1: 2017/06/14(水) 15:20:12.32 ID:c/zrP+01O
客「じゃあまず>>3握ってくれ」


3: 2017/06/14(水) 15:23:40.50 ID:8902cIBGo
手を

4: 2017/06/14(水) 15:29:33.63 ID:c/zrP+01O
大将「あいよっ」ギュッ

客(この手……やはりこの職人ただ者ではない)

客「今日はよろしく頼むよ」

大将「へへ。任せておくんなせえ」

客「じゃあ最初は>>6にしようかな」


6: 2017/06/14(水) 15:37:08.19 ID:Af+cqaDb0
お茶

7: 2017/06/14(水) 15:38:00.71 ID:R0k34mgBO
寿司が始まらなくて草

8: 2017/06/14(水) 15:46:11.99 ID:c/zrP+01O
大将「あいよっ」コトッ

客「いやあ、急いで来たものだから喉が乾いてしまってね」

大将「楽しみにしていただいて嬉しい限りです」

客「ふう。うまい」

客(このお茶も相当な拘りがあるな……いい寿司屋はお茶で決まる)

大将「ありがとうございます」

客「じゃあ>>10頼むよ」

10: 2017/06/14(水) 15:48:25.59 ID:LvtC27vMO
折角なので玉子

12: 2017/06/14(水) 15:52:52.58 ID:c/zrP+01O
大将「あいよっ」コトッ

客「私は一番最初は玉子と決めていてね」

大将「へへ。お客さん通ですね」

客(いい寿司屋は玉子で決まる)

客「ん?」モグモグ

大将「いかがでしょう?」

客「>>13」

13: 2017/06/14(水) 15:55:37.98 ID:5kW1J5Mso
旨い

15: 2017/06/14(水) 16:02:35.77 ID:c/zrP+01O
大将「ありがとうございます」

客(特に感想も出ない。だがそれほど完璧であるということだ)

客「大将、玉子にはなんか拘りがあるのかい?」

大将「お客さん、気がつきましたか。さすがです」

客「ああ。今まで食べたことがないような玉子、作り方にも秘密があるんじゃないかい?」

大将「>>16の玉子で>>17しました」

16: 2017/06/14(水) 16:04:18.77 ID:SMjRx2lFo
烏骨鶏

19: 2017/06/14(水) 17:19:03.84 ID:c/zrP+01O
客「!?」

大将「へへ。驚いたご様子で」

客「……やはりあんただったか」

大将「おや?わかっていながら出向いてくるとは変わったお方だ」

客「信じたくなかった。だが最初にあんたの手を握ったときに確信した」

大将「あなたもただ者ではないようで」スッ

客(あの烏骨鶏の玉子が得物……どうやって使う)

大将「へへ。考えても無駄ですよ。わかるわけがない」

客「なに?」

大将「教えてあげましょう、お客さん。こうやって使うんですよ!」

客「な、な、なにぃ!?」

大将「>>20」

20: 2017/06/14(水) 17:20:20.47 ID:9rxCzCpgo
マヨネーズ

22: 2017/06/14(水) 17:30:44.60 ID:c/zrP+01O
大将「マヨネーズを隠し味にね」

客「なるほど。程よい酸味はマヨネーズだったのか」

大将「へへ。秘密ですよ」

客「ところでさっきの小芝居はなんなんだい?」

大将「いきなり台本渡してすみませんね。あっし劇団員もやっているもので練習に付き合わせちまって」

客「いいって。その代わりちょっとオマケしてよ」

大将「こりゃ敵いませんなあ」

客「>>24をもらおうか」

24: 2017/06/14(水) 17:32:40.04 ID:YZgJmURe0
茶碗蒸し

25: 2017/06/14(水) 17:37:18.70 ID:c/zrP+01O
客(いい寿司屋は茶碗蒸しで決まる)

