1: 2014/09/17(水) 20:37:20.17 ID:46rXMvHi0
キョン「なんだって?」

ハルヒ「山よ!山!」

キョン「山へピクニックですか?俺はごめんだね」

ハルヒ「んー、そんな大袈裟な所じゃなくていいわ。」

キョン「じゃあどこでなにするってんだ?」

ハルヒ「裏山で不思議探しよ!」

12: 2014/09/17(水) 20:42:01.65 ID:46rXMvHi0
キョン「不思議探しねぇ。久々に聞いた気がするな」

キョン「で?いつ行くんだ?」

ハルヒ「今日よ!今すぐ!」

キョン「いやちょっと待て。いくら裏山つっても今すぐは・・・」

ハルヒ「古泉君は行くわよね?」

古泉「そうですね、暗くならないうちに」

14: 2014/09/17(水) 20:45:52.97 ID:46rXMvHi0
ハルヒ「有希は?」

有希「・・・」ペラ

ハルヒ「勿論みくるちゃんも行くわよね」

みくる「ふぇぇぇ。明日とかじゃ駄目ですか?」

ハルヒ「何言ってんの!善は急げよ!」

15: 2014/09/17(水) 20:50:15.28 ID:46rXMvHi0
キョン(というわけで、俺たちは学校から少し離れた小さな山へ来たのだが)

キョン「なぁ長門、なんで急にハルヒはこんな所で不思議探しなんかしようって言ったんだ?」

有希「余暇」

古泉「単に暇つぶし、ではないですかね?」

キョン(長門よ、余暇の使い方違う気がするのだが)

18: 2014/09/17(水) 20:54:23.61 ID:46rXMvHi0
ハルヒ「んー、ないわねー。キョン、そっちはなんかあった?」

キョン「いや、なにも」

ハルヒ「おっかしいいわねー。絶対なにかあると思ったんだけど」

キョン(どっからくるんだその自信は)

キョン「ちょっと待て、ハルヒ」

ハルヒ「なによ?」

キョン「朝比奈さんがいない・・・」

19: 2014/09/17(水) 20:57:23.58 ID:46rXMvHi0
古泉「先程までいらしたはずなんですが・・・」

ハルヒ「!手分けして探しましょう!キョンと有希は向こう」

ハルヒ「古泉君と私でこっちよ!」

キョン(嫌な予感がしたら案の定これだ)

21: 2014/09/17(水) 21:00:49.23 ID:46rXMvHi0
キョン「朝比奈さん!朝比奈さんどこですか!」

キョン「くそ!長門いたか」

有希「・・・」スッ

キョン「・・・?って朝比奈さん!」

みくる「ふぇぇぇ。ここどこですかぁ?」シクシクシクシク

22: 2014/09/17(水) 21:04:13.42 ID:46rXMvHi0
キョン「朝比奈さん!大丈夫ですか?」

みくる「キョンくぅぅん。」シクシク

キョン「怪我はないですか?」

みくる「だ、大丈夫です」

キョン「良かった・・・ってなんですかあれは!?」

みくる「ふぇ?」

23: 2014/09/17(水) 21:06:50.89 ID:46rXMvHi0
キョン(なんなんだあれは?)

みくる「どうしたんですか?いったい?」

キョン「いや目の前ですよ!あれです!」

みくる「ふぇ?、目の前・・・木しかないですよ?」

キョン(見えてないのか?)

24: 2014/09/17(水) 21:10:22.49 ID:46rXMvHi0
キョン「長門!おまえは!?」

有希「・・・」フルフル

キョン(長門も見えてない?幻覚か?)ゴシゴシ

キョン(やっぱりいる。幻覚じゃない)

25: 2014/09/17(水) 21:15:27.78 ID:46rXMvHi0
みくる「えっと・・・キョン君?」

キョン(なんなのかわからんが、危険な気がする)

キョン「朝比奈さん立てますか?」スッ

みくる「あ、はい・・・ありがとうキョン君」

キョン「歩けそうですか?ハルヒ達と合流しましょう」

みくる「え?あ、はい」

26: 2014/09/17(水) 21:22:56.14 ID:46rXMvHi0
キョン(追ってはこなかった、なんだったんだあれは?)

