3: 2022/07/31(日) 21:30:47.56 ID:EeiF0MEl.net
穂乃果「あれ?どしたの花陽ちゃん、元気ないね。何か悩み事?」


花陽「うん…穂乃果ちゃん、誰にも言わないって約束してくれる?」


花陽「事情が事情だけに、今回は凛ちゃんにも話せなくて、どうしようもないんです…」


穂乃果「ごくり……わかった、絶対言わないよ!」

4: 2022/07/31(日) 21:31:37.59 ID:EeiF0MEl.net
花陽「悩みっていうのは、その……雪穂ちゃんのことなんだけど……」


穂乃果「えっ。雪穂がなにかしたの!?」


花陽「違うの!むしろ私がしてる側で!」


花陽「あのね……私が初めて穂乃果ちゃんのお家に行った時のこと覚えてる?」


穂乃果「えーっと、お菓子買いに来てくれたよね?……あっ」


穂乃果「あー!アレかぁーっ!」


花陽「う、うん!それなのっ!」

5: 2022/07/31(日) 21:32:03.01 ID:EeiF0MEl.net
穂乃果「海未ちゃんが穂乃果の部屋でポーズの練習しててさ、そこに花陽ちゃんが来たんだよねぇ」


花陽「あのときの海未ちゃんの顔、今でも忘れられ……ないけど、そっちじゃなくて。その前に起きた方ですっ」


穂乃果「前?……ああ!雪穂の部屋の戸を開けちゃった時だね!」


花陽「うん……」


穂乃果「でも、それがどうかしたの?」


花陽「どうかしたのじゃないよぉ~っ!あんなことしておいて、顔合わせられないよぉ~っ!!」ワーン

6: 2022/07/31(日) 21:33:34.96 ID:EeiF0MEl.net
穂乃果「確かにあの後、お客さん上げるならちゃんと自分の部屋に案内して!って雪穂にめちゃくちゃ怒られたけど…」


穂乃果「漫画ならよくあるコトだし、そこまで気にしなくてもいいんじゃないかな」


花陽「あるかもしれないけど、現実にはないよぉ!残念ながら私はラブコメの主人公じゃありませんっ!」


花陽「…えっと、それでね?雪穂ちゃんその時、鏡の前で胸をおさえて何か呟いてて……」


花陽「おそらく一番見ちゃいけないタイミングで、お部屋を覗いちゃったから…私のこと、まだ嫌いなんじゃないかなって思うの」


穂乃果「えぇ~、そんなことないと思うけどなぁ」


穂乃果「それに、バスタオル巻いてたから一番ではないよ、うんっ!」


花陽「そういう問題じゃないよ!タオルで隠れてても裸でもダメなものはダメです!!」ブブー

7: 2022/07/31(日) 21:35:16.96 ID:EeiF0MEl.net
穂乃果「でもあの後、何回か会ってるよね?雪穂だって、もうそんなに気にしてないんじゃないかな?」


花陽「そうかもしれないけど……ここでスクールアイドルやるなら、部には入ることになるよね?」


花陽「必然的に、覗いた相手がいるとこに、ほぼ毎日通う形になっちゃうわけで…」


花陽「そんな状態で部活を楽しんでくれるかなぁ、とか、最悪入るのやめようなんて思われたらどうしよう、とか、つい考えちゃって……」


花陽「いざとなったら私が出ていけば…とも思ったけど、それはそれで無責任な気がして」


花陽「いろいろ悩んでるうちに…毎食ごはん一杯しか食べれなくなってきました…」ズーン…


穂乃果「重症っ!?そこまで思い詰めることないよ!」

8: 2022/07/31(日) 21:36:25.56 ID:EeiF0MEl.net
花陽「でもでもっ、このままだと練習にも集中できないし、講堂ライブも近いのに……!」


