1: 2017/05/22(月) 22:27:07.35 ID:+c6gSqHs0
諸星きらり「ゼロちゃんもとときら学園に!」ウルトラマンゼロ「勘弁してくれ」

上記スレの続編となります。

アイドルマスター シンデレラガールズ×ウルトラマン

・物語はシンデレラガールズ2期からとなります。

・このスレにはオリジナルの設定・解釈がふんだんに取り込まれています。
 例・ジャンボットとジャンナインがSDサイズで活動しているなど。

・現在のオーブの設定と矛盾している点もあると思いますがご容赦ください。
・スレ内のウルトラマンゼロとギンガは本編以上にはっちゃけています。


前回のあらすじ

CP解散の危機に直面するが、既にレベルマックスの卯月たちは特に挫けず、前向きに、明るく立ち向かう!

それでも、年相応の少女らしく悩み、悲しみ、やっぱり乗り越えて前に進む!

ウルトラマンジャスティスとウルトラマンマックスと友好を深め、常務に立ち向かう!

だが、謎の影が確実に近づいてきていた……。

2: 2017/05/22(月) 22:27:49.32 ID:+c6gSqHs0

前川みく「ステージをネコミミとふわふわでいっぱいにしたいにゃ!」

多田李衣菜「そんなのロックじゃないって!」

みく「じゃあ、どういうのがロックなの?」

李衣菜「うぇっ! そ、それはさ、考え中……」

ジャンナイン(SD)「みく、李衣菜にロックを求めるのは酷な話だ」

李衣菜「は、はぁ!?」

みく「ぷぷっ! 言われてるにゃ~」

李衣菜「じゃ、じゃあ、ナインがロックを語ってみなよ!」


ジャンナイン「いいのか?」

李衣菜「え?」

ジャンナイン「僕がネットで調べた完璧な知識を語り、李衣菜は敗北感から立ち直れなくならないか?」

李衣菜「ナ~イ~ン!!」 ポカポカポカ

ジャンナイン「待て、李衣菜。僕が反撃しないことを知っていて、ずるいぞ」


渋谷凛「あの二人……と一体、まだもめてるんだ」

島村卯月「相変わらず、仲がいいですね♪」

本田未央「あははは、しまむーもいうねぇ~」

ゼロ(in卯月)「仲の良さは、人それぞれだからな」

凛「ゼロがお父さん、セブンと仲がいいように?」 クス

ゼロ「親父が心配性なだけだよ!」

卯月「ふふっ♪」

3: 2017/05/22(月) 22:28:44.15 ID:+c6gSqHs0

 346プロ 廊下


未央「私達も何か、新しいことやってみる?」

凛「ん、そうだね。チャレンジするだけなら、悪くないかも」

卯月「やりたいこと、ですかぁ。う~ん、う~ん、う~ん……」

未央「しまむー、悩める乙女だねぇ!」

卯月「えへへ、だって、いっぱいやりたくて! そうだ! 
    ゼロさんを意識してダンスにアクションを取り入れるとかどうですか?」

凛「あ、面白そう。そういう動きなら、ゼロも教えてくれそうだし」

ゼロ「アクションってなると、寸止めとか、当てたように見せるだけか。その程度なら、お安い御用だ!」

未央「じゃあ、格好いいしまむーが見れちゃうね!」

卯月「か、格好いいだなんて///」

未央「いやいや、迫りくる闇の巨人! たった一人で立ち向かうらんらん! それに加勢する、しまむー!」


 ――― ――― ―――

卯月「私は、ウルトラマンゼロですっ!! デュワッ!!」

ウルトラマンゼロ(卯月)「シュアッ!!!」

未央「しまむーが……」  凛「自力で変身した……」

 ――― ――― ―――


未央「あんなの、格好良すぎるって……!」

卯月「未央ちゃん……」


4: 2017/05/22(月) 22:29:22.28 ID:+c6gSqHs0

ゼロ「つまりだ! ひとえに、俺のお陰ってことだな!」

未央「あ~、ゼロ~、調子に乗ってる~」

凛「台無し」

ゼロ「なっ! ほ、本当のことだろ?」

卯月「はいっ! ぜ~んぶ、ゼロさんのおかげですっ!」

ゼロ「お、おぅ? そうだろそうだろ!///」

卯月「えへへ~♪」

未央「ぐっ、ま、まぶしい」

凛「これが卯月のS(mile)ING!」

未央「WRYYY。体が崩れる~」

凛「大変だ。ちゃんと、トドメを指してあげないと」 ググ

未央「ちょ、待って! しぶりん、最近私に厳しすぎ! しかもなんですぐに関節キメようとするの!?」

凛「ほら、私ってブッコロナだから」 ニタァ

未央「ひぃ~! 目がマジだよ~!」

ゼロ「お前ら、そろそろコスモスから怒られるぞ」

未央・凛「は~い」


5: 2017/05/22(月) 22:30:18.54 ID:+c6gSqHs0

 346プロ レッスン室


未央「あれ、美嘉ねぇ」

城ヶ崎美嘉「よっ★」

北条加蓮・神谷奈緒「おはようございます!」

未央「自主練中?」

美嘉「ニュージェネレーションズの曲でね~」

卯月「わ、私達の歌でですか?」

未央「いや~、先輩アイドルはつらいね~!」

ゼロ「さすが美嘉、わかってるじゃねぇか!」

美嘉「ま、ま~ね~」 ササ

ゼロ「?」


美嘉(ダメだ。ゼロとまともに目を合わせられない……///)

美嘉(ウルトラマンの姿のゼロにちゅ、チューするとか……ダメだ。アタシ、完全に……)

卯月「…………」

未央(しまむーが怖い)


ゼロ「美嘉、どうした?」

美嘉「えっ! あ、せ、せっかくだし、一緒に歌ってみれば?」

未央「おぉ、いいねぇ! まずはうちのエース! ブッコロナのしぶりんからだ!」

凛「未央、後で覚えてなよ」

ゼロ「コスモスにウルトラサインを送っておこうか?」

未央・凛「ごめんなさい」

凛(あれ? なんで私が謝るの???)


6: 2017/05/22(月) 22:30:53.70 ID:+c6gSqHs0

卯月「コスモスさんにも会ってみたいですね~」

凛「私が変身した、偽物のコスモスだけだしね。しかも弱いし……」 ハァ

加蓮「ニセモノって……私達なんか、変身すらできない、哀れな一般人なんだし」

奈緒「もっと自信を持っていいと思うけど……」

凛「ありがと。けどさ、私は何の役にも立たなかったんだ……。エタルガーにも、やられっぱなしで」

卯月「凜ちゃん! 私を助けに来てくれた、凜ちゃんのことは絶対に忘れないですから!」

ゼロ「その通りだ。あの時、エタルガーとゼロダークネスを相手には、俺一人じゃ勝てなかった」

卯月「情けないのは、私。くだらない心を利用された、私なんです」

凛「くだらなくなんか!」

卯月「じゃあ、凜ちゃんもそんなことないですね!」

凛「っ……///」

ゼロ「ウルトラマンサーガの奇跡は俺一人では起こせない。美嘉や、この場にいない蘭子」

未央「みんなの心が一つになった時、どうしようもない悪い未来を吹き飛ばすために!」

美嘉「ウルトラマンゼロが進化して、ウルトラマンサーガになるってこと! 気張り過ぎ」

凛「……うん」


加蓮(なんか、いいね)

奈緒(うん。……アタシらも、仲間になりたいな。もっと、本当の意味でさ)


7: 2017/05/22(月) 22:32:06.62 ID:+c6gSqHs0

ゼロ「……あっ!!」

加蓮「ゼロ、どうしたの?」

奈緒「なにか、忘れてたような声だけど」

ゼロ「いや、すげぇ大事なこと忘れてた……」 ブゥゥゥン

美嘉「え、実体化するって……」


 ウルトラマンゼロ → ウルティメイトゼロ

ウルティメイトゼロ「すまん、ちょっと行ってくるぜ! すぐ戻る!」

 ヒュン!


卯月「時空移動まで? いったい、どうしたんでしょう?」

奈緒「ああやって時空移動するんだ~」

未央「ウルティメイトフォースゼロはいるし、らんらんもいるし、何かあっても大丈夫でしょ」

凛「あの様子じゃ、地球の一大事ってわけでもないでしょ」

加蓮「お父さんに連絡するの、忘れてたとか?」 フフ

卯月「ありえますね! ゼロさん、パパさんと仲いいですから!」

奈緒「パパってことは、ウルトラセブンだよな。意外だな~」

凛「懐かしい反応だね」

美嘉「ま、気を取り直して自主練再開★」


9: 2017/05/22(月) 22:32:35.81 ID:+c6gSqHs0

『小~さく、まえならえ!』

未央「へぇ、いい感じだね!」

卯月「はい! 自分たちの曲が使われてるって、不思議な感じですね」

未央「確かに! 私も学校の友達とカラオケ行ったら、歌われちゃって、嬉しいような、恥ずかしいような」

卯月「わかります。私も、友達に歌ったよって言われて、こそばゆくて……」


 ガチャ

美城常務「……っ」


美嘉「美城常務……」

常務「……」

男性社員「どうされました?」

常務「いや、なんでもない。突然で悪いが、社内オーディションでここを使いたい。場所を開けてもらえるか?」

卯月(後ろにいるのは、輝子ちゃん? それと、松永涼ちゃん?)

美嘉(こっちは自主練だし、逆らっても意味ないか)

凛(……いつもいつも、邪魔してくれるなぁ) イラ

卯月「え、えっと、あの、凜ちゃんの曲が終わってからじゃダメですか?」

未央(しまむー? あっ、そうか。ゼロが……)


10: 2017/05/22(月) 22:33:02.63 ID:+c6gSqHs0

美城「……練習しているところを後から来たのはこちらだ。1曲ほど、待とう」

卯月「あ、ありがとうございます!」 ペコ

凛「卯月、気持ちは嬉しいけど」

加蓮「常務に見られながらとか」

奈緒「緊張しちゃうし……」

卯月「あ、そ、そうですよね!(ゼロさん、早く~!)」


 ギュンッ!

ウルティメイトゼロ「よっと!」

モロボシくん(ピグモン)「ピグッ!」


常務・346社員「っ!!!!????????????」

松永涼「っ!? ウルトラマン? 確か、セブンの息子の……」

星輝子「フヒ!? う、ウルトラマンゼロ?(何で卯月ちゃんの中にいないの?)」

ウルティメイトゼロ「ん? 輝子じゃない……か……(あ、やべ)」


11: 2017/05/22(月) 22:34:18.91 ID:+c6gSqHs0

常務「……」

ゼロ「……」

松永涼「……(なんか喋ってくれよ)」


モロボシくん「ピグ?」

涼(お前じゃない!)


ゼロ「よう!」

常務「……こんにちは」 ペコ

卯月(普通に挨拶……)


ゼロ「初めての奴もいるから、名乗っておこうか。俺は宇宙警備隊のウルトラマンゼロだ! よろしくな」

常務「お話は伺っています。我が社を守り、地球を守り、一個人としても感謝しています」 ペコ

美嘉(大人の対応……。まぁ、その辺は常務も感謝はしてるだろうしね)

卯月「ぜ、ゼロさん! 本日はどのようなご用件でしょうカー?」 アセアセ

ゼロ「お、そうだった。実は卯月たちにお願いがあって来たんだが」


モロボシくん「ピグ! ピグピグッ!」

卯月「わぁ~、モロボシくん。久しぶりですね~! ……えっ!?」

美嘉(忘れてたって、ピグモンのこと!? 忘れちゃダメでしょ!)


