1: ◆Dm8ArSIo3MOQ 19/06/15(土)05:09:45 ID:8ov
肇(皆さんこんにちは、藤原肇です)

肇(涼しく過ごしやすい季節になりましたが最近は夏日のような暑い日が続いたりとまだまだ気温が定まりません。くれぐれも健康にはご注意ください)

肇(熱中症にならないように帽子を被ったり十分な水分補給を心掛けてください。ジュースでは駄目ですよ?スポーツドリンクや麦茶などにしてくださいね)

肇(さて、それでは今日も一日アイドル活動に励みましょう)ガチャッ

肇「おはようございま…」

裕子「ムムムムーン!きましたきました!サイキック・イリュージョン!」カッ

肇「きゃっ!」

裕子「ふぅ…さぁどうですか!?」

モバP(以降P表記。んごおおー!)「ダメだ、全然変わってねえや」

裕子「おかしいですねぇ?手応えはあったんですけど…ムムーン」トボトボ

肇「…?」

肇「あの、おはようございます」

P「ん、あぁおはよう肇」

肇「ユッコちゃん、どうしたんですか?」

P「輝子のキノコみたいに昼飯のポテト増やして貰おうと思ったんだけどさ。やっぱユッコのサイキックはキノコ限定なんだろうか」

肇「ニッチな超能力ですね」

肇「…あれ?」

P「肇は今日雑誌のインタビューだったな。…うん?どうした?」

肇「いえ、気のせいだとは思うのですが…」サスサス

肇「……」

肇「っ!?!?」

P「ど、どうしたってばよ!」

肇(な、無い…!?上も、下も…!)

2: 19/06/15(土)05:11:34 ID:8ov
P「どうかしたか?そんながっちりスカート抑えて」

肇「な、ななななななんでもありませんよ!?」

P「なんでもなくなくなくない?」

肇(えっ嘘…ど、どうして?朝にシャワーを浴びて着替えて…は、履き忘れたという事は無い筈だけど)サスサス

P「オッサンとは言え男の目の前で自分の尻まさぐるのはどうかと思うぞ?」

肇(ど、どうしよう…どうしよう…!いや、落ち着きなさい肇。お仕事に行くまでまだ少し時間はあるんだから)

晶葉「お、いたいた。おーい助手よー」トコトコ

P「うん?」

肇(一度部屋に戻る時間は十分あるよね。…こんな格好で歩き回るのは凄く抵抗があるけど止むを得ないし)

晶葉「どうだ見てくれ!最新作の「24時間経過するまで絶対に外れない手錠」だ!」

P「ハハッ凄い凄い。使い道が思い当たらない事に目を瞑れば」

肇(ああ、こんな事ならちょっぴりいつもより短いスカートなんて選ぶんじゃなかった…)クスン

晶葉「これは自信作だぞ。何せ智絵里のチョップでも島村インフェルノでも壊れないシロモノだ。外す鍵も無いから一度嵌めたら最後だな!ハッハッハッ」

P「はい没収」ヒョイ

晶葉「何故!?」

肇(急いで戻って急いで履いて戻って来れば……お爺ちゃん、この一歩を踏み出す勇気を私に下さい…!)

晶葉「返せ、こら助手返せ!」ピョンピョンッ

P「こんな物騒なモン万が一誰かがイタズラに使ったり悪用したらどうするよ。俺が預かっておきます」

肇(藤原肇……行きます!)

P「え?」ドンッ

肇「えっ?」

ガチャンッ

P「…oh」

肇「……え?」

3: 19/06/15(土)05:13:24 ID:8ov
肇「ご、ごめんなさい…私のせいで」

P「いやいや、悪いのはこんなの作った晶葉だから……ってもう逃げてやがるあの悪魔の科学者!」

肇「どうしましょう、取れないんですか?これ」

P「晶葉が言うには24時間経過すれば外れるらしいけど。外すカギも無いし怖そうにも…」

芳乃「そなーっ」ピョコン

肇「わっ!」

P「出た!輪廻一頼れる救世主!」

芳乃「でしてっ、でしてっ」ペシペシ

芳乃「…」

芳乃「むー」

芳乃「今日はこのくらいにしておいてあげましょうー」トテトテトテ

P「…」

肇「…」

P「…そういや今日は芳乃セーフモードの日だったわ」

肇「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースじゃないんですから」

肇「…」

肇「……っ!?!?」

P「ど、どうした!?」

肇「よりにもよってこんな時にこんなシチュエーション…ッ!」

P「あー…うん、オッサンと24時間手錠で繋ぎ合わされるなんて年頃の娘さんからしたら地獄だろうけどさ」

肇「それはどうでもいいんです!」クワッ!

