1: 2014/10/13(月) 02:10:01.05 ID:NMmGQu7q0.net
妹「自覚も無いんですね」
兄「そんなこと言われても。俺、そんなに鈍感か?」

妹「たしかめてみましょう……あ、UFO」
兄「え!? どこ!?」キョロキョロ

妹「ていっ」スパコーン
兄「んー? なんにも飛んでないけどな?」

妹「……バトミントンのラケットでは気付きませんか」
兄「なんの話だよ」

3: 2014/10/13(月) 02:13:41.25 ID:NMmGQu7q0.net
妹「これで頭をしばいたんですよ」
兄「まじで!? 全然気付かなかったよ」

妹「はあ……この鈍感」
兄「なんだと!?」

妹「だって鈍感じゃありませんか! 今だって、耳元でメガホン使ってやっと会話できてるんですよ!」
兄「妹はいつもこうしてくれるからな。ありがとな」ナデナデ

妹「むぅ……こんなんで、学校でやっていけてるんですか!?」
兄「まあそこは、なんとかなってるな」

6: 2014/10/13(月) 02:20:12.77 ID:NMmGQu7q0.net
兄「たとえば学校では」


………………
…………
……

学校の階段

女「きゃっ!?」
兄「おっと、大丈夫か?」

女「……」
兄「気をつけろよ、雨ですべりやすくなってるからな」

女「……」
兄「ん? 足ひねったのか? 保健室すぐそこだし……ちょっとごめんな」

女「きゃっ」
兄「ほら、つかまれって。ちょっと抱っこするだけだからさ」

……
…………
………………

兄「とか」

7: 2014/10/13(月) 02:23:59.63 ID:NMmGQu7q0.net
兄「あと」

………………
…………
……

委員長「きゃっ」
兄「おわ、プリントぶちまけちゃったか」サッサッサ

委員長「……」
兄「これ、次の授業で使う日本史の資料だろ?」

委員長「……」コクコク
兄「教室に持っていけばいいんだよな」

委員長「……」コクコク
兄「よし、じゃあ俺も手伝うからさ。さっと運んじゃおうぜ」

委員長「……」パアァ

……
…………
………………

兄「とか」

8: 2014/10/13(月) 02:27:40.17 ID:NMmGQu7q0.net
兄「おととい、帰り道で」

………………
…………
……

兄「じゃあな。けっこう遅くなっちゃったな」
幼馴染「……」クイッ

兄「ん? どうしたんだよ? お前の家はここだろ?」
幼馴染「……」クイクイ

兄「ひっぱりっこか? かわいいな」ナデナデ
幼馴染「……///」パッ

兄「あはは、じゃあまた明日な」
幼馴染「……」ボソッ

兄「ん? なにか言ったか?」
幼馴染「またねー!」 ……グッスン

……
…………
………………

兄「なんか、泣きそうな顔してたけど、昨日はふつうに話したしなあ……なんだったんだろ?」

10: 2014/10/13(月) 02:31:51.17 ID:NMmGQu7q0.net
妹(おととい、幼馴染さんのご両親は旅行に行っていたような……)
兄「あんなにさみしそうな幼馴染、初めてみたからさ、なんか気になってるんだよなー」

妹(そりゃあ、花も恥じらう乙女が、今夜親いないの……なんて大声で言えるわけ無いですし……告白がメールなんてのもイヤですよね)
兄「どうした? だまりこんで」

妹「ああもう、鈍感兄さん! どんにい!」
兄「な、なんだと!?」

妹「これで文武両道、スポーツ万能、眉目秀麗、人当たりが柔らかく人望にあついから始末に負えません」
兄「ああ? なんかいったか?」

11: 2014/10/13(月) 02:34:07.59 ID:NMmGQu7q0.net
妹「あ、AKBのよっちゃんが!」
兄「えっ!? どこどこ!?」キョロキョロ

妹「ていっ」バキーン
兄「ん? なんかついたか?」ポリポリ

妹「金属バットが曲がってしまった……鈍感ってレベルでしょうか?」
兄「まさかこれで殴ったのか?」

妹「そうなんですけどね。兄さんもケガひとつしませんし……いったいどうしたことでしょう?」
兄「お前は俺を頃す気なのか?」

14: 2014/10/13(月) 02:41:39.54 ID:NMmGQu7q0.net
妹「……と言うわけで、とりあえず兄さんの強度を確かめてみましょう」
兄「おいまてやめろ。その物騒なモノをしまえ」

