2: 2022/06/09(木) 21:32:44.74 ID:sUua0Jqy.net
すみれ「かのん かのん かーのーん!」
かのん「ん?なに すみれちゃん」
すみれ「あのさー かのんに聞きたいことあったんだけど」
かのん「なに?」
かのん「ん?なに すみれちゃん」
すみれ「あのさー かのんに聞きたいことあったんだけど」
かのん「なに?」
4: 2022/06/09(木) 21:37:19.34 ID:nd9pqWto.net
かのん「…え?」
とある昼下がりの部室で、急にすみれちゃんからこんな事を言われた。
かのん「えっと…私もすみれちゃんの事、好きだよ?」
すみれ「はぁ…なんか、想像通りって感じね」
かのん「え?」
不意に、すみれちゃんが立ち上がって。私の方に来たかと思うと…
すみれ「かのん」ズイッ
とある昼下がりの部室で、急にすみれちゃんからこんな事を言われた。
かのん「えっと…私もすみれちゃんの事、好きだよ?」
すみれ「はぁ…なんか、想像通りって感じね」
かのん「え?」
不意に、すみれちゃんが立ち上がって。私の方に来たかと思うと…
すみれ「かのん」ズイッ
5: 2022/06/09(木) 21:37:47.92 ID:nd9pqWto.net
かのん「ひぃっ!す、すみれちゃん…なに?」
すみれ「覚悟してなさいよ」ビシッ
それだけ言って、すみれちゃんはまた席に戻った。
かのん(…え?どういうこと?)
もうこちらを見向きもせず、スマホを弄ってるすみれちゃんの頬が微かに赤いのは…何の意味があるのか。
それを私が知るのは、もう少し後の話。
すみれ「覚悟してなさいよ」ビシッ
それだけ言って、すみれちゃんはまた席に戻った。
かのん(…え?どういうこと?)
もうこちらを見向きもせず、スマホを弄ってるすみれちゃんの頬が微かに赤いのは…何の意味があるのか。
それを私が知るのは、もう少し後の話。
9: 2022/06/09(木) 21:40:05.82 ID:nd9pqWto.net
翌朝―――
かのん「じゃ、行ってきま~す」
すみれ「おはよ、かのん」
かのん「あ…すみれちゃん」
すみれ「どうしたの、早く学校行きましょ」
かのん「う、うん」
かのん(すみれちゃんがお迎えだなんて、初めてだよね…?)
かのん「じゃ、行ってきま~す」
すみれ「おはよ、かのん」
かのん「あ…すみれちゃん」
すみれ「どうしたの、早く学校行きましょ」
かのん「う、うん」
かのん(すみれちゃんがお迎えだなんて、初めてだよね…?)
10: 2022/06/09(木) 21:45:02.04 ID:nd9pqWto.net
すみれ「ほら、早く」ムギュ
かのん「すっ、すみれちゃん!?」
すみれ「?どうしたの」
かのん「どうしたもこうしたも、腕を組まなくても…」
すみれ「別にいいじゃない」
かのん「えぇ…///」
かのん(周りの視線が…恥ずかしい…)
かのん「すっ、すみれちゃん!?」
すみれ「?どうしたの」
かのん「どうしたもこうしたも、腕を組まなくても…」
すみれ「別にいいじゃない」
かのん「えぇ…///」
かのん(周りの視線が…恥ずかしい…)
11: 2022/06/09(木) 21:50:00.71 ID:nd9pqWto.net
すみれ「~♪」スタスタ
かのん「あの、すみれちゃん?」
すみれ「なにかしら?」
かのん「すみれちゃんは…気にならない?周りの視線とか…」
すみれ「私はかのんの事しか気にしてないもの。かのんも…周りの視線なんか気にしないで、私の事だけ見てなさい」
かのん「うっ、うん…」
かのん(なんかドキドキしてきた…恥ずかしい、だけだよね…?)
かのん「あの、すみれちゃん?」
すみれ「なにかしら?」
かのん「すみれちゃんは…気にならない?周りの視線とか…」
すみれ「私はかのんの事しか気にしてないもの。かのんも…周りの視線なんか気にしないで、私の事だけ見てなさい」
かのん「うっ、うん…」
かのん(なんかドキドキしてきた…恥ずかしい、だけだよね…?)
13: 2022/06/09(木) 21:53:02.84 ID:nd9pqWto.net
かのん「…あ、ちぃちゃん達だ」スタスタ
千砂都「あ、かのんちゃん!うぃー…っす?」
可可「かのん…と、どうしてグソクムシが一緒に?」ジトーッ
すみれ「いいじゃない。私とかのんが一緒にいようが、貴女達に関係ないでしょ?」
恋「あのぉ…お二人はどうして、腕を組まれてるのですか?」
かのん「そっ、それは…」
すみれ「かのんに、私の事好きになってもらいたいからよ」
3人「…はあっ!?」
千砂都「あ、かのんちゃん!うぃー…っす?」
可可「かのん…と、どうしてグソクムシが一緒に?」ジトーッ
すみれ「いいじゃない。私とかのんが一緒にいようが、貴女達に関係ないでしょ?」
恋「あのぉ…お二人はどうして、腕を組まれてるのですか?」
かのん「そっ、それは…」
すみれ「かのんに、私の事好きになってもらいたいからよ」
3人「…はあっ!?」
14: 2022/06/09(木) 21:57:38.44 ID:nd9pqWto.net
かのん「だ、だって。私、もうすみれちゃんの事好きなんだけど…」アハハ
すみれ「はぁ…かのんはこんな調子だから。わかってくれるわよね?」
恋「そ、それって!すみれさんとかのんさんで禁断の…!?///」
すみれ「あんた達には悪いけど、私はかのんと二人でいたいから…かのん、走るわよっ!」ダッ
かのん「えっ!?ちょ、ちょっとすみれちゃ~ん!!」
可可「あ!待ちやがれデス!」
千砂都「恋ちゃん、取り敢えず追うよっ!」
恋「えっ。は、はい!」
すみれ「はぁ…かのんはこんな調子だから。わかってくれるわよね?」
恋「そ、それって!すみれさんとかのんさんで禁断の…!?///」