P「どうでもいいの!?」

肇(ど、どどどどうしよう…これじゃあ部屋に戻って…なんて絶対無理!Pさんに一体何て説明すれば!?)

P(珍しく動転しとる…。肇の為にも何とかならんかなぁ)

4: 19/06/15(土)05:14:46 ID:8ov
肇(Pさんと24時間手錠生活は良いとしてもこの状況は非常にまずいです…!)

肇(も、もし、もし万が一私が今ノーパ…もとい下着をつけていない事を知られでもしたら…っ!)


P『………あー、うん……、趣味趣向は人それぞれだし……その、うん…』


肇「生きていくのが辛い…っ!」

P(そんなに嫌かぁ…無理も無いかもだけど流石に凹む)クスン

肇(これじゃあ部屋に戻って履いて来る事も…かと言ってPさんにあらぬ誤解をされてしまったら…)

P(肇が未だかつて見たことが無いくらい苦悩しとる…。すまん、オッサンと手錠プレイで本当にすまん)

肇(お、落ち着こう。まずは落ち着いてPさんに怪しまれないようにしないと)

肇「……」

肇「…あ、あの、プロデューサーさん?何故そんな悲しそうな顔をしているんでしょうか?」

P「お気になさらないでください藤原さん。中年は涙腺が緩みやすくなってしまう生き物なんです」シクシク

肇「どうしてそんなに余所余所しいんですか!?」

P「そろそろインタビューの時間なので行きましょうか藤原さん。受け答えするだけですしこんな状態でも何とかなると思いますから少し我慢して頂けないでしょうか」

肇「ですからどうしてそんな他人行儀に!?」



記者「では、本日はよろしくお願いします。おや?珍しいですね、プロデューサーさんもご一緒なんですね」

肇「これには事情がありまして…」

P「ハッハッ、お気になさらず私の事は藤原肇のスタンド能力だとでも思っていてください」

記者「ちょっと何言ってるのかわかんないんですけど」

記者「…あの、見間違いでなければお2人の手に手錠のようなものが嵌められているように見えるのですが」

肇「あ、あのこれには事情が…」

P「ハッハッ、お気になさらず最先端のレッスン法だと思っていてください」

記者「スキャンダル目当てに来たんじゃないんですけど」

5: 19/06/15(土)05:16:16 ID:8ov
記者「では早速始めさせて頂きますね。まずは…」

肇(今日はインタビューだけで本当に良かった…。これでもしグラビアのお仕事なんて入ってたら大変な事になってましたね)

肇(インタビューならこうしてただ座って受け答えをするだけですし、私が今ノー…少々口にする事を憚られる状況である事に気付かれる心配も)

肇(……)

肇(…だ、大丈夫……ですよね?)

記者「……とまぁ、巷ではもっぱら話題になっていますが、藤原さんはどう思われますか?」

肇(…よ、よくよく考えるとこんな近くでじっと見られ続けるこの状況も十分危険なのでは…!?)

肇「だ、大丈夫。普通にしていれば絶対に大丈夫……の、筈……多分!)

