1: 2008/12/09(火) 20:13:03.78 ID:yc8NyJ7j0
キョン「三連休。家族は俺を置いて旅行に行っちまったし、SOS団の休日出勤もない。」

キョン「久々に骨休めとするか・・・。」

キョン「・・・。」

キョン「なー、シャミセン。」

    「・・・・。」

キョン「(いないのか・・・。)」

ピーンポーン

キョン「(ん、客か。)」 (ガチャリ)

佐々木「やぁ、キョン。久しぶりだね。」

キョン「お、おう。佐々木か。久しぶ」

佐々木「すまない、キョン。残念ながら君と会話している時間がないんだ。」

佐々木「とりあえず彼女を3日間預かってくれ。」

キョン「はっ?ちょっとま」

佐々木「じゃ、頼んだよ。それじゃ!」

キョン「行っちまった・・・。」

10: 2008/12/09(火) 20:20:25.14 ID:yc8NyJ7j0
九曜「―――。」
キョン「あー、あんたは確か佐々木の友達の・・・、九曜さんだっけ?」
九曜「―――。」
キョン「・・・。あー、そんな所じゃ何だし、上がるか?」
九曜「(コクリ)」
キョン「(一体どうなってんだ・・・。)」

九曜「―――。」
キョン「あー、お茶飲むか?」
九曜「―――。」
キョン「・・・・。」
キョン「(何しに来たんだよ、こいつ・・・。)」

ピーンポーン

キョン「今日は客が多いな。ちょっと待ってろ。」
九曜「―――。」
キョン「一体誰だよ、こんな時に。」(ガチャリ)
長門「・・・。」
キョン「(長門?一体今日は何の日だ?)」
キョン「どうした、長門。」
長門「助けに来た。」
キョン「はっ?」
長門「上がらせてもらう。」

11: 2008/12/09(火) 20:29:18.68 ID:yc8NyJ7j0
キョン「ちょ、おい、長門。」
長門「お邪魔します。」
キョン「(あれ、怒ってる?)」
キョン「あ、ああ。」

長門「見つけた。」
九曜「―――。(ニヤ)」
長門「・・・・・・。」
九曜「―――。」
キョン「(おいおい、なんだよ。人の家で険悪なムードになるなよ。)」
キョン「あー、お茶。飲むか?」
長門「(コクリ)」
キョン「お、おう。今注いでくる・・・。」

長門「ここで何をしている。」
九曜「―――何も―――。」
長門「回答を求める。」
九曜「―――。」
キョン「よっと、ほら二人とも。お茶。」
九曜「―――キョン―――」
キョン「おぉおっ!?何だ?」
九曜「―――彼女が―――いじめる―――」



12: 2008/12/09(火) 20:32:17.39 ID:yc8NyJ7j0
長門「・・・いじめてない。」
九曜「―――いじめた。」
長門「いじめてない。」
九曜「いじめた。」
キョン「・・・・。」
キョン「(兄弟喧嘩?)」

長門「あなたはどちらを信じる?」
キョン「へっ!?」
九曜「―――どちらを。」
キョン「ええ!?」
長門「・・・・・・・。」
九曜「―――。」
キョン「・・・・。」

14: 2008/12/09(火) 20:35:09.45 ID:yc8NyJ7j0
キョン「いや、俺は現場見てない訳だし。どちらと」
シャミセン「にゃー。」
九曜「―――。」
長門「・・・・・・。」
九曜「―――可愛い」
長門「・・・・・・可愛い。」
キョン「(助かった・・・。)」


15: 2008/12/09(火) 20:40:07.72 ID:yc8NyJ7j0
九曜「―――。」
長門「・・・・・・。」
キョン「(空気が重い・・・・。)」
キョン「あー、あれだ。トランプでもするか?」
九曜「―――。」
長門「・・・・・・。」
キョン「・・・・。よし、ババ抜きしようぜ!」

