30: 2013/11/15(金) 23:33:47.88 ID:1Ng2iM/S0

比企谷「寒くなるとカマクラが布団に入ってくるんだよなぁ…」雪ノ下「!?」



比企谷「(部室でそんな話をしたところ、雪ノ下がもの凄く喰い付いてきた)」

雪ノ下「(そしてなし崩し的に、今週末雪ノ下が我が家に泊まることになったのだが…)」


【土曜日 夜:八幡の部屋】

カマクラ「zzz…」

雪ノ下「ふふっ…」

比企谷「……」

比企谷「(何故か雪ノ下&カマクラと一緒の布団で寝ることに…)」
いずれ彼ら彼女らは真実を知る。
32: 2013/11/15(金) 23:34:59.33 ID:1Ng2iM/S0

比企谷「なぁ雪ノ下… やっぱりこの状況はマズいんじゃないか?」

雪ノ下「…仕方ないじゃない。猫があなたの体から離れようとしないのだから」ナデナデ

カマクラ「zzz…」

比企谷「(ちなみに今週末は訳あって小町も両親も泊まりで出かけている)」

比企谷「(ご都合主義万歳)」

33: 2013/11/15(金) 23:36:21.06 ID:1Ng2iM/S0

雪ノ下「それとも、あなたは私に猫を無理やり引き剥がして、一晩中ずっと拘束してろとでも言うのかしら?
そんな残忍な行為は御免だわ」

雪ノ下「そもそもあなたが部室で期待させるようなことを言ったのが――」

比企谷「ぐっ… わかった、わかったから!」

比企谷「ただ年頃の男女が同じ布団で寝るのはなぁ…」

雪ノ下「そう… わかったわ。これ以上の議論は不毛ね」

雪ノ下「おやすみなさい、比企谷君」

比企谷「聞けよ!」

34: 2013/11/15(金) 23:37:23.42 ID:1Ng2iM/S0

~1時間後~

雪ノ下「zzz…」スヤスヤ

比企谷「……」

比企谷「(どうやら雪ノ下は眠ったようだ)」

比企谷「(カマクラと一緒に寝られて満足したのだろうか、とても幸せそうな顔をしている)」

比企谷「(普段はどこか幸薄そうな雰囲気なだけに、こんな顔を見れるのも悪くないのかもしれない)」

35: 2013/11/15(金) 23:38:09.49 ID:1Ng2iM/S0

比企谷「(それにしても綺麗な顔だな…)」チラッ

雪ノ下「zzz…」

比企谷「(髪の毛からいい匂いするし…)」

雪ノ下「zzz…」

比企谷「(今ならちょっとくらいイタズラしても… バレないよな?)」ゴクリ

雪ノ下「zzz…」

比企谷「(ちょっとだけ… ちょっと触るぐらいなら――!)」スーッ

雪ノ下「zzz…」

36: 2013/11/15(金) 23:38:53.04 ID:1Ng2iM/S0



比企谷「(…やめておこう。カマクラを利用したみたいだし)」

比企谷「(それに、無防備な女の子に手を出すほど人間やめてないしな)」




比企谷「zzz…」グー

雪ノ下「……」

37: 2013/11/15(金) 23:39:47.98 ID:1Ng2iM/S0

【日曜日 朝】

チュンチュン

雪ノ下「比企谷君、そろそろ起きなさい」

比企谷「う、うーん…」

雪ノ下「朝食が出来ているから、冷めないうちに早く食べて頂戴」スタスタ


~~~~


比企谷「……」モグモグ

雪ノ下「……」ムスー

比企谷「…何怒ってんだよ」

雪ノ下「別に… 何でもないのだけれど」プイ

比企谷「…?」

38: 2013/11/15(金) 23:41:02.69 ID:1Ng2iM/S0


~翌週~

比企谷「(カマクラと一緒に寝られてよっぽど嬉しかったのだろうか、次の週末も雪ノ下は泊まりに来た)」

比企谷「(例によって俺以外の家族は出払っている)」

39: 2013/11/15(金) 23:42:11.97 ID:1Ng2iM/S0

【夜:八幡の部屋】

比企谷「(カマクラはどうやら雪ノ下のいる小町の部屋に行ったようだ)」

比企谷「(ほっとしたような、少し残念なような…)」 

比企谷「(正直期待していなかったわけでは無いが、まぁ雪ノ下が喜んでいるならいいか…)」

比企谷「(そんなこんなで夜も更けていき、ウトウトし始めたところ――)」


コンコン

雪ノ下「――比企谷君、ちょっといいかしら」

比企谷「雪ノ下… どうしたこんな時間に」ガチャ

