らぁら「あれ？」

みれぃ「どうしたの真中さん」

らぁら「委員長、これ見て！」

みれぃ「これは……」

ぷぎゅットぬいぐるみらぁら「……」

ぷぎゅットぬいぐるみみれぃ「……」

らぁら「あたしたちのぬいぐるみだ！すごーい！」

みれぃ「いつの間にこんなのが出てたのね……」

らぁら「ねえねえ委員長！これ欲しくない？」

みれぃ「えぇ……ファンが買うならともかくメンバーの私たちが勝ってもしょうがないでしょ？」

らぁら「うーん、そうかなあ……？」

みれぃ「迷ってる暇があるなら早くプリパラ行くわよ、今日はライブでしょ？」

らぁら「そうだった！早く行こう委員長！」ﾀﾞｯ

みれぃ「もう真中さんそんなに急がないの」

みれぃ「……」ﾁﾗｯ

ぷぎゅットぬいぐるみらぁら「……」

みれぃ「……今は急がないとね」ﾀｯﾀｯ

～プリパラ～

そふぃ「みんなおつかれ～」

みれぃ「今日もそらみスマイルが一番輝いてたぷりね、計算通りぷり」

らぁら「うん！みれぃもそふぃもお疲れ！」

みれぃ「そういえば、この後2人はどうするぷり？私はちょっと気になるアイドルがいるからそっちを見にいくつもりぷり」

らぁら「みれぃごめん！今日お店のお手伝いしないといけないんだった」

そふぃ「私も今日はお姉さまに早く帰ってきてって言われてるから～」

みれぃ「ならしょうがないぷりね。2人とも気をつけて帰るぷりよ」

らぁら「みれぃも気をつけてね！」

そふぃ「みれぃ、ばいばい～」

みれぃ「2人ともばいばいぷりー！」

【1時間後】
～プリズムストーン～

みれぃ「なかなかすごいライブだったわね……」

みれぃ「でも私の計算通りなら、しっかり練習すればそらみスマイルの敵にはならないわ」

みれぃ「後で真中さんと北条さんにも伝えておかないとね」

みれぃ「この後は予定もないしまっすぐ家に帰るのが一番かしらね」

みれぃ「……そういえばあのぬいぐるみってまだ残ってるのかしら」

みれぃ「はぁはぁ、やっと着いたわ」

みれぃ（なんで私ぬいぐるみぐらいでこんなに急いでるのよ……）

みれぃ「私のはもうなくなってて、真中さんのが1個だけ残ってるわね」

みれぃ「やっぱりそらみスマイルは人気なのは相変わらずみたい。まあ計算でわかってたけど」

みれぃ（値札見て気づいたけど北条さんの分もあったのね。さすが昔からアイドルやってるだけあるわね）

みれぃ「値段は悪くないし、確かにこれなら買ってもよさそうだけど」

みれぃ「でもメンバーの私が買うのは……」

ぷぎゅットぬいぐるみらぁら「……」

みれぃ「……」

ぷぎゅットぬいぐるみらぁら「……」

みれぃ「……」

～みれぃの部屋～

みれぃ「……」

ぷぎゅットぬいぐるみらぁら「……」

みれぃ「真中さんのぬいぐるみを買ってしまったわ……」

みれぃ「真中さんにあんなこと言ったのに、私自身が違反しちゃったら真中さんに顔向けできないじゃない」

みれぃ「はぁ、とりあえずこのぬいぐるみはここに置いといて真中さんが来たら隠しておきましょうか」

ぷぎゅットぬいぐるみらぁら「……」

みれぃ「……かわいい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

【数週間後】

らぁら「委員長見て！」

みれぃ「どうしたの？あ、あれは」

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園らぁら「……」

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園みれぃ「……」

らぁら「今度はこっちの私たちもでたんだ！」

みれぃ「へ、へえ（相変わらず北条さんのぬいぐるみはもう無いのね）」

らぁら「でもなんかこっちのあたしたちまでぬいぐるみになるのはさすがに恥ずかしいかな」ｴﾍﾍ

みれぃ「そ、そうね、さすがにこれがでるのは計算できなかったわ」

らぁら「まあこうしてあたしたちがぬいぐるみになるのは嬉しいんだけどね」

みれぃ「人気になったって証よ」

らぁら「うん、そうだね委員長！」

みれぃ「そろそろプリパラ行きましょうか、あまり暇潰してる暇はないわよ」

らぁら「委員長、わかってるよ～」

みれぃ「じゃあ今後遅刻とか一切しないわよね？」

らぁら「そ、それとこれとでは話が」

みれぃ「それ以上言い訳すると違反チケット貼るわよ？」

らぁら「委員長、許してー！」



ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園らぁら「……」

～プリパラ ダンススタジオ～

みれぃ「はい、今日これでおしまいぷり！」

らぁら「疲れた～」

そふぃ「ぷしゅ～」

みれぃ「2人ともお疲れ様ぷり。この調子なら次のグランプリも優勝間違いなしぷりね」

らぁら「うん！でも油断は禁物！だよね、みれぃ！」

みれぃ「もちろんぷり！ここで手を抜いたら他のアイドルに負けちゃうぷり！」

そふぃ「私ももっとがんばる～」

みれぃ「そふぃもその調子ぷり！あれ、そふぃ、その荷物から見えてるのは何ぷり？」

そふぃ「これ？親衛隊のみんなから貰ったの～」

ぷぎゅットぬいぐるみそふぃ「……」

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園そふぃ「……」

みれぃ「ふ、ふたつともあるぷり」

そふぃ「このぬいぐるみ、とってもかわいいから～」

らぁら「と言うかそふぃの分もちゃんとぬいぐるみあったんだね」

みれぃ「値札には『らぁら/みれぃ/そふぃ』ってちゃんと書いてあったぷりよ。そふぃは私たちよりアイドル長くやってるからその分人気が高いぷり」

らぁら「なるほど～。あれ、みれぃ、値札とか見てたんだ？」

みれぃ「ま、まあ一応2人しかいないのは変だと思ったからぷりね。確認のためぷり」

らぁら「ふーん？」

～プリズムストーン前～

みれぃ「じゃあ私はこっちから帰るから」

そふぃ「みれぃちゃん、またね～」

らぁら「おつかれ委員長ー」

みれぃ「2人とも気をつけなさいね」



みれぃ「……」

みれぃ「……結局またここに来ることになるのね」

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園らぁら「……」

みれぃ「……仕方ないわね」

みれぃ「まさか真中さんのぬいぐるみを2つも買うとは思わなかったわ」

ぷぎゅットぬいぐるみらぁら「……」

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園らぁら「……」

みれぃ「……私って真中さんのこと大好きなのかしら」

みれぃ「でもたまたまこれしかなかったからそう断定するのは早計よね」

みれぃ「でもとにかく同じメンバーのぬいぐるみだし、きれいに飾っておきましょう」

ぷぎゅットぬいぐるみらぁら「……」

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園らぁら「……」

【1ヶ月後】

みれぃ「ただいまー」

みれぃ「……」ｽﾀｽﾀ

ｶﾞﾁｬ

みれぃ「ただいま、あなたたち」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ぷぎゅットぬいぐるみらぁら「……」

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園らぁら「……」

みれぃ「あなたたちのおかげで家にいてもなぜか元気貰えるのよね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

