1: 22/07/18(月) 10:58:54 ID:bJWw

七尾百合子「え、大丈夫ですか? 病院で診てもらった方が良いんじゃないですか?」

高山紗代子「うーん、病気じゃないと思うんだけど……幻聴が聞こえるというか」

百合子「そ、それって、もしかして、ホラーですか?」

紗代子「……そっちの方が近いかも」

百合子「ええっ!」

2: 22/07/18(月) 10:59:46 ID:bJWw

百合子「それならお祓いですかね? 私の知り合いに出来る人……あっ、そうだ! 美也さんならきっと猫神様とか狛犬さんとか言ってたはずですから」

紗代子「百合子、落ち着いて。まだ憑かれてるって決まったわけじゃないから」

百合子「そ、そうですね、すみません」

紗代子「それに美也さんがお祓い出来るとは思えないし」

百合子「……それもそうですね」

3: 22/07/18(月) 11:00:29 ID:bJWw

紗代子「しかも、条件が揃わないとそうならないから、普段は全く気にならないよ」

百合子「そうなんですか……どんな条件なんですか?」

紗代子「まず近くに百合子がいること」

百合子「え? え? 私に憑いてるんですか!?」

紗代子「だから、そうとは決まってないから」

4: 22/07/18(月) 11:01:13 ID:bJWw

百合子「わ、私のせいなら、私が離れれば紗代子さんは助かりますし、こここ怖いですけど、独りにしてもらっても」

紗代子「百合子、落ち着こう。私が好きで百合子の傍にいるんだから」

百合子「えっ、す、好き!? そんな、私たちは女の子同士で、あっでも小鳥さんにそういう本を薦められたような」

紗代子「話が進まない!」

百合子「そそそうですよ。この話が進んじゃったら、私が女の子にまで恋しちゃいそうに」

紗代子「百合子、一回シャラップ!」

5: 22/07/18(月) 11:02:36 ID:bJWw
……

百合子「取り乱してすみません」

紗代子「気をつけてね」

百合子「はい……ところで、私が近くにいること以外にも条件があるんですか?」

紗代子「うん。もう1つは」

ガチャ

高坂海美「おはよう! 今日は絶好のランニング日和!」

6: 22/07/18(月) 11:03:58 ID:bJWw

紗代子「おはよう」

百合子「おはようございます……って、こんなに暑いのにランニング日和ですか?」

海美「そうだよ! さよちんは一緒に走るよね?」

紗代子「うん。すぐ準備するね」

百合子「えっ、紗代子さん、話の続きは?」

7: 22/07/18(月) 11:04:57 ID:bJWw

海美「お話してたの? それなら、走りながらやればいいんじゃない?」

紗代子「うん、そうしよっか」

百合子「いやいや、無理です! この炎天下で走ったら、それどころじゃなくなりますよ!」

海美「えー、ゆりりんも一緒に走ろうよ」

8: 22/07/18(月) 11:05:52 ID:bJWw

百合子「いy」紗代子「うん、走るから、もうちょっと待ってて」

百合子「……え?」

紗代子「……あ」

9: 22/07/18(月) 11:07:11 ID:bJWw

海美「んん? ま、いっか。それじゃ外で待ってるから! すぐ来てね!」

ガチャ バタン

百合子「……紗代子さん、もしかして今のがそうですか?」

紗代子「……うん」

10: 22/07/18(月) 11:08:48 ID:bJWw

紗代子「どうしてかはわからないけど、海美が百合子を呼ぶと、私が呼ばれてる気がして……」

百合子「……へえ」

紗代子「あっ、あと耳とは関係ないけど、翼を見てると、ちょっとイラッとする時があって……」

百合子(まぁゆりしか勝たん)

おわり

11: 22/07/18(月) 11:09:21 ID:bJWw
まぁたんゆりりんのせ……おかげで、さよつばの絡み来たら笑ってしまいそう。

完結報告してきます。

引用元: 高山紗代子「目だけじゃなくて、耳も悪くなったかも」