16: 2008/04/05(土) 17:46:19.33 ID:ElHQICq80
長門「こんにちわ初めまして。」
私は長門有希。
ハルヒ「こんにちわ。さっきも言った通りこの部室は借りるわね。」
彼女は涼宮ハルヒ。なぜ私に部室を貸してと私に言っているのかというと、ここは私の部室。文芸部室だからだ。
話は今日の昼休みに起こった。根暗な私は昼休みはここでお昼ご飯を食べて本を読んでいる。今日もそうしていたときに
彼女が来て、一方的に部室を貸してといわれた。もちろん最初は断ったがあの涼宮ハルヒだ。噂の通り自分の我を通して
私はうやむやに頷かれた。私はさっきも言ったとおり根暗で内気だ。小学校も中学校も幼馴染しか友達がいなかった。その
幼馴染もこの高校にいるのが唯一の救いだ。名前は朝倉涼子。彼女がいなければ私はどうなっていたんだろう。何回も彼女に
助けられたものだ。
でも、私もこのままじゃ駄目だと思ってる。自分を変えたい。涼子以外にも友達が、恋人が欲しい。

そう思って私は
ハルヒ「んで、この雑用がキョン。仲良くしてやってね。」
キョン「えっと…長門…有希さんか…?」
長門「そ、そうです。」

彼に出会った。

17: 2008/04/05(土) 18:17:15.30 ID:ElHQICq80
キョン「なぁ、長門さん。本当にこの部室いいのか?」
長門「う、うん。私一人しか使ってないし。約束もしちゃったしね。」
キョン「ふ~ん。で、ハルヒ。部室は確保できたがその後の事は?」
そういえば、私も聞かされてなかったな。どんな事をやるんだろう。
ハルヒ「っふ。まだ秘密よ。」
キョン「なんじゃそりゃ。活動できねぇじゃねえか。」
ハルヒ「とにかく今は部員を5人集めるの。話はそれからよ!」
キョン「はぁ…お前は本当にいきなりだな。」
この人も私みたいに無理やり入れられたのだろうか。だったら話が弾みそうだな。
長門「……あ、あの。」
キョン「ん?どうした。長門さん。」
彼が接近してきた。ちょっと…なんで緊張するの?私。
長門「あ、あ、あああなたもむうりゃむり…」
キョン「…?」
長門「な、なんでもないです。」
なんでだ…思いっきり噛んでしまった。第一印象が最悪だ。
キョン「そうか?なんか顔が赤いな。風邪ひいたか?」
そういって彼は私のおでこに手をあてた。
長門「な、なんじぇも…あありんせん!///」
キョン「???どうした?さっきから変だぞ?」
あ、あなたのせいです…
キョン「ハルヒ。今日はこれ以上やることもないから帰ってもいいか?長門さんも顔があかいし…」
ハルヒ「ん~。ま、いっか。じゃ、明日もここ集合ね。こないと氏刑よ。」バタンッ
キョン「氏刑って…じゃ、またな長門さん。風邪はしっかり治しとけよ。」
長門「ああああの!」
キョン「ん?」
長門「名前…呼び捨てでいいです…」
キョン「そっか…またな。長門。」
長門「………」
優しかったな。彼。

19: 2008/04/05(土) 18:35:36.51 ID:ElHQICq80
しばらくはこの三人で部活が続いた。部活といっても私は本を読んでいるだけ。
涼宮さんはキョン君(涼宮さんがそう呼べって言われた)に提案をして彼が意義を唱える
というわけのわからない活動が続いた。涼宮さんは毎回部室に来るたびに変なものを持ち出して
来た。いまでは、冷蔵庫。ポット。湯のみ。ハンガーラック。ガスコンロまである。
ここで生活するきなんだろうか。

長門「………」
ガチャッ キョン「おーっす。って…また長門だけか。氏刑氏刑言ってるあいつが遅れてどうするんだよ。」
長門「あ、こんにちわ。キョン君。」
キョン「おう、ん?また新しい本か?いつも読んでいる本違うのな。」
長門「う、うん。家にいてもやることないから。」
キョン「ふ~ん。長門ってどこに住んでるんだ?」
長門「えっと。駅の近くに大きなマンションあるでしょ?そこに住んでるの。」
キョン「っは~。駅前か。金持ちなんだな、長門って。何人で住んでいるんだ?」
長門「ん…私…一人暮らしなの。」
キョン「へ~、なんか訳ありか?」
長門「………え~っと、」
キョン「あ、スマン。言いたくなかったらいいんだ。スマンな。変な事聞いて。」
長門「う、ううん。」
彼は私をよく気遣ってくれて、優しい。
ガチャッ ハルヒ「おっまたせ~!遅れてごめんね~。」
キョン「来たか…で?今日は何を持ってきたんだ?」
長門「………」
何気に毎日持ってくるものを少し楽しみにしてるのは内緒だ。
ハルヒ「ふっふっふ。今日はね。新入部員をつれてきたのよ。さぁ、自己紹介して!」
そういって彼女はドアの影に隠れていた彼女を引っ張った。