キョン「・・・よし、配り終わったな。」
キョン「それで、ルールは」
長門「私はすでに上がっている。」
キョン「へ?」
九曜「―――私も」
キョン「ええ?」
長門「あなたは人間の言うところのズルをした。」
九曜「―――あなたも。」
キョン「(勝てるわけねえよ・・・。)」

16: 2008/12/09(火) 20:43:13.31 ID:yc8NyJ7j0
九曜「―――キョン」
キョン「ん?何だ?」
九曜「―――来て」
キョン「え?・・・これでいいのか?」
九曜「―――瞳が―――綺麗」
キョン「うおっ!(顔が近い!!)」
長門「キョン!!」
キョン「へっ!?」
キョン「・・・長門、今なんて・・・」
長門「キョン・・・キョ・・キョン・・・シー」
キョン「お・・・おう・・・。」

23: 2008/12/09(火) 22:02:09.68 ID:yc8NyJ7j0
長門「・・・・・・何なの」
九曜「―――別に」
キョン「・・・・・・。」
九曜「―――勝負―――したい」
長門「望むところ。」
キョン「(おいおい、こいつら家の中で何する気だよ。)」
キョン「まっ、まあ落ち着」
九曜「―――かくれんぼで―――勝負」
長門「了解した。」
九曜「―――得意分野―――必勝」
キョン「(平和的だな・・・。)」

キョン「家の中でする気かよ!?」
長門「じゃんけーん」
キョン「無視か!」
長門「ほい。」

九曜「―――鬼」
九曜「――― 一」
九曜「――― 二」
・・・・
九曜「―――三十」
・・・・・
九曜「―――百五十二」
キョン「そうだな。秒数言ってなかった俺が悪かったよ、うん。」

24: 2008/12/09(火) 22:04:55.32 ID:yc8NyJ7j0
九曜「―――もういい?」
キョン「いいぞー」
長門「・・・・・・。」
九曜「―――捜索開始」

九曜「―――。」
・・・・
九曜「―――。」
・・・・
九曜「―――いない。」
・・・・・
九曜「―――グスン」
   「コホン」
九曜「(ビクッ)」
九曜「―――見つけた」
九曜「―――キョン―――見つけた」
キョン「あちゃー見つかったか」
キョン「(泣かれちゃかなわん)」

 

26: 2008/12/09(火) 22:07:29.06 ID:yc8NyJ7j0
九曜「――― 一緒に―――探す」
キョン「おう。」
九曜「―――。」
キョン「・・・・・・。」
九曜「―――いない。」
キョン「本当だな、いないな。」
♪~♪

27: 2008/12/09(火) 22:10:44.77 ID:yc8NyJ7j0
九曜「――― 一緒に―――探す」
キョン「おう。」
九曜「―――。」
キョン「・・・・・・。」
九曜「―――いない。」
キョン「本当だな、いないな。」
♪~♪~
キョン「携帯が・・・、誰からだ。」
キョン「(・・・長門?)」
キョン「どうした?」
キョン「・・・・え?」
キョン「今、図書館にいるのか?」
キョン「ああ、分かった。迎えに行くよ。」
九曜「―――・・・。」

28: 2008/12/09(火) 22:14:48.28 ID:yc8NyJ7j0
九曜「―――図書館?」
キョン「ああ、本を借りるところだよ」
九曜「―――どこ?」
キョン「もうすぐだ。」
九曜「―――疲労―――おんぶ」
キョン「駄目だ。」
九曜「―――なぜ?」
キョン「何でもだ。」
九曜「―――。」
九曜「―――グスン」
キョン「よし、背中にのれ!!」
九曜「(コクリ)」
キョン「(はっ、恥ずかしい・・・)」

29: 2008/12/09(火) 22:20:45.95 ID:yc8NyJ7j0
長門「あなたは何をしている。」
九曜「―――迎えに来た。」
長門「彼の背中で何をしている。」
九曜「―――何も。」
長門「早急にそこから降りる事を勧める。」
九曜「―――拒否。」
キョン「(図書館の人がみんな見てる・・・・)」

