Nui8WloK0
偽安心院「わっはっは」ゾン!

安心院「」ボロボロ……

偽安心院「口ほどにもなかったぜ」ポイッ

ドチャ……

しんのすけ「あ、あんちゃん!!!」

安心院「」

しんのすけ「あんちゃん!目を開けるんだゾ!」

しんのすけ「もう朝ですよー!!」

安心院「」

しんのすけ「そ、そんな……」

しんのすけ「約束したのに……すぐ追いつくって……」

しんのすけ「あんちゃんの……あんちゃんの嘘つきぃい!!!」ポロポロ…

98: 2013/02/26(火) 21:13:03.30 ID:Nui8WloK0
ぶりぶりざえもん「ん?この女……まだ少し息があるようだ」

ぶりぶりざえもん「とどめを刺せ」

偽安心院「解ったぜ」ギィ

しんのすけ「や、やめるんだゾ!」

ぶりぶりざえもん「絶望しろ」ニヤァ

偽安心院「」スッ

しんのすけ「やめろーーー!!!!」

グサグサグサグサグサグサッ!!

ベチャベチャベチャッ……

偽安心院「はーい、人外剣山の出来上がり☆」ゾンッ

しんのすけ「っ!!!」ヘナ

ぶりぶりざえもん「ぶははっ!」

ぶりぶりざえもん「これで邪魔者はいない」

しんのすけ「……」

ぶりぶりざえもん「遂に、ハーレム主人公がこの手になるのか」

ぶりぶりざえもん「さあ、氏んでもらおうか」ニヤ

???「待て!」ダッ


99: 2013/02/26(火) 21:14:46.89 ID:Nui8WloK0
とおる「しんのすけに指一本触れさせないぞ!」バッ

ネネ「そうよそうよ!」

ボー「ボー!!」

ひまんり「たいたーい!」

シロ「グルゥウウ!」

まさお「」ガクブル

ぶりぶりざえもん「貴様たち、なぜここに?!」

ボー「爆乳アイドル、生写真!」バラバラッ

ぶりぶりざえもん「ば、爆乳…?アイドル?生写真?!」ピクッ

ぶりぶりざえもん「欲しいー!!」シュバシュバッ

とおる「今のうちだ!しんのすけを連れて逃げよう!」

一同「おー!」ダダッ

とおる「ほら、はやく行くぞ!しっかり歩けよ!」ガシッ

しんのすけ「」ズルズル

100: 2013/02/26(火) 21:15:34.96 ID:Nui8WloK0
ぶりぶりざえもん「爆乳!爆乳!爆…乳…?ん?なんだこれは?!」マッシロ

ぶりぶりざえもん「ただの紙切れ?」ブルブル

ぶりぶりざえもん「おんどれクソガキ共!!!謀りよったな!!」ビリビリッ

ぶりぶりざえもん「許せん許せん許せーん!」

ぶりぶりざえもん「この手でぶっころしてやる!」ダダッ

偽あい「お待ちなさい!」バッ

偽黒磯「」バッ

ぶりぶりざえもん「な、なんだ貴様ら!?コンニャクローンの分際でどういうつもりなのだ?」

偽あい「わかりませんわ」ググッ

偽あい「しかし、この人間の記憶が……あの方たちを追わせるわけにはいかないと……!体が勝手に…!」

ぶりぶりざえもん「ふむ、最初期のコンニャクローンはただの操り人形だったが、私が天才過ぎるゆえ、改良に改良を重ね記憶や感情まで完璧にコピーできるようになったからな」

ぶりぶりざえもん「しかし、それは失敗だったようだ」バキュンバキュンッ

偽あい「」グチャッ

偽黒磯「」グチャッ

ぶりぶりざえもん「天才というのも罪なものだ」フゥ

105: 2013/02/27(水) 21:55:32.20 ID:MkaiyWg+0
とおる「ハァ…ハァ…偽物とは言え、またあいちゃん達に助けられちゃったね」ダダッ

まさお「あのあいちゃん達大丈夫かな?」シュン

ネネ「あれはコンニャクローンでしょ?!心配なんかしてんじゃないわよ!!」イライラ

まさお「いつものネネちゃんじゃない!」ヒィイ

とおる「それにしても、迷路みたいだなここ」ハァハァ

ボー「走っても、走っても、廊下」ダダッ

とおる「ここのどこかにママ達が捕まってるはずなのに…!」

ヴゥー!ヴゥー!