すみれ「あんた達には悪いけど、私はかのんと二人でいたいから…かのん、走るわよっ!」ダッ
かのん「えっ!?ちょ、ちょっとすみれちゃ~ん!!」
可可「あ!待ちやがれデス!」
千砂都「恋ちゃん、取り敢えず追うよっ!」
恋「えっ。は、はい!」
15: 2022/06/09(木) 22:01:10.08 ID:nd9pqWto.net
かのん「はっ…はあっ…あの、すみれちゃん。なんで」
すみれ「…かのんに。かのんに、私だけ見ててほしいからよ」
かのん「っ…」ドキッ
すみれ「ふふっ、今ドキッとしたでしょ。なら今日の作戦は成功ね♪」ギュ~ッ
かのん「す、すみれちゃん!腕キツイって!」
かのん(それに、どことは言えないけど当たってる!そ、そうだよ!このドキドキは、走って疲れたのと、そういうドキドキだって!だから…)
かのん「すみれちゃん!学校、ついたからここまでっ!!」パッ
すみれ「…ちぇ。残念」
すみれ「…かのんに。かのんに、私だけ見ててほしいからよ」
かのん「っ…」ドキッ
すみれ「ふふっ、今ドキッとしたでしょ。なら今日の作戦は成功ね♪」ギュ~ッ
かのん「す、すみれちゃん!腕キツイって!」
かのん(それに、どことは言えないけど当たってる!そ、そうだよ!このドキドキは、走って疲れたのと、そういうドキドキだって!だから…)
かのん「すみれちゃん!学校、ついたからここまでっ!!」パッ
すみれ「…ちぇ。残念」
16: 2022/06/09(木) 22:05:31.34 ID:nd9pqWto.net
かのん「ほら、教室でちぃちゃん達待ってよ?」
すみれ「…ねぇ、かのん」
かのん「?」
すみれ「その…迷惑、じゃなかった?」
かのん「えっ?」
すみれ「さっきまでの事。もし、本当にイヤだったら…」
かのん「ぜ、全然!迷惑はしてなかったよ!」
すみれ「そう?だったら…明日からも、していい?」
かのん「そっ、それは…」
すみれ「…」ジィーッ
すみれ「…ねぇ、かのん」
かのん「?」
すみれ「その…迷惑、じゃなかった?」
かのん「えっ?」
すみれ「さっきまでの事。もし、本当にイヤだったら…」
かのん「ぜ、全然!迷惑はしてなかったよ!」
すみれ「そう?だったら…明日からも、していい?」
かのん「そっ、それは…」
すみれ「…」ジィーッ
17: 2022/06/09(木) 22:06:14.11 ID:nd9pqWto.net
かのん(顔近いって~!うぅ…すみれちゃんのお顔、綺麗だなぁ)
って、こんな状況で何考えてるの!でも、こんな顔で見つめられちゃ…
かのん「い、いいよっ」プイッ
断れなかった…
すみれ「ほんと?嬉しいっ」ニコッ
かっ、可愛い~!じゃなくって!!
すみれ「言質は取らせてもらったからね、かのん」
かのん「はぁ~い…」
可可「ぜえっ、はぁっ…追いつき、マシタ…パタリ」
千砂都「ふぅ…にしても、まさかすみれちゃんがかのんちゃんを、ねぇ…」
って、こんな状況で何考えてるの!でも、こんな顔で見つめられちゃ…
かのん「い、いいよっ」プイッ
断れなかった…
すみれ「ほんと?嬉しいっ」ニコッ
かっ、可愛い~!じゃなくって!!
すみれ「言質は取らせてもらったからね、かのん」
かのん「はぁ~い…」
可可「ぜえっ、はぁっ…追いつき、マシタ…パタリ」
千砂都「ふぅ…にしても、まさかすみれちゃんがかのんちゃんを、ねぇ…」
19: 2022/06/09(木) 22:10:40.86 ID:nd9pqWto.net
あくる日―――
すみれ「かのん、明日はお弁当いらないからね」
かのん「え?」
恋「えぇっと…すみれさん、明日は朝から一日練習ですよ?」
すみれ「えぇ。知ってるわよ?私がかのんのお弁当作ってくるから」
かのん「えっ!?そ、そんなぁ!すみれちゃんに悪いよぉ…」
すみれ「私がしたいからやるのよ。悪いだなんて思わないで」
かのん「でっ、でもぉ…」
すみれ「かのん、明日はお弁当いらないからね」
かのん「え?」
恋「えぇっと…すみれさん、明日は朝から一日練習ですよ?」
すみれ「えぇ。知ってるわよ?私がかのんのお弁当作ってくるから」
かのん「えっ!?そ、そんなぁ!すみれちゃんに悪いよぉ…」
すみれ「私がしたいからやるのよ。悪いだなんて思わないで」
かのん「でっ、でもぉ…」
20: 2022/06/09(木) 22:11:16.35 ID:nd9pqWto.net
すみれ「…もし、悪いって思っちゃうなら。明日のお弁当、美味しく食べて。それをお詫びとして受け取ってあげるわ」
かのん「うっ、うん…」
千砂都「成る程。次は胃袋を掴む作戦か」
可可「…千砂都はよいのデスか?すみれに好き勝手させておいて」
千砂都「まぁ、私はすみれちゃんだったら安心かな」
可可「いったい千砂都は何目線なんデスか」
かのん「うっ、うん…」
千砂都「成る程。次は胃袋を掴む作戦か」
可可「…千砂都はよいのデスか?すみれに好き勝手させておいて」
千砂都「まぁ、私はすみれちゃんだったら安心かな」
可可「いったい千砂都は何目線なんデスか」
21: 2022/06/09(木) 22:14:10.95 ID:nd9pqWto.net
次の日―――
千砂都「よぉ~し、じゃあ一旦お昼休憩にしよっか!」
一同「はぁ~い」
すみれ「かのんっ。約束のお弁当」スッ
かのん「あ、ありがとう…」
すみれ「ほら、一緒に食べましょ」
かのん「うん。開けていい?」
すみれ「もちろん」ニコッ
千砂都「よぉ~し、じゃあ一旦お昼休憩にしよっか!」
一同「はぁ~い」
すみれ「かのんっ。約束のお弁当」スッ
かのん「あ、ありがとう…」
すみれ「ほら、一緒に食べましょ」
かのん「うん。開けていい?」
すみれ「もちろん」ニコッ
22: 2022/06/09(木) 22:15:18.96 ID:nd9pqWto.net
かのん「よいしょっと…うわぁ!どれも美味しそう!あ、ハンバーグ!」