凛「う、うちはダメだよ!? ハナコ……犬飼ってるし!」

ゼロ「え? じゃあ」 チラ

未央「うちは弟もいるし、家は狭いし!」

美嘉「うちもダメだよ!? お父さんとお母さんがビックリするし!」

加蓮「え? あ、う、うちも! む、ムリ、です!」

奈緒「……わ、私もダメだからな!?(飼ってみたいけど)」

卯月「ぜ、ゼロさんのお願いは聞きたいんですけど……」


12: 2017/05/22(月) 22:35:00.74 ID:+c6gSqHs0

ゼロ「じゃあ」 チラ

輝子「……だ、ダメだ、ぞ? うちのマンション、ペット禁止……」

ゼロ「輝子はマンションに暮らしてるのか?」

輝子「女子寮の壁に、マイフレンド達が繁殖しちゃって……お、追い出された……」

美嘉「アンタが追い出された理由ってそれだったの!?」

輝子「フヒヒ……しかも、3回目……」

未央「そりゃ、追い出されるわ……」

凛(そういえば、一時ジャンボットの中に住んでた時も、ジャンボットが怒ってたような……)

卯月(小梅ちゃんが追い出された理由は……なんとなく、想像つくから考えるのはやめましょう……) ブル

ゼロ「となると……」 チラ

涼「えっ!? 私? えっ!? い、いや、いくらなんでも、ムリだって……」 フルフル

ゼロ「仕方がない。じゃあ、頼んだぜ」

常務「……っ!? 私が???」

ゼロ「おぅ。だって、ここの社内なら広いだろ?」

常務「幾らなんでも、それは」

ゼロ「いいじゃねーかよ。頼むぜ、な」 ポン

常務「……わ、わかった。あなたにはこの会社どころか、地球を守ってもらった恩がある」


13: 2017/05/22(月) 22:35:52.94 ID:+c6gSqHs0

ゼロ「へへっ、サンキュー! 話せばわかる女の子じゃねぇか!」 ポンポン

常務「お、女の子?(ていうか、肩を叩かれるのが地味に痛い……)」

卯月「ゼロさんは5900歳超えてますので……」 アセアセ

常務「……私の常識で測ることが、間違いなのだな」 ハァ

卯月「じゃ、じゃあ、私達はこれで!」

美嘉「さ、サヨナラ~?」

 ダッ!


ゼロ「じゃ、俺も。もっくん、またな!(頼んだぜ?)」 ボソ

モロボシくん「ピグッ!」 ビシ!

ゼロ「いや~、座標がズレて、部屋の中に出るとは思わなかったぜ~」

 トコトコ


常務「……社内オーディションを始める」 ハァァァ

モロボシくん「ピグッ!!」

常務「君じゃない」

モロボシくん「(´・ω・`)」


14: 2017/05/22(月) 22:36:37.11 ID:+c6gSqHs0

 346プロ 廊下

ゼロ(in卯月)「ふぅ、やばかったぜ」

卯月「焦りました~」

美嘉「タイミングが悪かったね」

加蓮「ピグモン……モロボシくん、大丈夫ですか?」

ゼロ「モッくんに留守番頼んだまま、こっちに長期任務になったから忘れてて……」

奈緒「ひどっ!」

ゼロ「迎えに行ったら怒られたけど、地球に来れて嬉しいみたいだし、大丈夫だろう!」

凛「私はてっきり、エメラナに預けてるのかと思ったよ」

ゼロ「……あ」

凛「その方法に最初から気づいてよ!」

卯月「まぁまぁ! これでモロボシくんとはいつでも会えますし! どうしてもダメなら
   エメラナちゃんに預かってもらいましょう!」

美嘉「そうだね。けど、何の社内オーディション?」

未央「美城常務がまたなにか始めたのかな~?」


15: 2017/05/22(月) 22:37:22.88 ID:+c6gSqHs0

奈緒「み、美嘉先輩」

美嘉「先輩禁止。タメでしょ」

奈緒「え? あ、み、美嘉……。これ、今噂になってるやつじゃ……」

ゼロ「噂?」


李衣菜「私の中のロックのイメージ……」 トコトコ

李衣菜「むぅぅぅ、これ以上、ナインにバカにされるわけにはいかないし……」

李衣菜「ショウさんにも格好いいところ、見せないと! そしたら」


ショウ『凄いじゃないか! 頑張ったな、李衣菜』 ナデナデ

李衣菜『えへへ~///』


李衣菜「うひょ~! ……あれ、みんなの声?」


ゼロ「木村夏樹が?」

奈緒「彼女を中心にアイドルロックバンドを立ち上げるって話があるらしくて」

卯月「アイドルロックバンド!」

奈緒「メンバーはまだ決まってなかったみたいですけど……」


李衣菜「……」


16: 2017/05/22(月) 22:38:08.36 ID:+c6gSqHs0

 後日 346プロ 駐車場

李衣菜「私の中のロック……。木村夏樹……」


ジャンナイン(SD)「大分悩んでいるようだな」 ニュッ


李衣菜「うわっ! ナイン! いつの間に」

ジャンナイン「女子寮には蘭子、ティガダークがいるからな。実は、昨日から君のカバンの中にいた」

李衣菜「えぇぇ……。もう、言ってくれればいいのに」

ジャンナイン「すまない。しかし、李衣菜は家では随分と」

李衣菜「そ、そういうことは言わなくていいから!」


 ブゥゥゥン! キキッ!

李衣菜「あっ」

木村夏樹「ん? よう。えっと……だりーな?」

李衣菜「多田李衣菜!」







17: 2017/05/22(月) 22:40:17.21 ID:+c6gSqHs0

李衣菜「音楽ロックバンド、やるんだって?」

夏樹「ああ、あれな。美城常務に急に聞かされてさ。
   ま、よくわかってねーんだけど、飛び込んでみるのもありかなって」

夏樹「そういえばダリーナもロック好きなんだよな?」

李衣菜「リーナだってば!」

夏樹「いいじゃねぇか。似たようなもんだろ?」

李衣菜「むぅぅ! じゃあ、私もあだ名で呼ぶから!」

夏樹「へぇ、どんな?」

李衣菜「……な、なつきち!」

ジャンナイン(リーナのセンスがよくわかる)

夏樹「ぷっ! あはははは! いいねぇ! じゃあ、なつきちとダリィでいこうぜ」

ジャンナイン(つまらないセンスも、あだ名に対する寛容さ。これが、本物のロックというやつか)

夏樹「ダリィはどんなの聴くんだ? ロックは」

李衣菜「ぇ……さ、最近は、UK……とか?」

夏樹「へぇっ! 音的には、ハード系?」

李衣菜「あ、うんうん!」 夏樹「メタルとかは?」

李衣菜「た、たまに」 夏樹「他には?」

ダリーナ「ブログレッシブ……とか」 夏樹「へぇ!! ブログレかよ!!」

ジャンナイン(気のせいでなければ、会話が成り立っているようで成り立っていない)

夏樹「日本だったら? おすすめのバンド教えてくんない?」

李衣菜「えっ」

夏樹「ライブハウス行くんだろ?」

李衣菜「あぁ……ライブハウスね! 最近は、あんまり……」

ジャンナイン「www」 プルプル


18: 2017/05/22(月) 22:42:04.20 ID:+c6gSqHs0

ジャンナイン「なるほど。これが、面白いうという感情か」

李衣菜「な、ないん!? ちょっと、どういう……あ」

夏樹「あれ? あんた、小さいけど……ウルトラマンゼロの仲間の?」

ジャンナイン「ジャンナインだ。僕たちはシンデレラガールズと共にいる」

夏樹「へぇ、やっぱりそうか! そういえば、ダリィおすすめの、ショウってウルトラマンはいないのか?」

李衣菜「しょ、ショウさんは……ウルトラマンビクトリーって言って……」

夏樹「ビクトリー? あの、ロックな頭と、珍しい黒色の奴か! へぇ、あれが~」

李衣菜「て、ていうか、ナイン! 勝手に出てきちゃ」

ジャンナイン「木村夏樹が、次なるデュナミストだ」

李衣菜「えっ!」

夏樹「ああ、これ」 スッ

李衣菜「エボルトラスター!」

夏樹「やっぱり、こいつはウルトラマンの変身道具だったのか」

李衣菜「ウルトラマンネクサスに変身するための道具だよ」

夏樹「ネクサス? そいつは、どんなウルトラマンなんだ?」


19: 2017/05/22(月) 22:42:48.02 ID:+c6gSqHs0

李衣菜「えっと、普段は銀色で、ヘルメットをかぶってるような頭部の」

夏樹「ああ! あの、楓さんが変身したって噂の! 強いのか?」

李衣菜「相手を分解する技だったり、強力な半面、負担が大きいみたいだけど」

ジャンナイン「スペースビーストと呼ばれる、凶暴な生物と戦う神秘の光だ」

夏樹「そうだったんだ。じゃ、ダリィがピンチの時は、アタシが助けてやるよ!」

李衣菜「わ、私だって! エタルガーと戦ったビクトリーは、私なんだから!」

夏樹「っ! へぇ、あれが……。ショウって奴じゃないのか?」

李衣菜「あの時だけ、借りたんだ。緊急時だったから……」

夏樹「最後、合体してたよな? 確か、あの、ギンガって奴と。あれも」

李衣菜「前川みくちゃんだよ。本当は礼堂ヒカルさんだけど。ギンガとビクトリーは、元々合体できるんだ」

夏樹「ふ~ん。じゃあ、ダリィとみくちゃんは仲がいいんだな」

李衣菜「えっ。そ、そりゃ、同じユニットだし……。仲は悪くないけど……」

ジャンナイン「グレンと兄さんのような仲だ。俗にいう、喧嘩するほど仲がいい」

夏樹「そりゃ、合体できるくらいだからな!」


20: 2017/05/22(月) 22:45:13.38 ID:+c6gSqHs0

――― ――― ―――

李衣菜「ビクトリー! ショウさん! もう一度、力を貸して!!」

みく「ウルトラマンギンガ! 李衣菜ちゃんと手を握ったら、力が湧いてきたにゃ! だから、もう一度だけ!」

 カッ!!!

