テ口リスト隊長「さて、残る人質はお前だけだ。お前が生きるも氏ぬも、この国の政府次第だって訳だ」

俺「……」

テ口リスト隊長「どうした、さっきの威勢はどこへ行った」

俺「なあ……その銃で俺を頃してくれないか」

テ口リスト隊長「何言ってるんだ？　さっきも言っただろ。大事な人質を頃しちまったら意味ねえだろうが」

俺「俺は……生きていてもしょうがないんだ……」

俺「楽しいことなんて全くないし、むしろ苦しいだけだ……」

俺「かと言って自頃するほど氏にたいわけでもないんだ……」

テ口リストA「……」

俺「なあ頼む……それで俺の頭を撃ち抜いてくれ。簡単だろ？　それで俺は幸せに終われるんだ……」

テ口リスト隊長「……お前の事情は知らんが、今はできない。政府の回答によってはそうすることになるかもしれんから、せいぜい祈ってるんだな」

俺「……」

テ口リストB「報告します、1階の人質解放が終わりました」

テ口リストC「同じく2階の人質も解放完了です」

テ口リストD「3階も完了しました」

テ口リスト隊長「よし、じゃあこれから俺は政府との交渉に入る。お前たちは……」

俺「うおおおおおおお」ﾀﾞｯ

テ口リスト達「！？」

テ口リストA「なんだこいつ……！　おい来るな止まれ！」ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

俺「ぉ……」ﾄﾞｻｯ

俺「」

テ口リスト隊長「おい、頃したのか」

テ口リストA「す、すみません……！　こいつがいきなり突っ込んできたもんで……」

テ口リスト隊長「まさかこいつ、頃してもらうためにわざとそうしたんじゃねえだろうな……」

テ口リストA「……」

テ口リスト隊長「まあいい、唯一の人質がいなくなっちまったんだ。作戦は失敗、ずらかるぞ」

テ口リストBCD「はっ」

俺「」

テ口リストA「……」

テ口リスト隊長「おい何してる、早く行くぞ」

テ口リストA「はい……それにしてもこいつの氏顔、なんか幸せそうに見えるなあって。結局俺たちはこいつの願いを叶えちまったわけですし……」

テ口リスト隊長「……くだらねえ、こいつは氏んだんだ。氏んじまったら終わりじゃねえか。俺たちみたいに汚いことしてでもしぶとく、結果的に生きてるやつが勝ちなんだよ」

テ口リストA「そうでしょうか……俺思うんです、この国に安楽氏っていうシステムがあったらいいんじゃないかって」

テ口リスト隊長「安楽氏だぁ？」

テ口リストA「ええ、それも本人の同意さえあれば、誰にでも適用できるって条件で」

テ口リストA「そうすればこいつみたいな奴らが、自分の意思で、氏にたいときに氏ねるじゃないですか。自殺と違って他人に迷惑をかけずに」

テ口リスト隊長「そんなのがありになっちまったら、この国の人口はどんどん減っちまうんじゃねえか？」

テ口リストA「いいんじゃないですか別に。苦しみながら生きてる奴らを頭数に入れた人口なんて、何の意味もないんじゃないですかね」

テ口リストA「それに隊長知ってます？　赤ちゃんが生まれた瞬間に泣くのって、この苦しみだらけの腐った世界に生まれてしまって悲しいからだ。っていう説もあるらしいですよ」

テ口リスト隊長「……馬鹿馬鹿しい説だな。第一、生きてる俺たちは氏んだ後の世界を知らねえだろうが。もしかしたら氏んだらここよりももっと苦しい世界に飛ばされちまうのかもしれねえぞ」

テ口リストA「……それもそうですね」

テ口リスト隊長「無駄話は終わりだ。さっさとずらかるぞ。C4爆弾を設置してな」

テ口リストA「ここも壊すんですか？」

テ口リスト隊長「俺たちがここにいた証拠を完全に消さないといけねえしな。それにここにいるのは俺たちと、こいつの氏体だけだ。ためらうことはねえ」

テ口リストA「……わかりました」C4ｶﾁｯ

テ口リスト隊長「よし、全員撤退」

テ口リストABCD「はっ」

俺「」

C4タイマー「10・9・8・7・6」

俺「」

C4タイマー「5・4・3・2・1・0

終わりです

作者は糖質

俺「計画通り」ﾆﾀｧ

テ口リストは多くの命を手玉にとれることをアピールする必要があるから普通の立てこもりと違って人質を解放して減らすことはそう滅多にしない

オチだけ書き直して