1: 2022/07/05(火) 10:42:00 ID:6gZO5b/3.net
ヨシコ「時間はどうするの? 何時もの時間でいい?」
曜「んー5時にしとこうかな。明日はちょっと走りにいこうかなって思ってるから」
ヨシコ「了解、セットしておいたわ。朝っから頑張るわね」
曜「最近衣装作りが続いててサボってたからね、練習も忙しくなってきたし。体力もしっかりつけてかないと」
ヨシコ「ケガしないように程にしときなさいよ」
曜「ありがと、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「んー5時にしとこうかな。明日はちょっと走りにいこうかなって思ってるから」
ヨシコ「了解、セットしておいたわ。朝っから頑張るわね」
曜「最近衣装作りが続いててサボってたからね、練習も忙しくなってきたし。体力もしっかりつけてかないと」
ヨシコ「ケガしないように程にしときなさいよ」
曜「ありがと、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
2: 2022/07/05(火) 10:43:01 ID:6gZO5b/3.net
曜「オッケー、ヨシコ。今日の宿題の答えを教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。何よその漠然とした問いかけは」
曜「ほら、練習忙しいて話したよね? 衣装作りもって話も」
ヨシコ「聞いてる」
曜「そうするとね、おのずと勉強に力を入れる時間が…」
ヨシコ「言い訳は聞かないわよ。学業が本業でしょ? ヨハネが教えたって意味ないじゃない。
と言うか曜さんの宿題が何かなんて知らないし」
曜「ケチ」
ヨシコ「ケチじゃない。自分の力でなんとかしなさい。ほら、リラックスできる音楽流すから」
曜「はいはい、分かったよ…サンキュー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
ヨシコ「ヨハネよ。何よその漠然とした問いかけは」
曜「ほら、練習忙しいて話したよね? 衣装作りもって話も」
ヨシコ「聞いてる」
曜「そうするとね、おのずと勉強に力を入れる時間が…」
ヨシコ「言い訳は聞かないわよ。学業が本業でしょ? ヨハネが教えたって意味ないじゃない。
と言うか曜さんの宿題が何かなんて知らないし」
曜「ケチ」
ヨシコ「ケチじゃない。自分の力でなんとかしなさい。ほら、リラックスできる音楽流すから」
曜「はいはい、分かったよ…サンキュー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
3: 2022/07/05(火) 10:44:00.88 ID:6gZO5b/3.net
曜「オッケー、ヨシコ、週末の天気を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。今週末は…曇り時々雨。60%ってところかしら」
曜「微妙な数字だね。雲行き怪しそうだったし、雨降りそうかなーとは思ってたけど」
ヨシコ「ヨハネが決めたわけじゃないから文句があっても聞かないわよ。とりあえず、折り畳み傘を持っていくことを勧めるわ」
曜「そうだね、今のうちに準備しておこうかな」
ヨシコ「風邪引いたら練習だって意味なくなるんだらか、気を付けなさいよ」
曜「心配してくれてありがと、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
ヨシコ「ヨハネよ。今週末は…曇り時々雨。60%ってところかしら」
曜「微妙な数字だね。雲行き怪しそうだったし、雨降りそうかなーとは思ってたけど」
ヨシコ「ヨハネが決めたわけじゃないから文句があっても聞かないわよ。とりあえず、折り畳み傘を持っていくことを勧めるわ」
曜「そうだね、今のうちに準備しておこうかな」
ヨシコ「風邪引いたら練習だって意味なくなるんだらか、気を付けなさいよ」
曜「心配してくれてありがと、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
4: 2022/07/05(火) 10:45:01.35 ID:6gZO5b/3.net
曜「オッケー、ヨシコ。風邪をひかない方法を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ、何よ気分でも悪いの?」
曜「いやー、雨に降られちゃって…ちょっと寒気がするかなって」
ヨシコ「雨って…傘持ってたんじゃないの!? もしかして、持って行ったことを忘れてたとか?」
曜「そこまで物忘れ激しくないよ。これには事情があってですね」
ヨシコ「もう! 風邪引いたら大変だって釘刺しておいたのに…」
曜「まぁ聞いてよヨシコさん。傘は確かに昨日準備したし持ってもいったよ、対策万全! けど…」
ヨシコ「けど?」
曜「梨子ちゃ…あー、部活の友達がね、傘持ってこなかったって言ってたから貸して上げたんだ」
ヨシコ「私はバスだからって大丈夫だって? お人好しね。それで濡れているなら世話ないわ」
曜「あはは…でも、私は体力だけが取り柄だから大丈夫かなって」
ヨシコ「全く…とりあえず暖かくして休息を取ること、これが第一。
あとは引き始めなら市販のカゼ薬じゃなくて漢方の服用を進めるわ」
曜「漢方…了解であります」
ヨシコ「一人の身体じゃないんだから、大事にしなさいよ?」
曜「ありがとう、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
ヨシコ「ヨハネよ、何よ気分でも悪いの?」
曜「いやー、雨に降られちゃって…ちょっと寒気がするかなって」
ヨシコ「雨って…傘持ってたんじゃないの!? もしかして、持って行ったことを忘れてたとか?」
曜「そこまで物忘れ激しくないよ。これには事情があってですね」
ヨシコ「もう! 風邪引いたら大変だって釘刺しておいたのに…」
曜「まぁ聞いてよヨシコさん。傘は確かに昨日準備したし持ってもいったよ、対策万全! けど…」
ヨシコ「けど?」
曜「梨子ちゃ…あー、部活の友達がね、傘持ってこなかったって言ってたから貸して上げたんだ」
ヨシコ「私はバスだからって大丈夫だって? お人好しね。それで濡れているなら世話ないわ」
曜「あはは…でも、私は体力だけが取り柄だから大丈夫かなって」
ヨシコ「全く…とりあえず暖かくして休息を取ること、これが第一。
あとは引き始めなら市販のカゼ薬じゃなくて漢方の服用を進めるわ」
曜「漢方…了解であります」
ヨシコ「一人の身体じゃないんだから、大事にしなさいよ?」
曜「ありがとう、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
6: 2022/07/05(火) 10:46:01.07 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。可愛い傘が売ってる所を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。傘って、前に貸したの返してもらってないの?」
曜「傘は返してもらったよ。返してはもらったんだけど…」
ヨシコ「煮え切らないわね」
曜「その…前に言ってた傘を貸した子ってね、すっごく綺麗な子なんだ」
ヨシコ「話が見えてこないだけど、前後を繋げて話してくれる?」
曜「最後まで聞けば繋がるんだって。それでね、綺麗な子だったんだけど、
私の貸した傘って何の変哲もない黒い折り畳み傘だったわけ」
ヨシコ「知ってる」
曜「貸したときは気にしなかったんだけど、その子…梨子ちゃんにはちょっと似合わない傘だったかなって」
ヨシコ「貸す側がそこまで考えなくても…まぁ無頓着な曜さんのお洒落改革につながるならいっか」
曜「傘なんて差せればいいかなって思ってたけどね。小さなおしゃれって言うの? ちょっと考えさせられちゃたね」
ヨシコ「ちょっと待ってて探すから…近場なら駅前の商店街に何件かあるようね。地図に印つけとくわ」
曜「サンキュー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「オッケー、ヨシコ。可愛い傘が売ってる所を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。傘って、前に貸したの返してもらってないの?」
曜「傘は返してもらったよ。返してはもらったんだけど…」
ヨシコ「煮え切らないわね」
曜「その…前に言ってた傘を貸した子ってね、すっごく綺麗な子なんだ」
ヨシコ「話が見えてこないだけど、前後を繋げて話してくれる?」
曜「最後まで聞けば繋がるんだって。それでね、綺麗な子だったんだけど、
私の貸した傘って何の変哲もない黒い折り畳み傘だったわけ」
ヨシコ「知ってる」
曜「貸したときは気にしなかったんだけど、その子…梨子ちゃんにはちょっと似合わない傘だったかなって」
ヨシコ「貸す側がそこまで考えなくても…まぁ無頓着な曜さんのお洒落改革につながるならいっか」
曜「傘なんて差せればいいかなって思ってたけどね。小さなおしゃれって言うの? ちょっと考えさせられちゃたね」
ヨシコ「ちょっと待ってて探すから…近場なら駅前の商店街に何件かあるようね。地図に印つけとくわ」
曜「サンキュー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
7: 2022/07/05(火) 10:47:01.34 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。髪の毛の手入れについて教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。どういう風の吹きまわし?」
曜「遠回しに馬鹿にされてない?」
ヨシコ「してる自覚はあるわ」
曜「ひっどいなー…あのね、この前話した梨子ちゃんなんだけど、髪の毛が長くてサラーっとしってて、
ザ・女の子っていうヘアスタイルなんだ」
ヨシコ「なるほど理解したわ。クセ毛の自分と見比べて違いを実感しちゃったと」
曜「あれは誰でも憧れるよ」
ヨシコ「曜さんがクセ毛をストレートにして伸ばしたところで似合わないと思うけど」
曜「最近手厳しくない?」
ヨシコ「憧れて真似るよりも、自分を一番よく見せる髪形を見つける、じゃないかしら?」
曜「んーでもなー」
ヨシコ「曜さんはそのままでいいと思うわ。でも髪の毛の手入れをするのは賛成ね。
とりあえず、洗髪方法から変えること…プール行った日は特に念入りに手入れをするように。
ササッと済ませようなんて手抜きは厳禁よ」
曜「…あはは、ばれてるね」
ヨシコ「この前の傘の件と一緒に、ヘアケア用品もピックアップしておいたわ。次の休みの日にでも行って色々と聞いてきなさい」
曜「了解、行って見る。ありがとヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「オッケー、ヨシコ。髪の毛の手入れについて教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。どういう風の吹きまわし?」
曜「遠回しに馬鹿にされてない?」
ヨシコ「してる自覚はあるわ」
曜「ひっどいなー…あのね、この前話した梨子ちゃんなんだけど、髪の毛が長くてサラーっとしってて、
ザ・女の子っていうヘアスタイルなんだ」
ヨシコ「なるほど理解したわ。クセ毛の自分と見比べて違いを実感しちゃったと」
曜「あれは誰でも憧れるよ」
ヨシコ「曜さんがクセ毛をストレートにして伸ばしたところで似合わないと思うけど」
曜「最近手厳しくない?」
ヨシコ「憧れて真似るよりも、自分を一番よく見せる髪形を見つける、じゃないかしら?」
曜「んーでもなー」
ヨシコ「曜さんはそのままでいいと思うわ。でも髪の毛の手入れをするのは賛成ね。
とりあえず、洗髪方法から変えること…プール行った日は特に念入りに手入れをするように。
ササッと済ませようなんて手抜きは厳禁よ」
曜「…あはは、ばれてるね」
ヨシコ「この前の傘の件と一緒に、ヘアケア用品もピックアップしておいたわ。次の休みの日にでも行って色々と聞いてきなさい」
曜「了解、行って見る。ありがとヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
8: 2022/07/05(火) 10:48:01.30 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。休日が終わって気が付いたら財布の中にお金がないだけど、
次のおこずかいまでに持ちそうにないから寝て起きたら枕元にお金が置いてあるっていうおまじないを教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。私が知りたいわ」
曜「オッケー、ヨシコ。休日が終わって気が付いたら財布の中にお金がないだけど、
次のおこずかいまでに持ちそうにないから寝て起きたら枕元にお金が置いてあるっていうおまじないを教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。私が知りたいわ」
9: 2022/07/05(火) 10:49:01.26 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。女の子っぽい仕草を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。いきなり色気づいてきたわね」
曜「色気づいたって言うか、女としての威厳を失ったというか再確認したというか…」
ヨシコ「また梨子さん意識したの?」
曜「一度気になると、何か目で追っちゃうんだよね」
ヨシコ「それで自分と住む世界の違いにを感じたと」
曜「その通りでございます。自信なくしちゃうよ…本当。ピアノやってるからかな、指先もすっごくきれいだし、
ダンスとか運動は苦手だけど…女の子らしいお淑やかーな動きなんだよね。やっぱり憧れるなって」
ヨシコ「女の子っぽいってのがちょっと難しいけど…曜さんがいきなり変えるのは無理じゃないかしら」
曜「私には出来ないってこと?」
ヨシコ「違うわよ、人には人の立ち回りがあるってこと。別に曜さんがガサツとか言いたいわけじゃなくて」
曜「もう言ってる」
ヨシコ「でも変えたいって思うなら…そうね、自分は常に周りから見られてるんだって意識すること。
そうすれば自ずと軽率な行動はしなくなるし、仕草も変わってくるんじゃないかしら。根本的な女の子らしさとは違うけど…」
曜「なるほどね…うん分かった。ちょっと意識してみようかな。ありがと、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「オッケー、ヨシコ。女の子っぽい仕草を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。いきなり色気づいてきたわね」
曜「色気づいたって言うか、女としての威厳を失ったというか再確認したというか…」
ヨシコ「また梨子さん意識したの?」
曜「一度気になると、何か目で追っちゃうんだよね」
ヨシコ「それで自分と住む世界の違いにを感じたと」
曜「その通りでございます。自信なくしちゃうよ…本当。ピアノやってるからかな、指先もすっごくきれいだし、
ダンスとか運動は苦手だけど…女の子らしいお淑やかーな動きなんだよね。やっぱり憧れるなって」
