1: 2015/08/25(火) 21:01:43.28 ID:KfxxGzza0
輝子「ぅぉぉ……」プルプル

モバP「……ど、どうした輝子?」

輝子「……み、右手が、疼く……」プルプル

モバP「……」

モバP「蘭子に相談しようか」

輝子「い、いや……そういう意味じゃなくて……ぅ、ぅぉぉ」プルプル

モバP「邪気眼じゃないとしたら……飛鳥かな」

輝子「だ、だから違う……ぐっ」プルプル

モバP「中二病でもない……じゃあ一体どうしたって言うんだ?」

輝子「わ、分かんない……み、右手の痙攣が、止まんない……ぬぐ」プルプル

モバP「うーむ……お隣さんは何か知らない?」

乃々「え? あ、その……分からないですけど」

輝子「あ、い、いたの、お隣さん……」プルプル

乃々「最初からいましたけど……まあ、影薄いですけど……」

モバP「お隣さんに気付かないとは、かなり切羽詰まってる感じがするな」

輝子「……あ、ヤバイ」

乃々「えっ?」

輝子「ハアアアアアアアア!!!」ガバッ

乃々「ひいっ!?」





輝子「…………」ナデナデ

乃々「……えっ」

モバP「んん??」
第14話~第17話 事務所の回『私の大切な…』/秋の回/ユニットの回/仮装の回

2: 2015/08/25(火) 21:05:52.62 ID:KfxxGzzao
輝子「……フヒ」ナデナデ

乃々「……ぁぅ」

医師「これは、なでなでしたい病ですね」

モバP「えっ何それは」

医師「女の子をなでなでしたくなる病気です、最近発見されました」

モバP「すると、志希が作ったヘンテコな薬の影響とかではないと」

医師「ん?」

モバP「いや、何でもないです」

医師「とにかく、女性でこの病気が発症するのは珍しいですね」

医師「しばらく時間が経つと、右手の痙攣が始まり、なでなでしたい欲求に苛まれます」

モバP「なぜ?」

医師「さあ?」

モバP「……で、大丈夫なんですか?」

医師「まあぶっちゃけ問題無いです」

モバP「軽いノリっすね」

医師「具体的な治療法は確立されていませんが、今まで発症した患者は全員時間経過で治っています」

医師「長くて一週間も経てば自ずと治るでしょ」

モバP「はあ」

医師「まあ、その間は存分になでなでさせてやってください」

輝子「……だってさ」ナデナデ

乃々「えっと、恥ずかしいんですけど……」

3: 2015/08/25(火) 21:09:12.09 ID:KfxxGzzao
モバP「……というわけだから」

モバP「頼むな」

乃々「む、むーりぃー……」

モバP「無理でもないだろ、頭差し出すだけだぞ」

乃々「で、でも……」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

乃々「……ぁぅぅ、なんかおかしくなってるんですけど……」

輝子「……あ、ごめん、トリップしてた……」ナデナデ

乃々「トリップはライブの時だけにしてほしいんですけど……」

輝子「フヒヒ……ふわふわな、肌触り、だな……」ナデナデ

乃々「……い、いつまで……」

輝子「さ、さあ……?」ナデナデ

乃々「あうう……いぢめですか……」

4: 2015/08/25(火) 21:12:13.59 ID:KfxxGzzao
数時間後


輝子「ま、満足……」ツヤツヤ

乃々「…………」ゲッソリ

乃々「せ、精神的に疲れるんですけど……」

輝子「あ、うん、ご、ごめん、な……?」

乃々「あ、いえ……」

乃々「……そ、その、悪い気は、しなかったですし」ボソッ

輝子「ん?」

乃々「あ、いえ、何でもないです……」

5: 2015/08/25(火) 21:15:30.01 ID:KfxxGzzao
次の日


輝子「……」

小梅「……」

輝子「……ぅぉ」プルプル

小梅「(き、今日の輝子ちゃん、ゾンビみたいな、ギラギラした目をしてる……)」

小梅「(あ、あれかな、話に聞いた、なでなでしたい病、かな……?)」

輝子「ヴァ……ヴァ……」プルプル

小梅「(あ、あの右手、ゾンビに噛まれたみたいに、プルプルしてる……ち、ちょっと、面白い、かも)」

輝子「ぅぉぉぉ」プルプル

小梅「(こ、こういう場合って、一気に、飛びかかって)」

輝子「オアアアアアア!!」ガバッ

小梅「うひいっ」



輝子「……」ナデナデ

小梅「……つ、捕まっちゃった……」

6: 2015/08/25(火) 21:21:26.02 ID:KfxxGzzao
輝子「……」ナデナデ

小梅「……」

輝子「……つやつやな、肌触り……フヒヒ」ナデナデ

小梅「……」

小梅「(こ、こういう場合って、どうすればいいんだろ……)」

小梅「(ゾンビだったら、噛まれて終わりだから……)」

小梅「(あ、振りほどいて、逃げる、のかな)」

小梅「……」グッグッ

輝子「……」ガシィ

小梅「こ、拘束力が、強い……抜け出せない……」

輝子「逃がさない、ぞ……フヒ」ナデナデ

小梅「……か、かくして、私はぞ、ゾンビになりました……か、かゆうまい」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

