1: 2013/05/05(日) 01:47:19.10 ID:OjU4ScMxo
P「君、名前は?」

智絵里「えっと......緒方...智絵里です......あの...その...頑張ります」

P「あ、ああ、よろしくな」

P(ずいぶんおどおどした子だな...)

P「それじゃあ早速だけど君の曲を作ってもらいにいこうかな。その曲でレッスンとかするからね」

智絵里「えっと...わかりました...」

P「よし、それじゃあ車に乗ってくれ」

大網 アイドルマスター シンデレラガールズ 緒方 智絵里 マイ・フェアリーテイルver. 1/8スケール PVC製 塗装済み 完成品 フィギュア AMIF-CG-006

2: 2013/05/05(日) 01:48:02.88 ID:OjU4ScMxo
━━━━━━━━━

帰りの車内

ブロロロロロ

P「良い曲ができるといいな」

智絵里「は、はい...そ、そうですね」

P「......」

智絵里「......」

P「...そ、そうだ、智絵里ちゃんは趣味とかあるのかい?」

智絵里「その...クローバーを...集めてます」

P「クローバー?四葉のクローバーを集めてるの?」

智絵里「はい...幸せの象徴なんです」

P「そうなのか」

智絵里「......」

P「......」

P(会話が続かんなぁ)

3: 2013/05/05(日) 01:48:33.66 ID:OjU4ScMxo
智絵里「......あの」

P「あ、ああ、なんだい?」

智絵里「えぇと...その...見捨てないでくださいね...?」

P「ち、智絵里ちゃん...」

智絵里「......」

P(自信が無さ過ぎるのか?なんとかしなくちゃな...)

P「とりあえず、帰ったらレッスンだからね」

智絵里「あ、はい...」

━━━━━━━━━

レッスン後

P「どうですか、智絵里ちゃんは」

トレーナー「そうですね...素質はあるんですが、なにせ引っ込み思案で...」

P「そうですか...わかりました」

智絵里「...あの、見捨てたりしないですよね...?」

P「...智絵里ちゃん!」

智絵里「!...な、なんですか?」

P「特訓をするぞ!俺が一ヶ月特訓する!俺がアイドルとして智絵里ちゃんをしっかりプロデュースしてやるからな!」

智絵里「は、はい...よろしくお願いします...」

4: 2013/05/05(日) 01:49:03.10 ID:OjU4ScMxo
━━━━━━━━━

P「特訓とは!!自分自身と!!向き合うことだッ!!」

智絵里「は、はい...それで、具体的には何をすればいいんですか...?」

P「そうだな、まずは自分のことをよく見るんだ」

智絵里「自分を...ですか?」

P「ああ、まずは自分自身の理解から始めるんだ」

智絵里「わかりました、頑張ってみます...」

P(鏡と真剣に向き合う智絵里ちゃん可愛い)

