1: 19/12/12(木)22:11:55 ID:GfD
三峰とPのPドルものです。だいぶ甘々な感じになってしまいました。
三峰のめんどくさい(失礼)な感情を趣味全開で書きました。
よろしければぜひ。よろしくお願いします。

2: 19/12/12(木)22:12:24 ID:GfD
【definition : me】


 
 例えばさ、「普通の女の子」ってどんな感じ?

 普段は友達と駄弁ってー……休日は好きな歌手とかアイドルのライブに行ってー……好きなものは漫画とアニメ、それと甘いもの。嫌なことは……好きな人に嫌われること。
 いつも通りの三峰みたいだって? あはは、そうかもね。

 でもね、三峰の嫌なことって、そうじゃないんだよ。いや勘違いしないで、三峰は好きな人から嫌われたらガッツリ落ち込むからね? 

 ……でも、そうじゃなくて。私のね。私の、本当に嫌なことは───
1/7スケール塗装済完成品『アイドルマスター シャイニーカラーズ』三峰結華 ルフォンドゥ・ラメールVer.

3: 19/12/12(木)22:12:42 ID:GfD


結華「はあー、道路が凍ってると歩くのもいつも以上に疲れるよねぇ」

P「そうだな。でも東京の道が一面凍るなんて、珍しいよな。北海道とかならいざ知らず」

結華「今年は暖冬だー、なんてニュースで言ってたけど、実際なってみるとそう上手くはいかないよね。あーさむ……」

P「そうだ、寒いという言葉で思い出した。前の休みに、アンティーカみんなで霧子の実家に行ったんだってな。霧子から聞いたよ、すごく楽しかったって」

結華「ああそうそう! きりりんの家めっちゃ大っきくてさ。客間とか何個もあって……最初は一人一部屋用意してくれてたんだけど、最終的に大広間でみんなで集まって寝たんだよ」

P「……まあ、みんなが集まってすることと言えば……」

結華「Pたん大正解! 三峰史上最大最高の枕投げ大会勃発!的な感じでさ。……すごく、楽しかったんだ」

4: 19/12/12(木)22:13:04 ID:GfD
P「……結華?」

結華「……いやさ? 三峰、曲がりなりにもアイドルやらせてもらってるじゃん? 大変なお仕事もたくさんあったけど、でもそれ以上に楽しいお仕事も、いっぱいやらせてもらってきたと思うんだ」

P「いいこと、じゃないか?」

結華「うーん、それはそうなんだけどさ。 三峰、アイドルってもっといっぱい努力して、でも報われなくて、それでも頑張って頑張って頑張って、努力の末に笑ってステージに立ってるんだろうなって思ってたんだ」

結華「こういうと生意気に思われるかもしれないけどさ、三峰、アイドルのお仕事すごく楽しくて……ユニットのみんなもすごく可愛くて、優しくて……」

結華「なんか、こんなに幸せなままいていいのかなって時々思うんだよね……」

結華「もっと頑張らないと、こんな幸せをもらっちゃいけないんじゃないかって思っちゃうんだ」

5: 19/12/12(木)22:13:20 ID:GfD
P「……結華自身が思ってなくても、周りの人からすれば、結華はすごく頑張っていると思うんじゃないか。結局その不安は結華の向上心の高さから来るものなんだと思う。少なくとも俺から見れば、結華は十分に努力しているよ」

結華「……ありがと、プロデューサー。」

P「それこそ、プロデュースしてる俺が結華に負けないようにもっと頑張らなきゃいけないなって思うくらいには、な。俺も仕事ぶりが悪かったらプロデューサーを続けられなくなるかもしれないんだし。」

結華「……え?」

P「はは。冗談だよ。でももっと283プロが大きくなって俺にも後輩ができるようになったら、その時はわからないけどな。」

結華「……ぷっ。あはは、Pたんが先輩とか、想像できないかも。あは、あはは……!」

P「むっ……見てろよ、いつか敏腕プロデューサーになって、先輩風吹かしてみせるからな……!」

6: 19/12/12(木)22:13:35 ID:GfD


 私の、本当に嫌なことは───好きな人に気持ちを伝えられないまま、全てがなくなってしまうこと。
 そしてそれが、私が私たる───三峰結華が三峰結華たる、最大の理由なんだから───。

