1: 2012/12/25(火) 00:14:05.14 ID:iXha5T+90
初美「クリスマスはケーキを食べたりプレゼントを貰ったりできる楽しい日なんですよー!」
春「黒糖…」ワクワク
小蒔「はい! 『さんたくろーす』という方が贈り物をくれるんですよね!」
霞「あらあら」
巴「あの…盛り上がっているところ申し訳ないんですが」
小蒔「はい?」
巴「ウチは神社なのでクリスマスは全く関係ありません」
初美「え゙っ…!?」
春「黒糖…」ワクワク
小蒔「はい! 『さんたくろーす』という方が贈り物をくれるんですよね!」
霞「あらあら」
巴「あの…盛り上がっているところ申し訳ないんですが」
小蒔「はい?」
巴「ウチは神社なのでクリスマスは全く関係ありません」
初美「え゙っ…!?」
3: 2012/12/25(火) 00:20:04.97 ID:iXha5T+90
小蒔「そ、そんな…!」フルフル
霞「クリスマスってキリスト教のお祭りなのよ? 神社の巫女がお祝いするようなものではないわ」
春「でも、良子さんは毎年プレゼント貰ってたって…」
巴「戒能さんの家は戒能さんの家。ウチはウチです」
初美「じゃ、じゃあ…」プルプル
巴「今日もいつも通りのお務めです」
霞「午前中は私と巴ちゃん。午後からは3人でお願いね」
小蒔・春・初美「はい…」ガーン
霞「あらあら。あんなに残念そうな顔しちゃって」クスッ
巴「驚かしがいがありますね」
霞「クリスマスってキリスト教のお祭りなのよ? 神社の巫女がお祝いするようなものではないわ」
春「でも、良子さんは毎年プレゼント貰ってたって…」
巴「戒能さんの家は戒能さんの家。ウチはウチです」
初美「じゃ、じゃあ…」プルプル
巴「今日もいつも通りのお務めです」
霞「午前中は私と巴ちゃん。午後からは3人でお願いね」
小蒔・春・初美「はい…」ガーン
霞「あらあら。あんなに残念そうな顔しちゃって」クスッ
巴「驚かしがいがありますね」
5: 2012/12/25(火) 00:26:05.98 ID:iXha5T+90
小蒔「午後3時…。お務めの間はおやつが食べられません…」ショボーン
春「疲れた…」
小蒔「巴ちゃんも霞ちゃんもお務めが終わるなりどこかに行ってしまいましたね…」
小蒔「『くりすます』の日くらい差し入れがあったりしないものでしょうか…」
春「まず、ありえない…」
初美「ん? 巴と霞が二人でお出かけ、ですかー?」
小蒔「はい。先程二人でお出かけしていくのを見ましたけどそれが何かあるんですか?」
初美「い、いや…いやでもそんなまさか」
春「??」
小蒔「どうかしたんですか?」
初美「クリスマスというのは『恋人同士が過ごす日』としても有名なのですよー…」
初美「つまり! もしかして巴と霞は今から二人で過ごす気なのではないですかー!?」
小蒔「えええっ!?」
春「疲れた…」
小蒔「巴ちゃんも霞ちゃんもお務めが終わるなりどこかに行ってしまいましたね…」
小蒔「『くりすます』の日くらい差し入れがあったりしないものでしょうか…」
春「まず、ありえない…」
初美「ん? 巴と霞が二人でお出かけ、ですかー?」
小蒔「はい。先程二人でお出かけしていくのを見ましたけどそれが何かあるんですか?」
初美「い、いや…いやでもそんなまさか」
春「??」
小蒔「どうかしたんですか?」
初美「クリスマスというのは『恋人同士が過ごす日』としても有名なのですよー…」
初美「つまり! もしかして巴と霞は今から二人で過ごす気なのではないですかー!?」
小蒔「えええっ!?」
8: 2012/12/25(火) 00:32:07.82 ID:iXha5T+90
小蒔「ま、待って下さい! そ、その…霞ちゃんと巴ちゃんは…恋人同士なのですか?」