とおる「なんだこの音?!」

106: 2013/02/27(水) 21:57:09.21 ID:MkaiyWg+0
ぶりぶりざえもん『全コンニャクローン隊に告ぐ』

ぶりぶりざえもん『この研究所にガキ六人と犬一匹が侵入した』

ぶりぶりざえもん『直ちに見つけ次第、そいつらをとっつかまえろ!!』

ぶりぶりざえもん『とくにじゃがいも頭の奴は丁重に扱えよ!ふはっ!ぶひ!ぶわっはっはぶえ!?げほ?!がほっ?!』ブツ

シィーン…

とおる「くそ!これじゃ袋の中のネズミだ!」

ネネ「どうするの?!」

とおる「どうするったって…」

ボー「あそこ!」

とおる「排気口か!」

とおる「よし、僕らなら入れそうだ!」

まさお「早く入ろうぅ!」ワナワナ

ネネ「どきなさい!ここはレディファーストでしょ?!」ゲシッ

まさお「ヒィイ!!」

とおる「と、とにかく早く!」

とおる「しんのすけ!いつまでそうやってんだ?!」

とおる「早くしろ!」ズルズル

しんのすけ「」ズルズル…

107: 2013/02/27(水) 21:58:19.80 ID:MkaiyWg+0

ギュウギュウ!

まさお「く、苦し…」

とおる「まさお君、我慢しろ…僕だって…」

ボー「静かに」

コンニャクローン隊「どこだ?!」ザワザワ

コンニャクローン隊「そう遠くへは行っていないはずだ!」

コンニャクローン隊「しらみ潰しに探せ!」

ザザザッ

とおる「行ったみたいだな」

ネネ「でもあんなにいるなんて…」ユサユサ

まさお「」ムズムズ

ネネ「一体いつまでこうしてればいいの?」ユサユサ

まさお「」ムズムズ

まさお「ネネちゃん…!」ググッ

ネネ「何よ?ま、まさかまさお君、私と密着してるからって変なこと考えてんじゃないでしょうね?!穢らわしい!!」

まさお「ち、違うよお!ネ、ネネちゃんの髪が僕の鼻に…」ムズムズ!