ハルヒ「みくるちゃん!?大丈夫?怪我はない?」

みくる「はい。ご心配かけました」

キョン「古泉、今何時だ?」

古泉「今は七時ちょっと過ぎですね」

キョン「なぁハルヒ?そろそろ帰らないか?」

ハルヒ「なによ急に?随分焦ってるみたいだけどなんかあったの?」

キョン(まずいな・・・ハルヒには悟られないようにせねば)

ハルヒ「キョン?」

キョン「いや、だいぶ暗くなってきたしさ。朝比奈さんも見つかったことだし」

ハルヒ「・・・そうね、今日はここまでにしましょう」

29: 2014/09/17(水) 21:27:49.46 ID:46rXMvHi0

キョン(翌日の昼休み。俺は真っ先に部室へ向かっていた)

_SOS団部室前_

キョン「長門、入るぞ」コンコン

長門「・・・」ペラ

キョン(相変わらず長門はいつもの場所で本を読んでいた)

30: 2014/09/17(水) 21:32:54.55 ID:46rXMvHi0
キョン「なぁ長門・・・昨日の事なんだが・・・」

有希「・・・なに?」ペラ

キョン「あの時・・・朝比奈さんの前に何かいたんだ」

有希「・・・」ペラ

キョン「本当に何も見えなかったのか?」

有希「・・・なにも。朝比奈みくると同じく木しかなかった」ペラ

キョン「じゃ、じゃあさ・・・お前の親玉はなんか言ってたりしてないか?」

有希「・・・なにも」

32: 2014/09/17(水) 21:36:43.98 ID:46rXMvHi0
キョン(やっぱりあれは幻かなにかだったのか?)

キョン「そうか・・・悪い邪魔したな」

有希「・・・放課後」

キョン「え?」

有希「放課後、またあなたの言っている場所へ・・・行く」

キョン「!じゃあやっぱり・・・」

古泉「僕もご一緒に行ってもいいですか?」

36: 2014/09/17(水) 21:40:19.48 ID:46rXMvHi0
キョン「古泉、いつからいたんだ?」

古泉「ついさっきです」

キョン「で?何故お前もついて来る」

古泉「ちょっとした暇つぶしですよ」

キョン「そうかい・・・長門もいいか?」

有希「・・・別に、構わない」

みくる「あのぉ・・・私もいいですか?」

キョン「朝比奈さんまでいつそこに!?」

37: 2014/09/17(水) 21:45:34.48 ID:46rXMvHi0
みくる「ふぇ!?つ、ついさっきです!」

キョン(・・・流行ってるのか?)

キョン「ってことはもしかして?」

みくる「いえ・・・私もこれといって特に何も・・・」

キョン「そ、そうですか」

キョン「あとは奴をどうまくかだ・・・」

ハルヒ「なに皆で話してるのよ?」

キョン「流行ってるのか!?」

38: 2014/09/17(水) 21:50:16.99 ID:46rXMvHi0
ハルヒ「だからなんの話よ!」

キョン(ま、まずい・・・どうする?)

ハルヒ「っつ!・・・まぁいいわ」

キョン「え?」

ハルヒ「今日は部活は休みよ。頭、痛くて・・・」

みくる「だ、大丈夫なんですか?涼宮さん?」

ハルヒ「薬飲んだし平気よ」

42: 2014/09/17(水) 22:12:17.38 ID:46rXMvHi0
_放課後、裏山_

古泉「それで結局それはなんなんですか?」

キョン(裏山に行く道中、古泉にも昨日の事を話していた)

キョン「わからん」

古泉「形とかは覚えていますか?」

キョン「人の形をしていたと思う・・・たぶん」

朝比奈「たぶん?」

43: 2014/09/17(水) 22:14:40.26 ID:46rXMvHi0
キョン「すいません・・・ぼやけててはっきりとは」

キョン「だけど・・・危険な感じがしたんです」

みくる「危険・・・ですか?」


46: 2014/09/17(水) 22:17:41.04 ID:46rXMvHi0
キョン「はい・・・禍々しいと言いますか・・・」

長門「・・・着いた」

キョン(流石長門だ・・・昨日は朝比奈さんを探すので必氏だったから場所なんて覚えてなかったが)

古泉「・・・見えますか?」

キョン「・・・ああ」

47: 2014/09/17(水) 22:20:18.52 ID:46rXMvHi0
キョン(やっぱりなにかいる・・・)

古泉「どの辺りですか?」

キョン「ちょうど俺の目の前だ・・・」ゴシゴシ

古泉「・・・ふむ・・・」

キョン「見えたか?」

古泉「すいません・・・なにも」

51: 2014/09/17(水) 22:26:06.54 ID:46rXMvHi0
みくる「えっと・・・どんな感じなんですか?」

キョン「・・・遠くにいるような・・・近くにいるような・・・」ゴシゴシ

キョン(何故だ?あいつの周りだけ・・・)

