1: 2013/05/14(火) 21:40:53.31 ID:kWKnzKVV0
ルルーシュ「C.Cの戸惑った顔が見たいな」

カレン「……は?」

ルルーシュ「カレンもそう思わないか? あんな傲慢な女が戸惑う瞬間を」

カレン「まあ…」

ルルーシュ「そこでだ」

ルルーシュ「カレン、力を貸してくれ」

カレン「はあっ!?」

カレン「なんであたしがっ!」

5: 2013/05/14(火) 21:42:20.38
ルルーシュ「仕方ないだろう。如何せん、C.Cの考えてることは読めん」

カレン「ああ、それは分かるわ」

ルルーシュ「そこでだ。女のお前なら、少しぐらいC.Cの考えていることが分かるだろう?」

カレン「あたしも分からないわよ。あんな奇妙な子、初めて会ったわ」

ルルーシュ「そう言うな。俺よりは分かるだろう?」

カレン「私はアンタが何を考えてるか分からないわ……」

カレン「アンタって、時々突拍子もなくおかしなことを言うわよね」

ルルーシュ「お前にとってはそうかもしれんが、俺はもう耐えきれんのだ!」

カレン「何がよ?」

ルルーシュ「C.Cの一言一言が、だ!」

カレン「ふうん。アンタも苦労してるのね」

6: 2013/05/14(火) 21:44:19.33
ルルーシュ「この屈辱がお前にわかるかっ!?」

カレン「分からないわよ、そんなの」

ルルーシュ「くっ! いいだろう、ならば教えてやる。先日のことだが……」



――――――

―――





C.C「おいルルーシュ。ピザはどうしたピザは」

ルルーシュ「そんなものはない」

C.C「全く、これだから童O坊やは」

ルルーシュ「童Oは関係ないだろうっ!?」

C.C「ほう。自分が童Oだと大声で宣言するとは」

ルルーシュ「っ!?」

C.C「流石は『ゼロ』だな」

7: 2013/05/14(火) 21:45:52.75
――――――

―――



ルルーシュ「屈辱の極みだ……」

ルルーシュ「ここまで俺を侮辱するやつなど……!」

カレン「へぇ……、アンタって、経験ゼロだったんだ」

ルルーシュ「はっ!?」

ルルーシュ「(クソ! 余計なことを言ってしまった!)」

カレン「意外かも……」

ルルーシュ「カレン、今聞いたことをすべて忘れろっ!」キィィィン

カレン「必氏ね」

ルルーシュ「(しまった! ギアスは同じ相手に二度通用しない! くっ、どうすれば!?)」

10: 2013/05/14(火) 21:47:35.07
カレン「まあ、アンタの気持ちは痛いほど分かったから、手伝ってあげないこともないわ」

ルルーシュ「本当かっ!?」

ルルーシュ「ならどうすれば、ヤツは戸惑う!?」

カレン「(なんだか、惨めに見えてきたわね……)」

カレン「あー……、そうよ。いつもと違う風に接すればいいんじゃない?」

ルルーシュ「いつもと違う? どういうことだ」

カレン「C.Cと話すとき、どうせアンタ、刺々しくなってるんでしょ?」

カレン「優しくすれば、多分、戸惑うと思うけど?」

ルルーシュ「優しく? それだけでいいのか」

カレン「ええ」

ルルーシュ「なるほど……。カレン、参考にさせてもらう」

カレン「相変わらずエラそうね」

11: 2013/05/14(火) 21:49:06.69
ルルーシュ「(しかし、優しくとはどういうことだ?)」

ルルーシュ「(ピザを買えば、C.Cは喜ぶだろう)」」

ルルーシュ「(だがその優しさに、あいつはつけあがるはずだ)」

ルルーシュ「(そのような単純な優しさではだめだ)」

ルルーシュ「(……優しさか)」

ルルーシュ「クソッ、ダメだ。さっぱり分からん」

ルルーシュ「とりあえず家に帰るか……」

12: 2013/05/14(火) 21:51:27.05
~夜~


ルルーシュ「ただいま」

咲世子「お帰りなさいませ。ルルーシュ様」

ルルーシュ「ああ。ところでナナリーは?」

咲世子「今は折り紙を、ルルーシュ様のために折っているようです」

ルルーシュ「ほう」

咲世子「ですが……」チラ

ルルーシュ「……?」

ルルーシュ「ああ……。分かった。ナナリーは任せてくれ」

咲世子「はい。ありがとうございます」

15: 2013/05/14(火) 21:53:22.33
ルルーシュ「ただいま。ナナリー」

ナナリー「あ、お兄様。お帰りなさい」

ルルーシュ「今日は何を折っていたんだ?」

ナナリー「ちょうちょです。咲世子さんが教えてくれたんですよ」

ルルーシュ「よかったな」

ナナリー「ええ。それと、咲世子さんは、手裏剣を作ってくださったんです」

ルルーシュ「手裏剣? ほう……」

ルルーシュ「確か、忍者だったか。こうやって日本の文化を学ぶのも、悪くないな」

ナナリー「はい」

17: 2013/05/14(火) 21:54:46.57
ナナリー「お兄様。どうですか?」

ルルーシュ「蝶々か。すごいな、ナナリーは」

ナナリー「いえ。咲世子さんの教え方がとてもよかったので」

ルルーシュ「ナナリー。今度、俺にも教えてくれないか?」

ナナリー「えっ!?」

ルルーシュ「いいだろう?」

ナナリー「は、はいっ! では、楽しみに待ってますね」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「それと、そろそろ……」