とおる「だ、駄目だまさお君!我慢しろ!!」

まさお「も、もうダメ…」

まさお「ハッ…ハァ!」

とおる「やめろ!」

まさお「フアッッグジューーーンンンンっ!!!!」ズビー

コンニャクローン隊「こっちから何か聞こえたぞ!」ガヤガヤ

とおる「終わった…」

コンニャクローン隊「こっちだっ!!」ガヤガヤ

コンニャクローン隊「げっへっへっ」ニヤァ

バンッ

コンニャクローン隊「子ネズミちゃん達、みーつけたっ☆」

春日部防衛隊「ヒィイ!!」


108: 2013/02/27(水) 21:59:57.12 ID:MkaiyWg+0
コンニャクローン隊「ほらっ!おとなしくしろ!」ゲシッ

まさお「あぅっ」ドテッ

とおる「くそぉ、離せ!」ジタバタ

コンニャクローン隊「うるせぇ!」バシッ

まさお「皆、ごめん…」ウルウル

ボー「気にしない、今は、どう逃げ出すか…!」

コンニャクローン隊「で、どいつがボスが頃したがってたガキだ?」

コンニャクローン隊「たしか、じゃがいも頭とか言ってたよな?」

コンニャクローン隊「こいつだ!間違いねえ!」

しんのすけ「」

とおる「やめろー!しんのすけに近づくな!!」バタバタ

109: 2013/02/27(水) 22:00:45.46 ID:MkaiyWg+0

コンニャクローン隊「うるせぇ!」ボカッ

とおる「ぐぅ…!」

とおる「しんのすけ…!」

シロ「ギャンッ!!」ガブッ

コンニャクローン隊「ぐわ痛ッデェエ!!」ブンブン

コンニャクローン隊「このくそ犬!!放しやがれ!!」ガスッ

シロ「グゥウウ」ガブ

コンニャクローン隊「この!しつこいぞ!!」ドガバギッ

ドスッ

シロ「キュゥゥン…」バタ

ボー「シロ!」


110: 2013/02/27(水) 22:01:46.85 ID:MkaiyWg+0
コンニャクローン隊「たく、手間取らせやがって!」

コンニャクローン隊「さてと、ヒャハハ!こいつ、すでに戦意喪失って感じだぜ?」

コンニャクローン隊「早速ボスにお届けしよう!」

しんのすけ「」

コンニャクローン隊「ほーら、もうすぐあの世に連れてってやるよ」ジワリジワリ

111: 2013/02/27(水) 22:03:15.00 ID:MkaiyWg+0
とおる「くっ!しんのすけえ!!しっかりしろ!!」

とおる「何のためにここまで頑張ってきたと思ってるんだ?!」

とおる「パパやママ達をお助けするんじゃなかったのか?!」

コンニャクローン隊「うるせぇガキだ!」グワッ

ボー「邪魔させない!ボーッ!」ガシッ

コンニャクローン隊「な、なんだこいつ?!」

ネネ「おらおらおらあ!」ウサギブンブン!

まさお「う、うわぁああん!!」ガシッ

ひまんり「きぃいい!」ミダレヒッカキ!

コンニャクローン隊「痛でー!なんだこいつら?!」

とおる「皆、ありがとう!」

112: 2013/02/27(水) 22:03:56.45 ID:MkaiyWg+0
とおる「しんのすけ!まだわからないのか?!お前の為に皆戦ってるんだ!」

とおる「安心院さんだって命を投げ出してまで僕達を助けてくれたんだぞ?!」

とおる「お前がこんなとこで諦めたら、それこそ安心院さんを見頃しにすることになるんだ!それでもいいのか?!」

しんのすけ「」ピクッ

しんのすけ「あん…ちゃん?」


しんちゃん


しんのすけ「オラ…そんなの……嫌だ……」

しんのすけ「あんちゃんのこと、お見捨てなんてできないゾ……」ググッ

とおる「立て!!しんのすけ!!」

ネネ「しんちゃん!!」

まさお「しんちゃん!!」

ボー「しん、ちゃん!!」

ひまんり「たいたいたーい!!」

シロ「クゥーン」

しんのすけ「オラは…誰かをお助けできるような主人公なんかじゃ…ない…」

しんのすけ「でも、それでも……オラは……!かあちゃんやとうちゃんをお助けするゾー!!」グワッ

とおる「しんのすけ……!」ウル


113: 2013/02/27(水) 22:06:47.75 ID:u0pz+cf10
しんのすけ「ウオォォオオオ!」ダダッ

コンニャクローン隊「つ、捕まえろ!!」シュバッ

しんのすけ「ふん!はっ!ほい!」シュッサッヒョイッ

コンニャクローン隊「こいつ!ちょこまかと!」

しんのすけ「とぅっ!」シュタッ

コンニャクローン隊「と、跳んだ?!」

しんのすけ「ハァァアア…!」ヌギッ

しんのすけ「ケツだけ!アタァアアック!!」バスン

コンニャクローン隊「ふげっ?!」

コンニャクローン隊「か、顔に、ケツ…押し付けるな……!」ムニュ

しんのすけ「んーーーっ…!」ググッ







プゥゥウー

114: 2013/02/27(水) 22:08:10.00 ID:u0pz+cf10
コンニャクローン隊「」

とおる「」

ネネ「」

まさお「」

ボー「」

ひまわり「」

シロ「」



「「「「「「クッッセェェエエエ!!!!」」」」」」

しんのすけ「ふん!」シュタッ

しんのすけ「決まったゾ」キリッ

「「「「「「決まってねぇよ!!」」」」」」

ボー「今が、逃げるチャンス!」ダダッ

しんのすけ「ほっほほーい!」ダダッ

とおる「まったく、熱くなっちゃって損したよ!」ダダッ

しんのすけ「いやーそれほどでもー」エヘラ

とおる「褒めてなーい!!」グワッ

とおる「とにかく、また捕まらない内に捕まった人達を見つけ出さないと…!」

115: 2013/02/27(水) 22:09:43.62 ID:u0pz+cf10
ボー「ボー!!」ピタッ

とおる「ボーちゃんどうしたの?!」

ボー「あれ」

〈入質のお部家〉

一同(えぇええ…?)

