1:◆C2VTzcV58A 2017/03/03(金) 01:13:09.00 ID:RaXOh7RiO
カメラマン「飛鳥ちゃん、お疲れ! 今日もよかったよ」
飛鳥「ありがとうございます。お疲れ様です」
カメラマン「また次も、いい写真を撮らせてもらうよ」
飛鳥「……楽しみです。機会があれば、よろしくお願いします」
P「お疲れ、飛鳥」
飛鳥「やぁ。悪いね、わざわざ現場まで車で迎えに来てもらって」
P「ちょうど時間が空いていたからな。どうってことないよ」
飛鳥「そうか。なんにせよ、ありがたいよ」
P「さあ、いこうか」
飛鳥「ボクのセリフをとられた」
P「そんなつもりじゃなかったんだが」ハハ
飛鳥「冗談さ」フッ
飛鳥「ありがとうございます。お疲れ様です」
カメラマン「また次も、いい写真を撮らせてもらうよ」
飛鳥「……楽しみです。機会があれば、よろしくお願いします」
P「お疲れ、飛鳥」
飛鳥「やぁ。悪いね、わざわざ現場まで車で迎えに来てもらって」
P「ちょうど時間が空いていたからな。どうってことないよ」
飛鳥「そうか。なんにせよ、ありがたいよ」
P「さあ、いこうか」
飛鳥「ボクのセリフをとられた」
P「そんなつもりじゃなかったんだが」ハハ
飛鳥「冗談さ」フッ
2: 2017/03/03(金) 01:13:37.34 ID:RaXOh7RiO
P「飛鳥は、いつも助手席に座るよな」
飛鳥「あぁ。気になったかい」
P「ちょっと」
飛鳥「キミの運転している横顔を見るのが好きなんだ」
P「……そ、そうか」
飛鳥「なんてね」
P「おい」
飛鳥「胸に燻るもの、あったかな」
P「そりゃあ、美少女に真顔でそんなこと言われたら少しはドキドキもする」
飛鳥「へえ、いいことを聞いた。今後も有効に利用できそうな情報だ」
P「怖いことを言うなあ」
飛鳥「Pには時々からかわれているからね。対抗策は用意しておいたほうがいいだろう?」
P「からかってるか? 俺」
飛鳥「これ見よがしにブラックコーヒーを目の前で飲むじゃないか。それも結構な頻度で」
P「それは単に俺がブラック好きなだけ。飛鳥の自意識過剰だよ」
飛鳥「本当に?」
P「ああ」
飛鳥「………」
P「………」
P「実はたまにわざとやってる」
飛鳥「………」ゲシゲシ
P「こらこら、蹴るな」
飛鳥「信号で止まっているからいいだろう」
飛鳥「あぁ。気になったかい」
P「ちょっと」
飛鳥「キミの運転している横顔を見るのが好きなんだ」
P「……そ、そうか」
飛鳥「なんてね」
P「おい」
飛鳥「胸に燻るもの、あったかな」
P「そりゃあ、美少女に真顔でそんなこと言われたら少しはドキドキもする」
飛鳥「へえ、いいことを聞いた。今後も有効に利用できそうな情報だ」
P「怖いことを言うなあ」
飛鳥「Pには時々からかわれているからね。対抗策は用意しておいたほうがいいだろう?」
P「からかってるか? 俺」
飛鳥「これ見よがしにブラックコーヒーを目の前で飲むじゃないか。それも結構な頻度で」
P「それは単に俺がブラック好きなだけ。飛鳥の自意識過剰だよ」
飛鳥「本当に?」
P「ああ」
飛鳥「………」
P「………」
P「実はたまにわざとやってる」
飛鳥「………」ゲシゲシ
P「こらこら、蹴るな」
飛鳥「信号で止まっているからいいだろう」
3: 2017/03/03(金) 01:14:09.55 ID:RaXOh7RiO
P「まだ4時か。今日はなんだか時間が経つのが遅いな」
飛鳥「時間に余裕があるなら、寄り道なんてどうだい」
P「ん?」
飛鳥「さて、ここで分岐点だ。この先の交差点を直進すれば事務所への最短ルート。左折すれば、先日オープンしたばかりの小洒落たカフェが見えてくる」
飛鳥「P。キミはどちらの未来を選ぶ?」
P「うーん」
飛鳥「ちなみにボクは左折の気分だ」
P「なら直進しようか」
飛鳥「ふうん」ツンツン
P「こらこら、横腹を小突くな」ハハ
飛鳥「信号で止まっているからいいだろう」
飛鳥「時間に余裕があるなら、寄り道なんてどうだい」