比企谷「(不思議に思いながらドアを開けると――)」




雪ノ下「にゃ、にゃー///」

比企谷「(ネコミミを付けた雪ノ下が立っていた…)」

40: 2013/11/15(金) 23:43:28.98 ID:1Ng2iM/S0

比企谷「……」

雪ノ下「ふふっ…」スリスリ

比企谷「(そして先週と同じように、雪ノ下と同じ布団で寝ている…)」


比企谷「どうしてこうなった…」

雪ノ下「比企谷君、あなたが先週言ったんでしょう。寒くなると猫が布団に入ってくるって」ギュー

比企谷「…ネコミミはどうした?」

雪ノ下「何のことかしら? あなたが何を言っているのかよくわからないわね」

雪ノ下「ちゃんと猫にもわかるように話して頂戴」

比企谷「いや、お前が何言ってんの?」

41: 2013/11/15(金) 23:44:31.86 ID:1Ng2iM/S0

雪ノ下「――本当は気付いている癖に」

比企谷「(ギクリ)」

雪ノ下「あなた… こんなときでもイジワルのね///」ウワメヅカイ

比企谷「!」ドキーン

雪ノ下「はっきり言いましょう。これは罰ゲームでもなければあなたの思い違いでもない…」

雪ノ下「私がしたいからやっていることなの」

比企谷「!!」

雪ノ下「ひ、比企谷君。わたしは、あなたのことが――」

比企谷「雪ノ下―!」ガバッ

雪ノ下「きゃっ!♥」

42: 2013/11/15(金) 23:45:38.39 ID:1Ng2iM/S0

【日曜日 朝】

チュンチュン

雪ノ下「…谷君。比企谷君そろそろ起きなさい」

比企谷「う、うーん…」ボケー

雪ノ下「もう… いい加減に起きなさい///」チュッ

比企谷「!」パチクリ

雪ノ下「あらおはよう、朝食出来てるから――」

比企谷「」グイ

雪ノ下「ちょっと比企谷君、こんな朝から…♥」


カマクラ「にゃー(やれやれだぜ)」


~~~~


八幡「寒くなるとカマクラが布団に入ってくるんだよなぁ…」雪乃「!?」

終わり

43: 2013/11/15(金) 23:46:42.92 ID:1Ng2iM/S0
その2
海老名「3人寄れば」



~教室~

戸塚「八幡、ちょっとお願いがあるんだけど…」

比企谷「おう、どうした戸塚」

比企谷「(今日もかわいいな)」

戸塚「昼休みにまたテニスの練習に付き合って欲しくて…」

戸塚「大会も近いから少しでも練習したいんだけど… ダメかな?」

比企谷「ああ、もちろんいいぜ」キリッ


海老名「!」ピコーン

海老名「ぐふふっ、これは濃厚な『さい×はち』の予感…!」

海老名「いや、『はち×さい』も全然ありね… ぐふふふふ」ジュルリ

比企谷「(邪悪な視線を感じる… 気付かなかったことにしよう)」ゾクッ

44: 2013/11/15(金) 23:48:09.71 ID:1Ng2iM/S0

葉山「それなら僕もお手伝いしようかな?」

戸塚「葉山君も手伝ってくれるの?」

葉山「もちろんだよ。2人よりも3人の方が効率的だろ?」ニコッ

葉山「ヒキタニ君もそれでいいかな?」

比企谷「ま、まぁ戸塚がいいのなら…な」

比企谷「(くそ… 戸塚との二人きりの時間が…)」ギリッ


海老名「こ、これは! 『はや×はち×さい』の3人カップリング!」キマシタワー

海老名「クラスの人気者とはみ出し者とマスコットキャラクターの異色の組み合わせ!」ハァハァ

海老名「1対1対1なのか2対1なのか、それが悩ましいところだわ… ぐふふふふ」ハナジブワー


三浦「だからあんたは擬態しろし!」フキフキ

由比ヶ浜「お、男の子が… さ、3人で、だなんて…///」モジモジ

三浦「結衣も手伝えし!」


~~~~


海老名「3人寄れば」

終わり

45: 2013/11/15(金) 23:49:34.60 ID:1Ng2iM/S0

以上で全て終わりです。

読んでくださった方ありがとうございました。

46: 2013/11/15(金) 23:53:51.09 ID:+X1DTesWo
おつ
ゆきのんかわいかった!

47: 2013/11/16(土) 00:08:59.37 ID:kwl3sr9eo
まだいけるだろう!

引用元: 由比ヶ浜「あ、あたしの胸見てたでしょ///」比企谷「!?」