春「そんな話は聞いてない…」
初美「私もよくは分かりませんが…最近よく二人がコッソリ話しているのを見るんですよねー」
初美「もしかしたら…もしかするのかもしれませんよー!」
春「それは驚き」
小蒔「そんな! では霞ちゃんと巴ちゃんは二人で『くりすます』を楽しむつもりなのですか?」
初美「可能性は無きにしも非ず、ですよー」
春「二人だけ…ズルい」
初美「私たちにはケーキもプレゼントもなく、二人だけ楽しむなんてひどい仕打ちですよー!」
初美「こうなったら私たちも町にケーキを買いに行きましょう!」
春「賛成」
小蒔「はいっ! …あら? 電話です」trrrrrr
小蒔「はい。もしもし神代神社です」
春「そんな話は聞いてない…」
初美「私もよくは分かりませんが…最近よく二人がコッソリ話しているのを見るんですよねー」
初美「もしかしたら…もしかするのかもしれませんよー!」
春「それは驚き」
小蒔「そんな! では霞ちゃんと巴ちゃんは二人で『くりすます』を楽しむつもりなのですか?」
初美「可能性は無きにしも非ず、ですよー」
春「二人だけ…ズルい」
初美「私たちにはケーキもプレゼントもなく、二人だけ楽しむなんてひどい仕打ちですよー!」
初美「こうなったら私たちも町にケーキを買いに行きましょう!」
春「賛成」
小蒔「はいっ! …あら? 電話です」trrrrrr
小蒔「はい。もしもし神代神社です」
12: 2012/12/25(火) 00:38:16.93 ID:ymliAl7N0
霞『小蒔ちゃん? お務めの調子はどうかしら』
小蒔「霞ちゃん!? え、ええ…問題ありませんよ?」ビクッ
霞『そう、それは良かったわ。…ところで』
小蒔「は、はい…?」
霞『まさかとは思うけど…お務めをサボってケーキを買いに行こうとか考えてないわよね?』
小蒔「ええっ!? な、なんで…」フルフル
霞『考えてないわよね?』
小蒔「も、もちろんですっ! 巫女たるもの、お菓子の誘惑に負けたりはしません!」
霞『そうよね~♪ じゃ、6時までお務め頑張ってね』プツッ
小蒔「…」ブルブル
小蒔「霞ちゃん!? え、ええ…問題ありませんよ?」ビクッ
霞『そう、それは良かったわ。…ところで』
小蒔「は、はい…?」
霞『まさかとは思うけど…お務めをサボってケーキを買いに行こうとか考えてないわよね?』
小蒔「ええっ!? な、なんで…」フルフル
霞『考えてないわよね?』
小蒔「も、もちろんですっ! 巫女たるもの、お菓子の誘惑に負けたりはしません!」
霞『そうよね~♪ じゃ、6時までお務め頑張ってね』プツッ
小蒔「…」ブルブル
15: 2012/12/25(火) 00:44:06.06 ID:ymliAl7N0
春「な、なんて…?」
小蒔「霞ちゃんは…全部お見通しでした」
初美「私たちがサボってケーキを買いにいこうとしていることがどうやって筒抜けになったんですかー!?」
小蒔「分かりません…けど、もし今から『けーき』を買いに行ったりしようものなら…」プルプル
初美「そ、想像したくないですよー…」フルフル
春「今日は真面目に頑張る」ブルブル
巴「さすがですね」
霞「巴ちゃんだってあの子たちが考えてることくらいお見通しでしょ?」
霞「さ、色々と買うものは買い終わったし戻りましょうかね」
巴「裏口から帰らないといけないですね。ああ、私は自分の家に置いてるものを取ってから戻りますね」
小蒔「霞ちゃんは…全部お見通しでした」
初美「私たちがサボってケーキを買いにいこうとしていることがどうやって筒抜けになったんですかー!?」
小蒔「分かりません…けど、もし今から『けーき』を買いに行ったりしようものなら…」プルプル