とおる(人質の人も部屋の屋も間違ってるし…)

ボー「怪しい……」

しんのすけ「とうちゃんとかあちゃんいるー?」ウィーン

とおる「おい!馬鹿!!勝手にはいるな!」ダダッ

しんのすけ「おっ?真っ暗だゾ?」

とおる「罠だったらどうするんだ?!」

116: 2013/02/27(水) 22:10:28.64 ID:u0pz+cf10
ガシャン!

まさお「ひっ?!なんの音?」

まさお「あ、あれ?!ドアが開かない?!」

とおる「やっぱりか…!」

パッ

とおる「うっ眩しい…」

ぶりぶりざえもん「ぶわーかめ!!所詮子供の浅知恵だな」

とおる「ぐっ待ち伏せされてたかっ…!」

ぶりぶりざえもん「しんのすけ以外は牢屋にぶち込んでおけ」

コンニャクローン隊「あいあいさー」ワラワラ

117: 2013/02/27(水) 22:15:21.62 ID:07WwRcm40
ネネ「きゃっ、いや!どこ触ってんのよ変態!」

ボー「ボ、ボー?!」

まさお「ヒィイ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

シロ「アン!アン!」

ひまんり「ィヤーーッ」

とおる「放せ!この!」ジタバタ

しんのすけ「お?!皆?!」

しんのすけ「皆を放すんだゾ!!」

ぶりぶりざえもん「ふん」

ぶりぶりざえもん「やなこった!」アッカンベー

しんのすけ「もー怒ったゾ!」

しんのすけ「ウオォォオオオ!」ダダッ

ぶりぶりざえもん「私に適うものか」ブン!

ゴスゥッ

121: 2013/02/27(水) 22:28:54.61 ID:MkaiyWg+0
しんのすけ「ぶっ…!」メキメキ…

ズガァアン!!

ぶりぶりざえもん「どうだ?今のは効いただろ?」ニヤァ

しんのすけ「う…ぐぅ…」ポタ…ポタ…

ぶりぶりざえもん「さあ、主人公の座を明け渡せ」

ぶりぶりざえもん「私が、真の主人公だ…!」

しんのすけ「オ、オラは……」

ぶりぶりざえもん「氏 ね」チャキ

しんのすけ「オラは…氏なない…ゾ…」

ぶりぶりざえもん「しぬんだよ!この私が!今!貴様を!ころすのだーー!!」グワッ

しんのすけ「オラは……皆を……お助け……」フラフラ

ぶりぶりざえもん「そんな無様な主人公、どこにいると言うのだ!」

ぶりぶりざえもん「そんなやつが!誰を助けられるって言うのだ?!」

ぶりぶりざえもん「やはり、美しい私こそ主人公に相応しいのだ…!」

ぶりぶりざえもん「さらば主人公。ウェルカム!主人公!!」ジャキン!!

しんのすけ「うぅ…!」ギュッ

ぶりぶりざえもん「あの世で私のグッズ、買ってね☆」


バァン!!!