21: 2008/04/05(土) 18:53:35.78 ID:ElHQICq80
朝比奈「なんなんですかー?ここどこですか、何であたし連れてこられたんですか、何で、かか鍵を閉めるんですか?いったい何を、」
ハルヒ「黙りなさい。」
朝比奈「ビクッ!」
ハルヒ「え~と、朝比奈みくるちゃんよ!仲良くしてあげてね!」
長門「……んな!」
キョン「?長門?どうした?」
長門「いや…なんでもないよ…」
キョン「そうか?…で、ハルヒ。何なんだ?その人は。」
ハルヒ「いったじゃない。朝比奈ミクルちゃんよ。」
キョン「そうじゃなくて、なんであんな嫌がってるんだ。また無理やり…」
キョン君はまた涼宮さんと口喧嘩を始めた。そんなことより、なんですか。
この人…あなどれない…
朝比奈「……あの、なんですか?」
っは、いけない。睨みすぎたようだ。でも、何?あの人の胸。とんでもないですよ。低身長で可愛くて
巨O…いいなぁ、胸…
長門「………」ペタペタ
はぁ~…いいなぁ…胸…。 私が自分の胸に嘆いていた時だ。
朝比奈「わひゃぁ!」
朝比奈さんの悲鳴が響いた。何事だと見たら、涼宮さんが朝比奈さんの胸をもんでいた。
ハルヒ「あ~ミクルちゃん。胸大きいわねぇ。私のより大きいんじゃないの?なんか腹立ってきたわ。」
まったくの同感ですよ。
キョン「………」
っ!な、キョン君!何見てるの!?駄目だよ!目がいやらしいよ!ちくしょう、やっぱ男性は胸がないと、
駄目なのか。どうやったら胸って大きくなるんだろう…

22: 2008/04/05(土) 19:10:26.00 ID:ElHQICq80
キョン「いい加減にしろ。」グイッ
ハルヒ「何よ。あんたも触りたくないの?」
キョン「…ぐっ…」
朝比奈「ひぇっ…」
キョン「嘘ですよ。とりあえすシャツはしまってください。見えてますよ。」
朝比奈「うわわわわ///」ゴソゴソ
長門「……」
どうやったら胸って大きくなるんだろう…
ハルヒ「みくるちゃん。何か入ってた部活ある?」
朝比奈「え…えっと、書道部に…」
ハルヒ「んじゃ、そこ辞めて。邪魔だから。やめないと…わかってるわよね?」
キョン「おいおい…」
朝比奈「うっ…わかりました…でも、文芸部って何をするところなのか…」
キョン「違いますよ。この部は文芸部室を一時的に借りてるだけです。あ、でもあそこにいるのが本当の文芸部員です。おーい、長門。」
長門「……」
どうやったら胸っておおきくなるんだろぅ…
キョン「長門!おいったら!何、胸に手を当ててんだよ!」
長門「…ふぇ?…わわ!な、なにかな!?キョン君!?///」
キョン「まぁ、少し変な奴ですがあいつが文芸部部長です。」
変ってなにかな?キョン君。
朝比奈「ほぁ~…じゃ、あなたたちは何部なんですか…?」
キョン「ん~。それがまだ決まってなくて…」
ハルヒ「大丈夫よ!名前ならたった今考えたから。」
キョン「ほぉ~?じゃ、言ってみろよ。」
朝比奈「……」
長門「……」
SOS団誕生の瞬間だった。

23: 2008/04/05(土) 19:21:27.01 ID:ElHQICq80
キョン「SOS団ねぇ~」
ハルヒ「そ!いいでしょ?かっこよくて。」
キョン「まぁ、かっこいいのかはわからんがもう好きにしてくれ。」
ハルヒ「そうねぇ…じゃ、SOS団の誕生を祝って、パソコンをもらいにいきましょう!」
キョン「パソコン?どこから。」
ハルヒ「隣から!」
そう言って涼宮さんはキョン君と朝日奈さんをつれて隣のコンピュータ研究部に行った。
え?私?お留守番だよ。

キョン「えっほえっほ。」
数十分後キョン君が重たそうにパソコンを抱えてきた。
長門「きょ、キョン君…そのパソコン…」
キョン「あ、ああ…。またハルヒが無茶やってさ。朝比奈さんをな…
そういってキョン君はどうやってパソコンを手に入れたか教えてくれた。
くそ、私を連れて行かなかったのはこの為か…
キョン「長門?どうした?」
長門「え?あ?うん。なんでもないよ…」

26: 2008/04/05(土) 19:43:45.02 ID:ElHQICq80
数日後、涼宮さんが変な袋を持ってこう言った。
ハルヒ「部活の勧誘をするわよ!」
キョン「はぁ…なんだって?」
ハルヒ「だから、勧誘。チラシを配るの。」
キョン「…わかったよ…行こう。」
なんだかんだ言いながら結局やってくれるキョン君ってやさしいなぁ…
ハルヒ「あ~、あんたは行かなくていいの。行くのはみくるちゃん。」
朝比奈「…ほぇ?」
そう言って、涼宮さんは袋から布切れを出した。
キョン「お前…それは…」
ハルヒ「そ!バニーガール。かわいいっしょ?みくるちゃんに着せてあげるんだ。」
朝比奈「い、いやです!」
ハルヒ「つべこべ言わずさっさと脱ぎなさい!」
そう言って涼宮さんは朝日奈さんを剥きはじめた。
キョン「ちょ、ちょっとハルヒ!お前なぁ!」
朝日奈「み、見ないでぇ!」
キョン君は直ぐに出てった。
ハルヒ「有希!手伝って!」
はぁ…手伝わないと私も着せられそうだな。