みく・李衣菜「ギンガビクトリー!!」

ウルトラマンギンガビクトリー「シャウナッ!!!!」

 ――― ――― ―――

李衣菜「ふ、ふ~んだ! 私とみくちゃんはサイキョーだからね! ネコミミロックで、全部解決だよ!」

ジャンナイン「その通りだ。君たちの成長を、僕もショウと共に見てきた。心強く思う」

李衣菜「だ、だから、ナインは空気読まずに、急に真面目なことを……///」

夏樹「シンデレラプロジェクト、ロックじゃん!」

李衣菜「えっ! あ、はは、そ、そうかな?」

夏樹「今度、そっちに遊びに行くよ。ネクサスって奴のことも、聞きたいし」

李衣菜「う、うん! わかった!」

夏樹「これ、デモだけど」 スッ

李衣菜「CD? 新曲の? ありがと!」


ジャンナイン「友達ができたな」

李衣菜「う、うん」

ジャンナイン「これでネクサスが彼女から動かなければ、戦力として期待できるのだが」

李衣菜「風来坊みたいな感じだよね。ま、ネクサスいなくても、ナインたちがいれば大丈夫でしょ!」

ジャンナイン「……そうだな。何せ僕は、スーパーロボットだからな」

李衣菜「はいはい。期待してるんだからさ! けど、ジャンボットみたいにムリしちゃダメだよ?」

ジャンナイン「わかっている」


21: 2017/05/22(月) 22:46:06.73 ID:+c6gSqHs0

 後日 都内ライブハウス

ジャンナイン(SD)「ここが夏樹のライブが行われている場所か」

李衣菜「うわぁ~、こういうとこ、初めてだから緊張する……」

ジャンナイン「……にわか」

李衣菜「う、うるさいよ! ナイン! 一言余計なんだから! ていうか、付いてこなくたっていいんだけど~?」

ジャンナイン「念の為だ。君が一人で行動ばかりするから、僕がくっつく羽目になる」

李衣菜「だ~か~ら~」

ジャンナイン「李衣菜、君はもう少し自覚するべきだ」

李衣菜「え?」

ジャンナイン「この次元は、本来ならば僕たちのような存在が訪れる宇宙ではなかった。
       エタルガーの姦計により、次元の未来が狂ったともいえる。
       超時空魔神エタルガー、闇の巨人と邪神ガタノゾーア、影法師、暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人
       そして、異次元人ヤプール。ヤプールに至っては、本当に氏んだかどうかもわからない」

李衣菜「ぁぅ……」

ジャンナイン「スペースビーストの脅威も完全に去ったわけではない。だから、僕は君を守る」

李衣菜「ごめん……ナイン……」

ジャンナイン「いや、僕の方こそすまなかった。ライブハウスに入る前だというのに」

李衣菜「……ふふ、少しジャンボットに似てきたかもね。ナインがお説教だなんて」

ジャンナイン「君たちの、心を学べた結果かもしれない」

李衣菜「だね!」

 ガチャ

『いつもどこかで~♪ 感じてたNoisu!』

ジャンナイン「思っていたよりも人が多い」

李衣菜「だね。なつきち、歌ってる!」

ジャンナイン「君達を数値にするのも悪いが、単純な歌唱力では」

李衣菜「わかってるって。けどさ、追いつけるように、追い越せるように、いつか一緒に歌えるように!」

ジャンナイン「ああ、僕は君たちの可能性を信じている。ウルトラマンと、同じように」


22: 2017/05/22(月) 22:46:45.78 ID:+c6gSqHs0

 ライブ後 控室

李衣菜「凄い良かった!! サイコーだった!!」

夏樹「はは、サンキューッ! ナインはどうだった?」

ジャンナイン「残念ながら、僕の心は未熟だ」

夏樹「そうなのか? そんなに喋れるのに」

ジャンナイン「未熟な僕の心の感想でよければ。とても、よかったと思う」

夏樹「サンキュー! なぁ、今度一緒にライブに行こうぜ?」

李衣菜「うんっ!」

夏樹「もちろん、ナインもさ!」

ジャンナイン「護衛は必要だ。みくも誘うのか?」

李衣菜「みくちゃんはそういうの、あまり好きじゃないけど……誘ってみる!」

夏樹「OK! 初心者にもいい奴、選んでおくぜ! 好きじゃない人にも、理解してもらうのが実力ってね!」

李衣菜「うん!」


李衣菜(好きじゃない。か……。なつきちだって、常務の企画に付き合わされて、

みくちゃんだって私に付き合ってくれて……)


 ……ピチャーン


ジャンナイン「む? 今、計測不能のエネルギー波が……」

 シーン

夏樹「ナイン、どうかしたのか?」

ジャンナイン「いや、なんでもない(エラーか?)」


23: 2017/05/22(月) 22:49:20.69 ID:+c6gSqHs0

 346 撮影所

 カシャ、カシャカシャ!

カメラマン「はい、オッケー。次は背中合わせに」

みく「は~い」

李衣菜(う~ん、どうやって誘おうかな~……)

 ボケ~

みく「李衣菜ちゃん? リーナちゃんってば!」

李衣菜「ふぇ?」





 後日

かな子「リーナちゃんの様子が?」

みく「ずっとうわの空だし……。きっと、悩みがあるに違いないにゃ! 心当たりない?」



24: 2017/05/22(月) 22:52:08.13 ID:+c6gSqHs0

智絵里「本人には聞いてみたの?」

みく「話してくれないにゃ」

ミラーナイト「ナインは李衣菜さんが勉強していて、疲れていると言っていましたが……」

みく「ナインにゃんが嘘を言うとは思えないし、それも理由の一つだと思うけど……」

杏「仕事のし過ぎで、ストレスたまってるんじゃない?」

ミラーナイト「杏さんじゃあるまいし」

グレンファイヤー「杏ちゃんじゃあるめぇし」

杏「ミラーナイトってさ、結構グサグサいくよね? グレンはいつも通りだけど」

みく「ストレス!? みくがやりたくない仕事を押し付けているせいで!?」


ミラーナイト「 あ ん ず さ ん ?」


杏「う、わ、わかったよ……。けど、李衣菜ちゃんが悩みって……なんだろ?」

グレンファイヤー「リーナちゃんも結構、俺と同じでノリでイクとこあるからな~」

ミラーナイト「正直、クール属性とは思えないことには同意ですが」

智絵里(ミラーナイトさんって結構、容赦ないなぁ……)


25: 2017/05/22(月) 22:52:47.40 ID:+c6gSqHs0

 346プロ 屋上

李衣菜「はぁ……。どうやったら……」

蘭子「……?」

李衣菜「っ! あ、悩みとか、そんなんじゃないから!」

蘭子「そ、そう?(明らかに悩んでる……)」


ダークスパークレンス「―――――ッ」 キィン

蘭子(へっ? スパークレンスが、何かに反応してる?)


李衣菜「あれ? 蘭子ちゃん、どうしたの?」


ダークスパークレンス「…………」

蘭子「幻術か?」


李衣菜「?」

蘭子「……我が友よ。秘めたる想い、やがては毒となりその身を滅ぼす。さぁ、我に吐き出すがいい!」

李衣菜「え、えっと……(悩みごとがあるなら、相談に乗るよってことだよね?)」

蘭子「……っ!」 フンス!

李衣菜「や、やっぱりいいよ!」 タタタタタ

蘭子「がーん!」

蘭子(けど、スパークレンスは何を感じたんだろう?)


26: 2017/05/22(月) 22:55:12.88 ID:+c6gSqHs0

 仕事先

みく「きょ、今日はいい天気で気持ちいいにゃ!」

李衣菜「そ、そうだね!」

みく「あ~、このお菓子、美味しそう~!」

李衣菜「あ~、美味しそう~!」


みく(どうやって聞こう……)  李衣菜(どうやって誘おう……)


きらり「ケンカしてる方が、ハピハピな感じだにぃ」

莉嘉「いつもならそろそろ、解散ニャー! ってなるのに」

みりあ「このままじゃ本当に解散しちゃうよ……」

卯月「えぇ!? だ、ダメですよ!」

ゼロ(in卯月)「落ち着け。しかし、あの二人、どうしたんだ?」

凛「さぁ……」

未央「もういっそ、ゼロがリーナちゃん乗っ取れば?」

卯月(ゼロ)「未央ちゃんはオシオキの時間だよ~?」

未央「いやいやいや! ホントにそれも、一つの案……ぐわぁぁぁ~」 メキメキ

莉嘉「うわ……綺麗に決まってる……」

ジャンボット(SD)「未央の言葉はともかく、起爆剤があった方がいいのは事実だな」

卯月(ゼロ)「起爆剤か。李衣菜の起爆剤となると……あいつか」

未央「う~ん、どうやって呼ぼうか……」 メキメキ

きらり(関節決められながら普通に考えてるにぃ……)


27: 2017/05/22(月) 22:55:54.09 ID:+c6gSqHs0

 346プロ 会議室

美城常務「他にも数ユニットデビューさせる。これもそのうちの一つ」

涼「ライブがやれたらうれしいぜ! 燃えるような奴とな」

モロボシくん「ピグッ!」

涼「あ、えっと、モロボシくんとじゃないから……」

モロボシくん「(´・ω・`)」

美城常務(あの子、何故か私の後をついてくる……。無下にもできないし……) ハァ

輝子(ライブ衣装)「モロボシくんとのライブ……それはそれで、いいかもな」

夏樹「よし、さっそくセッションといこうぜ! とりあえずスタジオ抑えて、それから」

モロボシくん「ピグッ!」 スッ

夏樹「え? 電話? ああ、これでスタジオを抑えてくれってことか」

涼(意外と有能……)

常務「その必要はない楽曲も衣装も全てこちらで用意する。
   君達はコンセプトを理解しプランどおりにライブを行ってくれればいい」

涼「つまり、私達で何も決められないってこと!?」

常務「音楽、ビジュアル面含め一流スタッフを揃えるつもりだ。成功は私が保証しよう」

夏樹「……」

輝子(……やっぱり、ゼロたちと一緒の方が……楽しいな……フヒ)

モロボシくん「ピグ……」


28: 2017/05/22(月) 22:58:20.61 ID:+c6gSqHs0

 346プロ 駐車場

夏樹「……」

ジャンナイン「夏樹だ」

李衣菜「なつきち、どうしたの?」

夏樹「よぉ。……暇なら、ちょっと付き合えよ」




 ブゥゥゥン!

ジャンナイン「バイクより、僕の方が早いぞ」

夏樹「ナインはわかってないなぁ~。凄すぎる機械より、ちょっと手間暇かかったほうがいいんだぜ?」

ジャンナイン「そういうものなのか?」

夏樹「自分が格好いいと、思ったものを使うのが人間さ! けど、今度乗ってみてもいいか?」

ジャンナイン「僕に? 構わない」

李衣菜「自分で言っておいて、結局それじゃん!」


29: 2017/05/22(月) 22:58:55.68 ID:+c6gSqHs0

 仮CPルーム Pの仕事部屋

武内P「なるほど、多田さんが悩んでいる原因がわからないと」

みく「……」 コク

武内P「一度、話をする場を作りましょうか?」

みく「ううん、大事なことなら、リーナちゃん自分から話してくれると思うの。
       リーナちゃんを信じる。Pちゃんも、ミク達を信じてほしいにゃ」

武内P「わかりました。その件は、前川さんにお任せします」

みく「うんっ! Pちゃん、ありがと!」

 ……バタン

武内P「……」

グレンファイヤー「みんな、強くなったもんだなぁ」 ヒョコ

武内P「グレンさん。いつからそちらに」

グレンファイヤー「悪い悪い。お茶入れてたらよ」

武内P「ありがとうございます。いただきます。……お茶の入れ方、上手になられましたね」 ズズ

グレンファイヤー「ちっひーや、かな子ちゃんのお陰だな! 
         俺でも成長するんだ。あの子らがしないわけねぇな」

武内P「少し、寂しくも思いますが」

グレンファイヤー「はは、なんかじじくせぇなぁ! ……モロボシくんに常務を見張るように頼んでる」

武内P「やはり、そういうご事情だったんですね」

グレンファイヤー「いいことなのか、悪いことなのか、今のところ宇宙人か何かがいる気配はねぇな」

武内P「そうですか……」

グレンファイヤー「もしくは、恐ろしく狡猾な奴なのかもしれねぇがな」

武内P(狡猾な存在……。生きていてもヤプールはダメージが大きいはず。
    まだ、私が知らない敵……? エンペラ星人は、いったい何者に気付いたんだ……?)

グレンファイヤー(杏ちゃんに聞いたが、別次元でゼロの親父さんは人間と戦う羽目になった。
         ……さすがに、ねぇとは思いたいが。人間と戦うのは、勘弁したいもんだぜ)


30: 2017/05/22(月) 22:59:58.62 ID:+c6gSqHs0

 海

李衣菜「うわ~!」

夏樹「いい景色だろ? 嫌なことがあると、くるんだ」

李衣菜「いやなことあったの?」

夏樹「ちょっとな」

ジャンナイン(おそらく、常務がらみのことだろう。彼女の行動は会社の為であり、アイドルの為ではない)

李衣菜「私もさ! いつか、この間のライブみたいな! 格好いいステージをやるんだ!」

夏樹「格好いい……か……」

李衣菜「やっぱり、ロックは格好良くなきゃ!」

ジャンナイン「ウルトラマンビクトリー、ショウのようにか?」

李衣菜「ナ~イ~ン~!!」

夏樹「ははは! アタシも会ってみたいな!」

ジャンナイン「写真だけなら僕の記録に」

李衣菜「あ~、もう!」

夏樹「……ダリィが、うちのメンバーだったらよかったのにな」

李衣菜「えっ?」

夏樹「ムリか。お前には、別のユニットがあるんだもんな」

ジャンナイン「……この反応は!」

 ザパーン!