みれぃ「たぶんあなたたちが真中さんのぬいぐるみだからだと思うわ」

みれぃ「真中さんが頑張ってるのを見るとこっちも頑張ろうって思う気になるしね。本人の前じゃ口が裂けても言えないけど」

みれぃ「買ってほんとに正解だったわ。2人ともありがとう」

ぷぎゅットぬいぐるみらぁら「……」

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園らぁら「……」

【翌日】
～校門前～

みれぃ「5、4、3……」

ドロシー「委員長、ちょっと待って！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

みれぃ「2、1」

ドロシー「はぁはぁ……セーフ？」

みれぃ「残念、アウトよ」

ドロシー「えー！そんなー！」

みれぃ「ほら、おとなしく違反チケット受け取りなさい」

ドロシー「はーい」

ドロシー「あー、レオナと一緒に行けばよかった」

みれぃ「全く、あなたも真中さんも違反が多すぎるんだから」

ドロシー「ごめんなさーい」

みれぃ「……そういえば真中さんは見てないの？」

ドロシー「僕は見てないよ？それがどうかしたの？」

みれぃ「いえ、なんでもないわ。真中さん見なかったから聞いただけよ」

ドロシー「ふーん、じゃ、僕は教室行くから」

みれぃ「今日はもう違反するんじゃないわよ」

ドロシー「わかってるよー！」

みれぃ「……」

みれぃ（私が真中さんを見落とした？）

みれぃ（……いえ、真中さんは大きな声で挨拶するからそんなはずないわ）

みれぃ（じゃあまだ学校に来てないってことかしら）

みれぃ「まあ真中さんのことだし、きっと遅刻よ……計算上では」

みれぃ「とりあえずいつまでもここにいる訳にも行かないし戻りましょうか。先生方が対応してくれるでさょうし」

みれぃ（何もなければいいけどね……）

【放課後】

みれぃ「結局真中さん来ないわね……」

そふぃ「らぁらちゃんどうしちゃったんだろ～」

みれぃ「プリパスでも連絡取れないし、何かあったのかしら」

のん「……」

そふぃ「あれ、のんちゃん？」

のん「ごめんなさい、朝2人に言い忘れてました」

みれぃ「真中さん、何かあったの？！」

のん「お姉ちゃん、かなり熱出しちゃって今日学校お休みしてるんです」

みれぃ「！！！」

みれぃ「だから連絡が取れなかったのね……」

のん「みれぃさん、お姉ちゃんのところに行ってあげてください」

みれぃ「……わかったわ」

みれぃ「北条さん、申し訳ないけど」

そふぃ「うん、今日のライブは私だけで頑張るから」

みれぃ「よろしくね北条さん」

のん「これ鍵です」

みれぃ「ありがとう、じゃあ私言ってくるわ」ﾀｯﾀｯﾀｯ

のん「……」

そふぃ「のんちゃんは行かなくてよかったの？」

のん「……お姉ちゃんには私よりみれぃさんのほうが合ってますから」

そふぃ「でも……」

のん「それにお姉ちゃんには負けてられないですから」ﾎﾞｿｯ

そふぃ「え？」

のん「あ、ごめんなさい！なんでもないですよ！それより、そふぃさん、ライブ頑張ってくださいね！」

そふぃ「……うん、ありがとう」

～らぁらの部屋～

らぁら「……」

らぁら「熱、下がったかな？」

らぁら（また風邪ひいちゃうなんて……）

らぁら（せっかく今日もプリパラ頑張ろうと思ったのに）

らぁら（……委員長、ごめんなさい）

らぁら（あたしって委員長に比べたら全然ダメだから）

らぁら「……もう1回寝ようかな」

ｶﾞﾁｬ

みれぃ「真中さん、大丈夫かしら？」

らぁら「委員長？！」ｶﾞﾊﾞｯ

らぁら「ケホッケホッ」

みれぃ「もう、病人なんだからおとなしく寝てなさい」

らぁら「……なんで、委員長が？」

みれぃ「真中さんのことが心配だからに決まってるじゃない」

らぁら「でも、今日はライブが」

みれぃ「今日のライブは北条さんに頼んだから大丈夫。それにライブはいつでもできるでしょ？」

らぁら「でも……」

みれぃ「さっきも言ったでしょ？あなたが心配だって。あなたが元気じゃなかったらこっちも元気になれないわよ」