キョン「帰りにスーパー寄るぞ。今日の夜飯がないからな。」
長門「そう。」
キョン「九曜は何が食いたいんだ?」
長門「・・・・なぜあなたが彼女の好みを聞くの。」
キョン「ああ、佐々木から頼まれてんだ、こいつのこと。こいつ俺の家で預かってんだよ。」
長門「それは・・・同棲?」
キョン「ど、ど、ど、同棲ちゃうわ。」
長門「・・・・・。」
九曜「―――(ニヤ)」
長門「・・・・・・。」
長門「私も。」
キョン「へ?」
長門「私もお世話になる。」
キョン「ええ・・・。」
長門「心配はいらない。料理は得意。」
キョン「はははっ・・・頼もしいなあ・・・」
キョン「(今日もカレーか・・・)」

31: 2008/12/09(火) 22:36:01.76 ID:yc8NyJ7j0
長門「これ。」
九曜「―――これ。」
キョン「・・・・駄目だ。」
長門「何故。」
キョン「お菓子は絶対に必要という訳じゃないだろ。」
九曜「―――必要。」
キョン「駄目だ。」
長門「・・・・・・・。」
九曜「―――。」
キョン「・・・・・。一人百円までな。」
長門・九曜「了解した。」

キョン「どうした、二人とも」
長門「これは何。」
キョン「キャベツだな。」
九曜「―――これは」
キョン「レタスだな。」
九曜「―――どっちが―――強い?」
キョン「どっちも強くない。」

33: 2008/12/09(火) 22:52:48.92 ID:yc8NyJ7j0
九曜「―――帰宅」
長門「ただいま。」
キョン「ただいま。」
長門「借りてきた本を読む。」
九曜「―――読書」
キョン「(結局俺が夜飯作るのか・・・)」
キョン「待て、二人とも。まず手洗いうがいだ。」
長門「大丈夫。」
九曜「―――読書」
キョン「駄目だ。すぐ行って来い。」
長門「・・・・・・・・。」
九曜「―――。」

長門「ガラガラガラ」
九曜「ガラガラガラ」

34: 2008/12/09(火) 22:55:16.11 ID:yc8NyJ7j0
俺「飯、風呂行ってくる」

40: 2008/12/10(水) 00:01:53.45 ID:WpFBFZ9j0
長門「いただきます。」
九曜「―――いただきます。」
キョン「いただきます。」

九曜「―――美味。」
長門「おいしい。」
キョン「そりゃよかった。」
長門「あなたの料理はワカ・・・江美里の料理よりおいしい。」
長門「・・・・・・・!?」
長門「・・・・なんちゃって」
キョン「(何があった!?)」

長門「ごちそうさまでした。」
九曜「―――ごちそうさまでした。」
キョン「お粗末さまでした。」

長門「読書の続き。」
九曜「―――続き。」
キョン「先に風呂入れー」
長門「・・・・・・。」
九曜「―――。」

長門「気持ちいい。」
九曜「―――快感。」
長門「どちらが長く入っていられるか勝負。」
九曜「望むところ。」

42: 2008/12/10(水) 00:07:16.98 ID:WpFBFZ9j0
キョン「女の子のお風呂はやっぱ長いなー。」
・・・
キョン「んー、大丈夫かなー」
・・・
キョン「遅すぎるだろ。」
キョン「二人とも、大丈夫か~?」
   「・・・・」
キョン「返事がない・・・・。これは本当にやば」(ガラッ)
九曜「―――限界」
長門「・・・・・・限界。」
キョン「・・・・・・!!」
キョン「見てないからああー・・・」(バタ)
九曜「―――倒れた」
長門「倒れた。」

43: 2008/12/10(水) 00:17:56.63 ID:WpFBFZ9j0
キョン「んートランプはもうやったし、部屋でゲームでもするか?」
長門「あなたがそうしたいなら。」
九曜「―――私も」
キョン「・・・・ははは。じゃあ俺の部屋でゲームな。」
キョン「(さっきは大変な事をしてしまった。思い出しただけで・・・)」
キョン「(いかん鼻血が。)」
キョン「わりい。先に俺の部屋に言っててくれ。」
長門「了解。」
九曜「―――了解。」

