長門「…」ﾍﾟﾗｯ

長門「…」

長門「…」ﾍﾟﾗｯ

長門「…」

長門「…」ﾍﾟﾗｯ

長門「…」

ｶﾞﾁｬ
ハルヒ「やっほー……って、あれ？」
長門「…」
ハルヒ「有希、キョン来なかった？」
長門「来た」
ハルヒ「どこに行ったの？」
長門「屋上」
ハルヒ「あぁもう！　じっとしてなさいよね！」
ｶﾞﾁｬﾝ
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ…

長門「……多分」
長門「…」ﾍﾟﾗｯ

長門「…」ﾍﾟﾗｯ

長門「…」

長門「…」ﾊﾟﾀﾝ

ｽｯ
長門「…」

長門「…」

長門「…」ﾍﾟﾗｯ

ｶﾞﾁｬ
みくる「あれ？　長門さん」
長門「…」ｼﾞｰ

みくる「お一人ですか？」
長門「…」ｺｸ

みくる「昨日、プリントを忘れて帰っちゃったんです」ﾄｺﾄｺ
長門「…」
みくる「あった」

みくる「本、面白いですか？」
長門「わりと」
みくる「へぇ」
長門「…」
みくる「…」
長門「…」
みくる「じゃ、邪魔ですか？　もしかして」
長門「…」ﾌﾙﾌﾙ
みくる「ふふっ、そうですか。あ、お茶淹れますね」
長門「…」ｺｸ

みくる「はい、どーぞ」ｺﾄ
長門「…」ｺｸﾝ

みくる「…」
長門「…」ﾍﾟﾗｯ
ｶﾞﾁｬ
鶴屋「ほっほーっ！」
みくる「ふぇ？」
鶴屋「やっぱりココにいたのかいみくるっ！」
みくる「？」
鶴屋「さぁさぁ、おでかけするよー！」
みくる「ふぇぇ」ｽﾞﾙｽﾞﾙ…
ｶﾞﾁｬﾝ

長門「…」
長門「…」ﾍﾟﾗｯ

長門「……お茶」ｸｸｯ
長門「はちっ」
長門「…」
長門「熱い」ﾌｰﾌｰ

長門「…」

長門「…」ﾍﾟﾗｯ

長門「…」

長門「……くしゅっ！」

長門「…」ｸｸｯ

長門「…」

長門「まだ少し熱い」ﾌｰﾌｰ

長門「…」ﾍﾟﾗｯ

ｶﾞﾁｬ
古泉「あ、どうも」
長門「…」ｺｸ

古泉「他の方々は？」
長門「いない」
古泉「そうですか」
長門「…」ｺｸ

古泉「そうだ」
長門「…」ﾍﾟﾗｯ
古泉「たしか、カバンの中に……」ｺﾞｿｺﾞｿ
長門「…」ｸｸｯ
古泉「あれ？　なかったかな」
長門「…」ﾍﾟﾗｯ
古泉「あっや。長門さん、お菓子ありますけど」
長門「食べる」

長門「…」ﾓｸﾓｸ
ﾌﾟﾙﾙr
古泉「？　はい、古泉です」

長門「…」ﾓｸﾓｸ
古泉「えぇ、はい。わかりました」
長門「…」ﾓｸﾓｸ
古泉「すいません、ちょっと出かけますね」
長門「はふっ」ﾓｸﾓｸ
古泉「飲み込んでください」
長門「…」ｺｸ
古泉「それじゃ」