記者「…藤原さん?」

P「肇?」ツンツン

肇「はひゃい!だ、大丈夫です!」

P「突然ガッツポーズされる事によって手錠で繋がれた俺の片手の関節が危険!」ゴキッ

記者「で、では改めて…。藤原さんでしたらこの『揚げ出し豆腐と私どっちが大事なの!』という質問に対してどのように…」

肇(あ、あぁ…だめ、大丈夫だと思っても意識してしまうと視線が、記者さんの視線が気になってきました…)ギュッ

P「痛い痛い腕締め付けないで血が止まってる」

記者「あ、あの…大丈夫ですか?」

肇「は、はいっ。大丈夫、です…」

肇(いけない、今はお仕事に集中しないと。無心に、雑念を捨てるのよ肇…明鏡止水の心で…)

記者「体調が優れないようでしたら、また日を改めてという事でも…」

肇「だ、大丈夫です!このまま、よ、よろしくお願いします…!」

記者「は、はぁ…」

記者(……何だろ、今日の藤原さん妙に色っぽく見えると言うか何というか…)ゾクッ

P(隣の肇の吐息が艶めかしく荒くなってきてる気がする)

肇(み、見られてる?何故か凄く見られてる?)モジモジ

6: 19/06/15(土)05:17:48 ID:8ov
肇「はぁ、はぁ…」

P「お疲れ様。…そんな疲労困憊する内容だった?」

肇「すみません…。あの、私ちゃんと出来ていたでしょうか」

P「ん?ああもちろん。バッチリ」

肇「良かった…あなたの前で無様な姿は晒せませんから」

P「ハハッ大袈裟な」

肇(…別の意味でも晒してはいけない状況ですしね)

P「それにしても本当に大丈夫か?汗凄いぞ」

肇「えっ?あ、いえこれはその…ちょ、朝食がメキシカンチョリソーだったので、多分そのせいかと!」

P「朝から随分スパイシーだな」

P「体も熱いし、風邪引いてたりしてないよな」ペトッ

肇「ひゃう!」

P「んー…36度2分」

肇「あの、恥ずかしいので…なんでもないです」

P「おや?肇汗かいたから服が湿って…」

肇「っ!?見ちゃダメです!!」

P「頸椎が!」ゴキッ

肇「じょ、女性に対して間近でそんなジロジロ見てはいけません!」プクー

P「スンマセン」

肇(わっ!本当だ汗かいちゃったからべったり肌に張り付いて…き、気付かれて…ないよ、ね?)ドキドキ

P「首が戻らねぇ」

肇(き、気が休まらない……人生で最も刺激的な一日です)

P「ふんぬぬ…!よし、スタドリのラベル思い浮かべたら治ったわ」ピロリンッ

7: 19/06/15(土)05:21:32 ID:8ov
P「ごめんな。今日の仕事はもう終わったし肇はもう上がってくれて良かったのに」

肇「平気です。それにプロデューサーさんのせいじゃありませんから」

P「そうだな、悪いのは全部あの晶葉って奴のせいだな。どうしてくれよう」

肇「あ、あんまり乱暴にしたら駄目ですからね?」

P「それにしても地味に不便だなこれ。手首の関節外しても無理かな」

肇「お願いですからやめてください」

P「まだちょっと仕事残ってるんだけどなぁ…。悪いけど少しだけ付き合ってくれるか?」

肇「はい」

P「肇は本当に良い子で助かるなあ」

肇(すみません…実は今良い子とは程遠い状態だったりします)ドキドキ

P「それじゃ一旦デスクに戻ろう。出来る限りすぐ終わらせるから」

肇「ひゃっ!も、もう少しゆっくり歩いてくださると…」

P「えっ?あぁゴメン。急かしたつもりは無いんだけど」

肇「い、いえ…ただちょっと今は絶対に転んだりしたくないので…」

P「?」

肇(冷静に、冷静に…平常心よ肇…。普通にしていれば絶対気付かれたりしないから。多分、おそらく、きっと)

P(めっちゃ目が泳いどる)

肇(そう、落ち着いて…工房で土を捏ねている時のような無心に…)