小梅「ヴァ~」

乃々「……た、楽しそうですね……」

7: 2015/08/25(火) 21:26:43.19 ID:KfxxGzzao
数時間後

輝子「フヒヒ……」ツヤツヤ

小梅「……」ゲッソリ

小梅「お、思ったより、長かった……」

小梅「ぞ、ゾンビだと、腐敗、しちゃう……」

輝子「うん……すまんかった」

小梅「あ、ううん……」

小梅「……ま、まあ……ちょっと、楽しかった、けど……」ボソッ

輝子「うん?」

小梅「あ、な、なんでもない……よ?」

8: 2015/08/25(火) 21:30:30.89 ID:KfxxGzzao
次の日


輝子「……」ナデナデ

幸子「……」



幸子「あれぇ!? いつの間に!?」

輝子「す、隙だらけだった……フヒヒ」ナデナデ

幸子「うう、ボクとしたことが全く気付かないなんて……」

幸子「ま、まあいいです、 こんなカワイイボクだから、思わず撫でたくなるのも無理はないですね!」

輝子「うん、そうだな……」ナデナデ

幸子「好きなだけ撫でていいですよ!」

輝子「わ、わかった……フヒヒ」ナデナデ

9: 2015/08/25(火) 21:35:10.88 ID:KfxxGzzao
幸子「……」

輝子「……ふさふさな、肌触り、だな……」ナデナデ

幸子「……」

輝子「……ハネっ毛、楽しい……」ナデナデ

幸子「……あ、あの、いつまで」

輝子「す、好きなだけ、撫でていいって……」ナデナデ

幸子「い、言いましたけど、確かに言いましたけれど!」

輝子「うん、カワイイ、からな、思わず撫で続けたくなるんだ……」ナデナデ

幸子「あ、そ、そうですか、カワイイですか、まあボクはカワイイですからね!」

輝子「うん、カワイイカワイイ」ナデナデ

幸子「フフーン!」

輝子「カワイイ、カワイイ」ナデナデ

幸子「…………」

輝子「カワイイカワイイ」ナデナデ

幸子「あの、連呼されると、その、さすがに恥ずかしいんですが」

輝子「カワイイ、からな……いくら言っても、無問題……」ナデナデ

幸子「ボクが気にしますよぉ!」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

10: 2015/08/25(火) 21:37:38.50 ID:KfxxGzzao
数時間後


輝子「フヒヒ」ツヤツヤ

幸子「ぬ、ぬお……」ゲッソリ

幸子「こ、こんなにカワイイを連呼されたのは両親以外では初めてですね……」

輝子「おお……幸子ちゃんの初めて……」

幸子「変な言い方しない!」

輝子「うん、ごめん」

幸子「え、ああいえ」

幸子「……まあ、また撫でても、いいですけどね」ボソッ

輝子「んん?」

幸子「いえ、何でもないです!」

11: 2015/08/25(火) 21:41:36.23 ID:KfxxGzzao
次の日


輝子「……」

美玲「……」

輝子「……ぅぉ」プルプル

美玲「(ね、狙われてるッ!)」

美玲「(机の下から、獲物に飛びかかる機会を窺ってる!)」

美玲「(まるでオオカミみたいにッ!)」

輝子「フーッ! フーッ!」プルプル

美玲「(こ、こうなったら……)」

美玲「……」ヒョイ

輝子「!」

美玲「(必殺ッ! 替え玉作戦ッ!)」

ぴにゃこら太人形「ぴにゃ」

輝子「…………」ナデナデ

ぴにゃ「ぴにゃあ~」

輝子「……」ベシッ

ぴにゃ「へごっ」

美玲「ああッ 弾き飛ばされたッ!」