長門「…」
長門「もう一個」
長門「…」ﾓｸﾓｸ

長門「…」ｸｸｯ

長門「…」ﾓｸﾓｸ

長門「…」

長門「……もう一個」

長門「…」ﾓｸﾓｸ

長門「…」ｸｸｯ

長門「お茶……なくなった」

ﾄﾎﾟﾎﾟﾎﾟ…
長門「…」ｸｸｯ

長門「はちっ」
長門「…」ﾌｰﾌｰ

ｶﾘｶﾘ
長門「？」

ｶﾘｶﾘ
長門「…」

ｶﾘｶﾘ
長門「誰」

ｶﾞﾁｬ
猫「にゃー」
長門「猫」

長門「ここは学校」
猫「みぃ」
長門「…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

長門「…」
猫「にゃぁ」ﾄﾄﾄﾄ…

長門「……行った」
ｶﾞﾁｬﾝ

長門「…」

長門「制服に毛が」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

長門「…」

ｶﾞﾁｬ
ハルヒ「有希、猫を見なかった？」
長門「見てない」
ハルヒ「あれ、制服毛だらけじゃない」
長門「見た」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
ハルヒ「どこに行ったの？」
長門「恐らく、向こう」
ハルヒ「よし！　追いかけるわよキョン！」
キョン「あぁもう。俺は昼寝が」
ハルヒ「うっさい！　ほら早く早くー！」ｸﾞｨｰ
ｶﾞﾁｬﾝ
長門「……猫毛」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ


キョン「……なんで嘘ついたんだあいつ？」
ハルヒ「え？」

長門「…」ﾓｸﾓｸ

長門「…」ﾍﾟﾗｯ

ﾌﾜｯ
長門「？」

長門「……風」
長門「気持ちいい」ﾍﾟﾗﾗﾗr…
長門「あっ」
長門「……しおりを挟むのを忘れていた」

長門「…」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗｯ
長門「ここから」

長門「…」ﾍﾟﾗｯ

ﾊﾟｰﾊﾟｰｯ
長門「？」

ﾊﾟﾌﾟｰｯ
長門「吹奏楽部」

ﾊﾟﾊﾟｰｯ
長門「…」ﾍﾟﾗｯ

ﾌﾟｯ、ﾊﾟﾊﾟｰｯ
長門「…」ｸｸｯ

ﾊﾟｰﾌﾟｧｰ
長門「…」ﾍﾟﾗｯ

ﾌﾟｯ、ﾌﾟﾌﾟｯｰ
長門「下手」

長門「…」ﾍﾟﾗｯ

長門「……ふぁ」

長門「…」ｳﾂﾗｳﾂﾗ…

長門「……はっ」

長門「…」ﾍﾟﾗｯ

長門「…」ｺｸﾝ……ｺｸ

長門「はっ」

長門「…」
長門「読みたい」
長門「眠い」

長門「読み……ねむ……」

長門「……すぅ」

ﾆｬｰ

ハルヒ「この辺から声が聞こえるわね……」ｷｮﾛｷｮﾛ
キョン「木の上とかじゃないか？」
ハルヒ「見えない」
キョン「……いないな」
ハルヒ「あ！　居た！」
キョン「！」

ハルヒ「とりゃー」
猫「にぃ」
ハルヒ「猫ゲーット！」
キョン「おう」
ハルヒ「あはは！　このあたしから逃げられるわけないでしょー？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
キョン「…」
猫「にぃー」

キョン「で」
ハルヒ「ん」
キョン「どうするんだ、その猫」
ハルヒ「別に。捕まえてみたかっただけ」
キョン「…」
猫「みー」
ハルヒ「なうー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ﾊﾟﾌﾟｰ
ハルヒ「どこから迷い込んできたのかしらねー」
ﾌﾟﾊﾟｰ
キョン「さあな。最近よく見かけるよなこの猫」

ﾌﾟﾌﾟｰｯ
ハルヒ「カリカリをあげるわ！　食べていいわよ」ｽｯ
ﾌﾟﾊﾟ､ﾊﾟｰ
猫「にぃ」ｶﾘｶﾘ…
ﾌﾟｰｯ､ﾌﾟｯ
キョン「よくそんなの持ってたな」
ﾊﾟ､ﾊﾟｰ
ハルヒ「なんかポケットに入ってた」

ﾊﾟｰｯ
ハルキョン「「……下手だなぁ」」
猫「みぃ」ｶﾘｶﾘ

キョン「……あ」
国木田「やぁ。なにしてるの二人とも」

ハルヒ「猫」
国木田「つかまえたの？」
キョン「こいつが追いかけるって言ってさ」
国木田「へぇ。人懐っこいね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
猫「みぃ」
ハルヒ「可愛いでしょ？」
国木田「うん」

