1: 2016/07/28(木) 01:47:49.11 ID:cmwY4PPLo
まほ「エリカ、少し相談があるんだが‥‥いいか?」
エリカ「相談ですか? 私でお役に立てるかはわかりませんが、それでもよろしければ」
まほ「ありがとう。では早速本題だが‥‥みほ、いるだろう? 私の妹且つ、現大洗生徒の」
エリカ「はい」
まほ「最近改めて感じたんだが、みほはかなり慕われているようなんだ。戦車道の仲間達に」
エリカ「はあ。まあ、試合の時から察するに、そんな感じでしたよね」
まほ「単刀直入に言うとだな‥‥みほみたいになりたい」
エリカ「‥‥はい?」
まほ「エリカはともかくとして、もっと他の子にも慕われたい」
エリカ「あの‥‥既にもう、十分慕われてると思うんですが。それ以上って、信仰の対象とかになりたいんですか?」
まほ「いや、自惚れに聞こえるかも知れないが、それは私も自覚している。だが私の場合、戦車道とか西住流ありきというか、どっちかというと、尊敬されている、という感じじゃないか」
エリカ「はあ」
まほ「もう少しこう、なんていうか、別ベクトルというか、なんだろう。こう‥‥」
エリカ「なんです?」
まほ「かわいくなりたい」
エリカ「はい?」
まほ「みほはかわいいだろう? 姉が言うのもアレだが」
エリカ「はあ、まあ」
まほ「あんな感じになりたい」
エリカ「‥‥隊長がですか?」
まほ「そうじゃなきゃ意味がないだろう。それでまあ、他の子たちにも、尊敬というより、親しまれたい」
エリカ「相談ですか? 私でお役に立てるかはわかりませんが、それでもよろしければ」
まほ「ありがとう。では早速本題だが‥‥みほ、いるだろう? 私の妹且つ、現大洗生徒の」
エリカ「はい」
まほ「最近改めて感じたんだが、みほはかなり慕われているようなんだ。戦車道の仲間達に」
エリカ「はあ。まあ、試合の時から察するに、そんな感じでしたよね」
まほ「単刀直入に言うとだな‥‥みほみたいになりたい」
エリカ「‥‥はい?」
まほ「エリカはともかくとして、もっと他の子にも慕われたい」
エリカ「あの‥‥既にもう、十分慕われてると思うんですが。それ以上って、信仰の対象とかになりたいんですか?」
まほ「いや、自惚れに聞こえるかも知れないが、それは私も自覚している。だが私の場合、戦車道とか西住流ありきというか、どっちかというと、尊敬されている、という感じじゃないか」
エリカ「はあ」
まほ「もう少しこう、なんていうか、別ベクトルというか、なんだろう。こう‥‥」
エリカ「なんです?」
まほ「かわいくなりたい」
エリカ「はい?」
まほ「みほはかわいいだろう? 姉が言うのもアレだが」
エリカ「はあ、まあ」
まほ「あんな感じになりたい」
エリカ「‥‥隊長がですか?」
まほ「そうじゃなきゃ意味がないだろう。それでまあ、他の子たちにも、尊敬というより、親しまれたい」
2: 2016/07/28(木) 01:48:34.20 ID:cmwY4PPLo
エリカ「‥‥あの」
まほ「うん?」
エリカ「この件は、明日以降に持ち越しでもよろしいでしょうか」
まほ「なんで」
エリカ「いえ、私ちょっと、今日はお昼食べ損ねちゃいまして。早めに帰って何か食べたいなと」
まほ「相談に乗ってくれると言ったじゃないか」
エリカ「いえ、そうなんですが、もっとこう、大事な話かと。今回は急を要する内容ではないかなーと」
まほ「私にとっては一大事なんだが」
エリカ「それはそうかも知れませんが‥‥私の腹ペコ具合も、なかなか深刻になってきてまして」
まほ「‥‥わかった。よしわかった。エリカ。帰ったら何を食べるつもりだ?」
エリカ「え? そうですね‥‥まだ決めてませんが、帰りに何か割引きになったお弁当かお惣菜でも買おうかと。仕送り前で、割とカツカツですし」
まほ「帰りにどこか寄らないか。何か食べながら話そう」
エリカ「えっ」
まほ「相談に乗ってもらう以上、支払いは私が持とう。どうだ」
エリカ「いいんですか?」
まほ「もちろん、無理にとは言わないけれど」
エリカ「不肖逸見、隊長がお困りと言うのに、どうして見過ごす事ができましょうか! お供いたします!」
まほ「よく言う。それで、何が食べたい? ガストもいいし、ドンキーでは新メニューを出し始めたみたいだぞ」
エリカ「久し振りに焼肉とか食べたいですね。一人だとなかなか行かないですし」
まほ「えっ。割と容赦ないな‥‥ちょっと待って。‥‥ひぃ、ふぅ、み‥‥言っとくけど、高級店とかは無理だぞ。私だって、次の仕送りまではあまり余裕がない」
エリカ「そんな贅沢は言いませんよ」
まほ「そうか。では行こう。その代わり、しっかり付き合ってもらうぞ」
エリカ「もちろんです!」
まほ「うん?」
エリカ「この件は、明日以降に持ち越しでもよろしいでしょうか」
まほ「なんで」
エリカ「いえ、私ちょっと、今日はお昼食べ損ねちゃいまして。早めに帰って何か食べたいなと」
まほ「相談に乗ってくれると言ったじゃないか」
エリカ「いえ、そうなんですが、もっとこう、大事な話かと。今回は急を要する内容ではないかなーと」
まほ「私にとっては一大事なんだが」
エリカ「それはそうかも知れませんが‥‥私の腹ペコ具合も、なかなか深刻になってきてまして」
まほ「‥‥わかった。よしわかった。エリカ。帰ったら何を食べるつもりだ?」
エリカ「え? そうですね‥‥まだ決めてませんが、帰りに何か割引きになったお弁当かお惣菜でも買おうかと。仕送り前で、割とカツカツですし」
まほ「帰りにどこか寄らないか。何か食べながら話そう」
エリカ「えっ」
まほ「相談に乗ってもらう以上、支払いは私が持とう。どうだ」
エリカ「いいんですか?」
まほ「もちろん、無理にとは言わないけれど」
エリカ「不肖逸見、隊長がお困りと言うのに、どうして見過ごす事ができましょうか! お供いたします!」
まほ「よく言う。それで、何が食べたい? ガストもいいし、ドンキーでは新メニューを出し始めたみたいだぞ」