穂乃果「むむーっ……わかった!元はといえば私が悪いんだもん、何とかしてみるよ!」





穂乃果「…というわけで、どうすればいいと思う?」


海未「穂乃果が考えるべきです。そもそも、誰にも言うなって約束はどうなったのですか?」


穂乃果「現場にいた海未ちゃんに限っては3歩譲ってOKだって」


海未「だいぶ短いですね」

9: 2022/07/31(日) 21:37:31.56 ID:EeiF0MEl.net
海未「誠心誠意、私たちに謝る他ないと思いますよ。穂乃果が」


穂乃果「なんでっ!?しかもさりげなく海未ちゃんも入ってる!」


海未「当然です。どちらも穂乃果のいい加減な案内が招いた事態ですから、何度だって謝罪してください」


穂乃果「待って、海未ちゃんのは穂乃果のせいじゃないよね?」


海未「いえ、全部穂乃果の責任です」


穂乃果「そんなぁ。にこちゃんなら、見られたって花陽ちゃんに詰め寄ったりしないのにぃ……」


海未「にこと一緒にしないで下さい。そもそも、前提が違っています」

10: 2022/07/31(日) 21:38:51.43 ID:EeiF0MEl.net
海未「いいですか?当時の雪穂や私にとって、花陽はほぼ他人でした。急に恥ずかしいところを覗き見されたのですから、怒るのは当たり前です」


穂乃果「雪穂はともかく、海未ちゃんは人の部屋で恥ずかしいことしなきゃよかっただけなんじゃ……?」


海未「うぐっ……た、確かに一人だからと油断したことは認めます。しかし今はそこが焦点ではありません!とにかく謝るべきです」


穂乃果「異議あり!私たちはもう十分謝ったと思う!」


海未「なら、後は責任を取るしかないでしょう」


穂乃果「責任って…いやぁー、結婚は流石に重すぎるというか。そもそも日本じゃ無理だし」


穂乃果「あっ、でも花陽ちゃんがうちに来るのはいいかも!きっと楽しいよ!」


海未「穂乃果、真面目に考えてあげましょうね」


穂乃果「わかってるよぉ、冗談だってば」

11: 2022/07/31(日) 21:39:43.57 ID:EeiF0MEl.net
穂乃果「責任、責任かー。……何か参考になるものが欲しいかなっ」


海未「昔の法には「目には目を歯には歯を」というものがありますが…今回はあまり適しませんね」


穂乃果「ああ!それ、なんか聞いたことある!同じことをやり返せってことだよね?」


海未「ええ、まあそんなところです。しかし今回は」


穂乃果「よーし!ならとっておきのラッキースケベをお返しだ!」


海未「!?話聞いてましたか?ちょっ、まってくださ」

13: 2022/07/31(日) 21:40:36.76 ID:EeiF0MEl.net
ほのかイメージ


雪穂『お茶持ってきたよ』ガチャ


穂乃果『キャーッ、エOチィ~!』ガバッ!


雪穂『なんで服着てないのお姉ちゃん…』

   

-----------------------------------------○-------

                              。

                             。

穂乃果「こんな感じ?」


海未「は、破廉…恥……でもないですね、これは。単にだらしないです」


海未「その上棒読み、雪穂のリアクションもやたら淡白なのでなんとか耐えられました」セーフ

14: 2022/07/31(日) 21:41:42.56 ID:EeiF0MEl.net
穂乃果「なるほど…んー、でも穂乃果がどんな格好でバッタリしても、ドン引かれるだけだろうし……どうすればいいんだろ」


海未「穂乃果はもう少し羞恥心を持った方がいいですよ」


穂乃果「うんうん……そうかもね……羞恥心?」


海未「聞いていますか?……穂乃果?」


穂乃果「……あっ、そっか。そういうことなんだ!」

15: 2022/07/31(日) 21:42:10.15 ID:EeiF0MEl.net
海未「何か思いついたんですか?」


穂乃果「海未ちゃん!ありがとう!これで解決できそう!」


海未「それは良かったです。頑張ってください」





海未「…………あの、本当に大丈夫なんでしょうか?」


穂乃果「平気、平気!任せてよ!」


穂乃果「ここは元リーダーとして、一肌脱いで、もとい一肌脱がせてみせるよ!泥舟に乗ったつもりで大丈夫!」


海未(沈みますね……花陽、無力な私を許してください)

16: 2022/07/31(日) 21:43:00.72 ID:EeiF0MEl.net
数日後 部室


穂乃果「お掃除お掃除ー♪」


花陽「……」


花陽(穂乃果ちゃん、何とかしてみるって言っていたけど……無理なお願いしちゃったかな)


花陽(私、このままでいいのかな……)


花陽(本当にただの考えすぎなのかもしれないけど、何もなかったように振る舞い続けるなんて、私には出来ないよ……)


花陽「どうしよう……」



穂乃果(ふっふっふ……花陽ちゃんのそんな顔も今日でおしまいっ!まずは第一段階っ!)

