1: 2013/04/09(火) 22:01:35.14 ID:vHGoWtZt0
左衛門佐「う……んん……」
左衛門佐「私はいったい……ここは倉庫か?」キョロキョロ
左衛門佐「何故こんなところで……思い出せない……」
エルヴィン「なんだ、まだ誰も来てないではないか」
左衛門佐「エルヴィン」
エルヴィン「ん? 犬か」
左衛門佐「犬?」キョロキョロ
左衛門佐「私はいったい……ここは倉庫か?」キョロキョロ
左衛門佐「何故こんなところで……思い出せない……」
エルヴィン「なんだ、まだ誰も来てないではないか」
左衛門佐「エルヴィン」
エルヴィン「ん? 犬か」
左衛門佐「犬?」キョロキョロ
2: 2013/04/09(火) 22:05:22.37 ID:vHGoWtZt0
エルヴィン「大洗の制服を着た犬がどうこうとは聞いたが、本当にいるとは」
左衛門佐「なにっ!? それは私も見たいぞ、どこだ?」
エルヴィン「ふむ、確かに細部まで凝っているな」マジマジ
左衛門佐「待て、何故私を見るんだ?」
エルヴィン「左目を開けないが……怪我でもしているのか」
左衛門佐「なっ///べ、別にコレはそんな……」
エルヴィン「可哀想に……」
左衛門佐「うぅ///」
左衛門佐「ってそうじゃない! どこに犬が居るんだ?」
エルヴィン「そう吠えるな。別に取って食ったりしない」
左衛門佐「誰が吠えるだ!」
左衛門佐「なにっ!? それは私も見たいぞ、どこだ?」
エルヴィン「ふむ、確かに細部まで凝っているな」マジマジ
左衛門佐「待て、何故私を見るんだ?」
エルヴィン「左目を開けないが……怪我でもしているのか」
左衛門佐「なっ///べ、別にコレはそんな……」
エルヴィン「可哀想に……」
左衛門佐「うぅ///」
左衛門佐「ってそうじゃない! どこに犬が居るんだ?」
エルヴィン「そう吠えるな。別に取って食ったりしない」
左衛門佐「誰が吠えるだ!」
3: 2013/04/09(火) 22:10:06.36 ID:vHGoWtZt0
エルヴィン「野良なのか……随分警戒してるな」
カエサル「待たせた」
エルヴィン「おお、カエサルか」
エルヴィン「見てみろ珍しいのが居るぞ」
カエサル「ああ、この子が噂の……私は猫と聞いたが」
エルヴィン「噂だからな。だが噂通りの可愛さだ」
カエサル「しかし、この制服……」
エルヴィン「気づいたか」
カエサル「左衛門佐バージョンだな」
エルヴィン「ご丁寧に六紋銭バンダナと赤備えの胸当てまで……」
左衛門佐「……おい、犬というのは私か!?」
カエサル「待たせた」
エルヴィン「おお、カエサルか」
エルヴィン「見てみろ珍しいのが居るぞ」
カエサル「ああ、この子が噂の……私は猫と聞いたが」
エルヴィン「噂だからな。だが噂通りの可愛さだ」
カエサル「しかし、この制服……」
エルヴィン「気づいたか」
カエサル「左衛門佐バージョンだな」
エルヴィン「ご丁寧に六紋銭バンダナと赤備えの胸当てまで……」
左衛門佐「……おい、犬というのは私か!?」
9: 2013/04/09(火) 22:16:05.88 ID:vHGoWtZt0
カエサル「つまり我らカバさんチームのファンということだな」
エルヴィン「そういうことだろう」
2人「はっはっはっは!」
左衛門佐「私の話を聞け!」
おりょう「すまない、待たせた」
エルヴィン「おりょう、見てみろ」
カエサル「噂の制服犬だ」
おりょう「なに!? それは見たいぜよ」
エルヴィン「いやいや、目の前に居るから」
おりょう「……どこぜよ」
カエサル「どこもなにもないだろ。そこだ」
エルヴィン「そういうことだろう」
2人「はっはっはっは!」
左衛門佐「私の話を聞け!」
おりょう「すまない、待たせた」
エルヴィン「おりょう、見てみろ」
カエサル「噂の制服犬だ」
おりょう「なに!? それは見たいぜよ」
エルヴィン「いやいや、目の前に居るから」
おりょう「……どこぜよ」
カエサル「どこもなにもないだろ。そこだ」
10: 2013/04/09(火) 22:20:34.64 ID:vHGoWtZt0
左衛門佐「おい! いい加減に…!」
おりょう「……左衛門佐?」
左衛門佐「おりょう!」ウルウル
カエサル「左衛門佐? まだ来てないが」
左衛門佐「カエサル……冗談にも程があるだろう!」
おりょう「まっことぜよ」
おりょう「それで、どこに……」キョロキョロ
カエサル「だから、この子だって」ナデナデ
エルヴィン「左衛門佐っぽい制服を着てる」
おりょう「……は?」
左衛門佐「おりょうからも何か言ってくれ…」
おりょう「まったく、ぽいも何も本人ぜよ」
エルヴィン「え? いやいや、何言ってるんだおりょう」
おりょう「……左衛門佐?」
左衛門佐「おりょう!」ウルウル
カエサル「左衛門佐? まだ来てないが」
左衛門佐「カエサル……冗談にも程があるだろう!」
おりょう「まっことぜよ」
おりょう「それで、どこに……」キョロキョロ
カエサル「だから、この子だって」ナデナデ
エルヴィン「左衛門佐っぽい制服を着てる」
おりょう「……は?」
左衛門佐「おりょうからも何か言ってくれ…」
おりょう「まったく、ぽいも何も本人ぜよ」
エルヴィン「え? いやいや、何言ってるんだおりょう」
11: 2013/04/09(火) 22:25:44.22 ID:vHGoWtZt0
おりょう「こっちのセリフぜよ。喧嘩でもしちゅうのか?」
カエサル「おまえこそ、どうかしたんじゃないか?」
おりょう「私は普通ぜよ」
みほ「何してるの?」
カエサル「あ、これは隊長殿」
エルヴィン「聞いてくれ、おりょうのやつがさっきから……」
みほ「あー! 可愛い!」ギュウ
左衛門佐「え!?」
おりょう「なに!?」
みほ「この子が噂になってる子かな?」ナデナデ
エルヴィン「だろうな」
カエサル「いっそここで飼いたい愛らしさだ」
左衛門佐「……おりょう、どういうことだ?」
おりょう「わからん」
カエサル「おまえこそ、どうかしたんじゃないか?」
おりょう「私は普通ぜよ」
みほ「何してるの?」
カエサル「あ、これは隊長殿」
エルヴィン「聞いてくれ、おりょうのやつがさっきから……」
みほ「あー! 可愛い!」ギュウ
左衛門佐「え!?」
おりょう「なに!?」
みほ「この子が噂になってる子かな?」ナデナデ
エルヴィン「だろうな」
カエサル「いっそここで飼いたい愛らしさだ」
左衛門佐「……おりょう、どういうことだ?」
おりょう「わからん」
12: 2013/04/09(火) 22:30:48.46 ID:vHGoWtZt0
エルヴィン「何がだ?」
みほ「どうしたの、おりょうさん?」
おりょう「隊長もやめてやれ、もう涙目になってるぜよ」
カエサル「さっきから何言ってるんだ?」
優花里「西住殿ー! お待たせしました」
みほ「優花里さん」
優花里「みなさんもお揃いで、何かあったんですか?」
エルヴィン「グデーリアンか。実は見せたいものがな」
カエサル「あの噂の犬をついに見つけたのだ」
優花里「犬ですか?」
左衛門佐「……」グス
優花里「わぁ! 可愛いですね。なるほど、これが噂の制服犬……」
優花里「誰かの飼い犬ってわけではないんですよね?」
エルヴィン「ああ、私が来たときにはもういた」
みほ「どうしたの、おりょうさん?」
おりょう「隊長もやめてやれ、もう涙目になってるぜよ」
カエサル「さっきから何言ってるんだ?」
優花里「西住殿ー! お待たせしました」
みほ「優花里さん」
優花里「みなさんもお揃いで、何かあったんですか?」
エルヴィン「グデーリアンか。実は見せたいものがな」
カエサル「あの噂の犬をついに見つけたのだ」
優花里「犬ですか?」
左衛門佐「……」グス
優花里「わぁ! 可愛いですね。なるほど、これが噂の制服犬……」
優花里「誰かの飼い犬ってわけではないんですよね?」
エルヴィン「ああ、私が来たときにはもういた」
