1: 2017/01/06(金) 16:12:42.45 ID:xbiFWKeY.net

2: 2017/01/06(金) 16:15:37.14 ID:xbiFWKeY.net
私は矢澤にこ
音ノ木坂女子高等学校に通う三年生
宇宙No.1アイドルとして、μ'sっていうスクールアイドルをやっているの

好きなものは、ファンのみんなの笑顔♡

嫌いなものは…

嫌いなものは…

3: 2017/01/06(金) 16:19:02.80 ID:xbiFWKeY.net
にこ「矢澤は音ノ木坂にて最強!」

にこ「はい、一緒に!」

こころ「矢澤は音ノ木坂にて最強!」

ここあ「矢澤は音ノ木坂にて最強!」

にこ「にっこにこにー♡」にこっ

にこママ「あなたたち、おバカなことやってないで早く朝ご飯食べちゃいなさい」

こころ「今日はお母さんのごはんだ!」

ここあ「えーにこにー☆スペシャル食べたいのに~」

にこ「もぉ~しょうがないわね。明日作ってあげるわ」

こころあ「やったぁ!」

4: 2017/01/06(金) 16:24:50.85 ID:xbiFWKeY.net
ピンポーン

にこ「朝早いのに誰かしら…」

にこママ「にこ、お母さんちょっと忙しいから代わりに出てくれない?」

にこ「は~い」ガチャ

ことり「おはよ♪」

こころ「あっ!マカロンのお姉ちゃんだ!」

ここあ「違うよ!チーズケーキのお姉ちゃんだよ!」

にこ「あんたたちのことりのイメージどうなってんの…」

ことり「あはは…朝からみんな元気だね」

にこ「けど、朝から私の家に何の用?」

ことり「にこちゃんと一緒に学校行きたくて♪」

ことり「迷惑だった…かな?」シュン

にこ「迷惑なわけないでしょ。せっかく来たんだから、家で朝ご飯食べていきなさい」

にこ「どうせ朝起きてすぐに着替えてここに来たんじゃない?」

ことり「えへへ…大正解♡」ぐ~

5: 2017/01/06(金) 16:29:36.93 ID:xbiFWKeY.net
にこ「ことりと登校するのって、よく考えたら初めてね」

ことり「そうだよ~だってにこちゃん、ことりの恋人なのに全然そういうことしてくれないんだもん」

ことり「私、好きな人と一緒に登校するのが夢だってアピールしてたのに!」プンスカ

にこ「それで実力行使に出たのね…じゃあ…」

ギュッ

ことり「えっ…///」

にこ「せっかくなら手も繋いで、もっとドキドキしちゃおうよ」

ことり「やん///強引なんだから…」

6: 2017/01/06(金) 16:32:01.28 ID:xbiFWKeY.net
にこ「学校、着いちゃったわね」

ことり「ドキドキし過ぎて、時間が経つのがすごく速かった…」

にこ「それじゃあ放課後にまた会いましょう」

ことり「うん!またね、にこちゃん!」

7: 2017/01/06(金) 16:34:00.32 ID:xbiFWKeY.net
これが私の日常

私は下級生で同じμ'sのメンバーでもある南ことりと付き合っている

もちろん、恋人として

幸せで満ち足りているはずの日常

それでも漠然とした何かが、私の近くに擦り寄ってきているのが不安だった

9: 2017/01/06(金) 16:40:45.55 ID:xbiFWKeY.net
にこ「…」Zzz...

モブ「矢澤さん…居眠りしてても絵になるわね」

モブ「えぇ…まさにアイドルとして愛されるために生まれてきたみたい」

絵里「今日提出のプリント、みんな前に出してくれるかしら」

クラスメイト「は~い!」

モブ「そして完全無欠の絢瀬さん…ウチのクラス、化け物が多過ぎでしょ」

希「さぁさぁ!超常現象研究部会報!買わな絶対損するよ!」バンバン

モブ「変な人もいるけどね」

10: 2017/01/06(金) 16:46:32.45 ID:xbiFWKeY.net
にこ「…」

にこ「…」

にこ「…ん」ムクッ

にこ「あれ…?もう夕方じゃない」

にこ「絵里も希も薄情ね…起こしてくれてもいいのに」

にこ?「ちょっといいかしら」

にこ「悪いけど、今はプライベートだから事務所を通してくれるかしら」

にこ「…って、あれ?私がなんで目の前にいるの?」

にこ「まままさか…」

にこ「ドッペルゲンガー?!」にこーっ!?

ドッペルにこ「自分で客観的に見たらこんな感じだったのね…」

11: 2017/01/06(金) 16:49:32.50 ID:xbiFWKeY.net
ドッペルにこ「とりあえず自己紹介といきましょうか」

にこ「いやいや、あれでしょ。見たら氏ぬとかいうやつじゃないの?」

ドッペルにこ「氏なないから安心なさい」

にこ「ていうか、私が2人もいるとこ誰かに見られたらどうすんの?!」

ドッペルにこ「見えてるのはあんただけよ」

にこ「こころとここあみたいに、にこも双子だったとか?!」

ドッペルにこ(どうしよう…自分なのにイラついてきた)

15: 2017/01/06(金) 16:54:02.55 ID:xbiFWKeY.net
30分後

ドッペルにこ「理解出来た?」

にこ「半信半疑だけど…目の前に自分がもう1人いたら信じるしかないわね」

にこ「にこは…氏ぬの?」

ドッペルにこ「そうならないように頑張ってるのよ。いい?さっき話したのはこれから本当に起こることなんだから」

にこ「それはわかったけど…μ's全員を助けるなんて出来るかしら…あっ」

にこ「そうよにこ、出来る出来ないじゃない。いつだってあんたはやってきたでしょ!」

ドッペルにこ「さすが私ね。その前向きさは嬉しいわ」

18: 2017/01/06(金) 17:02:51.46 ID:xbiFWKeY.net
にこ「で、私達を追い詰めようとしてる奴の正体は?」

ドッペルにこ「私にも詳しくわからない…けど、そいつは穂乃果を自頃するように言葉巧みに操ってた」

ドッペルにこ「直接見た凛は、『白い私』って言ってたわね」

にこ「つまり…敵も私自身ってこと?」

ドッペルにこ「…」コクン

にこ「頭がこんがらがりそう…」

19: 2017/01/06(金) 17:06:07.28 ID:xbiFWKeY.net
にこ「とにかく!敵が私自身ならどこかに弱点があるはずよ!」

ドッペルにこ「今度こそ終わらせるわよ!」

にこ「にっこにこにー!!」

ドッペルにこ「にっこにこにー!!」

真姫(あんまり集合が遅いから見にきたら…)

真姫(教室で独り言をずっと…)

真姫(これは私の胸にしまっておきましょう)

20: 2017/01/06(金) 17:10:12.86 ID:xbiFWKeY.net
海未「にこ!もう練習はとっくに始まっていますよ!」

海未「たるみ過ぎです!」

にこ「ごめん!どうしてもやらなきゃいけないことがあって!」

希「やらなあかんことって、居眠りのことかな~」

にこ(こ、こいつ!ワザと私を起こさなかったわね!)

