191: 22/07/23(土) 17:39:54 ID:osM5
【千川ちひろ「安心感あるじゃないですか」佐藤心「なんかわかる」】

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192: 22/07/23(土) 17:40:17 ID:osM5
心(ふー……今日も暑いなぁ)

心「お日様もたまにはサボっていいんだぞ☆」

心「お疲れ様でーっす☆」

P「しーっ! 心さん静かに……!」

心「? なんで?」

P「あれです」

心「あぁ、なるほど☆」

ちひろ「……んぅ」

心「ちひろちゃん、寝ちゃったんだ」

P「ちょっと休憩するって言ってソファーに座ったらあっという間に」

心「だいぶお疲れみたいだね☆」

P「この気温差で余計にしんどかったみたいです。仕事忙しいのも事実ですが」

心「確かに……。はぁともこの暑さにはまいっちゃいそう」
【佐藤 心】アイドルマスター シンデレラガールズ 祝10周年!カプセルラバーマスコット
193: 22/07/23(土) 17:40:53 ID:osM5
心「日傘、使ってる?」

P「使ってますよ。一緒の時も差してたじゃないですか」

心「はぁとの前だけかと思って☆」

P「心さんからのプレゼントですから。それはもう大切に使わせてもらってますとも」

心「えへへ☆」

ちひろ「……あぁん!?」

心、P「「!?」」

P「ね、寝言……?」

心「……かな?」

心「はぁと達、うるさかったのかな?」

P「それか夏の暑さと戦ってるのかもですね」

心「夢の中で?」

P「夢の中で、です」

心「ふふっ、じゃあちひろちゃんには頑張って夏の暑さをやっつけてもらわないと☆」

P「連日、異常な暑さですもんね。ちひろさんに頑張ってもらってもう少し過ごしやすい夏を取り戻してもらいましょう」

心「うんうん☆」

194: 22/07/23(土) 17:41:24 ID:osM5
心「さて……、じゃあはぁとはどっか行ってようかな」

P「何か用事があったんじゃないんですか?」

心「ううん☆ 全然☆」

心「今日は午前中のロケだけだったし、お昼も番組側が用意してくれてたから♪」

心「だからちょーっと事務所に顔出して暇つぶしでもしようかなって☆」

P「なるほど。そしたらちひろさんが寝ちゃってたと」

心「そゆこと♪」

心「せっかく半休なんだし、このまま家帰るのももったいないじゃん? でも事務所に来れば誰かしら居るかなって☆」

心「でも、ものの見事に誰も居ないんだね」

P「ありがたいことにみんなお仕事入ってますからね。オフの子はこの暑さですし、そもそも事務所に来ないと思います」

心「あはは、確かに☆」

P「あと学生組はみんな学校です」

心「学生さんは大変だねぇ」

P「学業も仕事も頑張ってくれてて俺としてはありがたい限りです」

195: 22/07/23(土) 17:42:02 ID:osM5
ちひろ「……ぷしっ」

心「あら、かわいいくしゃみ☆」

P「冷房効きすぎてて寒いんですかね。ちょっと温度上げますね」

心「外から来るとこのくらい効いてる方がありがたいんだけどね☆」

心「あ、そだ」

P「どうしました?」

心「ひざ掛け、貸してあげよっかなって☆」

P「……どこから取り出したんですか。魔法のカバンか何かですか、それ」

心「前にちひろちゃんにも同じこと言われた気がする☆」

心「……ちひろちゃんさ」

P「はい?」

心「最近、なんか疲れてる?」

P「どうしてですか?」

心「んー。いやね、ちひろちゃんが事務所でうたたねしてるとこを見る機会が増えたなって思って」

心「はぁとの記憶の中のちひろちゃんって、ずっとお仕事してるんだよね。そりゃたまにはみんなでお茶したりで休憩はしてたけどさ☆」