長門「彼の臭いがする。」
長門「・・・・・。」
長門「(ベッドの下に何かある。)」
長門「(これは・・・・男性専用雑誌。)」
長門「(どうするべき・・・ここは机の上に優しく置いておくのが上策か・・・。)」
長門「(いやしかし・・・・)」
九曜「―――それは何」
長門「何でもない。あなたには関係ない。」
九曜「―――何」
長門「何でもない。」
九曜「―――本―――見せて。」
長門「だめ。」
九曜「―――見せて。」
キョン「おーし、二人ともいるかー」
長門「(まずい、ベッドの下に。)」
九曜「―――あ」
九曜「―――キョン―――さっきの何」
長門「あなたがそれ以上喋る事は許さない。」
九曜「―――キョン―――彼女が―――いじめる」
長門「いじめてない」

45: 2008/12/10(水) 00:29:58.10 ID:WpFBFZ9j0
キョン「あー仲良くな。」
九曜「―――彼女が」
長門「違う。」
長門「違うもん・・・・。」
キョン「まっ、まあまあ。」
キョン「(お子様二人のお守りしてるみたいだ・・・)」
キョン「あーっと、あれだな。もう寝るか。」
長門「了解。」
九曜「―――了解」

キョン「じゃ、お休み~」
長門「おやすみ。」
九曜「―――おやすみ。」
・・・
キョン「(一緒の部屋で寝れるわけないじゃないか・・・・)」
・・・・
長門「・・・・起きてる?」
キョン「ん、ああ。」
長門「・・・あなたのベッドに入ってもいい?」
キョン「えええ!?だ、だめだ、だめだ。」
長門「なぜ・・・?彼女はもう寝ている。」
キョン「いや、そうじゃなくてさ。」
長門「私はいつも、江美里と寝ている。」
キョン「いや、でもそれは家族だし。俺はまずいって。」
長門「・・・・けち。」
キョン「けちって・・・。あはは・・・」
長門「おやすみ」
キョン「ああ、おやすみ・・・はぁ・・・」
九曜「―――zzz(ニヤ)」

63: 2008/12/10(水) 10:37:43.92 ID:WpFBFZ9j0
長門「・・・・ん。」
九曜「―――起床?」
長門「・・・・・・あなたは何をしている。」
九曜「―――何も。」
長門「彼の顔に何をしてると聞いている。」
九曜「―――佐々木は自分の顔に―――これをしていた。」
九曜「―――私も―――してあげる」
長門「恐らくそれは化粧。落書きではない。」
九曜「―――あなたも―――する?」
長門「・・・・・・・。」
長門「(カキカキ)」
長門「・・・・・・・。」
九曜「―――。」
長門・九曜「・・・・・・プッ」
キョン「・・・・・ん、おはようさん。」
長門・九曜「!?」
キョン「どうした、二人とも。」
永田「何でもない。」
九曜「―――もう一度―――睡眠を」
キョン「?」

65: 2008/12/10(水) 10:47:46.92 ID:WpFBFZ9j0
キョン「二人とも、歯磨くぞ。」
長門「了解。」
九曜「―――了解。」
キョン「とは言ったものの歯ブラシがないな・・・・。」
キョン「(家族のを使わす訳にもいかんし)」
キョン「んー・・・・。」
キョン「そうだ、二人で歯ブラシ二本、買ってきてくれ。」
長門「了解。」
九曜「―――了解。」
キョン「(流石にコンビニくらいなら行けるよな・・・。)」

店員「いらっしゃいませー」
九曜「―――これ。」
長門「違う。お菓子じゃない。」
九曜「―――百円。」
長門「だめ。」
九曜「―――。」
長門「あった。」
九曜「―――これ」
長門「この色?」
九曜「―――これ」
長門「了解。」