絵里「ごめんねにこ、希が面白そうだから今日は放っていこうって言うものだから」

希「なんか今日はお仕置きされるにこっちを見たい気分やったんよ」

にこ「ぬわぁんでよ?!」

海未「覚悟、いいですね?」ニコッ

にこ「あはは…やだなぁ…」ニコッ

21: 2017/01/06(金) 17:26:20.11 ID:xbiFWKeY.net
にこ「あれ…そういえば何か足りてなくない?」

凛「忘れ物かにゃ?」

花陽「でも、特にそんなのは…」

ことり「うん。いつも通りだよ」

希「にこっち、お仕置きから逃げたくて…」

絵里「そういう不公平はよくないわ」

海未「そうです。絵里にもこの間遅刻の罰を与えたのですから」

真姫「待って!珍しくにこちゃんが真面目な眼をしてるわ!」

にこ「揃いも揃って…ちょっと穂乃果!言ってやりなさい!」

シーン

全員「あ!」

22: 2017/01/06(金) 17:29:47.96 ID:xbiFWKeY.net
にこ「何年幼馴染をやってたのかしら?」

海未「まさか…私が穂乃果がいないことに気付かないなんて…」

ことり「まぁまぁ…私も気付かなかったし」

真姫「誰か連絡した方がいいんじゃない?」

絵里「さっきから50回くらい電話してるけど出ないのよ」

花陽「50回?!」

海未「絵里!やり過ぎです!」バン

絵里「ごめん…」

海未「私でも気を使って30回しかかけられないのに…」

真姫「この人たちダメかも」

23: 2017/01/06(金) 17:33:24.07 ID:xbiFWKeY.net
希「…」ジーッ

にこ「な、なによ…人の顔を珍しそうに…」

希「いや…ね。にこっちに幽霊が取り憑いてるように視えるんよ」

絵里「こ、怖い話はやめてよ…」

にこ(あながち間違ってもないのよね)

希「心当たりない?」

にこ「まぁあるっちゃあるんだけど…」

にこ「みんなも何か、心に引っかかってることない?」

24: 2017/01/06(金) 18:03:19.28 ID:xbiFWKeY.net
凛「にこちゃん、何か悪いものでも食べちゃったのかな?」



「一緒に生きよう、凛ちゃん」



凛「え…かよちん…あれ?」

花陽「凛ちゃんも…もしかして覚えてるの?」

凛「なんだろう…涙が…」ポロポロ

絵里「ちょっと…どうしちゃったのよ」



「あなたが生きてくれているだけで…嬉しいわ」



絵里「?!」

海未「みんな、にこの言葉で気付いたようですね」

ことり「海未ちゃん!何か知ってるの?!」

海未「不思議ですが…漠然と覚えています」

海未「これから起きる…最悪の出来事を」

にこ「力を貸してほしいの…μ'sのみんなの」

40: 2017/01/07(土) 19:10:05.24 ID:xz1qGkDI.net
にこ「…で」

にこ「なんでこのメンバーで穂乃果の家に行くことになったわけ?」

海未「仕方ありません。希はお祓いに行くと言うし、絵里はネットで情報収集…」

凛「ことりちゃんと真姫ちゃんは女同士で決着付けるとか言い出すし…」

凛「しかも凛のかよちんを立会人にして!」

凛「凛のかよちんを立会人にして!」

にこ「なんで同じ事二回言うのよ」

凛「大事な事だからにゃ」

41: 2017/01/07(土) 19:20:00.53 ID:xz1qGkDI.net
海未「凛とにこは、どこまで記憶がありますか?」

凛「う~ん…喉元まで出かかってるんだけど、あとちょっとで思い出せないんだ」

にこ「みんな似た感じなのかもしれないわね…取り返しのつかない事が起きるのがわかってるのに、霧がかっているというか…」

海未「これを読んでください」ガサゴソ

にこ「『週刊文冬』…?えらくボロボロの本ね」

凛「でもにこちゃん…この本の発行、来年の日付になってるよ」

にこ「あの女優が不倫してたのね…好きだったのにショック…」

海未「そこではありません!付箋が貼ってあるところを読んでください!」

凛「なんかこのやり取りも身に覚えがあるというか…」

42: 2017/01/07(土) 19:22:28.18 ID:xz1qGkDI.net
音ノ木坂女子高生連続不審氏事件

去年、全国を震撼させた事件から1年が過ぎた。本誌は独自取材により、この事件の闇の真相へと迫る

事件は秋葉原付近の河川敷で当時人気急上昇中であったスクールアイドルグループのメンバー Y(18)が遺体で発見された事から始まる。

Y(18)の遺体には争った形跡があったが、警察は捜査の末に足を滑らせ頭を強く打ったことが氏因となったとして事故処分とした。

世間を震撼させたのはその後である。
Y(18)と同じスクールアイドルグループのメンバー T(18)が自宅にて自殺未遂したのだ。

それだけではない。その数日後にはやはり同じグループのメンバーであるS(17)とM(17)が自分達の通う学校の屋上から投身自殺。M(17)の母親はその学校の理事長であった。

43: 2017/01/07(土) 19:22:56.71 ID:xz1qGkDI.net
さらにその後、グループのリーダー K(17)も自殺。メンバー2人も火災で命を落とした。

9人のメンバーのうち6人が短期間の間に不審な氏を遂げたが、いずれの氏も事故であったという。

本誌はこのグループの元メンバー A(当時18)に取材を申し込んだが、彼女は何も語らなかった。
腕には痛々しい自傷の跡が刻まれていた。

44: 2017/01/07(土) 19:27:56.29 ID:xz1qGkDI.net
にこ「なんで海未がこんなのを持ってたの?」

海未「それが…わからないんです」

にこ「はぁ?!」

海未「気付いたら持っていた…というのでしょうか。不思議と大切なものだった気がして持ち歩くようになりました」

にこ「ねぇ…この本に書いてあることは…」コソッ

ドッペルにこ「事実よ。私はその世界を変えたくてやり直すことにしたの」

凛「にこちゃん?誰と話してるの?」

にこ「守護霊よ」

凛「希ちゃんみたいなこと言うなぁ…」

45: 2017/01/07(土) 19:37:05.79 ID:xz1qGkDI.net
真姫「さて…舞台は整ったわ」

ことり「真姫ちゃん…私は争うつもりは…」

真姫「そうはいかないわよ。ここで宣言させてもらうけど、私はにこちゃんが好きなの。ことり以上にね」

ことり「いくら真姫ちゃんでもそこは負けられないよ。私だってにこちゃんが好き。絶対他の誰かに取られたくない!」

花陽(立会人って何すればいいのかなぁ…)ドキドキ

47: 2017/01/07(土) 21:07:22.43 ID:xz1qGkDI.net
花陽「あの…2人ともこれくらいで…」

真姫「ハァハァ…」

ことり「ハァハァ…」

真姫「にっこにこにー♡」ニコッ

ことり「にっこにこにー♡」ニコッ

花陽(わかんない!全然わかんないよ!)

花陽(どっちがより可愛くにこちゃんを再現出来るかなんて!)

真姫「やるわね…ことり」

ことり「そっちこそ…」

花陽(ダレカタスケテー!!)

48: 2017/01/07(土) 21:17:31.65 ID:xz1qGkDI.net
絵里「…」カタカタカタ

ループ脱出を真剣に議論するスレ

名無しで叶える物語(シベリア)

どうすればいい?


名無しで叶える物語(うちっちー)

それはもう愛ですよ!
全速前進ヨーソロー!!


名無しで叶える物語(ロボット)

信じられんが、確かに愛は全てに勝つかもな


名無しで叶える物語(シャイニー)

シャイニー☆

絵里「全然参考にならないわ」

絵里「やっぱりちゃんと人から情報を集めないと…」ガタッ

にこ?「絵里はいつもそうね。強がって自分でなんでもしようとするわ」

絵里「にこ…?あなた、海未たちと穂乃果の家に行ったんじゃ…」

絵里「それに…その白い髪は…」

白にこ「あんたを助けに来てあげたのよ」ニコッ

49: 2017/01/07(土) 21:23:35.16 ID:xz1qGkDI.net
絵里「私を…?」

白にこ「ずっと怖かったんじゃない?」

白にこ「今の幸せが…いつか終わっちゃうってことが」

絵里「それは…」

白にこ「私とひとつにならない?」

白にこ「そうすればずっと永遠に…μ'sのみんなと幸せな時間の中にいられるわ」

絵里「にこと…ひとつに…?」フラッ

絵里「そうすれば…もう恐がらなくてもいいの?」

白にこ「さぁ、来なさい。私は絵里を受け入れるわ」

絵里「あ…」フラフラ

50: 2017/01/07(土) 21:28:39.65 ID:xz1qGkDI.net
「エリーチカはとっても賢くて可愛いねぇ」

「おばあさま!わたし、大っきくなったらおばあさまみたいにハラショーな人気者になりたいの!」

「ふふ…あなたはもう、大事な宝物を見つけたんじゃない?」

「えっ…」

「本当のあなたを見せられる…大切な仲間に…」

絵里「…っ!」バッ

白にこ「どうして…?」

白にこ「どうしてにこを拒むの?」

絵里「私は…たしかに誰よりも弱かった」

絵里「けど見つけたの!こんな私でも、受け入れてくれる仲間に!」

白にこ「はぁ…この絵里は一筋縄ではいかないわ」スゥゥゥ

絵里「き、消えた?!」

絵里「なんだったの…今のは…」

51: 2017/01/07(土) 21:34:32.87 ID:xz1qGkDI.net
海未「着きました…さぁ、準備はいいですね?」

にこ「私と海未で穂乃果を説得して、凛は穂乃果が窓から飛び出さないよう見張る役ってことで」

凛「いざという時のために縄を持って来たよ!」

にこ「なんでそんなの持ち歩いてるのよ」

凛「だって、かよちんがそういうのが好きだったら対応できるように…」

海未(絶対にツッコミませんよ)