13: 2013/04/09(火) 22:35:10.03 ID:vHGoWtZt0
左衛門佐「……おりょう、泣いていいか?」
おりょう「……ああ」
左衛門佐「うぅ…ぐすっ」
エルヴィン「おりょう、さっきから独り言が多くないか?」
おりょう「別に独り言ではない」
カエサル「独り言だろ」
みほ「それじゃ、私は優花里さんと行くところがあるから」
優花里「これで失礼します」
エルヴィン「ああ、すまんな引き留めて」
みほ「ううん、可愛い子見れたし」
優花里「それでは!」
カエサル「よし、なら我々も……」
おりょう「……ああ」
左衛門佐「うぅ…ぐすっ」
エルヴィン「おりょう、さっきから独り言が多くないか?」
おりょう「別に独り言ではない」
カエサル「独り言だろ」
みほ「それじゃ、私は優花里さんと行くところがあるから」
優花里「これで失礼します」
エルヴィン「ああ、すまんな引き留めて」
みほ「ううん、可愛い子見れたし」
優花里「それでは!」
カエサル「よし、なら我々も……」
14: 2013/04/09(火) 22:40:22.45 ID:vHGoWtZt0
エルヴィン「どうした?」
カエサル「何のために集まったんだ?」
エルヴィン「それはだ……えーっと」
おりょう「三突の洗車ぜよ」
2人「それだ!」
おりょう「外に出してくるぜよ」
カエサル「頼んだ」
エルヴィン「その間に道具を持ってくるか」
カエサル「そうだな。しかし、左衛門佐はどこに行ったんだ」
エルヴィン「そのうち来るだろう」
おりょう「行ったか……」
左衛門佐「……うぅっ…っ…うわぁあああん」
おりょう「そう泣くな、とりあえずこっちに来るぜよ」
カエサル「何のために集まったんだ?」
エルヴィン「それはだ……えーっと」
おりょう「三突の洗車ぜよ」
2人「それだ!」
おりょう「外に出してくるぜよ」
カエサル「頼んだ」
エルヴィン「その間に道具を持ってくるか」
カエサル「そうだな。しかし、左衛門佐はどこに行ったんだ」
エルヴィン「そのうち来るだろう」
おりょう「行ったか……」
左衛門佐「……うぅっ…っ…うわぁあああん」
おりょう「そう泣くな、とりあえずこっちに来るぜよ」
15: 2013/04/09(火) 22:45:19.15 ID:vHGoWtZt0
左衛門佐「っ…何なんだあれは! ……私が何かしたか…?」グス
おりょう「詳しくは三突の中でするぜよ」
左衛門佐「……っあぅ…」トボトボ
おりょう「それで、何があった?」
左衛門佐「私が聞きたいよ……」
おりょう「なら知ってることは?」
左衛門佐「気づいたら倉庫にいた。エルヴィンが来て、それ以降犬扱いされている」
おりょう「……だけか?」
左衛門佐「だから訳が分からないんだ…」
おりょう「あの2人だけなら何かの悪戯と思ったが……」
おりょう「隊長達まで絡んでるとは思えん」
左衛門佐「なら、私は本当に犬になったとでも言うのか?」
おりょう「それなら、私とこうして話していられないぜよ」
おりょう「詳しくは三突の中でするぜよ」
左衛門佐「……っあぅ…」トボトボ
おりょう「それで、何があった?」
左衛門佐「私が聞きたいよ……」
おりょう「なら知ってることは?」
左衛門佐「気づいたら倉庫にいた。エルヴィンが来て、それ以降犬扱いされている」
おりょう「……だけか?」
左衛門佐「だから訳が分からないんだ…」
おりょう「あの2人だけなら何かの悪戯と思ったが……」
おりょう「隊長達まで絡んでるとは思えん」
左衛門佐「なら、私は本当に犬になったとでも言うのか?」
おりょう「それなら、私とこうして話していられないぜよ」
18: 2013/04/09(火) 22:50:14.18 ID:vHGoWtZt0
左衛門佐「おりょう、私は一体どうすれば……」
おりょう「……なんとかしちゃるき」
グオン……
エルヴィン「遅かったな。エンジンの調子でも悪かったか?」
おりょう「いや、問題ないぜよ」
カエサル「ん? あの犬はどこに行った?」
エルヴィン「そういや居ないな……まぁ仕方ないだろう、野良のようだし」
おりょう「そのことだが……」
カエサル「何かあるのか?」
おりょう「その……あの犬は私のぜよ」
エルヴィン「なに!?」
左衛門佐「え?」
おりょう「……なんとかしちゃるき」
グオン……
エルヴィン「遅かったな。エンジンの調子でも悪かったか?」
おりょう「いや、問題ないぜよ」
カエサル「ん? あの犬はどこに行った?」
エルヴィン「そういや居ないな……まぁ仕方ないだろう、野良のようだし」
おりょう「そのことだが……」
カエサル「何かあるのか?」
おりょう「その……あの犬は私のぜよ」
エルヴィン「なに!?」
左衛門佐「え?」
19: 2013/04/09(火) 22:55:49.96 ID:vHGoWtZt0
カエサル「そうだったのか」
おりょう「実家で飼ってるのを、両親が旅行の間預かってるぜよ」
エルヴィン「なるほど……」
カエサル「名前はなんて言うんだ?」
おりょう「名前……」
エルヴィン「そうもったいぶるな」
おりょう「……もんのすけ」
左衛門佐「……」
カエサル「男の子か? スカートだったのに」
おりょう「いや、女の子だ」
エルヴィン「そうか……つまり噂の制服犬の正体はもんのすけか」
おりょう「ま、まぁそうなるぜよ」
カエサル「でもなんで制服なんだ?」
おりょう「実家で飼ってるのを、両親が旅行の間預かってるぜよ」
エルヴィン「なるほど……」
カエサル「名前はなんて言うんだ?」
おりょう「名前……」
エルヴィン「そうもったいぶるな」
おりょう「……もんのすけ」
左衛門佐「……」
カエサル「男の子か? スカートだったのに」
おりょう「いや、女の子だ」
エルヴィン「そうか……つまり噂の制服犬の正体はもんのすけか」
おりょう「ま、まぁそうなるぜよ」
カエサル「でもなんで制服なんだ?」
20: 2013/04/09(火) 23:01:04.05 ID:vHGoWtZt0
おりょう「それはだな……」
おりょう「あー…なんとなく可愛かったからぜよ」
エルヴィン「確かに可愛い」
カエサル「おりょうの犬なら、早く探した方がいいんじゃないか?」
おりょう「大丈夫ぜよ。とりあえず三突につんどいたき」
カエサル「ならいいが」
おりょう「ちょっと様子見てくるぜよ」
エルヴィン「分かった、こっちは始めてるから」
おりょう「待たせたぜよ」
左衛門佐「いや、大丈夫だが」
左衛門佐「なんだ……もんのすけというのは?」
おりょう「咄嗟のことでつい」
左衛門佐「だいたい、何で私がおりょうの犬ということになってるんだ?」
おりょう「これなら一緒にいても怪しまれないぜよ」
おりょう「あー…なんとなく可愛かったからぜよ」
エルヴィン「確かに可愛い」
カエサル「おりょうの犬なら、早く探した方がいいんじゃないか?」
おりょう「大丈夫ぜよ。とりあえず三突につんどいたき」
カエサル「ならいいが」
おりょう「ちょっと様子見てくるぜよ」
エルヴィン「分かった、こっちは始めてるから」
おりょう「待たせたぜよ」
左衛門佐「いや、大丈夫だが」
左衛門佐「なんだ……もんのすけというのは?」
おりょう「咄嗟のことでつい」
左衛門佐「だいたい、何で私がおりょうの犬ということになってるんだ?」
おりょう「これなら一緒にいても怪しまれないぜよ」
22: 2013/04/09(火) 23:05:18.37 ID:vHGoWtZt0
左衛門佐「そうかもしれんが、何の解決にもなってないじゃないか」
おりょう「原因が分からないのに解決なんてできないぜよ」
左衛門佐「でも! ……すまない。その通りだな……」
おりょう「私は戻るき、ちょっと待ってて」
カエサル「お帰り」
おりょう「すまないな」
エルヴィン「気にするな。おりょうはそっち側を頼む」ゴシゴシ
おりょう「分かったぜよ」ゴシゴシ
左衛門佐(一体なにが起こってるんだ……)
左衛門佐(本当に犬に見られてるのか?)
