1: 2011/07/20(水) 00:26:19.38 ID:Aeb2RRQG0
唯「ウイスキーはあるのにユイスキーは無い・・・これは由々しき事態だよ。」

唯「このままじゃ憂が成人したときに飲むお酒がなくなっちゃうよ!!」

唯「という訳でユイスキーを作る為に協力してください!!」

律「話が見えない・・・」

澪「一体どういう事なんだ。」

紬「私にも話が読めない。」
けいおん!college (まんがタイムKRコミックス)

3: 2011/07/20(水) 00:27:29.93 ID:Aeb2RRQG0
唯「私は憂が好き。で、飲むお酒はウイスキー。憂好きー→ウイスキー。」

律「あーっ、唯が飲み会でウイスキーストレートしか飲まないのはそういう事か。」

澪「氷ぐらい入れればいいのに。」

唯「私の憂愛は混じりっ気無しだからね!!不純物なんて入れてられないんだよ!!」

紬「でもボトル一本を一気飲みしてたときはびっくりしたわ。」

律「しかも、その後何もなかったかのようにまた一本空けたもんな」

唯「ウイスキーならいくら飲んでも酔わないんだよね♪」

澪「他のお酒は一口でゲロ吐いてるのに。」

唯「憂スキーはウイスキー以外のお酒飲めなくなるからね。和ちゃんもウイスキー以外のお酒苦手らしいよ。」

5: 2011/07/20(水) 00:29:18.56 ID:Aeb2RRQG0
唯「で、ウイスキーの話はおいといて。憂は私の事が好きで、唯好きーな訳で・・・」