妹「物騒だなんて人聞きの悪い。これは無痛ガンというとっても人道的な道具なんですよ?」
兄「そうなのか安心だ。でもそれ、見た感じマシンガンみたいだから、ちょっと怖いよ」

妹「え? マシンガンですよ? 安心してください」
兄「安心できないよねそれ!」

妹「よーし、せーの」ぱすぱすぱぱすぱす
兄「うわああああ!? あれ?」

15: 2014/10/13(月) 02:47:22.04 ID:NMmGQu7q0.net
妹「まったくケガもありませんね」
兄「兄にケガをさせるつもりだったのか?」

妹「あとは日本刀、チェーンソー、超振動ナイフなど各種揃えておりますが」
兄「ひ、ひいいぃぃ」ガクガク

妹「物理的にM134を防ぐ兄さんに、あまり効果は無さそうですね」
兄「……ほっ」

妹「次は熱ですね。溶鉱炉にどうぞ」
兄「やめ、やめてええええ!」

16: 2014/10/13(月) 02:49:33.07 ID:NMmGQu7q0.net
妹「熱はダメ、毒もダメ、放射線もダメ」
兄「こ、殺される……」ガクガク

妹「まあまあ、キズひとつありませんよ」
兄「そういう問題かなあ!?」

妹「あと、こういうのはどうでしょう」
兄「ここは?」

妹「ビルの上ですね」
兄「ちょっと待って、何が起こるかわか……落ちるうううう!」

19: 2014/10/13(月) 02:52:15.02 ID:NMmGQu7q0.net
妹「……ん? 地面に激突した音が聞こえませんね」
兄「おいこら、妹!」フワフワ

妹「あら兄さん。素敵な姿勢ですね」
兄「なんだよコレ」

妹「飛べているようですね」
兄「アレか? 絶体絶命のピンチで、空が飛べるようになったとゆーことか?」

妹「そのようですね」
兄「俺はいったいなんなんだ!?」

22: 2014/10/13(月) 02:59:00.89 ID:NMmGQu7q0.net
妹「よくわかりませんが、スーパーマンのたぐいでしょうね」
兄「なんと!?」

妹「もしくはXメン。ひとりでも複数形」
兄「ううむ……待て待て。なんで俺の身体がそんなけったいなことになってるんだよ?」

妹「つまり、今は細胞の変質する過渡期にあるので、一部の神経系の感度が若干落ちるのですが、また元に戻るはずなのです」
兄「へえ、そうなのか……ん? でも、なんでそんな情報を知ってるんだ?」

妹「それは兄さんが小学生の頃に、わたしが実施した人体実っけ……ゲフンゲフン」
兄「ん? なんて言ったんだ? 最後聞こえないぞ?」

24: 2014/10/13(月) 03:03:50.14 ID:NMmGQu7q0.net
妹「まあ、良いじゃありませんか。空が飛べて格好良いですよ?」
兄「そりゃ、便利かもしれないけどさ」

妹「それに、拳銃の弾も溶岩もモノともしない無敵の肉体が手に入ります」
兄「おお、それはすごい」

妹「この神経が鈍っている時期は、新しい身体の強度に感覚が追いついていないからなんです。いずれ元に戻りますからー……と、グーグル先生が言ってました」
兄「まじか! さすがインターネットならなんでも書いてあるんだな!」