P「肇?おーい肇ー?突然目が虚ろになるのは怖いんだけど」

肇「…よし大丈夫。藤原肇、明鏡止水の境地です」フンスッ

P「え、全身金ピカになったりするん?」

P「あれ肇、スカートの裾がちょっと折れて…」

肇「ひゃぁああだだだ大丈夫です大丈夫です自分で直しますから直しますから直せますからっ!!」

P「明鏡止水は!?」

8: 19/06/15(土)05:23:12 ID:8ov
P「んー」カタカタカタカタカタカタカタカタ

肇「やりにくそうですね…」

P「出来ない事は無いけど、流石にな」

P「ササッと書類作成するだけだから単純作業なんだけど…もどかしいな」

肇「何かお手伝い出来る事はありませんか?」

P「ハハッ、じゃあいっそ肇を膝に乗せて仕事するか」

肇「そ、それでは失礼して…」イソイソ

P「なんて流石にそれは色々アウトだろうけ…アウトォ!」

肇「きゃっ!?う、動かないでくださいっ!」

P「年頃の娘さんがオッサンの膝に乗るものではないよ!」

肇「大丈夫です!Pさんいつもいつも芳乃ちゃんやこずえちゃんを膝に乗せていますし」

P「幼女は100歩譲ってだよ!?」

肇「だ、だから動かないでください落ちちゃいますっ!」ギュッ

P「向かい合った状態で膝に乗った肇の手が首に回され密着する事案!」

肇「だ、だから動かないでスカートが………っ、て…!」

P「さっさと仕事終わらせて解放されたいのに締め付けが増してくるんだけど…っ?」メキメキッ

肇(よ、よく考えたらこの状態…!す、すすすスカート1枚越しにPさんの足が、足が…っ!)ギュゥッ

肇(しがみ付いたら胸を押し付けちゃう…!でも下手に体を離してもこの体制じゃあ危険すぎるし…どうしたら、一体どうしたら!)?

P「は、はじ、め…くび、締まっ……」

肇「Pさん、あ、あのお仕事はまだ終わらないのですか?で、出来ればで良いのですが早めに……Pさん?Pさんっ?」

P「」チーン

肇「Pさん!?だ、誰がこんな酷い事をっ!」

肇「…」

肇「あ、そうだ。今のうちに降りればいいんだ」モソモソ

P「」氏ーン

9: 19/06/15(土)05:24:37 ID:8ov
P「いつの間にか意識を失っていたんだけど」

肇「き、きっとお疲れだったんでしょう」

P「何かとんでもない状況だったような気がするんだけど…まぁいいか。仕事も気が付いたら終わってたし」

P「さて、後はもう帰るだけなんだけどこんな状態だもんなぁ…」ジャラッ

肇「プロデューサーさんを連れて女子寮に帰る訳には、流石に出来ませんしね…」

P「かと言ってうちに連れて帰るのも…いや、そっちの方がまだ健全だろうか」

肇「お世話になります」ペコリ

P「曲がりなりにも男の部屋に行く事にもう少し躊躇いをだね」

肇「あ、その前にご飯はどうしましょう?」

P「ん?それもあるか。流石に現役女子高生と手錠プレイしながら料理は難しいしなぁ」

肇「曲がりなりにも現役女子高生の前なのですからもう少し言い方を」

P「どこか食べに行く…いや、手錠プレイしながら外食というのも上級者過ぎるな」

肇「プレイとか言わないでくださいってば」

P「仕方ない、何かお弁当でも買って帰ろう。手錠プレイは袖で隠してれば大丈夫だろ、多分」

肇「ワザと言ってますよね」プクー



未央「およ?今手錠で繋がれたはじはじとプロデューサーが見えたような」

凛「何バカな事言ってるの。8代目はいつもおかしな事ばっかり言うね」プークスクス

未央「3代目には言われたくないなぁ」

卯月「常識があるのは私だけでしょうか!」

未央「5代目にはもっと言われたくないなぁ」

10: 19/06/15(土)05:26:34 ID:8ov
ガチャッ

P「ただいまー」

肇「お邪魔します」

P「芳乃ー?芳乃いるかー?」

芳乃「そなー」モゾモゾ

P「あ、いた」

肇「お邪魔してますね芳乃ちゃん」

芳乃「そなぁー」グテーン

P「あ、駄目だ。まだセーフモードだ」

肇(たれ〇んだみたいになってる可愛い)