ヨシコ「女の子っぽいってのがちょっと難しいけど…曜さんがいきなり変えるのは無理じゃないかしら」
曜「私には出来ないってこと?」
ヨシコ「違うわよ、人には人の立ち回りがあるってこと。別に曜さんがガサツとか言いたいわけじゃなくて」
曜「もう言ってる」
ヨシコ「でも変えたいって思うなら…そうね、自分は常に周りから見られてるんだって意識すること。
そうすれば自ずと軽率な行動はしなくなるし、仕草も変わってくるんじゃないかしら。根本的な女の子らしさとは違うけど…」
曜「なるほどね…うん分かった。ちょっと意識してみようかな。ありがと、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
10: 2022/07/05(火) 10:50:00.86 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。曜ちゃんがおかしくなったって言われた時の心をケアする方法を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。どれだけ挙動不審だったのよ」
曜「オッケー、ヨシコ。曜ちゃんがおかしくなったって言われた時の心をケアする方法を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。どれだけ挙動不審だったのよ」
11: 2022/07/05(火) 10:51:00.75 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。週末の天気を教えて。どうも雨降りそうなんだよね」
ヨシコ「ヨハネよ。週末は…曇りも出てるけど概ね晴れの予報ね、降水確率は30%。杞憂なんじゃない?」
曜「そうなの? うーん…それならいいけど。晴れるなら外で練習できそうだね」
ヨシコ「休みなのに練習なの? 精が出るわね」
曜「ライブも近くなってきたからね、ここが踏ん張りどころ。追い込みかけて頑張らないと」
ヨシコ「だからって無理は禁物よ? 普段頑張ってるんだから、焦らなくたって結果は付いてくるわよ」
曜「と言われても…なんだかこう、ぐわーって動きたいって言うか、テンション上がるって言うか」
ヨシコ「緊張してるっていうのはないの? 慣れ?」
曜「緊張は、するよ。でもそれ以上に楽しみの方が上かな」
ヨシコ「気張り過ぎないようにしなさいよ。週末のバスの時刻、スケジュールに載せておくわね」
曜「サンキュー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「オッケー、ヨシコ。週末の天気を教えて。どうも雨降りそうなんだよね」
ヨシコ「ヨハネよ。週末は…曇りも出てるけど概ね晴れの予報ね、降水確率は30%。杞憂なんじゃない?」
曜「そうなの? うーん…それならいいけど。晴れるなら外で練習できそうだね」
ヨシコ「休みなのに練習なの? 精が出るわね」
曜「ライブも近くなってきたからね、ここが踏ん張りどころ。追い込みかけて頑張らないと」
ヨシコ「だからって無理は禁物よ? 普段頑張ってるんだから、焦らなくたって結果は付いてくるわよ」
曜「と言われても…なんだかこう、ぐわーって動きたいって言うか、テンション上がるって言うか」
ヨシコ「緊張してるっていうのはないの? 慣れ?」
曜「緊張は、するよ。でもそれ以上に楽しみの方が上かな」
ヨシコ「気張り過ぎないようにしなさいよ。週末のバスの時刻、スケジュールに載せておくわね」
曜「サンキュー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
12: 2022/07/05(火) 10:52:01.16 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。ヨシコが嘘をつく確率を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。いきなりけんか腰は止めて」
曜「降水確率30%と言っておきながらの突然の雨、どうやってこの落とし前つけてくれるんですかい?」
ヨシコ「私が予測してるんじゃないんだってば!」
曜「分かってるよ、雨のことは。でも…何か釈然としないんだよね」
ヨシコ「釈然としないでヨハネに当たるのは止めて…それで何が釈然としないの?」
曜「私ってやっぱり女の子じゃないのかなーって。今日ね、ヨシコのせいで傘持ってかなかったら、
この間とは逆に梨子ちゃんが傘貸してくれたんだけど」
ヨシコ「だからいちいちヨハネを責めるのは止めてって」
曜「ごめんごめん。それでね借りた傘がまた可愛らしいセンスのいい傘でね。いいデザインの傘だねって言ったら」
ヨシコ「何て言ったの?」
曜「急ぎで買ったときのだから、あんまりデザイン意識してなかったんですって」
ヨシコ「何それ女子力高い」
曜「そうそれ。無意識で選べるセンスってのがまた素晴らしいよね…はぁ…いいな…」
ヨシコ「悩みすぎじゃないの? センスは人それぞれ、曜さんには曜さんが持った良い味があるはずよ」
曜「投げやりで模範解答すぎ」
ヨシコ「投げやりに言ってるもの」
曜「酷いなぁ。でも…そうだよね、最近気にしすぎなのかな」
ヨシコ「そうよ、その人には他の人には真似できない良さがあるの」
曜「本当に投げやり…でも気分は少し晴れたかな。ありがと、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「オッケー、ヨシコ。ヨシコが嘘をつく確率を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。いきなりけんか腰は止めて」
曜「降水確率30%と言っておきながらの突然の雨、どうやってこの落とし前つけてくれるんですかい?」
ヨシコ「私が予測してるんじゃないんだってば!」
曜「分かってるよ、雨のことは。でも…何か釈然としないんだよね」
ヨシコ「釈然としないでヨハネに当たるのは止めて…それで何が釈然としないの?」
曜「私ってやっぱり女の子じゃないのかなーって。今日ね、ヨシコのせいで傘持ってかなかったら、
この間とは逆に梨子ちゃんが傘貸してくれたんだけど」
ヨシコ「だからいちいちヨハネを責めるのは止めてって」
曜「ごめんごめん。それでね借りた傘がまた可愛らしいセンスのいい傘でね。いいデザインの傘だねって言ったら」
ヨシコ「何て言ったの?」
曜「急ぎで買ったときのだから、あんまりデザイン意識してなかったんですって」
ヨシコ「何それ女子力高い」
曜「そうそれ。無意識で選べるセンスってのがまた素晴らしいよね…はぁ…いいな…」
ヨシコ「悩みすぎじゃないの? センスは人それぞれ、曜さんには曜さんが持った良い味があるはずよ」
曜「投げやりで模範解答すぎ」
ヨシコ「投げやりに言ってるもの」
曜「酷いなぁ。でも…そうだよね、最近気にしすぎなのかな」
ヨシコ「そうよ、その人には他の人には真似できない良さがあるの」
曜「本当に投げやり…でも気分は少し晴れたかな。ありがと、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
13: 2022/07/05(火) 10:53:01.43 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。お洒落なお店」
ヨシコ「ヨハネよ。お洒落なお店がどうしたの? 行きたいの? おしゃれって? 食べ物? アクセサリー?」
曜「そんなにいっぺんに質問投げかけれても答えられないよ、ヨシコ」
ヨシコ「答えられないのはこっちの台詞よ! 質問が漠然としすぎるのよ」
曜「いやー漠然っていうか、私にもよく分からなくて…」
ヨシコ「…いいわ、順を追って説明しくれる?」
曜「んー、この間梨子ちゃんに傘を借りたって話をしたよね?」
ヨシコ「理不尽にヨハネが責め立てられた時の話ね」
曜「でね、傘を返そうかと思ったんだけど…何かお礼も一緒にした方がいいのかなって」
ヨシコ「梨子さんと友達なんでしょ、だったらありがとうって言葉だけでいいんじゃない? 前の借りもあるんだし」
曜「いやいや、そうもいかないよ。梨子ちゃんのおかげで濡れずに済んだし、風邪の心配だってなくなったんだから」
ヨシコ「あー何となく分かったわ。要するに、曜さんはお返しをしたいんだけど、
梨子さんが自分と違ってお洒落だから何をしたらいいのかて頭が追い付かないってことね」
曜「端的に言うと、それ」
ヨシコ「それじゃないわよ。そうね、でもプレゼントってのはちょっと重いわよね…
もうジュース奢ってあげるとかでいいんじゃないの?」
曜「ないがしろにしすぎじゃない?」
ヨシコ「傘の貸し借りでしょ? いいのよ軽くて。お礼っていうのはあくまでも感謝」
曜「あ、今のは、ヨシコの悪魔とあくまをかけて…」
ヨシコ「ヨハネは堕天使! で、感謝っていうのは相手の為を想ってすること。
大きすぎて負担になったらそれは感謝じゃなくて自己満足よ」
曜「…はー」
ヨシコ「何よその反応」
曜「いやヨシコちゃんいいこと言うなーって。どうしたの、バグ?」
ヨシコ「正常よ! だからお返しはジュースくらいにしときなさい」
曜「確かに…了解いたしました。サンキュー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「あ、オッケー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ。何よ?」
曜「梨子ちゃんの好きなジュース教えて」
ヨシコ「知らないわよ!」
曜「オッケー、ヨシコ。お洒落なお店」
ヨシコ「ヨハネよ。お洒落なお店がどうしたの? 行きたいの? おしゃれって? 食べ物? アクセサリー?」
曜「そんなにいっぺんに質問投げかけれても答えられないよ、ヨシコ」
ヨシコ「答えられないのはこっちの台詞よ! 質問が漠然としすぎるのよ」
曜「いやー漠然っていうか、私にもよく分からなくて…」
ヨシコ「…いいわ、順を追って説明しくれる?」
曜「んー、この間梨子ちゃんに傘を借りたって話をしたよね?」
ヨシコ「理不尽にヨハネが責め立てられた時の話ね」
曜「でね、傘を返そうかと思ったんだけど…何かお礼も一緒にした方がいいのかなって」
ヨシコ「梨子さんと友達なんでしょ、だったらありがとうって言葉だけでいいんじゃない? 前の借りもあるんだし」
曜「いやいや、そうもいかないよ。梨子ちゃんのおかげで濡れずに済んだし、風邪の心配だってなくなったんだから」
ヨシコ「あー何となく分かったわ。要するに、曜さんはお返しをしたいんだけど、
梨子さんが自分と違ってお洒落だから何をしたらいいのかて頭が追い付かないってことね」
曜「端的に言うと、それ」
ヨシコ「それじゃないわよ。そうね、でもプレゼントってのはちょっと重いわよね…
もうジュース奢ってあげるとかでいいんじゃないの?」
曜「ないがしろにしすぎじゃない?」
ヨシコ「傘の貸し借りでしょ? いいのよ軽くて。お礼っていうのはあくまでも感謝」
曜「あ、今のは、ヨシコの悪魔とあくまをかけて…」
ヨシコ「ヨハネは堕天使! で、感謝っていうのは相手の為を想ってすること。
大きすぎて負担になったらそれは感謝じゃなくて自己満足よ」
曜「…はー」
ヨシコ「何よその反応」
曜「いやヨシコちゃんいいこと言うなーって。どうしたの、バグ?」
ヨシコ「正常よ! だからお返しはジュースくらいにしときなさい」
曜「確かに…了解いたしました。サンキュー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「あ、オッケー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ。何よ?」
曜「梨子ちゃんの好きなジュース教えて」
ヨシコ「知らないわよ!」
14: 2022/07/05(火) 10:54:01.05 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。ちょっと話相手になって」
ヨシコ「ヨハネよ。どうしたのよ珍しいわね、悩みでもあるの?」
曜「悩みって言うか、うん、悩みかな」
ヨシコ「…いいわよ、話してみて」
曜「作曲ってさ、大変なのかなって思って」
ヨシコ「作曲…あぁ、梨子さんのこと?」
曜「うん、次のライブに向けて新しい曲を作ろうってなったんだ」
ヨシコ「頑張るわね」
曜「何時もの事だからね。でも梨子ちゃん、上手くいってないのかな…最近難しい顔ばっかするようになってね、疲れてるのかなって」
ヨシコ「作曲に限らず、ゼロからイチを作り出すってのは大変だと思うわ。曜さんだって衣装作るときは悩まないの?」
曜「私は先に曲があって歌詞があって、原形っていうのかな…それがあるから、イメージ膨らませるだけで簡単な方だと思うよ」
ヨシコ「作曲だって歌詞ありきで作ってるんじゃないの?」
曜「どうなんだろ? いつもは梨子ちゃんが千歌ちゃんをせっついてたけど、今回は逆なのかな」
ヨシコ「だったら尚更難しいんじゃない? さっき曜さんが言ってた原形っていうのが無くて、逆に自分が原形を作るんだから」
曜「やっぱりかー」
ヨシコ「音楽の話になったら、こればっかりは曜さんの力じゃどうしようもないじゃないの?」
曜「そうだよね、助言なんてできる知識ないし…あー何もできないってモヤモヤする」
ヨシコ「お人好しの曜さんなら猶更ね」
曜「やだな…私は梨子ちゃんの笑ってる顔が見たいのに…」
ヨシコ「ゆっくりと待ってあげましょ、最善の手ではないかもしれなけど」
曜「ん…了解。ありがとヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「オッケー、ヨシコ。ちょっと話相手になって」
ヨシコ「ヨハネよ。どうしたのよ珍しいわね、悩みでもあるの?」
曜「悩みって言うか、うん、悩みかな」
ヨシコ「…いいわよ、話してみて」
曜「作曲ってさ、大変なのかなって思って」
ヨシコ「作曲…あぁ、梨子さんのこと?」
曜「うん、次のライブに向けて新しい曲を作ろうってなったんだ」
ヨシコ「頑張るわね」
曜「何時もの事だからね。でも梨子ちゃん、上手くいってないのかな…最近難しい顔ばっかするようになってね、疲れてるのかなって」
ヨシコ「作曲に限らず、ゼロからイチを作り出すってのは大変だと思うわ。曜さんだって衣装作るときは悩まないの?」
曜「私は先に曲があって歌詞があって、原形っていうのかな…それがあるから、イメージ膨らませるだけで簡単な方だと思うよ」
ヨシコ「作曲だって歌詞ありきで作ってるんじゃないの?」
曜「どうなんだろ? いつもは梨子ちゃんが千歌ちゃんをせっついてたけど、今回は逆なのかな」
ヨシコ「だったら尚更難しいんじゃない? さっき曜さんが言ってた原形っていうのが無くて、逆に自分が原形を作るんだから」
曜「やっぱりかー」
ヨシコ「音楽の話になったら、こればっかりは曜さんの力じゃどうしようもないじゃないの?」
曜「そうだよね、助言なんてできる知識ないし…あー何もできないってモヤモヤする」
ヨシコ「お人好しの曜さんなら猶更ね」
曜「やだな…私は梨子ちゃんの笑ってる顔が見たいのに…」
ヨシコ「ゆっくりと待ってあげましょ、最善の手ではないかもしれなけど」
曜「ん…了解。ありがとヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
