1: 2012/11/10(土) 18:58:17.01 ID:QBuh7eRM0
P「なんだ、晶葉、またなにか作ったのか?」

晶葉「ああ、プロデューサー。来てくれたんだな……早速だが、これを見てくれ……」

P「……なんだこれ。体温計とおもちゃの光線銃、か?」

晶葉「ふっふっふ……驚くなかれ!! それこそこの池袋晶葉の世紀の大発明の一つ!!
    『心的依存度計測装置・はかるくん』と『心的依存度調整装置・すがるくん』だ!!」

P「……は?」

晶葉「プロデューサーにも分かりやすく説明すると、この『はかるくん』を使えば自分に対する相手の『心的依存度』が計測できる。
    そしてこっちの『すがるくん』を使うと、心的依存度を変化させることが出来るんだ!!」

P「……えっと、凄いのか? それって……」

晶葉「分からないのか、この凄さが!! つまりだな……人為的に佐久間まゆみたいな『依存傾向の強い少女』を生み出すことが出来る装置、ということだよ!」

P「捨てよう、そんな装置」

晶葉「待て待て待て待て。早まるな、プロデューサー。逆に言えば、佐久間まゆのような『依存傾向の強い少女の依存度を弱く』することだってできるんだぞ」

P「それは……確かに凄いな」

晶葉「そこで、折り入ってプロデューサーに頼みがある」

P「なんだ?」

晶葉「この『はかるくん』『すがるくん』の試運転を頼めないか?」

3: 2012/11/10(土) 19:05:57.29 ID:QBuh7eRM0
―――

P「……とは言われても、どう見てもおもちゃの光線銃だよなぁ……」

  『説明書
   ・まずはかるくんで心的依存度を計測
   ・測定結果を見ながらすがるくんの数値(心的依存度・効果時間)を調整
   ・対象に向かって引き金を引く

  注意
   ・効果の最大持続時間は六時間、最低は三十分
   ・連続して同じ人物への使用は出来ない
   ・好感度の低い人物に使用すると危険だからやめておくように』

P「……うーむ、どうも信憑性に欠けるな……誰かに試してみれればいいんだが……」

P「……おっ、あれは……」

小梅「……~~♪ ……~~~♪」

P(小梅か……小梅なら、万が一依存度が高くなっても、そんなに危険なことにはならない……よな?)

P「ええい、物は試しだ! おーい、小梅ー」

小梅「……あ、ぷ、プロデューサー……お疲れ、さまです」

P「ああ、お疲れ。それより、今ちょっと時間あるか?」

小梅「……?」

7: 2012/11/10(土) 19:11:39.35 ID:QBuh7eRM0
P「ちょっとごめんな」

     ピッ!

小梅「た、体温計? ね、熱は、ない、けど……」

P(現在の心的依存度は……36、普通だな!)

P(設定は……とりあえず、最短の30分、依存度は……倍の72くらいでいいかな)

     カチカチカチカチ

P「……よし」

小梅「わ、わぁ……! そ、そ、それ、かっこいい! プロデューサー、そ、それ、どこで」

P「いざ!!」

       みょいみょいみょいみょい

P「うわっ!? な、ほ、本当に謎光線が出た……!? な、だ、大丈夫なのか、これ……」

小梅「んっ……」

P(……外傷は、なさそうだな……さて、変化はあるか……)

小梅「な、なに、今の……」

P「……おやっ?」

8: 2012/11/10(土) 19:19:37.33 ID:QBuh7eRM0
P「小梅、なんか変わったことないか?」

小梅「な、なにが……?」

P「こう、すがりたくなる! とか、居ないと困る気がする! とか」

小梅「……?」

P「……えっと、なんともない?」

小梅「うん……べ、別に、なんともない、けど……」

P(……まさか、不良品か? 見た感じなんにも変わってないよな……
  ……ドキドキして損したな。とりあえず、効果がなかったってことを後で晶葉に伝えるか……)

小梅「そ、それで……用事?」

P「ああ、今度のハロウィンイベントの事でちょっと話があるんだけど……立ち話もなんだし、どっか座れる所に行くか」

小梅「……うん、わ、分かった」

         きゅっ

P「……」

小梅「……い、行こ」

P「……っ!?」

12: 2012/11/10(土) 19:29:22.82 ID:QBuh7eRM0
小梅「ど、どうか、した?」

P「い、いや……」

P(……いきなり袖を掴んできた……これは、依存してる、ってことなのか?
  そういえば、心的依存度が高くなるとどんな反応が出るのかは聞いてなかったな……メールで晶葉に聞いてみるか)

小梅「じゃあ、い、行こう」

P「そうだな」

―――

『件名:Re:依存度が高くなった時の反応
 本文:基本的に『居ないと不安』や『居ると嬉しい』という感情が高じた状態にするのがすがるくんの効能だ。
     そのため、一般的な心的依存よりも身体接触が多くなることが予想されるな!   』

P「成程、つまり、効果は出てるのか……」

小梅「な、なに、み、見てるの?」

P「仕事のメールだよ……それより、小梅」

小梅「……?」

P「その、隣にぴったりとくっつかれると、腕が動かし辛いんだが……」

小梅「あ、ご、ごめん、ね?」

P(……と、謝りつつもくっついたまま……これは……)

14: 2012/11/10(土) 19:39:20.00 ID:QBuh7eRM0
―――

小梅「……~~♪ ……~~♪」

P「それじゃあ、今度の仕事の説明だけど……」

小梅「う、うん」

P「……あー、小梅……話の前に、ちょっといいか」

小梅「な、な、何?」

P「……膝の上に座られると、資料が読みにくいんだけど……」

小梅「だ、だったら、わ、私が読むね。え、えっと……『ハロウィン企画、第二弾』……」

P「いや、そういうことじゃなくて……膝の上から下りてくれないか?」

小梅「やだ」

P「……ほら、座るところは他にもいっぱいあるし……」

小梅「……や、やだ。やだ、やだ、こ、ここ、ここがいい!」

P「……」

小梅「……やだ」

P(まさか、あの小梅が駄々をこねるとは……珍しいものが見れたな……)

17: 2012/11/10(土) 19:50:01.31 ID:QBuh7eRM0
P「分かった、そこまで言うならそこから動かなくてもいいよ」

小梅「ほ、本当? え、えへ、えへへ……」

P「じゃあ、打ち合わせするか」

小梅「う、うん!」

P(効果時間は……あと十五分くらいあるな……普通なら資料説明してればすぐに過ぎる時間……
  このまま何事もなく過ぎてくれればいいけど……)

―――

P「ということで、小梅には新しい衣装を着て、ライブをしてほしいんだ」

小梅「……あ、新しいの……お、お化けの……」

P「そうだな、お前の好きそうな、ホラーチックな衣装だ」

小梅「ほ、本当!?」

P「ああ、本当だ。そこで、衣装合わせをしてもらいたいんだけど……」

小梅「や、やる! うん、やる! やる!」

P「珍しいな、そこまで食いついてくるなんて」

小梅「お、お化け、衣装、す、素敵……!」

P「そうか」

19: 2012/11/10(土) 19:57:23.06 ID:QBuh7eRM0
P(あと一分……今小梅は衣装合わせ中だし、なんとかなりそうだな……)

    キィィ……

小梅「プロ、デューサー」

P「お、着替えられたか?」

小梅「う、うん……で、でも、包帯、ま、巻けない……」

P「包帯……? ああ、頭のこれか」

小梅「プロデューサー、巻いて……」

P「分かった。じゃあこっちに……」

       とととととっ
                 ぽすんっ

P「……こっちに来てるだけで、良かったんだけど……膝に座る必要はないぞ」

小梅「ま、巻いて! 巻いて!」

P「……じゃあ、動くなよ」

小梅「うん……」

         3  2  1 ……

                   ピ―――――ッ!

20: 2012/11/10(土) 20:03:13.69 ID:QBuh7eRM0
P「……えーっと、ここを、こうして」

小梅「……?」

P「ここを、こうすれば……どうだ?」

小梅「……あ」

        かぁぁぁっ……

小梅「あ、ああ……ああああ、ああ」

P「うん? どうした、小梅……顔が……」

小梅「んっ、た、立つ、プロデューサー、立つ、から……離して!」

     ぐいっ    ぐいっ

P「お、そうか? まぁ、丁度巻き終わったし。はい」

小梅「うん……あ、ありがと、う」

P(効果時間が切れた、みたいだな……これで終わりか……嬉しいような、寂しいような……)

小梅「き、着替えて、くる……」

P「ああ。着替え終わったら衣装の感想と改善点をメモしといてくれ」

小梅「う、うん……じゃあ、ね」
                         ととととととっ

22: 2012/11/10(土) 20:13:33.81 ID:QBuh7eRM0
P「ふぅ……膝の上に座られた時はどうしようかと思ったが……70くらいなら意外となんともないもんだな」

P「次は……まぁ、メンバーによるけど、80くらいにしてみるかな……」

P「まゆを100だと考えると……80は……まぁ、そこそこ、かな……さて、誰にするべきか……」

P「肉体的に発育のいいメンバーだと、接触だけでも大問題だし……よし」

―――

    ドンドンドン! ドンドンドン!

P「新衣装の衣装合わせに来ましたー」

<……

P「居るのは分かってるんだぞー、大人しく出てこーい」

<……今日は定休日でーす……

P「年中定休日が何言ってるんだ、入るぞー」

      がちゃっ

杏「うげっ」

P「うげっ、じゃない。あーもう、また部屋散らかして」

杏「うぅー……今となっては数少ないオフの日にまで家に仕事を持って来るなんて……鬼かー、このー!!」

26: 2012/11/10(土) 20:20:39.17 ID:QBuh7eRM0
杏「ちぇー、せっかくだらだらしてたのに……」

P「だらだらするな。そもそもお前、今日のレッスンはどうしたんだ」

杏「……プロデューサー、女の子にはね、月に一度だけ、動きたくても動けない日があるんだよ……」

P「お前それ言うの今月で三度目だぞ」

杏「じゃあ、あれだ。風邪! 風邪だから無理だった! そういうことで……駄目?」

P「風邪って……どう見ても元気そうだけど」

杏「あー、なんか頭痛いなー、げほっげほっ、これはやばいなー、風邪だなー」

P「……」

杏「げほっげほっ、あー……こりゃもう、今日は休まないと氏ぬかもなー」

P「そういうと思って、体温計持ってきてるんだな、これが」

杏「えっ」

P「ほら、動くなよ。一瞬で終わるから」

       ピッ!

杏「ひぅっ!? な、なにそれ……体温計?」

P(……21、か……依存度は低い……というよりも、他人に干渉されたくない、ってことなんだろうな。こいつの場合)

31: 2012/11/10(土) 20:27:17.39 ID:QBuh7eRM0
P(それじゃあ、85くらいまで引き上げて……と)

杏「最近の体温計って便利なんだね。一瞬でピッ! なんて」

P「そーれ!!」

杏「えっ」

          みょいみょいみょいみょい

P「……この謎光線って、なんなんだろ。副作用とかはないらしいけど……」

杏「わっ、び、びっくりしたー……ちょっと、いきなり変なことしないでよ、心臓泊まるかと思ったじゃん!」

P「大丈夫だって。ほら、杏って意外と神経図太いし」

杏「失礼な。杏はナイーブな生き物なんだぞー! 構いすぎると氏んじゃうし!!」

P「あー、はいはい。とりあえず、衣装合わせ頼むな」

杏「えー、メンドいー……」

P(……やっぱり、変わったようには見えないな……効果が出るのに少し時間がかかるのか?)

P「考えてみろ、服着るだけで仕事が一つ終わるんだぞ。ラッキーじゃないか」

杏「……言われてみれば……いや、でもなー……
  んー、じゃあこうしよう! プロデューサー、プロデューサーが服着替えさせてよ!」

P「……はい?」

36: 2012/11/10(土) 20:39:05.29 ID:QBuh7eRM0
杏「よし、決まり! じゃあプロデューサー、おねがーい」

P「いやいや、待て。どうしてそうなった」

杏「いいじゃんいいじゃん! それなら杏は楽できるし、プロデューサーはお仕事することが出来る!! ほら、一挙両得!」

P「……いや、それでいいのか、お前」

杏「へっ、何が?」

P「着替えさせるとか、そういうのって……ほら……セクハラ的なさ」

杏「大丈夫大丈夫! 別にいやらしいことするわけじゃないんだし!」

P「……」

杏「えっ……し、しないよね?」

P(……これは、好意的って捉えるべきなのか? なんか一周回ってヘルパーみたいな立ち位置になってる気がするけど……
  とはいえ、いつまでも立ち往生してるわけにはいかないしな……)

P「……よし」

杏「うわっ、目が座った!! いーやー、おーかーさーれーるー!」

P「人聞きの悪いことを言うな! じゃあ、下着だけは着替えてくれ。あとは俺が何とかするから」

杏「ちぇっ、プロデューサーのケチ。いいじゃん、布の一枚や二枚着せるくらい、一緒だってばー……別にホントに犯されるなんて思ってないし」

P「ケチ言うな。その一枚や二枚は普通は見せられないラインだろ」

38: 2012/11/10(土) 20:48:43.28 ID:QBuh7eRM0
―――

杏「着替えたよー、プロデューサー、あとおねがーい」

P「……マジでやらせるのかよ」

杏「見くびってもらっちゃ困るよ、プロデューサー……杏は!! 一切の手の抜き所を見逃さない!!」

P「カッコつけるな。ほら、じゃあ靴下履かせるから、こっち来て座れ」

杏「はーい!!」

P「……えーっと、ここを、こうして……」

杏「……」

P「こうやって、こう、か?」

杏「プロデューサー、靴下履かせるの下手だね」

P「やったことないからな……えーっと、あ、あれ? ちょっとずれたか?」

杏「……んー、やりにくいんだったらさ、こうすればいいんじゃない?」

P「ん? どうすれば……」

杏「こうやってさぁ」

                  ぽすんっ

41: 2012/11/10(土) 20:59:42.53 ID:QBuh7eRM0
杏「ほら、こうやれば、自分で履く時とほとんど同じでしょ」

P「膝の上……また、膝の上か……」

杏「はい、じゃあお願い!」

P「分かった。動くなよー」

杏「んー!」

P「えっと、こうやって……」

杏「……」

P「おっ、確かにこれなら……」

杏「……くしゅっ! ……んー……」

     ごそごそ……

P「っ!? ひっ、お、杏!? お前、何をっ!!」

杏「下着姿寒い!! プロデューサー、ちょっと入ーれてっ!」

P「寒いなら服着ればいいだろ!! 俺の服に入ってくるな!」

杏「やだ! 取りに行くのめんどい!! こっちの方が断然楽だし!!」

        もぞもぞ

45: 2012/11/10(土) 21:13:40.80 ID:QBuh7eRM0
杏「んー♪ あったかい……♪」

P「……」

杏「どしたの、プロデューサー。なんかすごく複雑な表情してるけど」

P「……いや、その……正直、予想外な展開で……対応に困ってる」

杏「だったら受け入れとけばいいんだよ。それが一番簡単でしょ」

P「……そうするか」

P(さっさと服を着せてしまおう……この状態は、なんて言うか、密着具合が……ヤバい!)