27: 2008/04/05(土) 19:44:08.17 ID:ElHQICq80
数十分後、私はキョン君を呼びに言った。
長門「キョン君…終わったよ。」
キョン「おう…うわっ!」
驚くのも無理はないだろう。二人ともバニーがもの凄く似合ってる。
ハルヒ「ふっふ~。どう?キョン。これでばんばん勧誘してくるわよ!」
キョン君が特に朝日奈さんを見つめている。くそ、私も着れば少しはキョン君が、見てくれたかな。
ハルヒ「さ、ミクルちゃん。行くわよ!」
朝比奈「ふ、ふぇ~!?」
涼宮さんは朝比奈さんを連れて行ってしまった。やた!キョン君と二人きりだ!
キョン「まぁ、直ぐ止められて戻ってくるだろうな…!」
ん?キョン君が固まってる。足元に何が…
キョン「長門…すまないが、これしまってくれないか?」
長門「え?…げ…」
二人の下着やら制服が脱ぎ捨てられてあった。

43: 2008/04/05(土) 22:39:10.08 ID:ElHQICq80
             カキーン…
キョン「おー、この音は打ったな。」
長門「………」ペラッ
涼宮さん達が勧誘にいってからしばらくして、私達は静かで居心地がいい空間を作っていた。
キョン「ハルヒ達おそいなぁ…」
長門「……」ペラッ
このまま二人きりでいたい…なんて言えないんだろうなぁ…
カチャ・・・ ドアの開く音がした。
朝比奈「…」
キョン「あ、朝比奈さん…ハルヒは?」
朝比奈「…シクシク」
朝比奈さんは何も言わずに机に突っ伏して泣いてしまった。可愛そうに。胸が仇となりましたね。
キョン「……」
長門「………」
うわ…この空気重いなぁ…
しばらくして涼宮さんが来た。
ハルヒ「むっかつく~!なんなのよあいつら!なんであたしが説教されなきゃいけないのよ!」
キョン「なんだ。こないと思ってたら説教されてたのか。」
ハルヒ「ああもう、気分がでない!今日は解散!」
そう言うや涼宮さんはバニーの衣装を脱ぎ始めた。この人は羞恥心というものがないのか。




45: 2008/04/05(土) 22:45:39.05 ID:ElHQICq80
着替え終わって私たちが帰ろうとした時だった。
朝比奈「キョン君。ブレザーありがとう。」
朝日奈さんがキョン君のブレザーを返していた。ああ、泣いてた時に羽織ってあげてたんだっけ。いいなぁ。
キョン「いいんですよ。それより朝比奈さん。」
朝比奈「はい?」
キョン「別にやめていただいてもいいんですよ。この部活。ここにいると朝日奈さんの身に何が起こるか…」
朝日奈「……いいんです。ちょうど観察対象が近くにいますから…」
キョン「はい?」
朝日奈「ううん。なんでもありません。それよりキョン君。私がお嫁に行けなくなったら貰ってくれますか?」
キョン「…え、いいです!いいです!全然OKですよ!」
朝比奈「うふ。安心しました。じゃあねキョン君。また明日。」(手を)ヒラヒラ
キョン「さよなら……」ヒラヒラ

う、羨ましすぎる…なんで皆あんな簡単に会話できるの?朝比奈さんなんかキョン君を言葉で悩殺にしたよ?
私もあんな風に饒舌に喋れたらなぁ…

46: 2008/04/05(土) 22:56:10.14 ID:ElHQICq80
私もあんな風に喋れたら…何か、何か涼宮さん絡みでキョン君と会話できそうな…きっかけ…
長門「………」テクテク
今は帰宅途中。考え込んでいると自分のマンションのそばの陰から声が聞こえた。
?「ええ…ええ…自分でも驚きです。こんな変化が訪れるなんて…」
ん?男の人?携帯で話しているようだ。
?「大丈夫です。できるかぎり涼宮さんにばれずに観察しますから。」
今、涼宮さんって単語が聞こえたぞ?この男…何者!?
?「はい。先程、閉鎖空間が現れました。涼宮さんがまた怒っているんでしょう。大丈夫です、神人を倒す人数は足りてます。」
この人…さっきから何いってるんだろう。神人?涼宮さんが怒ってる?なんで分かるの?
その時、私の頭で変な考えが生まれた。そうだ。このアイデアを使えば…

48: 2008/04/05(土) 23:07:18.92 ID:ElHQICq80
マンション―長門の部屋―
コンコン
長門「ん……?誰だろ。」
ガチャッ
朝倉「やっ。きたよ。」
長門「涼子…また作ってきてくれたの?」
朝倉「うん。作りすぎちゃっただけ、あなたほっとくといつもロクな物食べないじゃない。」
長門「む…カレーは万能な食べ物だよ。」
朝倉「はいはい…あら、このノートは?」
長門「っ!見ちゃだめっ!」
刹那。涼子のスタートが少しだけ速かったらしい。ノートを氏守できなかった。駄目…そのノートは…そのノートだけは…
朝倉「………」パラパラ
長門「////」
朝倉「ねぇ…有希。」
長門「…何?///」
朝倉「あなた…こんな性格だったっけ?」
長門「…違います。///」
朝倉「じゃあ…何?この…情報統合…思念体?とか、ヒューマノイド…インター…フェイスとかなにこれ?」
長門「…読まないで…////」
涼子に読まれたのは、私がキョン君と話すタネ作りの私のキャラ設定ノートだった。もう、白状するしかないか…


