19: 2008/05/10(土) 23:22:45.18 ID:LjG27cSO
ハルヒ「急な事情で……か」
キョン「あぁ。お前が寝てる間にいろいろあったんだよ」
ハルヒ「気持ち悪い偶然よね。三人とも急な事情で引越しなんて」
キョン「ま、長門に関してはそのうち戻ってくるってさ」
ハルヒ「そっか。んじゃそれまで二人でSOS団を運営していかないとね」
キョン「あぁ」
ハルヒ「こきつかってあげるから、覚悟しておきなさい」
キョン「あいよ」
前話
【涼宮ハルヒの憂鬱】長門「…ご飯?…お風呂?………私?」
キョン「あぁ。お前が寝てる間にいろいろあったんだよ」
ハルヒ「気持ち悪い偶然よね。三人とも急な事情で引越しなんて」
キョン「ま、長門に関してはそのうち戻ってくるってさ」
ハルヒ「そっか。んじゃそれまで二人でSOS団を運営していかないとね」
キョン「あぁ」
ハルヒ「こきつかってあげるから、覚悟しておきなさい」
キョン「あいよ」
前話
【涼宮ハルヒの憂鬱】長門「…ご飯?…お風呂?………私?」
43: 2008/05/10(土) 23:40:27.89 ID:LjG27cSO
………
……
…
二人だけのSOS団。
二人だけなのに団ってのもおかしい話だが、俺はほっとした。
ハルヒの中でも、きっとあいつらの籍を残しているんだろう。
5人でSOS団。
ちなみに、俺は未だに雑用の平団員だ。
なぜかって?……それはもちろん団長代行の就任が却下されたからだ。
64: 2008/05/11(日) 00:06:40.68 ID:c6CXrESO
…………
ハルヒ「………よいしょ……っと(ぬぎぬぎ)」
ガラガラガラ…
キョン「おいハルヒ、頼まれてたもん買って来」
ハルヒ「え?」
キョン(……!!!)
ドンガラガッシャーン!!
キョン「す、すまん!俺が悪かった!!見てない!見てないぞ!!…って、おわっ!?物を投げるな!」
ハルヒ「このスケベ魔神!![ピーーー]っ!!」ブンッ
バキッ
キョン「ぐほぁ!!」
お爺さん「おやおや、あんなに元気になって」
66: 2008/05/11(日) 00:11:27.87 ID:c6CXrESO
……………
ハルヒ「…………」
キョン「カリカリカリカリカリカリ……」
ハルヒ「……(じーっ)」
キョン「…?なんだ?」
ハルヒ「あ、いや、なんかあんたが勉強してるのってちょっと違和感あって」
キョン「……失礼なやつだな」
ハルヒ「ほんと、似合ってないわよ?あんたに医者とか」
キョン「ほっとけ」
ハルヒ「……ま、体壊さない程度にほどほどにしときなさい」
キョン「へいへい」
ハルヒ「…………」
キョン「カリカリカリカリカリカリ……」
ハルヒ「……(じーっ)」
キョン「…?なんだ?」
ハルヒ「あ、いや、なんかあんたが勉強してるのってちょっと違和感あって」
キョン「……失礼なやつだな」
ハルヒ「ほんと、似合ってないわよ?あんたに医者とか」
キョン「ほっとけ」
ハルヒ「……ま、体壊さない程度にほどほどにしときなさい」
キョン「へいへい」
70: 2008/05/11(日) 00:20:29.04 ID:c6CXrESO
……………
ハルヒ「……キョン。起きて!キョン!」ユサユサ
キョン「………んぁっ!?…なんだこんな深夜に……」
ハルヒ「病院から出るご飯は薄くて食べた気しないのよ。だから……」ゴソゴソ
キョン「……?…おわっ!!なんだこれ!!」
ハルヒ「なんだこれって、見たら分かるでしょ。鍋セットよ。最近寒くなってきたし、食べ頃よー?」
キョン「ば、馬鹿!院内は火気厳禁だ!!」
ハルヒ「少しくらいいいじゃない」
キョン「駄目だって…!」
医者「涼宮さん、何を…?ビキビキ」
ハルヒ「…!!」
キョン「…!!」
ハルヒ「……キョン。起きて!キョン!」ユサユサ
キョン「………んぁっ!?…なんだこんな深夜に……」
ハルヒ「病院から出るご飯は薄くて食べた気しないのよ。だから……」ゴソゴソ
キョン「……?…おわっ!!なんだこれ!!」
ハルヒ「なんだこれって、見たら分かるでしょ。鍋セットよ。最近寒くなってきたし、食べ頃よー?」
キョン「ば、馬鹿!院内は火気厳禁だ!!」
ハルヒ「少しくらいいいじゃない」
キョン「駄目だって…!」
医者「涼宮さん、何を…?ビキビキ」
ハルヒ「…!!」
キョン「…!!」
76: 2008/05/11(日) 00:24:42.44 ID:c6CXrESO
二人だけの団員。
だけど俺たちは精一杯楽しんだ
狭い病室のなかで、力一杯活動した
古泉!朝比奈さん!長門!
SOS団はこんなにも楽しいんだ。
だから早く戻ってこいよ…!
だけど俺たちは精一杯楽しんだ
狭い病室のなかで、力一杯活動した
古泉!朝比奈さん!長門!
SOS団はこんなにも楽しいんだ。
だから早く戻ってこいよ…!
84: 2008/05/11(日) 00:31:58.77 ID:c6CXrESO
キョン「カリカリカリカリカリカリ…」
キョン「……ふぅ」
キョン(これでセンター対策は完璧だな)
ぴゅんぴゅんぴゅん
ちゅどーん!!!
TV『GAME OVER』
ハルヒ「あー!!もう!またやられた!!なによこのゲーム!全然面白く……」
キョン(センターはなんとかいけそうだから、もう先に二次試験対策に移っても大丈夫そうか……)
ハルヒ「……!!……っつ……!!」
キョン「ん?…おい!ハルヒ!頭が痛いのか!?大丈夫か!?」
ハルヒ「あ…あはは、平気平気、ちょっと古傷が痛んだだけ」
キョン「……ふぅ」
キョン(これでセンター対策は完璧だな)
ぴゅんぴゅんぴゅん
ちゅどーん!!!
TV『GAME OVER』
ハルヒ「あー!!もう!またやられた!!なによこのゲーム!全然面白く……」
キョン(センターはなんとかいけそうだから、もう先に二次試験対策に移っても大丈夫そうか……)
ハルヒ「……!!……っつ……!!」
キョン「ん?…おい!ハルヒ!頭が痛いのか!?大丈夫か!?」
ハルヒ「あ…あはは、平気平気、ちょっと古傷が痛んだだけ」
88: 2008/05/11(日) 00:37:18.75 ID:c6CXrESO
キョン「古傷ってお前、一年前のキズだろ!?」
ハルヒ「た、たまにあるのよ。本当に問題ないから……」
キョン「…………」
ハルヒ「…ちょ、ちょっと!深刻な顔しないでよ!大丈夫っていってんでしょ?」
キョン「……ほんとか?」
ハルヒ「…ほんと」
キョン「…ならいいんだ」ナデナデ
ハルヒ「ちょ、ちょっと!なに勝手に人の頭を……!」
キョン「ダメか?」
ハルヒ「……いや、まぁ………………いいけど」ボソボソ
ハルヒ「た、たまにあるのよ。本当に問題ないから……」
キョン「…………」
ハルヒ「…ちょ、ちょっと!深刻な顔しないでよ!大丈夫っていってんでしょ?」
キョン「……ほんとか?」
ハルヒ「…ほんと」
キョン「…ならいいんだ」ナデナデ
ハルヒ「ちょ、ちょっと!なに勝手に人の頭を……!」
キョン「ダメか?」
ハルヒ「……いや、まぁ………………いいけど」ボソボソ
92: 2008/05/11(日) 00:43:13.53 ID:c6CXrESO
ハルヒ「あ、そうだ!」
キョン「…なんだ?」
ハルヒ「今度映画つれてってよ!」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「どうしても映画館ど見たい映画があるのよ!ね?いいでしょ?」
キョン「いいわけあるか」
ハルヒ「…だって来る日も来る日も同じゲームばっかりでつまんない」
キョン「……買って来てやるから」
ハルヒ「ゲームはいらない。映画が見たいの!」
キョン「わがままいうな」
キョン「…なんだ?」
ハルヒ「今度映画つれてってよ!」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「どうしても映画館ど見たい映画があるのよ!ね?いいでしょ?」
キョン「いいわけあるか」
ハルヒ「…だって来る日も来る日も同じゲームばっかりでつまんない」
キョン「……買って来てやるから」
ハルヒ「ゲームはいらない。映画が見たいの!」
キョン「わがままいうな」
98: 2008/05/11(日) 00:48:31.18 ID:c6CXrESO
ハルヒ「だいたい病院から映画館近いじゃない!少しくらいいいでしょ!」
キョン「…怒られるのは俺だ」
ハルヒ「……本当にお願い!このチャンスだけは見逃したくないの!」
キョン(……そんなに見たい映画なのか…。
まぁ病院内には娯楽は少ないし……)
キョン「分かった、今回だけな」
ハルヒ「!!(ぱぁっ)」
キョン「向こうでもおとなしくしてろよ?」
キョン「…怒られるのは俺だ」
ハルヒ「……本当にお願い!このチャンスだけは見逃したくないの!」
キョン(……そんなに見たい映画なのか…。
まぁ病院内には娯楽は少ないし……)
キョン「分かった、今回だけな」
ハルヒ「!!(ぱぁっ)」
キョン「向こうでもおとなしくしてろよ?」
109: 2008/05/11(日) 00:53:32.98 ID:c6CXrESO
もうちょい
このスレで確実に終わる
ハルヒ「じゃ!早速明日行くわよ!」
キョン「明日!?」
ハルヒ「善は急げっていうじゃない」
キョン「…でもなぁ」
ハルヒ「……あ、でもよくよく考えたら、誰にも気付かれずに受付の前を通るのは至難の技ね」
キョン「………?」
ハルヒ「…うーん、なにか良い方法は……。
………あ!」
ハルヒ「今日あんたの家に泊まればいいんだわ!」
キョン「ぶっ!!?」
このスレで確実に終わる
ハルヒ「じゃ!早速明日行くわよ!」
キョン「明日!?」
ハルヒ「善は急げっていうじゃない」
キョン「…でもなぁ」
ハルヒ「……あ、でもよくよく考えたら、誰にも気付かれずに受付の前を通るのは至難の技ね」
キョン「………?」
ハルヒ「…うーん、なにか良い方法は……。
………あ!」
ハルヒ「今日あんたの家に泊まればいいんだわ!」
キョン「ぶっ!!?」
115: 2008/05/11(日) 00:58:12.52 ID:c6CXrESO
…………
シャミセン「………むにゃむにゃ」
カラカラカラ……
キョン(なんで自宅、しかも自室なのにこんな窓から入るなどという泥棒まがいのことをせにゃならんのだ……)
ハルヒ「ちょっとキョン…!早く入りなさいよ!後がつかえてんのよ!」ボソボソ
キョン「……へいへい」
ぶにゅっ
キョン(…ん?なんか踏んだ?)
シャミセン「ぶみゃあっ!?」
126: 2008/05/11(日) 01:04:15.67 ID:c6CXrESO
ハルヒ「……しばらくみないうちに、えらく優等生な部屋になったわね。赤チャートとかもあるし…」
キョン「おいハルヒ。もう一度言っておくがな
さ わ が ず に 寝 ろ よ ?」
ハルヒ「わ、分かってるわよ!……じゃあほら、明日に備えて早く寝ましょ」
キョン「おう」ゴロン
ハルヒ「……あんた床で寝んの?」
キョン「仕方ないだろ」
ハルヒ「この時期床は寒すぎるわよ」
キョン「……お前がベッド使うから仕方ない」
ハルヒ「ま、それもそうね」
キョン「………」
キョン「おいハルヒ。もう一度言っておくがな
さ わ が ず に 寝 ろ よ ?」
ハルヒ「わ、分かってるわよ!……じゃあほら、明日に備えて早く寝ましょ」
キョン「おう」ゴロン
ハルヒ「……あんた床で寝んの?」
キョン「仕方ないだろ」
ハルヒ「この時期床は寒すぎるわよ」
キョン「……お前がベッド使うから仕方ない」
ハルヒ「ま、それもそうね」
キョン「………」
135: 2008/05/11(日) 01:10:30.19 ID:c6CXrESO
時計「チッ、チッ、チッ、チッ」
ハルヒ「zzz……」
キョン「…………」
キョン(格好つけたはいいが、寒すぎて寝れん…!!)
スック……
キョン(仕方ない。起きて英単語でも覚えておこうか)
ハルヒ「………………キョン?」
キョン「…なんだ?」
ハルヒ「……やっぱ寒くて寝れないとか?」
キョン「…………」
ハルヒ「………こっち来なさい」
キョン「あ?」
ハルヒ「さ、寒いんでしよ!?仕方ないから布団にいれてあげるわよっ…!」
キョン「!?」
ハルヒ「zzz……」
キョン「…………」
キョン(格好つけたはいいが、寒すぎて寝れん…!!)
スック……
キョン(仕方ない。起きて英単語でも覚えておこうか)
ハルヒ「………………キョン?」
キョン「…なんだ?」
ハルヒ「……やっぱ寒くて寝れないとか?」
キョン「…………」
ハルヒ「………こっち来なさい」
キョン「あ?」
ハルヒ「さ、寒いんでしよ!?仕方ないから布団にいれてあげるわよっ…!」
キョン「!?」
147: 2008/05/11(日) 01:17:48.89 ID:c6CXrESO
ハルヒ「………………」
キョン「……………ゴクリ……」
キョン(……なんで俺はハルヒと同じ布団で寝てるんだ?)
ハルヒ「………暖かい?」
キョン「……そりゃあもう」
ハルヒ「………あんた足冷えてるわね。ちょっと貸しなさい」
ぷにゅ
キョン「!!!」
キョン(なんだこの絡み付く柔らかい感触は…!足なのか!?ハルヒの生足なのか!??)
キョン「……………ゴクリ……」
キョン(……なんで俺はハルヒと同じ布団で寝てるんだ?)
ハルヒ「………暖かい?」
キョン「……そりゃあもう」
ハルヒ「………あんた足冷えてるわね。ちょっと貸しなさい」
ぷにゅ
キョン「!!!」
キョン(なんだこの絡み付く柔らかい感触は…!足なのか!?ハルヒの生足なのか!??)
155: 2008/05/11(日) 01:21:48.57 ID:c6CXrESO
ハルヒ「……暖かくなってきた?」
すりすり
キョン「!!?」
キョン(この血流の感触……)
┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド…………
キョン(これは、マズイぞ…!かなりマズイ…!)