5: 2013/05/05(日) 01:49:29.35 ID:OjU4ScMxo
━━━━

P「次は街頭でパフォーマンスだ。昨日できたこの曲を流しながら、智絵里ちゃんをアピールするんだ」

智絵里「や、やってみます...あ、あの......あ、行っちゃった...」

P「智絵里ちゃん、笑顔が足りないな。ほら、笑って!」

智絵里「こ、こうですか?」

P「いや、まだだ。もっとにっこり笑ってみてくれ」

智絵里「にっこり...え、えへ」

P「よし!そのまま、そのまま!」

6: 2013/05/05(日) 01:50:19.45 ID:OjU4ScMxo
━━━━

P「よし、CDを売るぞ。智絵里ちゃんが手渡しするんだ」

智絵里「て、手渡しですか...?」

P「ああ、そのほうが印象に残って、覚えてもらえる」

智絵里「わ、わかりました」

P「ほんとはお店に置いてくれるといいんだけど、まだ知名度が低くてな...これから頑張ろうな」

智絵里「はい...あ、来ました...えと、あの、私のCD......」

7: 2013/05/05(日) 01:50:47.34 ID:OjU4ScMxo
━━━━━━━━━

一ヵ月後

P「よし、特訓終わりだ!一ヶ月頑張ったな!」

智絵里「Pさんのおかげです!あの...これからもよろしくお願いします」

P「おう、よろしくな、智絵里ちゃん」

智絵里「あの...」

P「なんだ?」

智絵里「その...ち、智絵里って呼んでくださいっ」

P「おう、わかったぞ智絵里」

智絵里「えへへっ♪」

16: 2013/05/05(日) 23:52:40.63 ID:OjU4ScMxo
>>6の智絵里の「~~私のCD......」は、「わたしのCD」でした

17: 2013/05/05(日) 23:54:51.51 ID:OjU4ScMxo
P「よし、そろそろレッスンだったな。頑張れよ」

智絵里「はいっ...いってきます!」

P「いってらっしゃい」

バタン

P「『Pさん』か...プロデューサー、と呼ばれてたころよりは打ち解けてきたのかなぁ」

P「まぁなんにせよ積極的なのは良い事だな」

ガチャ

智絵里「Pさんっ」

P「...ずいぶん早いな。というか今でていったばかりじゃないか」

智絵里「あの...これ渡したかったんです」

P「ほう、四葉のクローバーか」

智絵里「はい、クローバーです。Pさんにも...幸せがあるようにって」

P「ありがとうな、智絵里」

智絵里「えへ...Pさん、クローバーですよ」

P「ああ、クローバーだな」

智絵里「...CLOVERですっ」ズイッ

P「あ、ああ...顔近いぞ」

智絵里「もう...レッスン行ってきますっ」

バタン

P「...クローバー...CLOVERか...花言葉はなんだったかな」

P「さて、これは栞にでもしようかな」

18: 2013/05/05(日) 23:57:39.26 ID:OjU4ScMxo
━━━━━━━━━

とあるオフの日

智絵里「Pさんと四葉のクローバー探し...楽しみです」

P「たまにはこういうのもいいなぁ」

智絵里「四葉探しにはこつがあるんですよっ」

P「ほう、じゃあ教えてもらおうかな」

智絵里「はい...えっと、中心に向かって円を描くように探すといいんですよ」

智絵里「あとは...ひとつ見つかるといくつか見つかることが多いです...あ!ほらっ」

P「おお、綺麗な四葉のクローバーだ」

智絵里「それじゃ...幸せを探しましょうね、Pさん」

P「おう。さて、どこにあるかな...」

19: 2013/05/05(日) 23:58:36.09 ID:OjU4ScMxo
━━━

P(うーん、意外と見つからないな...)

智絵里「ラ~~♪ラララ~~~♪」

P(智絵里もだいぶ変わったよな...)

P(人見知りもだいぶ減ってきたし...まだ少しおどおどしてるがそこもまた可愛い)

P(だが、最近俺に近づきすぎな気がする)

智絵里「Pさん、ありましたか...?」

P「うおぉ!びっくりした...」

智絵里「ご、ごめんなさい...」

P「いや、別にいいよ...クローバーはまだ見つからないよ」

智絵里「そうですか...じゃ、じゃあわたしも一緒に探しますっ」ピトッ

P「ああ、頼むよ。それはそうと、そんなにくっつく必要はないんじゃないかな」

智絵里「こ、こうしたほうが...その、見つけやすいんです!」

P「そ、そうか」

智絵里「はいっ...どこかな...」

P(やばい、いろいろと。智絵里ってこんな子だったっけ...)

智絵里「あ、ありました!...ほら、ここ」

P「お、あったあった。ん?二本あるな」

智絵里「ほんとだ...わたしとPさんみたい...幸せです」

P「そ、そうか、それは良かった」

24: 2013/05/08(水) 00:38:19.27 ID:552RXNlNo
━━━━━━━━━

某日

P「......」カタカタ

智絵里「......」

P「......」カタカタ

智絵里「...あの、Pさん」

P「んー?」カタカタ

智絵里「その...チョ...チョ...」

P「?...なんだ?」

智絵里「チョップです、えいっ」ペシ

P「いたっ」

智絵里「ご、ごめんなさい...痛かったですか?」

P「いや、全然痛くないよ。でもなんで急にチョップなんか」

25: 2013/05/08(水) 00:39:11.20 ID:552RXNlNo
智絵里「チョップは関係なくって...あの...こ、これ!バレンタインのチョコですっ...受け取ってくれますか...?」