キョン「・・・・・・で、なんで同じ色の歯ブラシを3本買ってきた。」
長門「一本はあなたの分。あわよくば」
九曜「―――運しだい」

66: 2008/12/10(水) 10:54:40.08 ID:WpFBFZ9j0
キョン「しっかり歯、磨けよー」
長門「了・・・きゃい・・・」
九曜「―――(シャクシャク)」
キョン「じゃないと虫歯になるぞー」
九曜「―――!?」
九曜「―――キョン」
キョン「ん?何だ。」
九曜「―――キョン」
キョン「何だよ。」
九曜「―――虫歯―――怖い。」
キョン「おいおい、抱きつくなって。」
キョン「大丈夫だって。虫歯ってのは」
長門「キョン!!」
キョン「はいぃい!?な、何だ、長門。」
長門「・・・・キョン・・・・キョ・・・深・・・キョン・・・。」
キョン「あ、ああ・・・。」

67: 2008/12/10(水) 11:02:55.13 ID:WpFBFZ9j0
長門「(呼べない・・・彼の事をキョンと・・・。)」
長門「(彼女は普通に呼んでいるのに・・・。)」
長門「(私はなんて臆病者・・・・。)」
九曜「―――(ニヤ)」
長門「・・・・何。」
九曜「―――何でも」
長門「・・・・何なの。」
九曜「―――別に」
長門「・・・・・・。」
九曜「―――。」
長門「あなたとは一回けりをつけておく必要がある。」
九曜「―――望むところ。」
キョン「朝飯できたぞー」
九曜・長門「はい」
長門「話は後。」
九曜「―――了解」

68: 2008/12/10(水) 11:20:27.00 ID:WpFBFZ9j0
>>67 昼飯だった

キョン「んー、やる事ないなー」
九曜「―――なー」
長門「ない。」
キョン「出かけるか。」
長門「どこに。」
九曜「―――どこ」
キョン「んー・・・どこにしよう。」

>>70-75ぐらいでいい場所
なければ勝手にどこか決めます。
俺「ネタがない訳じゃないんだからねっ!」

78: 2008/12/10(水) 11:47:15.07 ID:WpFBFZ9j0
キョン「んーまあ明日も休みだし、温泉でも行くか?」
キョン「(しかし、長門と九曜とはいえ女の子二人と温泉はまずいか)」
キョン「やっぱり動物」
九曜「―――温泉?」
キョン「あー、温泉ってのはだな。大きなお風呂みたいなもんだ。」
九曜「―――大きなお風呂―――行く。」
キョン「しかしなあ、三人ともなると金が」
長門「心配いらない。」
ピーンポーン
キョン「ん、誰だ。」
キョン「どちら様ですか」
業者「宅配便です。判子かサインを。」
キョン「あーはいはい。・・・・はい。」
業者「はい、ありがとうございます。」

キョン「んーなんだろ。でかいダンボールだな。」
キョン「やけに軽いが中身は・・・・紙切れ?」
キョン「○○温泉宿泊券。日付は・・・今日!?」
キョン「・・・・・・長門、何をした。」
長門「何も。」
キョン「・・・・・。」
長門「・・・・怒った?」
長門「・・・・・・グスン」
キョン「・・・・・いやー、ラッキーだったなあ。どこの誰だか知らんが感謝せんといけんな。」
長門「!」
キョン「二人とも、準備しろ。すぐ出発するぞ。」

キョン「歯ブラシは持ってかなくてもいいんだぞ。」
長門・九曜「やだ。」
キョン「ははは・・・・。」

80: 2008/12/10(水) 11:56:41.30 ID:WpFBFZ9j0
九曜「―――電車―――速い」
長門「速い」
キョン「おいおい、長門は乗ったことあるだろ。」
長門「ある。けど多くはない。」
キョン「まあそうだな。」
キョン「(朝倉戦でのお前の動きの方が十分速かったが・・・)」

九曜「―――山」
長門「山。」
九曜「―――川」
長門「川。」
九曜「―――田んぼ」
長門「田んぼ。」
キョン「(本当和むなあ)」
九曜「―――道」
長門「道。」
九曜「―――人」
長門「人。」
九曜「―――藤岡弘」
長門「藤岡弘。」
キョン「ええ!?どこどこ!?」
九曜「―――嘘」
長門「・・・・クスッ」
キョン「・・・・・・・。」