キョン(俺のマイサンが、怒っている!!)
ハルヒ「……あんた何モゾモゾしてんの?」
すりすり
キョン「!!?」
キョン(この血流の感触……)
┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド…………
キョン(これは、マズイぞ…!かなりマズイ…!)
キョン(俺のマイサンが、怒っている!!)
ハルヒ「……あんた何モゾモゾしてんの?」
163: 2008/05/11(日) 01:28:06.41 ID:c6CXrESO
キョン「べ、べつにモゾモゾしてないだろ…!」
ハルヒ「………………」
キョン「……な、なんだ?黙って…」
ハルヒ「……ドスケベ」
キョン「!!?」
キョン「ま、待て。これは人間の生理的現象で……」
ハルヒ「…………もういい、寝る(プイッ)」
キョン(不可抗力だろ……)
ハルヒ「…………」
ハルヒ「………………」
キョン「……な、なんだ?黙って…」
ハルヒ「……ドスケベ」
キョン「!!?」
キョン「ま、待て。これは人間の生理的現象で……」
ハルヒ「…………もういい、寝る(プイッ)」
キョン(不可抗力だろ……)
ハルヒ「…………」
168: 2008/05/11(日) 01:34:15.71 ID:c6CXrESO
次の日、映画館にて
ブルース・リー「ほわっちゃあ!!!ホアーッ!!ホ、ホアーッ!!」
キョン(…………)チラッ
ハルヒ「…………ボリボリ」
キョン(……今のうちに寝るか。昨日はあまり寝てないし)
ハルヒ「……………ボリボリ」
ブルース・リー「ホアァ!!」バキッ
ハルヒ「そう!そこよ!そこ!!」ぶんっ!
バキッ
キョン「ぐはっ!?」
ブルース・リー「ほわっちゃあ!!!ホアーッ!!ホ、ホアーッ!!」
キョン(…………)チラッ
ハルヒ「…………ボリボリ」
キョン(……今のうちに寝るか。昨日はあまり寝てないし)
ハルヒ「……………ボリボリ」
ブルース・リー「ホアァ!!」バキッ
ハルヒ「そう!そこよ!そこ!!」ぶんっ!
バキッ
キョン「ぐはっ!?」
174: 2008/05/11(日) 01:38:58.67 ID:c6CXrESO
ハルヒ「ふーっ!楽しかった!」
キョン(結局寝れんかった……)
キョン「よし、じゃあ帰るぞ」
ハルヒ「……………ぇ……?」
キョン「……え?ってお前…。まだどこか行きたいのか?」
ハルヒ「ぁ、いやいや!そうじゃないんだけど。そうね、帰りましょう」
キョン「あ、あぁ…」
ハルヒ「…………」
キョン(結局寝れんかった……)
キョン「よし、じゃあ帰るぞ」
ハルヒ「……………ぇ……?」
キョン「……え?ってお前…。まだどこか行きたいのか?」
ハルヒ「ぁ、いやいや!そうじゃないんだけど。そうね、帰りましょう」
キョン「あ、あぁ…」
ハルヒ「…………」
178: 2008/05/11(日) 01:44:14.44 ID:c6CXrESO
俺たちは映画を終えた後こっそり部屋にもどろうとしたが、
結局バレて、担当医にお灸をすえられるのだった
…………
………
……
…
キョン「カリカリカリカリカリカリ……」
ハルヒ「……あんたがノロマすぎるからばれちゃったじゃないの…!」
キョン「すまんすまん」
結局バレて、担当医にお灸をすえられるのだった
…………
………
……
…
キョン「カリカリカリカリカリカリ……」
ハルヒ「……あんたがノロマすぎるからばれちゃったじゃないの…!」
キョン「すまんすまん」
182: 2008/05/11(日) 01:48:53.25 ID:c6CXrESO
ハルヒ「……………」
キョン「カリカリカリカリカリカリ……」
ハルヒ「……どうなの?」
キョン「ん?なにが?」
ハルヒ「…勉強よ。最近どうなの?」
キョン「……?順調だぞ」
ハルヒ「……。ふーん。ひょっとすると、ひょっとするかもしれないわね」
キョン「なにが?」
ハルヒ「うちから、SOS団から有名なお医者さんが出ちゃうかもね!」
キョン「…………」
キョン「カリカリカリカリカリカリ……」
ハルヒ「……どうなの?」
キョン「ん?なにが?」
ハルヒ「…勉強よ。最近どうなの?」
キョン「……?順調だぞ」
ハルヒ「……。ふーん。ひょっとすると、ひょっとするかもしれないわね」
キョン「なにが?」
ハルヒ「うちから、SOS団から有名なお医者さんが出ちゃうかもね!」
キョン「…………」
189: 2008/05/11(日) 01:54:27.98 ID:c6CXrESO
キョン「……いや、俺は有名になるとかならないとか、そんなのには興味ないんだ」
ハルヒ「………どうして?」
キョン「俺にとって医者になることは手段でしかない」
ハルヒ「………?」
キョン「ハルヒ、お前を救うための手段だ」
ハルヒ「……………」
ハルヒ「…………そっか、ありがとう。素直に嬉しいわ」
キョン「な、なんだよ気持ち悪い。素直なハルヒなんてハルヒじゃないだろうが」
ハルヒ「なんですって!?」
ハルヒ「………どうして?」
キョン「俺にとって医者になることは手段でしかない」
ハルヒ「………?」
キョン「ハルヒ、お前を救うための手段だ」
ハルヒ「……………」
ハルヒ「…………そっか、ありがとう。素直に嬉しいわ」
キョン「な、なんだよ気持ち悪い。素直なハルヒなんてハルヒじゃないだろうが」
ハルヒ「なんですって!?」
192: 2008/05/11(日) 02:00:18.96 ID:c6CXrESO
キョン「冗談だって、怒るなよ(パタン)…じゃ、そろそろ寝るか」
ハルヒ「あ、待って」
キョン「ん?どうした?トイレか?」
ハルヒ「違うわよ!……今日は帰ってほしいの」
キョン「え?何故?」
ハルヒ「……最近ちょっと病室が散らかって来たから掃除でもしようかと思って」
キョン「ほう、突然だな。で、何故俺は帰らなくちゃならん?」
ハルヒ「…そりゃ、掃除してる課程で見られたくないものがあるからでしょ…!」
キョン「なるほど」
ハルヒ「あ、待って」
キョン「ん?どうした?トイレか?」
ハルヒ「違うわよ!……今日は帰ってほしいの」
キョン「え?何故?」
ハルヒ「……最近ちょっと病室が散らかって来たから掃除でもしようかと思って」
キョン「ほう、突然だな。で、何故俺は帰らなくちゃならん?」
ハルヒ「…そりゃ、掃除してる課程で見られたくないものがあるからでしょ…!」
キョン「なるほど」
202: 2008/05/11(日) 02:06:45.33 ID:c6CXrESO
キョン「明日掃除するのか?」
ハルヒ「うん」
キョン「………ま、そう言われたら仕方ないか。……俺もちょっと物理見直したいとこあったし、今日は帰るとするかね」
ハルヒ「………うん、お願い」
キョン「おう、じゃあまた明後日来るからな」
ハルヒ「………………」
キョン「……ハルヒ?」
ハルヒ「え?あ、あぁ……うん」
ハルヒ「うん」
キョン「………ま、そう言われたら仕方ないか。……俺もちょっと物理見直したいとこあったし、今日は帰るとするかね」
ハルヒ「………うん、お願い」
キョン「おう、じゃあまた明後日来るからな」
ハルヒ「………………」
キョン「……ハルヒ?」
ハルヒ「え?あ、あぁ……うん」
439: 2008/05/11(日) 22:41:24.29 ID:c6CXrESO
スマヌ……もう少しまってくれ!
クレーマーがわんさか来て大変カオスな状況になってた。今から帰るぜ!!
クレーマーがわんさか来て大変カオスな状況になってた。今から帰るぜ!!
466: 2008/05/11(日) 23:14:49.27 ID:c6CXrESO
キョン「じゃあ……次俺が来るのは明後日でいいのか?」
ハルヒ「……うん、そうね」
キョン「わかった。んじゃ、早く寝ろよ」
ガラガラガラ…
ハルヒ「………ま、待って!!」
キョン「…?なんだ?」
ハルヒ「……やっぱりもう少し話そ?」
キョン「もう時間的にも遅い」
ハルヒ「お願い!」
キョン「……うーん、
……少しだけだぞ?
ハルヒ「……うん、そうね」
キョン「わかった。んじゃ、早く寝ろよ」
ガラガラガラ…
ハルヒ「………ま、待って!!」
キョン「…?なんだ?」
ハルヒ「……やっぱりもう少し話そ?」
キョン「もう時間的にも遅い」
ハルヒ「お願い!」
キョン「……うーん、
……少しだけだぞ?
479: 2008/05/11(日) 23:24:21.80 ID:c6CXrESO
………
ハルヒ「もう高校生活も終わりね」
キョン「そうだな。あと半年……もないか」
ハルヒ「……名残惜しいわね」
キョン「あぁ」
ハルヒ「……最後の最後でみんなちりぢりになっちゃってさ、それもちょっと残念」
キョン「………お前が望んだら、みんな帰ってきてくれるさ。きっと」
ハルヒ「あはは、そうだといいわね」
キョン「………」
ハルヒ「……最高の高校生活だったわ」
ハルヒ「もう高校生活も終わりね」
キョン「そうだな。あと半年……もないか」
ハルヒ「……名残惜しいわね」
キョン「あぁ」
ハルヒ「……最後の最後でみんなちりぢりになっちゃってさ、それもちょっと残念」
キョン「………お前が望んだら、みんな帰ってきてくれるさ。きっと」
ハルヒ「あはは、そうだといいわね」
キョン「………」
ハルヒ「……最高の高校生活だったわ」
482: 2008/05/11(日) 23:29:45.35 ID:c6CXrESO
キョン「…………あのさ」
ハルヒ「何?」
キョン「……こんなときでもなかったら多分言えないだろうから、言っておく」
ハルヒ「何よ?」
キョン「『約束破って、すまなかった』」
ハルヒ「約束?」
キョン「………図書館の」
ハルヒ「え?あ、あぁ……あれね」
キョン「……お前、俺のために色々データを…」
ハルヒ「そ、そんなことしたっけ?覚えてないわそんなこと!!」
キョン「………ありがとうな」
ハルヒ「………!
べ、別にどおってことないわよ、あんなの……」
ハルヒ「何?」
キョン「……こんなときでもなかったら多分言えないだろうから、言っておく」
ハルヒ「何よ?」
キョン「『約束破って、すまなかった』」
ハルヒ「約束?」
キョン「………図書館の」
ハルヒ「え?あ、あぁ……あれね」
キョン「……お前、俺のために色々データを…」
ハルヒ「そ、そんなことしたっけ?覚えてないわそんなこと!!」
キョン「………ありがとうな」
ハルヒ「………!
