11: 2011/06/06(月) 11:43:55.43 ID:gDOyene80
ハルヒ妹「いつまで人の下着を覗いているのですか?とハルヒは問いかけます」

キョン「おわっ!?すまんハルヒ!」

ハルヒ妹「・・・貴方はお姉さまの知り合いですね?」

キョン「ハルヒ・・・?じゃないのか?」

12: 2011/06/06(月) 12:03:33.45 ID:gDOyene80
(またハルヒの仕業か、この子もハルヒ本人じゃないみたいだし)
「ここは何処なんだ?気が付いたら、地面に倒れてて・・・」

「ここは学園都市の第◯学区にある公園です。とハルヒは説明します」

「・・・学園都市?」

「・・・。」
「貴方は本当にお姉さまの知り合いですか?」

(なんかヤバイこと言ったか?)
「いやいや、涼宮ハルヒ!知り合いだよ!
そうだ!とりあえず、駅前までの道を案内してくれないか?」

「・・・女子中学生を妙な手口でナンパするため、ではなさそうですね」
「いいですよ、お困りならば道案内くらいは。とハルヒは買って出ます」

(なんだ?この口調・・・)

14: 2011/06/06(月) 12:14:03.72 ID:gDOyene80
(言われてみれば、このハルヒの身長やなんかは中学生の頃のだ)

「ここが駅前です」

「ああ、ありがとう」
(女子中学生をコレ以上遅くまで連れ回す訳にはいかんな)

携帯の番号を交換し自称「ハルヒ妹」と別れた

「さーて、帰るにも知らない駅名ばっかだな
どれに乗ればいい?」
(などとひとり戯言を・・・)