初美「そ、想像したくないですよー…」フルフル
春「今日は真面目に頑張る」ブルブル
巴「さすがですね」
霞「巴ちゃんだってあの子たちが考えてることくらいお見通しでしょ?」
霞「さ、色々と買うものは買い終わったし戻りましょうかね」
巴「裏口から帰らないといけないですね。ああ、私は自分の家に置いてるものを取ってから戻りますね」
17: 2012/12/25(火) 00:50:07.63 ID:ymliAl7N0
小蒔「はぁ…なんだか疲れました」トボトボ
春「黒糖食べたい…」
初美「ん? どうしてこの部屋に明かりがついているんですかー?」
小蒔「一体誰が…」ガラッ
小蒔「わぁ…!」
春「これ…!」
初美「すごい…ですよー!」
霞「お疲れ様。みんな」
巴「別にクリスマスパーティをしてはいけないという決まりはないのでやることにしました」
小蒔「霞ちゃん、巴ちゃん…!」
春「黒糖食べたい…」
初美「ん? どうしてこの部屋に明かりがついているんですかー?」
小蒔「一体誰が…」ガラッ
小蒔「わぁ…!」
春「これ…!」
初美「すごい…ですよー!」
霞「お疲れ様。みんな」
巴「別にクリスマスパーティをしてはいけないという決まりはないのでやることにしました」
小蒔「霞ちゃん、巴ちゃん…!」
19: 2012/12/25(火) 00:56:05.65 ID:ymliAl7N0
初美「まさにクリスマスパーティですよー!」
春「嬉しい…!」
小蒔「すごいです! こんなに豪華な…外国のお料理もいっぱいです!」
巴「実は何日か前から二人で用意してたんです」
初美「ああ、それで…そういうことだったんですかー」
春「これ…二人で?」
霞「ええ、巴ちゃんと私で作ったの。みんなたくさん食べてね」
巴「ああ、でも後でケーキも用意しているので腹八分目くらいに抑えて下さいね」
小蒔「『けーき』もあるんですか!?」
初美「こんな豪華な料理にケーキまであるなんて…夢みたいですよー!」
春「巴さん、霞さん…。ありがとう」
霞「どういたしまして」クスッ
春「嬉しい…!」
小蒔「すごいです! こんなに豪華な…外国のお料理もいっぱいです!」
巴「実は何日か前から二人で用意してたんです」
初美「ああ、それで…そういうことだったんですかー」
春「これ…二人で?」
霞「ええ、巴ちゃんと私で作ったの。みんなたくさん食べてね」
巴「ああ、でも後でケーキも用意しているので腹八分目くらいに抑えて下さいね」
小蒔「『けーき』もあるんですか!?」
初美「こんな豪華な料理にケーキまであるなんて…夢みたいですよー!」
春「巴さん、霞さん…。ありがとう」
霞「どういたしまして」クスッ
23: 2012/12/25(火) 01:02:06.27 ID:ymliAl7N0
小蒔「幸せです…」
初美「巴と霞の料理も…ケーキもとっても美味しかったですよー…」
巴「そう? それはありがとう」
春「たくさん食べたら何だか眠くなってきた…」
巴「ほら春ちゃん? 食べてすぐに寝たら太るよ?」
霞「お風呂入れてるからみんな入って頂戴」
初美「えー?」
巴「ああ、そういえば…サンタクロースは良い子のところにだけプレゼントを配りに来るそうですね」
小蒔「!?」ビクッ
春「!!」スクッ
初美「サンタクロースが私たちのところに来てくれるんですかー!?」ガタッ
霞「さあ…? 最低限お風呂に入らずに寝ちゃうような悪い子のところには来ないでしょうね」クスッ
小蒔「今すぐお風呂に入りましょう!」
初美「巴と霞の料理も…ケーキもとっても美味しかったですよー…」
巴「そう? それはありがとう」
春「たくさん食べたら何だか眠くなってきた…」
巴「ほら春ちゃん? 食べてすぐに寝たら太るよ?」
霞「お風呂入れてるからみんな入って頂戴」