べ、別にどおってことないわよ、あんなの……」
490: 2008/05/11(日) 23:38:21.98 ID:c6CXrESO
ハルヒ「…別に事故のことも謝らなくったっていいわ」
キョン「なんで?」
ハルヒ「あんたはその分、ずっとあたしのそばにいてくれたじゃない」
キョン「そ、そうなのか?」
ハルヒ「今だって、最後までこうやって私のそばにいてくれてる」
キョン「あ、あいつらは仕方ないんだ。急な事情で引越しを……」
ハルヒ「そ、そうなんだけどね。それでもあんたが最後まで残ってくれてて嬉しかった」
キョン「………そうか」
ハルヒ「………。
ねぇキョン、ちょっとへんなこと聞いていい?」
キョン「……?あぁ」
ハルヒ「もしあたしが………ずうーっと遠くの場所に行ったら、どうする?」
キョン「なんで?」
ハルヒ「あんたはその分、ずっとあたしのそばにいてくれたじゃない」
キョン「そ、そうなのか?」
ハルヒ「今だって、最後までこうやって私のそばにいてくれてる」
キョン「あ、あいつらは仕方ないんだ。急な事情で引越しを……」
ハルヒ「そ、そうなんだけどね。それでもあんたが最後まで残ってくれてて嬉しかった」
キョン「………そうか」
ハルヒ「………。
ねぇキョン、ちょっとへんなこと聞いていい?」
キョン「……?あぁ」
ハルヒ「もしあたしが………ずうーっと遠くの場所に行ったら、どうする?」
500: 2008/05/11(日) 23:46:29.15 ID:c6CXrESO
キョン「遠く?………もう今日みたいに病院抜け出したりは…」
ハルヒ「違う。あたしだけ、ずっとずっと……遠い場所に行っちゃうの」
キョン「遠い場所ってどこだよ?」
ハルヒ「え?ぁ、あー……うーんと……。
あああっ!もう!!とにかく遠い場所」
キョン「……………」
ハルヒ「……あんたは、どうする?」
キョン「……もうおいてけぼりはたくさんだ」
ハルヒ「…………」
キョン「……俺もついていく」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「違う。あたしだけ、ずっとずっと……遠い場所に行っちゃうの」
キョン「遠い場所ってどこだよ?」
ハルヒ「え?ぁ、あー……うーんと……。
あああっ!もう!!とにかく遠い場所」
キョン「……………」
ハルヒ「……あんたは、どうする?」
キョン「……もうおいてけぼりはたくさんだ」
ハルヒ「…………」
キョン「……俺もついていく」
ハルヒ「…………」
508: 2008/05/11(日) 23:55:39.26 ID:c6CXrESO
ハルヒ「……それは駄目よ」
キョン「………」
ハルヒ「あんたはあんたのやることがあるでしょ」
キョン「………」
ハルヒ「……医者になりたいんじゃないの?」
キョン「だからそれはお前を助ける……!」
ハルヒ「そんなのいらない」
キョン「……え?」
ハルヒ「そんなの、あたしにはいらない」
キョン「………」
ハルヒ「あんたはあんたのやることがあるでしょ」
キョン「………」
ハルヒ「……医者になりたいんじゃないの?」
キョン「だからそれはお前を助ける……!」
ハルヒ「そんなのいらない」
キョン「……え?」
ハルヒ「そんなの、あたしにはいらない」
534: 2008/05/12(月) 00:28:17.05 ID:VWlxUASO
ハルヒ「……それじゃあんたがあたしのために何でもやってるみたいじゃない」
キョン「お前の為だ。こうやって勉強してるのも全部」
ハルヒ「……あんたはあたしのために人生棒にふんの?」
キョン「ああ。やろうと思えば」
ハルヒ「絶対駄目。そんなの嬉しくない」
キョン「……?なんで?」
ハルヒ「そしたらあんたが不幸になるでしょ」
ハルヒ「あんたが不幸なら、あたしも嬉しくない」
キョン「お前の為だ。こうやって勉強してるのも全部」
ハルヒ「……あんたはあたしのために人生棒にふんの?」
キョン「ああ。やろうと思えば」
ハルヒ「絶対駄目。そんなの嬉しくない」
キョン「……?なんで?」
ハルヒ「そしたらあんたが不幸になるでしょ」
ハルヒ「あんたが不幸なら、あたしも嬉しくない」
544: 2008/05/12(月) 00:37:21.81 ID:VWlxUASO
キョン「……何が言いたいんだ?」
ハルヒ「……医者ってね、そうそうなれる職業じゃないのよ」
キョン「そうだな」
ハルヒ「でもあんたはこの短時間で、大きな一歩を踏み出せた」
キョン「…………」
ハルヒ「……大学ももうほとんど合格確実なんでしょ?」
キョン「……あぁ」
ハルヒ「……気持ちはうれしいわ。だけどあんたのその可能性をあたしで潰して欲しくない」
キョン「…………」
ハルヒ「……あたしの話はそれだけ。だから」
ハルヒ「あたしについてくるなんて言うのはやめて」
ハルヒ「……医者ってね、そうそうなれる職業じゃないのよ」
キョン「そうだな」
ハルヒ「でもあんたはこの短時間で、大きな一歩を踏み出せた」
キョン「…………」
ハルヒ「……大学ももうほとんど合格確実なんでしょ?」
キョン「……あぁ」
ハルヒ「……気持ちはうれしいわ。だけどあんたのその可能性をあたしで潰して欲しくない」
キョン「…………」
ハルヒ「……あたしの話はそれだけ。だから」
ハルヒ「あたしについてくるなんて言うのはやめて」
549: 2008/05/12(月) 00:45:47.65 ID:VWlxUASO
ハルヒ「ご、ごめん暗い話しちゃって!……あはは、なにやってるんだろ」
キョン「………」
ハルヒ「ふ、深い意味はないのよ!あんたが医者になったら団長であるあたしも鼻が高いんだから頑張りなさいってこと!」
キョン「……あ、あぁ」
ハルヒ「話はそんだけ!!はい、終わったから暗い顔はナシね」
キョン「………」
ハルヒ「暗い顔はナ・シ!!」バシッ
キョン「うぉあ!」
キョン「………」
ハルヒ「ふ、深い意味はないのよ!あんたが医者になったら団長であるあたしも鼻が高いんだから頑張りなさいってこと!」
キョン「……あ、あぁ」
ハルヒ「話はそんだけ!!はい、終わったから暗い顔はナシね」
キョン「………」
ハルヒ「暗い顔はナ・シ!!」バシッ
キョン「うぉあ!」
553: 2008/05/12(月) 00:53:31.53 ID:VWlxUASO
…………
ガラガラガラ…
キョン「見送りサンキュー」
ハルヒ「とは言っても、病室のドア出ただけだけどね」
キョン「はは、そうだな。……んじゃ、帰るな」
ハルヒ「………う、うん」
キョン「どうした?」
ハルヒ「な、なんでもないわよ!!」
キョン「……じゃあまた明後日来る。それまで大人しくしてろよ」
ハルヒ「……………」
キョン「じゃあな」
ハルヒ「………………」
ハルヒ「ま、待ちなさい!」
キョン「…まだ何かあんのか?」
ハルヒ「そ、そのっ………!あ、あたしに………キっ………」
キョン「………?」
ハルヒ「キ、キスしても……い、いいわよ…?」
ガラガラガラ…
キョン「見送りサンキュー」
ハルヒ「とは言っても、病室のドア出ただけだけどね」
キョン「はは、そうだな。……んじゃ、帰るな」
ハルヒ「………う、うん」
キョン「どうした?」
ハルヒ「な、なんでもないわよ!!」
キョン「……じゃあまた明後日来る。それまで大人しくしてろよ」
ハルヒ「……………」
キョン「じゃあな」
ハルヒ「………………」
ハルヒ「ま、待ちなさい!」
キョン「…まだ何かあんのか?」
ハルヒ「そ、そのっ………!あ、あたしに………キっ………」
キョン「………?」
ハルヒ「キ、キスしても……い、いいわよ…?」
559: 2008/05/12(月) 00:58:23.83 ID:VWlxUASO
キョン「………は?」
ハルヒ「だっ……だから、キス……していいって……言ってんのよ……!」
キョン「な、何言って……」
ハルヒ「目瞑るわ」
キョン「!?」
ハルヒ「…………」
キョン「な、なにやってんださっきから」
ハルヒ「……早く」
キョン「!?」
ハルヒ「……早くして」
キョン「…………!」
ドクン……
ハルヒ「だっ……だから、キス……していいって……言ってんのよ……!」
キョン「な、何言って……」
ハルヒ「目瞑るわ」
キョン「!?」
ハルヒ「…………」
キョン「な、なにやってんださっきから」
ハルヒ「……早く」
キョン「!?」
ハルヒ「……早くして」
キョン「…………!」
ドクン……
566: 2008/05/12(月) 01:04:40.48 ID:VWlxUASO
キョン(ゴクリ……)
ドクン…!
ハルヒ「………っ……!」
ドクン…!
キョン「………」
ドクン…!
………
……
…
ナデナデ…
ハルヒ「……!??」
キョン「……馬鹿。するわけないだろ」
ドクン…!
ハルヒ「………っ……!」
ドクン…!
キョン「………」
ドクン…!
………
……
…
ナデナデ…
ハルヒ「……!??」
キョン「……馬鹿。するわけないだろ」
574: 2008/05/12(月) 01:11:14.16 ID:VWlxUASO
ハルヒ「………ぇ…?」
キョン「……キスってのは恋人どうしがするもんさ、それに」
キョン「雰囲気も大事だ。こんなとこでキスなんて俺にはできん」
ハルヒ「……………」
キョン「………ハルヒ?」
ハルヒ「かっ、勝ち誇った顔してんじゃないわよ!あ、あたしだってあんたが鼻のした延ばして顔近付けてきたところをからかってやろうと思ってたんだから!!」
キョン「ははは、そりゃ危なかった!
んじゃ、ほんとに帰るから。ちゃんと寝るんだぞ」
ハルヒ「……ぇ?…あ、う、うん……」
キョン「……キスってのは恋人どうしがするもんさ、それに」
キョン「雰囲気も大事だ。こんなとこでキスなんて俺にはできん」
ハルヒ「……………」
キョン「………ハルヒ?」
ハルヒ「かっ、勝ち誇った顔してんじゃないわよ!あ、あたしだってあんたが鼻のした延ばして顔近付けてきたところをからかってやろうと思ってたんだから!!」
キョン「ははは、そりゃ危なかった!
んじゃ、ほんとに帰るから。ちゃんと寝るんだぞ」
ハルヒ「……ぇ?…あ、う、うん……」
581: 2008/05/12(月) 01:17:21.33 ID:VWlxUASO
キョン「また、明後日な」
ハルヒ「う、うん。バイバイ…」
キョン「……お前は」
ハルヒ「…………うん?」
キョン「どこにも行かないでくれ」
ハルヒ「……………」
ハルヒ「………わかった」
ハルヒ「う、うん。バイバイ…」
キョン「……お前は」
ハルヒ「…………うん?」
キョン「どこにも行かないでくれ」
ハルヒ「……………」
ハルヒ「………わかった」
591: 2008/05/12(月) 01:23:57.02 ID:VWlxUASO
次の日
物理教師「ここはなぁ、こうなるからこうでなぁー」
キョン「………(ぼーっ)」
谷口「…………」
谷口(……あいつ、またぼーっとしてやがるな)
谷口(よし、ここは俺がこの愛の消しゴム砲で……)
キョン「……あ、先生」
物理教師「なんだ?」
キョン「そこ、間違ってます」
物理教師「え?どこだ?」
キョン「その右下の式です。そこは……」
谷口(…………)
物理教師「ここはなぁ、こうなるからこうでなぁー」
キョン「………(ぼーっ)」
谷口「…………」
谷口(……あいつ、またぼーっとしてやがるな)
谷口(よし、ここは俺がこの愛の消しゴム砲で……)
キョン「……あ、先生」
物理教師「なんだ?」
キョン「そこ、間違ってます」
物理教師「え?どこだ?」
キョン「その右下の式です。そこは……」
谷口(…………)
595: 2008/05/12(月) 01:27:45.59 ID:VWlxUASO
夜、キョン自室にて
キョン「……ふぅ」
パチン
キョン(電気も消したし、早く寝るか)
キョン「………」
キョン(……今日は勉強に集中できんかったな。
…いかんいかん。本番までは油断しちゃダメだぞ、俺……!)
キョン(……明日は、ハルヒに会える。だから、頑張るんだ!)
キョン「……ふぅ」
パチン
キョン(電気も消したし、早く寝るか)
キョン「………」
キョン(……今日は勉強に集中できんかったな。
…いかんいかん。本番までは油断しちゃダメだぞ、俺……!)
キョン(……明日は、ハルヒに会える。だから、頑張るんだ!)
603: 2008/05/12(月) 01:32:35.97 ID:VWlxUASO
チュンチュン、チュンチュン
ジリ
バッ!!
キョン(……目覚ましスイッチ、off…!)
キョン「さて、起きるか」
キョン(……一日がこんなに長いなんてな)
キョン「よし、今から行くぞ!」
ジリ
バッ!!
キョン(……目覚ましスイッチ、off…!)
キョン「さて、起きるか」
キョン(……一日がこんなに長いなんてな)
キョン「よし、今から行くぞ!」
610: 2008/05/12(月) 01:35:34.34 ID:VWlxUASO
スタスタスタ……
キョン(……自転車買い直さないとな…。徒歩だと何かと不便でかなわん)
キョン「………ん?」
店員「いらっしゃいませー。美味しい手作りケーキはいかがですかー?」
キョン(……ケーキか)
キョン「そうだな、一つ買っていってやるかな」
キョン(……自転車買い直さないとな…。徒歩だと何かと不便でかなわん)
キョン「………ん?」
店員「いらっしゃいませー。美味しい手作りケーキはいかがですかー?」
キョン(……ケーキか)
キョン「そうだな、一つ買っていってやるかな」
621: 2008/05/12(月) 01:38:24.09 ID:VWlxUASO
自動ドア『ウィーン』
受付B(………あ)
受付A「…ん?どうかした?」
受付B「あ、い、いえ……」
受付(…………キョン君……)
受付B(………あ)
受付A「…ん?どうかした?」
受付B「あ、い、いえ……」
受付(…………キョン君……)
638: 2008/05/12(月) 01:45:50.02 ID:VWlxUASO
今考えれば、俺はハルヒと離れていることなんてなかった。
教室にいる時も、放課後の活動の時も、そして休日も。
はじめてあいつに会った日。
そう、あいつが宇宙人と未来人と超能力者を欲したあの日から今日と言う日まで、ほとんど一緒にいた。
そう、だから俺はハルヒと会うのを一日開けただけで、俺は舞い上がった。情けない話だけどな。
歩いてる途中、それまでの道のりが煩わしかった
早く会いたかったんだ。
あいつに。
ハルヒに。
ハルヒの、笑顔に
教室にいる時も、放課後の活動の時も、そして休日も。
はじめてあいつに会った日。
そう、あいつが宇宙人と未来人と超能力者を欲したあの日から今日と言う日まで、ほとんど一緒にいた。
そう、だから俺はハルヒと会うのを一日開けただけで、俺は舞い上がった。情けない話だけどな。
歩いてる途中、それまでの道のりが煩わしかった
早く会いたかったんだ。
あいつに。
ハルヒに。
ハルヒの、笑顔に
652: 2008/05/12(月) 01:51:27.93 ID:VWlxUASO
ははは。
やっと到着した。
いつもより倍近く歩いた気がしたぞ。
このドアを開ければ、あいつが待ってるんだ。いつものあの笑顔で。
いつもはツンとして可愛くないやつだが、きっと「キョン!」って言って100Wの笑顔で迎えてくれるんだ。
……早く、会いたい。
ガラガラガラッ!
キョン「ようハルヒ!!」
やっと到着した。
いつもより倍近く歩いた気がしたぞ。
このドアを開ければ、あいつが待ってるんだ。いつものあの笑顔で。
いつもはツンとして可愛くないやつだが、きっと「キョン!」って言って100Wの笑顔で迎えてくれるんだ。
……早く、会いたい。
ガラガラガラッ!
キョン「ようハルヒ!!」
678: 2008/05/12(月) 01:56:50.06 ID:VWlxUASO
キョン「ようハルヒ!!今日も来……」
バサッ……バサッ……
キョン「ハル…………ヒ……?」
その部屋には、誰もいなかった。
片付けられた机。
綺麗に磨かれ終わった床。
折り畳まれたマットレス。
開け放たれた窓。
入る風が純白のカーテンをばさばさと揺らせていた。
バサッ……バサッ……
キョン「ハル…………ヒ……?」
その部屋には、誰もいなかった。
片付けられた机。
綺麗に磨かれ終わった床。
折り畳まれたマットレス。
開け放たれた窓。
入る風が純白のカーテンをばさばさと揺らせていた。
709: 2008/05/12(月) 02:03:27.87 ID:VWlxUASO
キョン「な、なんだよ……これ………」
キョン「どこだよ、ハルヒ………」
キョン「……はは、分かったぞ。隠れてんだろ」
キョン「ほら!ハルヒ!もうバレてんだ!早く出てこいよ!」
バサッ……バサッ……
キョン「ハルヒ、出てこい」
バサッ……バサッ……
キョン「………出て来て……くれ……」
ヒラッ………
キョン(…………?何だ……?便箋?)
キョン「どこだよ、ハルヒ………」
キョン「……はは、分かったぞ。隠れてんだろ」
キョン「ほら!ハルヒ!もうバレてんだ!早く出てこいよ!」
バサッ……バサッ……
キョン「ハルヒ、出てこい」
バサッ……バサッ……
キョン「………出て来て……くれ……」
ヒラッ………
キョン(…………?何だ……?便箋?)
722: 2008/05/12(月) 02:10:53.56 ID:VWlxUASO
………
……
…
おはようキョン。
これを読んでるってことは、あんたはもうあたしの病室にいるのね。
ごめんなさい
まず謝っておくわね。
だから怒らないで聞いて?
……じつは、あたしはもう長くないんだ。
騒いだりしてあんたを困らせたりしてたけど、じつはすっごく頭が痛かったの。
我慢してたんだけどね、何度かバレちゃってたかな?