ナナリー「そうですね。少し、眠くなってきました」

19: 2013/05/14(火) 21:57:16.52
~部屋~


ルルーシュ「っしょと」

ナナリー「楽しみですね、お兄様」

ルルーシュ「ん? ああ、折り紙のことか」

ルルーシュ「そうだな。できれば明日辺りにやりたかったが……」

ルルーシュ「(明日も黒の騎士団の会議があるから無理だな)」

ルルーシュ「明日は用事があるから、ごめんな」

ナナリー「いえ。私はいつでも良いですよ」

ルルーシュ「ああ」

20: 2013/05/14(火) 21:59:28.70
ルルーシュ「おやすみ、ナナリー」

ナナリー「はい。おやすみなさい、お兄様」

ルルーシュ「……」


バタン


ルルーシュ「もうこんな時間か……」

ルルーシュ「(そういえば、夕飯を食べてなかったな)」

ルルーシュ「(まあ、今日くらい抜いておいても問題ないだろう)」スタスタ

21: 2013/05/14(火) 22:01:41.20
ルルーシュ「(しかしあのピザ女はどこにいる?)」

ルルーシュ「(黒の騎士団の本部にはいなかった)」

ルルーシュ「(まあ、どうせ俺の部屋でピザでも食ってるだろう)」

ルルーシュ「(優しくか……)」

ルルーシュ「(……そういえば前、シャーリーに……)」

ルルーシュ「(俺はナナリーにだけは優しい、とかそんなことを言われたな)」

ルルーシュ「(………)」

23: 2013/05/14(火) 22:03:16.49
ルルーシュ「(なるほど。つまりナナリーに接するようにC.Cに接すればいいのか)」

ルルーシュ「(……無理そうだが、やるだけやってみるか)」


ガチャ


C.C「ん? ルルーシュか。今日も帰りが遅かったな」

ルルーシュ「野暮なことは言うな。俺の帰りが遅いのは、お前も解っているはずだろう?」

C.C「なに。気紛れさ」

ルルーシュ「(……この女は解せん)」

24: 2013/05/14(火) 22:05:10.12
ルルーシュ「(優しくか……)」

ルルーシュ「(優しさについて、百通りほど考えは浮かんだが……)」

ルルーシュ「(金銭や食い物で釣るのは、愚鈍だな)」

ルルーシュ「(……ふむ)」

ルルーシュ「(そうなると……)」

ルルーシュ「C.C」

C.C「なんだ」

25: 2013/05/14(火) 22:07:24.24
ルルーシュ「ちょっと、後ろを向いてくれないか?」

C.C「? 別に構わないが」クル

ルルーシュ「……」

C.C「それで、お前は何がしたいんだ」

ルルーシュ「いや、たまには……」ギュ

C.C「ひゃぁっ!? な、お前っ!」

ルルーシュ「そんなに驚かなくてもいいだろう」

ルルーシュ「肩を揉んだだけだ」

C.C「それは分かっている。むしろ助かるが」

26: 2013/05/14(火) 22:10:07.73
C.C「お前がやると、何か裏があるとしか思えん」

ルルーシュ「なに。裏なんてないさ」

ルルーシュ「お前のおかげで、助かっていることもある」

C.C「……気味が悪いぞ」

C.C「お前が、私に対して仮面を被る必要性がどこにある?」

ルルーシュ「仮面? 何のことだ?」

C.C「………」

C.C「まあいい。最近、肩も凝っていたしな」

29: 2013/05/14(火) 22:12:30.82
ルルーシュ「……」ギュ、ギュ

C.C「…………」

ルルーシュ「(……何か違う)」ギュ、ギュ

C.C「ああ、そこだ。もう少し……」

ルルーシュ「(俺がC.Cの肩を揉んだ瞬間、)」

ルルーシュ「(C.Cあるまじき悲鳴を上げたが、)」

ルルーシュ「(あれは驚いただけで、C.Cが戸惑っていた訳ではない)」

C.C「おいルルーシュ。手が止まっているぞ」

ルルーシュ「(くっ! やはり付け上がってきたか!!)」

30: 2013/05/14(火) 22:15:07.52
ルルーシュ「C.C。最近どうだ?」

C.C「どうだ、とはなんのことだ。曖昧すぎて分からん」