初美「えー?」
巴「ああ、そういえば…サンタクロースは良い子のところにだけプレゼントを配りに来るそうですね」
小蒔「!?」ビクッ
春「!!」スクッ
初美「サンタクロースが私たちのところに来てくれるんですかー!?」ガタッ
霞「さあ…? 最低限お風呂に入らずに寝ちゃうような悪い子のところには来ないでしょうね」クスッ
小蒔「今すぐお風呂に入りましょう!」
26: 2012/12/25(火) 01:08:05.60 ID:ymliAl7N0
霞「…寝ちゃったわね」
巴「いつもより入念に身体を洗って歯磨きも綺麗にしてましたね」
霞「毎日こんな感じなら苦労はしないんだけど」クスッ
巴「そう上手くはいきませんよね」クスッ
小蒔「」zzz…
春「」スー…
初美「もうたべりゃれはい…れふよー…」
霞「あらあら」
巴「夢でまで何か食べてるんですね…」
霞「さて、それじゃあプレゼントを置いて行きましょうか」
巴「はい」
巴「いつもより入念に身体を洗って歯磨きも綺麗にしてましたね」
霞「毎日こんな感じなら苦労はしないんだけど」クスッ
巴「そう上手くはいきませんよね」クスッ
小蒔「」zzz…
春「」スー…
初美「もうたべりゃれはい…れふよー…」
霞「あらあら」
巴「夢でまで何か食べてるんですね…」
霞「さて、それじゃあプレゼントを置いて行きましょうか」
巴「はい」
28: 2012/12/25(火) 01:14:06.90 ID:ymliAl7N0
霞「まず小蒔ちゃんには…これね。新しい服とそれからお菓子」
巴「姫様は成長著しいので服も早めに変えないといけないですからね…」ズーン
巴「ハッちゃんには手袋と上着。それとお菓子」
霞「あの子いくら言ってもあの格好なのよねぇ。ちゃんと暖かい格好してくれたらいいんだけど」
巴「そして春ちゃんには…やっぱり服とやっぱりお菓子です」
霞「あら? 鬼界グッズにするんじゃなかったの?」
巴「いえ。春ちゃんにはもう少し社交的になって欲しいですから」
巴「新しい年相応の服を着て友達と遊びに行ってくれたら嬉しいですね」
霞「…ふんふむ」
霞「まあ、春ちゃんもどんどん成長してるから新しい服は必要よね」クスッ
巴「私を見て言わないでください…」ズーン
巴「姫様は成長著しいので服も早めに変えないといけないですからね…」ズーン
巴「ハッちゃんには手袋と上着。それとお菓子」
霞「あの子いくら言ってもあの格好なのよねぇ。ちゃんと暖かい格好してくれたらいいんだけど」
巴「そして春ちゃんには…やっぱり服とやっぱりお菓子です」
霞「あら? 鬼界グッズにするんじゃなかったの?」
巴「いえ。春ちゃんにはもう少し社交的になって欲しいですから」
巴「新しい年相応の服を着て友達と遊びに行ってくれたら嬉しいですね」
霞「…ふんふむ」
霞「まあ、春ちゃんもどんどん成長してるから新しい服は必要よね」クスッ
巴「私を見て言わないでください…」ズーン
31: 2012/12/25(火) 01:21:03.67 ID:ymliAl7N0
霞「さ、て…巴ちゃん。プレゼントも置いたしこれから少し付き合わない?」
巴「奇遇ですね。そんなこともあろうかと飲み物を用意してますよ」
霞・巴「乾杯」カン
霞「あら…美味しいわね」
巴「普通のシャンメリーですよ。飲むのは始めてですか?」
霞「ええ。西洋の飲み物にはどうにも疎くって」
巴「私も詳しいわけじゃないんですけどね…」
霞「…」
巴「…」
霞「こうしてみんなで過ごせる日も、そう長くないのね」
巴「はい…」
巴「奇遇ですね。そんなこともあろうかと飲み物を用意してますよ」
霞・巴「乾杯」カン
霞「あら…美味しいわね」
巴「普通のシャンメリーですよ。飲むのは始めてですか?」