本当はわかってたさ、電車に乗っても無意味な事くらい


どうやら俺は異世界に来ちまったらしい

15: 2011/06/06(月) 12:22:54.68 ID:gDOyene80
途方にくれていると、声をかけられた

「あの、なんか・・・お困りですか?」

「ん?」

「あ、いや、なんか時刻表見ながら深刻そうな顔してたので・・・」
「俺、上条当麻っていいます。何かお困りなら・・・」


助けがきた
意外だったのは、長門でも古泉でも朝比奈さんでもなかったことだが、そんなのはどうだっていい

怪しまれない程度に事情を話すと、家に泊めてくれるらしい、いい人だ!
同い年ということもあり、本名より呼ばれなれたニックネームで呼んでもらう事にした


「実は、もう一人居候がいるんだ」

16: 2011/06/06(月) 12:27:25.01 ID:gDOyene80
「そっちの方は、他所に預ければいいからさ」

「おいおい、それは悪いよ」

「いやいや!実を言うと、女の子で・・・」

「なにっ!同棲ってことか!?」

「いやー、そんなわけじゃ・・・」

などと話しながら彼の家につく

ガチャ
「ただいまー帰ったぞ~」

「お邪魔しまーす」


「お帰りなさい、上条当麻」
「そして、あなたを待っていた」

「・・・長門!」

19: 2011/06/06(月) 12:39:36.35 ID:gDOyene80
「知り合いなのか?」

「ああ」
「長門、どういう状況なのか説明してくれるか?」

「私とあなたはこの世界に飛ばされたもよう
あなたの存在を観測したのは、ついさっき」

「飛ばされた?」

「もとの世界は存在している、時間の流れが違うらしく、私は数日前からこの世界にいる」

「なら、何時でも戻ろうと思えば戻れるんだな?」

「可能。ただし、あなたも先ほど会った涼宮ハルヒの同位体」

「やっぱり、ハルヒが噛んでくるか」

21: 2011/06/06(月) 12:44:44.05 ID:gDOyene80
「涼宮ハルヒの同位体は、およそ1万体確認された」

「あいつのコピーが1万体!?想像したく無いな」
「それに、どっちかというとお前のキャラだろ」

「キャラ?」

「・・・忘れてくれ」

「もしかすると、あなたの意見は的をいてるかもしれない」

「?」


「涼宮ハルヒの同位体は確認できているが、涼宮ハルヒ本人の存在が確認出来ない
どの世界でも」

22: 2011/06/06(月) 12:50:04.78 ID:gDOyene80
「な・・・に!?」

「はじめに言ったこの世界に飛ばされたのは私とあなただけ」
「古泉、朝比奈両名はもとの世界に未だ存在している」


「つまり、涼宮ハルヒが、消えてしまった」

「なんてこった・・・」
「つまり、ハルヒの痕跡が残るこの世界であいつを見つけなければ、戻ったところで・・・」

「涼宮ハルヒは存在しない」

「あのバカ・・・なにやってんだよ!」

23: 2011/06/06(月) 12:57:24.80 ID:gDOyene80
「間違いなくこの世界にハルヒがいるんだな?」

「同位体というわずかな痕跡が残るだけ確信は無かった」

「・・・無かった?」

「そう、今は確信している」
「あなたがあらわれた」

「俺が?」

「そう、あなたがこの世界に飛ばされた事
そしてこの家に来たこと」

「どういう意味だ?」

「私はあなたがこの家に来るために、何も仕向けていない」

「それじゃあ、全くの偶然で俺もお前も上条家に来たってのか?」


「そう、それが、私の考える根拠」

24: 2011/06/06(月) 13:01:54.31 ID:gDOyene80
(長門もずいぶんと人間らしくなったな・・・)
「そうだ、ハルヒ妹とアドレス交換したんだ
明日にでも連絡して、様子をみよう」

「了解」


「うーっす、話し終ったかー?コンビニで晩飯買ってきたぞー」

「何から何まですまんな上条」

「なーに、気にすんなって!」



(ハルヒ・・・お前は今何処にいるんだ・・・?)

26: 2011/06/06(月) 13:06:25.78 ID:gDOyene80
その頃ハルヒは・・・

銀河系某星

ハルヒ「私のクローンで全宇宙は私のものよっ!」

ヨーダ「クローン戦争の始まりじゃ・・・!」


(続き思いつかね、中断すっから誰か書いていいよ)

34: 2011/06/06(月) 14:39:27.62 ID:honlv5tV0
涼宮「そう?まあ古泉君が言うならそうなのかもね」

古泉「そういえば彼もレールガンが好きだとか」

涼宮「キョンが!?意外ね~、あいつそういうのに興味ないって思ってたけど」

古泉「常々レールガンの世界に入り込みたいとおっしゃってますよ」

涼宮「……まさか女キャラの誰かが好きとか言ってるの?」

古泉「いえいえ、彼は純粋にあの舞台設定が気に入ってるようですよ。
   あのような少年の夢にあふれた都市だと浮ついてしまうだろうなと」

35: 2011/06/06(月) 14:47:05.45 ID:honlv5tV0
いちいち涼しい宮って打ち込むの面倒だな

涼宮「ふ~ん、そっか……」

古泉「おっと、バイトが入っているのをすっかり忘れていました。それではこれで」

涼宮「も~古泉君だから許すけど、ほんとはSOS団が最優先なんだからね!」

古泉「はい、以後気をつけます、失礼しますね」

涼宮「も~有希もみくるちゃんもキョンも来ないし……今日はかえろ!」

38: 2011/06/06(月) 14:52:22.14 ID:honlv5tV0
涼宮(はぁ……最近はSOS団の集まり悪いな、マンネリ化してるのかも)

涼宮(キョン今日は何してたんだろ……古泉君が言ってたけど、レールガンでも観てるのかな)

涼宮(レールガンかぁ……もし私が御坂美琴で、あいつが上条当麻ならもっと上手くいくのかな)