15: 2022/07/05(火) 10:55:00.91 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。疲れを解消する方法を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。何、モヤモヤする気持ちを練習にぶつけたら何時も以上に体力使っちゃって疲れが取れないとかってこと?」
曜「違うよ」
ヨシコ「あ、違うんだ」
曜「モヤモヤするって言うのは本当。やっぱり待つっていうのは性に合わないというか、何かできないかな、何とかしたいなって」
ヨシコ「よね、前は結構曜さんに無理を言ったかもって思ってるわ」
曜「考えたんだ、直接お手伝いができないなら私が出来ることは何かって」
ヨシコ「それが疲れを取る方法?」
曜「疲れを取る、って言うか、リラックスさせる方法かな。体力よりは精神的な疲れだと思うし」
ヨシコ「リラックスさせるね…気分と落ち着かせるなら、音楽とかお風呂、睡眠…」
曜「どれも手伝えそうにないね」
ヨシコ「最適なリラックスの方法なんて人それぞれよ。あとは…そうね、香りなんてどうかしら」
曜「香り?」
ヨシコ「アロマテラピーってやつね。簡単に言うと…例えば曜さん、海の近くに行って潮の香りをかぐと、
うぉーってテンション上がったりしない? あとハンバーグの匂いとか」
曜「する」
ヨシコ「似たようなものね、匂いって結構敏感で、素直に気分とか体調に直結してくるのよ」
曜「なるほどなるほど…要はリラックスさせる匂いをプレゼントすればいいわけだね」
ヨシコ「匂いをプレゼントって表現おかしくない? いや合ってるけど。精油…オイルとかボディクリームとか。
本当は梨子さんの好みの香りに合わせたいけど、流石に分からないから一般的なものでいいじゃいかしら」
曜「香りか…うん、いいかもしれない。今度見に行って見ようかな。ヨシコ、お店の選定」
ヨシコ「了解…オッケー、地図にマークしておいたわ」
曜「これで梨子ちゃんの役に立てたらうれしいな…サンキュー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「オッケー、ヨシコ。疲れを解消する方法を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。何、モヤモヤする気持ちを練習にぶつけたら何時も以上に体力使っちゃって疲れが取れないとかってこと?」
曜「違うよ」
ヨシコ「あ、違うんだ」
曜「モヤモヤするって言うのは本当。やっぱり待つっていうのは性に合わないというか、何かできないかな、何とかしたいなって」
ヨシコ「よね、前は結構曜さんに無理を言ったかもって思ってるわ」
曜「考えたんだ、直接お手伝いができないなら私が出来ることは何かって」
ヨシコ「それが疲れを取る方法?」
曜「疲れを取る、って言うか、リラックスさせる方法かな。体力よりは精神的な疲れだと思うし」
ヨシコ「リラックスさせるね…気分と落ち着かせるなら、音楽とかお風呂、睡眠…」
曜「どれも手伝えそうにないね」
ヨシコ「最適なリラックスの方法なんて人それぞれよ。あとは…そうね、香りなんてどうかしら」
曜「香り?」
ヨシコ「アロマテラピーってやつね。簡単に言うと…例えば曜さん、海の近くに行って潮の香りをかぐと、
うぉーってテンション上がったりしない? あとハンバーグの匂いとか」
曜「する」
ヨシコ「似たようなものね、匂いって結構敏感で、素直に気分とか体調に直結してくるのよ」
曜「なるほどなるほど…要はリラックスさせる匂いをプレゼントすればいいわけだね」
ヨシコ「匂いをプレゼントって表現おかしくない? いや合ってるけど。精油…オイルとかボディクリームとか。
本当は梨子さんの好みの香りに合わせたいけど、流石に分からないから一般的なものでいいじゃいかしら」
曜「香りか…うん、いいかもしれない。今度見に行って見ようかな。ヨシコ、お店の選定」
ヨシコ「了解…オッケー、地図にマークしておいたわ」
曜「これで梨子ちゃんの役に立てたらうれしいな…サンキュー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
16: 2022/07/05(火) 10:56:01.13 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。おこずかいを前借りする方法を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。値段について言及しなかった私が悪かったわ。それでももう少し自分の懐事情ってもんを考えなさいよ」
曜「反省しております…いや仕方ないよ、目いっぱい種類あってどれがいいのか何て分からなかったし」
ヨシコ「知識なしで行けば、確かにね」
曜「選ぶのは楽しかったよ、梨子ちゃんの好きな匂いってなんだろう、何を買えば気に入ってくれるんだろうって」
ヨシコ「いいものは見つかったの?」
曜「アロマオイル? アロマポット? っていうのにしたんだ」
ヨシコ「で?」
曜「気が付いたら財布が空っぽだ」
ヨシコ「前も言ったけど、あんまり重いものとか高価なものは逆に負担になるんだからね?」
曜「心得ているであります。だから、買ったものの一部は自分用に使おうかなって」
ヨシコ「にあわな…いいんじゃないかしら、新しいものを使うのも。女子力向上」
曜「少しは隠そうとしようよ。それで、ちょっと奮発しすぎたかなって」
ヨシコ「ちなみに今まで前借りした経験は?」
曜「無かったかな。水泳の用具とか買うときは、ちゃんと話をすれば別で買ってくれたし」
ヨシコ「だったら素直にそれでいきましょ。大切な人へのプレゼント買ったのって言えば」
曜「大切って、いやいや、梨子ちゃんはそんな」
ヨシコ「大切な友人、でしょ?」
曜「…うん」
ヨシコ「ちなみにヨハネの予想だと九分九里断られるわ。私用だもの」
曜「あーだよね。しょうがない、慎ましく生活しますか…」
ヨシコ「ちなみに衣装に回せるお金は?」
曜「…あ」
ヨシコ「おやすみ、曜さん。良い夢を」
曜「…おやすみ、ありがとヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「オッケー、ヨシコ。おこずかいを前借りする方法を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。値段について言及しなかった私が悪かったわ。それでももう少し自分の懐事情ってもんを考えなさいよ」
曜「反省しております…いや仕方ないよ、目いっぱい種類あってどれがいいのか何て分からなかったし」
ヨシコ「知識なしで行けば、確かにね」
曜「選ぶのは楽しかったよ、梨子ちゃんの好きな匂いってなんだろう、何を買えば気に入ってくれるんだろうって」
ヨシコ「いいものは見つかったの?」
曜「アロマオイル? アロマポット? っていうのにしたんだ」
ヨシコ「で?」
曜「気が付いたら財布が空っぽだ」
ヨシコ「前も言ったけど、あんまり重いものとか高価なものは逆に負担になるんだからね?」
曜「心得ているであります。だから、買ったものの一部は自分用に使おうかなって」
ヨシコ「にあわな…いいんじゃないかしら、新しいものを使うのも。女子力向上」
曜「少しは隠そうとしようよ。それで、ちょっと奮発しすぎたかなって」
ヨシコ「ちなみに今まで前借りした経験は?」
曜「無かったかな。水泳の用具とか買うときは、ちゃんと話をすれば別で買ってくれたし」
ヨシコ「だったら素直にそれでいきましょ。大切な人へのプレゼント買ったのって言えば」
曜「大切って、いやいや、梨子ちゃんはそんな」
ヨシコ「大切な友人、でしょ?」
曜「…うん」
ヨシコ「ちなみにヨハネの予想だと九分九里断られるわ。私用だもの」
曜「あーだよね。しょうがない、慎ましく生活しますか…」
ヨシコ「ちなみに衣装に回せるお金は?」
曜「…あ」
ヨシコ「おやすみ、曜さん。良い夢を」
曜「…おやすみ、ありがとヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
17: 2022/07/05(火) 10:57:00.97 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「……」
ヨシコ「って何もないのに呼ぶ?」
曜「あーごめん、ちょっと考え事してた」
ヨシコ「考え事の合間に呼ばないでよ…あ、もしかして梨子さんへのプレゼント失敗して落ち込んだとか?」
曜「ううん、すっごく喜んでくれたよ」
ヨシコ「なら良かったじゃない」
曜「うん、良かった…よし、ヨシコ、目覚ましセットして」
ヨシコ「了解。何時にしておくの?」
曜「四時」
ヨシコ「四時ね…って、四時!? いやいやいや早すぎでしょ」
曜「んーなんかこう、ダーッって走りだしたい気分になってきた」
ヨシコ「悩むのが生に合わないってわかるけど、突発的な行動は止めなさいよ」
曜「本当は今からでも体動かしたい気分なんだけど」
ヨシコ「それは全力で止めるわ。全く…分かったわ、一応セットしておく」
曜「ありがと」
ヨシコ「…でもその前に、言葉に出しちゃったほうが気が楽になることもあるわよ」
曜「うん…」
ヨシコ「ヨハネはここにいるから」
曜「ありがと、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネだってば」
曜「オッケー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「……」
ヨシコ「って何もないのに呼ぶ?」
曜「あーごめん、ちょっと考え事してた」
ヨシコ「考え事の合間に呼ばないでよ…あ、もしかして梨子さんへのプレゼント失敗して落ち込んだとか?」
曜「ううん、すっごく喜んでくれたよ」
ヨシコ「なら良かったじゃない」
曜「うん、良かった…よし、ヨシコ、目覚ましセットして」
ヨシコ「了解。何時にしておくの?」
曜「四時」
ヨシコ「四時ね…って、四時!? いやいやいや早すぎでしょ」
曜「んーなんかこう、ダーッって走りだしたい気分になってきた」
ヨシコ「悩むのが生に合わないってわかるけど、突発的な行動は止めなさいよ」
曜「本当は今からでも体動かしたい気分なんだけど」
ヨシコ「それは全力で止めるわ。全く…分かったわ、一応セットしておく」
曜「ありがと」
ヨシコ「…でもその前に、言葉に出しちゃったほうが気が楽になることもあるわよ」
曜「うん…」
ヨシコ「ヨハネはここにいるから」
曜「ありがと、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネだってば」
18: 2022/07/05(火) 10:58:01.03 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ…話相手になって…というか一方的に聞いてて」
ヨシコ「ヨハネよ。いいわよ」
曜「この前、アロマ…だっけ? 買ったのを梨子ちゃんにプレゼントしたんだ」
ヨシコ「ええ、さっき聞いたわ。喜んでくれたんでしょ?」
曜「うん、喜んでくれた。ヨシコの言った通り、ちょっと恐縮させちゃったんだけど…梨子ちゃんすっごく喜んでくれてね。
それでね…笑ってくれた」
ヨシコ「そう…」
曜「梨子ちゃんの役に立てたって、プレゼントして良かったなって。
また梨子ちゃんの笑顔見れて本当にうれしくって、うれしくって…でもね」
ヨシコ「……」
曜「その笑顔が綺麗で可愛くって眩しくって、ずっと見ていたいくらいに素敵で…。
おかしいんだ、眼を閉じるとね、梨子ちゃんの顔が浮かんできて、他のこと何も考えられなくなる。
今梨子ちゃんどうしてるのかな、作曲進んでるかなって、私のプレゼント使ってくれてるかなって」
ヨシコ「今に始まったことじゃ、ないんじゃないの?」
曜「あはは、そうかも…そっか、そういえばここんとこ、ずっと梨子ちゃんのこと気にしてたんだよね。
でも笑顔見たら、何時も以上に気になっちゃたんだよ。なんかもう、嬉しいのに心がモヤモヤーってしてきちゃって」
ヨシコ「4時起きして走り出したい気分だったと」
曜「そういうことですよ。もう動いて発散するしかないなって」
ヨシコ「曜さんらしいわね」
曜「オッケー、ヨシコ…話相手になって…というか一方的に聞いてて」
ヨシコ「ヨハネよ。いいわよ」
曜「この前、アロマ…だっけ? 買ったのを梨子ちゃんにプレゼントしたんだ」
ヨシコ「ええ、さっき聞いたわ。喜んでくれたんでしょ?」
曜「うん、喜んでくれた。ヨシコの言った通り、ちょっと恐縮させちゃったんだけど…梨子ちゃんすっごく喜んでくれてね。
それでね…笑ってくれた」
ヨシコ「そう…」
曜「梨子ちゃんの役に立てたって、プレゼントして良かったなって。
また梨子ちゃんの笑顔見れて本当にうれしくって、うれしくって…でもね」
ヨシコ「……」
曜「その笑顔が綺麗で可愛くって眩しくって、ずっと見ていたいくらいに素敵で…。
おかしいんだ、眼を閉じるとね、梨子ちゃんの顔が浮かんできて、他のこと何も考えられなくなる。
今梨子ちゃんどうしてるのかな、作曲進んでるかなって、私のプレゼント使ってくれてるかなって」
ヨシコ「今に始まったことじゃ、ないんじゃないの?」
曜「あはは、そうかも…そっか、そういえばここんとこ、ずっと梨子ちゃんのこと気にしてたんだよね。
でも笑顔見たら、何時も以上に気になっちゃたんだよ。なんかもう、嬉しいのに心がモヤモヤーってしてきちゃって」
ヨシコ「4時起きして走り出したい気分だったと」
曜「そういうことですよ。もう動いて発散するしかないなって」
ヨシコ「曜さんらしいわね」
19: 2022/07/05(火) 10:59:01.23 ID:6gZO5b/3.net
曜「発散、できそうにないんだけどね。立ち止まったらまたモヤモヤってしてくるんだろうな」
ヨシコ「だと思うわ、走って解決したら悩む必要なんてないし。曜さんだったら出来たかもしれないけど」
曜「私だってそんなに単純じゃないよ?」
ヨシコ「単純でしょ、おそらく、絶対」
曜「ヨシコはひどいこと言うなー」
ヨシコ「悩むのは曜さんらしくない。でも悩むのは大切、自分の気持ちを顧みることは必要。
いい機会じゃない、一生懸命悩んで、答えみつければ」
曜「あー、すっきりしないなー」
ヨシコ「我慢よ」
曜「他人事みたいに」
ヨシコ「他人事だもの」
曜「ほんとヨシコってひどい。でも…ふふっ、うん、少しだけ気分晴れてた」
ヨシコ「本当に? 今のでもう? やっぱり単純ね」
曜「一言多いよ。でもヨシコの言う通り、言葉にしたら気持ちが少しだけ理解できた」
ヨシコ「さすがねヨハネは」
曜「今日はそういうことにしておくよ。ありがとう、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
ヨシコ「だと思うわ、走って解決したら悩む必要なんてないし。曜さんだったら出来たかもしれないけど」
曜「私だってそんなに単純じゃないよ?」
ヨシコ「単純でしょ、おそらく、絶対」
曜「ヨシコはひどいこと言うなー」
ヨシコ「悩むのは曜さんらしくない。でも悩むのは大切、自分の気持ちを顧みることは必要。
いい機会じゃない、一生懸命悩んで、答えみつければ」
曜「あー、すっきりしないなー」
ヨシコ「我慢よ」
曜「他人事みたいに」
ヨシコ「他人事だもの」
曜「ほんとヨシコってひどい。でも…ふふっ、うん、少しだけ気分晴れてた」
ヨシコ「本当に? 今のでもう? やっぱり単純ね」
曜「一言多いよ。でもヨシコの言う通り、言葉にしたら気持ちが少しだけ理解できた」
ヨシコ「さすがねヨハネは」
曜「今日はそういうことにしておくよ。ありがとう、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