海未「さぁ、行きます!」

にこ凛「おー!」

62: 2017/01/08(日) 23:06:11.62 ID:3ZC2lmIG.net
にこ「穂乃果!」ガラッ

穂乃果「あれ?にこちゃん…?」

海未「大丈夫ですか?!」

穂乃果「海未ちゃん…それに凛ちゃんも…どうしちゃったの?」

凛「なんともないの?!」

穂乃果「?」

にこ「どうなってんの…?普段通りの穂乃果に見えるけど」

海未「心配したんですよ!連絡もつかなくて!」

穂乃果「あはは~実は携帯をトイレに落としちゃって…慌ててお店に行ったんだけど」

にこ「はぁ…心配して損したわ」

63: 2017/01/08(日) 23:16:00.89 ID:3ZC2lmIG.net
ドッペルにこ「油断しちゃダメよ…間違いなく気配はあるんだから」

にこ「でも穂乃果からはそんなヤバい雰囲気はしないわ」

海未「穂乃果…本当に心配したんですよ」ギュッ

穂乃果「わわっ?!海未ちゃん?!」

海未「あなたがいなくなったら…嫌です」

穂乃果「大丈夫…穂乃果はいなくなったりしないよ」

穂乃果「あの手紙…海未ちゃんがくれたんだよね?」

海未「手紙…なんのことですか?」

穂乃果「え~と…ほら、これだよ」ガサゴソ

64: 2017/01/08(日) 23:16:45.47 ID:3ZC2lmIG.net
穂乃果へ

あなたがこの手紙を読んでいるということは、私はその手紙を回収できなかったのだと思います。
つまり、ことりを助けられなかったのです。

最近、μ'sのみんなが不可解にも同じ悪夢に苦しんでいます。
私の推測では、みんなはこの夢を繰り返し見ることで、自らの命を危険に曝す行動を取るようになります。

止める方法は全くわかりません。
でも、心の中の自分自身の想いを大切にしてください。
それがこの悪夢に打ち勝つ唯一の方法ではないかと思います。

最後に、μ'sのみんなを守ってください。
またみんなで、笑顔になれるように

海未

65: 2017/01/08(日) 23:22:27.96 ID:3ZC2lmIG.net
海未「こんなもの…書いた覚えは…」

穂乃果「でもこれ海未ちゃんの字じゃん!」

海未「たしかに…そうなのですが…」

ドッペルにこ「これはいつかの海未が氏ぬ前に穂乃果に託したメッセージよ」

にこ「なるほどね…海未は未来の週刊誌を持ってて、穂乃果は別の世界の海未からの手紙を持ってた」

にこ「何度も繰り返すうちに、持ち越されていったってことでしょ」

凛「そういうことだにゃ」←よくわかってない

ドッペルにこ「みんなの想いが時空を超えて伝わってるのよ…いい事ばっかりじゃないけど」

にこ「けど、穂乃果が正気ならまだ間に合うのよね?助けられるはずだわ」

ドッペルにこ「そうね…」

66: 2017/01/08(日) 23:28:39.61 ID:3ZC2lmIG.net
穂乃果「みんな深刻な顔してどうしたの?もしかしてドッキリだとか…」

にこ「大真面目よ!」ガシッ

凛「穂乃果ちゃん…凛たちは悪い幽霊に命を狙われてるんだ。μ'sのみんなでそれを乗り越えたいの」

穂乃果「よ、よくわからないけど…」

海未「心配はいりません」

海未「今日から穂乃果の家にしばらくお世話になります」

穂乃果「勝手に決めてる?!」

海未「こんなこともあろうかと、穂乃果の部屋の押入れに園田家の家宝にして秘伝の名刀『園田一閃』を隠しておいたのです」

にこ(人の家に勝手に日本刀を…)

凛(さすがの凛もこれはドン引きだよ…)

67: 2017/01/08(日) 23:34:41.29 ID:3ZC2lmIG.net
海未「この刀は昔から魔を祓うとされ、かの有名な酒呑童子を退治した時にも…」クドクド

凛「…」Zzz...

穂乃果「…」Zzz...

にこ「と、とりあえずこれで穂乃果は大丈夫そうだわ」

ドッペルにこ「うん…奴がいないのは気になるけど、海未と二人なら当面は安心よ」

ドッペルにこ「逆に…今心が弱ってて、ひとりきりのメンバーが心配ね」

にこ「…」

にこ「厄介だわ…幽霊なんて」

68: 2017/01/08(日) 23:44:11.47 ID:3ZC2lmIG.net
にこ「あんたも同じ幽霊なら、『白いにこ』の倒し方とかわかんないの?」

にこ「成仏させるとか…」

ドッペルにこ「どうでしょうね…そもそもそいつは今の私には存在をなんとなく感じることしかできないし」

ドッペルにこ「有り体に言えば、未練を無くしてやらばいいのかしら」

にこ「未練…か…」

にこ「私は氏んだ時、どんな未練を残したの?」

ドッペルにこ「あんまり覚えてないけど…『もっとみんなと一緒にいたい』って…そう思ったわ」

にこ「はぁ…せめてそいつの姿が見えればいいんだけど」

ドッペルにこ「前に凛に私の力を貸した時…そいつの姿が見えたそうよ。元々同じ存在のあんたなら、もっとハッキリに見えるかも」

にこ「なら話が早いわ。私にそのパワーを貸しなさい」

ドッペルにこ「仕方ないわね…言っとくけど、私の力は残り少ないから、保って3日がヤマ場よ」

にこ「みんなを救うには充分だわ」

71: 2017/01/09(月) 02:15:16.25 ID:Hn0mUUDZ.net
ことり「…」ぐったり

真姫「…」ぐったり

花陽「…」ぐったり

花陽「ね、ねぇ…もうやめよ?」

ことり「そうはいかないよ…」グググ

真姫「へぇ…あれだけにっこにこにーをして、まだ立てるなんて」

ことり「ことりは…にこちゃんのためなら…なんだってできる!」

ことり「その勇気をくれたのは…にこちゃんだから!」

真姫「これでやっとわかったわ」スッ

真姫「私もあなたも…見ているものは同じだったのね」

ことり「…!」

ことり「にこちゃんを好きな者同士」

真姫「負けないんだから」

花陽(ナニコレ…)

72: 2017/01/09(月) 02:23:07.62 ID:Hn0mUUDZ.net
希「g@)'4ま_&〓」なんかよくわからない呪文

希「これは…!」

希「にこっちに…危機が迫ってる!」

希「早く伝えんと!」

「全部全部あんたが悪いのよ」

「勝手な願いで…私達を巡り合わせた」

「出会うべきじゃなかったんだわ」

希「…っ!」ズキッ

希「これって…ウチの記憶…?」

希「なんでよ…涙が…」ポロポロ

73: 2017/01/09(月) 02:40:41.72 ID:Hn0mUUDZ.net
おっさん「おい…君、大丈夫か…?」

希「へ、平気です…」ヨロヨロ

希(記憶が…混ざり合って…)

希(頭が痛い…)

「●●●が私の全て」

希「…っ!」グラッ

希(思い出す度に…心が…締め付けられる)

希(記憶の中の真っ白なにこっち…)

希(なんで…なんで泣いてるん?)

希「このこと…にこっち達に伝えんと…」フラフラ

「私はあんた達を許さない」

希「…あ」ドシャッ

リーマン「ちょっと君!しっかりしなさい!」

希「…」

79: 2017/01/09(月) 21:05:04.53 ID:uu62c4f5.net
凛「ね~…にこちゃんっば~」ユサユサ

にこ「…はっ?!」

凛「もう!急に目が虚ろになっちゃうからビックリしたよ」

にこ「…」

にこ「なんか今なら何でもできる気がするわ」ゴゴゴ

りんりんりんがべー

凛「ん?かよちんからメールにゃ」ピッ

凛「大変だよ!希ちゃんが病院に運ばれたみたい!」

にこ「…っ!凛、ついて来なさい!」

80: 2017/01/09(月) 21:07:41.93 ID:uu62c4f5.net
にこ「希!!」バーン!!