エリカ「久し振りに焼肉とか食べたいですね。一人だとなかなか行かないですし」
まほ「えっ。割と容赦ないな‥‥ちょっと待って。‥‥ひぃ、ふぅ、み‥‥言っとくけど、高級店とかは無理だぞ。私だって、次の仕送りまではあまり余裕がない」
エリカ「そんな贅沢は言いませんよ」
まほ「そうか。では行こう。その代わり、しっかり付き合ってもらうぞ」
エリカ「もちろんです!」
3: 2016/07/28(木) 01:49:32.30 ID:cmwY4PPLo
まほ「‥‥ふむ。焼肉バイキングコース2100円、か。こういうところでよかったのか?」
エリカ「ええ。気楽じゃないですか。それに、もしお悩みが解決しなかった場合の事を考えると、重責が計り知れないですし」
まほ「いや、だったらもう少しちゃんとしたところに行って、プレッシャーを与えたいんだが。逆に」
エリカ「大丈夫ですよ。店のグレードによってマジメに答えるかふざけるか決めるなんて事、しませんよ。隊長相手に」
まほ「まあ、エリカに限ってそんなわけはないと私も思うが。とりあえず、ある程度満たされてから話そうか」
エリカ「そうですね。お腹空きすぎて、お腹と背中が日本戦車の装甲みたいになってますよ」
まほ「ふふっ‥‥む? エリカ!」
エリカ「はい?」
まほ「カレーがある」
エリカ「ああ、こういう店、結構置いてますよ。スパゲティとかたこ焼きもありますし」
まほ「せっかくだから味見してみよう。他の物を食べられなくなったら困るから、ほどほどに」
エリカ「サラダとか食べましょうか。今のご時勢、肉より野菜の方が高級だったりしますよね」
まほ「それで肝心の肉は‥‥ふむ、正直あまり期待してなかったけれど、結構色々あるものね」
エリカ「ですよね。色々分けっこして、味見してみましょうか」
まほ「これ、美味しそう」
エリカ「こっちもなかなか‥‥まあ、最初はこんなものですかね」
まほ「じゃあ、席に戻ろう。私もお腹が空いてきた」
エリカ「では隊長。いただきます。焼けるまではそのまま食べられるものをつつきつつ、お話の続きを」
まほ「いただきます。どこまで話したかしら」
エリカ「みほみたいになりたい、という、壮絶なジョークをぶちかましたところですね」
まほ「そうか。いや、別に冗談で言ったわけではないけど」
エリカ「無礼は承知ですが、かなり無理があると思いますよ」
まほ「それは自覚してる。大体、私がいきなりあんな感じになったら、隊員も混乱するし士気の低下も有り得るだろう」
エリカ「ですよね」
まほ「しかし、徐々に形から入るというのはどうだろう。チーム名とか」
エリカ「たしかに、大洗はちょっと可愛い感じのチーム名つけてるし、連合組んだ時もそんな感じでしたよね。それに則るなら、象さんチームとか虎さんチームとかでしょうか」
まほ「いや、戦車の名前から取るのはよそう。かなり重複してるからな」
エリア「ああ、たしかに。虎さんチームα、虎さんチームβとかになると、可愛いんだかなんなんだかわからなくなりますよね」
エリカ「ええ。気楽じゃないですか。それに、もしお悩みが解決しなかった場合の事を考えると、重責が計り知れないですし」
まほ「いや、だったらもう少しちゃんとしたところに行って、プレッシャーを与えたいんだが。逆に」
エリカ「大丈夫ですよ。店のグレードによってマジメに答えるかふざけるか決めるなんて事、しませんよ。隊長相手に」
まほ「まあ、エリカに限ってそんなわけはないと私も思うが。とりあえず、ある程度満たされてから話そうか」
エリカ「そうですね。お腹空きすぎて、お腹と背中が日本戦車の装甲みたいになってますよ」
まほ「ふふっ‥‥む? エリカ!」
エリカ「はい?」
まほ「カレーがある」
エリカ「ああ、こういう店、結構置いてますよ。スパゲティとかたこ焼きもありますし」
まほ「せっかくだから味見してみよう。他の物を食べられなくなったら困るから、ほどほどに」
エリカ「サラダとか食べましょうか。今のご時勢、肉より野菜の方が高級だったりしますよね」
まほ「それで肝心の肉は‥‥ふむ、正直あまり期待してなかったけれど、結構色々あるものね」
エリカ「ですよね。色々分けっこして、味見してみましょうか」
まほ「これ、美味しそう」
エリカ「こっちもなかなか‥‥まあ、最初はこんなものですかね」
まほ「じゃあ、席に戻ろう。私もお腹が空いてきた」
エリカ「では隊長。いただきます。焼けるまではそのまま食べられるものをつつきつつ、お話の続きを」
まほ「いただきます。どこまで話したかしら」
エリカ「みほみたいになりたい、という、壮絶なジョークをぶちかましたところですね」
まほ「そうか。いや、別に冗談で言ったわけではないけど」
エリカ「無礼は承知ですが、かなり無理があると思いますよ」
まほ「それは自覚してる。大体、私がいきなりあんな感じになったら、隊員も混乱するし士気の低下も有り得るだろう」
エリカ「ですよね」
まほ「しかし、徐々に形から入るというのはどうだろう。チーム名とか」
エリカ「たしかに、大洗はちょっと可愛い感じのチーム名つけてるし、連合組んだ時もそんな感じでしたよね。それに則るなら、象さんチームとか虎さんチームとかでしょうか」
まほ「いや、戦車の名前から取るのはよそう。かなり重複してるからな」
エリア「ああ、たしかに。虎さんチームα、虎さんチームβとかになると、可愛いんだかなんなんだかわからなくなりますよね」
4: 2016/07/28(木) 01:50:24.68 ID:cmwY4PPLo
まほ「それに、何々さんチームというのも、ちょっとアレじゃないか?」
エリカ「なんです?」
まほ「マネしたみたいでかっこ悪いじゃないか」
エリカ「みたいっていうか、思いっ切りマネしてるんですけどね」
まほ「あと、もう少し迫力が欲しいな。大洗はともかく、黒森峰の戦車道チームである以上、ある程度は威厳が無いと」
エリカ「なかなか贅沢を言いますね。じゃあ、かっこよかったり、ちょっと怖そうな動物を選んで、○○隊、とかでどうです?」