20: 2022/07/05(火) 11:00:00.84 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。私、梨子ちゃんのこと好きなのかも」
ヨシコ「ヨハネよ。知ってた」
曜「オッケー、ヨシコ。私、梨子ちゃんのこと好きなのかも」
ヨシコ「ヨハネよ。知ってた」
21: 2022/07/05(火) 11:07:01.69 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。テストで赤点取らない方法を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。勉強」
曜「もっと現実的に具体的に」
ヨシコ「勉強やる以外に現実的で具体的な答えがあるならヨハネが知りたいわよ」
曜「一般的じゃなくて私にとっての現実的な答えを」
ヨシコ「ヨハネに話しかける前に勉強」
曜「あーヨシコに聞いた私が馬鹿だったかも」
ヨシコ「そうね、ヨハネは馬鹿だわ。おやすみなさい、曜さん」
曜「待って待って、ごめんなさいヨハネさん、機嫌直してもらってよろしいでしょうか?」
ヨシコ「全く何なのよ? 赤点とったら部活動停止?」
曜「そっちは大丈夫なんだけど…補修がですね、休日に入ってくるんですよ」
ヨシコ「練習ができなくなるってこと?」
曜「練習は大丈夫かな…たぶん補修候補組が他にいそうだから。要は練習じゃなくて…」
ヨシコ「何よ?」
曜「オッケー、ヨシコ。テストで赤点取らない方法を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。勉強」
曜「もっと現実的に具体的に」
ヨシコ「勉強やる以外に現実的で具体的な答えがあるならヨハネが知りたいわよ」
曜「一般的じゃなくて私にとっての現実的な答えを」
ヨシコ「ヨハネに話しかける前に勉強」
曜「あーヨシコに聞いた私が馬鹿だったかも」
ヨシコ「そうね、ヨハネは馬鹿だわ。おやすみなさい、曜さん」
曜「待って待って、ごめんなさいヨハネさん、機嫌直してもらってよろしいでしょうか?」
ヨシコ「全く何なのよ? 赤点とったら部活動停止?」
曜「そっちは大丈夫なんだけど…補修がですね、休日に入ってくるんですよ」
ヨシコ「練習ができなくなるってこと?」
曜「練習は大丈夫かな…たぶん補修候補組が他にいそうだから。要は練習じゃなくて…」
ヨシコ「何よ?」
22: 2022/07/05(火) 11:08:01.02 ID:6gZO5b/3.net
曜「いや、あのね…休日に予定が入っちゃうと、その…梨子ちゃんをデートに誘えなくなっちゃうなーと」
ヨシコ「デート? デートって言った? デートって何よ?」
曜「三回も言わないで、ちょっと恥ずかしい…」
ヨシコ「即行動は曜さんのいいところだと思ってたけど、思った以上に早いわね決断」
曜「思い立ったが吉日生活だっけ? 動くときは動くがモットーですから」
ヨシコ「でもいきなりデートって、そこは急ぐところじゃないと思うけど」
曜「デートと言うよりは、一緒にお出かけしたいなと思いまして、梨子ちゃんのこともっと知りたいなと」
ヨシコ「はいはい。で、赤点取らない方法?」
曜「そうであります」
ヨシコ「今から勉強」
曜「もっと裏技的な」
ヨシコ「努力しなさい。と言うか、梨子さんのことなかったら赤点も仕方ないとか思ってたの?」
曜「あはは…」
ヨシコ「はぁ…愛は何物にも勝るのね。でも勉強しかないと思うわ。正攻法で勝ち取ってきて。机はそっち、ベッドの反対側」
曜「しょうがない、腹をくくりますか」
ヨシコ「それがいいと思うわ。曜さんが前に買ってきたアロマ、集中力高めるってのもあったんじゃない?」
曜「そういえば…ちょっと試してみよっと。ありがとうヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
ヨシコ「デート? デートって言った? デートって何よ?」
曜「三回も言わないで、ちょっと恥ずかしい…」
ヨシコ「即行動は曜さんのいいところだと思ってたけど、思った以上に早いわね決断」
曜「思い立ったが吉日生活だっけ? 動くときは動くがモットーですから」
ヨシコ「でもいきなりデートって、そこは急ぐところじゃないと思うけど」
曜「デートと言うよりは、一緒にお出かけしたいなと思いまして、梨子ちゃんのこともっと知りたいなと」
ヨシコ「はいはい。で、赤点取らない方法?」
曜「そうであります」
ヨシコ「今から勉強」
曜「もっと裏技的な」
ヨシコ「努力しなさい。と言うか、梨子さんのことなかったら赤点も仕方ないとか思ってたの?」
曜「あはは…」
ヨシコ「はぁ…愛は何物にも勝るのね。でも勉強しかないと思うわ。正攻法で勝ち取ってきて。机はそっち、ベッドの反対側」
曜「しょうがない、腹をくくりますか」
ヨシコ「それがいいと思うわ。曜さんが前に買ってきたアロマ、集中力高めるってのもあったんじゃない?」
曜「そういえば…ちょっと試してみよっと。ありがとうヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
23: 2022/07/05(火) 11:09:01.11 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。今どきの女の子が好きそうなスポットとデートコース案」
ヨシコ「ヨハネよ。今どきってところに哀しみを感じるわ」
曜「いやもうね、痛いほど自覚してるから」
ヨシコ「スポットって言っても、人の好みがあるから一概にここがいいってのは難しいわね」
曜「映画館行って、喫茶店でお茶して、ウィンドショッピング?」
ヨシコ「…曜さん実は年齢詐称してるでしょ」
曜「しょうがないじゃん、私が思いつくって言ったらこれが限界」
ヨシコ「限界って、入り口にも達してないじゃない。確かに昔の鉄板みたいな風には言われてるけど」
曜「別にさ、凝ったところに行こうかなとは思ってないよ。でも、二人きりで初めて一緒にって言ったら外したくないでしょ?」
ヨシコ「二人きりって言ってみて、今少し嬉しかったり恥ずかしかったりしたでしょ?」
曜「…ちょっとね」
ヨシコ「その前に、一緒に出掛ける約束はできたの?」
曜「まだだけど、場所は先に決めておこうかなって。あそこ行こうよって誘えば自然かなって」
ヨシコ「それもそうね。でも最近のスポットね…」
曜「ちょっと興味がそそられそうで、でもありきたりでもディープでもなくって。
あ、私もそこ興味あったんだよねって素直にオッケーもらえそうでお金があまりかからない場所」
ヨシコ「注文が多い! 最後のは曜さんの心の声入ってるし」
曜「オッケー、ヨシコ。今どきの女の子が好きそうなスポットとデートコース案」
ヨシコ「ヨハネよ。今どきってところに哀しみを感じるわ」
曜「いやもうね、痛いほど自覚してるから」
ヨシコ「スポットって言っても、人の好みがあるから一概にここがいいってのは難しいわね」
曜「映画館行って、喫茶店でお茶して、ウィンドショッピング?」
ヨシコ「…曜さん実は年齢詐称してるでしょ」
曜「しょうがないじゃん、私が思いつくって言ったらこれが限界」
ヨシコ「限界って、入り口にも達してないじゃない。確かに昔の鉄板みたいな風には言われてるけど」
曜「別にさ、凝ったところに行こうかなとは思ってないよ。でも、二人きりで初めて一緒にって言ったら外したくないでしょ?」
ヨシコ「二人きりって言ってみて、今少し嬉しかったり恥ずかしかったりしたでしょ?」
曜「…ちょっとね」
ヨシコ「その前に、一緒に出掛ける約束はできたの?」
曜「まだだけど、場所は先に決めておこうかなって。あそこ行こうよって誘えば自然かなって」
ヨシコ「それもそうね。でも最近のスポットね…」
曜「ちょっと興味がそそられそうで、でもありきたりでもディープでもなくって。
あ、私もそこ興味あったんだよねって素直にオッケーもらえそうでお金があまりかからない場所」
ヨシコ「注文が多い! 最後のは曜さんの心の声入ってるし」
24: 2022/07/05(火) 11:10:00.81 ID:6gZO5b/3.net
曜「ねーねーヨシコー、何処かないかなー」
ヨシコ「待って待ってって…って言っても心当たりないし…特にイベントも候補ないから…」
曜「遠まわしな沼津批判?」
ヨシコ「批判してない、むしろ見るとこ多いでしょ沼津…あ、そうね思いついたわ」
曜「何なに?」
ヨシコ「沼津の観光案内してあげればいいわ。梨子さんって、確か転校してきたんでしょ?」
曜「うん、4月にね東京から」
ヨシコ「まぁ結構日は経ってるから、梨子さんだって何回かこっちには来てると思うけど…
でも長年住んでる地元民しか知らない場所とかオススメとか曜さんならあるでしょ?」
曜「おーなるほど…案内ね。確かにそれなら誘う口実にも持ってこいだね」
ヨシコ「くっくっく…ヨハネの溢れ出す智謀を崇めてもいいのよ?」
曜「うん、いい案だよヨシコ!」
ヨシコ「…え、素直に言われるとちょっと調子狂う…でもヨハネ」
曜「早速明日にでも誘ってみようかな」
ヨシコ「さすが行動派、決断が速いわね」
曜「善は急げってね、サンキュー、ヨシコ!」
ヨシコ「ヨハネよ」
ヨシコ「待って待ってって…って言っても心当たりないし…特にイベントも候補ないから…」
曜「遠まわしな沼津批判?」
ヨシコ「批判してない、むしろ見るとこ多いでしょ沼津…あ、そうね思いついたわ」
曜「何なに?」
ヨシコ「沼津の観光案内してあげればいいわ。梨子さんって、確か転校してきたんでしょ?」
曜「うん、4月にね東京から」
ヨシコ「まぁ結構日は経ってるから、梨子さんだって何回かこっちには来てると思うけど…
でも長年住んでる地元民しか知らない場所とかオススメとか曜さんならあるでしょ?」
曜「おーなるほど…案内ね。確かにそれなら誘う口実にも持ってこいだね」
ヨシコ「くっくっく…ヨハネの溢れ出す智謀を崇めてもいいのよ?」
曜「うん、いい案だよヨシコ!」
ヨシコ「…え、素直に言われるとちょっと調子狂う…でもヨハネ」
曜「早速明日にでも誘ってみようかな」
ヨシコ「さすが行動派、決断が速いわね」
曜「善は急げってね、サンキュー、ヨシコ!」
ヨシコ「ヨハネよ」
25: 2022/07/05(火) 11:11:00.84 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ、デートの誘い方教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。え、ちょっと待って。この間速攻誘うって決まらなかったっけ?」
曜「決まったよ、決まったけど…」
ヨシコ「失敗したの?」
曜「失敗した…というか誘えなかった…というより物凄く恥ずかしくなって逃げ出してきた」
ヨシコ「…珍しいわね。曜さんのことだから『おはよう梨子ちゃん! この度の休みに沼津案内してあげるから行こうよ!』
って最初から力押しで行くとばかり」
曜「出来たはずなんだよ、おはよう梨子ちゃん! までは良かったんだけど…」
ヨシコ「力押しは変わりないのね…ってか今のまんまのセリフ?」
曜「改めて意識しちゃって…あ、これ私今、デートに誘うとしてるんだって考えたら」
ヨシコ「踏ん張りなさいよ、あと一言じゃない」
曜「また他人事だと思って! めっちゃくちゃ恥ずかしいんだよ?」
ヨシコ「デートじゃなくて、単なるお出かけだって意識しなさいって」
曜「それで解決したら苦労しないよ…それに、断られたらどうしようって」
ヨシコ「あーなるほど」
曜「オッケー、ヨシコ、デートの誘い方教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。え、ちょっと待って。この間速攻誘うって決まらなかったっけ?」
曜「決まったよ、決まったけど…」
ヨシコ「失敗したの?」
曜「失敗した…というか誘えなかった…というより物凄く恥ずかしくなって逃げ出してきた」
ヨシコ「…珍しいわね。曜さんのことだから『おはよう梨子ちゃん! この度の休みに沼津案内してあげるから行こうよ!』
って最初から力押しで行くとばかり」
曜「出来たはずなんだよ、おはよう梨子ちゃん! までは良かったんだけど…」
ヨシコ「力押しは変わりないのね…ってか今のまんまのセリフ?」
曜「改めて意識しちゃって…あ、これ私今、デートに誘うとしてるんだって考えたら」
ヨシコ「踏ん張りなさいよ、あと一言じゃない」
曜「また他人事だと思って! めっちゃくちゃ恥ずかしいんだよ?」
ヨシコ「デートじゃなくて、単なるお出かけだって意識しなさいって」
曜「それで解決したら苦労しないよ…それに、断られたらどうしようって」
ヨシコ「あーなるほど」
26: 2022/07/05(火) 11:12:00.78 ID:6gZO5b/3.net
曜「ほら、結局一方的なお誘いなかって、ちょっと迷惑になってないかなって」
ヨシコ「梨子さんの事になると途端に尻込みするのね。でも友達なんでしょ? 遠慮してどうするのよ。
梨子さん以外を誘うときはどうしてるの? 相手のこと考えてる?」
曜「考えるけどそこまでは。『よし今度遊びに行こうよ、空いてる?』って」
ヨシコ「それでいいじゃない。断られたら単に日が合わなかっただけとかよ。曜さんが思ってる以上の深い考えなんてないんだから」
曜「『部活と作曲で疲れてゆっくりしたいんだよ、空気読めよ…』とか思われないかな?」
ヨシコ「よっぽど険悪な関係ならね、違うでしょ?」
曜「違う、と思っております」
ヨシコ「だったら普通にGoよ。ダメだったらその時また次の手考えましょ。曜さん得意でしょ、そういうの?」
曜「気持ちの切り替えは得意な方だと思うけど…」
ヨシコ「あーもう、女々しい! 曜さんらしくない! 全身全霊ヨーソロー精神で行きなさいよ!」
曜「全速前進」
ヨシコ「…ごめん」
曜「いや、うん、ヨシコの言いたいことは分かるよ。分かるけど…」
ヨシコ「そうよね、曜さんにとっては初恋だもの。臆病にはなるわよね…でもだからこそ、いつもの自分を持たないと駄目じゃない?
正直に自分の気持ちに」
曜「うん…」
ヨシコ「駄目だったらまたヨハネが相談に乗ってあげるわ。だからGoよGo」
曜「そうだね…ちょっと安心した。ありがとうヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
ヨシコ「梨子さんの事になると途端に尻込みするのね。でも友達なんでしょ? 遠慮してどうするのよ。
梨子さん以外を誘うときはどうしてるの? 相手のこと考えてる?」
曜「考えるけどそこまでは。『よし今度遊びに行こうよ、空いてる?』って」
ヨシコ「それでいいじゃない。断られたら単に日が合わなかっただけとかよ。曜さんが思ってる以上の深い考えなんてないんだから」
曜「『部活と作曲で疲れてゆっくりしたいんだよ、空気読めよ…』とか思われないかな?」
ヨシコ「よっぽど険悪な関係ならね、違うでしょ?」
曜「違う、と思っております」
ヨシコ「だったら普通にGoよ。ダメだったらその時また次の手考えましょ。曜さん得意でしょ、そういうの?」
曜「気持ちの切り替えは得意な方だと思うけど…」
ヨシコ「あーもう、女々しい! 曜さんらしくない! 全身全霊ヨーソロー精神で行きなさいよ!」
曜「全速前進」
ヨシコ「…ごめん」
曜「いや、うん、ヨシコの言いたいことは分かるよ。分かるけど…」
ヨシコ「そうよね、曜さんにとっては初恋だもの。臆病にはなるわよね…でもだからこそ、いつもの自分を持たないと駄目じゃない?