50: 2008/04/05(土) 23:20:03.20 ID:ElHQICq80
涼子「ふぅん…キョン君と仲良くなりたいのねぇ…」
長門「そういえば、涼子はキョン君と同じクラスだったよね?」
涼子「そうだけど?」
最初からあなたに相談すればよかった…
涼子「キョン君かぁ~。まぁ、クラスでは涼宮さんと一番仲がいいかもね。席も後ろだし。」
長門「へ~。」
涼子「私は…まぁ、あまり話さないかな。あまり仲良くないしね。優しい人だとは思うけど…」
長門「え…」ボトッ
涼子の言葉に私は箸で挟んでいた卵を落とした。ちなみに今は夕食中。涼子の作ってくれたおでんを二人で食べている。
涼子「思うだけよ。恋愛とは関係ないわ。」
長門「…っほ。」
涼子「しかし、あなたがキョン君と仲良くなりたいからってあんなキャラになんなくても…」
長門「はぅ…」
涼子「ま、やってみれば?」
長門「…え?」
涼子「いける…とは思えないけど、駄目もとでやってみたらいいじゃない。」
長門「…そうかなぁ。」
涼子「あなたが弱気になってどうするのよ。」
長門「でも…まだ完成してないし…」
涼子「完成って…わかったわ。私も手伝ってあげる。」
どうやら、今日は徹夜になりそうです。

51: 2008/04/05(土) 23:39:17.35 ID:ElHQICq80
キョン「ホームページ…ねぇ…長門なんか書きたいことあるか?」
長門「……な、何も。」
今は昼休み。彼は涼宮さんに命令されて貰ったばかりのパソコンでSOS団のHPをつくっていた。
キョン「一応…アクセスカウンタとアドレスは付けたけど…」
キーンコーンカーンコーン
キョン「ええい!これでいいや!あいつが俺に作れっていったのが悪いんだ。」
彼はそういってパソコンの電源を落とし、部室を出ようとした。
長門「…あ、あの。」
キョン「ん?なんだ?長門。」
長門「こ、これ…」
キョン「本?」
彼に渡したのはしおりが入った本。そのしおりには『午後七時。光陽園駅前公園にて待つ』とかかれている。
これで、彼を家に呼び出して新密度をあげる作戦だ。家に呼べって言ったのは涼子で呼ぶ作戦を考えたのは私だ。
長門「これ…読んでね。」
キョン「?いいのか?読むの遅いぞ俺。」
長門「いいよ。」
キョン「ふーん。じゃ、借りてくわ。じゃな。」

涼子「で、彼にしおり入りの本を渡しの?」
長門「うん。来てくれるかなぁ。」
涼子「彼…本、読むの?」
長門「?しらないけど、多分来てくれるよ。」

夜―公園―        ホー…ホー…
長門「…ぐす…」

55: 2008/04/05(土) 23:55:46.83 ID:ElHQICq80
部室
ハルヒ「おっまたせー!」
キョン「今度はなんだ?」
ハルヒ「新入部員よ!新入部員!今日、転校生来たでしょ!?その子を連れてきたわ!さ、紹介して!」
古泉「古泉一樹です。よろしく。」
長門「……」
あ、あの人はこの前の…
ハルヒ「やっと、五人集まったわ!これで部として活躍できるわね!」
古泉「入るのはいいんですが…何をする部活なんですか?」
キョン「お、俺もそれは興味あるぞ。」
ハルヒ「ふっふっふ。それはね…
そうして我々はSOS団の活動内容を初めてしったのだった。しかし、宇宙人って…私の作ったヒューマノイドインターフェイスと似てるな。
古泉「それはそれは…さすが涼宮さんですね。」
彼は何に納得したのだろう。


57: 2008/04/06(日) 00:12:29.24 ID:zgJOmmN00
涼宮さんは
ハルヒ「今度の日曜。みんなで不思議探索よ!」
とか言って帰ってしまった。本当自分勝手な人だな。ってか、自分もSOS団の中にはいってるのかな?
古泉「さて、涼宮さんが帰ったわけですが…」
彼はぐるりと周りを見渡して、朝比奈さんに話しかけた。
古泉「あなた、未来人ですよね?」
朝比奈「ひょ、ひょええええええ!?なんでわかったんですか?」
な、いきなりなんだこの人たちは。
キョン「は?」
彼も混乱してるみたいだ。
古泉「突然すみません。実は僕とこの先輩。朝比奈さんは普通の人間ではないんですよ。ちなみに僕は超能力者です。」
まさか、この人達もキャラつくってるのかな?
キョン「おいおい、意味がわかんねぇぞ。冗談だろ?」
古泉「冗談ではありません。まぁ、事の発端は三年前でして…
そういって彼は涼宮さんの事を話始めた。どどどど、どうしようその話が本当だとしたら宇宙人って私の事…?
古泉「まぁ、幸い宇宙人はまだでてませんので…一応気をつけて置いてください。」
キョン「お、おう…」
そういって古泉君は帰ってしまった。どうしよう…キョン君、まだ本読んでないよね?なら、まだしおりを読んでない可能性も…
長門「ああああのキョン君…」
キョン「ん?ああ、長門なんだ?」
長門「あの本の事なんだけどさ…」
キョン「ん。あ~すまん。昨日いけなくてごめんな!ついつい本に夢中になって行くの忘れてたんだわ。すまん!今日はいけるから長門の家これから行ってもいいか?」
うわぁ…どうしよう…

