1: 2008/12/01(月) 04:22:17.98 ID:1+zZJBtC0
コンコン
古泉「失礼します」
長門「………」
古泉「おや、今日は長門さんだけですか?」
長門「………」(コク
古泉「そうですか、では涼宮さん達はは後で来るのでしょう」
長門「………」
古泉「…ところで長門さん、その読んでる本は一体…」
長門「…………たまごクラブ」
古泉「失礼します」
長門「………」
古泉「おや、今日は長門さんだけですか?」
長門「………」(コク
古泉「そうですか、では涼宮さん達はは後で来るのでしょう」
長門「………」
古泉「…ところで長門さん、その読んでる本は一体…」
長門「…………たまごクラブ」
3: 2008/12/01(月) 04:23:52.23 ID:3yp4Q8LXO
♪たまごくらぶ、ひよこくらぶ、こっこくらぶ
4: 2008/12/01(月) 04:29:25.12 ID:1+zZJBtC0
古泉(……あれは確か妊娠した女性が読む本ですよね…何故長門さんが…)
長門「………」
古泉「長門さん、何故そのような本を…?」
長門「……………」
長門「……欲しい」
古泉「…は?」
長門「…恐らく私は、この紙面の有機生命体に対して特別な関心を抱いた」
古泉「ああ、この雑誌の赤ん坊にということですね」
長門「…………」
長門「……どうやったら手に入るのか」
古泉「…?!?!」
長門「………」
古泉「長門さん、何故そのような本を…?」
長門「……………」
長門「……欲しい」
古泉「…は?」
長門「…恐らく私は、この紙面の有機生命体に対して特別な関心を抱いた」
古泉「ああ、この雑誌の赤ん坊にということですね」
長門「…………」
長門「……どうやったら手に入るのか」
古泉「…?!?!」
5: 2008/12/01(月) 04:41:20.53 ID:1+zZJBtC0
古泉「そうですね…何ていいましょう…僕にはわかりやすい言い回しが思いつきませんね」
長門「………そう」
古泉「長門さんの情報処理能力ならば、手に入る方法は簡単に探し出せるのでは?」
長門「…………」
古泉「…長門さん?」
長門「…私は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースであり、人間ではない」
古泉「…………」
長門「…私の能力ではこの有機生命体の作成は不可能」
古泉「長門さん…」
長門「…しかし私の関心を強く引き付けているのは明確。…欲しい」
古泉「そうですか…」
長門「…古泉一樹」
古泉「なんですか、長門さん」
長門「…協力して欲しい」
長門「………そう」
古泉「長門さんの情報処理能力ならば、手に入る方法は簡単に探し出せるのでは?」
長門「…………」
古泉「…長門さん?」
長門「…私は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースであり、人間ではない」
古泉「…………」
長門「…私の能力ではこの有機生命体の作成は不可能」
古泉「長門さん…」
長門「…しかし私の関心を強く引き付けているのは明確。…欲しい」
古泉「そうですか…」
長門「…古泉一樹」
古泉「なんですか、長門さん」
長門「…協力して欲しい」
9: 2008/12/01(月) 04:54:02.43 ID:1+zZJBtC0
古泉「え、あの、僕ですか?」
長門「………」(コクリ
古泉「困りましたね、僕に協力出来ることがあるんでしょうか」
長門「……わからない。けれど協力しあう価値はあるはず」
古泉「協力しあう?な、長門さん僕が協力って何をすr…」
ゴソゴソ…
古泉「?!…長門さん?ふ、服をっと、あの、ちょっとここで脱ぐのはよした方が…」アセアセ
長門「……?」
古泉「協力って、僕にそのようなことが務まるかどうか、あの嫌というわけでは決してないのですがあの」
長門「…今日は体温調節が上手くいかない」
古泉「…は?」
長門「…カーディガンを脱いだだけ」
古泉「…………はあ…」
長門「………」(コクリ
古泉「困りましたね、僕に協力出来ることがあるんでしょうか」
長門「……わからない。けれど協力しあう価値はあるはず」
古泉「協力しあう?な、長門さん僕が協力って何をすr…」
ゴソゴソ…
古泉「?!…長門さん?ふ、服をっと、あの、ちょっとここで脱ぐのはよした方が…」アセアセ
長門「……?」
古泉「協力って、僕にそのようなことが務まるかどうか、あの嫌というわけでは決してないのですがあの」
長門「…今日は体温調節が上手くいかない」
古泉「…は?」
長門「…カーディガンを脱いだだけ」
古泉「…………はあ…」
13: 2008/12/01(月) 05:01:45.76 ID:1+zZJBtC0
古泉「赤ん坊というのは、育てるのがとても大変みたいですよ」
長門「…理解はしている」
古泉「3時間に1回ミルクを飲ませたり、夜泣きをあやすのも一苦労」
長門「………」
古泉「決して生半可な気持ちでは、命一つ育てることはまず出来ないでしょう」
長門「……それでも私は」
古泉「赤ん坊が欲しいんですか?」
長門「………」(コクリ
古泉「ふむ…それを踏まえたうえで長門さん、僕に協力出来ることがあるんですか」
長門「………」(コクリ
古泉「ではお聞きしますが、一体なんでしょう」
長門「………ついてきて。」
長門「…理解はしている」
古泉「3時間に1回ミルクを飲ませたり、夜泣きをあやすのも一苦労」
長門「………」
古泉「決して生半可な気持ちでは、命一つ育てることはまず出来ないでしょう」
長門「……それでも私は」
古泉「赤ん坊が欲しいんですか?」
長門「………」(コクリ
古泉「ふむ…それを踏まえたうえで長門さん、僕に協力出来ることがあるんですか」
長門「………」(コクリ
古泉「ではお聞きしますが、一体なんでしょう」
長門「………ついてきて。」
15: 2008/12/01(月) 05:05:27.83 ID:1+zZJBtC0
---15分後
古泉「ここは保育園ですね…」
長門「…………」
古泉「よくいらっしゃるんですか?」
長門「………」(コクリ
古泉「へぇ、物凄く意外ですね…想像もしませんでしたよ」
長門「……こっちへ」
古泉「あ、ちょっと長門さん勝手に入ってはまずいのでは…」
子供「あー!ながとゆきだー!」
古泉「ここは保育園ですね…」
長門「…………」
古泉「よくいらっしゃるんですか?」
長門「………」(コクリ
古泉「へぇ、物凄く意外ですね…想像もしませんでしたよ」
長門「……こっちへ」
古泉「あ、ちょっと長門さん勝手に入ってはまずいのでは…」
子供「あー!ながとゆきだー!」
18: 2008/12/01(月) 05:13:20.19 ID:1+zZJBtC0
古泉「?!」
長門「………」
子供「へへ、また来てくれたんだね!またいもうと見ていく?」
長門「…許可がおりれば」
子供「せんせえー!ながとゆきが来たー!!」
古泉「……?!」ポカーン
先生「あら長門さんこんにちは、どうぞ。あら、クスクス、今日は彼氏も一緒なの?」
古泉「え?!いえ、あの申し遅れました、僕はなg」
長門「いいえ、そういった関係ではない。」
先生「あらまぁそうなの残念ね」
古泉「t……古泉一樹と申します、どうぞ宜しくお願いします。」
先生「よろしくね、古泉さん。じゃあ遠慮なく入ってちょうだい」
古泉(……一体どうなってるんですか、これは)
長門「………」
子供「へへ、また来てくれたんだね!またいもうと見ていく?」
長門「…許可がおりれば」
子供「せんせえー!ながとゆきが来たー!!」
古泉「……?!」ポカーン
先生「あら長門さんこんにちは、どうぞ。あら、クスクス、今日は彼氏も一緒なの?」
古泉「え?!いえ、あの申し遅れました、僕はなg」
長門「いいえ、そういった関係ではない。」
先生「あらまぁそうなの残念ね」
古泉「t……古泉一樹と申します、どうぞ宜しくお願いします。」
先生「よろしくね、古泉さん。じゃあ遠慮なく入ってちょうだい」
古泉(……一体どうなってるんですか、これは)
19: 2008/12/01(月) 05:26:29.48 ID:1+zZJBtC0
---ひよこ組
先生「静かに入ってね」
古泉「はい」
長門「………」
スヤスヤ…
古泉「おおー、とても可愛いですね…」
長門「………」
長門「…この赤ん坊」
古泉「ん?…この子が、さっきの広場の子の妹さんですか?」
長門「………」(コクリ
先生「長門さん、そおっとだったらダッコしていいわよ」
長門「……感謝する」
先生「古泉さん、長門さんってね、随分前から広場の柵越しから園内を見てたの」
古泉「え?」
先生「最初は不審者かと思ったけど子供達の反応見てると
そうでもないみたいで…この子きっと子供がとても好きなんだろうなって思ったの」
古泉「…そうだったんですか…」
古泉(長門さん…結構本気で赤ん坊が欲しいみたいですね…それもかなり前から)
先生「じゃあ、ゆっくりしていってね。何かあったら呼んでちょうだい」
古泉「わかりました」
・・・パタン
長門「……条件は揃った。古泉一樹、そろそろ始めたい」
先生「静かに入ってね」
古泉「はい」
長門「………」
スヤスヤ…
古泉「おおー、とても可愛いですね…」
長門「………」
長門「…この赤ん坊」
古泉「ん?…この子が、さっきの広場の子の妹さんですか?」
長門「………」(コクリ
先生「長門さん、そおっとだったらダッコしていいわよ」
長門「……感謝する」
先生「古泉さん、長門さんってね、随分前から広場の柵越しから園内を見てたの」
古泉「え?」
先生「最初は不審者かと思ったけど子供達の反応見てると
そうでもないみたいで…この子きっと子供がとても好きなんだろうなって思ったの」
古泉「…そうだったんですか…」
古泉(長門さん…結構本気で赤ん坊が欲しいみたいですね…それもかなり前から)
先生「じゃあ、ゆっくりしていってね。何かあったら呼んでちょうだい」
古泉「わかりました」
・・・パタン
長門「……条件は揃った。古泉一樹、そろそろ始めたい」
25: 2008/12/01(月) 05:37:30.28 ID:1+zZJBtC0
古泉「何をですか?」
長門「……この紙袋にこの子を入れる」
古泉「?!」
長門「…そして布団には情報操作で作った擬似有機生命体をおいておく」
ガサゴソ
長門「…これで時間稼ぎになる。通常より5倍の速度で門を目指せば」
古泉「長門さん!それは絶対に駄目ですよ!」
長門「…?!」
赤ん坊「ふにゃああ!ふにゃああ!」
古泉「長門さんはコンタクト用インターフェースですから人間の倫理観など理解し難い事とは思いますが」
長門「…………」
古泉「今あなたがやろうとしていたことは誘拐です、犯罪ですよ。長門さんたる方が血迷うなんてらしくない」
長門「…………」
長門「…いけないことをした?」
古泉「ええ、ものすごくいけないことですよ」
長門「…………」
古泉「…帰りましょう、長門さん」
長門「…………」(コクリ
長門「……この紙袋にこの子を入れる」
古泉「?!」
長門「…そして布団には情報操作で作った擬似有機生命体をおいておく」
ガサゴソ
長門「…これで時間稼ぎになる。通常より5倍の速度で門を目指せば」
古泉「長門さん!それは絶対に駄目ですよ!」
長門「…?!」
赤ん坊「ふにゃああ!ふにゃああ!」
古泉「長門さんはコンタクト用インターフェースですから人間の倫理観など理解し難い事とは思いますが」
長門「…………」
古泉「今あなたがやろうとしていたことは誘拐です、犯罪ですよ。長門さんたる方が血迷うなんてらしくない」
長門「…………」
長門「…いけないことをした?」
古泉「ええ、ものすごくいけないことですよ」
長門「…………」
古泉「…帰りましょう、長門さん」
長門「…………」(コクリ
28: 2008/12/01(月) 05:49:43.12 ID:1+zZJBtC0
---帰り道
長門「…………」
古泉「…………」
長門「…申し訳ないと思っている」
古泉「ええ…僕もあの場で少々感情的になってしまって、申し訳ありませんでした」
長門「……古泉一樹に協力を要請したことも、申し訳ないと思っている」
古泉「長門さん…僕は長門さんに協力出来ることがあればしますよ。ですがあれは倫理に反していた」
長門「……そう」
古泉「ええ。しかし、今回の件で僕は長門さんを嫌悪したりしていません。そこは理解して頂きたいですね」
長門「…………感謝している」
古泉「いえ、とんでもないです。それに長門さんの本気が痛いくらいわかりました。」
長門「…………」
長門「……赤ちゃん欲しい」
古泉「え?」
長門「………何でもない」
古泉(…本当に、彼女をなんとかしてあげたいですね)
長門「…………」
古泉「…………」
長門「…申し訳ないと思っている」
古泉「ええ…僕もあの場で少々感情的になってしまって、申し訳ありませんでした」
長門「……古泉一樹に協力を要請したことも、申し訳ないと思っている」
古泉「長門さん…僕は長門さんに協力出来ることがあればしますよ。ですがあれは倫理に反していた」
長門「……そう」
古泉「ええ。しかし、今回の件で僕は長門さんを嫌悪したりしていません。そこは理解して頂きたいですね」
長門「…………感謝している」
古泉「いえ、とんでもないです。それに長門さんの本気が痛いくらいわかりました。」
長門「…………」
長門「……赤ちゃん欲しい」
古泉「え?」
長門「………何でもない」
古泉(…本当に、彼女をなんとかしてあげたいですね)
32: 2008/12/01(月) 06:04:50.61 ID:1+zZJBtC0
古泉(うーん、何か良い方法は無いものだろうか…)
長門「………また明日」
古泉「え?ああ、長門さんの家は確かあちらですよね。ごきげんよう、長門さん」
長門「………」(コク
スタスタ…
古泉(赤ん坊かー…動物は金銭的に手に入らないものが大半…ハムスターですら維持費が馬鹿にならない…
しかし、たまごクラブを熟読する長門さんが目に焼きついて離れn…)
古泉「そうだ!!その手があった、長門さん!!いい方法が思いつきましたよ!!」
長門「………?」
長門「………また明日」
古泉「え?ああ、長門さんの家は確かあちらですよね。ごきげんよう、長門さん」
長門「………」(コク
スタスタ…
古泉(赤ん坊かー…動物は金銭的に手に入らないものが大半…ハムスターですら維持費が馬鹿にならない…
しかし、たまごクラブを熟読する長門さんが目に焼きついて離れn…)
古泉「そうだ!!その手があった、長門さん!!いい方法が思いつきましたよ!!」
長門「………?」
37: 2008/12/01(月) 06:14:49.47 ID:1+zZJBtC0
---翌日
ハルヒ「んもーキョンのヤツ!!今度団の条約を破ったら八つ裂きにしてやるわ!!」
ガチャッ バンッ!!
ハルヒ「みくるちゃんお茶入れてちょーだい!!」ドカドカ
みくる「は、はいぃ~…」オロオロ
ハルヒ「ったく、そうね、次キョンに会ったら一生子作り出来ない様にしてやるわ!この私自らの手でね!!」
みくる「すっ涼宮さん、女の子がそんなこと言っては駄目ですよぉ~」
ハルヒ「なによみくるちゃん、キョンを庇うワケ?!」
みくる「いえっ、あの、そんなぁ~」
ハルヒ「当然、あたしの味方でしょ?!フフン、キョンは今完全に四面楚歌って言葉がお似合いだわ!!」
長門「…………」ピッピッ…
ハルヒ「ん?あら有希、何やってんの?珍しいわね、ゲームしてんの?」
長門「…………これ」
ハルヒ「って、え?!それって…」
ハルヒ「たまごっちじゃないの!!」
ハルヒ「んもーキョンのヤツ!!今度団の条約を破ったら八つ裂きにしてやるわ!!」
ガチャッ バンッ!!