スペースビースト メガフラシ「ゴガァァァァ!!」

李衣菜「す、スペースビースト! 海の中に!」

ジャンナイン「僕らを恐れ、海の中で魚を食べて成長していたようだな」


31: 2017/05/22(月) 23:01:34.62 ID:+c6gSqHs0

夏樹「アタシに任せな! ネクサス、頼むぜ!」 ブィン!

ネクサス アンファス(夏樹)「へぇ、これが……。よぅし、いくぜ!」

 ネクサス アンファス → ネクサス ジュネッスオランジュ

ジャンナイン「オレンジ色のネクサス」

ネクサス ジュネッスオランジュ(夏樹)「メタフィールドって奴に入れれば、被害は出ないんだろ?」

李衣菜「あ、待って! 隔離しちゃダメ! メタフィールドは3分しか」

ジャンナイン「僕の本体を呼んで、2対1で安全に仕留めるぞ」

メガフラシ「ゴアァァァ!」 ズガガガ

李衣菜「っ! メタフィールドが、相殺された!?」

ジャンナイン「奴は重力を操る光線を使うことで、空間に干渉できるようだ」

 ドスンッ!

ジャンナイン(本体)「李衣菜、乗れ! 倒すぞ!」

李衣菜「お~し!」

 ドガンッ!

ジャンナイン「むっ」

メガフラシB「ガァアァァァォォォ」

李衣菜「二体目……!」


32: 2017/05/22(月) 23:04:09.80 ID:+c6gSqHs0

 346プロ

みく「え? 李衣菜ちゃんが」

美波「うん。夏樹ちゃんと一緒にバイクで」

アーニャ「あっちの方、行きました」

 ピー! ピー!

みく「同時にメール? これは」

アーニャ「これは、ナインからの、緊急メール、です」

美波「ナインさんなら、李衣菜ちゃんと……」

アーニャ「っ! 海で、スペースビースト、出てます!」

みく「そ、それって、李衣菜ちゃんが襲われて!」

アーニャ「ナツキが、ネクサスで、応戦中、です!」


 ビュゥゥゥン!!

ティガダーク(蘭子)「シュワッ!」

ウルトラマンゼロ(卯月)「でゅわっ!」


美波「二人が変身していったから、大丈夫だと思うけど……」

みく「李衣菜ちゃん……」


33: 2017/05/22(月) 23:06:03.19 ID:+c6gSqHs0

ネクサス(夏樹)「クソ、いきなしピンチに……」

ジャンナイン「手強いビーストだ。ジャンフラッシャーを使えば、奴の攻撃で町へ当たる可能性がある」

李衣菜(ナイン搭乗中)「ゼロ、早く来てよぉ~!」

メガフラシA・B「ゴガァォォォ!!」 ヒュンッ!

李衣菜「とんだ!? 自分に光線を使ったんだ!」

 ドゴンッ!!

夏樹「あぐっ!?」 バシャァーン

李衣菜「体当たり!? なつきち!」

ジャンナイン「まずいっ! 仕方がないに……ジャンバスター!!」 ビー!!

メガフラシA・B「ゴアァァァ」 ヒュンヒュン

李衣菜「かわした!? あんな動き難そうなくせに……」

ジャンナイン「こちらに来ない? ネクサスから倒すつもりか!」

夏樹「うぐっ……! ここで、立ち向かってこそロックだろ……!」 ググ

李衣菜「なつきちー!!」

ジャンナイン(少々危険だが、ネクサスにぶつかる直前にジャンバスターを)

『ビクトリウムバーン!!』

 ドゴーン!

メガフラシA・B「っ!?」

李衣菜「この技は……」


34: 2017/05/22(月) 23:07:27.91 ID:+c6gSqHs0

 シュタッ

ウルトラマンビクトリー(ショウ)「久しぶりだな、李衣菜、ジャンナイン。そして、ネクサス」

李衣菜「ショウさん! どうして」

ネクサス(夏樹)「へぇ、あんたが『ショウ』か!」

ビクトリー「……お前、誰だ?」 ピク

李衣菜「そうか、ショウさんは知らないんだ。ネクサスは特定の変身者がいないんだって!」

ビクトリー「そうなのか? なら、今は一時的にお前が変身しているのか」

夏樹「お前じゃない。アタシは木村夏樹! ダリィと同じアイドルさ」

ビクトリー「ダリィ? 李衣菜のことか」

メガフラシ「ゴアァァォォ」

ビクトリー「話はあとだ。まずは、奴らを叩く!」

ジャンナイン「わかった。奴は重力を操れる。気を付けろ」

李衣菜「よぉ~し! 形勢逆転、一気にいくよ!」


35: 2017/05/22(月) 23:10:12.44 ID:+c6gSqHs0

 ウルトランス! エレキング! テイル!!

ビクトリー「おっりゃぁっ!!」 ビビビビビビ!

ジャンナイン「よし、僕がもう一体を押さえる。今のうちに、夏樹が」

ネクサス(夏樹)「オッケー! オーバーレイ・シュトローム!!」 ビィィ!!

メガフラシA「っ!!!??」

 ドゴーン!

李衣菜「やったぁ! 後は、一緒にタコ殴りだ!」

ゼロ(卯月)「ウルトラゼロキック!!」 ドゴン!

ティガダーク(蘭子)「ダークゼペリオン光線!!」 ビィィィ!!

 ドゴーン!

ジャンナイン「細胞の生体活動停止。念の為、焼き払う」

ビクトリー「ゼロ、遅いぞ!」

ゼロ「悪い悪い! て、ショウ? なんでまた」

ビクトリー「李衣菜が危なかったんだぞ」 プンプン

李衣菜「……///」

卯月「ごご、ごめんなさい!」 ペコ

ビクトリー「む……。卯月より、ゼロがしっかりしろ。仮にも、俺の師匠なんだから……」

ゼロ(さすがのショウも、卯月には強く言えないのか)


36: 2017/05/22(月) 23:13:22.47 ID:+c6gSqHs0

 仮CPルーム

武内P「有給休暇、ですか」

ショウ「最近は俺達の地球も平和になりつつあるからな。さすがに、ヒカルと一緒には来れないが」

李衣菜「しばらくいてくれるの!?」

ショウ「ああ」

李衣菜「やったぁ!」

ショウ「来ただけでそんなに喜ばれるとは。ちょっと、嬉しいな」

ゼロ「帰りは俺が送ってやるから、ゆっくりしてけよ!」

ショウ「正直、それに期待してる。一人だから、飛んでるだけなのはつまらなかった……」

卯月「あぁ……。ビクトリーさんは、おしゃべりしてくれるタイプじゃないですからね」

蘭子「気持ち、わかります。凄く」

美波「蘭子ちゃんのティガダーク、言ってみれば『抜け殻』のようなものみたいだしね」

蘭子「最近はゼロさん、卯月ちゃんのところばっかりだし……」 ムスー

ゼロ「いやだって、蘭子のところにはティガがいるし……」

ミラーナイト(やれやれですね)


37: 2017/05/22(月) 23:16:11.42 ID:+c6gSqHs0

夏樹「しっかし、驚いたね。黒いウルトラマンの正体は神崎蘭子ちゃんで、ウルトラマンゼロは卯月ちゃん」

卯月「身体を貸してるだけですけどね」

夏樹「で、あんたがダリィオススメのロックなウルトラマンビクトリー。その変身者のショウか」

ショウ「お前がさっきのネクサスか。話を聞く限りでは一時的なものみたいだが、頼むぞ」 スッ

夏樹「ああっ! よろしく!」 ガシッ

李衣菜(いきなり親密な感じ~) ムス

みく(李衣菜ちゃん、相変わらずわかりやすい……。いいお兄ちゃんじゃなかったの?)

夏樹「そうだ、ショウも一緒にライブに行くか? アタシとダリィ、それにみくちゃんとで行くんだけど」


みく「へ?」


夏樹「あれ? ダリィから聞いてないのか? 今度、一緒に行こうって。みくちゃんでも楽しめるの、
   チョイスしたんだぜ。あ、それとも、やっぱり、ロックバンドのライブじゃ嫌だったか?」

みく「……聞いてないんだけど」

夏樹「え? ダリィ、まだ誘ってなかったのか?」

李衣菜「いや、そのぉ……みくちゃん、イヤじゃないかなって、思って……」

みく「は、はぁ?」

ショウ「李衣菜は肝心なところで、ロックなようで、ロックじゃないな……」

ジャンナイン「ショウにまで言われたぞ」

李衣菜「はうぅ……」


38: 2017/05/22(月) 23:17:44.00 ID:+c6gSqHs0

みく「リーナちゃんが最近悩んでたのって、みくをライブに誘う為だったの!?」

李衣菜「だ、だって……、みくちゃん、嫌がるかなって……」


みく「確かにみくはロックとかはあまりわからないけど」

ジャンナイン「李衣菜もわかっていないぞ」

みく「ナインにゃん、大事な話だから黙ってて」

ジャンナイン「わかった」


卯月「ナインさんは、こっちにきてましょうね~」

蘭子「鋼鉄の武人、閑暇なる日々においても鋼鉄なり……」


みく「確かにみくはロックとかはあまりわからないけど」

ジャンナイン「テイク2……むぐ」

凛「ナイン、ホントに黙って」

未央「でないと、あっちの怖いお兄さんに撃たれるから」

ショウ「……」 ギロ

杏「このスレのショウ、沸点低過ぎでしょ……」

武内P(オリジナルも割と低いような……)


アーニャ「ショウは、リーナに、ゾッコン、ラブ、ですか?」

美波「たぶん、違うと思うわ……」

ジャンボット(SD)「愛という感情には、間違いないだろうが」

ミラーナイト「種類が違いますね」


39: 2017/05/22(月) 23:21:11.18 ID:+c6gSqHs0

みく「みくたちはユニットにゃ! リーナちゃんがみくに付き合ってくれるように、みくだって
   リーナちゃんに付き合うにゃ! せっかくのお誘いだし、みくだって興味がないわけじゃないにゃ」

李衣菜「みくちゃん……!」

ショウ「俺はお邪魔しちゃ悪い雰囲気だな」

李衣菜「え、そ、そんなことないですよ!」 アセアセ

ショウ「はぁ、せっかく来たのに、邪魔者扱いか……」

李衣菜「え、だから、ちがくって!」

ショウ「冗談だ」

李衣菜「もうっ! ショウさん!!」 ポカポカ

ショウ「悪かったから、叩くなって」

ゼロ(へぇ、ショウの奴が。李衣菜のこと、随分と気にってるんだな)

卯月(緊急事態とはいえ、ビクトリーさんを貸してくれるくらいですからね!)