希「にこっち、病院ではお静かに」

にこ「あんたが倒れたって聞いて飛んで来たのよ!」

凛「どうしちゃったの?」

花陽「突然街中で意識が無くなっちゃったみたいで、救急車に乗ったんだって」

希「なんかいきなり頭の中がぐるぐるしだしてね…」

希「でもこれで確信した。にこっちの言ってることが本当ってこと…」

82: 2017/01/09(月) 21:39:30.25 ID:uu62c4f5.net
にこ「信じてもらえるなら万々歳よ。希、あんたは少し休んでなさい」

凛「にこちゃん、どこいくの?」

にこ「私の悪霊だもの…なんとなく居場所がわかる気がするわ」

にこ「決着をつけてくる」

希「にこっち!無理せんといて!」

にこ「私が全ての元凶なら…終わらせるのも私よ」

希「絶対…帰って来てよ」

にこ「当たり前でしょ」

85: 2017/01/09(月) 22:00:55.26 ID:uu62c4f5.net
秋葉原 郊外 河川敷

にこ「…」

にこ「不思議ね…こんな場所、来たことないのになんだか懐かしい気もする」

にこ「ねぇ、ドッペルゲンガーの私…ここに奴はいるの?」

「…」

にこ「ずっと出てられない…んだっけ」

にこ?「来てくれると思ってたわ」

にこ?「あなたは私だもの」

にこ「白髪のにこ…あんたがみんなを氏なせる元凶ってことかしら。こんなに簡単に見つかるとは思ってなかったけど」

白にこ「わかってくれると思ったのよ。にこの本当の気持ちをね」

にこ「本当の気持ち…?あんたが何企んでるか知らないけど、μ'sのみんなは氏なせないわ」

白にこ「本当にそれでいいのかしら」

にこ「…」

白にこ「私はあなたから生まれたの…記憶は無くても覚えてるはずよ」

87: 2017/01/09(月) 22:12:14.81 ID:uu62c4f5.net
にこ「話って、何?」

にこ「私の後を付けて…こんな場所で声掛けてくるって…あんた一歩間違えたらストーカーよ?」

真姫「にこちゃん、ことりと別れて」

にこ「はぁぁ?!なんでよ!!」

真姫「今日ずっと…あなた達を見ていたわ。ことりはにこちゃんを振り回してるだけとしか思えない。そんなの、にこちゃんが可哀想よ」

にこ「何を言うかと思ったら…」

にこ「あのねぇ、にこの幸せはにこ自身が決めるの。真姫にとやかく指図される筋合いはないわ」

真姫「…っ!にこちゃんのわからずや!私の想いも知らないで!」ガッ

にこ「何すんのよ!?」グイッ

真姫「あなたが好きなの!あなたには、ずっと笑ってて欲しいの!」

にこ「…っ!なら黙って見てなさい!」ブチッ

真姫「私のペンダント…よくもやったわね!」ドンッ

にこ「痛った~!さすがの私も怒るわよ!」ドンッ

真姫「あっ…」グラッ

にこ「ちょ、ちょっと?!」ガシッ

ガンッ

真姫「ごめん…熱くなり過ぎたわ…庇ってくれてありがとう…にこちゃん…」

真姫「…にこちゃん?」

にこ「」

88: 2017/01/09(月) 22:20:46.91 ID:uu62c4f5.net
真姫「あ…にこ…ちゃん…」

にこ「」

真姫「…っ!!」ダッ

にこ「」

にこ「.」

にこ「..」

にこ「…」

にこ「痛…真姫のバカ…」ヨロッ

にこ「あ~…血まで出ちゃったじゃない…にこはアイドルなのに…」

白にこ「憎いわよね、真姫のことが」

にこ「なななんなの?!なんでにこがもう1人?!」

白にこ「にこは今、本当なら氏んでたの。だから私が生まれた」

白にこ「なんでことりはにこを拒んだの?」

白にこ「なんで真姫はにこを置き去りにしたの?」

白にこ「なんであいつらは私無しで生きて行こうとするの?」

にこ「や…やめて…そんなこと…思ってなんか…」

白にこ「私がその想いを…遂げてあげるわ」

白にこ「だから安心してあなたは眠りなさい」

にこ「ダメ…やめ…て…」ドサッ

にこ「」

89: 2017/01/09(月) 22:28:35.40 ID:uu62c4f5.net
にこ「これが…私が氏んだ時の出来事…」

白にこ「手がかかるわ…私はにこの想いをただ純粋にみんなに伝えただけだっていうのに」

白にこ「何度も邪魔をされてきたんですもの」

にこ「私はそんなこと望むはずないでしょ!今すぐやめなさい!」

白にこ「いいえ…これは『最初に氏んだにこ』が望んだことなのよ」

ドッペルにこ「黙って聞いてれば好き勝手言ってくれるわね」

にこ「あんた…やっと出てこられたの!」

ドッペルにこ「にこ…落ち着いて聞きなさい。あいつの言う『最初に氏んだにこ』…それが私よ」

ドッペルにこ「そして今わかった。あいつは…氏んだにこの未練や執着…負の感情から生まれたもう1人の私だってこと」

90: 2017/01/09(月) 22:37:12.11 ID:uu62c4f5.net
ドッペルにこ「ずっとずっと…私がみんなを氏の運命から救おうとする度に、あいつはみんなの所へ行って氏ぬように誘導してきたのよ」

にこ「まるで怨念だわ…」

白にこ「そうかもしれないわね」

白にこ「私の存在意義は、みんなを氏なせることだけ…ただその為だけにいる」

白にこ「私が何故生まれたかを知ったところで…運命は変えられないのよ」スゥゥゥ

にこ「まずい!奴が消えるわ!」

ドッペルにこ「待ちなさい!」

白にこ「足掻いてみなさい…あんた達の信じてる『仲間』と一緒に…」スゥゥゥ

95: 2017/01/10(火) 19:37:24.42 ID:W1EhGB5V.net
ことり「希ちゃん、大丈夫そうでよかったね」

真姫「そうね…希は無事でよかったけど、にこちゃんが心配だわ」

ことり「1人で行っちゃったらしいし…はぁ…こんな時に恋人として支えてあげたいのに」

絵里「2人とも!」ハァハァ

真姫「絵里…希に会いに来たの?」

絵里「それもあるけど…」

絵里「私、にこの幽霊に会ったわ!」

2人「?!」

96: 2017/01/10(火) 19:41:37.40 ID:W1EhGB5V.net
真姫「幽霊…って」

ことり「何か話したの…?」

絵里「それが…えっと…」

絵里「あれ…?覚えて…ない」

真姫「はぁ?!」

真姫「どこまでポンコツなの!まったく!」

絵里「ポンコツ?!」ガーン

ことり「真姫ちゃん、それくらいにしとこうよ」

ことり「にこちゃんはそんな口の悪い子は好みじゃないと思うな」

真姫「わかってないわね。にこちゃんは私みたいにハッキリ物を言う方が好きなのよ」

絵里(なんか始まった…)