すみれ「好きだって言ってたでしょ」
かのん「うん!覚えててくれたんだね~、えへへ」ニコニコ
すみれ「ほら、食べて食べて」
かのん「うんっ。いただきま~す!あむっ…」
すみれ「それで…味はどう?」ドキドキ
かのん「美味しいっ!毎日食べたいぐらい美味しいよ!!」
すみれ「まっ、毎日…///そっ、そうよね!この私にかかれば当然よ!!」ポッポス
すみれ「好きだって言ってたでしょ」
かのん「うん!覚えててくれたんだね~、えへへ」ニコニコ
すみれ「ほら、食べて食べて」
かのん「うんっ。いただきま~す!あむっ…」
すみれ「それで…味はどう?」ドキドキ
かのん「美味しいっ!毎日食べたいぐらい美味しいよ!!」
すみれ「まっ、毎日…///そっ、そうよね!この私にかかれば当然よ!!」ポッポス
23: 2022/06/09(木) 22:16:22.49 ID:nd9pqWto.net
かのん「ん~、本当に美味しい…他のオカズも全部美味しいなぁ」パクパク
すみれ「ね、かのん」
かのん「むぐむぐ、なぁに?」
すみれ「はいっ、あ~ん」
かのん「んぐっ、けほっ、けほっ!」
すみれ「かのん!?大丈夫!?」ビクッ
かのん「だ、大丈夫!ビックリしちゃっただけだから…ど、どうしたの急に」
すみれ「かのんがとっても美味しそうに食べるから…私の分も食べてほしいなって」
すみれ「ね、かのん」
かのん「むぐむぐ、なぁに?」
すみれ「はいっ、あ~ん」
かのん「んぐっ、けほっ、けほっ!」
すみれ「かのん!?大丈夫!?」ビクッ
かのん「だ、大丈夫!ビックリしちゃっただけだから…ど、どうしたの急に」
すみれ「かのんがとっても美味しそうに食べるから…私の分も食べてほしいなって」
24: 2022/06/09(木) 22:17:14.95 ID:nd9pqWto.net
かのん「でも、すみれちゃんも食べたいんじゃ…」
すみれ「それよりもかのんが美味しそうに食べてる方が見ていたいわ」
かのん「うっ、うん…」ドキドキ
すみれ「それじゃ、あ~ん」
かのん「あ~、むっ…」
すみれ「美味し?」
かのん「うん、美味ひ…」モグモグ
すみれ「それよりもかのんが美味しそうに食べてる方が見ていたいわ」
かのん「うっ、うん…」ドキドキ
すみれ「それじゃ、あ~ん」
かのん「あ~、むっ…」
すみれ「美味し?」
かのん「うん、美味ひ…」モグモグ
25: 2022/06/09(木) 22:18:26.04 ID:nd9pqWto.net
すみれ「…さっきのと、どっちのが美味しい?」
かのん「むぐっ…」
すみれ「…」ジィーッ
かのん「い、今の…モグモグ…」
すみれ「なんで?」
かのん「す…すみれちゃんに、食べさせて貰ったからです…///」
すみれ「ふふっ、ならよかったわ」ニコッ
かのん「むぐっ…」
すみれ「…」ジィーッ
かのん「い、今の…モグモグ…」
すみれ「なんで?」
かのん「す…すみれちゃんに、食べさせて貰ったからです…///」
すみれ「ふふっ、ならよかったわ」ニコッ
26: 2022/06/09(木) 22:19:15.33 ID:nd9pqWto.net
千砂都「…あんなの、誘導尋問じゃん」
可可「というか、かのん。すみれにプロポーズまがいの事を…」
恋「うぅ、見てるこっちまで恥ずかしくなってきてしまいますね…///」
可可「ふん!千砂都が許してるから多めに見てますが、可可はまだすみれの事認めてませんからね!」
千砂都「可可ちゃんも大概何目線なのさ?」
可可「というか、かのん。すみれにプロポーズまがいの事を…」
恋「うぅ、見てるこっちまで恥ずかしくなってきてしまいますね…///」
可可「ふん!千砂都が許してるから多めに見てますが、可可はまだすみれの事認めてませんからね!」
千砂都「可可ちゃんも大概何目線なのさ?」
27: 2022/06/09(木) 22:26:20.90 ID:nd9pqWto.net
またあくる日―――
かのん「すみれちゃーん、まだ帰らないの?」
すみれ「ん…ちょっと埃が気になるから…もう少し掃除してから帰るわ」
可可「小姑デスね」
千砂都「こら、可可ちゃん」テシッ
可可「アイヤッ」
恋「ふふ、素敵な心構えだと思います」
かのん「じゃあ、先帰ってるからね~」フリフリ
かのん「すみれちゃーん、まだ帰らないの?」
すみれ「ん…ちょっと埃が気になるから…もう少し掃除してから帰るわ」
可可「小姑デスね」
千砂都「こら、可可ちゃん」テシッ
可可「アイヤッ」
恋「ふふ、素敵な心構えだと思います」
かのん「じゃあ、先帰ってるからね~」フリフリ
28: 2022/06/09(木) 22:26:46.54 ID:nd9pqWto.net
すみれ「~~♪」パタパタ
すみれ「ロッカーの中も…まぁ、全員分やりましょっか」ガチャリ
すみれ「あ…」
すみれ(かのんってば、タオル忘れてるわ。後で届けてあげなくちゃ)
すみれ「…」ゴクリ
すみれ「…ごめんなさいね、かのん」
タオルに鼻を当てて、思いきり息を吸い込んだら。
すみれ「…好きな人の匂いって、こんな感じなのね」
制汗剤の匂いに混じって、爽やかな香りが。全身を突き抜けて、胸をきゅうって締め付けていく。
すみれ「ロッカーの中も…まぁ、全員分やりましょっか」ガチャリ
すみれ「あ…」
すみれ(かのんってば、タオル忘れてるわ。後で届けてあげなくちゃ)
すみれ「…」ゴクリ
すみれ「…ごめんなさいね、かのん」
タオルに鼻を当てて、思いきり息を吸い込んだら。
すみれ「…好きな人の匂いって、こんな感じなのね」
制汗剤の匂いに混じって、爽やかな香りが。全身を突き抜けて、胸をきゅうって締め付けていく。
29: 2022/06/09(木) 22:27:16.69 ID:nd9pqWto.net
すみれ「かのん…好きよ…」スンスン