ハルヒ「みくるちゃんお茶入れてちょーだい!!」ドカドカ
みくる「は、はいぃ~…」オロオロ
ハルヒ「ったく、そうね、次キョンに会ったら一生子作り出来ない様にしてやるわ!この私自らの手でね!!」
みくる「すっ涼宮さん、女の子がそんなこと言っては駄目ですよぉ~」
ハルヒ「なによみくるちゃん、キョンを庇うワケ?!」
みくる「いえっ、あの、そんなぁ~」
ハルヒ「当然、あたしの味方でしょ?!フフン、キョンは今完全に四面楚歌って言葉がお似合いだわ!!」
長門「…………」ピッピッ…
ハルヒ「ん?あら有希、何やってんの?珍しいわね、ゲームしてんの?」
長門「…………これ」
ハルヒ「って、え?!それって…」
ハルヒ「たまごっちじゃないの!!」
42: 2008/12/01(月) 06:21:08.53 ID:1+zZJBtC0
ハルヒ「今時こんなのやる~?!久々に見たわよ、このフォルム…」
長門「……赤ちゃんが欲しい」
ハルヒ「は?」
長門「……そう古泉一樹に持ちかけた結論が、このたまごっち」
ハルヒ「え、有希って赤ちゃんが欲しいの?」
長門「………」(コク
ハルヒ「へえ~とっても意外ね!!有希がね~!!」
長門「………古泉一樹にもそう、言われた」
ハルヒ「そりゃあそうよ、有希って自分にも他人にも興味無い感じに思われがちじゃない?あたしもビックリしてたとこ!!」
長門「…………」
ハルヒ「ちょっと見せてよ有希っ!!」バッ
ハルヒ「え、ちょっと有希!うんち流しなさいよ!!」
長門「……赤ちゃんが欲しい」
ハルヒ「は?」
長門「……そう古泉一樹に持ちかけた結論が、このたまごっち」
ハルヒ「え、有希って赤ちゃんが欲しいの?」
長門「………」(コク
ハルヒ「へえ~とっても意外ね!!有希がね~!!」
長門「………古泉一樹にもそう、言われた」
ハルヒ「そりゃあそうよ、有希って自分にも他人にも興味無い感じに思われがちじゃない?あたしもビックリしてたとこ!!」
長門「…………」
ハルヒ「ちょっと見せてよ有希っ!!」バッ
ハルヒ「え、ちょっと有希!うんち流しなさいよ!!」
47: 2008/12/01(月) 06:34:45.69 ID:1+zZJBtC0
長門「………うんちとは排便のこと」
ハルヒ「そうよ!!んでこのマークが出たらここを押すの!そうすると…ほら、片付いた!」
長門「………感謝する」
ハルヒ「うんちが溜まるとおやじっちっていうキョンみたいな気色悪い生物に進化したり、氏んじゃったりするのよ」
長門「………氏ぬ?」
ハルヒ「うん、そう。そうね、人間の赤ちゃんもそうだけど、不潔にしてちゃだめなの。赤ちゃんはデリケートだから」
長門「…………」
ハルヒ「ちょっとした変化でもストレスが溜まるしね」
みくる「たまごっちは泣きませんけど、赤ちゃんは排泄したりお腹が空いたりすると泣くんですよ」
長門「………知らなかった」
ハルヒ「抱っこしてて、ベットに移し変えたりしても泣くわよね」
みくる「それはきっと、お母さんが離れるのがわかって不安になるからですね」
ハルヒ「あとミルクの温度も微調整が大事らしいわ」
長門「…………」
(……電源の入れ方とエサの与え方しか教わっていなかった…)
長門(………この赤ちゃんの生命活動状態を健康に維持したい)
ハルヒ「そうよ!!んでこのマークが出たらここを押すの!そうすると…ほら、片付いた!」
長門「………感謝する」
ハルヒ「うんちが溜まるとおやじっちっていうキョンみたいな気色悪い生物に進化したり、氏んじゃったりするのよ」
長門「………氏ぬ?」
ハルヒ「うん、そう。そうね、人間の赤ちゃんもそうだけど、不潔にしてちゃだめなの。赤ちゃんはデリケートだから」
長門「…………」
ハルヒ「ちょっとした変化でもストレスが溜まるしね」
みくる「たまごっちは泣きませんけど、赤ちゃんは排泄したりお腹が空いたりすると泣くんですよ」
長門「………知らなかった」
ハルヒ「抱っこしてて、ベットに移し変えたりしても泣くわよね」
みくる「それはきっと、お母さんが離れるのがわかって不安になるからですね」
ハルヒ「あとミルクの温度も微調整が大事らしいわ」
長門「…………」
(……電源の入れ方とエサの与え方しか教わっていなかった…)
長門(………この赤ちゃんの生命活動状態を健康に維持したい)
51: 2008/12/01(月) 06:46:26.20 ID:1+zZJBtC0
コンコン
ガチャッ
古泉「失礼します…おや、涼宮さん達はまたいらっしゃらないようですね」
長門「………出て行った」
古泉「そうですか、一体どちらへ行かれたのですか?」
長門「……隣駅の商店街と言っていた」
古泉「珍しいですね…どんな用事なんでしょう」
長門「…………」
古泉「わかりません、か。ああ、そういえば長門さん、たまごっちの調子はどうですか?」
長門「…………」
古泉「あの後色々ネットで検索して、いい育て方を調べたんですけど…」
長門「……古泉一樹」
古泉「はい、何でしょう長門sってうわっ!ち、近いですよ長門さん…!」
長門「………もっと詳しく、教えて」
ガチャッ
古泉「失礼します…おや、涼宮さん達はまたいらっしゃらないようですね」
長門「………出て行った」
古泉「そうですか、一体どちらへ行かれたのですか?」
長門「……隣駅の商店街と言っていた」
古泉「珍しいですね…どんな用事なんでしょう」
長門「…………」
古泉「わかりません、か。ああ、そういえば長門さん、たまごっちの調子はどうですか?」
長門「…………」
古泉「あの後色々ネットで検索して、いい育て方を調べたんですけど…」
長門「……古泉一樹」
古泉「はい、何でしょう長門sってうわっ!ち、近いですよ長門さん…!」
長門「………もっと詳しく、教えて」
54: 2008/12/01(月) 06:55:59.70 ID:1+zZJBtC0
古泉「な、何をでしょう…長門さん…」
長門「…たまごクラブによると生後9ヶ月前後は赤ちゃんに母乳を与えなくてはいけないらしい」
古泉「そ、そのようですね、ですが何を」
長門「…この育成機種に【母乳】という機能は搭載されていない。よって私が自ら与えなければ」
古泉「え、いや長門さん、違いますよそr」
長門「…私はどのようにして母乳を出すのか、たまごクラブ記載の手順にそってやったが出なかった」
古泉「長門さん落ち着いてください、たまごっちh」
長門「…古泉一樹、またしても協力を要請する。母乳を出すのを補助してほしい。」
ヌギヌギ
古泉「おお、あああの!!長門さん落ち着いてください!!たまごっちに現実世界の母乳は不要です!!」
長門「………?」
長門「………そう」
古泉「ええ…」
(……ハァ…ビックリした…)
長門「…たまごクラブによると生後9ヶ月前後は赤ちゃんに母乳を与えなくてはいけないらしい」
古泉「そ、そのようですね、ですが何を」
長門「…この育成機種に【母乳】という機能は搭載されていない。よって私が自ら与えなければ」
古泉「え、いや長門さん、違いますよそr」
長門「…私はどのようにして母乳を出すのか、たまごクラブ記載の手順にそってやったが出なかった」
古泉「長門さん落ち着いてください、たまごっちh」
長門「…古泉一樹、またしても協力を要請する。母乳を出すのを補助してほしい。」
ヌギヌギ
古泉「おお、あああの!!長門さん落ち着いてください!!たまごっちに現実世界の母乳は不要です!!」
長門「………?」
長門「………そう」
古泉「ええ…」
(……ハァ…ビックリした…)
56: 2008/12/01(月) 07:06:51.71 ID:1+zZJBtC0
古泉(しかし…ヒューマノイドインターフェースが赤ちゃんに対してここまで饒舌に喋るように
なるとは…驚きですね)
古泉「長門さん、たまごっちは…いわば簡易育成ゲームといえます」
長門「………」
古泉「このたまごっちは、成長段階が進むにつれて食事が変わることは無いです。安心してください」
長門「………そう」
古泉「食事はこの肉のマークを押すだけで、ちゃんと健康に育ちます」
長門「………うんちは」
古泉「うn…?ああ、排泄物はこのボタンで流せます。すみません、昨日は伝え損ねてしまって…」
長門「………平気。他の機能の説明も記憶したい」
古泉「そうですね、あとは運動はここのボタン」
長門「……運動?」
古泉「そうです、運動をすることで元気な骨組みを育てることが出来、健康も維持します。ストレス解消もこの運動でするようです。」
長門「……ストレスが溜まるとこの子はどうなる?」
古泉「氏期が早まったり、進化に支障をきたす様です。」
長門「………」
古泉(熱心ですね、長門さん。…こんな可愛い面があるんですね)
なるとは…驚きですね)
古泉「長門さん、たまごっちは…いわば簡易育成ゲームといえます」
長門「………」
古泉「このたまごっちは、成長段階が進むにつれて食事が変わることは無いです。安心してください」
長門「………そう」
古泉「食事はこの肉のマークを押すだけで、ちゃんと健康に育ちます」
長門「………うんちは」
古泉「うn…?ああ、排泄物はこのボタンで流せます。すみません、昨日は伝え損ねてしまって…」
長門「………平気。他の機能の説明も記憶したい」
古泉「そうですね、あとは運動はここのボタン」
長門「……運動?」
古泉「そうです、運動をすることで元気な骨組みを育てることが出来、健康も維持します。ストレス解消もこの運動でするようです。」
長門「……ストレスが溜まるとこの子はどうなる?」
古泉「氏期が早まったり、進化に支障をきたす様です。」
長門「………」
古泉(熱心ですね、長門さん。…こんな可愛い面があるんですね)
59: 2008/12/01(月) 07:15:15.97 ID:1+zZJBtC0
古泉「…以上が説明になります」
長門「……感謝している」
古泉「いえ、僕は長門さんを応援してたいだけですから」
長門「………」
古泉「あ、これはネットで調べたものを資料にまとめたものです」
長門「………」
古泉「これを読めば、取り敢えずは健康に育つと思います」
長門「………感謝」
古泉「気になさらないで下さい。おっと、もうこんな時間です。帰りましょう、長門さん」
長門「………」(コクリ
---帰り道
古泉「素敵な子に成長するといいですね」
長門「………」
古泉「わからないことがあったら調べます、いつでも連絡ください」
長門「………わかった」
古泉「では、また明日、長門さん」
長門「………また明日」
古泉(長門さん、少し人間の感情に近づいたんでしょうか…何だか不思議な感覚ですね。
もっとも、長門さんが一番不可思議な感情にとまどっているのでしょうが…まぁ、僕の予想ですのでアテには出来ないですけどね)
長門「……感謝している」
古泉「いえ、僕は長門さんを応援してたいだけですから」
長門「………」
古泉「あ、これはネットで調べたものを資料にまとめたものです」
長門「………」
古泉「これを読めば、取り敢えずは健康に育つと思います」
長門「………感謝」
古泉「気になさらないで下さい。おっと、もうこんな時間です。帰りましょう、長門さん」
長門「………」(コクリ
---帰り道
古泉「素敵な子に成長するといいですね」
長門「………」
古泉「わからないことがあったら調べます、いつでも連絡ください」
長門「………わかった」
古泉「では、また明日、長門さん」
長門「………また明日」
古泉(長門さん、少し人間の感情に近づいたんでしょうか…何だか不思議な感覚ですね。
もっとも、長門さんが一番不可思議な感情にとまどっているのでしょうが…まぁ、僕の予想ですのでアテには出来ないですけどね)
60: 2008/12/01(月) 07:17:19.50 ID:1+zZJBtC0
うへええ駄目だ眠いですごめんなさい
残ってたら続き書きます
申し訳ないですorz
残ってたら続き書きます
申し訳ないですorz
95: 2008/12/01(月) 16:49:44.16 ID:1+zZJBtC0
---古泉の部屋
古泉(あーいいお湯だった…。………長門さん、ちゃんとやってるでしょうか)
「お、外が明るいと思ったら今日は月がきれいですね」
古泉「ついでに部屋の空気も入れ替えますか…」ガチャ
(……ん?電柱の影に誰かいますね…って、あれは……!!)
古泉「長門さん!!どうしたんですか、こんな夜中に!!」
長門「………」
古泉「寒かったでしょう、どうぞ中へ…」
長門「…………」
古泉「…長門さん?」
長門「…………」
長門「………」スッ
古泉「これは…たまごっち?」
長門「………どうして」
古泉「?…………あ…」
長門「…どうしてこうなったのか………わからない」
古泉(これは…氏んじゃったのか…)
長門「………………」
古泉(あーいいお湯だった…。………長門さん、ちゃんとやってるでしょうか)
「お、外が明るいと思ったら今日は月がきれいですね」
古泉「ついでに部屋の空気も入れ替えますか…」ガチャ
(……ん?電柱の影に誰かいますね…って、あれは……!!)