霞「ええ。西洋の飲み物にはどうにも疎くって」
巴「私も詳しいわけじゃないんですけどね…」
霞「…」
巴「…」
霞「こうしてみんなで過ごせる日も、そう長くないのね」
巴「はい…」
33: 2012/12/25(火) 01:27:14.33 ID:ymliAl7N0
霞「受験勉強はどんな調子?」
巴「悪くないですよ。最近のテストでどうにか良い判定を取れたのでホッとしているところです」
霞「そう…」
巴「…」
巴「すみません。私だけ…」
霞「何で謝るの? 別に六女仙を抜けるのは悪いことじゃないのよ?」
霞「高校を卒業しても神社に残る私や初美ちゃんの方が異質…というかダメダメなのであって」
巴「いえ…霞さんの負担が増えるんじゃないかと思って」
霞「そんなことないわよ。むしろ今まで巴ちゃんに任せっきりだったくらいなのよ」
霞「裁縫躾炊事洗濯掃除おやつ作りおやつの買い出し部費のやりくり各種手続きに各方面への挨拶から謝罪まで…」
巴「そう言われるとやり過ぎてた気がします…」
霞「これからはサンタがどうのって言って小蒔ちゃんたちにお手伝いさせちゃおうかしら」
巴「ああ、それはいいですね」クスッ
巴「悪くないですよ。最近のテストでどうにか良い判定を取れたのでホッとしているところです」
霞「そう…」
巴「…」
巴「すみません。私だけ…」
霞「何で謝るの? 別に六女仙を抜けるのは悪いことじゃないのよ?」
霞「高校を卒業しても神社に残る私や初美ちゃんの方が異質…というかダメダメなのであって」
巴「いえ…霞さんの負担が増えるんじゃないかと思って」
霞「そんなことないわよ。むしろ今まで巴ちゃんに任せっきりだったくらいなのよ」
霞「裁縫躾炊事洗濯掃除おやつ作りおやつの買い出し部費のやりくり各種手続きに各方面への挨拶から謝罪まで…」
巴「そう言われるとやり過ぎてた気がします…」
霞「これからはサンタがどうのって言って小蒔ちゃんたちにお手伝いさせちゃおうかしら」
巴「ああ、それはいいですね」クスッ
36: 2012/12/25(火) 01:33:07.85 ID:ymliAl7N0
霞「ただ…寂しくはなるわね」
巴「…はい」
霞「小蒔ちゃんも初美ちゃんも春ちゃんも…中等部の明星ちゃんたちもみんなあなたのこと好きなんだから」
巴「…」
霞「けど」
巴「?」
霞「同時にあなたの幸せをみんな願っているんだから。今から大学には行きませんとか言わないでね?」
巴「!」
霞「あなたはそうやって…いつも自分のことは放ってみんなのことを考えるんだから」
巴「…はい」
霞「小蒔ちゃんも初美ちゃんも春ちゃんも…中等部の明星ちゃんたちもみんなあなたのこと好きなんだから」
巴「…」
霞「けど」
巴「?」
霞「同時にあなたの幸せをみんな願っているんだから。今から大学には行きませんとか言わないでね?」
巴「!」
霞「あなたはそうやって…いつも自分のことは放ってみんなのことを考えるんだから」
39: 2012/12/25(火) 01:39:05.05 ID:ymliAl7N0
霞「去年も今年もインハイでの負けは自分のせいだって言って…あなたは全親戚からの罵言を一手に受けた」
霞「もうそういうことをしなくていいの。あなたは…」
霞「これから私たちという重荷から外れ、自由に生きていいのよ」
巴「…」
巴「私は…」
霞「今まで沢山の無理を押しつけちゃってごめんなさい」
霞「そして…これからは自分のために生きて頂戴」
巴「霞さん…」
霞「もうそういうことをしなくていいの。あなたは…」
霞「これから私たちという重荷から外れ、自由に生きていいのよ」
巴「…」
巴「私は…」
霞「今まで沢山の無理を押しつけちゃってごめんなさい」
