1: 2022/06/07(火) 22:57:17.88 ID:R+oEMA9z.net
アニガサキ時空のおはなし

3: 2022/06/07(火) 23:04:18.71 ID:R+oEMA9z.net
〜部室〜

栞子「おはようございます」

彼方「やっほ〜早いねぇ」

栞子「はい、今日は委員会の仕事もありませんでしてし…新参者が遅れる訳にはいきません」ビシッ

彼方「そっか〜真面目だねえ」

栞子「ありがとうございます」

彼方「あっ、座ってても大丈夫だよ?」

栞子「はい、では失礼します」スッ

栞子「……ふぅ」

彼方「……うんうん」

栞子「……」スン

彼方「……」

栞子「…………」

彼方「……………」

彼方(やば…気まず……)

7: 2022/06/07(火) 23:18:29.28 ID:R+oEMA9z.net
彼方(そういえば栞子ちゃんとあんま話したことなかったなあ…)

栞子「……」

彼方(どんな子なんだろ……ランジュちゃんのことに一生懸命だったし悪い子じゃないもんね…)

彼方「あ、あの…」

栞子「どうかされましたか?」

彼方「いや、そんな大事なことじゃないんだけどさ……あっ栞子ちゃんって素敵なお名前だよね」

栞子「ありがとうございます、この名前は母が付けてくれたんです…」

栞子「誰かの道標になれるように、誰かの記憶の1ページに残るように、そんな女性に育って欲しいと」

彼方「へぇ〜素敵な由来だね、彼方ちゃんはどんなだったかな……むか〜し宿題で聞いたような…」

栞子「そうですね……言葉の意味だと…向こうやあちら側……」

彼方「あっ思い出した!確か、夢に向かって行動できる子になって〜みたいな感じだったよ」

栞子「そうだとしたら近江さんはその名の通りの素晴らしい女性…ということですね」

彼方「へ?」

栞子「そうではないですか、特待生というだけでなくスクールアイドルとして結果を残し、さらにアルバイトまで……近江さんは凄いですよ」

彼方「えへへ、なんかそこまで褒められると照れちゃうぜ」

8: 2022/06/07(火) 23:29:33.22 ID:R+oEMA9z.net
栞子「事実を言ったまでです、それにSIFの時だって…」

彼方「いやいやいや、もう大丈夫だって!遥ちゃんと同い年の子にそんな褒められるとなんだかくすぐったいよ」

栞子「遥さん、妹さん…でしたよね?確かお家のことも姉妹で分担して取り組んでいらっしゃるとか…本当に尊敬いたします」

彼方「待って!もういいから!」

栞子「でも事実ですし……」

彼方「あっそうだ、はいこれマドレーヌ持ってきたから食べよ?もう彼方ちゃんのことはいいから、ね?」

栞子「そうですか?では頂きます…はむ」

栞子「ん〜!………ごくん、これ美味しいです!」パァ

彼方「お口にあって良かったよ…実はそれ……」

栞子「やっぱり有名店のですよね!…実家では和菓子が多かったので…あまり詳しくはありませんが…はむ」

栞子「この美味しさはさぞ高名なパティシエが手がけたものに違いありません!」モグモグ

彼方「え、いやそれはかな…」

栞子「あのっ!ご迷惑でなければお店の名前を教えてはいただけませんか?母が甘い物が好きなのでぜひ買って帰りたいんです」

彼方「あのお店とかじゃなくて…」

栞子「あっそうですよね…秘密の隠れ家的なお店だとあまり名前が広がるとまずいですよね」

彼方「いや、あの…それ作ったの彼方ちゃん…」

10: 2022/06/07(火) 23:36:29.70 ID:R+oEMA9z.net
栞子「………え?」

彼方「だから…彼方ちゃんが作ったの」

栞子「……こんな美味しいお菓子を作れるんですか…?」

彼方「うん、気に入ったのなら作り方を教えようか?」

栞子「凄い…凄いです!近江さん…貴女にはお菓子作りの適性があります、本当に凄い……」

彼方「凄いかぁ…えへへ……///」

彼方「お菓子の腕を褒められると…さっきのより恥ずかしいや………///」

栞子「あの…失礼を承知でお願いなのですが…やはり一つ持ち帰ってもいいでしょうか」

彼方「いいよいいよ、もう1個と言わずぜ〜んぶ持って帰えりな」

栞子「ええっ!?でもそれだと他の皆さんや近江さんの分が無くなってしまうのではないですか?」

彼方「それは困ったなあ…じゃあみんなにバレないように栞子ちゃんと彼方ちゃんとの秘密にしないとね」

栞子「秘密……いいのでしょうか…」

13: 2022/06/07(火) 23:48:01.62 ID:R+oEMA9z.net
彼方「いいのいいの〜だって作ったのは彼方ちゃんなんだもん!その彼方ちゃんがOKって言ってるからいいんだよ」

栞子「……誰かと秘密を共有するのは初めてです…」ホワ

彼方「ふふっ可愛いねえ」ナデナデ

栞子「か、彼方さん!?…あっ」

栞子「失礼しました…勝手に下の名前を…」ションボリコ

彼方「もう〜いちいち可愛いんだから〜近江さんより彼方さんの方が彼方ちゃん的にも楽だからさ、彼方でいいよ〜」ナデナデ

栞子「それでは……彼方さん……///」

彼方「はぁい♡彼方ちゃんだよ〜」ハグッ

彼方(最初は気まずいかもって思ったけど栞子ちゃんって案外可愛い子なんだなぁ)ナデナデ

栞子「わっ、彼方さん…?」

彼方(なんだか妹が増えたみたいだよ〜そういえば栞子ちゃんもお姉さんがいるんだった…ふふふ見てろ〜)ナデナデ

栞子「あのっ!彼方さん!みなさんが…」

同好会's「……」ニヤニヤ

彼方(確かお姉さんのこと姉さんって呼んでたよねえ…彼方姉さん…うむ…アリかもね)ナデナデ

栞子「彼方さん!みなさんが見てます!止まってください!」

彼方(むふふ、妹増加計画…始動だせ…)ナデナデ

栞子「彼方さーーーーーーーん!!!」

14: 2022/06/07(火) 23:49:07.23 ID:R+oEMA9z.net
終わり、栞子ちゃんも妹なんだよなぁ

15: 2022/06/07(火) 23:51:24.70 ID:seNgCF/d.net

寝る前にいいもの見れたわ

16: 2022/06/07(火) 23:51:34.02 ID:rCEWrC1Z.net
花火はーと好き

引用元: 栞子「……」彼方(き、気まずいぜ…)