1: 2014/11/27(木) 22:51:43.26 ID:xmvx8tko0
書き溜めなし
地の文あり


2: 2014/11/27(木) 23:19:00.63 ID:xmvx8tko0
P「今日もいい朝だ。」

気付けのコーヒーを口に含み一人ごちる。

P「輝子少し静かにしてくれないか?」

輝子「キノコーキノコー。」

相変わらず空を切る音が鋭い。

輝子「すぐに・・・楽になるから。」

輝子の小太刀が俺の喉元を狙う。
輝子が持つと小太刀でもまだ大きく感じた。

P「でも、そんなんじゃ。」

白刃が飛び上がりソファに突き刺さる。

輝子「フフ・・・トモダチ・・・強い。」

P「輝子がまだ弱いんだ。」

3: 2014/11/27(木) 23:39:23.15 ID:xmvx8tko0
P「輝子は武器に頼り過ぎている。」

火薬の臭いが鼻につく。
輝子が懐からキノコを取り出す。

輝子「フハハハハ!キノコになれ!」

やはり輝子は少しハイになっているようだ。
キノコから弾丸が飛び出す。

P「お仕置きが必要だな。」

弾丸を掴みキノコを取り上げる。

輝子「!?」

気の緩んだ隙にデコをはじく。

輝子「・・・痛い。」

P「キノコに銃を隠すまではいい。」

P「だが、そんな不意打ちで勝とうとするんじゃない。」

輝子「うん・・・わかった。」

4: 2014/11/27(木) 23:52:26.22 ID:xmvx8tko0
輝子もわかってくれたようだ。

輝子「机の下・・・行くね。」

P「頑張ってな。」

輝子は机の下に潜って行く。

P「輝子の挨拶は少し過激だから気をつけないと。」

P「大事な書類もあるから飛び道具はやめてほしいな・・・」

前に一度桃華の持ってきたSAM-4のをうまく処理できずに書類を焦したのも記憶に新しい。

P「さて、俺も頑張るか。」

輝子も今頃机の下でキノコたちと氏闘を繰り広げてるに違いない。

P「でもまだ動き足りないな・・・」

真奈美「なら、眠気覚ましに付き合おうか?」

5: 2014/11/28(金) 00:06:59.18 ID:HTWA6+qM0
P「そうですね。」

流石は真奈美さん、気配の消し方が優雅だ。

真奈美「君も人が悪い。」

真奈美「輝子くんの殺気を浴びれば私も疼いてしまうよ。」

P「下に降りましょうか。」

そして事務所を出て地下のレッスンルームに行く。

P「真奈美さん、調子はどうですか?」

真奈美「上々だよ。」

レッスンルームに着くと先にまゆがいた。

まゆ「Pさんに真奈美さん。」

まゆ「今日は稽古ですか?」

真奈美「いや、試合だよ。」

6: 2014/11/28(金) 00:17:16.09 ID:HTWA6+qM0
まゆ「Pさん、気をつけてくださいね。」

P「ちゃんと弁えるつもりだよ。」

真奈美「それは本気でやってもいい・・・」

真奈美「ということかな?」

P「お手柔らかにお願いしますね。」

真奈美「善処してみるよ。」

真奈美さんは準備運動を始める。

まゆ「では、まゆがレフェリーを担当しますね。」

P「それじゃあ真奈美さん、ルールはどうします?」

真奈美「もちろん、ありありだ。」

真奈美さんは動きやすい様に服を脱ぎ捨てる。

P「わかりました。」


7: 2014/11/28(金) 00:24:00.86 ID:HTWA6+qM0
ネクタイを緩める。

P「いきますよ。」

真奈美さんは下着姿であるはずなのだが鎧を感じる。

真奈美「ふふ。」

零れる吐息に気圧される。

P「フンッ!」

土を抉る感触。

真奈美「甘いな。」

真奈美「私の下着姿がそんなに好きかな。」

タックルしたはずであった。
音速を超えたはずであった。

P「やりますね。」

抱きとめられた真奈美さんの脇はとても良い匂いがした。

真奈美「それではこちらも。」

9: 2014/11/28(金) 00:38:30.41 ID:HTWA6+qM0
真奈美さんの正拳突き。
空を切る一撃は衝撃波を伴い襲い掛かる。

P「すごいですね。」

真奈美さんから離れ衝撃波をかわす。

真奈美「まだまだ。」

爆発、爆発。

P「・・・」

真奈美「これはどうだ。」

真奈美さんの手から衝撃波が雨のように降る。

P「・・・」

真奈美「止めだ。」

13km先まで飛ぶといわれる真奈美さんの衝撃波。

P「心地良い。」

10: 2014/11/28(金) 00:54:43.16 ID:HTWA6+qM0
真奈美「私の衝撃波を生身で受けるとは。」

P「真奈美さんもまだまだですね。」

説明せねばなるまい。
Pの体は鋼である。

真奈美「ならば。」

真奈美さんの拳が熱を帯びる。

真奈美「なぜ手は二つあると思う?」

真奈美「それは・・・こうするためだ。」

真奈美さんの拳がマグマのように滾る。