心「こんな風に寝ちゃってるとこ、昔は見たことなかったなって」

196: 22/07/23(土) 17:43:07 ID:osM5
P「まぁ……忙しいですからね。最近はずっと」

P「仕事がたくさんあるって事はそれだけ心さん達アイドルが売れてるってことですし。ありがたいことなんですけど」

P「それでもちひろさんには負担をかけっぱなしだなって思ってます」

心「負担かかってるのはプロデューサーもでしょ? 労基法大丈夫なの?」

P「……バレなきゃセーフだと思いません?」

心「アウトだろ☆」

P「冗談ですよ」

P「冗談は置いといて。俺は負担だと思ったことはないですよ。それだけ心さん達が売れてる証拠なんで」

心「ちひろちゃんも同じこと言いそうだ☆」

P「言うでしょうね」

P「なので、こうやって少し気が抜ける時に休憩して貰ってるのもあります。本当は家に帰らせてあげられるのが一番なんですが」

心「駄目なの?」

P「俺たちは会社員なんで。就業時間というものがあるのです」

心「就業時間に寝るのはいいのか☆」

P「そこは臨機応変というやつですよ」

心「じゃあ仕方ない☆」

197: 22/07/23(土) 17:43:33 ID:osM5
心「改めてだけど、ありがとね☆」

P「仕事ですから。お礼を言われるようなことじゃないですよ」

心「言うのははぁとの勝手だろ☆」

P「そうですね。じゃあありがたく受け取っておきます」

心「うむ☆ よろしい♪」

P「っと……そろそろ時間か。心苦しいけど、ちひろさん起こすかな」

心「なんかあるの?」

P「俺がそろそろ営業に出る時間なんです。さすがに眠ったまんまのちひろさん放ってはいけないんで」

心「んー。じゃあはぁとが見てようか?」

P「ちひろさんを?」

心「ちひろちゃんを」

P「いいんですか? せっかくの半休なのに」

心「まぁね☆ 帰るだけだったし、帰っても特になにか予定もないし」

心「それならここでちひろちゃん見つつプロデューサーの仕事終わるの待ってようかなって」

198: 22/07/23(土) 17:44:12 ID:osM5
P「……ありがたい申し出ですけど、いつ戻れるかわかりませんよ、俺」

心「ありゃ。そうなの?」

心「んじゃ、ちひろちゃん起きるの待ってごはんでも行こっかな」

P「良いですね。きっとちひろさん喜びますよ」

心「ちひろちゃんの仕事は?」

P「とりあえず急ぎはないです。キリいいとこまでやってから休憩してるんで」

心「ん☆ 了解☆」

P「じゃあ後のことは心さんに任せて俺は営業に行きますかな」

心「いってらっしゃい☆ 吉報、待ってるぞ♪」

P「心さんに期待されたのならば頑張らないわけにはいきませんね」

心「またまた☆ いつも頑張ってるくせに」

P「心さん達に比べたら俺なんてまだまだですよ」

心「いや、プロデューサーでまだまだだったら世の中の人間は大体アウトになる」

P「? そうですかね?」

心「自覚がない……。これだからワーカーホリックは……」

199: 22/07/23(土) 17:44:54 ID:osM5
P「職業病みたいなもんかもです。っと、マジでやばいんで行きますね。あとよろしくお願いします」

心「はーい、いってらっしゃーい」

P「いってきます」

心「……」

心「ねぇ、今のめっちゃ奥さんっぽくなかった?」

ちひろ「私、寝てるんですけど」

心「はぁとが入ってきた辺りから起きてただろ☆」

ちひろ「気づいてたならそういえば良いのに」

ちひろ「よっこいっしょっと……」

心「おばさんくさいぞー」

ちひろ「よっこいしょういちじゃないんでセーフです」

ちひろ「ひざ掛けありがとうございます。お返ししますね」

