1: ◆2dp0cVLY8k 2016/04/22(金) 13:20:07.98 ID:RGXS6KuWo
即興で暇潰しに書いていきます
2: 2016/04/22(金) 13:27:43.55 ID:RGXS6KuWo
男「そうは思わないか、友?」
友「そうやってまず僕に話しかけるような感じのSS、多いよね」
男「なに言ってるんだ?」
友「いや。それでなんだっけ?」
男「嫉妬する女子って可愛いよなって話だって」
友「あぁそうだった。ちなみに聞くけど、どういうところに可愛さを見出だしたの?」
男「なんか、ほら……私だけ見て……みたいなところとか」
友「あぁ……なるほどね」
男「男の嫉妬はなんかウザそうだけど、女の子のはなんか愛らしい」
友「そう? 僕、男の子の嫉妬も可愛いと思うけどな」
男「お前は奇特な女子だからな」
友「そういう言い方されるとムカつくんだけど」
友「そうやってまず僕に話しかけるような感じのSS、多いよね」
男「なに言ってるんだ?」
友「いや。それでなんだっけ?」
男「嫉妬する女子って可愛いよなって話だって」
友「あぁそうだった。ちなみに聞くけど、どういうところに可愛さを見出だしたの?」
男「なんか、ほら……私だけ見て……みたいなところとか」
友「あぁ……なるほどね」
男「男の嫉妬はなんかウザそうだけど、女の子のはなんか愛らしい」
友「そう? 僕、男の子の嫉妬も可愛いと思うけどな」
男「お前は奇特な女子だからな」
友「そういう言い方されるとムカつくんだけど」
3: 2016/04/22(金) 13:35:01.13 ID:RGXS6KuWo
男「まぁそんなことは良いんだ。とにかく女子に嫉妬されたい」
友「まず彼女作らないと無理じゃないかな」
男「彼女か……彼女ねぇ」
友「なに?」
男「いや、彼女作るとさ、一人にしか嫉妬されないじゃん。俺は色んな女の子から嫉妬されたい」
友「クズじゃん」
男「そういわないでくれ。嫉妬女子は憧れなんだ」
友「なんでさ」
男「まずそもそもそこまで好きになってくれる女の子なんて希少じゃん」
友「それ男子にも言えないかな?」
男「今は女子の話してんだよ!」
友「めんどくさいなぁ」
友「まず彼女作らないと無理じゃないかな」
男「彼女か……彼女ねぇ」
友「なに?」
男「いや、彼女作るとさ、一人にしか嫉妬されないじゃん。俺は色んな女の子から嫉妬されたい」
友「クズじゃん」
男「そういわないでくれ。嫉妬女子は憧れなんだ」
友「なんでさ」
男「まずそもそもそこまで好きになってくれる女の子なんて希少じゃん」
友「それ男子にも言えないかな?」
男「今は女子の話してんだよ!」
友「めんどくさいなぁ」
4: 2016/04/22(金) 13:38:31.70 ID:RGXS6KuWo
男「例えば、お前俺のこと愛せるか?」
友「愛せるけど?」
男「……そ、そうか。ええと、付き合えるか?」
友「むしろ付き合ってほしいけど」
男「……。嫉妬できるか?」
友「むしろ今現在進行形で、そんなこと言う男に嫉妬してる。そんな馬鹿なこと言ってないで僕と愛しあえば良いじゃん」
男「ええい! 想いをド直球に向けてくるんじゃない! そういうのはノーセンキューだ!」
友「なんなのさもう……」
男「とにかく! 俺がモテてるところを見て、ちょっと不機嫌になったりするのが可愛いんだって!」
友「……あのさ、そもそも見通しが甘いと思うけど」
男「え?」
友「愛せるけど?」
男「……そ、そうか。ええと、付き合えるか?」
友「むしろ付き合ってほしいけど」
男「……。嫉妬できるか?」
友「むしろ今現在進行形で、そんなこと言う男に嫉妬してる。そんな馬鹿なこと言ってないで僕と愛しあえば良いじゃん」
男「ええい! 想いをド直球に向けてくるんじゃない! そういうのはノーセンキューだ!」
友「なんなのさもう……」
男「とにかく! 俺がモテてるところを見て、ちょっと不機嫌になったりするのが可愛いんだって!」
友「……あのさ、そもそも見通しが甘いと思うけど」
男「え?」
5: 2016/04/22(金) 13:45:00.94 ID:RGXS6KuWo
友「あのね、そんな可愛い嫉妬は嫉妬のうちに入らないよ? 仮に男が僕の目の届く範囲で女の子と仲良くしてたら、絶対に阻止する。だってそんな必要ないんだもん」
男「落ち着け友」
友「なに? 男は僕に嫉妬したくてそんなこと言ってるの? なら見事にはまっちゃってけど、僕いますごくムカムカしてるからね?」
男「いや、あの」
友「好きな人が自分以外にモテたいとか言い出したら、ムカつくに決まってんじゃん。馬鹿なの?」
男「……ごめん……」
友「別にいいけどさ。僕だって女の子なんだから、気を使ってよね?」
男「おう……予想外すぎて言葉をもないんだが、気を付ける……」
男「落ち着け友」
友「なに? 男は僕に嫉妬したくてそんなこと言ってるの? なら見事にはまっちゃってけど、僕いますごくムカムカしてるからね?」
男「いや、あの」
友「好きな人が自分以外にモテたいとか言い出したら、ムカつくに決まってんじゃん。馬鹿なの?」
男「……ごめん……」
友「別にいいけどさ。僕だって女の子なんだから、気を使ってよね?」
男「おう……予想外すぎて言葉をもないんだが、気を付ける……」
7: 2016/04/22(金) 14:05:38.92 ID:RGXS6KuWo
男「……でもやっぱり嫉妬されたい! もっと大人数から! 許してくれ友!」
友「別に良いよ。僕は彼女じゃないし、勝手にムカついてるだけだから」
男「そういう風に言わないでくれ心が折れる」
友「めんどくさいなぁ……」
男「と、言うわけでだ。そうなるように良いアドバイスをくれ」
友「無理。さっきの僕の話聞いてた?」
男「好きな男のために尽くすのが女ってもんじゃあねぇのか!」
友「いや、それで好きな相手がモテたりするのは本気で無理。ハーレムとか信じられないし」
男「くそ……友達がいの無いやつだ」
友「なら彼女にする?」
男「すいません考えさせてください」
友「…………」
男「そのナチュラルに光なくすのやめよ?」
友「……うん」
男「とにかく、ちょっと他の知り合いにも声かけてくるよ」
友「……うん……」
友「別に良いよ。僕は彼女じゃないし、勝手にムカついてるだけだから」
男「そういう風に言わないでくれ心が折れる」
友「めんどくさいなぁ……」
男「と、言うわけでだ。そうなるように良いアドバイスをくれ」
友「無理。さっきの僕の話聞いてた?」
男「好きな男のために尽くすのが女ってもんじゃあねぇのか!」
友「いや、それで好きな相手がモテたりするのは本気で無理。ハーレムとか信じられないし」
男「くそ……友達がいの無いやつだ」
友「なら彼女にする?」
男「すいません考えさせてください」
友「…………」
男「そのナチュラルに光なくすのやめよ?」
友「……うん」
男「とにかく、ちょっと他の知り合いにも声かけてくるよ」
友「……うん……」
8: 2016/04/22(金) 14:13:41.70 ID:RGXS6KuWo
男「うーん……まさか友があんな感じだとはなぁ。流石に予想外だ」
男「まぁそれは良いか。悪い気はしないし」
男「む、あそこにいる暗そうなオーラを放っているのは……」
男「幼!」
幼「あ……! 男くんでしたか。そうですか、僕が恋しかったんですね? こんなところにまで来るなんて、余程寂しがりやなんですね!」
男「いや別にそういう訳じゃないけどさ」
幼「良いんですよ隠さなくて! まったく、男くんは僕がいないとダメなんですから!」
男「まぁそういうことで良いや。今暇か?」
幼「友達のいない可哀想な男くんの為に特別にこの僕が特別に相手をしてあげましょう!」
男「はは、相変わらず鬱陶しいなー」
男「まぁそれは良いか。悪い気はしないし」
男「む、あそこにいる暗そうなオーラを放っているのは……」
男「幼!」