97: 2017/01/10(火) 19:49:49.95 ID:W1EhGB5V.net
凛「ケンカするのは仲良しの証拠にゃ」

絵里「凛、あなたも来てたの」

花陽「絵里ちゃんの会った幽霊…何の目的で現れたんだろ?」

希『それはウチから説明するよ』

絵里「なっ?!頭の中に希の声が…?!」

希「いや、普通におるからね。エスパーじゃないから」

希「ウチ、思い出したんよ。にこっちの幽霊に会った時のこと…」

希「病院で話すのもなんやし、ウチの部屋に行こうか」

凛「病院はいいの?」

希「ん~…どこも悪くないし、もう帰っていいって」

98: 2017/01/10(火) 20:08:04.13 ID:W1EhGB5V.net
希「ようこそ~」

絵里「希の部屋に来るのも久しぶりだわ」

真姫「意外に綺麗にしてるのね」

希「意外にとは失礼やん」

凛「もっとスピリチュアルグッズとかで埋め尽くされてるのかと思ってたにゃ」

希「あ~それね…」

希「実は全部、部室の方へ移動させたんよ」

ことり「あ…あれ希ちゃんのだったんだ」

希「ダンボールにまとめてたのによく気付いたね」

ことり「大掃除してたら見つけて…全部捨てちゃいました♡」

希「」

99: 2017/01/10(火) 21:21:55.55 ID:W1EhGB5V.net
にこ「…」トボトボ

ドッペルにこ「気を落とすことないじゃない。あいつの姿が見えた…それだけで儲けものよ」

にこ「あいつ…にこから生まれたのよね?」

ドッペルにこ「そうよ…にこが頭を打って氏んだ時、私は幽霊としてこの世に残った」

ドッペルにこ「でも、嫉妬とか憎悪…そんなマイナスな感情だけ置き去りになって…それがあいつ、白いにこなのよ」

にこ「それってつまり、にこの中には元々あいつがいたってことでしょ」

にこ「にこは…μ'sのみんなを氏なせたりなんか…したくないのに」

ドッペルにこ「だから終わらせるのよ…ここで」

ドッペルにこ「怨念っていうのは力が強いから…ここで失敗したら、もう時を巻き戻すことはできないわ。あいつの勝ちよ」

にこ「あんたは…」

ドッペルにこ「わかる?私の存在…少しずつ減ってきてるの。これが最後のチャンス」

にこ「やってやるわ…みんなを守るためなら」

100: 2017/01/10(火) 22:06:19.14 ID:W1EhGB5V.net
穂乃果「海未ちゃんが言うこと…なんとなくわかってきたかな」

海未「よかったです。穂乃果なら信じてくれると思ってました」

穂乃果「つまり…みんなが仲良く氏んじゃえば全部解決するんだよね」

海未「…?何を言って…」

穂乃果「…」ガンッ

海未「なっ…木刀?!」スッ

海未「何故こんなものを…」

穂乃果「ダメ…だよ。海未ちゃん…」

穂乃果「海未ちゃんのこと…大好きだから、最初に逝かせてあげようとしてるのに」

海未(そんな…穂乃果…あなたは既に…)

101: 2017/01/10(火) 22:12:00.25 ID:W1EhGB5V.net
にこ「ただいま~」ガチャ

こころあ「おかえりなさい!」

にこ「あ~…疲れた」

にこ「2人とも、お姉ちゃんご飯作るからお風呂よろしくね」

こころあ「はーい!」

ティ口リン♪

にこ「あら…ことりからだわ」

ことり『希ちゃんの家でお泊まり会になりました♪にこちゃんがいないの寂しいなぁ』

にこ「写真まで付けて…楽しそうね」

にこ「えーと…私も妹たちを寝かしつけたら行こうかしら」

にこ「その頃にはママも帰ってくるだろうし」

102: 2017/01/10(火) 22:24:18.98 ID:W1EhGB5V.net
希「海未ちゃんと穂乃果ちゃんは誘わんでよかったん?」

絵里「それが…さっきから電話もメールも反応がないのよ」

凛「穂乃果ちゃんは携帯が壊れたって言ってたから仕方ないけど…海未ちゃんはどうしちゃったんだろ」

花陽「2人とも仲良くやってるよ。はい、ご飯が炊けました!」

ことり「今日の晩御飯はチーズケーキです♡」バーン

真姫「まったく…ことりはスイーツ(笑)脳なんだから」

ことり「そういう真姫ちゃんは何持ってきたの?」イラッ

真姫「トマトよ!」バーン

絵里(くっ…ネタになると思ってピロシキを持ってきた私の立場が…!)

104: 2017/01/10(火) 23:20:06.97 ID:W1EhGB5V.net
穂乃果「もう…鬼ごっこでもするつもり?」

海未「…」ハァハァ

海未(これが穂乃果…?)

海未(木刀の攻撃は全て音を立てず…私が逃げられないよう部屋の入口を塞ぐ形で立ち振る舞っている)

海未(日々修練しているはずの私が…恐怖を感じるなんて)

海未「だ…誰かっ!」

ガッ

海未「ぐっ?!」

穂乃果「大声を出そうとしたね…隙ありだよ」グググ

海未「や…穂乃…果…」

107: 2017/01/10(火) 23:25:30.92 ID:W1EhGB5V.net
海未「…っ!!」

穂乃果「海未ちゃんは綺麗だから…首を締めたら血を流さず済むよね?」グググ

海未(まずい…意識が…)



「あなたが正しいと思うことに従いなさい」



海未(お母様…)

海未「やぁぁぁ!!!」ガンッ

穂乃果「?!」ドサッ

海未「穂乃果!目を覚ましてください!」

穂乃果「あ~そういえば私の部屋に刀を隠してたんだっけ」

海未「この『園田一閃』で…あなたを目覚めさせます」

穂乃果「いいよ…おいでよ」

海未「…!」

穂乃果「…!」

ガキィィン

108: 2017/01/10(火) 23:30:36.15 ID:W1EhGB5V.net
穂乃果「」ドサッ

海未「ハァ…ハァ…」

海未「『園田一閃』は…永い歴史の中で『魔を断ち斬る』ことだけが必要とされ…刃は無くされました」

海未「ただの鉄の棒と成り果てましたが…これでいいんです。大切な友達を殺めなくて済みました」

穂乃果「…」

海未「起きたらお説教ですよ、穂乃果」

海未「それまで…私の胸の中でゆっくり休んでください」

109: 2017/01/10(火) 23:36:17.57 ID:W1EhGB5V.net
にこママ「ただいま~」

にこ「おかえりなさい。今日は早かったのね」

にこママ「受験生のにこに遅くまでこころとここあの面倒を見させる訳にはいかないもの」

にこ「受験…」ギクッ

にこ「あ、あのね…ママ…今から希の家にお泊まりに行ってもいいにこ?」

にこママ「もう遅いんだから、気を付けて行きなさいよ」

にこ「はぁ~い」

にこママ「あと、ちゃんと連絡はつくようにしといてね」

にこ「うん!じゃあ行ってきます!」バタン

にこママ「…」

にこママ「彼氏…とかじゃないわよね?」

にこママ「まぁ大丈夫か。にこだし(笑)」

115: 2017/01/11(水) 21:19:30.27 ID:Qhkh7HTD.net
にこ「にっこにこにー☆みんなのアイドルにこにーだよっ!」ガチャ

希絵里凛「」

にこ「え」

にこ「なにこれ…」

花陽「あ、にこちゃん…」

にこ「花陽…これは一体…」

116: 2017/01/11(水) 21:20:31.16 ID:Qhkh7HTD.net
花陽「真姫ちゃんの持ってきたジュースを飲んだら、みんなふわふわになっちゃったんだ」

にこ「…って、酒臭っ!」

真姫「もう、静かに飲ませてよ」カラン

にこ「いやいや!なんでそんなクールな感じでグラス持ってんのよ!」

ことり「にこちゃんもおいで~♪」

117: 2017/01/11(水) 21:26:30.15 ID:Qhkh7HTD.net
真姫「…」反省中

にこ「とりあえず今日あったことを報告するわ」

にこ「アキバの外れで私、『白いにこ』を見たの。そいつはμ'sのみんなを殺そうとしてる…私が氏んだ時の怨念なの」

希「でも、にこっちの怨霊なんやったら…にこっちがそんなの望んでないって言えば…」←復活

にこ「もちろん言ったわ。でも、その程度じゃあいつは変わらない…」

希「これは役に立つかわからんけど…ウチの思い出した記憶ではね、白いにこっちは確かにウチらを恨んでた。けど…」

希「泣いてたんよ」

にこ「泣いてた…?」

花陽「それって…怨霊のにこちゃんも本心ではそれを望んでないってことだよね」

希「わからんけど…そうやと思う」

121: 2017/01/12(木) 03:47:36.95 ID:C9tZmKtm.net
にこ「でも、どうすればこの暗闇から抜け出せるのか…糸口が見つからないわ」

希「そうやね…きっと今までのウチらもみんなを守ろうとしたはずやし…」

花陽「全部…失敗してきたんだよね…」

海未「いえ、策はあります」ガチャ

希「海未ちゃん?!」

にこ「あんたボロボロじゃない…それに、にこは部屋に入った時にちゃんと玄関のチェーンをかけたはず…」

海未「絵里のお祖母様の知恵袋が役に立ちました。あれくらいの鍵なら破れます」

花陽「策…って、いい考えがあるの?」

海未「穂乃果、入ってください」

穂乃果「…」反省中

にこ「わかるように説明してもらわないと困るんだけど…」

122: 2017/01/12(木) 03:56:22.21 ID:C9tZmKtm.net
穂乃果「私…頭がボーッとして…海未ちゃんを襲っちゃったの」

にこ「そんな…!やっぱりあんた…」

海未「安心してください」

海未「『園田一閃』で穂乃果の中に巣食う魔を追い払えました」

にこ(あの日本刀役に立ったんだ…)