P「じゃあ次左足行くぞー」

杏「はーい!」

―――

P「よし、こんな感じか」

杏「……プロデューサー、この服大丈夫なの? なんか、すっごい寒そうだけど」

P「大丈夫大丈夫。室内ライブで使う衣装だし」

杏「尻尾とか耳とかつけるの面倒だし、王冠重いし。もういい、疲れた!! 寝る!!」

P「お前何もやってないだろ」

50: 2012/11/10(土) 21:23:53.83 ID:QBuh7eRM0
杏「プロデューサー、枕ー……」

P「あ、おい、そのまま寝るな! 衣装が崩れる!」

杏「……もう、ああ言えばこういうんだから……じゃあはい」

P「……なんだ、そのバンザイは」

杏「脱がして!」

P「……いやいやいや」

杏「杏、この服着たことないからどうやって脱げばいいかわかんなーい!
  ということで、プロデューサー! 優しく、一枚一枚脱がしてちょうだい!!」

P「誤解を生むような言い方するな!! というより、そんな難しい服じゃないだろ!」

杏「一度楽を覚えた杏は二度とキツイ事はしない! いや、してたまるもんか!!」

P「……」

杏「どやぁっ……」

P(あと何分だ……あと何分ある……まだ十分近くあるのかよ!?)

杏「しょうがないから下着は勘弁しておいてあげるよ! はい、よろしくぅ!」

62: 2012/11/10(土) 21:43:41.70 ID:QBuh7eRM0
―――
杏「うーん……疲れたぁ……こういうキッチリした服着ると、それだけで体力使うよねー」

P「いや、その理屈はおかしい」

杏「あー、今日もいい仕事したー! 毎日こうなら楽なんだけどなー……
  そうだ! プロデューサー、これからグラビアだけやろうよ! 着替えもプロデューサーがやってくれるんなら杏すっごい楽だし!」

P「ああ、そうだな。明日からはマストレさんを呼んでおくよ」

杏「うぇっ!? なにそれ!! し、氏んじゃうよ!? あの人と一緒なんて、杏、三十秒と持たないよ!!」

      ずり……ずり……

P「着替えしなかった分だけ体力余ってるだろ」

杏「そんな体力はありません。とっくに移籍しました」

      ずり……ずり……
                     ぽふっ

杏「……ふう、到着」

P「……なにやってるんだ」

杏「んー? 寝るには枕が必要でしょ。それじゃ、おやすみー」

P「俺の膝じゃなくて部屋にある枕使えよ」

杏「そんな気分じゃないの」

68: 2012/11/10(土) 21:55:08.42 ID:QBuh7eRM0
         3  2  1 ……

                   ピ―――――ッ!

杏「んー……んー?」

          ごろごろ……

P「ん? いいのか?」

杏「ちょっぴり気持ちいいけど、やっぱ寝にくいからいいや。プロデューサー、枕投げてー」

P「そうか。ほらよ」

          ぼふっ!

P(……この反応……効果時間が切れたか。85……杏だから良かったが、他の子だと本当に危なかったな……
  特に服の中にもぐりこまれたりするのは……手を出しかねん……)

杏「あぁ~~~……生き返るぅ~~~……」

P「じゃあ、そろそろ仕事に戻るかな」

杏「真面目だねぇ、じゃあ杏はプロデューサーの分まで休憩しとくねー」

P「風邪引くなよ」

杏「んー、バイバーイ」

            がちゃっ    バタン!

81: 2012/11/10(土) 22:10:31.09 ID:QBuh7eRM0
P「やっぱり70くらいがちょうどいいかな……小梅は膝に座ってくるくらいだったし……」

P「いや、逆に、0がどんなもんなのか調べてみるのもいいかもな。
  まゆを呼びだして、六時間くらい0にしてみるか……」

P「うーむ……」

     ぽひっぽひっぽひっぽひっ
                     もふっ!  ぎゅーっ!

P「んっ?」

??「ふっふっふ、エモノが一匹! あわれ、プロデューサーはこのオオカミと化した仁奈の餌食に!」

P「……どうした、仁奈」

仁奈「仁奈は今、オオカミ仁奈でごぜーます! ワイルド仁奈です! 触ると怪我しやがりますよ!! がおーっ!」

P「そうか、じゃあ逃げないとなー」

仁奈「あわわっ、だ、大丈夫です! 今の仁奈はお腹いっぱいだから優しいワイルドです!
    それより、プロデューサーはなにしてるんですか?」

P「杏の所に行って来たんだよ」

仁奈「ふむふむ、なるほど、思った通りです」

P「えっ?」

仁奈「ふふん、オオカミキグルミを着た仁奈の鼻はごまかせねーですよ! 杏おねーちゃんっぽい匂いがしてる気がしてましたからね!」

84: 2012/11/10(土) 22:20:03.96 ID:QBuh7eRM0
P「仕事はいいのか?」

仁奈「今日はすっごく暇だったんです。暇だから仁奈、プロデューサーに会いに来ました!」

P「そうか、ありがとうな」

仁奈「ふふふ、プロデューサーは今、仁奈の頭を撫でたくてしょうがねーはずです! そのためのオオカミキグルミ!」

P「はいはい」

       ぽむぽむ

P(仁奈か……仁奈に使うか? 結構依存度高そうだから……逆に下げてみるとか?)

P「仁奈」

仁奈「はい?」

              ピッ!

P「えーっと……78、か……案外高いんだな……まぁ、子どもだし普通、か?」

仁奈「それ、なんですか? 体温計ですか?」

P(しかし、依存度の高い奴の依存度を下げるとどうなるんだろう……今まではあげるばっかりだったから、ちょっと怖いな……
  少し緩やかに下げてみるか……40くらいで……)

            カチカチカチカチ

仁奈「おお、かっこいい銃! 仁奈も、仁奈もそれ使ってみてーですー!」

87: 2012/11/10(土) 22:31:38.20 ID:QBuh7eRM0
P「使ってみるか?」

仁奈「はい!」

P「でも、先に俺なー」

           みょいみょいみょいみょい

仁奈「お、おおー!! おお?」

P(さて、どうなるか……)

仁奈「仁奈も、仁奈もみょいみょいしてーですー!」

P「ああ、いいぞ。はい」

P(……同時に使えない設定になってるらしいから、大丈夫だろうな。
  しかし、変化が見えないな……下がるのも少し時間がかかるのか?)

              カチカチカチカチ
   カチカチカチカチ
                               カチカチカチカチ

仁奈「オオカミ仁奈+ビーム……これはワイルドです……!! ずばーん! ずばばーん!」

P「はいはい、ワイルドワイルドー」

                ぽむぽむ

仁奈「……っ」

90: 2012/11/10(土) 22:45:26.79 ID:QBuh7eRM0
仁奈「あ、あの、プロデューサー」

P「うん?」

仁奈「あんまり、その……撫でねーでください……その、恥ずかしいです……」

P「おっ? お、おう」

P(……成程、依存度が高くなればなるほど接触してくるんなら、低くなればその逆、ってことか……
  確かに、小梅の時も効果が切れた時はこんな反応してたっけか……)

P「悪い悪い。仁奈のキグルミが触り心地がよさそうだったから、つい」

仁奈「まったく、レディの頭を気安く撫でるなんて、プロデューサーはそーとーえOちでやがりますね」

P「そこまで言うか」

仁奈「仁奈だったからよかったけど、他の人だったらプロデューサー、つかまってたかもしれねーですよ?
    気を付けてくれないと困ります!」

P「気をつけます」

仁奈「よし、じゃあプロデューサー、仁奈と遊びましょう!」

P「……え?」

仁奈「このみゅいみゅいビームもあるし、なにか面白いことしましょう! やーですか?」

P「いや、嫌ってわけじゃないけど……」

116: 2012/11/11(日) 00:00:09.92 ID:NpDaMHss0
仁奈「~~~♪ ~~~~~♪」

             かきかき

P(しかし、依存度が下がる分には楽でいいな。
  いつもの仁奈なら膝に座ってきたり、ひよこみたいに後ろを追っかけてきたりと面倒な部分もあったが……)

仁奈「プロデューサー! 見てくだせー!! 仁奈プレゼンツ・新作キグルミのデザインです!」

P「おお、凄いな」

仁奈「仁奈のキグルミ欲は留まるところを知らねーですよ……ふふふ、このまま、世界のキグルミを仁奈の物にしてやりますよ!」

P「そうか、頑張れ」

P(すっかり手のかからない子になって……なんていうか、物足りない……)

P「……」

仁奈「~~~♪」

P「仁ー奈」

仁奈「はい?」

             ぷにぷに

仁奈「……」

P「仁奈のほっぺた柔らかいな」

118: 2012/11/11(日) 00:06:41.55 ID:NpDaMHss0
仁奈「……」

P「……」

          ぷにぷに

仁奈「……ひ、ゃぁぁぁぁぁ……」

     かぁぁぁぁっ……

P「……」

          ぷにぷに

仁奈「ぷ、プロデューサー! な、なにしてるんでごぜーますか!?」

P「ほっぺたくらい別にいいだろ、減るもんじゃあるまいし」

仁奈「駄目です! そんなの、やめ、やめやがってくだせー……」

P「ほーれほれー」

          ぷにぷに

仁奈「う、うぅぅ……オオカミは、プロデューサーの方だったってことでごぜーますか……
    よもや、仁奈の方が獲物だったとは……!」

P(顔真っ赤にしてイヤイヤと身をよじる仁奈、か……)

P(あ、凄い……この反応は新しい……!!)

123: 2012/11/11(日) 00:18:01.10 ID:NpDaMHss0
仁奈「……うぅ……仁奈は今、貝になりてーです……」

P「貝のキグルミか? 新しいな」

仁奈「ちげーです、これがたぶん、またにてぃ・ぶるーってやつでやがるはずです」

P「そうか、仁奈は難しい言葉を知ってるな」

              ぷにぷに

仁奈「もう、もう! あんまりしてると、本当に怒りますからね!」

P「はっはっは、怒ってる仁奈も可愛いなぁ」

仁奈「……プロデューサー、怒った仁奈は怖いですよ?」

P「そうかー、どう怖いんだー?」
                          ぷにぷに

仁奈「……まず、礼子おねーちゃんとちひろおねーちゃんに全部話します」

P「ごめんなさい、俺が悪かったです、それだけは勘弁してください」

仁奈「謝るくらいなら最初からしちゃ、めーっですよ! ね?」

P「はい、ごめんなさい……」

仁奈「仁奈だからよかったけど、千枝おねーちゃんとかだと、本当につかまっちゃいますからね?」

P「気をつけます……」

126: 2012/11/11(日) 00:31:58.50 ID:NpDaMHss0
P(さすがに調子に乗りすぎたか……)

仁奈「分かりましたか?」

P「はい」

仁奈「仁奈とプロデューサーとの約束でごぜーますよ。もう、そんな勝手にぷにぷにしちゃめーっですからね!」

P「はい」

仁奈「それじゃあ、ほっぺた離してください」

P「はい、申し訳ありませんでした……」

      スッ……

P(時々ならこういうのもいいけど、毎回こうだと疲れるな……
  これからは中途半端に依存度の高いアイドルの依存度を下げるんじゃなくて、依存度の低そうなアイドルの依存度を上げていこう)

仁奈「じゃあ、プロデューサーも一緒に仁奈のキグルミデザインしてください!」

P「キグルミのデザインって言われてもなぁ……そういうセンスはないし……」

仁奈「大丈夫ですよ、こう、ピピッときたら一発ですからね!」

         3  2  1 ……

                   ピ―――――ッ!

129: 2012/11/11(日) 00:46:20.42 ID:NpDaMHss0
仁奈「んー……やっぱ椅子じゃ落ちつかねーですね。プロデューサー、膝座ってもいいですか?」

P「ああ、いいぞ」

P(丁度効果も切れたか……今回は少しきつかったな……)

          とてとて
                   ぽふっ

仁奈「ううむ、やっぱりプロデューサーのお膝はいいですね。ぴったり来ます!」

P「……」

                  ぷにぷに

仁奈「んー……ぷにぷにはくすぐったいからめーっですよ!」

P「ああ、ゴメン」

仁奈「でも、プロデューサーが触りたいんなら、特別に許してやりますよ!」

P「そうか、仁奈は優しいなぁ」

                        ぽむぽむ

仁奈「はい! 仁奈は優しさを忘れぬワイルドウルフでごぜーますからねー!」

P(さて、とりあえず仁奈の気が済むまではここでこうしてるとして……次は誰の所に行くかな……)

133: 2012/11/11(日) 01:01:05.39 ID:NpDaMHss0
―――

仁奈「じゃあ、プロデューサー、また明日ー!」

P「ああ、気を付けて帰れよー!」

     ・  ・  ・  ・  ・  ・

P「さて、行ったか……」

P「少々時間は食ったが……そのおかげでいろんなメンバーが帰ってき始めたな」

P(あんまり派手には動けない、か……となると、依存度が80を超えるのは、人の目に付く可能性があるから危ないな……
  次も70か、もしくは60くらいか……)

P(いや、70くらいでも、20超えるメンバーが膝の上に乗るのは絵的に危ない……とすると……)

         とてとてとてっ
                      きゅーっ

??「ふふっ、だーれだ~♪」

P「……この声は……若葉さん、ですか?」

若葉「あら、分かっちゃいましたかぁ~? すこーしだけ、大人っぽい仕草をしてみたんですけど~」

P「……座ってる所に目隠ししてだーれだ、って、大人っぽいんですか?」

若葉「あら、ら~? 大人っぽい、ですよねぇ~?」

138: 2012/11/11(日) 01:10:09.26 ID:NpDaMHss0
P「お仕事帰りですか?」

若葉「はい~! 今日もハリネズミさんファッションで、フェロモンムンムンでしたよ~!」

P「そうですか」

P(依存度の高い若葉さん……気になるような、気にならないような……
  そもそも、今はどの程度依存してるんだ? つかず離れずって感じだけど……)

P(とりあえず、試してみるか……)

P「若葉さん、ちょっといいですか?」

若葉「はい、なんでしょ~」

           ピッ!