お医者さんの話では頭の中に血の塊ができてるらしいの。それもすっごく大きいのが。
……
…
おはようキョン。
これを読んでるってことは、あんたはもうあたしの病室にいるのね。
ごめんなさい
まず謝っておくわね。
だから怒らないで聞いて?
……じつは、あたしはもう長くないんだ。
騒いだりしてあんたを困らせたりしてたけど、じつはすっごく頭が痛かったの。
我慢してたんだけどね、何度かバレちゃってたかな?
お医者さんの話では頭の中に血の塊ができてるらしいの。それもすっごく大きいのが。
729: 2008/05/12(月) 02:21:00.69 ID:VWlxUASO
お医者さんからは危篤状態から戻ったのも奇跡としかいいようがないと言われたわ。
そして、もう命も長くないと言われた。
あたしはね、それを聞いたとき、何で目を覚ましたんだろって思った。
単純に氏が怖かった。それもあるけど、でも、あたしはそれ以上に、あんたとの別れまでの日を実感しながら氏んで行くのがすごく怖かった。それなら眠ったまま、なにも分からないまま氏にたかった。
だけどね、お医者さんの話を聞いたの。
あんたがどんな思いで私を看病してくれていたのか…。
ずっと寝ずに看ていてくれていたり、返事もできないのに話しかけてくれたりしてたらしいじゃない。
それで、あたしは気が変った。
そして、もう命も長くないと言われた。
あたしはね、それを聞いたとき、何で目を覚ましたんだろって思った。
単純に氏が怖かった。それもあるけど、でも、あたしはそれ以上に、あんたとの別れまでの日を実感しながら氏んで行くのがすごく怖かった。それなら眠ったまま、なにも分からないまま氏にたかった。
だけどね、お医者さんの話を聞いたの。
あんたがどんな思いで私を看病してくれていたのか…。
ずっと寝ずに看ていてくれていたり、返事もできないのに話しかけてくれたりしてたらしいじゃない。
それで、あたしは気が変った。
730: 2008/05/12(月) 02:28:28.83 ID:VWlxUASO
……あたしは今海外にいます。
アメリカにね、すごいお医者さんがいるんだって。
その人に手術をしてもらうの。
それでも成功する可能性は限り無く低いって言われた。
だけどね、あたしは頑張れる。
あんたと過ごした高校生活や、ちょっぴりだけど、二人でSOS団の活動をした日々。
思い出すとね、負けてたまるか!って思えるのよ
740: 2008/05/12(月) 02:34:28.77 ID:VWlxUASO
…だから、あんたも頑張んなさい。
あたしを理由に、進むのをやめないで。
あんたの人生はあたしのものじゃない。
誰のものでもない。あんたのものなの。
そして将来、あんたの力を必要とする人がきっと現われるわ。
だからその力を、その人に貸してあげなさい。
その人を救ってあげなさい
あたしには無理だけど、あんたにはそれができる。
だから、頑張んなさい
749: 2008/05/12(月) 02:42:23.96 ID:VWlxUASO
あんたが頑張ればあたしも頑張る!
だから、あんたが頑張れば、あたしは氏なない。きっと。
[ピーーー]ないもの。あんたを残して。
あたしは絶対帰る。約束する。
だからそれまで、SOS団は解散。団長のあたしがいないから仕方ないでしょ。
あたしが帰るまで、待ってなさい!
そして、それまでにあんたは最高の医者になってること。
これが、最後の団長としての命令!絶対守るように。
それじゃあ。またね。
あたしの大好きな、キョン
759: 2008/05/12(月) 02:49:28.55 ID:VWlxUASO
キョン「………はは、連絡先は書いてない……か」
キョン「………それもそうだな。……だって書いてたら全力で追いかけるもんな、俺は」
キョン「……お見通し……か……」
キョン「『ごめんなさい』……」
キョン「……俺は許さないぞ」
キョン「………こんな紙切れで謝られても許さない」
キョン「……お前が直接謝りに来い……!」
キョン「………待ってるから……」
いつまでも、待ってるからな……!!
お前の命令通り……待ってるから……!!
キョン「………それもそうだな。……だって書いてたら全力で追いかけるもんな、俺は」
キョン「……お見通し……か……」
キョン「『ごめんなさい』……」
キョン「……俺は許さないぞ」
キョン「………こんな紙切れで謝られても許さない」
キョン「……お前が直接謝りに来い……!」
キョン「………待ってるから……」
いつまでも、待ってるからな……!!
お前の命令通り……待ってるから……!!
762: 2008/05/12(月) 02:50:34.98 ID:VWlxUASO
―――――――――…………
768: 2008/05/12(月) 02:59:24.70 ID:VWlxUASO
とある講演会場、舞台袖にて
司会「………では、出番です」
教授「しみじみ思うよ。君は私の誇りだ。」
医師A「教授に同感だ。お前と同期で感激だよ」
医師B「脳氏状態からの回復だなんて、ほんと始めは正気の沙汰とは思えなかったぜ」
医師C「だな。俺も始めは馬鹿にしてたんだが、まさかそれを……」
司会「あの……」
医師A「おっと出番だぜ。行って来い、キョン」
キョン「はい」
776: 2008/05/12(月) 03:03:19.50 ID:VWlxUASO
司会「では、本日の主役であります方をお呼びします。どうぞ!」
パチパチパチパチ…!
キョン「…………」
司会「…………」
キョン「…………」
司会「…………」
キョン「…………」
司会「……あのー……」
キョン「………」
パチパチパチパチ…!
キョン「…………」
司会「…………」
キョン「…………」
司会「…………」
キョン「…………」
司会「……あのー……」
キョン「………」
782: 2008/05/12(月) 03:09:25.80 ID:VWlxUASO
司会(オイコラ若造…)ボソボソ
キョン「…………?」
司会(弱冠30歳で医学博士か。卒業大学もアメリカのウンタラ大学で結構なことだが、テレビの前で俺に恥かかせたらただじゃおかねぇぞ…!)ボソボソ
キョン「…………」
司会(これは一応歴史的会見ってことで全国ネットの生放送なんだ。時間がねぇんだよ。大物ヅラしてねぇでとっとと話せや……)
キョン「…………。
それは申し訳ない」
キョン「…………?」
司会(弱冠30歳で医学博士か。卒業大学もアメリカのウンタラ大学で結構なことだが、テレビの前で俺に恥かかせたらただじゃおかねぇぞ…!)ボソボソ
キョン「…………」
司会(これは一応歴史的会見ってことで全国ネットの生放送なんだ。時間がねぇんだよ。大物ヅラしてねぇでとっとと話せや……)
キョン「…………。
それは申し訳ない」
783: 2008/05/12(月) 03:16:50.59 ID:VWlxUASO
司会「では、お話し頂きましょう!…ホラ、ハナセヤ…!」
パシャ!パシャパシャ!パシャッ…!
キョン「どうも。紹介に預かりましたキョンです」
記者「……キョン?」
米国記者「……what??」
ザワザワ…ザワザワ……
キョン「……もちろん私の本名はキョンではありません。本名は別にあります。
ただこれからお話させて頂く内容をお伝えするにあたって、そう名乗らせて頂いたほうが分かりやすいと思いますので」
ザワザワ…!ザワザワザワザワ…!
キョン「あと、それからもう一つ」
キョン「今日は医学関係の話をするつもりはありません」
司会「なん……だと……?」
パシャ!パシャパシャ!パシャッ…!
キョン「どうも。紹介に預かりましたキョンです」
記者「……キョン?」
米国記者「……what??」
ザワザワ…ザワザワ……
キョン「……もちろん私の本名はキョンではありません。本名は別にあります。
ただこれからお話させて頂く内容をお伝えするにあたって、そう名乗らせて頂いたほうが分かりやすいと思いますので」
ザワザワ…!ザワザワザワザワ…!
キョン「あと、それからもう一つ」
キョン「今日は医学関係の話をするつもりはありません」
司会「なん……だと……?」
786: 2008/05/12(月) 03:21:11.80 ID:VWlxUASO
………ざわっ………
キョン「ではまず、私の高校時代の、進路指導の話をさせて頂きます」
記者「あ、あの…!」
キョン「あ、新聞記者さん。メモはとらなくていいですよ」
記者「え?」
キョン「今日は俺が勝手にこの場を借りるだけなんで」
記者「???」
キョン「ではまず、私の高校時代の、進路指導の話をさせて頂きます」
記者「あ、あの…!」
キョン「あ、新聞記者さん。メモはとらなくていいですよ」
記者「え?」
キョン「今日は俺が勝手にこの場を借りるだけなんで」
記者「???」
788: 2008/05/12(月) 03:23:58.30 ID:VWlxUASO
―――――――………
789: 2008/05/12(月) 03:34:18.48 ID:VWlxUASO
キョン「………てな具合にですね、長門が『…ご飯?お風呂?』とシミュレーションの相手である私に聞くところから、
この、全国ネットでお話させて頂くまでの経緯……そうですね、2ちゃんねるで言うならば、3スレに値する量のお話を今までずっとさせて頂いていたわけですが……」
記者「…………(ぽかーん)」
米国記者「………oh……」
キョン「……ここからが本題です。私にとっても……」
教授「あ、あの馬鹿はなにをしておるのか!!いますぐやめさせろ!!」
医師A「教授!!落ち着いて下さい!!」
医師B「……あいつ……確立される筈の絶大な権威が……文字通りパーだ……!頭も、パー……!!」
司会(……いまから本題だと?このままでは3スレだけではなく4スレ目に…!?)
この、全国ネットでお話させて頂くまでの経緯……そうですね、2ちゃんねるで言うならば、3スレに値する量のお話を今までずっとさせて頂いていたわけですが……」
記者「…………(ぽかーん)」
米国記者「………oh……」
キョン「……ここからが本題です。私にとっても……」
教授「あ、あの馬鹿はなにをしておるのか!!いますぐやめさせろ!!」
医師A「教授!!落ち着いて下さい!!」
医師B「……あいつ……確立される筈の絶大な権威が……文字通りパーだ……!頭も、パー……!!」
司会(……いまから本題だと?このままでは3スレだけではなく4スレ目に…!?)
791: 2008/05/12(月) 03:40:19.82 ID:VWlxUASO
キョン「すみません、この番組、視聴率ってどれくらいですかね?」
ディレクター「へ?あ、あー……まだ今はデータが出てませんが、歴史的技術の進歩なんで、20%は…。ある意味、放送事故ですし…」
キョン「20%…。20%であいつらが見てるってことですね……」
ディレクター「……は?」
キョン「……今まで話してきたが、心当たりがあるやつがいるだろ」
キョン「テレビの前に、四人…!!」
ディレクター「へ?あ、あー……まだ今はデータが出てませんが、歴史的技術の進歩なんで、20%は…。ある意味、放送事故ですし…」
キョン「20%…。20%であいつらが見てるってことですね……」
ディレクター「……は?」
キョン「……今まで話してきたが、心当たりがあるやつがいるだろ」
キョン「テレビの前に、四人…!!」
792: 2008/05/12(月) 03:45:33.54 ID:VWlxUASO
もうちょい頑張ってみるww
キョン「いいか、その四人に伝える」
キョン「……俺たちがもっとも愛した場所に、今日中に集合だ」
キョン「これは団長…、いや、団長代行命令だ!拒否権はない」
キョン「んじゃ、今から俺は向かうから。お前らも急いで来い。以上」
キョン「いいか、その四人に伝える」
キョン「……俺たちがもっとも愛した場所に、今日中に集合だ」
キョン「これは団長…、いや、団長代行命令だ!拒否権はない」
キョン「んじゃ、今から俺は向かうから。お前らも急いで来い。以上」
795: 2008/05/12(月) 03:54:26.30 ID:VWlxUASO
都内某所 某保育園にて
ワイワイ ワイワイ
男の子「あはははwwwwwwwwwwwwww」
女の子「きゃはははwwwwwwwwwwwwwwまー君が鬼だぁwwwwwwwwwwwwww」
保母さん「ちょっとー?気をつけてあそびなさーい?」
保母さん「……ふぅ、元気すぎるのも問題ね。
………ん?」
女の子「…………」
ワイワイ ワイワイ
男の子「あはははwwwwwwwwwwwwww」
女の子「きゃはははwwwwwwwwwwwwwwまー君が鬼だぁwwwwwwwwwwwwww」
保母さん「ちょっとー?気をつけてあそびなさーい?」
保母さん「……ふぅ、元気すぎるのも問題ね。
………ん?」
女の子「…………」
796: 2008/05/12(月) 04:02:45.11 ID:VWlxUASO
保母さん「……遊ばないの?」
女の子「つまんない」
保母さん「どうして?」
女の子「…………」
保母さん「……ふーん、なるほどなるほど」
女の子「?」
保母さん「ヒントをあげるわ」
女の子「……何?」
保母さん「……つまらないなら、あなたが盛り上げなさい。世界を、大いに」
女の子「世界を、盛り上げるの?」
保母さん「そうよ、あなたがね」ナデナデ
女の子「うん」
男の子「ぎゃはははwwwwwwwwwwwwwwキョンだってこのひとwwwwwwwwwwwwww」
保母さん「?」
女の子「つまんない」
保母さん「どうして?」
女の子「…………」
保母さん「……ふーん、なるほどなるほど」
女の子「?」
保母さん「ヒントをあげるわ」
女の子「……何?」
保母さん「……つまらないなら、あなたが盛り上げなさい。世界を、大いに」
女の子「世界を、盛り上げるの?」
保母さん「そうよ、あなたがね」ナデナデ
女の子「うん」
男の子「ぎゃはははwwwwwwwwwwwwwwキョンだってこのひとwwwwwwwwwwwwww」
保母さん「?」
797: 2008/05/12(月) 04:09:03.31 ID:VWlxUASO
保母さん「こらー!あんたたち何やってんの!」
女の子「まー君が勝手にテレビつけるの…」
保母さん「こらっ!だめでしょ!」
男の子「このひと先生の好きな人と名前一緒だよ?」
保母さん「へ?」
男の子「このひと、キョンって……」
キョン『……今まで話してきたが、心当たりがあるやつがいるだろ』
キョン『テレビの前に、四人…!!』
保母さん「…!!!!」
ダッッ!
男の子「あれ?先生?どこいくのー?」
女の子「まー君が勝手にテレビつけるの…」
保母さん「こらっ!だめでしょ!」
男の子「このひと先生の好きな人と名前一緒だよ?」
保母さん「へ?」
男の子「このひと、キョンって……」
キョン『……今まで話してきたが、心当たりがあるやつがいるだろ』
キョン『テレビの前に、四人…!!』
保母さん「…!!!!」
ダッッ!
