1: ◆stww/BS79E 2017/04/30(日) 23:37:06.66 ID:iQEplCg/0

モバマスのプリキュア風SSです。

『ふたりはデレキュア』1話:伝説の戦士誕生って私(アタシ)たち!?

『ふたりはデレキュア』2話:2人の色の必殺技!

上記の続きです。

今作からデレキュアの基本構成で話を書いていくので、
ここから読み始めても大丈夫です。

変身の経緯などスタートになる部分が気になったら、

是非、1話と2話も読んでみてください。

2: 2017/04/30(日) 23:40:17.62 ID:iQEplCg/0
1、事務所

ガチャッ

ちひろ「あ、おはようございます」

梨沙「おはようございます!」

ちひろ「いいお返事ですね」

梨沙「パパにあいさつはちゃんとしなさいって言われてるの」

ちひろ「そうですか。素晴らしいですね」

カチャ……

由愛「お、おはよう……ございます」

ちひろ「おはようございます」

梨沙「由愛、おはよう」

由愛「梨沙ちゃん……ぉ、おはよう」

梨沙「なんか元気ないわね?」

由愛「そ、そんなことない……よ?」

P「二人ともおはよう」

梨沙「おはよう。アンタも居たのね」

由愛「おはよう……ございます」

ちひろ「プロデューサーさんは、さっきまでお2人用の資料を作っていたんですよ」

梨沙「そう、マジメじゃない」

由愛「資料……ですか?」

P「今後の計画とか、予定表とかね」


3: 2017/04/30(日) 23:40:51.47 ID:iQEplCg/0

由愛「……」

ちひろ「由愛……ちゃん?」

梨沙「で、アタシのデビューはいつ?」

P「梨沙ちゃんの努力と成果次第。由愛ちゃんも同じく」

梨沙「ハァ!?」

P「今デビューしても笑いものになるだけだよ?」

梨沙「そんなこと……」

由愛「……」

P「それが本当かどうかを確かめに行くのが、今日のお仕事」

梨沙「どういうこと?」

由愛「見学……ですか?」

P「由愛ちゃん正解。ミニライブの見学に行きます」

ちひろ「諸星きらりちゃんのミニライブですね」

P「そう。アイドルの中でもプロとしての意識なら屈指だからね。学ぶ部分は多いと思うんだ」

梨沙「プロ……」

由愛「……」

P「由愛ちゃんはまだちゃんと決めてるわけじゃないのは分かってるけどさ」

由愛「え?」

P「今日の見学でいろんな景色を探してみてほしいな」

由愛「……分かりました」

梨沙「え? 由愛はアイドルになるんじゃなかったの!?」

由愛「そ、その……迷い中……です」

梨沙「ふ~ん」

P「とりあえず、移動しようか」

ちひろ「いってらっしゃい」

4: 2017/04/30(日) 23:41:17.68 ID:iQEplCg/0

2、敵のアジト

ロノーマ「あぁ~ミレイだっけ? アイツに躍らせるのめんどくさいぞ~」

スタイラー「その割にはノリノリじゃない?」

ロノーマ「うるせー」

バステノー「……」

ロノーマ「あ、いちばん苦労してんのはバステノーの旦那か」

バステノー「あの音痴め……」

スタイラー「あんまりイライラしてると肌に悪いわよ~。気分転換に絶望でも集めてくれば?」

バステノー「それも一つの手か……」

ロノーマ「うわ、旦那が素直とかこえぇ……」

スタイラー「ちょうどさ、アイドルがライブやるらしいのよ。ミレイも連れて行ってきなさいな」

バステノー「……1人で行く」

スタイラー「そりゃそうか」

バステノー「では、少し出てくる。ロノーマ、全て聞こえていたからな」

ロノーマ「うげ!?」

5: 2017/04/30(日) 23:42:41.54 ID:iQEplCg/0

3、ライブ会場


梨沙「ここが会場ね」

由愛「こっち側がステージ……ここにお客さんが入るんですね」

P「そう。エリアを貸し切って、入場券を持ってる人はここの内側に入れるんだ」

梨沙「アタシ達はどこから見るの?」

P「あそこ(2階)のスタッフルームからモニターで見るよ」

梨沙「直接じゃないの!?」

P「お客さん目線で見ても普段と変わらないからね」

由愛「2階から全体を見る……んですか?」

P「いや、俺が見て欲しいのは、複数のモニターなんだ」

由愛「ふく……数?」