左衛門佐(……隊長がこんなことをするとは思えない…な)
左衛門佐(だが人間が犬になるなんてありえん!)
左衛門佐(そもそも、どこからどう見ても人間じゃないか)ペタペタ
左衛門佐(別にしっぽや耳があるわけでもない……おりょうだって分かってくれてる)
おりょう「原因が分からないのに解決なんてできないぜよ」
左衛門佐「でも! ……すまない。その通りだな……」
おりょう「私は戻るき、ちょっと待ってて」
カエサル「お帰り」
おりょう「すまないな」
エルヴィン「気にするな。おりょうはそっち側を頼む」ゴシゴシ
おりょう「分かったぜよ」ゴシゴシ
左衛門佐(一体なにが起こってるんだ……)
左衛門佐(本当に犬に見られてるのか?)
左衛門佐(……隊長がこんなことをするとは思えない…な)
左衛門佐(だが人間が犬になるなんてありえん!)
左衛門佐(そもそも、どこからどう見ても人間じゃないか)ペタペタ
左衛門佐(別にしっぽや耳があるわけでもない……おりょうだって分かってくれてる)
23: 2013/04/09(火) 23:10:26.56 ID:vHGoWtZt0
左衛門佐(……これからどうなるんだろう)
左衛門佐(……)
おりょう「ふぅ……終わったぜよ」
左衛門佐「おりょう……」
おりょう「ん? ……これは可愛い犬ぜよ」
左衛門佐「ぇ……え……?」グス
おりょう「おまんさん、いつの間に入り込んだ?」
左衛門佐「嘘……だよな? ……おりょう…私だ! 気づいてくれ…」ポロポロ
おりょう「ちょ…そんな本気で泣かんでも……冗談ぜよ」オロオロ
左衛門佐「おりょう……おりょう!」ギュウ
左衛門佐「私……おりょうにまで…っ…うぇええん」
おりょう「ほんとにすまんかった」
左衛門佐「おりょうぅ……うぅっ……おりょ…ぅっ…っ」グス
おりょう「大丈夫、ここにおるで」ナデナデ
左衛門佐「ぅっ……ぐす…」
左衛門佐(……)
おりょう「ふぅ……終わったぜよ」
左衛門佐「おりょう……」
おりょう「ん? ……これは可愛い犬ぜよ」
左衛門佐「ぇ……え……?」グス
おりょう「おまんさん、いつの間に入り込んだ?」
左衛門佐「嘘……だよな? ……おりょう…私だ! 気づいてくれ…」ポロポロ
おりょう「ちょ…そんな本気で泣かんでも……冗談ぜよ」オロオロ
左衛門佐「おりょう……おりょう!」ギュウ
左衛門佐「私……おりょうにまで…っ…うぇええん」
おりょう「ほんとにすまんかった」
左衛門佐「おりょうぅ……うぅっ……おりょ…ぅっ…っ」グス
おりょう「大丈夫、ここにおるで」ナデナデ
左衛門佐「ぅっ……ぐす…」
27: 2013/04/09(火) 23:15:53.09 ID:vHGoWtZt0
エルヴィン「どうしたおりょう! エンジンかからないのか?」
おりょう「すぐかけるぜよ!」
おりょう「ちょっとだけ離して貰えるか?」
左衛門佐「……」フルフル
おりょう「もうどこにも行かないぜよ」ナデナデ
左衛門佐「約束だからな……」
おりょう「約束ぜよ」
左衛門佐「……」スッ
おりょう(……犬じゃなくて捨て猫みたいぜよ)
おりょう「誘導は頼むぜよ」
カエサル「任せろ!」
グオン……
カエサル「オーライ…オーライ…もう少し」
おりょう「すぐかけるぜよ!」
おりょう「ちょっとだけ離して貰えるか?」
左衛門佐「……」フルフル
おりょう「もうどこにも行かないぜよ」ナデナデ
左衛門佐「約束だからな……」
おりょう「約束ぜよ」
左衛門佐「……」スッ
おりょう(……犬じゃなくて捨て猫みたいぜよ)
おりょう「誘導は頼むぜよ」
カエサル「任せろ!」
グオン……
カエサル「オーライ…オーライ…もう少し」
28: 2013/04/09(火) 23:20:24.98 ID:vHGoWtZt0
カエサル「ストップ!」
おりょう「よし……降りるぜよ」
左衛門佐「分かった…」
エルヴィン「これで今日は終わりだな」
カエサル「1週間も戦車道がないというのが変に感じる」
おりょう「だからこうして洗車したんぜよ」
左衛門佐「……」
エルヴィン「私達もすっかり戦車に染まってしまったな」
カエサル「いいじゃないか、楽しかったし」
おりょう「来年も優勝するぜよ」
エルヴィン「それにしても、左衛門佐のやつはどうしたんだ?」
カエサル「結局来なかったな。連絡くらいくれてもいいものを」
おりょう「それは……」
おりょう「よし……降りるぜよ」
左衛門佐「分かった…」
エルヴィン「これで今日は終わりだな」
カエサル「1週間も戦車道がないというのが変に感じる」
おりょう「だからこうして洗車したんぜよ」
左衛門佐「……」
エルヴィン「私達もすっかり戦車に染まってしまったな」
カエサル「いいじゃないか、楽しかったし」
おりょう「来年も優勝するぜよ」
エルヴィン「それにしても、左衛門佐のやつはどうしたんだ?」
カエサル「結局来なかったな。連絡くらいくれてもいいものを」
おりょう「それは……」
29: 2013/04/09(火) 23:25:14.52 ID:vHGoWtZt0
エルヴィン「何か知ってるのか?」
おりょう「いや、なにも……」
カエサル「そうか…」
おりょう「何もないなら私はこれで失礼するぜよ」
エルヴィン「なんだ? 用事でもあるのか?」
おりょう「いや、こいつを寮に連れて行かないと…」
カエサル「ふむ……ならしかたないな」
エルヴィン「寮はペット禁止だからな。バレないようにしろよ」
おりょう「っとそのまえに」
おりょう「お手」
左衛門佐「…何のつもりだ?」
おりょう「いいから合わせるぜよ」
左衛門佐「く……///」ポン
おりょう「おかわり」
左衛門佐「……//」ポフ
おりょう「いや、なにも……」
カエサル「そうか…」
おりょう「何もないなら私はこれで失礼するぜよ」
エルヴィン「なんだ? 用事でもあるのか?」
おりょう「いや、こいつを寮に連れて行かないと…」
カエサル「ふむ……ならしかたないな」
エルヴィン「寮はペット禁止だからな。バレないようにしろよ」
おりょう「っとそのまえに」
おりょう「お手」
左衛門佐「…何のつもりだ?」
おりょう「いいから合わせるぜよ」
左衛門佐「く……///」ポン
おりょう「おかわり」
左衛門佐「……//」ポフ
30: 2013/04/09(火) 23:30:27.32 ID:vHGoWtZt0
エルヴィン「賢いな」
おりょう「ちん○ん」
左衛門佐「なっ…////そんなものついとらん!」
おりょう「……当たり前ぜよ」
左衛門佐「まったく……」スッ
おりょう「そのままこっちに来るぜよ」
左衛門佐「……」スタスタ
カエサル「芸まで出来るとはさすがおりょうの犬だ」
エルヴィン「だが、突然どうしたんだ?」
カエサル「飼い主はペットをとことん自慢したくなるもんさ」
