1: 2014/03/08(土) 09:46:41.66 ID:4oWwEaic0
雪乃「……」

八幡「…なんだこの状況は?」

雪乃「分からないのかしら?抱き地蔵と言うのよ」

八幡「いやこの体勢が抱き地蔵であることは知っているが、なぜ俺は雪ノ下に抱き地蔵の状態で抱きつかれているんだって話だよ」

雪乃「…そうね。落ち着くからかしら?」

八幡「本当にどうしちゃったの雪ノ下さん?」
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-妄言録- 21巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)
4: 2014/03/08(土) 09:54:19.94 ID:iEHonTQM0
ほう

6: 2014/03/08(土) 09:57:34.21 ID:4oWwEaic0
ギュュウウ

八幡「苦しいんだけど…」

雪乃「少しくらい我慢しなさい」

八幡「けど思いきり顔に胸が当たってるんだけど」

雪乃「貴方にとっては喜ばしいことなんじゃないかしら」

雪乃「それを証拠に貴方のここも…あれ?」

雪乃「ゴホン…どうして大きくなっていないのかしら比企谷くん?」

八幡「いや…単純な話だが…」

八幡「俺は貧Oには欲情しないだけの話だ」

9: 2014/03/08(土) 10:06:28.77 ID:4oWwEaic0
雪乃「…そう、なのね。」シュン

八幡(罵倒されるの覚悟して言ったけど…普通に凹んでるぞ…)

雪乃「じゃあ今この状況で抱きついているのが由比ヶ浜さんなら…」

八幡「多分もう理性きかなくなって由比ヶ浜とは関係を持ってるだろうな」

雪乃「…そう、分かったわ」

21: 2014/03/08(土) 10:44:06.46 ID:iEHonTQM0
八幡「……あの」

雪乃「何かしら」

八幡「本読みたいんでどいてくれませんかね」

雪乃「あなたのそのスカスカの頭に知識を詰め込んだところでどうなるのかしら。そんなことに使われるエネルギーのことも少し考えてあげてはどう?」

八幡「なんで本読みたいだけでここまでボロクソ言われにゃならんのだ」

22: 2014/03/08(土) 10:47:20.09 ID:iEHonTQM0
雪乃「いいから黙ってて」

八幡(なんなんだよこれ……)

八幡「……」

雪乃「……」

八幡「……」

雪乃「……ねえ」

八幡「なんだ」

雪乃「……その、感想とか、ないの?」

八幡「は?」

24: 2014/03/08(土) 10:50:18.88 ID:iEHonTQM0
八幡「感想……感想ねえ……」

雪乃「……」

八幡「重い、暑い、鬱陶しい」

雪乃「……」ギリギリ

八幡「ゆ、雪ノ下ひゃん?あにょ、はにゃ、はにゃちゅぶれちゃう」


26: 2014/03/08(土) 10:53:15.42 ID:iEHonTQM0
雪乃「……ならこれでどうかしら」ムギュ

八幡「むぐ!」

八幡「ちょ……ゆ、雪ノ下……」

雪乃「なにかしら?」フフン

八幡「痛い……」

雪乃「……」

ゴン!

八幡「痛え!」

ガラッ

由比ヶ浜「やっはろー……お?」

27: 2014/03/08(土) 10:57:49.88 ID:iEHonTQM0
八幡「げえっ!由比ヶ浜!」

由比ヶ浜「人の顔見るなり何その反応!てか二人ともなにやってんの!?」

雪乃「知らないの?これは抱き地蔵といって」

由比ヶ浜「そうじゃねーよ!なんでそんな、ハ、ハレンチなこと学校でやってんのって聞いてるの!」

八幡「お前はどこぞの委員長か」

由比ヶ浜「あっ、どうせヒッキーがやれって命令したんでしょ!」

八幡「お前は普段の俺たちを見ててそれを言ってるのか?」

由比ヶ浜「ヒッキーきんも!」

八幡「違うって言ってんだろ!あと『ん』を挟むなナイーブな俺にとっちゃ更なるダメージ上乗せなんだぞ!」

29: 2014/03/08(土) 11:00:48.03 ID:iEHonTQM0
八幡「なんだか知らんがこいつがいきなりやってきたんだよ。おかげで鼻は拗られるわ頭はたかれるわで散々だ」

八幡「なんなんだよ雪ノ下。新手の嫌がらせか?」

雪ノ下「本気でそう言ってるならあなた本当に救いようがないわ」

由比ヶ浜「うわあ……ヒッキーなにしたの?」

八幡「ちょっと待ってなんで俺責められてんの?」

32: 2014/03/08(土) 11:04:43.60 ID:iEHonTQM0
雪ノ下「……由比ヶ浜さん」

由比ヶ浜「なに?」

雪ノ下「あそこのゴミ谷君に私と同じことをやってもらえないかしら」

由比ヶ浜「ええっ!?いやっちょっ、無理だよゆきのん!」

八幡「おい俺へのナチュラルな悪口はスルーか」

雪ノ下「お願い由比ヶ浜さん……」

由比ヶ浜「……ゆきのんがそう言うなら」

八幡「え、やるの?俺の意見とかは?」

雪ノ下「あると思ってるの?」

八幡「わーお」

33: 2014/03/08(土) 11:07:31.09 ID:iEHonTQM0
由比ヶ浜「じゃ、じゃあ……いくよ?ヒッキー……」

八幡「お、おう……」

八幡(うっわやっぱ間近で見るとすげーなこいつのおっ……胸は)