妹「さあいけ兄さん! その鋼の肉体で正義を示すのだ!」
兄「よーし、任せとけ!」

……約ひと月後、兄の知覚は元に戻ったという

25: 2014/10/13(月) 03:07:47.24 ID:NMmGQu7q0.net
学校の階段

女「そ、その……耳の病気治ったんだって?」
兄「うん、もうすっかり元通りだよ」

女「よかった……きゃっ!?」
兄「おっと、大丈夫か?」ガシッ

女「あ、ありがと///」
兄「女さん、ここでこないだも転んでたよな。雨のたびにすべりやすくなるんだから、危ないよな」

女「そうね……あ、痛たっ!?」
兄「足ひねったのか? 保健室すぐそこだし……ちょっとごめんな」

女「きゃっ、や、ほら、人に見られてるって///」
兄「少しだけだから我慢しろよ。ちょっと抱っこするだけだからさ」

女「お、お姫さま抱っこなんて……///」ゴニョゴニョ
兄「ん? 何か言ったか」

女「な、なんでもないわよ!」
兄「ならいいけどさ……ほら、つかまってろよ」

………………
…………
……

29: 2014/10/13(月) 03:12:14.00 ID:NMmGQu7q0.net
学校の廊下

委員長「きゃっ」
兄「おわ、委員長、プリントぶちまけちゃったか」サッサッサ テキパキ

委員長「あ、ありがとう、兄君///」
兄「これ日本史の資料だろ? あの先生、また運ばせてんのか」

委員長「でも、学級委員の仕事だし……」オロオロ
兄「そういうときは俺に言えよ。いつでも手伝うからさ」

委員長「兄君///」
兄「これとこっちは俺が持つよ。委員長はこれお願いな」

委員長「う、うん……ありがとう」パアァ
兄「よっと、けっこうあるな」

委員長「……」ボソッ
兄「ん? 何か言ったか?」

委員長「ななな、なんでもありません!」
兄「そうか? よし、運んじゃおうぜ」

………………
…………
……

30: 2014/10/13(月) 03:16:43.36 ID:NMmGQu7q0.net
帰り道

兄「よし、着いた。けっこう遅くなっちゃったな」
幼馴染「あのさ兄。今日ウチ、親いないんだよね」クイッ

兄「そうなのか? 不用心だな」
幼馴染「だからさ、兄がその……よかったら……」クイクイ

兄「ああ、そういうことか。もちろんだよ」
幼馴染「ななな、なに大声で言ってるのよ!」パッ

兄「へっ? ひとりでさみしいなら、俺の家に来いよ。妹も居るしな!」
幼馴染「く……この……」ボソッ

兄「ん? なにか言ったか?」
幼馴染「な、なんでも無いわよ! 行くわよ! 行きます! お邪魔させていただきます!」

兄「おー、こいこい」
幼馴染「……」グッスン

31: 2014/10/13(月) 03:21:32.77 ID:NMmGQu7q0.net


妹「……それで急遽お泊まりな訳ですか」
幼馴染「ごめんね突然」

妹「いえいえそんな。どうせ作り置きのごはんがほとんどですから、お夕飯を準備する手間も変わらないんですし」
幼馴染「とっても美味しかったけど、あれ、妹ちゃんが作ってるんだよね」

妹「レシピ本のおかげです。暮らしの手帖は主婦の味方です」
幼馴染「なんて女子力レベルの高い雑誌を読んでるんだこの中学生」

妹「お褒めにあずかり光栄です……あら?」
兄「おー、幼馴染。シャワー上がったぞー」

幼馴染「ふぎっぁ!? ぁおぅうぇ!?」
妹「に、兄さん。さすがにパンツ一枚はまずいです」

兄「あ、わりーわりー てへへ」スタスタ

32: 2014/10/13(月) 03:24:45.64 ID:NMmGQu7q0.net
幼馴染「あぅあぅ、目に焼き付いちゃったよ……」
妹「災難ですね」

幼馴染「いえ、むしろご褒美です」グッ
妹「なんと力強い」

幼馴染「でも、最近の兄君、一時期よりは良くなったけど、鈍感だよねー」
妹「ですね。女の子ふたりがいる部屋に、パンツ一丁なんて、普通の男子の所業ではありません」

幼馴染「……」
妹「……」

幼馴染「お風呂はいろっか」
妹「そうですね」

33: 2014/10/13(月) 03:27:31.26 ID:NMmGQu7q0.net
深夜

妹(やはり幼馴染さんには気付かれていた。ばれる前に手をうたねば)コソコソ

妹(ここが兄さんの部屋のドアですよね……暗くて見えませんが……ん? なにか柔らかいモノが……)ふにっ

幼馴染「ひゃんっ!?」
妹「ふぇ!? お、幼馴染さん!?」

幼馴染「妹ちゃん? なにしてるの」
妹「それはこっちのセリフです。廊下で電気も付けないで、何してるんですか?」

36: 2014/10/13(月) 03:33:52.23 ID:NMmGQu7q0.net
幼馴染「え、ええとー……妹ちゃんにはまだちょっと早いかな?」
妹「夜這いについてはお互い大差無いでしょう。未成年ですし」