肇「ふぅ、手を洗うだけでも一苦労でしたね」

P「地味に面倒だよな、手錠で繋がってるって。しかし本当にビクともしねぇ」

芳乃「そなっ」ピロリンッ

P「突如弾け飛ぶ俺のシャツのボタン!」

肇「よ、芳乃ちゃん?本調子じゃないんですし無理して頑張らなくても…」

芳乃「むー」

芳乃「そなっ」ピロリンッ

肇「きゃあ!!?」ズリッ

P「突如ずり落ちそうになる肇のスカート痛い目がァ!」

肇「こっち見ちゃダメです!ぜ、絶対見ちゃダメです!!」

芳乃「むむー」

肇「芳乃ちゃんこれ以上は本当に!お、お嫁に行けなくなっちゃいますから!!」

P「目がァッ!!」

11: 19/06/15(土)05:28:48 ID:8ov
肇「買ってきたお弁当並べちゃいますね」

P「あの、どうして俺は突然目潰しされたの?」

肇「芳乃ちゃん、ほらご飯ですから起き上がってください。ああもうコロコロしないの」

P「どうして目潰しされたん?」

芳乃「でしてー」モゾモゾ

肇「はい、ちゃんと座って。お箸持って」

P「だからどうして…あ、目治った」

芳乃「そなー」

肇「あっ駄目ですよプロデューサーさんのお膝に乗っちゃあ。ご飯食べるんですから」

芳乃「そなー、そなー」ジタバタ

P「イチャつく山紫水明を眺めながら夕食を食べるという贅沢」

こずえ「からあげー…いっこちょうだいー…」

P「ん?はいよ」

肇「ふう、やっと大人しくなってくれました」

芳乃「そなー」

P「結局肇の膝の上に乗るんかい」

P「あれ、今誰か俺の唐揚げ持っていかなかった?」

肇「芳乃ちゃん芳乃ちゃん、せめて自分でお箸持って食べましょうよ」

芳乃「んあー」

肇「…まぁ、別にいいですけど。はいあーん」

芳乃「あむあむ」

P「写メと動画撮っていい?」Rec

肇「遊んでないでプロデューサーもご飯食べてくださいっ!」

12: 19/06/15(土)05:31:42 ID:8ov
P「食べたいのは山々なんだけど利き手が今コレだし」ジャラッ

肇「あ、そうでしたね…どうしましょう」

P「だから2人が食べ終わったらスプーンかフォークでも持ってきて…って、その手は何?」

肇「このままじゃあプロデューサーさんがご飯食べられないですから。仕方ないんです」

P「いやだから待つって」

肇「ほ、ほら零れちゃいますから。早くあーんしてくださいっ」

P「顔赤いぞ?」

肇「えいっ!」ズボッ

P「フゴフゴフゴ!」

肇「どうですか?これなら食べられますよね」

P「…現役人気アイドルにこんな事させるなんて本来なら金銭発生するな」モグモグ

肇「オフなので今ここにいるのはただの藤原肇です」

P「それはそれで事案だと思うんだけフゴフゴフゴ」

肇「さぁさぁ沢山食べてくださいね」

芳乃「そなー?」サスサス

P「んぐ…。どうした芳乃」

芳乃「何やらお膝に違和感がー…ふむー?肇さんーもしかしていま穿いておりま」

肇「さぁさぁ芳乃ちゃんもどんどん食べてくださいねほらほらどんどん食べましょう育ちざかりなんですから!」

芳乃「ふごふごふごふご」

P「ど、どうした肇!?ちょっ、芳乃の頬っぺた破裂しちゃうから!ハムスターみたいになっちゃってるから!」

肇「す、すみません。じゃあPさんにも…」ズボッ

P「フゴフゴフゴガボフゴ!?」

こずえ「からあげー…もういっこー…」ハムッ

13: 19/06/15(土)05:33:10 ID:8ov
P「よし、洗い物完了」

肇「お疲れ様です」

P「肇も手伝ってくれてありがとうな」

肇「いえ、思ったよりスムーズに出来ましたね」

P「肇とは付き合いも長いし呼吸が合うのかもな。お茶でも淹れようか?」

肇「あ、それなら私が…」

P「いやいやこの状態じゃどっちがやっても同じだから」

肇「そ、そうでしたね…」