古泉「長門さん!!どうしたんですか、こんな夜中に!!」
長門「………」
古泉「寒かったでしょう、どうぞ中へ…」
長門「…………」
古泉「…長門さん?」
長門「…………」
長門「………」スッ
古泉「これは…たまごっち?」
長門「………どうして」
古泉「?…………あ…」
長門「…どうしてこうなったのか………わからない」
古泉(これは…氏んじゃったのか…)
長門「………………」
99: 2008/12/01(月) 17:21:20.82 ID:1+zZJBtC0
---古泉の部屋
古泉「長門さん…ずっと外にいたんですか?」
長門「………」(コクリ
古泉「風邪をひかれますよ。電話をくだされば僕が長門さんの家へ出向いたのですが」
長門「…………」
古泉「…まぁ、今は関係の無い話ですね、失礼しました」
長門「……申し訳ないと思っている」
古泉「謝ることではありませんよ。さぁ、どうぞ温かいお茶を飲んでください」
長門「………」ズズッ
古泉「さて、どうして氏んでしまいましたかね…氏神とか出てませんでしたか?」
長門「……わからない」
古泉「ホラ、よくファンタジー小説にあるじゃないですか、黒いドクロのような、魂のようなアレです」
長門「…………わからないの」
古泉「長門さん…?」
長門「…統合思念体情報連結管理下にあたる者から、【至急涼宮ハルヒを一時も逃さず監視せよ】と通達があった」
古泉「ああ、今日の閉鎖空間もかなり荒れてましたからね」
長門「…それにあたり、10時間以上この子を管理出来なかった」
古泉「ふむ…」
長門「……私には赤ちゃんどころか、生き物も育てる資格が無いよう」
古泉「…っ!長門さん、それは違いますよ」
長門「………どうして」
古泉「…え?」
長門「………どうしてそう言える…」
古泉「……長門さん…」
古泉「長門さん…ずっと外にいたんですか?」
長門「………」(コクリ
古泉「風邪をひかれますよ。電話をくだされば僕が長門さんの家へ出向いたのですが」
長門「…………」
古泉「…まぁ、今は関係の無い話ですね、失礼しました」
長門「……申し訳ないと思っている」
古泉「謝ることではありませんよ。さぁ、どうぞ温かいお茶を飲んでください」
長門「………」ズズッ
古泉「さて、どうして氏んでしまいましたかね…氏神とか出てませんでしたか?」
長門「……わからない」
古泉「ホラ、よくファンタジー小説にあるじゃないですか、黒いドクロのような、魂のようなアレです」
長門「…………わからないの」
古泉「長門さん…?」
長門「…統合思念体情報連結管理下にあたる者から、【至急涼宮ハルヒを一時も逃さず監視せよ】と通達があった」
古泉「ああ、今日の閉鎖空間もかなり荒れてましたからね」
長門「…それにあたり、10時間以上この子を管理出来なかった」
古泉「ふむ…」
長門「……私には赤ちゃんどころか、生き物も育てる資格が無いよう」
古泉「…っ!長門さん、それは違いますよ」
長門「………どうして」
古泉「…え?」
長門「………どうしてそう言える…」
古泉「……長門さん…」
100: 2008/12/01(月) 17:32:13.18 ID:1+zZJBtC0
古泉「まず氏因について簡潔に話しますと、風邪だったのではないでしょうか」
長門「………風邪」
古泉「そうです、たまごっちの風邪は確か12時間前後放置すると氏に至るらしいです」
長門「………」
古泉「しかし今回長門さんはこの子に暇を割いてる余裕は無かった」
長門「………」
古泉「残酷な言い方かもしれませんが、仕方の無かったことだと言えます」
長門「………そう」
古泉「ええ…ですが長門さん、この子はちゃんと生き返りますよ」
長門「………??」
古泉「たまごっち、貸していただけますか」
長門「………」スッ
古泉「えーっとシャーペンは…ありました。この芯の部分でここのボタンを押すと…」
ピーーーーー…
長門「………?!」
古泉「ほらね、リセットされました」
長門「………」
古泉「赤ちゃんとたまごっちの決定的な違いですね」
長門「………何が」
古泉「本物の赤ちゃんは、いえ…全ての生き物は、氏んだら二度と息を吹き返しませんから」
長門「………風邪」
古泉「そうです、たまごっちの風邪は確か12時間前後放置すると氏に至るらしいです」
長門「………」
古泉「しかし今回長門さんはこの子に暇を割いてる余裕は無かった」
長門「………」
古泉「残酷な言い方かもしれませんが、仕方の無かったことだと言えます」
長門「………そう」
古泉「ええ…ですが長門さん、この子はちゃんと生き返りますよ」
長門「………??」
古泉「たまごっち、貸していただけますか」
長門「………」スッ
古泉「えーっとシャーペンは…ありました。この芯の部分でここのボタンを押すと…」
ピーーーーー…
長門「………?!」
古泉「ほらね、リセットされました」
長門「………」
古泉「赤ちゃんとたまごっちの決定的な違いですね」
長門「………何が」
古泉「本物の赤ちゃんは、いえ…全ての生き物は、氏んだら二度と息を吹き返しませんから」
103: 2008/12/01(月) 17:44:59.60 ID:1+zZJBtC0
古泉「この【機械】だったから、今回はこういった対処が取れましたが…」
長門「……そう考慮すると、やはり」
古泉「ん?」
長門「……やはり私に赤ちゃんを育てることなんて、不可能」
古泉「ふふ、確かにそうかもしれません」
長門「………………」
古泉「でもそれは今の長門さんにとっては、という意味です」
長門「………?」
古泉「長門さんは今、いかなる理由があれど赤ん坊を放置してはいけないと知った…
そうやって学習していくことで、世の中の女性は身も心も母親として成長してゆきます。
長門さんだって、例外ではありませんよ」
長門「………成長」
古泉「そうです」
長門「…赤ちゃんも、私も」
古泉「そうです」
長門「………やはり」
古泉「…え?」
長門「古泉一樹、感謝する。これはあなたに返す」
古泉「え、ちょっ、あの、長門さん?!」
スタスタスタ…バタン
古泉「…彼女に何があったんでしょうか」
長門「……そう考慮すると、やはり」
古泉「ん?」
長門「……やはり私に赤ちゃんを育てることなんて、不可能」
古泉「ふふ、確かにそうかもしれません」
長門「………………」
古泉「でもそれは今の長門さんにとっては、という意味です」
長門「………?」
古泉「長門さんは今、いかなる理由があれど赤ん坊を放置してはいけないと知った…
そうやって学習していくことで、世の中の女性は身も心も母親として成長してゆきます。
長門さんだって、例外ではありませんよ」
長門「………成長」
古泉「そうです」
長門「…赤ちゃんも、私も」
古泉「そうです」
長門「………やはり」
古泉「…え?」
長門「古泉一樹、感謝する。これはあなたに返す」
古泉「え、ちょっ、あの、長門さん?!」
スタスタスタ…バタン
古泉「…彼女に何があったんでしょうか」
106: 2008/12/01(月) 17:57:23.39 ID:1+zZJBtC0
---次の日
ガチャッ
キョン「ういーす」
長門「………」
キョン「お、長門だけか今日は」
長門「………」
キョン「ふーん……って、おい長門、何妙なもの読んでるんだ…」
長門「……ひよこクラブ」
キョン(俺は…俺は今間違いなく変な地雷を踏んだな…)
「へえ…んで、なんでそんなもの読んでるんだ、ガキが出来たわけでもないんだろ」
長門「……………」
キョン「おーい長門…返事をしろーマジで出来たわけじゃないよなオイ」
長門「……古泉一樹はまだ来ない?」
キョン「ん?ああ、あいつは委員会の集まりかなんからしいが、もうすぐ来るんじゃないか?」
長門「………感謝する」
ガタッ スタスタスタ… パタン
キョン「………………何があったか俺に3行でいい、誰か説明をしてくれ…」
ガチャッ
キョン「ういーす」
長門「………」
キョン「お、長門だけか今日は」
長門「………」
キョン「ふーん……って、おい長門、何妙なもの読んでるんだ…」
長門「……ひよこクラブ」
キョン(俺は…俺は今間違いなく変な地雷を踏んだな…)
「へえ…んで、なんでそんなもの読んでるんだ、ガキが出来たわけでもないんだろ」
長門「……………」
キョン「おーい長門…返事をしろーマジで出来たわけじゃないよなオイ」
長門「……古泉一樹はまだ来ない?」
キョン「ん?ああ、あいつは委員会の集まりかなんからしいが、もうすぐ来るんじゃないか?」
長門「………感謝する」
ガタッ スタスタスタ… パタン
キョン「………………何があったか俺に3行でいい、誰か説明をしてくれ…」
109: 2008/12/01(月) 18:08:50.68 ID:1+zZJBtC0
古泉「ん?…あれは長門さん?」
長門「………待ってた」
古泉「すみません、会議が長引いてしまい…お待たせしました」
長門「………いい」
古泉「で、ご用件はなんでしょう」
長門「……これ」
古泉「これって…今度はひよこクラブを読むことにしたんですか」
長門「………」(コクリ
「…もっと沢山の資料を記憶し、実践に支障が出ないようにしたい」
古泉「そうですね、予習復習は確かに大事ですから」
長門「…こういった本がどういう場所に多くおいてあるか、私は知らない」
古泉「ふむ、普通に書店に並べられてるはずですが…」
長門「…読み尽くした」
古泉(ということは知識面においてはかなり詳しくなられてますね。彼女がここまで駆り立てられるなんて、驚きです。)
「うーん…申し訳ないのですが、僕は男なので…あまりそういった書籍の在り処についても
明確な答えは導き出せないといいますか…」
長門「………そう」
古泉「お役に立てなくて、申し訳ありません」
長門「………いい。でも、ついてきてほしい場所がある」
古泉「ほう、一体何処でしょうか?」
長門「……ベビーショップというところ」
古泉「…は?はい?」
長門「………待ってた」
古泉「すみません、会議が長引いてしまい…お待たせしました」
長門「………いい」
古泉「で、ご用件はなんでしょう」
長門「……これ」
古泉「これって…今度はひよこクラブを読むことにしたんですか」
長門「………」(コクリ
「…もっと沢山の資料を記憶し、実践に支障が出ないようにしたい」
古泉「そうですね、予習復習は確かに大事ですから」
長門「…こういった本がどういう場所に多くおいてあるか、私は知らない」
古泉「ふむ、普通に書店に並べられてるはずですが…」
長門「…読み尽くした」
古泉(ということは知識面においてはかなり詳しくなられてますね。彼女がここまで駆り立てられるなんて、驚きです。)
「うーん…申し訳ないのですが、僕は男なので…あまりそういった書籍の在り処についても
明確な答えは導き出せないといいますか…」
長門「………そう」
古泉「お役に立てなくて、申し訳ありません」
長門「………いい。でも、ついてきてほしい場所がある」
古泉「ほう、一体何処でしょうか?」
長門「……ベビーショップというところ」
古泉「…は?はい?」
110: 2008/12/01(月) 18:15:14.59 ID:1+zZJBtC0
古泉「構いませんが…僕とでいいんでしょうか?」
長門「……何も問題は無い」
古泉「はあ…」
(いくらなんでも高校生男女がベビーショップに入っていく光景は問題アリだと思いますが…)
長門「………?都合が悪い?」
古泉「いえ、そういうわけでは…あ、そうだ、では長門さん、着替えて16時に駅前でどうでしょうか」
長門「……何故着替えるのか」
古泉「少々僕にも考えるところがありまして…嫌ですか?」
長門「構わない」
古泉「有難う御座います、では16時に」
古泉(制服だとただでさえ目立ちます…万が一本校の生徒に見つかったら一溜りもありません。
ここは最低限私服でカモフラージュしましょう)
長門「……何も問題は無い」
古泉「はあ…」
(いくらなんでも高校生男女がベビーショップに入っていく光景は問題アリだと思いますが…)
長門「………?都合が悪い?」
古泉「いえ、そういうわけでは…あ、そうだ、では長門さん、着替えて16時に駅前でどうでしょうか」
長門「……何故着替えるのか」
古泉「少々僕にも考えるところがありまして…嫌ですか?」
長門「構わない」
古泉「有難う御座います、では16時に」
古泉(制服だとただでさえ目立ちます…万が一本校の生徒に見つかったら一溜りもありません。
ここは最低限私服でカモフラージュしましょう)
112: 2008/12/01(月) 18:29:10.00 ID:1+zZJBtC0
---15時40分
古泉「長門さん、お待たせしました」
長門「………」
古泉「20分前なのにもういるとは…流石長門さんですね」
長門「………」
古泉「私服、可愛いですね。夏休みの時も思ったのですが、黄色がお好きなんでしょうか」
長門「……気に入ってはいる」
古泉「お似合いですよ」
長門「………」
古泉(おっと…僕は出会い頭に何を言ってるんでしょうか…機嫌悪くしちゃったかな)
長門「………ありがとう」
古泉「へ?」
長門「………こっちへ」
古泉「あ、はい」
(なんだろうか、このぎこちなさは…僕が動揺してる?いや、それは無いはず…)
長門「………」
古泉「長門さん、お待たせしました」
長門「………」
古泉「20分前なのにもういるとは…流石長門さんですね」
長門「………」
古泉「私服、可愛いですね。夏休みの時も思ったのですが、黄色がお好きなんでしょうか」
長門「……気に入ってはいる」
古泉「お似合いですよ」
長門「………」
古泉(おっと…僕は出会い頭に何を言ってるんでしょうか…機嫌悪くしちゃったかな)
長門「………ありがとう」
古泉「へ?」
長門「………こっちへ」
古泉「あ、はい」
(なんだろうか、このぎこちなさは…僕が動揺してる?いや、それは無いはず…)
長門「………」
117: 2008/12/01(月) 18:42:50.20 ID:1+zZJBtC0
---店内
店員「いらっしゃいませ」
古泉「結構大きな店ですね。あ、長門さん見てくださいよ、この洋服可愛いですよ」
長門「………そう」
古泉「こっちのもなかなか…」
長門「………こっち」
古泉「え?あの、ちょっと待ってください」
長門「……ここ」
古泉「なるほど、この辺りの本は書店には置いてないものばかりですね」
長門「………これらを買う」ドサッ
古泉「はあ…そんなに沢山買って、読みきれますか…っと、これは愚問ですね」
長門「…レジへいく」
古泉「あ、長門さん少し持ちますよ」
---店外
みくる「えーと、お夕飯はシチューがいいかなぁ…」
みくる「ん?」
(見覚えのある二人が…)
みくる「?!?!?!…ふええ?!な、何で古泉君と長門さんが…?!」
(しかもここ……ベビーショップ?!何でですか~?!)
店員「いらっしゃいませ」
古泉「結構大きな店ですね。あ、長門さん見てくださいよ、この洋服可愛いですよ」
長門「………そう」
古泉「こっちのもなかなか…」
長門「………こっち」
古泉「え?あの、ちょっと待ってください」
長門「……ここ」
古泉「なるほど、この辺りの本は書店には置いてないものばかりですね」
長門「………これらを買う」ドサッ
古泉「はあ…そんなに沢山買って、読みきれますか…っと、これは愚問ですね」
長門「…レジへいく」
古泉「あ、長門さん少し持ちますよ」
---店外
みくる「えーと、お夕飯はシチューがいいかなぁ…」
みくる「ん?」
(見覚えのある二人が…)
みくる「?!?!?!…ふええ?!な、何で古泉君と長門さんが…?!」
(しかもここ……ベビーショップ?!何でですか~?!)
154: 2008/12/02(火) 00:20:57.67 ID:uyFU7TnE0
---次の日
ガチャッ
キョン「ちーす」
みくる「こんにちは、キョン君」
キョン「朝比奈さん、早いですね」
みくる「ふふ…あ、キョン君、新しいお茶の葉を買ったんです。よかったら試飲して頂けますか?」
キョン「もちろんです」
コポポ…
キョン(長門が先に来てないなんて珍しいな…長門と言えば古泉もまだか…)
みくる(キョン君に昨日の出来事、話した方がいいのかなぁ…長門さんと古泉君のこと…涼宮さんにはまずいだろうけど…)
みくる「あの、キョンくn」
キョン「あ、朝比奈s」
みくる・キョン「?!」
みくる「す、すみません、キョン君からどうぞ…」
キョン「いや、すみません俺こそ…いやあ今日は長門が来てないなあと思ってその…」
みくる「?!」
キョン「…?どうしました、朝比奈さん」
みくる「キョン君…長門さんと古泉君って、どういった関係なんでしょうか」
キョン「へ?!と、いいますと…?」
みくる「え、いや、あのぉ~…ちょっとどうなのかなって、最近二人が一緒なの、よく見てたしそれに…」
キョン「朝比奈さんもですか…実は俺も…長門が古泉と…」
みくる「ふええ?!…な、なんですかぁ…?!」
ガチャッ
キョン「ちーす」
みくる「こんにちは、キョン君」
キョン「朝比奈さん、早いですね」
みくる「ふふ…あ、キョン君、新しいお茶の葉を買ったんです。よかったら試飲して頂けますか?」
キョン「もちろんです」
コポポ…
キョン(長門が先に来てないなんて珍しいな…長門と言えば古泉もまだか…)
みくる(キョン君に昨日の出来事、話した方がいいのかなぁ…長門さんと古泉君のこと…涼宮さんにはまずいだろうけど…)
みくる「あの、キョンくn」
キョン「あ、朝比奈s」
みくる・キョン「?!」
みくる「す、すみません、キョン君からどうぞ…」
キョン「いや、すみません俺こそ…いやあ今日は長門が来てないなあと思ってその…」
みくる「?!」
キョン「…?どうしました、朝比奈さん」
みくる「キョン君…長門さんと古泉君って、どういった関係なんでしょうか」
キョン「へ?!と、いいますと…?」
みくる「え、いや、あのぉ~…ちょっとどうなのかなって、最近二人が一緒なの、よく見てたしそれに…」
キョン「朝比奈さんもですか…実は俺も…長門が古泉と…」
みくる「ふええ?!…な、なんですかぁ…?!」
158: 2008/12/02(火) 00:35:53.65 ID:uyFU7TnE0
キョン「長門の奴が子育て雑誌を読んでたんですよ。それは何だと問うと【ひよこクラブ…】だけしか言わず、
尚且つ古泉の居場所を聞いたんです」
みくる「へっ…本当ですか…実は、私も昨日…お夕飯の買い物してたら、あの、その…」
キョン「………ゴクリ」
みくる「べ、ベビーショップに長門さんと古泉君が…っ!!」
キョン「ええー!!…ほ、本当ですかそれー…!!」
みくる「ふぁ、はいぃ…」
キョン「ちょっと待てよ…これらの状況下が導き出すものって…まさか…」
みくる「ふぇええ…そうなんでしょうか…?!」
ハルヒ「有希、妊娠したわねっ!!」
キョン・みくる「?!?!」
ガチャッ バーーーン!!