八幡(迫力というか威圧感がハンパねえ……)

ムニュ

八幡「むぐ!?」

34: 2014/03/08(土) 11:10:23.84 ID:iEHonTQM0
八幡「む、むぐ……(息、息が……)」

由比ヶ浜「ひゃんっ!?ちょ、ちょっとヒッキー!な、何してんのさ!」

雪ノ下「」イラッ

雪ノ下「……もういいわ由比ヶ浜さん」

八幡「ぷは!」

由比ヶ浜「ヒッキーキモイ!か、顔を押し付けてきたでしょ!」

八幡「呼吸できる位置を探ってたんだよ……あー氏ぬかと思った」

35: 2014/03/08(土) 11:12:41.36 ID:iEHonTQM0
雪ノ下「……で?」

八幡「あ?」

雪ノ下「感想は?」

八幡「あー……」

八幡「なんか……すげー……柔らかかったです」

由比ヶ浜「んなっ!?な、なんでそんなこと平然と言えんの!?マジキモイ!不潔!」

八幡「感想って言われたから言っただけだろ!後俺はちゃんと毎週風呂入ってるからスーパー清潔だから」

42: 2014/03/08(土) 11:19:24.14 ID:iEHonTQM0
八幡「……で、結局なんなんだよこれは」

雪ノ下「そうね。強いて言うなら、いつもカッコつけて偉そうなヒキガエル君でも性欲のもとでは発情期の雄犬と対して変わらないという証明のための実験よ」

雪ノ下「無事実験は成功したわ。ご苦労様ヒキコモリ君」

八幡「待て待てなんだその不名誉極まりない証明は」

由比ヶ浜「せっ!?せ、せ、せせせせ性欲ってあばばばばば」

八幡「……由比ヶ浜はもういいもう何も考えるな」

八幡(こいつ見た目ビXチのくせに耐性全然無いな……)

八幡(それに比べてこのお嬢様は……)

雪ノ下「……」

八幡(比喩じゃなく本当に視線だけで殺されそうです)

46: 2014/03/08(土) 11:23:59.46 ID:iEHonTQM0
八幡「俺は毎日頭も洗うぞ!」

雪ノ下「胡散臭い笑顔で誰に言ってるのかしら」

八幡「気にするな」

雪ノ下「ところで比企谷君」

八幡「なんだ、また何かあるのか?」

雪ノ下「あなたはその……胸の大きい女性が好みなのかしら?」

八幡「俺は戸塚一筋さ」キリッ

雪ノ下「そういう気持ち悪くて笑えもしない冗談は結構よ」

八幡「うっす」

49: 2014/03/08(土) 11:26:31.42 ID:iEHonTQM0
八幡「そうだな……」

雪ノ下「……」ドキドキ

由比ヶ浜(ど、どっちなんだろう……)ドキドキ

八幡「まあ確かに大きい胸には憧れるな」

由比ヶ浜(やった!)

雪ノ下「穢らわしい……」

八幡「あの……一応確認するけど質問者君だからね?なんなのさっきから変だぞお前」

51: 2014/03/08(土) 11:29:33.18 ID:iEHonTQM0
雪ノ下「なるほど……つまりあなたは胸が大きく年がら年中アピールをしフェロモンを振りまくような頭の悪い淫乱ビXチを妻にしたいと」

由比ヶ浜(ゆきのん怖い……)

八幡「そこまで言ってないしそんな峰不二子みたいな女がいたらお目にかかりたいわ」

八幡「まあ……一部の特殊なフェティシズムを持つ連中以外は」

雪ノ下「自分は該当していないと?対した紳士ぶりね」

八幡「いちいち茶々を入れるな」

53: 2014/03/08(土) 11:35:25.54 ID:iEHonTQM0
八幡「嫁とか彼女にするってことなら胸の大きさなんて些細なことだろ」

八幡「戸塚がいい例だ。胸は無い、男の性をくすぐるような突出した部分もない。だが俺は戸塚以上に嫁にしたい人間を知らん」

由比ヶ浜「もう冗談抜きで気持ち悪い」

八幡「クラスアップしないでお願い」

雪ノ下「そういう笑えない冗談はやめてと言わなかったかしら?」

八幡「そんな目で俺を見るなストレスとトラウマで吐きそうになる」

雪ノ下「後、それ以上の人間を知らないと言うけどあなたが他に人間を知らないだけじゃない」

八幡「うっせバーカ!お前に言われたくねーや!」

由比ヶ浜「そっか……ボッチ、だもんね……そういう道に走ってもしょーがn」

八幡「やめろ!わかったすまん冗談だ!」

54: 2014/03/08(土) 11:37:29.54 ID:iEHonTQM0
八幡「……もういいか?そろそろ静かに読書に勤しみたい」

雪ノ下「……最後に」

八幡(またか……)

雪ノ下「あなたの……女性の好みを聞いておこうかしら」

由比ヶ浜(え?)