おりょう「そういうことにしておくぜよ」
左衛門佐「して、私にこんなことをさせて理由は?」ヒソヒソ
おりょう「どこまで犬なのか知りたかったのだが、どうやら立って歩くのもアウトぜよ」ヒソヒソ
おりょう「ちん○ん」
左衛門佐「なっ…////そんなものついとらん!」
おりょう「……当たり前ぜよ」
左衛門佐「まったく……」スッ
おりょう「そのままこっちに来るぜよ」
左衛門佐「……」スタスタ
カエサル「芸まで出来るとはさすがおりょうの犬だ」
エルヴィン「だが、突然どうしたんだ?」
カエサル「飼い主はペットをとことん自慢したくなるもんさ」
おりょう「そういうことにしておくぜよ」
左衛門佐「して、私にこんなことをさせて理由は?」ヒソヒソ
おりょう「どこまで犬なのか知りたかったのだが、どうやら立って歩くのもアウトぜよ」ヒソヒソ
31: 2013/04/09(火) 23:35:25.03 ID:vHGoWtZt0
左衛門佐「なんだと……なら私はどうやって動けば…」ヒソヒソ
おりょう「四つん這い」ヒソヒソ
左衛門佐「そ、そんな恥ずかしい真似が出来るか!」
エルヴィン「なあ、おりょう」
おりょう「?」
エルヴィン「私達もおりょうの部屋に行っていいか?」
カエサル「もんのすけと遊んでみたいな」
おりょう「きょ、今日か…?」
エルヴィン「都合悪かったか?」
おりょう「その……なんだ預かったばかりで色々買う物があってな」
カエサル「それなら手伝うぞ。量も多くなるだろうし」
おりょう「い、いや大丈夫ぜよ」
おりょう「四つん這い」ヒソヒソ
左衛門佐「そ、そんな恥ずかしい真似が出来るか!」
エルヴィン「なあ、おりょう」
おりょう「?」
エルヴィン「私達もおりょうの部屋に行っていいか?」
カエサル「もんのすけと遊んでみたいな」
おりょう「きょ、今日か…?」
エルヴィン「都合悪かったか?」
おりょう「その……なんだ預かったばかりで色々買う物があってな」
カエサル「それなら手伝うぞ。量も多くなるだろうし」
おりょう「い、いや大丈夫ぜよ」
32: 2013/04/09(火) 23:40:20.45 ID:vHGoWtZt0
エルヴィン「いいからいいから」
おりょう「わかった……」
左衛門佐「おい!」
カエサル「そうと決まれば、まずはもんのすけを部屋に戻さないとな」
エルヴィン「よし、おりょうの寮に進軍だ!」
カエサル「おりょうの寮……」
エルヴィン「……///」
おりょう「さ、行くぜよ」
左衛門佐「うぅ…//」
おりょう「わかった……」
左衛門佐「おい!」
カエサル「そうと決まれば、まずはもんのすけを部屋に戻さないとな」
エルヴィン「よし、おりょうの寮に進軍だ!」
カエサル「おりょうの寮……」
エルヴィン「……///」
おりょう「さ、行くぜよ」
左衛門佐「うぅ…//」
33: 2013/04/09(火) 23:45:47.78 ID:vHGoWtZt0
左衛門佐「おりょう…ちょっと待って……」ゼエゼエ
おりょう「大丈夫か?」
左衛門佐「はぁ……きつい…」
エルヴィン「随分ゆっくりだな」
おりょう「も、もう老犬ぜよ」
カエサル「そんなに昔から飼ってたのか?」
おりょう「ま、まぁ……」
左衛門佐「はぁ……はぁ…っはぁ…」ヨタヨタ
おりょう「ここぜよ」ガチャ
左衛門佐「ついた……」クター
エルヴィン「お、おい…大丈夫か?」
おりょう「気にしなくていいぜよ」
カエサル「適当だな……」
左衛門佐「……っふぅ…はぁ…すまん、水をもらえないか…」
おりょう「大丈夫か?」
左衛門佐「はぁ……きつい…」
エルヴィン「随分ゆっくりだな」
おりょう「も、もう老犬ぜよ」
カエサル「そんなに昔から飼ってたのか?」
おりょう「ま、まぁ……」
左衛門佐「はぁ……はぁ…っはぁ…」ヨタヨタ
おりょう「ここぜよ」ガチャ
左衛門佐「ついた……」クター
エルヴィン「お、おい…大丈夫か?」
おりょう「気にしなくていいぜよ」
カエサル「適当だな……」
左衛門佐「……っふぅ…はぁ…すまん、水をもらえないか…」
34: 2013/04/09(火) 23:50:30.70 ID:vHGoWtZt0
おりょう「わ、私はもんのすけに水をあげてくるから、外で待っててもらえるか」
エルヴィン「わかった」
おりょう「頑張ったな」
左衛門佐「お、恩に着るぞ」ゴクゴク
おりょう「それじゃ、私は行ってくるぜよ」
左衛門佐「え?」
おりょう「適当にくつろいでいてくれ」
左衛門佐「待て、さっきどこにも行かないって……」
おりょう「そうは言っても……」
左衛門佐「……」
おりょう「なら、これを持っていてくれ」
左衛門佐「羽織……?」
おりょう「すぐ戻ってくるぜよ」
左衛門佐「……」コクン
おりょう「よしよし」ナデナデ
エルヴィン「わかった」
おりょう「頑張ったな」
左衛門佐「お、恩に着るぞ」ゴクゴク
おりょう「それじゃ、私は行ってくるぜよ」
左衛門佐「え?」
おりょう「適当にくつろいでいてくれ」
左衛門佐「待て、さっきどこにも行かないって……」
おりょう「そうは言っても……」
左衛門佐「……」
おりょう「なら、これを持っていてくれ」
左衛門佐「羽織……?」
おりょう「すぐ戻ってくるぜよ」
左衛門佐「……」コクン
おりょう「よしよし」ナデナデ
36: 2013/04/09(火) 23:55:34.37 ID:vHGoWtZt0
おりょう「それじゃ」
左衛門佐「……」
左衛門佐「……」ギュ
左衛門佐(……おりょうの匂いだ…)
左衛門佐(って何を考えてるんだ…これではただの変態だ…)
左衛門佐(考えてみれば、おりょうの部屋って初めてじゃないか?)
左衛門佐(色々見てみるか……)
左衛門佐(ふむ……やはり本棚からが定石だな)
左衛門佐(幕末関連の書籍ばかりだな)
左衛門佐「……」
左衛門佐「……」ギュ
左衛門佐(……おりょうの匂いだ…)
左衛門佐(って何を考えてるんだ…これではただの変態だ…)
左衛門佐(考えてみれば、おりょうの部屋って初めてじゃないか?)
左衛門佐(色々見てみるか……)
左衛門佐(ふむ……やはり本棚からが定石だな)
左衛門佐(幕末関連の書籍ばかりだな)
37: 2013/04/10(水) 00:00:46.73 ID:VOvI0ybL0
左衛門佐(あとは……戦車道の本か)
左衛門佐(……他も綺麗に片づいてる)
左衛門佐(洗濯物か……)
左衛門佐(プラジャー……)キョロキョロ
左衛門佐(誰も居ないな……当たり前か)
左衛門佐(どれどれ……)チラ
左衛門佐(!!!?)
左衛門佐(少しくれ……)グス
左衛門佐(……他も綺麗に片づいてる)
左衛門佐(洗濯物か……)
左衛門佐(プラジャー……)キョロキョロ
左衛門佐(誰も居ないな……当たり前か)
左衛門佐(どれどれ……)チラ
左衛門佐(!!!?)