若葉「……?」

P「……28、か」

若葉「……肌年齢、ですか?」

P「いえ、違います」

若葉「あ、じゃあ、見た目の年齢とかですねぇ~! うふふ、やっぱりアイドルになって大人っぽく!」

P「それはもっと違います」

若葉「うぅ~……そんなすぐに違うって言わなくても……夢持たせてくださいよぉ~……」

141: 2012/11/11(日) 01:22:47.79 ID:NpDaMHss0
P(28……小梅よりも依存度が低くて、杏より高い……まぁ、一般人程度の依存度、ってことか……
  外見はあれだけど、キチンと大人の付き合いが出来てる証拠なんだろうなぁ)

若葉「んー、じゃあなんでしょうねぇ~……体温! だと、低すぎるし……」

P「さぁ、何でしょうね。ヒントは大人の女性に関係があります」

若葉「へっ? え、えっと……うーん、じゃあ、女子力、ですかねぇ~?」

P(……さて、若葉さんを膝の上に乗せるのは、見た目的には全く問題ないだろうけど……
  20歳だしなぁ……効果が切れた時の弁明が面倒だし……60で行くか)

P「若葉さん、ちょっとこっち向いてください」

若葉「はい~?」

           みょいみょいみょいみょい

若葉「……?」

P「はいオッケーです」

若葉「えっと、今のってなんですかぁ?」

P「今度のイベントの小道具です。よくできてるでしょ?」

若葉「そうですねぇ~。音も可愛かったし、光も綺麗だったし、素敵ですね~」

P(さて、どんな変化が出るかな……)

142: 2012/11/11(日) 01:32:15.97 ID:NpDaMHss0
若葉「そうだ、プロデューサーさん、このあとお暇ですか~?」

P「はい、何ですか?」

若葉「えへへ、いつもバスまで暇だから、これ、買って来たんです~!」

P「……ジグソーパズル、ですか」

若葉「はい~! キリンさんはもう作っちゃったので、今度はいつもお世話になってるハリネズミさんです!
    お暇なら、一緒に作りませんか~?」

P「いいですね。御一緒させてください」

若葉「はい、どうぞ~」

―――

若葉「えーっと、ここが、ここで……あ、プロデューサーさん、そのピース取ってもらっていいですか~?」

P「はい、どうぞ」

若葉「ありがとうございます~♪」

P「……あの、若葉さん」

若葉「はい~?」

P「二人で横並びでジグソーパズルって、ちょっと窮屈じゃないですか? こういうのって普通、向かい合ってするものだと思うんですけど」

143: 2012/11/11(日) 01:42:09.14 ID:NpDaMHss0
若葉「そうですか~? 私はこういうのもいいと思いますけど~」

P(まぁ、60って言えばこの程度か……さっきから腕とかは触りっぱなしだけど、言ってしまえばそれだけだしなぁ。
  今までが今までだっただけに、刺激が足りないな……)

若葉「うーん、ハリネズミさんは針ばっかりだから難しいですねぇ~」

P「やりがいがあるってもんでしょ」

若葉「そうですねぇ、私、断然やる気が出てきちゃいました~!」

P(もうこれは消化試合だな……さっさと30分終わらせちゃおう)

――― 35分後

P「……」

若葉「んー、ここがどこにくっつくかな~……」

P(……おかしい……一向に効果が切れない……)

P(いつもの若葉さんなら、ちょっと顔を赤くしながら座る場所を変えるくらいすると思うが……
  もしかしてかかってないのか? ……それにしては距離が近いけど……)

P(試しに他の人にかけてみるか……ッ!?)

P「あ、あれ……えっ、えええ!?」

若葉「ひぇえ!? ど、どうしましたぁ!?」

146: 2012/11/11(日) 01:53:02.84 ID:NpDaMHss0
P「あ、ご、ごめんなさい……ちょっと考え事してて……」

若葉「そ、そうですか……あ、じゃなくて……もう、駄目ですよプロデューサーさん! 今はジグソーパズルに集中してくれないと~!」

P「あ、はは、いや、失礼……」

P(あれ、えっ、嘘……効果時間が最長の六時間になってる!!
  ここ、弄ってないよな!? なんで、ここが……いつの間に……)

>>87

P(まさか……あの時仁奈が弄ってたのって、この効果時間のつまみだったのか?)

若葉「あ、プロデューサーさん、そこ、お願いします~」

P「はい。これですか?」

若葉「はい! それです~! えへへ、一歩全身、ですねぇ~!」

P(つまり、今から五時間近く、このなんとも言えない距離のままってことか……?
  それは、なんというか……今までとはまた違った方向でキツいな……)

若葉「んー……完成しなかったけど、そろそろ時間ですねぇ~……」

P「じゃあ、壊されないような場所に片付けておきますか?」

若葉「そうですね、お願いします~! 続きはまた、明日のお楽しみってことで~!」

P(あ、そっか……若葉さんバス待ちだったんだっけか……だったら、やっぱり消化試合だな)

148: 2012/11/11(日) 02:09:05.31 ID:NpDaMHss0
―――

P「忘れ物ないですか?」

若葉「ないですよぉ~……って、もうっ! 子ども扱いしないでください~!」

P「ははは、冗談ですよ。じゃあ、明日もよろしくお願いしますね」

若葉「……あ、あの……プロデューサーさん!」

P「はい?」

若葉「その……こ、このあと、お暇ですか~?」

P「ええ、まぁ……今日は元々、仕事なんてあってないようなものでしたし」

若葉「も、もし、よろしければ! と、途中まで送ってもらっても……いい、ですか?」

P「ええ、構いませんけど……」

若葉「ほ、本当ですか!? これもまた冗談なんて言わないでくださいね~?
   そんなこと言われたら、さすがのお姉さんも、傷ついちゃいますからね~!」

P「大丈夫ですよ。そんな下らない冗談言いませんって。
  それにほら、アイドルを送っていくのもプロデューサーの仕事みたいなもんですし」

若葉「じゃあ、じゃあ、お願いします!」

P(……新しい展開だな……でも、まぁ、『傍に居ようとする』っていうのは全員共通だったし……
  他のメンバーも効果時間が長ければ、こんな展開になってたのかもしれないな……)

150: 2012/11/11(日) 02:25:04.45 ID:NpDaMHss0
―――

若葉「……あ、あのお店ですね、この前仁奈ちゃんと行ったんですけど、可愛いぬいぐるみが多くて~」

P「そうなんですか……それより、若葉さん、ちょっと気になることが」

若葉「はい~? どうかしましたかぁ~?」

P「その、この手の繋ぎ方って……」

若葉「ふふっ、プロデューサーさん、しっかり捕まえとかないと、また別のこと考えちゃうかもしれませんからね~。
    日ごろの行いが悪いからですよ~!」

         ぎゅーっ

P(恋人繋ぎかぁ……これいいなぁ……ああ、若葉さんの手のひら、仁奈と同じくらいぷにぷにだなぁ……)

若葉「……あの、プロデューサーさん」

P「はい?」

若葉「……その、こうやって、手を繋いでるとですねぇ~」

P「……」

若葉「……私たち、他の人には恋人同士に見えたりしますかね~?」

P「まさか、いいとこ兄妹でしょ」

若葉「~~~~っ! も、もぉ~!! やっぱり、プロデューサーさんは、女心が分かってないです!」

151: 2012/11/11(日) 02:37:26.57 ID:NpDaMHss0
若葉「ふ、ふんだ! プロデューサーさんの朴念仁! お姉さんもう怒っちゃいましたからね~!!」

P(……ああ、若葉さんかわいいなぁ……)

若葉「罰として、今日はバス停につくまで、手を離してあげませんから!!
    も~っときつく握っちゃいますからねっ!」

         ぎゅーっ

P「はいはい、申し訳ございません」

――― バス停

P「バスも来たみたいなので失礼しますね」

若葉「……あ、あの……」

P「はい、どうしました?」

若葉「……え、えっと……そのぉ……な、なんでもないです……」

P「じゃあ、気を付けて帰ってくださいね」

若葉「は、はい~……」

    カツカツカツカツ……

    ・  ・  ・  ・  ・  ・

若葉「うぅん……さすがに、『ウチに来ませんか~』っていうのは、駄目、だよねぇ~……」

154: 2012/11/11(日) 02:51:51.20 ID:NpDaMHss0
     がちゃっ

P「晶葉、居るか~?」

晶葉「おや、どうかしたか?」

P「ああ、ちょっと頼みがあってな……少し手違いで長時間用の謎光線をぶつけちゃったんだけど、これって解除出来たりしないか?」

晶葉「ああ、大丈夫だよ。貸してくれ」

P「よし、頼む」

        カチャカチャ……

晶葉「それで、プロデューサー。『はかるくん』『すがるくん』の使い心地はどんなかんじかな?」

P「……改めて、晶葉が天才だと思い知らされたよ。まさかここまでとは……」

晶葉「ふふん♪ 当然だよ、君! 私に不可能はないからな!! それで、どの程度まで試したんだ?」

P「72、85、40、60だな。85を経験すると、おいそれとは90は試せなくて……」

晶葉「……それは困るな。これは試運転なんだから、出来るだけ広い範囲を試してくれないと。
    公平なデータ収集のために、今後はもっと高いものや、もっと低いものを試してみてほしい」

P「……えっ、今後も?」

晶葉「当たり前だろう。全ての可能性を試さずして試運転とは言えないからね。はい、解除しておいたよ」

P「えっ……えぇー……」

185: 2012/11/11(日) 11:43:47.66 ID:NpDaMHss0
腹パンSSが腹パンせずに終わったことに遺憾の意を表する

193: 2012/11/11(日) 12:28:28.88 ID:NpDaMHss0
P(100……おそらくまゆレベルの依存……こっちが命の危険を感じるくらいの依存具合)

P(0……これはもう、依存も何もない、完全に取り付く島もない、会ったばかりの頃のありすみたいな感じだろう)

P「うわぁ……考えるだけで辛い……どうしよう」

P「出来ることなら60とか70とか80くらいでのほほんとしたいけど」

P「まぁ、まずは依存度を変える相手を探すか……
  危険が及びそうにない相手なら、100を試してみるっていうのもありかもしれないし」

P「とはいっても、もう時間も遅いし……事務所に誰も居なかったりしてな」

――― 事務所

P「……」

???「……」

P「……こんな時間まで何やってるんだ? もう皆帰ってる時間だぞ」

???「あらら、カボチャの馬車が来るのを待ってたら、プロデューサーさんに追いつかれちゃいましたぁ♪」

P「……待ってても来ないと思うぞ」

???「むふふ♪ 馬車が来ないなら、王子様と結婚するしかありませんね♪」

P「早く帰らないと魔法が解けて、アイドルじゃ居られなくなるぞ。日菜子」

日菜子「うーん、それは困りますねぇ。でも、きっとハッピーエンドだから、心配ご無用ですよぉ♪」

195: 2012/11/11(日) 12:40:54.51 ID:NpDaMHss0
P「もう遅いし、今日はもうやることもないんだろ?」

日菜子「そうですねぇ……あ、でも……もしかしたら、この後すぐにやることが出来るかも……むふ♪」

P「馬鹿なこと言うんじゃない。ほら、送っていくからさっさと帰れ」

日菜子「はぁい、お願いしまーす」

P(日菜子か……好意は感じるけど、依存ってのとはまた違うんだよなぁ……一人で満足してる部分も大きいし。
  いや、でも……妄想癖は他人に迷惑をかけない強依存、って考え方も……)

日菜子「帰り道……送り狼……むふふふふ♪」

P(とりあえず……測定してみるか)

P「日菜子」

日菜子「どうしましたぁ?」

           ピッ!

日菜子「はぅん♪」

P「変な声を出すな」

P(63……63!? さっきの若葉さんとほぼ同じレベルか、これ!?
   接触とかはないけど、頭の中ではかなり依存してる、って考え方でいいのかな……)

P(ん、待てよ……ということは……日菜子の強依存は、そんなに怖い結果にならない、ってことか!!)

200: 2012/11/11(日) 12:54:41.04 ID:NpDaMHss0
P(平常時から依存度が高くてもあまり実害のない日菜子……これは、もしかして高依存度を試すチャンスなんじゃないか?
  ……ここは、勝負の掛け所か……100……いや、100はまだ怖いから、90くらいで……)

P「効果時間確認。ちゃんと30分になってるな」

日菜子「銃……むふふ♪ プロデューサーさん、その銃で日菜子を脅してどうするつもりなんですかぁ~?」

P「こうします。えーい」

              みょいみょいみょいみょい

日菜子「……?」

P(さて、鬼が出るか、蛇が出るか……)

日菜子「むふふ、光とか音とか面白い銃ですねぇ! まさか、催眠光線銃ですかぁ?」

P「さて、どうだろうな」

日菜子「催眠されちゃったら仕方ないですねぇ、プロデューサーさんの言うことに従っちゃいましょう♪」

        むぎゅっ

P「いや、そういう銃じゃないからこれ。ただの小道具だから。それに何も命令してないだろ」

日菜子「知らないです~、催眠がかかっちゃった日菜子は、もうプロデューサーさんから離れられないんですよぉ~♪」

             むぎゅーっ

P(予想通り! 腕に抱きつくくらいなら、今までの高依存度組に比べて被害面積が小さいから30分くらい余裕で乗り越えられる!!)