大将「あいよっ」コトッ

客「おお、こりゃ旨そうだ」

大将「茶碗蒸しには拘りがありまして」

客「教えてもらってもいいかい?」

大将「>>27」

27: 2017/06/14(水) 17:40:36.41 ID:viRA8V0hO
烏骨鶏の玉子

29: 2017/06/14(水) 17:50:40.13 ID:c/zrP+01O
客「やはり烏骨鶏を使っていたか」

大将「へへ。秘密ですよ」

客「あとは至って普通の茶碗蒸しだが、旨いものは旨い」パクッ

大将「ありがとうございます」

客「じゃあそろそろあれを頼もうかな」

大将「やはりそれ目当てでしたか」

客「>>31をもらおう」

31: 2017/06/14(水) 17:52:20.64 ID:QkBVO3coO
烏骨鶏

35: 2017/06/14(水) 17:59:27.00 ID:c/zrP+01O
客「そのあんたの後ろにいる烏骨鶏をな」

大将「こいつは勘弁してくだせえ」

客「旨そうな烏骨鶏じゃないか」

大将「こいつがいなくなったらうちの店潰れちまいまさあ」

客「知るか。さっさとよこせ」

大将「>>37」

37: 2017/06/14(水) 18:00:34.23 ID:WAvrbgafo
この辺りに朝を告げるんでごぜえます

38: 2017/06/14(水) 18:14:53.23 ID:c/zrP+01O
大将「こいつがいなくなったら大勢の人たちに迷惑かけてしまうんでさあ」

客2「そうだ!食うなんてとんでもねえ!」

客3「他所もんにはわかんねえだろうがこの烏骨鶏は商店街のマスカットなんだ!他所もんは出ていけ!」

大将「お願いします、こいつだけは……」

客(いい寿司屋は周りの信頼で決まる、か)

客「わかっている。あんたを試させてもらった。すまないな」

大将「え?」

客「烏骨鶏なんか食べるわけないだろう」

大将「よ、よかった……」

客「その代わり>>40を頂くよ」

40: 2017/06/14(水) 18:16:16.51 ID:YZgJmURe0
商店街のマスカット

42: 2017/06/14(水) 18:28:14.84 ID:c/zrP+01O
大将「あいよっ」コトッ

客「こりゃ見事なマスカットだ」

大将「うちはスイーツも絶品なんですよ。商店街にいい果物屋がいるのでね」

客「それはさっきマスコットをマスカットと言い間違えた人かい?」

客3「そう、俺だ。ついつい言い間違えるほど果物には自信があるぜ?」

客「どれどれ」パクッ

大将「いかがでしょう?」

客「>>44」


44: 2017/06/14(水) 18:40:30.20 ID:OTnE/f6jO
旨い、さっきの烏骨鶏の玉子に勝るとも劣らないな

45: 2017/06/14(水) 19:05:14.39 ID:c/zrP+01O
大将「ありがとうございます」

客3「いい味覚してるぜ」

客「じゃあ……」

大将「スイーツで締めたってことはお会計ですかい?」

客「バカ言っちゃいけないよ。まだあれを残している」

大将「ああ……あれね」

客「>>47」

48: 2017/06/14(水) 19:08:29.78 ID:k29MCrm70
煮アナゴ1本

49: 2017/06/14(水) 19:21:24.98 ID:c/zrP+01O
大将「あいよっ」コトッ

客「やっぱりここの名物といったら煮穴子だよ」

大将「わかってますねお客さん」

客「うん。旨かった」

大将「ありがとうございます」

客「じゃあ」

大将「お会計で?」

客「お土産にもらいたいものがある」

大将「なんでしょう?」

客「>>51」

51: 2017/06/14(水) 19:28:19.52 ID:/Fp1S4a5o
あんたのハートさ

52: 2017/06/14(水) 19:36:28.78 ID:c/zrP+01O
大将「その言葉、ずっと待ってやした」

客「くだらない注文ばかりしてすまない。照れ臭かったんだ」

大将「本当にあっしでいいんですかい?」

客「当たり前だ。それよりあんたの返事をもらってないぞ」

大将「お土産にもらってください」

客「>>54」

54: 2017/06/14(水) 19:42:19.32 ID:ZteGrqsm0
あんたがいいんじゃねぇよ あんたじゃなきゃダメなんだよ

55: 2017/06/14(水) 19:50:53.79 ID:c/zrP+01O
大将「あっしは高いですよ?」

客「ああ、覚悟の上だ」

大将「では本日のお会計、しめて>>57になりやす」

57: 2017/06/14(水) 19:57:29.72 ID:Af+cqaDb0
貴方と過ごすこれから

58: 2017/06/14(水) 20:14:21.98 ID:c/zrP+01O
客2「へっ、見せつけやがって」

客3「この寿司屋、安価寿司っていうくらいだから食べに来たけど割りと普通の値段だったな」

客4「わかってねえな」

客5「なにがだ?」

客6「安価寿司ってのは寿司じゃなく、この安っぽいドラマのことなんだよ」




おわり

59: 2017/06/14(水) 21:00:36.15 ID:UD5pPUmA0
綺麗に終わったな
寿司屋だけに捌くのも上手かった

60: 2017/06/14(水) 21:01:58.43 ID:MS/LprdSO
>>59
審議中

61: 2017/06/14(水) 21:07:23.76 ID:LvtC27vMO
寿司屋って何だっけ

乙乙

引用元: 大将「へいらっしゃい!ここは安価寿司だよ」