1: 2013/04/07(日) 13:49:42.36 ID:VpNiJ3UMo
 
むが~す、むがすの事だったど、
ある村さずんつぁまどばんつぁま居だったど。
ずんつぁまば山さ柴刈りさ、
ばんつぁまば川さ洗濯さ行ったったど。
ばんつぁまば洗濯してだば、
川上がらでっけな桃がドンブラコ~ドンブラコ~ど、
流れで来たったどや。


ミサト「あんりまぁ~、なんたらでっけな桃だべ…」


ばんつぁまぁ桃ば拾って家さ帰ぇったどや。
すて山がらずんつぁま帰ぇったれば、
ばんつぁま桃ば見せで語ったど。


ミサト「ずんつぁまほれ見でけらい、見事な桃だべぇ?」

リョウジ「おほ~こりゃすんげじゃ、さっそぐ食うべ」


ずんつぁまば鉈で桃さ切り付げだど。

スパッ!

すたらたまげだ事に、中がら赤ん坊出はって来たったどや。


ミサト「うひゃあ!なんたらめんけぇ赤ん坊だべぇ」

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2: 2013/04/07(日) 13:51:01.61 ID:VpNiJ3UMo
 
二人はその赤ん坊さモモタロウと名前ば付けで大事に育でだったど。
モモタロウばすくすくど育って、立派な若ぇ者さなったどや。
すてある日の事、モモタロウばこう語ったど。


モモタロウ「お父さん、お母さん、僕は鬼ヶ島に鬼退治に行くよ」

ミサト「モモタロウや、危ねぇがら止めでけろ!」

リョウジ「いや、立派だモモタロウ!頑張ってけろじゃ!」


二人ばモモタロウさ立派な着物ばこしぇでやったど、
それば着てモモタロウば鬼退治の旅に出はったど。


モモタロウ「それじゃ、行ってくるよ」

ミサト「ほれ、これ持ってげ」

モモタロウ「これはキビ団子かい?ありがとう」


モモタロウば腰さキビ団子入ぇった袋ば下げで出発したど。
すばらぐ歩いだあだり、犬さ出会ったど。
 
 

3: 2013/04/07(日) 13:52:32.79 ID:VpNiJ3UMo
 
犬シンジ「モモタロさん鬼ヶ島さ行ぐんだべ?キビ団子くれだら家来になるど!」

モモタロウ「やぁ、僕を待っててくれたのかい?」

犬シンジ「そ、そっただつもりでねんだども…//」

モモタロウ「ふふっ、好意に値するよ」

犬シンジ「へ?」

ホ〇タロウ「好きってことさ♪」

犬シンジ「…///」



犬スンズば家来にすたホ〇タロウば、旅ば続げだど。
すたら今度ばキジに出会ったど。


キジアスカ「そご行ぐあんだ!鬼ヶ島さ行ぐって噂聞いだじゃ!」

キジアスカ「あだすさキビ団子けらい!したら仲間さなってけっがら!」

ホ〇タロウ「いいよ、ほらお食べ」

キジアスカ「ながながの味ね、もっと無ぇの?」

ホ〇タロウ「ふふっ、そんなに食べたら、重くなって飛べなくなるよ?」

キジアスカ「あんだバガぁ!?あだすに限ってそっただ事あるわげねぇべ!」


ホ〇タロウば気性の荒ぇキジば仲間にすたど。
すてまだすばらぐ歩いでだらば猿ど出会ったど。


サル波「…ウキッ」

ホ〇タロウ「おや?この団子が欲しいのかい?」

サル波「ウキウキ…」コクコク

ホ〇タロウ「いいよ、ほら」

サル波「ウキキ…」

ホ〇タロウ「ん?仲間になりたいのかな?」

サル波「ウキッ…」コクン


無口なサル波が仲間さなったど、
すてホ〇タロウど3匹の仲間達ば海さ着いだったど。
 
 