かのん「やばーいっ!!タオル忘れて…た…」バタンッ
すみれ「あ…」サアァッ
かのん「すみれ…ちゃん?なにやって…」
すみれ「…ロッ、ロッカー!!」バッ
かのん「ん!?」
すみれ「ロッカー、掃除してたらかのんのタオル見つけたから!急いで渡しに行こうと思ってたの!!」アタフタ
かのん「やばーいっ!!タオル忘れて…た…」バタンッ
すみれ「あ…」サアァッ
かのん「すみれ…ちゃん?なにやって…」
すみれ「…ロッ、ロッカー!!」バッ
かのん「ん!?」
すみれ「ロッカー、掃除してたらかのんのタオル見つけたから!急いで渡しに行こうと思ってたの!!」アタフタ
30: 2022/06/09(木) 22:27:57.42 ID:nd9pqWto.net
かのん「え?あ、そう…なんだ!」
すみれ「はいっ、かのん!いやー、おっちょこちょいも程々にしなさいよ!」
かのん「う、うん。ありがと…お掃除、頑張ってね?」
バタリ…
すみれ「…」
すみれ「…はぁ」ヘナヘナ
すみれ(いっそコロして…うぅ…)グスン
すみれ「はいっ、かのん!いやー、おっちょこちょいも程々にしなさいよ!」
かのん「う、うん。ありがと…お掃除、頑張ってね?」
バタリ…
すみれ「…」
すみれ「…はぁ」ヘナヘナ
すみれ(いっそコロして…うぅ…)グスン
31: 2022/06/09(木) 22:29:31.41 ID:nd9pqWto.net
かのん「…」ドキドキ
かのん(さっき、タオルの匂い嗅がれてたよね…どうしよう!?変な匂いでもしてたのかな!?)スンスン
かのん「別に、普通の…あ」
かのん(いつも使ってる制汗剤じゃない匂いがする…もしかして、すみれちゃんの)スンスン
かのん「…いい匂い///」ボソッ
かのん(ってぇ!何さ、いい匂いって!?変態みたいじゃんか!)
かのん(うぅ、最近すみれちゃんにドキドキさせられっぱなしだよぉ…)
かのん(さっき、タオルの匂い嗅がれてたよね…どうしよう!?変な匂いでもしてたのかな!?)スンスン
かのん「別に、普通の…あ」
かのん(いつも使ってる制汗剤じゃない匂いがする…もしかして、すみれちゃんの)スンスン
かのん「…いい匂い///」ボソッ
かのん(ってぇ!何さ、いい匂いって!?変態みたいじゃんか!)
かのん(うぅ、最近すみれちゃんにドキドキさせられっぱなしだよぉ…)
52: 2022/06/10(金) 20:59:30.55 ID:/ujhCzJ2.net
数日後―――
すみれ「おはよ、かのん」
かのん「あ、すみれちゃん…うん、おはよう」ドキドキ
すみれ「今日も一緒に行きましょうね」ムギュ
かのん「うん…」
かのん(数日経てば、すみれちゃんとの登校にも慣れるかなって思ってたけど…むしろ、初日よりドキドキしてる気がする///なんでだろう…)
すみれ「あれ…あんた、傘は?」
かのん「え?今日雨降るの?」
すみれ「天気予報ぐらい見ておきなさいよ…取ってくる?」
かのん「う~んと…いいや、今から取りに行くの面倒くさいし」
すみれ「ずぼらったらずぼらね」クスクス
すみれ「おはよ、かのん」
かのん「あ、すみれちゃん…うん、おはよう」ドキドキ
すみれ「今日も一緒に行きましょうね」ムギュ
かのん「うん…」
かのん(数日経てば、すみれちゃんとの登校にも慣れるかなって思ってたけど…むしろ、初日よりドキドキしてる気がする///なんでだろう…)
すみれ「あれ…あんた、傘は?」
かのん「え?今日雨降るの?」
すみれ「天気予報ぐらい見ておきなさいよ…取ってくる?」
かのん「う~んと…いいや、今から取りに行くの面倒くさいし」
すみれ「ずぼらったらずぼらね」クスクス
53: 2022/06/10(金) 21:00:23.59 ID:/ujhCzJ2.net
かのん「それに…」
かのん(ずっと、すみれちゃんと一緒にいたいし)
すみれ「ん、なあに?」
かのん「…あ…なんでも、ないっ」プイッ
すみれ「…?」
かのん(あれ、今私何考えて…)
すみれ「…まぁ、いいわ。帰りは私の傘に入って行きなさい。送ってあげる」
かのん「う、うん」
かのん(ずっと、すみれちゃんと一緒にいたいし)
すみれ「ん、なあに?」
かのん「…あ…なんでも、ないっ」プイッ
すみれ「…?」
かのん(あれ、今私何考えて…)
すみれ「…まぁ、いいわ。帰りは私の傘に入って行きなさい。送ってあげる」
かのん「う、うん」
54: 2022/06/10(金) 21:00:58.20 ID:/ujhCzJ2.net
すみれ「ふふっ、かのんと帰りも一緒なんて嬉しいわ」ニコッ
かのん「…!」ドクンッ
すみれ「ふふっ、かのんってば顔赤い。いよいよ私の作戦も効いてきたかしら?」
かのん「さ、作戦って…?」
すみれ「わからないの?かのんの事をメロメロにさせる作戦」
かのん「っ!メ、メロメロって…」
かのん「…!」ドクンッ
すみれ「ふふっ、かのんってば顔赤い。いよいよ私の作戦も効いてきたかしら?」
かのん「さ、作戦って…?」
すみれ「わからないの?かのんの事をメロメロにさせる作戦」
かのん「っ!メ、メロメロって…」
55: 2022/06/10(金) 21:01:31.40 ID:/ujhCzJ2.net
すみれ「前のかのんなんて、どうせ告白したってわかってくれなさそうだったから。いっその事、かのんから私に告白したいって思わせたかったのよ。ふふ、どう?この私に告白したくて、いてもたってもいられないんじゃない?」
かのん「それは…まだ、わかんない///」プイッ
すみれ「…まぁいいわ。もうじき、わかると思うから♪」ギュッ
かのん「っ…///」ドキドキ
かのん(わかん、ないよ…だって、すみれちゃんとはずっと友達でいたいって思ってた。でも、このドキドキは…友達へのドキドキじゃない。そもそも、友達にドキドキなんてしないもん。私は、いったいどうすればいいの?)