204: 2012/11/11(日) 13:13:44.19 ID:NpDaMHss0
P「それじゃあくっついたままでもいいから帰るぞ。家どっちだっけ?」

日菜子「家まで来ちゃうんですかぁ? ……むふ、日菜子は、むふふふふ♪」

P(……なんだ、案外平常運転だな……)

日菜子「……別に、ここでオオカミさんになってもらってもいいんですよぉ?」

          かぷっ

P「ッ!? へ、へぇあ!?」

日菜子「むふふ♪」

P「ひ、日菜子!? み、耳、耳っ!?」

日菜子「……今日の王子様は、日菜子を催眠して、こういうことをさせるのがお望みなんですよねぇ?」

                ぎゅーっ

P「ま、待て!! ストップ!! 落ちつけ日菜子!! ここ、ここ道路!! 耳噛むな!! 抱きつくな!!」

日菜子「ふふふ……変なプロデューサーさん。いつもはもーっと凄いことしてるじゃないですかぁ♪
     今日はもしかして、そういうプレイなんですかぁ?」

P「やってない! 一回もやってないから!!」

日菜子「そんな嘘つかなくても大丈夫ですよぉ。誰も見てませんから、ほら、いつもみたいに日菜子を……あ、でも、見られながらっていうのも……むふ♪」

P(全然平常運転じゃなかったー!!! な、なんだこれは!? も、もしかして依存度が上がり過ぎて、妄想と現実の区別がつかなくなってるのか!?)

207: 2012/11/11(日) 13:33:03.85 ID:NpDaMHss0
日菜子「今日の私の王子様はちょっと奥手ですねぇ……こうなったら日菜子が一枚脱ぐしか……むふふ」

P「待て! 捕まる!! それは本当にいいわけできない!!」

日菜子「えぇー……んー……ああ、そういうことですか。むふふ、本当に、プロデューサーさんは、独占欲が強いですねぇ♪」

P(クソッ、こんなことならやっぱり依存度100は仁奈あたりで試しておけばよかった!
  なんとかしてこの状況を抜け出さないと……このまままじゃ妄想を現実に近づけ過ぎて日菜子の芸能生活が終わる!!)

日菜子「ねぇプロデューサーさん、今日はどんなことするんですか? 日菜子、すっごくドキドキしてきましたよ~。
      このままこの前みたいに公園に行っちゃいますか? あ、それとも、そこのデパートの試着室で」

P(主に思考回路がおかしい……どこをどうすればそういう結果に至るんだ!?
   あ、よく見ると目のハイライトが……こ、これ、これは確実にヤバい!! 今までがヌルく思えるほどにヤバい!!)

P「日菜子!」

日菜子「とっかえひっかえ……はい?」

P(毒を以て毒を制す……ここは、日菜子の好きそうな妄想シチュエーションで日菜子を誘導して、30分間経つのを待つしかない!)

P「今日は日菜子の家、なんてのはどうだ?」

日菜子「……ちょっと、刺激的じゃないですねぇ」

P「そうか? 家の中でも結構刺激的な事が出来ると思うけど」

日菜子「……んー……ああ! むふふ♪ プロデューサーさんの言いたいこと、なんとなくわかっちゃいました♪」

P「じゃ、じゃあ、一旦家に行こう! な!?」

211: 2012/11/11(日) 13:54:26.83 ID:NpDaMHss0
日菜子「ごめんなさい、プロデューサーさん」

P「……えっ!?」

日菜子「最近日菜子を置いて色んな子と一緒に居たから、日菜子ちょっぴりヤキモチ妬いちゃって……
     だから、えへへ、今日『一緒に帰ろう』って言われて嬉しくって……でも、ちょっと急ぎすぎちゃいましたねぇ。ごめんなさい」

P(これは……本心? いや、妄想、か……?)

日菜子「でも、プロデューサーさんも悪いんですよぉ? 日菜子とあんなに色んなことしたのに、忙しくなったら放っておいちゃうなんて……
     日菜子、いっぱい我慢してたんですよぉ? だから今日は、たーっぷり、むふふ、御褒美、くださいねぇ♪」

P(ああ、駄目だ……妄想だった……これが妄想じゃなきゃ凄くいい彼女なのに……残念だ……)

――― 喜多家

P(結局帰ってくる間中耳元で妄想垂れ流された……もう理性の糸が切れる寸前だよ……
  まだ五分くらいあるし……今日に限ってどうしてこんなに流れるのが遅いんだろう……)

日菜子「ここが日菜子の夢の城ですよぉ~」

P「きらりの部屋や杏の部屋には入ったことあったが……ここはまた、異質だな……なんていうか……ふわふわしてる……」

日菜子「……プロデューサーさん、他の人の所に行った、なんて話するのは御法度ですよぉ。日菜子、傷ついちゃいますからねぇ!」

P「あ、ああ、ごめん……」

日菜子「むふふ……プロデューサーさぁん♪」

     ぴとぉ……

216: 2012/11/11(日) 14:09:59.36 ID:NpDaMHss0
P(心頭滅却、心頭滅却……今背中に張り付いてるのはただの水風船か何かだから問題ない)

日菜子「今日はどんな刺激的なことをしてくれるんですかぁ?」

P「……えーっと、だな」

日菜子「日菜子、実は明日オフ日なんですよね……だから、ちょっとくらい痛いのも、大丈夫ですよぉ!」

P「そ、そうか、だったら……」

日菜子「あ、でも、少しすると水着グラビア撮影があるから……跡が残っちゃうと……むふ♪
      でも、そういうのも、ゾクゾクしますよねぇ……この辺とか、この辺とかに見えるか見えないかの跡を残して……」

P(脳内爛れ過ぎだろ……確かに、常日頃からこんなこと考えてるんなら依存度高いわ……
  じゃなくて、えっと……このまま時間を潰すには……)

P「……風呂」

日菜子「お風呂?」

P「……と、とりあえず、風呂だな!! うん、体を綺麗にしないと……」

日菜子「……日菜子は、プロデューサーさんの汗の匂い、好きですよぉ?
     できることならこうやって、抱きしめてもらって、ずっと嗅いでいたいくらい……だから、このまま……ね?」

            ぎゅぅぅぅ……

P「そ、そうじゃなくて……そう! 今日は風呂で斬新なプレイをしようと思うんだ!!」

日菜子「……マットとか、椅子とか、そういうのはないですよぉ? さすがに」

218: 2012/11/11(日) 14:25:20.02 ID:NpDaMHss0
P「そういうのがなくても、色々あるだろ! な!?」

日菜子「んー……そうですねぇ……じゃあ、プロデューサーさんにお任せしちゃいましょう♪」

P「ああ、期待しててくれ」

日菜子「じゃあ、お風呂の温度見てきますねぇ」

P「えっ……も、もう、湧いてるの!?」

日菜子「いつも、帰ってきたらすぐ入れるようにしてますから」

P「……」

日菜子「あ、もしも待ちきれなかったら、服、脱いでてもいいですよぉ……日菜子としても、そっちの方が……むふ♪」

     ぱたぱたぱたぱた

P(い、今だ……今しかない、今のうちに逃げよう……これ以上ここに居ると、効果時間が切れる前に、事に至ってしまいかねない……
  今逃げれば、じきに効果が切れて、日菜子特有の妄想オチで終わるはずだ……)

P「……ドアからだと鍵とか音とかでばれるな……窓から逃げよう……」

       ガラララッ……

―――

日菜子「お風呂、沸いてましたよぉ♪ 入りましょ……ってあれ、プロデューサーさん?」

日菜子「んー? 斬新なプレイってまさか……こうやって放置して悶々を溜めさせて、あとで一気に……? むふふ、それはそれで……」

221: 2012/11/11(日) 14:39:49.63 ID:NpDaMHss0
         3  2  1 ……

                   ピ―――――ッ!

P「よし、効果時間終了を確認!! 日菜子は追ってきてない! やった……生き残った……!!」

P「90なんてもうコリゴリだ! 絶対やるもんかよ!!」

P「しかし、日菜子であれなら他のメンバーで100なんて恐ろしくて考えたくもないな……
  やるとしても、性的な愛情が一切ない年少組で100を消化するくらいしかないか……」

P「……とりあえず、今日は帰ろう……もういい時間だし、日菜子の相手で、もう……疲れた……」

         prrrrrr! prrrrrr!

P「……」
         pi!

P「はい、もしもし?」

ちひろ{あ、プロデューサーさん! 今、お暇ですか?}

P「日菜子を送って、今から帰るところですけど」

ちひろ{じゃあ、少しお願いがあるんですけど……次回のハロウィンイベントの追加メンバーのコスチューム案の資料が届いたので、早いうちに目を通しておいて貰えますか?
     ほら、衣装選択の時点で時間をかけちゃうと、後々なにかあった時に取り返しがつかない可能性がありますし}

P「はい、分かりました……じゃあ、事務所で資料を纏めて、それから直帰しますね」

ちひろ{お願いします!}

227: 2012/11/11(日) 14:58:08.47 ID:NpDaMHss0
―――

P「暗がりからまゆが飛び出してくるかもと警戒してたが……どうやら、杞憂で終わったみたいだな……」

P「……いかんな、普通にまゆが飛び出してくるものだと思っているあたり、疲れが来てる……
  さっさと書類整理して、帰ろう……ん?」

P「……事務所に、明りがついてる……」

P「えっ、何、怖い……」

P「こんな時間に居るメンバー……誰だ? 年長組が酒盛りでもやってるのか?」

――― 事務所

P「……話声は聞こえない……ってことは、誰かが電気を消し忘れたってとこか……
  いや……もしかしたら、泥棒とか……!?」

???「プロデューサー?」

P「っ!? あ、ありす、か……? お前、こんな時間に事務所でなにしてるんだ?」

ありす「……親が危ないから迎えに来ると言って聞かないので、親が来るまで事務所で時間を潰してたんです。
     プロデューサーは何を?」

P「……今日中に片付けなきゃいけない資料があってな」

ありす「……そう、ですか」

290: 2012/11/11(日) 21:02:10.68 ID:NpDaMHss0
書きたい人は書いてていいですよ(再度念押し)

299: 2012/11/11(日) 21:29:56.90 ID:NpDaMHss0
P(ありすか……依存度は事務所じゃ最低そうだな……こいつはこいつで、杏とは別方向に他人からの干渉を嫌ってる衒いがあるし)

ありす「……なんですか。そんなにじっと見て」

P「……ああ、何やってるのかなって……」

ありす「見ての通りです」

P「そ、そうか……」

P(なんとか名前呼べるくらいにはなったけど、それでもこの調子だもんなぁ……
  同年代組と仲良くしてる様子もないし……もう少し、他人に依存して貰わないとなぁ……)

P「ありす」

ありす「……はい?」

            ピッ!

P「……うわ、10って……」

ありす「……なんですか、それ」

P「ああ、これは……気にしないでくれ」

ありす「……そう言われると、気になる……もしかして、昔流行ったっていう『ラブチェッカー』みたいなやつですか?」

P「よく知ってるな、そんなの」

ありす「別に……そういうゲームもあったって聞いたことがあるだけです」

304: 2012/11/11(日) 21:43:47.74 ID:NpDaMHss0
P(……依存度の高いありすか……想像できないな……人付き合いを覚えて社交性が高くなったりするのかな、やっぱり……
  さて、どうしよう……30くらいで人付き合いの得意なありすを見るのもいいけど、強依存ありすなんてそうそう見られるもんじゃないだろうし)

P(いや、ここで30なんてケチなものを試したら男がすたるってもんだ!
  効果時間はいつも通りお試し程度の30分、そして依存度は……6倍……いや、8倍で行こう。80ならどう転んでも日菜子レベルにはならないだろ)

              カチカチカチカチ

ありす「あ、あの、プロデューサー」

P「どうした?」

ありす「……その、用がないなら、あんまり名前呼ばないでください……まだ、あんまり慣れてないので」

P「そうか、ごめんな。ところで、こいうのは見たことあるか?」

ありす「……玩具、ですか?」

P「どうだろうな。えーい」

                 みょいみょいみょいみょい

ありす「……ん……」

P「面白いだろ? 音と光が出るんだ」

ありす「……言うほど面白いものだとは思いません。ただの玩具じゃないですか」

P「あ、そう……」

308: 2012/11/11(日) 21:54:21.25 ID:NpDaMHss0
P「……」

ありす「……」

P「……」

ありす「……」

P(お、おかしい……80まで上げたのに……変化がない……)

P(今までも効果が表出するまでにタイムラグみたいなのはあったが……五分くらいこのままだし……
  まさか、こういうのが効きにくい特異体質! みたいな王道的展開が……)

ありす「あの、プロデューサー……」

P(そういやそもそも全員に効くっていう保証はないんだよな……だとすると、効かない相手が出てくる可能性も……
   そもそもあの謎光線、どんな原理で依存度を変えてるんだ? 依存度計測の方はまだ理屈が通じそうだけど……)

ありす「……ぷ、プロデューサー!」

P「ん?」

ありす「……呼んだらキチンと答えてください。マナーですよ」

P「ああ、ごめん……それで、どうした?」

ありす「……私、今日は、バラエティ番組の収録、だったんです」

P「えっ、知ってるけど」

312: 2012/11/11(日) 22:11:50.34 ID:NpDaMHss0
ありす「それで……その……プロデューサーに言われたとおり、名前、呼ばれても、嫌な顔しませんでした!」

P「……それで?」

ありす「……それでって……言われても……」

P「……」

ありす「えっと……だから……」

         かぁぁ……

P(……これは……)

ありす「……嫌な顔、せずに、収録できたのは、プロデューサーのおかげ、です……
     その、プロデューサーが……名前、いっつも呼んでくれたから……呼ばれるのにも慣れて……」

P「……」

ありす「で、でも、他の人から名前呼ばれるのって、なんだかまだ嫌で……あ、でも、プロデューサーに呼ばれるのは、その、そうじゃなくて……」

P「……」

ありす「……えっと……その……ごめんなさい。何て言えばいいのか、まだ、まとまってなくて……いつもは、キチンと話せるのに……」

P「いいよ。落ちついて、ゆっくり考えてから喋ってくれ」

ありす「はい……」

P(ああ、顔真っ赤にしてしどろもどろになったり、一生懸命考えたりするありすが見れる日が来るなんて……生きててよかった……)