7: 19/12/12(木)22:13:59 ID:GfD
【equivalent : you】



結華「え、Pたん風邪でダウン!?」

恋鐘「今はづきさんから連絡あったばい……インフルエンザかもしれんけん、まずは病院いかんとやって」

咲耶「なるほど、それは大変だ……残念だけど、今日の撮影は私たちだけで頑張るしかないようだね」

8: 19/12/12(木)22:14:12 ID:GfD
結華「……きりりんとまみみんにも今連絡しといたよ。まみみんめっちゃ文句言ってた。『いつもまみみに自己管理、自己管理っていうくせに~』だって」

咲耶「はは、摩美々は手厳しいね」

恋鐘「そげんことばっかり言いよーばってん、自分が一番心配しとるとよ、まみみは。……結華、霧子はなんばいいよっと?」

結華「きりりんは『そうなんですね……』って言ってちょっと黙った後、『わかりました』って」

咲耶「その様子だと、霧子も随分心配しているみたいだね」

恋鐘「でもアンティーカのみんながいれば大丈夫ばい! 咲耶、結華、一緒に挨拶回り行こ~」

咲耶「ああ、そうしようか。結華も行くかい?」

結華「うん。あ、でも私さっき…いや、やっぱり行く行く~……」

9: 19/12/12(木)22:14:25 ID:GfD
結華『もしかしてPたんが体調悪くなったのって、この前三峰と長い間外歩いてたからかな……』

結華『関係、なくはない、かもしれなくない、かもしれない』

結華『……熱、あったりするのかな。するんだろうな……』

結華『……………………』

10: 19/12/12(木)22:14:47 ID:GfD


P「……はい、どなた……って結華!?」

結華「はいはーいPたん、身体の具合はどう?」

P「いや、まあそれなりに熱はあるんだが……というか結華、なんで俺の家を……その前に、なんで来たんだ!?」

結華「なんで来た、なんてつれないなぁPたんは。……今日の撮影、無事終わったよ。その後、はづきさんにPたんの家を聞いて、救援物資買ってきてあげたってわけ」

P「は、はづきさんは俺の個人情報をなんだと……!?」

結華「かなり渋ってたけどさ、『お見舞いに』って言ったら、最後は教えてくれたよ。きっとはづきさんも心配だったんじゃない? Pたん見るからに不健康そうな生活してたし、風邪ひいたって言っても家にまともな薬とかなさそうじゃん。」