左衛門佐(少しくれ……)グス
41: 2013/04/10(水) 00:05:21.55 ID:VOvI0ybL0
左衛門佐(はぁ……)
左衛門佐(タンスを勝手に開けるわけにはいかんしな)
左衛門佐(……暇だな)
左衛門佐(羽織……)ギュウ
左衛門佐(おりょうの匂いだ……)
左衛門佐(……)
左衛門佐(……何分たったかな)
左衛門佐(……30分くらいか)
左衛門佐(遅いな……)
左衛門佐(そうだ……電話すればいいじゃないか)ピッピッ
おりょう『なにかあったか?』
左衛門佐「いや……そういうわけではないが」
おりょう『ふむ…寂しくなったか』
左衛門佐「そんなわけ……」
左衛門佐「ああそうだ、だから早く帰ってきてくれ」
左衛門佐(タンスを勝手に開けるわけにはいかんしな)
左衛門佐(……暇だな)
左衛門佐(羽織……)ギュウ
左衛門佐(おりょうの匂いだ……)
左衛門佐(……)
左衛門佐(……何分たったかな)
左衛門佐(……30分くらいか)
左衛門佐(遅いな……)
左衛門佐(そうだ……電話すればいいじゃないか)ピッピッ
おりょう『なにかあったか?』
左衛門佐「いや……そういうわけではないが」
おりょう『ふむ…寂しくなったか』
左衛門佐「そんなわけ……」
左衛門佐「ああそうだ、だから早く帰ってきてくれ」
42: 2013/04/10(水) 00:10:25.53 ID:VOvI0ybL0
おりょう『もうすぐ帰るところぜよ』
エルヴィン『おりょう、誰と電話してるんだ?』
おりょう『そ、それじゃ切るぜよ』プツ
左衛門佐「あ……」
左衛門佐「……」ギュウ
左衛門佐(もうすぐか……)
左衛門佐(もしこのまま、おりょうにまで忘れられたら…)
左衛門佐(私は独りぼっちか……もんのすけとして生きていくのか)
左衛門佐(はたまた保健所か……)
左衛門佐(それに、これがずっと続いたとして、おりょうにばかり頼るわけには……)
左衛門佐(……寮に戻ったとしても、買い物にすら行けない)
左衛門佐(結局おりょうに頼り切りでいずれ……)
エルヴィン『おりょう、誰と電話してるんだ?』
おりょう『そ、それじゃ切るぜよ』プツ
左衛門佐「あ……」
左衛門佐「……」ギュウ
左衛門佐(もうすぐか……)
左衛門佐(もしこのまま、おりょうにまで忘れられたら…)
左衛門佐(私は独りぼっちか……もんのすけとして生きていくのか)
左衛門佐(はたまた保健所か……)
左衛門佐(それに、これがずっと続いたとして、おりょうにばかり頼るわけには……)
左衛門佐(……寮に戻ったとしても、買い物にすら行けない)
左衛門佐(結局おりょうに頼り切りでいずれ……)
43: 2013/04/10(水) 00:15:47.81 ID:VOvI0ybL0
ガチャ…
おりょう「ただいまぜよ」
エルヴィン「結構買ったな」
カエサル「うむ」
おりょう「必要ないって言っちゅうに」
左衛門佐「おりょう!」
おりょう「だたいま」
左衛門佐「おりょう……」
おりょう「大丈夫、忘れておらんぜよ」
左衛門佐「……うん」グス
エルヴィン「えーと、これは…」
カエサル「トイレ用シートだ」
左衛門佐「えっ……」
おりょう「すまん、いらんとは言ったんだが…」
おりょう「ただいまぜよ」
エルヴィン「結構買ったな」
カエサル「うむ」
おりょう「必要ないって言っちゅうに」
左衛門佐「おりょう!」
おりょう「だたいま」
左衛門佐「おりょう……」
おりょう「大丈夫、忘れておらんぜよ」
左衛門佐「……うん」グス
エルヴィン「えーと、これは…」
カエサル「トイレ用シートだ」
左衛門佐「えっ……」
おりょう「すまん、いらんとは言ったんだが…」
44: 2013/04/10(水) 00:19:29.08 ID:VOvI0ybL0
エルヴィン「これは玩具のボールで」
カエサル「これが水用の皿だな」
エルヴィン「ドッグフードは本当に要らなかったのか?」
おりょう「じ、実家から持ってきたのがあるぜよ」
カエサル「では、早速これを」
左衛門佐「それは……」
エルヴィン「おりょう、押さえておいてくれ」
左衛門佐「お、おりょう……なんとか出来ないのか?」
おりょう「……ここは諦めるぜよ」
左衛門佐「……」
カエサル「さあ、大人しくしてるんだ」
左衛門佐「わ、私は嫌だぞ!」
おりょう「すまん」
カエサル「これが水用の皿だな」
エルヴィン「ドッグフードは本当に要らなかったのか?」
おりょう「じ、実家から持ってきたのがあるぜよ」
カエサル「では、早速これを」
左衛門佐「それは……」
エルヴィン「おりょう、押さえておいてくれ」
左衛門佐「お、おりょう……なんとか出来ないのか?」
おりょう「……ここは諦めるぜよ」
左衛門佐「……」
カエサル「さあ、大人しくしてるんだ」
左衛門佐「わ、私は嫌だぞ!」
おりょう「すまん」
45: 2013/04/10(水) 00:23:52.80 ID:VOvI0ybL0
左衛門佐「そんな……ま、待て」
エルヴィン「やはり赤い首輪にして正解だったな」
カエサル「うむ」
おりょう「あはは……」
左衛門佐「うぅ……//」
左衛門佐「っ……」ブル
おりょう「どうした?」
左衛門佐「その……トイレ…」
おりょう「なに……」
左衛門佐「……」フルフル
おりょう「そ、それじゃあ、私がトイレに行く振りをするから、後からさり気なくついてくるぜよ」
左衛門佐「分かった…」
おりょう「ちょっとトイレに行ってくるぜよ」
エルヴィン「ああ」
エルヴィン「やはり赤い首輪にして正解だったな」
カエサル「うむ」
おりょう「あはは……」
左衛門佐「うぅ……//」
左衛門佐「っ……」ブル
おりょう「どうした?」
左衛門佐「その……トイレ…」
おりょう「なに……」
左衛門佐「……」フルフル
おりょう「そ、それじゃあ、私がトイレに行く振りをするから、後からさり気なくついてくるぜよ」
左衛門佐「分かった…」
おりょう「ちょっとトイレに行ってくるぜよ」
エルヴィン「ああ」
47: 2013/04/10(水) 00:27:29.20 ID:VOvI0ybL0
左衛門佐「今だ」
カエサル「おっと、もんのすけはこっちだよー」ギュ
左衛門佐「えっ」
エルヴィン「ご主人様はおトイレだそうだ」
左衛門佐「いや、それは私が……」
おりょう「あっ…」
エルヴィン「もんのすけは見てるから早く行ってこい」
おりょう「わ、わかったぜよ」
おりょう(隙を見て左衛門座を呼ぶしかないぜよ…)
おりょう(その前にトイレ……)バタン
左衛門佐(まずい……さっき安心したせいでもう…)フルフル
カエサル「どうしたんだ?」
エルヴィン「この子もトイレじゃないか?」
左衛門佐(そうだから早く離せぇ……)
エルヴィン「早速トイレ用シートの出番だな」ゴソゴソ
カエサル「おっと、もんのすけはこっちだよー」ギュ
左衛門佐「えっ」
エルヴィン「ご主人様はおトイレだそうだ」
左衛門佐「いや、それは私が……」
おりょう「あっ…」
エルヴィン「もんのすけは見てるから早く行ってこい」
おりょう「わ、わかったぜよ」
おりょう(隙を見て左衛門座を呼ぶしかないぜよ…)
おりょう(その前にトイレ……)バタン
左衛門佐(まずい……さっき安心したせいでもう…)フルフル
カエサル「どうしたんだ?」
エルヴィン「この子もトイレじゃないか?」
左衛門佐(そうだから早く離せぇ……)
エルヴィン「早速トイレ用シートの出番だな」ゴソゴソ
48: 2013/04/10(水) 00:31:30.85 ID:VOvI0ybL0
左衛門佐(ここは力ずくでも脱出して…)モゾモゾ
カエサル「いまエルヴィンが用意してるから暴れるな」ギュウ
左衛門佐(うあっ……あんまり抱きしめるな……やばい…)
左衛門佐「はぁ……はぁ…」
エルヴィン「いいぞカエサル」