幼馴染「こ、高校生はいいんですー! 結婚もできるし!」
妹「そういう問題ですか」

幼馴染「というか、妹ちゃんこそダメでしょ。年齢的にも、血縁的にも」
妹「一緒にしないでください。発情期はまだ来ていません」

幼馴染「ひ、ひどっ!? はつじょうき!?」
妹「私は兄さんに用事があったんです。それが済んだら部屋に戻りますから、あとはお若いふたりでごゆっくり」トントン

幼馴染「ちょ、まだ心の準備が……」
妹「おや? 気配がありませんね」

39: 2014/10/13(月) 03:38:19.71 ID:NMmGQu7q0.net
ガチャ

幼馴染「あ、兄〜 ねてる?」
妹「寝てるも何も、もぬけの殻です」

幼馴染「え、どうして!?」
妹「たぶん、誰かの助けの声を聞いたのでしょう」

幼馴染「助けって……窓もカーテンもあけっぱなし……」
妹「開けておいてください。兄さんが帰ってきたとき困りますから」

幼馴染「妹ちゃん、兄はどうしちゃったの?」
妹「兄さんは救おうとしているんです。兄さんの手の届く人たちを……」

41: 2014/10/13(月) 03:42:24.19 ID:NMmGQu7q0.net
暗い路地裏

優等生「塾で遅くなっちゃった……早く帰らないと」

悪役1「けっへっへ、お嬢ちゃん、そんなに急いでどこ行くんだい?」
悪役2「俺たちと遊ぼうぜー」

優等生「ひゃっ……その、お家に帰らないと」

悪役1「いいじゃんいいじゃん。ほら、こっち来いよ」
悪役2「俺、嫌がる顔も好きなんだよねー」

優等生「ひ……いや……誰か……助け……」

ギュンッ!

44: 2014/10/13(月) 03:48:13.14 ID:NMmGQu7q0.net
???「手を放せ。嫌がっているじゃないか」

悪役1「なんだテメエは! パジャマなんか着やがって!」
悪役2「こ、こいつ空から降ってきたぞ!」

???「悪に名乗る義理は無い! 喰らえ瞬殺! ハリケーンパンチ!」

悪役1「なんだその攻撃、ぐっはあああ!?」
悪役2「は、はやっ……ひぎゃあああ!?」

???「安心しろ、峰打ちだ。君は大丈夫?」

優等生「え、ええと……はい。……兄君でしょ? 同じクラスの」ボソッ

???「ん? 何か言ったか?」

優等生「ううん、なんでも無いわ」

???「ともかく明るい通りまで送ろう。こんな近道してたら危ないぞ?」

優等生「ありがとう」

46: 2014/10/13(月) 03:53:08.58 ID:NMmGQu7q0.net
男の家の居間

幼馴染「だからね、わらひはいっれやったの! きょうはおやいないんだよーって!」
妹「ふむふむ、勇気を振り絞って」

幼馴染「そう! ヒック……なのに兄のやつ、なに言われたかぜーんぜん分かってないんだもん」
妹「そうですね。まあまあ、もう一杯」トクトク

幼馴染「ありがろ……んっくんっく……ぷはっ! さっきだって、がんばって、ゆうきふりしぼっれ、兄のへやまでいっらのに……ううぅ」
妹「おおよしよし、泣かない泣かない、幼馴染さんはいい子ですよー」ナデナデ