ハルヒ「あたしもあの二人が怪しいと思ってたところよ!!」
キョン(こいつ…盗み聞きとはタチが悪すぎるぞ、
それにそんななぞなぞを解いたときみたいな達成感たっぷりの顔をするな)
ハルヒ「おかしいと思ったわ…有希がたまごっちとかやり始めるんですもの。しかもそれを買い与えたのは
古泉君…となると、古泉君は有希の子育てをたまごっちでリハーサルしてたってところかしら!!」
みくる「ほ、ほんとですかぁ~…」
ハルヒ「間違いないわ、ここまで証言が揃ってるんですもの!!そうと決まれば話は早いわ!!」
キョン「何のだ」
ハルヒ「取り敢えず有希と古泉君のお付き合いを盛大に祝いましょう!!!」
キョン(ハァ…しかも取り敢えずかお前ってやつは…)
尚且つ古泉の居場所を聞いたんです」
みくる「へっ…本当ですか…実は、私も昨日…お夕飯の買い物してたら、あの、その…」
キョン「………ゴクリ」
みくる「べ、ベビーショップに長門さんと古泉君が…っ!!」
キョン「ええー!!…ほ、本当ですかそれー…!!」
みくる「ふぁ、はいぃ…」
キョン「ちょっと待てよ…これらの状況下が導き出すものって…まさか…」
みくる「ふぇええ…そうなんでしょうか…?!」
ハルヒ「有希、妊娠したわねっ!!」
キョン・みくる「?!?!」
ガチャッ バーーーン!!
ハルヒ「あたしもあの二人が怪しいと思ってたところよ!!」
キョン(こいつ…盗み聞きとはタチが悪すぎるぞ、
それにそんななぞなぞを解いたときみたいな達成感たっぷりの顔をするな)
ハルヒ「おかしいと思ったわ…有希がたまごっちとかやり始めるんですもの。しかもそれを買い与えたのは
古泉君…となると、古泉君は有希の子育てをたまごっちでリハーサルしてたってところかしら!!」
みくる「ほ、ほんとですかぁ~…」
ハルヒ「間違いないわ、ここまで証言が揃ってるんですもの!!そうと決まれば話は早いわ!!」
キョン「何のだ」
ハルヒ「取り敢えず有希と古泉君のお付き合いを盛大に祝いましょう!!!」
キョン(ハァ…しかも取り敢えずかお前ってやつは…)
163: 2008/12/02(火) 00:54:04.57 ID:uyFU7TnE0
みくる「でも…折角内密にお付き合いしていたのを私達がいきなりお祝いしたらご迷惑じゃないでしょうか…」
ハルヒ「何でよー彼らは団員よ?!きっと喜ぶわよ!!」
キョン「あのなあハルヒ…内密に付き合ってたってことは、俺たちにはバラしたくなかった理由があるんだろう。
それに妊娠ともなれば更に口も重たくなってしまうもんだ。
そんな二人の問題を無粋に祝うのが奴らの幸せになるのか?」
ハルヒ「そ、それは…んでも内緒にする理由って何?!言ってくれたっていいのに!!」
キョン「あの二人のことだ…長門はわからんが、古泉の奴は付き合うことで、皆に気を使って欲しくなかったんじゃないのか?」
ハルヒ「ううーん…でもでも折角知っちゃったんだから何かしたいわ~!!」
キョン(お前は結局そこか…)
ハルヒ「でも有希が妊娠したなら、落ち着ける環境下と必要なものがすぐ手に入るようにしたいわね…」
みくる「それは…そうですね…」
ハルヒ「よし、決めたわ!私達もベビーショップへ行って必需品を最低限揃えましょう!!!」
ハルヒ「何でよー彼らは団員よ?!きっと喜ぶわよ!!」
キョン「あのなあハルヒ…内密に付き合ってたってことは、俺たちにはバラしたくなかった理由があるんだろう。
それに妊娠ともなれば更に口も重たくなってしまうもんだ。
そんな二人の問題を無粋に祝うのが奴らの幸せになるのか?」
ハルヒ「そ、それは…んでも内緒にする理由って何?!言ってくれたっていいのに!!」
キョン「あの二人のことだ…長門はわからんが、古泉の奴は付き合うことで、皆に気を使って欲しくなかったんじゃないのか?」
ハルヒ「ううーん…でもでも折角知っちゃったんだから何かしたいわ~!!」
キョン(お前は結局そこか…)
ハルヒ「でも有希が妊娠したなら、落ち着ける環境下と必要なものがすぐ手に入るようにしたいわね…」
みくる「それは…そうですね…」
ハルヒ「よし、決めたわ!私達もベビーショップへ行って必需品を最低限揃えましょう!!!」
167: 2008/12/02(火) 01:06:37.40 ID:uyFU7TnE0
キョン「それはもう昨日古泉達で揃えただろう、そのベビーショップにいたわけだしな」
ハルヒ「でも揃えたものをここへ置いておくことは出来ないわ、だって私達にバレるじゃない?
しかしこの殺風景な部室…有希に万が一があった時助けられるかしら?!
否、無理ね!!だからバレること覚悟で、最低限のものはここへ揃えておきましょう!!」
みくる「丁度、それにぴったりの棚が手に入りましたしね」
ハルヒ「そうそう!!コンピ研の奴らがくれたやつね!!その棚に隠しておきましょう!!」
キョン(くれたんじゃなくて強奪したと訂正しろ)
ハルヒ「うぅ~ワクワクしてきたわ!!有希と古泉君の子供なら、さぞかしかっわいくってイケメンなんだろうな~!!」
みくる「男の子か女の子かも気になりますねぇ」
ハルヒ「是非男の子を産んで欲しいわ!!時期団員候補にね!!力仕事を任せられる強い子になって貰わないと!!」
キョン(オイオイそれまでSOS団はあり続ける気か?というか話が飛躍してきてるぞ女性陣)
みくる「部室のおやつは全部みかんにしますか?」
ハルヒ「そうね!!妊娠と言えばみかんのイメージが何故かあるわ~!!」
キョン(………大丈夫なのか、これ)
ハルヒ「でも揃えたものをここへ置いておくことは出来ないわ、だって私達にバレるじゃない?
しかしこの殺風景な部室…有希に万が一があった時助けられるかしら?!
否、無理ね!!だからバレること覚悟で、最低限のものはここへ揃えておきましょう!!」
みくる「丁度、それにぴったりの棚が手に入りましたしね」
ハルヒ「そうそう!!コンピ研の奴らがくれたやつね!!その棚に隠しておきましょう!!」
キョン(くれたんじゃなくて強奪したと訂正しろ)
ハルヒ「うぅ~ワクワクしてきたわ!!有希と古泉君の子供なら、さぞかしかっわいくってイケメンなんだろうな~!!」
みくる「男の子か女の子かも気になりますねぇ」
ハルヒ「是非男の子を産んで欲しいわ!!時期団員候補にね!!力仕事を任せられる強い子になって貰わないと!!」
キョン(オイオイそれまでSOS団はあり続ける気か?というか話が飛躍してきてるぞ女性陣)
みくる「部室のおやつは全部みかんにしますか?」
ハルヒ「そうね!!妊娠と言えばみかんのイメージが何故かあるわ~!!」
キョン(………大丈夫なのか、これ)
169: 2008/12/02(火) 01:11:53.23 ID:uyFU7TnE0
ハルヒ「財布持った?!んじゃ行くわよ二人とも!!」
みくる「はいっ!!」
キョン(俺もつき合わされるのかよ…朝比奈さんがいるメリット以外考えられないこの遠征に…
しかし女って生き物は何でこういうことになると気合の入り方が違うのか…)
パタンッ…
---10分後
ガチャッ…
長門「………」
長門「………誰もいない」
みくる「はいっ!!」
キョン(俺もつき合わされるのかよ…朝比奈さんがいるメリット以外考えられないこの遠征に…
しかし女って生き物は何でこういうことになると気合の入り方が違うのか…)
パタンッ…
---10分後
ガチャッ…
長門「………」
長門「………誰もいない」
170: 2008/12/02(火) 01:24:02.54 ID:uyFU7TnE0
カタン…
長門「………」パラパラ
長門「………」
コンコン…ガチャッ
古泉「失礼します…おや、今日も長門さんお一人ですか?」
長門「……さっきまで3人いたような痕跡がある」
古泉(湯飲みが3個…)
「また何処かへ行かれたのでしょうか。最近あの方達にお付き合い出来なくて少々寂しさを感じますね」
長門「………」
古泉「あ、長門さん早速読まれてますね。どうですか、面白いですか?」
長門「……赤ちゃんとは、実にユニーク。それでいて、とても壊れやすい」
古泉「そうですね…長門さん、母親らしくなってきたのではないですか。僕にはそう見えてきました」
長門「………」ジーッ
古泉「…?……そんなに僕のこと見つめて、どうされました?」
長門「…………赤ちゃん、もう育てられるかどうか」
古泉「ええ、きっともう大丈夫、素敵な旦那様を見つけて、結婚して…素敵な赤ちゃんを授ることでしょう」
長門「…旦那様?」
古泉「そうです、赤ちゃんを授かるには、長門さんが見初め信頼関係を深く築くような男性をまず決めなくてはいけません」
(もちろんこの世の中、例外はいくらでもありますが…ここでは伏せておきましょう)
長門「……結婚…」
古泉「………」
古泉(でも…長門さんみたいに美しい人だったら、相手はいくらでもいるでしょうね)
長門「………」パラパラ
長門「………」
コンコン…ガチャッ
古泉「失礼します…おや、今日も長門さんお一人ですか?」
長門「……さっきまで3人いたような痕跡がある」
古泉(湯飲みが3個…)
「また何処かへ行かれたのでしょうか。最近あの方達にお付き合い出来なくて少々寂しさを感じますね」
長門「………」
古泉「あ、長門さん早速読まれてますね。どうですか、面白いですか?」
長門「……赤ちゃんとは、実にユニーク。それでいて、とても壊れやすい」
古泉「そうですね…長門さん、母親らしくなってきたのではないですか。僕にはそう見えてきました」
長門「………」ジーッ
古泉「…?……そんなに僕のこと見つめて、どうされました?」
長門「…………赤ちゃん、もう育てられるかどうか」
古泉「ええ、きっともう大丈夫、素敵な旦那様を見つけて、結婚して…素敵な赤ちゃんを授ることでしょう」
長門「…旦那様?」
古泉「そうです、赤ちゃんを授かるには、長門さんが見初め信頼関係を深く築くような男性をまず決めなくてはいけません」
(もちろんこの世の中、例外はいくらでもありますが…ここでは伏せておきましょう)
長門「……結婚…」
古泉「………」
古泉(でも…長門さんみたいに美しい人だったら、相手はいくらでもいるでしょうね)
174: 2008/12/02(火) 01:47:41.08 ID:uyFU7TnE0
古泉(しかし対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースに妊娠は可能なのでしょうか?