幼「あ……! 男くんでしたか。そうですか、僕が恋しかったんですね? こんなところにまで来るなんて、余程寂しがりやなんですね!」
男「いや別にそういう訳じゃないけどさ」
幼「良いんですよ隠さなくて! まったく、男くんは僕がいないとダメなんですから!」
男「まぁそういうことで良いや。今暇か?」
幼「友達のいない可哀想な男くんの為に特別にこの僕が特別に相手をしてあげましょう!」
男「はは、相変わらず鬱陶しいなー」
11: 2016/04/22(金) 14:21:25.83 ID:RGXS6KuWo
幼「それで? いったい何のようですか?」
男「用ってもたいしたこっちゃないが、嫉妬ってどう思う?」
幼「嫉妬ですか? そうですね、この僕の見解を述べさせていただくと、とても醜いと思いますね。他人に嫉妬するよりも先にやることがあると思いますから!」
男「男女の関係とかの方な?」
幼「え? 誰かに嫉妬されたんですか? 誰ですか?」
男「例え話だって。マジになんなよ」
幼「なるほど、そうですよね。男くんが誰かに嫉妬されるなんて、地球が三回くらい壊れてもあり得ませんよね」
男「そこまでかよ。まぁいいや、で?」
幼「うーん……僕は好きな人には嫉妬してもらいたいですね。可愛いと思いますし、嫉妬されると心が満たされるよえな気持ちになれるかも知れませんから」
男「っだよなー! 流石幼! お前はよく分かってる!」ダキッ
幼「きゃっ! いったいぜんたいいきなり何するんですか! セクハラですよ男くん!」カァァ
男「俺も色んな女の子に嫉妬されたいんだけど、どうしたらいいかな?」
幼「は?」
男「用ってもたいしたこっちゃないが、嫉妬ってどう思う?」
幼「嫉妬ですか? そうですね、この僕の見解を述べさせていただくと、とても醜いと思いますね。他人に嫉妬するよりも先にやることがあると思いますから!」
男「男女の関係とかの方な?」
幼「え? 誰かに嫉妬されたんですか? 誰ですか?」
男「例え話だって。マジになんなよ」
幼「なるほど、そうですよね。男くんが誰かに嫉妬されるなんて、地球が三回くらい壊れてもあり得ませんよね」
男「そこまでかよ。まぁいいや、で?」
幼「うーん……僕は好きな人には嫉妬してもらいたいですね。可愛いと思いますし、嫉妬されると心が満たされるよえな気持ちになれるかも知れませんから」
男「っだよなー! 流石幼! お前はよく分かってる!」ダキッ
幼「きゃっ! いったいぜんたいいきなり何するんですか! セクハラですよ男くん!」カァァ
男「俺も色んな女の子に嫉妬されたいんだけど、どうしたらいいかな?」
幼「は?」
12: 2016/04/22(金) 14:34:16.58 ID:RGXS6KuWo
男「ちょっ、近い近い!」
幼「どういうことですか? 僕と言うものがありながら他の女に振り向いてもらいたいなんて、どういう了見なんですか?」
男「ど、どういうってなにが!?」
幼「婚約者を蔑ろにする気なんですか? 浮気なんて最低クズ野郎のすふことだって、教えられて来なかったんですか?」
男「待て待て! なんのことだか分からん! 時に落ち着け!」
幼「捨てるんですか? 捨てるんですね? 良いんですか? 僕、男くんとの繋がりが無くなると廃人になりますよ?」
男「俺はいったいどういうものなんだ!? そもそも婚約者ってなに!?」
幼「僕たちが七歳のころ、誓ったじゃないですか。僕たちは将来夫婦になるって。忘れちゃったんですか?」
男「覚えてるわけねーだろ!」
幼「仕方ない人ですね。でも僕はそんなことくらいで怒らないですよ、大人ですので」
幼「忘れたのなら思い出してもらえば良いんですし、思い出は新しい思い出で埋めてしまえば良いんですからね」
男「(目が……危ない危ない危ない)」
男「そ、そうだな!(裏声) あ、俺用事思い出した! またな!」
幼「はい。それではまた。僕、男くんがまた話しかけてくれるのをずっと待ってますね」
幼「どういうことですか? 僕と言うものがありながら他の女に振り向いてもらいたいなんて、どういう了見なんですか?」
男「ど、どういうってなにが!?」
幼「婚約者を蔑ろにする気なんですか? 浮気なんて最低クズ野郎のすふことだって、教えられて来なかったんですか?」
男「待て待て! なんのことだか分からん! 時に落ち着け!」
幼「捨てるんですか? 捨てるんですね? 良いんですか? 僕、男くんとの繋がりが無くなると廃人になりますよ?」
男「俺はいったいどういうものなんだ!? そもそも婚約者ってなに!?」
幼「僕たちが七歳のころ、誓ったじゃないですか。僕たちは将来夫婦になるって。忘れちゃったんですか?」
男「覚えてるわけねーだろ!」
幼「仕方ない人ですね。でも僕はそんなことくらいで怒らないですよ、大人ですので」
幼「忘れたのなら思い出してもらえば良いんですし、思い出は新しい思い出で埋めてしまえば良いんですからね」
男「(目が……危ない危ない危ない)」
男「そ、そうだな!(裏声) あ、俺用事思い出した! またな!」
幼「はい。それではまた。僕、男くんがまた話しかけてくれるのをずっと待ってますね」
15: 2016/04/22(金) 14:52:07.77 ID:RGXS6KuWo
男「あいつから闇を感じた……いくら普段話すのが俺だけしかいないにしても、あそこまでイッてるとは……」
男「いずれしっかり話し合わないとな」
会長「やぁ! 男じゃないか。こんなところで何をしているんだい?」
男「か、会長……会長こそ、生徒会は?」
会長「僕のことはどうでも良いじゃないか。それよりも君のことだ」
男「あー……ちょっと難問にぶち当たってまして」
会長「難問か。僕が教えてあげようか?」
男「いえ、勉強ではなくて。俺の好きなことの話です」
会長「ほぅ……それこそよければ話してくれないかい? 君が悩んでいるのなら力を貸したい」
男「会長に話すほどの内容でも無いのですが、それでもよければ。会長って嫉妬とかされたことあります?」
会長「嫉妬かい? うーん……やっぱり生徒会長だからね、人気もあるけど嫉妬もあるよ」
男「その嫉妬はどんな気分になりますか?」
会長「そうだね……一言、不快と」
男「ですよね。じゃあ、例えば好きな男の子に、他の男と話してることを嫉妬されたら、どんな気分になるとおもいますか?」
会長「男に嫉妬されたらかい? それは堪らなく嬉しいだろうなぁ」
男「いえ別に俺に限る必要も……え?」
男「いずれしっかり話し合わないとな」
会長「やぁ! 男じゃないか。こんなところで何をしているんだい?」
男「か、会長……会長こそ、生徒会は?」
会長「僕のことはどうでも良いじゃないか。それよりも君のことだ」
男「あー……ちょっと難問にぶち当たってまして」
会長「難問か。僕が教えてあげようか?」
男「いえ、勉強ではなくて。俺の好きなことの話です」
会長「ほぅ……それこそよければ話してくれないかい? 君が悩んでいるのなら力を貸したい」
男「会長に話すほどの内容でも無いのですが、それでもよければ。会長って嫉妬とかされたことあります?」
会長「嫉妬かい? うーん……やっぱり生徒会長だからね、人気もあるけど嫉妬もあるよ」
男「その嫉妬はどんな気分になりますか?」
会長「そうだね……一言、不快と」
男「ですよね。じゃあ、例えば好きな男の子に、他の男と話してることを嫉妬されたら、どんな気分になるとおもいますか?」
会長「男に嫉妬されたらかい? それは堪らなく嬉しいだろうなぁ」
男「いえ別に俺に限る必要も……え?」
16: 2016/04/22(金) 15:09:17.89 ID:RGXS6KuWo
会長「なんだ、どうかしたのか?」
男「いえ。なんでも」
会長「とにかく、僕は嬉しいぞ?」
男「あぁいえ、俺も嫉妬女子が可愛いと思うんですけど、嫉妬されたいなぁ……とか思ってて……」
会長「ふぅん。そうか……なら」
男「それも、色んな女の子に! やっぱ修羅場みたいなのって面白そうで」
会長「へぇ…………そうかい。ねぇ」
男「はい?」
バンッ!!!