108: 2008/04/06(日) 13:22:36.11 ID:zgJOmmN00

彼が家に来る。それはいいんだけど、まさか私の家で
キョン「で?話ってなんだ?」
電波話をするなんて…
長門「(どうしようどうしようどうしようどうしよう)…///」
キョン「長門?聞いてるか?」
彼が私の顔をうかがってきた。
長門「うひゃぁわ!お、うぉ茶入れてくるね!!」
キョン「あ、ああ…(うぉ茶?)」
長門「…///」
駄目だ…さっきから緊張しまくりで顔が熱い。変に思われてるんだろうなぁ。
私は台所に行き、お茶を入れ始めた。おもてなしって…お茶だけでいいのかな…
長門「キョンく~ん。」
キョン「ん?どうした?」
長門「か、カレーとか食べる?」
キョン「………いや、お茶でいいよ。」
長門「そ、そうだよね!ゴメン!」
よくよく考えればなんでカレーを…
長門「は、はい。お茶。」コトッ
キョン「おぅ。サンキュ。」ズズッ
長門「……」ジーッ
キョン「……?」ズズッ
長門「おかわり…いる?」
キョン「ん?おう…」
長門「はい。」コトッ
キョン「おう。サンキュ。」ズズッ
長門「……」ジーッ
キョン「……?」ズズッ
長門「おかわり、いる?」
キョン「う…おう…」      (以下略)

112: 2008/04/06(日) 13:38:52.13 ID:zgJOmmN00
長門「おかわり、いる?」
キョン「ちょ…もう…たまんないっす…」
さすがにもう飲めないか。しかし、凄い人だな。もう、お茶の葉っぱがないよ。
キョン「そろそろ…話を…」
長門「あ、えー…」
まだ聞く気だったんだ。こんなことされてんのに聞くなんて、本当に優しい人だな。
キョン「そ、その前に…トイレ…貸してもらってもいいか?」
長門「え?うん。どうぞ。あっちね。」
彼がトイレに行ってからが本番か…もう、覚悟決めないと…

キョン「ふー、おまたせ。」
長門「あ、手洗った?」
キョン「あ、スマン。忘れてた。」      ジャー…ゴシゴシ…
長門「………」
キョン「で?話って?」
長門「その…あのね…私…」
キョン「ふんふん。」
長門「う、宇宙人なの!」
言っちゃったー!言っちゃったよー!
キョン「…すまん。なんだって?」
長門「せ、正確には…ひゅ、ヒューマノイドインターフェイスなんだー…///」
やばい。何言ってんだろ…恥ずかしすぎる…
キョン「……」
ああ!そんな目で見ないで!

113: 2008/04/06(日) 13:51:16.44 ID:zgJOmmN00
長門「わ、私にはね…情報統合思念体っていう親玉がいてね…///」
もう…もう、言ったら引き返せません…
長門「三年前…この日本で大きな情報爆発があったの…///」
キョン「………」
長門「その中心にいたのが涼宮さんで…///」
キョン「………」
彼の顔が固まってるよ…理解できないよね。私も意味わかんないもん。
それから、数分。私は生き地獄を味わった。
長門「と、いうわけで私は涼宮さんを観測する宇宙人なのです。///」
キョン「………」
長門「なのです…///」
キョン「……あー…いきなりだったからなんとも言えないんだが…」
ですよねー。
キョン「その…要するにお前は宇宙人でハルヒは特別だと…」
長門「そうです…////////」
キョン「そ、そうか……」
長門「/////」
キョン「きょ、今日は帰っていいかな。」
長門「う…はい…////」
絶対嫌われたな…
キョン「その…またな…長門。」バタンッ
長門「………/////」

長門の部屋
うわー!もうやだー!なんでこんな設定つくっちゃったんだよー!
長門「///////」ボフボフ!(枕に顔をうずめて足をばたばた)
顔が!顔が熱いー!                コンコン…
ガチャッ 朝倉「有希?どうしたの?インターホン鳴らしてもでてこないから勝手に入っちゃったけど…」
長門「//////」ボフボフ!

114: 2008/04/06(日) 13:59:51.35 ID:zgJOmmN00
朝倉「そっか…キョン君にいったんだ…」
長門「うん…」
朝倉「本当に言うとは…」ボソッ
長門「え?」
朝倉「ううん。なんでも。さ、言っちゃったもんはしょうがないし、おでん食べて元気だそ。」
長門「えー?またおでん?」
朝倉「な、なによう!おでんにはね、重要な栄養素がたっぷり入ってんのよ!」
長門「ふーん…まぁ、いいか…」
朝倉「な!その目はなによ!」
長門「なーんにも。さ、食べよ。」
彼女は本当にいい友達だ。

116: 2008/04/06(日) 14:15:49.55 ID:zgJOmmN00
日曜日
ハルヒ「キョン!おっそい!」
キョン「すまん。すまん。寝坊した。」
ハルヒ「団長を先に来させておいて団員が後から来るなんてありえないわ!」
キョン「だからスマンって!」
ハルヒ「ふん!」
キョン「はぁ…あ、遅れてすいません。朝比奈さん。」
朝比奈「ううん。私も来たばっかしですし。」
キョン「そうですか。あ、えっと…」
長門「…おはよう…キョン君。」
キョン「お、おう。長門。」
やっぱ気まずいな。嫌われてるよね。
ハルヒ「さ!あそこの喫茶店に集合よ!」
キョン「おう…行くか。」
古泉「…あれ?」

喫茶店
ハルヒ「う~ん。探索するには別々になった方がよさそうね。」
キョン「どうするんだ?」
ハルヒ「この爪楊枝を引いて!印がついてたらその人達と組むのよ!」
ほうほう。なら、キョン君となる可能性も…あ、でも会話が…