涼宮「あ~!もうほんと何考えてるのかしら私は~~……」

古泉「おうふ、今日の涼宮さんは一段と荒れてらっしゃる。まあ僕のせいなんですけどね」

42: 2011/06/06(月) 14:59:49.37 ID:honlv5tV0
上条「おい、おい……おい!」

キョン「……んあ?なんだいそこのお兄さん」

上条「なんだいじゃねーよ!人のベランダにベランダにぶら下がっててなんでそんな平然としているんですかあなたは!?」

禁書「まったくかも」

キョン「おいおい、いきなりそんな怒鳴らないでくれよ……っておわぁ!」

上条「危ねぇっ!」ガシッ

キョン「あ……ありがとう」

上条「なに、気にすることはないってもんですよ」

禁書「とうまは女の子しか助けないかと思ったらそうじゃなかった……見直したかも」

上条「なに言ってるんですか上条さんは男女平等がポリシーですよ」

43: 2011/06/06(月) 15:05:37.26 ID:honlv5tV0
涼宮「う~ん、キョン、キョン……」

美琴「ちょっと……誰よ、この人?なんで私のベットで堂々と眠ってるわけ?」

白井「さ、さぁ……ワタクシはお姉さまの後から戻ってまいりましたので」

美琴「う~ん、わざわざ寝るにしてもなんでここなのかしら?てかよく入れたわね」

白井「寮監をお呼びしてきましょうか?」

美琴「……いや、いいわ、あの人融通が利かないもんだから、きっと面倒なことになっちゃうわよ」

白井「それもそうですわね……さすがお姉さま!なんて慈悲深いんですの!」

美琴「ええい抱きつくな喚くな!この人起きちゃうでしょ!」

白井「いやぁーん」

45: 2011/06/06(月) 15:11:26.62 ID:honlv5tV0
アレイスター「…………」

土御門「どうしたかにゃーん?そんなにまじめな顔して」

アレイスター「まさか、な……流石の私もこれほどの事態は予測していなかったぞ」

土御門「……一体どうしたぜよ?」

アレイスター「非常事態だ……統括理事会を動かしてでも、最大限の力を持って彼女を元の世界へ送り返す」

46: 2011/06/06(月) 15:23:17.50 ID:honlv5tV0
上条「それにしてもなあ……あんたどっから来たんだ?ここいらじゃみたことない制服だけど」

キョン「俺は北高だけど?」

上条「北高?聞いたことないな、第七学区じゃないのか」

キョン「第七学区?なんじゃそりゃ」

上条「え?」

キョン「は?」

禁書「そろそろおなかへってきたかも」

48: 2011/06/06(月) 15:31:23.33 ID:honlv5tV0
涼宮「……」グーグー

白井「起きませんわねぇ……」

美琴「そうね、そろそろ夕食の時間だから起きてもらわないと困るんだけど」

白井「私のテレポート能力で外に移しましょうか?そのあとジャッジメントにでも……」

美琴「ん?どしたの黒子」

白井「い、いえ……お姉さま、お先に食堂へ行ってくださいまし」

美琴「なんで?あんたどーすんの」

白井「黒子は最近ダイエット中ですの。ですので御気になさらず」

美琴「そうなの?それじゃなるべく早く帰って戻ってくるね」

白井「いえいえ、ごゆっくりと」

白井(なんなんですの……この方、とっても愛おしく感じますの)

白井(……はっ!いけません、いけませんの、私にはお姉さまが……)

50: 2011/06/06(月) 15:37:37.74 ID:honlv5tV0
上条「ほんとにあなたさまはどこからいらっしゃったんですかねえ?」

キョン「いや、そんなこと言われてもだな……」

禁書「おなか減ったんだよ……」

上条「記憶障害とかなんだろうか?だったら早めに医者に診てもらったほうがいいと上条さんは――」

キョン「あ……いや、いい、なんとなくわかった」

上条「なにがわかったんです?」

禁書「おなかが減って苦しんでいるシスターがここに……」

キョン「あんたに言って信じてくれるかわからんのだが……信じてくれるか?」

上条「まさか、魔術か!?」

キョン「魔術……?まあそんなもんだろうか」

禁書「おなかへったんだよ!!!飯作れ!!!!!」

上条・キョン「おおおぉっ!?」

53: 2011/06/06(月) 15:45:44.30 ID:honlv5tV0
美琴「あ、ここいいかしら?」

湾内「え……ええ、どうぞ」

美琴「ありがと……?」

湾内(誰なんでしょうこの方?ご存知?)

泡浮(いえ、まったく面識がございませんわ)

湾内(でも制服を着ていらっしゃいますし、こんなにも平然としてますし……)

泡浮(ええ、他学年の方かしら)

美琴「なに二人でこそこそ喋ってるのよ、私達の仲じゃない、なんでも相談乗るわよ」

湾内「え!?あ、はぁ……」

泡浮(マジ誰だよこいつ……早くどっかいけよ……)