紬「となると飲めるお酒はユイスキーしかなくなる訳ね。」

律「有り得ねー。」

唯「有り得るよ!!」

澪「まぁ唯のウイスキーの事もあるわけだしな。」

唯「しかし、世界にはユイスキーというお酒は無いんだよ。」

律「そうか、それは残念だな。」

唯「ということはユイスキーは作るしか無いってことだよね?」

澪「なるほど」

紬「世界でひとつだけのユイスキーというお酒を作るわけね。」

唯「そういう事。で、どういったお酒を作ればいいのか、というかお酒ってどうやって作ればいいのか教えて欲しくて・・・。」

6: 2011/07/20(水) 00:29:31.99 ID:Aeb2RRQG0
紬「お酒の作り方は色々あるけど、口噛み酒っていうお酒の作り方がいいと思う。」

唯「口噛み酒って?」

紬「ご飯を噛んでそれを飲み込まずに出してそれを発酵させて造るお酒の起源とも言われてるお酒よ。神事の際にも造られたとも言われているわ。」

唯「なるほど。私の憂への愛を表現するにはちょうどいいお酒だね。で、味は?」

紬「ごめんなさい。私も飲んだこと無いの。でもどぶろくみたいなお酒になるはずだから甘いと思うわ。」

唯「憂との甘い甘い性活にぴったりだね。じゃ早速造ってみよう♪」

17: 2011/07/20(水) 01:19:42.88 ID:Aeb2RRQG0
律「なぁ、唯。」

澪「そんな事せずに果物でも漬けてリキュール作れば・・・」

紬「ダメよ!!口噛み酒じゃないと!!」

唯「ムギちゃんの言うとおりだよ!!リキュールじゃ愛を表現できないよきっと!!」

律澪「」

唯「じゃあムギちゃん、今から口噛み酒造るから手伝ってくれる?あ、二人もありがとね。」

紬「任せて!!」

律澪「…じゃ、じゃあ、頑張れよ。」


18: 2011/07/20(水) 01:20:18.10 ID:Aeb2RRQG0
唯「このホカホカの出来たてご飯を…」モグモグ

唯「…で、この龜に吐き出すと。」ペッ

唯「あとは1週間ぐらい置けばいいんだよね?」

紬「資料によるとそれでいいみたい。」

唯「じゃあ一週間後に…。」

~一週間後~
唯「ついに口噛み酒が…」パカッ

20: 2011/07/20(水) 01:21:12.18 ID:Aeb2RRQG0
唯「って臭っ!!ムギちゃん、出来てないよ!!」

紬「あら、失敗したみたいね。クンクン…少し枯草菌の匂がするわね。唯ちゃん、あの時納豆食べてた?」

唯「そういえばあの日の朝納豆食べたよ。それがどうかしたの?」

紬「ダメよ唯ちゃん!!納豆なんか食べちゃ!!納豆を造る枯草菌はお酒の発酵を司る酵母菌の何倍も繁殖力が強いから納豆を食べた後は口噛み酒は作れないの。」

唯「う~ごめんムギちゃん。今朝は納豆食べてないから大丈夫だよ。」

紬「ダメ。調べたんだけど、杜氏の人でもお酒の仕込みの前後2週間ぐらいは納豆絶ちをしてるみたいなの。口噛み酒を造る唯ちゃんなら口噛みの一月ぐらいは納豆を絶たないと。」

唯「なるほど。じゃあ一ヶ月後にもう一度トライだね。」

21: 2011/07/20(水) 01:21:23.74 ID:Aeb2RRQG0
紬「それと、お菓子にジャンクフードもダメよ。」

唯「えっ、そんな。」

紬「唯ちゃんは神聖なお酒を造るのよ、そんな人がお菓子やジャンクフードを食べると思う?」

唯「思いません。でも、アイス・・・。」

紬「唯ちゃんの愛はアイス以下なの?」

唯「う・・・ムギちゃん私が間違ってたよ!!お菓子も食べないアイスも絶つ!!」

紬「そう、その意気よ!!!」

唯「うん。」

紬「じゃあ今から準備して一ヶ月後に備えましょう。」

22: 2011/07/20(水) 01:22:16.69 ID:Aeb2RRQG0
そして一ヶ月後
唯「これが私の唾液から作った口噛み酒、通称ユイスキー。」ゴクリッ

紬「憂ちゃんに飲ませる前にちょっと味見してみましょう?」

唯「うん。」ゴクゴク

紬「美味しい!!!」ゴクゴク

唯「美味い!!これは成功だね。早速憂に・・・。」

紬「待って、憂ちゃんの誕生日までまだ日がある。研究してもっと美味しいお酒に出来るわ。」

唯「そうだね。」

そうして唯と紬は研究を重ね、ユイスキーを改良していった。

24: 2011/07/20(水) 01:25:06.06 ID:Aeb2RRQG0
そして憂の誕生日当日

唯「ムギちゃん、いままでありがとう。私、このユイスキー56号を憂ご馳走してくる!!」

紬「いってらっしゃい、唯ちゃん、頑張って!!」

唯「うん、行ってくるよ!!」



唯「憂、誕生日おめでとう。二十歳の誕生日だからお酒初体験がいいと思ってお酒用意してきたんだ。」

憂「ありがとうお姉ちゃん。お酒ってどんなの?でも私お酒初体験だから大丈夫かちょっと心配だな。」

唯「心配ご無用、これはユイスキーというお酒で・・・。」

28: 2011/07/20(水) 01:27:51.56 ID:Aeb2RRQG0
紬「昨日はお楽しみでしたね♪」

唯「えへへ♪」
憂「もぅ////お姉ちゃんったら」ギュッ

唯「イヒヒ。」

律「憂ちゃんのお酒初体験の感想が一向に聞けないんだが・・・」

澪「あの三人にはあの会話で伝わることがあるんだろう・・・。」

唯「ムギちゃん、本当にありがとう♪」チュッ
憂「紬さん、ありがとうございます。」チュッ

紬「////」



紬「どうしよう、最近ユイスキーとウイスキーのカクテルしか飲めなくなったわ・・・。」

おしまい
出オチでしたね。

30: 2011/07/20(水) 01:30:36.79 ID:m3Ga2Fq/0

ユイウイスキーは買えますか?

31: 2011/07/20(水) 01:30:42.27 ID:kCvPM/df0
乙!

引用元: 唯「ウイスキーはあるのにユイスキーは無い」