317: 2012/11/11(日) 22:22:54.81 ID:NpDaMHss0
ありす「……」

P「話したいこと、まとまったか?」

ありす「はい。お見苦しいところを見せて、すみません」

P「いいよいいよ。それで、結局なんだったんだ?」

ありす「はい……プロデューサー」

P「ああ」

ありす「ほ、褒めて、ください!!」

P「……」

ありす「……」

P「……ちょっと前後のつながりが見えないから、そこの説明お願いできるか?」

ありす「えっ……えっと……プロデューサーに、褒めてもらえば、私、名前呼ばれるのが嫌でも我慢できると思うんです。
     私としても、モチベーションを維持できますし……褒めるついでに名前を読んでもらえれば、呼ばれるのにも慣れる事が出来ると思うので……」

P「……」

ありす「……ほ、他にも、褒めてもらえると……こう、頑張れる気がするし」

P(やだ……この子可愛い……必氏に理論立てて褒めてもらおうとする子なんて初めて見た……)

ありす「だから、その……」

326: 2012/11/11(日) 22:38:48.10 ID:NpDaMHss0
P「ありす」

ありす「は、はい!」

P「御苦労さま。名前呼ばれるの嫌いなのに、我慢して頑張ってくれてありがとうな」

ありす「はい……」

P「これからも、こういう仕事があるかもしれないけど、その時はまた、よろしく頼む」

ありす「はい……頑張れそうです……頑張ります! ……えへへ」

P「うん、ありがとう」

P(ありすの笑顔癒されるなぁ……日菜子で消費した色々な物が全部回復していってる気がする……)

ありす「……あ、あの……」

P「ん?」

ありす「……その、褒められた、ついでに……もう少し、お願いしてもいいですか?」

P「俺に出来る範囲であれば」

ありす「はい……その、褒めたのとは別に、今回のお仕事への個人的な報酬が欲しいんですが……」

P「なんだ、さっきのじゃ不満か」

ありす「そういうわけじゃないんです。ただ、こういうタイミングじゃないと、お願いできないので」

329: 2012/11/11(日) 22:47:53.98 ID:NpDaMHss0
―――

P「……」

ありす「……」

            なでなで

P「本当にこんなのでよかったのか?」

ありす「はい。十分です」

P「以外と謙虚なんだな。もっと他の物でもよかったんだぞ? ゲームが欲しいとか、新しい小説を買ってくれとかでも」

            なでなで

ありす「そういうものはお給料が出たら自分で買いますから」

P「だからって、膝に乗せて頭撫でるだけってのも……年少組には普通にやってることだし、ご褒美としては、なぁ?」

ありす「年少組と一緒にしないでください。不愉快です」

P「はいはい、子ども扱いしてごめんなさい」

            なでなで

ありす「……えへへ♪」

P(ああ、駄目だ……可愛すぎる……)

333: 2012/11/11(日) 23:01:12.22 ID:NpDaMHss0
P「……」

ありす「……」

P「なぁ、ありす」

ありす「はい」

P「俺、そろそろ資料整理したいんだけど……」

ありす「そうですか。じゃあ私は本を読んでるので」

P「……ひ、膝の上に座られたままだと、資料取りに行けないんだけど……」

ありす「……お邪魔ですか?」

P「いや、邪魔ってわけじゃないけど……」

ありす「だったら、もう少しだけ、このままで居させてください」

P(……そんな直球で言われたら断れるわけないじゃないですかー、やだー!)

ありす「……なんだったら、プロデューサーも一緒に読みますか?」

P「……じゃあそうするかな」

ありす「あ、もし犯人が分かっても、言わないでくださいね? 私も考えてるので」

P「ん」

340: 2012/11/11(日) 23:18:17.85 ID:NpDaMHss0
         3  2  1 ……

                   ピ―――――ッ!

ありす「……」

ありす「……~~~っ!?」

         かぁぁぁぁ……

P(お、一気に赤くなった……これは効果時間が切れたな……さて、どんな反応が返ってくるか……)

ありす「か、帰ります!!」

           ガタッ!

P「待て待て。夜道は危ないぞ」

ありす「えっ……で、でも、帰ります!!」

P「親が迎えに来てるんだろ。勝手に帰ったら心配するぞ。そろそろ来る頃だろうし、もう少しゆっくり待ってたらどうだ?」

ありす「……わ、分かりました……じゃあそうします……うぅ……は、恥ずかしい……」

P「さて、ありすもどいてくれたことだし、俺は資料の整理に移るかな」

ありす「い、言わないでください!! あ、あと、今回の事は、魔がさしただけですから!! 他言無用ですからね!?」

P(顔真っ赤にして、涙目って、本当にいつものありすからしたら予想外な行動だったんだろうな……いやぁ、いい経験が出来た)

345: 2012/11/11(日) 23:32:04.98 ID:NpDaMHss0
――― P家

P「はぁ……なんか今日は本当に一日が長かったな……」

P「まぁ最後のありすでそれまでの疲れが吹っ飛んだし、明日も頑張れそうだ……
  ……ん? なんだこの手紙……宛名が書いてないけど……」

           がさがさ

   『 プロデューサーさんへ
     今日は六人のアイドルと特に仲良くしてましたね 』

P「……!?」

   『 日菜子ちゃんに迫られた時は、きちんと拒んでいたようで安心しました
     プロデューサーさんは、やっぱりしっかりと本命とそれ以外の木っ端は区別してくれてるんですね
     もし、あの時日菜子ちゃんに手を出してたら、さすがに、まゆも、ちょっと困っちゃいましたから 』

P「」

   『 面白い機械を使ってみるのはいいですけど、女心を弄ぶのって、とってもいけないことですよ?
     でも、悪いことに使わないみたいですし、今回は大目に見ますね
     まゆと仲良くしてくれる日を、楽しみに待ってます
                                         貴方の佐久間まゆより 愛をこめて 』

P「えっ……えっ!?」

P「ずっと見られてたのか……? しかも、『すがるくん』を使ってることまで……」

P「待て待て待て……というより、そもそも……俺、まゆに住所、教えてない、よな?」

352: 2012/11/11(日) 23:46:34.76 ID:NpDaMHss0
一日目終了

依存度を変更してみたアイドル

Cu  双葉杏  日下部若葉
Co  白坂小梅  橘ありす
Pa  市原仁奈  喜多日菜子



100        まゆ

90~100     極度の依存傾向、『相手に思われている自分』というのが思考の大前提
          相手を四六時中感じていたいため、放っておくと電話やメールがひっきりなしにかかってきて、一緒に居ると一線を越えた接触へと動き出す

80~90      依存傾向高、過度な接触(個人的な線引での)を好むようになる
           傍を離れようとすることを凄く嫌がり、出来ることなら傍にいて、触れあっていたいと思う

70~80      依存傾向やや高、接触を好むようになる
           後ろをついてきたり傍に座ったりと一緒に居ようとしたがるが、一生懸命頼めば離れてくれる
           ちなみに、自分にだけ懐いている子どもがだいたいこのライン

60~70      一般的な恋人程度の依存度

370: 2012/11/12(月) 00:32:48.89 ID:Lj/aXKDe0
P「……はぁ」

P「……どうしよう、凄く事務所に向かいづらい……」

P「まゆがどうやって俺のことを見張ってるのかは知らないけど、住所特定されてるんだとしたら、このまま続けるのはヤバいよなぁ……」

P「かといって、データを集めないと晶葉が怒るし……」

P「……悩んでても仕方ない、か。仕事がなくなるわけじゃないし、事務所に向かおう……」

――― 事務所

P「今日は……おお、上手いこと昨日のメンバーとは会わないようになってる!
  いやぁ、仕事をの配役を決めた先月の俺を褒めてやりたい」

P「まゆは……『グラビア撮影』のあと『レッスン』か……今日は事務所には来ないことになってる……」

P「でも、それを言うと昨日だってオフだから来てない筈なんだよなぁ……」

P「隠しカメラ、とか? そういえばこの辺とか、なんかあやしい気が……」

       ガチャッ

?「ちゃーっす☆ あれ、Pちゃん、そんなとこで何してんの?」

P「あ、いや……なんでもない。気にしないでくれ。おはよう、唯」

唯「なになに、隠しカメラでも仕掛けてんの? あー、でも、そういうのだったら更衣室とかにするよね、フツー!」

P「不穏な事を言わないでくれ。頼むから」

376: 2012/11/12(月) 00:46:59.81 ID:Lj/aXKDe0
唯「んで、なにしてたの? オモシロいこと? ね、ね、ゆいにだけコッソリ教えてよ!」

P(唯……依存度は……高くもなく、低くもなく、だよな?
  どっちかっていうとあっちも楽しいから一緒に居るって感じだし……)

P(……いかんな、会ってそうそう依存度のことを考えるなんて、かなり毒されてきてる……)

P「面白いもなにも、クモの巣があったから掃除してただけだよ」

唯「うげっ、クモ!? ありゃー……誰かのペットかな?」

P「いや、クモ飼うようなアイドルは居なかったはずだけど」

唯「そうだっけ? あー、でも、虫放し飼いだとヒョウちゃんとかが食べちゃいそうだしねぇ」

P(どうする……試してみるか? まゆは仕事中、普通なら見てられるはずがないし……)

P「……唯!」

唯「んー? どーかした?」

           ピッ!

P「……43」

唯「おお? なにそれ! おっ、数字じゃん。なになに、それで何が分かんのー? ゆいどんなカンジ?」

P「高くもなく、低くもなく、かな」

唯「へー、なんかビミョー……もっとこう、ガーッとなんないかなぁ?」

378: 2012/11/12(月) 00:56:41.41 ID:Lj/aXKDe0
P(43……結構高いな……でもまぁ、友達以上ってところなんだろうな、唯にすれば)

唯「しっかしなんだろ、43……んー、体重?」

P「これが体重測れるように見えるか?」

唯「そうだよねー、どー見ても体温計だし……あ、分かった!! 体温!! 体温でしょ!!」

P「43度もあったら氏ぬぞ」

唯「えっ、そうなの? でもお風呂とかはフツーに43度くらいじゃん?」

P「それは体温じゃないから大丈夫なんだよ」

唯「うーん、じゃあなんだろ……43かぁ……あ、もしかして、この前のテストの点数とか!?」

P「勉強しなさい」

唯「えへへ、やだー☆」

P(……地味に気になるな。43でこの調子の唯が、依存度があがるとどうなるのか……
   とはいえ、90超えはおそらく危険だ……唯に迫られたら、日菜子以上に逃げ切れる自信がない……
  ここはやっぱり……70くらいで……)

           カチカチカチカチ

P「唯、こっち向いてみ」

唯「んー? あれ、なにそれ」
                               みょいみょいみょいみょい

383: 2012/11/12(月) 01:09:16.16 ID:Lj/aXKDe0
唯「わっ、すっご! ビーム、マジもんのビームじゃん!! それきらりんに持たせようじぇ!! リアル・きらりん☆ビームってさぁ!!」

P「考えとくよ」

唯「えーっ、絶対持たせた方がいいって!! きらりんがババッと出てきてみょいみょいしたら……うん、チョーうける!! マジばっちし!!」

P(……昨日の6人から考えるに、70は別にそれほど高くない。過度な接触もない、はず……)

唯「ねねね、それ唯にも貸してよ!」

P「はっはっは、これは俺にだけ与えられた特殊武器なんだよ」

唯「えぇー!? なにそれー……Pちゃん時々ケチだよね。そんなんじゃモテないよぉー?」

P「ケチって言われてもなぁ……これ自体晶葉のだし」

唯「ああ、晶葉ちゃんのかぁ! なるほどね、道理で完成度たっかいわけだ! うん、納得!」

P(さて、そろそろ効果が出てくる頃だろうけど……)

唯「じゃあゆい、そろそろ着替えてくるねー☆」

P「……えっ?」

唯「ん? どーかした?」

P「い、いや、なんでも……」

唯「んー? Pちゃん今日なーんかアヤシイなぁ……ま、いいや」

386: 2012/11/12(月) 01:21:08.08 ID:Lj/aXKDe0
P「おかしい……」

P「効かなかったのか? 電池切れとか? ……あー、そういや『すがるくん』って何で動いてるんだろ」

P「まぁ、暇を見て一回晶葉の所に持っていった方がよさそうだな」

     がちゃっ

唯「ちゃーっす☆ ……ってあら? まだPちゃんだけ?」

P「ああ」

唯「そっかー……んー、じゃあレッスンまでなーにするかなー」

        ごそごそ

唯「~~~♪ ~~~~~♪」

P(……依然反応はない……やっぱり電池切れかな?)

唯「どしたのPちゃん? ゆいのことジーっと見ちゃって……あ、まさか……ゆいのジャージ姿、そんなにキちゃう?」

P「いや、他意はないんだ……ただ」

唯「待って、当てるから! うーん……よし、分かった!! Pちゃんも飴、食べたいんでしょ!」

P「……ああ、まぁ、そういうことにしておくか」

唯「んもー、みずくさいなぁ。そうならそうと言ってくれればいいのにー! 大丈夫だよ、いっぱいあるからさ☆
   はい、あーん!」

394: 2012/11/12(月) 01:37:45.05 ID:Lj/aXKDe0
P「……」

唯「ん、どったの? エンリョしなくていいよ、まだまだいっぱいあるからね!」

P「い、いや……手」

唯「手? ああ、ネイルとかつけてないから心配しなくても大丈夫、オールOK!」

P「そういうことじゃなくて……」

P(手ずから食べさせようとする……効果が出てるのかどうか、また判断に困る展開だな……
  これくらいなら機嫌のいい時の唯なら普通にするだろうし)

唯「……あぁ、そっか! んふふ、ナルホドねぇ~☆」

P「……なに一人で納得してるんだよ」

唯「アレでしょ、口の方がいいんでしょ? Pちゃんってば欲張りさんめぇ!」

P「手でお願いします」

唯「へへへ、Pちゃんってば照れちゃって、カワイイなぁ、もー! はい、あーん!」

P「あー……ん」

P(依存とは全く関係ない、普通のコミュニケーションばっかり……こうなったら、こっちから仕掛けてみるか)

唯「どう、おいしい?」

P「まぁまぁ」

450: 2012/11/12(月) 13:30:48.02 ID:Lj/aXKDe0
P「唯、ちょっといいか?」

唯「ん? なになに?」

P(依存度ってのは結局『一緒に居たい』って気持ちだと晶葉が説明してた。
  だったらこっちからのアプローチの方法も決まってくる……方法は一つ)

P「やっぱりな、お前はアイドルで、俺はプロデューサーなわけだし、今みたいなコミュニケーションはおかしいと思うんだ」

唯「えー? こんくらいフツーっしょ? Pちゃん頭固いって!!」

P「いや、いつ誰に見られてるか分からないこのご時世、気を付けるに越したことはない。
  だから……これからは、あんまり、そんな風にベタベタしないでくれ」

P(一気に突き放して、反応を見る。これに限る!)

