1: 2017/03/21(火) 16:52:52.194 ID:djd3FdDG0.net
「少佐、頼みがあるのだが」

ターニャ「なんでしょう」

「盗賊団の事は知っているだろう?」

ターニャ「共和国国民の残党を主に組織されたという、あの?」

「うむ」

ターニャ「…如何したので?勢力としては大したものではなかったからこそ放置していたのでしょう?」

「……ここからそう遠くない場所に拠点があるのだが、少し気になる動きがあってな」

ターニャ「…………というと?」

2: 2017/03/21(火) 16:53:59.964 ID:djd3FdDG0.net
「いや…以降は、自分の目で確かめてくれ」

ターニャ「偵察でしょうか」

「否だ」

ターニャ「ならば」

「殲滅を命ずる」

ターニャ「は!」

3: 2017/03/21(火) 16:55:31.628 ID:djd3FdDG0.net
トール「小林さーん!」

小林「どうしたの?」

トール「今日はいい天気ですし、一緒にお散歩でも行きませんか?」

小林「あー…カンナちゃんも遊びに行っちゃったしね」

トール「行きましょうっ!」

小林「たまにはいいか」

トール「わーい!」

4: 2017/03/21(火) 16:57:27.334 ID:djd3FdDG0.net
小林「最近は暖かくなったねえ」

トール「ですねー、ドラゴンとしても暮らしやすいです」



トール「………これは……」

トール(召喚魔法…!?まずい、防げない!)

トール「小林さんっ!!!」

小林「えっ?」

ブァアアアア

・・

6: 2017/03/21(火) 17:00:04.601 ID:djd3FdDG0.net
ガヴリール「…は?」

ラフィエル「天界から、私たちに派遣任務です」

ガヴリール「異世界からの干渉を察知したためその調査としていってこい?」

ガヴリール「そんな重要な…なんで私たちに任務が来るんだ?」

ラフィエル「さあ…」

ガヴリール「めんどくせえ…」

9: 2017/03/21(火) 17:01:49.533 ID:djd3FdDG0.net
ヴィーネ「あ、二人とも。どうしたの?」

ラフィエル「それがですね…」

・・・

サターニャ「なるほど!話は聞かせてもらったわ!」

ガヴリール「誰だお前」

サターニャ「我こそは……」

ガヴリール「と、言うわけなんだ。ヴィーネ」

サターニャ「ちょ、聞きなさいよ!」

13: 2017/03/21(火) 17:03:42.692 ID:djd3FdDG0.net
ヴィーネ「うーん………実はね」

・・・

ガヴリール「えっ、ヴィーネにも魔界から同じ任務?」

ヴィーネ「そうなの…行くなら一緒に行きましょう」

15: 2017/03/21(火) 17:05:47.924 ID:djd3FdDG0.net
ラフィエル「いつ行くか、なんてもう決めてるんですか?」

ヴィーネ「急を要するみたいだから、今日さくっと行ってこようと思ってたんだけど…」

ガヴリール「ふむ」

サターニャ(何故私には任務の通達も無かったのかしら)

16: 2017/03/21(火) 17:08:21.911 ID:djd3FdDG0.net
ガヴリール「まあ、どうせなら早い方がいいし…じゃあ行くか!」

ガヴリール(イベントは明後日からだから是非すぐにでも)

ラフィエル「ゲートを開きますね~」

サターニャ(…私も行こう)

ヴィーネ「まあ、学生に頼むくらいだから危険性は低いだろうし、早く済むでしょうね」

グワァンッ

パアアアアアア

17: 2017/03/21(火) 17:10:27.926 ID:djd3FdDG0.net
トール「………ここは」

トール「…小林さんっ!!」

ガシャッ

トール(鎖……こんなもの、すぐに引きちぎって!)

ガシャンッ

トール「嘘だ……力を封じ込める…これは…魔法……!?」

「ようこそ我らの世界へ。“ドラゴン“」

18: 2017/03/21(火) 17:13:03.811 ID:djd3FdDG0.net
トール「…小林さんは?」

「誰だそれは?我らが呼んだのは君一人だ」

トール(世界移動の時にはぐれた…時空の狭間に呑まれていれば私には何もできない……!)