17: 2022/07/31(日) 21:43:51.09 ID:EeiF0MEl.net
穂乃果「あっ、手が滑った!」バケツポーン


花陽「ひゃあっ!?」


バシャーン!!



花陽「つめたい…」ビチャー


穂乃果「ごめんね花陽ちゃん!すぐ拭いて…うわ、これ中までびしょ濡れかも……替えある?」


花陽「えっと、今日は練習無いから、何も持ってきてないよ」


穂乃果「ほっとくと風邪引いちゃうし、とりあえず濡れたのは脱いで、これ巻いてて!」


花陽「ば、バスタオル?」

18: 2022/07/31(日) 21:44:38.76 ID:EeiF0MEl.net
穂乃果「ちょっと待ってて!乾かしてる間に着れそうなもの探してくる!」ガチャ


花陽「あっ、穂乃果ちゃん……行っちゃった……」





穂乃果(目には目を、ラッキースケベにはラッキースケベを!おあいこってことで丸く収める!)


穂乃果(他のみんなが来ないように練習は休み、念のため海未ちゃんに部室から遠ざけてもらって、これで第二段階…こっちが一かな?とにかく準備完了だよっ!)

19: 2022/07/31(日) 21:45:58.15 ID:EeiF0MEl.net
花陽「まわりの資料やポスターは…よかった、無事みたい」ホッ


花陽「穂乃果ちゃん、時々おっちょこちょいだもんね。もし伝伝伝が水浸しになってたら……」


花陽「うぅ……あんまり想像したくないかも」ゾクッ


花陽「…あれっ?」


花陽「自分の部屋じゃないけど、タオル一枚、ひとりだけ…このシチュエーション、あの時と同じだ」


花陽「さっきの……わざとじゃない、よね?」


花陽「もし事故じゃなくて、穂乃果ちゃんが私に水をかける事に、なにかの目的があったのなら……」

20: 2022/07/31(日) 21:46:41.93 ID:EeiF0MEl.net
はなよイメージ


ガチャッ


雪穂『せ、先輩!なんて格好してるんです!?』


花陽『え?あっ!ち、違うよ雪穂ちゃん!これは、そのっ……!』アセアセ


-----------------------------------------○-------

                              。

                             。


花陽「もしかして私、穂乃果ちゃんにはめられてるんじゃー!?」ガーン!

21: 2022/07/31(日) 21:47:48.44 ID:EeiF0MEl.net
花陽「もしやこれが雪穂ちゃんと和解するための作戦?それとも私への嫌がらせ?」


花陽「穂乃果ちゃんも実は怒ってました!…でもおかしくはないよね。妹があんなことされたら」


花陽「だからって、いくらなんでも…!こんな、ハプニングというより、やらせみたいな……」


花陽「そそそれよりも!どうしようっ!まずは着られるものっ!濡れたのはまだ無理、この際素肌に衣装でも…いや、それはダメだよねっ!」


花陽「なら誰か来る前に逃げ……こ、こんな格好で、外や廊下に飛び出すなんて、できないよぉ……//」


花陽「隠れる場所は……ううっ、広い方には何もないっ、こっちの部室にも机の下しか……!」モゾモゾ

22: 2022/07/31(日) 21:48:50.02 ID:EeiF0MEl.net
花陽「……はっ、そうだ。こんなことしなくても、出入口にカギをかければ」ピコーン!




穂乃果(…なーんて考えてる頃かな?)


穂乃果(雪穂は「忘れ物したーっ!」て、もう部室に呼びつけてある。あとは入り口キープの第三段階!)


穂乃果(仲直りするとこまで、廊下の陰からこっそり見届けるよ!)ワクワク



ニコニー♪


花陽(この曲は!)クワッ

23: 2022/07/31(日) 21:49:34.58 ID:EeiF0MEl.net
花陽(にこちゃんのプロデビュー曲、にこにーにこちゃん!)


花陽(歌詞が「に」と「こ」だけで構成されたこの曲は、本来ラブライブの予選のために作詞されたものの、μ'sのみんなにことごとくスルーされお蔵入りしたもので、正直泣きそうだったとはにこちゃん本人の談)


花陽(ごめんね)



花陽(一体どこから……誰か携帯忘れてたりしたのかなぁ)キョロキョロ

24: 2022/07/31(日) 21:50:35.37 ID:EeiF0MEl.net
アイドル研究部前 廊下


雪穂「はあ……妹使いが荒いなあ、お姉ちゃん」


雪穂「忘れ物なら自分で受け取りに来ればいいのに」


穂乃果(いいぞ雪穂、そのまま部室へGO!)



