しずえ「……す、ステーキ美味しいです！」

動物（どうぶつ、羅: Animalia、単数: Animal）は、動物界（どうぶつかい） に分類される生物のこと、またはその総称。真核生物に含まれ、一般に運動能力と感覚を持つ多細胞生物である。

しずえ「……うぐっ、おっ、おええええええぇ｣ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ

動物は動物を食って生きてるんだよ？

自然界じゃ普通だろ

しずえ「……ふ、フォアグラ美味しいです！」



しずえ「……あっ、あっ、あっ、ああああ！うぐっ、おっ、おええええええええぇ｣ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ

しずえって犬？

>>9
シーズーじゃね

しずえ「……はぁ、はぁ」

動物（どうぶつ、羅: Animalia、単数: Animal）は、動物界（どうぶつかい） に分類される生物のこと、またはその総称。真核生物に含まれ、一般に運動能力と感覚を持つ多細胞生物である。

しずえ「……ごくっ」

村長「しずえさん、しずえさんの好きなカボチャの煮物作ったから一緒に食べない？」

しずえ「……村長さん」

村長「ん？しずえさん、なんかこの部屋臭わない？」

しずえ「えっ！えーと、その」

村長「それにしずえさん、顔色悪いよ？体調悪いでしょ？」

しずえ「は、はい」

村長「今日はもう休みなよ。家まで送るね」

しずえ「あ、ありがとうございます｣ｸﾞｽｯ

村長「何も泣かなくても」

村長「着いたよ。中はいろっか」

しずえ「そ、村長さん。ここまででいいですよ」

村長「何言ってるんだよ。体調が悪い時は誰かに頼らないと。早く元気になってほしいからね」

しずえ「そ、そうですね」

しずえ「わたし、お風呂はいらないと……」

村長「そうだね。じゃあ、その間おかゆでも作っておくよ」

しずえ「はい。ありがとうございます」

しずえ「村長さん、優しい……｣

しずえ「村長さんは動物について知ってるんだろうか」

しずえ「……ひどく頭が痛い」

しずえ「あがりました……｣ﾎｶﾎｶ

村長「しずえさん、そのパジャマかわいいね」

しずえ「えっ、そ、そうですかね｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

村長「とりあえず、何か食べる？おかゆあるけど」

しずえ「はい、いただきます」

しずえ「……おかゆは植物ですよね」

村長「そうだね。しずえさんは旬の野菜とか好きだよね」

しずえ「そうですね。お野菜は……動物じゃありませんし」

村長「えっ？今なんて？」

しずえ「な、なんでもありません」

村長「もう遅いし、寝たほうがいいよ」

しずえ「はい。こんな遅くまでありがとうございました」

村長「えっ？何言ってるの？ぼくはしずえさんを看病するから、泊まっていくよ」

しずえ「えっ」

村長「だから、しずえさんは安心して眠っていいからね」

しずえ「えーと……それって」

村長「なに？」

しずえ「……なんでもないです」

しずえ「……村長さんはああ言ってたけど」

しずえ「男の人と一緒に寝泊まりなんて……」

しずえ「ど、どうしよう」

村長「しずえさん、寝たー？」

しずえ「ま、まだです」

村長「お風呂入ったから、ぼくも寝るよ」

しずえ「あっ、でも、ベッドないですし……」

村長「隣でも寝てもいい？」

しずえ「え！そ、それは……」

村長「ダメかな？」

しずえ「そ、村長さんがしてもいいなら……」

村長「じゃあ、寝よっか」

しずえ「は、はい」

村長「ねぇ、しずえさん」

しずえ「な、なんでしょう？」

村長「しずえさん、お昼から何か様子が変だよね」

しずえ「そ、そんなことないです」

村長「そうかな？」

しずえ「そうですよ」

村長「なんだ。しずえさん、ぼくのノート見たんじゃないかなぁって不安だったんだ」

しずえ「！」

村長「まさかしずえさんが人のノートを勝手に見たりするわけないよね。ゴメンね」

しずえ「……」

村長「しずえさん」

しずえ「……」

村長「どうぶつって」

しずえ「やめてください！」

村長「……」

しずえ「……」

村長「しずえさんはさ、どうぶつと動物の違いを知らないだけだよ」