82: 2008/12/10(水) 12:05:28.06 ID:WpFBFZ9j0

長門「着いた。」
九曜「―――着いた」
キョン「えーっと、ここからもう少し歩くぞ。」
長門「了解。」
九曜「―――了解」

九曜「―――。」
キョン「ん、どうした九曜。」
九曜「―――。」
キョン「ん・・・どうした、震えてるぞ!」
九曜「―――・・・・。」
キョン「え?何だって?」
九曜「―――お・・・。」
キョン「わりい、もう一度言ってくれ!」
九曜「―――おしっこ。」
キョン「おし・・・・ええ!?漏れそうなのか?」
九曜「(コクン)」
キョン「えあえああええええあっと!」
長門「落ち着いて、あそこにコンビニが。」
キョン「ああ、助かった。あそこまでもつか?」
九曜「(コクン)」
キョン「よし、ゆっくりいくぞ。あまり刺激をあたえるな。」

九曜「―――。」
キョン「いや、間に合ってよかったよ。今度からもう少し早く言えな。」
九曜「―――了解///」

83: 2008/12/10(水) 12:08:21.96 ID:WpFBFZ9j0
俺「飯とか諸々行ってきます」

87: 2008/12/10(水) 14:03:51.09 ID:WpFBFZ9j0
従業員「いらっしゃいませー」
キョン「ああ、今日はお願いします。」
九曜「―――します」
長門「・・・・・・。」
従業員「只今、女将は出払っておりまして。」
従業員「私どもがお部屋へお連れします。」
キョン「はい。お願いします。」

従業員「こちらです。何かありましたらお呼びください。それではごゆっくり。」
キョン「はい。(しっかり予約までされてたな・・・・。)」
九曜「―――温泉」
長門「温泉。」
キョン「あー分かった分かった。」
キョン「んじゃ、タオルと浴衣持って行ってこい。」
長門「あなたは?」
キョン「俺はいいよ、別に。」
長門「あなたも入る。」
キョン「いや、寝る前でいいよ。」
長門「入る。」
キョン「・・・・・・。分かったよ。じゃあ準備しろ。」
長門「うん。」

キョン「じゃ、お前達は女湯な。」
長門「あなたは。」
キョン「男湯だ。流石にこればっかりはわがまま言わせんぞ。」
長門「・・・・・・。」
長門・九曜「行ってきます。」
キョン「おお、あーあと温泉の中で勝負は禁止だぞ。」
長門「分かった。」
キョン「(本当に分かってんのかな・・・。)」

88: 2008/12/10(水) 14:11:16.52 ID:WpFBFZ9j0
長門「広い・・・・。」
九曜「―――広い」
長門「家にもつけて貰える様、江美里に頼んでみる。」

長門「シャンプー。」
九曜「―――シャンプー」
長門「・・・・・。」
九曜「―――。」
九曜「―――痛い。」
九曜「―――目に―――シャンプーが。」
九曜「―――キョン」
九曜「―――キョン!」
長門「彼は男湯。ここにはいない。」
九曜「―――痛い」
九曜「―――グスン」
長門「・・・・・・動かないで。」
九曜「―――うん」

長門「広い。」
九曜「―――広い」
長門「向こう側まで競争。」
九曜「―――了解」
長門「よーい・・・水の上を走るのではない。水の中を泳ぐの。」
九曜「―――・・・・難しい」

89: 2008/12/10(水) 14:20:59.85 ID:WpFBFZ9j0
キョン「どうだった、二人とも。気持ちよかったか?」
長門「よかった。」
九曜「―――最高」
キョン「そりゃ良かった。」
キョン「風呂にも入ったし、夕食までのんびりするか。」
長門「了解。」
九曜「―――了解」
・・・
・・・
キョン「やる事ねーな」
九曜「―――なー」
長門「ない。」

