1: 2014/06/06(金) 16:31:06.70 ID:FddlIIP10



※咲SSですが元ネタがあり、キャラの性格がそちら寄りになっています
※オムニバス形式の短編計四編
※ステマっぽいSSが許せる方向け


咲-Saki- 23巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

2: 2014/06/06(金) 16:32:05.67 ID:FddlIIP10
第一話『告白』



咲「・・・」ドキドキ

和「・・・」ドキドキ

咲(放課後の校舎裏に、好きな女の子から呼び出された・・・)

咲(この様子だと告白されるかもしれない・・・嬉しい)

和「・・・」ドキドキ

咲「・・・」ドキドキ

和「・・・」ドキドキ

咲「・・・?」

咲(黙り込んでかれこれ10分・・・もしかして勇気がでないのかな?)

咲「あ、あの・・・」

和「ま、待ってください!」

咲「!?」

和「さ、咲さんは・・・その・・・誰か好きな人とかいるんですか?」ドキドキ

咲「」ビクッ

3: 2014/06/06(金) 16:32:36.06 ID:FddlIIP10

咲(こ、この場合なんて答えるべきなんだろう? ・・・和ちゃんの事が好きだっていうべきなのかな?)

咲(でもそれじゃ和ちゃんの告白を横取りする事になるし・・・うーん)

和「え・・・いるんですか?」

咲「え!?」

和「・・・やっぱりいるんですね・・・ハハ」レイプメ

咲「い、いやそういうわけじゃなくて・・・」

和「いるならいるって言ってくれればいいじゃないですか!」

咲「・・・じゃあ、いないよ」

和「じゃあってなんですかじゃあって!」

咲「いないからいないって事だよ!」

和「・・・むう」ムムム

4: 2014/06/06(金) 16:33:15.75 ID:FddlIIP10

咲「・・・」

和「・・・本当ですか?」

咲「」イラッ

咲「・・・和ちゃん、話があって私を呼び出したんだよね?」

和「うっ!?」

和「だ、だから・・・そう! 咲さんに好きな人がいるか聞きたくて!」

咲「・・・ふうん、で聞いてどうするの?」

和「ふ、ふひゅー、ふひゅー・・・」

咲「口笛吹けてないよ?」

和「・・・」ムウ

5: 2014/06/06(金) 16:33:56.19 ID:FddlIIP10

咲「もう・・・用がないなら帰るからね?」

和「え!?」

和「あ、用が無いわけじゃないんです・・・ただ、何か今日はタイミングが悪いような、ような・・・」

咲「・・・じゃあ私、帰るからね」

和「・・・・・・あ」

和「ま・・・待ってください!」ギュッ

咲(よし・・・来て)

和「あ、あの・・・私と・・・その・・・」

咲「・・・」ドキドキ

和「あ、明日も会ってくれますか! 明日は必ず言いますので!」

咲「」チーン

咲(はあ・・・やっぱり私から言うか・・・)

咲「いいよ・・・また明日ね。でもその前に私から・・・」

和「本当に・・・また会ってくれるんですか?」パアア

咲「う」ドキッ

6: 2014/06/06(金) 16:34:26.67 ID:FddlIIP10

和「今日はすみません・・・言おうとしていた事忘れてしまって・・・」

咲「いや・・・それなんだけどね・・・」

和「あ、明日はちゃんと・・・『好き』って言いますから!!」

咲「え? あ・・・」

和「じゃ、じゃあまた明日!!」タッタッタ



第一話「告白」――カン!


7: 2014/06/06(金) 16:34:58.75 ID:FddlIIP10

第二話「不真面目な彼女」



咲(同じ学生議会の竹井さんは、真面目に働いてくれない・・・)