キョン「で。」
朝比奈「二人きりですね。どうしましょう。」
ハルヒ「あんたたち!デートじゃないのよ!いいわね!」
キョン「分かってるって!行きましょうか。」
朝比奈「え、ええ。」
あの巨O先輩とか…キョン君大丈夫かな。

117: 2008/04/06(日) 14:28:42.11 ID:zgJOmmN00
キョンside
キョン「静かですねぇ…」
朝比奈「うん。キョン君。」
キョン「はい?なんです?」
朝比奈「ちょっとお話があるんです。」

長門side
今頃、キョン君達なにしてんのかなぁ…
ハルヒ「有希!ほら、早く来なさい!」
長門「あ、はーい。」タタタタタ…

165: 2008/04/06(日) 20:31:30.01 ID:zgJOmmN00

ハルヒ「で?結果は?」
キョン「ご覧の通りだ。」
朝比奈「何もありませんでしたぁ。」
ハルヒ「なによ。ちゃんと探したんでしょうね。」
キョン「そういうお前は探したのかよ。」
ハルヒ「っぐ…」
まぁ、探したといっても歩き回ってただけだしね。
ハルヒ「とにかく、午後からもう一回クジ引きだからね。」

キョン「で。」
長門「今度は私とキョン君…」
ハルヒ「…わかってるわよね?」
キョン「ああ。ちゃんとやるって。」
ハルヒ「ふん!」テクテクテク
キョン「じゃぁ、長門。行こうか。」
長門「う、うん。」

168: 2008/04/06(日) 20:41:52.81 ID:zgJOmmN00
長門「………」
キョン「………」
気まずいなぁ…キョン君あれから私と目を合わせないようにしてるっぽいし…
キョン「…なぁ、長門。」
長門「……何?」
ああ、まさか…
キョン「あのな…長門のマンションの時のことなんだけどな。」
長門「…うん。」
キョン「少し、信じてもいい気がしてきたんだ。」
長門「…え?」
キョン「ほら。この前の部活で古泉が朝比奈さんの事を未来人って言ったろ?」
長門「うん。」
キョン「それでな。今日、朝比奈さんと歩いて彼女が本当だって言ってきたんだ。」
長門「……」
キョン「まぁ、それで信じるのもどうかと思うんだけどな。お前があんな事嘘で言うとは思えないし。」
嘘なんだけどね。
キョン「一応、信じてもいい気がするんだ。」
長門「…そっか。」
…これって喜んでいいのかな。用はキョン君は私を避けてはいないってことだよね?ということは私の作戦って成功?
長門「……よしっ!」グッ
キョン「長門?何ガッツポーズしてんだ?」
長門「な、なんでもないよ!そ、それよりどこいこっか!」
キョン「そうだなぁ…ま、適当にぶらぶらするか。」
今日はいい日になりそうだ。

169: 2008/04/06(日) 20:53:38.16 ID:zgJOmmN00
夕方―長門のマンション―
長門「~♪」
今日は楽しかったな。あれからキョン君と二人きりでデートみたいにぶらぶらしちゃったし。
長門「たっだいま~♪」
帰ったら涼子に何話そう。羨ましがるかな。祝ってくれるのかな。
長門「あれ?涼子~?」
おかしいな。今日は涼子家に来るはずなんだけど…
長門「涼子~?どこ~?」
リビングにいないな…?キッチンか?
長門「あ、いた。」
なんだ、やっぱりキッチンにいた。でも、涼子は私に気付かず後ろを向いている。
長門「涼子?何してるの?」
朝倉「え!?あ、有希!いつ帰ってたの?」
長門「たった今だけど…何してんの?」
朝倉「え?あ、いや…有希が帰るまで夕食作ろうと思ってて…」
長門「ふ~ん。…なんか後ろに隠してない?」
朝倉「う、ううん。さ、ご飯作っちゃうから、リビングで待っててよ!」
長門「?分かった。」
朝倉「………」

171: 2008/04/06(日) 21:01:45.32 ID:zgJOmmN00
朝倉「さ、できたわよ。」
長門「…ねぇ、涼子。なんでいつもおでんなの?」
朝倉「いいじゃない。おでんおいしいじゃん。」
長門「…まぁ、作ってくれるなら食べるけどさ…いただきます。」
朝倉「召し上がれ。そういえば有希、今日どうだったの?」
長門「え?ああ、楽しかったよ。友達同士で出かけるのも初めてだったしさ。」
朝倉「ふ~ん。キョン君とは?なにかあった?」
長門「うん。それがね、キョン君私の事、信じてくれたんだ。」
朝倉「え…信じたって…あの話を?」
長門「うん。理解力あるよね~。」
朝倉「本当ね…」
長門「涼子?なに暗い顔してんの?」
朝倉「え、いや!別になんでもないわ!よかったわね。仲良くなって。」
長門「うん!涼子のお陰でもあるよ。ありがとね!」
朝倉「ううん…別にいいのよ…」

172: 2008/04/06(日) 21:09:39.44 ID:zgJOmmN00
学校 キーンコーンカーンコーン
キョン「さて、終わったな。ハルヒ、部活に行くぞ。」
ハルヒ「あ、あたし掃除当番だから先いってて。さぼるんじゃないわよ。」
キョン「わかったよ。じゃぁ、一人で…」
朝倉「ねぇ、キョン君。」
キョン「お、朝倉か。何のようだ?」
朝倉「あのね。少し、長門さんのことで…」
キョン「長門?」