まほ「うん、なかなかいいな。可愛らしさからは少し外れるが、今までの無機質さよりは親しみやすいだろう」
エリカ「例えば、なんですかね。鮫とかどうです?」
まほ「シャーク隊か。いいじゃないか!」
エリカ「英語にすると、雰囲気出ますね」
まほ「カマキリとかはどうだ。マンティス隊だ」
エリカ「若干悪役っぽいけど、いいですね。ちょっと、指示出す感じで言ってみたらどうです?」
まほ「やってみよう。では‥‥マンティス隊、前へ。シャーク隊は周囲を警戒しつつ待機」
エリカ「いいじゃないですか!」
まほ「しっくり来るな」
エリカ「他に厳つそうなのは‥‥クモ。スパイダーとかですかね」
まほ「せっかくだしもっとかっこよく、ゴライアスバードイーターとかはどうだろう」
エリカ「長すぎませんか。ゴライアスバードイーター隊。ちょっと聞いただけじゃ、クモなのかどうかもわかりませんし」
まほ「そうか」
エリカ「ちなみに、せっかくだしドイツ語にしたらどんな感じになるんですかね」
まほ「ああ、ドイツ語は響きがかっこいいからな」
エリカ「ええと‥‥カマキリは、ゴッテスアンベーテリン、らしいですね」
まほ「長いな。ゴライアスバードイーターとさほど変わらない」
エリカ「なんでそんなにゴライアスバードイーター推しなんですか。鮫は‥‥あった。ハイ、っていうみたいです」
まほ「うっ‥‥ちょっと、無いな」
エリカ「ハイ隊‥‥沖縄っぽいですね」
まほ「逆に、ドイツ語でしっくり来る単語を探した方が早いかも知れない」
エリカ「そうですね。カッツェ、は猫ですね」
まほ「なかなかだな」
エリカ「あとカッコよさそうなのは‥‥あっ、シュバインとかいうのありますよ」
まほ「おお、いいじゃないか」
エリカ「意味は‥‥あ、豚ですね」
まほ「無しだな‥‥」
エリカ「響き重視で、いいんじゃないですか?」
まほ「いや、指示を出す度に部下を豚って呼ぶんだぞ?」
エリカ「その筋の子なら喜ぶんじゃないですかね」
まほ「その筋の子がいるなら、それはそれで嫌すぎるんだが」
エリカ「なんです?」
まほ「マネしたみたいでかっこ悪いじゃないか」
エリカ「みたいっていうか、思いっ切りマネしてるんですけどね」
まほ「あと、もう少し迫力が欲しいな。大洗はともかく、黒森峰の戦車道チームである以上、ある程度は威厳が無いと」
エリカ「なかなか贅沢を言いますね。じゃあ、かっこよかったり、ちょっと怖そうな動物を選んで、○○隊、とかでどうです?」
まほ「うん、なかなかいいな。可愛らしさからは少し外れるが、今までの無機質さよりは親しみやすいだろう」
エリカ「例えば、なんですかね。鮫とかどうです?」
まほ「シャーク隊か。いいじゃないか!」
エリカ「英語にすると、雰囲気出ますね」
まほ「カマキリとかはどうだ。マンティス隊だ」
エリカ「若干悪役っぽいけど、いいですね。ちょっと、指示出す感じで言ってみたらどうです?」
まほ「やってみよう。では‥‥マンティス隊、前へ。シャーク隊は周囲を警戒しつつ待機」
エリカ「いいじゃないですか!」
まほ「しっくり来るな」
エリカ「他に厳つそうなのは‥‥クモ。スパイダーとかですかね」
まほ「せっかくだしもっとかっこよく、ゴライアスバードイーターとかはどうだろう」
エリカ「長すぎませんか。ゴライアスバードイーター隊。ちょっと聞いただけじゃ、クモなのかどうかもわかりませんし」
まほ「そうか」
エリカ「ちなみに、せっかくだしドイツ語にしたらどんな感じになるんですかね」
まほ「ああ、ドイツ語は響きがかっこいいからな」
エリカ「ええと‥‥カマキリは、ゴッテスアンベーテリン、らしいですね」
まほ「長いな。ゴライアスバードイーターとさほど変わらない」
エリカ「なんでそんなにゴライアスバードイーター推しなんですか。鮫は‥‥あった。ハイ、っていうみたいです」
まほ「うっ‥‥ちょっと、無いな」
エリカ「ハイ隊‥‥沖縄っぽいですね」
まほ「逆に、ドイツ語でしっくり来る単語を探した方が早いかも知れない」
エリカ「そうですね。カッツェ、は猫ですね」
まほ「なかなかだな」
エリカ「あとカッコよさそうなのは‥‥あっ、シュバインとかいうのありますよ」
まほ「おお、いいじゃないか」
エリカ「意味は‥‥あ、豚ですね」
まほ「無しだな‥‥」
エリカ「響き重視で、いいんじゃないですか?」
まほ「いや、指示を出す度に部下を豚って呼ぶんだぞ?」
エリカ「その筋の子なら喜ぶんじゃないですかね」
まほ「その筋の子がいるなら、それはそれで嫌すぎるんだが」
5: 2016/07/28(木) 01:51:17.93 ID:cmwY4PPLo
エリカ「あとは、もう動物にこだわらないで、ドイツ語のかっこよさに甘えちゃうっていうのも手ですかね」
まほ「そうだな。色で統一とか、シンプルでいいんじゃないか?」
エリカ「色ですか。それだと‥‥ロト隊、ゲルプ隊、グリューン隊、みたいな感じになるみたいですね」
まほ「かっこいいが、戦車というよりは戦闘機に乗ってそうだ」
エリカ「はい?」
まほ「いや、こっちの話。だが、これでチーム名についてはなんとなく方向性が見えてきたな」
エリカ「ですね。そうだ、名前といえば、作戦名とかはどうします?」
まほ「流石はエリカ。私も、次はそれについて意見を聞こうと思っていた。それはそうと、このカレーなかなか悪くないな」
エリカ「聞いた話だと、味付けしないで焼いた肉をカレーにトッピングするとか、個々人でアレンジするのが流行ってるみたいですよ」
まほ「贅沢だな。‥‥やってみよう。豚バラがいいかな」
エリカ「それ、もう塩ダレに漬け込んであるやつじゃないですか?さっき食べましたけど」
まほ「そうか‥‥では、こっちを。‥‥うん、当たり前のように美味しいな」
エリカ「あとは、綿あめを乗せて焼くと照り焼きっぽくなるとか聞きましたね。‥‥なんの話でしたっけ」
まほ「作戦名」
エリカ「あ、そうでした」