P「ああ、ありがとう!それじゃ失礼して...ふむ、ハート型が四つか」

智絵里「それはクローバーですっ!」

P「おっと、すまんすまん。智絵里といえばクローバーだったな」

智絵里「Pさん、知ってますか?四葉のクローバーには、一枚一枚に意味があるんです...」

P「知らなかったなぁ」

智絵里「それでですね...四枚揃っても意味があるんです」

P「ほう、それはすごいな。どんな意味なんだ?」

智絵里「『True Love』ですっ...そ、それじゃあお仕事行ってきますね!」

バタン

P「...ふぅ、なんだこの胸の高鳴り......それにしても、真実の愛か」

P「チョコ食べようかな......お、四つとも味が違うのか」

P「...おいしい」

26: 2013/05/08(水) 00:40:28.35 ID:552RXNlNo
今日中には完結させる

>>23
じゃあ三級なら・・・

27: 2013/05/08(水) 01:22:18.19 ID:552RXNlNo
━━━━━━━━━

某日

P「......」カタカタ

智絵里「......」

P「......ふぅ」カタカタ

智絵里「......」

P「...智絵里、そろそろ帰ったら?」

智絵里「...今日は...帰りたくないです...」

P「ほう、なにかあったのか...あったんだろうな」

智絵里「...は、はい...とにかく今は...」

P「ふむ...近所に宿泊施設は無いしな...すまないが事務所で我慢してくれ」

P「毛布と布団はあるから、向こうの部屋で寝てくれ。あと、シャワーはレッスン場のを使ってくれ」

智絵里「あの...Pさんは帰っちゃうんですか...?」

P「え、いや、まあそれは...」

智絵里「一人は寂しいから...Pさんもいてくれませんか...?」

P「し、仕方ないな、でも俺は事務所のソファで寝るからな」

智絵里「...ありがとうございますっ」

28: 2013/05/08(水) 02:03:37.08 ID:552RXNlNo
━━━━━━━━━

智絵里「Pさん...どうですか、わたしのパジャマ...」

P「おお、可愛いな。髪を下ろした智絵里も良いな」

智絵里「えへへ...♪」

P「よし、明日も早いし、もう寝ようか」

智絵里「あ...布団ありがとうございます」

P「おう、お休み。良い夢見ろよ」

智絵里「はいっ...おやすみなさい...」

バタン

P「......」

P(最近、智絵里が積極的じゃないか)

P(こないだ手をつないでくれって言われたときはどうしようかと...嬉しいけど)

P(ただ...なんでチョップなんだろう)

31: 2013/05/08(水) 23:00:29.50 ID:552RXNlNo
P(さて、そろそろ俺も寝よう)

━━━━

P「......」

P「......グー」

......サン...テ...

P「...ん...グー」

...P......キテ...