P「舞台上のアイドル、観客の表情、それから……お願いして設置したスタッフさんたちの現場」

梨沙「なら、それだけ録画でもしてくればよかったじゃない!」

P「いや、音はライブの音を聴く。リアルタイムで感覚を総動員してアイドルを感じて欲しい」

由愛「むずかしそう……」

P「大丈夫。きっと、ボクが言いたいことは分かるから。あ、お疲れ様です!」

スタッフ「お疲れ様です!」

梨沙「お疲れ様です」

由愛「ぉ、おつかれさま……です」

スタッフ「個性的な子達ですね。今日の見学席ですか?」

P「はい。お世話になります」

スタッフ「こちらこそ、2人とも良い子みたいですし、いつかデビューしたときは手伝わせてくださいね」

P「はい。その時はよろしくお願いいたします!」

スタッフ「うん。プロデューサーさんも良い人みたいだ。では、また」

梨沙「……アンタ優秀だったのね……ようs」

P「シーーッ!」

梨沙「……ごめん」

由愛「私は、可愛いプップさんも好きです……よ?」

P「由愛もそういうこと言わない。よし、移動しようか」

6: 2017/04/30(日) 23:43:34.36 ID:iQEplCg/0

4、2階の待機ルーム

梨沙「意外と広いわね」

由愛「ここに映ってるの……きらりさん?」

梨沙「え? どれどれ?」

P「そうだね。スタッフさんと打ち合わせ中みたいだ」

梨沙「マジメに打ち合わせするのね……」

P「そりゃそうさ。1秒1秒、ファンに見せる姿を最高の自分にするための努力は惜しまないよ」

由愛「1秒1秒……」

梨沙「……最高の自分」

P「アイドルって、仕事は誰かの憧れになる仕事でもあるからね」

ガヤガヤ……

P「お、お客さんが入り始めたな」

梨沙「すごい人数ね」

由愛「みんな同じライト……持ってる?」

梨沙「そういえばタオルとかも同じ色ね」

P「イメージカラーに合わせたアイテムだね」

梨沙・由愛「イメージカラー?」

P「そう。アイドルそれぞれの印象から決められる色さ」

梨沙「アタシたちの変身の色とは違うの?」

P「そうだなぁ~。何とも言えないけど、似たような色にはなるかもね」

由愛「私の色」

P「そう由愛ちゃんだから彩られる色と景色、ちょっと気になるでしょ?」

由愛「……はい」

P「なら良かった」

梨沙「ライブ始まるみたいね。なんか空気が変わってきた気がするわ」

由愛「……スタッフさんたち……忙しそう」

梨沙「きらりって人……祈ってるわね」

P「緊張するのは誰でも同じってことだね」

由愛「……」

梨沙「由愛が緊張してどうするのよ」

由愛「梨沙ちゃんも……緊張してますよね?」

梨沙「ア、アタシは……」


7: 2017/04/30(日) 23:44:20.18 ID:iQEplCg/0

きらり『にょわーーーーーーーーー!!!!!』


梨沙「な、何!?」

由愛「きらりちゃん!?」


きらり『みんな元気ーーーーーーー!!!???』

観客「「うおおおおおおおおおおお!!!!!!」」

きらり『それじゃあ、みーんなで最後まで楽しもうにぃ☆』

観客「「うおおおおおおおおおおお!!!!!!」」


梨沙「すごい歓声……」

由愛「これが……アイドル……」

P「(二人とも魅入ってるな……でも、学ぼうといろんな場所を見ている。いい傾向だ)」


バステノー『くだらぬ!!!!!』

きらり『にょわ!?』


梨沙「何!? 音が消えたわよ!?」

由愛「!!……梨沙ちゃん、窓の外!」

梨沙「窓の……って、えぇ!?」

P「ゼーツの手下か! 二人ともこっちに! 非常階段から下に行くぞ!!」

梨沙「何なのよまったく!」

由愛「……」

8: 2017/04/30(日) 23:46:17.82 ID:iQEplCg/0

5、ライブ会場

バステノー「くだらぬ……くだらぬ……なんだこの不快な音は!!」

きらり「あ、あの人……と、とんでるにぃ……」

バステノー「これがアイドルの音か……不快だ……それに不愉快だ。歌ってたのは……あの娘か」

きらり「にょわ!?」

バステノー「では、試そう。貴様の絶望の範囲を! 絶望に溶けろ!消滅の檻!!」

ガシャンッ!!(きらりが黒い箱のようなものに閉じ込められる)