まほ「大洗は、かなり直感的な付け方をしているな」
エリカ「なんでしたっけ。こそこそ作戦とか、もくもく作戦、私達が負けた直接の作戦は、フラフラ作戦、とかでしたっけ」
まほ「一見ふざけてるが、万一作戦内容を忘れても、作戦名からの連想ですぐに思い出せるな」
エリカ「アンツィオもそんな感じにした方がいいのでは」
まほ「たしかに。だが、あそここそ雰囲気とか響き重視だろうからな」
エリカ「それで、私達はどんな感じがいいです?」
まほ「一度、大洗方式で考えてみるか」
エリカ「そうですね。では、名前から直感的に動きがわかるように」
まほ「ズズズイーン、ドゥダダン! 作戦とかどうだろう」
エリカ「‥‥なんです? それ」
まほ「勢いよく真正面へ前進、接敵後、速やかに砲撃という感じだな」
エリカ「もう少しなんとかなりませんかね」
まほ「では、シュシュイーン、ヒュワッ! 作戦とか」
エリカ「‥‥なんです?」
まほ「先遣隊が敵の側面へシュシュイーンと展開、そこに気を取られている間に、別働隊がヒュワッと奇襲をかける作戦だ」
エリカ「擬音が独特すぎるんですが」
まほ「そうか?」
まほ「そうだな。色で統一とか、シンプルでいいんじゃないか?」
エリカ「色ですか。それだと‥‥ロト隊、ゲルプ隊、グリューン隊、みたいな感じになるみたいですね」
まほ「かっこいいが、戦車というよりは戦闘機に乗ってそうだ」
エリカ「はい?」
まほ「いや、こっちの話。だが、これでチーム名についてはなんとなく方向性が見えてきたな」
エリカ「ですね。そうだ、名前といえば、作戦名とかはどうします?」
まほ「流石はエリカ。私も、次はそれについて意見を聞こうと思っていた。それはそうと、このカレーなかなか悪くないな」
エリカ「聞いた話だと、味付けしないで焼いた肉をカレーにトッピングするとか、個々人でアレンジするのが流行ってるみたいですよ」
まほ「贅沢だな。‥‥やってみよう。豚バラがいいかな」
エリカ「それ、もう塩ダレに漬け込んであるやつじゃないですか?さっき食べましたけど」
まほ「そうか‥‥では、こっちを。‥‥うん、当たり前のように美味しいな」
エリカ「あとは、綿あめを乗せて焼くと照り焼きっぽくなるとか聞きましたね。‥‥なんの話でしたっけ」
まほ「作戦名」
エリカ「あ、そうでした」
まほ「大洗は、かなり直感的な付け方をしているな」
エリカ「なんでしたっけ。こそこそ作戦とか、もくもく作戦、私達が負けた直接の作戦は、フラフラ作戦、とかでしたっけ」
まほ「一見ふざけてるが、万一作戦内容を忘れても、作戦名からの連想ですぐに思い出せるな」
エリカ「アンツィオもそんな感じにした方がいいのでは」
まほ「たしかに。だが、あそここそ雰囲気とか響き重視だろうからな」
エリカ「それで、私達はどんな感じがいいです?」
まほ「一度、大洗方式で考えてみるか」
エリカ「そうですね。では、名前から直感的に動きがわかるように」
まほ「ズズズイーン、ドゥダダン! 作戦とかどうだろう」
エリカ「‥‥なんです? それ」
まほ「勢いよく真正面へ前進、接敵後、速やかに砲撃という感じだな」
エリカ「もう少しなんとかなりませんかね」
まほ「では、シュシュイーン、ヒュワッ! 作戦とか」
エリカ「‥‥なんです?」
まほ「先遣隊が敵の側面へシュシュイーンと展開、そこに気を取られている間に、別働隊がヒュワッと奇襲をかける作戦だ」
エリカ「擬音が独特すぎるんですが」
まほ「そうか?」
6: 2016/07/28(木) 01:52:12.99 ID:cmwY4PPLo
エリカ「じゃ、じゃあ次は、雰囲気重視にしてみましょうか。幸い、うちの子達は作戦内容とか忘れないでしょうし」
まほ「優秀で助かる。偉人の名言からでも取ってくるか?」
エリカ「もしくは、チーム名と同じく、単純にかっこいい単語ですかね」
まほ「かっこいい単語か‥‥そういえば、ベルリンの赤い雨とかいう言葉を聞いた事があるな」
エリカ「かっこいいですね」
まほ「あとは、ハンブルクの黒い霧とか、ゾーリンゲンの鈍色刃とか」
エリカ「かっこいいですけど、どこで聞いたんですか」
まほ「隊員が持ってた漫画に載ってた」
エリカ「なるほど。たしかに漫画的な響きですね」
まほ「このまま引用でいいんじゃないか。ブレーメンサンセット作戦、とか」
エリカ「いいですが、足りなくなりません? 自分で考えないと」
まほ「たしかに、4つを使い回し続けるというのも格好がつかないな」
エリカ「あっ」
まほ「何?」
エリカ「ブレーメンといえば、御伽噺から取ってくるとかどうですかね。響き的に悪く無さそうだし、そもそもの目的である、可愛らしさとか親しみやすさにも繋がりません?」
まほ「なるほど。流石はエリカ。頼れる」
エリカ「それほどでも」
まほ「ブレーメンの音楽隊作戦を開始。うん、いいじゃないか」
エリカ「ラプンツェル作戦、手無し娘作戦‥‥これならいくらでも出てきますし、足りなくなる事はないでしょう」
まほ「そうだな。‥‥ちょっと待って。なんだその二つめの話。手無し娘? 怖いんだが」
エリカ「あれ、こういう話ありませんでしたっけ」
まほ「知らないが‥‥その作戦は禁止にしよう。怖いから」
エリカ「わかりました。何はともあれ、チーム名と作戦名がお洒落になったら、多少は雰囲気も変わるんじゃないですか?」
まほ「そうだな。明日から、早速試してみよう」
エリカ「‥‥それはそうと、その食べ方、気に入ったんですか?」
まほ「ああ、うん。似たような味付けの肉ばかり食べてると、口の中がモタッとしてしまうだろう。そんな時、カレー味で一度リセットするんだ」
エリカ「本当にカレーがお好きなんですね」
まほ「‥‥実を言うと、そこは少し自信があるんだ」
エリカ「自信?」
まほ「優秀で助かる。偉人の名言からでも取ってくるか?」
エリカ「もしくは、チーム名と同じく、単純にかっこいい単語ですかね」
まほ「かっこいい単語か‥‥そういえば、ベルリンの赤い雨とかいう言葉を聞いた事があるな」