男「ひっ」
会長「……あのさ。あんまりそうやって変なこと言って、僕の気を引こうとしないでよ? 僕だって、限界くらいあるんだよ?」
男「え、な、ひ……」
会長「……いや、僕だって、普段女の子から熱をあげられてはいるけどさ、ちゃんと女の子なんだよ? 本当君ってデリカシーに欠けるよね……?」
男「息、息あたってます……!!」
会長「……ほんと、僕の心をここまで掻き乱してくれるのは君だけだよ。君と話すといつもぐちゃぐちゃになっちゃう」
男「どーーー!!? どこ触って……!?」
会長「ほら……変なこと言った罰を与えないと……ね?」チュ
男「にぎゃぁぁぁ!!!!」ダダダ
会長「あ……まったく、照れ屋だなぁ」
男「いえ。なんでも」
会長「とにかく、僕は嬉しいぞ?」
男「あぁいえ、俺も嫉妬女子が可愛いと思うんですけど、嫉妬されたいなぁ……とか思ってて……」
会長「ふぅん。そうか……なら」
男「それも、色んな女の子に! やっぱ修羅場みたいなのって面白そうで」
会長「へぇ…………そうかい。ねぇ」
男「はい?」
バンッ!!!
男「ひっ」
会長「……あのさ。あんまりそうやって変なこと言って、僕の気を引こうとしないでよ? 僕だって、限界くらいあるんだよ?」
男「え、な、ひ……」
会長「……いや、僕だって、普段女の子から熱をあげられてはいるけどさ、ちゃんと女の子なんだよ? 本当君ってデリカシーに欠けるよね……?」
男「息、息あたってます……!!」
会長「……ほんと、僕の心をここまで掻き乱してくれるのは君だけだよ。君と話すといつもぐちゃぐちゃになっちゃう」
男「どーーー!!? どこ触って……!?」
会長「ほら……変なこと言った罰を与えないと……ね?」チュ
男「にぎゃぁぁぁ!!!!」ダダダ
会長「あ……まったく、照れ屋だなぁ」
26: 2016/04/23(土) 00:32:31.83 ID:pDKv922Ko
男「げほっ、ごほっ……何がどうなってんだほんと……俺凄い嫉妬されてんじゃん……夢叶っちゃったよ」
男「いやだがもっと……なんかこう、違うんだよなぁ」
地味子「……何が違うんですか?」
男「はわわ!? 地味子!?」
地味子「……そんなに驚かれると、こちらもショックなんですが」
男「あーいやごめん。そんなつもりじゃ……ええと、どうかしたか?」
地味子「……いえ。用がなければ話しかけてはダメですか?」
男「そんなことはないぞ。全然無い」
地味子「それはよかったです。それで、何をお悩みで?」
男「うーん……あのさ、嫉妬とかってしたことある?」
地味子「……嫉妬ですか? 僕はしたことはありませんけど」
男「されたことは?」
地味子「……今思うと、ギャルさんに虐められていたのは嫉妬だったのではないか……と思っているくらいですね」
地味子「基本的に攻撃は胸に向かっていましたし」
男「あーなるほどな。例えばさ、付き合ってる男がいたとして、お前嫉妬とかすると思う?」
地味子「……多分すると思います。僕、独占欲強いですから」
男「そうなのか。意外だな」
地味子「そうですか?」
男「いやだがもっと……なんかこう、違うんだよなぁ」
地味子「……何が違うんですか?」
男「はわわ!? 地味子!?」
地味子「……そんなに驚かれると、こちらもショックなんですが」
男「あーいやごめん。そんなつもりじゃ……ええと、どうかしたか?」
地味子「……いえ。用がなければ話しかけてはダメですか?」
男「そんなことはないぞ。全然無い」
地味子「それはよかったです。それで、何をお悩みで?」
男「うーん……あのさ、嫉妬とかってしたことある?」
地味子「……嫉妬ですか? 僕はしたことはありませんけど」
男「されたことは?」
地味子「……今思うと、ギャルさんに虐められていたのは嫉妬だったのではないか……と思っているくらいですね」
地味子「基本的に攻撃は胸に向かっていましたし」
男「あーなるほどな。例えばさ、付き合ってる男がいたとして、お前嫉妬とかすると思う?」
地味子「……多分すると思います。僕、独占欲強いですから」
男「そうなのか。意外だな」
地味子「そうですか?」
27: 2016/04/23(土) 00:51:25.02 ID:pDKv922Ko
男「うん、なんか彼氏がそういうことしてても「程ほどにしてくださいね」とか平然としてそう」
地味子「そこまで大人じゃないですよ……」
男「そうか、まぁそりゃそうだ。女の子ってどんなところに嫉妬したりするんだ?」
地味子「……そうですね……目の前で女の子と話されると、モヤッとします」
男「ふんふん」
地味子「やっぱり、僕だけを見てほしいですから……そんなの、当然ですよね?」
男「まぁそうだな」
地味子「僕……自分に自信無いですから……何がなんでも、振り向かせたくなりますし……」
男「…………」
地味子「もっと見てほしい……そんな気持ちでいっぱいになります……」
男「ちょ……!」
地味子「ねぇ……もっと僕を見て……?」
男「おーっと! そういえばこれから陸娘に用事が! またな!」
地味子「あ…………」
地味子「……」ギリッ
地味子「そこまで大人じゃないですよ……」
男「そうか、まぁそりゃそうだ。女の子ってどんなところに嫉妬したりするんだ?」
地味子「……そうですね……目の前で女の子と話されると、モヤッとします」
男「ふんふん」
地味子「やっぱり、僕だけを見てほしいですから……そんなの、当然ですよね?」
男「まぁそうだな」
地味子「僕……自分に自信無いですから……何がなんでも、振り向かせたくなりますし……」
男「…………」
地味子「もっと見てほしい……そんな気持ちでいっぱいになります……」
男「ちょ……!」
地味子「ねぇ……もっと僕を見て……?」
男「おーっと! そういえばこれから陸娘に用事が! またな!」
地味子「あ…………」
地味子「……」ギリッ
28: 2016/04/23(土) 01:15:08.60 ID:pDKv922Ko
男「どうなってんだいったい!? なんでこんなモテてんの!?」
男「いつから!? ホワイ!?」
お嬢様「あら? 男様! こちらにいらしたのね!」
男「うわぁ!! お、お嬢様!」
お嬢様「ボク、ずっと探していましたのよ! もう、なにをしてらしたの?」
男「なにって……いやそれよりも一回離れて!」
お嬢様「んんもぅ! 良いじゃありませんの! 私たち……もう婚約しているんですから……ね、あなた?」
男「やめて! 俺認めてないって言ってるでしょ!?」
お嬢様「あら……すんすん……。あなた!! また浮気していたのね!?」
男「浮気ってなに! そんなんじゃないってば!」
お嬢様「きいいいいい!!! しかも複数の女子と!! 許せません……許せませんわぁぁぁ!!!」ダダダ
男「い、行っちまった……」
男「あいつの場合これが平常運転だったから気にしてなかったけど、これも一種の嫉妬か? いやいや……」
男「俺ってもしかしてモテてるのか? マジで? なんで?」
女教師「あら……男くんじゃない」
男「あ、姉さん……おっと、先生」
女教師「ふふ、別に気にしなくて良いのに……こんなところでなにしてるの? ひとり?」
