1: ◆c4YEJo22yk 2016/02/25(木) 19:23:39.61 ID:EG70l+200
☆ライブシアター/事務所

百合子「ふむふむ……色々な分岐ルートがあるんだあ……まるでゲームの世界みたい」

百合子「パワースポットでもあるなんて……ハッ、これは物語が始まりそうな予感っ!」

ガチャッ

P「お疲れさまでーす」

百合子「あっ、プロデューサーさん。お疲れさまですっ」

P「おっ、今日は百合子だけか。何を読んでたんだ?」

百合子「観光ガイド本です。今から出かけられる場所を探していて……」



2: 2016/02/25(木) 19:24:58.78 ID:EG70l+200
P「へー、今から出かけるんだ。誰かと一緒に?」

百合子「ええと……プロデューサーさんのお仕事が、今日なら忙しくないって聞いたんです」

P「ん? 確かに仕事は一段落したけど」

百合子「それで、良かったら一緒にお出かけできないかなあ……なんて」

P「えっ、俺と!?」

百合子「は、はい……」

P(わざわざ俺と出かける計画を立ててくれてたのか……)

百合子「だ、ダメでしょうか……」

P(なにこの子、めちゃくちゃ可愛い)

3: 2016/02/25(木) 19:26:06.62 ID:EG70l+200
P「俺で良ければ付き合うよ」

百合子「本当ですかっ!? すっごく嬉しいです!」

P「で、どこへ行く予定なんだ?」

百合子「ここなんてどうかな、と思っていたところなんですけど……」

P「おー、高尾山か。有名な登山スポットだよな」

百合子「行ったことありますか?」

P「俺はないな。まあ、東京で生活してるから名前はよく聞くけど」

百合子「私も行ったことはないんですけど、麗花さんがいい所だって言ってました」

4: 2016/02/25(木) 19:27:11.13 ID:EG70l+200
P「そうか、麗花は登山が趣味だもんな」

百合子「ええ、この本によると気軽に登れる山だそうです」

P「ほー、結構楽しそうだなあ」

百合子「そうですよね! ねっ、連れてってください!」

P「体力を使うけど平気か? 仕事や学校で疲れてるだろ?」

百合子「全く問題ないですっ。日々のレッスンで鍛えてますからね!」

P「よし、そういうことなら出かけるか」

百合子「わーいっ、プロデューサーさんとお出かけ~」

5: 2016/02/25(木) 19:28:33.60 ID:EG70l+200
☆高尾山口駅前

百合子「ここが終焉の地……ついに辿り着いたのね……」

P「いや、京王線の終着駅ってだけだから」

百合子「もうっ、乗ってくれたっていいじゃないですか」

P「俺が乗ったらツッコミ役がいなくなるだろ」

百合子「二人で妄想の世界に浸れたら楽しいと思うんだけどなあ……」

P「周りから見たら痛すぎる!」

百合子(あっ、でも私の妄想に流されないクールなプロデューサーさんも素敵かも……)