肇「…っ!」ビクッ

P「ん、どうした?狭山茶は嫌だった?」

肇「い、いえ……その、今になって大変重要な問題に気が付いたと言いますか何と言いますか…」

P「どうした肇、日本語が難しいぞ」

肇「…あ、あの、その…」モジモジ

P「?」

肇「そのですね、ですから…あの、雉を撃ちに行きたくなったと言いますかお花を摘みに行きたいと言いますか…」

P「…」

P「……」

P「…なるほど。大体わかった」ティンッ

肇「ど、どうすればいいでしょう…この手錠の鎖こんなに短くては、その…」

P「大丈夫だ、俺に任せておけ」

肇「えっ?」

P「今からちょっと意識失うからその隙に行ってくるといい」ギュッ

肇「えっ?あ、あのPさん!?何故突然自分の首を…Pさん?Pさんっ!?」

14: 19/06/15(土)05:34:34 ID:8ov

P「ふぅ、いいお湯でした」ホクホク

肇「うぅ…」ホクホク

芳乃「そなー」ビチャビチャ

P「こら芳乃まだ拭けてない」

芳乃「なーっ」

肇「もうお嫁にいけません…」シクシク

P「目隠ししてたし念のため水着着てたんだから大丈夫だって。多分」

肇「Pさんが見ていなくてもこちらの気持ちの問題なんです!それに水着も芳乃ちゃんのものだからサイズがもうピッチピチでしたし!」プクーッ

P「え、俺が視界を塞がれていた間に横ではそんなけしからん状態の肇が?」

肇「事細かく言葉に出さないでください!」ペチコンッ

肇(しかもけしからん状態なのは今も継続中ですし…)

P「しかし本当に服は洗濯しなくてよかったのか?一晩あれば乾くのに」

肇「大丈夫です!一晩だけですし帰ったらすぐ着替えますから決してとてもPさんには言えない事情がある訳ではありませんので!」

P「あ、はい」

肇(お洗濯なんてしてもらったら下着が無い事が確実にバレちゃう…そ、そうなったら…)


P『………あー、うん……、趣味趣向は人それぞれだし……その、うん…』


肇「合わせる顔が見当たらない…っ!」

P(やはりオッサンと一緒の風呂はショックだよなぁ…年頃の娘さんだし)

芳乃「そなっ、そなっ」クイクイッ

P「はいはい髪乾かしてあげるから引っ張らない」

肇「…」クイクイッ

P「うん?」

肇「あの、その次私もお願いしてもいいですか…?」

P(年頃の娘さんヨクワカラナイ)

15: 19/06/15(土)05:35:21 ID:8ov
P「あとはもう寝るだけなんだけど…流石に年頃の娘さんと同衾するのは如何なものだろう」

肇「仕方ないです。だってこんな状況なんですから」ジャラッ

P「つくづく日常生活に似合わない手錠というインパクトアイテム」

肇「あと、遅くなりましたが寝間着を貸して頂いてありがとうございます」

P「芳乃のだと肇じゃピチピチパツムチになっちゃうから俺のになっちゃったけど我慢してくれ」

肇「そんな、全然構いません」スンスン

P「嗅がれると俺が構う」

芳乃「そなー」

P「はいはい芳乃はもうおねむなんだな」

肇「どうして芳乃ちゃんと同衾する事は抵抗が無いんですか」

P「そりゃあ年頃の娘さんと幼女では違うに決まってるだろ」

肇「同い年ですよ!?」

芳乃「くぁー…」

P「うん、芳乃はもう限界みたいだし寝ようか」

肇「何か色々と納得がいかないのですが…」プクー

芳乃「すぴぃ…」

肇「わぁ、寝つき良い」

P「すやぁ…」

肇「Pさんも」

肇「…」

肇「…年頃の娘さんが横にいるんですけど?」ツンッ

P「へぶ」

肇「もう熟睡してる」

16: 19/06/15(土)05:41:09 ID:8ov
芳乃「でしてぇ…」スヤスヤ

P「風が語りかけます…」スヤスヤ

肇(当たり前のようにくっついて寝てますね)

肇(んっ…片手がPさんと繋がってるから寝返りがうてない)