男「う、うん。ちょっとね……」
女教師「相変わらずモテモテだね、男くん。嫉妬しちゃうな、僕」
男「いつから!? ホワイ!?」
お嬢様「あら? 男様! こちらにいらしたのね!」
男「うわぁ!! お、お嬢様!」
お嬢様「ボク、ずっと探していましたのよ! もう、なにをしてらしたの?」
男「なにって……いやそれよりも一回離れて!」
お嬢様「んんもぅ! 良いじゃありませんの! 私たち……もう婚約しているんですから……ね、あなた?」
男「やめて! 俺認めてないって言ってるでしょ!?」
お嬢様「あら……すんすん……。あなた!! また浮気していたのね!?」
男「浮気ってなに! そんなんじゃないってば!」
お嬢様「きいいいいい!!! しかも複数の女子と!! 許せません……許せませんわぁぁぁ!!!」ダダダ
男「い、行っちまった……」
男「あいつの場合これが平常運転だったから気にしてなかったけど、これも一種の嫉妬か? いやいや……」
男「俺ってもしかしてモテてるのか? マジで? なんで?」
女教師「あら……男くんじゃない」
男「あ、姉さん……おっと、先生」
女教師「ふふ、別に気にしなくて良いのに……こんなところでなにしてるの? ひとり?」
男「う、うん。ちょっとね……」
女教師「相変わらずモテモテだね、男くん。嫉妬しちゃうな、僕」
29: 2016/04/23(土) 01:23:22.64 ID:pDKv922Ko
男「嫉妬……嫉妬かぁ」
女教師「どうしたの?」
男「んーとね、今日色んな女の子に嫉妬されてさ……でもなんか、俺の求める嫉妬じゃない、みたいな」
女教師「え? どういうこと?」
男「うーん……可愛い嫉妬が見たくてさぁ……でもなんか俺がモテてるってことくらいしか分からなくて……」
女教師「……そうね。男くん、モテてるわよね」
男「不思議なことにね。まぁそれは良いや、仕方ないし」
女教師「……えい」プニ
男「うわっ! 姉さん!?」
女教師「……僕だって、男くんのこと好きなんだからね……?」
女教師「あんまり、他の女の子とイチャイチャしてると、拗ねちゃうんだから……」
男「………………ぶはっ!」ドキッ
女教師「……ふふ……」チュ
男「やべぇ、破壊力たけぇ…姉さんには勝てないよなぁ……」
女教師「でも嫉妬はしてるわよ? その証拠に、家に帰ると泣いてるもん」
男「そうそう! そういう感じだよ! 姉さんありがとう!」
女教師「……あんまり、女の子泣かせちゃダメよ?」
男「うん! 気を付ける!」
女教師「どうしたの?」
男「んーとね、今日色んな女の子に嫉妬されてさ……でもなんか、俺の求める嫉妬じゃない、みたいな」
女教師「え? どういうこと?」
男「うーん……可愛い嫉妬が見たくてさぁ……でもなんか俺がモテてるってことくらいしか分からなくて……」
女教師「……そうね。男くん、モテてるわよね」
男「不思議なことにね。まぁそれは良いや、仕方ないし」
女教師「……えい」プニ
男「うわっ! 姉さん!?」
女教師「……僕だって、男くんのこと好きなんだからね……?」
女教師「あんまり、他の女の子とイチャイチャしてると、拗ねちゃうんだから……」
男「………………ぶはっ!」ドキッ
女教師「……ふふ……」チュ
男「やべぇ、破壊力たけぇ…姉さんには勝てないよなぁ……」
女教師「でも嫉妬はしてるわよ? その証拠に、家に帰ると泣いてるもん」
男「そうそう! そういう感じだよ! 姉さんありがとう!」
女教師「……あんまり、女の子泣かせちゃダメよ?」
男「うん! 気を付ける!」
30: 2016/04/23(土) 01:42:55.50 ID:pDKv922Ko
男「……うへぇ……姉さんのおかげで嫉妬分補給できたぁ……」
男「ん? あれは、……転校生ちゃんだっけ?」
男「一ヶ月前くらいに転校してきた超がつく美少女……見てるだけでため息が出そう……」
男「A組の男子と付き合ってるみたいだけど、羨ましいなぁそいつ」
転校生「おい。さっきからじろじろと……何用だ?」
男「ふおお!? ごめんなんでもない! 可愛いなぁとか思って見てただけで!」
転校生「……? あれか? 今流行りのナンパというやつか? 身の程知らずめ」
転校生「ふっ、残念だったな。我ほナンパについては知っている。騙そうとしても無駄だ」
男「そんな騙そうとなんて!」
「なにをしてるんだ?」
男「あ……ええと……(この人が噂の彼氏か? 滅茶苦茶かっこいいけど、変人って言われてるんだよな)」
転校生「ふふん。我に声をかけてきた無礼者を切り捨てようかと」
「ナンパ? 凄い勇気だな、やるなお前」
男「いやいやいやいや! ナンパとかしてないって!」
「ふぅん……。悪いことは言わないからやめとけ。ろくなことにならんから」
男「だから違うって! ほんとほんと! というかお前彼氏だろ!?」
「え? ……はは、そうそう夫婦なんだよ。な、転校生?」
転校生「誰がだ! 貴様と夫婦になるくらいなら今すぐ長き眠りについてやる!」
「こいつ相当なツンデレだから気にしなくていいぞ」
転校生「つんでれとはなんだ! だがやはり馬鹿にしているのは分かるぞこの!!」
「おっと、暴力反対。それじゃあな、男」
男「え!(なんで俺の名前を!?)」
「いくぞ転校生」
転校生「ふん! いつか絶対頃してやるからな! 絶対だからな!」
男「……騒がしい二人組だったな。美男美女コンビなのに凄い残念感……」
男「ん? あれは、……転校生ちゃんだっけ?」
男「一ヶ月前くらいに転校してきた超がつく美少女……見てるだけでため息が出そう……」
男「A組の男子と付き合ってるみたいだけど、羨ましいなぁそいつ」
転校生「おい。さっきからじろじろと……何用だ?」
男「ふおお!? ごめんなんでもない! 可愛いなぁとか思って見てただけで!」
転校生「……? あれか? 今流行りのナンパというやつか? 身の程知らずめ」
転校生「ふっ、残念だったな。我ほナンパについては知っている。騙そうとしても無駄だ」
男「そんな騙そうとなんて!」
「なにをしてるんだ?」
男「あ……ええと……(この人が噂の彼氏か? 滅茶苦茶かっこいいけど、変人って言われてるんだよな)」
転校生「ふふん。我に声をかけてきた無礼者を切り捨てようかと」
「ナンパ? 凄い勇気だな、やるなお前」
男「いやいやいやいや! ナンパとかしてないって!」
「ふぅん……。悪いことは言わないからやめとけ。ろくなことにならんから」
男「だから違うって! ほんとほんと! というかお前彼氏だろ!?」
「え? ……はは、そうそう夫婦なんだよ。な、転校生?」
転校生「誰がだ! 貴様と夫婦になるくらいなら今すぐ長き眠りについてやる!」
「こいつ相当なツンデレだから気にしなくていいぞ」
転校生「つんでれとはなんだ! だがやはり馬鹿にしているのは分かるぞこの!!」
「おっと、暴力反対。それじゃあな、男」
男「え!(なんで俺の名前を!?)」
「いくぞ転校生」
転校生「ふん! いつか絶対頃してやるからな! 絶対だからな!」
男「……騒がしい二人組だったな。美男美女コンビなのに凄い残念感……」