P「ん?」
飛鳥「さて、ここで分岐点だ。この先の交差点を直進すれば事務所への最短ルート。左折すれば、先日オープンしたばかりの小洒落たカフェが見えてくる」
飛鳥「P。キミはどちらの未来を選ぶ?」
P「うーん」
飛鳥「ちなみにボクは左折の気分だ」
P「なら直進しようか」
飛鳥「ふうん」ツンツン
P「こらこら、横腹を小突くな」ハハ
飛鳥「信号で止まっているからいいだろう」
4: 2017/03/03(金) 01:14:38.43 ID:RaXOh7RiO
P「なんというか、あれだな。出会ったころに比べると、飛鳥の態度も変わった気がする」
飛鳥「そう?」
P「ああ。雑になった」
飛鳥「雑、か。その割にはうれしそうだね、キミ」
P「いい意味で、雑になった気がするから。自然体? みたいな」
飛鳥「なるほど。まあ、ボク自身も自覚はあるよ」
飛鳥「キミは特別な存在だけど、あくまでキミというパーソナリティーがあることが前提だ。キミはキミであり、それ以上でも以下でもない。だからボクもボクとして、キミと触れ合うのさ」
P「言いたいことはなんとなくわかる」
飛鳥「そういうキミも、以前と比べれば態度に遠慮がなくなってきたと思うよ」
P「お互い様だな」
飛鳥「まったくだ」
P「そういうケラケラ笑いも、昔は見れなかったもんな」カチッ
飛鳥「あれ。ウインカー……」
P「左折する気分になった」
飛鳥「好感度が30上がったよ」
P「ちょろいな……」
飛鳥「15下がった」
P「めんどくさいな!」
飛鳥「たまには、面倒なのもいいだろう」
飛鳥「久しぶりに、キミを独占する時間をもらえるんだから」フフッ
P(そこで心底うれしそうな顔をされると、何も言えなくなる)
飛鳥「そう?」
P「ああ。雑になった」
飛鳥「雑、か。その割にはうれしそうだね、キミ」
P「いい意味で、雑になった気がするから。自然体? みたいな」
飛鳥「なるほど。まあ、ボク自身も自覚はあるよ」
飛鳥「キミは特別な存在だけど、あくまでキミというパーソナリティーがあることが前提だ。キミはキミであり、それ以上でも以下でもない。だからボクもボクとして、キミと触れ合うのさ」
P「言いたいことはなんとなくわかる」
飛鳥「そういうキミも、以前と比べれば態度に遠慮がなくなってきたと思うよ」
P「お互い様だな」
飛鳥「まったくだ」
P「そういうケラケラ笑いも、昔は見れなかったもんな」カチッ
飛鳥「あれ。ウインカー……」
P「左折する気分になった」
飛鳥「好感度が30上がったよ」
P「ちょろいな……」
飛鳥「15下がった」
P「めんどくさいな!」
飛鳥「たまには、面倒なのもいいだろう」
飛鳥「久しぶりに、キミを独占する時間をもらえるんだから」フフッ
P(そこで心底うれしそうな顔をされると、何も言えなくなる)
5: 2017/03/03(金) 01:15:18.42 ID:RaXOh7RiO
P「にしても、飛鳥も笑顔が上手になったな」
飛鳥「笑顔?」
P「ほら、さっきの撮影の後。カメラマンさんに、にこやかに挨拶していただろう。昔じゃああはいかなかったぞ」
飛鳥「あぁ……だろうね。ボクも、そのあたりは丸くなったというか」
飛鳥「牙が抜けたとも言えるけれど。キミはどう思う」
P「しかるべき時に向けて、隠れて牙を砥いでると思えばいいんじゃないか?」
飛鳥「……ふむ。ボク好みの答えだ」
飛鳥「まあ、それは置いておこう。なんにせよ、変化は当然起きるものだ。デビューして、それなりに月日が経っているんだから」
P「デビューシングルの発売からちょうど一周年か。改めて、おめでとう」
飛鳥「もう、一年経つんだね……いや、むしろ遅すぎるくらいか? いろいろと、濃密な時間を経験させてもらったよ」
P「俺も、飛鳥と一緒にたくさんの経験をさせてもらった。充実していたよ」
飛鳥「そう言ってくれると、ボクもうれしい」
P「今日からまた、新しい一年が始まる。よろしく頼むよ」
飛鳥「あぁ。また、セカイに爪痕を残していこうじゃないか」