P「ぐっ……まあそれはそうなんだが……」

結華「てかPたん、早くドア開けて部屋に入れてくれると助かる」

P「……ここまできたら仕方ないか……はい、どうぞ。」

11: 19/12/12(木)22:15:08 ID:GfD
結華「はーいお邪魔しまーす。うわ、部屋きれい……」

P「ぱっと見はな。細かいところを見れば汚れているよ。……まったく、俺がインフルエンザだったらどうするつもりだったんだ。」

結華「ああそうだPたん、インフルじゃないの?」

P「インフルエンザは陰性だったよ。……過労だって言われた。少し休めってさ。」

結華「ほ、ほんとうにお疲れ様……ポカリとか冷えピタとか、冷蔵庫入れとくよ? ほらほらPたんはベッドで休んでなって。まあ、起こしたの三峰なんだけど……」

P「ああ、でも救援物資は素直に嬉しいよ、ありがとう……お言葉に甘えて、俺は失礼して横に……ふぅ。」

結華「Pたん? ……ありゃりゃ、ベッドに着いた途端寝落ちしちゃった。こりゃ相当にキテましたな……そうさせてるのは、三峰たち、なんだけどさ。」

結華「……こう言うのは勝手かもしれないけど……」

結華「いつも、本当にありがとう……でも、無理しないでね。」

結華「あなたの代わりなんて……いないんだからさ。」

12: 19/12/12(木)22:15:25 ID:GfD


P「……ん、今は……深夜か」

P「結華は……まあ、帰ったよな。……これは、書き置き……?」

結華『冷蔵庫の中に、おかゆが入ってるから食べる時は温めてね。それと、水分補給はこまめに!』

P「……まったく。さて、じゃあポカリでも……ん? 何か落ちた……冷えピタ?」


P「……………………そうか。これはもう、まったく、なんて言えないな。」

13: 19/12/12(木)22:15:46 ID:GfD
【resemblance : me】



P「お疲れ様です……お、結華。おはよう」

結華「おっはよーPたん! もう風邪治ったの?」

P「ああ、おかげさまでな。みんなはまだ来てないのか?」

結華「ああ、うん。でも、もう少しで来るんじゃないかな」

P「そうか、なら今のうちに……結華、昨日はありがとう。アイドルが男性の家に出入りするのは感心しないが、本当に助かったよ」

結華「ふふん。そう言ってもらえると、三峰としても骨を折った甲斐があったってものですよ。Pたんももっと褒めてくれていいんだよ? さぁさぁ、もっともっと!」

P「はは。あんまり調子に乗らせるのも良くないからこの辺にしておくよ。でも改めて、本当にありがとな」

14: 19/12/12(木)22:16:02 ID:GfD
P「それで早速なんだが、先方から、昨日の撮影で撮った写真、どっちを使おうか相談が来ててな。この二枚のうちどっちかで迷ってるって言うんだが、結華はどっちのが好みだ?」

結華「ええと……どっちもいい写真だと思うけど……三峰的には、B案かな」

P「結華はこっちだな。うん、実を言うと俺もこっちの方が好みなんだ。他の4人にも聞いてみてから決めるけど、この写真、みんなが柔らかい表情をしていて好きなんだよな」

結華「Pたんもそう思う? でももう一方も捨てがたいなぁ……」

P「甲乙つけがたいようないい写真をたくさん撮ってもらえて良かったじゃないか。それだけ、みんなが集中して撮影に望めたってことでもあるしな」

15: 19/12/12(木)22:16:17 ID:GfD
P「……っと結華、そろそろレッスンの時間じゃないか?」

結華「え……うっわーもうこんな時間じゃん! 今日はレッスン終わったら直帰でいいんだっけ?」

P「ああ。アイドルをやっていると、なかなかまとまった休みは取れないからな。こういう時間を使って少しでも休んでくれ」

結華「……そうだね。誰かさんみたいに、倒れないよーにねー♪」

P「……返す言葉もないよ。ほら、遅れないようにもう行った方がいい。焦らなくていいから、急いでな」

結華「ふふっ、はーい」

16: 19/12/12(木)22:16:29 ID:GfD


結華「ふぅー……ダンスレッスンつっかれたー……明日の予定は……やば、スマホどこだっけ……あ、あったあった」

結華「あれ、Pたんからメール……ああ、さっきの……」

17: 19/12/12(木)22:16:40 ID:GfD
P『三峰結華様』
 
『Pです。先ほどお話しした撮影の写真の件ですが、他の4人に聞いてみたところ、全員がA案を選びましたので、こちらの写真でと先方にお願いしようと思います。つきましては三峰様にもご連絡差し上げました。よろしくお願いします。』

『P』

18: 19/12/12(木)22:16:55 ID:GfD
結華「ああ、そうなんだ……っていうかプロデューサー、未だにメール固いっていうか余所余所しいというか……あれ?」