P「ほぅ。」

真奈美「流石のPくんでもこれは痛いだろう。」

真奈美さんの手は云わば火そのもの。
二つ合わさった火は炎となり、炎となった拳は炭化チタンをも砕く。

P「ならこちらは。」

11: 2014/11/28(金) 01:08:52.94 ID:HTWA6+qM0
腰を低くし攻撃に備える。

真奈美「とりゃぁっ。」

真奈美さんの鎖骨割り。

P「ほっ。」

低い姿勢のまま体を捩り初撃をかわす。

P「咲桜拳!」

反動を生かし真奈美さんの鳩尾を狙う。

真奈美「覇山蹴!」

負けじと真奈美さんも応戦してくる。

P「はぁぁ」

真奈美「やぁあぁ」

真奈美さんの踵が拳にぶつかる。

12: 2014/11/28(金) 01:23:23.69 ID:HTWA6+qM0
飛び散る汗が星の様に光る。

まゆ「綺麗・・・」

まゆは今、とても幸せです。
Pさんの腹筋。

まゆ「懐かしいですね。」

Pさんを始めてみたとき。
日本刀で殺されそうだったまゆを逞しい筋肉で守ってくれた。

まゆ「Pさん・・・」

汗が頬に飛ぶ。

まゆ「Pさん・・・喜んでいるのですね。」

P「ウォーミングアップは。」

真奈美「もういいだろう。」

真奈美さんの拳がさらに燃える。

14: 2014/11/28(金) 01:34:13.82 ID:HTWA6+qM0
P「ほっ。」

真奈美「はっ。」

互いに拳が当たらぬまま数分。

真奈美「人生は選択の連続である。」

真奈美「かわすか受けるか、その二択だ。」

P「逃げる、という選択肢は?」

真奈美「ない!」

真奈美さんの拳のスピードがさらに上がる。

真奈美「ふぅー。」

気の上昇を感じる。

真奈美「天衝海轢刃!」

P「そうきますか。」

15: 2014/11/28(金) 01:49:32.58 ID:HTWA6+qM0
P「ならばこちらは。」

氏の世界を変革する。

P「デス・リボーン・レボリューション!」

真奈美「何っその技は!」

真奈美さんの声は爆発音に遮られる。

まゆ「Pさん!」

P「近づいちゃいかん。」

まゆ「どうして・・・」

P「次の真奈美さんの攻撃は・・・」

P「流石の俺も血が滾る。」

まゆ「わかりました・・・」

まゆ「頑張ってください。」

17: 2014/11/28(金) 02:02:45.08 ID:HTWA6+qM0
真奈美「小便はすませたか?」

真奈美「神様にお祈りは?」

真奈美「部屋の隅でガタガタふるえて命乞いする心の準備はOK?」

P「もう、なにも怖くない。」

地球が猛る。

真奈美「悲しいな。」

真奈美「終わりは必ず来る。」

P「終りませんよ。」

P「あなたが生きている限り。」

真奈美「それはプロポーズかな。」

P「俺はあくまでプロデューサーですから。」

18: 2014/11/28(金) 02:19:25.11 ID:HTWA6+qM0
真奈美「君ならそういうと、思ったよ。」

P「それじゃあ。」

真奈美「ああ。」

P「終わりに」

真奈美「しましょうか。」

まゆ「試合・・・終了ですね。」

粉塵の中に二つの影が立っている。

P「ふぅ。」

まゆ「真奈美さんは?」

P「このとおり、眠ってもらったよ。」

真奈美さんはもたれかかる様に眠っている。

まゆ「とってもかっこよかったですよ。」

19: 2014/11/28(金) 02:28:18.41 ID:HTWA6+qM0
P「真奈美さんを仮眠室に寝かせてくる。」

まゆ「まゆもお手伝いしますね。」

P「助かるよ。」

二人の最後の一撃をまゆは見れませんでした。
でも、Pさんが本気でないのはわかりました。

まゆ「Pさん。」

P「ん、どうした?」

まゆ「まゆが強くなるまで待ってくれますか?」

P「それは・・・わからないな。」

まゆ「ふふ・・・Pさんはいじわるですね。」

20: 2014/11/28(金) 02:41:07.42 ID:HTWA6+qM0
トップアイドルへの道は険しいですけども。

まゆ「Pさんのためにトップアイドルやっつけて見せますね。」

P「その前に真奈美さんを倒さないとな。」

まゆ「ネクタイ・・・直しますね。」

P「すまない。」

俺のアイドルは着実に成長している。
あの気の弱かったまゆですら今はネクタイで首を絞めてくる。

P「仕事に戻るとしますか。」

P「次のLIVEバトルまでにやらないといけないことが山積みだ。」

まゆ「まゆはPさんにどこまでもついていきますよ。」

俺はあの日決めたんだ。
この子達を必ずトップにしてみせる。
たとえ・・・この命尽きようとも。

第一部 完

21: 2014/11/28(金) 02:42:02.55 ID:aY8xv5hu0
とんでもないモノをみつけてしまった感

引用元: モバP「悪法も、また、法なり。」