4: 2013/04/07(日) 13:53:46.99 ID:VpNiJ3UMo
 
ホ〇タロウ「さて、どうしたものかな?」

犬シンジ「海渡らねど鬼ヶ島さ行がれねじゃ?」

キジアスカ「いぐらあだしでも鬼ヶ島まで飛ばれねな…」

サル波「ウキィ…」


キジアスカ「ん?あそごさ船っこあっと?」

ホ〇タロウ「ちょうど良いね、拝借しようか」

犬シンジ「か、勝手に借りだらマズイど思うど?」

サル波「ウキ…ウキ…」クイクイ

ホ〇タロウ「どうしたんだい?」


船頭青葉「何だぁおめだず、おらの船っこさ用が?」

ホ〇タロウ「やぁ、君がこの船の持ち主かい?」

船頭青葉「ああ、んだども?」

ホ〇タロウ「ちょっと頼みがあるんだよ、鬼ヶ島まで乗せてくれないかな?」

船頭青葉「なにぃ~鬼ヶ島だどぉ~!!」ガクブル

船頭青葉「わがねじゃ!あっただおっかねぇどごさ行がれねぇ!!」ブンブン


ホ〇タロウ「そうか…仕方ないな…」チラッ


キジアスカ「」ソロソロ…
                             ドカッ!
船頭青葉「悪ぃごと言わねぇ…あそごだげは止めど…ぐはっ」バタン

キジアスカ「さっ、行ぐべ!」パンパン

ホ〇タロウ「ふふっ、一撃で仕留めるとは、さすがだね」


強制的に船っこば奪取すた一行は鬼ヶ島さ向かったど。
 
 


5: 2013/04/07(日) 13:56:10.02 ID:VpNiJ3UMo
鬼ヶ島


キジアスカ「つ、ついに着いだじゃな…」

犬シンジ「なんたらおっかねぇ雰囲気だじゃあ…」

サル波「ウキィ…」


ホ〇タロウ「さ、キビ団子食べて戦闘に備えようか」


一行は腹拵えばしたったど、
食べ終わったキジアスカば語っだど。


キジアスカ「あだすだず偵察してくっがら」

ホ〇タロウ「頼んだよ」


キジアスカどサル波ば偵察さ出はったど。



ホ〇タロウ「さて…シンジ君、ちょっと横になろうか?」

犬シンジ「えっ?ぺっこ語ってる意味がわがんねぇんだども…」

ホ〇タロウ「良いから、僕に任せて…」ジリジリ

犬シンジ「ちょっ!やめでけらい…」スザッ


キーーーーーーーーン
               スカーーーン!!
ホ〇タロウ「怖くないから、ね…ぐはっ!」ブシュー

キジアスカ「ぺっこ目ぇ放すたらスグこれだ!」

キジアスカ「こんの衆道!!バガ!!変態!!信じらんねぇ!!」ドカッ!ドカッ!

サル波「…ウキッ」

ホ〇タロウ「ふふっ、冗談はこれくらいにして、鬼退治に行こうか」ダラダラ…

犬シンジ「血~出はってるど…」
 
 

6: 2013/04/07(日) 13:58:51.40 ID:VpNiJ3UMo
 
キジアスカ「鬼ばこごがら二里ぐれぇ先さ居だったど」

ホ〇タロウ「さほど遠くないね、急ごうか」



鬼ゲンドウ「ふふふ、人間共がら奪ったお宝…」

鬼コウゾウ「大分貯まったな」

鬼ゲンドウ「ああ…」

鬼マリ「お頭!今度ばどごさ行ぎますにゃ?」


鬼マヤ「つが、この格好おしょすなや…///」

鬼マリ「なしてぇ!いいべじゃ~!むがす流行ったアニメキャラみでぇだっちゃ♪」プルンプルン


鬼マヤ「あだすあんだぐれぇ、胸無ぇおん…こったな水着みでなの似会わねおん…orz」





ホ〇タロウ「居たね、一気に畳み掛けるよ」

犬シンジ「わがった…おっかねぇけんどがんばんべ…」

キジアスカ「最初がらフル稼働、最大戦速で行ぐべ」

サル波「ウキッ!」


ホ〇タロウ「今だ!」

犬シンジ「逃げでわがね、逃げでわがね、逃げでわがね、逃げでわがね…」

キジアスカ「どおおぉぉりゃぁぁぁぁ!!」

サル波「ウキィィィィィィ!」
 
 

7: 2013/04/07(日) 14:00:22.19 ID:VpNiJ3UMo
 
鬼ゲンドウ「なぬ!?人間だど?」

鬼コウゾウ「おのれ人間め、いづの間に・・・」

鬼マヤ「いやぁぁぁぁぁぁ!!」ヘタッ

鬼マリ「あんますソワソワすないでぇ~ってがぁ!」


鬼だずどホ〇タロウ一行の戦いば熾烈ば極めだど。


鬼コウゾウ「ぐふっ!やられだ・・・」バタッ

鬼マヤ「いやっ・・・もういやぁ!」ダクダク

鬼マリ「ありゃ?やられですまったにゃ・・・」


鬼ゲンドウ「うぬっ・・・おのれぇ~」ヒクヒク

ホ〇タロウ「まだやるつもりかい?」
 

鬼ゲンドウ「ま、まいった・・・降参だぁ・・・」ガクッ


こうすて鬼共ふんじばって、お宝ば回収したったど。
船っこさのっこりどお宝積んで、帰ぇってったど。
 
 