トール「貴様ら…下等生物め…ッ!!
私をどうするつもりだ!!」

「なに、君のようなドラゴンにとっては大したことじゃないさ」

「“戦争“に協力してほしい」

20: 2017/03/21(火) 17:16:45.921 ID:djd3FdDG0.net
トール「……」

トール(私を召喚できたことから、相当の力の魔法使いだろう…)

トール(私は小林さんを探さなきゃいけない…抵抗するのは得策ではないな…)

「どうだね?」

トール「………いいだろう…しかし…」

トール「貴様らが小林さんを知っている上で、もし指一つでも触れようものなら」

トール「……」ギラッ

「わかっているさ、小林とやらは知らんが。仮に見つけたなら無事を約束しよう」

21: 2017/03/21(火) 17:19:15.644 ID:djd3FdDG0.net
ガヴリール「っと…ここが異世界とやらか?」

サターニャ「のようね!ちっぽけな世界………ふっ、ふふふ……世界よ!歓迎しなさい私こそが」

ヴィーネ「サターニャうるさい、でも、その…なんだか……」

ラフィエル「あまり穏やかそうには、見えませんね…」

24: 2017/03/21(火) 17:22:06.314 ID:djd3FdDG0.net
ガヴリール「ラフィ、今回私たちの任務はなんだ?」

ラフィエル「干渉してきた魔法についての調査、ですね~…」

サターニャ「………ねえ、ヴィーネ?魔界からは何て言われてるの?」

ヴィーネ「え、サターニャ…もしかして頼まれてないのに着いてきたの……?」

サターニャ「そ、そんな訳ないじゃない!ちょ、ちょっと忘れちゃっただけよ!」

ヴィーネ「………えっと、私たちもガヴたちと一緒ね、魔法についての調査」

サターニャ「そ、そうだったわねー………」

ヴィーネ「………大丈夫かしら」

25: 2017/03/21(火) 17:24:54.629 ID:djd3FdDG0.net
ガヴリール「で、最初に何すんだ?さっさと帰ろうぜ」

ラフィエル「ガヴちゃん、真面目にやらないとダメですよ。任務なんだから」

サターニャ「そうねえ、ちょっと私に任せてみなさい!」ダダッ

ヴィーネ「あ、ちょ、サターニャ!?」

ラフィエル「………あらあら………♪」

26: 2017/03/21(火) 17:30:00.827 ID:djd3FdDG0.net
サターニャ「そこの愚民!!私の問に答えなさい!!」

「……?あんた珍しい髪の色だな」

サターニャ「この世界からマジック(魔法)によってバイジトラ(来訪者)を呼び寄せた者を知らないかしら!?」

「………用が無いなら話し掛けんな。忙しいんだよ」

サターニャ「あ、ちょ、待って…」


ガヴリール「……何してんだあいつ」

27: 2017/03/21(火) 17:32:09.885 ID:djd3FdDG0.net
ラフィエル「……どうでしたか?さ、サターニャさん」プププ

サターニャ「だめだった…」シュン

ガヴリール「それとお前、多分それヴィジターって読むからな」

サターニャ「………何よ!」

ガヴリール「言い返せないからってきれんなよ!」

ヴィーネ「でも、案外良い手かもしれないわね」

ガヴリール「え、読み間違えが?」

ヴィーネ「なんでよ……聞き込み!手掛かりがまずは必要だと思うの」

28: 2017/03/21(火) 17:33:36.391 ID:djd3FdDG0.net
ガヴリール「おっ、なんか珍しい髪の色した人がいるな…あそこ」

ヴィーネ「え?どこど…あれは!」

ガヴリール「あ?どうした?」

ヴィーネ「あの服装…日本の人じゃないかしら!」

ガヴリール「はあ?」

ヴィーネ「話しかけてみましょう!」

ガヴリール「お、おう…」

29: 2017/03/21(火) 17:35:42.389 ID:djd3FdDG0.net