126: 2013/02/28(木) 17:50:57.51 ID:p5jnU3bo0
……………

しんのすけ「ここは……」

しんのすけ「幼稚園…?」

しんのすけ「ひまわり組のお部屋?」キョロキョロ

しんのすけ「なんでこんな所にいるんだゾ……?ぶりぶりざえもんは?!」

しんのすけ「誰もいないの?!」

しんのすけ「風間君?」

しんのすけ「まさお君!ネネちゃん!ボーちゃん?!」

しんのすけ「シロ!ひまわり!」

しんのすけ「父ちゃん…!母ちゃん……」

しんのすけ「さみしいゾ……」

しんのすけ「オラ……どうなっちゃったんだゾ……?」

しんのすけ「もしかして……氏んじゃったの…?」

127: 2013/02/28(木) 17:51:56.00 ID:p5jnU3bo0







いや、君はまだ氏んではいないよ










128: 2013/02/28(木) 17:53:02.38 ID:p5jnU3bo0
しんのすけ「!」

しんのすけ「誰…?」




遅くなってごめんね


「…しんちゃん」




しんのすけ「この声は……!」


しんのすけ「あんちゃん?!」バッ

129: 2013/02/28(木) 17:56:10.24 ID:p5jnU3bo0

安心院「」フワッ

しんのすけ「あんちゃん!!!」ダキ

安心院「ここまで、よく頑張ったね」

しんのすけ「」グスッ

安心院「泣くんじゃあない。さぁ、長かったクエストもそろそろ終盤だ」

安心院「ラスボスを倒してお宝をかっさらいに行こうぜ?」

しんのすけ「」ゴシゴシ

しんのすけ「ほいっ!!」

安心院「良い返事だ。さすが男の子、さすが主人公だぜ」

安心院「なあに、君なら大丈夫さ。あいつに勝てるよ」




だって僕が見込んだ主人公なんだからね









130: 2013/02/28(木) 18:00:23.92 ID:NFvoAfx20
ぶりぶりざえもん「ぐっ……体が、動かん?!」ググッ

偽安心院?「わっはっは、悪いが君はこのまま大人しくしていなさい」ガシ

ぶりぶりざえもん「き、貴様?!何故だ?!」

ぶりぶりざえもん「コンニャクローンではない、だと?!は、謀ったな?!」

安心院「やだなー謀ったもなにも始めからあんなコンニャクごときに僕が負けるわけがないだろう?げらげら」

ぶりぶりざえもん「こ、このおおおお!!」

安心院「しっかし、あのコンニャクローンが持ってた拳銃に書かれていた文字」

安心院「あれがまさか

ぶりぶりざえもん
buriburizaemon
nomeazirubirub
no mea……

だったなんて」

ぶりぶりざえもん「天才的だr「頭おかしいんじゃねーの?」

ぶりぶりざえもん「」シュン…

安心院「さあしんちゃん。とどめは君に任せたぜ」

安心院「さっき君に貸した必殺技のスキル、『灰燼の一撃』キラーアタックで、この豚野郎にかましてやりな」

131: 2013/02/28(木) 18:02:46.09 ID:NFvoAfx20
しんのすけ「ぶりぶりざえもんは間違ってるゾ」

しんのすけ「主人公は、困ってる人をお助けするんだゾ!」

しんのすけ「救いのヒーローぶりぶりざえもんはこんなことしない!」

しんのすけ「これで目を覚ますんだゾ!」

ぶりぶりざえもん「や、やめろしんのすけ…!」

ぶりぶりざえもん「わ、わかった!ダブル主人公にしよう!」

ぶりぶりざえもん「私としんのすけ、二人で主人公だ!」

ぶりぶりざえもん「なっ?!いいだろ?!」

しんのすけ「アクショーン!」バリバリ

ぶりぶりざえもん「やめろ!しんのすけ!!頼む!!」

ぶりぶりざえもん「わかった!!もう主人公は諦める!!」

ぶりぶりざえもん「だから、ヤメロォォオオオオ!!!」

しんのすけ「ビーーーーーームッ!!!」ズギャァアアン!!!

ぶりぶりざえもん「ぐ、う、グギャァアアア!!!!」ズドォオオン!!