8: 2013/04/07(日) 14:01:31.20 ID:VpNiJ3UMo
 
鬼マリ「あ~あ、お宝がぁ~」

鬼マヤ「命ばりも取られねがったがら、いいべよ~」


ホ〇タロウば鬼共さ二度ど悪さすねように語って、命ば助けでやったんだど。
やがで船っこは海岸到着すたど、
すたら船っこの持ぢ主の船頭がカンカンになってだったど。
んだどもお宝ば分けてやったっけば、喜んですっ飛んでったど。


船頭青葉「うひょ~ひさすぶりに飲みさいぐべぇ~♪」


一行ば大八車さお宝積んで家さ帰ぇったど。

ホ〇タロウ「君たちはどうするんだい?」

犬シンジ「お、おら・・・モモタロさんさ飼われでぇな・・・//」

ホ〇タロウ「それでいいのかい?」

犬シンジ「うん・・・」コクン

キジアスカ「あだすも飼ってもらうがなぁ~お宝いっぺぇ有るす」

サル波「ウキッウキッ!」

ホ〇タロウ「そうかい、君たちもかい」

ホ〇タロウ「いいよ、まとめて面倒みてあげるよ」ニヤッ


一行ば家さ帰ぇって、お宝のおかげでいづまでも幸せに暮らしたったどや。


犬シンジ「これって鬼の所さおらだずが強盗さ入ぇったようなもんでねぇが?」

キジアスカ「気にすたら負げだど」

サル波「ウキウキ・・・」コクコク



どんどはれ

9: 2013/04/07(日) 14:36:11.51 ID:VpNiJ3UMo
 
~~~~NERV試写会場~~~~

シンジ「意外に面白かった」

アスカ「ホ〇ネタ突っ込んで来るとは思わなかったわ」

カヲル「僕は楽しかったよ、もう思い残すことは無いね」

アスカ「でも桃太郎って強盗のアジトに強盗に行く話しよね」

日向「ははは、そうなんだけど住民にお宝を返して回る話もあるんだよ」

日向「今回は外道路線で行きました」


マリ「あのトラ縞ビキニ気に入ったから、貰ってくにゃ♪」

シンジ「あれ似合ってたね・・・///」

アスカ「んん!」ダシッ!

シンジ「痛っ!」


マリ「姫も着てみるぅ?」

アスカ「なん?だ、誰が!」フンッ!

マリ「わんこ君…イチコロにゃ…」ヒソヒソ…

アスカ「!?」

アスカ「ま、どうしてもってんなら着てやってもいいわ!///」
 
マリ「お着替えタ~イム♪」
 
 
 


10: 2013/04/07(日) 14:50:33.48 ID:VpNiJ3UMo

アスカ「こ、これってちょっと見えすぎじゃない?」

マリ「このくらい露出しとかないと、わんこ君のATフィールドは破れないっちゃ♪」

アスカ「あんた、語尾がおかしいわよ…」

~~~~数分後~~~~

マリ「どうかにゃ?姫の鬼っ娘スタイルは?」

シンジ「~~~~~~~~///」プルプル…

アスカ「ど、どうなのよ?」


シンジ「…いい…」プルプル

アスカ「あん?聞こえないわよ?」

シンジ「物凄く、似合ってるよ…///」

アスカ「あ、あったりまえでしょーが…///」

ミサト「はいはい、余興はその辺にしといてね~」



ミサト「渚く~ん司令が呼んでるわよ~」

カヲル「なんですか?」

ミサト「さ~てね、自分の胸に聞いてみたら~?」


カヲル「なるほど、わかってしまったんですね」

ミサト「そうね、最初は信じられなかったけど」
 
 







12: 2013/04/07(日) 15:05:25.59 ID:VpNiJ3UMo
 
ミサト「さあ…行きましょう」

カヲル「わかりましたよ」


ミサト「しかし…あなたがガチでホ〇だなんて…ネタだとばかり思ってたわ…」

カヲル「え?そこ?」

ミサト「ん?何の話だと思ってたの?おかしな子ね…」





カヲル「」





おしまい









13: 2013/04/07(日) 15:06:19.53 ID:VpNiJ3UMo
あれ?二回投下してしまった…orz

14: 2013/04/07(日) 15:07:57.66 ID:VpNiJ3UMo
と言う事でこのシリーズはこれで最終回となります、
ご支援ご声援ありがとうございました、
また何かの時にお目に掛かれれば幸いでございます。

15: 2013/04/07(日) 15:23:45.68 ID:YgClsVwAO

思えばカヲル君だけ標準語だったのは、自分はみんなと違う使徒だという事をさりげなくアピールしていたと考えると少し切ない

16: 2013/04/07(日) 23:20:25.24 ID:yeqhJWzqo
乙 でした
楽しかったよ

引用元: 【解読困難】 桃太郎 【エヴァ昔話・最終話】