ニニニニーコ♪


雪穂「むっ、人にお使いさせておきながら、自分は部室で音楽鑑賞?」


雪穂「まあいっか。さっさと済ませようっと」

25: 2022/07/31(日) 21:51:19.31 ID:EeiF0MEl.net
雪穂「失礼しまー……」ガチャ



花陽「にこにこにー♪」フンフーン


雪穂「」バタン



雪穂(えっ、なに今の)


雪穂(ドア開けた瞬間、なんか変なものが見えたような……)

26: 2022/07/31(日) 21:51:56.95 ID:EeiF0MEl.net
雪穂(気のせい?……じゃないよね。なんだろう、あれ。もしかして私の見間違い?)


雪穂(……よしっ。もう一度確認しよ)ガチャ


花陽「にこにこー♪」フリフリ


雪穂「…」パタン


雪穂(見間違いじゃなかった!)


雪穂(えっ、どういう状況?意味わかんないけど)

27: 2022/07/31(日) 21:52:44.52 ID:EeiF0MEl.net
雪穂(お姉ちゃんの忘れ物届けに来たはずなのに、花陽さんが一人で踊ってる!)


雪穂(しかも服着てないっ!なんでタオルオンリー!?)


雪穂(ビックリ過ぎて、二度見しちゃったけど…バレてないよね?)


雪穂「よし、いったん出直」



花陽「」バァン!

雪穂「ひゃあっ!」ビクッ

28: 2022/07/31(日) 21:53:47.61 ID:EeiF0MEl.net
花陽「み、見た……?//」プルプル


雪穂「見てません!バスタオル姿で音楽に合わせてノリノリで踊ってたところなんて見てません!」


花陽「ばっちり見られてる!?ど、どうしよう!?//」


雪穂「す、すみませんでした!すぐに出て行きます!」


花陽「待って雪穂ちゃん!これには話すと長くなるけど理由が!」


雪穂「いえ、もう行きます!」タッ

29: 2022/07/31(日) 21:54:20.38 ID:EeiF0MEl.net
花陽「弁解させてっ!いつもこんなことやってるわけじゃないのっ!」ガシッ


雪穂「わわ、放して下さいっ!」

花陽「お願い話を聞いてっ!このまま誤解されたままなんて嫌だよっ!」グイグイ


雪穂「わかりましたっ!とりあえず落ち着いて下さい!ここ廊下です!」


雪穂「そんな格好で暴れたら……」


さっき開けたドア「」ガッ


スルリッ

30: 2022/07/31(日) 21:55:44.06 ID:EeiF0MEl.net
パサッ


花陽「ふぇ……?」キョトン


穂乃果(うわーっ!!?//タオル落ちたっ!!花陽ちゃん上も下も丸見えになっちゃったよっ!)

31: 2022/07/31(日) 21:56:23.16 ID:EeiF0MEl.net
花陽「は、はだか……はだ……//」カァァッ


穂乃果(ここまでなるのは想定外っ!やばいよ!この場面、私が出て行ってフォローできる雰囲気じゃない!)


雪穂「花陽さん、タオル!とりあえず巻き直しましょう!部室に入って!ほら早くっ!」


穂乃果(雪穂ナイス!私はがっつり見ちゃってるけど、花陽ちゃんのことはちゃんと隠してくれてる!)


花陽「…きゅう」ガクッ


雪穂「花陽さーん!?しっかりー!!」


穂乃果(今度は意識の方が落ちちゃったよっ!花陽ちゃん運ぶの手伝わないと…でも今出て行ったら雪穂に殺される…!)

32: 2022/07/31(日) 21:57:20.30 ID:EeiF0MEl.net
穂乃果「2人ともごめんっ!!せめて誰も来ないようにここで見張り役やってるからっ!」


「何を見張ってるの?」


穂乃果「!?」ビクッ





広い方の部室


雪穂「んしょ……よいしょ……」セッセ


雪穂「カーテンは全部閉まってるし、この長椅子に寝かせれば…大丈夫かな」

33: 2022/07/31(日) 21:58:20.29 ID:EeiF0MEl.net
花陽「…すぅ」スヤスヤ


雪穂(制服と下着が干してある。たぶん花陽さんのだよね。バケツあったし、水でも被ったのかも?)