みく「まったく、リーナちゃんは。頼れるお兄ちゃんのショウさんが来てくれたからって、はしゃぎすぎにゃ」

李衣菜「だ、だから!」

ショウ「俺はせいぜい、親戚くらいだな。滅多に会えないからな」

ジャンナイン「次元が繋げればいいんだがな」

グレンファイヤー「言ってみれば、本来は出会わない未来って奴だからな」

ミラーナイト「それを言えば、我々もですよ」


40: 2017/05/22(月) 23:21:47.70 ID:+c6gSqHs0

ショウ「俺は偶然居合わせたとはいえ、二人のデビューに立ち会った。軽く話を聞いただけでも
    二人は反発し、上手くいくようには見えなかった。だけど、未来を目指す点は手を取り合っていた」

李衣菜「ショウさん……」

ショウ「だから、安心したぞ。李衣菜がみくとユニットになれてよかったと、そう思えているようで」 ニッ

李衣菜「///」

みく「うわ、ショウにゃんも天然ジゴロにゃ……。ちょっと、ときめくにゃ……///」

李衣菜「今度ライブ、あるから! ショウさん、見て行ってよ! 最っっっ高っっっの! ライブ、見せるから!
    私にとってのロック! 格好いいと思うもの! 私達の星、アスタリスクのロックを!!」

ショウ「ああ、見せてもらうぞ!」

グレンファイヤー「おいおい、Pちゃんよ~。リーナちゃんのプロデューサー、とられちまうぜ?」

武内P「困りましたね。既に島村さんと神崎さんも、ゼロさんに取られているのに」

ちひろ「CPメンバー、とられちゃいますねぇ~」

ゼロ「俺も本格的に、参加しちゃおうかな!」

卯月「はぅっ! 私達が、シンデレラプロジェクト最大の」

蘭子「悲しくも、友は敵として立ちはだかる……!」

武内P「先輩プロデューサーとして、負けれませんね」

 アハハハハ~!

夏樹(……ふられちまった、か)

ショウ(木村夏樹、か。……気のせいでなければ、前に来た時に比べて、社内の空気が暗いが)


41: 2017/05/22(月) 23:22:49.65 ID:+c6gSqHs0

 後日

ショウ「……は? プロジェクト解体?」

李衣菜「う、うん。そうならないように、私達は」

ショウ「ちょっと、行ってくる」 ズカズカ

李衣菜「落ち着いて! ビクトリーランサーしまって!」 ガシ

ショウ「放せ! 大丈夫だ! ちょっと、エレキングで痺れさせてから」

李衣菜「それ、大丈夫じゃない奴です! みくちゃん手伝って!」

みく「ムリにゃー!? マッチョなショウにゃんは押さえられないにゃ!」

グレンファイヤー「落ち着けって。そのネタはもう、ゼロがやったらしいから」

ゼロ(in蘭子)「そうそう、俺がやって……おい、未央。お前だな。言ったのは」

未央「ぎくっ!」

蘭子「時空の勇者よ。秘密を穢す者には、裁きが必要なり」

ゼロ「よし、久々のウルティメイト蘭子で」

未央「私をどうする気!? 宇宙に伝わる伝説のアイテムを、人間の小娘に使っちゃダメでしょ!?」

夏樹「いや~、すげぇ、賑やかだな……」

菜々「あははは……菜々も、慣れてきましたけど」


42: 2017/05/22(月) 23:25:39.96 ID:+c6gSqHs0

ショウ「李衣菜! 放せ!」

李衣菜「放したら絶対に行くでしょ!?」 ギュッ

凛「私としては、常務が侵略者だったら手っ取り早いんだけど」

未央「おっと、しぶりん、味方サイドが言っちゃいけない発言してる」

かな子「もぉ~、凜ちゃんもショウさんも! 甘いもの食べて、一息つきましょう! クッキー、焼いてきたよ!」

ショウ「む……いただきます。……美味いな、これ」

凛「ホントだ。美味しい」

かな子「えへへ。いいはちみつを使ってるんだ~!」

ショウ「そうなのか。かな子はいいお嫁さんになれるな」

かな子「えっ///」

ショウ(レピのお嫁さんには、かな子みたいなタイプがいいな) ※レピ・ショウの弟分。ショタ。

李衣菜「わ、私だって! 料理とか作れるよ!?」

ショウ「そうなのか? 李衣菜もいいお嫁さんになれるな」


菜々「な、菜々だって料理くらい……できますよ! ええ、たっぷりと!」

卯月「菜々ちゃんって17歳なのに、一人暮らししてるそうなんですよね。偉いですよね~」

ミラーナイト「そ、そうですね」 ササ

菜々「ミラーナイトさん、目を逸らさないでください」


43: 2017/05/22(月) 23:27:54.67 ID:+c6gSqHs0

ショウ「まったく、地上の人間は、どこにでも碌な奴が……」

ちひろ「一応フォローするなら、常務は会社のために動いていますからね……」

ショウ「『会社の為』か……。そういえば、何でも許されるわけじゃない」

李衣菜「ショウさん……」

ゼロ(タロウが言ってたな。人類の為と称して、ショウを拘束して、シェパードンを兵器利用した奴がいると)

蘭子(大義を得た人間は、守るべきを傷つける愚者と化す……。その大義が、自己満足とも知らずに)

武内P「そうならないように、我々が、私が頑張ります」

ショウ「わかった。李衣菜、常務に負けたりしたら承知しないからな!」 モグモグ

李衣菜「わかってるって! 今度のライブで、証明するからさ!」

ショウ「ああ、その意気だ!」



李衣菜(今度のライブで大活躍して、常務を悔しがらせてやる!)

李衣菜(そして、そのまま、なつきちはこっちに取り込んで……あ、あれ?)

李衣菜(私、なんでそんな考えを……?)


 ―――ピチャーン


蘭子「……あの、ゼロさん。ショウさん。ちょっと、お話が」

ジャンナイン「……僕も話がある」

ショウ「ん、どうした?」

蘭子「実は……」


44: 2017/05/22(月) 23:31:04.95 ID:+c6gSqHs0

 アスタリスク ライブ当日

 ワァァァァァァ!!!

李衣菜「Over hert ?  Oh デッドライン~♪ 気にしてたら つまらないぜ~♪」


ショウ「李衣菜……」

ジャンナイン「二人は成長している」

武内P「はい。良いと思います」

ゼロ「ああ、李衣菜とみくのビックバンは止められないぜ!」

卯月「はいっ! ……蘭子ちゃん?」

蘭子「……う、うむ! 見事なる儀式!」

夏樹「蘭子ちゃんは心配事でもあるのか?」


45: 2017/05/22(月) 23:32:14.73 ID:+c6gSqHs0


李衣菜(みくちゃんと一緒なら、どこまででも行ける!)


李衣菜(アレだけいがみ合ってるのに、意見が合わないのに、ライブになったら手を取り合える!)


李衣菜(だって、私たちはユニットだから!)


李衣菜(みくちゃんはギンガで、私は) チラ


ショウ「……」 ニコ



ダークルギエル「ご苦労。多田李衣菜」



みく「えっ……!?」


ゼロ「なっ……!?」



46: 2017/05/22(月) 23:33:41.70 ID:+c6gSqHs0

 バタバタバタ……

武内P「か、会場の人たちが……」

卯月「た、倒れて……」

夏樹「な、何が起きたんだよ? ダリィ!」

李衣菜(ルギエル)「ムダだ。ようやく、この女の身体を奪うことができた」

ゼロ「テメー……ダークルギエルだな?」

李衣菜(ルギエル)「いかにも。我が名はダークルギエル。闇の支配者だ」

蘭子「や、やっぱり、私が感じたのは間違いじゃ……」

ゼロ「はっ! 闇の支配者とは、よく言うぜ。タロウとギンガにボコボコにされたんだってなぁ!」

李衣菜(ルギエル)「貴様の父、ウルトラセブンが闇に染まる姿は滑稽だったぞ」

ゼロ「……っ! テメェ……!!」 ギリ

みく「り、李衣菜ちゃんは? 李衣菜ちゃんは!?」

卯月「李衣菜ちゃんを返してください!」

ショウ「そうだっ! 貴様、李衣菜から離れろ!!」

夏樹「どのみち、アタシらが強制的に引きはがしてやるぜ!」 サッ

李衣菜(ルギエル)「お前のお陰だ」

夏樹「え……?」


47: 2017/05/22(月) 23:34:24.68 ID:+c6gSqHs0


李衣菜(ルギエル)「この娘の心に、少しずつ、闇をたらしていた。一滴、一滴……十数年は覚悟した」

夏樹「そ、それがなんで、アタシの……」

李衣菜(ルギエル)「この娘はお前と、そこのネコ耳との間で揺れ動いていた」

みく「え……」


卯月(ネコ耳……)  蘭子(ネコ耳……)  武内P(もう少し、言い方が……)


李衣菜(ルギエル)「振り子のように揺れ動く心が、闇を濃く、攪拌させた。感謝するぞ。哀れな、人間」

ゼロ「テメェ……!! 卯月! いくぜ!!」

卯月「はいっ! ダークルギエル、許しません!!」

蘭子「闇の支配者を名乗るなど……笑止! 我が力を前に、恐れおののくがいい!」

ショウ「ヒカルはいないが、俺達で倒してやる!」


ウルトラマンゼロ(卯月)「でゅわっ!!」 ドゥゥゥン、シャキン、シャキン

ティガダーク(蘭子)「でゅわっ!!」 ピカー

 ウルトライブ! ウルトラマンビクトリー!

ウルトラマンビクトリー「いくぞ! 李衣菜は返してもらう!」


李衣菜(ルギエル)「ティガダーク……。その力を、自在に操るか。面白い」

 ダークライブ! ルギエル!!

ダークルギエル(人サイズ)「お前たちを人形に変え、永遠の楽園を築く」


ビクトリー(李衣菜を取り込んでルギエルに! ヒカルから聞いていた話と違うぞ……!
      校長はあくまで外付け道具扱いだったと……クソ! 李衣菜、我慢しろよ!!)


48: 2017/05/22(月) 23:37:34.40 ID:+c6gSqHs0

武内P「前川さん! 早く、こちらへ!」

みく「う、うん」 タタタタ

ジャンナイン「建物を破壊するか?」

武内P「いえ、動けない人が多すぎます。ここは一先ず、ゼロさんにお任せしましょう」

夏樹「アタシはちょっと、様子を見させてもらうよ。……アタシのせい、なのかな?」

武内P「それは断じて違います。多田さんは例え悩んでも、答えを出したでしょう」

ジャンナイン「その通りだ。本来なら答えを出すところを、いつの間にかにルギエルに意識を奪われた」

夏樹「……そうだな。サンキュッ!」


ゼロ「ウルトラゼロキック!!!」

ダークルギエル「ぐぅっ……!!」

ゼロ「まだまだ! ゼロスラッガー!!」 バシュバシュ!

ダークルギエル「くっ!?」

ティガダーク(蘭子)「よそ見を! ハンドスラッシュ!!」 

ダークルギエル「ちっ!」

ビクトリー「レッドキングナックル!!」

ダークルギエル「ぐぉ!?」 ドサ


49: 2017/05/22(月) 23:39:16.27 ID:+c6gSqHs0

ダークルギエル「ウルトラマンゼロ……さすがに、強いな」

ゼロ「俺がアナザースペースにいて、運がよかったな! でなきゃ『ウルトラマンギンガ』が完結してたぜ!」

卯月「ショウさんの出番もなくなりますね!」

ビクトリー「その場合、俺は普通に地上に出ていたと思うぞ」

ティガダーク(蘭子)「ウルトラマンティガダーク、始まります」 ボソ


ダークルギエル「運がいいのは貴様だ。父のように、無様な人形をさらさず、よかったな」

ゼロ「テメェ……だったら、テメーをスパークドールズにしてやるぜ!!」

卯月「やり方わからないですけど、スパークドールズにしてやりますです!」 プンプン!


ビクトリー(確かに強いが、ゼロとティガがいる。勝てない相手ではない)

蘭子(なのに、ルギエルのこの自信は……)


ダークルギエル「お前たちの相手は、これにしてもらおう。チブルの数少ない功績だ」

 ダークライブ! ファイブキング!!