エリカ「かっこいいですね」
まほ「あとは、ハンブルクの黒い霧とか、ゾーリンゲンの鈍色刃とか」
エリカ「かっこいいですけど、どこで聞いたんですか」
まほ「隊員が持ってた漫画に載ってた」
エリカ「なるほど。たしかに漫画的な響きですね」
まほ「このまま引用でいいんじゃないか。ブレーメンサンセット作戦、とか」
エリカ「いいですが、足りなくなりません? 自分で考えないと」
まほ「たしかに、4つを使い回し続けるというのも格好がつかないな」
エリカ「あっ」
まほ「何?」
エリカ「ブレーメンといえば、御伽噺から取ってくるとかどうですかね。響き的に悪く無さそうだし、そもそもの目的である、可愛らしさとか親しみやすさにも繋がりません?」
まほ「なるほど。流石はエリカ。頼れる」
エリカ「それほどでも」
まほ「ブレーメンの音楽隊作戦を開始。うん、いいじゃないか」
エリカ「ラプンツェル作戦、手無し娘作戦‥‥これならいくらでも出てきますし、足りなくなる事はないでしょう」
まほ「そうだな。‥‥ちょっと待って。なんだその二つめの話。手無し娘? 怖いんだが」
エリカ「あれ、こういう話ありませんでしたっけ」
まほ「知らないが‥‥その作戦は禁止にしよう。怖いから」
エリカ「わかりました。何はともあれ、チーム名と作戦名がお洒落になったら、多少は雰囲気も変わるんじゃないですか?」
まほ「そうだな。明日から、早速試してみよう」
エリカ「‥‥それはそうと、その食べ方、気に入ったんですか?」
まほ「ああ、うん。似たような味付けの肉ばかり食べてると、口の中がモタッとしてしまうだろう。そんな時、カレー味で一度リセットするんだ」
エリカ「本当にカレーがお好きなんですね」
まほ「‥‥実を言うと、そこは少し自信があるんだ」
エリカ「自信?」
7: 2016/07/28(木) 01:53:30.63 ID:cmwY4PPLo
まほ「ほら、私の見た目や雰囲気でカレーが好きというのは、なかなかギャップがあるだろう」
エリカ「まあ、たしかに」
まほ「イメージ的には、好物は茹でたジャガイモです、とか言ってそうじゃないか」
エリカ「そこまでは言いませんが」
まほ「自分で言うのはなんだが、ちょっとかわいくないか?」
エリカ「あー‥‥うーん‥‥それなんですけどね」
まほ「うん?」
エリカ「ほら、その意味で言うと、私の好物もハンバーグで、イメージ的には似たような感じじゃないか」
まほ「ああ。隊長と副隊長が揃って子供っぽい食べ物が好き、とか、時々言われるな」
エリカ「実際、友達なんかには、その顔面でハンバーグ好きって、とか言っていじられるんですよ」
まほ「やはりギャップがあって、いいんじゃないか」
エリカ「ただ、そのギャップって‥‥なんていうんですかね。ほら、普段強気な子がお化け嫌いだと、可愛いじゃないですか」
まほ「たしかに」
エリカ「私達の場合、そういうのとは違って‥‥わかりやすく例を挙げると、真壁刀義がスイーツ好きとか、どっちかというと、そういう感じなんじゃないかなーと」
まほ「まかっ‥‥全然かわいくないじゃないか」
エリカ「ですよね? 真壁が甘い物好きだって聞いて、「あーん、真壁ったらあんなビジュアルなのに嬉しそうにエクレア食べてて、かわいーん」ってならないじゃないですか」
まほ「たしかに。ちょっと面白いだけだな」
エリカ「私達も、そっち系統だと思うんですよ」
まほ「うぐぐ‥‥言われてみると、カレーという単語も、少し面白く聞こえる気がしてきた」
エリカ「なんせ、キレンジャーの好物ですからね」
まほ「待って。それ言われるともう、かわいらしさが一かけらも見えなくなってしまったんだが」
エリカ「まあ、たしかに」
まほ「イメージ的には、好物は茹でたジャガイモです、とか言ってそうじゃないか」
エリカ「そこまでは言いませんが」
まほ「自分で言うのはなんだが、ちょっとかわいくないか?」
エリカ「あー‥‥うーん‥‥それなんですけどね」
まほ「うん?」
エリカ「ほら、その意味で言うと、私の好物もハンバーグで、イメージ的には似たような感じじゃないか」
まほ「ああ。隊長と副隊長が揃って子供っぽい食べ物が好き、とか、時々言われるな」
エリカ「実際、友達なんかには、その顔面でハンバーグ好きって、とか言っていじられるんですよ」
まほ「やはりギャップがあって、いいんじゃないか」
エリカ「ただ、そのギャップって‥‥なんていうんですかね。ほら、普段強気な子がお化け嫌いだと、可愛いじゃないですか」
まほ「たしかに」
エリカ「私達の場合、そういうのとは違って‥‥わかりやすく例を挙げると、真壁刀義がスイーツ好きとか、どっちかというと、そういう感じなんじゃないかなーと」
まほ「まかっ‥‥全然かわいくないじゃないか」
エリカ「ですよね? 真壁が甘い物好きだって聞いて、「あーん、真壁ったらあんなビジュアルなのに嬉しそうにエクレア食べてて、かわいーん」ってならないじゃないですか」
まほ「たしかに。ちょっと面白いだけだな」
エリカ「私達も、そっち系統だと思うんですよ」
まほ「うぐぐ‥‥言われてみると、カレーという単語も、少し面白く聞こえる気がしてきた」
エリカ「なんせ、キレンジャーの好物ですからね」
まほ「待って。それ言われるともう、かわいらしさが一かけらも見えなくなってしまったんだが」
8: 2016/07/28(木) 01:54:25.41 ID:cmwY4PPLo
エリカ「ちなみに、あの子の好物はなんでしたっけ」
まほ「マカロンだな」
エリカ「もう、そっちは単語自体がメルヘンチックですもんね」
まほ「そうだな。なんだマカロンって。今までに多分2回くらいしか食べた事ないぞ」
エリカ「やっぱり、デザート系がいいんじゃないですか。単純に言葉の響きがかわいいですし」
まほ「それはそうだが‥‥さっきの、スイーツ真壁現象が発生しないか?」
エリカ「いや、仮にも隊長は女子なんですから、強面プロレスラーとは違うと思いますよ」