カエサル「よしよし、あそこでするんだぞー」
左衛門佐「で、出来るか!」
左衛門佐(おりょうはどこに行った……助けてくれ…)
おりょう(いつの間にか大変なことになっていたぜよ……)
左衛門佐(くっ……もう無理…だめぇ…)フルフル
おりょう「ほ、ほら早くこっちに来るぜよ」
左衛門佐「おりょう……」
カエサル「いまエルヴィンが用意してるから暴れるな」ギュウ
左衛門佐(うあっ……あんまり抱きしめるな……やばい…)
左衛門佐「はぁ……はぁ…」
エルヴィン「いいぞカエサル」
カエサル「よしよし、あそこでするんだぞー」
左衛門佐「で、出来るか!」
左衛門佐(おりょうはどこに行った……助けてくれ…)
おりょう(いつの間にか大変なことになっていたぜよ……)
左衛門佐(くっ……もう無理…だめぇ…)フルフル
おりょう「ほ、ほら早くこっちに来るぜよ」
左衛門佐「おりょう……」
50: 2013/04/10(水) 00:35:42.63 ID:VOvI0ybL0
カエサル「何故呼ぶんだ?」
おりょう「そ、それが……もんのすけは見られてるとダメみたいでな…」
エルヴィン「そうなのか?」
おりょう「そ、そうぜよ。だからとりあえず廊下で…」
カエサル「そうか、それじゃあこれ、シートな」
おりょう「ありがとう……」
左衛門佐「恩に着るぞおりょう…」
左衛門佐(しかし……動くのもきつい…)ノソノソ
左衛門佐(もうちょっとだ…はぁ……意識を集中して……)
左衛門佐(あと少し……っ)
ツルッ
左衛門佐「あっ……」ドサ
おりょう「そ、それが……もんのすけは見られてるとダメみたいでな…」
エルヴィン「そうなのか?」
おりょう「そ、そうぜよ。だからとりあえず廊下で…」
カエサル「そうか、それじゃあこれ、シートな」
おりょう「ありがとう……」
左衛門佐「恩に着るぞおりょう…」
左衛門佐(しかし……動くのもきつい…)ノソノソ
左衛門佐(もうちょっとだ…はぁ……意識を集中して……)
左衛門佐(あと少し……っ)
ツルッ
左衛門佐「あっ……」ドサ
51: 2013/04/10(水) 00:39:35.49 ID:VOvI0ybL0
エルヴィン「犬も滑るんだな……」
カエサル「ああ、見事だった」
左衛門佐「そんな……いや……」
おりょう(どんまいぜよ……)
左衛門佐(嘘…私みんなの目の前で……)グス
左衛門佐「うぅ…っ…っ…うぐ……ぐす…」
エルヴィン「とりあえず拭いた方がいいな」
おりょう「あ、ああ。とりあえずこれに染みこませて…」
左衛門佐「ごめんなさい……ごめんなさい…」
おりょう「気にすることはないぜよ」
カエサル「服も脱がさないとな、染みになる」
左衛門佐「あぅっ……っ…うぅ…」グスン
おりょう「ほら、脱がせるからこっちに」
エルヴィン「どこ行くんだ?」
おりょう「向こうで脱がせてくるぜよ」
カエサル「ああ、見事だった」
左衛門佐「そんな……いや……」
おりょう(どんまいぜよ……)
左衛門佐(嘘…私みんなの目の前で……)グス
左衛門佐「うぅ…っ…っ…うぐ……ぐす…」
エルヴィン「とりあえず拭いた方がいいな」
おりょう「あ、ああ。とりあえずこれに染みこませて…」
左衛門佐「ごめんなさい……ごめんなさい…」
おりょう「気にすることはないぜよ」
カエサル「服も脱がさないとな、染みになる」
左衛門佐「あぅっ……っ…うぅ…」グスン
おりょう「ほら、脱がせるからこっちに」
エルヴィン「どこ行くんだ?」
おりょう「向こうで脱がせてくるぜよ」
53: 2013/04/10(水) 00:43:54.96 ID:VOvI0ybL0
カエサル「分かった、こっちの処理はしておく」
おりょう「ほら、万歳して」
左衛門佐「すまないおりょう……部屋、汚して…」
おりょう「そんなことはいいぜよ」
左衛門佐「でも……」
おりょう「大丈夫」ギュ
左衛門佐「おりょう……ありがとう」
おりょう「さて、脱いだわけだが…」
左衛門佐「全滅だった……」
おりょう「なにか持ってくるぜよ」
エルヴィン「こっちは終わったぞ」
おりょう「ありがと」
カエサル「今度は何してるんだ?」
おりょう「いやちょっと服をな…」
エルヴィン「もんのすけに? 必要か?」
おりょう「ほら、万歳して」
左衛門佐「すまないおりょう……部屋、汚して…」
おりょう「そんなことはいいぜよ」
左衛門佐「でも……」
おりょう「大丈夫」ギュ
左衛門佐「おりょう……ありがとう」
おりょう「さて、脱いだわけだが…」
左衛門佐「全滅だった……」
おりょう「なにか持ってくるぜよ」
エルヴィン「こっちは終わったぞ」
おりょう「ありがと」
カエサル「今度は何してるんだ?」
おりょう「いやちょっと服をな…」
エルヴィン「もんのすけに? 必要か?」
55: 2013/04/10(水) 00:48:02.77 ID:VOvI0ybL0
おりょう「えっ」
カエサル「別に着せるのが悪いとは言わんが……」
おりょう「ちょ、ちょっと待ってて」
おりょう「左衛門佐」
左衛門佐「?」
おりょう「なんか怪しまれてるぜよ」
左衛門佐「なにを?」
おりょう「考えてみれば、犬は普通服を着ていないぜよ」
左衛門佐「なっ…私に裸でいろと!?」
おりょう「……ダメか?」
左衛門佐「うぅ~…おりょうの頼みなら致し方ない…」
おりょう「さすがもんのすけぜよ」
左衛門佐「やっぱり嫌だ」
おりょう「じょ、冗談ぜよ」
カエサル「別に着せるのが悪いとは言わんが……」
おりょう「ちょ、ちょっと待ってて」
おりょう「左衛門佐」
左衛門佐「?」
おりょう「なんか怪しまれてるぜよ」
左衛門佐「なにを?」
おりょう「考えてみれば、犬は普通服を着ていないぜよ」
左衛門佐「なっ…私に裸でいろと!?」
おりょう「……ダメか?」
左衛門佐「うぅ~…おりょうの頼みなら致し方ない…」
おりょう「さすがもんのすけぜよ」
左衛門佐「やっぱり嫌だ」
おりょう「じょ、冗談ぜよ」
56: 2013/04/10(水) 00:52:25.22 ID:VOvI0ybL0
左衛門佐「お、おりょうには迷惑かけっぱなしだからな……///」
左衛門佐「このくらい、皆で風呂に入ってると思えば//」
おりょう「ま、待たせたぜよ」
左衛門佐(やっぱり恥ずかしい……//)
おりょう(すまぬ左衛門佐…)
エルヴィン「だめだぞ~もう漏らしちゃ」
カエサル「次からはちゃんとシートにしようなぁ~」
左衛門佐「く……///」カァ
エルヴィン「おいで~」
カエサル「ずるいぞ、さぁ私のところに来るんだ」
左衛門佐「え、えぇと……」
おりょう「はぁ…こっちぜよ」
左衛門佐「おりょう……!」
エルヴィン「やはりおりょうには勝てないか」
左衛門佐「このくらい、皆で風呂に入ってると思えば//」
おりょう「ま、待たせたぜよ」
左衛門佐(やっぱり恥ずかしい……//)
おりょう(すまぬ左衛門佐…)
エルヴィン「だめだぞ~もう漏らしちゃ」
カエサル「次からはちゃんとシートにしようなぁ~」
左衛門佐「く……///」カァ
エルヴィン「おいで~」
カエサル「ずるいぞ、さぁ私のところに来るんだ」
左衛門佐「え、えぇと……」
おりょう「はぁ…こっちぜよ」
左衛門佐「おりょう……!」
エルヴィン「やはりおりょうには勝てないか」
57: 2013/04/10(水) 00:57:13.25 ID:VOvI0ybL0
・
・
・
エルヴィン「では、私達はそろそろお暇しよう」
カエサル「それじゃ、また」
おりょう「また学校で」
左衛門佐「行った?」
おりょう「行ったぜよ」
左衛門佐「ふぅ……」
おりょう「犬の振りも疲れるようだな」
左衛門佐「疲れるよりも恥ずかしいんだ、こんな格好で…///」
おりょう「似合ってるぜよ」
左衛門佐「嬉しくない」
おりょう「さて、風呂も沸いてるし先にどうぞ」