キョン「テレビでもつけるか。」
アナウンサー「ただいま、○○祭りに着ております」
キョン「おっ、この近くで祭りやってんのか。行ってみるか?」
長門「行く。」
九曜「―――行く」

101: 2008/12/10(水) 16:52:30.34 ID:WpFBFZ9j0
九曜「―――混雑」
キョン「そうだな、小さな祭りでも人が多いなー」
長門「あれ。」
キョン「ん?ああ、あれはわたあめだよ。」
長門「・・・・・・。」
キョン「食うか?」
長門「(コクリ)」

店員「はい、わたあめ二つどうぞ。」
キョン「ほら、二人とも。」
長門「ありがとう。」
九曜「―――ありがと。」
九曜「―――甘い」
長門「・・・・・・。」
キョン「どうした、長門。」
長門「・・・・・砂糖。」
キョン「・・・そ、そうだな。言ってしまえば砂糖だな。しかし・・・」
長門「おいしい。」
キョン「・・・・そりゃよかった・・・。」





102: 2008/12/10(水) 17:00:32.15 ID:WpFBFZ9j0
九曜「―――あれ」
キョン「ん、九曜は何を見つけた?」
キョン「あー、あれは射的だな。」
キョン「やるか?」
九曜「(コクン)」

店員「玉を当てて倒れた賞品プレゼント~」
キョン「一回お願いします。」
店員「はい、一回500円、玉は5発ねー」
店員「はい、嬢ちゃんよーく狙えよー」
キョン「九曜、何を狙うんだ?」
九曜「―――あれ」
キョン「あー猫のぬいぐるみかー。でもちょっと大きくないか?」
九曜「―――心配無用」

パンパンパンパンパン

キョン「(うおっ!連射か!)」
キョン「(すげー揺れてるが・・・おしい、落ちないか)」
九曜「―――。」
キョン「・・・・・、俺も一回やってみようかな。」
店員「はいよ。」
キョン「・・・・・・よし、ここだ!」
    パン パン コテン パン パン パン コテン
店員「おおー二個とはやるじゃねーか!持ってけ兄ーちゃん。」
キョン「ほらよ、九曜。」
九曜「―――・・・・ありがと。」
キョン「長門も、ほら。」
長門「・・・・ありがとう。」

103: 2008/12/10(水) 17:05:56.22 ID:WpFBFZ9j0
祭りの人々「わっしょい、わっしょい!」
キョン「おー盛り上がってんなー。」
長門「・・・・・・・・。」
九曜「―――。」
長門「彼らはなぜ裸で叫んでいる?」
九曜「―――恥じ」
キョン「いや、あれは裸じゃなくて、ふんどしで。」
長門「あなたも履くの?」
キョン「履かない」
九曜「―――見たい」
キョン「履かない!!」


104: 2008/12/10(水) 17:13:01.65 ID:WpFBFZ9j0
キョン「いやー人多かったなあ。」
長門「お腹すいた。」
九曜「―――空腹」
キョン「もう少しで夜飯だ。部屋に持ってきてくれるまで、寝てろ。」
長門「了解。」
九曜「―――了解」

女将「お待たせしました。」
キョン「あ、はい。」
女将「よく、お出でいただきました。」
キョン「いえいえ、こちらこ・・・えええ!」
キョン「喜緑さんここで何してんですか!」
喜緑「私はここの女将です。喜緑さんではありません。」
キョン「いや、どう見たって・・・。なあ長門。」
長門「何をしているワカ・・・・喜緑。」
喜緑「長門さん、後でお話がありますわ。」
長門「私にはない。断固拒否する(ブルブル)」
喜緑「聞き分けのない子は嫌いですよ。」
長門「・・・・・・助けて。」
喜緑「コホン、まあそんな事より、お食事をお持ちしました。」
喜緑「当店自慢の料理です。お楽しみください。」
喜緑「食事終了後は食器を下げにきます。その時に娯楽の一つも用意しておきますね。」
喜緑「それでは、ごゆっくり~」
キョン・長門「・・・・・・・。」
九曜「―――美味。」