ビクトリー「なにっ!?」

 ダークライブ! ビクトルギエル!!

ビクトリー「ば、ばかな!!」


ジャンナイン「この反応! 街中に、巨大な怪獣が二体も……???」

ダークルギエル「この地球のエネルギーはすさまじい。我がダークスパークと組み合わせれば、この通りだ」

夏樹「表に怪獣って……あいつが自信満々で出した以上、弱いわけないよなぁ……!」


50: 2017/05/22(月) 23:42:35.82 ID:+c6gSqHs0

ビクトリー「ファイブキング、ビクトルギエル! 二体とも、俺とヒカルが一度敗北した敵だ!」

ゼロ「慌てるなよ! ウルティメイトフォースゼロ!」

ジャンナイン(SD)「出撃だ!!」


グレンファイヤー「遅れて悪い! 怪獣は俺達に任せろ!」

ミラーナイト「ウルトラマンビクトリー、あなたは李衣菜さんを」

ジャンボット「卑劣な行い、万氏に値する!」

ジャンナイン「ショウ、夏樹、李衣菜を頼むぞ」


ダークルギエル「ふん、奴らごときに止められるかな?」

ゼロ「別世界のジャンナインにも、テメーの配下は痛い目にあったんじゃなかったっけか?」

卯月「そうです! ウルティメイトフォースゼロは、強いんです!!」

みく「李衣菜ちゃんも! あんたなんかに、負けないにゃ!!」

 
『その通りだ』



51: 2017/05/22(月) 23:45:44.40 ID:+c6gSqHs0

ゼロ「お前は……ウルトラマンギンガ!」

ビクトリー「ヒカルか? いや、違う……」

ウルトラマンギンガ「そうだ。私は君達とは別の時間軸から訪れたギンガだ」

みく「じゃあ、ギンガにゃん自身?」

ギンガ「みく、君の勇気に、友を想う心に応えるために来た」

みく「にゃ///」

ギンガ「そして、ルギエル。お前を、倒すために」

ダークルギエル「いいだろう。今度こそ貴様を倒し、この世界を、宇宙の時を止める……!!」

ギンガ「ゼロ、悪いがビクトルギエルを頼む。強力な兵器を所有している。君でなければ、対処は難しい」

ゼロ「ふっ、仕方がないな。行くぜ、卯月! 蘭子!」

卯月・蘭子「はいっ!」 フッ

夏樹「なら、アタシも! この力、ここが使い時だろ! ネクサス!!」

ウルトラマンネクサス(夏樹)「選手交代だ! いくぜ!」

ギンガ「さぁ、みく。共に戦おう」

みく「よぉ~し! 李衣菜ちゃん、待っててね!」

 ウルトライブ! ウルトラマンギンガ!!


52: 2017/05/22(月) 23:46:41.44 ID:+c6gSqHs0

ダークルギエル「再び3対1か。だが、ビクトリー以外は不慣れな素人のようだが?」 ブゥン!

武内P「あれは、黒いギンガスパーク……それを、槍に」

ギンガ(みく)「みくはゼロにゃんにも、ギンガにゃんにも変身済にゃ! ギンガスパークランス!!」 ブゥン

ビクトリー「ならば、こちらは!」

 奏でろ! 勝利のメロディー!

ネクサス ジュネッスオランジュ(夏樹)「色が……へぇ、綺麗な青色だな!」

ビクトリーナイト「いくぞ、ダークルギエル!!」

夏樹「ダリィを!」

みく「李衣菜ちゃんを!」

ショウ・みく・夏樹「返してもらう(ぞ)(にゃ)!!」

ダークルギエル「やってみるがいい。悲しみのある時間など、必要ない! 幸福の中、停止すればいい!」


武内P「幸福の中の停止……」

武内P(私には、少し耳が痛いですね)

武内P(ですが、私に前を進む力をくれたのは……みなさんです)


53: 2017/05/22(月) 23:47:09.48 ID:+c6gSqHs0

 市街地

未央「ふっふ~! らんらんからの相談を受けた私達は! しまむーの力になるために!」

凛「ジャンボットとジャンナインの本体の中で、待機してたんだよ」

ジャンボット「未央司令官、どうする? 奴は多くの怪獣の能力を持っているようだが」

未央(ジャンボット搭乗中)「司令官! くぅ~! いい響き!」

グレンファイヤー「おいおい、ちゃんみお~。しっかりしてくれよ?」

未央「任せてよね! ……ジャンボット、見せ場を譲ってくれてありがとね」 ボソ

ジャンボット「私はデータを知っているだけだ。ファイブキングなる怪獣は知らない。
       君の方が、臨機応変に戦えるだろう」

凛(ジャンアイン搭乗中)「それで、どうするの?」

未央「まずは一番バッターグレン! ガンQの左腕を押さえるんだ~!」

グレンファイヤー「おぅ! まかせとけ!!」

ファイブキング「グガァァァァァァ!!!」

未央「次に、ミラーナイト! あのレイキュバスのハサミを! 火炎や冷気を出すかもだから、気を付けて!」

ミラーナイト「承知しました! ミラーハレーション。ミラーナイフ!」 ブゥン チュンチュンチュン!!

未央「そしたら、絶対に頭部、背中、胴体から攻撃が来るから……いくよ!」

ジャンボット「了解した。ジャンミサイル!!」

凛「私はジャンキャノンで……頭を!」

ジャンナイン「グレン、ミラーナイト、念のため気を付けてくれ。ジャンフラッシャー!!」

ファイブキング「グギャァァァァァァァァァ!????」


54: 2017/05/22(月) 23:47:51.69 ID:+c6gSqHs0

ビクトルギエル「グギャァァァァウゥゥゥゥゥ!!!」

ゼロ「こいつもダークルギエルってんなら、こいつをぶっ飛ばして、憂さ晴らしだ!!」

卯月「はいっ! ゼロさんのパパさんへのひどい台詞、あったまきました!!」

ティガダーク(蘭子)(卯月ちゃん、珍しく怒ってる! 私も、怒ってるけど!)

ゼロ「全力でいくぜ!! エメリウムスラッシュ! 連射ぁ!!」 ビー! ビー!

蘭子「ダークランバルト!!」 ダダダダ!!

ビクトルギエル「グォォォ!! 効かん!!」

卯月「わっ! しゃ、喋りました!?」

ゼロ「ルギエルの奴が遠隔操作してるのか? なら、ブッ飛ばし甲斐が余計にあるぜ!!」

ビクトルギエル「ほざけ! ルギエルビート!!」 ビィー!!

蘭子「ゼロさん! 私の後ろへ! ティガダークアブソーブ!!」 ギュイン!

 ティガダーク → ティガ マルチタイプ

ゼロ「蘭子、さすがだぜ!」

ビクトルギエル「む……」

蘭子「ふっ……。愚かなり! 我は、光と闇を超越せん、古の巨人!」 ビシ!

ビクトルギエル「……両方を、肯定しているのか?」

蘭子「え……?」

ゼロ「……。はっ、わけわかんねーこと言ってんじゃねぇ! きかねぇなら、きくまで攻撃してやるぜ!!」


55: 2017/05/22(月) 23:48:39.55 ID:+c6gSqHs0

 ライブ会場

 ガシィン! ガキィンッ!!

ダークルギエル「むぅぅぅんっ!!!」

ギンガ(みく)「はぁぁぁぁぁ!!!」

ビクトリーナイト「おりゃぁぁぁぁ!!」


ネクサス ジュネッスオランジュ(夏樹)「ぐ、く、くそ、アタシはお荷物かよ……」 ドサ

夏樹「ゼロ達は押してたけど、単純にゼロがメッチャ強いのと、蘭子ちゃんは戦い慣れてるってことか……」

武内P(戦い慣れ。大人の私が、神崎さんに随分と頼ってしまっているのですね……)


ビクトリーナイト「夏樹! ムリをするな! お前は会場の人間を守れ!」

夏樹「わかった! 悔しいけど、チャンスを待つか……」


みく「さっさと李衣菜ちゃんを返すにゃぁぁぁぁぁ!!!」

ダークルギエル「ムリだな! 我が闇を撒いたとはいえ、この娘は」

みく「じゃ! お前のせいにゃ!!!」

ダークルギエル「むっ」


ギンガ「みく、李衣菜を起こしに行くぞ。ショウ、少しの間頼む」

みく「さっさと起きろ! この寝坊助ニワカロックーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」


ショウ「ひどい言われようだな」 フフ

夏樹「本当に」 クス

夏樹「けど、それだけ互いに言い合える仲ってことなのか……」


56: 2017/05/22(月) 23:49:37.92 ID:+c6gSqHs0

 ???


 ワイワイ ザワザワ

みく「ここは……李衣菜ちゃんの心の中? シンデレラプロジェクトが解体される前の?」

ギンガ「ゼロもいる。いや、それどころか、私も。君達が出会ったすべてのウルトラマンも」

みく「李衣菜ちゃんは……いた!」


李衣菜「……やっぱり、楽しいな。あの夏の時間が」


みく「李衣菜ちゃん!」


李衣菜「けどさ、これはダメなんだ……」


みく「えっ……。李衣菜ちゃん、自覚してる?」

ギンガ「ルギエルが、ムリに闇を与えたせいなのか?」


ルギエル「何故、ダメなのだ? 永遠の幸福が、永遠の時間があるのだぞ?」


李衣菜「だって、ここに未来はないもん」



57: 2017/05/22(月) 23:50:25.79 ID:+c6gSqHs0


ルギエル「未来が……ない?」 ピク


李衣菜「そう、未来がない。私とみくちゃんがトップアイドルになるって未来が!」


李衣菜「シンデレラガールズの誰もが羽ばたいて! 地球も平和になって! 宇宙にだって飛び出す!」


李衣菜「いつか、いつかきっと! 私達は、次元だって超えられる!」


ルギエル「何故だ? 何故、永遠の幸福を理解しない?」


李衣菜「そんなの、あんたが一番理解してるんでしょ?」


ルギエル「なに?」 ピク


李衣菜「ここに、未来はない。それは、変わらない……!! だから、みくちゃんが迎えに来てくれた」


みく「李衣菜ちゃん……! 早く、行くにゃ! みんなに、ニワカロックを聞かせに!」


李衣菜「言ったなぁ! 最近は結構、練習してるんだからな!」


ギンガ「なら、それを見せに」


みく「行くにゃ!!」


李衣菜「うん!!」


ルギエル「……っ」



58: 2017/05/22(月) 23:50:56.70 ID:+c6gSqHs0

 ライブ会場

ダークルギエル「っ! まずい……。今のうちに、ギンガを倒さねば……!」

ギンガ「……」

武内P「ギンガが、動かない? 李衣菜さんを迎えに、精神を飛ばしているから?」

ビクトリーナイト「させるかぁぁぁ!!」 ダッ

ネクサス ジュネッスオランジュ(夏樹)「させない! オーバーレイ・シュトローム!」 ビィィ!!

ダークルギエル「ぐっ!? ま、まずい、分解され……ふん!」 バシッ

ビクトリーナイト「ナイスだ! 夏樹!」 

夏樹「へへっ! 少しは、ロックだったかな?」 グッ

 ブゥン!

