1: 2017/01/07(土) 00:17:44.34 ID:jdbg3jsv.net
亜里沙「えへへ、また来ちゃった」

亜里沙「前食べたおでん缶美味しかったもんね」

亜里沙「それじゃあ、早速」

海未「こんにちは」

亜里沙「う…海未さん!?こんにちは!」

海未「絵里先輩の妹の…」

亜里沙「亜里沙です!」

海未「ここで会うのは二回目ですね。あら?」

2: 2017/01/07(土) 00:18:35.35 ID:jdbg3jsv.net
海未「またおでん缶ですか?」

亜里沙「はい!この前食べたら美味しかったので」

亜里沙「あ…それと飲み物と知らずに…」

海未「構いませんよ」クスッ

海未「少しは日本に慣れましたか?」

亜里沙「お姉ちゃんと勉強しながらですけど色々学んでます!」

3: 2017/01/07(土) 00:19:20.26 ID:jdbg3jsv.net
海未「絵里先輩とですか?」

亜里沙「お姉ちゃん、ああ見えて家では優しいんですよ」

海未「そうだったのですね…いつも真面目な印象しかないので」

亜里沙「家にいると、結構抜けてることも多いんです」クスクス

海未「あまり予想がつかないです…」

5: 2017/01/07(土) 00:20:03.87 ID:jdbg3jsv.net
亜里沙「でも、最近のお姉ちゃん様子がおかしくて…」

海未「おかしい…ですか?」

亜里沙「はい…きっと頑張り過ぎてるんだと思います…」

亜里沙「廃校にならないようにどうすればいいのかって色々考えてるみたいなんですけど」

亜里沙「考えが上手く纏まらないみたいで…」

海未「絵里先輩…」

6: 2017/01/07(土) 00:20:34.21 ID:jdbg3jsv.net
亜里沙「だから、μ’sの皆さんにちょっと嫉妬してるのかなって」

海未「嫉妬ですか…?」

亜里沙「お姉ちゃんはきっと皆さんと一緒に…いや…ごめんなさい」

亜里沙「今のは聞かなかったことにしてください…」

海未「…?分かりました」

7: 2017/01/07(土) 00:21:06.88 ID:jdbg3jsv.net
亜里沙「きっと、μ’sの皆さんに酷い事言ったと思います…」

海未「いえ、そんなことは…」

海未「絵里先輩のおっしゃる事は最もですし、私達に実力がない事も分かっています」

海未「今の私達では、絵里先輩のように人を魅了するパフォーマンスなど…」

亜里沙「そんな事ありません!」

8: 2017/01/07(土) 00:21:51.25 ID:jdbg3jsv.net
海未「えっ…?」

亜里沙「確かにお姉ちゃんの方がダンス上手かもしれません」

亜里沙「でも、私はμ’sの皆さんが楽しそうに一生懸命踊ってる姿が好きで」

亜里沙「いつも元気を貰っているんです!!」

海未「…ありがとうございます」

9: 2017/01/07(土) 00:22:30.26 ID:jdbg3jsv.net
亜里沙「それに、もう一つ海未さんには伝えたい事があって」

海未「私に…ですか?」

亜里沙「私、オトノキに行きたいです!」

亜里沙「最初はお姉ちゃんや家族が行ってた学校だからって理由しかなかったので」

亜里沙「廃校になるならしょうがないって気持ちもどこかにあったのかもしれません…」

亜里沙「でも、今はμ’sの皆さんのいるオトノキがとても魅力的に見えて」

亜里沙「廃校にならないで欲しいって心の底から思ってるんです!」

10: 2017/01/07(土) 00:23:13.02 ID:jdbg3jsv.net
海未「そう…ですか…」

亜里沙「お姉ちゃんも、絶対皆さんと気持ちは同じなんです」

亜里沙「学校が無くならないで欲しいって、毎晩遅くまで考え事をしてるんです…」

亜里沙「でも、色々考えすぎて…どうしたらいいのか分からないんだと思います…」

海未「いえ、その言葉を聞いて安心しました」

11: 2017/01/07(土) 00:24:00.44 ID:jdbg3jsv.net
亜里沙「えっ?」

海未「絵里先輩と思いが一緒である事が分かればそれで充分です」

海未「私達の今のパフォーマンスでは、多くの人には届きません」

亜里沙「そんな事…」

海未「もちろん、亜里沙の様に元気が貰えたと言ってくれる人もいますが」

亜里沙「…」

13: 2017/01/07(土) 00:24:39.02 ID:jdbg3jsv.net
海未「でも、廃校を阻止するには、今のままではダメなんです」

海未「多くの人にもっともっと感動を届けないと…だからその為には…」

海未「やっぱり、絵里先輩の力が必要なんです」

亜里沙「海未さん…」

14: 2017/01/07(土) 00:25:33.26 ID:jdbg3jsv.net
海未「ありがとう。これで決心がつきました」

海未「それと、安心してください」

亜里沙「?」

海未「私達が音ノ木坂を廃校になどさせませんので」

亜里沙「う…海未さん…///」

15: 2017/01/07(土) 00:26:21.12 ID:jdbg3jsv.net
海未「来年、学校で待ってますよ」

亜里沙「は…はいっ!」

海未「それとこれはお礼です」

亜里沙「コーヒーですか?」

海未「ブラックコーヒーは日本人しか飲まないそうなので、経験にと思いまして」

海未「苦いと思うので、家でちゃんとお砂糖を入れてくださいね」

16: 2017/01/07(土) 00:27:02.64 ID:jdbg3jsv.net
海未「それでは、さよなら」

亜里沙「は…はい!」

亜里沙「行っちゃった…」

亜里沙「海未さん…優しいな…」

17: 2017/01/07(土) 00:27:37.18 ID:jdbg3jsv.net
亜里沙「ブラックコーヒー…初めて飲むんだよね」

亜里沙「海未さんは苦いって言ってたけど、せっかくの機会だし…」

亜里沙「えいっ」

亜里沙「…」

亜里沙「苦い…」

亜里沙「お姉ちゃんも…こんな気持ちなのかな…」

亜里沙「きっと海未さんやμ’sの皆さんが助けてくれるから、それまで待っててね。お姉ちゃん」

18: 2017/01/07(土) 00:28:10.59 ID:jdbg3jsv.net
おわり

20: 2017/01/07(土) 00:39:16.63 ID:PLZ+uI9I.net
ハラショー!最高よ!

引用元: 亜里沙「二回目の出会いはブラックコーヒーの味」