ヴィーネ「あの………」

「え?私?」

ヴィーネ「あ、はい。その、お名前をうかがっても…」

「あ、えっと…小林です」

ヴィーネ「その、小林さん、失礼を承知でお聞きしますが……もしかして、日本の方では…?」

小林「……?…!おお!もしかして、あなたも!?」

31: 2017/03/21(火) 17:37:46.204 ID:djd3FdDG0.net
ガヴリール「……何でこんなところにいるんですか?」

ガヴリール「もしかして、あなた魔法が…」

小林「あ、いえ。えっと…多分、魔法は使われた側…だと思う」

サターニャ「あら、じゃああんたがヴィジターなの?」

ラフィエル「サターニャさん、少し言い回しが失礼ですよ。その小林さん。この世界に呼び寄せられたのは、貴方お一人ですか?」

32: 2017/03/21(火) 17:40:12.601 ID:djd3FdDG0.net
小林「いえ、もう一人居ますよ、金髪のメイド服のが」

小林(呼び寄せられた…?うーん、わからん)

小林(せめてトールが居ればなあ)

ヴィーネ「なるほど…その方はどちらに?」

小林「居なくなっちゃったんです。魔方陣に飲み込まれるときには一緒だったんですけど…」

ガヴリール「ふむ…」

33: 2017/03/21(火) 17:43:28.797 ID:djd3FdDG0.net
ガヴリール「……取り敢えずまあ、公務員か何かに探してもらうのが手だろうな」

ラフィエル「しかし…魔法の目的はその方なのでは?異世界にわざわざということでしたら……」

ヴィーネ「そう簡単に見つかる確率は、低い……」

小林「あー………うーん……ま、いっか」

ヴィーネ「?どうしました?」

小林「多分、すぐ見つかりますよ」

小林「あいつ、ドラゴンですから」

34: 2017/03/21(火) 17:49:15.163 ID:djd3FdDG0.net
ガヴリール「なっ……ドラゴン!?」

小林「そう、で、緑の鱗。尋常じゃないくらい大きいからすぐ見つかると思います」

ヴィーネ「伝説上の生き物じゃないんですか!」

小林「私もそう思ってたんですけど案外いるんですよねドラゴンって」

ヴィーネ「はー…」

サターニャ「魔界には居ないわよね、ドラゴンは」

サターニャ「アレキサンダーはドラゴンってより悪魔寄りの恐竜みたいなもんだし…」

36: 2017/03/21(火) 17:51:36.790 ID:djd3FdDG0.net
小林「魔界!?恐竜!?」

サターニャ「あっ」

小林「……というと…?」

ラフィエル「私たちは、実は天使と」

ヴィーネ「悪魔なんです」

小林「へえ、仲悪いものじゃないんですか?」

サターニャ「最近はそうでも無いわね、昔はひどかったらしいけど」

小林「世界広いもんだなあ…」

ガヴリール「ほんとに」

39: 2017/03/21(火) 17:56:02.461 ID:djd3FdDG0.net
ヴィーネ「でしたら、えっと…任務のついでですし、その方を探すのお手伝いしますよ」

小林「本当ですか!?うわー、助かります!」

ヴィーネ「いえいえ!その方、お名前は…?」

小林「トールです、金髪のメイド服で、角が生えてます」

ヴィーネ「なるほどなるほど」


サターニャ「さて…じゃあ」

ガヴリール「情報収集だな」

41: 2017/03/21(火) 18:00:28.651 ID:djd3FdDG0.net
ターニャ「諸君、今回の任務は盗賊団の撃破だ」

ターニャ「詳しいことは聞かされていないが…おそらくだが、敵は敵でそれなりの戦力だと考えられる」

ターニャ「たかが盗賊団と侮るべきではない…」

ターニャ「行くぞ!!」

ターニャ(幾ら戦力を増強したとはいえ……盗賊団程度で一個大隊と勝負になるのか…?何故私たちが…?意味がわからん)