かのん(…わかっちゃって、いいのかな)
かのん「それは…まだ、わかんない///」プイッ
すみれ「…まぁいいわ。もうじき、わかると思うから♪」ギュッ
かのん「っ…///」ドキドキ
かのん(わかん、ないよ…だって、すみれちゃんとはずっと友達でいたいって思ってた。でも、このドキドキは…友達へのドキドキじゃない。そもそも、友達にドキドキなんてしないもん。私は、いったいどうすればいいの?)
かのん(…わかっちゃって、いいのかな)
56: 2022/06/10(金) 21:08:41.12 ID:/ujhCzJ2.net
―――――
ザアァァァ…
かのん「雨、降ってきちゃった」
すみれ「予報通りね。さ、かのん。帰りましょ」
かのん「うん…」
ピチャ、ピチャ
かのん「雨が降ってると、あの日の事を思い出すね」
すみれ「えぇ。あの日、かのんがスカウトしてくれたから。私はリエラの一員としてステージに立ててるんだもの。感謝したってしきれないわ」
かのん「…ちゃんと、覚えててくれてるんだね」
すみれ「もちろん、私がかのんを好きになったキッカケだもの」ニコッ
ザアァァァ…
かのん「雨、降ってきちゃった」
すみれ「予報通りね。さ、かのん。帰りましょ」
かのん「うん…」
ピチャ、ピチャ
かのん「雨が降ってると、あの日の事を思い出すね」
すみれ「えぇ。あの日、かのんがスカウトしてくれたから。私はリエラの一員としてステージに立ててるんだもの。感謝したってしきれないわ」
かのん「…ちゃんと、覚えててくれてるんだね」
すみれ「もちろん、私がかのんを好きになったキッカケだもの」ニコッ
57: 2022/06/10(金) 21:09:12.25 ID:/ujhCzJ2.net
かのん「そ、そうなんだ…///」プイッ
すみれ「ふふっ、かのんってばまた私にドキドキしてるでしょ」
かのん「別に、してないっ…」スタスタ
すみれ「…あぁ、ちょっと」グイッ
かのん「うわっ。ど、どうしたの、すみれちゃん」
すみれ「傘からはみ出たら濡れちゃうでしょ、もう」
かのん「…ありがと」ドキドキ
かのん(これも作戦、なのかな…全部、私がすみれちゃんを好きになるように)
すみれ「ふふっ、かのんってばまた私にドキドキしてるでしょ」
かのん「別に、してないっ…」スタスタ
すみれ「…あぁ、ちょっと」グイッ
かのん「うわっ。ど、どうしたの、すみれちゃん」
すみれ「傘からはみ出たら濡れちゃうでしょ、もう」
かのん「…ありがと」ドキドキ
かのん(これも作戦、なのかな…全部、私がすみれちゃんを好きになるように)
58: 2022/06/10(金) 21:09:38.46 ID:/ujhCzJ2.net
ザパァァァァァァァァン!
すみれ「あ…かのん…」
かのん「…今、何が」ビショビショ
すみれ「…車が水溜りの上を」
かのん「すみれちゃんが濡れなくてよかった…へっくしょい!!」ビショビショ
すみれ「あぁ、もう…どうしましょう…私の家が近いから、寄ってく?」
かのん「お願いします…ずびび…」
すみれ「あ…かのん…」
かのん「…今、何が」ビショビショ
すみれ「…車が水溜りの上を」
かのん「すみれちゃんが濡れなくてよかった…へっくしょい!!」ビショビショ
すみれ「あぁ、もう…どうしましょう…私の家が近いから、寄ってく?」
かのん「お願いします…ずびび…」
59: 2022/06/10(金) 22:01:00.49 ID:/ujhCzJ2.net
―――――
かのん「ふぅ…すみれちゃん、シャワーと着替えありがとう」
すみれ「ん。なんか温かいもの持ってくるわ。リクエストある?」
かのん「えぇっと…じゃあ、カフェオレで」
すみれ「はーい。えぇと、コーヒーあったかしら…」トテトテ
かのん「…」キョロキョロ
かのん(すみれちゃんのお部屋、整理整頓が行き届いてて綺麗だなぁ)
かのん(着替え、いい匂い…いつもすみれちゃんと腕組んでるときより、ずっと距離が近いような感じがする…)スンスン
かのん(…って、ダメダメ!こんなんじゃ、また私変態みたいじゃん!)ドキドキ
かのん「ふぅ…すみれちゃん、シャワーと着替えありがとう」
すみれ「ん。なんか温かいもの持ってくるわ。リクエストある?」
かのん「えぇっと…じゃあ、カフェオレで」
すみれ「はーい。えぇと、コーヒーあったかしら…」トテトテ
かのん「…」キョロキョロ
かのん(すみれちゃんのお部屋、整理整頓が行き届いてて綺麗だなぁ)
かのん(着替え、いい匂い…いつもすみれちゃんと腕組んでるときより、ずっと距離が近いような感じがする…)スンスン
かのん(…って、ダメダメ!こんなんじゃ、また私変態みたいじゃん!)ドキドキ
60: 2022/06/10(金) 22:05:33.14 ID:/ujhCzJ2.net
かのん「…あ」
かのん(あの時の名刺、机に飾ってある…)
『かのんに、私の事好きになってもらいたいから』
『かのんに、私だけ見ててほしい』
『この私に告白したくて、いてもたってもいられないんじゃない?』
かのん(すみれちゃん、本当に私の事が好きなんだ…)
ドクンッドクンッ
かのん(あ、また…なんで、すみれちゃんの事考えたら、私もドキドキしちゃうの…?)
かのん(あの時の名刺、机に飾ってある…)
『かのんに、私の事好きになってもらいたいから』
『かのんに、私だけ見ててほしい』
『この私に告白したくて、いてもたってもいられないんじゃない?』
かのん(すみれちゃん、本当に私の事が好きなんだ…)
ドクンッドクンッ
かのん(あ、また…なんで、すみれちゃんの事考えたら、私もドキドキしちゃうの…?)