31: 2016/04/23(土) 02:16:56.45 ID:pDKv922Ko
男「……俺も帰るか……」
男「…………俺どうしよう……気づかないままの方が幸せだった……」
男「ハーレム……ハーレムかぁ……いやいや、ダメだろ人として」
男「特別好きな人間なんていないし……みんな好きだけど、友達としてだから……」
男「あぁぁぁあぁあ!!! どうしてこうなった!!!」
陸娘「あれ、お疲れっす先輩。今帰りっすか?」
男「陸娘か。おつかれさん」
陸娘「はい。またやってたんすか?」
男「まぁなぁ……陸娘、どうやら俺はモテモテだったらしい」
陸娘「あれ、ようやく気づいたんすか。あ、ちなみに僕も好きっすからね?」
男「マジかよ悩みの種を増やすな馬鹿」
陸娘「いやぁ~えへへ」
男「はーぁ……どうしようかなぁこの先……」
陸娘「全員の想いに答えたらどっす? なにも難しいことはないっすよ?」
男「そんなことできるわけねーだろ。俺はその辺のナンパ野郎みたいなことはしたくねぇ」
陸娘「けっこうナンパ野郎なんすけどねー。まぁいっす。じゃあ僕はこれで。そのまま一生悩んでるっすよー」
男「畜生他人事だなぁ!」
男「…………俺どうしよう……気づかないままの方が幸せだった……」
男「ハーレム……ハーレムかぁ……いやいや、ダメだろ人として」
男「特別好きな人間なんていないし……みんな好きだけど、友達としてだから……」
男「あぁぁぁあぁあ!!! どうしてこうなった!!!」
陸娘「あれ、お疲れっす先輩。今帰りっすか?」
男「陸娘か。おつかれさん」
陸娘「はい。またやってたんすか?」
男「まぁなぁ……陸娘、どうやら俺はモテモテだったらしい」
陸娘「あれ、ようやく気づいたんすか。あ、ちなみに僕も好きっすからね?」
男「マジかよ悩みの種を増やすな馬鹿」
陸娘「いやぁ~えへへ」
男「はーぁ……どうしようかなぁこの先……」
陸娘「全員の想いに答えたらどっす? なにも難しいことはないっすよ?」
男「そんなことできるわけねーだろ。俺はその辺のナンパ野郎みたいなことはしたくねぇ」
陸娘「けっこうナンパ野郎なんすけどねー。まぁいっす。じゃあ僕はこれで。そのまま一生悩んでるっすよー」
男「畜生他人事だなぁ!」
36: 2016/04/24(日) 14:17:42.49 ID:w0WUeYibo
男「っはぁ……結局一睡も出来なかった……」
コンコン
女教師「おはよう。起きてるかしら?」
男「あ、姉さん。おはよう」
女教師「酷いくま……寝てないの?」
男「う、うん……ちょっと寝れなくて……」
女教師「悩みごと? よければ相談にのるわよ?」
男「いや! 大丈夫! 起きよ!」
女教師「えぇ。……何かあったらいつでも言ってね?」
男「うん、ありがとう」
女教師「ん………………」チラ
男「ん? どうしたの窓の外なんて見て?」
女教師「……ううん、なんでもないわよ。行きましょう?」
男「はーい」
コンコン
女教師「おはよう。起きてるかしら?」
男「あ、姉さん。おはよう」
女教師「酷いくま……寝てないの?」
男「う、うん……ちょっと寝れなくて……」
女教師「悩みごと? よければ相談にのるわよ?」
男「いや! 大丈夫! 起きよ!」
女教師「えぇ。……何かあったらいつでも言ってね?」
男「うん、ありがとう」
女教師「ん………………」チラ
男「ん? どうしたの窓の外なんて見て?」
女教師「……ううん、なんでもないわよ。行きましょう?」
男「はーい」
37: 2016/04/24(日) 14:30:04.81 ID:w0WUeYibo
男「行ってきまーす、と」
男「…………あー眠たい……うぅ、学校行きたくない……」
どんっ
「きゃっ!」
男「うわっ! ってて……ご、ごめんなさい!」
「あうう……こちらこそー……」
男「あ、手……捕まって?」
「はい! ありがとうございます!」
男「……あ、その制服って、同じ学校? の一年生かな?」
「あ、はい! 私、女って言います! 一年です!」
男「あ、そうなんだ。うん、よろしくね。俺は男、三年だよ」
女「そうなんですか! お兄ちゃんと同じ学年なんですね!」
男「ん、お兄ちゃん? 同じ学校?」
女「はい! 美男って名前なんですけど、知ってます?」
男「美男……って言ったら、あの有名な変人の?」
女「あはは……やっぱりお兄ちゃん、悪い意味で有名なんですね……うう、私の学年でもおかしな先輩がいるって有名で……」
男「あ、あはは……大変だね?」
女「いえ! でもお兄ちゃんって、変だけど優しいんですよ!」
男「ははは。女ちゃんはお兄さんのことが好きなんだね」
女「はい、大好きです!」
男「……ん……?」
――――
「ナンパ? 凄い勇気だな、やるなお前」
「ふぅん……。悪いことは言わないからやめとけ。ろくなことにならん」
「おっと、暴力反対。それじゃあな、男」
――――
男「(そうだ、あいつだ……思い出した)」
女「あの、遅刻しちゃいますよ!」
男「おっと、ごめん! 急ぐか!」
女「はい!」
男「…………あー眠たい……うぅ、学校行きたくない……」
どんっ
「きゃっ!」
男「うわっ! ってて……ご、ごめんなさい!」
「あうう……こちらこそー……」
男「あ、手……捕まって?」
「はい! ありがとうございます!」
男「……あ、その制服って、同じ学校? の一年生かな?」
「あ、はい! 私、女って言います! 一年です!」
男「あ、そうなんだ。うん、よろしくね。俺は男、三年だよ」
女「そうなんですか! お兄ちゃんと同じ学年なんですね!」
男「ん、お兄ちゃん? 同じ学校?」
女「はい! 美男って名前なんですけど、知ってます?」
男「美男……って言ったら、あの有名な変人の?」
女「あはは……やっぱりお兄ちゃん、悪い意味で有名なんですね……うう、私の学年でもおかしな先輩がいるって有名で……」
男「あ、あはは……大変だね?」
女「いえ! でもお兄ちゃんって、変だけど優しいんですよ!」
男「ははは。女ちゃんはお兄さんのことが好きなんだね」
女「はい、大好きです!」
男「……ん……?」
――――
「ナンパ? 凄い勇気だな、やるなお前」
「ふぅん……。悪いことは言わないからやめとけ。ろくなことにならん」
「おっと、暴力反対。それじゃあな、男」
――――
男「(そうだ、あいつだ……思い出した)」
女「あの、遅刻しちゃいますよ!」
男「おっと、ごめん! 急ぐか!」
女「はい!」
38: 2016/04/24(日) 14:38:03.14 ID:w0WUeYibo
男「はー間に合った……」
女「ふぅふぅ……良かったですー」
男「ごめん、俺のせいで走らせちゃって」
女「いえいえ!」
男「あ、あのさ。転校生、って知ってる?」
女「え? はい、知ってますよ! 一緒に暮らしてますから!」
男「え、そうなの!?」
女「はい! お兄ちゃんが困ってるところを連れてきまして。色々あって、こちらに通うことになったんです」
男「そうなんだ」
女「はい。転校生さん、今まで暮らしていたところが戦争で……それで、こっちに逃げてきたところを、お兄ちゃんに助けられたみたいで……」
男「あ、やっぱり外国の人だったんだ。へぇ……大変なんだなぁ……」