P「...んー...」

智絵里「...Pさん...起きて...」

P「...なんだ、どうした智絵里」

智絵里「えぇと...その......レが...」

P「レ?」

智絵里「...トイレが怖くって...あうぅ...」

P「...十六歳なんだからそのくらい一人で...」

智絵里「...お願い...Pさん...」

P「仕方ないなぁ...」

32: 2013/05/08(水) 23:01:05.56 ID:552RXNlNo
━━━━

智絵里『Pさん...いますか...?』

P「ああ、いるよ...ふあぁ」

智絵里『あの...置いていかないでくださいね...』

P「ああ...ねむ」

P(ああ...なんか心地良い水音が...眠くなる...)フラッ

カチ

智絵里『きゃっ!Pさんっ...暗いです...!』

P「...グー」

智絵里『...Pさん...?あの...怖いですっ』

P「...はっ!おっと、すまんすまん」

33: 2013/05/08(水) 23:01:36.80 ID:552RXNlNo
━━━━━━━━━

智絵里「もうっ...すっごく怖かったんですよ...?」

P「すまんな...ついうっかり」

智絵里「...チョップです。えいっ」ペシ

P「あはは、それじゃあおやすみ」

智絵里「...おやすみなさい」

P「...智絵里、寝る部屋は向こうだぞ」

智絵里「怖いんですっ...電気が急に消えたから...だから...一緒に寝てください!」

P「え、いや流石にそれはちょっと」

智絵里「お願いしますっ...ダメですか...?」

P「う...し、仕方ない...布団持ってくるか...」

智絵里「やったぁ!...えへへ」

34: 2013/05/08(水) 23:02:10.61 ID:552RXNlNo
━━━━━━━━━

P「よし、こんどこそおやすみ」

智絵里「...おやすみなさいっ」

P「......」

智絵里「......」

P(ふぅ...最近の智絵里はぐいぐいくるな...)

P(それよりも、ご家族となにかあったんだろうか...場合によっちゃ訪問も考えなくちゃな)

智絵里「......Pさんは寝たかな...」

P(おやっ?)

智絵里「...えへへ、四葉のクローバーは幸せの象徴でした」

智絵里「たぶん...Pさんに会えたのもクローバーのおかげ、です」

智絵里「わたし...とっても幸せですよっ」

P(智絵里...良い子だ...)

智絵里「...今なら...」モゾモゾ

P(...ん?近づいてきた?)

智絵里「ちょっとずるいかも...だけど今なら...」

P(...これはまずい...どのタイミングで起きるか...)

智絵里「ほっぺたなら...Pさんっ...」スッ

P(今か...起きるか)

35: 2013/05/08(水) 23:02:47.66 ID:552RXNlNo
.






智絵里「...やっぱりチョップですっ...えいっ」ペシ







P「いて」

37: 2013/05/08(水) 23:35:04.20 ID:552RXNlNo
━━━━━━━━━

智絵里「起きちゃいましたね...」

P「そりゃ起きるわ。あと自分の布団に戻りなさい」

智絵里「...まだ...わ、わたしには無理...」

P「......眠れないのか?」

智絵里「...Pさん...あの、お話してもいいですか...?」

P「ああ、なんだい」

智絵里「...もし、もしもですよ...もしも、この事務所の子が、Pさんのことを好きだとしたらどうしますか?」

P「ふむ...それは、男として、か?」

智絵里「...はいっ」

P「そうだなぁ...俺も一人の男だから、嬉しいが...一応社会的な面子もあるからな」

智絵里「そうですか...じゃあ...も、もし、もしも...」

P「もしも、なんだ?」

38: 2013/05/08(水) 23:35:31.19 ID:552RXNlNo
智絵里「...もしも、その子が...わ、わたしだったら...?」

P「ぐ...う、うーん、そうだな...」

智絵里「...えへへ、今はいいですっ!...もう少し、このままで...」

P「そ、そうか...お、おやすみ」

智絵里「おやすみなさい......えいっ!」ギュッ

P「おい、それは流石に...」

智絵里「......すーー」

P「......寝よ」

39: 2013/05/08(水) 23:36:13.74 ID:552RXNlNo
━━━━━━━━━
━━━━━━
━━━

智絵里「Pさんっ...起きて!」

P「ううん...おはよう智絵里...」

智絵里「...おはようございますっ!...それより仕事ですよ!」

P「え...げ、こんな時間かよ!!早く着替えて行くぞ!」

智絵里「は、はいっ」

P「仕方ない、朝飯は車内で食べるとして...ああ!なんでアラームかけなかったんだ!」

智絵里「Pさん、準備終わりました...」

P「よし行くぞ、智絵里!」

智絵里「...はいっ!」




Pさん、好きですっ...いつか、きっと......これからもよろしくお願いしますっ!

40: 2013/05/08(水) 23:36:40.79 ID:552RXNlNo
終わり

ここまで書き足りないと思った子は初めてだ


チエリスト目指して頑張ります

42: 2013/05/08(水) 23:54:44.98 ID:XzAapnBl0
これは良いものだ

引用元: モバP「智絵里が積極的になった」