62: 2022/06/10(金) 22:10:58.12 ID:/ujhCzJ2.net
すみれ「おまたせ。インスタントしかなかったけど大丈夫?」
かのん「あ、うん。ありがと…ごくっ…ぷはぁ、温まる~」
すみれ「あんたもインスタントとか飲むのね。家がカフェだし、てっきりそういうのイヤかと思ったわ」
かのん「珍しいフレーバーとかがあると買っちゃうんだ。お母さんが怒っちゃうから、こっそりだけどね」
すみれ「ふふっ、なんだか可愛い」クスクス
かのん「ごくごく…すみれちゃんは何飲んでるの?」
すみれ「抹茶ラテ。抹茶好きだし、結構飲むのよね」
かのん「へぇ~」
かのん「あ、うん。ありがと…ごくっ…ぷはぁ、温まる~」
すみれ「あんたもインスタントとか飲むのね。家がカフェだし、てっきりそういうのイヤかと思ったわ」
かのん「珍しいフレーバーとかがあると買っちゃうんだ。お母さんが怒っちゃうから、こっそりだけどね」
すみれ「ふふっ、なんだか可愛い」クスクス
かのん「ごくごく…すみれちゃんは何飲んでるの?」
すみれ「抹茶ラテ。抹茶好きだし、結構飲むのよね」
かのん「へぇ~」
63: 2022/06/10(金) 22:15:38.59 ID:/ujhCzJ2.net
すみれ「…一口飲む?」
かのん「えっ、いいの?じゃあ…すみれちゃんも、こっちと交換で」
すみれ「えぇ」
かのん「どれどれ…うわぁ、こっちも美味しい…けど、ちょっと甘過ぎるかも…?」
すみれ「それ、甘さ控えめの筈よ」
かのん「えっ」
かのん「えっ、いいの?じゃあ…すみれちゃんも、こっちと交換で」
すみれ「えぇ」
かのん「どれどれ…うわぁ、こっちも美味しい…けど、ちょっと甘過ぎるかも…?」
すみれ「それ、甘さ控えめの筈よ」
かのん「えっ」
64: 2022/06/10(金) 22:16:04.37 ID:/ujhCzJ2.net
すみれ「ふふっ、そんなに嬉しかったのかしら…私との間接キス?」
かのん「はっ、ち、違う!そんなつもりじゃない!!ほら、すみれちゃん!抹茶ラテ返す!」プイッ
すみれ「ん、ありがと。カフェオレもとっても甘かったわ」
かのん「むぅ…うん?」
かのん(このカフェオレ、結構苦めだよね?)
すみれ「…///」ズズッ
かのん「はっ、ち、違う!そんなつもりじゃない!!ほら、すみれちゃん!抹茶ラテ返す!」プイッ
すみれ「ん、ありがと。カフェオレもとっても甘かったわ」
かのん「むぅ…うん?」
かのん(このカフェオレ、結構苦めだよね?)
すみれ「…///」ズズッ
66: 2022/06/10(金) 22:17:06.22 ID:/ujhCzJ2.net
>>64 訂正
すみれ「ふふっ、そんなに嬉しかったのかしら…私との間接キス♡」
かのん「はっ、ち、違う!そんなつもりじゃない!!ほら、すみれちゃん!抹茶ラテ返す!」プイッ
すみれ「ん、ありがと。カフェオレもとっても甘かったわ」
かのん「むぅ…うん?」
かのん(このカフェオレ、結構苦めだよね?)
すみれ「…///」ズズッ
すみれ「ふふっ、そんなに嬉しかったのかしら…私との間接キス♡」
かのん「はっ、ち、違う!そんなつもりじゃない!!ほら、すみれちゃん!抹茶ラテ返す!」プイッ
すみれ「ん、ありがと。カフェオレもとっても甘かったわ」
かのん「むぅ…うん?」
かのん(このカフェオレ、結構苦めだよね?)
すみれ「…///」ズズッ
67: 2022/06/10(金) 22:20:06.13 ID:/ujhCzJ2.net
かのん「ぷはぁ、美味しかった。すみれちゃん、ありがと」
すみれ「どういたしまして…このあと、どうしましょっか。もしよかったら」
かのん「あ、えっと…さっき、ありあに連絡したから。傘と服持って、迎えに来てくれるって」
すみれ「…そうなのね。なら、よかったわ」
かのん「…?」
すみれ「それじゃあ、妹さんが来るまでお喋りでもしてましょっか」
すみれ「どういたしまして…このあと、どうしましょっか。もしよかったら」
かのん「あ、えっと…さっき、ありあに連絡したから。傘と服持って、迎えに来てくれるって」
すみれ「…そうなのね。なら、よかったわ」
かのん「…?」
すみれ「それじゃあ、妹さんが来るまでお喋りでもしてましょっか」
69: 2022/06/10(金) 22:25:12.83 ID:/ujhCzJ2.net
かのん「うん…えっと…」
かのん(き、気まずい。前までは普通に話せてた筈なのに、なんで…)ドキドキ
かのん「こっ…この名刺。今でも飾ってくれてるんだね」
すみれ「えぇ、大切な思い出だもの」
かのん「センターが欲しいなら奪いに来てよって私が言ってさ、まさか本当に奪われちゃうなんて」
すみれ「ふふっ、この私の実力を持ってすれば当然の結果。あぐらかいてたら、来年のステージだってごっそり私が掻っ攫っちゃうんだから。かのんのハートみたいに、ね」ニコッ
かのん「…っ!」ドクンッ
かのん(あ…なんで…こんなに、すみれちゃんにドキドキするのか…)
かのん(私、もうとっくにすみれちゃんを…)
かのん(き、気まずい。前までは普通に話せてた筈なのに、なんで…)ドキドキ
かのん「こっ…この名刺。今でも飾ってくれてるんだね」
すみれ「えぇ、大切な思い出だもの」
かのん「センターが欲しいなら奪いに来てよって私が言ってさ、まさか本当に奪われちゃうなんて」
すみれ「ふふっ、この私の実力を持ってすれば当然の結果。あぐらかいてたら、来年のステージだってごっそり私が掻っ攫っちゃうんだから。かのんのハートみたいに、ね」ニコッ
かのん「…っ!」ドクンッ
かのん(あ…なんで…こんなに、すみれちゃんにドキドキするのか…)
かのん(私、もうとっくにすみれちゃんを…)
71: 2022/06/10(金) 22:30:04.34 ID:/ujhCzJ2.net
すみれ「…かのん?顔、赤いけど。どこか具合悪かったりする?」
かのん「はっ、なんでもないっ!」プイッ
かのん(いつもならからかってくるのに…そっか、さっき思いっきり水浴びちゃったから。心配してくれるんだ…嬉しい…)ドキドキ
かのん(ど、どうしよう。すみれちゃんを好きってわかったら、急に顔が見れなくなっちゃったよ~!)