いや、無粋な思考はやめましょう。今は純粋に長門さんを応援、サポートしたい…)
古泉「長門さんは…そう、この学校の男子に愛の告白を受けたことはないんですか?」
長門「………ない」
古泉「え?!…本当ですか、意外ですね。とても可愛らしいのに」
長門「……………」
古泉「長門さん程素敵な女性でしたら、放っておかない輩がいてもおかしくないと思いますよ」
長門「………………」
古泉「…どうかしましたか?」
長門「………初めて言われた」
古泉「ん?」
長門「…私を素敵と。間近で言われたのは初めて」
いや、無粋な思考はやめましょう。今は純粋に長門さんを応援、サポートしたい…)
古泉「長門さんは…そう、この学校の男子に愛の告白を受けたことはないんですか?」
長門「………ない」
古泉「え?!…本当ですか、意外ですね。とても可愛らしいのに」
長門「……………」
古泉「長門さん程素敵な女性でしたら、放っておかない輩がいてもおかしくないと思いますよ」
長門「………………」
古泉「…どうかしましたか?」
長門「………初めて言われた」
古泉「ん?」
長門「…私を素敵と。間近で言われたのは初めて」
177: 2008/12/02(火) 02:05:06.86 ID:uyFU7TnE0
古泉「……っ?!」
(僕は一体何を…)
「すみません、あの…そうですね、なんといいましょう、邪心は無いですよ、ただ素直にそう思ったので…」
長門「………」
古泉「あの、忘れてくださって結構ですので…」
長門「……一度記憶された情報を解除するのは…」
古泉「わかっています、けれどなんというか…」
長門(…情報操作は得意と言おうとしたけど…
………今はそれを言うのをやめておくことにする)
長門「………ありがとう」
古泉「いえ…」
(僕は一体何を…)
「すみません、あの…そうですね、なんといいましょう、邪心は無いですよ、ただ素直にそう思ったので…」
長門「………」
古泉「あの、忘れてくださって結構ですので…」
長門「……一度記憶された情報を解除するのは…」
古泉「わかっています、けれどなんというか…」
長門(…情報操作は得意と言おうとしたけど…
………今はそれを言うのをやめておくことにする)
長門「………ありがとう」
古泉「いえ…」
181: 2008/12/02(火) 02:21:39.03 ID:uyFU7TnE0
古泉「そうだ、長門さん。僕もこの本、拝見しても良いですか?」
長門「………いい」
古泉「有難う御座います。ではこの本を…おお、この本は意外とグロテスクですね」
長門「……それは胎児のエコー写真」
古泉「超音波で見た赤ちゃんといったところですか」
長門「………そう」
古泉「………」
長門「………」
古泉(長門さんって、本当に綺麗ですね…)
---その頃
ハルヒ「このクッキー美味しそうだわ~」
みくる「あ、これ買いませんか?妊娠中は葉酸が不足してはいけないみたいです」
ハルヒ「なるほど、この葉酸クッキーがあれば部室での栄養補給はバッチリね!!」
みくる「あと、妊娠線予防クリームですかね…あれがあると、産前産後の妊娠線が防げます」
ハルヒ「それは必要ね!!買いましょう!!」
みくる「あと母子手帳入れもサプライズでプレゼントなんてどうですか?」
ハルヒ「サイコーよみくるちゃん!!ナイスアイディア!!」
キョン(………早く帰らせてくれ…)
長門「………いい」
古泉「有難う御座います。ではこの本を…おお、この本は意外とグロテスクですね」
長門「……それは胎児のエコー写真」
古泉「超音波で見た赤ちゃんといったところですか」
長門「………そう」
古泉「………」
長門「………」
古泉(長門さんって、本当に綺麗ですね…)
---その頃
ハルヒ「このクッキー美味しそうだわ~」
みくる「あ、これ買いませんか?妊娠中は葉酸が不足してはいけないみたいです」
ハルヒ「なるほど、この葉酸クッキーがあれば部室での栄養補給はバッチリね!!」
みくる「あと、妊娠線予防クリームですかね…あれがあると、産前産後の妊娠線が防げます」
ハルヒ「それは必要ね!!買いましょう!!」
みくる「あと母子手帳入れもサプライズでプレゼントなんてどうですか?」
ハルヒ「サイコーよみくるちゃん!!ナイスアイディア!!」
キョン(………早く帰らせてくれ…)
188: 2008/12/02(火) 02:47:23.61 ID:uyFU7TnE0
古泉(しかしそもそも何故長門さんは赤ん坊を欲しがったのでしょうか。
まさか結婚したい人がいた…いや、作り方も育て方も当時は無知同然でした。それは…
ないですよね…長門さん)
長門「………赤ちゃんが欲しかったのは」
古泉「?!」
「……どうしたんですか、急に」
長門「……赤ちゃんが欲しかった理由、それは…」
古泉「………」
長門「……ふにゃふにゃという擬音に、完全に一致した生命体だったから。」
古泉「ほう…」
長門「………ふにゃふにゃしてて、暖かい」
古泉「そうですね、そしてとても可愛いです」
長門「……私は人間の感情理論その他感情的情報を処理し発言するのは出来ない…
でもある小説の言葉を引用して例えるなら「いとおしい」と、その言葉が赤ちゃんにはぴったり…」
古泉(…これは奇跡ですね、統合思念体が…母性本能に目覚めたというのですか)
「…早く、一人前の母親になれるといいですね」
長門「………そう」
古泉(でも…長門さんが誰かと結婚だなんて、僕はあまり考えたくないですね。何故でしょう)
(思い返せば、あの保育園の騒動から今日まで…殆どの学校生活を彼女と過ごしたように思えます。
短い間でしたけど、僕は長門さんの素晴らしいところを沢山見たと、根拠は無いですが自負出来る)
(あんなに一所懸命な長門さんを…僕は…)
まさか結婚したい人がいた…いや、作り方も育て方も当時は無知同然でした。それは…
ないですよね…長門さん)
長門「………赤ちゃんが欲しかったのは」
古泉「?!」
「……どうしたんですか、急に」
長門「……赤ちゃんが欲しかった理由、それは…」
古泉「………」
長門「……ふにゃふにゃという擬音に、完全に一致した生命体だったから。」
古泉「ほう…」
長門「………ふにゃふにゃしてて、暖かい」
古泉「そうですね、そしてとても可愛いです」
長門「……私は人間の感情理論その他感情的情報を処理し発言するのは出来ない…
でもある小説の言葉を引用して例えるなら「いとおしい」と、その言葉が赤ちゃんにはぴったり…」
古泉(…これは奇跡ですね、統合思念体が…母性本能に目覚めたというのですか)
「…早く、一人前の母親になれるといいですね」
長門「………そう」
古泉(でも…長門さんが誰かと結婚だなんて、僕はあまり考えたくないですね。何故でしょう)
(思い返せば、あの保育園の騒動から今日まで…殆どの学校生活を彼女と過ごしたように思えます。
短い間でしたけど、僕は長門さんの素晴らしいところを沢山見たと、根拠は無いですが自負出来る)
(あんなに一所懸命な長門さんを…僕は…)
191: 2008/12/02(火) 02:59:25.56 ID:uyFU7TnE0
---次の日
古泉「さぁ、今日はこのゲームをやりませんか」
キョン「いいだろう」
ハルヒ「今日のおやつはー…みくるちゃん、何かしら!」
みくる「ハイッ!みかんです~」
古泉「これは、初冬らしくていいですね」
キョン「ボソ・・・みかんの理由も知らずによくもそんなことが」
古泉「何でしょうか?」
キョン「何でもない、独り言だ」
ハルヒ「有希~!!みかんよー食べなさいよー!!」
長門「………」
ハルヒ「有希っ、今度から有希はこのみかんか、みくるちゃんが用意したクッキーがおやつだからね!!」
長門「………わかった」
ハルヒ「はいじゃあ有希っ!あーんしなさいっ!」
長門「………ぁ」
ハルヒ「はいッ!!…どぉ?おいしい?」
長門「………おいしい」
ハルヒ「ンフフーっ!!」チラッ…ニヤニヤ
古泉「?」
キョン(やれやれあいつはまた…余計なアクションを起こすなとあれほど言ったのに…)
みくる「こっちのクッキーもどうぞ食べてみてください、長門さん」
古泉「今日のおやつはとても豪華ですね、流石涼宮さん」
キョン「ハァ…ったくどうなるんだこれから」
古泉「さぁ、今日はこのゲームをやりませんか」
キョン「いいだろう」
ハルヒ「今日のおやつはー…みくるちゃん、何かしら!」
みくる「ハイッ!みかんです~」
古泉「これは、初冬らしくていいですね」
キョン「ボソ・・・みかんの理由も知らずによくもそんなことが」
古泉「何でしょうか?」
キョン「何でもない、独り言だ」
ハルヒ「有希~!!みかんよー食べなさいよー!!」
長門「………」
ハルヒ「有希っ、今度から有希はこのみかんか、みくるちゃんが用意したクッキーがおやつだからね!!」
長門「………わかった」
ハルヒ「はいじゃあ有希っ!あーんしなさいっ!」
長門「………ぁ」
ハルヒ「はいッ!!…どぉ?おいしい?」
長門「………おいしい」
ハルヒ「ンフフーっ!!」チラッ…ニヤニヤ
古泉「?」
キョン(やれやれあいつはまた…余計なアクションを起こすなとあれほど言ったのに…)
みくる「こっちのクッキーもどうぞ食べてみてください、長門さん」
古泉「今日のおやつはとても豪華ですね、流石涼宮さん」
キョン「ハァ…ったくどうなるんだこれから」
197: 2008/12/02(火) 03:14:42.80 ID:uyFU7TnE0
長門(………赤ちゃんを作成するには、【結婚】しなくてはいけない
それを成すにも、まずは適性な【旦那様】も探索しなくてはいけない)
長門(……旦那様…)
古泉「では、申し訳ないのですが僕はこれからバイトに向います。」
ハルヒ「ええ~?…ボソ…まだまだ色々したかったのに…」
古泉「何ですか?涼宮さんの、したいことって」
ハルヒ「え?!な、何でもないわ!!古泉君、バイト頑張ってね!!」
古泉「はい…では皆さんごきげんよう」
パタン
長門「………」スクッ
「……私も今日は帰る」
ハルヒ「?!」
みくる「……っ///」
キョン(おいおい長門、空気を読めー!)
ハルヒ「くふふ・・有希、了解したわ!早く古泉君を追いかけなくちゃ」
長門「………?」
みくる「あ、でもあんまり走っちゃ駄目ですよ、お体に触ります…」
長門「………???」
キョン「あーもういい。長門、ここは放っておいて大丈夫だ。」
長門「………そう……また明日」
スタスタスタ …パタン
ハルヒ「いやーっ!!これからきっとデートなんだわ~!!」
みくる「見ているこっちが照れちゃいますねぇ~」
キョン「ハルヒ、あのなあ明日も余計な詮索するなよ…」
それを成すにも、まずは適性な【旦那様】も探索しなくてはいけない)
長門(……旦那様…)
古泉「では、申し訳ないのですが僕はこれからバイトに向います。」
ハルヒ「ええ~?…ボソ…まだまだ色々したかったのに…」
古泉「何ですか?涼宮さんの、したいことって」
ハルヒ「え?!な、何でもないわ!!古泉君、バイト頑張ってね!!」
古泉「はい…では皆さんごきげんよう」
パタン
長門「………」スクッ
「……私も今日は帰る」
ハルヒ「?!」
みくる「……っ///」
キョン(おいおい長門、空気を読めー!)
ハルヒ「くふふ・・有希、了解したわ!早く古泉君を追いかけなくちゃ」
長門「………?」
みくる「あ、でもあんまり走っちゃ駄目ですよ、お体に触ります…」
長門「………???」
キョン「あーもういい。長門、ここは放っておいて大丈夫だ。」
長門「………そう……また明日」
スタスタスタ …パタン
ハルヒ「いやーっ!!これからきっとデートなんだわ~!!」
みくる「見ているこっちが照れちゃいますねぇ~」
キョン「ハルヒ、あのなあ明日も余計な詮索するなよ…」
199: 2008/12/02(火) 03:28:06.08 ID:uyFU7TnE0
長門(………記憶装置に貯蓄されたデータと統合思念体倫理を掛け合わせ計算しても…
わからないことがある)
(………それは古泉一樹のこと)
「……古泉一樹のデータベース改変がもっと必要?」
---長門の20m後方
(小声)
キョン「あのなぁ、ハルヒ、お前は最低だぞ」
ハルヒ「何よっ、明日余計な詮索をしないために今日尾行するんでしょう!!」
キョン「俺は昨日も余計なことをするなとさんざん言ったぞ」
ハルヒ「有希を思ってすることの何が余計なことよ!!このトウヘンボク!!」
キョン「お前は俺を怒らせたぞハルヒ…」
みくる「静かにしてください二人とも…見つかってしまいますよぉ」
キョン(くぅ~…せめてもの救いの朝比奈さんが諸悪の根源に感化されてしまうなんて俺は認めたくないぞ…)
ハルヒ「みくるちゃん、有希は?」
みくる「はい…本を読みながら、着実に…このままですと自宅に到着すると思います」
ハルヒ「おかしいわねえ、古泉君と何処で落ち合うのかしら?」
キョン「おいハルヒ、マジで悪趣味だぞ…」
みくる「………あっ!」
ハルヒ「あーっ!いたわー!!古泉君!!」
キョン「何っ?!」
わからないことがある)
(………それは古泉一樹のこと)
「……古泉一樹のデータベース改変がもっと必要?」
---長門の20m後方
(小声)
キョン「あのなぁ、ハルヒ、お前は最低だぞ」
ハルヒ「何よっ、明日余計な詮索をしないために今日尾行するんでしょう!!」
キョン「俺は昨日も余計なことをするなとさんざん言ったぞ」
ハルヒ「有希を思ってすることの何が余計なことよ!!このトウヘンボク!!」
キョン「お前は俺を怒らせたぞハルヒ…」
みくる「静かにしてください二人とも…見つかってしまいますよぉ」
キョン(くぅ~…せめてもの救いの朝比奈さんが諸悪の根源に感化されてしまうなんて俺は認めたくないぞ…)
ハルヒ「みくるちゃん、有希は?」
みくる「はい…本を読みながら、着実に…このままですと自宅に到着すると思います」
ハルヒ「おかしいわねえ、古泉君と何処で落ち合うのかしら?」
キョン「おいハルヒ、マジで悪趣味だぞ…」
みくる「………あっ!」
ハルヒ「あーっ!いたわー!!古泉君!!」
キョン「何っ?!」
362: 2008/12/03(水) 01:09:13.24 ID:X0I03rsH0
---公園のベンチ
古泉(自分の考えていることが、わからなくなってしまった…
僕としたことが、勢いで部室から出てしまったし…検討付かずの煮え切らない感情と、
…それから涼宮さんだ。
様子が明らかにおかしかった。もしかして何か僕たちのことを知っているんでしょうか?
…いや、それはありえない。僕はいつも通り接していた。長門さんに至っては感情の起伏が皆無に等しい。
それに【僕たちのことを知ってるって】…ふふ、僕は何を思い上がってるんでしょうか)
「そんな【僕たち】なんて一括りにすると…それこそ誤解してしまう。涼宮さんも、僕自身も」
長門「………誤解とは?」
古泉「?!」
古泉「…長門さん……」
長門「……あなたの様子が変だった」
古泉「ふふ、心配してくださったんですか?」
長門「………」
古泉(そんなわけないですよね、僕はさっきから何を思い上がっている…)
長門「……心配してる、という言葉が相応しいと思う」
古泉「…?!」
長門「……様子が変だから、気になった」
古泉「長門さん…」
長門「……隣に座らせて」
古泉(自分の考えていることが、わからなくなってしまった…
僕としたことが、勢いで部室から出てしまったし…検討付かずの煮え切らない感情と、
…それから涼宮さんだ。
様子が明らかにおかしかった。もしかして何か僕たちのことを知っているんでしょうか?