105: 2008/12/10(水) 17:14:10.67 ID:WpFBFZ9j0
>>104
×お出でいただきました
○お出でくださいました

日本語がorz

107: 2008/12/10(水) 17:33:51.26 ID:WpFBFZ9j0
キョン「ふぅ・・・美味かったなあ」
長門「美味しかった。」
九曜「―――アンキモ」

喜緑「お食事、どうだったでしょうか。」
キョン「とても美味しかったですよ。」
九曜「―――至高」
喜緑「そうですか、それは良かったです。」
長門「しかし、あなたの料理ではない。」
喜緑「長門さん。」
長門「・・・・・何でもない。」
キョン「あ、あはは。」
喜緑「あっ、そうだ。これを持ってきたんでした。」
キョン「何ですか?」
喜緑「麻雀です。」
キョン「麻雀・・・・ですか?」
喜緑「私、強いんですよー。」
キョン「(あなたもやるんですか・・・。)」

108: 2008/12/10(水) 17:43:21.68 ID:WpFBFZ9j0
キョン「えーっと、でも麻雀って難しいから。」
喜緑「長門さんはできるわよねー。」
長門「できる。」
キョン「そりゃ長門は一回やったことあるけど・・・。」
九曜「―――できる。」
キョン「九曜もできるのか?」
九曜「―――得意。」
キョン「そっか。じゃあ少しだけやりますか。」
喜緑「はい~、じゃ準備しますねー。」

喜緑「じゃ、始めましょうか。」
ジャラジャラジャラジャラ
キョン「喜緑さんって麻雀強いんですか?」カチッ
喜緑「そーでもないですよー」カチッ
長門「強い。」カチッ
九曜「―――。」カチッ
・・・・
キョン「(手が進まんな。)」カチッ
喜緑「あ、それロンです。」
喜緑「トイトイ ドラドラ 満貫です。」
キョン「うー、痛いなー。」
長門「流石。」
キョン「えっと、8000点でしたっけ。」
喜緑「いえ、点棒はいりませんよ。」
キョン「?」
喜緑「だって、上がられた人は一枚脱ぐんですから。」

109: 2008/12/10(水) 17:44:36.78 ID:WpFBFZ9j0
>>108
タンヤオ抜けたorz

111: 2008/12/10(水) 18:47:50.04 ID:WpFBFZ9j0
キョン「・・・・これは脱げません・・・。」
喜緑「駄目ですよ、ルールですから。」
喜緑「さっ、次行きましょ、次。」
長門「喜緑・・・・眠い・・・。」
喜緑「・・・・分かりました。残念ですが、ここでお開きですね。」
喜緑「それではおやすみなさい。」
キョン「・・・・おやすみなさい・・・。」
キョン「(散々だ・・・・。)」


112: 2008/12/10(水) 18:57:40.57 ID:WpFBFZ9j0
~次の日~
ピーンポーン
佐々木「やあキョン。ほんと助かったよ。」
キョン「全く散々な目にあったぜ。」
橘「なぜです?役得じゃないですか。」
キョン「お前誰だ。」
橘「失礼ね!」
キョン「やけにつっかかってくるな。」
橘「ふん!長門さんのベッドの誘いを断るような、童Oさんには興味ないです!」
キョン「・・・・・なぜ知ってる。」
橘「!?」
九曜「―――(ニヤ)」



113: 2008/12/10(水) 18:58:00.80 ID:WpFBFZ9j0


おしまい。

114: 2008/12/10(水) 18:59:06.78 ID:WpFBFZ9j0
この形式は難しいですねー
向いてないです・・・orz
最後やっつけですまん。
直したほうがいい所とかあったら書いてください。
それではお疲れ様でした。

115: 2008/12/10(水) 18:59:27.14 ID:/h226o6B0
ほのぼの乙

116: 2008/12/10(水) 19:05:09.10 ID:BJK7tvyr0
終わり・・・だと・・・

117: 2008/12/10(水) 19:07:17.58 ID:TAkxlOywO

引用元: キョン「休みだー」