すみれ「ねぇ…かのん?」
かのん「な、なぁに、かな?」
かのん「はっ、なんでもないっ!」プイッ
かのん(いつもならからかってくるのに…そっか、さっき思いっきり水浴びちゃったから。心配してくれるんだ…嬉しい…)ドキドキ
かのん(ど、どうしよう。すみれちゃんを好きってわかったら、急に顔が見れなくなっちゃったよ~!)
すみれ「ねぇ…かのん?」
かのん「な、なぁに、かな?」
72: 2022/06/10(金) 22:35:01.10 ID:/ujhCzJ2.net
すみれ「…私と話すの、イヤだったりする?」
かのん「えっ…」
すみれ「だって。最近私が話しかけてもずっとそっぽ向いてるし、どこか上の空みたいだから…」
かのん「あ…」
すみれ「ご、ごめんなさい。照れ隠しかも、なんて都合のいい解釈よね。最近の私、調子に乗っちゃってたかしら」
かのん「ち、ちが…」
すみれ「もしかして、今までの事もずっと迷惑だったんじゃ…だったら私、私…」
かのん「えっ…」
すみれ「だって。最近私が話しかけてもずっとそっぽ向いてるし、どこか上の空みたいだから…」
かのん「あ…」
すみれ「ご、ごめんなさい。照れ隠しかも、なんて都合のいい解釈よね。最近の私、調子に乗っちゃってたかしら」
かのん「ち、ちが…」
すみれ「もしかして、今までの事もずっと迷惑だったんじゃ…だったら私、私…」
73: 2022/06/10(金) 22:40:05.56 ID:/ujhCzJ2.net
かのん「っ、そんな事言わないでよっ!!」ダキッ
気づいたら、身体が動いていた。
すみれ「へ…か、かのん!?きゅ、急にどうして…///」
私は、抱きついた勢いのまますみれちゃんを押し倒すような形で、ベッドにダイブしていた。
かのん「…迷惑だなんて、思うわけ無いじゃん。そんなこと、言わないでよ…!」
気づいたら、身体が動いていた。
すみれ「へ…か、かのん!?きゅ、急にどうして…///」
私は、抱きついた勢いのまますみれちゃんを押し倒すような形で、ベッドにダイブしていた。
かのん「…迷惑だなんて、思うわけ無いじゃん。そんなこと、言わないでよ…!」
74: 2022/06/10(金) 22:42:07.61 ID:/ujhCzJ2.net
かのん「こんなに…こんなに好きにさせたのは、すみれちゃんのくせに!!!」
75: 2022/06/10(金) 22:45:54.60 ID:/ujhCzJ2.net
すみれ「…!!」
かのん「大成功だよ、すみれちゃんの作戦!もうすみれちゃんの顔を見るだけでドキドキしちゃうぐらい、すみれちゃんに恋しちゃってるんだよ!」
すみれ「あ…かのん…私、急に不安になっちゃって…」ポロポロ
かのん「じゃあ、私が謝る。好きな人を不安にさせちゃうなんて、しちゃいけなかった」ギュッ
すみれ「かのん…かのんっ、好き…!」ギュッ
かのん「私もすみれちゃんの事、好きだよ…すみれちゃん、言ったよね。『私がかのんを好きって言ったら…あんたはどうする?』って。私は…すみれちゃんの、恋人になりたい。すみれちゃんと、お付き合いしたい」
すみれ「ええっ…いいわよ。ふふ、この私と付き合えるだなんて光栄に思いなさい」グスン
かのん「うん、いつもの…私の好きな、すみれちゃんだ」ギュッ
かのん「大成功だよ、すみれちゃんの作戦!もうすみれちゃんの顔を見るだけでドキドキしちゃうぐらい、すみれちゃんに恋しちゃってるんだよ!」
すみれ「あ…かのん…私、急に不安になっちゃって…」ポロポロ
かのん「じゃあ、私が謝る。好きな人を不安にさせちゃうなんて、しちゃいけなかった」ギュッ
すみれ「かのん…かのんっ、好き…!」ギュッ
かのん「私もすみれちゃんの事、好きだよ…すみれちゃん、言ったよね。『私がかのんを好きって言ったら…あんたはどうする?』って。私は…すみれちゃんの、恋人になりたい。すみれちゃんと、お付き合いしたい」
すみれ「ええっ…いいわよ。ふふ、この私と付き合えるだなんて光栄に思いなさい」グスン
かのん「うん、いつもの…私の好きな、すみれちゃんだ」ギュッ
77: 2022/06/10(金) 23:00:02.23 ID:/ujhCzJ2.net
―――――
かのすみ「………」ギュッ
かのん「…雨、止んでるね」
すみれ「えぇ…何から何まで、あの日みたい」
かのん「ありあ、もうすぐ来ちゃうかな…もう少しだけ、来ないでほしいな」
すみれ「奇遇ね…私も」
かのん「ねぇ、すみれちゃん」
すみれ「なぁに、かのん?」
かのすみ「………」ギュッ
かのん「…雨、止んでるね」
すみれ「えぇ…何から何まで、あの日みたい」
かのん「ありあ、もうすぐ来ちゃうかな…もう少しだけ、来ないでほしいな」
すみれ「奇遇ね…私も」
かのん「ねぇ、すみれちゃん」
すみれ「なぁに、かのん?」
78: 2022/06/10(金) 23:01:49.55 ID:/ujhCzJ2.net
かのん「私達、恋人同士になったわけだけど…何かしたい事ある?」
すみれ「そうね…かのんに、もっと好きって言って欲しいわ」
かのん「ふふ、そんな簡単な事でいいの?好きだよ、すみれちゃん。大好きったら大好き」ギュッ
すみれ「私の口癖盗らないで、もう…私も好き、かのん」ギュッ
かのん「すみれちゃん…」
かのん(すみれちゃんのお顔、本当に綺麗…)
すみれ「そうね…かのんに、もっと好きって言って欲しいわ」
かのん「ふふ、そんな簡単な事でいいの?好きだよ、すみれちゃん。大好きったら大好き」ギュッ
すみれ「私の口癖盗らないで、もう…私も好き、かのん」ギュッ