55: 2011/06/06(月) 15:50:16.84 ID:honlv5tV0
上条「まったく、インデックスは食事のことになると見境ないんだから……」

禁書「なんかいった?とうま」

上条「いえいえ何にも言ってなぞいませんよわたくしめに発言権などございません」

禁書「ならいいんだよ」

キョン「なんかすまんな……俺料理とかからきしだわ」

上条「気にすんなよ、量が増えたくらいで上条さんの腕は揺るぎませんよ~」

禁書「ごくつぶしが……」

上条・キョン「えっ」

56: 2011/06/06(月) 15:56:56.13 ID:honlv5tV0
美琴(なんかおかしかったわねーあの二人……まいっか)

美琴(そうだ!売店で何か買っていこうっと)

美琴(黒子はダイエットなんて言ってたけど、私には嘘だってばればれなんだからね♪)

美琴(あ、新しいゲコ太の商品売ってるじゃない♪)

湾内・泡浮「ヒソヒソヒソヒソ」

57: 2011/06/06(月) 16:02:33.90 ID:honlv5tV0
美琴「黒子ーお疲れー、あの人起きたー、って……」

黒子「あふんえふんお姉様ぁお姉様ぁ!」

涼宮「なによあんた気持ち悪い!離れなさいよ!」

美琴「く、黒子ぉ~……くらいなさ――って、あれ、なんで?」

涼宮「いい加減にしなさいよ!」ビリビリ

黒子「あぁん、お姉様の電撃はやっぱり最高ですわぁ……」

美琴「な、なんで……」

59: 2011/06/06(月) 16:08:14.58 ID:honlv5tV0
涼宮「……」

黒子「?誰ですの、あなた」

美琴「ばっ、馬鹿言わないでよ!」

黒子「……馬鹿なんて言ってないですわよ、早く誰か言わないと、侵入者とみなしますわよ」

美琴「ふざけるのも大概にして!私は美琴よ、御坂美琴!」

黒子「……ふざけているのはそちらではなくって?お姉様はこちらにいらっしゃいますわよ、ねえお姉様?」

涼宮「ええ……そうよ、私が美琴よ」

美琴「なっ……」

60: 2011/06/06(月) 16:13:42.78 ID:honlv5tV0
黒子「お姉様を侮辱したのは許しがたいですわね……覚悟はよろしくて?」

美琴「ちょちょっと待ちなさいよ!あんたおかしいわよ!」

黒子「もっと上手く言い逃れを考えることをおすすめしますわよ」

美琴「この額縁にちゃんと私とあんたが――っえ……?」

黒子「はぁ……ですの。まだ若いのに気が触れたなんて、逆に可哀想になってきたんですの」

美琴「うそでしょ……あんた誰なのよ!?」

涼宮「……だから言ってるでしょ、御坂美琴だって」

61: 2011/06/06(月) 16:19:40.15 ID:honlv5tV0
上条「今日も飯が美味い!上条さんはこのことにささやかながら大きな幸せを見出しているんですよ」

キョン「ああ、まったくだ。そいつはとっても大切なことだよな」

禁書「とうまおかわり!」

上条「ははっ、インデックスの即おかわり要求にも上条さんは動じませんよ、はいどーぞ」

キョン「すごいな~上条」

上条「ははっ、そう褒めないでくれよキョン君」

禁書「おかわりなんだよ!」

上条「いくらなんでも早すぎですよねシスター?もらった瞬間にどっか捨ててんじゃないですか」

74: 2011/06/06(月) 20:34:10.27 ID:gDOyene80
ツーツーツーツー
「おかしいな」
「昨日会った『ハルヒの妹』と連絡が取れない」

「・・・確認した、確かに昨日あなたと会った涼宮ハルヒ同位体は消えている」

「消えて・・?妙な事つづきだな」
「上条、悪いがもうしばらく厄介になりそうだ」

「なぁに、全然気にすることねえぜ!」
「ひとり暮らしだから、楽しいくらいですよ?上条さんは」

「すまんな」

ハルヒは何処にいるんだ?
手がかりまでがどんどん消えていく、俺達はハルヒを取り戻せるのだろうか?