左衛門佐「え……いや、そんな…」
・
・
エルヴィン「では、私達はそろそろお暇しよう」
カエサル「それじゃ、また」
おりょう「また学校で」
左衛門佐「行った?」
おりょう「行ったぜよ」
左衛門佐「ふぅ……」
おりょう「犬の振りも疲れるようだな」
左衛門佐「疲れるよりも恥ずかしいんだ、こんな格好で…///」
おりょう「似合ってるぜよ」
左衛門佐「嬉しくない」
おりょう「さて、風呂も沸いてるし先にどうぞ」
左衛門佐「え……いや、そんな…」
58: 2013/04/10(水) 01:01:43.81 ID:VOvI0ybL0
おりょう「遠慮せんでいいぜよ」
左衛門佐「……それじゃあ、お言葉に甘えて…」
・
・
・
チャポンッ
左衛門佐「はぁ…おりょうには世話になりっぱなしだな」
左衛門佐「結局私だとは気づいて貰えず、あまつさえ皆の前で…///」カァ
左衛門佐「ぁあ! 思い出すだけで氏にそうだ……//」
左衛門佐「もう出よう……」
おりょう「ん? 早いな」
左衛門佐「あまり長いこと占領するのも悪いしな」
おりょう「そうか、私は気にしてないのに」
おりょう「あ、寝間着のサイズは大丈夫だったか? 丈が短いかも知れんが…」
左衛門佐「大丈夫だ、ありがとう」
左衛門佐(胸元が緩い……)グス
左衛門佐「……それじゃあ、お言葉に甘えて…」
・
・
・
チャポンッ
左衛門佐「はぁ…おりょうには世話になりっぱなしだな」
左衛門佐「結局私だとは気づいて貰えず、あまつさえ皆の前で…///」カァ
左衛門佐「ぁあ! 思い出すだけで氏にそうだ……//」
左衛門佐「もう出よう……」
おりょう「ん? 早いな」
左衛門佐「あまり長いこと占領するのも悪いしな」
おりょう「そうか、私は気にしてないのに」
おりょう「あ、寝間着のサイズは大丈夫だったか? 丈が短いかも知れんが…」
左衛門佐「大丈夫だ、ありがとう」
左衛門佐(胸元が緩い……)グス
59: 2013/04/10(水) 01:05:46.93 ID:VOvI0ybL0
おりょう「それじゃ、次は私が入ってくるぜよ」
左衛門佐「ああ」
左衛門佐「……」
左衛門佐「よし…」
おりょう「ふぅ……」
左衛門佐「お帰り」トントントン
おりょう「ただいまぜよ。それは?」
左衛門佐「ちょっと夕飯を…すまん、勝手に冷蔵庫開けるのはどうかと思ったが」
左衛門佐「私もただ世話になっているわけにもいかぬし……」
左衛門佐「その……家事くらいはやろうかと…//」
おりょう「ありがとう、助かるぜよ」
左衛門佐「い、いや、迷惑掛けてるのは私のほうだし……」
おりょう「迷惑なんて思ってないぜよ」
左衛門佐「しかし……」
おりょう「いいから、私も手伝う」
左衛門佐「ああ」
左衛門佐「……」
左衛門佐「よし…」
おりょう「ふぅ……」
左衛門佐「お帰り」トントントン
おりょう「ただいまぜよ。それは?」
左衛門佐「ちょっと夕飯を…すまん、勝手に冷蔵庫開けるのはどうかと思ったが」
左衛門佐「私もただ世話になっているわけにもいかぬし……」
左衛門佐「その……家事くらいはやろうかと…//」
おりょう「ありがとう、助かるぜよ」
左衛門佐「い、いや、迷惑掛けてるのは私のほうだし……」
おりょう「迷惑なんて思ってないぜよ」
左衛門佐「しかし……」
おりょう「いいから、私も手伝う」
60: 2013/04/10(水) 01:09:32.63 ID:VOvI0ybL0
・
・
・
おりょう「ごちそうさま」
左衛門佐「ど、どうだった?」
おりょう「意外にも美味しかったぜよ」
左衛門佐「い、意外とはなんだ!」
おりょう「冗談ぜよ」
左衛門佐「まったく、食器洗ってくる」
おりょう「なら、私も……」
左衛門佐「このくらい、私にさせてくれ」
おりょう「分かったぜよ」ニコ
・
・
おりょう「ごちそうさま」
左衛門佐「ど、どうだった?」
おりょう「意外にも美味しかったぜよ」
左衛門佐「い、意外とはなんだ!」
おりょう「冗談ぜよ」
左衛門佐「まったく、食器洗ってくる」
おりょう「なら、私も……」
左衛門佐「このくらい、私にさせてくれ」
おりょう「分かったぜよ」ニコ
63: 2013/04/10(水) 01:13:33.57 ID:VOvI0ybL0
おりょう「……」ペラ
左衛門佐「その本、面白いのか?」
おりょう「うむ、目から鱗ぜよ」
左衛門佐「そうか……」
おりょう「……」
左衛門佐「な、なぁ」
おりょう「んー……?」
左衛門佐「その、隣に座ってもいいか?」
おりょう「構わないぜよ」
左衛門佐「ありがと」ポフ
おりょう「……」ペラ
左衛門佐「……」ギュ
おりょう「……」
左衛門佐「……」ウトウト
おりょう「そろそろ寝ようか」パタン
左衛門佐「その本、面白いのか?」
おりょう「うむ、目から鱗ぜよ」
左衛門佐「そうか……」
おりょう「……」
左衛門佐「な、なぁ」
おりょう「んー……?」
左衛門佐「その、隣に座ってもいいか?」
おりょう「構わないぜよ」
左衛門佐「ありがと」ポフ
おりょう「……」ペラ
左衛門佐「……」ギュ
おりょう「……」
左衛門佐「……」ウトウト
おりょう「そろそろ寝ようか」パタン
64: 2013/04/10(水) 01:17:21.57 ID:VOvI0ybL0
左衛門佐「え…あ、私は大丈夫だから、おりょうは読んでてくれ」
おりょう「もうきりのいいところまで読んだぜよ」
左衛門佐「…すまん」
おりょう「さて、布団だが、1組しかない」
左衛門佐「私はその辺のソファーで寝るから」
おりょう「風邪を引くぜよ」
左衛門佐「それは……」
おりょう「一緒に寝よう」
おりょう「今更そのくらいどうってことないだろう」
左衛門佐「……」コクン
おりょう「狭くないか?」
左衛門佐「大丈夫」
左衛門佐「……やっぱり、もう少しそっちにいっていいか?」
おりょう「ん」モソモソ
左衛門佐「……」ギュウ
おりょう「もうきりのいいところまで読んだぜよ」
左衛門佐「…すまん」
おりょう「さて、布団だが、1組しかない」
左衛門佐「私はその辺のソファーで寝るから」
おりょう「風邪を引くぜよ」
左衛門佐「それは……」
おりょう「一緒に寝よう」
おりょう「今更そのくらいどうってことないだろう」
左衛門佐「……」コクン
おりょう「狭くないか?」
左衛門佐「大丈夫」
左衛門佐「……やっぱり、もう少しそっちにいっていいか?」
おりょう「ん」モソモソ
左衛門佐「……」ギュウ
67: 2013/04/10(水) 01:21:26.30 ID:VOvI0ybL0
おりょう「急にどうしたんだ?」
左衛門佐「……怖い」
おりょう「……」
左衛門佐「怖いんだ…」
左衛門佐「このままずっと犬としか見られなかったら…」
おりょう「…私がおるぜよ」
左衛門佐「でも……」グス
おりょう「言ったはずぜよ。なんとかしちゃるって」
おりょう「それに、もし戻らなくても」
おりょう「家事は任せたぜよ」ナデナデ
左衛門佐「うぅっ……おりょうぅ…っ……」
左衛門佐「……怖い」
おりょう「……」
左衛門佐「怖いんだ…」
左衛門佐「このままずっと犬としか見られなかったら…」
おりょう「…私がおるぜよ」
左衛門佐「でも……」グス
おりょう「言ったはずぜよ。なんとかしちゃるって」
おりょう「それに、もし戻らなくても」
おりょう「家事は任せたぜよ」ナデナデ
左衛門佐「うぅっ……おりょうぅ…っ……」
68: 2013/04/10(水) 01:26:48.10 ID:VOvI0ybL0
おりょう「今日は色々ありすぎて疲れたんだろう」ギュウ
左衛門佐「……おりょうの匂い」スンスン
おりょう「なっ…///」
左衛門佐「何故か落ち着く……」
おりょう「ちょ…そんな犬みたいな…」
左衛門佐「こままでいさせてくれ……安心できるから」