…いや、それはありえない。僕はいつも通り接していた。長門さんに至っては感情の起伏が皆無に等しい。
それに【僕たちのことを知ってるって】…ふふ、僕は何を思い上がってるんでしょうか)
「そんな【僕たち】なんて一括りにすると…それこそ誤解してしまう。涼宮さんも、僕自身も」
長門「………誤解とは?」
古泉「?!」
古泉「…長門さん……」
長門「……あなたの様子が変だった」
古泉「ふふ、心配してくださったんですか?」
長門「………」
古泉(そんなわけないですよね、僕はさっきから何を思い上がっている…)
長門「……心配してる、という言葉が相応しいと思う」
古泉「…?!」
長門「……様子が変だから、気になった」
古泉「長門さん…」
長門「……隣に座らせて」
369: 2008/12/03(水) 01:40:36.43 ID:X0I03rsH0
古泉「構いません、どうぞ」
長門「………」
古泉「…長門さん、寒くないですか?暖かい飲み物を買って来ましょう」
長門「……どうして」
古泉「ん?」
長門「…どうして今日は、そんなに他人行儀なのか」
古泉「え…?」
長門「………そう思ってた」
古泉「長門さん…」
長門「………教えて」
古泉「………」
古泉「それは…恐らく僕が、長門さんと近づきすぎたからだと思います」
長門「……どういうこと?」
古泉「僕は勘違いしてしまったんですよ、見当違いとも言えましょうが…
長門さんと過ごす時間全て、僕自身特別なものと感じてしまった…
そして、長門さんもそう感じてくれているならと、僕は願ってしまった。
……あなたは統合思念体で、殆どの感情は全て納められていると知っているのに」
長門「………」
古泉「可笑しいでしょう、自分でも…随分思い上がった妄想したなって思いました」
長門「………」
古泉「長門さんは…偶然そこにいた僕を発見し保育園につれていったんでしょう?」
長門「………」
古泉「勘違いも甚だしかった…あなたが僕を選出するなんて烏白馬角…」
長門「………」
古泉「ここに団員の方たちがいたら、きっと僕は笑われていますね。」
古泉「長門さん。…今まで有難う御座いました。」
長門「………」
古泉「…長門さん、寒くないですか?暖かい飲み物を買って来ましょう」
長門「……どうして」
古泉「ん?」
長門「…どうして今日は、そんなに他人行儀なのか」
古泉「え…?」
長門「………そう思ってた」
古泉「長門さん…」
長門「………教えて」
古泉「………」
古泉「それは…恐らく僕が、長門さんと近づきすぎたからだと思います」
長門「……どういうこと?」
古泉「僕は勘違いしてしまったんですよ、見当違いとも言えましょうが…
長門さんと過ごす時間全て、僕自身特別なものと感じてしまった…
そして、長門さんもそう感じてくれているならと、僕は願ってしまった。
……あなたは統合思念体で、殆どの感情は全て納められていると知っているのに」
長門「………」
古泉「可笑しいでしょう、自分でも…随分思い上がった妄想したなって思いました」
長門「………」
古泉「長門さんは…偶然そこにいた僕を発見し保育園につれていったんでしょう?」
長門「………」
古泉「勘違いも甚だしかった…あなたが僕を選出するなんて烏白馬角…」
長門「………」
古泉「ここに団員の方たちがいたら、きっと僕は笑われていますね。」
古泉「長門さん。…今まで有難う御座いました。」
372: 2008/12/03(水) 01:57:16.09 ID:X0I03rsH0
古泉「他人行儀に接したつもりは無かったのですが…申し訳ありませんでした」
長門「………いい。でも、有難うって、どういう意味」
古泉「そうですね…言うなれば、育児に関する疑問も僕以外に話した方が有効でしょう、と。
僕は男ですから、きっと今まで役不足だったと思います。」
長門「……そんなことない」
古泉「有難う御座います…ですが、やはりもう僕からお教え出来ることは無いです…
知識ではもう、長門さんの方がより勝っている。
今度質疑応答の際、うちの部の女性陣を頼られてはどうでしょうか」
長門「………」
古泉「………」
長門「………そう」
古泉「ええ…」
(長門さん…何故いつも以上に寡黙なんだ…本を読んでないのに…)
長門「……私にはわからないことがまだまだ沢山ある。赤ちゃんのこと以外も…」
古泉「…?」
長門「………あなたとならわかりそうだった」
古泉「長門さん…」
古泉「…お役に立てず、申し訳ありません」
長門「………いい。でも、有難うって、どういう意味」
古泉「そうですね…言うなれば、育児に関する疑問も僕以外に話した方が有効でしょう、と。
僕は男ですから、きっと今まで役不足だったと思います。」
長門「……そんなことない」
古泉「有難う御座います…ですが、やはりもう僕からお教え出来ることは無いです…
知識ではもう、長門さんの方がより勝っている。
今度質疑応答の際、うちの部の女性陣を頼られてはどうでしょうか」
長門「………」
古泉「………」
長門「………そう」
古泉「ええ…」
(長門さん…何故いつも以上に寡黙なんだ…本を読んでないのに…)
長門「……私にはわからないことがまだまだ沢山ある。赤ちゃんのこと以外も…」
古泉「…?」
長門「………あなたとならわかりそうだった」
古泉「長門さん…」
古泉「…お役に立てず、申し訳ありません」
376: 2008/12/03(水) 02:18:05.08 ID:X0I03rsH0
長門「………いい」
古泉「………」
長門「……何故そんな風に振舞うのかまだわからない」
古泉「え?」
長門「……私とあなたが過ごす時間が特別だったなら、あなたは笑顔になるのがセオリー」
古泉「はは…確かにそうですね」
長門「何故あなたは悲しそう?」
古泉「え…」
長門「何故あなたは距離を置く?」
古泉「………」
長門「………教えて」
古泉「先ほど言ったように、僕はあなたに感情移入してしまったんです。そんなことしても…無意味なのに」
長門「………………!」
古泉(僕は…最低ですね。統合思念体とはいえ女性に…いえ、長門さんにこんな…きつい言葉をぶつけて)
長門「………わからない」
古泉「………」
長門「…あなたのデータベースの改変をしたい。私にはどうしてこうなっているのか、
あなたが何を考えているかわからない…」
古泉「………もう、今日は帰りましょう、長門さん」
長門「…待って…古泉一樹…」
---後方の茂みの中
(小声)
ハルヒ「えええええええもう何よー!!超修羅場に遭遇したわね…っていうか古泉君どういうつもりなのよー!!」
キョン「落ち着け、落ち着けハルヒ!静かにしろ!!」
古泉「………」
長門「……何故そんな風に振舞うのかまだわからない」
古泉「え?」
長門「……私とあなたが過ごす時間が特別だったなら、あなたは笑顔になるのがセオリー」
古泉「はは…確かにそうですね」
長門「何故あなたは悲しそう?」
古泉「え…」
長門「何故あなたは距離を置く?」
古泉「………」
長門「………教えて」
古泉「先ほど言ったように、僕はあなたに感情移入してしまったんです。そんなことしても…無意味なのに」
長門「………………!」
古泉(僕は…最低ですね。統合思念体とはいえ女性に…いえ、長門さんにこんな…きつい言葉をぶつけて)
長門「………わからない」
古泉「………」
長門「…あなたのデータベースの改変をしたい。私にはどうしてこうなっているのか、
あなたが何を考えているかわからない…」
古泉「………もう、今日は帰りましょう、長門さん」
長門「…待って…古泉一樹…」
---後方の茂みの中
(小声)
ハルヒ「えええええええもう何よー!!超修羅場に遭遇したわね…っていうか古泉君どういうつもりなのよー!!」
キョン「落ち着け、落ち着けハルヒ!静かにしろ!!」
382: 2008/12/03(水) 02:35:21.44 ID:X0I03rsH0
ピピピピッ
古泉「ん?…おっと、バイトが入りました。今度は本当にですよ」
長門「……………」
古泉「長門さん、それじゃあ僕はこれで。気をつけて帰ってくださいね」
長門「……………」
スタスタスタ…
長門「………古泉一樹がわからない」
(何故私と過ごした時間が特別なのに、彼の中ではそれは無意味であるのか)
(わからない…でも私はわかりたいと思っている…)
「……あなたを知りたい、もっと…」
---その頃後方公園の遊歩道
ハルヒ「キョーン!!離しなさいよー!!」ズルズルズル…
キョン「駄目だ。お前を今離したら絶対古泉のアバラの一つが悲鳴をあげることになる」
ハルヒ「だって腹立つじゃないのよー!!なんなの?!古泉君弱虫だわ!!」
キョン「知らん…」
(しかし古泉の奴、まぁ他人の情事に口を挟む気は毛頭無いが珍しく何か気迫に欠ける物があったとは俺も思う)
みくる(そっか…古泉君は、長門さんが統合思念体だから自分を好きなわけないって思ったのね…)
みくる(でもその統合思念体無感情理論はもうくつがえされたはず…だって長門さんには、母性本能が芽生えたんだし…
それに…長門さんも古泉君のこと、ただの付添い人として認識してたのかなぁ?)
古泉「ん?…おっと、バイトが入りました。今度は本当にですよ」
長門「……………」
古泉「長門さん、それじゃあ僕はこれで。気をつけて帰ってくださいね」
長門「……………」
スタスタスタ…
長門「………古泉一樹がわからない」
(何故私と過ごした時間が特別なのに、彼の中ではそれは無意味であるのか)
(わからない…でも私はわかりたいと思っている…)
「……あなたを知りたい、もっと…」
---その頃後方公園の遊歩道
ハルヒ「キョーン!!離しなさいよー!!」ズルズルズル…
キョン「駄目だ。お前を今離したら絶対古泉のアバラの一つが悲鳴をあげることになる」
ハルヒ「だって腹立つじゃないのよー!!なんなの?!古泉君弱虫だわ!!」
キョン「知らん…」
(しかし古泉の奴、まぁ他人の情事に口を挟む気は毛頭無いが珍しく何か気迫に欠ける物があったとは俺も思う)
みくる(そっか…古泉君は、長門さんが統合思念体だから自分を好きなわけないって思ったのね…)
みくる(でもその統合思念体無感情理論はもうくつがえされたはず…だって長門さんには、母性本能が芽生えたんだし…
それに…長門さんも古泉君のこと、ただの付添い人として認識してたのかなぁ?)
515: 2008/12/04(木) 02:16:45.38 ID:yVMzP+Wu0
---次の日
ガチャッ…
長門「………」
みくる「あ、長門さん、こんにちはっ」
長門「………」
みくる「あ、あのぉ~、お茶飲みますか?」
長門「………」
みくる「ええーと、いっ今入れますねっ」
長門「………」
みくる(すっごく…空気が重い気がするっ…でも知りたいなぁ…私が聞いたら変、かなぁ…)
長門「………」
みくる「あの、ど、どうぞぉ~…」
長門「……………」
みくる(ええーいっ!!た、たまには涼宮さんみたく大胆に出てもいい…わよねっ!!」
みくる「な、長門さん~、最近何かその…悩みとかってありませんかぁ~…」
長門「………?」ズズッ…
みくる「あのその…ズバリ恋の悩みとかっ!」
長門「………」
長門「……ない」
みくる「ふえええ~っ」
(どうしよう~っ変な子だと思われたかな~私…)
ガチャッ…
長門「………」
みくる「あ、長門さん、こんにちはっ」
長門「………」
みくる「あ、あのぉ~、お茶飲みますか?」
長門「………」
みくる「ええーと、いっ今入れますねっ」
長門「………」
みくる(すっごく…空気が重い気がするっ…でも知りたいなぁ…私が聞いたら変、かなぁ…)
長門「………」
みくる「あの、ど、どうぞぉ~…」
長門「……………」
みくる(ええーいっ!!た、たまには涼宮さんみたく大胆に出てもいい…わよねっ!!」
みくる「な、長門さん~、最近何かその…悩みとかってありませんかぁ~…」
長門「………?」ズズッ…
みくる「あのその…ズバリ恋の悩みとかっ!」
長門「………」
長門「……ない」
みくる「ふえええ~っ」
(どうしよう~っ変な子だと思われたかな~私…)
518: 2008/12/04(木) 02:24:02.67 ID:yVMzP+Wu0
長門「……珍しい」
みくる「ふぇ?」
長門「……あなたから質問してくるなんて、中々ない」
みくる「そ、そうでしたねぇ…あ、でも、深い意味は無くって…」
長門「………」
みくる「最近、長門さん古泉君のこと気にかけてましたよね…わ、私はそれがちょっと気がかりっていうか…」
長門「………」
みくる「あっ!!あのぉ~決して私が古泉君を狙ってるってわけじゃないですよっ!!」
長門「………」
みくる「ただ…ちょっと昨日様子おかしかったみたいだから…涼宮さんとキョン君は気づいてなかったみたいだけど」
長門「……古泉一樹が?」
みくる「ええ…」
長門「………」
長門「……悩みという概念に適切な問題かどうかは不確定だけど、今知りたいことならある」
みくる「え?」
長門「…古泉一樹のことが知りたい」
みくる「長門さん…」
みくる「ふぇ?」
長門「……あなたから質問してくるなんて、中々ない」
みくる「そ、そうでしたねぇ…あ、でも、深い意味は無くって…」
長門「………」
みくる「最近、長門さん古泉君のこと気にかけてましたよね…わ、私はそれがちょっと気がかりっていうか…」
長門「………」
みくる「あっ!!あのぉ~決して私が古泉君を狙ってるってわけじゃないですよっ!!」
長門「………」
みくる「ただ…ちょっと昨日様子おかしかったみたいだから…涼宮さんとキョン君は気づいてなかったみたいだけど」
長門「……古泉一樹が?」
みくる「ええ…」
長門「………」
長門「……悩みという概念に適切な問題かどうかは不確定だけど、今知りたいことならある」
みくる「え?」
長門「…古泉一樹のことが知りたい」
みくる「長門さん…」
527: 2008/12/04(木) 02:51:19.55 ID:yVMzP+Wu0
みくる「例えば、どんなことが知りたいんですか?」
長門「……彼が何を考えているか」
みくる「うーん…」
長門「…昨日、私が自宅に帰る途中古泉一樹と遭遇した時」
みくる「ふぇ?」
長門「彼は私と一緒にいた時間を、特別と感じていたと話していた」
みくる「はい…」
長門「それは私も同じ……だけど古泉一樹はそれは無意味だったと言った」
みくる「………」
長門「……何故か、わからない。
…特別なのに無意味に感じたその理由がわからない」
みくる「そうですか……」
みくる「長門さん…昨日古泉君は【長門さんが統合思念体だから、「愛している」の概念がわかってないだろう】と、
それを前提で話してました…」
長門「………」
みくる「でも長門さんは違うんですよね?初めは長門さんも特別な感覚を抱いて無かったかもしれません…
しかし、古泉君と同じように徐々に距離が近くなって、長門さんの中でも【特別】が生まれたんじゃないですか?
お二人がどういう経緯でお近づきになったかはわからないですけど…」
長門「……何故」
みくる「え?」
長門「……あなたは昨日古泉一樹が話した内容を知っているのか」
みくる(ふわあああぁ~っ!!どおしよぉ~…やっちゃったぁ~っ…!!)
長門「……彼が何を考えているか」
みくる「うーん…」
長門「…昨日、私が自宅に帰る途中古泉一樹と遭遇した時」
みくる「ふぇ?」
長門「彼は私と一緒にいた時間を、特別と感じていたと話していた」
みくる「はい…」
長門「それは私も同じ……だけど古泉一樹はそれは無意味だったと言った」
みくる「………」
長門「……何故か、わからない。
…特別なのに無意味に感じたその理由がわからない」
みくる「そうですか……」
みくる「長門さん…昨日古泉君は【長門さんが統合思念体だから、「愛している」の概念がわかってないだろう】と、
それを前提で話してました…」
長門「………」
みくる「でも長門さんは違うんですよね?初めは長門さんも特別な感覚を抱いて無かったかもしれません…
しかし、古泉君と同じように徐々に距離が近くなって、長門さんの中でも【特別】が生まれたんじゃないですか?
お二人がどういう経緯でお近づきになったかはわからないですけど…」
長門「……何故」
みくる「え?」
長門「……あなたは昨日古泉一樹が話した内容を知っているのか」
みくる(ふわあああぁ~っ!!どおしよぉ~…やっちゃったぁ~っ…!!)
534: 2008/12/04(木) 03:38:48.34 ID:yVMzP+Wu0
みくる「あ、あのぉ~…その、あの、なんとなくわかっただけですからっ!!なんとなくですよぉ~!!」
長門「………そう」
みくる(ふええ~バレちゃったかなぁ~どうしよぉ~!!誤魔化せてないよね、今の言い訳っ…)
「あの、えっとぉ~…」アタフタアタフタ
長門「………いい、気にしてない」
みくる「ふ、ふえぇ~…有難う御座いますぅ…」
みくる「…フゥ…あの、それで話を戻しますが…」
長門「………」
みくる「その…単刀直入に言いますが…長門さんが古泉君が特別だって…言ってみてはどうですか?」
長門「………何を」
みくる「人間には、言わなくちゃわからないことって沢山あるんです。特にこういうことって…。
長門さんはその…感情表現が人間よりも大げさでないですし、それにとても物静かですよね。
古泉君に、少しでも【あなたは特別だ】ってもっと意思表示をしたらきっと古泉君も…」
長門「………」
みくる「個人的な話になりますが、長門さんが…子育てに興味を持つなんて私も驚いたんですよ…
きっと古泉君も…だからこそ、長門さんの意思を伝えるべきだと思うんです」
長門「………」
みくる「ふぇ…で、出すぎた真似をしてすみません…でも力添え出来たらなって…思って…」
長門「………感謝している」
みくる「え…?」
長門「………古泉一樹と、話をしてくる」
長門「………そう」
みくる(ふええ~バレちゃったかなぁ~どうしよぉ~!!誤魔化せてないよね、今の言い訳っ…)
「あの、えっとぉ~…」アタフタアタフタ
長門「………いい、気にしてない」
みくる「ふ、ふえぇ~…有難う御座いますぅ…」
みくる「…フゥ…あの、それで話を戻しますが…」
長門「………」
みくる「その…単刀直入に言いますが…長門さんが古泉君が特別だって…言ってみてはどうですか?」
長門「………何を」
みくる「人間には、言わなくちゃわからないことって沢山あるんです。特にこういうことって…。
長門さんはその…感情表現が人間よりも大げさでないですし、それにとても物静かですよね。
古泉君に、少しでも【あなたは特別だ】ってもっと意思表示をしたらきっと古泉君も…」
長門「………」
みくる「個人的な話になりますが、長門さんが…子育てに興味を持つなんて私も驚いたんですよ…
きっと古泉君も…だからこそ、長門さんの意思を伝えるべきだと思うんです」
長門「………」
みくる「ふぇ…で、出すぎた真似をしてすみません…でも力添え出来たらなって…思って…」
長門「………感謝している」
みくる「え…?」
長門「………古泉一樹と、話をしてくる」
537: 2008/12/04(木) 03:52:21.53 ID:yVMzP+Wu0
みくる「長門さん………!!っはい、頑張ってくださいねっ!!」
長門「………」
みくる「あと…お体には気をつけて」
長門「………?」
みくる「もうお一人だけの体じゃないんですから」
長門「……なんのこと」
みくる「………………へ?」
---その頃ハルヒとキョン
ハルヒ「うぅ~古泉君はまだなの?!遅すぎるわよ!!」
キョン「もう帰っちまったんじゃねーのかねえ」
ハルヒ「いいえッ!!古泉君のクラスはまだ先生の話があるって残ってるわよ!!さっき聞いたもの!!」
キョン「じゃあ古泉の教室前で待てばいいだろう」
ハルヒ「バカねアンタ。教室前で説教なんて聞いたことないわ、かっこ悪い!!