P『p.s. B案を選んだのは結局俺と結華だけだったよ。良いと思ったんだけどなぁ。』

結華「……そっか。三峰と、プロデューサーだけ……」

結華「……そっか。私と、プロデューサーだけが……ふ、ふふふ。あはは。」

19: 19/12/12(木)22:17:09 ID:GfD
P「ん、三峰から返信か……どれどれ」

結華『わかったよー。もう一方もすっごく良かったから、それで行きましょー。』

結華『でもB案選んだのがPたんと三峰だけなんて面白いねぇ。みんなも随分悩んだんだろうけど……』

結華『もしかしてPたんと三峰って、似たもの同士、なのかもね。なーんて!』

20: 19/12/12(木)22:17:23 ID:GfD
【praise : you】



 私の本当に嫌なことは───好きな人に気持ちを伝えられないまま、全てがなくなってしまうこと。
 だけど正面切って好きだって、そう言えるほど、私は強くない。

 ズルいことはわかってる。卑怯だって、弱虫だってわかってる。
 だけど……できるなら、どうか。

 私の気持ちに、気付いて。察して、受け止めて。
 私自身がわからないこの気持ちに、どうか名前をつけて──────

21: 19/12/12(木)22:17:35 ID:GfD


P「……結華?」

結華「ふぇ? ……あ、ごめんプロデューサー、ちょっとボーッとしてた」

P「……体調が悪いとか……じゃないよな?」

結華「うん。ごめん、ちょっと集中できてなかった」

P「いや、長いこと打ち合わせやってたし、ちょっと休憩を入れようか。すいません、10分くらい休憩いいでしょうか?」

22: 19/12/12(木)22:17:55 ID:GfD


結華「……ごめんプロデューサー。」

P「いや、打ち合わせの時間が長かったのは俺も思ってたしな。むしろ休みを入れるいいきっかけをくれたよ」

結華「……ちゃんと怒る時は怒らないと、三峰も調子に乗っちゃうよ?」

P「……少しくらい、調子に乗ってるくらいでいいんだよ。結華は、人に気を使いすぎるきらいがあるんだし」

結華「……そんなことない。私、Pたんが思ってる以上にズルい女だよ?」

23: 19/12/12(木)22:18:12 ID:GfD
P「……だったら、それも含めて、新しい三峰結華をプロデュースしていかないとな。……具体的には、どういうところなんだ?」

結華「……へ?」

P「いや、俺が思ってる以上にズルい結華の一面、知れるもんなら知りたいなって」

結華「な、なにそれ……!」

P「どういう一面なんだろうな……レッスンが終わった後、一人で居残り練習してたり?」

結華「───!」

P「みんなよりちょっと早めに来て、一人で挨拶まわりこなしたり。スイーツ食べた後、ランニングの量を増やして体重キープしようとしたり。ステージで誰より輝くために、いろんなアイドルのライブ映像を見て夜遅くまで研究したり。」

P「───そういう、健気でひたむきな結華のズルい一面は、俺も知っているつもりだけどな」

結華「……何それ。」

P「結華は優しくて、強い子だってことさ。」

24: 19/12/12(木)22:18:32 ID:GfD
結華「……ほーんとPたんは、なーんにも三峰のことわかってないなー」

結華「……レッスンほんとにキツくて、何度も逃げ出しそうになったしさ。緊張してアガっちゃった時は、アンティーカのみんなに任せっぱなしだったりさ」

結華「……自分の本当の気持ちだって、いつだって言えないまま、流されてばっかりで」

結華「優しくなんかない。強くなんかない。……可愛くなんか、ない。」

P「………………でも、結華は逃げなかった。ステージに上がり続けて、ちゃんと自分を見つめ続けた」

P「……自分の気持ちに正直じゃないのは、俺だってそうだよ。……きっと、みんなそうだ」

P「だけど、そんなモヤモヤを抱えててもそれをおくびにも出さず笑顔で人に接する」

P「そういう『強さ』を、アイドル、三峰結華からは確かに感じるんだよ」

結華「───っ……」

結華「……じゃあさ、ズルいとこ、見せちゃってもいいかな」

25: 19/12/12(木)22:18:51 ID:GfD
結華「今日のお仕事さ、19時入りだったじゃん。でも三峰、18時には来てスタッフさん達に挨拶してたんだよ」

結華「その前はダンスレッスンでさ。こがたんときりりんに、ステップ教えてたりしたんだ。……トレーナーさんにも筋がいいって、言われたんだよ」

結華「そもそもさ、撮影のお仕事があったから最近好きなものも我慢してたんだよー。今日のお昼なんか、コンビニのおにぎり2つだけだよ。あ、野菜とかは一応しっかり取ってるけど……あはは……」