唯「……えっ?」

P「聞こえなかったか? じゃあもう一回言うな。あんまりベタベタしないでくれ」

唯「あ、アハハ! Pちゃんってば頭固いなぁ! こんくらいで騒ぐ人なんて居ないって!
   そーんなガチガチだと将来ハゲちゃうよ? ほら、もっと肩の力抜ーいて! ゆるゆるでダイジョーブだってば☆」

     ぽんぽん

P「……」

唯「えっ……えっ? な、なんでそんなマジな顔してんの? ……ちょっとした、スキンシップじゃん……」

P「……」

455: 2012/11/12(月) 13:49:01.80 ID:Lj/aXKDe0
唯「も、もー! Pちゃん、かお! 顔暗いって! そんなんじゃ仕事できないぞー、うりうり~!! うへへへ!! へへ……」

          ぷにぷに

P「……」

唯「……えっと……なに? ま、マジにやめた方がいいカンジ?」

P「……唯」

唯「……い、いいじゃん! だってここ事務所だしさ! 見られても困らない? っつーか、皆、やってることだし!」

P(……心が痛い……いつもの唯なら『ちぇー、ケチ!』とか言いながら引き下がるんだろうけど……
  今日はやけに食い下がるな……やっぱり、効果は出てたのか)

唯「ホラ、だからさ! 細かいことはいいっこナシ!! ゆいとPちゃんの仲じゃん? ね?」

P「……とりあえず、俺は席外すから。少し頭を冷やせ」

唯「……えっ……あ、ちょっ! ま、待ってよ!!」

P「……」

             ガチャッ

                            バタン

P「……」

P(うわぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁ! こ、心が痛む! 罪悪感が、罪悪感が!)

459: 2012/11/12(月) 14:01:52.96 ID:Lj/aXKDe0
P(とりあえず、一服して時間を潰そう……すぐに帰ると、なんだか情にほだされちまいそうだ……)

―――

      prrrrrr! prrrrrr!

P「……?」

        pi!

P「はい、もしもし」

??{……プロデューサーさん? 今、お時間大丈夫かしら?}

P「ん……大丈夫だけど……何か用か? 千夏」

千夏{……単刀直入に聞くけど、アナタ、唯ちゃんに何言ったの?}

P「……何って……」

千夏{唯ちゃん、涙声でアタシに電話かけてきたのよ。
    『Pちゃんに嫌われた、どうしよう、どうすればいいか分かんない、助けて』って}

P「oh……」

千夏{あの唯ちゃんにそこまで言わせるって相当なコトよ? 理解してる?}

P「は、はい……ごめんなさい」

千夏{謝る相手が違うでしょうに……いい? もしアタシが事務所に行った時に唯ちゃんが泣いてたりしたら、承知しませんから}

461: 2012/11/12(月) 14:20:51.11 ID:Lj/aXKDe0
P「……」

P「じ、時間は……まだ十五分くらいあるのか……」

P「と、とりあえず、これ以上大事になると他のメンバーの俺への好感度が酷いことになる……
  まずは一回唯に会いに行こう……」

―――

     ガチャッ

P「ゆ、唯~、居るか~?」

唯「……!!」

         ててててててっ
                      ぎゅーっ!!

P「……唯」

唯「やだ!」

P「えっ」

唯「やだったらやだ! Pちゃんがなんて言ったって、ゆい、離れないからね!!
  フン、知んないし!! 他の人がどう思うとか、ゆいにはカンケーナイし!!」

              ぎゅーっ!

P「……」

465: 2012/11/12(月) 14:36:32.22 ID:Lj/aXKDe0
唯「……なんでよぉ……」

P「……」

唯「……なんでゆいにだけイジワルすんの? ……ちなったんに聞いたけど、ちなったんにはなんも言ってないじゃん……
  ぐすっ……ヒドいじゃん、そんなの! ゆい、なんも悪いことしてないのにさ……」

            ぽろぽろ……

P「唯」

唯「……やだよぉ……いやだよぉ……イジワル、しないでよぉ……うぅ……」

P(一つだけ分かった……これはやりすぎた……)

P「……分かった……俺が悪かった、だから泣くな……」

唯「ううぅ……ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ……Pちゃんのバカ! ばかぁ!!」

P「変なこと言って悪かった。この通りだ。だから許してくれ」

唯「やだ!!」

P「えっ」

唯「Pちゃんがさっきの嘘って言うまで泣き続けてやる……泣き続けてやる!! ひぐっ……」

P「……うん、嘘だから。だから落ちついて、ほら、深呼吸して……」

             ぽんぽん

467: 2012/11/12(月) 14:48:45.10 ID:Lj/aXKDe0
P「……落ちついたか?」

唯「ん……なんかゴメンね。ワガママ言っちゃって」

P「いいよ。元はと言えば悪いのは俺の方だし」

唯「む、そういえば……そーだそーだ! 悪いのはPちゃんだ!! あやまれー! このー!」

       ぺしぺし

P「分かった分かった、悪かった、ごめんごめん」

唯「ホントに悪いと思ってる?」

P「ああ」

唯「へへへ、じゃあさ、もう少しだけ優しくしてくれたら、ゆい、許したげるよ☆」

P「……」

          なでなで

唯「へへへへへ☆ さっすがPちゃん、ゆいの欲しいの、キチンと分かってるね!」

P「まぁな」

         3  2  1 ……

                   ピ―――――ッ!

469: 2012/11/12(月) 14:57:57.76 ID:Lj/aXKDe0
唯「よっし、Pちゃんパワーマックスだ!! そろそろレッスン行ってくるじぇー!!」

P「よし、期待してるぞ、唯」

唯「ん!! その代わり、帰ってきたら、甘ーいの、期待してるね?」

P「えっ、それは……」

唯「はっはっは、じゃあねー!!」

        とてとてとてとて

                      バタン!

P「……」

    ズルズルズル……

P「あ、あああああああああ……つ、疲れたぁ……」

P「疲れたっていうか……ホント、心臓に悪かった……」

P(依存度の高い子を突き放すってことは、劣化まゆを突き放すってことだもんな……
  そりゃあ面倒なことになるわ……過去の俺の馬鹿野郎……)

P「今回の経験を活かして……次回からは気をつけよう」

P「その前に、まずは……晶葉だな。『はかるくん』の効果が効きにくいのをなんとかしてもらわないと」

472: 2012/11/12(月) 15:12:09.50 ID:Lj/aXKDe0
P「おいーっす」

晶葉「ん? やぁ、プロデューサー。何か用かな?」

P「経過報告ついでにちょっと聞きたいことがあってな」

―――

晶葉「充電については心配ないはずだけど……まぁいい、ついでだ。やっておくよ」

P「ああ、どうも気になってさ」

晶葉「しかし、言われてみれば確かに個体間での効果時間のラグについては考えてなかったな……
    そうか……『はかるくんビーム』にも効きやすさや効きにくさがあるのか……これは改善の余地が見えてきたな」

P「……そういえば、晶葉……このビームってなんなんだ?」

晶葉「……人体には一切影響がないから、心配しないでくれ」

P「……ああ、そう」

晶葉「……そして、追加データが91・80・76。ふむふむ、高い方は満遍なく揃ってきた感じだね」

P「頑張ったよ、本当に、頑張った……」

晶葉「でも、100はまだなのか……もう少し、頑張ってみてくれ!」

P「簡単に言ってくれるな……晶葉も実際にやってみろよ。逃げ場がないから」

晶葉「作るのが私の仕事、試すのは助手であるプロデューサーの仕事、それが上手いやりかただ」

476: 2012/11/12(月) 15:35:30.63 ID:Lj/aXKDe0
P「……そういえば、晶葉はアイドル活動の方もキチンとやってるのか? 最近ラボに籠りっぱなしみたいだけど」

晶葉「あー……アレなぁ……」

P「……アレって」

晶葉「さすがにだね、プロデューサー。年端もいかぬ幼子にウサミミつけさせるのはどうかと思うんだよ、私は」

P「それも仕事のうちだろ」

晶葉「趣味じゃないのか?」

P「……違う」

晶葉「そりゃあやれと言われればやるが、そこまで見せびらかす物じゃないだろ。ああいうのは」

P「とはいってもなぁ……一応アイドルなんだし、ファンサービスってのもさ」

晶葉「人前に立つのはどうも緊張するんだ。私のペースでやらせてくれると助かる」

P「その年で人嫌いって……ん、待てよ……そもそも、晶葉って最近俺以外の他人と会ってるのか? 事務所の方には顔出してないだろ」

晶葉「……世の中にはね、プロデューサー。知らなくていいこともあるんだよ」

P「……」
              ピッ!

晶葉「あ、こら! 何を!!」

P「……69……」

477: 2012/11/12(月) 15:36:11.71 ID:Lj/aXKDe0
>>475
ごめんね、カーチャンミスっちゃって、ごめんね……

479: 2012/11/12(月) 15:45:56.02 ID:Lj/aXKDe0
晶葉「……」

P「69、か……」

晶葉「そ、それは……その、違う、からな?」

P「あと1で70か……以外と……」

晶葉「待て、待て待て!! はかるくんの方も調子が悪いのかもしれない!!
    そうだ、うん、そうに違いない!! メンテナンスしなきゃ、ほら、プロデューサー、早く!!」

P「いや、はかるくんは正常だろ」

晶葉「ち、違う!! 何かの間違いなんだ!! ふ、普通に考えて、私の依存度がそんなに高いわけないだろう、な?」

P「……晶葉」

晶葉「な、なんだ?」

P「顔真っ赤だぞ」

晶葉「う……うっ、うるさい!! 馬鹿!! もう、帰れ!!」

P「わ、待て、晶葉!! 危ない、危ないから!! 物を投げるな!!」

―――

P「ふぅ……危うくよく分からない発明品をぶつけられるところだった……」

P「なんとか『すがるくん』は回収してきたけど……しばらくは晶葉に会わない方がよさそうだな……」

500: 2012/11/12(月) 18:12:58.48 ID:Lj/aXKDe0
P「またあとで晶葉の所には行くとして……どうするかな……」

P「今事務所に行くと千夏に唯のことで怒られそうだし……」

P「かといって、事務所の外で知り合いに会える場所と言ったら……」

P(……まゆの所に、行ってみるか? あいつの居場所なら今朝確認したからハッキリ覚えてるし……)

P(……先手を打って、まゆの依存度を下げるか……
  いや、あいつのことだ……無計画に攻めると逆にすがるくんを取り上げられて、俺が依存させられるハメになるかも……)

P「……やめよう。怖いし……まゆ攻略戦はもう少し計画を練ってから……」

??「あら? プロデューサーさんじゃない……奇遇ね、こんなところで会うなんて。
   今日は事務所仕事の方はしなくていいの?」

P「……あ、礼子さん……えっと、ちょっと晶葉の所に行ってまして」

礼子「晶葉ちゃん……ああ、例の……この辺なの?」

P「ええ、まぁ……そういう礼子さんは、今からお仕事ですか?」

礼子「……そうね、仕事と言えば仕事だし、そうじゃないと言えばそうじゃない。そんな感じかしら?」

P「……はぁ?」

礼子「ふふ、午前中は暇だから、少し遠出して冬物のスカートを買いに来たのよ。
    常日頃から外見に気を使うのは、アイドルとして当然のことでしょう?」

P「ああ、そういうことですか……」

504: 2012/11/12(月) 18:23:54.23 ID:Lj/aXKDe0
P(礼子さんか……年長組だと、かなりしっかりしたいい人だよな……こう、大人っぽいっていうか、年相応っていうか……
  他人との距離感の取り方はおそらく事務所一だろうから、普通は依存とかそういうのとは無縁の人、だよな……)

礼子「……そうだ。プロデューサーさん、これから少しお時間あるかしら」

P「えっ? ええ、まぁ……」

礼子「だったら、少しの間だけお付き合いしていただける?」

P「買い物の付き添い、ですか」

礼子「あら、デートの方が良かった?」

P「どちらでも。お昼まででよかったら付き合いますよ」

礼子「あら優しい。それじゃあ、しっかりエスコートお願いね♪」

P「……その前に、礼子さん、少しいいですか」

礼子「あら、なぁに?」

             ピッ!