P「さ、時間もないし行くぞー」

6: 2016/02/25(木) 19:29:41.03 ID:EG70l+200
P「えーと、案内板があるな。あっちへ行けばいいのか」

百合子「そうみたいですね。お土産屋さんがたくさん並んでますよ」

P「観光地って感じだなー。」

百合子「人も結構いますね、もう下山してきた人なのかなあ」

P「ニュースで見たんだけど、紅葉の季節はものすごく賑わうみたいだぞ」

百合子「そうなんですか?」

P「うん、それはもうライブの物販みたいに」

百合子「そ、それは大変そうです……」

P「今はまだ寒い季節だし人出は少ない方みたいだ」

百合子「私はこのくらいの方が落ち着けていいなあ」

7: 2016/02/25(木) 19:30:46.90 ID:EG70l+200
百合子「あれっ? また駅みたいな建物がありますよ」

P「えーと……ケーブルカー乗り場だってさ」

百合子「あっちはリフト乗り場みたいです。なぜ登山に来てリフト……?」

P「スキーリフトみたいなものか」

百合子「へぇー、山の中腹まで行けるんだあ」

P「普通の登山道もあるけど、どうする?」

百合子「……ここはあえて厳しい道です! 歩いて登りましょう!」

P「そうだよな。登山に来たんだし」

8: 2016/02/25(木) 19:31:48.90 ID:EG70l+200
☆一号路

P「おー、高い木がびっしり生えてる。良い森林浴になりそう」

百合子「空気が澄んでいて気持ちいいですっ」

P「楽しそうなのはいいけど、はしゃぎすぎると後で疲れが来るぞー」

百合子「わかってますよっ」

P「もっとゆっくり行こう」

百合子「ええ、でも思ったより道は整備されてますし、歩きやすいです」

P「そうだな、幅は車が通れるくらい……って、本当に車が下りてきたぞ!?」

百合子「山頂にもお店があるって本に書いてありましたよ。荷物を運んでるんじゃないですか?」

P「へえー、本当に観光地なんだな」

9: 2016/02/25(木) 19:34:01.18 ID:EG70l+200
百合子「あっ、下山してくる人たちがいますよ」

P「大学のサークルかな。いいなあ、楽しそうで」

百合子「サークル……私には未知の世界ですっ。部活みたいなものですよね?」

P「うーん、部活よりゆるい集まりって感じかな。例外はあるけど」

百合子「なんだか面白そうですっ」

P「大学生になった百合子かー。きっと美人になってるだろうな」

百合子「ええっ!? もう……からかわないでくださいよっ」

P(本気なんだけどなあ……)

10: 2016/02/25(木) 19:35:11.65 ID:EG70l+200
百合子「私、キャンパスライフって憧れちゃいます」

P「そうなんだ」

百合子「とは言っても、小説の中でしか知らないんですけどね」

P「きっと楽しいよ。高校までに比べて自由度も高いし」

百合子「でも、まだずっと先の話かあ……」

P「へー、ずっと先って感じるのか。若い頃って体感時間が長いもんなあ」

百合子「いやいや、プロデューサーさんもまだまだ若いじゃないですか」

P「それでも中学、高校時代と今じゃ全然違うんだよ……百合子も大人になったらわかるよ……」

百合子「もうっ、そうやって一人だけ大人ぶってー」

P「ごめんごめん」

11: 2016/02/25(木) 19:36:28.87 ID:EG70l+200
百合子「見てくださいっ。展望台がありますよ!」

P「おー、かなり人が集まってるな」

百合子「そうですね、ケーブルカーの降り場がこの近くみたいです」

P「ということは……今、ちょうど山の中腹あたりか」

百合子「思っていたより時間がかかりませんでしたね」

P「麓から頂上まで、長く見積もっても二時間かからないってところだな」

百合子「すごい景色だなあ……天空の城から見下ろした世界ってこんな感じなんでしょうね!」

P「ふふっ、そうかもな」

P(楽しそうな百合子を見てると、来て良かったって思えるなあ……)

12: 2016/02/25(木) 19:37:27.71 ID:EG70l+200
百合子「えーと……ここからは二つにルートが分かれるみたいです」

P「どちらへ行くか、百合子が選んでいいぞ?」

百合子「分岐ルートってドキドキしますね! まさに緑の迷宮……」

P「ほとんどの人はまっすぐ進むみたいだ。薬王院ってお寺がある方だな」

百合子「むむっ……どちらへ進むべきか……」

P「もう片方のルートは人がほとんどいないみたいだけど?」

百合子「決めましたっ! ここはあえて人のいない方ですっ!」

P「よし、じゃあそっちに行こう」

13: 2016/02/25(木) 19:38:47.77 ID:EG70l+200
☆四号路

P「うわっ、すぐ横が崖じゃないか」

百合子「……もっとくっつかないと危ないですよ」

P「そうだな。ちょっと失礼」

百合子(わわっ……プロデューサーさんがすぐ近くに……!)