男の子「あれ?先生?どこいくのー?」
800: 2008/05/12(月) 04:13:42.69 ID:VWlxUASO
保母さん「……っ!」
園長「ま、待ちなさい涼宮先生!どこへ行くつもりですか!?」
ハルヒ「…すみません、急用です!」
園長「…………」
ハルヒ「……申し訳ありません。ですが――」
園長「集合場所はあなたたちが最も愛した場所です」
ハルヒ「……!」
園長「お気をつけて、いってらっしゃい」
ハルヒ「…ありがとうございますっ!」
園長「ま、待ちなさい涼宮先生!どこへ行くつもりですか!?」
ハルヒ「…すみません、急用です!」
園長「…………」
ハルヒ「……申し訳ありません。ですが――」
園長「集合場所はあなたたちが最も愛した場所です」
ハルヒ「……!」
園長「お気をつけて、いってらっしゃい」
ハルヒ「…ありがとうございますっ!」
804: 2008/05/12(月) 04:23:01.43 ID:VWlxUASO
正午、部室前にて
キョン「すみません、なんか急におしかけてしまって」
教師「いやいやとんでもない!あなたのような偉大なOBが来て頂ける方が恐縮です。
……あ、こちらの教室でしたね。すぐに開けますので」
ガチャッ……!
教師「……うおっ…!ほこりまみれ…。
……本当にこんなところに用が?」
キョン「はい、しばらくお借りしてよろしいですか?」
教師「え、えぇ…。ご自由にどうぞ。
では…」
スタスタスタ……
キョン「…………」
キョン(一番のりは、俺か……)
811: 2008/05/12(月) 04:29:42.34 ID:VWlxUASO
キョン「…………」
モクモクモク……
キョン(ほこりがすごいな…)
キョン「よし、あいつらが来るまでに掃除でもするか!」
…………………
谷口「いいかぁー?この底辺がXになるから、この面Bの値が…」
ガラガラガラッ
谷口「だれだぁ?社長出勤かぁ?おい、名前と出席番号を……」
キョン「おっとすみません、ホウキ借りに来ただけなんでおかまいなく」
谷口「は、はぁ……」
ガラガラガラ、ピシャ
谷口「いいかー?続けるぞー?この面Bがなー!!」
モクモクモク……
キョン(ほこりがすごいな…)
キョン「よし、あいつらが来るまでに掃除でもするか!」
…………………
谷口「いいかぁー?この底辺がXになるから、この面Bの値が…」
ガラガラガラッ
谷口「だれだぁ?社長出勤かぁ?おい、名前と出席番号を……」
キョン「おっとすみません、ホウキ借りに来ただけなんでおかまいなく」
谷口「は、はぁ……」
ガラガラガラ、ピシャ
谷口「いいかー?続けるぞー?この面Bがなー!!」
814: 2008/05/12(月) 04:32:46.18 ID:VWlxUASO
あさ早いひともいるみたいだからまた明日にするか?
明日は一日暇だから昼からでもオッケーなんだが
明日は一日暇だから昼からでもオッケーなんだが
820: 2008/05/12(月) 04:37:57.47 ID:VWlxUASO
………
……
…
クラブ生「イッチニーサンシーイッチニーサンシー」
カァ……カァ……
キョン(……もう夕方か。掃除してると早いもんだね)
キョン「………」
キョン「変わってないな、この学校も」
キョン「この町も」
古泉「そして、あなたも」
キョン「!!!」
……
…
クラブ生「イッチニーサンシーイッチニーサンシー」
カァ……カァ……
キョン(……もう夕方か。掃除してると早いもんだね)
キョン「………」
キョン「変わってないな、この学校も」
キョン「この町も」
古泉「そして、あなたも」
キョン「!!!」
830: 2008/05/12(月) 04:45:43.93 ID:VWlxUASO
分かった。書くぜっ…!限界を越えてっ…!
キョン「……古泉…」
古泉「……お久し振りですね」
キョン「……………っ……」
古泉「………………」
キョン(……………やべ、涙が……)
古泉「………しませんか?」
キョン「え?」
古泉「ボードゲームですよ。しませんか?
みんながそろうまで、いつもやってたじゃないですか」
キョン「…………」
古泉「どうです?ひと勝負」
キョン「…ああ!望むところだ!」
キョン「……古泉…」
古泉「……お久し振りですね」
キョン「……………っ……」
古泉「………………」
キョン(……………やべ、涙が……)
古泉「………しませんか?」
キョン「え?」
古泉「ボードゲームですよ。しませんか?
みんながそろうまで、いつもやってたじゃないですか」
キョン「…………」
古泉「どうです?ひと勝負」
キョン「…ああ!望むところだ!」
836: 2008/05/12(月) 04:51:42.04 ID:VWlxUASO
…………
キョン「ぐあっ!?足を骨折、3000ドル支払うだと!?」
古泉「これはこれは、今日はついてないですね」
キョン「……足の骨折ごときで3000ドルはない。よって医者である俺は自分で治す」
古泉「ダメですよ。ゲーム内での職業はタレントなんですから」
キョン「くっそ……!」
ガチャッ…
みくる「お邪魔し……ひゃあああっ!?」
ドサッ!!
キョン「……!!!朝比奈さん!」
キョン「ぐあっ!?足を骨折、3000ドル支払うだと!?」
古泉「これはこれは、今日はついてないですね」
キョン「……足の骨折ごときで3000ドルはない。よって医者である俺は自分で治す」
古泉「ダメですよ。ゲーム内での職業はタレントなんですから」
キョン「くっそ……!」
ガチャッ…
みくる「お邪魔し……ひゃあああっ!?」
ドサッ!!
キョン「……!!!朝比奈さん!」
841: 2008/05/12(月) 05:01:22.04 ID:VWlxUASO
みくる「あはははぁ……転んじゃいました」
キョン(特盛なのに……この歳で垂れてない……!)ゴクリ
古泉「大丈夫ですか?」
みくる「はい、転んだりするのには慣れてますのでぇ…悲しいですけど」
キョン「……朝比奈さん」
みくる「お久し振りです。……お医者さんになったんですね」
キョン「はい」
みくる「……頑張ったんですね」
キョン「…はい!」
みくる「ふふ、安心しました。…私も頑張らないといけませんね」
キョン「なにをですか?」
みくる「えへへ、……色々です」
ガサ…!
キョン「その袋は?」
みくる「百貨店で美味しいお茶を買って来たんです。
すぐに淹れますね」
キョン(特盛なのに……この歳で垂れてない……!)ゴクリ
古泉「大丈夫ですか?」
みくる「はい、転んだりするのには慣れてますのでぇ…悲しいですけど」
キョン「……朝比奈さん」
みくる「お久し振りです。……お医者さんになったんですね」
キョン「はい」
みくる「……頑張ったんですね」
キョン「…はい!」
みくる「ふふ、安心しました。…私も頑張らないといけませんね」
キョン「なにをですか?」
みくる「えへへ、……色々です」
ガサ…!
キョン「その袋は?」
みくる「百貨店で美味しいお茶を買って来たんです。
すぐに淹れますね」
854: 2008/05/12(月) 05:09:42.47 ID:VWlxUASO
みくる「~♪」
ドポポポポ……
古泉「はい、あがりです」
キョン「な、何故だ…!」
古泉「タレントに就職したのがそもそもの間違いですね。時代はタレントのような不定給ではなく、固定給を欲しているんですよ」
キョン「くっそお……!」
みくる「もう一杯どうですか?」
キョン「あ、ありがとうございます」
ズズズ……
キョン(……やっぱり朝比奈さんが淹れてくれたお茶が、世界で一番美味しいな)
キョン「……………」
キョン「……二人ともに、この場で謝りたい」
古泉「…?」
みくる「………」
ドポポポポ……
古泉「はい、あがりです」
キョン「な、何故だ…!」
古泉「タレントに就職したのがそもそもの間違いですね。時代はタレントのような不定給ではなく、固定給を欲しているんですよ」
キョン「くっそお……!」
みくる「もう一杯どうですか?」
キョン「あ、ありがとうございます」
ズズズ……
キョン(……やっぱり朝比奈さんが淹れてくれたお茶が、世界で一番美味しいな)
キョン「……………」
キョン「……二人ともに、この場で謝りたい」
古泉「…?」
みくる「………」
911: 2008/05/12(月) 19:39:22.98 ID:VWlxUASO
古泉「………謝る?」
キョン「……古泉、朝比奈さん。済まなかった」
みくる「………」
古泉「……謝るのはこちらの方です」
みくる「…はい」
キョン「……古泉、朝比奈さん。済まなかった」
みくる「………」
古泉「……謝るのはこちらの方です」
みくる「…はい」
915: 2008/05/12(月) 19:46:14.58 ID:VWlxUASO
古泉「理由はどうあれ、僕はSOS団のもとを去りました」
キョン「………」
古泉「仲間が苦しんでいる時に……。そばにいなくてはならない時に、去りました。
……仲間より、組織をとったんです」
みくる「私も……そうです」
キョン「……………」
キョン「……それはもういいんだ。
あの時は俺もあんな状況で精神がどうかしてた。
………みんなに八つ当たりしただけさ」
916: 2008/05/12(月) 19:54:17.06 ID:VWlxUASO
ごめん、ミスしてなかったww
みくる「や、八つ当たりだなんて…」
キョン「いいや、そうです。……もはや綺麗事なんて言いません。
……あの時は自分で自分の気持ちに気付いてませんでしたが……」
古泉「………」
キョン「……苛立ってたんです。きっと。自分が何もできないから」
みくる「………」
キョン「普段の生活でもそうだった。
古泉、お前は超能力が使える。
朝比奈さん、あなたは未来の知識を持っている。
……長門だってそうだった。あいつはすごい力を持っていた」
キョン「……だから不安だったんだ。何もできない自分だけ残されるのが。
そして……何で俺は何もできないのかと苛立った…!」
みくる「や、八つ当たりだなんて…」
キョン「いいや、そうです。……もはや綺麗事なんて言いません。
……あの時は自分で自分の気持ちに気付いてませんでしたが……」
古泉「………」
キョン「……苛立ってたんです。きっと。自分が何もできないから」
みくる「………」
キョン「普段の生活でもそうだった。
古泉、お前は超能力が使える。
朝比奈さん、あなたは未来の知識を持っている。
……長門だってそうだった。あいつはすごい力を持っていた」
キョン「……だから不安だったんだ。何もできない自分だけ残されるのが。
そして……何で俺は何もできないのかと苛立った…!」
917: 2008/05/12(月) 20:00:59.96 ID:VWlxUASO
キョン「……俺はみんなに逃げてた。そう言えるかもしれない」
古泉「…………」
キョン「俺はうすうす気付きながらも、それを気付こうとはしないでまた逃げてた。……自分から進もうとしない、『待ち』の状態を続けた。
……結果、それが長門を追い詰めた」
みくる「…!それは違……!」
キョン「いいえ、聞いて下さい朝比奈さん。
……俺のとるにたらないプライドを持たせるために……。
こんなこと、考えるのも恐ろしいが、俺がハルヒの看病を続けたのも、もしかしたら『ハルヒの看病を献身的に続けた』という事実が欲しかっただけかもしれない……。」
古泉「…………」
キョン「俺はうすうす気付きながらも、それを気付こうとはしないでまた逃げてた。……自分から進もうとしない、『待ち』の状態を続けた。
……結果、それが長門を追い詰めた」
みくる「…!それは違……!」
キョン「いいえ、聞いて下さい朝比奈さん。
……俺のとるにたらないプライドを持たせるために……。
こんなこと、考えるのも恐ろしいが、俺がハルヒの看病を続けたのも、もしかしたら『ハルヒの看病を献身的に続けた』という事実が欲しかっただけかもしれない……。」
918: 2008/05/12(月) 20:04:33.06 ID:VWlxUASO
古泉「…………」
キョン「……キョンは確かにやった。精一杯やった。だからもういいぞ。
……これが言われたかったのかもしれないな」
古泉「………もしや、長門さんは……?」
キョン「あぁ。消えた。……俺のせいでな」
みくる「!!?」
古泉「…………」
キョン「……キョンは確かにやった。精一杯やった。だからもういいぞ。
……これが言われたかったのかもしれないな」
古泉「………もしや、長門さんは……?」
キョン「あぁ。消えた。……俺のせいでな」
みくる「!!?」
古泉「…………」
919: 2008/05/12(月) 20:12:24.64 ID:VWlxUASO
古泉「………脳氏状態から回復という奇跡の事例。しかも前日までは危篤状態という……」
キョン「…………」
古泉「……機関では様々な憶測が飛び交いました。涼宮ハルヒが『望んだ』のか、それとも他の何者かがアプローチをしかけたのか、はたまた、ただのデマか」
古泉「涼宮ハルヒは昏睡状態なので、望むことはできない。まずこれは確実。エージェントからの報告なのでデマということもない」
キョン「…………」
古泉「……僕もまさかとは思いましたが……」
キョン「あの長門がまさか。そう思っていた。……だろう?」
古泉「……えぇ」
キョン「…………」
古泉「……機関では様々な憶測が飛び交いました。涼宮ハルヒが『望んだ』のか、それとも他の何者かがアプローチをしかけたのか、はたまた、ただのデマか」
古泉「涼宮ハルヒは昏睡状態なので、望むことはできない。まずこれは確実。エージェントからの報告なのでデマということもない」
キョン「…………」
古泉「……僕もまさかとは思いましたが……」
キョン「あの長門がまさか。そう思っていた。……だろう?」
古泉「……えぇ」
920: 2008/05/12(月) 20:18:16.58 ID:VWlxUASO
古泉「……ですが、今考えれば、長門さんには『まさか』なんて無かった…」
キョン「…………」
古泉「……長門さんは、やはり……あなたを?」
キョン「…………………あぁ」
みくる「…………」
古泉「……長門さんは、もはや命令を忠実に遂行する『だけ』の存在ではなくなっていた」
キョン「………」
古泉「……あなたが、いたから」
キョン「………」
古泉「…………長門さんは、僕らよりもずっと人間的であったのかもしれないですね」
キョン「…………」
古泉「……長門さんは、やはり……あなたを?」
キョン「…………………あぁ」
みくる「…………」
古泉「……長門さんは、もはや命令を忠実に遂行する『だけ』の存在ではなくなっていた」
キョン「………」
古泉「……あなたが、いたから」
キョン「………」
古泉「…………長門さんは、僕らよりもずっと人間的であったのかもしれないですね」
921: 2008/05/12(月) 20:25:27.36 ID:VWlxUASO
キョン「……気付くのが遅すぎたんだ。俺が、気付くのが……」