かのん「すみれちゃん…」
かのん(すみれちゃんのお顔、本当に綺麗…)
79: 2022/06/10(金) 23:02:26.83 ID:/ujhCzJ2.net
かのん「…キス、したい」ボソッ
すみれ「ふふっ…かのんってば、急に欲しがりさんね」
かのん「あれ、私声に出てた!?」
すみれ「えぇ。かのんさえよければ、私はいつでも…」
すみれちゃんが、そっと目を閉じる。私も、その顔に吸い寄せられるように…
コンコン
すみれ妹「お姉ちゃーん?」
かのすみ「…!!!」シュバッ
すみれ「ふふっ…かのんってば、急に欲しがりさんね」
かのん「あれ、私声に出てた!?」
すみれ「えぇ。かのんさえよければ、私はいつでも…」
すみれちゃんが、そっと目を閉じる。私も、その顔に吸い寄せられるように…
コンコン
すみれ妹「お姉ちゃーん?」
かのすみ「…!!!」シュバッ
80: 2022/06/10(金) 23:03:07.76 ID:/ujhCzJ2.net
すみれ「は、入っていいわよ」
すみれ妹「お姉ちゃんのお友達、お迎えが来たって」
ありあ「こんばんはー…あ、お姉ちゃん。はいこれ、着替え」
かのん「あっ…ありが、と」
ありあ「ん?どうかしたの?」
かのん「なっ、なんでもない!急いで着替えるから、外で待ってて」
ありあ「う、うん…じゃあ、待ってるからね」
すみれ妹「お姉ちゃんのお友達、お迎えが来たって」
ありあ「こんばんはー…あ、お姉ちゃん。はいこれ、着替え」
かのん「あっ…ありが、と」
ありあ「ん?どうかしたの?」
かのん「なっ、なんでもない!急いで着替えるから、外で待ってて」
ありあ「う、うん…じゃあ、待ってるからね」
81: 2022/06/10(金) 23:04:06.48 ID:/ujhCzJ2.net
かのん「はぁ…タイミング悪過ぎだよ~」
すみれ「そう、ね…じゃあ、私も外で待ってるから」
かのん「待って。すみれちゃんだったら…見てていいよ?」
すみれ「っ…ダメったらダメ」
かのん「なんで。いつも見てるじゃん」
すみれ「あんたの妹さんも来てるのに…耐えられそうにないから」
かのん「…すみれちゃんのえOち」
すみれ「先に着替え見せるだなんて言ったのはあんたでしょ!?」
かのん「そういうのは…また今度ね」
すみれ「えっ…えぇ///」
すみれ「そう、ね…じゃあ、私も外で待ってるから」
かのん「待って。すみれちゃんだったら…見てていいよ?」
すみれ「っ…ダメったらダメ」
かのん「なんで。いつも見てるじゃん」
すみれ「あんたの妹さんも来てるのに…耐えられそうにないから」
かのん「…すみれちゃんのえOち」
すみれ「先に着替え見せるだなんて言ったのはあんたでしょ!?」
かのん「そういうのは…また今度ね」
すみれ「えっ…えぇ///」
82: 2022/06/10(金) 23:05:11.48 ID:/ujhCzJ2.net
―――――
ありあ「それじゃあ、お姉ちゃんの事ありがとうございました」ペコリ
かのん「お邪魔しました」
すみれ「ん。また明日学校でね」フリフリ
かのん「…」スタスタ
ありあ「お姉ちゃん?なんか浮かない顔してるけど」
かのん「…ごめん、ありあ。荷物持ってて!」ダッ
ありあ「は!?忘れ物でもしたの!?」
かのん「そんなところー!」
ありあ「それじゃあ、お姉ちゃんの事ありがとうございました」ペコリ
かのん「お邪魔しました」
すみれ「ん。また明日学校でね」フリフリ
かのん「…」スタスタ
ありあ「お姉ちゃん?なんか浮かない顔してるけど」
かのん「…ごめん、ありあ。荷物持ってて!」ダッ
ありあ「は!?忘れ物でもしたの!?」
かのん「そんなところー!」
83: 2022/06/10(金) 23:06:13.47 ID:/ujhCzJ2.net
すみれ「…はぁ」
かのん「…ちゃーん!すみれちゃーん!!」タッタッタッ
すみれ「え…かのん!?あんた、どうかして」
かのん「…」ガシッ
すみれ「へ…か、かのん!?」
かのん「…んむっ」チュ
すみれ「…~~~!?」ボンッ
かのん「ぷは…明日からも、家で待ってるからね」
かのん「…ちゃーん!すみれちゃーん!!」タッタッタッ
すみれ「え…かのん!?あんた、どうかして」
かのん「…」ガシッ
すみれ「へ…か、かのん!?」
かのん「…んむっ」チュ
すみれ「…~~~!?」ボンッ
かのん「ぷは…明日からも、家で待ってるからね」
84: 2022/06/10(金) 23:07:02.80 ID:/ujhCzJ2.net
すみれ「え、えぇ…」
かのん「それじゃあ、ばいばい!///」タッ
すみれ「…」ヘナヘナ
すみれ「はぁ…もう、なんなのよったらなんなのよぉ…」
すみれ「作戦、大成功かぁ…」
すみれ「…ふふふっ///」
かのん「それじゃあ、ばいばい!///」タッ
すみれ「…」ヘナヘナ
すみれ「はぁ…もう、なんなのよったらなんなのよぉ…」
すみれ「作戦、大成功かぁ…」
すみれ「…ふふふっ///」
85: 2022/06/10(金) 23:07:34.65 ID:/ujhCzJ2.net
おしまい
ありがとうございました。
ありがとうございました。
87: 2022/06/10(金) 23:32:00.50 ID:mjxaB77N.net
甘すぎて砂糖吐いた
かのすみは最高だな
かのすみは最高だな
88: 2022/06/10(金) 23:44:42.44 ID:pSyDJH4I.net
かのすみありがとうね!
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