43: 2017/03/21(火) 18:05:31.705 ID:djd3FdDG0.net
シュウィイイイイイイ

ヴィーシャ「あの…」

ターニャ「どうした?セレブリャコーフ伍長」

ヴィーシャ「その、大変失礼ながら申し上げますが…我らが行くほどの任務なのでしょうか…?」

ターニャ「正直、わからん」

ターニャ「あの位置に共和国軍が加勢できるとも考えにくい…」

ターニャ「こんな短期間で戦力の増強などできるわけが……ない、が」

ターニャ「任務は任務だ」

ターニャ「油断せず真剣に臨め」

ヴィーシャ「は!」

45: 2017/03/21(火) 18:09:29.578 ID:djd3FdDG0.net
グランツ「どうでしたか、伍長」

ヴィーシャ「……グランツ少尉…うーん…」

グランツ「……」

ヴィーシャ「真剣に臨め、と」

グランツ「……なるほど」

グランツ(どういうことだ…?)

46: 2017/03/21(火) 18:13:50.131 ID:djd3FdDG0.net
トール「……で、どうすればいいのですか」

「君には、これからやってくるであろう帝国軍の排除を行ってもらうよ」

トール「帝国軍…?」

「ああ、忌々しい魔法士共だ」

トール(魔法を使えるものによって軍隊が組まれているのか……その程度なら、元いた世界にもあった)

トール「…………」

「……」ニヤニヤ

トール(…戦闘中に、隙を見て皆頃しにしてやろう……私をこんなところに連れてきた愚かな人間共め)

47: 2017/03/21(火) 18:20:06.890 ID:djd3FdDG0.net
ドオン!!!

トール「……ッ」

「帝国軍か…流石に早いな」

「心配するな、ここは特殊防壁を張った地下シェルターだ」

「魔法士の爆撃ではびくともしない」

トール「……」

トール(魔法の力はそうでもないが…あれは銃か……厄介な世界だ)

「拘束を解こうか」

「さあ、暴れてこいドラゴン」

「クククッ……ハハハハ!」

トール「………」
ガシャッ
ガチャッ

トール(上の連中の次はお前たちの番だ…覚えておけよ)

49: 2017/03/21(火) 18:23:40.034 ID:djd3FdDG0.net
ターニャ「ふう…」

ターニャ「どうだ?」

「生命反応は……っと、一人出てきます」

「あれは…女です!メイド姿の…」

ターニャ「撃つな!様子を見る!!」

ターニャ(あれが本命か…?有り得ない、たった一人で…)

ターニャ「………な!」

50: 2017/03/21(火) 18:26:41.183 ID:djd3FdDG0.net
ムクムクムクムクッ

ズゥウウウウン

ターニャ「ドラゴン!?!?」

「なんだあれは!?」
「ど、どうすれば!!」

ターニャ「待て!落ち着け!一旦隠れろ!」

ターニャ(落ち着け!?落ち着ける訳無いだろう!?なんだあれ!?!?)

ターニャ「取り敢えずは奴の戦闘能力を見る……隠れていろ!私が出る!」

グウゥオオッ

51: 2017/03/21(火) 18:29:17.706 ID:djd3FdDG0.net
トール(逃げてしまったか…いくら装備を整えた魔法使いとはいえ、流石に人間…)

トール(臆病で、弱い…)

トール(さて、さっきの男をすぐに片付けて小林さんを…)

ダアン!

トール「………銃か」

ターニャ「………ッ」スウッ

52: 2017/03/21(火) 18:32:03.039 ID:djd3FdDG0.net
トール(…!あんな小さな子供までもが戦争に駆り出されているのか…)

トール(カンナの友達のほんの少し上程度でしょうか)

トール(それも、私への先鋒として…いや、噛ませ犬というのが適切な表現か)

トール(なんて世界だ……!)

54: 2017/03/21(火) 18:34:39.078 ID:djd3FdDG0.net
ターニャ(ハッ…!)

ターニャ(貫通術式で編んだ銃撃で傷一つ付けられんだと…)

ターニャ(参謀はこれを知っていて任務としたのか!?)

ターニャ(勝てるわけがない!いや勝てるわけがないだろう!!!)

ターニャ(八方塞がりだ…何をしても最悪の形にしか収まらないぞ…!)