おりょう「……寝付くまでなら」
左衛門佐「うん……」クンクン
おりょう(これは……首輪の仕返しか?///)
おりょう(まぁ、頼られるのは悪い気はしないぜよ)
左衛門佐「……おりょうの匂い」スンスン
おりょう「なっ…///」
左衛門佐「何故か落ち着く……」
おりょう「ちょ…そんな犬みたいな…」
左衛門佐「こままでいさせてくれ……安心できるから」
おりょう「……寝付くまでなら」
左衛門佐「うん……」クンクン
おりょう(これは……首輪の仕返しか?///)
おりょう(まぁ、頼られるのは悪い気はしないぜよ)
70: 2013/04/10(水) 01:30:17.51 ID:VOvI0ybL0
おりょう「んんぅ~……っと…」
おりょう「朝ぜよ」
左衛門佐「…おりょう……むにゃ…」
ピンポ~ン
おりょう「誰だ…こんな早くに……?」
おりょう「はい?」ガチャ
エルヴィン「朝からすまん、おりょう」
エルヴィン「実は昨日携帯を忘れたらしくてな……」
おりょう「なるほど、上がって。探すのを手伝うぜよ」
エルヴィン「すまない」
おりょう「ぱっと見じゃ気づかなかったから、ソファーの下とか……あった」
おりょう「これか?」
エルヴィン「それだ、ありがとう」
おりょう「朝ぜよ」
左衛門佐「…おりょう……むにゃ…」
ピンポ~ン
おりょう「誰だ…こんな早くに……?」
おりょう「はい?」ガチャ
エルヴィン「朝からすまん、おりょう」
エルヴィン「実は昨日携帯を忘れたらしくてな……」
おりょう「なるほど、上がって。探すのを手伝うぜよ」
エルヴィン「すまない」
おりょう「ぱっと見じゃ気づかなかったから、ソファーの下とか……あった」
おりょう「これか?」
エルヴィン「それだ、ありがとう」
71: 2013/04/10(水) 01:34:14.78 ID:VOvI0ybL0
エルヴィン「…あれ? もんのすけは?」
おりょう「それなら私のベッドに」
エルヴィン「ベッド?」
左衛門佐「すぅ……おりょ…ぅ……えへへ…」
エルヴィン「……………」
おりょう「エルヴィン?」
エルヴィン「左衛門佐……?」
おりょう「な…に……?」
エルヴィン「いや…その、なんだ///……邪魔したな」ダッ
おりょう「待て! これは誤解ぜよ!!」
左衛門佐「んっ…ぅ……おりょう……?」
おりょう「それなら私のベッドに」
エルヴィン「ベッド?」
左衛門佐「すぅ……おりょ…ぅ……えへへ…」
エルヴィン「……………」
おりょう「エルヴィン?」
エルヴィン「左衛門佐……?」
おりょう「な…に……?」
エルヴィン「いや…その、なんだ///……邪魔したな」ダッ
おりょう「待て! これは誤解ぜよ!!」
左衛門佐「んっ…ぅ……おりょう……?」
72: 2013/04/10(水) 01:39:28.14 ID:VOvI0ybL0
おりょう「お、おはよう」
左衛門佐「……誰か来てたのか?」
おりょう「あ、ああ。エルヴィンが忘れ物を取りに」
左衛門佐「そっか……」
おりょう「その……もう戻ってたみたいぜよ」
左衛門佐「そう……なに? 本当か!?」パァ
おりょう「しかし、ちょっと問題が……」
左衛門佐「?」
おりょう「あらぬ誤解をされてしまったようぜよ」
左衛門佐「誤解……?」
左衛門佐「はっ…」ドキ
おりょう「すぐに電話して弁解を……」
左衛門佐「そ、そうだな。カエサルにも変な話が行く前に……」ワタワタ
左衛門佐「……誰か来てたのか?」
おりょう「あ、ああ。エルヴィンが忘れ物を取りに」
左衛門佐「そっか……」
おりょう「その……もう戻ってたみたいぜよ」
左衛門佐「そう……なに? 本当か!?」パァ
おりょう「しかし、ちょっと問題が……」
左衛門佐「?」
おりょう「あらぬ誤解をされてしまったようぜよ」
左衛門佐「誤解……?」
左衛門佐「はっ…」ドキ
おりょう「すぐに電話して弁解を……」
左衛門佐「そ、そうだな。カエサルにも変な話が行く前に……」ワタワタ
74: 2013/04/10(水) 01:45:28.52 ID:VOvI0ybL0
おりょう「そっちは頼んだぜよ」
左衛門佐「相分かった。あ、そのまえに……」スンスン
おりょう「……なにをしちゅうのだ?」
左衛門佐「いや、おりょうの匂い…やっぱり落ち着くなぁって」
左衛門佐「匂いというよりも、おりょうが隣にいるだけで安心できる」
おりょう「わ、私はくすりか///!! 犬うんぬんは終わったぜよ」
左衛門佐「だけど……その……」ウルウル
おりょう「だ、誰も見てない時だけぜよ//」
左衛門佐「おう!」ギュウ
・
・
・
左衛門佐「相分かった。あ、そのまえに……」スンスン
おりょう「……なにをしちゅうのだ?」
左衛門佐「いや、おりょうの匂い…やっぱり落ち着くなぁって」
左衛門佐「匂いというよりも、おりょうが隣にいるだけで安心できる」
おりょう「わ、私はくすりか///!! 犬うんぬんは終わったぜよ」
左衛門佐「だけど……その……」ウルウル
おりょう「だ、誰も見てない時だけぜよ//」
左衛門佐「おう!」ギュウ
・
・
・
75: 2013/04/10(水) 01:50:32.84 ID:VOvI0ybL0
カエサル「左衛門佐、集中していけよ」
エルヴィン「我らがあんこうチームを初撃破できるかもしれんのだ」
左衛門佐「そ、そんなにプレッシャーを掛けるな」ドキドキ
おりょう「だが、ここからではかなり難しいぜよ」
左衛門佐「うぅ~……」ドキドキ
左衛門佐「おりょう、羽織貸してくれ」
おりょう「ん? まぁいいぜよ」
左衛門佐「ありがと」パサ
カエサル「それを着るとなにかあるのか?」
エルヴィン「さあ?」
おりょう「ぁ…///」
左衛門佐「ふぅ……よしっ!」カチッ
ドンッ!
おわり
エルヴィン「我らがあんこうチームを初撃破できるかもしれんのだ」
左衛門佐「そ、そんなにプレッシャーを掛けるな」ドキドキ
おりょう「だが、ここからではかなり難しいぜよ」
左衛門佐「うぅ~……」ドキドキ
左衛門佐「おりょう、羽織貸してくれ」
おりょう「ん? まぁいいぜよ」
左衛門佐「ありがと」パサ
カエサル「それを着るとなにかあるのか?」
エルヴィン「さあ?」
おりょう「ぁ…///」
左衛門佐「ふぅ……よしっ!」カチッ
ドンッ!
おわり
77: 2013/04/10(水) 01:55:20.02 ID:qTMNfFC70
乙
他のチームもその内頼んだ
他のチームもその内頼んだ
78: 2013/04/10(水) 01:57:31.19 ID:g84Z9Yqa0
おつ
35: 2013/04/09(火) 23:51:51.49 ID:c7ymnpu7O
沙織「わあ! わんちゃんだよ!」優花里「え?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363961178/
優花里「わあ! 猫ですよ猫!」麻子「え?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1365080741/
そして今回の左衛門佐・・・
つまり胸囲の小さいやつが変身するんだよ!
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363961178/
優花里「わあ! 猫ですよ猫!」麻子「え?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1365080741/
そして今回の左衛門佐・・・
つまり胸囲の小さいやつが変身するんだよ!
引用元: エルヴィン「ん……犬か」左衛門佐「え?」
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