12: 2015/08/25(火) 21:46:30.70 ID:KfxxGzzao
美玲「だ、だったらこれだ!」ヒョイ

ファービー「ナデナデシテー」

輝子「……」ナデナデ

ファービー「ファー……ブルスコファー……」

輝子「ハァッ!」ベシッ

ファービー「モルスァ」

美玲「こ、これもダメかッ」

美玲「くう、まさかこれを出すハメになるとは……」ヒョイ

某スマホゲー「むみぃー、撫でて撫でてー」

輝子「…………」フリック

某スマホゲー「むーみぃー♪ 幸せー♪」

輝子「あああああ!!」ガシャン

某スマホゲー「むみぃ~!?」

美玲「うわああッ ウチのスマホがッ!?」



輝子「…………」ナデナデ

美玲「……うう……結局こうなるのか……」

13: 2015/08/25(火) 21:50:47.08 ID:KfxxGzzao
輝子「……」ナデナデ

美玲「は、恥ずかしいんだけど……」

輝子「ステイ、ステイ」ナデナデ

美玲「ウチは犬かよッ!」

輝子「フヒヒ……もふもふな、肌触り……」ナデナデ

美玲「うううう……こんなトコ見られたら……」

小梅「……」

乃々「……」

幸子「……」

美玲「わあッ!? オマエら、いたのかよッ!」

小梅「ふ、ふふ……き、気持ちよさそう」

乃々「はい」

幸子「大丈夫ですよ、みんな通った道ですから!」

美玲「オマエらの時は誰にも見られてなかっただろッ!」

輝子「おーよしよし」ナデナデ

美玲「は、離せよぉッ!」グイッ

輝子「やだ」ガシィ

美玲「うーー、あーーーー!」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

15: 2015/08/25(火) 21:55:57.66 ID:KfxxGzzao
数時間後

輝子「ば、ばっちり」ツヤツヤ

美玲「うぐぐ……」ゲッソリ

美玲「こ、公開処刑じゃないか……」

輝子「す、すまんな……どうにも、抑えが効かなくて……」

美玲「……まあ、いいけどッ」

美玲「……ち、ちょっとだけ、気持ちよかったし」ボソッ

輝子「お?」

美玲「あ、なんでもない! なんでもないからなッ!」

16: 2015/08/25(火) 21:59:31.56 ID:KfxxGzzao
次の日


輝子「……」

輝子「ま、まだ疼くなぁ……」プルプル

まゆ「……」

輝子「あっ」

まゆ「あら」

輝子「や、やあ、まゆさん……」プルプル

まゆ「……えっと、確か」

まゆ「なでなでしたい病、でしたっけ」

輝子「う、うん……」ナデナデ

まゆ「……」

まゆ「自然な流れで撫でてくるのはどうかと思うんです」

輝子「すまぬ……すまぬ……」ナデナデ

17: 2015/08/25(火) 22:02:58.44 ID:KfxxGzzao
まゆ「うーん……」

輝子「……」ナデナデ

まゆ「年下の子に撫でられるのは、なんだかこそばゆいですね……」

輝子「そ、そう……」ナデナデ

まゆ「言ったところでやめてくれないし」

輝子「や、やめられない止まらない……」ナデナデ

まゆ「お菓子じゃないんですから」

輝子「まあ、その……我慢してください」ナデナデ

まゆ「ふふ、大丈夫ですよぉ」

まゆ「(Pさんに頭撫でてもらっていると思えば……いくらでも!)」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