幼馴染「んううう……うぅ……ひっく」……zzz
妹「あら、寝ちゃいましたか……んぅ、わたしもなんだか眠いです……ん……」zzz

47: 2014/10/13(月) 04:01:16.88 ID:NMmGQu7q0.net
兄の部屋

兄「ただいま……っと……ん? なんか、妹と幼馴染の雰囲気が部屋に残ってるな……」

兄「まあいいか、もう一眠りする前に、足洗って、水でも飲むか」

居間

幼馴染「んむすー……かぴー……」zzz
妹「まゅ……すーぅ……くー……」zzz

兄「なんだこれ」

兄「おい、幼馴染、部屋で眠れって……酒くさっ!? コイツ飲んでるのかよ」

兄「妹は…スンスン…さすがに寝てるだけか」

兄「まあ、吐くほど飲んでるわけでもなさそうだし……よっと」ヒョイッ

兄「とりあえず幼馴染からな」

48: 2014/10/13(月) 04:06:47.77 ID:NMmGQu7q0.net
妹の部屋

兄「よっと……」

幼馴染「ん……」ポフン

兄「とりあえず、妹もここに運んで……ん?」

幼馴染「……」シッカリ

兄「……パジャマの上着の裾をつかまれてるな……無理に剥がしたら起きそうだし、仕方ない。脱ぐか」ヌギヌギ

幼馴染「ん、んー……ん? ……んっ!? 兄、なな、な……」

兄「あ、すまん、起こしちゃったか」

幼馴染「ふぇ? ヒック……兄、なんでハダカ……」

兄「そりゃあ、おまえのせいだろ」

幼馴染「わ、わらひ? あ……あー……お酒の勢いでやっちゃったか……ヒック」

49: 2014/10/13(月) 04:10:02.87 ID:NMmGQu7q0.net
兄「なに言ってんだよ、ほら、早く寝ろ」

幼馴染「え!? たしかに、初めては男の人にリードされたいって言うか、でも強引……ヒック」

兄「どうしたんだよ? ほら」

幼馴染「う、うん……」コロン

兄「じゃあ、妹も連れてくるから」

幼馴染「え、えええっ!? 妹ちゃんも一緒なの!?」

兄「当たり前だろ」

幼馴染「兄にとっては、そういうモノなの!?」

兄「もとからそういう約束だったしな」

幼馴染「計画的な犯行!?」

54: 2014/10/13(月) 04:19:21.51 ID:NMmGQu7q0.net
幼馴染「お、恐ろしい……こわすぎるよこの兄妹……ヒック」
兄「妹と一緒がイヤなら、俺の部屋で寝るか?」

幼馴染「え!? はい!」
兄「なら、ほら、つかまれ」

幼馴染「うんっ……へへ、兄に抱っこぉー」スリスリ
兄「よっと、幼馴染は軽いなー」

兄の部屋

兄「よいしょ」ポスン
幼馴染「ふわぁ……兄のベッド……兄の……スンスン」

兄「妹を部屋に戻してくるから、寝てろよ?」
幼馴染「う、うん……準備……しとくね」

兄「準備? まあいいけど」

ガチャ……バタン

幼馴染「準備……もうやだ、わたしったら……ヒック」///

55: 2014/10/13(月) 04:23:49.32 ID:NMmGQu7q0.net
居間

兄「ん? 起きてたのか」
妹「兄さんこそ、どうしてこちらに戻ってきたんです?」

兄「そりゃ、お前を部屋に連れてこうと思ってさ」
妹「幼馴染さんは?」

兄「なんか、お前と一緒に寝るのはいやらしいから、俺のベッドを使ってもらう事にしたよ」
妹「兄さんのベッドを?」

兄「ま、俺はこっちのソファで眠るからさ。妹もはやく寝ろよ?」
妹「……なんか、兄さんの部屋からかわいい声が聞こえるんですが」

幼馴染『……んっは……あにの匂いのまくらぁ……きゃふっ!』

56: 2014/10/13(月) 04:26:33.51 ID:NMmGQu7q0.net
妹「あれはもう、準備万端ですね」
兄「まあ、寝る準備はできてるだろうな。シーツ換えたばっかだから、綺麗だし」

妹「いえ、そういうことではなく……」
兄「どうした?」

幼馴染『あっは……あに……あにぃぃ……♡』

妹「はぁ……ほんとうに分かってないんですか?」
兄「だからなにを?」

妹「スーパーマンになっても、兄さんは鈍感すぎます」
兄「そうかなあ?」




おわり!

58: 2014/10/13(月) 04:30:53.32 ID:tzshs4QY0.net
おい
これからだろ!

60: 2014/10/13(月) 06:07:18.28 ID:XKqCjAOdQ.net

何か物足りなかった

引用元: 妹「兄さんは鈍感すぎます」兄「そうかなあ?」