女「じゃあ先輩、失礼します!」
男「女ちゃん、元気だなぁ。可愛いし、美男のやつが羨ましいぜ……」
美男「貴様……妹に手を出したら頃す」
男「うわっ!? お、お前いつからそこに!?」
美男「最初から。あいつは純粋なんだから汚してくれるなよ」
男「そんなことしないから!」
美男「そうか? まぁ良いか。そういえば、最近調子はどうだ? なにか周りが変だったりするか?」
男「(なんでこいつが俺のことを気にしてるんだ……?)」
男「いや……特には? え、逆に何かあるの?」
美男「そうか。…………それじゃあまたな。いくぞ、転校生」
転校生「チッ……」
男「な、なんなんだ?」
女「ふぅふぅ……良かったですー」
男「ごめん、俺のせいで走らせちゃって」
女「いえいえ!」
男「あ、あのさ。転校生、って知ってる?」
女「え? はい、知ってますよ! 一緒に暮らしてますから!」
男「え、そうなの!?」
女「はい! お兄ちゃんが困ってるところを連れてきまして。色々あって、こちらに通うことになったんです」
男「そうなんだ」
女「はい。転校生さん、今まで暮らしていたところが戦争で……それで、こっちに逃げてきたところを、お兄ちゃんに助けられたみたいで……」
男「あ、やっぱり外国の人だったんだ。へぇ……大変なんだなぁ……」
女「じゃあ先輩、失礼します!」
男「女ちゃん、元気だなぁ。可愛いし、美男のやつが羨ましいぜ……」
美男「貴様……妹に手を出したら頃す」
男「うわっ!? お、お前いつからそこに!?」
美男「最初から。あいつは純粋なんだから汚してくれるなよ」
男「そんなことしないから!」
美男「そうか? まぁ良いか。そういえば、最近調子はどうだ? なにか周りが変だったりするか?」
男「(なんでこいつが俺のことを気にしてるんだ……?)」
男「いや……特には? え、逆に何かあるの?」
美男「そうか。…………それじゃあまたな。いくぞ、転校生」
転校生「チッ……」
男「な、なんなんだ?」
39: 2016/04/24(日) 14:47:12.04 ID:w0WUeYibo
男「おはよう、友」
友「おはよう。って凄いくまだね……」
男「お前らのせいだろうが……」
友「そうなの?」
男「…………まぁ……良いか」
友「変な男。ん……? なんか、女の子の匂いが……ねぇ?」
男「いや、朝にちょっとさ。別に変なことはないぞ?」
友「……ふーん……」ハイライトオフ
男「うわぁ……あ、なぁ。美男って知ってる?」
友「え? いきなりなにさ?」
男「いや、なんとなく」
友「知ってるに決まってるよ。学校一の変人で、予測不可能な行動の数々は色んな人を敵に回してるけど、顔だけは良い所謂残念なイケメンだよね」
男「詳しいな」
友「というか男は知らないの? ちょっと前にビXチさんと美男くんで噂になったのに」
男「あー……俺はビXチのことは嫌いだから……つーかあの噂の当人なのか」
友「そうそう。美男くんがビXチさんのことヤり捨てたとか、遊びだったとか。意外だよねー」
男「え? 俺の聞いた話とは違うなぁ。それにそれってビXチ経由だろ? あいつ嘘つきで有名じゃん」
友「そ、そうなの?」
男「知らなかったのか。ま、あくまで噂だからさ」
友「まぁそうだね。僕には関係無いし」
男「(うーん……美男に目をつけられたのかな? 変なことにならないと良いけど……)」
友「……ねぇ。それよりもさ、僕のことは? なにかないの?」
男「何かって?」
友「…………」ハイライトオフ
友「おはよう。って凄いくまだね……」
男「お前らのせいだろうが……」
友「そうなの?」
男「…………まぁ……良いか」
友「変な男。ん……? なんか、女の子の匂いが……ねぇ?」
男「いや、朝にちょっとさ。別に変なことはないぞ?」
友「……ふーん……」ハイライトオフ
男「うわぁ……あ、なぁ。美男って知ってる?」
友「え? いきなりなにさ?」
男「いや、なんとなく」
友「知ってるに決まってるよ。学校一の変人で、予測不可能な行動の数々は色んな人を敵に回してるけど、顔だけは良い所謂残念なイケメンだよね」
男「詳しいな」
友「というか男は知らないの? ちょっと前にビXチさんと美男くんで噂になったのに」
男「あー……俺はビXチのことは嫌いだから……つーかあの噂の当人なのか」
友「そうそう。美男くんがビXチさんのことヤり捨てたとか、遊びだったとか。意外だよねー」
男「え? 俺の聞いた話とは違うなぁ。それにそれってビXチ経由だろ? あいつ嘘つきで有名じゃん」
友「そ、そうなの?」
男「知らなかったのか。ま、あくまで噂だからさ」
友「まぁそうだね。僕には関係無いし」
男「(うーん……美男に目をつけられたのかな? 変なことにならないと良いけど……)」
友「……ねぇ。それよりもさ、僕のことは? なにかないの?」
男「何かって?」
友「…………」ハイライトオフ
41: 2016/04/25(月) 14:07:12.99 ID:wgyU0EXwo
男「…………なんなんだろう。なにか、不思議な感じがする……」
男「……俺って、いつもこうだったっけ……?」
男「…………う」フラ
「おっと」
男「あ……!」
美男「体調が悪そうだが、大丈夫か?」
男「あ……あぁ……」
美男「そうか。なにか悩み事でも?」
男「ええと……その……」
美男「ふむ……例えば……なにか違和感を覚えた?」
男「いわ……かん……?」
美男「そう。違和感。自分の知っている常識とかけ離れた状態なのに、それに気づけなかったりする……」
男「……分からない」
美男「分からないのなら仕方がないな」
男「お前は……なにか知ってるのか?」
美男「…………さて? どうだろうな?」ニヤ
男「知っているなら……」
美男「教えない。真実には自分でたどり着くべきだからな。いつまでも手を引かれなければ歩けないガキでもあるまい」
男「…………(なんだ、こいつ)」
美男「ふ……体調には気を使えよ」
女教師「男くん!!」
男「あ……姉さん」
女教師「…………」ギラ
美男「おおこわい。そんな誘うような目をされたら……視線を奪われてしまうな。それじゃあ、男」
男「お、おい!」
女教師「大丈夫!? なにか変なことされたの!?」
男「え? いや、大丈夫だよ?」
女教師「そう……良かった……」
男「姉さんは心配性だなぁ」
女教師「…………男くん。美男くんには気を付けて、何をするか分からないわ」
男「……え? 何かって?」
女教師「それは……なんでも、ないわ」
男「……???」
男「……俺って、いつもこうだったっけ……?」
男「…………う」フラ
「おっと」
男「あ……!」
美男「体調が悪そうだが、大丈夫か?」
男「あ……あぁ……」
美男「そうか。なにか悩み事でも?」
男「ええと……その……」
美男「ふむ……例えば……なにか違和感を覚えた?」
男「いわ……かん……?」
美男「そう。違和感。自分の知っている常識とかけ離れた状態なのに、それに気づけなかったりする……」
男「……分からない」
美男「分からないのなら仕方がないな」
男「お前は……なにか知ってるのか?」
美男「…………さて? どうだろうな?」ニヤ