まゆ「うふふぅ……♪」

18: 2015/08/25(火) 22:07:36.20 ID:KfxxGzzao
数時間後


輝子「おほぉ……」ツヤツヤ

まゆ「ふう、ふう……」

まゆ「(Pさんだと思えば……なんとも濃厚で素敵な時間になりましたとも!)」ツヤツヤ

輝子「その、ごめんね……」

まゆ「いえいえ、こちらこそごちそうさまです」

輝子「?」

まゆ「(でもやっぱり本物のPさんに撫でてもらいたいですねぇ……)」

まゆ「(だけれどPさんに直接お願いすると、恥ずかしがって逃げちゃうし……)」

まゆ「……また輝子ちゃんにお願いしようかしら」ボソッ

輝子「え?」

19: 2015/08/25(火) 22:12:39.99 ID:KfxxGzzao
次の日

輝子「……ぅぅぉ」プルプル

輝子「ま、また始まった……」プルプル

輝子「こ、小梅ちゃん幸子ちゃん……はロケか……」プルプル

輝子「ボノノさん美玲さん……お休みか」プルプル

輝子「ま、まゆさんは……し、し、仕事……?」プルプル

輝子「ま……マズイ……マズイ」プルプル

杏「zzZ」

輝子「……あ」

輝子「い、いかにも……撫でてくれと言わんばかりの、無防備な頭……!」ナデナデ

杏「……」

輝子「……あ」ナデナデ

輝子「しまった……つい手が伸びた……」ナデナデ

20: 2015/08/25(火) 22:15:24.76 ID:KfxxGzzao
杏「くかー」

輝子「……」ナデナデ

輝子「ま……まあいいか、寝てるし……」ナデナデ

杏「……むにゃ」

輝子「……フヒヒ」ナデナデ

杏「……」

輝子「こ、この、めちゃくちゃ吸い付く感覚、ヤバイ……」

杏「……」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

杏「ん……すぅ」

輝子「ヘヴゥゥゥゥゥンッ!!!」ナデナデ

杏「んんっ……」

輝子「おっと、いけない……ね、寝てるんだった……」ナデナデ

杏「……ぐぅ」

21: 2015/08/25(火) 22:20:09.75 ID:KfxxGzzao
数時間後


輝子「完全回復……フヒヒ」ツヤツヤ

杏「zzZ」

輝子「おかげで、この場はなんとか、切り抜けた……ぞ」

輝子「あ、ありがとう……寝てるけど」

杏「……」

輝子「……あ、し、仕事の時間だ……」スタスタ





杏「……ふわぁーあ」

杏「んんー……今回はなんだかいつもより目覚めがいいぞ」

杏「こんな時は……」

杏「張り切って寝れる気がする!」

杏「……お休み」ボフッ

22: 2015/08/25(火) 22:24:50.53 ID:KfxxGzzao
次の日


輝子「……」

輝子「右手の疼きが、来ない……」

モバP「お? もしかして治ったか?」

輝子「と、思う……」

モバP「おお!良かったな」

輝子「フヒヒ……や、やったぜ」

乃々「……そうなんですか」

輝子「お、おう……迷惑、かけたな……」

小梅「あ、うん……」

幸子「……」

美玲「……」

輝子「……ど、どうした?」

幸子「え!? ああいや、なんでもないですよ!?」

美玲「う、うんッ!」

輝子「?」

まゆ「……」

23: 2015/08/25(火) 22:28:01.09 ID:KfxxGzzao
杏「……」

きらり「ねーねー聞いた?」

杏「何を?」

きらり「輝子ちゃんのー、えーと、なでなでしたい病? てゆーの」

きらり「治ったんだってー☆」ナデナデ

杏「へー、そうなんだ」

きらり「むぅー、杏ちゃん興味なさげだにぃ」ナデナデ

杏「実際、何の関係もないしねー」

杏「……」

杏「(何故だ……)」

杏「(きらりのなでなでがなんだか物足りなく感じるぞ……?)」

24: 2015/08/25(火) 22:31:42.79 ID:KfxxGzzao
乃々「……あ、あの」

輝子「ん?」

乃々「その……」

小梅「……」

幸子「……」

美玲「……」

まゆ「……」

輝子「ど、どうしたんだ、皆揃って……」

乃々「……ま」

乃々「また、撫でて欲しいんですけど……」

輝子「え?」

小梅「わ、私も、な、撫でて欲しい、な……」

幸子「フフーン! また撫でてもいいですよ! ……いいですよ?」

美玲「その……わ、分かるだろッ言いたいことッ!」

まゆ「えっとぉ……また、お願いできますか?」

輝子「……えっ??」

25: 2015/08/25(火) 22:34:36.29 ID:KfxxGzzao
乃々「んー……」

医師「これは、ごろにゃん病ですね」

小梅「ん」

医師「なでなでしたい病の人になでなでされた人がよくかかる病気です」

幸子「早く」

医師「簡単に言うと、なでなでされたことがすごく心地よかったので」

美玲「わんッ」

医師「また撫でてもらいたいと、まるで猫みたいににすり寄って来るようになります」

まゆ「うふ」

医師「今のところ治療法は時間経過しか無いんで、気が済むまで撫でてやってください」

輝子「……」

輝子「えっ何それは」


しばらくの間、マジックハンド輝子の異名が事務所内に響き渡り、
彼女になでなでしてもらいたい人が絶えなかった


おしまい

26: 2015/08/25(火) 22:35:06.38 ID:KfxxGzzao
本当は作中に出てきた某スマホゲーとモバマスをクロスさせようと思ってたんだけど、なんかこんな感じになった。なんでだろう、まあいいか

見てくれた人ありがとう

27: 2015/08/25(火) 22:39:45.03 ID:s5oob79MO
おつ

輝子は左利きだったよな

28: 2015/08/25(火) 22:50:04.29 ID:zqBOXh59o

こ、これがナデポというものか……

29: 2015/08/25(火) 22:51:30.20 ID:GYEtop0AO
乙。次回の輝子ハーレムを楽しみにしています。

引用元: 乃々「な、なでなでしたい病……ですか」輝子「……」ナデナデ