咲「・・・竹井さん、いい加減に働いてください」

久「え? 嫌よ、座席表作りなんてめんどくさいもの」

咲「・・・じゃあなんで委員になったんですか?」

久「ふふ・・・咲の事が好きだからよ」

咲「!?」

久「・・・」ニヤニヤ

咲「か、からかわないでもらえますか!?」

久「あら、怒った?」

8: 2014/06/06(金) 16:35:42.73 ID:FddlIIP10

久「ごめんなさい、そんなつもりはなかったの・・・」

咲「べ、別に怒ってませんけど・・・」

久「でも好きだっていうのは本当よ?」

咲「」ドキッ

久「ふふーん」

咲「そ、それって告白のつもりですか!?」

久「もちろんよ、つきあってくれる?」

咲「・・・」ドキドキ

久「・・・」ワクワク

咲「でもその・・・竹井さんは・・・何人もの女の子と遊んでるって噂が・・・」

久「え? でも私、処Oよ?」

咲「・・・」アセダラダラ

久「それに友達はいるけど、そういう関係じゃないわ」

咲「ふ、ふーん・・・」

久「疑っているの?」

咲「そんな事ないですけど・・・」

久「私が誰とでも寝る女だと思ってるのね?」

咲「べ、別にそんな・・・」

久「私がエOチしてるところ想像して悶々と・・・」

咲「してません!」

9: 2014/06/06(金) 16:36:13.61 ID:FddlIIP10

咲「やっぱりただ、からかっているだけですよね!?」

久「ごめんごめん・・・でもこういうの照れくさいじゃない?」

咲「・・・・・・だから本気かどうかわからないんですよ」

久「じゃあ真面目に言ったら、ちゃんと応えてくれる?」真顔

咲「」ドキッ

久「・・・」真顔

咲「こ、応えるって・・・私、竹井さんの事あんまり知らないし・・・」

咲「大体・・・なんで私なんか、竹井さんならもっと他に・・・」

久「好き」真顔

咲「あ・・・は・・・?」アセダクダク

久「それで、咲は?」

咲「わ、私は・・・付き合うとかは、まだよく解らなくて・・・その、でも・・・」

久「・・・」ニマニマ

咲「」プルプル

咲「何笑ってるんですか!?」

10: 2014/06/06(金) 16:36:44.24 ID:FddlIIP10

久「だって咲がかわいいから」

咲「・・・もうこの話終わり!」

久「えー? まだ答え聞いてないわよ?」

咲「・・・でも私が答えようとしたら笑うんですよね」

久「うん!!」

咲「」プルプル

久「私の事嫌いになった?」

咲「ええ!! そういうふざけた所が!!」

久「ならフればいいじゃない?」

咲「・・・だからもうその話は」

久「まんざらでもないのね!!」パアッ

咲「ほんと嫌い!!」


第二話「不真面目な彼女」――カン!


11: 2014/06/06(金) 16:37:18.83 ID:FddlIIP10

第三話「雨」


ザーザーザー

咲(予報外れの雨が降った・・・どうしよう・・・)

京太郎「あ、宮永・・・傘ねえの?」

咲(あ、同じクラスの須賀くん・・・ほとんどしゃべったことないけど)

京太郎「俺の傘使えよ」グイッ

咲「え? でも・・・」

京太郎「いいから、俺走って帰るし、じゃあな」ダッシュ

咲「あ・・・雨の日にそんな急ぐと転・・・・」

タッタッタッタ ドテーーーーン ビシャーー

京太郎「・・・」ズブヌレ

咲「・・・」

12: 2014/06/06(金) 16:37:55.84 ID:FddlIIP10

咲(申し訳ないので、途中まで一緒に帰る事にした・・・)

咲「ごめんね、女子と帰るの恥ずかしいでしょ?」

京太郎「べ、別に・・・」

京太郎「宮永だったら・・・いい」

咲「?」

咲(私じゃ噂にならないって事かな? それなら良かった)

京太郎「」ドキドキ

咲「あ、肩濡れてるよ」

京太郎「へ? あ、別にいいよこれくらい」

咲「よくないよ、ほらもう少し寄って」

京太郎「じゃ、じゃあ・・・」ススス

咲「ごめんもう少し」グイッ

京太郎「!?」ドキッ

13: 2014/06/06(金) 16:38:39.70 ID:FddlIIP10

京太郎「み、宮永は恥ずかしくねえの? 男と二人傘とか・・・」

咲「別に、誰も見てないし」

京太郎「で、でもさ・・・好きな人とかに見つかったらさ・・・」

咲「別に、そういうのいないし」

京太郎「」ヨッシャ

咲「? なんで笑ってるの?」

京太郎「い、いやなんでもない! っほんとに」

咲「・・・恋愛ってよくわからなくて」

京太郎「あ、じゃあもし告白とかされたらどうする?」

咲「そんな相手いないよ」

京太郎「もしもだよ・・・もし告白されたら」

咲「うーん・・・断るんじゃないかな」

京太郎「」チーン

京太郎「な、何で?」

咲「だって私なんかに告白してくるとか、そのひと絶対おかしいよ」

咲「私かわいくないし、暗いし」

京太郎「そ、そんなことねえよ! 宮永が他人の掃除手伝ってるのとか、毎日メダカの世話してるのとか俺知ってるし! ・・・だから俺、宮永の事」

咲「あ、私ここでバスに乗るから」カサアリガト

京太郎「」チーン

14: 2014/06/06(金) 16:39:23.46 ID:FddlIIP10

咲「あれ? いま何か言いかけてた?」

京太郎「え・・・いや、何も・・・」

咲「そう、じゃあね」

咲(告白に恋愛か・・・私には無理だな・・・)

咲(そういえば須賀くんは優しいし、きっとモテ・・・あれ? 外にいない・・・)

京太郎「すいません乗ります!」プシュー

咲「え? どうしたの?」

京太郎「さ、さっき言いかけてた事・・・やっぱり言おうと思って・・・」

京太郎「お、俺は宮永の事・・・好き・・・だ・・・ぜ?」

咲「・・・」

京太郎「・・・」ドキドキ

咲「・・・ありがとう」

京太郎「・・・ん?」

咲「励ましてくれたんだよね? 私のこと・・・もっと人付き合いがんばるよ」ウン

京太郎「」チーン

15: 2014/06/06(金) 16:39:54.73 ID:FddlIIP10
咲「・・・あ、違うの?」

京太郎「いや、あの・・・そ、そうです」

京太郎「じゃ、じゃあ俺ここで降りるから・・・」

咲「うん、じゃあね」

咲(須賀君っていい人だな・・・今度傘のお礼にクッキーでも焼こうかな)

京太郎(チクショーーーーーー!!)ダダダダダダダ


第三話「雨」――カン!