C.C「黒の騎士団のことか? 別に私の助言などいらんだろう」

ルルーシュ「違う。お前がここに来てからそれなりに経ったが」

ルルーシュ「馴染めたかどうかを聞いたんだ」

C.C「……? どうも今日のお前は様子がおかしいぞ」

ルルーシュ「気紛れだ」

32: 2013/05/14(火) 22:18:37.66
ルルーシュ「黒の騎士団では、ゼロとして皆に振る舞い、」

ルルーシュ「学園ではルルーシュ・ランペルージとして、」

ルルーシュ「どこにでもいる生徒を装って生活している」

C.C「(どこにでもいる生徒とは思えないが……)」

ルルーシュ「二重生活は疲れる……。たまにはこういう会話もいいだろう?」

ルルーシュ「真実を知っているのはお前ぐらいだしな」

C.C「…………」

33: 2013/05/14(火) 22:20:34.91
C.C「さて寝るか」

ルルーシュ「待て! どうして、外へ行こうとする!?」

C.C「何か企んでいるとしか思えないからな。それにここでは安眠を取れそうにない」

ルルーシュ「(くっ! やはり、手強い……っ!!)」

ルルーシュ「とにかく待て。まだ寝るには早いだろう?」

C.C「……分かった。分かったから手を離せ」

ルルーシュ「いいだろう」

C.C「強引なヤツだな……」

34: 2013/05/14(火) 22:22:38.58
C.C「で?」

ルルーシュ「で、とはなんだ?」

C.C「お前は何がしたい?」

ルルーシュ「俺たちは利害の一致で協力しているとはいえ」

ルルーシュ「これからの付き合いも長いだろう?」

ルルーシュ「親睦ぐらい深めておこうと思ってな」

C.C「……」

C.C「(……ルルーシュは無意味な行動はとらない)」

C.C「(それは出会った当初から分かり切っていることだ)」

C.C「(……ならこれも、何かしら意味があるということなのか……?)」

35: 2013/05/14(火) 22:24:02.22
ルルーシュ「(くっくっく……。ふはははははっ!!)」

ルルーシュ「(戸惑っている! 戸惑っているではないか……っ!!)」

ルルーシュ「(これで前提条件はクリアした)」

ルルーシュ「(……なんだ。思ったより楽ではないか)」

ルルーシュ「(C.Cめ。覚悟するがいい……!!)」

C.C「お前の会話相手になるのはいいが、そろそろ眠い」

C.C「つまらん話を聞かされて、寝不足になるのはごめんだからな」

C.C「私はチーズくんと寝る」

ルルーシュ「なっ、待て!」

36: 2013/05/14(火) 22:26:02.42
ルルーシュ「(くっ、甘く見ていた! C.Cは一筋縄ではいかない……!)」

ルルーシュ「(どうする!? どうすればヤツは戸惑う!?)」

C.C「何回呼び止める気だ。いい加減飽きてきたぞ」

ルルーシュ「ね、寝るなら俺と寝ようではないか!」

C.C「――は?」

ルルーシュ「こ、このベッドは一人では広い。二人で寝ることくらい容易いだろう!?」

C.C「い、いや、ルルーシュ?」

ルルーシュ「ほら早く来い!」

C.C「な、わ、私はチーズくんがいるから問題ない」

ルルーシュ「俺は一人だ!」

C.C「はっ? あ、いや、な、なら仕方ないな」

39: 2013/05/14(火) 22:31:10.03
ルルーシュ「(くっ、思わぬ方向に話が展開してしまったが)」

ルルーシュ「(もう引き返せん。予定通りC.Cが戸惑っているなら、このまま突き進むしかない……!)」

ルルーシュ「(……しかし寝るとなると、先に風呂に入っておきたいな)」

ルルーシュ「C.C。お前、風呂に入ったか?」

C.C「はあっ!?」

ルルーシュ「入ったのか?」

C.C「は、入ったが……」

ルルーシュ「そうか。俺はまだだから、先に風呂に入ってくる」

C.C「なっ、この童O坊やが……っ! 私をおちょくってるのか!」

ルルーシュ「(どうしてコイツは動揺しているんだ……?)」