古泉「………」
キョン「……俺が長門に頼りすぎたから、あいつは……」
みくる「………」
キョン「…俺が長門に頼られるくらいになっていれば……」
古泉「………」
古泉「………」
キョン「……俺が長門に頼りすぎたから、あいつは……」
みくる「………」
キョン「…俺が長門に頼られるくらいになっていれば……」
古泉「………」
922: 2008/05/12(月) 20:34:13.70 ID:VWlxUASO
古泉「……でも、今は」
キョン「……?」
古泉「今は、今のあなたは違う」
キョン「………」
みくる「……そう」
みくる「今のあなたは、涼宮さんを救う力を持っている」
キョン「…………」
古泉「……僕の超能力は涼宮さんそのものを救うものではない」
みくる「………私と長門さんもそうです。私にはそんな力はありませんし、長門さんもその力を使うには色々と制約があります」
古泉「……あなたの持つ力だけなんです。涼宮さんを救えるのは」
キョン「…………」
キョン「………………馬鹿いえ」
キョン「……?」
古泉「今は、今のあなたは違う」
キョン「………」
みくる「……そう」
みくる「今のあなたは、涼宮さんを救う力を持っている」
キョン「…………」
古泉「……僕の超能力は涼宮さんそのものを救うものではない」
みくる「………私と長門さんもそうです。私にはそんな力はありませんし、長門さんもその力を使うには色々と制約があります」
古泉「……あなたの持つ力だけなんです。涼宮さんを救えるのは」
キョン「…………」
キョン「………………馬鹿いえ」
923: 2008/05/12(月) 20:38:24.62 ID:VWlxUASO
古泉「………?」
キョン「……力だけもってても仕方ないんだ」
みくる「………」
キョン「………」
キョン「二人とも」ゴソゴソ
古泉「……?」
みくる「…なんでしょう?」
キョン「この手紙を見てくれ」
キョン「……力だけもってても仕方ないんだ」
みくる「………」
キョン「………」
キョン「二人とも」ゴソゴソ
古泉「……?」
みくる「…なんでしょう?」
キョン「この手紙を見てくれ」
924: 2008/05/12(月) 20:44:25.45 ID:VWlxUASO
古泉「これは?」
みくる「……ものすごく古い手紙…ですね」
キョン「あぁ。俺とあいつとの、約束だ」
キョン「……俺が頑張れば、あいつは氏なない」
キョン「俺が頑張ってさえいれば、あいつは氏なないんだ」
古泉「………」
キョン「それが、あいつとの約束だ」
みくる「……ものすごく古い手紙…ですね」
キョン「あぁ。俺とあいつとの、約束だ」
キョン「……俺が頑張れば、あいつは氏なない」
キョン「俺が頑張ってさえいれば、あいつは氏なないんだ」
古泉「………」
キョン「それが、あいつとの約束だ」
925: 2008/05/12(月) 20:50:31.16 ID:VWlxUASO
キョン「………俺の中で意味が変ったんだ。医者になることは」
古泉「………意味、とは?」
キョン「俺ははじめ、あいつを救う為に医者を目指した。救う為に医者になりたかった」
古泉「……」
キョン「……だが、今の俺は違う。あいつとの約束を守る為だけになった医者だ。
なりたかったんじゃない。約束を守りたいからなっただけだ」
古泉「………」
古泉「………意味、とは?」
キョン「俺ははじめ、あいつを救う為に医者を目指した。救う為に医者になりたかった」
古泉「……」
キョン「……だが、今の俺は違う。あいつとの約束を守る為だけになった医者だ。
なりたかったんじゃない。約束を守りたいからなっただけだ」
古泉「………」
926: 2008/05/12(月) 20:51:03.89 ID:VWlxUASO
すまん、飯食ってくる
しばし
しばし
939: 2008/05/12(月) 21:27:23.99 ID:VWlxUASO
古泉「……違いますよ」
キョン「…?」
古泉「あなたのその力は、いずれ必要になります」
キョン「……何言ってんだ」
古泉「そう、近い将来…」
キョン「いやに確信めいた言い方だな」
古泉「……ですから、その答えはまだ出さないで下さい」
キョン「……?」
古泉「その力は、あなたが欲したものなのか、それとも、必要ないものなのか」
キョン「…………」
古泉「いずれ来る、その時まで」
キョン「…?」
古泉「あなたのその力は、いずれ必要になります」
キョン「……何言ってんだ」
古泉「そう、近い将来…」
キョン「いやに確信めいた言い方だな」
古泉「……ですから、その答えはまだ出さないで下さい」
キョン「……?」
古泉「その力は、あなたが欲したものなのか、それとも、必要ないものなのか」
キョン「…………」
古泉「いずれ来る、その時まで」
940: 2008/05/12(月) 21:35:40.30 ID:VWlxUASO
キョン「………」
古泉「おっと、折角の旧友との再会なのに、少し湿っぽくなってしまいましたね」
キョン「……だな」
古泉「…………」
みくる「…………」
キョン「朝比奈さん」
みくる「は、はい?」
キョン「お茶……もう一杯いただけませんか?」
みくる「え?」
キョン「お茶、いただけませんか?できればお茶菓子も頂きたいです。
……残りの二人を待たなくちゃいけないんで」
みくる「…!」
古泉「おっと、折角の旧友との再会なのに、少し湿っぽくなってしまいましたね」
キョン「……だな」
古泉「…………」
みくる「…………」
キョン「朝比奈さん」
みくる「は、はい?」
キョン「お茶……もう一杯いただけませんか?」
みくる「え?」
キョン「お茶、いただけませんか?できればお茶菓子も頂きたいです。
……残りの二人を待たなくちゃいけないんで」
みくる「…!」
941: 2008/05/12(月) 21:42:44.25 ID:VWlxUASO
古泉「はは、そうですね。出来れば僕も頂きたいですね。
少し小腹が空きまして…。
彼女たちを待つのは長丁場になりそうです。腹が減ってはなんとやら……」
みくる「……は、はいっ!
すごく美味しいケーキがあるんですっ!すぐ用意しますねっ!」
キョン「古泉、朝比奈さん」
古泉「?」
みくる「はい?」
キョン「お互い、これでわだかまりはナシだ」
古泉「……そうですね」
みくる「はいっ!」
古泉「…こうやってまた一つ集まった」
キョン「それだけで、十分だ」
少し小腹が空きまして…。
彼女たちを待つのは長丁場になりそうです。腹が減ってはなんとやら……」
みくる「……は、はいっ!
すごく美味しいケーキがあるんですっ!すぐ用意しますねっ!」
キョン「古泉、朝比奈さん」
古泉「?」
みくる「はい?」
キョン「お互い、これでわだかまりはナシだ」
古泉「……そうですね」
みくる「はいっ!」
古泉「…こうやってまた一つ集まった」
キョン「それだけで、十分だ」
942: 2008/05/12(月) 21:50:58.00 ID:VWlxUASO
………
……
…
古泉「はい、あがりです」
キョン「なん……だと……?」
みくる「ふぇぇ…負けちゃいましたぁ…」
古泉「今回の敗因もまたキョンさんがタレントに就職……」
キョン「分かってるよ!くっそ……人生ゲームは向いてないのか俺は…」
みくる「じゃあ私の番ですね。ルーレットを回して…(カラカラカラ……)
あ、3ですね。1、2、3っと………ぁ」
キョン「どうしました?朝比奈さん」
みくる「ご、ごめんなさいキョンくん……私もあがっちゃいました」
キョン「……ぐはっ!?」
古泉「買い出し係は決定ですね。
僕はおにぎりとペヤングをお願いします」
みくる「……あのぅ、私はサンドイッチを……」
……
…
古泉「はい、あがりです」
キョン「なん……だと……?」
みくる「ふぇぇ…負けちゃいましたぁ…」
古泉「今回の敗因もまたキョンさんがタレントに就職……」
キョン「分かってるよ!くっそ……人生ゲームは向いてないのか俺は…」
みくる「じゃあ私の番ですね。ルーレットを回して…(カラカラカラ……)
あ、3ですね。1、2、3っと………ぁ」
キョン「どうしました?朝比奈さん」
みくる「ご、ごめんなさいキョンくん……私もあがっちゃいました」
キョン「……ぐはっ!?」
古泉「買い出し係は決定ですね。
僕はおにぎりとペヤングをお願いします」
みくる「……あのぅ、私はサンドイッチを……」
949: 2008/05/12(月) 21:58:38.11 ID:VWlxUASO
学校、校庭にて
チュンチュン、チュンチュン
キョン(……もう朝か。夜通し人生ゲームはさすがにハードだな…)
警備員「これはこれは先生」
キョン「あ、どうも」
警備員「昨夜はおたのしみだったようで」
キョン「あ……申し訳ありません、ちょっと騒ぎすぎました…」
警備員「いえいえ、久し振りの友人との再会なんでしょう?
夜の学校ならいくら騒いでも近所迷惑にはならないので」
キョン「……ありがとうございます。
ところで、この近くでコンビニはありませんか?」
警備員「コンビニ?」
キョン「ええ、ちょっと頼まれものを……」
チュンチュン、チュンチュン
キョン(……もう朝か。夜通し人生ゲームはさすがにハードだな…)
警備員「これはこれは先生」
キョン「あ、どうも」
警備員「昨夜はおたのしみだったようで」
キョン「あ……申し訳ありません、ちょっと騒ぎすぎました…」
警備員「いえいえ、久し振りの友人との再会なんでしょう?
夜の学校ならいくら騒いでも近所迷惑にはならないので」
キョン「……ありがとうございます。
ところで、この近くでコンビニはありませんか?」
警備員「コンビニ?」
キョン「ええ、ちょっと頼まれものを……」
950: 2008/05/12(月) 22:02:15.45 ID:VWlxUASO
警備員「あぁ、コンビニなら近くにありますよ。
校門を出てまっすぐ突き当たりの交差点にあります」
キョン「分かりました。ありがとうございます」
警備員「…あ、そうそう」
警備員「朝方は特にトラックが多いんで、気をつけて下さいね」
校門を出てまっすぐ突き当たりの交差点にあります」
キョン「分かりました。ありがとうございます」
警備員「…あ、そうそう」
警備員「朝方は特にトラックが多いんで、気をつけて下さいね」
961: 2008/05/12(月) 22:08:22.55 ID:VWlxUASO
…………
………
……
キョン(……ずっと歩いているんだが)
キョン(……コンビニなんて一軒もないぞ)
キョン「仕方ない。大通りの方に出てみるかな」
ブゥーン……ブゥーン……
キョン(警備員さんが言ってたようにトラックの交通量が多いな…。タクシーでも居ればコンビニの場所を聞けるんだが……。
………ん?)
キョン「お、あったあった。……場所が全然違うじゃないか」
………
……
キョン(……ずっと歩いているんだが)
キョン(……コンビニなんて一軒もないぞ)
キョン「仕方ない。大通りの方に出てみるかな」
ブゥーン……ブゥーン……
キョン(警備員さんが言ってたようにトラックの交通量が多いな…。タクシーでも居ればコンビニの場所を聞けるんだが……。
………ん?)
キョン「お、あったあった。……場所が全然違うじゃないか」
962: 2008/05/12(月) 22:13:23.91 ID:VWlxUASO
キョン(………コンビニは道路の向こう側か)
キョン「横断歩道はないもんか。……ん?」
キョン(……なんだあの人?こんな朝方からエプロン着て走って…)
エプロンの女性「………ハっ…!ハっ…!」
キョン(………あれ?あの人どこかで……)
ドクン…
キョン「横断歩道はないもんか。……ん?」
キョン(……なんだあの人?こんな朝方からエプロン着て走って…)
エプロンの女性「………ハっ…!ハっ…!」
キョン(………あれ?あの人どこかで……)
ドクン…
967: 2008/05/12(月) 22:16:14.09 ID:VWlxUASO
エプロンの女性「………!(キョロキョロ)」
信号機のスピーカ『赤に変わりました。横断をやめて下さい』
キョン「……!」
キョン(……あ、あの人、まさか……!!)
キョン「は、ハル……ヒ……?ハルヒ……なのか?」
信号機のスピーカ『赤に変わりました。横断をやめて下さい』
キョン「……!」
キョン(……あ、あの人、まさか……!!)
キョン「は、ハル……ヒ……?ハルヒ……なのか?」
971: 2008/05/12(月) 22:21:59.77 ID:VWlxUASO
キョン「ハルヒ!!!おい、ハルヒ!!」
ブゥーン……ブゥーン……
キョン(くっ…!車の音でかき消されるか……!もっと近くへ…!!)
キョン「………?」
エプロンの女性「………(キョロキョロ)」
キョン(……なにやってんだ。キョロキョロして…)
ドクン…
エプロンの女性「………(キョロキョロ)」
キョン(……ま、まさか!!)
エプロンの女性「……!今だ…!」
タッタッタッタ…!
キョン「……なっ!!?」
ドクン…!
ブゥーン……ブゥーン……
キョン(くっ…!車の音でかき消されるか……!もっと近くへ…!!)
キョン「………?」
エプロンの女性「………(キョロキョロ)」
キョン(……なにやってんだ。キョロキョロして…)
ドクン…
エプロンの女性「………(キョロキョロ)」
キョン(……ま、まさか!!)
エプロンの女性「……!今だ…!」
タッタッタッタ…!
キョン「……なっ!!?」
ドクン…!
978: 2008/05/12(月) 22:26:05.02 ID:VWlxUASO
キョン「馬鹿!!!ハルヒ、戻れ!!!」
エプロンの女性「…!え……?」
ブゥーン…!
キョン「!!!」
キョン(トラック!!?)
キキーッッッ!!
エプロンの女性「……え……?」
キョン「危ない!!!」
エプロンの女性「…!え……?」
ブゥーン…!
キョン「!!!」
キョン(トラック!!?)
キキーッッッ!!
エプロンの女性「……え……?」
キョン「危ない!!!」
979: 2008/05/12(月) 22:26:49.78 ID:VWlxUASO
―――――――……………
983: 2008/05/12(月) 22:32:45.96 ID:VWlxUASO
………
……
…
運転手「ゴラァ!!!信号良く見ろ!!!あぶねぇだろうがボケっ!!!」
キョン「す、すみません、すみません…!!」
エプロンの女性「……いたたた……」
キョン「…!」
エプロンの女性「ちょ、ちょっとあなたね!急に体当たりしないでくれる!?痛いじゃ……」
パンッ…!
エプロンの女性「あぅ……っ!?」
……
…
運転手「ゴラァ!!!信号良く見ろ!!!あぶねぇだろうがボケっ!!!」
キョン「す、すみません、すみません…!!」
エプロンの女性「……いたたた……」
キョン「…!」
エプロンの女性「ちょ、ちょっとあなたね!急に体当たりしないでくれる!?痛いじゃ……」
パンッ…!