男「知っているなら……」
美男「教えない。真実には自分でたどり着くべきだからな。いつまでも手を引かれなければ歩けないガキでもあるまい」
男「…………(なんだ、こいつ)」
美男「ふ……体調には気を使えよ」
女教師「男くん!!」
男「あ……姉さん」
女教師「…………」ギラ
美男「おおこわい。そんな誘うような目をされたら……視線を奪われてしまうな。それじゃあ、男」
男「お、おい!」
女教師「大丈夫!? なにか変なことされたの!?」
男「え? いや、大丈夫だよ?」
女教師「そう……良かった……」
男「姉さんは心配性だなぁ」
女教師「…………男くん。美男くんには気を付けて、何をするか分からないわ」
男「……え? 何かって?」
女教師「それは……なんでも、ないわ」
男「……???」
42: 2016/04/25(月) 14:12:54.21 ID:wgyU0EXwo
男「(…………違和感……違和感ってなんだろう?)」
男「そんなの……あるか? 無いと思うけど……」
陸娘「お。お疲れさまっす」
男「ん……あぁ」
陸娘「今日はハーレムは引き連れてないんすね」
男「…………ハーレム」
陸娘「お? 怒ったっすか?」
男「いや……あのさ、俺っていつから、みんなと仲良くしてたんだっけ……?」
陸娘「そんなの僕が知るわけ無いじゃないっすか。気がついたら女の子に囲まれててこっちだって驚きなんすから」
男「そう、なの、か?」
陸娘「そうっすよ。っと、それじゃあこれで。悩むのは良いっすけど睡眠くらいとるっすよー」
男「……あぁ」
男「…………………………なんなんだ、この君の悪さは……何を見落としてるんだ……?」
男「……あれ? 姉さん……? どこへ行くんだろう……?」
男「そんなの……あるか? 無いと思うけど……」
陸娘「お。お疲れさまっす」
男「ん……あぁ」
陸娘「今日はハーレムは引き連れてないんすね」
男「…………ハーレム」
陸娘「お? 怒ったっすか?」
男「いや……あのさ、俺っていつから、みんなと仲良くしてたんだっけ……?」
陸娘「そんなの僕が知るわけ無いじゃないっすか。気がついたら女の子に囲まれててこっちだって驚きなんすから」
男「そう、なの、か?」
陸娘「そうっすよ。っと、それじゃあこれで。悩むのは良いっすけど睡眠くらいとるっすよー」
男「……あぁ」
男「…………………………なんなんだ、この君の悪さは……何を見落としてるんだ……?」
男「……あれ? 姉さん……? どこへ行くんだろう……?」
45: 2016/04/26(火) 00:57:11.10 ID:yMIV/kiuo
君の→気味の
男「……あれは……女ちゃんかな?」
女教師「それで、私に用事ってなにかしら?」
女「あ、はい! ええと……えーと……なんだろう……」
女教師「……?」
女「あ、彼氏いますか!?」
女教師「えっ!?」
男「(!?)」
女「……って、お兄ちゃんに聞けって……」
女教師「そ、そうなの……残念ながら、いないわよ?」
女「そ、そうですか! 分かりました! ありがとうごさいます!」タタッ
女教師「……? なんだったのかしら?」
男「(女ちゃんも、結構変な子なんだなぁ)」
男「(それにしても、恋人か……)」
男「想像もつかない」
女教師「何がかしら?」
男「うわっ!? っとと……姉さん!」
女教師「覗き見してたのかな? 悪い子ね」
男「う……ごめん」
女教師「ううん、いいのよ。私のことが気になったんでしょ?」
男「まぁ、ね」
女教師「…………あ」
男「え?」
スタスタ……
「こんにちは、先生」
女教師「……。えぇ、こんにちは、ぼっちさん」ニコ
ぼっち「はい。それでは……」ニコ
男「…………。うへぇ……あいつ苦手だなぁ……」
女教師「……僕も苦手なんだよなぁ……なに考えてるか分からなくて」
男「あはは、だよね」
男「……あれは……女ちゃんかな?」
女教師「それで、私に用事ってなにかしら?」
女「あ、はい! ええと……えーと……なんだろう……」
女教師「……?」
女「あ、彼氏いますか!?」
女教師「えっ!?」
男「(!?)」
女「……って、お兄ちゃんに聞けって……」
女教師「そ、そうなの……残念ながら、いないわよ?」
女「そ、そうですか! 分かりました! ありがとうごさいます!」タタッ
女教師「……? なんだったのかしら?」
男「(女ちゃんも、結構変な子なんだなぁ)」
男「(それにしても、恋人か……)」
男「想像もつかない」
女教師「何がかしら?」
男「うわっ!? っとと……姉さん!」
女教師「覗き見してたのかな? 悪い子ね」
男「う……ごめん」
女教師「ううん、いいのよ。私のことが気になったんでしょ?」
男「まぁ、ね」
女教師「…………あ」
男「え?」
スタスタ……
「こんにちは、先生」
女教師「……。えぇ、こんにちは、ぼっちさん」ニコ
ぼっち「はい。それでは……」ニコ
男「…………。うへぇ……あいつ苦手だなぁ……」
女教師「……僕も苦手なんだよなぁ……なに考えてるか分からなくて」
男「あはは、だよね」
46: 2016/04/26(火) 01:45:37.07 ID:yMIV/kiuo
~~~~
男「おやすみ姉さん」
女教師「えぇ、おやすみなさい」
男「うー眠い……」
男「………………」zzzz...
・・・・・・
ばたん
男「…………ん……? 姉さん? 今何時……ってまだ二時……」
たた……
男「……靴がない。どこ行ったんだ……?」
がちゃん
男「…………って、なんで追いかけようとしてるんだ俺は……姉さんももう大人なんだから、気にする理由もないだろ……」
男「………………」
男「俺もちょっと散歩しよ……」
……すた……すた……すた……
男「(彼氏か……そうだよな、姉さんももう大人なんだから、そういうのがいてもおかしくないんだ。ちょっとショックだけど、応援してあげないと……)」
男「(両親が氏んで10年……親代わりに俺を育ててくれた姉さん……)」
男「(いつまでも面倒かけちゃ……な)」
ドォン!
男「うわ!? じ、地震!?」
男「……じゃない? な、なんだ今の……? あっちからだ!」
タッタッタッ
男「!?(ね、姉さんが……襲われてる!?)」
男「なんだ、あれ……?(巨大な人……だが肌が赤い。化け物……?)」
男「おやすみ姉さん」
女教師「えぇ、おやすみなさい」
男「うー眠い……」
男「………………」zzzz...
・・・・・・
ばたん
男「…………ん……? 姉さん? 今何時……ってまだ二時……」
たた……
男「……靴がない。どこ行ったんだ……?」
がちゃん
男「…………って、なんで追いかけようとしてるんだ俺は……姉さんももう大人なんだから、気にする理由もないだろ……」
男「………………」
男「俺もちょっと散歩しよ……」
……すた……すた……すた……
男「(彼氏か……そうだよな、姉さんももう大人なんだから、そういうのがいてもおかしくないんだ。ちょっとショックだけど、応援してあげないと……)」
男「(両親が氏んで10年……親代わりに俺を育ててくれた姉さん……)」
男「(いつまでも面倒かけちゃ……な)」
ドォン!