八幡「はあ?」

57: 2014/03/08(土) 11:39:13.99 ID:iEHonTQM0
雪ノ下「勘違いしないで。これは、その、そう、参考。参考までに聞いておくの」

八幡「なんの参考だよ……」

由比ヶ浜(なんかとんでもない方向に話が……ある意味ラッキー?)

八幡「そうだな……」

八幡「……裏切らない奴ならなんでもいいよ」

「「……?」」

59: 2014/03/08(土) 11:42:45.76 ID:iEHonTQM0
八幡「ボッチが一番恐れることって何かわかるか?」

八幡「人と関わりを持つのが怖いとかいうやつがいるが……正確にはそうじゃない」

八幡「人と関わりを持って、また裏切られるのが怖いのさ」

八幡「そういうことをボッチは繰り返す……そして絶望していく」

八幡「だからボッチはボッチのままなんだよ」

60: 2014/03/08(土) 11:45:27.35 ID:iEHonTQM0
八幡「友情とか愛情とか絆とか……言葉で繋がりが保てるなら苦労はしない」

八幡「世のリア充共がなんであんな言葉を好むのか、理解に苦しむぜ」

八幡「……とまあ、こんな感じで捻くれてるから皆離れていく……」

由比ヶ浜「ヒッキー!」

八幡「」ビク

63: 2014/03/08(土) 11:48:26.73 ID:iEHonTQM0
由比ヶ浜「わ、わた、わたひは!」

八幡(噛んだ……)

由比ヶ浜「ヒッキーのこと……見捨てたり、しないよ」

由比ヶ浜「ヒッキーは、キモくて、捻くれてて、ハレンチだけど」

八幡「……慰めてんのか、それともバカにしてんのか?」

由比ヶ浜「ちゃ、ちゃんと聞いてよう!」

68: 2014/03/08(土) 11:49:41.91 ID:iEHonTQM0
由比ヶ浜「そんな……ヒッキーでも……」

由比ヶ浜「私は……好き、だから……」

由比ヶ浜「だから……」

八幡「」ドキッ

八幡「お、おう……」

由比ヶ浜「!?」

71: 2014/03/08(土) 11:53:05.86 ID:iEHonTQM0
由比ヶ浜「あああいやいや待って違うの!今のはそのあのきききき気の迷いというかいやそのまんざら嘘でもないみたいな」

八幡「お、おい由比ヶ浜……?」

由比ヶ浜「ごごごごめん!ごめんね!あはははなに言ってんだろあたしもうほんとどうかしてるから今日は早退しますうううううう!」

ガチャバタン!

ウワアアア…

八幡「……なんなんだあれ」

雪ノ下「……だからあなたは比企谷君なのよ」

74: 2014/03/08(土) 11:56:26.19 ID:iEHonTQM0
八幡「追いかけなくて、いいのか?」

雪ノ下「……ええ、どうせ追いつかないわ」

雪ノ下「今日は依頼人も来ないようだし、早めに切り上げましょう」

八幡(いいのか……)

八幡「……じゃ、まあお疲れさん」

雪ノ下「……比企谷君」

八幡「……なんだ」

75: 2014/03/08(土) 11:57:24.39 ID:iEHonTQM0
雪ノ下「覚悟しておくことね」


雪ノ下「私も一生、あなたを逃がす気は無いわ」


八幡「……肝に命じときますお嬢様」





おわり

76: 2014/03/08(土) 11:57:48.87 ID:KdnUUeb60
は?

77: 2014/03/08(土) 11:58:21.87 ID:5bN9pZVy0

さあ続きだ

78: 2014/03/08(土) 11:58:27.92 ID:/tpI8cnG0

81: 2014/03/08(土) 12:00:00.55 ID:iEHonTQM0
静「比企谷!私が一生面倒見てやろう!」

八幡「帰ってください」

静「(´・ω・`)」



おわり

82: 2014/03/08(土) 12:00:04.77 ID:iEHonTQM0
静「比企谷!私が一生面倒見てやろう!」

八幡「帰ってください」

静「(´・ω・`)」



おわり

85: 2014/03/08(土) 12:01:01.14 ID:iEHonTQM0
あれ、二重送信なっちゃった

87: 2014/03/08(土) 12:01:37.90 ID:iEHonTQM0
>>1は書かないのか?

90: 2014/03/08(土) 12:04:36.48 ID:iEHonTQM0
読んでくれた人ありがとう

こんなのしか思いつかなくてすまぬ

引用元: 八幡「俺にも性欲はある、ただOOには欲情しないだけの話だ」