この前雑誌で読んだんだけど、下駄箱でのバトルシーン…すごかったわ!!
久々に漫画も捨てたもんじゃないわって思ったもの!!」
キョン「くだらん…そんなものに感化されたから下駄箱で待ち伏せか?あいつは恐らく真っ先に部室に行くぞ」
ハルヒ「いーえ!!みくるちゃんに言付けしたわ、だから絶対にここに来る!!」
キョン(ハァ…くだらんねぇホント…早く飽きてくれないかハルヒよ…朝比奈さんのお茶が恋しいよまったく)
---その頃公園
古泉「………」
(僕が部活動に無断で参加しないこと…涼宮さんは怒るでしょうか…
今日、掃除当番のついでで裏門から帰ってしまいましたし…
明日はきちんと、謝らねばなりませんね)
長門「………」
みくる「あと…お体には気をつけて」
長門「………?」
みくる「もうお一人だけの体じゃないんですから」
長門「……なんのこと」
みくる「………………へ?」
---その頃ハルヒとキョン
ハルヒ「うぅ~古泉君はまだなの?!遅すぎるわよ!!」
キョン「もう帰っちまったんじゃねーのかねえ」
ハルヒ「いいえッ!!古泉君のクラスはまだ先生の話があるって残ってるわよ!!さっき聞いたもの!!」
キョン「じゃあ古泉の教室前で待てばいいだろう」
ハルヒ「バカねアンタ。教室前で説教なんて聞いたことないわ、かっこ悪い!!
この前雑誌で読んだんだけど、下駄箱でのバトルシーン…すごかったわ!!
久々に漫画も捨てたもんじゃないわって思ったもの!!」
キョン「くだらん…そんなものに感化されたから下駄箱で待ち伏せか?あいつは恐らく真っ先に部室に行くぞ」
ハルヒ「いーえ!!みくるちゃんに言付けしたわ、だから絶対にここに来る!!」
キョン(ハァ…くだらんねぇホント…早く飽きてくれないかハルヒよ…朝比奈さんのお茶が恋しいよまったく)
---その頃公園
古泉「………」
(僕が部活動に無断で参加しないこと…涼宮さんは怒るでしょうか…
今日、掃除当番のついでで裏門から帰ってしまいましたし…
明日はきちんと、謝らねばなりませんね)
539: 2008/12/04(木) 04:06:30.99 ID:yVMzP+Wu0
長門(……古泉一樹の居場所を統合思念体情報ネットワークで検索……………いた)
「…昨日の公園」
---
古泉(今日は長門さんにあまり会いたくない…というか、どうやって顔向けすればいいのやら…)
(長門さんは、以前に比べ確かな心の進化を遂げた。それは母性本能という形で…
ならば恋愛感情はどうだろう?何度も考えた…しかしいつも途中で思考が途切れてしまう。
長門さんが恋愛感情を抱いていたとして…それを向けているのが僕という保障が無いからだ。
そして…恋愛感情や母性本能が生まれていたとしたら、傷つくことも知ってしまっているかもしれない。
そしたら僕が昨日彼女に向けてしまった言葉は、彼女の中でどう処理されるだろう?
【あなたのことを好きになっても無意味なのに】…)
古泉「…僕は、本当に最低だな」
長門「………古泉一樹」
古泉「?!」
長門「………」
古泉「な、何故ここが…?ああ、はは…これは愚問でしたね」
長門「………」
古泉「こんにちは、長門さん」
長門「………………隣」
古泉「え…?」
長門「……座らせて欲しい」
古泉「………ええ、構いませんよ」
「…昨日の公園」
---
古泉(今日は長門さんにあまり会いたくない…というか、どうやって顔向けすればいいのやら…)
(長門さんは、以前に比べ確かな心の進化を遂げた。それは母性本能という形で…
ならば恋愛感情はどうだろう?何度も考えた…しかしいつも途中で思考が途切れてしまう。
長門さんが恋愛感情を抱いていたとして…それを向けているのが僕という保障が無いからだ。
そして…恋愛感情や母性本能が生まれていたとしたら、傷つくことも知ってしまっているかもしれない。
そしたら僕が昨日彼女に向けてしまった言葉は、彼女の中でどう処理されるだろう?
【あなたのことを好きになっても無意味なのに】…)
古泉「…僕は、本当に最低だな」
長門「………古泉一樹」
古泉「?!」
長門「………」
古泉「な、何故ここが…?ああ、はは…これは愚問でしたね」
長門「………」
古泉「こんにちは、長門さん」
長門「………………隣」
古泉「え…?」
長門「……座らせて欲しい」
古泉「………ええ、構いませんよ」
543: 2008/12/04(木) 04:19:12.34 ID:yVMzP+Wu0
古泉「今日は部活を休んでしまい、申し訳ありません」
長門「……いい。私が部室にいた時間帯、涼宮ハルヒは来なかった」
古泉「そうですか…」
長門「………」
古泉「………」
長門「……あなたに話がある」
古泉「え…?」
---その頃部室
ハルヒ「ええええー!!?古泉君…帰っちゃったって?!」
キョン「間違いない、今クラスの奴に聞いてきた」
ハルヒ「なんだってのよぉーもう!!古泉君のバカっ!!」
キョン「手前勝手な事したバチがあたったんだよ」
ハルヒ「クキーっ!!あー腹立つわねホント!!みくるちゃんお茶!!」
みくる「は、はいぃ…」
ハルヒ「古泉君、何処行っちゃったのかしら…見つけ出して有希のことで説教しなくちゃいけないのに…」
キョン(いつ説教が義務化したんだ。それにお前、さっきまで話し合いで済ます雰囲気じゃなかったろ)
ハルヒ「有希を私物化したこと…そして!!避妊しなかったこと!!あたし達まだ高校生なのよ?!しかも有希としちゃうなんて!!
こうなったら有希と別れさせた後、業務用コンドームを3箱お見舞いしてやんなくちゃね!!」
キョン「おいハルヒ、いくらなんでもそれはやりすぎだ。それだけは阻止させて頂く」
ハルヒ「何よ!!古泉君がヤリチンで甲斐性なしのせいで有希はねっ……!!」
みくる「あ、あのぉ~~っっ!!」
ハルヒ・キョン「?!?!」
みくる「あ…あの…そのことで、あの…その、お話がっ…」
ハルヒ「えぇ?」
長門「……いい。私が部室にいた時間帯、涼宮ハルヒは来なかった」
古泉「そうですか…」
長門「………」
古泉「………」
長門「……あなたに話がある」
古泉「え…?」
---その頃部室
ハルヒ「ええええー!!?古泉君…帰っちゃったって?!」
キョン「間違いない、今クラスの奴に聞いてきた」
ハルヒ「なんだってのよぉーもう!!古泉君のバカっ!!」
キョン「手前勝手な事したバチがあたったんだよ」
ハルヒ「クキーっ!!あー腹立つわねホント!!みくるちゃんお茶!!」
みくる「は、はいぃ…」
ハルヒ「古泉君、何処行っちゃったのかしら…見つけ出して有希のことで説教しなくちゃいけないのに…」
キョン(いつ説教が義務化したんだ。それにお前、さっきまで話し合いで済ます雰囲気じゃなかったろ)
ハルヒ「有希を私物化したこと…そして!!避妊しなかったこと!!あたし達まだ高校生なのよ?!しかも有希としちゃうなんて!!
こうなったら有希と別れさせた後、業務用コンドームを3箱お見舞いしてやんなくちゃね!!」
キョン「おいハルヒ、いくらなんでもそれはやりすぎだ。それだけは阻止させて頂く」
ハルヒ「何よ!!古泉君がヤリチンで甲斐性なしのせいで有希はねっ……!!」
みくる「あ、あのぉ~~っっ!!」
ハルヒ・キョン「?!?!」
みくる「あ…あの…そのことで、あの…その、お話がっ…」
ハルヒ「えぇ?」
546: 2008/12/04(木) 04:56:27.18 ID:yVMzP+Wu0
---
古泉「何でしょう、僕に話って」
長門「……私は、古泉一樹という人間に対して無慈悲なることをした」
古泉「そんなことは無いですよ、長門さん。それに慈悲云々だなんて…あなたらしくないですね」
長門「……無慈悲は書物の引用。元々オリジナルの記憶装置に慈悲というものは既存していない」
古泉「でしょうね…」
(ほらね…やはり彼女に感情なんて存在しなかった…)
長門「…しかし今現在、私は記憶装置を改変処理中。
最初からあった統合思念体の能力じゃ蓄積しえない情報が、私の中で芽生えた」
古泉「………?」
長門「……こういった事例は、初めて」
古泉「長門さん…?」
長門「……まずあなたと保育園へ出向いた時、私の体内プログラムの数値は正常…その後24時間安定。
翌日25時間経過中、あなたと再度対面、プログラム数値通常の約1.7倍上昇。
更にその12時間を経過した深夜、あなたの家に到着約12分後プログラム数値約2.3倍上昇…」
古泉「…プログラム数値とは?」
長門「……対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースにおける、地球上でスカラー換算される数値
………だと私はという個体は内蔵されていた」
古泉「というと?」
長門「……私に感情は無い。だけど、何故無為に数値が上昇するのか理解し得なかった」
古泉「………?」
長門「……これは、あなたのせい」
古泉「えっ?!」
長門「……体内プログラム数値が異常変動する時あなたがそばにいた。あなたのことを考えていた。
この情報異変の元になるもの…それはあなただと推察。私の中では断定に至っている」
古泉「えっ…それってまさか…長門さん…」
長門「現在私は、あなたを特別なものと…感じている」
古泉「何でしょう、僕に話って」
長門「……私は、古泉一樹という人間に対して無慈悲なることをした」
古泉「そんなことは無いですよ、長門さん。それに慈悲云々だなんて…あなたらしくないですね」
長門「……無慈悲は書物の引用。元々オリジナルの記憶装置に慈悲というものは既存していない」
古泉「でしょうね…」
(ほらね…やはり彼女に感情なんて存在しなかった…)
長門「…しかし今現在、私は記憶装置を改変処理中。
最初からあった統合思念体の能力じゃ蓄積しえない情報が、私の中で芽生えた」
古泉「………?」
長門「……こういった事例は、初めて」
古泉「長門さん…?」
長門「……まずあなたと保育園へ出向いた時、私の体内プログラムの数値は正常…その後24時間安定。
翌日25時間経過中、あなたと再度対面、プログラム数値通常の約1.7倍上昇。
更にその12時間を経過した深夜、あなたの家に到着約12分後プログラム数値約2.3倍上昇…」
古泉「…プログラム数値とは?」
長門「……対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースにおける、地球上でスカラー換算される数値
………だと私はという個体は内蔵されていた」
古泉「というと?」
長門「……私に感情は無い。だけど、何故無為に数値が上昇するのか理解し得なかった」
古泉「………?」
長門「……これは、あなたのせい」
古泉「えっ?!」
長門「……体内プログラム数値が異常変動する時あなたがそばにいた。あなたのことを考えていた。
この情報異変の元になるもの…それはあなただと推察。私の中では断定に至っている」
古泉「えっ…それってまさか…長門さん…」
長門「現在私は、あなたを特別なものと…感じている」
549: 2008/12/04(木) 05:15:30.88 ID:yVMzP+Wu0
古泉「………っ?!」
長門「…感情の起伏を元々内蔵されていないため、答えを出すのに時間を要した」
古泉「え、ちょっと待ってくださ…何かの冗談では…」
長門「………ない」
古泉「ははっ…本当ですか…そうだったんですか…」
長門「………」
長門「……こういう時、私はどうしたらいいかわからない」
古泉「………………」
長門「……ここにいてもいいのかさえ」
古泉「長門さん…いてください。寧ろ僕はいて欲しい…」
長門「……わかった」
古泉「僕は…あなたが様々な経験を積んで学んでゆき、そしてガラでもないのにひた向きに
子育てを調べ学んでいる姿を、いとおしく思っていました…おっと、失礼な言い回しをしてしまいましたが…
それは置いておいて、そう思っているのはもちろん、今もですけど」
長門「………………」
古泉「こんな結果が待っていたなんて、微塵も察しえなかった…」
長門「………そう」
古泉「長門さん、以前あなたのこと思うことが無意味だなんて言って、申し訳ありませんでした」
長門「……気にしていない…何故ならそれが切っ掛けとなってこのことを察知出来たから…」
古泉「有難う御座います…」
古泉「ねぇ、長門さん」
長門「………なに」
古泉「僕は…あなたが好きです。」
長門「…感情の起伏を元々内蔵されていないため、答えを出すのに時間を要した」
古泉「え、ちょっと待ってくださ…何かの冗談では…」
長門「………ない」
古泉「ははっ…本当ですか…そうだったんですか…」
長門「………」
長門「……こういう時、私はどうしたらいいかわからない」
古泉「………………」
長門「……ここにいてもいいのかさえ」
古泉「長門さん…いてください。寧ろ僕はいて欲しい…」
長門「……わかった」
古泉「僕は…あなたが様々な経験を積んで学んでゆき、そしてガラでもないのにひた向きに
子育てを調べ学んでいる姿を、いとおしく思っていました…おっと、失礼な言い回しをしてしまいましたが…
それは置いておいて、そう思っているのはもちろん、今もですけど」
長門「………………」
古泉「こんな結果が待っていたなんて、微塵も察しえなかった…」
長門「………そう」
古泉「長門さん、以前あなたのこと思うことが無意味だなんて言って、申し訳ありませんでした」
長門「……気にしていない…何故ならそれが切っ掛けとなってこのことを察知出来たから…」
古泉「有難う御座います…」
古泉「ねぇ、長門さん」
長門「………なに」
古泉「僕は…あなたが好きです。」
553: 2008/12/04(木) 05:32:50.84 ID:yVMzP+Wu0
古泉「長門さんが僕を特別だと感じてくれているなら…僕は本望だ」
長門「……………」
古泉「長門さん?」
長門「プログラム数値が急上昇している…原因は不明…またあなたのせい…
有機生命体の感情理念はわからない…言葉に言い表せない…」
古泉「ふむ、書籍の引用は出来ますか?」
長門「……………うれしい」
古泉「?!」
長門「……照れる」
古泉「長門さん…それ本当ですか?僕がその、照れるって言うか、恥かしいというか…」
長門「わからない…わからないけど…記憶装置の情報が爆発するかもしれない…」
古泉「ええっ?!お、落ち着いてください!!長門さん!!」
長門「……顔が近い…うれしい…」
古泉「え?!あ、あの、長門さん、僕も嬉しいですけど、あの、ちょっと落ち着いてください…しかしどうすればいいんだ…」
長門「……平気、今記憶装置の自動処理速度を改変中…あと15秒で完了…」
古泉「ホントですか…まさかその処理で感情が無くなってしまうなんてことは…」
長門「……大丈夫。……体温の上昇も今抑える」
古泉「?!」
スッ…
長門「………?」
古泉「ほんとだ…長門さんの手、暖かいですね」
長門「……………」
古泉「長門さん?」
長門「プログラム数値が急上昇している…原因は不明…またあなたのせい…
有機生命体の感情理念はわからない…言葉に言い表せない…」
古泉「ふむ、書籍の引用は出来ますか?」
長門「……………うれしい」
古泉「?!」
長門「……照れる」
古泉「長門さん…それ本当ですか?僕がその、照れるって言うか、恥かしいというか…」
長門「わからない…わからないけど…記憶装置の情報が爆発するかもしれない…」
古泉「ええっ?!お、落ち着いてください!!長門さん!!」
長門「……顔が近い…うれしい…」
古泉「え?!あ、あの、長門さん、僕も嬉しいですけど、あの、ちょっと落ち着いてください…しかしどうすればいいんだ…」
長門「……平気、今記憶装置の自動処理速度を改変中…あと15秒で完了…」
古泉「ホントですか…まさかその処理で感情が無くなってしまうなんてことは…」
長門「……大丈夫。……体温の上昇も今抑える」
古泉「?!」
スッ…
長門「………?」
古泉「ほんとだ…長門さんの手、暖かいですね」
555: 2008/12/04(木) 05:45:28.64 ID:yVMzP+Wu0
古泉「長門さんが照れたり喜んだりする場面をこうして目の当たりに出来て、僕は幸せものですね」
長門「………返答を…書籍の引用を…しなくては」
古泉「待ってください長門さん。焦らないで大丈夫ですから。こうしていれるだけで、幸せなんですから」
長門「……幸せ」
古泉「そうです、幸せとは心が満たされることです。」
長門「……違う。今、書籍の引用をした」
古泉「………え?」
長門「………私もそう思っている」
長門「あの日から今まで、私の経験した情報の蓄積を補助してくれたことを感謝している。
こうしてあなたと過ごす時間が出来たから」
古泉「僕もあなたに…そして偶然の神様にお礼が言いたいですね。
なんせあの日あの時あの場所に僕がいなかったら…この幸福を味わえなかった」
長門「……あなたの手。暖かい。」
古泉「ずっとこうしていたいです」
長門「……あなたがそう望むなら、そうする」
古泉「有難う御座います」
長門「………」
古泉「………」
古泉「ねえ、長門さん」
長門「………なに」
古泉「目、つむってもらえませんか」
長門「………返答を…書籍の引用を…しなくては」
古泉「待ってください長門さん。焦らないで大丈夫ですから。こうしていれるだけで、幸せなんですから」
長門「……幸せ」
古泉「そうです、幸せとは心が満たされることです。」
長門「……違う。今、書籍の引用をした」
古泉「………え?」
長門「………私もそう思っている」
長門「あの日から今まで、私の経験した情報の蓄積を補助してくれたことを感謝している。
こうしてあなたと過ごす時間が出来たから」
古泉「僕もあなたに…そして偶然の神様にお礼が言いたいですね。
なんせあの日あの時あの場所に僕がいなかったら…この幸福を味わえなかった」
長門「……あなたの手。暖かい。」
古泉「ずっとこうしていたいです」
長門「……あなたがそう望むなら、そうする」
古泉「有難う御座います」
長門「………」
古泉「………」
古泉「ねえ、長門さん」
長門「………なに」
古泉「目、つむってもらえませんか」
556: 2008/12/04(木) 05:48:00.53 ID:yVMzP+Wu0
長門「……何故?」
古泉「ふふ、内緒です」
長門「………」
古泉「………」
長門「………わかった」スッ…
古泉「………」
ハルヒ「ちょおっと待ったああーーーーっっっ!!!」
古泉「?!」
長門「………」
古泉「ふふ、内緒です」
長門「………」
古泉「………」
長門「………わかった」スッ…
古泉「………」
ハルヒ「ちょおっと待ったああーーーーっっっ!!!」
古泉「?!」
長門「………」
559: 2008/12/04(木) 06:15:27.31 ID:yVMzP+Wu0
ハルヒ「何やってるのよあんたっ!!!そりゃ高校生だから公園デートのちにキスってのはベタな展開よ!!