キョン「長門」

有希「・・・裏山及びこの周辺に異常は感じられない・・・」

キョン「そうか・・・やっぱりなんでもないんだな」

古泉「そうとは限りませんよ」

キョン「何故だ?」

古泉「涼宮さん・・・ですよ」

キョン「ハルヒがどうした?」

53: 2014/09/17(水) 22:29:57.99 ID:46rXMvHi0
古泉「昼休み涼宮さんは具合が悪かった」

キョン「あいつだって風邪くらい引くだろ?」

古泉「そうですね・・・風邪ならいいんですが」

古泉「別に涼宮さんが風邪を引いていてほしいと思ったわけじゃないですよ?」

キョン「わかってる・・・そんなことは」

55: 2014/09/17(水) 22:34:47.88 ID:46rXMvHi0
みくる「・・・」

有希「・・・」

キョン(しかし怖いくらいなにもしてこないな・・・ていうか微動だにしてないぞ?)ゴシゴシ

みくる「キョン君大丈夫ですか?」

キョン「え?ああ大丈夫です」ゴシゴシ

みくる「でもさっきから目擦ってばかりいますが・・・」

キョン「心配ありがとうございます、朝比奈さん」

キョン(天使だ朝比奈さん)

57: 2014/09/17(水) 22:40:00.52 ID:46rXMvHi0
古泉「確かに特に異常はありませんね」

キョン「って古泉なに勝手にそっち行ってんだ」

古泉「すいません・・・ですがこれといってなにもありませんよ」

キョン(そういうと古泉は自分の体を触り始めた・・・やめろ、気色悪い)

古泉「ところで・・・今どこにいますか?」

キョン「え?ああ・・・古泉の後ろだ」ゴシゴシ

古泉「ふむ・・・では動いていると・・・」

キョン「え?」

59: 2014/09/17(水) 22:45:54.80 ID:46rXMvHi0
古泉「あなたの見えているものですよ」

キョン「いや動いて・・・ないぞ」ゴシゴシ

古泉「そんなはずはありません。長門さん」

有希「確かに・・・座標、大きさ等を考慮した場合調度古泉一樹がいる辺りにいる」

キョン「どういうことだ?見えてるのかお前ら?」

古泉「いえ・・・これはあくまで」

有希「憶測」

長門の口調は俺の語彙のなさなんで許して

61: 2014/09/17(水) 22:50:40.41 ID:46rXMvHi0
みくる「どういうことですか?」

古泉「つまり今までの説明でいけばおそらく今僕の立っている辺りにいるはずなんです・・・動いていなければ」

キョン「・・・」

古泉「しかし貴方の説明によれば、遠近感がずれている」

古泉「つまり実際はもっと遠くにいるはずのものが、あたかも近くに見えていることになる」

みくる「きょん君、わかりますか?」

キョン「さっぱりわからん」

62: 2014/09/17(水) 22:54:13.01 ID:46rXMvHi0
古泉「すいません、なにしろ僕や長門さんには見えていないのであくまで仮設の話になってしまいます」

キョン「・・・」

古泉「・・・今日は帰りましょう」

キョン「何故だ」

有希「それが得策」

キョン「長門まで?」

古泉「空を見てください」

キョン(真っ暗じゃねぇかおい)

63: 2014/09/17(水) 22:56:59.31 ID:46rXMvHi0
_キョン自室_

キョン(いったいあいつはなんなんだ?そもそも人なのか?)

キョン(長門も異常を感じられないと言っていた)

キョン(だとしたら奴の存在に気づいているのは俺と・・・)

65: 2014/09/17(水) 23:01:01.86 ID:46rXMvHi0
_教室_

キョン(ハルヒがまだ来てない)

谷口「なんだ?涼宮の奴休みか?」

キョン「俺が知るわけないだろう」

谷口「なんか起きるんじゃないのか?」

キョン(やめろ、縁起でもない・・・)

キョン(その日ハルヒは結局学校にこなかった)

67: 2014/09/17(水) 23:05:25.22 ID:46rXMvHi0
_放課後、部室_

古泉「涼宮さん、お休みですか」

キョン「風邪だろ」

みくる「だといいんですが・・・」

キョン(朝比奈さん、あなたまで・・・)

有希「・・・」パタン

キョン「長門?まだ時間じゃないぞ?」

有希「・・・行く」

古泉「涼宮さんのお見舞いですか?」

有希「・・・裏山」

68: 2014/09/17(水) 23:08:33.38 ID:46rXMvHi0
ー裏山ー

キョン(なんだか寒い気が)ゾクゾク

みくる「大丈夫ですかキョン君」

キョン「ええ・・・大丈夫です・・・・ありがとうございます」

有希「・・・着いた」

69: 2014/09/17(水) 23:11:20.30 ID:46rXMvHi0
古泉「どうですか?いますか?」

キョン「・・・ああ」ゾクゾク

???「出て行け」

キョン(喋っ・・・た?でもどこから?)

みくる「キョン君?」

???「出て・・・行け」

71: 2014/09/17(水) 23:14:07.58 ID:46rXMvHi0
???「オ・・・エ・・・ラ・・・イ」

キョン(また!どこだ?)