41: 2013/05/14(火) 22:33:42.50
ルルーシュ「とにかく風呂に入る。でないとお前と寝られないからな」

C.C「……っ!!」

ルルーシュ「(さて、風呂に入るか……)」


バタン


C.C「……」ポツーン

C.C「……」

C.C「ふっ、こ、この程度で私が動揺するとでも思ったのか、あ、あいつは……」

C.C「(……あいつめ、いったい何を考えて……)」

45: 2013/05/14(火) 22:35:51.93
ルルーシュ「戻ったぞ」

C.C「っ!」ビクッ

ルルーシュ「ん? どうした、C.C。顔が赤い気がするが」

C.C「気のせいだ」

ルルーシュ「?」

C.C「それで、どうするんだ」

ルルーシュ「(心なしか、いつもより早口だな……)」

ルルーシュ「(若干、焦りも見受けられる)」

ルルーシュ「(……くっくっく、計画通りと言ったところか)」

47: 2013/05/14(火) 22:37:49.48
ルルーシュ「さて……」ヨイショ

C.C「!?」

C.C「ま、待て! お前は私とそういう関係になりたいのか!?」

C.C「……というより、そういう風に私を見ていたのか」

ルルーシュ「(ふんっ。一緒に寝る程度で、何をそんなに焦る必要がある)」

ルルーシュ「(案外初心な奴だ)」

ルルーシュ「(取り乱しているせいか、C.Cの言っている意味がよく解らんが)」

ルルーシュ「(ここは肯定しておこう)」

ルルーシュ「そうだ」

C.C「な……」

51: 2013/05/14(火) 22:41:16.33
C.C「……」

ルルーシュ「どうした。早く来い」

C.C「(くっ、なぜ私が押されて……!?)」

C.C「(……まさか、仕返しか? いつも童O童Oばかり言っていたから、ついに堪忍袋の緒が切れた…?)」

C.C「(それこそまさかだ。この童O坊やが、そこまで考えられるとは思えない)」

C.C「(……な、なら、本気で……?)」

ルルーシュ「C.C?」

C.C「は、はいっ」

53: 2013/05/14(火) 22:43:29.00
ルルーシュ「(ふはははははははははは!!!!!)」

ルルーシュ「(くっくっくっ! ふははは! ははっ!)」

ルルーシュ「(はーっはっはっは!)」

ルルーシュ「(カレンには礼を言わなくてはな……!)」

ルルーシュ「(戸惑え、C.C。貴様は既に、俺の手駒になっている……!)」

ルルーシュ「(この戦い、俺の勝利だ……)」

C.C「……」

54: 2013/05/14(火) 22:45:25.83
ルルーシュ「(ふっ、ついに観念してベッドに入ってきたか)」

C.C「…………」

ルルーシュ「(……逆に不気味だな。全く抵抗がないというのも)」

ルルーシュ「(相変わらず何を考えているか分からん)」

ルルーシュ「電気消すぞ」

C.C「……そ、そうか」

パチッ

56: 2013/05/14(火) 22:47:55.20
ルルーシュ「(いくら広いベッドとはいえ、二人で寝ると必然的に密着してしまうな)」

ルルーシュ「(……くっ。考えずに寝てしまうか)」

ルルーシュ「(俺が戸惑っていては、本末転倒だ……)」

C.C「……」ドキドキ

ルルーシュ「(……明日の会議は)」

ルルーシュ「(…………まず、ナイトメアの調整と……、)」

ルルーシュ「(数は……、扇に任せてある……。会議自体はすぐに終わりそうだな……)」

ルルーシュ「…………」スースー

58: 2013/05/14(火) 22:50:33.04
C.C「……ルルーシュ?」

ルルーシュ「…………」スース

C.C「おい。ルルーシュ!」

ルルーシュ「……」スースー

C.C「……な、寝てる……?」

C.C「…………」

C.C「…………」

63: 2013/05/14(火) 22:52:27.94
C.C「……ふっ」

C.C「ふふ……。成程、そういうことか」

C.C「童O坊やの思考を読み取れなかったこっちの所為か」

ルルーシュ「……」スースー