ギンガ「待たせた。李衣菜は、助け出した」

ビクトリーナイト「李衣菜! 無事か?」

李衣菜「うんっ! ショウさん、なつきち、ごめんなさい」

夏樹「いいって! ダリィが無事ならさ」

みく「ところで、これ、どうなってるにゃ?」

李衣菜「ギンガが人間サイズなのに、ギンガの中に私とみくちゃんいるしね……」

ギンガ「では、もう一人呼ぼう」

みく・李衣菜「え?」


59: 2017/05/22(月) 23:53:13.56 ID:+c6gSqHs0

 ~ テレパシー中 ~

ギンガ「ゼロ、君の力を借りたい」

ゼロ「どういうことだ?」

ギンガ「君のイージスの力を借りれば、私の大事な仲間をここにテレポートさせられる」

ゼロ「ああ、そういうことか。なら、ド派手に決めてやれ! こっちも、そろそろフィニッシュだしな!」

ギンガ「わかった。……手間をかける」

ゼロ「この世界でのエタルガーの件で、俺はお前に助けてもらった。気にするな」

ギンガ「それももとはと言えば、私がエタルガーを倒し損ねていたからなのだが……。言っても、始まらないか」


 キィィィィィン!!! フッ!

礼堂ヒカル「それで、ショウが李衣菜ちゃんに会うためにわざわざ有給使って……え?」

石動美鈴「へぇ~、そうなんだ~……え?」


ギンガ「どうやら、二人はデート中だったようだ」

みく「ひ、ひどい……」


ヒカル「え、ここ何処!? ギンガ!? てか、ショウ!? ネクサスまで……おわっ!? ダークルギエル!?」

美鈴「え? え?? え??? な、なんでダークルギエル?????」

李衣菜「あれが美鈴さん……。めっちゃおしゃれしてる……。凄い、気の毒……」


60: 2017/05/22(月) 23:53:55.06 ID:+c6gSqHs0

ショウ「正直、今のヒカルには言いたいことが色々とあるが……」

ヒカル「普通の休日にいきなしこんなことになってる俺の方が色々言いたいぜ!!?」

美鈴「デートを邪魔された私が一番言いたいんだけど!?」

李衣菜「え、えっと、これも全部」

みく「ダークルギエルのせいにゃ!」

ダークルギエル「えっ。チョ、マテヨ」

ネクサス(夏樹)「事実、そうなんだけど……。なんだろ、ちょっと、同情しちゃいそう……」

ヒカル「よしっ! とにかく、いくぜ、ギンガ!」 ブゥン

ギンガ「私が二人いるとややこしいだろう。なので、統合しておく」

ヒカル「え? 統合??」 ウルトライブ! ウルトラマンギンガ! ムギュッ!

ギンガ(みく)「ちょ、ヒカルにゃん! 3人乗りは狭いって!」 ムギュ

ギンガ(李衣菜)「く、苦しぃ……」 ムギュ

ギンガ(ヒカル)「ちょ、なんだよこれ!? なんで3人乗り……」 ムギュ

美鈴「……」 ジトー

李衣菜(美鈴さんの視線が怖い!!)

ショウ「ヒカル、遊んでる場合じゃない! いくぞ!」

ギンガ(ヒカル)「ま、待って。マジで、きつい! ごめん! 李衣菜ちゃん、ショウの方いって!」

李衣菜「え? あ~!」 ポイー スポ

夏樹「ギンガの中からダリィが飛ばされた!? そして、ビクトリーの中に!???」

ショウ「よし、今度こそ行くぞ!!」

李衣菜「お、おー///」

李衣菜(今、お姫様抱っこで受け止められた……///)


61: 2017/05/22(月) 23:54:49.42 ID:+c6gSqHs0

 市街地

ファイブキング「グ、ギャァァァァァ!??」

未央「よしよ~し、いい具合に弱って来たね!」

グレンファイヤー「ゼロの親父さんが使う、カプセル投げとく?」

未央「怪獣GO? あいつ捕まえたら、一気に五匹分……なのかな?」

凛「私だったらもっと、格好いい怪獣をカプセル怪獣にしたいな」

ジャンナイン「青い怪獣か? テンペラー星人?」

凛「ヤダ。怪獣じゃないし、可愛くもない」

ミラーナイト「みなさん、ふざけていないで、決めますよ」

ジャンボット「司令官、最後の命令を下すんだ」

未央「よぉ~し! ウルティメイトフォースゼロ! そして、ニュージェネ二人組で! フィニッシュだ!」

ウルティメイトフォースゼロ『了解!!』

ファイヤーフラァァァッシュッ!! シルバークロス!! ビームエメラルド!! ジャンバスター!!

 ドドドドドドド!!!

ファイブキング「グギャァァァァァァァァァァ!!!????」

 ドゴーン!!

グレンファイヤー「はっ! 俺たち、ウルティメイトフォースゼロを相手にするには」

ミラーナイト「もう5体は合体してこないといけませんね?」

未央「これもひとえに、この未央ちゃん司令官のお陰だね!」

凛「ま、相手の出方は全部わかったしね」

ジャンボット「感謝する」

未央「えへへ~///」

ジャンナイン(李衣菜、こちらは終わったぞ)


62: 2017/05/22(月) 23:55:32.71 ID:+c6gSqHs0

ビクトルギエル「おのれぇぇぇ! 吹き飛ばしてくれる!!」

 ゴゥン ゴゥン ギュィィィィィン!!

ゼロ「むっ、でかいのが来るな」

ティガ(マルチ)(蘭子)「ゼロさんは、ウルティメイトイージスを」

ゼロ「もちろん、そのつもりだ」

蘭子「違います。 ファイナルウルティメイトイージスの方です」

卯月「ら、蘭子ちゃん? まさか、あの攻撃を……」

蘭子「ふっ……。我が名はブリュンヒルデ。光と闇を手に入れた、究極の巨人ティガ! 我に任せよ!」 ニコ

ゼロ「……ああ、任せるぜ!!」

ビクトルギエル「くらえ!! ビクトリウム・キャノン!!!」

 ゴッ!!!

蘭子「グリッターアブソーブ」

 ギュィィィン!!!

 ウルトラマンティガ マルチタイプ → 吸収 → グリッターティガ

ビクトルギエル「な、なんだと……?」

グリッターティガ(蘭子)「私一人の力だと、これが限界。本物のティガのような、強大な輝きはないけれど」

卯月「誰かを守るには、十分な力です!」

ゼロ「ルギエル……覚悟しろ! 命を弄んだ罪、償ってもらうぜ!!」 ギュインギュインギュインッ!!

ビクトルギエル「ば、バカな……。も、もう、エネルギーがたまって」 ハッ


63: 2017/05/22(月) 23:56:08.42 ID:+c6gSqHs0

アーニャ「私達の光、ゼロに、上げました」

美波「ウルトラ戦士程ではないけれど」

きらり「これだけ集まれば~!」

みりあ「小さい光も!」

莉嘉「もっと大きく!」

智絵里「輝ける!」

かな子「今まで出会った正義の戦士たちが、教えてくれたから!」

杏「永遠の幸福、ちょっとはわかるよ。けど、それはダメ。面倒臭がり屋の私でも、それは容認できない」


ビクトルギエル「た、たった数人のエネルギーで…… イージスの力がチャージされて……」

ゼロ「お前だって、やっただろ? なら、俺達ができないわけないだろうが!!」

ビクトルギエル「う、ぐぐぐ……!」

ゼロ「受けろ! ルギエル! 人間の輝きを! シャニング・アースの、シンデレラの力を!」

グリッターティガ(蘭子)「ゼラデスビーム!!」

ウルトラマンゼロ(卯月)「ファイナルウルティメイトゼロ! Verシンデレラです♪」

ゼロ「フィニッシュ!!!」

 ギュィンギュィンギュィン……バシュン!!!

ビクトルギエル「う、おぉぉ……!?????????????????」

 ドゴーン!!!

杏「さすがに、あれは耐えられなかったね」

美波「グリッターティガの、ゼラデスビームも追加したものね」

アーニャ「ダー♪ やっぱり、ゼロは、サイキョー、ですね!」

卯月・蘭子「いぇいっ♪」

ゼロ「親父の力を悪用した罪、受けてもらったぜ」


64: 2017/05/22(月) 23:56:56.94 ID:+c6gSqHs0

 ライブ会場

武内P「外が静かになった……双葉さんから、メール」

杏『外は片付いたよ!』

 ネクサス ジュネッスオランジュ → 分離 → 木村夏樹

ネクサス「……」

夏樹「え? ネクサス? ああ、そうか。もう、決着がつくんだな。行くのか?」

ネクサス「……」 コク

夏樹「世話になったな! またな!」

ネクサス「……」 フッ


ギンガ(ヒカル)「ルギエル! お前の歪んだ野望、何度だって止めてやるぜ! 例えそれが」

美鈴「デートの最中でもね!!」


ビクトリーナイト(ショウ)「受け継がれてゆく命、それこそが未来だ!」

李衣菜「あんたのいう止まった時の中に幸福はあるかもしれない。だけど」

みく「そこに、未来はない!!」


ダークルギエル「……黙れーーーーー!!!!!」


李衣菜「私達が見たその光! 愛すべきその命!」

ビクトリーナイト「永久に! 輝け!! シェパードン! ナイトティンバー! ダブルスラッシュ!!」

ダークルギエル「ごはぁっ!?」


みく「星空に輝けギンガ! もう一度、私達を……アスタリスクを照らすために!」

ウルトラマンギンガ「私の光が、君達の未来をいつまでも照らそう! ギンガサンシャイン!!」

ダークルギエル「ぐぉぉぉ!???」


65: 2017/05/22(月) 23:57:29.51 ID:+c6gSqHs0

ダークルギエル「ぐ、がはぁ……。わ、我は……闇の支配者……」

李衣菜「違う。あんたも、ウルトラマンギンガだったんでしょ!?」

ダークルギエル「っ!!!!?」


李衣菜「なら、信じてあげたっていいじゃん……。人間の、未来を!」

ダークルギエル「……いらん」

李衣菜「え?」


ダークルギエル「親しき者の氏など、いらん!!」


ギンガ「……」

李衣菜「っ!!?」

みく「ま、まさか……。ルギエルは……」

ヒカル「誰かの氏が、悲しくて……」

李衣菜「ぁ……ぅ……」

ショウ「だが、お前が親しかった者は、未来を残したはずだ」

李衣菜「ショウさん?」

ショウ「いくぞ! これで、決める!!」

李衣菜「うんっ!!」

ギンガ(……ありがとう)


66: 2017/05/22(月) 23:58:02.37 ID:+c6gSqHs0

ショウ・李衣菜「ビクトリウムスペシャリー!!!」

ヒカル・みく「ギンガエスペシャリー!!!」

ギンガ「終わりだ。ルギエル。終わり、なんだ……」

 カッ!!!!

ダークルギエル「お、おぉぉぉぉ!!!?????」

 ドゴーン!!! 

李衣菜「やったぁ! うひょ~! かがやいたよ、ビクトリー!」

夏樹「やったな! ダリィ!」

李衣菜「へっへ~! 見てた、なつきち! 勝利のビクトリーだ~! て」

 ポト

みく「にゃ? これは……る、ルギエルのスパークドール!????」

ルギエル(SD)「……」

ヒカル「自分の時間が、止められちまったわけか」

ショウ「いや、違う」

ギンガ「李衣菜、みく。君達はルギエルに同情してくれた……。その優しさが、こうなった」

李衣菜「……そっか。ねえ、ギンガ。よかったら、ルギエルのSD、私に預けてくれない?」

みく「いい考えニャ! みく達の未来、たっぷり見せつけてやるにゃ!」

ギンガ「わかった。アスタリスク、小さき星よ。君達に、私の半身を託そう」


67: 2017/05/22(月) 23:58:36.32 ID:+c6gSqHs0

 ザワザワ ザワザワ

武内P「会場の人が、目を覚ましそうですね」

美鈴「大事にならなくてよかったですね」

李衣菜「よぉ~し! 仕切り直しだ! みくちゃん!」

みく「うんっ!」

李衣菜「なつきちも! せっかくだからさ!」

夏樹「お、おい、引っ張るなって! たく、飛び入り参加させるなんて」

李衣菜「へへ~! ロックでしょ?」

夏樹「そうだな!」

ギンガ(ヒカル)「なら、俺達も、このまま参加してやるよ!」

みく「え、えぇ!? いいの?」

ギンガ(ヒカル)「こういう時は、気分でさ! それに俺達、別の世界の住人だし」

夏樹「ぶっちゃけたな。ま、その考え、ロックかもな」

ビクトリー(ショウ)「……ま、たまにはな」

ヒカル「何がたまにはだよ! 李衣菜ちゃん! こいつ、俺達の世界で言う、こっちの世界のゲームの
    スターライトステージってゲームに、君の為に課金して……」

李衣菜「え? え? わ、私の為に……///」 カァー

ショウ「給与が振り込まれたら、その、ちょっとしてるだけだ!!///」

武内P「そんなものがあるのですね」

美鈴「私もススメられてやってるけど、楽しいよ。ちなみに、卯月ちゃん押し」

みく「卯月ちゃんが聞いたら、喜んでくれるにゃ」

ギンガ「ちなみに、私は」

みく「かな子ちゃんでしょ?」

ギンガ「Exactly.(その通りでございます)」

みく「いつかしめる」

ヒカル(これ、俺ごとしめられるのか……?)