海未「これで、可能性が出来たと思います」

希「その刀で白いにこっちを退治できるってことやね?」

海未「はい。にこなら私を悪霊のところへ連れて行けると思います」

にこ「…」

にこ(本当にそれで…全部解決するのかしら)

123: 2017/01/12(木) 04:05:53.01 ID:C9tZmKtm.net
(・8・)朝ちゅん

凛「ぎもぢゎるぃぃ…」

絵里「水ちょうだぃ…」

ことり「えへへ…マカロンおいじぃなぁ…」

にこ「この3人はダメそうね…」

真姫「仕方ないわ。私達だけで行きましょう」

海未「決着をつけます…これで…」

穂乃果「希ちゃん、私まだこのお札貼ってなきゃだめ?」

希「3万円もするお札なんやから大事に使ってな~」

穂乃果「3万円?!」ガーン

穂乃果「私のお小遣い…何ヶ月分…」

花陽「おにぎりあげるから元気出して!」

124: 2017/01/12(木) 04:16:41.50 ID:C9tZmKtm.net
真姫「ねぇ、にこちゃん…」

にこ「どうしたのよ」

真姫「ことりがいたら邪魔されて言えないと思うから、今言うわ」

真姫「私、にこちゃんのことが好き」

にこ「それ今言う?」

真姫「今言わなきゃずっと言えない気がしたの」

真姫「私の記憶の中ではね…にこちゃんへの想いがぐちゃぐちゃになって…にこちゃんに酷いこと、いっぱいしてしまったわ」

にこ「…」

真姫「だから今までの私の代わりに謝りたいの。本当にごめん」

にこ「…バカなんだから」ポフッ

真姫「にこちゃんより賢いわよ」

にこ「減らない口ね…きっとどの私も、真姫が想ってくれたこと…嫌じゃなかったはず」

にこ「そうやって素直な真姫が一番可愛いわ」

真姫「本当ににこちゃんは小悪魔だわ」

真姫「…生き残りましょう」

にこ「当たり前でしょ…みんなまとめてにこが守るから」

125: 2017/01/12(木) 04:29:24.09 ID:C9tZmKtm.net
ドッペルにこ「今度こそ…大丈夫」

ドッペルにこ「最初の私は、無関心過ぎた」

ドッペルにこ「次の私は遠回りし過ぎた」

ドッペルにこ「そして、仲間に重荷を背負わせ過ぎた」

ドッペルにこ「もう残された時間は…ほんの少しだけ」

ドッペルにこ「だけど今度こそ…大切なことをにこ自身が気付いてくれたから…」

129: 2017/01/12(木) 16:33:22.30 ID:LIsMSNJc.net
ゴゴゴ

西木野 真姫(1年)
クールで冷静沈着。作曲も手掛けるチームに不可欠な存在

小泉 花陽(1年)
通称「歩く米所」白米とアイドルに関する豊富な知識でチームを支える。秘められたポテンシャルは最も高い

高坂 穂乃果(2年)
チームのリーダー。言葉では表せないカリスマ性を持つ。ここまでの失点を取り返せるか

園田 海未(2年)
チームのまとめ役。歌とダンスだけでなく武道や作法にも精通している。

東條 希(3年)
スピリチュアルアドバイザー。霊能にも優れ、彼女の助言がチームを救うことも

矢澤 にこ(3年?)
ちっちゃい。

にこ「ぬわぁんでよ!!」

130: 2017/01/12(木) 16:37:04.01 ID:LIsMSNJc.net
海未「やはり決着はここですか…」

穂乃果「なんだろう…いつも通ってるはずなのに今日はやけに雰囲気が重苦しいよ」

希「すごく悪い気が充満してる…きっと白いにこっちが周辺の負のオーラを呼び寄せとるね…」

真姫「…」ブルッ

花陽「大丈夫だよ」ギュッ

にこ「みんな…行くわよ!」

音ノ木坂女子高等学校 開門

131: 2017/01/12(木) 16:43:59.96 ID:LIsMSNJc.net
にこ「何か感じる?」

希「霊感が強いとか…そんなの関係ない。とびっきり嫌な気配が屋上から…」

海未「私達の大切な場所を…選んだということですか」

にこ「真姫、花陽…あんた達はここで待ってなさい」

真姫「はぁ?!なんでそうなるのよ!」

花陽「そうだよ!みんなで行った方が…」

にこ「足手まといなのよ…邪魔しないで」ダッ

真姫「待ちなさい!」

希「真姫ちゃん…」ガシッ

真姫「なによ!?希まで私達が邪魔だって言いたいの!?」

海未「違います…にこは…あなた達を危険な目に遭わせたくなくて…あぁ言ったんです」

希「本当に…素直やないんやから」

真姫「…」

花陽「…」

穂乃果「私達もにこちゃんを追おう」

海未「はい!二人とも、ちゃんと戻ってきますから…待っていてください」

真姫「にこちゃんのバカ…」

真姫「待ってるだけなんて…辛いわよ」

132: 2017/01/12(木) 16:46:32.94 ID:LIsMSNJc.net
にこ(真姫ちゃん…花陽…)

にこ(にこは良い先輩とは言えなかったわ…でもね)

にこ(私にだって意地があるのよ。あんた達を守りたいって…いつだってそう思ってる)

にこ(だから…)

ガチャ

白にこ「…」

にこ「私が…私の因縁を断ち切るわ」

133: 2017/01/12(木) 16:51:38.91 ID:LIsMSNJc.net
白にこ「よかったわね。μ'sのみんなが助けてくれたんだ」

にこ「当たり前よ…あんただってわかってるはずよ」

にこ「私達の絆は…こんなことじゃ壊せないこと」

ドッペルにこ「にこから生まれた怨念は、にこが終わらせるわ」

白にこ「あは…あはは…!!」

白にこ「バッカじゃないの?友情ごっこ?主人公になったつもり?」

白にこ「止められない」

白にこ「にこの憎しみは…もう私自身にも止められないわ」

135: 2017/01/12(木) 16:56:17.22 ID:LIsMSNJc.net
海未「だぁぁぁ!!!」ザシュッ

にこ「海未?!」

白にこ「…?!」ズバァァ

海未「姿は見えません…しかし、確かにそこにいるとわかります」

海未「しかし…この『園田一閃』(刀っぽい鉄の棒)で魔は斬り伏せてみせます」

白にこ「…」シュゥゥ

希「にこっち!倒せたん!?」

にこ「…」ゴクリ

ドッペルにこ「いいえ…まだよ…」

白にこ「流石海未ね…見えない私を斬るなんて」

白にこ「でもお生憎様…そんなの効かないわ」

ドッペルにこ「やっぱり…」

にこ(…やっぱり?)