「・・・。」

75: 2011/06/06(月) 20:35:26.54 ID:gDOyene80
(なんやかんやありまして)


「ようやく見つけたぞ・・・!」
「なんで妹達を頃して回るんだ!?・・・ハルヒ!!」

「きゃはははは!キョンだ~!あはははは!」

「ハル・・・ヒ?」

「あの女の子が、妹達のオリジナルなのか?」

「アレはもう涼宮ハルヒではない」

「長門、どういう事だ!?」

「肉体は涼宮ハルヒのそれ、しかし、中身がもはや別物になってしまった」

「そんな・・・!!だったら、どうすればいい!?」

「・・・彼女の話しを聞いて、あなたが見つけなければならない」

「俺が、か・・・?」


「きゃはははは!ねえキョン!私がどうしてこいつ等を頃してるかって?」

79: 2011/06/06(月) 20:43:26.91 ID:gDOyene80
「あのね、キョン!だってこいつ等私と同じ顔してるじゃない?」

「それが・・・どうだって言うんだ?」

「私はこの世でひとりの存在なのよ!?
私のコピーがうようよ居るだなんて!私には耐えられない!!」

「な!?そんな理由で妹達を?」

「そうよ!悪い!?
私は大勢のなかのひとりでいることが、絶対に許せないのよ!!」

「ハルヒ、お前は・・・間違っている!」

「だったら止めてみなさいよ!!」


「ふざけるなよ、テメエ・・・!!」

80: 2011/06/06(月) 20:48:26.94 ID:gDOyene80
「上条・・・?」

「誰よ、あんた」


「ふざけるなよ、テメエ!」
「自分が唯一の存在になるために頃しただぁ?俺にはわかんねえよ!
全ッ然わかんねえよ!!」

「あんたが理解する必要無いわ」

「この子達だって生きてるんだろ?この子達ひとりひとりだって、唯一の存在だ!!」
「ソレを自分勝手に頃していいわけが無え!」


「まずは、その幻想をぶっ頃す!」

81: 2011/06/06(月) 20:52:26.05 ID:gDOyene80
「うおぉおおおおお!」ダッ

「・・・ふん!」

ハルヒに駆け寄る上条にハルヒが手のひらを向けて、何かを放った気がした
しかし、上条の右手がソレを切り裂く

「なっ!?」

「おおおおおおおおおおおおお!!」
バキィイッ!

「きゃあああ!」ドサッ


「・・・ハルヒ」

85: 2011/06/06(月) 20:57:48.40 ID:gDOyene80
見ると、ハルヒの足のほうから光となって消えていく・・・

「お前だって、こんな結末を望んだわけじゃ無いんだろ?
お前は力があるんだ、もっと妹達と共に歩む道もあったはずだ・・・!」

「きゃはははは!きゃはははは!」
シュウウウウウウ・・・

「もしも生まれ変わる事があって、同じ過ちを冒したときには・・・」


「またおれが、その幻想をぶっ頃す!」

87: 2011/06/06(月) 21:03:47.42 ID:gDOyene80
「すまんなキョン、おれではこんなやり方しか出来なかった」
「全然・・・力になれなくて・・・」

がっくりと肩を下ろす上条

「いや・・・そんな事は・・・」

これで、ハルヒは元に戻れるのだろうか?

「・・・。」

長門がいつもと同じ表情でたたずむ
こいつの表情も、だいぶ読めるようになったつもりなんだがな







・・・。
いや、やはりおかしい

長門は俺に解決する様に求めたはずだ
やったのはすべて上条だ


俺はまだ、何もしていない

88: 2011/06/06(月) 21:07:09.04 ID:gDOyene80
何だ?何を見落としている!?

ハルヒは消えてしまった、妹達はハルヒでは無い

ここからなんだ、この時点から解決を見出さねばならない

よく、思い出すんだ
この世界に来てからのすべてを・・・!

89: 2011/06/06(月) 21:16:04.50 ID:gDOyene80
「俺、上条当麻っていいます。何かお困りなら・・・」
「もとの世界は存在している、時間の流れが違うらしく、私は数日前からこの世界にいる」
「涼宮ハルヒは存在しない」
「あなたがあらわれた」
「私はあなたがこの家に来るために、何も仕向けていない」
「肉体は涼宮ハルヒのそれ、しかし、中身がもはや別物になってしまった」
「・・・彼女の話しを聞いて、あなたが見つけなければならない」
「俺が、か・・・?」
「私はこの世でひとりの存在なのよ!?
私は大勢のなかのひとりでいることが、絶対に許せないのよ!!」
「全ッ然わかんねえよ!!」


そのとき、上条が一言つぶやいた

「それにしても、妹達を頃して回った能力者のわりには全然たいした事無かったな」


ソレを聞いて、突然俺にある考えが閃く

90: 2011/06/06(月) 21:20:23.36 ID:gDOyene80
「全然・・・?」


「なぁに、全然気にすることねえぜ!」
「全ッ然わかんねえよ!!」
「全然・・・力になれなくて・・・」
「全然たいした事無かったな」


そう、「全然」
これは、まぎれもなく

涼宮ハルヒの口癖だった


「上条、お前・・・」


「ハルヒ・・・なのか?」

パキィーーーーン!