68: 2017/05/22(月) 23:59:04.56 ID:+c6gSqHs0

ライブ客1「う、う~ん。あれ、俺は」

ライブ客2「えっと……そ、そうだ。確か」

ライブ客3「変な声が聞こえて、倒れて……。え、ウルトラマン!?」

李衣菜「みんな~! 大丈夫だった~!?」

みく「悪い敵は、ここにいるウルトラマンギンガと、ウルトラマンビクトリーが倒してくれたにゃ!」


ギンガ(ヒカル)「シャウナッ!」  ビクトリー「テイヤッ!」

夏樹(ポーズ決めてくれるんだ)


みく「もっかいおさらいしとくけど、ウルトラマンギンガは未来から来た戦士で!」

李衣菜「ウルトラマンビクトリーは、怪獣の力を操る地底世界の戦士だよ!」

ライブ客1(ウルトラマンガイア?)

ウルトラマンゼロ「そして俺は、ウルトラセブンの息子、ウルトラマンゼロだ!」

夏樹「増えた!?」

ビクトリー(何やってんだよ……) ヒソヒソ

ゼロ(いや、むしろお前らが。なんか、楽しそうだったから) ヒソヒソ


卯月(ちなみに、私は念のために分離されました)

武内P(他の皆さんも来てくれた中、島村さんだけいなければ怪しまれますし……)


ライブ客2(ウルトラマンゼロのフットワークの軽さ、なんなん?)

ライブ客3(あいつ、ホントにセブンの息子かよ……。見た目以外、違い過ぎるだろ)


69: 2017/05/22(月) 23:59:45.30 ID:+c6gSqHs0

夏樹「こうなったら仕方がない! 一日限りの限定ユニット! にわかロック!」

李衣菜「にわか!?」

ジャンナイン(SD)「やはり、バレていたか」

李衣菜「あ~、もう! とにかく、いくよ!」

 ガチャ

菜々「すみません~。みくちゃんと李衣菜ちゃんのライブ、まだやってま……うわ、ウルトラマンさん!?」

夏樹「ようっ! ネクサスはさっき、行っちまったけどな!」

菜々「あ、そうなんですか。また会えるとは思いますけど、ご挨拶をしたかったんです」

夏樹「せっかくだし、菜々ちゃんもこいよ!」

李衣菜(誘い方がイケメン……!)

菜々「え? いや、だって、今日はオフで……普通の服で」

李衣菜「その方が!」

みく「ロックにゃ!」

ギンガ「さぁ、ステージへ」 シュタ

菜々「わっ、きゃ。お、お姫様抱っこ……///」


美鈴「ヒカルくん、女の子とのタッチが多くない……!?」 イラ

武内P「き、きっと、ギンガさんの方ですよ」 アセアセ

グレンファイヤー(人間態)(ヒエッ)

ミラーナイト(人間態)(ゼロもいつか、刺されなきゃいいですけどね……)


菜々「う、うぅ!? こ、こなりゃヤケですよ! ええ、一回限りですけど、デュナミストの菜々が!」

菜々「やってやりますよ~!」

ジャンナイン(戦う前に既にやられかかっていたがな)


70: 2017/05/23(火) 00:00:30.27 ID:Jeg7SE/g0

 ワー! ワー! ワー!

『I go ! You go ! 奇跡を~♪』


李衣菜(見てなよ、ルギエル。超格好いい未来、見せてあげるから!)

ルギエル(SD)「……」

李衣菜(ナインも! しっかり見ときなよね!)

ジャンナイン(君が、なんと言いたいか、その顔を見ればわかる。見ているぞ)


みく(ルギエルは……誰の氏が悲しかったんだろう? だけど、見ててね)

みく(たとえそれが悲しくても、前に進めるように……)


ギンガ(ヒカル)(……爺ちゃんも、ギンガも語らないけど。以前のギンガの変身者は……)

ヒカル(婆ちゃんは俺が生まれる前に亡くなってる……)

ヒカル(まさか……)

 ポン

ヒカル(ショウ)

ビクトリー(ショウ)(見守ってやろう。アスタリスクが、大きな星へなる様を)

ヒカル(そうだな……!)


71: 2017/05/23(火) 00:01:31.53 ID:Jeg7SE/g0


ウルトラマンビクトリー「異なる次元の、地上の人間たち! お前たちの輝きを、見せてくれ!」


菜々「はいっ! ネクサスさんが選んでくれたキラキラの、プリズムみたいな光!」


夏樹「オ~ケ~! スペシャルな瞬間! 見せてやるぜ!」


みく「みんなの笑顔に向けて! 飛び込むにゃ! 例えそれが、ちょっと間違った道を行った相手でも!」


ルギエル(SD)「……」


李衣菜「運命にダイブ! 楽しい、全部が! 奇跡なんだ! 私達が、出会えたことが!」


ゼロ「そうだなっ! 俺がこの次元に来たのも、奇跡かもな!!」

ジャンナイン(僕が君達に出会えたことも)

ギンガ「君たちの未来に、輝きを」


李衣菜「うんっ! ニワカだろうが、なんだろうが! ロックでいってやるんだから!」



72: 2017/05/23(火) 00:02:20.11 ID:Jeg7SE/g0

 夜 島村家

卯月「う~ん、むにゃむにゃ……。ぜ、ゼロさん、安納芋をエメリウムスラッシュで焼いちゃうなんて……」

ゼロ(実体化)「どんな夢見てんだよ……」

卯月「えへへ……美味しいです……」 スースー

ゼロ「こうやって卯月の寝顔を眺めているのも可愛いが、ちょいと行くとするか」 シュワッチ


 成層圏

ギンガ「きたか、ウルトラマンゼロ」

ゼロ「ヒカルも、ショウもいないか。……こいつは、残念なお知らせって奴か?」

ギンガ「そうだ。話は聞いた。エンペラ星人の言った、見えざる敵。それは」


ギンガ「ルギエルではない」


ゼロ「……だろうな。奴は、エンペラ星人の、アーマードダークネスの槍を持っていなかった」

ギンガ「未来から来た私でも、わからない。この地球の未来は、既に大きく異なっている。注意してくれ」

ゼロ「ああ。何があっても、俺がみんなを守る!!」

ギンガ「君には、できる限り協力する。この地球の、少女たちの為に」

ゼロ「頼りにしてるぜ?」 ガシ

ギンガ「ああ。共に、宇宙の平和の為に戦おう」 ガシ


 おしまい


73: 2017/05/23(火) 00:03:39.43 ID:Jeg7SE/g0

 オマケ1

李衣菜「ロックと!」 みく「ネコミミの!」

アスタリスク「ヒーロー・アイドル図鑑!」

ゼロ「俺の出番……」

卯月「まぁまぁ」

なつきち「今日紹介するのはこちら!」

『ウルトラマンギンガ』

菜々「未来からきたというウルトラ戦士、ウルトラマンギンガさん!」

みく「特徴的なクリスタル! クリスタルが七色に輝く時、色に準じた属性攻撃を繰り出せるにゃ!」

李衣菜「その戦闘力は~、高いね! 『無印』では相手が素人とはいえ、ほぼ圧倒してる」

未央「勇気マックスであのダークザギを倒すほど!」

凛「さすがに、ダークザギは力の片鱗だった可能性が高いけどね」

みりあ「けど、ギンガさんって不思議だよね。あんまりおしゃべりしないし」

莉嘉「お喋りする時は、凄く重大なことを言うよね!」

きらり「きっと未来からきたからなんだにぃ~」

杏「ダークルギエルもギンガだったという、驚愕の事実が明かされたからね」

美波「M78星雲以外のウルトラマンさんって、謎な人が多いわよね」

李衣菜「ビクトリーも大昔に地球に来ただけで、地底世界のウルトラマンってわけじゃないしね」

みく「そもそも、ギンガと合体できる上に似たアイテム持ってる時点で、ビクトリーの正体ルギエルなんじゃ」

アーニャ「そう考えたファンも、多いと、思います」

李衣菜「いつかギンガやビクトリーのサイドストーリーも明かされるといいね!」

卯月「ギンガさんとルギエル、二人が一つだった時の姿とか、見てみたいですね!」

かな子「また、ギンガさんの『中の人』は私や文香さんが好きで有名ですね!」

智絵里「最近、かな子ちゃんの画像を検索しようとしたら……ふふ」


74: 2017/05/23(火) 00:04:55.88 ID:Jeg7SE/g0

ゼロ「そして、今日紹介するアイドルは!」

木村夏樹「アタシがみんなを元気にしてやる!」

ミラーナイト「ロックなアイドル、木村夏樹さん。年齢は18歳です」

グレンファイヤー「ま~、男勝りな姉御肌な姉ちゃんだな。髪型も大分、特徴的だな」

ジャンボット「身長は卯月と同じで、3サイズも卯月と似通っている」

ジャンナイン「実はお色気アイドルでもある」

夏樹「アタシはそういうのはあんまり……」

ギンガ「メイド服を着ていただろ?」

夏樹「あ、あれは、せっかくとってきてくれた仕事だから……」

ルギエル「工口い(確信)」

夏樹「な、なんだよ! ていうか、何でお前がいんだよ!?」

ルギエル「我もギンガ……」

夏樹「帰れ!」

ゼロ「髪の毛を下ろしている水着姿などは、ただの美人なお姉さんだからな」

夏樹「そ~いう話題は拓海にやらせておけよ~!」

ビクトリー「向井拓海とはバイク仲間であり、他にもロック繋がりで李衣菜と仲が良く」

ギンガ「スターライトステージではついに二人の新曲が発表された。おめでとう」

ジャンボット「一見すればロックアイドルの彼女だが、メイド服を着たり」

ジャンナイン「髪を下せばただの美人。李衣菜に勝るザルロック認定をしていたり」

ゼロ「ネコ会話で女子力を見せつけたりと、シンデレラガールあるあるのただのカワイイ女の子感もあるな!」

ビクトリー「ロックとは……一体……」

夏樹「あぁ~、もう! 今度のフェスで、アタシのロック、見せてやるからな!」


李衣菜&みく「次回も!」

夏樹&菜々「お楽しみに!」



75: 2017/05/23(火) 00:08:55.52 ID:Jeg7SE/g0
ゼロさん、まさかのバトスピデビューおめでとう!
かな子大好きPさんは、ギンガさんのカードを使うのか・・・!?

また、ストックが減ってきたので投下ペースは遅れると思います!

終了報告を出してきます!

引用元: 李衣菜・みく「ネコミミロックで」 ウルトラマンギンガ「未来を照らせ」