まほ「そうだろうか。‥‥待て。仮にもとか言うんじゃない」
エリカ「ま、まあまあ。ちょっと、試してみましょうよ。西住まほ隊長、好きな食べ物はなんですか?」
まほ「プリンです」
エリカ「んふっ」
まほ「笑ってるじゃないか!」
エリカ「い、いや違、違うんですよ。なんでよりによってプリンなんですか。完全に笑わせにきてるじゃないですか」
まほ「失敬な」
エリカ「パ行は禁止にしましょう。笑っちゃうから。では‥‥西住さん、好きな食べ物は?」
まほ「アロエヨーグルトです」
エリカ「ふぐぅ!」
まほ「くふっ‥‥な、なんで笑うんだ。美味しいじゃないか」
エリカ「いや、美味しいですけど! 大好物聞かれてアロエヨーグルトって答える奴、世の中にいるわけないじゃないですか! 世界中に1人もいないですよ! 自分でちょっと笑っちゃってるし」
まほ「た、たしかに、そんな人見た事ないが」
エリカ「もうちょっと、好物の欄に書かれておかしくないやつにしましょうよ。西住さん、好物はなんですか?」
まほ「ジャムパンです」
エリカ「くっふ! つ、ついにスイーツのジャンル飛び越えちゃったじゃないですか!」
まほ「イ、イチゴは可愛いじゃないか」
エリカ「いや、そこにパンが付いちゃうと、いっぺんに可愛くなくなりますから!‥‥ん? 普通に、果物っていう手もあるんじゃないですか?」
まほ「たしかに。ブドウとか」
エリカ「いいんじゃないですか? では試しに‥‥隊長、好きなものはなんですか?」
まほ「マルセイバターサンドです」
エリカ「なんで干しちゃうんですか! ブドウを!」
まほ「スイーツ路線が諦め切れなくて」
エリカ「あれもう、路線的にはスイーツとかじゃなくて、お土産っていう別ジャンルですから。同系統はウナギパイとかシウマイですから」
まほ「マカロンだな」
エリカ「もう、そっちは単語自体がメルヘンチックですもんね」
まほ「そうだな。なんだマカロンって。今までに多分2回くらいしか食べた事ないぞ」
エリカ「やっぱり、デザート系がいいんじゃないですか。単純に言葉の響きがかわいいですし」
まほ「それはそうだが‥‥さっきの、スイーツ真壁現象が発生しないか?」
エリカ「いや、仮にも隊長は女子なんですから、強面プロレスラーとは違うと思いますよ」
まほ「そうだろうか。‥‥待て。仮にもとか言うんじゃない」
エリカ「ま、まあまあ。ちょっと、試してみましょうよ。西住まほ隊長、好きな食べ物はなんですか?」
まほ「プリンです」
エリカ「んふっ」
まほ「笑ってるじゃないか!」
エリカ「い、いや違、違うんですよ。なんでよりによってプリンなんですか。完全に笑わせにきてるじゃないですか」
まほ「失敬な」
エリカ「パ行は禁止にしましょう。笑っちゃうから。では‥‥西住さん、好きな食べ物は?」
まほ「アロエヨーグルトです」
エリカ「ふぐぅ!」
まほ「くふっ‥‥な、なんで笑うんだ。美味しいじゃないか」
エリカ「いや、美味しいですけど! 大好物聞かれてアロエヨーグルトって答える奴、世の中にいるわけないじゃないですか! 世界中に1人もいないですよ! 自分でちょっと笑っちゃってるし」
まほ「た、たしかに、そんな人見た事ないが」
エリカ「もうちょっと、好物の欄に書かれておかしくないやつにしましょうよ。西住さん、好物はなんですか?」
まほ「ジャムパンです」
エリカ「くっふ! つ、ついにスイーツのジャンル飛び越えちゃったじゃないですか!」
まほ「イ、イチゴは可愛いじゃないか」
エリカ「いや、そこにパンが付いちゃうと、いっぺんに可愛くなくなりますから!‥‥ん? 普通に、果物っていう手もあるんじゃないですか?」
まほ「たしかに。ブドウとか」
エリカ「いいんじゃないですか? では試しに‥‥隊長、好きなものはなんですか?」
まほ「マルセイバターサンドです」
エリカ「なんで干しちゃうんですか! ブドウを!」
まほ「スイーツ路線が諦め切れなくて」
エリカ「あれもう、路線的にはスイーツとかじゃなくて、お土産っていう別ジャンルですから。同系統はウナギパイとかシウマイですから」
9: 2016/07/28(木) 01:55:27.53 ID:cmwY4PPLo
まほ「今更だが、あれじゃないか? 姉妹揃って甘いものが好物というのも、なんだか、マネしたみたいじゃないか?」
エリカ「いや、だから、完全にマネしてるんですけどね。しかし、マカロン強いですね」
まほ「たしかに。付け焼刃で超えられる気がしない」
エリカ「もういっそ、完全に乗っかっちゃえばいいんじゃないですか?」
まほ「と言うと?」
エリカ「マキロンとか」
まほ「んふっ‥‥なんだ? 私は「訓練後のこの一杯がたまらんな」とか言って、消毒液飲むのか?」
エリカ「に、人気出るんじゃないですか?」
まほ「出るかも知れないが、それは金魚飲むおじさんとかと同列の人気だろう」
エリカ「あっはは! あ、こ、好物、金魚でいいんじゃないです?」
まほ「そ、そんな事が書かれた雑誌、お母様に読まれてみろ。二度と飲み食いできない身体にされる」
エリカ「くふっ。に、西住流こわい。‥‥あ!」
まほ「どうした?」
エリカ「お母様の手料理、とかいいんじゃないです?」
まほ「うーん‥‥あー‥‥せめて、高校入学の時とかなら‥‥今更だと、取ってつけた感がないか?」
エリカ「そうですか? 学園艦で3年過ごして、改めてお母様の味が恋しく感じた、みたいな」
まほ「ふむ‥‥もしかしたら、お小遣いも上がるかも知れない」
エリカ「いい事尽くめじゃないですか」
まほ「しかし、相手はお母様だからな。読む人によっては、若干、言わされてるっぽく見えないか?」
エリカ「どれだけ恐怖政治なんですか。世間のイメージ」
まほ「まあ、もし機会があれば言ってみる事にしよう」
エリカ「他には、あれですね。あの子、ぬいぐるみ好きじゃないですか」
まほ「ああ。あの、可愛くないやつ」
エリカ「可愛くないけど、一応ぬいぐるみですからね。隊長も、ぬいぐるみの一つや二つ持っておくのはどうです?」