霞「そして…これからは自分のために生きて頂戴」
巴「霞さん…」
42: 2012/12/25(火) 01:45:05.56 ID:ymliAl7N0
巴「霞さん、私は別に…みんなのことを重荷だなんて思ったことはありませんよ」
霞「巴ちゃん…」
巴「私のような何の力もない子がインターハイに出たり神様に触れられたのはみんなのおかげですから」
巴「みんなの…霞さんのおかげでとっても楽しい毎日だったんですよ」
霞「だけど…」
巴「辛いことは沢山ありました。自分に力が無いことを恨んだことも無いわけじゃありません」
巴「けど…みんなのために頑張れるのは嬉しいことですよ」
巴「私も、みんなのことが好きですから」
霞「巴、ちゃん…!」
霞「あんなに無理をさせたのに…そう言ってもらえると救われるわ…!」
霞「巴ちゃん…」
巴「私のような何の力もない子がインターハイに出たり神様に触れられたのはみんなのおかげですから」
巴「みんなの…霞さんのおかげでとっても楽しい毎日だったんですよ」
霞「だけど…」
巴「辛いことは沢山ありました。自分に力が無いことを恨んだことも無いわけじゃありません」
巴「けど…みんなのために頑張れるのは嬉しいことですよ」
巴「私も、みんなのことが好きですから」
霞「巴、ちゃん…!」
霞「あんなに無理をさせたのに…そう言ってもらえると救われるわ…!」
44: 2012/12/25(火) 01:52:05.22 ID:ymliAl7N0
霞「…」
巴「心配しないでください。大学にはちゃんと行きます」
巴「心配の種は尽きませんけど… 好きな人が 幸せになってくれと言ってくれているんですから信じないわけにはいきません」
霞「え…?」
巴「これをどうぞ」
霞「これは…?」
巴「私から、霞さんにクリスマスプレゼントです」
霞「私に…?」
霞「…」ゴソゴソ
霞「これ…!」
霞「指輪…!」
巴「心配しないでください。大学にはちゃんと行きます」
巴「心配の種は尽きませんけど… 好きな人が 幸せになってくれと言ってくれているんですから信じないわけにはいきません」
霞「え…?」
巴「これをどうぞ」
霞「これは…?」
巴「私から、霞さんにクリスマスプレゼントです」
霞「私に…?」
霞「…」ゴソゴソ
霞「これ…!」
霞「指輪…!」
50: 2012/12/25(火) 01:58:04.23 ID:ymliAl7N0
霞「ねえ巴ちゃん、これって…!」
巴「そこまで高価なものではありませんが、その…結婚指輪のつもりです」
霞「…!!」
巴「クリスマスの夜ですからね…。今日言わなかったらダメだと思って」
霞「え、ええっと…」
巴「突然なのは承知してます。けど…本気なんです」
霞「!!」
霞「そ、そう…。私はてっきり巴ちゃんは初美ちゃんか春ちゃんが好きなものだと」
巴「私も、霞さんが姫様を好きなんじゃないかと思ってます」
霞「え…」
巴「でもそれでも…言わずにはいられないんです」
巴「霞さん、あなたのことが好きです」
巴「そこまで高価なものではありませんが、その…結婚指輪のつもりです」
霞「…!!」
巴「クリスマスの夜ですからね…。今日言わなかったらダメだと思って」
霞「え、ええっと…」
巴「突然なのは承知してます。けど…本気なんです」
霞「!!」
霞「そ、そう…。私はてっきり巴ちゃんは初美ちゃんか春ちゃんが好きなものだと」
巴「私も、霞さんが姫様を好きなんじゃないかと思ってます」
霞「え…」
巴「でもそれでも…言わずにはいられないんです」
巴「霞さん、あなたのことが好きです」
53: 2012/12/25(火) 02:04:04.35 ID:ymliAl7N0
巴「ずっと憧れていたんです。いつも大人で、優雅に振舞うあなたに」