にこ「ダメ…まだあいつはいるわ」

海未「そんな…」

136: 2017/01/12(木) 16:59:27.03 ID:LIsMSNJc.net
白にこ「仕方ないわね…今回のみんなには、とびきりキツい終わりをプレゼントしてあげる」ゴゴゴ

希「なん…よ…」ガタガタ

穂乃果「すごく…寒い…」

海未「…っ!」ガタッ

にこ「みんな!しっかりしなさい!」

白にこ「無駄にこ~☆」

137: 2017/01/12(木) 17:04:47.73 ID:LIsMSNJc.net
海未「…」

海未「え…何故私は家に…」

「女なぞ産みおって!」

海未「…?」

「もう園田の家も終わりだな」

「あぁ…跡取りが産まれなかったんだ。先代がここまで守ってきた園田流もここまでよ」

海未「な、なんなのですか…これは…」

「その子は氏んだことにせよ」

「嫌です!私とあなたの実の娘なんですよ!」

「跡を継げぬ女子などいらぬ」

海未「お母様…お父様…」

海未「嘘ですこんなの…私は…望まれていなかった…」ポロポロ

138: 2017/01/12(木) 17:08:59.88 ID:LIsMSNJc.net
穂乃果「…」

「ほんと高坂っていつもヘラヘラしてて楽そうだな」

「園田と南に囲まれてお姫様気分かよ」

穂乃果「そんなこと思ってない…!」

「答えは出なかった」

「だから、μ'sは終わらせた」

穂乃果「嫌だ…こんな未来…嫌だ!!」

139: 2017/01/12(木) 17:12:54.50 ID:LIsMSNJc.net
希「あ、あのっ…!」

「え?誰?」

「あ…転校生の東條さんじゃない?」

希「私…あなた達とお友達に…」

「いやいや無理無理」

「転校生は大人しく一人で本読んでなよ」

「一年この学校に残ってたら友達になったげてもいいけど」

希(いつだって…一人やった…)

希(忘れてたはずやのに…こんな記憶…)

140: 2017/01/12(木) 17:16:08.58 ID:LIsMSNJc.net
「みんな聞いて~!小泉さんはアイドルになりたいらしいで~す!」

「はぁ?!小泉が?地味過ぎて無理だろ」

「なぁ星空、それって本当か?」

「うん!かよちんはアイドルになりたいんだよ!」

「マジかよ!」

「まず自分の顔見てから言えよ」

「陰キャのくせに」

花陽「…」

花陽「…」

花陽「そっか…」

花陽「やっぱり花陽にアイドルは…無理だよね」

141: 2017/01/12(木) 17:19:41.16 ID:LIsMSNJc.net
真姫「パパ!ママ!」ガチャ

「あなたが真姫さんですね」

真姫「え…パパとママは…」

「ご両親はお仕事が忙しいのです。ですから今日から私があなたのお世話をさせていただきます」

真姫「…」

「こんな簡単な問題も解けないの?!グズ!」

「あなたは西木野病院の跡継ぎなのよ!」

「この出来損ない!」

真姫「いや…もういや…」ポロポロ

142: 2017/01/12(木) 17:23:14.03 ID:LIsMSNJc.net
にこ「ど…どうしちゃったのよ…みんな…」

ドッペルにこ「幻覚を見せられてるわ…それも想像もしたくないような酷いのをね…」

にこ「このっ!やめなさい!」

白にこ「にこが悪いんだよ?」

白にこ「自分の気持ちに嘘をつくから」

白にこ「だからみんなを苦しませなくちゃならなくなったの」

にこ「なん…で…」

白にこ「思い出しなさい…自分の気持ちを…」

にこ「あ、頭が…!」ガクッ

ドッペルにこ「しっかりしなさい!負けちゃダメ!」

143: 2017/01/12(木) 17:26:11.85 ID:LIsMSNJc.net
にこ「…」

にこ「ここは…」

穂乃果「だからアイドルをやりたいんです!」

にこ(穂乃果…)

にこ(これって…μ'sのファーストライブ…)

ドクン

にこ「えっ…」

どうして…あの子には仲間がいるの?

にこ「…」

にこ「これ…あの時のにこの…」

144: 2017/01/12(木) 17:29:24.89 ID:LIsMSNJc.net
「どういうこと?!」

「ごめんなさい…私、にこちゃんと少し距離を置きたいの」

「なんでよ!私はことりが好き、ことりは私を好きだったんじゃないの?!」

「とにかく…ごめん!」バッ


にこ「ことり…なんで…」

ずっと私のこと…好きじゃなかったの?

にこ「嫌…ことり…行かないで…」

145: 2017/01/12(木) 17:32:44.31 ID:LIsMSNJc.net
「凛!しっかりしなさい!息が止まったら承知しないわよ!」

「にこちゃん…最後まで優しいにゃあ…」

「私が…凛ちゃんを…そんな…」ガクガク

にこ「なんで…凛が…」

氏ぬべきなのは私だった

にこ「あ…ぐっ…!」

にこ「あああああ!!!」

146: 2017/01/12(木) 17:49:00.28 ID:LIsMSNJc.net
にこ「…」

にこ「…」

にこ「…」

ドッペルにこ「どうしたのよ、にこ」

にこ「もうひとりの…私…」

ドッペルにこ「失くしたの?大切なもの」

にこ「大切な…もの…?」

ドッペルにこ「いい?記憶とか運命とか、そんなの誰かが勝手に決めたルールに過ぎないわ」

ドッペルにこ「人が抗うには…荷が重いかもね」

ドッペルにこ「けど、私は…私達μ'sは…いつもそんな無茶を乗り越えてきた。これからも…」

ドッペルにこ「にこの大切にしてた、願いは…何?」

にこ「願い…」

にこ「私の願いは…」

にこ「私の願いは…」



ガチャ

にこ「みんなと一緒に、明日を生きたい!」

147: 2017/01/12(木) 17:50:33.14 ID:LIsMSNJc.net
にこ「行ってくるわ、にこ」

ドッペルにこ「そうね…これでお別れよ…さよなら」

にこ「違うでしょ」

にこ「行くのよ。一緒に…私はあんた、あんたは私なんだから」

ドッペルにこ「えぇ…そうだったわね」



にこ達「にっこにこにー!」ニコッ

148: 2017/01/12(木) 17:58:21.27 ID:LIsMSNJc.net
音ノ木坂女子高等学校 屋上

白にこ「また…みんな氏ぬのよ」

白にこ「これでいいの…にこの願いは…」ポロポロ

「ああああああ!!!!!」

白にこ「…?」

にこ「にっこにこにー!!」バァン

白にこ「あの霧の中を…抜けられたというの?」

にこ「よぉ~く聞きなさい!!」

にこ「あなたのハートににっこにこにー☆」

にこ「宇宙No.1アイドル 矢澤 にこにー に、不可能なんてないんだから!!」

白にこ「見つけたのね…希望を…」

にこ「そうよ!私達の運命は…私達で変えてみせる!あんたみたいに自分の想いに縛られ続けられたりしない!」

海未「まったく…にこは無茶苦茶です」ムクッ

真姫「ほんと…なんでこんな人を好きになっちゃったのかしら」

穂乃果「さすがにこちゃん!」

花陽「…!」←感激しすぎて言葉にならない

希「ウチらなら奇跡なんていくらでも起こせる!」

149: 2017/01/12(木) 18:07:49.55 ID:LIsMSNJc.net
白にこ「その希望が…一番苦しい絶望になるってことに、まだ気付かないの?」

にこ「だったらその絶望ごとみんなで乗り越えるわ」

にこ「もう何を言っても…私達はあんたに殺されたりしない」

白にこ「…」

にこ「…」ザッ

白にこ「どうするつもり?」

にこ「タイマンよ。幽霊でも、あんたにも実体があるのよね?どっちが正しいか…拳で決めるわ」

白にこ「いいわ。乗ってあげる」

白にこ「敗北と絶望の後、あなた達は氏ぬ」

絵里(酔いが覚めて学校に来てみたら…)

凛(にこちゃんが1人でエアボクシングしてる)

ことり(イケメンなにこちゃんもいい…!)

海未「この3人はどれほどの事態かまだわかってないのですね…」

希「ま、まぁ…途中参加やし…」

151: 2017/01/12(木) 20:18:04.71 ID:LIsMSNJc.net
にこ「だぁぁ!」ポカッ

白にこ「ふん!」ポカッ

にこ(…所詮2人とも同じ人間ってことね!大したことないじゃない!)