心「良いって。使ってなよ。寒いんでしょ?」

心「くしゃみはガチっぽかったし」

ちひろ「ほんとによく見てますね」

200: 22/07/23(土) 17:45:43 ID:osM5
心「こういう細かい気配りと観察力がこの業界で生きてくコツ☆」

ちひろ「なるほど。じゃあありがたくお借りしておきます」

心「よっこいっせっと……」

ちひろ「おばさんくさいですよ」

心「あら、いやだわ。はぁとったらはしたない☆」

ちひろ「うわぁ、余計めんどくさいキャラ入れてきやがった」

心「めんどくさい言うな☆」

ちひろ「てか私起きたんですし、帰らなくていいんですか? せっかくの半休ですよね」

心「んー。まぁさっきも言ったように特に予定ないし」

ちひろ「寂しいですね」

心「生意気いうのはこの口か?」

ちひろ「いひゃいでふー」

201: 22/07/23(土) 17:46:15 ID:osM5
心「てかさちひろちゃん、疲れは大丈夫なの?」

ちひろ「はい? どうしました急に」

心「いや、さっきの話じゃないけど、ちひろちゃんが居眠りしてるの増えたなって」

ちひろ「あー……。疲れてるのは事実ですけど、でも全然大丈夫ですよ」

ちひろ「元々本当に危ない時は仮眠室で寝てましたし。今日のたまたま気を抜いたら寝落ちただけですので」

心「んじゃ良いけど。これでもはぁとはちひろちゃんのこと、心配してるんだぞ?」


ちひろ「わかってますって。でも大丈夫ですよ。本当に」

ちひろ「あと最近気づいたんですけど、このソファー座ってると眠くなるんです」

ちひろ「みんながお昼寝してるのを見てたからかもですけど、このソファーに座ってるとなぜか眠たく……」

心「あんま大丈夫じゃない気がする☆」

心「……ふわぁ」

ちひろ「ね?」

心「ヤバい。ちょっとわかったかも」

202: 22/07/23(土) 17:46:56 ID:osM5
ちひろ「杏ちゃんとかよく寝てますし、何か眠くなる秘密があるのかもですね」

心「みんながみんな寝てばっかりじゃないけどね☆」

心「まぁはぁとが思うにだけど」

ちひろ「はい?」

心「安心するんじゃない? このソファーっていうか事務所に居ると」

ちひろ「もう家みたいなものですしね」

心「そうそう☆」

ちひろ「アイドルのみんなは家族みたいなものですし」

心「うんうん☆」

ちひろ「ところで、心さんとプロデューサーさんは家族にいつなるんですか?」

心「はいはい! この話はやめやめ!」

ちひろ「そういうふうだからいつまで経っても進展しないんですよ!」

心「してるし! はぁと達ははぁと達なりのペースで進展してるし!」

ちひろ「はぁ……。まったくそんな亀の歩みみたいなペースで一体何が進展なのやら」

203: 22/07/23(土) 17:47:28 ID:osM5
ちひろ「今日日、中学生の方が進んでますよ!」

心「みんなに夢を見せるアイドルが、んな堂々と進展なんかできるか!」

ちひろ「いいじゃないですか、もう……。ファンのみんなもわかってますって」

心「……そこに関しては否定できない」

ちひろ「はぁ……。まぁいいですけどね。心さん達は割れ鍋に綴じ蓋ですし」

心「唯一無二ってこと? やぁん☆ わかってるぅ~☆」

ちひろ「はぁ……」

心「やめて。溜息はやめて」

ちひろ「まぁいいですけどね……」

ちひろ「ん」

心「ん? その手はなに?」

ちひろ「ひざ掛け。貸してください。やっぱ足元冷えるんで」

心「お前図々しいな☆」

ちひろ「勝手に奪い取らないだけいいと思ってください」

204: 22/07/23(土) 17:48:00 ID:osM5
心「てか、はぁとも冷えるから半分こね」

ちひろ「えぇ……」

心「露骨に嫌な顔すんな☆ 貸さないぞ」

ちひろ「仕方ないですね」