礼子「……あら、それって……」

P「……18か。ほぼ予想通りだな……」

礼子「なぁに? 肌年齢か何か?」

P「さて、なんでしょうね」

510: 2012/11/12(月) 18:33:34.99 ID:Lj/aXKDe0
P(礼子さんに90~100はまず不可能だ。おそらく俺の貞操が危ない。
  かといって、70~90のスキンシップも、この人とやると公然わいせつ罪で俺がしょっ引かれかねない……)

礼子「18ねぇ……そういえば、この前アテレコをやったキャラクターがそのくらいだったかしら」

P(……まだ見てない数字だと……50~60くらいか……)

                  カチカチカチカチ

P「礼子さん、もう一回いいですか?」

礼子「今度はなぁに?」

               みょいみょいみょいみょい

礼子「……へぇ、面白いもの持ってるわね。それもまた、アイドルの小道具かしら?」

P「ライブで使うと盛り上がりそうでしょう?」

礼子「どうかしら……あんまり若い子とは波長が合わなくなってきてるのよね……悲しいことに。
    さて、じゃあそろそろ行きましょうか。あんまりのんびりしてると、何もできずにお休みが終わっちゃうわ」

P「はい、よろしくお願いします」

礼子「ふふ……そんなにかしこまらないでいいわよ。デートなんでしょ?」

P「ああ、そうでしたね。じゃあ行きましょうか」

礼子「ええ」

513: 2012/11/12(月) 18:44:27.96 ID:Lj/aXKDe0
P「……ふぁ……んー……」

P(平和だ……)

P(朝からまゆへの恐怖、泣きじゃくる唯の相手、キレた晶葉からの攻撃と気が休まる瞬間がなかったから……
  ああ、やっぱりいつも通りの距離感ってのは大事なんだろうなぁ……)

礼子「……あらあら、悲しい」

P「……へ?」

礼子「レディと一緒に居るのに欠伸なんて、プロデューサーさんにとって私はそんなにつまらない女かしら?」

P「あ、いや……その……ちょっと気が抜けたというか」

礼子「そういうのが気がきかないって言うのよ」

P「えっ、そうですか?」

礼子「そこは嘘でも弁解しなきゃ。気が利かない男は後から苦労することになるからね」

P「ハハ……すみません、以後気をつけます」

P(ああ、平和だ……)

礼子「本当に反省してる?」

P「はい、そりゃあもう」

礼子「じゃあ、反省を態度で示してもらいましょうか」

515: 2012/11/12(月) 18:52:28.84 ID:Lj/aXKDe0
――― ランジェリーショップ内

P「」

礼子「それじゃあ、選んでくださるかしら?」

P「お……お、お、俺が、ですか?」

礼子「ええ」

P「れ、礼子さんの、下着を、ですか!?」

礼子「必要なら、プロデューサーさんの個人的な下着も買ってきてもいいわよ?
    心配しなくても、代金は私が出すから」

P「いや、いやいや! そういうことじゃなくて!!! 俺に、女物の下着を選べってですか!?」

礼子「モチロン」

P「な、なんで……」

礼子「下着っていうのは、異性の目を気にしてつける物でしょう?
    だったら、自分で選ぶより、異性に選んでもらった方が私に似合う下着が見つかるんじゃないかしら」

P「い、いや……でも……」

礼子「あら……これなんてプロデューサーさんに似合いそうじゃない?」

P「や、やめてくださいよ!! 冗談でもそういうこと言うの!!
  店員さん凄い目で見てますから!!! 押し付けないでください! フリルなんていりませんから!!!」

519: 2012/11/12(月) 19:03:11.04 ID:Lj/aXKDe0
礼子「ふふふ、真っ赤になっちゃってカワイイ……♪」

P「か、からかわないでくださいよ! こっちは必氏なんですから!!」

礼子「あら……プロデューサーなんて仕事やってれば、下着なんて見慣れたものでしょう?」

P「人を遊び人みたいに言わないでください! 誓って俺は潔白です!!」

礼子「くすくす……そうじゃないわよ。水着グラビアや下着カタログの撮影の仕事だってあるじゃない。
    人が身につけて無い分、こっちの方が健全なんじゃないかしら」

P「……言われてみれば……いや、でも、なんかこう、近寄りがたいオーラが……」

礼子「慣れなきゃ駄目よ。そういう仕事の時に、『恥ずかしいから見ません』なんて言ってられないでしょ」

P「そう言われれば……そう、ですね」

礼子「それじゃあ、決まったら教えてね。私も私で探してくるから」

P「あ、はい……」

        カツッカツッカツッカツッ……

P「……」

P「あれ、今俺、丸めこまれた!?」

P「し、仕方ない……一刻も早くここから抜け出すためだ……礼子さんの気に入りそうな下着を探そう……」

P「えーっと、礼子さんのトップとカップに合うのは……」

521: 2012/11/12(月) 19:17:55.51 ID:Lj/aXKDe0
―――

礼子「それで、選んできたのがこれ、ね」

P「はい。サイズは合ってるはずです。お気に召しませんか?」

礼子「んー……私にはちょっと、派手すぎない?」

P「そうですか? 俺としては、礼子さんに一番似合いそうなのを恥を忍んで選んできたんですが。
  と言っても、いつもどんな下着を付けてるかは知りませんが……」

礼子「こういうふわふわしたデザインの下着は、もう少し若い子向けじゃないかしら」

P「……言われても分かりません」

礼子「……ふふ、まぁいいわ。折角プロデューサーさんが選んでくれたんだし、買っちゃいましょうか。
    それじゃあ、試着してくるわね」

P「あれ、サイズは合わせましたけど……」

礼子「表記サイズが合ってても、つけてしっくりくるとは限らないのよ。そこはちゃんと、試着して確かめないとね」

P「へぇ……大変なんですね」

礼子「そうよ、つけるのだけでも一苦労……ということで、プロデューサーさん、試着、手伝ってくださる?」

P「それだけはホント勘弁してください……」

礼子「ふふふ、ジョーダンよ。そんな泣きそうな顔しないで。
   それじゃあ、代わりに店員さんを呼んで来てもらえるかしら?」

524: 2012/11/12(月) 19:33:42.89 ID:Lj/aXKDe0
         3  2  1 ……

                   ピ―――――ッ!

P(そろそろ30分か……まさか下着を選ぶだけで30分もかかるとはな……女性は大変だなぁ……
  しかし、依存してるのかどうかは分からなかったな……50くらいだと、まぁ、そんなもんか?)

礼子「お待たせ」

P「結構時間かかりましたね」

礼子「いざレジに持っていこうとすると、どうにも気恥ずかしくなっちゃったのよ。ホント、ピンクの下着なんて買うの、何年ぶりかしら……」

P「あ、荷物、持ちますよ」

礼子「いいわよ、気を使わなくて。男性に下着なんて持たせられないわ」

P「……そういう気配りが出来るんだったら、最初から下着を選ばせないでほしかったです」

礼子「あら、根に持つ男は嫌われるわよ?」

P「もうここまできたら持つも持たないも一緒です。それに、この後も買い物続けるんでしょ? だったら、礼子さんは手ぶらの方がいいんじゃ……」

礼子「ああ、その件だけど……また今度、暇な時にお願いしてもいいかしら?」

P「えっ?」

礼子「今日はここまで。続きはまた今度……プロデューサーさんの『魔法』も、切れちゃったみたいだしね」

P「……えっ」

526: 2012/11/12(月) 19:46:00.98 ID:Lj/aXKDe0
礼子「あら、気付いてないと思ってた?」

P「……えっと、なんのことでしょう……」

礼子「……ふふ、じゃあ今回だけ、気付かなかったことにしてあげるわ。ただ……
    軽い気持ちで大人をからかうものじゃないわよ。本気にされたら、プロデューサーさんだって困るでしょ?」

P「え、それは……」

礼子「ちゃんと反省した?」

P「……あ、はい……」

礼子「うん、じゃあ許してあげる。もうこんなおいたしちゃ駄目よ?」

P「じゅ、重々気をつけます……」

礼子「よろしい! この下着、大事に使わせてもらうわね」

P「あ、じゃ、じゃあ、この辺で……」

礼子「また今度」

          カツッカツッカツッカツッ……

P「」

P「や、ヤバい……冷や汗止まんない……」

P「えっ、な、なんでバレ……えっ!?」

531: 2012/11/12(月) 19:59:38.28 ID:Lj/aXKDe0
P「……」

     trrrrrr! trrrrrr!

     trrrrrr! trrrrrr!

       pi!

P「……あ、晶葉か?」

晶葉{……なんだ}

P「いや、聞きたいことがあるんだけど……」

晶葉{私には無い、じゃあな}

P「待て待て待て!! すがるくんの事でちょっと問題が起こったんだ!!」

晶葉{……そんなはずはない。私の発明品は完璧だ!}

P「今、礼子さんに使ってたんだけど……どうも依存度を変えられてることを自覚してたみたいなんだ。
  なにか心当たりはあるか?」

晶葉{……いや、無いはずだけど……壊したりしてないよな?}

P「壊れてるとしたら晶葉のせいだろ」

晶葉{ちっ、あ、あれは……こほん!! と、とりあえず、ラボに持ってきてくれ。破損個所がないか調べてみるから!}

P「ああ、分かった」

534: 2012/11/12(月) 20:09:33.62 ID:Lj/aXKDe0
――― ラボ

     ガチャッ

P「持って来たぞー」

晶葉「……」

P「……晶葉?」

晶葉「……け」

P「……け?」

晶葉「……今朝のことは、忘れてくれ!」

P「……今朝のって……69?」

晶葉「……ああ。お互いに忘れて、手打ちにしよう! そうしないと……その……円滑な実験が、行えないし……」

P「俺は気にしてないぞ」

晶葉「えっ……? あっ、そ……そうか……じゃ、じゃあそのまま忘れてくれ! うん!」

P「分かった。じゃあ、思い出さないようにしておく」

晶葉「……それじゃあ、現状を詳しく説明してくれるか?」

P「ああ、実は……」

537: 2012/11/12(月) 20:22:10.65 ID:Lj/aXKDe0
―――

晶葉「んー……」

P「どうだ?」

晶葉「おかしいところはない、はず、だけど……本当に気付かれたのか?」

P「ああ」

晶葉「んー……基本的に、自身が他者への依存に自覚を持つことは少ない。
    もし依存度を変えられたことに自覚が持てるのだとすれば、常に自身と他者との距離を冷静に見つめられてる、そんな人だろう」

P「つまり、色々と酸いも甘いも噛み分けた礼子さんだから気付く事が出来た、と」

晶葉「それ以外に思いつかないな……非科学的だけど」

P「……凄いな、礼子さん……」

晶葉「しかし、もしかしたら私が気付かない程度で機械の不調が起こってるのかもしれない……
    こうなってしまうと、もう一度『すがるくん』を組み立て直して、その後で自覚症状が出ないかキチンと確かめないと……」

P「いや、他の人には出てないんだし、そこまで心配しなくてもいいんじゃないか?」

晶葉「それはできない! もしかしたら、その不調のせいで試運転を行うプロデューサーが傷ついてしまうかもしれないんだぞ!?
    天才は、常に最善を尽くすもの! 妥協なんてしてやるもんか!」

P「……じゃあ、どうするんだ?」

晶葉「……むむむ、こういうのは私らしくないけど、仕方がない……臨床実験だ!!」

541: 2012/11/12(月) 20:32:10.08 ID:Lj/aXKDe0
P「……いいのか?」

晶葉「……あ、ああ、どんとこい!」

P「こういうのって、普通、鼠とかで試すんじゃ……」

晶葉「『他者への依存』を日常的に行っているのは人間だけだ。
    モルモットやラットで試すよりも、人間の方が効果が出やすい……もともと、人間を対象に作られた装置だしな」

P「そうか……数値はどれくらいにする?」

晶葉「……100か、0か、好きな方を選んでくれ!」

P「……そんな、両極端にしなくてもいいんじゃないか?」

晶葉「触れ幅が大きいほど、違和感を感じやすい。つまりその分気付きやすいってことだ!
    だから、今回は限度いっぱいまで行く!! 限度いっぱいまで行って、時間が終わっても私に自覚症状がなければ、使用に問題はない!!」

P「……成程な」

晶葉「さぁ、頼んだぞ、プロデューサー!」

        カチカチカチカチ

P「行くぞ」

晶葉「あ、ああ……」

                 みょいみょいみょいみょい

544: 2012/11/12(月) 20:45:21.62 ID:Lj/aXKDe0
晶葉「ん……」

P「どうだ?」

晶葉「……自分に使うのは初めてだが……意外となんともないんだな。
    あんなよく分からない光線を浴びたら、てっきり気分が悪くなるものだと……」

P「その辺は実証してなかったのか」

晶葉「ああ、まぁ……人体に害がないことは分かっていたけど……」

P「……気分が悪くなるのは、人体に害があるってことじゃないのか?」

晶葉「……人体に害はなくても、気分が悪くなることくらいある」

P「いや、それは……」

晶葉「ある!!」

P「そ、そうか……じゃあそういうことにしておこう」

晶葉「さて……あとは、個体別の効果適用タイムラグが埋まるのを待つだけか……
    しっかりと経過を記録してくれよ、プロデューサー!」

P「ああ、任せろ」

     ・  ・  ・  ・  ・  ・

晶葉「に、しても、効果が出るまで暇だな……」

583: 2012/11/12(月) 22:30:34.13 ID:Lj/aXKDe0
晶葉「……」

P「……」

P(やっぱり、個人差があるみたいだな……あれだけ変えたのに、未だにつかず離れずの距離を保ってる……
  さて、どんな感じになるか……考えるだけで……怖いな……)

晶葉「……プロデューサー、少しいいかな?」

P「どうした?」

晶葉「……トイレに、行きたいんだが」

P「えっ」

晶葉「……朝、色々あって暴れて、やけになってジュースをたくさん飲んだのが悪かったみたいだ……
    実験中は我慢できると高をくくっていたけど……気分が動転して、予測が少々ズレたみたいで……」

P「……はい」

晶葉「……だから、と、トイレに、行きたいんだが!」

P「……ど、どうぞ、行ってきてください」

晶葉「……どうぞ、じゃないだろう! 君は今の状況を理解してないのか!?」

P「えっ」

晶葉「臨床実験中に過度な運動やストレスなどで外的な要因を与えるのは極力避けなければならない!
    だ、だから……私は、自発的に動いちゃ、いけないんだ……」

587: 2012/11/12(月) 22:41:48.59 ID:Lj/aXKDe0
P(始まったか……晶葉依存度100……初っ端から凄いド直球で来やがった……
  本人は『実験データをぶれさせないため』で頼んでるんだろうが……内容がハチャメチャだ)

P「それで、俺はどうすればいいんだ」

晶葉「助手でありパートナーである君にしか頼めない仕事がある……いいか?」

P「ああ。実験に協力するって言った手前、断りはしないつもりだけど」

晶葉「じゃあ話が早い。わ、私を抱きかかえて、トイレまで連れて行ってくれ」

P「……トイレまで行くのは過度な運動じゃないだろ。一人で行けば……」

晶葉「馬鹿か君は!! 経過観察を行っている君が、私から離れてどうするんだ!!
    今、一番最適な行動は、君が私をトイレまで連れて行って、私の行動をサポートすることだろう!」