だけど古泉君、相手は私の有希なんだからね!!団長の交際許可を得てからするのがスジってもんよ!!!」
古泉「これはこれは涼宮さん…と、団員の皆様」
キョン「おいこら、変なはしょり方するな」
みくる「長門さん…居場所言ってしまってすみましぇん…ふぇえ…」
長門「……現在の視覚状態で状況の把握が困難」
古泉「おっと…長門さん、目をあけて大丈夫ですよ」
長門「………」スッ
ハルヒ「二人の話は聞いたわ。」
古泉「そうですか」
ハルヒ「別れて頂戴」
古泉「これはこれは、手厳しいですね」
ハルヒ「……と言いたい所だけど、やっぱやめとくわ」
古泉「?」
ハルヒ「最初はさ、有希に古泉君の子供が出来たって。それで二人を応援しようとしてたけど…
この前修羅場ってたじゃないの?有希と古泉君…だから古泉君に副団長の権威剥奪と部室の出入り禁止を
申し立てようとしてたとこだったのよ…」
キョン(おいハルヒ、盗み聞きをそうあっさりバラすんじゃない)
古泉(おや、盗み聞きされてたんですか…流石、不思議探求者涼宮ハルヒ・ですね)
古泉「ん?…というか、長門さん妊娠してらっしゃるんですか?」
長門「………そのような事実は無い」
キョン「気にするな、ハルヒの早とちりだったんだ」
ハルヒ「何一人だけ良識人ぶってんのよバカキョン!!アンタだってみくるちゃんだって勘違いしてたじゃないの!!」
みくる「ふぇえ~…」
ハルヒ「まぁ…有希ってばイマイチ何考えてるかわかんなかったから、
ここだけの話妊娠説も多少私の中でも疑いがぬぐいきれなかったけど…」
古泉(そうか…もし涼宮さんが本気で長門さんが妊娠したと考えていたら…大変なことになっていたかもしれませんね)
だけど古泉君、相手は私の有希なんだからね!!団長の交際許可を得てからするのがスジってもんよ!!!」
古泉「これはこれは涼宮さん…と、団員の皆様」
キョン「おいこら、変なはしょり方するな」
みくる「長門さん…居場所言ってしまってすみましぇん…ふぇえ…」
長門「……現在の視覚状態で状況の把握が困難」
古泉「おっと…長門さん、目をあけて大丈夫ですよ」
長門「………」スッ
ハルヒ「二人の話は聞いたわ。」
古泉「そうですか」
ハルヒ「別れて頂戴」
古泉「これはこれは、手厳しいですね」
ハルヒ「……と言いたい所だけど、やっぱやめとくわ」
古泉「?」
ハルヒ「最初はさ、有希に古泉君の子供が出来たって。それで二人を応援しようとしてたけど…
この前修羅場ってたじゃないの?有希と古泉君…だから古泉君に副団長の権威剥奪と部室の出入り禁止を
申し立てようとしてたとこだったのよ…」
キョン(おいハルヒ、盗み聞きをそうあっさりバラすんじゃない)
古泉(おや、盗み聞きされてたんですか…流石、不思議探求者涼宮ハルヒ・ですね)
古泉「ん?…というか、長門さん妊娠してらっしゃるんですか?」
長門「………そのような事実は無い」
キョン「気にするな、ハルヒの早とちりだったんだ」
ハルヒ「何一人だけ良識人ぶってんのよバカキョン!!アンタだってみくるちゃんだって勘違いしてたじゃないの!!」
みくる「ふぇえ~…」
ハルヒ「まぁ…有希ってばイマイチ何考えてるかわかんなかったから、
ここだけの話妊娠説も多少私の中でも疑いがぬぐいきれなかったけど…」
古泉(そうか…もし涼宮さんが本気で長門さんが妊娠したと考えていたら…大変なことになっていたかもしれませんね)
562: 2008/12/04(木) 06:34:32.58 ID:yVMzP+Wu0
ハルヒ「でも…今有希と古泉君のやり取りを見て、あんた達の本気度が伝わってきたわ。
SOS団は団員同士恋愛禁止だったけど、私達も楽しめたし今回だけは許可するわ!!」
古泉「涼宮さん…」
長門「………」
ハルヒ「ただーし!!部室内、またはSOS団活動中の恋愛は禁止よ!!」
みくる「…どういうことでしょう?」
ハルヒ「部室内でイチャイチャされたら暑苦しいし、活動中にイチャイチャされて調査に支障をきたしたら最悪よ!!
だから私達といるときは恋愛禁止っ!!」
キョン(……そうか。古泉達が付き合ってることを内密にしていると仮定してた時に俺が言ったこと、覚えてたのか。
【古泉だったら気遣われることを望んでないだろう】と…。ハァ、もっと素直に言えないもんかねえ)
古泉「…ですって、長門さん」
長門「………問題ない」
古泉「同感です。…涼宮さん、有難う御座います」
ハルヒ「っとに…いいってば!気にしないでちょうだい!!私の心がモンゴル草原より広いのは周知のはずよ!!」
キョン(それはない)
みくる「長門さん…よかったですねっ」
長門「……朝比奈みくる、感謝している。そして彼にも、涼宮ハルヒにも」
キョン「俺は何もしてねえよ」
ハルヒ「いいわよ有希っ!!そのかわりふしだらな真似したら、古泉君のナニをちょんぎるわよ!!」
キョン「ハルヒ、ドでかい声で下ネタを言うのはよさんか」
古泉「これは恐ろしいですね、クス」
長門「……ナニとは?」
みくる「なんでしょうか?」
キョン「朝比奈さん、どうか知らないままでいてください。長門、お前もだ」
ハルヒ「さぁ~て!!今日は活動停止よっ!!二人のお祝いをしましょーっ!!!!」
SOS団は団員同士恋愛禁止だったけど、私達も楽しめたし今回だけは許可するわ!!」
古泉「涼宮さん…」
長門「………」
ハルヒ「ただーし!!部室内、またはSOS団活動中の恋愛は禁止よ!!」
みくる「…どういうことでしょう?」
ハルヒ「部室内でイチャイチャされたら暑苦しいし、活動中にイチャイチャされて調査に支障をきたしたら最悪よ!!
だから私達といるときは恋愛禁止っ!!」
キョン(……そうか。古泉達が付き合ってることを内密にしていると仮定してた時に俺が言ったこと、覚えてたのか。
【古泉だったら気遣われることを望んでないだろう】と…。ハァ、もっと素直に言えないもんかねえ)
古泉「…ですって、長門さん」
長門「………問題ない」
古泉「同感です。…涼宮さん、有難う御座います」
ハルヒ「っとに…いいってば!気にしないでちょうだい!!私の心がモンゴル草原より広いのは周知のはずよ!!」
キョン(それはない)
みくる「長門さん…よかったですねっ」
長門「……朝比奈みくる、感謝している。そして彼にも、涼宮ハルヒにも」
キョン「俺は何もしてねえよ」
ハルヒ「いいわよ有希っ!!そのかわりふしだらな真似したら、古泉君のナニをちょんぎるわよ!!」
キョン「ハルヒ、ドでかい声で下ネタを言うのはよさんか」
古泉「これは恐ろしいですね、クス」
長門「……ナニとは?」
みくる「なんでしょうか?」
キョン「朝比奈さん、どうか知らないままでいてください。長門、お前もだ」
ハルヒ「さぁ~て!!今日は活動停止よっ!!二人のお祝いをしましょーっ!!!!」
563: 2008/12/04(木) 06:42:47.55 ID:yVMzP+Wu0
ハルヒ「取り敢えずそうねっ、今日はみんなで外食しましょ!!着替えて6時に駅前集合!!わかったわね?!」
キョン「へいへい」
みくる「はいっ」
長門「……わかった」
古泉「了解です」
ハルヒ「んじゃ、解散~!!みんな後でねーっ!!」
古泉「……ふふ、邪魔が入ってしまいましたね」
長門「………邪魔とは」
古泉「何だと思います?」
長門「……わからな…」
チュッ
長門「…………………」
古泉「…ふむ」
長門「………………なに」
古泉「キスです」
長門「………………………」
長門「………うれしい」
古泉「僕もですよ」
キョン「へいへい」
みくる「はいっ」
長門「……わかった」
古泉「了解です」
ハルヒ「んじゃ、解散~!!みんな後でねーっ!!」
古泉「……ふふ、邪魔が入ってしまいましたね」
長門「………邪魔とは」
古泉「何だと思います?」
長門「……わからな…」
チュッ
長門「…………………」
古泉「…ふむ」
長門「………………なに」
古泉「キスです」
長門「………………………」
長門「………うれしい」
古泉「僕もですよ」
567: 2008/12/04(木) 06:59:44.13 ID:yVMzP+Wu0
長門「………古泉一樹に話すべきことがある」
古泉「ん?一体何でしょうか」
長門「……結婚してほしい」
古泉「えっ…はは、まいったな」
長門「………なぜ」
古泉「それは、将来的に僕が言う台詞だったからですよ」
長門「………申し訳ないと思っている」
古泉「とんでもないです。長門さん…僕が一人前の男になって稼げるようになったら、是非結婚してください」
長門「………わかった」
長門「……では、古泉一樹はもう私の素敵な旦那様ということになる」
古泉「そうですね…素敵かどうかは、僕自身判断しかねますが」
長門「……旦那様」
古泉「何でしょうか、僕の大事なお姫様」
長門「今日早速子作りしたい」
古泉「………は?」
長門「知識の面は問題ない。資料を40冊以上読破した」
古泉「へ?あ、あの長門さん…いつの間に…」
長門「赤ちゃんを作るには私の膣にあなたの精s」
古泉「ちょ、え、長門さん!ちょっと、一旦深呼吸して…」
長門「だけど私は統合思念体。一度実験が必要」
古泉「あの、僕はその…」
長門「実践の…許可を」
古泉「はぁ…あの、僕は、その、あの…」
長門「………初めて?」
古泉「違います断じて!ですが心の準備が必要です!」
(まさかそんな本まで読んでるなんて…長門さん、本気で赤ちゃん欲しかったんですね。
今身に染みてわかりましたよ…)
おわり
古泉「ん?一体何でしょうか」
長門「……結婚してほしい」
古泉「えっ…はは、まいったな」
長門「………なぜ」
古泉「それは、将来的に僕が言う台詞だったからですよ」
長門「………申し訳ないと思っている」
古泉「とんでもないです。長門さん…僕が一人前の男になって稼げるようになったら、是非結婚してください」
長門「………わかった」
長門「……では、古泉一樹はもう私の素敵な旦那様ということになる」
古泉「そうですね…素敵かどうかは、僕自身判断しかねますが」
長門「……旦那様」
古泉「何でしょうか、僕の大事なお姫様」
長門「今日早速子作りしたい」
古泉「………は?」
長門「知識の面は問題ない。資料を40冊以上読破した」
古泉「へ?あ、あの長門さん…いつの間に…」
長門「赤ちゃんを作るには私の膣にあなたの精s」
古泉「ちょ、え、長門さん!ちょっと、一旦深呼吸して…」
長門「だけど私は統合思念体。一度実験が必要」
古泉「あの、僕はその…」
長門「実践の…許可を」
古泉「はぁ…あの、僕は、その、あの…」
長門「………初めて?」
古泉「違います断じて!ですが心の準備が必要です!」
(まさかそんな本まで読んでるなんて…長門さん、本気で赤ちゃん欲しかったんですね。
今身に染みてわかりましたよ…)
おわり
570: 2008/12/04(木) 07:04:20.71 ID:mkj8gm+LP
乙
572: 2008/12/04(木) 07:11:11.33 ID:Ca5MQOiA0
乙
580: 2008/12/04(木) 07:58:01.82 ID:yVMzP+Wu0
改めて皆読んでくれて有難う
風邪の時の話はほぼタイピングしてた記憶が無いんだが…
とにかく形になってよかった
みんなが保守支援してくれたお陰です
本当に有難う御座いました
これを機に古長が蔓延してくれたらな・・・
またこんな話を見かけたときは、宜しくお願いします
では皆さん良い眠りを!
風邪の時の話はほぼタイピングしてた記憶が無いんだが…
とにかく形になってよかった
みんなが保守支援してくれたお陰です
本当に有難う御座いました
これを機に古長が蔓延してくれたらな・・・
またこんな話を見かけたときは、宜しくお願いします
では皆さん良い眠りを!
引用元: 古泉「…長門さん、どうしたんですか…」
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