16: 2014/06/06(金) 16:40:50.95 ID:FddlIIP10

おまけ「寿司」



塞(留学生のエイスリンは日本語がおかしい)

エイスリン「私アナタノコト、寿司!」

塞「・・・それを言うなら好き、じゃないのか?」

エイスリン「No、好キデハアリマセン」ブンブン

塞(・・・くっそ)ハズカシイ

塞「寿司は食べ物だろう?」

エイスリン「寿司オイシイ!」

塞「じゃあ寿司じゃないんじゃない?」

エイスリン「アナタノコト寿司!」

塞「・・・もう一回聞くけど、好きではなく?」

エイスリン「寿司!」

17: 2014/06/06(金) 16:41:20.54 ID:FddlIIP10

塞「・・・?」

エイスリン「・・・」ニコニコ

エイスリン「サエハ、メッチャ親切。ノート見セテクレルカラ」

塞「それはエイスリンが授業中寝てるから・・・」

エイスリン「ソレハ時差ボケ」

エイスリン「実ハサエモ私ノコト寿司ナンデショウ?」ウリウリ

塞「え? ・・・・・・いや?」シラナイケド

エイスリン「・・・マジカヨ」

塞「ま、マジだけど」

エイスリン「」ショック

18: 2014/06/06(金) 16:41:48.47 ID:FddlIIP10

胡桃「で、さっきからエイちゃんの元気がないと?」

塞「う、うん・・・意味わかんないよね」

胡桃「いや、その寿司って、どう考えても好きの事だよ」

塞「でも、そうじゃないってエイスリンが・・・」

胡桃「いいから謝ってきなよ、本当は塞も好きなんでしょ?」

塞「だ、だって好きじゃないって・・・」トボトボ


19: 2014/06/06(金) 16:42:28.03 ID:FddlIIP10

塞「わ、悪かったよエイスリン」

エイスリン「・・・」ツーン

塞「わ、私もエイスリンの事、寿司かも・・・」

エイスリン「・・・」シラー

塞(あ、あれ? 違うの? こういう使い方じゃないの!?)

エイスリン「カモ、トハ何デスカ?」チラ

塞「へッ?」ビクッ

エイスリン「適当ナコト言ッテルンジャナイノカ?」

塞「ち、違・・・」

エイスリン「寿司ナラ寿司! 寿司ジャナイナラ寿司ジャナイ! ハッキリシロヨ!」

塞「す、寿司です!」

エイスリン「ジャア何デサッキ、寿司ジャナイッテ言ッタデスカ?」

塞「いや、さっきは意味がわかんなくて・・・」

エイスリン「今ハ、ワカッテル?」

20: 2014/06/06(金) 16:43:07.23 ID:FddlIIP10

塞「お、おう・・・」

エイスリン「ジャア寿司ヲ、行動デ示シテ見テ下サイ」

塞「え?」

エイスリン「・・・」ジー

塞(・・・寿司ってなんだよ・・・好きじゃないなら何なんだよ・・・っていうか好きじゃないの? 私の事好きじゃないの?)

エイスリン「ヤッパリ寿司ジャナインデスネ・・・」ガッカリ

塞「そ、そんなことないよ! でもちょっと待って」

エイスリン「・・・モウイイデス、寿司ダッタノ私ダケダッタ」トボトボ

塞「す、寿司!」ガバッ ギュッ

エイスリン「!?」

21: 2014/06/06(金) 16:43:53.12 ID:FddlIIP10

塞(あれ? 抱きついてみたけど・・・無反応・・・やっぱり好きとは違うのか・・・)

エイスリン「」カチンコチン ドキドキ

塞(・・・うーん、寿司ってなんだ)

塞「ごめんエイスリン、私寿司の意味・・・」

エイスリン「モウイイデス・・・サエノ寿司ナ気持チ、ヨク解ッタ」

塞「え? 今ので!? じゃあ寿司って何?」

エイスリン「私モ、サエノ事・・・寿司ダヨ」ドキドキ ニコニコ

塞(けっきょく寿司って何!? 寿司ってなんの事なの!?)



おまけ「寿司」――カン!



22: 2014/06/06(金) 16:44:54.77 ID:FddlIIP10

これで終わりです
元ネタは「徒然チルドレン」というWEB4コマ漫画
なんとなく気分転換に好きな漫画のステマ(布教?)をしたくなったので書きました
付き合ってくれた方いたらありがとうございます


23: 2014/06/06(金) 17:13:08.33 ID:zUK76eEdO
乙乙

引用元: 咲「徒然チルドレン」