55: 2017/03/21(火) 18:38:57.153 ID:djd3FdDG0.net
トール「………逃げてくださいませんか」

ターニャ「…ふ、…む…喋れるのか」

トール「今逃げれば、追いはしませんが……」

トール「申し訳ありません。私は今急いでいるんです。戦うのであれば…」

トール「楽しむ余裕はありません」

60: 2017/03/21(火) 18:47:59.973 ID:djd3FdDG0.net
・・

ズゥウウウウン……

サターニャ「ん?何かしら?」

ヴィーネ「地響きが…」

小林「多分これ…」

小林「トールだ!」

ガヴリール「ええ!?音からしても結構でかいよ!?」

小林「どうやって行けば…」

ラフィエル「神速通…テレポートします!」

小林「テレポート!?すげえー!」

ラフィエル「ふっ…」

62: 2017/03/21(火) 18:53:19.267 ID:djd3FdDG0.net
ラフィエル「上空に出ます!」

シュワッ

小林「うおおっ!あっ……」

ガヴリール「おいおい、なんか…不穏な雰囲気じゃないか…?」

ヴィーネ「あれがドラゴン……!」

サターニャ「ま、まあそこそこ強そうじゃない?」

サターニャ(あれ魔界に居なくてよかったあー)

63: 2017/03/21(火) 18:57:37.319 ID:djd3FdDG0.net
小林「おーい!とおおおおるううう!!!」

トール「………あっ」

ターニャ(あ!?)

トール「小林さーん!」ブワアッ

バサッバサッバサッ

ターニャ「あれは………」

ターニャ「!?」

「オーイ」

ターニャ「人間が落ちてくるだと……いつの間にあんな所に…!?」

64: 2017/03/21(火) 19:00:42.259 ID:djd3FdDG0.net
小林「トール!」

トール「小林さーん!!」バシュッ

トール「ご無事で何よりです!」

小林「トールこそ……ところでこれ…」

小林「どういう状況?」

トール「あ、えっと…取り敢えず!」

トール「奴等を滅ぼ」

ターニャ「待ってもらおう!」

68: 2017/03/21(火) 19:31:01.058 ID:djd3FdDG0.net
トール「…まだいたんですか?」

ターニャ「…」

ターニャ「一つ聞きたいのだが」

小林「トール、この人は?」

トール「おそらく、帝国軍…というものでしょう」

小林「ふむ…」


サターニャ「え、どーすんの?これ」

ガヴリール「黙ってろ、これ私極力関わりたくないから」

ヴィーネ「ちょっと不穏だし…」

ラフィエル「私たち戦えませんしね~」

69: 2017/03/21(火) 19:32:48.314 ID:djd3FdDG0.net
小林「いいでしょう、私が答えますよ」

トール「小林さん!」

小林「まだ敵って決まってるわけじゃないんだから」

小林「なんですか?」

ターニャ「聞きたいことは山ほどあるが…」

ターニャ「貴様らは盗賊団か…帝国の敵か、教えてもらいたい」

70: 2017/03/21(火) 19:37:07.738 ID:djd3FdDG0.net
ターニャ「……」

ターニャ(任務は盗賊団の殲滅…)

ターニャ(なんとなく誤魔化すのは大変だが………大変!?大変なんて次元じゃない!が…盗賊団じゃないのなら敵対は防げるはずだ……!はずだといい…!)

ターニャ(まだそっちのが見込みがある!)

