【3月1日 0:00】

歩夢（0時！)

prrrrrrrrrr…

歩夢（侑ちゃんからかな？）ﾜｸﾜｸ

pi

歩夢「もしもし？ゆう…」

せつ菜『はい！優木せつ菜ですっ！！』

せつ菜『歩夢さん！お誕生日おめでとうございます！！』

歩夢「…」

歩夢「…ありがとう、せつ菜ちゃん」

せつ菜『あははっ…一番にお祝いしたくてつい0時0分丁度に電話してしまいました…』

せつ菜『その…ご迷惑でしたか？』

歩夢「…ううん、とっても嬉しいよ」

せつ菜『そうですか！それは良かったです！！』

歩夢「その、せつ菜ちゃんって、友達のお誕生日には真っ先に電話するタイプなんだ」

せつ菜『はい！特に仲の良い方には、つい0時になった瞬間に電話してしまうんですよ！』

せつ菜『先月のエマさんの誕生日にも一番にお祝いできました！！』

せつ菜『もちろん、先々月のかすみさんの誕生日もです！！』

歩夢「…」

歩夢「…そうなんだ」

ﾅﾅｰ!ｳﾙｻｲﾜﾖｰ!

奈々「あ、すみません、お母さん…」

せつ菜「では…夜も遅いのでこれで失礼いたします」

せつ菜「おやすみなさい、歩夢さん」

歩夢「おやすみー」

pi

歩夢「…」

歩夢「…せつ菜ちゃん、元気だったなぁ」

prrrrrrrrrrrrrr…

歩夢「あ、また電話だ」

pi

歩夢「…もしもし」

侑「もしもし、歩夢？誕生日おめでとうっ！！」

歩夢「…ありがとう、侑ちゃん」

侑「歩夢？元気ない？」

歩夢「…そんなことないよ、嬉しいよ」

歩夢「そうだ、さっきは話し中でごめんね」

侑「話し中？なんのこと？」

歩夢「あっ…ううん、なんでもないよ…」

【虹ヶ咲学園】

歩夢「あ、エマさん！ちょっといいですか？」

エマ「なぁに？歩夢ちゃん」

歩夢「先月のエマさんの誕生日、せつ菜ちゃんから電話をもらいました？」

エマ「うん！そうだよ～！もしかして歩夢ちゃんも？」

歩夢「はい」

エマ「そうなんだ～！せつ菜ちゃんったら0時ぴったりに電話くれるんだもん、びっくりしたよ～」

歩夢「あはは…私の時もそうでした…」

エマ「せつ菜ちゃんらしくて、とっても嬉しかったよ！心がぽかぽかになっちゃった！」

歩夢「…」

かすみ「せつ菜先輩から？」

歩夢「うん」

かすみ「そうですね、せつ菜先輩ったら夜中に急に電話かけてきてびっくりしましたよ！」

歩夢「あはは…だよね…」

かすみ「でも、お誕生日のお祝いって知ったら、かすみんも嬉しかったですね♪」

歩夢「…かすみちゃんはさ、誰かに一番に祝ってほしいとか、祝いたいとかって、あるかな？」

かすみ「ん～、別にそういうのはないですねぇ、歩夢先輩はあるんですか？」

歩夢「えっ？わ、私もないよ…」ｱｾｱｾ

歩夢「せつ菜ちゃん」

せつ菜「あ、歩夢さんっ！！」

歩夢「今日は電話くれて、ありがとう」

せつ菜「いえいえ！私の方こそ、夜遅くに大声出してすみませんでした！」

歩夢「そ、それは大丈夫だから…えっと、少し聞きたいことがあるんだけど…」

せつ菜「はいっ！何でしょうか！？」

歩夢「その、せつ菜ちゃん自身はさ、お誕生日に一番に電話くれる人とか、いるの？」

せつ菜「私の誕生日に…ですか…」

せつ菜「実は…ないんですよね…」

歩夢「え…」

せつ菜「私はそういうの好きなんですけど、だいたい祝われるのは学校やSNSだったので…」

せつ菜「誕生日すぐにお電話をいただけることは、なかったです」

せつ菜「やっぱり、私のやっていることは非常識で迷惑なんでしょうかね…」

歩夢「…そんなことないよ」

歩夢「あのね、せつ菜ちゃんが電話くれた時、私、すっごく嬉しかったんだ！」

歩夢「せつ菜ちゃんから電話もらえるなんて思ってなかったから、ちょっと緊張しちゃったけど…」

歩夢「年を取ってすぐにせつ菜ちゃんからお祝いの言葉が聞けて、すごく嬉しかった！」

せつ菜「歩夢さん…！」ﾊﾟｧｧ

歩夢「だからね…」

歩夢「次のせつ菜ちゃんのお誕生日は、私が一番にお祝いするよ！！」ｷﾞｭｯ

せつ菜「えっ…！？」

歩夢「私もせつ菜ちゃんに、今日のお礼がしたいというか…その…」

（歩夢「本当はエマさんとかすみちゃんにちょっと嫉妬しちゃったのもあるけど…」）

歩夢「私も、せつ菜ちゃんのことを一番にお祝いしたいって思うから♪」

せつ菜「歩夢さん…！」

せつ菜「私、すごく嬉しいですっ！！」ｷﾞｭｯ

歩夢「わぁっ！せつ菜ちゃん！」

せつ菜「では、次の私の誕生日、お待ちしていますね！！」

歩夢「…うんっ！絶対お祝いするからね♪」ﾆｺｯ

HAPPY END

短いですが終わりです！
読んでくださった方、本当にありがとうございました！

歩夢ちゃん、お誕生日おめでとう！

乙
せつ菜の誕生日編に期待