飛鳥「始まりの一年は終わりを告げた。けれど、まだしばしの間、ボクに付き合ってもらうよ」
P「『しばし』でいいのか?」
飛鳥「……そこを突っ込むのは、野暮だと思わないかい」
P「たまには、野暮なのもいいかなと思ってさ」
飛鳥「………ふふっ、そうか」
飛鳥「笑顔?」
P「ほら、さっきの撮影の後。カメラマンさんに、にこやかに挨拶していただろう。昔じゃああはいかなかったぞ」
飛鳥「あぁ……だろうね。ボクも、そのあたりは丸くなったというか」
飛鳥「牙が抜けたとも言えるけれど。キミはどう思う」
P「しかるべき時に向けて、隠れて牙を砥いでると思えばいいんじゃないか?」
飛鳥「……ふむ。ボク好みの答えだ」
飛鳥「まあ、それは置いておこう。なんにせよ、変化は当然起きるものだ。デビューして、それなりに月日が経っているんだから」
P「デビューシングルの発売からちょうど一周年か。改めて、おめでとう」
飛鳥「もう、一年経つんだね……いや、むしろ遅すぎるくらいか? いろいろと、濃密な時間を経験させてもらったよ」
P「俺も、飛鳥と一緒にたくさんの経験をさせてもらった。充実していたよ」
飛鳥「そう言ってくれると、ボクもうれしい」
P「今日からまた、新しい一年が始まる。よろしく頼むよ」
飛鳥「あぁ。また、セカイに爪痕を残していこうじゃないか」
飛鳥「始まりの一年は終わりを告げた。けれど、まだしばしの間、ボクに付き合ってもらうよ」
P「『しばし』でいいのか?」
飛鳥「……そこを突っ込むのは、野暮だと思わないかい」
P「たまには、野暮なのもいいかなと思ってさ」
飛鳥「………ふふっ、そうか」
6: 2017/03/03(金) 01:15:48.34 ID:RaXOh7RiO
飛鳥「ならこちらも、高らかに宣言させてもらおうじゃないか」
飛鳥「キミはボクの相棒であり、共犯者だ。その日が来るまで、ボクらを繋ぐ鎖が解けることはない」
飛鳥「共に往こう。翼を広げて、かの地まで」
P「……ああ。もちろん」
P「ところで、その日って? かの地って?」
飛鳥「ふっ。それは、これからボクとキミとで決めていくものさ」
P「なるほど……それはまた、大変そうだ」
飛鳥「でもキミ、好きだろう」
P「かもしれない」
飛鳥「ふふっ」
P「さしあたっては、カフェが『かの地』になるのかな」
飛鳥「そうだね。新たな一年の始まりが、よきものであることを願おう」
P「ちなみに、なにを頼むつもりなんだ?」
飛鳥「そうだな……コーヒー……でも、たまにはパフェも悪くは――」
おしまい
飛鳥「キミはボクの相棒であり、共犯者だ。その日が来るまで、ボクらを繋ぐ鎖が解けることはない」
飛鳥「共に往こう。翼を広げて、かの地まで」
P「……ああ。もちろん」
P「ところで、その日って? かの地って?」
飛鳥「ふっ。それは、これからボクとキミとで決めていくものさ」
P「なるほど……それはまた、大変そうだ」
飛鳥「でもキミ、好きだろう」
P「かもしれない」
飛鳥「ふふっ」
P「さしあたっては、カフェが『かの地』になるのかな」
飛鳥「そうだね。新たな一年の始まりが、よきものであることを願おう」
P「ちなみに、なにを頼むつもりなんだ?」
飛鳥「そうだな……コーヒー……でも、たまにはパフェも悪くは――」
おしまい
7: 2017/03/03(金) 01:16:54.35 ID:RaXOh7RiO
おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
もう共鳴世界の存在論から一年経つんですね。いろいろあった一年でした。今後もなんだかんだでプロデュース頑張りたいです
もう共鳴世界の存在論から一年経つんですね。いろいろあった一年でした。今後もなんだかんだでプロデュース頑張りたいです
8: 2017/03/03(金) 07:24:46.39 ID:FyrWy2QYo
おっつ
引用元: 二宮飛鳥「助手席にて」
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