夏美｢まず、会社と個人事業主から説明しないといけませんわね。個人事業主の例だと……そうですわね、かのん先輩のお母様なんかがいい例ですわ｣

きな子｢カフェをやってるっすね！｣

夏美｢かのん先輩のお母様がお店で経営管理や仕入れ接客などを仕切っているとしましょう。つまり、店で一番偉い人ですわね｣

きな子｢じゃあ、かのん先輩のお母様もCEOなんすか？｣

夏美｢それは違いますわね。何故なら会社ではなく、個人事業主だからですわ。主に一人で経営していたり、家族や少数の従業員で経営しているところは個人事業主の可能性高いですわね。分かりやすく自営業なんて言ったりすることもありますわ｣

きな子｢じゃあ、千砂都先輩のタコ焼き屋もそうなんすね？｣

夏美｢可能性は高いわね。ただ、もちろんス○バとか銀○こみたいな大手であれば会社ですし、社長やCEOも居ますわね｣

夏美｢他にもイラストレーターや開業医、弁護士や税理士、意外な所ですとプロ野球選手なんかも個人事業主ですわね｣

きな子｢主に個人の力が重要になってくる仕事なんすね……。あれ、でもそうしたらエルチューバーも個人事業主じゃないっすか？　CEOっていうのは嘘だったんすね！？｣

夏美｢そこが今回大事な所ですわ！　個人事業主でもある程度利益がある場合には、会社として開業した方が有利になるんですの！　これを"法人成り"と言いますわ！｣

夏美｢ある程度以上の売上を上げている個人事業主は、会社になった方が税金を節約出来る場合がありますの｣

きな子｢なんでっすか？｣

夏美｢これは、会社になると払う税金が所得税から法人税になるからです。所得税は売上が上がるごとに税率が上がりますが、法人税はほぼ一定ですの。ですので売上を上げていればいるほど、会社になる方が有利と言えますわね｣

きな子｢なんか雲の上の花みたいっすねぇ……｣

夏美｢他にも消費税が2年間免除になったり、信用度が上がって融資を受けやすくなったり、会社を他の人に譲りやすくなったり、事業に失敗した時の返済が少なくなったりとメリットは多いですわね｣

きな子｢ある程度以上っていうのは、どれくらいなんすか？｣

夏美｢人によって違いますが年間の売上500万以上が一つの目安になりますわね。会社になるなら、最低でも年商290万は欲しいですわね｣

きな子｢じゃあCEOは年収500万以上ってことっすね！？｣

夏美｢ふふん！　まあ、そうなりますわね！｣

きな子｢それじゃあ、かのん先輩のカフェは年商290万以下ってことなんすかね……。あんなに美味しいのに……｣

夏美｢……それ失礼だから本人の前で言わないようにしなさいな……。ただ、会社にすることのデメリットもありますわ｣

きな子｢デメリット……？｣

夏美｢まず、会社になると会社の法人住民税として最低でも毎年7万円が必ず必要になりますわ。これは利益ゼロや赤字でも支払う必要があるんですの｣

きな子｢経営が火の車なのにお金を払うのはきついっすね……｣

夏美｢後は、会社になると社会保険に必ず入らなきゃいけないからその費用も掛かりますし、手続きも非常に面倒になるんですの。そういった経費を換算すると、個人事業主のままでいた方がいい場合もありますわ｣

きな子｢会社って難しいんすねぇ……｣

夏美｢もちろんもっと色々なメリットデメリットがありますが、もっと詳しいサイトがいっぱいありますので法人化を検討されている方は各自で調べて欲しいですわね。それで、アイス屋って、どんなものを売るつもりですの？｣

きな子｢そうっすねえ……。たくさん楽しんでほしいので、バケツでソフトクリームを作るっす！｣

夏美｢そんなもの食べたらお腹壊しますわよ！？｣

きな子｢いいアイデアだと思ったんすけどねぇ……｣

夏美｢今回はここまでですわ！　チャンネル登録、高評価、リクエストなどお待ちしておりますわ！｣

きな子｢それではご視聴｣

きな子、夏美｢ありがとうございました！｣

きなCで学ぶ会社の興し方

ためになる？スレ

べんきょーになるね

きな子「思った以上にソフトクリーム屋が大繁盛したっす！」

夏美「なかなかやりますわね…」

きな子「でも儲けの4割を法人税で持ってかれるのは痛いっすね」

夏美「そんなあなたのために！次回のテーマは脱税ですわ！」

おわり

彼方「や、雇って…」

ゆっくり解説っぽくて面白い