巴「そして…ようやくほんの少しあなたに追いつけた気がするんです」
霞「巴ちゃん…」
巴「…少し重すぎましたかね。いきなり指輪を渡すというのは」
巴「大学に行ってる間…最低でも4年間は待たせてしまうことになりますし…」
霞「そんなことないわ!」
巴「!」
霞「私は確かに小蒔ちゃんのこと好きよ…。けど、それはあくまで妹や家族のようだと思ってるから」
霞「そうじゃない『好き』は…」
巴「…」
霞「私も…あなたのことが好きよ、巴ちゃん」
霞「あなたが自由になって大学を出て…私を迎えに来てくれる時を、ずっと待ってる」
巴「そして…ようやくほんの少しあなたに追いつけた気がするんです」
霞「巴ちゃん…」
巴「…少し重すぎましたかね。いきなり指輪を渡すというのは」
巴「大学に行ってる間…最低でも4年間は待たせてしまうことになりますし…」
霞「そんなことないわ!」
巴「!」
霞「私は確かに小蒔ちゃんのこと好きよ…。けど、それはあくまで妹や家族のようだと思ってるから」
霞「そうじゃない『好き』は…」
巴「…」
霞「私も…あなたのことが好きよ、巴ちゃん」
霞「あなたが自由になって大学を出て…私を迎えに来てくれる時を、ずっと待ってる」
55: 2012/12/25(火) 02:10:18.07 ID:ymliAl7N0
巴「…それじゃあ」
霞「ええ。この指輪…受け取らせてもらうわね」
巴「…はい!」
霞「…」
巴「…」
巴「え、ええっと…」
霞「なんだか恥ずかしいわね。こういうの」
巴「はい…。そうですね」
霞「恥ずかしいからみんな…子供たちには内緒にしておきましょうか」
巴「ええ。クリスマスの、大人の秘密ですね」
霞「ええ。この指輪…受け取らせてもらうわね」
巴「…はい!」
霞「…」
巴「…」
巴「え、ええっと…」
霞「なんだか恥ずかしいわね。こういうの」
巴「はい…。そうですね」
霞「恥ずかしいからみんな…子供たちには内緒にしておきましょうか」
巴「ええ。クリスマスの、大人の秘密ですね」
58: 2012/12/25(火) 02:16:05.96 ID:ymliAl7N0
霞「大人と言えば…今日は恋人同士で過ごす日なのよね」
巴「はい…」
霞「…」
巴「…」
霞「…」
巴「た、ただ…姫様や春ちゃんもすぐそこにいますから…」
霞「あらあら。巴ちゃんはこんなときでもみんな想いなのね」
巴「はい。だから…」
巴「今日は――キスだけです」
霞「ええ――」
巴「はい…」
霞「…」
巴「…」
霞「…」
巴「た、ただ…姫様や春ちゃんもすぐそこにいますから…」
霞「あらあら。巴ちゃんはこんなときでもみんな想いなのね」
巴「はい。だから…」
巴「今日は――キスだけです」
霞「ええ――」
60: 2012/12/25(火) 02:22:06.66 ID:ymliAl7N0
巴「ん…」
初美「ともえともえーー! 起きて下さいですよー!」
春「サンタさんが来た…!」
小蒔「新しい服とお菓子が枕元に置いてありました! 『さんたくろーす』が来てくれたんです!」
巴「そうですか。それは良かっ…!?」
巴「これ…私のところにも」
初美「わぁー! 巴のところにも来てくれてましたよー!」
春「やったね、巴さん」
巴「一体誰が…って一人しかいないんだけど」
巴「中には…お守り?」
初美「ともえともえーー! 起きて下さいですよー!」
春「サンタさんが来た…!」
小蒔「新しい服とお菓子が枕元に置いてありました! 『さんたくろーす』が来てくれたんです!」
巴「そうですか。それは良かっ…!?」
巴「これ…私のところにも」
初美「わぁー! 巴のところにも来てくれてましたよー!」
春「やったね、巴さん」
巴「一体誰が…って一人しかいないんだけど」