小林「実は私たちは、他の世界から“呼び寄せられた“そうなんです」

ターニャ「何…?」

71: 2017/03/21(火) 19:42:15.167 ID:djd3FdDG0.net
小林「…だから、基本的にはどっちの味方とかは無いわけですね」

小林「ところでトール、何故あんな姿に?」

トール「ええと……」

・・

トール「…です」

小林「なるほど……つまり、トールも従わざるを得なかったわけで」

小林「帝国とは敵では、無いですよね」

ターニャ「ふむ、ならば下のは私たちに任せてもらいましょうか」

ターニャ「ここから先は……」

ターニャ「帝国軍の仕事だ…ッ」ニタァ
ブゥン

72: 2017/03/21(火) 19:44:36.966 ID:djd3FdDG0.net
ターニャ「諸君!聞いていたか!」

ターニャ「私もよくわからんが戦う必要は取り敢えず無い!」

ターニャ「盗賊団の残党を殲滅しろ!!!」

ターニャ「………ッ」

ダダダダダダ

73: 2017/03/21(火) 19:47:56.610 ID:djd3FdDG0.net
ヴィーシャ「完了しました!」

ターニャ「……命令だ、大隊を率いて帰っていろ」

ヴィーシャ「は!」

ターニャ「私はあの者共と話をしなければいけない」

74: 2017/03/21(火) 19:51:24.938 ID:djd3FdDG0.net
ターニャ「……話がしたい」

小林「………」

ターニャ「こほん…」


サターニャ「もう安全っぽいわねなんか」

小林「サターニャさん」

ヴィーネ「ちょ、サターニャ!?流石に…」

ターニャ「いや、安心してほしい。敵対意思はないし…」

トール「…」

ターニャ「他の軍人のように命を捨てる気にもならないからな」

76: 2017/03/21(火) 20:00:43.757 ID:djd3FdDG0.net
ターニャ「やはり日本人だったか……」

ラフィエル「神の仕業?私たちじゃ神への謁見は叶わないのでよく…」

小林「え!?元サラリーマンなんですか!?」

サターニャ「ほへえ…この世界の他にも幾つも世界が」

トール「あ、はい。ドラゴンなんて人間界に大勢いるんですよ?」

ガヴリール「なんか今日一日で価値観がぐちゃぐちゃに…」

トール「呼びますか?」

ヴィーネ「あ、いや遠慮します…」

78: 2017/03/21(火) 20:04:35.190 ID:djd3FdDG0.net
小林「…じゃあ、明日も仕事なので、私たちはそろそろ帰らせてもらいます」

ラフィエル「あら……」

ターニャ「お引き留めして申し訳なかった。また、どこかで会えるといいですね」

ヴィーネ「私たちもそろそろ帰りましょうか」

トール「送りましょうか?」

ガヴリール「いえいえ」

サターニャ「ゲートを開くわねー」

79: 2017/03/21(火) 20:07:35.776 ID:djd3FdDG0.net
・・・

ターニャ「………なんか」

ターニャ「今日は特別疲れたな」

ターニャ「日本で暮らせるの羨ましいが…」

ターニャ「とりあえず目の前の戦争だよなぁ」

ターニャ「存在Xをいつか頃してやるために……!」

81: 2017/03/21(火) 20:09:34.772 ID:djd3FdDG0.net
・・・

小林「あんな世界もあったんだねー」

トール「私も初めて行きましたね…何者かによって結界でも張られているのか…生意気な…」

ガチャッ

小林「お、カンナちゃん帰って来た…」

トール「カンナに今日のお話をしてあげましょうか!」

82: 2017/03/21(火) 20:13:15.388 ID:djd3FdDG0.net
・・・

ガヴリール「さて、これは報告が大変だな…」

ガヴリール「………」

ラフィエル「ガヴちゃん、こっち見ないで下さい。手伝いませんからね~」

ヴィーネ「…サターニャは私に手伝わせてね……?頼むから報告書書いたら見せてね?」

サターニャ「…?参考にしたいのね!いいわよヴィネット!私に任せなさい!」

ヴィーネ「う、うん…」

83: 2017/03/21(火) 20:18:10.178 ID:djd3FdDG0.net
ー数日後ー

カンナ「こばやし、この人だれ」

タプリス「おおー!天馬先輩や、皆さんと旅行なんて嬉しいです!」

ターニャ「また会いたいとは言ったが………増やして来る必要は無いだろう!?」


end

84: 2017/03/21(火) 20:19:00.054 ID:djd3FdDG0.net
ちなみに今期アニメのSS書くのは初めてです

読んでくださった方、レスを付けてくださった方有り難うございました!

85: 2017/03/21(火) 20:19:24.577 ID:tnFs6RE40.net

引用元: ガヴリール「これが異世界ってやつか」・・ターニャ「なっ…これどうなっている!?」・・トール「へえ、こんな世界もあったんですねえ」