ぶりぶりざえもん「は、ハーレ、む…」ガク

しんのすけ「ハァ…ハァ…終わった、ゾ……」クラッ…

安心院「おっと」フワッ

安心院「お疲れ様、しんちゃん」

安心院「ふふっ、可愛い顔して寝やがって…」

安心院「なかなか格好良かったぜ、主人公…」




………

132: 2013/02/28(木) 18:04:35.69 ID:NFvoAfx20
それからしばらくして

安心院「良かったねしんちゃん」

安心院「ママとパパや街の人達は皆元通りだ」

安心院「さて、と」

安心院「僕はそろそろ元の世界に戻るとするか」

しんのすけ「え…?何でだゾ?!」

安心院「わっはっは。そういえばしんちゃんに話してなかったな」

安心院「僕の目的」


133: 2013/02/28(木) 18:05:28.63 ID:NFvoAfx20
安心院「僕はねこの世界の主人公に勝ちに来たんだ」

安心院「つまり君にね、しんちゃん」

しんのすけ「オラに?」

安心院「僕はできないことを探すのが趣味みたいなものでね」

安心院「主人公に勝つことなど到底不可能だと思ってたんだが」

安心院「そうでもなかったみたいでね」

安心院「だから別の世界の主人公ならどうなるか試したかったのさ」

安心院「そしてこの世界で主人公に勝つためには、この世界で起きる事件を君より先に解決することだったんだが…」

安心院「それはしんちゃん、やっぱり君に先を越されちゃったみたいだ」

安心院「だが、僕のできないはまたしても瓦解したみたいだぜ」

安心院「どうやら君にも勝っちゃったよ」

安心院「目的達成ってやつだ」

しんのすけ「…?」

134: 2013/02/28(木) 18:06:34.43 ID:NFvoAfx20
安心院「その昔、惚れたら負けとほざいた馬鹿がいてね」

安心院「僕が言うのもなんだが、しんちゃん、どうやら君は僕にぞっこんらしい」

安心院「だから君の負けだぜ?しんちゃん」クス

しんのすけ「そ、そんなことないもん!」プシュー

安心院「わっはっは、そうかい」

安心院「まあ、安心しなさい(安心院さんだけに)」

安心院「僕が元の世界に戻ったら皆僕のことは忘れてしまうんだから」

しんのすけ「そ、そんな!嫌だゾ!」

安心院「言ったろ?僕はこの世界の人外じゃないんだって」

しんのすけ「オラも言ったもん!この世界の人じゃなくても良いって!」

安心院「解ってくれよ…」

しんのすけ「……嫌だゾ」

安心院「…そういう頑固なとこもめだかちゃんそっくりだぜ」

安心院「しょーがねー」

チュ

135: 2013/02/28(木) 18:07:42.59 ID:NFvoAfx20
しんのすけ「?!」

安心院「うふっ!よりによってしんちゃんなんかにぼくの大切なファーストキスあーげちゃった☆」

安心院「なーんてね」

安心院「今の『口写し』リップサービスで確かに返してもらったよ」

安心院「君に貸していた『 灰燼の一撃 』キラーアタック」

安心院「わっはっは!まあなんにしても、今回はお手柄だったことに違いはない」

安心院「今のはご褒美だ 」

しんのすけ「」プシュー

136: 2013/02/28(木) 18:08:34.23 ID:NFvoAfx20
安心院「……しんちゃんに、帰るべき家があるように」

安心院「僕にも帰るべき世界があるんだ」

安心院「しんちゃんは家族が好きだろう?」

しんのすけ「」コク

安心院「僕にもまあ、そんな世話の焼ける奴らがいるんだぜ。だから…」

安心院「……解って、くれるかい?」

しんのすけ「……また、逢える?」

安心院「さあね…」

安心院「まあでも!またできないことがあったら来てやってもいいぜ?」

しんのすけ「待ってるゾ!今度はオラ、負けないゾ!だから…!」

安心院「ありがとうしんちゃん…元気でな」シュゥウ

しんのすけ「オ、オラ!あんちゃんのこと絶対忘れないゾ!!」

しんのすけ「絶対…!」

安心院「そいつは光栄だ!」スウゥ…

安心院(僕”は”、忘れないぜ。しんちゃんのこと……)

シュン…

しんのすけ「あんちゃん!ありがとうだゾー!絶対また来て……」



しんのすけ「あれ?」



しんのすけ「オラ、こんなとこで何やってるんだゾ?」

137: 2013/02/28(木) 18:10:41.71 ID:NFvoAfx20

野原宅

しんのすけ「かあちゃーん!おっかえりー!」

みさえ「こらしんのすけ!ただいまでしょー!」

しんのすけ「そーともゆー」

しんのすけ「んー、でもかあちゃん」

しんのすけ「かあちゃんも間違ってるゾー」

しんのすけ「オラのことは親しみを込めて」


しんのすけ「しんちゃんいんさんと呼ぶんだゾ」


みさえ「は?何よそれ?それよりはやくお手て洗ってきなさーい。おやつにしましょ」

しんのすけ「わーい!おっつやー!」タタタッ……




おしまい

138: 2013/02/28(木) 18:14:36.62 ID:qVYJzY/W0
以上です!
初SSだったんで誤字脱字も多いし、途中グダグダにもなりましたがなんとか完結できました!
読んでくださっていた方々のおかげです!
ありがとう!

次もまためだかと何かのコラボで書こうと思ってるのでそのときはまたよろしくお願いします。

139: 2013/02/28(木) 18:17:30.93 ID:lk1+STYy0
乙でした

140: 2013/02/28(木) 21:20:26.40 ID:KylvTP4O0
乙です

引用元: しんのすけ「かあちゃんが おかしいゾ」