91: 2011/06/06(月) 21:24:35.88 ID:gDOyene80
周囲の景色が一瞬で変わり、俺は部室の椅子に座っていた

団長机には、ハルヒが突っ伏して寝息をたてており
机の上には「とある魔術の禁書目録」が重なっている

「すべてはハルヒの夢だった、というわけか。なぁ長門」

「そう」

いつも通り呟くように長門が言う

93: 2011/06/06(月) 21:33:33.28 ID:gDOyene80
「この面白げなライトノベルをハルヒに貸したのは・・・古泉ってとこか?」

「ははっ、素晴らしい推理です。感服しましたよ」

「そして、ハルヒに空想科学に触れさせる事が未来の構築に必要だったから、
朝比奈さんは手が出せなかった、そうですね?」

「え!?えっと、禁則事項です・・・」

朝比奈さんが申し訳なさそうに言う

「長門はすべてを知っていたな?」

「そう、知っていた」

「キャラが違う。あれがヒントになるように強調してくれたんだな」

95: 2011/06/06(月) 21:41:12.85 ID:gDOyene80
「まさかそこまで複雑な夢になるとは、我々にも想定外だったのですよ」
「当たり前のように、涼宮さんが御坂のポジションで、あなたが上条に置き換わると思っていましたから」

「ところが実際には、ハルヒはクローンを作られる役に耐えられず、
主人公の正義漢とお説教っぷりに感化された、ってわけだな?」

「全くのその通り!今日のあなたの冴えには参りましたよ」

「キョンくん、ごめんなさい」

「すべてはあなたの実力、本当に素晴らしい活躍だった」


「やれやれ、困った連中だ」


「想定外だった、っていうのは嘘なんだろ?」

「!!」

96: 2011/06/06(月) 21:48:25.40 ID:gDOyene80
「すべての異能を打ち消す右手」
「これは自分達の存在を揺るがすものだ」
「ハルヒがその右手をを本気で望んだら?」

「そう考えたんだろ?」
「そして、だったらこっちから仕向けて夢の中でだけ、思う存分右手を使わせればいい」
「そのうち飽きて、異能を消すなんて考えは無くなるだろう」

「始めからハルヒを上条のポジションに置く予定だった、そうだな?」


「本当に・・・今日のあなたには驚かされますよ・・・」

「・・・!」

「はわわ・・・!」


「いえ、俺は怒ってるわけじゃ無いんですよ?朝比奈さん」

98: 2011/06/06(月) 21:54:58.31 ID:gDOyene80
「本当に申し訳ありませんでした、あなたと涼宮さんに危害を加える意図は無い
それだけは信じてください」

「きょ、キョンく~ん」ポロポロ

「私は観測者として何も出来なかった、許して欲しい」

「だから、怒って無いって!」
「ハルヒの意外な一面が見れたようで、楽しかったしな!」

「あなたが寛大な方でよかった」ホッ


そこで、俺はちょっと意地悪をしてみる

「なあ、俺がハルヒに超電磁砲の主人公とキャラ被ってるな、って言ったらどうなるかな?」

「・・・勘弁してくださいよ」


終わり

99: 2011/06/06(月) 22:00:44.73 ID:gDOyene80
ふう!こんなもん即興で書けるか!
矛盾点は無視だ無視!

駄文にお付き合いいただきありがとうございました
意味わからない?俺も半分くらいわからねえ!

スレはお返しするので、SS書きたい方はお願いします

以上、終了

101: 2011/06/06(月) 22:25:57.85 ID:7aPV/1Ig0

なんかすごかったです

引用元: 古泉「涼宮さんて超電磁砲の主人公とキャラ被ってますよね」