巴「中には…お守り?」
62: 2012/12/25(火) 02:28:39.11 ID:ymliAl7N0
巴「霞さん…いえ、霞」
霞「お早う巴ちゃん。『霞』って呼ばれるとちょっとドキドキするわね」
巴「これ…ありがとうございます」
霞「ごめんね。昨日は渡しづらかったから」
霞「ちなみに学業成就のお守りよ。私が全力で神様の力を込めた一級品」
霞「それに…あなたへの想いもしっかり入ってるから」
巴「霞…」
巴「霞、ありがとう…。大学受験、頑張ります」
巴「そしてあなたに言われた通りちゃんと幸せになって…今度はあなたを幸せにします」
霞「ええ…。待ってるわ」
霞「お早う巴ちゃん。『霞』って呼ばれるとちょっとドキドキするわね」
巴「これ…ありがとうございます」
霞「ごめんね。昨日は渡しづらかったから」
霞「ちなみに学業成就のお守りよ。私が全力で神様の力を込めた一級品」
霞「それに…あなたへの想いもしっかり入ってるから」
巴「霞…」
巴「霞、ありがとう…。大学受験、頑張ります」
巴「そしてあなたに言われた通りちゃんと幸せになって…今度はあなたを幸せにします」
霞「ええ…。待ってるわ」
65: 2012/12/25(火) 02:35:03.53 ID:ymliAl7N0
霞「あ、ちなみにわざわざ枕元に置いたのはまだまだ巴ちゃんにも子供な部分が残ってるからよ」
巴「え? ど、どこですか?」
霞「キスのテクニックとか」
巴「…」
霞「大人への道は険しいわね」クスッ
巴「勉強不足です…」
初美「あー! こんなところにいましたよー!」
小蒔「『さんたくろーす』に頂いた服を着てみました!」
春「どう…?」
霞「…」
巴「…」
霞「とっても似合ってるわ」
巴「いいものを貰いましたね」
巴「え? ど、どこですか?」
霞「キスのテクニックとか」
巴「…」
霞「大人への道は険しいわね」クスッ
巴「勉強不足です…」
初美「あー! こんなところにいましたよー!」
小蒔「『さんたくろーす』に頂いた服を着てみました!」
春「どう…?」
霞「…」
巴「…」
霞「とっても似合ってるわ」
巴「いいものを貰いましたね」
67: 2012/12/25(火) 02:42:47.69 ID:ymliAl7N0
初美「…むむむー?」
初美「なんだか二人の雰囲気がおかしいような…」
霞「あら」
巴「さすがに長い付き合いだけあって鋭い…」
小蒔「いつもより優しい笑顔をしている気がします!」
小蒔「まるで…父親と母親のような」
巴「!」
霞「あらあら」
初美「なるほどですよー! 確かに巴が父親、霞が母親で…私がお姉さんで姫様とはるるは妹みたいですよー!」
春「分かる気がする」
霞「あらあら…。私たち、夫婦なのね」
巴「そうみたいですね…。なんだか照れます」
小蒔「はい…! 『くりすます』は、家族と過ごすのが一番いいですね!」
お わ り
初美「なんだか二人の雰囲気がおかしいような…」
霞「あら」
巴「さすがに長い付き合いだけあって鋭い…」
小蒔「いつもより優しい笑顔をしている気がします!」
小蒔「まるで…父親と母親のような」
巴「!」
霞「あらあら」
初美「なるほどですよー! 確かに巴が父親、霞が母親で…私がお姉さんで姫様とはるるは妹みたいですよー!」
春「分かる気がする」
霞「あらあら…。私たち、夫婦なのね」
巴「そうみたいですね…。なんだか照れます」
小蒔「はい…! 『くりすます』は、家族と過ごすのが一番いいですね!」
お わ り
68: 2012/12/25(火) 02:43:27.39 ID:doI1rzhO0
乙
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