まほ「ぬいぐるみか‥‥」
エリカ「ほら、向こうが熊なら、虎とかいいんじゃないですか? その2匹が一緒に出てる作品とかありますし」
まほ「ああ、あの有名な。しかし‥‥あの作品、熊はまあ可愛いが、虎はあれ‥‥微妙じゃないか? デザイン。声もターミネーターだし」
エリカ「怒られますよ」
エリカ「いや、だから、完全にマネしてるんですけどね。しかし、マカロン強いですね」
まほ「たしかに。付け焼刃で超えられる気がしない」
エリカ「もういっそ、完全に乗っかっちゃえばいいんじゃないですか?」
まほ「と言うと?」
エリカ「マキロンとか」
まほ「んふっ‥‥なんだ? 私は「訓練後のこの一杯がたまらんな」とか言って、消毒液飲むのか?」
エリカ「に、人気出るんじゃないですか?」
まほ「出るかも知れないが、それは金魚飲むおじさんとかと同列の人気だろう」
エリカ「あっはは! あ、こ、好物、金魚でいいんじゃないです?」
まほ「そ、そんな事が書かれた雑誌、お母様に読まれてみろ。二度と飲み食いできない身体にされる」
エリカ「くふっ。に、西住流こわい。‥‥あ!」
まほ「どうした?」
エリカ「お母様の手料理、とかいいんじゃないです?」
まほ「うーん‥‥あー‥‥せめて、高校入学の時とかなら‥‥今更だと、取ってつけた感がないか?」
エリカ「そうですか? 学園艦で3年過ごして、改めてお母様の味が恋しく感じた、みたいな」
まほ「ふむ‥‥もしかしたら、お小遣いも上がるかも知れない」
エリカ「いい事尽くめじゃないですか」
まほ「しかし、相手はお母様だからな。読む人によっては、若干、言わされてるっぽく見えないか?」
エリカ「どれだけ恐怖政治なんですか。世間のイメージ」
まほ「まあ、もし機会があれば言ってみる事にしよう」
エリカ「他には、あれですね。あの子、ぬいぐるみ好きじゃないですか」
まほ「ああ。あの、可愛くないやつ」
エリカ「可愛くないけど、一応ぬいぐるみですからね。隊長も、ぬいぐるみの一つや二つ持っておくのはどうです?」
まほ「ぬいぐるみか‥‥」
エリカ「ほら、向こうが熊なら、虎とかいいんじゃないですか? その2匹が一緒に出てる作品とかありますし」
まほ「ああ、あの有名な。しかし‥‥あの作品、熊はまあ可愛いが、虎はあれ‥‥微妙じゃないか? デザイン。声もターミネーターだし」
エリカ「怒られますよ」
10: 2016/07/28(木) 01:56:59.53 ID:cmwY4PPLo
まほ「というか、うちの戦車だと結構な割合でディズニーと合致しそうだな」
エリカ「言われてみれば。マウスにティーガーにエレファントに」
まほ「戦車の分のぬいぐるみを揃えるというのはどうだろう。チームに愛着があるみたいで、可愛くないか?」
エリカ「‥‥物凄く今更なんですが、自分で可愛くないか、とかって言っちゃうと、かなり可愛さが削がれる気がしますね」
まほ「たしかに。まあいい。今度の長期休暇にでも、ランド的なところへ行ってみよう」
エリカ「日程によっては、シー的な方にも行けるんじゃないです? 調べておきましょうか」
まほ「頼む」
エリカ「あ、お金渡しておくんで、私にも一匹、ティーガー的なもの買ってきてもらったり出来ます?」
まほ「えっ」
エリカ「え? ダ、ダメです?」
まほ「いや、そうじゃなくて。‥‥一緒に行かないのか?」
エリカ「えっ。今、そんな感じの流れでした?」
まほ「流れ的には微妙だったかも知れないけど、ランド的なところに一人で行くのは辛いだろう。流石に」
エリカ「まあ、そうですが。わかりました。ご一緒します」
まほ「助かる」
エリカ「あっ」
まほ「うん?」
エリカ「隊長。今回の件って、そもそも隊員に親しまれたいってところから始まったんですよね? 可愛らしさとかは二の次というか」
まほ「まあ、そうだな」
エリカ「他の子も誘えばいいんじゃないですか? ランド的なところに」
まほ「‥‥‥‥」
エリカ「‥‥‥‥」
まほ「エリカ」
エリカ「はい?」
まほ「エリカを副隊長に任命した私は正しかったのだと、今改めて感じた」
エリカ「ありがとうございます。できれば戦車で感じて欲しかったですが」
まほ「よし。そうかそうか。よしよし。エリカ、食べよう。何やら、俄然食欲が沸いてきた」
エリカ「よかったですね」
まほ「卒業前に戦車道の仲間と遊びに行くというのは、親しみ云々を抜きにしても、楽しみだな」
エリカ「そうですね。私もですし、他の子も喜ぶと思います」
エリカ「言われてみれば。マウスにティーガーにエレファントに」
まほ「戦車の分のぬいぐるみを揃えるというのはどうだろう。チームに愛着があるみたいで、可愛くないか?」
エリカ「‥‥物凄く今更なんですが、自分で可愛くないか、とかって言っちゃうと、かなり可愛さが削がれる気がしますね」
まほ「たしかに。まあいい。今度の長期休暇にでも、ランド的なところへ行ってみよう」
エリカ「日程によっては、シー的な方にも行けるんじゃないです? 調べておきましょうか」
まほ「頼む」
エリカ「あ、お金渡しておくんで、私にも一匹、ティーガー的なもの買ってきてもらったり出来ます?」
まほ「えっ」
エリカ「え? ダ、ダメです?」
まほ「いや、そうじゃなくて。‥‥一緒に行かないのか?」
エリカ「えっ。今、そんな感じの流れでした?」
まほ「流れ的には微妙だったかも知れないけど、ランド的なところに一人で行くのは辛いだろう。流石に」
エリカ「まあ、そうですが。わかりました。ご一緒します」
まほ「助かる」
エリカ「あっ」
まほ「うん?」
エリカ「隊長。今回の件って、そもそも隊員に親しまれたいってところから始まったんですよね? 可愛らしさとかは二の次というか」
まほ「まあ、そうだな」
エリカ「他の子も誘えばいいんじゃないですか? ランド的なところに」
まほ「‥‥‥‥」
エリカ「‥‥‥‥」
まほ「エリカ」
エリカ「はい?」
まほ「エリカを副隊長に任命した私は正しかったのだと、今改めて感じた」