観客「「うわーーーーーーーーー!!!!!」」

(観客たちも同じような黒い箱に閉じ込められる)

バステノー「ほう……この小娘一人でこの会場全ての人間が囚われたか……アイドルを狙うというのは悪くないな」


9: 2017/04/30(日) 23:47:16.09 ID:iQEplCg/0

梨沙「ハァハァ……1階に着いたって、何アレ!?」

由愛「ハァハァ……黒い四角?」

P「もしかして消滅の檻か!?」

バステノー「そこの男、何故それを知っている……ん? 貴様はロノーマの見た妖精か」

P「さぁ、どうだかな」

梨沙「いちおう、隠す方向なのね」

由愛「……」

バステノー「まぁよい」

梨沙「良くないわよ! アンタ何したのよ!!」

バステノー「この小娘を絶望で溶かす檻に入れたのさ」

由愛「と、溶かす?」

P「消滅の檻に入れられると絶望に覆われて消されてしまうんだ……そして、その子に関わった人も……」

梨沙「じゃあ、このたくさんの箱はきらりのファン!?」

由愛「み、みんな……消えちゃうの?」

P「そう。そして絶望の養分にされる……ただ……」

バステノー「溶けるまではかなり時間が居る。仕方がないが完了まで、貴様らで暇つぶしをしようではないか」

梨沙「暇つぶし?」

バステノー「絶望の鍵を……そうだな。あのマイクが良い。出でよ!絶望の司徒!!」

ギューーーン(鍵のような棒とマイクが混ざる音)

絶望の司徒(以下、司徒)「ボウーー!!」

バステノー「絶望の檻を守る番人、絶望の司徒が更なる絶望を呼び込む」

梨沙「さっきから聞いてれば勝手なことばっかり言って……アッタマきた!!」

由愛「楽しくライブしていたきらりさんやファンの人たちを……」

P「二人とも……やれるかい?」


10: 2017/04/30(日) 23:48:11.92 ID:iQEplCg/0

梨沙「えぇ、アイツを許せそうにないし。由愛は?」

由愛「私は怖いです」

梨沙「由愛!?」

由愛「でも……こわいけど、あの人のことは許せません」

梨沙「……なら、決まりよね!」

由愛「はい!」

P「スターライトエコーもマイカラーシードも願えば君たちの手に現れる……頼んだよ。デレキュア」

梨沙「任せなさい!」

由愛「はい!」


梨沙・由愛「「マイカラーチェンジ!ライブセット!!」」

(変身シーン)


梨沙→ラカタン「よわよわ心に栄養まんてん!シンデレラカタン!」

由愛→ライム「しおしお心をスキッとさせます!シンデレライム!」


11: 2017/04/30(日) 23:49:07.26 ID:iQEplCg/0

バステノー「やはり、貴様らがデレキュアだったか……行け!絶望の司徒よ!!」

司徒「ボウーー!」

ラカタン「先手必勝!! トーーーリャーーーー!!!!」(ミサイルキック)

ドゴッ!! ズザーーーーーーッ!!!

司徒「ボウ!?……ボウーー!!」

ラカタン「ライム! そっちに行ったわよ!」

ライム「私だって……負けません!」

司徒「ボウ!!」

ド……ドゴッ!!!

司徒「ボウゥ!??」

ライム「あなたの動作は丸見えです」

ラカタン「ナイスカウンター!」

ライム「えへへ」

バステノー「少しはやるようだが……本当にそんなことをしていていいのかな?」

ラカタン「どういう意味!?」

P「は! もしかして! 二人とm」

バステノー「外野は黙りなさい!!」(エネルギー弾をPに放つ)

ドンッ!!