P「これ以上道が狭くなったら縦に並んで進もうな」

百合子「はーい」

P「全く人がいないんだなあ。みんな薬王院の方へ行くのか」

百合子「高尾山の目玉はそっちですからね。お寺には天狗像がいくつかあるそうですよ」

P「へえー、面白そうじゃん」

百合子「私も天狗信仰って興味あります!」

14: 2016/02/25(木) 19:39:41.78 ID:EG70l+200
P「だけど、じゃあなんでこっちの道を選んだんだ?」

百合子「えっと……人が多い場所ってあまり得意じゃなくて」

P「あー、なるほどね」

百合子(プロデューサーさんと二人っきりになりたかったから、なんて言えない……)

P「どうしたんだ? 急に黙り込んじゃって」

百合子「い、いえ……。あの、好きな人との距離が近いと緊張しますよね?」

P「そりゃそうだろ」

百合子「えっと、私が言いたいことって……伝わっちゃってたりします?」

P「言いたいこと……? あっ、お腹でも空いたのか?」

百合子「どうしてそーなるんですかっ!」

P「だって事務所で会ってからから何も食べてないし」

百合子(ど、鈍感すぎる……!!)

15: 2016/02/25(木) 19:40:37.32 ID:EG70l+200
P「そんなことより、道の先を見てくれ」

百合子「うわあ、吊り橋ですか!? これで谷を渡るんですねっ!」

P「結構高いなー」

百合子「記念写真撮りましょうよ、プロデューサーさん」

P「ああ、いいよ。じゃ、スマホ貸して」

百合子「はーい……って、何言ってるんですか! 二人で写るんですよっ」

P「俺も? まあ、ここなら人もいないしな」

百合子「もっと寄ってくれないと入らないですよ。……はい、オッケーです!」

P(これもいい思い出か)