エリカ「ありがとうございます。できれば戦車で感じて欲しかったですが」
まほ「よし。そうかそうか。よしよし。エリカ、食べよう。何やら、俄然食欲が沸いてきた」
エリカ「よかったですね」
まほ「卒業前に戦車道の仲間と遊びに行くというのは、親しみ云々を抜きにしても、楽しみだな」
エリカ「そうですね。私もですし、他の子も喜ぶと思います」
11: 2016/07/28(木) 01:57:52.44 ID:cmwY4PPLo
まほ「問題は予定を空けられるかどうかだが‥‥まあ、なんとかなるだろう。明日にでも、懇親会に向けて予定を立て始めよう」
エリカ「最悪、知波単との練習試合でも組めばどうにかなりそうですね。あそこたしか、千葉的な県の学校だった筈ですし、性格的にも、うちが申し込めば、有り難がって受けてくれそうな気がします」
まほ「‥‥エリカ」
エリカ「はい?」
まほ「飛び級して、私と一緒に卒業しよう。私にはエリカが必要だ」
エリカ「プロポーズですか?」
まほ「財力と地位なら保証できるぞ」
エリカ「生々しすぎる」
まほ「まあ、それは置いておくとして、高校を出たら、うちに入門しないか。戦車を続けるのなら」
エリカ「そうですね‥‥」
まほ「しばらくは私も一隊員として大学戦車道に身を投じるが、いつまでもそのままの地位に甘んじているつもりは無いからな。やはり、頼れる副官が必要だ。どうせなら、西住流の元で公私共に連携を高めた方がいいじゃないか」
エリカ「もしかしたら、隊長が副官になるかも知れませんよ? 私が西住流を学んで、グレートエリカとして生まれ変わってしまったら」
まほ「ふっ、それはそれで面白い。いや、グレートエリカを名乗るつもりなら、恥ずかしすぎるから、泣きながらでも阻止するが」
エリカ「ちょっとその光景も見てみたいですね。どちらにせよ、今はまだ先の話です。私は来年、必ず雪辱を果たすつもりです。全てはそれからですよ」
まほ「頼もしいな。ますます手放したくない。だがエリカがそう言うのなら、まずは私の引退まで、私の戦車道をみっちりと全て叩き込んでやろう。厳しいのと優しいの、どっちがいい?」
エリカ「優しいのでお願いします」
まほ「なんで今の流れでそうなるんだ」
エリカ「冗談ですよ」
まほ「ならば、スタミナを付けないとな。お代わりを取りに行こう」
エリカ「お供します。あっちの方に、お寿司とかあるはずですよ」
まほ「さっき、カニも見かけたぞ。本当になんでもあるな」
エリカ「今度、他の子達も誘って来ましょうか」
まほ「それはいい。エリカ」
エリカ「はい?」
まほ「懇親会、楽しみだな」
エリカ「はい!」
数ヵ月後、タイミングの巡り会わせが悪く、都合の付かない学校ばかりで、唯一試合を組めた相手はプラウダ。
懇親会の行き先も、夢の国から、登別伊達時代村に変更されるのだが、なんだかんだで割と楽しかったりするのはまた別の話である。
おわり
エリカ「最悪、知波単との練習試合でも組めばどうにかなりそうですね。あそこたしか、千葉的な県の学校だった筈ですし、性格的にも、うちが申し込めば、有り難がって受けてくれそうな気がします」
まほ「‥‥エリカ」
エリカ「はい?」
まほ「飛び級して、私と一緒に卒業しよう。私にはエリカが必要だ」
エリカ「プロポーズですか?」
まほ「財力と地位なら保証できるぞ」
エリカ「生々しすぎる」
まほ「まあ、それは置いておくとして、高校を出たら、うちに入門しないか。戦車を続けるのなら」
エリカ「そうですね‥‥」
まほ「しばらくは私も一隊員として大学戦車道に身を投じるが、いつまでもそのままの地位に甘んじているつもりは無いからな。やはり、頼れる副官が必要だ。どうせなら、西住流の元で公私共に連携を高めた方がいいじゃないか」
エリカ「もしかしたら、隊長が副官になるかも知れませんよ? 私が西住流を学んで、グレートエリカとして生まれ変わってしまったら」
まほ「ふっ、それはそれで面白い。いや、グレートエリカを名乗るつもりなら、恥ずかしすぎるから、泣きながらでも阻止するが」
エリカ「ちょっとその光景も見てみたいですね。どちらにせよ、今はまだ先の話です。私は来年、必ず雪辱を果たすつもりです。全てはそれからですよ」
まほ「頼もしいな。ますます手放したくない。だがエリカがそう言うのなら、まずは私の引退まで、私の戦車道をみっちりと全て叩き込んでやろう。厳しいのと優しいの、どっちがいい?」
エリカ「優しいのでお願いします」
まほ「なんで今の流れでそうなるんだ」
エリカ「冗談ですよ」
まほ「ならば、スタミナを付けないとな。お代わりを取りに行こう」
エリカ「お供します。あっちの方に、お寿司とかあるはずですよ」
まほ「さっき、カニも見かけたぞ。本当になんでもあるな」
エリカ「今度、他の子達も誘って来ましょうか」
まほ「それはいい。エリカ」
エリカ「はい?」
まほ「懇親会、楽しみだな」
エリカ「はい!」
数ヵ月後、タイミングの巡り会わせが悪く、都合の付かない学校ばかりで、唯一試合を組めた相手はプラウダ。
懇親会の行き先も、夢の国から、登別伊達時代村に変更されるのだが、なんだかんだで割と楽しかったりするのはまた別の話である。
おわり
12: 2016/07/28(木) 02:00:14.52 ID:cmwY4PPLo
お姉ちゃんの口調が安定しない現象。ちゃんと再現しようとして女口調混ぜると更に怪しくなるよ!
というわけで読んでくれた人いたらありがとうございます。
というわけで読んでくれた人いたらありがとうございます。
13: 2016/07/28(木) 02:16:22.95 ID:WVWH7UDW0
乙 正直かなり面白かった
20: 2016/07/28(木) 12:23:18.74 ID:yYekzpU7o
乙!
引用元: まほ「みほみたいになりたい」
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