部室
長門「……」ペラッ
みんな遅いな…何やってんだろう。
ガチャッ キョン「おーっす。って、また長門だけか。」
長門「あ、キョン君。こんにちわ。」
キョン「おう…長門。少し、話したい事があるんだ。」
長門「ん?何?」
キョン「あの、お前が宇宙人って話。嘘なのか?」
長門「え…?」

174: 2008/04/06(日) 21:18:05.75 ID:zgJOmmN00
キョン「朝倉から聞いたんだけどな。あいつがお前の話、嘘だって…」
長門「え…そんな、涼子が?」
キョン「ああ、本人が言ってた。で、どうなんだ?」
長門「わ、私は…」
キョン「なんだ?俺をからかってたのか?」
長門「そ、そうじゃないよ!」
キョン「……」
長門「涼子は…嘘をついてるよ…」
キョン「お前を信じていいのか…?」
長門「う、うん。」
キョン「そうか、まったく朝倉め。ん?っていうか、朝倉にはお前が宇宙人って事知られていいのか?」
長門「か、彼女も私と同じ宇宙人だから…」
なんで?なんで涼子がばらすの?彼女は私の味方じゃなかったの?いつだって私のそばにいてくれた優しい彼女じゃないの?話あわなきゃ…彼女と話さなきゃ。
キョン「そっか。ま、疑って悪かったな。長門。」



朝倉「………」

175: 2008/04/06(日) 21:27:52.35 ID:zgJOmmN00
長門「………」
おかしい。涼子がいない。私の部屋に呼んだはずなのに来ていないなんて。それどころか、彼女の部屋にもいないなんて…ようするに帰ってきてない…おかしすぎる…
長門「涼子…なんで…」
彼女は幼稚園の時からの幼馴染だった。家が元々近所でよく一緒に遊んでいた。そして、小学校も中学校も一緒になり私が根暗な性格になった時もいつも一緒にいてくれた。いつだって彼女は私の味方だった。辛い事も、悲しい時も彼女と一緒にいて、過ごしてきた。
それなのになんで?なんで涼子はキョン君に本当の事を言っちゃったの?ただのいたずら?ねぇ…教えてよ…
長門「…涼子…」
その夜、私は一人の親友を失ったような気がした。

         

177: 2008/04/06(日) 21:34:42.61 ID:zgJOmmN00
次の日―学校―
キョン「ふわぁ…」
俺は朝からある悩みをかかえていた。そう、手元にある紙が悩み事の種そのものである。
紙『放課後誰もいなくなったら、一年五組の教室に来て。』
誰からの手紙だろぅ。ハルヒか?朝比奈さんか?長門か?朝倉か?いや、朝倉は今日休みだったな。駄目だ、呼び出される理由がわからん。
キョン「だれからだ…」
ハルヒ…なら、直接いいだすだろうしな…まぁ、いいや。その時になれば分かるだろ。寝よう。

長門「………」
昨日は結局、涼子と話せなかった。むしろ家に帰ってきてないようだ。今日は会ってないけど…学校に来てるのだろうか。

179: 2008/04/06(日) 21:46:04.07 ID:zgJOmmN00
長門「……」
ハルヒ「ちょっと、キョン!聞いてるの!?」
キョン「聞いてるって!お前のでかい声を聞き漏らすわけ無いだろ。もっと大人しくしろ。長門をみならえ。」
ハルヒ「有希は静か過ぎるのよ!私が普通なの!」
長門「……」
キョン「長門?」
長門「……」
ハルヒ「ちょっと、有希。聞いてるの?」
長門「え?あ、うん。聞いてるよ?」
ハルヒ「?なんか変ね。なにかあったの?」
長門「う、ううん。何も…」
なんかなぁ…涼子の事ばかりでボーっとしちゃうな…
キーンコーンカーンコーン
キョン「む、下校の時間か。」
ハルヒ「あら、本当。じゃね、私先帰るわ。」バタンッ
古泉「では、僕も。帰りましょうか?朝比奈さん。」
朝比奈「ええ。キョン君と長門さんは?」
キョン「あ、俺は少しよるとこあるんで、先に帰っててください。長門は?」
長門「私は本を整理するから…」
キョン「そっか、またな。長門。」バタンッ
古泉・朝比奈「さよなら。長門さん」バタタンッ
長門「う、うん。さよなら。」
数分後
長門「さ、私も帰ろうかな。ん?」
部室の窓にふと目をそらしてみたら男子生徒が見えた。あれは…キョン君かな?
長門「何やってるんだろぅ。用事があるはずなんじゃ?」
少しの好奇心。私は彼をつけてみることにした。

180: 2008/04/06(日) 21:57:28.66 ID:zgJOmmN00
彼に見つからずにつけて数分。たどり着いたのは彼の教室だった。
長門「一年五組…?」
彼は教室に入っていき、私は廊下の窓からそっと覗いて自分の目をうたがった。
長門「りょ、涼子…」
なんでここに?彼女は今日来てないんじゃなかったの?彼女は何か彼と話している。なんだろう。
彼女の手に隠し持ってるものがちらちら夕日に反射して光っている。
長門「キョン君と何話してるの…?」
こっちは教室の外の為、中で何を話してるのか分からない。でも、キョン君は涼子の質問を否定しているようだ。首を横に振っている。
その直後、私は大きく息を呑んだ。涼子がキョン君に向かって襲い掛かってきたからだ。唯の体当たりならまだよかっただろう。でも、涼子が手に隠し持っていたのはナイフでそれをキョン君に突き刺したのだ。私はたまらず教室に入っていった。