にこ「だぁぁ!!」ポカスカ

白にこ「やぁぁ!」ポカスカ

にこ「…」ハァハァ

白にこ「腕力は一緒なのよ。どうするつもり?」

白にこ「それに…」スッ

にこ「…!」

バゴッ

にこ「か…はっ…!」ユラッ

白にこ「躊躇いがない分、私の方が強いんだから」

にこ「ふん…どうかしら?」

にこ「やぁぁ!」ボゴッ

白にこ「?!」ユラッ

にこ「今の私はね…2人分の力を持ってるわ」

にこ「それに…みんなが一緒にいる!」ドゴッ

白にこ「…」グシャッ

152: 2017/01/12(木) 20:22:17.12 ID:LIsMSNJc.net
白にこ「それなら…」スゥゥ

にこ「また逃げるの!?」

白にこ「違うわよ」ニヤッ

希「?!?!」

希「あああ!!?」

絵里「希?!どうしたの?!」

希「あ…ぐ…」ユラッ

のぞみ「あ…」

のぞこ「…」

のにこ「…」

白にこ「これでどうかしら?」シュゥゥ

全員「?!」

ことり「真っ白な…にこちゃん…」

海未「まさか…希の身体を乗っ取ったとでも言うのですか」

にこ「なんてことを…」

154: 2017/01/12(木) 20:30:01.90 ID:LIsMSNJc.net
白にこ「これでみんなにも私の姿が見えるってわけ」

絵里「ハラショー…」

絵里「希!そんな奴に負けちゃダメ!」

白にこ「無駄よ…希は私に存在を乗っ取られちゃったんだから」

にこ「何が目的なのよ…あんた…」

白にこ「言ってるじゃない」

白にこ「私の望みは、みんなが氏ぬこと」

白にこ「このまま私がここから飛び降りれば…どうなると思う?」

真姫「まさか?!」

凛「希ちゃんも一緒に…氏んじゃうってこと?」

161: 2017/01/13(金) 00:44:48.51 ID:Cx6Vwl31.net
白にこ「ふふふ…」ユラッ

絵里「逆にこれは…チャンスかもしれないわ」

穂乃果「えっ…」

海未「なるほど…全員に姿が見える今なら…取り押さえてしまえば…」

凛「なら善は急げにゃ!」バッ

にこ「凛!?」

凛「観念しろ!悪いにこちゃんめ!」

162: 2017/01/13(金) 00:49:02.27 ID:Cx6Vwl31.net
白にこ「…」バゴッ

凛「…え?」ドサッ

真姫「そんな…凛が一撃で…?」

花陽「凛ちゃん!」

白にこ「言ったでしょ?私には躊躇いがないの」

白にこ「次は頃すわ」ギロッ

ことり「…っ!」

白にこ「あなた達はそこで指をくわえて見てなさい」

白にこ「希の命の最期を…」

ガシッ

凛「そうは…いかないよ…」グググ

絵里「凛!無理しないで!」

凛「なんとなくだけど…凛はずっと後悔してた…助けられなかったこと…」

白にこ「おとなしくしてれば後で自分で氏に方を選べたのに」スッ

花陽「いやぁぁ!!!」

163: 2017/01/13(金) 00:55:42.92 ID:Cx6Vwl31.net
にこ「…やめなさいよ」ガシッ

凛「にこ…ちゃん…」

白にこ「手を離しなさい」

凛「絶対嫌だ!」

凛「凛はμ'sの誰にも氏んでほしくない!」

にこ「これでわかったでしょ…あんたはもう誰も殺せない」

白にこ「…」

にこ「希に取り憑いたのが良い証拠よ。今までその手を使わなかったのは、あんたにとってそれがリスクの高い行為だから」

にこ「ドッペルゲンガーのにこと同じように、怨霊のにこももう存在が薄れてきてるはず」

白にこ「…」

海未「にこの言うことは当たっていると思います」

海未「強い怨念とはいえ、生み出した本人が生きていて…それを否定している以上、あなたはあってはならない存在なのです」

にこ「ねぇ、お願い…」

にこ「にこの声を…少しだけでいいから聞いてほしい」

164: 2017/01/13(金) 01:04:25.92 ID:Cx6Vwl31.net
にこ「怖かったんだよね?」

白にこ「何を言ってるの?私はにこの…」

にこ「1人で氏ぬのは怖い…当たり前じゃない」

にこ「たしかに私は、誰かを妬んだり…恨んだり…良い子とはとても言えない」

にこ「でも、私はみんなと生きたいの。氏んだはずの私が起こした奇跡、みんなが起こした奇跡…それを信じたい」

白にこ「私の…やってきたことは…」

にこ「もういいのよ。あなたはにこの想いをずっと伝え続けてくれた」

にこ「だからもう…誰も憎まなくていい…苦しまないでいいの」

白にこ「…」

希(にこっちの言う通りよ)

白にこ「希…」

希(いつも泣いてたのは…あなたもみんなのことがにこっちと同じで大好きだったから)

希(それを押し頃してまで、あなたは耐えてきたんよ)

にこ「さぁ、にこの所へ…」

白にこ「…」スゥゥゥ

にこ「おかえりなさい」

白にこ「…ただいま」スゥゥゥ

166: 2017/01/13(金) 01:08:13.10 ID:Cx6Vwl31.net
ことり「白いにこちゃんが…」

穂乃果「消えた…」

絵里「希!!」ダッ

希「えへへ…幽霊に憑依されるなんて…スピリチュアルやん?」ぐったり

真姫「これで…終わったのかしら…」

花陽「凛ちゃん、怪我は…」

凛「たいしたことないよ。それより…」チラッ



にこ「こんなに辛い想いを抱えてずっと1人でいたなんて…」

にこ「やっぱり私は大バカだわ」

168: 2017/01/13(金) 01:11:37.31 ID:Cx6Vwl31.net
にっこにこにー☆

あなたのハートににこにこにー♡
笑顔届ける矢澤にこにこ♪

好きなものはファンのみんなの笑顔!!

嫌いなものは勉強にこ!!

でも最近にこには…も~っと大好きなものができちゃったの♡

169: 2017/01/13(金) 01:17:45.66 ID:Cx6Vwl31.net
ことり「おはよ~」

にこ「いつも迎えに来てもらって悪いわね」

こころ「あ!ひよこお姉ちゃん!」

ここあ「違うよ!かもめお姉ちゃんだよ!」

ことり「どっちも違うよ…」アハハ

真姫「やっぱりことりじゃにこちゃんの横にいるにはまだまだだわ」

にこ「真姫ちゃんも来てくれたの?」

真姫「わ、私はたまたまこの辺を通りかかっただけよ!」

こころ「あ!彼氏いない歴17年の人!」

ここあ「違うよ!クリスマスに彼氏に荷物持ちさせる人だよ!」

真姫「ちょっと!何教え込んでるのよ!」

ことり「(^8^)」ニタァ~

にこ「でも事実だし~」

170: 2017/01/13(金) 01:21:28.35 ID:Cx6Vwl31.net
海未「鍛錬が足りません!私を襲った時の強さはどこへ行ったのですか!」

穂乃果「でもぉ…あれは意識が朦朧としてて…」ハァハァ

海未「言い訳は聞きたくありません!」ビシッ

希「朝から元気やね~」

花陽「凛ちゃんのオススメの米粉ラーメン食べてみたんだけどね…」

凛「あ~!かよちん、あれは凛と一緒に食べる約束してたのに!」プンプン

希「こっちはこっちで2人の世界に入っとるみたいやわ…」

171: 2017/01/13(金) 01:32:17.96 ID:Cx6Vwl31.net
絵里「…」カタカタカタ

身近な「奇跡だよ~!」報告スレ

名無しで叶える物語(シベリア)

というわけで、私達はみんなで新しい道へ進むことが出来たの


名無しで叶える物語(ブッブー)

クールですわ


名無しで叶える物語(筍)

妄想しすぎw
現実帰って来いw

絵里「現実…ね」

絵里「本当に…長い夢を見ていた気分だわ」

絵里「これから始まるのよ…新しい私達が」

亜里沙「お姉ちゃん?」ガチャ

絵里「あら、どうしたの?」

亜里沙「どうしたのって…今日はニューヨークに行く日だよね…?」

絵里「…」

絵里「…あ」チカァ…

172: 2017/01/13(金) 01:36:28.75 ID:Cx6Vwl31.net
心配しなくていいわよ
あなた達は私の中で、ずっと一緒にいてくれてる

何度も何度も…私達を救うために頑張ってくれてありがとう
辛い想いを背負わせ続けてごめんね

これからにこは、あの子達と未来へ行くわ

だから見守っていて

私達のことを





174: 2017/01/13(金) 01:39:57.13 ID:Cx6Vwl31.net
おまけ

海未ママ「海未さん…困ったことになりました」

海未「どうしたのですか…深刻な顔で…」

海未ママ「我が園田家の家宝にして秘伝の名刀『園田一閃』が無くなったのです」

海未「あ…」

海未(そういえばあの刀…折れてしまったので希の部屋に隠したんでした)


E
N
D

175: 2017/01/13(金) 01:49:11.81 ID:8EVY4I4R.net
おつおつ、これで完結なのかな?

176: 2017/01/13(金) 01:58:29.25 ID:ufuniXb3.net
おつかれさまです

引用元: にこ「私と私と私達の物語」