結華「……ね、だから。よくやってるって、褒めてよ。」

26: 19/12/12(木)22:19:11 ID:GfD
P「……ああ、結華は本当によくやっているよ。」

結華「───ぁ──……んんっ……もっと。」

P「いつも周りに気を配ってくれているの、助かってる。」

結華「……あと、もうちょっと。」

P「……ありがとう。結華がいてくれて良かった。」

結華「……ん。」

P「いつも、感謝してる。」

結華「……ん、ありがと。もう、十分。」

P「……まだまだあるぞ?」

結華「あはは、ありがと。……でも、今はこのくらいで大丈夫。……ね、プロデューサー。」

結華「もし、さ……また、今日みたいに……私が『褒めて』って言ったらさ……」

結華「今みたいに、隣に、いてくれる……?」

結華「頭、撫でてくれる……?」

27: 19/12/12(木)22:19:23 ID:GfD
P「……ああ。俺は、結華のプロデューサーだからな。結華を元気付けるためなら、なんだってするさ」


結華「───ばか。……ありがと。」

28: 19/12/12(木)22:19:59 ID:GfD
【An invisible love letter】



結華「おっつかれー……あれ、Pたん一人?」

P「おかえり。そりゃそうだ、もう夜中の10時だぞ。」

結華「それもそっかー……あ、今日のお仕事、三峰的にはオールオッケー、みたいな? 周りの人にも助けられてだけど、個人的には絶好調だったよー」

29: 19/12/12(木)22:20:28 ID:GfD
P「おー、良かった良かった。……さて、じゃあ俺も帰ろうかな。」

結華「……もしかしてプロデューサー、三峰のこと待っててくれてたとか?」

P「ん? んー……、そういうわけではなかったり、そうだったり……」

結華「そうなんじゃん! いいよ三峰のこと待ってなくても、プロデューサーだって大変なんだからさ」

P「……いや、それでもやっぱり仕事を終えて帰ってきた子には、ちゃんと「おかえり」を言ってあげたいんだ。つまらないこだわりかもしれないけどさ」

結華「───もう、そんなこと言って、また倒れても知らないぞ~?」

P「うっ……そ、それはないように気をつけるよ」

結華「……でも、ありがと。……そうだPたん、肩揉んであげるよ、肩! それぐらいのご褒美はあったっていいんじゃないかな!?」

P「えっ……じゃ、じゃあお願いしようかな……」

結華「はいはい三峰にお任せあれー。実はこう見えてもわたくし、人の肩を揉ませたら右に出るものはいないとまで言われており……うわ、プロデューサーの肩固っ!? なにこれ!?」

P「そ、そんなにか……?」

結華「三峰が揉んだ中では一番かも……あーんもう、背広脱いでワイシャツになってよ」

P「お、おう……」

30: 19/12/12(木)22:21:02 ID:GfD
結華「大きい肩……」

P「まあ、結華たちと比べたらな」

結華「うん……」

P「……そうだ、結華」

結華「ん、なに?」

P「そういえばさ、結華はなんで事務所に帰ってきたんだ? そのまま帰っても良かったんだが……」

結華「……あー……いやーちょっと、忘れ物、みたいな? 昨日ちょっちスケジュール帳をさ……」

P「ああ、そうだったのか。言ってくれれば届けたのに」

結華「えっ、あ、ああ。でも流石に悪いなーなんて……はは……」

P「………………やっぱり、結華は優しいよな」

結華「そういうことは、気づいても言わないのがルール、でしょ……」

P「……すまん」

結華「掟破りのプロデューサーには、こうだ!」

P「うぎっ!? い、いててて、ギブギブギブ……!」

結華「……はい、これでだいぶ軽くなったんじゃない?」

P「いてて……あれ、本当だ。結華、本当に肩揉むの上手いんだな!」

結華「だから言ったじゃん! ほら、じゃあ背中見せて、もっと揉んだげる!」

P「ああ……これでいいか?」

結華「……うん。じゃ、行くね……静かにしててよ……」

31: 19/12/12(木)22:21:21 ID:GfD


 人差し指で、一筆書き。
 言わない、言えない。でも伝えたい、だから。
 気づかれないようにそっと。気づかれてもいいようにぎゅっと。

 ───私からあなたへ。愛を込めて。

32: 19/12/12(木)22:26:46 ID:GfD
以上です。
シスターと鍋を書こうと思ってたんですが、三峰のtrueを達成した記念に一息で書きました。ほんま三峰めんどくさかわいい。

他には最近こんなものを書いていました(最近の3つです)。
これらも含め、過去作もよろしければぜひ(昔書いたシャニのssは甘奈で『Perturbation』というタイトルです。こちらもよかったらぜひ。)。
よろしくお願いします。


【モバマスss】あい、くるしい

【モバマスss】腹ペコシスターの今日の一品;カップスープ・リゾット

【モバマスss】雨色伝導【高垣楓】


引用元: 【シャニマスss】FMTU【三峰結華】