181: 2008/04/06(日) 22:13:27.37 ID:zgJOmmN00
長門「涼子!何やってるの!?」
朝倉「有希…なんで…」
長門「こっちのセリフだよ!なんでキョンを刺したの!?」
彼は床に転がっている。氏んでしまったのか。ピクリとも動かない。
長門「キョン君!しっかりして!」
ナイフが刺さったお腹から血がどくどくと溢れている。こ、こういうときはどうしたら…
長門「りょ、涼子!救急車!」
朝倉「いいのよ…彼には氏んでもらいたいの…」
長門「な、なんで…」
朝倉「彼が私の告白を断ったからよ…」
長門「なっ…だからって刺す事…」
朝倉「もういいのよ…私が頃したんだからもう彼は私のものなの。」
長門「何、言ってるの…」
朝倉「だいたいあなたのせいでもあるのよ。あなたが彼のこと好きになったから…」
長門「…え」
朝倉「最初から私は彼に目をつけていた。優しそうな人だなって…私は何度も彼にアピールしたわ。彼に好きになってもらえるよう髪型も変えてみたし、たくさん話しかけた。
でも、そんな彼と私の仲に割り込んできたのが涼宮さん。彼女が彼と話すようになってから私は彼と話す機会が少なくなってきた。でも、まだ望みはあったの。彼はあまり涼宮さんの事好きじゃなさそうだったし私はまだいけると思っていた。でも、次にでてきたのがあなたなの。
長門「……」

182: 2008/04/06(日) 22:31:20.66 ID:zgJOmmN00
朝倉「あなたはいつもそう。私が嬉しい事になるとあなたが入ってきていつも台無し。そして私の幸せを奪っていく。うんざりしたわ。もう、かまってらんないってね。」
長門「……」
朝倉「だから、私はあなたがキョン君に馬鹿げた宇宙人設定の話を知った時それを手伝って、彼との関係を台無しにしようと思ったの。でも、結果は反対。なんか前よりも仲良くなっちゃったみたいだしね。だから、彼を頃したの。
彼を殺せば、彼の事を好きになる人がいなくなって私はキョン君を独り占めできる。それが今やっとかなったわ。」
長門「……涼子。」
朝倉「…あなた、このこと警察に言うの?」
長門「……」ガタガタ
朝倉「もういいわ。あなたも氏んで。」
彼女が私にナイフを振り上げた。私はそれを避けられるはずもなく見事に刃が肉体に食い込んだ。そこから出る血。熱い。お腹がキュウッと縮むように激痛が走る。痛い。
長門「涼…子…」
朝倉「さよなら。」
長門「……」
私は床にスローモーションのように崩れ落ちた。ごめんね、ごめんね。涼子。本当は内心嫌だったんだね。そんなことに気付かずに私はただ頼ってばかり…私が涼子をこんな姿に…
誰か…涼子を助けてあげて…私はもう氏ぬけど…彼女は…神様…

―銀河を統一する超高度な生命体―

―情報統合思念体。それが名前。―

―私はその情報統合思念体から生まれた―

助けてよ…

183: 2008/04/06(日) 22:39:43.00 ID:zgJOmmN00
長門「……ここは?」
真っ白な空間。どこまでもどこまでも真っ白。
長門「天国?」
その時頭の中で何かが語りかけてきた。
?「天国ではない。」
長門「うわぁ!なんだ!?」
?「ここはあなたが作った世界。」
長門「はい?言ってる意味が…それとあなたは…」
?「情報統合思念体。あなたが名づけた。」
長門「へ、へぇ…って、嘘ぉ!」
?「あなたが望んだから私がいる。あなたは私の創造主。」
長門「そ、そう…知らないけど、私これからどうなるの?」
?「あなたの好きにしていい。」
長門「はい?」
?「あなたは私を超高度な情報生命体につくった。私はあなたの望むことなら従う。」
長門「そ、それって、私の好きなようにできるってこと?」
?「さっきからそういってるのだが…」
長門「そ、そっかぁ…じゃぁ、私は…」
?「承知した…情報の再構成をする。」

186: 2008/04/06(日) 22:56:20.51 ID:zgJOmmN00
長門「ぶぁっ!!ハァ…ハァ・・・あれ?」
ここは…私の部屋?さっきのは夢だったの?あれ?っていうか、どこからが夢だ?涼子がキョン君を頃して…あれ?
長門「今…何時…って、うぉ!」
ぎりぎり遅刻の時間。
長門「うわわ!早く準備しなくちゃ!」

坂―学校前―
長門「ハァ…ハァ…なんとか間に合いそう…」
これは夢の続きなんだろうか。だとしたら、キョン君はもういないのだろうか。もう会えないのだろうか。
長門「………グスッ」
せっかく仲良くなったのに…好きな人が初めてできたのに…
長門「…グスッ…エグッ…」
?「よ。何、泣いてんだよ。」
長門「ふぇ?…あ…」
私は長門有希。根暗な私は昼休みはここでお昼ご飯を食べて本を読んでいる。
長門「ふぇ…エグッ…」
?「おい、長門?」
自分を変えたい。涼子以外にも友達が、恋人が欲しい。
そう思って私は
長門「キョンく~ん!」
キョン「うわっ!おい!抱きつくな!」

彼に出会った。

            END   

188: 2008/04/06(日) 22:56:56.45 ID:zgJOmmN00
ゴメン。最後、本当にぐちゃぐちゃになっちゃった…

195: 2008/04/06(日) 23:24:52.00 ID:ZCjWxXIu0
イイハナシダナー

引用元: 長門「こんにちは初めまして」