男「うわ!? じ、地震!?」
男「……じゃない? な、なんだ今の……? あっちからだ!」
タッタッタッ
男「!?(ね、姉さんが……襲われてる!?)」
男「なんだ、あれ……?(巨大な人……だが肌が赤い。化け物……?)」
47: 2016/04/26(火) 02:56:46.24 ID:yMIV/kiuo
男「あ……美男……! それにぼっちさんに、陸娘……!?」
男「な、なんだあの巨大な狐は……!?」
美男「……まったく、手こずらせてくれたな」
陸娘「離せ! この!」
『暴れるな。食い頃すぞ』
陸娘「く……」
『兄さん、こいつどうします?』
美男「保留。理由が分からないのにとっちめるやり方は好きじゃない」
『もうとっちめてるやないですか!』
美男「失礼なことを言うな。交渉の席に座らせただけだ」
ぼっち「無理矢理にね」
美男「……それで……良いか?」
女教師「離せ……!」
美男「まず、何故こんなことを」
女教師「人間と話すことなんて……ない……!」
美男「…………困ったな。それだと、連帯責任で男も処分しなければならなくなるね?」
女教師「な……」
陸娘「そんな馬鹿な! 男は関係」
美男「無いわけないだろ。今回の騒動、その中心は男だ。あいつがいくら人間のようでも巧妙に偽装している可能性もある。疑わしきは罰せよ……人間って怖いな?」
陸娘「ふ……ふざけるな!!!」
美男「ふざけてなんて無いんだが。俺は至って本気だ。……さぁ……交渉の時間だ……」
男「な……なんだよ、あいつ……それに、これ……何が起こって……?」
姉さんもいつもと雰囲気が違う。
陸娘も。
これは……現実なのか……?
夢……夢?
違う……これは紛れもない――
男「姉さん!!!」
身体が自然に動き出した。
男「な、なんだあの巨大な狐は……!?」
美男「……まったく、手こずらせてくれたな」
陸娘「離せ! この!」
『暴れるな。食い頃すぞ』
陸娘「く……」
『兄さん、こいつどうします?』
美男「保留。理由が分からないのにとっちめるやり方は好きじゃない」
『もうとっちめてるやないですか!』
美男「失礼なことを言うな。交渉の席に座らせただけだ」
ぼっち「無理矢理にね」
美男「……それで……良いか?」
女教師「離せ……!」
美男「まず、何故こんなことを」
女教師「人間と話すことなんて……ない……!」
美男「…………困ったな。それだと、連帯責任で男も処分しなければならなくなるね?」
女教師「な……」
陸娘「そんな馬鹿な! 男は関係」
美男「無いわけないだろ。今回の騒動、その中心は男だ。あいつがいくら人間のようでも巧妙に偽装している可能性もある。疑わしきは罰せよ……人間って怖いな?」
陸娘「ふ……ふざけるな!!!」
美男「ふざけてなんて無いんだが。俺は至って本気だ。……さぁ……交渉の時間だ……」
男「な……なんだよ、あいつ……それに、これ……何が起こって……?」
姉さんもいつもと雰囲気が違う。
陸娘も。
これは……現実なのか……?
夢……夢?
違う……これは紛れもない――
男「姉さん!!!」
身体が自然に動き出した。
52: 2016/05/09(月) 00:36:36.37 ID:O2cE337Zo
飛び出して、姉さんに駆け寄ろうとしたが、美男が俺の進路に立ちはだかる。
こいつが……姉さんを……!
美男「やあ、作られた主人公君。一時の甘い夢からは覚めたのかい?」
つ、作られた主人公……?
何をいってるんだ、こいつは……?
男「ど、どういうことだ……?」
美男「バケモノ姉さんの力でハーレム主人公になれたんだ、一生分の良い夢は見れただろ? なぁ、偽者くん」
陸娘?「耳を貸すな! そいつの言うことは全部嘘だ!」
陸娘が、怒鳴っている。
真剣そのものだ。
そうだ、こんなやつに惑わされ―――
美男「なぁ……不思議に思わなかったのか弟? お前の都合の良いように周りが動き、お前の望むままにしてくれる。みんながみんな好意を向けてくれて……さぞ楽しい一ヶ月だったろ?」
男「一ヶ月……?」
こいつが……姉さんを……!
美男「やあ、作られた主人公君。一時の甘い夢からは覚めたのかい?」
つ、作られた主人公……?
何をいってるんだ、こいつは……?
男「ど、どういうことだ……?」
美男「バケモノ姉さんの力でハーレム主人公になれたんだ、一生分の良い夢は見れただろ? なぁ、偽者くん」
陸娘?「耳を貸すな! そいつの言うことは全部嘘だ!」
陸娘が、怒鳴っている。
真剣そのものだ。
そうだ、こんなやつに惑わされ―――
美男「なぁ……不思議に思わなかったのか弟? お前の都合の良いように周りが動き、お前の望むままにしてくれる。みんながみんな好意を向けてくれて……さぞ楽しい一ヶ月だったろ?」
男「一ヶ月……?」
53: 2016/05/09(月) 00:38:16.74 ID:O2cE337Zo
陸娘?「やめろ!! やめろぉぉ!!」
美男「なぁ? 友とはどうやって知り合った? 幼馴染みって誰だ? お嬢様との馴れ初めは?」
友……いつから知り合っ……あ、れ?
幼馴染み……小さい、頃、から……?
美男「地味子は? 会長は? 陸娘は?」
会長…………陸娘……なん、なんで……?
男「…………え……あ……え?」
美男「そもそもさぁ……」
そう前置きして、混乱する俺を尻目に、美男は決定的なことを俺に言い放った。
美男「お前に姉なんて存在が、いたのか?」
男「――――――」
……姉さん……俺は、生まれたときから、姉さんと一緒に……。
記憶が……そんな記憶が無い……そんな思い出が……。
友と……幼馴染みと……会長と……出会った記憶が……。
そうだ、俺は……。
美男「なぁ? 友とはどうやって知り合った? 幼馴染みって誰だ? お嬢様との馴れ初めは?」
友……いつから知り合っ……あ、れ?
幼馴染み……小さい、頃、から……?
美男「地味子は? 会長は? 陸娘は?」
会長…………陸娘……なん、なんで……?
男「…………え……あ……え?」
美男「そもそもさぁ……」
そう前置きして、混乱する俺を尻目に、美男は決定的なことを俺に言い放った。
美男「お前に姉なんて存在が、いたのか?」
男「――――――」
……姉さん……俺は、生まれたときから、姉さんと一緒に……。
記憶が……そんな記憶が無い……そんな思い出が……。
友と……幼馴染みと……会長と……出会った記憶が……。
そうだ、俺は……。
54: 2016/05/09(月) 00:39:38.42 ID:O2cE337Zo
男「…………俺は……あまり友達が……いなくて……」
いつも一人だった……。
弟「……両親も……もういなくて……一人で……」
氏んでしまった……。
弟「…………毎日……祈ってて……悲しくて……」
母さんと父さんと……また会いたいって……。
弟「目の前に……バケモノ……が…………母さんと父さんを…………殺…………」
いつも一人だった……。
弟「……両親も……もういなくて……一人で……」
氏んでしまった……。
弟「…………毎日……祈ってて……悲しくて……」
母さんと父さんと……また会いたいって……。
弟「目の前に……バケモノ……が…………母さんと父さんを…………殺…………」
55: 2016/05/09(月) 00:40:16.86 ID:O2cE337Zo
――――
『貴様の両親を頃したのは私だ。……弁明する気は無い。ただ、私はお前を幸せにしてやる。必ずだ」
――――
56: 2016/05/09(月) 00:41:13.29 ID:O2cE337Zo
あれは、姉さ
突如、身体を衝撃が走った。
なすすべも無く、俺の頭が白に染まっていく。
女教師「お、弟くん!」
最後に聞こえたのは、姉さんの、俺を心配する声だった。
END
突如、身体を衝撃が走った。
なすすべも無く、俺の頭が白に染まっていく。
女教師「お、弟くん!」
最後に聞こえたのは、姉さんの、俺を心配する声だった。
END
60: 2016/05/09(月) 03:33:57.22 ID:WqWEODPyo
乙ー
引用元: 男「嫉妬する女子って可愛いと思う」
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