P「……」

晶葉「……」

P(真っ赤な顔でモジモジしてる……こういうのばっかりだったらコイツも可愛いんだけどなぁ……)

晶葉「……は、早く……漏れるぅ……」

P「運ぶのに少し時間がかかるけど、中学生にもなって漏らしたりはしないよな?」

晶葉「……それは君次第だ、としか」

P「出来るだけ急ぐから我慢してくれ」

593: 2012/11/12(月) 22:52:08.77 ID:Lj/aXKDe0
――― 池袋家 トイレ

P「これでいいな?」

晶葉「ああ、上出来だ」

P「じゃあ、外で待ってるから、終わったら声かけてくれ」

晶葉「……へ? 待て待て、どこに行くつもりだ」

P「どこって……外……」

晶葉「外に出て、私のサポートが出来るのか? 経過観察が出来るのか?」

P「……」

P「えっ」

晶葉「そんな事が言われないと分からないなんて、やはり君はまだまだ未熟だな。ほら、早く下着を下ろしてくれ。も、漏れるから……」

P「」

晶葉「は、早く……」

P「い、いや、み、見えるぞ?」

晶葉「……避けて通れない犠牲だ。止むをえまい」

P「……」

594: 2012/11/12(月) 22:57:47.55 ID:Lj/aXKDe0
―――

晶葉「プロデューサー、拭いてくれ」

P「えっ」

晶葉「このまま下着を履くと気持ち悪いだろう?」

P「で、でも、手を動かすくらいは……」

晶葉「なんだと!? 助手の分際で私に逆らうのか!!」

―――

晶葉「履かせてくれるか?」

P「あ、ああ……」

―――

晶葉「抱っこ」

P「はい」

――― 晶葉ラボ

晶葉「うん、まぁまぁなサポートだ。及第点だがな!」

P「はぁ、そうですか……」

598: 2012/11/12(月) 23:02:56.30 ID:Lj/aXKDe0
P「晶葉」

晶葉「なんだい?」

P「しがみつかれたままだと、下ろせないんだけど」

晶葉「……だったら、このままにすればいい。私は一向に構わないぞ」

P「そ、そうですか……」


P(これまでの経験と今回の晶葉の反応で、なんとなく分かった気がする……)

P(……別にまゆみたいな依存だけが依存の形じゃないんだ……
  相手を100%自分で埋めようとする依存がまゆなら……晶葉の依存は言うなれば、真逆……)

P(自分を100%相手で満たそうとする依存……それが晶葉の依存なんだ!)


晶葉「プロデューサー、落ちる。もう少ししっかり抱きかかえてくれ」

P「はい、かしこまりました」

                    ぎゅーっ!

晶葉「んー♪ こういうのを受けるのは久しぶりだが……君にやってもらうと、なんとなく気分がいいな!」

P「そうか、よかったな」

P(凄いことに気付いてしまった。これらを『佐久間型強依存』・『池袋型強依存』と名付けて、学会に発表しよう)

610: 2012/11/12(月) 23:26:44.35 ID:Lj/aXKDe0
晶葉「……何もせずにただぼうっとしてるのも、暇なものだ。体を使わなくていい、いい暇つぶしがないもんか……」

P「そうだなぁ……会話、とか?」

晶葉「ふむ……君にしてはいい提案だね」

P「どうも」

晶葉「……なぁ、プロデューサー……私がロボットを作っているのは知っているよな?」

P「ああ、まぁ」

晶葉「ロボットを人間に近づける上で、最も分厚い壁はなんだと思う?」

P(……なんだ、この話……何が始まるっていうんだ……)

晶葉「それはな……感情、だよ。人間と言うブラックボックスの中でひときわ異彩を放つ複雑怪奇なシロモノ。
    ロボットは、いくら体が人間に近づこうとも、感情が備わらない限りは、人間にはなれない」

P「はぁ、さいですか……」

晶葉「そしてその複雑怪奇な感情の中で、特に人間の行動を左右する物がある。『他者への思い』だよ、君。
    そこで私は、ロボットに感情を取り入れようとするためにまず、『他者への思い』を紐解こうと考えた。
    今回の『すがるくん』もそれらを理解するためのきっかけ程度に作ってみたんだが……やはり、この研究には、無理がありそうだ」

P「そうか……それは、残念だったな」

晶葉「そ、そこで、だね……私は、あ、新たな研究を始めようと思う。
    もっと単純に、私も、他者への強い思いって奴を、理解してみようかと、思うんだ……うん……」

611: 2012/11/12(月) 23:27:27.80 ID:Lj/aXKDe0
P「……それって」

晶葉「……み、皆まで言わせないでくれ、恥ずかしい……」

P(恐ろしいのは……晶葉にとってこの九割告白な会話も、『実験の説明の一場面』でしかないってことだ……
  なんという100の恐怖……なんとかして、この状況を打破しないと……)

        prprprpr!

晶葉「ん? なんだ?」

P「ああ、メールだ。確認していいか?」

晶葉「そ、そうか……ふー……ああ、いいよ。確認してくれ」

P(誰だか知らんがありがたい! おかげで空気が……)


『 件名:無題
  本文:言いましたよね、女心を弄ぶのはいけないことだって
      まゆのこと、裏切っちゃいやですよ? 』


P「……」

晶葉「なんだったんだ? 仕事のメールか?」

P(ああ、道理で……なんだか背中が泡立ってるはずだ……
  前門の晶葉、後門のまゆ……うわぁ、頑張ろう……生き延びよう……)

619: 2012/11/12(月) 23:39:34.87 ID:Lj/aXKDe0
晶葉「……ぷ、プロデューサー!!」

P「はい、なんでしょう」

晶葉「もし、もしもだよ? 君が、まだ、私の助手を続けてくれるっていうんなら……
    じ、次回の研究も、手伝ってくれないか?」

P「……どうするかな」

晶葉「こ、断らないでくれよ!? だって、君は、私のプロデューサーで、パートナーだろう!?」

P「だったら、その質問はする必要はあったのか」

晶葉「う、うるさいなぁ!! 君は私の助手でパートナーだ! だから次回も手伝え!! いいな!?」

P「……善処します」

晶葉「そんな曖昧な返答は求めていない! イエスかノーか、0か1かだ! どっちだ!?」

P「……」

P「えーい!」

                  バキィッ!!

晶葉「あ……」

晶葉「ああああああああああああああああああああああ!!!! す、すがるくんがスクラップに!
    な、なんてことをしてくれたんだ、プロデューサー!!!」

620: 2012/11/12(月) 23:48:36.89 ID:Lj/aXKDe0
P「ごめん、手が滑った」

晶葉「いくらプロデューサーだからって、ごめんで許されることと許されないことがあるんだぞ!?
    いや、助手だからこそ、この行いは許せたもんじゃない!!」

P「そっかー、ごめんなー」

晶葉「いつまで私に抱きついてるんだ、離せ! ふんだ! もういい、色々あったけどやっぱり君とは絶交だ!!
    こ、この、すかぽんたんの、おたんこなすの、凡人! 馬鹿! どっかいけ!!」

P「分かった、ごめんよ。ばいばい」

晶葉「二度と来るな! 馬鹿!!」

―――

P「……ふぅ……危ない危ない……危うく勢いで14歳と婚約なんて法律に喧嘩売るところだった……」

P「あとは、このくすねてきた『すがるくん』の設計図を燃やして、万事解決だな」

P「依存度を変える装置なんて便利アイテムは、きっと争いの種になる。後顧の憂いは経たなきゃならん」

P「しかし、あれだけ起こった晶葉ってのも珍しかったな……それに、その他にも色々凄いものが見れたし……」

P「ありがとう、すがるくん。どうか安らかに眠ってくれ」

      カチッ   カチッ!
                        シュボッ!

P「……はぁ……結局、あのみょいみょい光線はなんだったんだろう……」

622: 2012/11/12(月) 23:55:52.59 ID:Lj/aXKDe0
二日目終了

依存度を変更してみたアイドル

Cu  双葉杏     21→85
    日下部若葉  28→60
    池袋晶葉   69→100

Co  白坂小梅   36→72
    橘ありす   10→80
    高橋礼子   18→54

Pa  市原仁奈   78→40
    喜多日菜子  63→91
    大槻唯     43→76


はかるくん …… Pが厳重に保存
すがるくん …… 大破

627: 2012/11/13(火) 00:01:15.12 ID:RNbZ6WYn0
―――

P「はぁ……これでようやく、普通の暮らしに戻れるな……
  思えば、長いようで短い二日間だった……」

           コンコン

P「でも、まぁ……色々と貴重な体験もできたし、終わりよければすべてよし、かな!」

           コンコン

P「……さ、さーて、疲れたし、今日も、そろそろ、ね、寝るかなー?」

           コンコン

P「……」

           コンコン

コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン
コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン
コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン
コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン

P「……」

         がちゃっ

まゆ「あ、やっぱりいるんじゃないですかぁ、プロデューサーさん♪」

632: 2012/11/13(火) 00:09:37.31 ID:RNbZ6WYn0
P「ご、ごめん、ちょっとうとうとしてて気付かなかったよ」

まゆ「お疲れですか? そうですよね、あーんなに、いろんな子と色んな事してましたもんね……」

P「そ、それで……何か用か? まゆ」

まゆ「用事ってほどじゃないんです……ただ、あの面白い機械を壊しちゃったから、プロデューサーさんが、まゆと仲良くするきっかけが掴めないんじゃないかなぁって思って」

P「機械? ああ、すがるくんか……や、やだな、まゆ……あんなの無くても仲良くしてるだろ、俺たち!」


    「 … … 膝 の 上 に 座 っ た り … … 」


P「ひっ」

まゆ「二人で一緒の服着たりほっぺた触ってもらったりお部屋に招待して一緒にお風呂に入る約束したり
    頭を撫でながら褒めてもらったり時には突き放してもらったり一緒に下着を買いに行ったりトイレまでお世話してもらったり」

P「」

まゆ「ウフフ……楽しそうでしたね、ずうっと」

                  ピトォッ……

P「ヒィッ!?」

まゆ「まゆも、そういう仲良しになりたいなぁ……」

P「あ、え、ま、まゆ、と、とりあえず、お、落ちつこう……?」

639: 2012/11/13(火) 00:22:20.37 ID:RNbZ6WYn0
まゆ「落ちつくのはプロデューサーさんの方ですよ、ほら、汗びっしょり」

           ツツツツツツツ……

P(こ、殺される……!! ここで、まゆに、愛し殺される……!!)

まゆ「……くす」

まゆ「プロデューサーさんが誰かと仲良くするのだって、職業上当たり前のことだと思ってますし、それをとがめるつもりなんて全くありません。
    まゆは、プロデューサーさんのこと、大好きですから……プロデューサーさんが悪いことをしてないのに怒るなんてありえませんよ」

P「そ、そうか?」

まゆ「ただ、まゆも『恋する乙女』なんです……♪ だから、好きな人と仲良くしたいと思うのは当然でしょう?
    まゆは、プロデューサーさんと仲良くしたい、もっと一緒に居たい、ただそれだけなんです……」

P「」

まゆ「プロデューサーさんがこの二日間で、自発的にやっていた『スキンシップ』は、プロデューサーさんの仲良くなる方法なんですよね?
    えへへ、胸が躍りますね。まず何から始めましょっか? お風呂がいいですか? トイレがいいですか? それとも、下着姿で一枚の服を着るのがいいですか?
    なんだって言ってくださいね。まゆは、なんでも受け止めますから……本心から、受け止めますから」

まゆ「まゆは他の子たちとは違いますからね? 心の底から、プロデューサーさんと仲良くなりたいって望んでるんです。
    機械で作られた偽物の感情じゃありません。本物の、本心で、本当に、プロデューサーさんを思ってるんです。
    だから……もし、行き過ぎちゃっても……まゆは、構いませんよ?」

P「」

まゆ「さ、呆けてないで、部屋に行きましょう、プロデューサーさん♪」

643: 2012/11/13(火) 00:27:41.26 ID:RNbZ6WYn0
――― その後

      軽率な行動からすがるくんを壊してしまったPに

      まゆの大きな愛から逃れるすべはなく、

      二人は三日三晩、仕事も休んで、寝る間も惜しんで

      ただただ、『仲良く』し続けるのであった ―――




まゆ「うふふ……これで、たーっくさん、仲良くなれましたね♪」




                  MAYU END

            ファ イ ル を 消 し ま し た ・ ・ ・

652: 2012/11/13(火) 00:32:35.37 ID:RNbZ6WYn0
終わったよ、保守とかありがとうね

次回は

喜怒哀楽視覚情報化ワッペンと視認眼鏡・通称『いぬのきもち』
効能:いくら表情に出なくても犬耳犬尻尾が見えて、その反応で喜怒哀楽が分かるようになる
対象アイドル
Cu 幸子
Co 凛・楓さん
Pa 拓海


もしくは

疑似酩酊状態体験飴・通称『ねこまっしぐら』
効能:マタタビ嗅いだ猫みたいになる
対象アイドル
Cu 沙織
Co 雪美
Pa 菜帆さん

どっちか

653: 2012/11/13(火) 00:33:22.84 ID:KZR/rBDf0
またいつか

656: 2012/11/13(火) 00:34:03.37 ID:Q1O5VXL90
おつ

首を細長くして次回を待つ

655: 2012/11/13(火) 00:33:55.31 ID:VZdwzYYgO
猫ネタでみくにゃん出さないとかアカン

661: 2012/11/13(火) 00:35:46.19 ID:bFf9hy4aO
おつ
最近のじゃ一番面白かった
晶葉シリーズ今後も続けてくれ

662: 2012/11/13(火) 00:36:21.57 ID:RNbZ6WYn0
>>655
書いてあるのは確定メンバーだけだから、たぶんどっちやるにしても6~9人まで増やすはず
ちなみに今回可愛かったメンバーの再登場はナシで

664: 2012/11/13(火) 00:38:18.39 ID:+PI5Moqy0
つまり…晶葉の出番はなくただ便利アイテムだけ出ると?

666: 2012/11/13(火) 00:39:42.80 ID:RNbZ6WYn0
晶葉はレギュラーに決まってんだろ、いい加減にしろ!

引用元: 池袋晶葉「我ながら凄い物を発明してしまった」