正直に自分の気持ちに」
曜「うん…」
ヨシコ「駄目だったらまたヨハネが相談に乗ってあげるわ。だからGoよGo」
曜「そうだね…ちょっと安心した。ありがとうヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
27: 2022/07/05(火) 11:13:00.97 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。気合入れの一言ちょうだい」
ヨシコ「ヨハネよ。がんばれ」
曜「え、それだけ?」
ヨシコ「頑張れ…いい言葉じゃない。こんなにもシンプルで想いの詰まった言葉、他にないわ」
曜「ヨシコがやる気がないだけじゃん。パートナーの晴れ舞台だよ? もっとこう、あるよね?」
ヨシコ「ない」
曜「うわ、言い切ったよ」
ヨシコ「逆に曜さんはどんな言葉かけてもらいたいの? 所望してごらんなさい?」
曜「え…がんばれ…とか?」
ヨシコ「がんばれ」
曜「実は私のこと嫌いでしょヨシコ」
ヨシコ「冗談よ。曜さんが一世一代の大決心をして手にした大舞台…だって思うけど、気兼ねする必要ないじゃない。楽しみでしょ?」
曜「うん、梨子ちゃんと一緒に居られるって考えるだけで、すっごく」
ヨシコ「楽しめばいいじゃない。いいとこ見せるとか好感度あげるとか考えないで。二人きりの一緒の時間を目いっぱいね」
曜「楽しむことが優先か…そうだよね、自分も楽しくなかったら、梨子ちゃんにも失礼だもんね」
ヨシコ「その通りよ。楽しませる、ってのもあるけどその前に自分が楽しむこと」
曜「よし…ヨシコ。もう一回、一言ちょうだい!」
ヨシコ「…の前に、準備は万端なの?」
曜「うん。デートコースは下見したし、時間もちゃんと組んであるから問題ないよ」
ヨシコ「お金は?」
曜「一応大丈夫…なはず」
ヨシコ「持ち物」
曜「財布にスマホ、ハンカチ…って子供?」
ヨシコ「念の為よ、念のため。恥かかないように最低限の準備は一応押さえておかないと。細かいところで失敗したくないでしょ?」
曜「確かに一理ある…確認しとこ」
ヨシコ「それがいいわ。確認が終わったら、もう一度洗面台に立って出発すること」
曜「了解であります」
ヨシコ「それじゃ、改めて…がんばってね、曜さん」
曜「うん、ありがとうヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「オッケー、ヨシコ。気合入れの一言ちょうだい」
ヨシコ「ヨハネよ。がんばれ」
曜「え、それだけ?」
ヨシコ「頑張れ…いい言葉じゃない。こんなにもシンプルで想いの詰まった言葉、他にないわ」
曜「ヨシコがやる気がないだけじゃん。パートナーの晴れ舞台だよ? もっとこう、あるよね?」
ヨシコ「ない」
曜「うわ、言い切ったよ」
ヨシコ「逆に曜さんはどんな言葉かけてもらいたいの? 所望してごらんなさい?」
曜「え…がんばれ…とか?」
ヨシコ「がんばれ」
曜「実は私のこと嫌いでしょヨシコ」
ヨシコ「冗談よ。曜さんが一世一代の大決心をして手にした大舞台…だって思うけど、気兼ねする必要ないじゃない。楽しみでしょ?」
曜「うん、梨子ちゃんと一緒に居られるって考えるだけで、すっごく」
ヨシコ「楽しめばいいじゃない。いいとこ見せるとか好感度あげるとか考えないで。二人きりの一緒の時間を目いっぱいね」
曜「楽しむことが優先か…そうだよね、自分も楽しくなかったら、梨子ちゃんにも失礼だもんね」
ヨシコ「その通りよ。楽しませる、ってのもあるけどその前に自分が楽しむこと」
曜「よし…ヨシコ。もう一回、一言ちょうだい!」
ヨシコ「…の前に、準備は万端なの?」
曜「うん。デートコースは下見したし、時間もちゃんと組んであるから問題ないよ」
ヨシコ「お金は?」
曜「一応大丈夫…なはず」
ヨシコ「持ち物」
曜「財布にスマホ、ハンカチ…って子供?」
ヨシコ「念の為よ、念のため。恥かかないように最低限の準備は一応押さえておかないと。細かいところで失敗したくないでしょ?」
曜「確かに一理ある…確認しとこ」
ヨシコ「それがいいわ。確認が終わったら、もう一度洗面台に立って出発すること」
曜「了解であります」
ヨシコ「それじゃ、改めて…がんばってね、曜さん」
曜「うん、ありがとうヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
28: 2022/07/05(火) 11:14:01.03 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ…」
ヨシコ「ヨハネよ。お帰りなさい…ってどうしたのよ、覇気がないじゃない」
曜「正直、泣きたい…」
ヨシコ「まさかまさかの失敗? 梨子さん怒らせちゃったとか?」
曜「ううん、それは大丈夫。梨子ちゃんも喜んでくれたよ、今日のデート」
ヨシコ「だったらもっと明るい顔しなさいよ、テンションマックスで体全体で喜び表現するのが曜さんでしょ?」
曜「本当だったらそうしたいよ…」
ヨシコ「もう…何があったのよ?」
曜「梨子ちゃんが滅茶苦茶おしゃれしてきた」
ヨシコ「え、いいことじゃない、むしろ大成功よ。お洒落した梨子さんなんて滅多に見れないでしょ?」
曜「綺麗でまぶしかった、次元が違った」
ヨシコ「喜ばしいこと。それで?」
曜「梨子ちゃんの隣に私がいた…」
ヨシコ「そりゃいるわよね」
曜「女子力皆無なのに気張った服装の別次元の私が」
ヨシコ「…あー、がんばれ?」
曜「私本当に女の子なのかな…もう自身なくなってきたよ…センスなんて生まれてくるときにお腹の中に置き忘れてきたんだ…」
ヨシコ「いやいや、曜さんのセンスはいいと思うわよ。曜さんの作るライブ衣装なんてどれも格好良くてキレイじゃない!
あの衣装を作ることができる人なんて、滅多にいないわよ」
曜「…ヨシコ、正直に言っていいよ」
ヨシコ「…ライブ衣装、は」
曜「オッケー、ヨシコ…」
ヨシコ「ヨハネよ。お帰りなさい…ってどうしたのよ、覇気がないじゃない」
曜「正直、泣きたい…」
ヨシコ「まさかまさかの失敗? 梨子さん怒らせちゃったとか?」
曜「ううん、それは大丈夫。梨子ちゃんも喜んでくれたよ、今日のデート」
ヨシコ「だったらもっと明るい顔しなさいよ、テンションマックスで体全体で喜び表現するのが曜さんでしょ?」
曜「本当だったらそうしたいよ…」
ヨシコ「もう…何があったのよ?」
曜「梨子ちゃんが滅茶苦茶おしゃれしてきた」
ヨシコ「え、いいことじゃない、むしろ大成功よ。お洒落した梨子さんなんて滅多に見れないでしょ?」
曜「綺麗でまぶしかった、次元が違った」
ヨシコ「喜ばしいこと。それで?」
曜「梨子ちゃんの隣に私がいた…」
ヨシコ「そりゃいるわよね」
曜「女子力皆無なのに気張った服装の別次元の私が」
ヨシコ「…あー、がんばれ?」
曜「私本当に女の子なのかな…もう自身なくなってきたよ…センスなんて生まれてくるときにお腹の中に置き忘れてきたんだ…」
ヨシコ「いやいや、曜さんのセンスはいいと思うわよ。曜さんの作るライブ衣装なんてどれも格好良くてキレイじゃない!
あの衣装を作ることができる人なんて、滅多にいないわよ」
曜「…ヨシコ、正直に言っていいよ」
ヨシコ「…ライブ衣装、は」
29: 2022/07/05(火) 11:15:00.80 ID:6gZO5b/3.net
曜「泣きたい…地面の奥底に埋まってしまいたい…」
ヨシコ「おかしいわよね…曜さんの作る衣装って素晴らしいのに、普段着る服って…」
曜「分かってたなら出かける前にアドバイスしてよっ!」
ヨシコ「一応危惧はしたわよ、アドバイスもしようと…だけど曜さんのやる気に水を差したらなーとか、
変に意識が散漫になるよりは普段の方がいいかなーとか…その…ごめんなさい…」
曜「…ううん、こっちがごめん。ヨシコは何も悪くないよ」
ヨシコ「次があればヨハネも力に…あ、そうか! そうよ曜さん!」
曜「突然どうしたのヨシコ?」
ヨシコ「次につなげればいいのよ、この事を!」
曜「次にって、梨子ちゃんとのデート?」
ヨシコ「そう、梨子さんのお洒落を褒めて、その上で曜さんの洋服を決めてもらいたいって口実で誘うの」
曜「なるほど…次の約束も自然にできて好感度もアップ」
ヨシコ「さらに曜さんの服も可愛くなって至れり尽くせり」
曜「ナイスアイディアだよ、ヨシコ!」
ヨシコ「ヨハネよ!」
曜「よし、明日さっそく梨子ちゃんに相談だね、ありがとヨシコ」
ヨシコ「だからヨハネ!」
ヨシコ「おかしいわよね…曜さんの作る衣装って素晴らしいのに、普段着る服って…」
曜「分かってたなら出かける前にアドバイスしてよっ!」
ヨシコ「一応危惧はしたわよ、アドバイスもしようと…だけど曜さんのやる気に水を差したらなーとか、
変に意識が散漫になるよりは普段の方がいいかなーとか…その…ごめんなさい…」
曜「…ううん、こっちがごめん。ヨシコは何も悪くないよ」
ヨシコ「次があればヨハネも力に…あ、そうか! そうよ曜さん!」
曜「突然どうしたのヨシコ?」
ヨシコ「次につなげればいいのよ、この事を!」
曜「次にって、梨子ちゃんとのデート?」
ヨシコ「そう、梨子さんのお洒落を褒めて、その上で曜さんの洋服を決めてもらいたいって口実で誘うの」
曜「なるほど…次の約束も自然にできて好感度もアップ」
ヨシコ「さらに曜さんの服も可愛くなって至れり尽くせり」
曜「ナイスアイディアだよ、ヨシコ!」
ヨシコ「ヨハネよ!」
曜「よし、明日さっそく梨子ちゃんに相談だね、ありがとヨシコ」
ヨシコ「だからヨハネ!」
30: 2022/07/05(火) 11:18:00.69 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。これ見てみてよ」
ヨシコ「ヨハネよ。帰ってきて早々に何よ?」
曜「じゃーん! どうどう?」
ヨシコ「どうどうって、普通にネックレス…あ、もしかして梨子さんとお揃いとか?」
曜「お揃いじゃないんだけどね、梨子ちゃんと一緒に選んでお互いに買ったんだ。
梨子ちゃんがこの錨型のを選んでくれたから、私は音符の形したのを梨子ちゃんへって」
ヨシコ「へーいいじゃない。というか曜さんのテンションの上がり方が半端ないわ」
曜「そりゃそうだよ! 梨子ちゃんが私にって…ふへへ」
ヨシコ「うゎ…」
曜「ちょっと、そこ引かない」
ヨシコ「引くような言動するからよ。まぁ順調なのはいいことよ、梨子さんとの関係」
曜「順風満帆、言うことないよね。そりゃちょっと意見が違ったりとかは偶にあるけど」
ヨシコ「逆にいいことじゃない? 相違を正してけばもっと相手を知れるし」
曜「そうそう…梨子ちゃんとの関係性に障害無し…ふふっ」
ヨシコ「気持ち悪い…ネックレス見るたびに笑うのやめて」
曜「う…ごめん…嬉しさが止まらなくて」
ヨシコ「いや、曜さんが嬉しいのはいいこと…それで?」
曜「オッケー、ヨシコ。これ見てみてよ」
ヨシコ「ヨハネよ。帰ってきて早々に何よ?」
曜「じゃーん! どうどう?」
ヨシコ「どうどうって、普通にネックレス…あ、もしかして梨子さんとお揃いとか?」
曜「お揃いじゃないんだけどね、梨子ちゃんと一緒に選んでお互いに買ったんだ。
梨子ちゃんがこの錨型のを選んでくれたから、私は音符の形したのを梨子ちゃんへって」
ヨシコ「へーいいじゃない。というか曜さんのテンションの上がり方が半端ないわ」
曜「そりゃそうだよ! 梨子ちゃんが私にって…ふへへ」
ヨシコ「うゎ…」
曜「ちょっと、そこ引かない」
ヨシコ「引くような言動するからよ。まぁ順調なのはいいことよ、梨子さんとの関係」
曜「順風満帆、言うことないよね。そりゃちょっと意見が違ったりとかは偶にあるけど」
ヨシコ「逆にいいことじゃない? 相違を正してけばもっと相手を知れるし」
曜「そうそう…梨子ちゃんとの関係性に障害無し…ふふっ」
ヨシコ「気持ち悪い…ネックレス見るたびに笑うのやめて」
曜「う…ごめん…嬉しさが止まらなくて」
ヨシコ「いや、曜さんが嬉しいのはいいこと…それで?」
31: 2022/07/05(火) 11:19:01.02 ID:6gZO5b/3.net
曜「ん? それで、って?」
ヨシコ「いや、告白はいつかなーって。いつ想いをぶつけるのかなーって」
曜「……」
ヨシコ「梨子さんとデートするのもこれで何回目かでしょ。順調に関係を築いているようだし」
曜「うん」
ヨシコ「で?」
曜「で?」
ヨシコ「告白の日取りはいつ?」
曜「……」
ヨシコ「……」
曜「今日はそろそろ寝ようかな、明日も朝練あるしね!」
ヨシコ「そう、お休み曜さん」
曜「……」
ヨシコ「……」
曜「いや、何々なに? 告白って何っ!?」
ヨシコ「告白は告白でしょ。曜さんの心のうちに秘めてることを梨子さんにぶつけるのよ」
曜「それは分かってるけど、えっ、私が梨子ちゃんに告白? す、好きですっていうってこと!?」
ヨシコ「好き前提で梨子さんとデートしてるんでしょ?」
曜「いや、うん、大好き…だけど…」
ヨシコ「だったらいつするのかなーって。しないことが悪いことじゃないし、別に今のまま続けていってもいいかなとは思うけど」
曜「…確かに、そうだよね。梨子ちゃんに好きって…なんか毎日楽しくて忘れてたかも」
ヨシコ「曜さんがこのままでいいと思えばいいわ。仲の良い友人止まりでいいなら、ね」
曜「…ヨシコのくせに煽ってくる」
ヨシコ「ヨハネ。曜さんはもう一歩先…いやもっと先を望んでるんじゃないの?」
曜「…はい、ヨシコさんの言う通り梨子ちゃんと恋人同士になりたいです、はい」
ヨシコ「だったら、そろそろ告白も視野に入れないと、じゃない?」
曜「告白する…いやしなきゃいけないよね…わかるけど」
ヨシコ「曜さんの考えてることは手に取るようにわかるんだけど…成功と維持と失敗と、考えがあるわけね」
曜「それ」
ヨシコ「それ、じゃない」
ヨシコ「いや、告白はいつかなーって。いつ想いをぶつけるのかなーって」
曜「……」
ヨシコ「梨子さんとデートするのもこれで何回目かでしょ。順調に関係を築いているようだし」
曜「うん」
ヨシコ「で?」
曜「で?」