C.C「……」ゴソゴソ

C.C「寝る……、か」

C.C「確かに、寝ると言えばそういうことか。なあ、ルルーシュ」

ルルーシュ「……」スースー

C.C「……私も寝るとしよう」

C.C「…………」

C.C「~~~っ!」ゴロゴロゴロ

67: 2013/05/14(火) 22:54:32.06
数日後



扇「まとめるとこんなところだが……、ゼロ。どうだ?」

ゼロ「ふむ……。次の作戦に支障はないだろう」

玉城「でもよー、ゼロ。ナイトメアの数がすくねーんじゃねえの?」

玉城「こんなんじゃあっという間にやれるぜ?」

扇「今の話を聞いてなかったのか、玉城。頑丈そうに見えて、この地点が一番脆い」

ゼロ「そうだ。物資輸送などにこのゲートはよく開かれる」

ゼロ「情報通りであれば、三日後の夜。この基地にナイトメアが送り込まれるはずだ」

玉城「つまり、そのナイトメアを奪うんだな!?」

扇「いや、それはできないな」

玉城「なんでだよ!?」

69: 2013/05/14(火) 22:56:09.15
扇「今回の作戦は、ブリタニア軍の戦力を大幅に裂くことであって、奪うことじゃない」

ゼロ「その通りだ。ナイトメアの入れ替えと同時に、点検も行われる」

ゼロ「つまり、この地点を爆破すれば混乱を招くことが可能だ」

カレン「その混乱に乗じてってことね」

ゼロ「この作戦が成功すれば、さすがのブリタニアも黙っていられないだろう」

ゼロ「奴らが動き出せば……」

扇「計画通りってことだな」

ゼロ「そうだ。では今日の会議はこれで終わりとしよう」

70: 2013/05/14(火) 22:57:11.22
カレン「それで?」

ゼロ「ん? なんのことだ?」

カレン「C.Cのことよ」

ゼロ「ああ、礼を言わねばならなかったな」

カレン「その様子じゃ成功したのね」

ゼロ「ああ。普段抱えていた鬱憤も、ここ数日で綺麗になくなった」

カレン「どんな手を使ったのよ」

ゼロ「お前が言うように、まず優しくした」

ゼロ「ふっ、どうやらあいつは優しさに弱いようでな……」クックック

72: 2013/05/14(火) 22:58:38.59
カレン「ふーん。最近、C.Cの姿を見ないのもそのせい?」

ゼロ「いや? 前に面白そうなゲームがあるから買ってくれと言われたからな」

ゼロ「それでもやっているんじゃないか?」

カレン「C.Cがゲームね……」

C.C「ルルーシュ」

ゼロ「C.C。どうかしたか?」

C.C「先日、新発売のピザが出たようでな」

ゼロ「ふむ。たまにはいいだろう。このカードを使え」

C.C「な、それはさすがに悪いだろう」

ゼロ「良い。金はある」

C.C「そこまでいうなら、もらっておこう」ニヤ

73: 2013/05/14(火) 22:59:55.79
ゼロ「と、こんな感じだ」

カレン「……今の、優しくしてたの?」

ゼロ「ああ、そうだが」

ゼロ「とっくにヤツは俺の手駒だ」

カレン「なんか、違くない?」

ゼロ「む?」

カレン「どっちかって言うと、あんたが手駒にとられているよーな……」

ゼロ「どういう意味だ、カレン」

74: 2013/05/14(火) 23:00:39.77
カレン「あんたの優しくって、餌付け?」

ゼロ「いや。初めは優しく接していたがな」

ゼロ「一昨日あたりからか。妙にねだる様になったんだが」

カレン「C.C、今笑ってたわよ?」

ゼロ「ああ。最近よく笑うようになったな」

カレン「…………」

ゼロ「しかし、ここまでうまくいくとは……!」

ゼロ「ふははははっ! はーっはっはっは!」




こうしてC.Cの復讐劇は幕を開いたのである。ちゃんちゃんこ。

終わり。

75: 2013/05/14(火) 23:01:23.05
後半の失速具合wwww

76: 2013/05/14(火) 23:01:54.00
続け

77: 2013/05/14(火) 23:05:31.44
おい

引用元: ルルーシュ「C.Cの戸惑った顔が見たいな」