雪穂(それにしても……本当に大きいなぁ)ジー


雪穂(卒業した希さんや絵里さんほどじゃないけど、今のこの部では一番だってお姉ちゃんが言ってたのは本当みたい)


雪穂(さっきタオルがほどけて見えた時、すごく綺麗な形だった)


雪穂(私やお姉ちゃんとそんなに背丈も変わらないのに、あんなに大きくなるものなのかな)ウーン


雪穂(倒れたときに拍子で、ちょっとだけ触っちゃったけど……私のとは全然違う。何か秘訣が?)

34: 2022/07/31(日) 21:59:03.28 ID:EeiF0MEl.net
花陽「う、うーん……」ムクリ


雪穂「あ、起きた」


花陽「雪穂ちゃん……?ここは……?」


雪穂「部室です」


花陽「そっか……そういえば私、ついにこちゃんの曲に合わせて踊っちゃって、それから……」


花陽「…!//」ボンッ!


雪穂「わわっ!?花陽さんまた倒れないで下さいっ!顔真っ赤ですよ!?」

35: 2022/07/31(日) 21:59:28.70 ID:EeiF0MEl.net
花陽「は、恥ずかしい……!お見苦しいものをお見せしましたっ……!///」カァッ


雪穂「見苦しくなんてなかったです!むしろ……」


花陽「え?」


雪穂「な、なんでもありません!//服、もう乾いてると思いますよ」


花陽「ありがとう雪穂ちゃん。ちょっと着替えてくるね」

36: 2022/07/31(日) 22:00:33.46 ID:EeiF0MEl.net
花陽「あの、雪穂ちゃん……ごめんなさい!」


花陽「去年間違ってお部屋に入っちゃったこと、ずっと謝りたかったの」


雪穂「ああ、そんなこともあったような……」


花陽「忘れかけてるっ!?」


雪穂「いや、思い出したくない記憶だったので……」

37: 2022/07/31(日) 22:01:35.67 ID:EeiF0MEl.net
花陽「やっぱり…私の事、今も恨んでる……?」


雪穂「いえ、まったく。100%お姉ちゃんが悪いですし」


花陽「よかったぁ……嫌われてたらどうしようかと思ったよぉ」ホッ


雪穂「こちらこそ、ノックもせずに開けちゃってすみませんでした」ペコリ


花陽「ううん、気にしないで。ちゃんとカギをかけておかなかった私も悪いんだもん」


花陽「入学早々迷惑かけちゃってごめんね。図々しいかもだけど…今日のこと、できれば秘密にしてもらえると嬉しいな」

38: 2022/07/31(日) 22:02:09.44 ID:EeiF0MEl.net
雪穂「はい。私の方からもお願いします」


雪穂「その、お互い見てしまったことは忘れましょう」


花陽「……!そうだよね!それがいいと思う!」ウンウン




花陽「じゃあ雪穂ちゃん、またね」


雪穂「あっ、あの……!」


花陽「なあに?」


雪穂「……実はお聞きしたいことが!」

39: 2022/07/31(日) 22:02:30.23 ID:EeiF0MEl.net
花陽「」パクパクモグモグ


雪穂「」ハフハフモキュモキュ


花陽「今から希ちゃんみたいになるのは無理かもだけど、まずは食べないことには大きくなりません!」


花陽「一に白米、二に白米、三四もそれで、五もお米だよっ!」


雪穂「おかずとか、ふりかけはダメなんですか?」


花陽「ごはんが美味しく食べられるならなんでも認めます!」


雪穂「はい!」




雪穂(なにか忘れてるような気がするけど……まあいっか)

40: 2022/07/31(日) 22:03:29.61 ID:EeiF0MEl.net
真姫「まったく、突然おかしなことするんだから!」プンスカ


凛「かよちんの代わりに天罰にゃ!」フシャー!


穂乃果「いやあの、全部脱げちゃったのは本当にハプニングで…ど、どこに行くの?」ズルズル


凛「屋上だよ」


穂乃果「待って、このまま!?階段とかあるじゃん!せめて自分で歩かせてよぉ~!」ズルズル


真姫「任せなさい。私も凛も、引っ張って連れてくのには定評があるわ」


海未(白状してしまったのは悪かったと思いますが…まあ、今回はいい薬でしょう)


穂乃果「ダレカタスケテー!!」


おわり

42: 2022/07/31(日) 22:05:20.79 ID:inPCcKj4.net

面白かった

引用元: 穂乃果「今年も勧誘がんばろー!」花陽「そうだね…」