ヨシコ「告白の日取りはいつ?」
曜「……」
ヨシコ「……」
曜「今日はそろそろ寝ようかな、明日も朝練あるしね!」
ヨシコ「そう、お休み曜さん」
曜「……」
ヨシコ「……」
曜「いや、何々なに? 告白って何っ!?」
ヨシコ「告白は告白でしょ。曜さんの心のうちに秘めてることを梨子さんにぶつけるのよ」
曜「それは分かってるけど、えっ、私が梨子ちゃんに告白? す、好きですっていうってこと!?」
ヨシコ「好き前提で梨子さんとデートしてるんでしょ?」
曜「いや、うん、大好き…だけど…」
ヨシコ「だったらいつするのかなーって。しないことが悪いことじゃないし、別に今のまま続けていってもいいかなとは思うけど」
曜「…確かに、そうだよね。梨子ちゃんに好きって…なんか毎日楽しくて忘れてたかも」
ヨシコ「曜さんがこのままでいいと思えばいいわ。仲の良い友人止まりでいいなら、ね」
曜「…ヨシコのくせに煽ってくる」
ヨシコ「ヨハネ。曜さんはもう一歩先…いやもっと先を望んでるんじゃないの?」
曜「…はい、ヨシコさんの言う通り梨子ちゃんと恋人同士になりたいです、はい」
ヨシコ「だったら、そろそろ告白も視野に入れないと、じゃない?」
曜「告白する…いやしなきゃいけないよね…わかるけど」
ヨシコ「曜さんの考えてることは手に取るようにわかるんだけど…成功と維持と失敗と、考えがあるわけね」
曜「それ」
ヨシコ「それ、じゃない」
32: 2022/07/05(火) 11:20:00.77 ID:6gZO5b/3.net
曜「さっきもだけど、梨子ちゃんと恋人同士なんて夢のようだよ、いつかはーって思ってる。でも…」
ヨシコ「万が一断られたら梨子さんと気まずくなる、それなら今のハッピーな関係を続けていきたい…まぁよくある葛藤よね。
目にしたのは初めてだけど」
曜「私だって初めてだよ! だから…」
ヨシコ「ほんと、梨子さんのことになると体より頭が先になるわよね、曜さん」
曜「梨子ちゃんの笑顔を隣りで見ていたいってのは、本当にそう思ってる。できればずっとずーっと」
ヨシコ「良い友達のままなら、いつか隣にいるのは曜さんじゃなくなってしまうわよ?」
曜「……」
ヨシコ「あ、ごめん…別に曜さんを追いこんで焦らせるために言ってるんじゃなくて…その…」
曜「ううん、ありがとヨシコ。ちゃんと考えなきゃだめだなって、心の中ではずっと思ってし…そうだよね。
梨子ちゃんが好きで動き出したんだから、伝えなきゃダメだよね」
ヨシコ「別に今すぐじゃなくても、ちゃんと頃合い見計らって…」
曜「よし、次のデートでしよう、告白!」
ヨシコ「えぇ!? いくら何でも決断早すぎないっ? ヨハネがけしかけたことだけど」
曜「私は梨子ちゃんが好き。それは初めっからだし、この先だってずっと好き。伝えずにいるのはダメだよね。
白黒はっきりさせて、その上でのデートを楽しまないと!」
ヨシコ「投げやりになってないわよね? 大丈夫?」
曜「大丈夫、大丈夫。やっと決心がついたよ。梨子ちゃんと一緒に一生笑顔で過ごすんだって!」
ヨシコ「飛躍しすぎじゃない?」
曜「それじゃ、次のデートはさらに気合入れないとだね」
ヨシコ「いや、曜さんがいいならいいけど…」
曜「もう迷ってられない。ありがとね、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
ヨシコ「万が一断られたら梨子さんと気まずくなる、それなら今のハッピーな関係を続けていきたい…まぁよくある葛藤よね。
目にしたのは初めてだけど」
曜「私だって初めてだよ! だから…」
ヨシコ「ほんと、梨子さんのことになると体より頭が先になるわよね、曜さん」
曜「梨子ちゃんの笑顔を隣りで見ていたいってのは、本当にそう思ってる。できればずっとずーっと」
ヨシコ「良い友達のままなら、いつか隣にいるのは曜さんじゃなくなってしまうわよ?」
曜「……」
ヨシコ「あ、ごめん…別に曜さんを追いこんで焦らせるために言ってるんじゃなくて…その…」
曜「ううん、ありがとヨシコ。ちゃんと考えなきゃだめだなって、心の中ではずっと思ってし…そうだよね。
梨子ちゃんが好きで動き出したんだから、伝えなきゃダメだよね」
ヨシコ「別に今すぐじゃなくても、ちゃんと頃合い見計らって…」
曜「よし、次のデートでしよう、告白!」
ヨシコ「えぇ!? いくら何でも決断早すぎないっ? ヨハネがけしかけたことだけど」
曜「私は梨子ちゃんが好き。それは初めっからだし、この先だってずっと好き。伝えずにいるのはダメだよね。
白黒はっきりさせて、その上でのデートを楽しまないと!」
ヨシコ「投げやりになってないわよね? 大丈夫?」
曜「大丈夫、大丈夫。やっと決心がついたよ。梨子ちゃんと一緒に一生笑顔で過ごすんだって!」
ヨシコ「飛躍しすぎじゃない?」
曜「それじゃ、次のデートはさらに気合入れないとだね」
ヨシコ「いや、曜さんがいいならいいけど…」
曜「もう迷ってられない。ありがとね、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
33: 2022/07/05(火) 11:21:00.79 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「オッケー、ヨシコ。告白の仕方を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。このやり取り前もやった気がするわ。速攻迷ってるじゃない」
曜「冷静になったら、やっぱりすっごく恥ずかしくなった」
ヨシコ「分かるけど、勢いよく飛び出すのにすぐ戻ってくるのやめて」
曜「オッケー、ヨシコ。告白の仕方を教えて」
ヨシコ「ヨハネよ。このやり取り前もやった気がするわ。速攻迷ってるじゃない」
曜「冷静になったら、やっぱりすっごく恥ずかしくなった」
ヨシコ「分かるけど、勢いよく飛び出すのにすぐ戻ってくるのやめて」
34: 2022/07/05(火) 11:22:00.93 ID:6gZO5b/3.net
-
曜「お、オッケー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ。落ち着きなさい」
曜「いや無理だよ」
ヨシコ「無理にでも。会う前からその調子はどうかと思うわよ」
曜「ヨシコってそういうとこあるよね、いつも傍からの目線で」
ヨシコ「そういう役目だもの。それとも何、曜さんと一緒に動揺すればよかったの? いいけど答え出ないわよ?」
曜「いつも感謝してます、ヨシコさん」
ヨシコ「感謝してるなら、ヨハネ」
曜「でも落ち着けってのは…ちょっと無理かもしれない」
ヨシコ「分かるけど、そのまま梨子さんに会う気? 少しくらいは何とかしなさい」
曜「うん…うん、よし」
ヨシコ「それじゃいつも通り確認。今日の予定の確認と、財布の中身チェック」
曜「駅前に13時に集まって、それから……よし、お金も問題なし」
ヨシコ「持ち物」
曜「財布…は今持ったから、スマホにハンカチ…っと、ネックレス忘れてた」
ヨシコ「飾ってるだけじゃなくてちゃんと着けないと」
曜「分かってるよヨシコ。他の持ち物は…よし、忘れ物なし」
ヨシコ「オッケー、あとは深呼吸して洗面台へ、よ」
曜「了解であります」
ヨシコ「…焚きつけたヨハネが言うのもなんだけど、頑張ってね、曜さん」
曜「ありがとう、ヨシコ。大丈夫…それに、失敗したらまたヨシコが慰めてくれるんでしょ?」
ヨシコ「慰めはしなわよ、たぶんその時の曜さん滅茶苦茶めんどくさくなってると思うから。適当にあしらうわ」
曜「ひっど…まぁでも、大丈夫。なんとかなるよ」
ヨシコ「それじゃ…頑張ってって言葉がいいか分からないけど、結果報告期待してるわ」
曜「最上の結果を報告するであります!」
ヨシコ「良い航海を、曜さん」
曜「ありがとう、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
曜「お、オッケー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ。落ち着きなさい」
曜「いや無理だよ」
ヨシコ「無理にでも。会う前からその調子はどうかと思うわよ」
曜「ヨシコってそういうとこあるよね、いつも傍からの目線で」
ヨシコ「そういう役目だもの。それとも何、曜さんと一緒に動揺すればよかったの? いいけど答え出ないわよ?」
曜「いつも感謝してます、ヨシコさん」
ヨシコ「感謝してるなら、ヨハネ」
曜「でも落ち着けってのは…ちょっと無理かもしれない」
ヨシコ「分かるけど、そのまま梨子さんに会う気? 少しくらいは何とかしなさい」
曜「うん…うん、よし」
ヨシコ「それじゃいつも通り確認。今日の予定の確認と、財布の中身チェック」
曜「駅前に13時に集まって、それから……よし、お金も問題なし」
ヨシコ「持ち物」
曜「財布…は今持ったから、スマホにハンカチ…っと、ネックレス忘れてた」
ヨシコ「飾ってるだけじゃなくてちゃんと着けないと」
曜「分かってるよヨシコ。他の持ち物は…よし、忘れ物なし」
ヨシコ「オッケー、あとは深呼吸して洗面台へ、よ」
曜「了解であります」
ヨシコ「…焚きつけたヨハネが言うのもなんだけど、頑張ってね、曜さん」
曜「ありがとう、ヨシコ。大丈夫…それに、失敗したらまたヨシコが慰めてくれるんでしょ?」
ヨシコ「慰めはしなわよ、たぶんその時の曜さん滅茶苦茶めんどくさくなってると思うから。適当にあしらうわ」
曜「ひっど…まぁでも、大丈夫。なんとかなるよ」
ヨシコ「それじゃ…頑張ってって言葉がいいか分からないけど、結果報告期待してるわ」
曜「最上の結果を報告するであります!」
ヨシコ「良い航海を、曜さん」
曜「ありがとう、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ」
37: 2022/07/05(火) 11:28:01.38 ID:6gZO5b/3.net
---
「…Mari…電気つけて」
Mari「オッケー。思ったより早かったじゃない、梨子?」
梨子「…うん、ちょとね」
マリ「午前様、とまでは行かないけどもっと遅くなると思てたわ」
梨子「……」
マリ「…どうしたの? 曜と喧嘩でもしちゃった?」
梨子「ううん…喧嘩はしてない…してないけど、もっと酷いかも…」
マリ「…オッケー、落ち着いたら話してね。ゆっくりでいいわよ」
梨子「……」
マリ「……」
梨子「…あのね、マリ」
マリ「…なーに?」
梨子「今日ね…曜ちゃんとデートしてきたの」
マリ「ええ…どうだったの?」
梨子「楽しかった。すっごく楽しかった…いつも見たいに。今日はね、一緒に洋服を見たの」
マリ「また梨子の見立てで?」
梨子「うん、夏に着る服を選んでほしいって。いつもTシャツで簡単に過ごしちゃうからって。ふふっ、曜ちゃんらしいよね。
曜ちゃん格好いいから、何を選んだらもっと格好よくなるかなって、いつも結構悩むのよ?」
マリ「あら、どんなの選んでも曜は喜んでくれるんじゃない?」
梨子「そうかも…でも折角お願いされたら妥協したくないじゃない? だから一生懸命考えて選んで…
それで、最後は笑顔でありがとうって言ってくれるの」
マリ「幸せそうね」
梨子「幸せよ…幸せ。服を着てくれることも、感謝されることも…曜ちゃんが笑ってくれることが幸せ」
マリ「ふふっ、いつものことじゃない」
梨子「うん、いつものこと…ずっとね、この幸せが続くのかな、続けばいいなって思ってた。
一緒に買い物して、食事して、たわいのない会話して」
マリ「……」
「…Mari…電気つけて」
Mari「オッケー。思ったより早かったじゃない、梨子?」
梨子「…うん、ちょとね」
マリ「午前様、とまでは行かないけどもっと遅くなると思てたわ」
梨子「……」
マリ「…どうしたの? 曜と喧嘩でもしちゃった?」
梨子「ううん…喧嘩はしてない…してないけど、もっと酷いかも…」
マリ「…オッケー、落ち着いたら話してね。ゆっくりでいいわよ」
梨子「……」
マリ「……」
梨子「…あのね、マリ」
マリ「…なーに?」
梨子「今日ね…曜ちゃんとデートしてきたの」
マリ「ええ…どうだったの?」
梨子「楽しかった。すっごく楽しかった…いつも見たいに。今日はね、一緒に洋服を見たの」
マリ「また梨子の見立てで?」
梨子「うん、夏に着る服を選んでほしいって。いつもTシャツで簡単に過ごしちゃうからって。ふふっ、曜ちゃんらしいよね。
曜ちゃん格好いいから、何を選んだらもっと格好よくなるかなって、いつも結構悩むのよ?」
マリ「あら、どんなの選んでも曜は喜んでくれるんじゃない?」
梨子「そうかも…でも折角お願いされたら妥協したくないじゃない? だから一生懸命考えて選んで…
それで、最後は笑顔でありがとうって言ってくれるの」
マリ「幸せそうね」
梨子「幸せよ…幸せ。服を着てくれることも、感謝されることも…曜ちゃんが笑ってくれることが幸せ」
マリ「ふふっ、いつものことじゃない」
梨子「うん、いつものこと…ずっとね、この幸せが続くのかな、続けばいいなって思ってた。
一緒に買い物して、食事して、たわいのない会話して」
マリ「……」
38: 2022/07/05(火) 11:29:00.88 ID:6gZO5b/3.net
梨子「あのね、マリ。今日ね…曜ちゃんに告白されちゃった」
マリ「…そうなの?」
梨子「私、告白されたの生まれて初めてで…びっくりしちゃって」
マリ「でもちょっとは期待してたんじゃない?」
梨子「期待してなかった、っていったら嘘かな…どこかで待ってたのかもしれない」
マリ「嬉しくなかったの?」
梨子「嬉しかった、よ…これから曜ちゃんにもっと近づけるんだって、一緒にいられるんだって。嬉しくないわけ…ないよ」
マリ「…でも?」
梨子「…私ね、断っちゃった。ごめんなさいって、曜ちゃんの気持ちに答えられないって」
マリ「どうして、って聞いてもいいかしら?」
梨子「嬉しいよ、ずっと待ってたよ…でもね、好きって言ってくれた曜ちゃん、すっごく真剣だった。
指先を痛そうなくらいに握って、肩も震えてた。ちょっと泣きそうになって私の目を見上げて…