心「やだもうこの子。ほんと図々しい」

ちひろ「……」

心「……」

ちひろ「誰かが居てくれるって安心感があるからだと思います」

心「急にどした」

ちひろ「このソファーに座ってると眠くなる理由です」

ちひろ「家に帰ると一人ですし、誰かと一緒っていう安心感でリラックスできるんだと思います」

心「あー、なんかわかるかも。人肌って気持ちいもんね」

ちひろ「……」

心「お前、真顔で離れていくんじゃない」

205: 22/07/23(土) 17:48:34 ID:osM5
ちひろ「冗談はともかく。実際、人肌っていうか他人の体温って安心するんですよ」

ちひろ「子供とかって不安な時とか体調悪い時って親とかにくっつくじゃないですか」

ちひろ「誰かの体温に触れると安心するってのは子供の頃から変わらないんじゃないかなって私は思います」

心「なんとなくわかる気がする。昔はよっちゃんもはぁとによくくっついてきてくれたし☆」

ちひろ「それと同じような感じです」

ちひろ「実際にはソファーに誰も居なくても、ここにはみんなのぬくもりがありますし、誰かが居るって安心感はあります」

ちひろ「だから、安心して眠くなるんだと思います」

ちひろ「それはきっとここでみんなと過ごした時間が増えれば増えるほど安心できる空間になっていくのかなって」

心「なるほどね☆」

心「……良い事務所だよね」

ちひろ「はい。大好きな素敵な安心できる場所です」

206: 22/07/23(土) 17:49:22 ID:osM5
心「ふわぁ……」

心「なんかちひろちゃんの話聞いてたらはぁとも眠くなってきた気がする☆」

ちひろ「単純に疲労では?」

心「良い話風だったのに急に現実を突きつけるな☆」

心「ま……。でもはぁとも疲れてるのは事実だけど」

ちひろ「……ふわぁ」

心「あー……あくびってうつるよねぇ」

ちひろ「心が優しい人ほどよくうつるらしいですよ」

心「なるほど……はぁとのことか……」

ちひろ「何を馬鹿なことを……」

心「なにおう……」



207: 22/07/23(土) 17:50:06 ID:osM5


P(思ったより早く終われたな。飛び込みで営業行ってもいいけど、とりあえず一度戻るか)

P(……それか心さん達ごはん行くって言ってたし、いっそ合流させてもらおうかな)

P「なんにせよ、一度事務所に連絡入れるか」

P「スマホスマホっと……」

P「なんかグループLINEすごい通知になってんな。何かあったか?」

P「……」

P「相変わらず仲が良いな。あの二人」

P(こんなに幸せそうに寄り添って寝ちゃってるなんて)

P「起こしに行くのが今日の最後の仕事かな?」

P「……さて。じゃあ俺たちの事務所に帰るとするか!」

End

208: 22/07/23(土) 17:52:00 ID:osM5
以上です。

というわけで、昨日は心さんのお誕生日でした。おめでとうございます!
前後364日はお祝い受け付けてると思うので、気軽におめでとうと言ってあげてください。

あとなんとかPC入手したので、ネタが思いつけばまたゆるゆる書いてると思うので、見かけましたらよろしくお願いします。

ではお読みいただければ幸いです

209: 22/07/23(土) 17:54:30 ID:osM5
私も今回の件でクラウドへのバックアップの重要性を理解しました。
消えて困るようなデータは何もないのですが、今まで書いてたやつやら書きかけのが一気に消滅したのは結構ダメージ大きかったです
書いたやつは徐々にpixivに移してたので半分くらいはなんとかなってるんですけどね
書きかけだけはどうにもこうにも

なんかpixivの方もご覧いただけてるみたいで感謝です!

引用元: 佐藤心と千川ちひろ