肇(寝間着、Pさんのだからかなりブカブカだなぁ。気を付けないと肩とか腰とかずり落ちちゃう)モゾモゾ

肇「…」

肇「……」スンスン

肇「………」

肇「…Pさん?」ツン

P「あべし」

肇「ふふっ」

芳乃「そなふぁー…」ギュウッ

P「ひでぶ」

肇「…」

肇「……よし」

肇「ちょっと失礼します」モソモソ

P「んぅ…?」

肇「不可抗力です。不可抗力なんです」ギュッ

P「んー…」

肇「おやすみなさい」

芳乃「すやぁ…」

肇「……すぅ」

P(異様に生々しく柔らかい…)

17: 19/06/15(土)05:42:16 ID:8ov
チュンチュン チュチュン クルッポー ムンッ


芳乃「ほーっ」スポンッ

P「んぅ?」

芳乃「復活しましてー」

P「おはよう」

芳乃「おはようございますー」

肇「……ふえ?」

P「セーフモード終了か良かった良かった。早速で悪いんだけどこの手錠…」

芳乃「ちょやさ」ペキンッ

P「流石すぎる」

肇「ふわぁ…」

P「肇、ほら起きろ肇。芳乃のお陰でもう大丈夫だぞほら!」

肇「…ふぁい?」ムクッ 

スルッ ストンッ

P「を」

芳乃「ほわー」

肇「………はい?」

肇「…」

肇「……」

P「…」

肇「………」

P「………あー、うん……、趣味趣向は人それぞれだし……その、うん…」

肇「違うんです違うんです違うんです顔を背けないでくださいやっぱり背けててください違うんです誤解なんです複雑な事情がありまして違うんです!!」

芳乃「あやー」

19: 19/06/15(土)06:00:57 ID:8ov
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P「色々と大変な一日だったな…肇の誕生日はより盛大に派手にウォズみたいに祝福してあげよう」

P「…見てしまったものはちゃんと芳乃に記憶消去して貰いましたよ?紳士ですから。私紳士ですから」

楓「誰に言い訳してるんですか?」

P「こっちの話です。さて、これどうしようか。晶葉の奴まさかあれ以外にもまだ何個か作っていたとはなぁ…」

楓「わぁ、なんて丈夫そうな手錠なんでしょうねえ」

P「40点です」

楓「えいっ」カシャン

P「って楓さんいつの間に…えい?カシャン?」

楓「あ、すみません。つい手が滑ってしまいました」

P「今えいって言ってたでしょ!何してんですか!?」

楓「あー困りましたねえ。幸い私はお休みですけど今夜はプロデューサーさんにお誕生日をお祝いして貰える約束をしているのに。困りましたねえ」

P「ニッコニコしながら何やらかしてんの!?」

楓「大丈夫ですよ?最先端のレッスン法っていえば誤魔化せます」

P「そんなアホな誤魔化し方がありますか!」

P「…」

P「…肇の誕生日もありますから極力手加減して羽目を外して頂けます?」

楓「うふふ♪」

P「ハッキリ返事しないのが凄く怖い!!」ズリズリズリズリ





アッキー「終わりだ」

肇「……もう、お嫁にいけません」クスン

アッキー(責任を取らせてやればいい、とは敢えて言わないのがルールだろう)

20: 19/06/15(土)06:07:28 ID:8ov
お元気ですか紳士です。と言う訳で肇誕生日おめでとうSSでした。…お誕生日様がくらう仕打ちじゃないだろコレ。どうなってんだよ。
総選挙も終わりミツボシがパッと弾けて8代目になったりリンゴやサメが次々Sレアになったりと書きたい事は色色るのですが体力が…歳ですかね?
次回はこのペースならまた誕生日SSになると思います。某7月3日生誕の誰かさんあたりで、またほのぼのと。
雨が続いたり日差しが強まったり冷え込んだりと情緒不安定な天気が続きますが健康にはご注意ください。埼玉生まれは繊細なのでお腹壊しました。


オツカーレ

21: 19/06/15(土)06:13:10 ID:Neu
オツカーレ

千枝ちゃんが出てこなかったので、埼玉さん家のプリンが絶対に爆発する呪いをかけときますね

引用元: 肇「人生で最も刺激的な一日」