キョン「どこだ!どこにいるんだ!」

???「ニ・・・マ・・・ヨ・・・ゴス」

有希「・・・」

73: 2014/09/17(水) 23:16:30.55 ID:46rXMvHi0
キョン「!!」

みくる「キョン君!キョン君!」

キョン(朝・・・比奈・・・さ)ドサッ

みくる?「キョン君?キョン!」

75: 2014/09/17(水) 23:20:52.37 ID:46rXMvHi0
ー???-

ハルヒ「キョン!キョン!」

キョン「・・・ん」

ハルヒ「キョン!よかった・・・」

キョン「ここは・・・」

ハルヒ「わかんない・・・私ベットで寝てたはずなのに・・・」

キョン(確か朝比奈さんたちと一緒に・・・)

キョン「あ、朝比奈さん達は!」

ハルヒ「・・・いないわ・・・誰も」

77: 2014/09/17(水) 23:24:12.35 ID:46rXMvHi0
キョン(・・・どこだここ?前に来たとこ・・・ではないな)

???「オマエラ・・・キライ」

ハルヒ「!誰!どこにいるの?」

キョン(この声は?あの時の!)

???「ニンゲン・・・ヤヨゴス・・・」

78: 2014/09/17(水) 23:26:58.60 ID:46rXMvHi0
×ヤヨ
○ヤマ

ハルヒ「キョン・・・ここどこ?」

キョン「・・・わからん」

???「デテ・・・イケ・・・」

キョン「言われなくても出て行くさ」

79: 2014/09/17(水) 23:29:32.34 ID:46rXMvHi0
キョン「さて・・・どうするか・・・」

ハルヒ「・・・」

キョン(今回長門は・・・無理だよな)

ハルヒ「こっちよキョン」

キョン「おい!どこ行くんだよ!」

80: 2014/09/17(水) 23:31:40.44 ID:46rXMvHi0
キョン(ここは・・・裏山・・・なのか?)ハァハァ

キョン「なぁ・・・ハルヒ・・・」ハァハァ

ハルヒ「黙ってつてきなさい!」

キョン「・・・やれやれ」

81: 2014/09/17(水) 23:34:27.89 ID:46rXMvHi0
ー?祭壇?ー

キョン(ここは?見覚えがあるようなないような・・・)

ハルヒ「着いたわ」

キョン「あいつは!?」

???「デテ・・・イケ」

83: 2014/09/17(水) 23:39:40.36 ID:46rXMvHi0
ハルヒ「あなた・・・神様ね」

キョン(神!?マジかよ・・・)

山の神様?「ニンゲン・・・ヨゴス」

ハルヒ「・・・」

キョン「・・・」

山の神様?「オマエラ・・・キライ」

ハルヒ「わかったわ。私がなんとかするわ」

キョン(なにをだ?)

ハルヒ「キョン!あんたも誓いなさい!」

キョン「は?」

86: 2014/09/17(水) 23:42:42.76 ID:46rXMvHi0
ハルヒ「山を掃除するのよ!」

キョン「・・・」

ハルヒ「いいわね?山は必ずきれいにしますって言うのよ」

キョン「・・・」コクン

ハルヒ「いい?せーの・・・」
____
___
__
_

88: 2014/09/17(水) 23:45:59.13 ID:46rXMvHi0
ー翌日、放課後ー

ハルヒ「皆心配かけてごめんなさいね!」

みくる「もう大丈夫なんですか?」

ハルヒ「ええ!ばっちりよ!’’風邪’’は治ったわ!」

古泉「よかったです」

有希「・・・・」

キョン「・・・」

91: 2014/09/17(水) 23:53:30.20 ID:46rXMvHi0
キョン(あの後俺は数分間倒れてたらしい)

キョン(朝比奈さんは大泣きしていて、氏んだかと思ったとも言われた)

みくる「ふぇ?どうかしたんですか?キョン君」

キョン「いえ、なんでもありませんよ」

キョン(正直泣いてる朝比奈さんは可愛かった)

ハルヒ「ちょっとそこ!イチャイチャしないで話し聞きなさい!」

キョン(では、’’あの場所’’からどうやって戻ったかって?)

みくる「す、すいませーん!」

古泉「それで、今日の活動内容は?」

キョン(答えは・・・)

ハルヒ「キョン!今から山に行きましょう!」



終わり

93: 2014/09/17(水) 23:55:44.59 ID:xe2vrc5D0
ハルヒ可愛かったぞ
1乙。

94: 2014/09/17(水) 23:58:22.81 ID:46rXMvHi0
即興で書いたからグダグダですいません
本当は正体は謎のままにしようかと思ったんですが言ってほしいと言うレスがあったんで変えました
質問などあれば答えます

引用元: ハルヒ「キョン!今から山へ行きましょう!」