キョン「で、お前は何してんだ？」
国木田「今まで委員会の用事があってね」
キョン「あぁ、そっか」
国木田「で、長門さんを迎えに行こうかと」
ハルヒ「有希なら部室に居るわよ」
国木田「うん。お邪魔してもいいかな」
キョン「もちろん。多分、長門しかいないと思うし」
国木田「わかった。じゃあね」

キョン「……ラブラブだなぁ」
ハルヒ「ラブラブねぇ」
猫「にゃぁ」

ちゃうねん
長門が可愛いから…

長門「すぅ」
国木田「……寝てる」

国木田「本読みながら寝たのかな」
長門「…」ｽﾔｽﾔ…
国木田「なにこの袋、お菓子？　またいっぱい食べてる」ｶｻｶｻ

国木田「……なんで太らないのかな」
長門「すー」
国木田「熟睡だね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
長門「んｎ」
国木田「っと」

国木田「…」
長門「……くぅ」
国木田「あはは、可愛いなぁ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

ﾓｿﾓｿ…
長門「……ん」
国木田「あ……起きた？」

長門「…」ｼﾞｰ
国木田「おはよ」
長門「おはよう」
国木田「昼寝？」
長門「……恐らく」ｸｼｸｼ…

長門「？」ﾍﾟﾀﾝ
国木田「どうしたの？」
長門「前髪」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ
国木田「前髪？」
長門「……ない」
国木田「あはは。あるよ」
長門「？」
国木田「ほら、鏡」
長門「…」
国木田「ちょんまげ。可愛い」
長門「……バカ」
国木田「無防備だったからさ。ふふっ、ごめんごめん」

国木田「ごめんね。委員会、時間掛かっちゃった」
長門「気にしない」
国木田「うん。ありがと」

国木田「これ、食べたの？」
長門「美味しい」
国木田「だからってこんなに」
長門「止まらなかった」
国木田「太るよ？」
長門「大丈夫」
国木田「……でも確かに太らないよね。不思議」ｶｻｶｻ
長門「あなたはもう少し食べたほうがいい」
国木田「僕は少食だからね。はい。あーん」
長門「あむ」ﾓｸﾓｸ

国木田「さっきね。キョン達に逢ったよ」
長門「…」ﾓｸﾓｸ
国木田「猫、捕まえてた」
長門「みふぁ」
国木田「飲み込んでから喋ろうね」

長門「見た。ここにも、来た」
国木田「キョン達？」
長門「猫」
国木田「連れて？」
長門「一人で……一匹で」
国木田「そうなの？　すごいね」
長門「撫でた」
国木田「可愛かった？」
長門「わりと。そのかわり、毛だらけ」
国木田「あ、ほんとだ」ﾎﾟﾌﾎﾟﾌ

長門「そろそろ」
国木田「ん？」
長門「とっていい？」ﾁｮｲ
国木田「だめ。可愛いから、もう少しそのままでいて？」
長門「……恥ずかしい」
国木田「可愛いよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
長門「わかった」ｺｸ

国木田「今日は誰も来ないの？」
長門「皆、一度来てどこかに行った」
国木田「そっか」
長門「どこか、行く？」
国木田「んー、もうちょっとゆっくりしてからね」
長門「…」ｺｸ

国木田「この本、面白い？」
長門「…」ｺｸ
国木田「うーん……難しそう」
長門「かもしれない」

国木田「本好きだね」
長門「…」
国木田「本棚、使ってる？」
長門「いっぱいになった」
国木田「そう？　じゃあまた、買いに行こうか」
長門「今日？」
国木田「今日？　別にいいけど、お店閉まってるよ。多分」
長門「じゃあ、土曜日」
国木田「うん」
長門「本棚と……毛糸」
国木田「毛糸？」
長門「マフラーを、編む。朝比奈みくるに編み方を聞いた」
国木田「あれって、簡単に見えるけど意外と根気がいるらしいよ？」
長門「負けない」ｸﾞｯ
国木田「はは、長門さんなら大丈夫かな」
長門「できたら、あげる」
国木田「うん。ありがとう」
長門「…」ｺｸ