エプロンの女性「あぅ……っ!?」
987: 2008/05/12(月) 22:36:58.69 ID:VWlxUASO
ブゥーン……ブゥーン……
エプロンの女性「いった……!な、なにすん……!……ぇ……?」
キョン「…………」
エプロンの女性「あ、あなた、まさか…キョ」
キョン「………なんで殴られたか、分かるか?」
エプロンの女性「…………!」
エプロンの女性「いった……!な、なにすん……!……ぇ……?」
キョン「…………」
エプロンの女性「あ、あなた、まさか…キョ」
キョン「………なんで殴られたか、分かるか?」
エプロンの女性「…………!」
991: 2008/05/12(月) 22:45:08.85 ID:VWlxUASO
キョン「………………」
エプロンの女性「………………」
ブゥーン……ブゥーン……
キョン「……ハルヒ」
ハルヒ「……!」
キョン「……心配……っ…!……あんま゙り……っ…!心配……かけさぜ……るな゙………っ……。
この……大馬鹿野郎………!」
ハルヒ「……ごめん」
キョン「おま゙え゙のこと……っ……!どれだげ……っ……!心配したと……ぐっ………おもっでんだ……っ!!」
ハルヒ「………うん」
キョン「バガ……や゙ろ゙……!!」
ハルヒ「……うん」
エプロンの女性「………………」
ブゥーン……ブゥーン……
キョン「……ハルヒ」
ハルヒ「……!」
キョン「……心配……っ…!……あんま゙り……っ…!心配……かけさぜ……るな゙………っ……。
この……大馬鹿野郎………!」
ハルヒ「……ごめん」
キョン「おま゙え゙のこと……っ……!どれだげ……っ……!心配したと……ぐっ………おもっでんだ……っ!!」
ハルヒ「………うん」
キョン「バガ……や゙ろ゙……!!」
ハルヒ「……うん」
3: 2008/05/12(月) 05:20:45.06 ID:VWlxUASO
スマヌ。
今日はいつもゆり早くからはじめるぜ
今日はいつもゆり早くからはじめるぜ
27: 2008/05/12(月) 14:12:17.25 ID:VWlxUASO
おはよう。深夜組昨日は色々ありがとう
今日でマジ最終回だ。絶対そうする
>>16
是非投下してくれ。
俺もみたいです><<
今日でマジ最終回だ。絶対そうする
>>16
是非投下してくれ。
俺もみたいです><<
35: 2008/05/12(月) 17:38:34.44 ID:VWlxUASO
よし、多分7時には帰れるから時間通りにはじめる
とりあえず前スレ残ってるから、
俺がいうのも何だが、向こうから使おう。
とりあえず前スレ残ってるから、
俺がいうのも何だが、向こうから使おう。
105: 2008/05/12(月) 22:53:10.14 ID:VWlxUASO
自動ドア『ウィーン』
コンビニ店員「いらっしゃーせwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwうぇwwwwwwwwwwwwww」
ハルヒ「何買うんだっけ?」
キョン「……忘れた」
ハルヒ「はぁ!?」
キョン「……お前のせいでな」
ハルヒ「う、うるさいわね!謝ってんでしょ!!」
キョン「ま、適当でいいだろ。食えるもんなら。
……お、この冷凍ギョーザとか古泉好きそうだぞ」
ハルヒ「………」
キョン「朝比奈さんには無難にサンドイッチでも……」
ハルヒ「……お医者さん、なれたのね」
キョン「ん?あぁ」
コンビニ店員「いらっしゃーせwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwうぇwwwwwwwwwwwwww」
ハルヒ「何買うんだっけ?」
キョン「……忘れた」
ハルヒ「はぁ!?」
キョン「……お前のせいでな」
ハルヒ「う、うるさいわね!謝ってんでしょ!!」
キョン「ま、適当でいいだろ。食えるもんなら。
……お、この冷凍ギョーザとか古泉好きそうだぞ」
ハルヒ「………」
キョン「朝比奈さんには無難にサンドイッチでも……」
ハルヒ「……お医者さん、なれたのね」
キョン「ん?あぁ」
108: 2008/05/12(月) 22:58:06.63 ID:VWlxUASO
ハルヒ「……頑張ったのね」
キョン「お前との約束だ」
ハルヒ「……あたしも、頑張った」
キョン「………あぁ」
コンビニ店員「zzzz……」
キョン「すいません、これ下さい」
コンビニ店員「しゃーしゃーせwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwかしゃこまりしゃーしたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ハルヒ「………」
キョン「………」
ハルヒ「……ぷっ」
キョン「……何だよ?」
ハルヒ「あんた、老けたわねっ……くくっ……」
キョン「お前もな」
キョン「お前との約束だ」
ハルヒ「……あたしも、頑張った」
キョン「………あぁ」
コンビニ店員「zzzz……」
キョン「すいません、これ下さい」
コンビニ店員「しゃーしゃーせwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwかしゃこまりしゃーしたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ハルヒ「………」
キョン「………」
ハルヒ「……ぷっ」
キョン「……何だよ?」
ハルヒ「あんた、老けたわねっ……くくっ……」
キョン「お前もな」
110: 2008/05/12(月) 23:04:40.68 ID:VWlxUASO
自動ドア『ウィーン』
コンビニ店員 「ありゃーしたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwまたおこしくだしゃーせwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
キョン「ふぅ、何か色々買っちまったな」
ハルヒ「そうね…。ん?なにこれ。カレールウ?」
キョン「それは確実に必要だ」
ハルヒ「…?そうなの?」
キョン「あぁ」
ハルヒ「……ふーん」
ハルヒ(………)
タッタッタッタ…!
キョン「あっ、コラハルヒ!先行くな!危ないぞ!」
ハルヒ「(ピタッ)………キョン!」
キョン「あぁ?」
ハルヒ「……すぅ……」
ハルヒ「キョン!!ただいまっ!!」
キョン「おわっ!?」コケッ
コンビニ店員 「ありゃーしたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwまたおこしくだしゃーせwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
キョン「ふぅ、何か色々買っちまったな」
ハルヒ「そうね…。ん?なにこれ。カレールウ?」
キョン「それは確実に必要だ」
ハルヒ「…?そうなの?」
キョン「あぁ」
ハルヒ「……ふーん」
ハルヒ(………)
タッタッタッタ…!
キョン「あっ、コラハルヒ!先行くな!危ないぞ!」
ハルヒ「(ピタッ)………キョン!」
キョン「あぁ?」
ハルヒ「……すぅ……」
ハルヒ「キョン!!ただいまっ!!」
キョン「おわっ!?」コケッ
115: 2008/05/12(月) 23:08:45.36 ID:VWlxUASO
キョン「な、なんだいきなり!」
ハルヒ「何って…。帰ってきたらいうもんでしょ」
キョン「……?」
ハルヒ「あたしは帰ってきた。SOS団に」
キョン「……!」
ハルヒ「…………キョン」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「……ただいま!」
キョン「…………」
すぅ……
キョン「おかえり!ハルヒ!!」
ハルヒ「何って…。帰ってきたらいうもんでしょ」
キョン「……?」
ハルヒ「あたしは帰ってきた。SOS団に」
キョン「……!」
ハルヒ「…………キョン」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「……ただいま!」
キョン「…………」
すぅ……
キョン「おかえり!ハルヒ!!」
117: 2008/05/12(月) 23:15:16.34 ID:VWlxUASO
……………
古泉「それにしても、あなたも酷い人ですね。頼んでいたものの代わりに、わざわざ今ちまたで問題となっているものを選んで買ってくるなんて…」
キョン「……許せ。他意はない」
グツグツグツ……
古泉「それにしてもすごいですね。15年前の携帯ガスコンロが動くなんて…」
キョン「まぁまだホームセンターが開いてる時間じゃないし、仕方ないだろ。
それに事実今動いてるんだから問題ない」
ハルヒ「よっし!できたわよ!!みくるちゃん特製カレー!!」
古泉「それにしても、あなたも酷い人ですね。頼んでいたものの代わりに、わざわざ今ちまたで問題となっているものを選んで買ってくるなんて…」
キョン「……許せ。他意はない」
グツグツグツ……
古泉「それにしてもすごいですね。15年前の携帯ガスコンロが動くなんて…」
キョン「まぁまだホームセンターが開いてる時間じゃないし、仕方ないだろ。
それに事実今動いてるんだから問題ない」
ハルヒ「よっし!できたわよ!!みくるちゃん特製カレー!!」
125: 2008/05/12(月) 23:22:06.09 ID:VWlxUASO
みくる「上手く出来たかどうか分かりませんが…」
キョン「いえいえ、大丈夫ですよ」
ハルヒ「そうよ!あたしも手伝ったんだし、美味しいに決まってるわ!」
古泉「具は冷凍野菜ですが、そこは勘弁して貰いましょうか」
キョン「あぁ」
みくる「長門さん、来てくれますでしょうか…」
ハルヒ「絶対来るわ」
みくる「!」
ハルヒ「団長命令はぜったいだもの。ね、団長?」
キョン「俺は団長じゃない。団長代行だ。
団長はお前、涼宮ハルヒだ」
ハルヒ「ふふ、そうね」
キョン「いえいえ、大丈夫ですよ」
ハルヒ「そうよ!あたしも手伝ったんだし、美味しいに決まってるわ!」
古泉「具は冷凍野菜ですが、そこは勘弁して貰いましょうか」
キョン「あぁ」
みくる「長門さん、来てくれますでしょうか…」
ハルヒ「絶対来るわ」
みくる「!」
ハルヒ「団長命令はぜったいだもの。ね、団長?」
キョン「俺は団長じゃない。団長代行だ。
団長はお前、涼宮ハルヒだ」
ハルヒ「ふふ、そうね」
130: 2008/05/12(月) 23:25:59.07 ID:VWlxUASO
キョン「あいつは……!……長門は来る」
そう、絶対に。
あいつは約束した。絶対に戻ると
だから…!
キョン「あとはお前だけだ!長門、戻ってこい!」
そう、絶対に。
あいつは約束した。絶対に戻ると
だから…!
キョン「あとはお前だけだ!長門、戻ってこい!」
132: 2008/05/12(月) 23:28:15.31 ID:VWlxUASO
―――――――………
ガチャッ……
136: 2008/05/12(月) 23:31:26.62 ID:VWlxUASO
長門「………」
ハルヒ「有希!!」
古泉「長門さん…!」
みくる「長門さん!!」
キョン「…………」
キョン「……長門!!」
長門「………遅刻…」
ハルヒ「有希!!」
古泉「長門さん…!」
みくる「長門さん!!」
キョン「…………」
キョン「……長門!!」
長門「………遅刻…」
147: 2008/05/12(月) 23:36:06.12 ID:VWlxUASO
キョン「……長門!!」
長門「…………」
キョン「長門、お前……!」
長門「……涼宮ハルヒが、回復したのが理由」
キョン「え?」
長門「…………」
キョン「長門、お前……!」
長門「……涼宮ハルヒが、回復したのが理由」
キョン「え?」
153: 2008/05/12(月) 23:42:55.54 ID:VWlxUASO
長門「涼宮ハルヒが回復したことによって、観察の必要性が出て来た」
キョン「………」
長門「だから、涼宮ハルヒと顔見知りであった私を送り込むのが一番簡単であり、かつ効果的であ」
キョン「……老けたな」
長門「……?」
キョン「老けたな、長門」
長門「……そう」
キョン「でも、美人だ」
長門「………………そう」
ぐりぃ…!
キョン「ぐあっ!?」
ハルヒ「……あんた何鼻の下伸ばしてんのよ…?
有希に変なことするならこのままカレーの具に……!!」
キョン「………」
長門「だから、涼宮ハルヒと顔見知りであった私を送り込むのが一番簡単であり、かつ効果的であ」
キョン「……老けたな」
長門「……?」
キョン「老けたな、長門」
長門「……そう」
キョン「でも、美人だ」
長門「………………そう」
ぐりぃ…!
キョン「ぐあっ!?」
ハルヒ「……あんた何鼻の下伸ばしてんのよ…?
有希に変なことするならこのままカレーの具に……!!」
159: 2008/05/12(月) 23:46:50.44 ID:VWlxUASO
古泉「おやおや、お熱いことです」
みくる「あのぅ、ケンカは……」
ハルヒ「なっ…!別にそんなんじゃ……」
キョン「長門!」
長門「……何」
キョン「……おかえり」
長門「……私が帰ってこれたのも、あなたのお陰」
キョン「…え?」
長門「……ただいま」
みくる「あのぅ、ケンカは……」
ハルヒ「なっ…!別にそんなんじゃ……」
キョン「長門!」
長門「……何」
キョン「……おかえり」
長門「……私が帰ってこれたのも、あなたのお陰」
キョン「…え?」
長門「……ただいま」
166: 2008/05/12(月) 23:51:22.67 ID:VWlxUASO
俺の人生のターニングポイント。
ハルヒの約束をすっぽかした、俺。
もしあの時、俺が約束を守っていたなら、俺はきっと別の人生を送っていただろう。
それはどんな人生だろう?
それは分からない
169: 2008/05/12(月) 23:55:14.11 ID:VWlxUASO
どんな人生か…。
そんなものはもはや俺にとって関係ない
いいじゃないか。
遠回りだったけれど…。
俺たちの絆は本物だ。
だから、これでいいんだ。
そんなものはもはや俺にとって関係ない
いいじゃないか。
遠回りだったけれど…。
俺たちの絆は本物だ。
だから、これでいいんだ。
173: 2008/05/12(月) 23:58:05.78 ID:VWlxUASO
俺の力をハルヒを守る力と言ってくれた古泉
本当にそうなのかはまだわからいが
俺はハルヒを守る。
これから、ずっと
fin
221: 2008/05/13(火) 00:03:58.09 ID:4hsjzISO
キョン「………みんな、行くのか」
古泉「僕ももう社会人ですからね。一緒にいたいのはやまやまですが…」
ハルヒ「あたしも、子供たちのことほったらかしで来ちゃったし」
キョン「子供!!?」
ハルヒ「あ、あぁ、保育園で預かってる子供ね」
みくる「私も今日無断欠勤なんで……」
長門「あなたも、記者会見をぐちゃぐちゃにした」
キョン「……分かってる。ちゃんと謝りに行く」
古泉「僕ももう社会人ですからね。一緒にいたいのはやまやまですが…」
ハルヒ「あたしも、子供たちのことほったらかしで来ちゃったし」
キョン「子供!!?」
ハルヒ「あ、あぁ、保育園で預かってる子供ね」
みくる「私も今日無断欠勤なんで……」
長門「あなたも、記者会見をぐちゃぐちゃにした」
キョン「……分かってる。ちゃんと謝りに行く」
247: 2008/05/13(火) 00:09:27.42 ID:4hsjzISO
ハルヒ「あんたはどうすんの?」
キョン「俺はここを片付けてから行くよ。谷口に悪いし」
ハルヒ「谷口?」
キョン「いや、こっちの話」
みくる「じゃあ、私たちはこれで」
長門「…………」
ハルヒ「絶対、またみんなで会いましょう!」
古泉「連絡先も交換しましたし、今度はあんな記者会見ジャックはしないでいいですね。」
キョン「……やめてくれ」
ハルヒ「じゃ、またね!!」
バタンッ…
キョン「ふぅ……じゃ、片付けるか」
キョン「俺はここを片付けてから行くよ。谷口に悪いし」
ハルヒ「谷口?」
キョン「いや、こっちの話」
みくる「じゃあ、私たちはこれで」
長門「…………」
ハルヒ「絶対、またみんなで会いましょう!」
古泉「連絡先も交換しましたし、今度はあんな記者会見ジャックはしないでいいですね。」
キョン「……やめてくれ」
ハルヒ「じゃ、またね!!」
バタンッ…
キョン「ふぅ……じゃ、片付けるか」
253: 2008/05/13(火) 00:13:28.54 ID:4hsjzISO
キョン「…ったく、散らかしやがって…!」
キョン(…………)
キョン「ま、今日ぐらいはいいか」
ガチャッ
古泉「もしもし」
キョン「うわっ!?」
キョン(…………)
キョン「ま、今日ぐらいはいいか」
ガチャッ
古泉「もしもし」
キョン「うわっ!?」
257: 2008/05/13(火) 00:19:03.98 ID:4hsjzISO
キョン「…こ、古泉…!