らぁら「……ありがとう、委員長」

みれぃ「どういたしまして」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

らぁら「ねえ委員長？」

みれぃ「なに？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

らぁら「あたしが寝るまで頭撫でて欲しいな」

みれぃ「ええ、わかったわ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

らぁら「えへへ」





らぁら「……Zzz」

みれぃ「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

みれぃ「もういいかしらね」

みれぃ「真中さん、おやすみなさい」

みれぃ「そう言えば真中さんの部屋に来たのって久しぶりね」

みれぃ「基本的に私の部屋に来ることのほうが多いし……あれって」

ぷぎゅットぬいぐるみみれぃ「……」

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園みれぃ「……」

みれぃ「……真中さんもぬいぐるみ買ってたのね。安心したわ」

みれぃ（私だけが買ってたって話だったらなんか恥ずかしいじゃない）

みれぃ「……」

らぁら「Zzz」

みれぃ「……らぁら、これからもよろしくね」

みれぃ「私は、あなたがいないとダメなんだから」

らぁら「Zzz」

ぷぎゅットぬいぐるみみれぃ「……」

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園みれぃ「……」

【翌日】

らぁら「おっはようございまーす！」

みれぃ「真中さん、おはよう」

らぁら「えへへ、昨日はありがとう、委員長」

みれぃ「どういたしまして、風邪には気をつけるのよ」

らぁら「はーい」

みれぃ「ところで真中さん、飾ってあったぬいぐるみのことなんだけど」

らぁら「……あっ」

らぁら「いや、あの、委員長、あれは違くて、その」

みれぃ「真中さん、勘違いしてるみたいだけど、私は別に違反チケット貼りたい訳じゃないの」

みれぃ「ほら、これ（プリパスの写真）見なさい」

らぁら「……え、委員長も持ってたの？！」

みれぃ「ま、まあね」

らぁら「最初にぬいぐるみ見た時は買わないって言ってたのに」

みれぃ「あ、あれは、その、帰りに通りかかったら残り1つしかなくて可哀想だなと思って買っただけよ！別に可愛かったからって訳じゃ……！」

らぁら「……」

みれぃ「……が可愛いからよ」

らぁら「え？」

みれぃ「真中さんが可愛いからあのぬいぐるみ買ったのよ！欲しかったのよ！」

らぁら「……えへへ」ﾃﾚｯ

みれぃ「あーもう！ほんと計算外よこんなこと！」

みれぃ「もうこうなったのなら仕方ないわね、単刀直入に言うわ」

みれぃ「真中さん、あのぬいぐるみ片方だけ交換しない？」

らぁら「別にあたしはいいですけど、どうして？」

みれぃ「ほら、なんと言うか……あのぬいぐるみは2人一緒にいたほうが幸せそうな気がしたから」

らぁら「……あたしたちみたいにですか？」

みれぃ「……ええ、そうね」

～みれぃの家～

みれぃ「ただいまー」

みれぃ「……」ｽﾀｽﾀ

ｶﾞﾁｬ

みれぃ「……」

ぷぎゅットぬいぐるみみれぃ「……」

ぷぎゅットぬいぐるみらぁら「……」

みれぃ「やはりあなたたちはこうでなくっちゃね」

～らぁらの家～

らぁら「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園らぁら「……」

ぷぎゅットぬいぐるみパプリカ学園みれぃ「……」

らぁら「えへへ」

らぁら「あたしも委員長とずっと一緒にいられたらいいなあ」

らぁら「でも今はこれでも嬉しいかな」

らぁら「委員長、ありがとう」



END

以上です。前のらぁみれはプリパラ状態が長かったのでその逆ってことで

ほっこりした
乙です

乙