今まで見たことないくらい真剣だった」
マリ「……」
梨子「…怖くなっちゃた…怖くなったの」
マリ「曜のことが?」
梨子「ううん、曜ちゃんのことじゃない…私の心。曜ちゃんはこんなに真剣に私を好きでいてくれるのに、
私は応えてあげられるほど真剣なのかなって…怖くなったの」
マリ「それで断っちゃった」
梨子「…曜ちゃん、どれだけ悩んで勇気出してくれたんだろう。私はそこまで悩んだのかな、勇気出せたかな…。
考えたら不安になってきちゃって…ごめんなさいって」
マリ「ふふっ、梨子らしいって言えば梨子らしわね」
マリ「…そうなの?」
梨子「私、告白されたの生まれて初めてで…びっくりしちゃって」
マリ「でもちょっとは期待してたんじゃない?」
梨子「期待してなかった、っていったら嘘かな…どこかで待ってたのかもしれない」
マリ「嬉しくなかったの?」
梨子「嬉しかった、よ…これから曜ちゃんにもっと近づけるんだって、一緒にいられるんだって。嬉しくないわけ…ないよ」
マリ「…でも?」
梨子「…私ね、断っちゃった。ごめんなさいって、曜ちゃんの気持ちに答えられないって」
マリ「どうして、って聞いてもいいかしら?」
梨子「嬉しいよ、ずっと待ってたよ…でもね、好きって言ってくれた曜ちゃん、すっごく真剣だった。
指先を痛そうなくらいに握って、肩も震えてた。ちょっと泣きそうになって私の目を見上げて…
今まで見たことないくらい真剣だった」
マリ「……」
梨子「…怖くなっちゃた…怖くなったの」
マリ「曜のことが?」
梨子「ううん、曜ちゃんのことじゃない…私の心。曜ちゃんはこんなに真剣に私を好きでいてくれるのに、
私は応えてあげられるほど真剣なのかなって…怖くなったの」
マリ「それで断っちゃった」
梨子「…曜ちゃん、どれだけ悩んで勇気出してくれたんだろう。私はそこまで悩んだのかな、勇気出せたかな…。
考えたら不安になってきちゃって…ごめんなさいって」
マリ「ふふっ、梨子らしいって言えば梨子らしわね」
39: 2022/07/05(火) 11:30:01 ID:6gZO5b/3.net
梨子「私…違ったのかな、曜ちゃんのこと…」
マリ「でも梨子なら動揺しながら食い気味に『こちらこそ!』って返事して曜をひかせ後悔してるとかと思ってた」
梨子「マリ、茶化さないで私はちゃんと」
マリ「真剣に考えてる、でしょ?」
梨子「ぁ…」
マリ「梨子のいいとこ。小さなことでも気になったら放っておけずに考えちゃうとこ。
梨子の悪いとこ、真剣に考えすぎちゃってハマっちゃうことこ。いいのよ返事なんて簡単で。
ちゃちゃっとオッケーして、違ったなって思ったらバイバイしちゃえば」
梨子「そんな! 曜ちゃんは真剣に!」
マリ「これは曜の問題? 梨子の問題?」
梨子「それは…」
マリ「梨子が悩んでるのは、たぶん曜のこと。断っちゃった曜の気持ちもそう、中途半端にしたくないって曜への気持ちもそう。
梨子自身のことじゃなくて、相手の気持ちを考えちゃってる」
梨子「分からないよ…真剣に考えてるのは私のことじゃないの?」
マリ「自身だけの問題んだったら、さっきも言ったでしょ? 曜を引かせるくらいにオッケーしてる。
曜に相応しいかな、自分が隣にいてこの先、曜は嫌な想いをしないかな。そこに梨子の気持ちはあるの」
梨子「私は…」
マリ「でももっと深いところに梨子の気持ちがあるからこそ、オッケーもしなかった…ねぇ梨子、曜のこと好き?」
梨子「…わからない…好き、だと思ってる」
マリ「まぁ聞くまでもないよね。好きじゃなかったら、毎回楽しそうにデートに出かけたりしないもの。楽しいんでしょ?」
梨子「…うん、楽しい」
マリ「楽しくなかったら、日が変わるまで服選びに悩まないし、鏡に向かって何時間も笑顔の練習なんてしない。
ネックレスの箱抱いて曜ちゃんとか呟きながら布団の中で一晩中笑ったりしない」
梨子「ちょ、ちょっとなんでそこまで知ってるのマリ!?」
マリ「ネックレスの時もだけど、初めてのデートの日なんてすごかったわね、一分ごとに時間聞いてきて。
最後には『今日の私かわいい?』なんて聞いてきて思わず笑いそうになったわ…あぁ笑ってたわね。
あとはプレゼントもらった時とか傘を借りた時も」
梨子「ストップ、マリ! ストップ!」
マリ「そこまで真剣なの、梨子は。曜に胸張って応えられるくらい。
曜の気持ちの問題だけだったら、もっと他の悩み方してたと思うわ」
マリ「でも梨子なら動揺しながら食い気味に『こちらこそ!』って返事して曜をひかせ後悔してるとかと思ってた」
梨子「マリ、茶化さないで私はちゃんと」
マリ「真剣に考えてる、でしょ?」
梨子「ぁ…」
マリ「梨子のいいとこ。小さなことでも気になったら放っておけずに考えちゃうとこ。
梨子の悪いとこ、真剣に考えすぎちゃってハマっちゃうことこ。いいのよ返事なんて簡単で。
ちゃちゃっとオッケーして、違ったなって思ったらバイバイしちゃえば」
梨子「そんな! 曜ちゃんは真剣に!」
マリ「これは曜の問題? 梨子の問題?」
梨子「それは…」
マリ「梨子が悩んでるのは、たぶん曜のこと。断っちゃった曜の気持ちもそう、中途半端にしたくないって曜への気持ちもそう。
梨子自身のことじゃなくて、相手の気持ちを考えちゃってる」
梨子「分からないよ…真剣に考えてるのは私のことじゃないの?」
マリ「自身だけの問題んだったら、さっきも言ったでしょ? 曜を引かせるくらいにオッケーしてる。
曜に相応しいかな、自分が隣にいてこの先、曜は嫌な想いをしないかな。そこに梨子の気持ちはあるの」
梨子「私は…」
マリ「でももっと深いところに梨子の気持ちがあるからこそ、オッケーもしなかった…ねぇ梨子、曜のこと好き?」
梨子「…わからない…好き、だと思ってる」
マリ「まぁ聞くまでもないよね。好きじゃなかったら、毎回楽しそうにデートに出かけたりしないもの。楽しいんでしょ?」
梨子「…うん、楽しい」
マリ「楽しくなかったら、日が変わるまで服選びに悩まないし、鏡に向かって何時間も笑顔の練習なんてしない。
ネックレスの箱抱いて曜ちゃんとか呟きながら布団の中で一晩中笑ったりしない」
梨子「ちょ、ちょっとなんでそこまで知ってるのマリ!?」
マリ「ネックレスの時もだけど、初めてのデートの日なんてすごかったわね、一分ごとに時間聞いてきて。
最後には『今日の私かわいい?』なんて聞いてきて思わず笑いそうになったわ…あぁ笑ってたわね。
あとはプレゼントもらった時とか傘を借りた時も」
梨子「ストップ、マリ! ストップ!」
マリ「そこまで真剣なの、梨子は。曜に胸張って応えられるくらい。
曜の気持ちの問題だけだったら、もっと他の悩み方してたと思うわ」
40: 2022/07/05(火) 11:31:01 ID:6gZO5b/3.net
梨子「うぅ…」
マリ「もしかしたら、単なる恋への憧れかもしれない、って思ってる?」
梨子「私は…わからないよ。曜ちゃん格好いいから、マリの言う通り憧れなのかもしれない…」
マリ「憧れだったら曜応えちゃっていいのかって、考えてるのよね。でも憧れか恋かなんて誰が決めるの? 梨子自身でしょ。
憧れだとしても、梨子が恋だと思ったら恋なの。好きだって思ったら、梨子は曜が好きなのよ」
梨子「…曜ちゃんのこと…私は」
マリ「思い出した、初デートの思い出! 何日も前から『この服どう、曜ちゃんに相応しいかな?』って
いつも見ないネット通販のページを何時間もかけて一着一着感想聞いてきて」
梨子「だから止めてってってば! 恥ずかしいんだから!」
マリ「梨子が好きっていうまで辞めないわよ?」
梨子「言う、言うから! 私は曜ちゃんのこと好き!」
マリ「オッケーよ梨子。でも、その言葉を一番に伝えなきゃいけない人がいるでしょ?」
梨子「…うん。そうだよね、曜ちゃんにしっかり伝えないと」
マリ「断られたショックで今頃身投げでも考えてなければいいけど」
梨子「身投げってそこまで!?」
マリ「一世一代の告白でしょ? あり得るわね」
梨子「そ、そんな…ど、どうしようマリ! あ、で、電話! マリ、曜ちゃんに繋いで!」
マリ「電話? 何生ぬるいこと言ってるのよ梨子は。これから直接会いに行くに決まってるでしょ」
梨子「これからって!」
マリ「ノープロブレム、まだ行きも帰りもバスの時間はちゃーんとあるわよ。まぁ帰ってこれなかったら朝チュンでもいいわよ?」
梨子「あ、あさちゅはまだ早い! じゃなくて!」
マリ「曜が伝えてくれた言葉、応えてあげるならちゃんと曜と同じように、顔合わせて伝えないと…対等にね」
梨子「うん…」
マリ「ほらほら、ハリーアップよ梨子。曜が間違いを犯す前に」
梨子「もう、分かったわよ! 曜ちゃんに…会ってくる。会って、応えてくる」
マリ「オッケー、頑張りなさい。時間、もうすぐよ?」
梨子「あ、ほんと…急がないと。行ってきます、ありがとマリ」
マリ「Good luck!」
マリ「もしかしたら、単なる恋への憧れかもしれない、って思ってる?」
梨子「私は…わからないよ。曜ちゃん格好いいから、マリの言う通り憧れなのかもしれない…」
マリ「憧れだったら曜応えちゃっていいのかって、考えてるのよね。でも憧れか恋かなんて誰が決めるの? 梨子自身でしょ。
憧れだとしても、梨子が恋だと思ったら恋なの。好きだって思ったら、梨子は曜が好きなのよ」
梨子「…曜ちゃんのこと…私は」
マリ「思い出した、初デートの思い出! 何日も前から『この服どう、曜ちゃんに相応しいかな?』って
いつも見ないネット通販のページを何時間もかけて一着一着感想聞いてきて」
梨子「だから止めてってってば! 恥ずかしいんだから!」
マリ「梨子が好きっていうまで辞めないわよ?」
梨子「言う、言うから! 私は曜ちゃんのこと好き!」
マリ「オッケーよ梨子。でも、その言葉を一番に伝えなきゃいけない人がいるでしょ?」
梨子「…うん。そうだよね、曜ちゃんにしっかり伝えないと」
マリ「断られたショックで今頃身投げでも考えてなければいいけど」
梨子「身投げってそこまで!?」
マリ「一世一代の告白でしょ? あり得るわね」
梨子「そ、そんな…ど、どうしようマリ! あ、で、電話! マリ、曜ちゃんに繋いで!」
マリ「電話? 何生ぬるいこと言ってるのよ梨子は。これから直接会いに行くに決まってるでしょ」
梨子「これからって!」
マリ「ノープロブレム、まだ行きも帰りもバスの時間はちゃーんとあるわよ。まぁ帰ってこれなかったら朝チュンでもいいわよ?」
梨子「あ、あさちゅはまだ早い! じゃなくて!」
マリ「曜が伝えてくれた言葉、応えてあげるならちゃんと曜と同じように、顔合わせて伝えないと…対等にね」
梨子「うん…」
マリ「ほらほら、ハリーアップよ梨子。曜が間違いを犯す前に」
梨子「もう、分かったわよ! 曜ちゃんに…会ってくる。会って、応えてくる」
マリ「オッケー、頑張りなさい。時間、もうすぐよ?」
梨子「あ、ほんと…急がないと。行ってきます、ありがとマリ」
マリ「Good luck!」
41: 2022/07/05(火) 11:32:00 ID:6gZO5b/3.net
マリ「…さてと」
マリ「……」
マリ「…Hello?」
マリ「……」
マリ「…Hello?」
42: 2022/07/05(火) 11:33:01 ID:6gZO5b/3.net
---
ヨシコ「ストップ、曜さんストップ!」
曜「止めないでヨシコ! もう決めたんだから!」
ヨシコ「これからフルマラソンって何よ、馬鹿じゃないの!?」
曜「忘れるにはこれしかないの! 心の整理をするにはもう走るしか!」
ヨシコ「曜さんは長距離より短距離でしょ! ってそうじゃなくて、あーもう!」
曜「しょうがないじゃん! 梨子ちゃんに…梨子ちゃん…うぅ…」
ヨシコ「感情の落差が激しい! やっぱり面倒くさいじゃないのよ」
曜「だって…今まで何だかんだいい感じだったし、断られるかなって少しは思ってたけど…」
ヨシコ「それは、うん、まぁドンマイとしか言えないわね」
曜「やっぱりヨシコは他人事…」
ヨシコ「私だって結ばれるって思ってたわよ9割方。まさか残りを引くなんてね…告白の仕方が悪かったんじゃない?」
曜「そんなことは…ない…はず」
ヨシコ「曜さんが自分で考えるからってヨハネは相談されなかったけど…どんな風にやったの?」
曜「どんなって…」
ヨシコ「……」
曜「……」
ヨシコ「…やっぱりそこに問題があったんじゃないの?」
曜「ヨシコだって悪いんだよ! さっさと告白しろって煽ってきてさ!」
ヨシコ「でた責任転嫁! 一番やっちゃいけないやつ!」
曜「私はもっと時間をかけて、しっかりと梨子ちゃんと関係を築いていきたかったのに!」
ヨシコ「ヨハネだってそこはほんのすこーし責任感じてるけど! でも決めたのは曜さん自身じゃない…ってちょと待って」
ヨシコ「ストップ、曜さんストップ!」
曜「止めないでヨシコ! もう決めたんだから!」
ヨシコ「これからフルマラソンって何よ、馬鹿じゃないの!?」
曜「忘れるにはこれしかないの! 心の整理をするにはもう走るしか!」
ヨシコ「曜さんは長距離より短距離でしょ! ってそうじゃなくて、あーもう!」
曜「しょうがないじゃん! 梨子ちゃんに…梨子ちゃん…うぅ…」
ヨシコ「感情の落差が激しい! やっぱり面倒くさいじゃないのよ」
曜「だって…今まで何だかんだいい感じだったし、断られるかなって少しは思ってたけど…」
ヨシコ「それは、うん、まぁドンマイとしか言えないわね」
曜「やっぱりヨシコは他人事…」
ヨシコ「私だって結ばれるって思ってたわよ9割方。まさか残りを引くなんてね…告白の仕方が悪かったんじゃない?」
曜「そんなことは…ない…はず」
ヨシコ「曜さんが自分で考えるからってヨハネは相談されなかったけど…どんな風にやったの?」
曜「どんなって…」
ヨシコ「……」
曜「……」
ヨシコ「…やっぱりそこに問題があったんじゃないの?」
曜「ヨシコだって悪いんだよ! さっさと告白しろって煽ってきてさ!」
ヨシコ「でた責任転嫁! 一番やっちゃいけないやつ!」
曜「私はもっと時間をかけて、しっかりと梨子ちゃんと関係を築いていきたかったのに!」