長門「……風が気持ちいい」
国木田「そうだね。天気もいいよ」

長門「放課後」
国木田「うん」
長門「楽しい」
国木田「そう？」
長門「授業中よりは」
国木田「なら、休日と比べると？」
長門「休日」
国木田「そうだよね」
長門「あなたと比べると、あなた」
国木田「あはは。なにそれ」
長門「好き」
国木田「うん」

長門「お茶、冷めた」
国木田「熱いのが好きなの？」
長門「熱すぎると困る」
国木田「淹れようか」
長門「私がやる」ﾄｺﾄｺ

長門「…」
国木田「…」ﾌｰﾌｰ
国木田「はい」
長門「…」ｺｸ

国木田「お茶もお菓子も本もあってさ」
長門「…」
国木田「幸せそうだね」
長門「幸せ」
国木田「部活動を満喫？」
長門「そうかもしれない」
国木田「そういえば、SOS団ってなにをするとこなの？」
長門「……彼女任せ」
国木田「涼宮さん？」
長門「…」ｺｸﾝ
国木田「よくわかんないなぁ……でも、楽しそうだね」
長門「楽しい」

国木田「僕さぁ、長門さんとそんなに体型変わらないと思うんだ」
長門「あなたのシャツを、私は着れる」
国木田「そう。そんな感じ」

国木田「せめてキョンぐらい身長があればね」
長門「？」
国木田「長門さんに頼られるってのも、いいかなぁって」
長門「そのままでいい」
国木田「そう思ってくれるならいいけどね」
長門「十分頼っている。こんな風に」ｺﾃﾝ
国木田「？」
長門「……頭を撫でて欲しい」
国木田「はい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
長門「…」ｽﾘｽﾘ

長門「また、眠くなってきた」
国木田「寝不足？」
長門「安心すると眠くなるらしい」
国木田「なるほど」

国木田「そろそろ行こうか」
長門「…」ｺｸ
国木田「鍵は、職員室に返せばいいのかな」
長門「そう」
国木田「あ、でも他の人戻ってくるかな」
長門「恐らく、戻ってこない」
国木田「じゃあ返しに行こうか」
長門「…」ｺｸ

キョン「国木田、帰るのか？」
国木田「うん。あ、部室に行く？」
キョン「ちょっと寄ろうかと」
国木田「ごめん、鍵返してきちゃった」

ハルヒ「……有希、どうしたのそれ？」
長門「？」
ハルヒ「前髪」
長門「……あ」
国木田「あ、気づいちゃった」
キョン「いいじゃないか」
長門「…」ｸｼｸｼ
国木田「あー、そのままでよかったのに」
長門「バカ」
国木田「あはは。ごめんね」
ハルヒ「なによ見せびらかしちゃって！　手まで繋いで……ここは学校よ？」
キョン「まあ、いいじゃないか。青春だよ」
ハルヒ「うわ……」
キョン「引くな。俺も今のはどうかと思う」
長門「…」ｺｸ

ハルヒ「まあいいわ。あたし達も帰りましょ」
キョン「そうするか」

国木田「長門さん、どこか寄りたいトコある？」
長門「…」
ハルヒ「あ、じゃあカラオケ行きましょうよ！」
キョン「おいこら、お前には聞いて」
国木田「いいね。折角四人居るんだし」
キョン「って、いいのか」
長門「…」ｺｸ
キョン「まあ、お前らがいいならいいんだけどさ」
ハルヒ「それじゃ決まりね！　あそこ行くわよ、駅前の」
キョン「はいはい」

長門「……たまには」
国木田「ん？」
長門「こういうのも、いい」
国木田「うん。そうだね」
長門「…」ｺｸ

オチなし！山なし！意味なし！

そんなかんじ。
正直、寝てる長門が可愛いと思っただけ。

あとなんか思いついたら書くけど、思いつかなければここまでで。
うむー。

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