百合子「えへへっ、後でプロデューサーさんにも送りますね」

P「ああ、頼むよ。ありがとう」

16: 2016/02/25(木) 19:41:37.73 ID:EG70l+200
数十分後

P「おっ、景色が開けたぞ。これはついに……」

百合子「頂上に着いたんですねっ。やったーっ!!」

P「頑張って歩いた分だけ達成感があるな~。いい気分だ」

百合子「見てください、あっちに富士山が見えるんですって」

P「ここから見えるのか!? すごいな」

百合子「あー、風が気持ちいい……」

P「ベンチがあるし座って休もう。飲み物でも買ってくるよ」

百合子「ありがとうございますっ。あの、そう言えば……」

P「うん、どうした?」

17: 2016/02/25(木) 19:42:45.71 ID:EG70l+200
百合子「これっ……お弁当にサンドイッチを作ってきたんです」

P「ええっ!? わざわざ作ってきてくれたのか?」

百合子「はいっ。良かったら一緒に食べましょう」

P「うわー、嬉しいな。それに、前に作ってくれた時より腕が上がってるみたいだ」

百合子「えへへ、具材にも凝ってみました」

P「じゃあ、遠慮なくいただきます!」

百合子「私も、いただきまーすっ」

P「これはハムチーズか。……うん、おいしいよ!」

百合子「そんなに喜んでくれるなんて……。たくさん食べてくださいね」

P「おう、ありがとう」

18: 2016/02/25(木) 19:44:13.62 ID:EG70l+200
P「ごちそうさまでした、百合子の料理は世界一だな!」

百合子「もうっ、言い過ぎですよ~。でも、また作ってきますね」

P「ああ、楽しみにしてる」

百合子「それにしても、お腹が一杯になったら和んじゃいますよねー……」

P「風が気持ちいいなあ」

百合子「もう少しゆっくりしていきましょうか。私、何だか眠くて」

P「うん、一度休んじゃうとまた歩くのって面倒なんだよなあ」

百合子「あ、それわかります。あと十分はこのままでいたいかも……」

P「そう言えば、今何時だっけ?」

百合子「時計ありますよ。どうぞ」

P「おっ、ありがと……って、もうこんな時間!? そろそろ下山しないと!」

19: 2016/02/25(木) 19:45:36.06 ID:EG70l+200
百合子「えー、日没までまだ時間ありますよ……」

P「そりゃそうだけど、余裕は持っておいた方がいいだろ」

百合子「確かにそうですね……。麗花さんも早めに下山するのが大事って話してました」

P「登山道に明かりなんてないもんな」

百合子「ちゃんと装備があれば別なんですけどね」

P「じゃ、そろそろ行こう。忘れ物ないよな?」

百合子「ええ、大丈夫ですっ。ところで、下りはこっちのコースにしませんか?」

P「まだ通ってない道があるんだな。よし、そうするか」

20: 2016/02/25(木) 19:46:45.92 ID:EG70l+200
☆稲荷山コース

百合子「うわー、こっちのコースも坂は急ですねー」

P「うん。下りって意外と足腰に来るんだよなあ……」

百合子「ゆっくり進めばいいですよ」

P「そうだな。景色でも楽しみながら」

百合子「あっ、見てください! あの枝の先、鳥がとまってますよっ」

P「本当だ。すごく綺麗な色してる」

百合子「そうですね。それにとっても可愛い……。何ていう名前なんだろう」

P「うーん、俺も野鳥には詳しくないからなあ」

21: 2016/02/25(木) 19:48:07.58 ID:EG70l+200
百合子「写真に撮れないかなあ……よっと……」

P「おいおい、危ないからあんまり身を乗り出すなよ。転ぶぞ」

百合子「うーん、もう少しで……きゃっ!」

P「あっ、危ない!」

ドターンッ!

P「いたた……。大丈夫か、百合子?」

百合子「は、はい……。あ、あの……そ、そこは触っちゃダメですっ……!」

P「えっ?」

P(気がついたら、俺の右手が百合子の胸のあたりに――)

百合子「ぷ、プロデューサーさん……ダメっ……」

P「うわあっ、ご、ごめん!」

22: 2016/02/25(木) 19:49:17.65 ID:EG70l+200
P「抱きとめようとしただけだったんだ、本当にごめん」

百合子「い、いえ……事故なんで……」

P「それより百合子、怪我はなかったか?」

百合子「は、はいっ。問題ないです」

P「それなら良かったよ。じゃあ、進もうか」

百合子「そうですね。――っ!」

P「ん? どうかしたのか?」

百合子「な、なんでもないです! さあ、行きましょう!」

23: 2016/02/25(木) 19:50:39.19 ID:EG70l+200
十分後

P「なあ百合子、もう少し早く歩けないか?」

百合子「す、すいませんっ。ちょっと疲れちゃって」

P「そうは言っても、さっきから遅すぎるぞ」

百合子「ですよね……」

P「ペースを合わせたいところだけど、このままじゃ日が落ちちゃうからさ」

百合子「ううっ、ごめんなさい」

P「…………んっ?」

百合子「どうしたんですか? そんなに私を見つめて」

P「百合子、ちょっと足を見せなさい」

24: 2016/02/25(木) 19:51:39.78 ID:EG70l+200
百合子「えっ? ……な、なんでですか?」

P「いいから、見せなさい!」

百合子「ひうっ! は、はい……」

百合子(うう……プロデューサーさんが怒ってる……)

P「うーん、腫れてはないみたいだな。でも、痛いんだろ?」

百合子「……はい」

P「さっき転んだ時だな?」

百合子「だけど、大丈夫ですっ! ゆっくり歩けばそんなに痛くは――」

P「怪我をしたならそう言わなきゃダメだろ!」

百合子「ひいっ……! ご、ごめんなさいっ……ごめんなさい……!」

P(まずい……ちょっと強く言いすぎたかな)

25: 2016/02/25(木) 19:52:43.57 ID:EG70l+200
P「あ、えーと、ごめん……。無理すると怪我が悪化するから、心配で」

百合子「い、いえ……私も、黙っててごめんなさい」

P「いや、もういいんだ。どのくらい痛む?」

百合子「えっと、平らな場所を歩くには問題ないんですけど……」

P「この山道を下るのは無理か……」

P(幸い軽い怪我みたいだし、麓にさえ着ければ安心なんだけどな)

百合子「ううっ、このままじゃ日が暮れちゃいます……」

P「仕方ないな。ほら、乗ってくれ」

百合子「えっ?」

26: 2016/02/25(木) 19:53:54.04 ID:EG70l+200
P「だから、背中に乗るんだよ。おんぶして歩くから」

百合子「で、でもっ。悪いですよ……」

P「そんなこと言ってる場合じゃないだろ。もう日が暮れるぞ」

百合子「それはそうですけど……」

P「ほら、早く」

百合子「じゃ、じゃあ……。し、失礼しますっ」

P「よっ、と。しっかり掴まっててくれよ?」

百合子「は、はひっ」

百合子(私、プロデューサーさんに抱きついちゃってる……は、恥ずかしすぎる……)