どうした?何か忘れ物か?」
古泉「……いえ、一言お伝えしておこうと思いまして」
キョン「……いやに真剣だな、どうした?」
古泉「『僕もできる限りのことはやらせて頂きました』」
キョン「……?」
古泉「『次はあなたの番。……いや、やっとあなたの出番です……!』」
キョン「………?」
どうした?何か忘れ物か?」
古泉「……いえ、一言お伝えしておこうと思いまして」
キョン「……いやに真剣だな、どうした?」
古泉「『僕もできる限りのことはやらせて頂きました』」
キョン「……?」
古泉「『次はあなたの番。……いや、やっとあなたの出番です……!』」
キョン「………?」
260: 2008/05/13(火) 00:23:40.83 ID:4hsjzISO
古泉「……お伝えしたいことはそれだけです」
キョン「な、何の話だ?全く話が見えてこないんだが」
古泉「…ご武運を。僕はあなたを信じています」
バタン……
キョン(か、帰った…?)
キョン「何言ってんだあいつ…。
ま、いいか。とりあえず片付けるか」
ガチャッ
キョン「……ん?古泉?また何か」
みくる「……こんにちは」
キョン「………!?」
キョン「な、何の話だ?全く話が見えてこないんだが」
古泉「…ご武運を。僕はあなたを信じています」
バタン……
キョン(か、帰った…?)
キョン「何言ってんだあいつ…。
ま、いいか。とりあえず片付けるか」
ガチャッ
キョン「……ん?古泉?また何か」
みくる「……こんにちは」
キョン「………!?」
276: 2008/05/13(火) 00:28:32.68 ID:4hsjzISO
キョン「あ、朝比奈さん……ですか?」
みくる「はい」
キョン「で、ですが……」
キョン(『さっきの朝比奈さんじゃない』……!!)
みくる「……あはは、あんまり見ないで下さい。気をつけてはいるんですが、小ジワが…」
キョン(この朝比奈さん、見た感じ……60代くらいか…?)
キョン「………未来の朝比奈さんですね」
みくる(老)「…はい。お話しが早くて助かります」
みくる「はい」
キョン「で、ですが……」
キョン(『さっきの朝比奈さんじゃない』……!!)
みくる「……あはは、あんまり見ないで下さい。気をつけてはいるんですが、小ジワが…」
キョン(この朝比奈さん、見た感じ……60代くらいか…?)
キョン「………未来の朝比奈さんですね」
みくる(老)「…はい。お話しが早くて助かります」
283: 2008/05/13(火) 00:36:34.80 ID:4hsjzISO
キョン「……で、俺に用とは?」
みくる(老)「………ごめんなさい」
プスッ…!
キョン「!!!!」
キョン(ち、注射針!!?)
キョン「な、なにを………あさひな………さ……………」
みくる(老)「ごめんなさい。ちょっとの間眠ってもらいます」
キョン「!!!」
みくる(老)「安心して下さい。すぐに目が覚めます」
キョン「く…………ぅ……………」
みくる(老)「貴方達」
黒服「はっ!」
みくる(老)「ターゲットを例の場所に」
黒服「し、しかし本当に……?」
みくる(老)「命令です」
黒服「は、はっ!!」
キョン(な、なにを……朝比奈さん………
……くぁ、い、意識が……)
みくる(老)「………ごめんなさい」
プスッ…!
キョン「!!!!」
キョン(ち、注射針!!?)
キョン「な、なにを………あさひな………さ……………」
みくる(老)「ごめんなさい。ちょっとの間眠ってもらいます」
キョン「!!!」
みくる(老)「安心して下さい。すぐに目が覚めます」
キョン「く…………ぅ……………」
みくる(老)「貴方達」
黒服「はっ!」
みくる(老)「ターゲットを例の場所に」
黒服「し、しかし本当に……?」
みくる(老)「命令です」
黒服「は、はっ!!」
キョン(な、なにを……朝比奈さん………
……くぁ、い、意識が……)
287: 2008/05/13(火) 00:37:40.08 ID:4hsjzISO
――――――――…………
297: 2008/05/13(火) 00:41:13.02 ID:4hsjzISO
カッ……!
キョン(……!眩しい……!)
キョン「…!!!」
ガバッ
キョン「………ここは…?……くっ……?」
キョン(まだ意識がもうろうとする……!!)
みくる(老)「…お目覚めですか」
キョン「!!!
朝比奈さん……!」
キョン(……!眩しい……!)
キョン「…!!!」
ガバッ
キョン「………ここは…?……くっ……?」
キョン(まだ意識がもうろうとする……!!)
みくる(老)「…お目覚めですか」
キョン「!!!
朝比奈さん……!」
303: 2008/05/13(火) 00:48:50.41 ID:4hsjzISO
キョン「……朝比奈さん、ここは?
これはどういうことですか…?」
みくる(老)「私、組織のお仕事を頑張って、一つの部隊を動かせるようになるまで、昇進したんです」
キョン(……?)
みくる(老)「……私は長門さんからバトンを頂きました」
キョン「………バトン?」
みくる(老)「はい」
キョン「………?」
みくる(老)「『…次は、あなたの番』」
キョン「…!」
みくる(老)「『……キョンくん、やっとあなたが舞台に上がる番です…!』」
キョン(……朝比奈さんまで、古泉と似たようなことを…!)
これはどういうことですか…?」
みくる(老)「私、組織のお仕事を頑張って、一つの部隊を動かせるようになるまで、昇進したんです」
キョン(……?)
みくる(老)「……私は長門さんからバトンを頂きました」
キョン「………バトン?」
みくる(老)「はい」
キョン「………?」
みくる(老)「『…次は、あなたの番』」
キョン「…!」
みくる(老)「『……キョンくん、やっとあなたが舞台に上がる番です…!』」
キョン(……朝比奈さんまで、古泉と似たようなことを…!)
310: 2008/05/13(火) 00:54:24.71 ID:4hsjzISO
キョン「は、話を逸らさないで下さい…!俺には一体何がなんだか…!」
タッタッタッタ……
バァン!!
みくる(老)「何事?ドアは静かに開けなさい」
黒服「ターゲットB、搬入完了との連絡が入りました」
みくる(老)「そう」
キョン「………???」
みくる(老)「時間がありません。手短に話します」
みくる(老)「ここは12年前のアメリカ。
……涼宮さんが日本から搬入されてくる病院です」
タッタッタッタ……
バァン!!
みくる(老)「何事?ドアは静かに開けなさい」
黒服「ターゲットB、搬入完了との連絡が入りました」
みくる(老)「そう」
キョン「………???」
みくる(老)「時間がありません。手短に話します」
みくる(老)「ここは12年前のアメリカ。
……涼宮さんが日本から搬入されてくる病院です」
312: 2008/05/13(火) 00:59:12.12 ID:4hsjzISO
キョン「な、なんだって!!?」
みくる(老)「キョンくん」
ガシッ
みくる(老)「涼宮さんの執刀医は貴方」
みくる(老)「ついに来たのよ。この時が」
みくる(老)「あなたが、涼宮さんを救うのよ……!!」
キョン「!!!!」
みくる(老)「キョンくん」
ガシッ
みくる(老)「涼宮さんの執刀医は貴方」
みくる(老)「ついに来たのよ。この時が」
みくる(老)「あなたが、涼宮さんを救うのよ……!!」
キョン「!!!!」
318: 2008/05/13(火) 01:02:54.51 ID:4hsjzISO
キョン「……しかし、どこの誰かも分からない人間にオペをさせる病院は……」
「それについては心配無用です」
キョン「……!?」
「なぜなら、ここは」
ガチャッ
古泉「機関が運営する病院ですから」
キョン「こ、古泉…!!」
「それについては心配無用です」
キョン「……!?」
「なぜなら、ここは」
ガチャッ
古泉「機関が運営する病院ですから」
キョン「こ、古泉…!!」
324: 2008/05/13(火) 01:08:36.98 ID:4hsjzISO
キョン「……お前は……歳をとってない……のか?」
古泉「ええ。僕はこの時系列の『僕』ですから」
キョン「……………!」
キョン(……ってことはこいつがハルヒのもとを離れたのは……!)
古泉「まぁ機関の病院とはいえ、僕に数人の有志が勝手に協力して頂いているだけですが」
キョン「……え?」
古泉「……つまり、この病院は僕が不法占拠しています」
キョン「なんだって!?」
古泉「ははは、多分上から大目玉ですよ」
古泉「ええ。僕はこの時系列の『僕』ですから」
キョン「……………!」
キョン(……ってことはこいつがハルヒのもとを離れたのは……!)
古泉「まぁ機関の病院とはいえ、僕に数人の有志が勝手に協力して頂いているだけですが」
キョン「……え?」
古泉「……つまり、この病院は僕が不法占拠しています」
キョン「なんだって!?」
古泉「ははは、多分上から大目玉ですよ」
327: 2008/05/13(火) 01:13:44.96 ID:4hsjzISO
キョン「……お前…!」
古泉「いや、そんなことはいいんです。
……大事なことは」
長門さんから、朝比奈さんへ…
朝比奈さんから、僕へ…
僕から、あなたへ…
古泉「バトンが…。希望というバトンが受け渡された結果ということ」
キョン「……!」
古泉「僕たちはそれぞれ、持てる力をだしきりました」
古泉「次は、あなたが走る番です」
古泉「いや、そんなことはいいんです。
……大事なことは」
長門さんから、朝比奈さんへ…
朝比奈さんから、僕へ…
僕から、あなたへ…
古泉「バトンが…。希望というバトンが受け渡された結果ということ」
キョン「……!」
古泉「僕たちはそれぞれ、持てる力をだしきりました」
古泉「次は、あなたが走る番です」
330: 2008/05/13(火) 01:18:00.25 ID:4hsjzISO
キョン「は………はは……………」
古泉「……どうかしました?」
キョン「なるほどな。そういうことか、『古泉』…!」
古泉「……はい?」
キョン「答えは出た」
古泉「………答え?」
医師「古泉くん、そろそろ…!」
古泉「あ、はい。では、そろそろ…」
キョン「……あぁ」
331: 2008/05/13(火) 01:26:07.12 ID:4hsjzISO
医師「あなたが……」
キョン「はい、涼宮ハルヒの執刀医です」
医師「あの、患者さんがあなたのお名前を知りたがっていました。
命を預ける相手だから、是非名前を聞いておきたいと」
キョン「そ、そうですか、えっと……」
キョン(…本名はまずいよな。……あとアメリカだから日本名もおかしいし………ん?)
キョン(……!)
医師「彼女の為にお名前を聞きたいのですが…」
キョン「…………スミスです」
医師「は?」
ジョン・スミスと、伝えて下さい…!
fin
332: 2008/05/13(火) 01:26:52.55 ID:4hsjzISO
以上wwwwwwwwwwwwww
おそまつwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おそまつwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
333: 2008/05/13(火) 01:27:04.80 ID:lwu0sIY0
…今度こそ?
とにかく>>1乙!
とにかく>>1乙!
334: 2008/05/13(火) 01:27:17.39 ID:baeA9MUo
おつ!!!!!!!!!!!!!
かなりよかったよ!!!!!!!!!!
かなりよかったよ!!!!!!!!!!
369: 2008/05/13(火) 01:35:55.84 ID:4hsjzISO
お前ら4日間も俺のオXXー見続けてくれてありがとう
俺のザーメン飲ませてやりたいわ。
俺実はゴールデンウィークにも携帯で長門スレたててたんだが、
もしかしたらこの中にそれも見てくれてた人がいるかもしらん
そいつには俺のウンコもサービスでつけるからな
とにかく、ありがとう。
こんだけROMってくれてるとはおもわなんだ
VIPもまだまだ捨てたもんじゃないなwwwwwwwwwwwwwwうぇwwwwwwwwwwwwww
俺のザーメン飲ませてやりたいわ。
俺実はゴールデンウィークにも携帯で長門スレたててたんだが、
もしかしたらこの中にそれも見てくれてた人がいるかもしらん
そいつには俺のウンコもサービスでつけるからな
とにかく、ありがとう。
こんだけROMってくれてるとはおもわなんだ
VIPもまだまだ捨てたもんじゃないなwwwwwwwwwwwwwwうぇwwwwwwwwwwwwww
419: 2008/05/13(火) 02:03:31.01 ID:4hsjzISO
風呂入ってた
そうそう、長門猫スレです
つ●
またしばらくしたらやるかもだから
そんときはまたみんなで遊びましょう
あとどっかに載せたいって言ってた人含めて
こんなオXXーでいいなら好きに使ってくれ
それじゃ、乙っしたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そうそう、長門猫スレです
つ●
またしばらくしたらやるかもだから
そんときはまたみんなで遊びましょう
あとどっかに載せたいって言ってた人含めて
こんなオXXーでいいなら好きに使ってくれ
それじゃ、乙っしたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
457: 2008/05/13(火) 12:59:21.74 ID:4hsjzISO
伸びててちょっとワロタ
>>443
ペンネームとかww
んじゃワーゲンって呼んでくれてた人もいたみたいだがらワーゲンでおkです
>>443
ペンネームとかww
んじゃワーゲンって呼んでくれてた人もいたみたいだがらワーゲンでおkです
引用元: 長門友希の進路2
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