しずえ「……ちょっと何言ってるかわからないです」

村長「ぼくたちが普段食べてる動物はぼくたちみたいな知性は無いんだよ」

しずえ「ちせい？」

村長「例えば、こんな風に会話したりできない」

しずえ「そうでしょうか？」

村長「えっ」

しずえ「なぜ、かれらが会話してないといえるんですか？」

村長「か、会話してるなら、社会なりなんなりを築いているでしょ。でも、彼らはそんなことしてない」

しずえ「それはエゴですね』

村長「え？」

しずえ「かれらが私たちに聞こえない波長で情報のやり取りをしていることは検証されてますし、データもでてます」

村長「でも、それは高度な情報とはいえない」

しずえ「それがエゴでしょうに」

しずえ「じゃあ聞きますが、高度な情報とはなんですか？私たちも赤ちゃんの時は初歩的な情報しか伝えることができませんでした」

村長「でも、成長していくうちに哲学やらの学問を成せるまで思考回路は発達するでしょ」

しずえ「なら、赤ちゃんレベルの情報しか交換してない彼らなら、頃して食べて良いということですか？」

村長「勿論、動物を頃して食べてもいい事の根拠はそれだけに限定していない」

しずえ「では、もっとも本質的な根拠を提示してください」

村長「それは……生きるためだよ」

しずえ「ぷっ！」

村長「ぼくたちは生きるために動物を頃して食べる。これは自然界で起こってる弱肉強食の原理そのものだよ。決して、おかしなことじゃない。わらうな」

しずえ「失礼。こほん、……つまり、私たちはこんなにも進化しているのに自然界の原理とやらからは逃れられないと」

村長「そうだよ」

しずえ「仮にわたしたちが生きるために動物を頃して食べてるとしましょう」

村長「仮にじゃなくて、事実だよ」

しずえ「しかし、ただ生きるためならば、わたしたちは動物を無理して頃す必要はありません」

村長「植物だけでは栄養はまかなえないだろ。それに何よりも心が荒む」

しずえ「詭弁ですね。植物中心の生活もせず、動物を『生きるため』に頃して食べるなどと主張できる面の皮の厚さには呆れますよ。だから、建前じゃなくて本音で言うべきです」

村長「本音？」

しずえ「自分たちの肉欲を満たすためだけに頃していると。そして、賢くなり動物から進化したと主張するのに、肉欲を節することもできない、その程度の進化しかしていないと」

村長「はっ！」

村長「なんだ、夢か」

村長「しずえさんがあんなこというわけないよな」

村長「あれ？ところで、なんで、ぼくは宙ぶらりんに吊るされてるんだ？」

しずえ「あ！村長さん、おはようございます」

村長「しずえさん、ここは一体どこなんだ？」

しずえ「どこってわたしの家ですよ。とぼけちゃ、ダメですよ」

村長「……なぜ、ぼくは吊るされている？そして、この下にあるのは……」

しずえ「村長さん、わたし村長さんのことが好きだったんです」

村長「え？」

しずえ「だから、わたしはいつからか村長さんを……⚫️⚫️⚫️⚫️ﾅｧｯﾃ」

村長「え？今、なんて？」

しずえ「村長さん、わたしたちが生きるために動物を頃して食べるのにはわたしも実は賛成なんです」

村長「……」

しずえ「だって、わたしたちの『生きる』ってただそこら辺の魚とか犬とか猫とかの『生きる』とは別モノですもん」

村長「……」

しずえ「わたしたちは自分の欲望を満たさないと氏んじゃう弱いいきものなんです。生態系でも、もっとも弱い部類なんじゃないかって思っちゃうくらいに」

村長「……そろそろ降ろしてくれ」

しずえ「ダメです☆」

しずえ「でも、わたしたちも動物なんですよ」

村長「……おい、それって」

しずえ「村長さんの意見が聞けてとても嬉しかった」

村長「頼む。やめてくれ」

しずえ「だって、合意の上で……」

村長「やめてください、やめてください、ヤメテクダサイヤメテクダサイヤメテクダサイヤメテクダサイヤメテクダサイヤメ」

しずえ「⚫️⚫️⚫️⚫️⚫️⚫️」

動物（どうぶつ、羅: Animalia、単数: Animal）は、動物界（どうぶつかい） に分類される生物のこと、またはその総称。真核生物に含まれ、一般に運動能力と感覚を持つ多細胞生物である。

おわり

おつ

おもしろかったよ

乙

…肉欲…？おっ？

おつ
ひさびさに会いに行くか