27: 2016/02/25(木) 19:55:11.75 ID:EG70l+200
P「ふぅ、まだ麓は見えないな」

百合子「プロデューサーさん、重くないですか?」

P「うん、むしろ軽すぎるくらいだよ。華奢で心配になるぞ」

百合子「そんなことないですよ、シアターの皆はもっとスタイルいいですし」

P「いやいや、スタイルがいいのは百合子だってそうだろ」

百合子「お世辞でも褒めてくれると嬉しいです……えへへ」

P「全くお世辞じゃないんだけどね……」

P(今も、背中に胸が当たってて気が気じゃないし)

28: 2016/02/25(木) 19:56:17.48 ID:EG70l+200
百合子「こうやってプロデューサーさんの近くにいると、とってもドキドキします……」

P「そうなのか?」

百合子「プロデューサーさんって本の中の王子様みたいです!」

P「王子様ねえ……。そう言えば前に、お姫様抱っこされて階段をのぼるのが憧れって言ってたよな」

百合子「あっ、覚えててくれたんですか!?」

P「うん、あれは百合子の誕生日だった」

百合子「実際にはおんぶされて高尾山を下っているなんて」

P「ははは、ロマンスの欠片もないよな……」

百合子「そんなことないですっ、プロデューサーさんと一緒なら!」

29: 2016/02/25(木) 19:57:25.76 ID:EG70l+200
百合子「だって、私にとってプロデューサーさんは運命の騎士ですからっ」

P「それ、前にも言ってくれたよな。どういう意味かは分からないけど」

百合子「どういう意味か、知りたいですか……?」

P「ん? まあ、そうだな」

百合子「つ、つまり……私、プロデューサーさんのことが――――」

P「あっ! 明かりが見えるぞ!」

百合子「……へっ?」

P「もう少しで山の麓みたいだ。よかった~、どうにか日が落ちる前に辿り着けるな!」

百合子「あっ……。は、はいっ……!」

百合子(わ、私ったら勢いで何を言おうとしてたの!? は、恥ずかしすぎる……!)

30: 2016/02/25(木) 19:58:22.56 ID:EG70l+200
数分後

P「よーし、到着だ。百合子、下ろすぞ」

百合子「はいっ、平地ならちゃんと歩けます」

P「よっと……。ふぅ、遅い時間になっちゃったなー」

百合子「すいません、ずっと背負ってもらっちゃって……」

P「それはもういいって。ところで、さっきは何を言おうとしてたんだ?」

百合子「えっ? 何のことですか?」

P「『私、プロデューサーさんのことが――』って。俺がそこで話を遮っちゃったからさ」

百合子「うわーっ! そ、そのことはもういいんですっ! 忘れてくださいーっ!!」

P「そ、そうなのか……?」

P(急に顔を真っ赤にして取り乱すなんて、どうしたんだろう……?)

31: 2016/02/25(木) 19:59:37.87 ID:EG70l+200
百合子「もうっ、今日はドキドキさせられっぱなしですよ……。もちろん、楽しかったですけど」

P「俺も、色々あったけどすごく楽しかったよ」

百合子「私、改めて感じました。プロデューサーさんはすっごく頼りになる人だなあ、って」

P「そ、そうか……?」

百合子「お仕事でもプライベートでもそれは同じなんです」

P「そんなに頼ってもらえるなら、俺も嬉しいよ」

百合子「これからも、私が転びそうになった時は助けてくれますか……?」

P「もちろんだよ。俺は百合子のプロデューサーだからな」

百合子「えへへっ、これからもよろしくお願いします。プロデューサーさんっ!」

おわり

32: 2016/02/25(木) 20:00:11.90 ID:EG70l+200

33: 2016/02/25(木) 20:02:00.89 ID:G9sVwYs50
乙、最近百合子の魅力に気づきました。

引用元: 【ミリマスSS】百合子「ここが天狗の舞い降りし神の山……」P「高尾山な」