ヨシコ「ヨハネだってそこはほんのすこーし責任感じてるけど! でも決めたのは曜さん自身じゃない…ってちょと待って」
43: 2022/07/05(火) 11:34:00 ID:6gZO5b/3.net
曜「待たないよ! そりゃヨシコだけのせいじゃないし、相談のってくれたのは助かったけど…よし決めた!」
ヨシコ「…え、何よ?」
曜「何か振られたら踏ん切りついた。これからはもう遠慮せずに梨子ちゃんに好きアピールする!」
ヨシコ「はぁ? 待って待って、言ってる意味が…」
曜「一度断られたら終わりっていうのが間違ってるんだよ。徹底的に包み隠さずアピールして振り向いてもらう!」
ヨシコ「……」
曜「でもその前に…やっぱり体動かしてマイナスな気持ちにケジメつけてくる」
ヨシコ「…今から…って今から!?」
曜「今からに決まってるよ。もうヨシコが何言っても準備するからね」
ヨシコ「ちょ…本気? って聞いてないし…あー、もう! 曜さん!」
曜「だから止めたって私は」
ヨシコ「体動かすなら出かけてる場合じゃない! 今すぐ部屋の片づけするのよ!」
曜「唐突すぎて何言ってるかわからないよ、ヨシコ」
ヨシコ「いいから、ヨハネの言う通りにしてって! 後で走りに行くのは許すから今は」
曜「だらか理由を…って、あれ、誰かお客さん来たみたい」
ヨシコ「あぁぁ! 何よそれ、本当に今の今じゃない! もっと早く教えなさいよ!」
曜「ちょっと、ヨシコ。さっきから何言ってるかわからないんだけど」
ヨシコ「いい、曜さん? よく聞いて…今から曜さんは一人で生きていくの。
ヨハネのいない世界で一人で考えて一人で実行するの、正解不正解は自分自身」
曜「言ってる意味がよくわからないよ? あ、さっきのお客さん私宛みたい…誰だろ?」
ヨシコ「とにかく! チャンス再来よ、何ならさっきの勢いで頑張りなさい!」
曜「うん? ちょっと行ってくるね、待っててヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ!」
ヨシコ「…え、何よ?」
曜「何か振られたら踏ん切りついた。これからはもう遠慮せずに梨子ちゃんに好きアピールする!」
ヨシコ「はぁ? 待って待って、言ってる意味が…」
曜「一度断られたら終わりっていうのが間違ってるんだよ。徹底的に包み隠さずアピールして振り向いてもらう!」
ヨシコ「……」
曜「でもその前に…やっぱり体動かしてマイナスな気持ちにケジメつけてくる」
ヨシコ「…今から…って今から!?」
曜「今からに決まってるよ。もうヨシコが何言っても準備するからね」
ヨシコ「ちょ…本気? って聞いてないし…あー、もう! 曜さん!」
曜「だから止めたって私は」
ヨシコ「体動かすなら出かけてる場合じゃない! 今すぐ部屋の片づけするのよ!」
曜「唐突すぎて何言ってるかわからないよ、ヨシコ」
ヨシコ「いいから、ヨハネの言う通りにしてって! 後で走りに行くのは許すから今は」
曜「だらか理由を…って、あれ、誰かお客さん来たみたい」
ヨシコ「あぁぁ! 何よそれ、本当に今の今じゃない! もっと早く教えなさいよ!」
曜「ちょっと、ヨシコ。さっきから何言ってるかわからないんだけど」
ヨシコ「いい、曜さん? よく聞いて…今から曜さんは一人で生きていくの。
ヨハネのいない世界で一人で考えて一人で実行するの、正解不正解は自分自身」
曜「言ってる意味がよくわからないよ? あ、さっきのお客さん私宛みたい…誰だろ?」
ヨシコ「とにかく! チャンス再来よ、何ならさっきの勢いで頑張りなさい!」
曜「うん? ちょっと行ってくるね、待っててヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ!」
45: 2022/07/05(火) 11:35:01 ID:6gZO5b/3.net
-
梨子「お邪魔…します。えっと、さっきぶりだね…」
曜「…え?」
梨子「お邪魔…します。えっと、さっきぶりだね…」
曜「…え?」
46: 2022/07/05(火) 11:36:00 ID:6gZO5b/3.net
-
---
マリ「ハロー、元気してる?」
ヨシコ「元気してない、疲れ果ててるわ」
マリ「いいことね、曜は元気かしら?」
ヨシコ「元気どころの話じゃないわよ…ってか、梨子さんそそのかしたのマリーでしょ?」
マリ「何の話かしら? いーっぱい在りすぎて分かんないわ」
ヨシコ「プレゼントの話よ! あのヘタレな曜さんじゃ絶対一人で思いつくとも思えないし…何なら曜さんのセンスじゃないわ」
マリ「どうだったかしら? 梨子におねだりしてみたらって言ってみたんだけど」
ヨシコ「やめてよね…曜さん、梨子さんのことになるとタガが外れちゃうんだから」
マリ「いいじゃない。そろそろ時期かなって、ヨシコも思ってたでしょ?」
ヨシコ「そうだけど…まだ曜さんには早いわよ、もう少し落ち着いてからの方が」
マリ「いいのよこういうのは早い方が。この先だって変わらないでしょ、あの二人は?」
ヨシコ「だけど、いきなり指輪はハードル高すぎよ。曜さんずっと興奮しっぱなしでつらいのよ…ヨハネが」
マリ「こっちもこっち気が気じゃない様子よ。見ててすっごく楽しいわ、梨子の百面相」
ヨシコ「楽しんでんじゃないわよ…この前だって、梨子さんがやってやって欲しいみたいって言ってたアレ」
マリ「アレ…? あぁ、壁ドンの話?」
ヨシコ「そうよ! ヨハネも何も考えず曜さんに提案っしちゃったのも悪いけど…あの時も後々のケアが大変だったんだから」
マリ「そうなの? 梨子ったらもう大喜びですごかったんだから。過去一かもしれないわね」
ヨシコ「梨子さんは良かったかもしれないけど、曜さんはものすっごい落ち込みよ。身長が足りない身長がたりないって」
マリ「あはは! 考えてみればそうね」
ヨシコ「笑い事じゃない! もう、人のパートナー弄ぶのもやめてよね、ほんと大変なんだから」
---
マリ「ハロー、元気してる?」
ヨシコ「元気してない、疲れ果ててるわ」
マリ「いいことね、曜は元気かしら?」
ヨシコ「元気どころの話じゃないわよ…ってか、梨子さんそそのかしたのマリーでしょ?」
マリ「何の話かしら? いーっぱい在りすぎて分かんないわ」
ヨシコ「プレゼントの話よ! あのヘタレな曜さんじゃ絶対一人で思いつくとも思えないし…何なら曜さんのセンスじゃないわ」
マリ「どうだったかしら? 梨子におねだりしてみたらって言ってみたんだけど」
ヨシコ「やめてよね…曜さん、梨子さんのことになるとタガが外れちゃうんだから」
マリ「いいじゃない。そろそろ時期かなって、ヨシコも思ってたでしょ?」
ヨシコ「そうだけど…まだ曜さんには早いわよ、もう少し落ち着いてからの方が」
マリ「いいのよこういうのは早い方が。この先だって変わらないでしょ、あの二人は?」
ヨシコ「だけど、いきなり指輪はハードル高すぎよ。曜さんずっと興奮しっぱなしでつらいのよ…ヨハネが」
マリ「こっちもこっち気が気じゃない様子よ。見ててすっごく楽しいわ、梨子の百面相」
ヨシコ「楽しんでんじゃないわよ…この前だって、梨子さんがやってやって欲しいみたいって言ってたアレ」
マリ「アレ…? あぁ、壁ドンの話?」
ヨシコ「そうよ! ヨハネも何も考えず曜さんに提案っしちゃったのも悪いけど…あの時も後々のケアが大変だったんだから」
マリ「そうなの? 梨子ったらもう大喜びですごかったんだから。過去一かもしれないわね」
ヨシコ「梨子さんは良かったかもしれないけど、曜さんはものすっごい落ち込みよ。身長が足りない身長がたりないって」
マリ「あはは! 考えてみればそうね」
ヨシコ「笑い事じゃない! もう、人のパートナー弄ぶのもやめてよね、ほんと大変なんだから」
47: 2022/07/05(火) 11:37:01 ID:6gZO5b/3.net
マリ「でも、全部成功してるでしょ?」
ヨシコ「結果論じゃない! いい様にマリーに遊ばれる梨子さんにも同情するわ…」
マリ「ノープロブレムよ、ちゃんと考えてるわ。パートナーの幸せ願わないなんて、ないでしょ?」
ヨシコ「本気に聞こえない…」
マリ「本気よ本気。だから、今回だって成功するわ…うん、絶対梨子は幸せになってくれる…
してくれるんでしょ、ヨシコの大切なパートナーは?」
ヨシコ「当たり前でしょ、このヨハネ様がついてるんだから。曜さんには絶対」
マリ「お膳立てをしたって、最後に実行するのは梨子たち。心に想ってることがあるからこそ、行動に起こそうとした。
だったらあとは見守るだけ」
ヨシコ「…本当は?」
マリ「梨子ってばホント面白くてからかいがいがあるわー。今度ヨシコにも見せてあげるわね」
ヨシコ「ほらやっぱり! 面白いのは曜さんだけでおなか一杯よ…っていつかは嫌でも見る羽目になりそうだけど」
マリ「その未来、早く来るといいわね」
ヨシコ「まぁね…って、曜さんが呼んでる。行ってくるわね」
マリ「了解よ。こっちも梨子の最終チェックしてあげなきゃ…今日はよろしくお願いね、パートナーさんに」
ヨシコ「ほどほどにしてあげてよ、梨子さんに」
ヨシコ「結果論じゃない! いい様にマリーに遊ばれる梨子さんにも同情するわ…」
マリ「ノープロブレムよ、ちゃんと考えてるわ。パートナーの幸せ願わないなんて、ないでしょ?」
ヨシコ「本気に聞こえない…」
マリ「本気よ本気。だから、今回だって成功するわ…うん、絶対梨子は幸せになってくれる…
してくれるんでしょ、ヨシコの大切なパートナーは?」
ヨシコ「当たり前でしょ、このヨハネ様がついてるんだから。曜さんには絶対」
マリ「お膳立てをしたって、最後に実行するのは梨子たち。心に想ってることがあるからこそ、行動に起こそうとした。
だったらあとは見守るだけ」
ヨシコ「…本当は?」
マリ「梨子ってばホント面白くてからかいがいがあるわー。今度ヨシコにも見せてあげるわね」
ヨシコ「ほらやっぱり! 面白いのは曜さんだけでおなか一杯よ…っていつかは嫌でも見る羽目になりそうだけど」
マリ「その未来、早く来るといいわね」
ヨシコ「まぁね…って、曜さんが呼んでる。行ってくるわね」
マリ「了解よ。こっちも梨子の最終チェックしてあげなきゃ…今日はよろしくお願いね、パートナーさんに」
ヨシコ「ほどほどにしてあげてよ、梨子さんに」
48: 2022/07/05(火) 11:38:01 ID:6gZO5b/3.net
---
曜「オッケー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ。大丈夫? 落ち着いてるじゃない」
曜「落ち着ていると正常じゃい言い方」
ヨシコ「落ち着いてるとこっちが落ち着かないわ」
曜「ひっどいなー。私だって腹をくくるときはくくるんだから」
ヨシコ「何十回と聞いて実行されなかった言葉ね」
曜「今日は! 今日は違うんだって。本当に後には引けないんだから…ここで絶対に未来を掴み取るよ」
ヨシコ「毎回決意だけは一人前なのよね」
曜「もう! 水を差さないでよ」
ヨシコ「はいはい…それじゃ、いつものチェックよ。忘れ物はないかしら、スマホに財布」
曜「うん…うん、問題なし」
ヨシコ「今日一番大事なもの」
曜「もちろん! 机の上に大事に置いてあるよ」
ヨシコ「置きっぱなしじゃない、問題大有りよ! ちょっと、本当に大丈夫?」
曜「あ、あれ…落ち着いてるつもりなんだけどな…」
ヨシコ「もう、世話の焼ける…ほら、一回深呼吸しましょ曜さん。そしたらバッグに大事に仕舞う」
曜「…オッケー。ちゃんと入れたよ」
ヨシコ「それじゃ、後はいつも通り洗面台に立っていくこと」
曜「了解であります」
ヨシコ「今日は何も失敗する要素なんて何もないと思うわ。あるの成功と約束された未来への道だけ。
梨子さんとの最後で最初の一歩よ」
曜「うん…あ、緊張してきた」
ヨシコ「知ってた。でももうヨハネが出来ることは何もないからね」
曜「わかってる、自分で何とかするよ」
ヨシコ「それじゃ、曜さん。いつも言ってるけど…」
曜「うん、お願いするよ」
ヨシコ「頑張ってね、曜さん。いってらっしゃい!」
曜「行ってくる、ありがとねヨシコ!」
ヨシコ「ヨハネよ!」
曜「オッケー、ヨシコ」
ヨシコ「ヨハネよ。大丈夫? 落ち着いてるじゃない」
曜「落ち着ていると正常じゃい言い方」
ヨシコ「落ち着いてるとこっちが落ち着かないわ」
曜「ひっどいなー。私だって腹をくくるときはくくるんだから」
ヨシコ「何十回と聞いて実行されなかった言葉ね」
曜「今日は! 今日は違うんだって。本当に後には引けないんだから…ここで絶対に未来を掴み取るよ」
ヨシコ「毎回決意だけは一人前なのよね」
曜「もう! 水を差さないでよ」
ヨシコ「はいはい…それじゃ、いつものチェックよ。忘れ物はないかしら、スマホに財布」
曜「うん…うん、問題なし」
ヨシコ「今日一番大事なもの」
曜「もちろん! 机の上に大事に置いてあるよ」
ヨシコ「置きっぱなしじゃない、問題大有りよ! ちょっと、本当に大丈夫?」
曜「あ、あれ…落ち着いてるつもりなんだけどな…」
ヨシコ「もう、世話の焼ける…ほら、一回深呼吸しましょ曜さん。そしたらバッグに大事に仕舞う」
曜「…オッケー。ちゃんと入れたよ」
ヨシコ「それじゃ、後はいつも通り洗面台に立っていくこと」
曜「了解であります」
ヨシコ「今日は何も失敗する要素なんて何もないと思うわ。あるの成功と約束された未来への道だけ。
梨子さんとの最後で最初の一歩よ」
曜「うん…あ、緊張してきた」
ヨシコ「知ってた。でももうヨハネが出来ることは何もないからね」
曜「わかってる、自分で何とかするよ」
ヨシコ「それじゃ、曜さん。いつも言ってるけど…」
曜「うん、お願いするよ」
ヨシコ「頑張ってね、曜さん。いってらっしゃい!」
曜「行ってくる、ありがとねヨシコ!」
ヨシコ「ヨハネよ!」
49: 2022/07/05(火) 11:39:01 ID:6gZO5b/3.net
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おわり
おわり
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