P「ぐあぁ!!」

ポフッ

P「い、痛いププ……」

バステノー「やはり、妖精でしたか……まずはアナタを消すことが先決のようですね。司徒よ!」

司徒「ボウウウウ!!!」

ラカタン「やらせるわけないでしょ! ラカタンシューート!!!!」

ドゴッ!!(司徒の足に強烈なエネルギー弾が当たる音)

司徒「ボウゥ!?」

ラカタン「あれ? なんか狙いと違う場所に当たった」

ライム「でも、司徒さんの動きは止まりました!」

ラカタン「そ、そうね! アタシ完璧!」


12: 2017/04/30(日) 23:50:11.06 ID:iQEplCg/0

バステノー「チッ あれではもう動けないな……使えない司徒だ」

P「ラカタン、足に当てて正解ププ! 真ん中の鍵を壊したら、きっときらりは元に戻らないププ!!」

ラカタン「え!?」

ライム「プップさん、じゃあ、どうすればいいんですか?」

P「二人で手を握るププ!」

ラカタン「またそれなの?」

P「デレキュアの大切な力が眠っているププ!」

ライム「……ラカタン。やろう?」

ラカタン「……分かったわ」

ギュッ

ライム「力が……溢れてくる」

ラカタン「それにこの感覚……分かった! いくよ! ライム!!」

ライム「はい!」


ライム「私の色でアナタを守り!」

ラカタン「私の色で明日につなぐ!」

ライム・ラカタン「デレキュア! オリジナル・カラーズ……スプラーッシュ!!」

ゴウッ!ギュウーーーーーーン!!

司徒「ボ、ボウゥゥゥゥゥゥゥ」(マイクと鍵が分離される)

バステノー「これがデレキュアの力か……厄介な……ひとまず引くとしよう」


ラカタン「で、これからどうすればいいの?」

P「その鍵で檻を開けるププ!」

ライム「これを……ここに」

ガチャッ! キラーーーーン!!

P「ファンのみんなも目覚めるププ! すぐに隠れるププ!!」

ラカタン「まったく! 勝利の余韻にも浸れないじゃない」

ライム「まぁまぁ……ね?」

13: 2017/04/30(日) 23:51:33.88 ID:iQEplCg/0

6、事務所

梨沙「ただいま」

由愛「た、ただいま」

P「ただいま、戻りました」

ちひろ「お帰りなさい。どうでした?」

梨沙「あんな敵、アタシたちでヨユーよ!」

ちひろ「敵……また現れたんですか!?」

P「はい。きらりさんが狙われました」

由愛「この前と違う人……でした」

ちひろ「そうだったんですね……本当にお疲れ様です」

P「本当にとんだジャマが入ったけど……どうだった少しはアイドルのこと学べたかな?」

梨沙「そうね、凄かったわ」

由愛「あんな風に……なれるのかな?」

P「なれるように全力でサポートするのが僕の仕事だよ」

ちひろ「私も出来る限りお手伝いしますね」

梨沙「なら、やってやるわ」

由愛「す、少しだけなら……頑張ってみます」

P「分かった。じゃあ、レッスンのスケジュールを組むようにするから、頑張ろうね」

梨沙「えぇ!」

由愛「はい!」

ちひろ「(二人ともいい笑顔ですね)」


続く

14: 2017/04/30(日) 23:52:13.62 ID:iQEplCg/0

次回予告

 的場梨沙よ。

レッスンレッスン、またレッスン

全く……どれだけレッスンすればいいのよ!

ねぇ、由愛……って、由愛が居ない!?

どこ行ったのよ!!


次回、アイドルの景色


次回も栄養まんてんで希望もまんてん♪


15: 2017/04/30(日) 23:53:45.05 ID:iQEplCg/0

以上です。

 今回のようにデレキュアの子以外にもデレマスアイドルを出して1話完結(たまに複数話使う)感じで書いていきます。

ある程度定期的に更新するのが目標です。


そんな感じ

引用元: (モバマスSS)『ふたりはデレキュア』3話:早速解散の危機!?